JP2607191Y2 - ボールペン - Google Patents

ボールペン

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JP2607191Y2
JP2607191Y2 JP1993065964U JP6596493U JP2607191Y2 JP 2607191 Y2 JP2607191 Y2 JP 2607191Y2 JP 1993065964 U JP1993065964 U JP 1993065964U JP 6596493 U JP6596493 U JP 6596493U JP 2607191 Y2 JP2607191 Y2 JP 2607191Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ボールペンの構造に係
るもので、特に水性のインキを使用したボールペンの構
成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年鮮明な色の線が描けることから、水
性のインキを使用したボールペン(以下単に水性ボール
ペン)の需要が増大している。
【0003】水性ボールペンの構造は、ボールペンチッ
プの後端に筒状のインキ収納部が装着され、そのインキ
収納部内に、水性のインキが充填されたものである。こ
こでボールペンチップの形状に注目すると、ボールペン
チップは図7(a)(b)の如く、チップ本体100の
外形は先端101が円錐状をしており、ボール102は
ボールハウス103内に挿入され、さらにボール102
はチップ本体100の先端101で挟持されている。
【0004】ボールペンチップの内側の構造は、先端に
凹状のボールハウス103があり、後端にバック穴が開
放されている。また中央の細穴110は、ボールハウス
103とバック穴を貫通している。そして従来技術のボ
ールペンでは、当該細穴110の中に中綿が配されてお
り、中綿を介してインキ収納部のインキがボール102
に供給されていた。またボールハウス103の座面10
5には放射状の溝107が設けられている。さらに従来
技術のボールペンでは、ボールハウス103の座面10
5には、クレータ状の球面108が設けられていた。
【0005】ここで従来技術におけるボールハウス10
3の座面105と、ボール102との接触関係に注目す
ると、両者は、面接触によって相互に当接するものであ
った。即ちボールハウス103の座面105には、前記
したようにクレータ状の球面108が設けられているの
で、ボール102は、球面108に包囲され、広い面積
でボールハウス103に接触するものであった。従来技
術のボールペンは、このようにボール102をクレータ
状の球面108と接触させることにより、ボール102
の安定化を図っていた。
【0006】また従来技術のボールペンでの、ボールハ
ウス103の内径と、ボール102との寸法関係は、ボ
ール102の直径に対してボールハウス103の内径が
104%以上に設定されていた。
【0007】ボールペンの製造方法について付言する
と、概ね次の通りである。即ち線材を所定の長さに切断
し、この線材にドリルでバック穴を設ける。次いで線材
の外周加工により先端側にテーパーを形成し、そしてテ
ーパー頂面からドリルを挿入してフロント穴を形成す
る。このフロント穴は、ボールハウス103として機能
するものである。そして更にフロント穴中心部よりドリ
ル加工によってバック穴にまで貫通した細穴110を設
け、しかる後フロント穴の座面105に放射状の溝10
7を設けてチップを形成する。そしてチップのフロント
穴、即ちボールハウス103内にボール102を収納す
る。そして次にボールハウス103の開口から突出した
ボール102を座面105に向かって叩き下す。
【0008】この時ボール102の一部がボールハウス
103の座面105に衝撃を与える。その結果ボールハ
ウス103の座面105がクレータ状に窪み、球面10
8が形成される。次いでボールハウス103の開口をか
しめる。この様にして作られたボールペンチップに中綿
を装着し、さらにインキ収納部を取り付けて、水性ボー
ルペンが完成される。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】ところで従来技術の水
性ボールペンでは、上記した様にボールペンチップの細
穴からインク収納部にかけて中綿が配されていたが、こ
の様に中綿が配されたボールペンではインクの残量を目
視することができない問題がある。そのため近年では、
インクを改良することによって中綿を省略し、直接細穴
を介してボールハウスと、インク収納部を連通させる構
成が採用されている。しかしながら、上記したような中
綿が無い構成のボールペンでは、インキ流出量の調整が
困難であるという問題があった。即ち従来技術のボール
ペンは、製造ロットによってインキ流出量のばらつきが
大きいと言う問題があった。
【0010】ここでボールペンにおけるインキ流出量は
書き味、筆跡、筆記距離、線幅などの品質特性に大きく
影響し重要な項目である。
【0011】また、同じく従来技術のボールペンでは、
ボールハウス103の座面105にクレータ状の球面1
08があるため、ボール102と座面105との接触面
積が大きく、そのためボール102が回転しにくく、書
き味が悪いという問題があった。本考案は、上記した従
来技術の問題点に鑑み、ボールの回転が良好であり、ま
た適量のインキ流出量に調整することが容易であるボー
ルペンの構造を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】そして、上記した目的を
達成するため、本考案者らは多数のボールペンを試作
し、ボールハウスの形状や、大きさとインキの流出量と
の関係を調査研究した。その結果、水性インキを充填し
たボールペンでは、ボールハウスの内径とボールとの大
きさの関係によって、筆記時のインキの流出量が決まる
事が判った。そして更に詳細にデータを分析した結果、
ボールハウスの内径がボールの直径と、一定の関係に有
る場合に、インキの流出量が安定することが判明した。
更に水性インキでは、書き味の良否は、ボールの回転の
円滑性と著しい相関があることが判った。
【0013】本考案は、上記した知見に基づくものであ
り、その特徴は、ボールが収納されたボールペンチップ
の後端側にインキ収納部が装着され、該インキ収納部内
に水性インキが充填されたボールペンにおいて、ボール
ペンチップのボールハウス内径がボール径の101.6
%以上103.6%以下の範囲に設定されたボールペン
である。
【0014】
【0015】そして同様の目的を達成するための他の考
案は、ボールが収納されたボールペンチップの後端側に
インキ収納部が装着され、該インキ収納部内に水性イン
キが充填されたボールペンにおいて、ボールペンチップ
のボールハウス内径がボール径の101.6%以上10
3.6%以下の範囲であると共に、ボールは、ボールペ
ンチップのボールハウスの座面に対して線接触している
ことを特徴とするボールペンである。
【0016】
【作用】請求項1記載の考案では、ボールペンチップの
ボールハウス内径がボール径の101.6%以上10
3.6%以下の範囲に設定されており、実験の結果、水
性ゲルインキの流出は円滑であり、且つ安定している。
【0017】また請求項2記載の考案では、ボールは、
ボールペンチップのボールハウスの座面に対して線接触
しており、ボールとボールハウスの座面との接触面積は
小さい。そのため請求項2記載のボールペンは、筆記時
のボールの回転を阻害する摩擦が少なく、ボールの回転
は円滑である。
【0018】加えて請求項2記載の考案では、ボールハ
ウスがボールに対して僅かな隙間しか持たないので、ボ
ールは、ボールハウス内径の方向にがたつかない。
【0019】
【実施例】以下、本考案に係るボールペンならびにその
製造方法の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本
考案の具体的実施例のボールペンの断面図である。図2
は、図1のボールペンで採用するボールペンチップの拡
大正面断面図およびチップ本体のA−A断面図である。
図3は、図2のボールペンチップの開口部の拡大断面図
である。図4は、ボールペンチップの製造工程を示すボ
ールペンチップの断面図である。図5は、ボールペンチ
ップの製造工程を示すボールペンチップの要部断面図で
ある。図6は、本考案のボールペンの効果を確認するた
めに行った実験の結果を表すグラフである。
【0020】図1において、1は本実施例のボールペン
を示す。ボールペン1は、周知のそれと同様にボールペ
ンチップ2の後端側に口プラ3を介してインキ収納管5
が装着され、更にその外周にペン軸6が取り付けられた
ものである。そして口プラ3内には、インキの逆流を防
止するために玉状の弁8が挿入されている。
【0021】本実施例のボールペン1は、水性ボールペ
ンであり、インキ収納管5内には水性インキ、特に水性
ゲルインキ(図示せず)が貯められている。ここで水性
インキ、および水性ゲルインキについて説明すると、こ
れらはいずれも主溶媒として水を用いたインキである。
即ち旧来の油性インキはフェニルセロソルブ、ベンジル
アルコール等の有機溶媒が使用されているのに対して、
水性ボールペンのインキは水を溶媒としている。またイ
ンキの粘度は、油性ボールペンでは10000〜300
00CPSの高粘度であるのに対し、水性ボールペンの
インキはより低粘度であり、しかも水性ボールペンのイ
ンキは、粘度の挙動の相違により大きく二種類に分けら
れる。
【0022】その一つはニュートン流動(流動の程度に
より粘度変化しない)をするインキで、具体的にはイン
キ収納管5とボールハウス内の粘度は同じであり、通常
は粘度が50〜2000CPSのものが使用されてい
る。他の一つは、粘度がインキの流動によって変化する
性質を有するものである。具体的には、インキ収納管5
内では2000〜8000CPSであるがボールハウス
内では10CPS以下となるものであり、チキソトロピ
ィ性インキとも称される。このチキソトロピィ性を有す
るゲル化剤を添加した水性インキを特に水性ゲルインキ
と称している。
【0023】次に本実施例のボールペン1で採用するボ
ールペンチップ2について説明する。本実施例で採用す
るボールペンチップ2は図1、図2のようにチップ本体
11とボール15で構成されている。チップ本体11の
外形は、先端側が円錐状をしており、他の部位は円柱状
をしている。ボールペンチップ2の内側の構造は、先端
側にボールハウス18があり、後側にバック穴12が開
放されている。そしてボール15はボールハウス18内
に挿入され、チップ本体11の先端17で挟持されてい
る。
【0024】そしてバック穴12は図の如く、ボールペ
ン1の長手方向に対して、略垂直な平坦面20を有する
形状を呈している。ボールハウス18の座面21には図
2(b)のような中心から5条の放射状溝22が設けら
れている。この放射状溝22の中心は細穴23になって
おり、前記したバック穴12に貫通している。尚本実施
例のボールペン1では、細穴23内に中綿は無い。
【0025】放射状溝22の他の部分は有底であり、バ
ック穴12までは貫通していない。即ちボールハウス1
8の座面21はバック穴12まで貫通することなく、途
中で不貫通となっている。そしてここで特記するべき構
成は、本実施例ではボールハウス18の座面21は、す
り鉢状であり、その側面断面の線は、直線である。即ち
本実施例で採用するボールハウス18の座面21には、
クレータ状の窪みは存在しない。従って、本実施例のボ
ールペン1では、ボール15は、ボールハウスの座面2
1に対して線接触している。
【0026】次に実施例の特徴を成すボールハウス18
の内径寸法について説明する。本実施例ではボールハウ
ス18の内径Dをボールの直径dの101.6%以上1
03.6%以下の範囲に設定されている。またボールハ
ウスの開口径は、ボール15の突出量hがボール15の
直径の約3分の1になるように調製されている。ここで
ボール15の直径dは、通常0.60mmが採用され
る。従って、通例に従い、直径0.60mmのボールを
採用すると、ボールハウスの内径Dは0.610〜0.
622mmに相当する。またボールハウスの開口径は、
概ね0.566mm程度である。
【0027】このようにボールハウスの内径Dを、ボー
ル15の直径dの101.6%以上103.6%以下に
設定することによって、ボール15とボールペンチップ
2の周面24の間に0.005〜0.011mm程度の
僅少な隙間25が形成される。この隙間25は、ボール
15が円滑に行われるのに充分であり、且つボール15
をしっかりと保持してがたつきを防止することができる
範囲のものである。さらに加えて隙間25を上記した範
囲とすることにより、インキの流出量安定し、書き味
も良好となる。
【0028】尚ボールハウスの内径Dはボール径の10
1.6%未満、即ち0.610mm未満ではインキの流
出量が不安定であって調整が困難となる。また逆にボー
ル径の103.6%を越える場合、即ち0.622mm
を越えるものでは隙間25が大きすぎてチップ先端17
でボール15を挟持しにくく、筆記時にボール15がず
れて線がぶれる。加えてボールハウスの内径Dが0.6
22mmを越える場合は、インキ流出量も多量になって
紙面を汚し、筆記具として適切ではない。
【0029】従ってボールハウスの内径Dは上記ボール
15の直径dの101.6%以上103.6%以下、即
ち0.610mm以上0.622mm以下の範囲に設定
しなければならない。また本実施例のボールペン1で
は、ボール15を上にしてボール15をボールハウス1
8の座面21に当接させた状態で、ボール15と、ボー
ルハウス18の開口の間に、0.005乃至0.011
mmの僅少の隙間S(図3参照)が形成されている。
【0030】次に本実施例で採用するボールペンチップ
の好ましい製造方法について図4、図5を参照しつつ説
明する。本実施例で採用するボールペンチップ2は図4
の如く、所定長さに切断された線材30を素材として加
工される。そして、ボールペンチップ2を製造する最初
の工程では、所定長さに切断された線材30に図示しな
いドリルでバック穴12を設ける。ここでバック穴12
は前述の如く長手方向に対して略垂直な平坦部20を有
する形状を呈している。
【0031】そして、線材30の先端側、即ちテーパー
が設けられた側の頂面から図示しないドリルを挿入し、
ボールハウスとなるフロント穴33が設けられる。
【0032】次に線材30に外周加工が成され、図4の
如く先端側にテーパーが形成される。さらにドリル35
の錐先37をフロント穴33の中心部に当て、バック穴
12まで貫通して細穴23を形成している。そしてフロ
ント穴33の座面38に、図3の如き中心から5条の放
射状溝22を形成する。この放射状の溝22はバック穴
12まで貫通することなく途中で不貫通となっている。
このようにして、図5に示すような軸方向に貫通穴を有
し、一方の端部にボールハウスを形成するフロント穴が
設けられたチップ40が成形される。
【0033】次に上記の如きチップ40のフロント穴3
3に図5のようにボール15を収納する。次いで、チッ
プ40の先端41をかしめる。ここで、肝心な事項は、
チップの先端41をかしめる際に、フロント穴33の開
口端とボール15との間に0.005〜0.011mm
程度の隙間を設けた状態のままでかしめる点である。そ
の結果座面38にクレータは形成されず、ボール15が
ボールハウス18の座面38に対して線接触するボール
ペンチップ2が得られる。
【0034】上記した製造方法で得られたボールペンチ
ップ2は、ボールハウスの座面38にクレータが無いた
め、ボール15とボールハウスの座面38との接触面積
が著しく減少し、ボール15の摩擦抵抗は小さい。その
結果、ボールの回転が良くなり、併せて書き味も良好に
なる。
【0035】次に、本実施例のボールペンの効果を確認
するために行った実験について説明する。本考案者ら
は、本実施例のボールペンの効果を確認するため、ボー
ルハウスの直径が異なる多数のボールペンチップを成形
し、このボールペンチップを用いて多数の種類のボール
ペンを試作した。そしてこれらのボールペンについて、
筆記状態におけるインキの流出量を測定した。図6はこ
の実験の結果を表すグラフである。図6のグラフでは、
ボールハウスの直径が0.610mmの時のインキの流
出量を100として表現している。このグラフを見て明
らかであるように、ボールハウスの直径が0.600m
mから0.610mmの間では、グラフの傾きが大き
い。即ちボールハウスの直径がこの間にある時は、わず
かの直径の相違で、インキの流出量が大きく変化する。
【0036】これに対して、ボールハウスの直径が0.
610以上になると、グラフの傾きは緩やかである。言
い換えると、ボールハウスの直径が0.610以上にな
ると、多少の直径変化に係わらず、インキの流出量の変
化は少ない。またインクの総吐出量と言う観点から見る
と、ボールハウスの直径が0.622を越えると、イン
キの吐出量が過度になり、インキのぼたつきが発生す
る。
【0037】従って、ボールハウスの直径を0.610
〜0.622mmの範囲に設定すると、製造時に多少の
ロット間誤差があっても、狙いとするインキの流出量を
確保することができる。
【0038】つぎに、ボールハウスの直径が0.610
〜0.622mmであるボールペンチップであって、従
来技術のように、座面に窪みがあるものと、本実施例の
ように、ボールが座面に線接触するものを試作し、書き
味を試した。その結果、通常の上質紙に線を書く場合に
は、両者の間に有差は認められなかった。しかしなが
ら、ジアゾ感光紙、および感熱紙の様に滑り易い紙で
は、両者の間に差異があった。即ちこれらの紙に線を書
く場合は、従来技術の様な座面に窪みがあるボールペン
ではボールが回転せず、線がかすれてしまう場合があっ
た。また従来技術の様に、座面に窪みがあるものでは、
上質紙に線を書く場合であっても、紙に手油が付着して
いる場合は、線がかすれることがあった。これに対して
本実施例の様にボールが座面に線接触するものでは、い
ずれの紙に書いた場合でも線がかすれることはなかっ
た。
【0039】またボールハウスの直径が0.622mm
を越えるボールペンであって、座面に窪みが無いものを
試作し、書き味を試したところ、インクの吐出量が過度
であり、インキのぼたつきが多いものであった。またこ
のボールペンは、ボールの安定性が悪く、筆圧によって
ボールがボールハウス内で移動してしまうものであっ
た。そのためこのボールペンでは、線がぶれてしまうこ
とがあり、書き味は悪いものであった。
【0040】
【考案の効果】以上の如く、本考案のボールペンは、ボ
ールハウスの内径をボール径の101.6%以上10
3.6%以下に設定して、ボールとチップの間に僅少の
隙間を設けたものである。このように所定の隙間を設け
ることにより、インキ流出量が安定し、書き味も良好に
することができる。またボールペンの製造ロットの差に
よる書き味の相違を減少することができる効果がある。
【0041】請求項2記載のボールペンでは、ボール
は、ボールペンチップのボールハウスの座面に対して線
接触しているため、摩擦が少なく、ボールの回転は円滑
である。その結果請求項2記載のボールペンは、書き味
が良好であると言う効果がある。
【0042】加えて請求項2記載のボールペンは、ボー
ルのがたつきが少なく書き味が良好であるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の具体的実施例のボールペンの断面図で
ある。
【図2】図1のボールペンで採用するボールペンチップ
の拡大正面断面図およびチップ本体のA−A断面図であ
る。
【図3】図2のボールペンチップの開口部の拡大断面図
である。
【図4】ボールペンチップの製造工程を示すボールペン
チップの断面図である。
【図5】ボールペンチップの製造工程を示すボールペン
チップの要部断面図である。
【図6】本考案のボールペンの効果を確認するために行
った実験の結果を表すグラフである。
【図7】従来技術のボールペンで採用するボールペンチ
ップの拡大正面断面図およびチップ本体のB−B断面図
である。
【符号の説明】
1 ボールペン 2 ボールペンチップ 5 インキ収納管 11 チップ本体 15 ボール 18 ボールハウス 21,38 座面 D ボールハウスの内径 d ボールの直径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B43K 1/08 B43K 7/00 - 7/12

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールが収納されたボールペンチップの
    後端側にインキ収納部が装着され、該インキ収納部内に
    水性インキが充填されたボールペンにおいて、ボールペ
    ンチップのボールハウス内径がボール径の101.6%
    以上103.6%以下の範囲であることを特徴とするボ
    ールペン。
  2. 【請求項2】 ボールが収納されたボールペンチップの
    後端側にインキ収納部が装着され、該インキ収納部内に
    水性インキが充填されたボールペンにおいて、ボールペ
    ンチップのボールハウス内径がボール径の101.6%
    以上103.6%以下の範囲であると共に、ボールは、
    ボールペンチップのボールハウスの座面に対して線接触
    していることを特徴とするボールペン。
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