JPH0731382U - ボールペン - Google Patents

ボールペン

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JPH0731382U
JPH0731382U JP6596493U JP6596493U JPH0731382U JP H0731382 U JPH0731382 U JP H0731382U JP 6596493 U JP6596493 U JP 6596493U JP 6596493 U JP6596493 U JP 6596493U JP H0731382 U JPH0731382 U JP H0731382U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボールの回転が良好であると共に、適量のイ
ンキ流出量に調整することもできるボールペンを提供す
る。 【構成】 水性ゲルインキを使用するボールペンであ
り、ボールペンチップのボールハウス内径がボール径の
101.6%以上103.6%以下の範囲に設定されて
いる。またボールは、ボールペンチップのボールハウス
の座面に対して線接触している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ボールペンの構造に係るもので、特に水性のインキを使用したボー ルペンの構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年鮮明な色の線が描けることから、水性のインキを使用したボールペン(以 下単に水性ボールペン)の需要が増大している。
【0003】 水性ボールペンの構造は、ボールペンチップの後端に筒状のインキ収納部が装 着され、そのインキ収納部内に、水性のインキが充填されたものである。 ここでボールペンチップの形状に注目すると、ボールペンチップは図7(a) (b)の如く、チップ本体100の外形は先端101が円錐状をしており、ボー ル102はボールハウス103内に挿入され、さらにボール102はチップ本体 100の先端101で挟持されている。
【0004】 ボールペンチップの内側の構造は、先端に凹状のボールハウス103があり、 後端にバック穴が開放されている。また中央の細穴110は、ボールハウス10 3とバック穴を貫通している。そして従来技術のボールペンでは、当該細穴11 0の中に中綿が配されており、中綿を介してインキ収納部のインキがボール10 2に供給されていた。 またボールハウス103の座面105には放射状の溝107が設けられている 。さらに従来技術のボールペンでは、ボールハウス103の座面105には、ク レータ状の球面108が設けられていた。
【0005】 ここで従来技術におけるボールハウス103の座面105と、ボール102と の接触関係に注目すると、両者は、面接触によって相互に当接するものであった 。即ちボールハウス103の座面105には、前記したようにクレータ状の球面 108が設けられているので、ボール102は、球面108に包囲され、広い面 積でボールハウス103に接触するものであった。 従来技術のボールペンは、このようにボール102をクレータ状の球面108 と接触させることにより、ボール102の安定化を図っていた。
【0006】 また従来技術のボールペンでの、ボールハウス103の内径と、ボール102 との寸法関係は、ボール102の直径に対してボールハウス103の内径が10 4%以上に設定されていた。
【0007】 ボールペンの製造方法について付言すると、概ね次の通りである。即ち線材を 所定の長さに切断し、この線材にドリルでバック穴を設ける。次いで線材の外周 加工により先端側にテーパーを形成し、そしてテーパー頂面からドリルを挿入し てフロント穴を形成する。このフロント穴は、ボールハウス103として機能す るものである。そして更にフロント穴中心部よりドリル加工によってバック穴に まで貫通した細穴110を設け、しかる後フロント穴の座面105に放射状の溝 107を設けてチップを形成する。そしてチップのフロント穴、即ちボールハウ ス103内にボール102を収納する。そして次にボールハウス103の開口か ら突出したボール102を座面105に向かって叩き下す。
【0008】 この時ボール102の一部がボールハウス103の座面105に衝撃を与える 。その結果ボールハウス103の座面105がクレータ状に窪み、球面108が 形成される。 次いでボールハウス103の開口をかしめる。 この様にして作られたボールペンチップに中綿を装着し、さらにインキ収納部 を取り付けて、水性ボールペンが完成される。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
ところで従来技術の水性ボールペンでは、上記した様にボールペンチップの細 穴からインク収納部にかけて中綿が配されていたが、この様に中綿が配されたボ ールペンではインクの残量を目視することができない問題がある。 そのため近年では、インクを改良することによって中綿を省略し、直接細穴を 介してボールハウスと、インク収納部を連通させる構成が採用されている。 しかしながら、上記したような中綿が無い構成のボールペンでは、インキ流出 量の調整が困難であるという問題があった。即ち従来技術のボールペンは、製造 ロットによってインキ流出量のばらつきが大きいと言う問題があった。
【0010】 ここでボールペンにおけるインキ流出量は書き味、筆跡、筆記距離、線幅など の品質特性に大きく影響し重要な項目である。
【0011】 また、同じく従来技術のボールペンでは、ボールハウス103の座面105に クレータ状の球面108があるため、ボール102と座面105との接触面積が 大きく、そのためボール102が回転しにくく、書き味が悪いという問題があっ た。 本考案は、上記した従来技術の問題点に鑑み、ボールの回転が良好であり、ま た適量のインキ流出量に調整することが容易であるボールペンの構造を提供する ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
そして、上記した目的を達成するため、本考案者らは多数のボールペンを試作 し、ボールハウスの形状や、大きさとインキの流出量との関係を調査研究した。 その結果、水性インキを充填したボールペンでは、ボールハウスの内径とボール との大きさの関係によって、筆記時のインキの流出量が決まる事が判った。 そして更に詳細にデータを分析した結果、ボールハウスの内径がボールの直径 と、一定の関係に有る場合に、インキの流出量が安定することが判明した。 更に水性インキでは、書き味の良否は、ボールの回転の円滑性と著しい相関が あることが判った。
【0013】 本考案は、上記した知見に基づくものであり、その特徴は、ボールが収納され たボールペンチップの後端側にインキ収納部が装着され、該インキ収納部内に水 性インキが充填されたボールペンにおいて、ボールペンチップのボールハウス内 径がボール径の101.6%以上103.6%以下の範囲に設定されたボールペ ンである。
【0014】 また同様の目的を達成するためのもう一つの考案は、ボールが収納されたボー ルペンチップの後端側にインキ収納部が装着され、該インキ収納部内に水性ゲル インキが充填されたボールペンにおいて、ボールは、ボールペンチップのボール ハウスの座面に対して線接触していることを特徴とするボールペンである。
【0015】 そして同様の目的を達成するための他の考案は、ボールが収納されたボールペ ンチップの後端側にインキ収納部が装着され、該インキ収納部内に水性インキが 充填されたボールペンにおいて、ボールペンチップのボールハウス内径がボール 径の101.6%以上103.6%以下の範囲であると共に、ボールは、ボール ペンチップのボールハウスの座面に対して線接触していることを特徴とするボー ルペンである。
【0016】
【作用】
請求項1記載の考案では、ボールペンチップのボールハウス内径がボール径の 101.6%以上103.6%以下の範囲に設定されており、実験の結果、水性 ゲルインキの流出は円滑であり、且つ安定している。
【0017】 また請求項2記載の考案では、ボールは、ボールペンチップのボールハウスの 座面に対して線接触しており、ボールとボールハウスの座面との接触面積は小さ い。そのため請求項2記載のボールペンは、筆記時のボールの回転を阻害する摩 擦が少なく、ボールの回転は円滑である。
【0018】 また請求項3記載の考案は、請求項1および2両者の特徴を備えるものであり 、両者の欠点を互いに補完し合う作用を有するものである。 即ち請求項2記載のボールペンでは、ボールは、ボールペンチップのボールハ ウスの座面に対して線接触するので、ボールの摩擦は小さいもののボールの動作 がやや不安定になる問題がある。これに対して請求項3記載の考案では、ボール ハウスがボールに対して僅かな隙間しか持たないので、ボールは、ボールハウス 内径の方向にがたつかない。
【0019】
【実施例】
以下、本考案に係るボールペンならびにその製造方法の実施例を図面に基づい て説明する。 図1は本考案の具体的実施例のボールペンの断面図である。図2は、図1のボ ールペンで採用するボールペンチップの拡大正面断面図およびチップ本体のA− A断面図である。図3は、図2のボールペンチップの開口部の拡大断面図である 。図4は、ボールペンチップの製造工程を示すボールペンチップの断面図である 。図5は、ボールペンチップの製造工程を示すボールペンチップの要部断面図で ある。図6は、本考案のボールペンの効果を確認するために行った実験の結果を 表すグラフである。
【0020】 図1において、1は本実施例のボールペンを示す。ボールペン1は、周知のそ れと同様にボールペンチップ2の後端側に口プラ3を介してインキ収納管5が装 着され、更にその外周にペン軸6が取り付けられたものである。そして口プラ3 内には、インキの逆流を防止するために玉状の弁8が挿入されている。
【0021】 本実施例のボールペン1は、水性ボールペンであり、インキ収納管5内には水 性インキ、特に水性ゲルインキ(図示せず)が貯められている。 ここで水性インキ、および水性ゲルインキについて説明すると、これらはいず れも主溶媒として水を用いたインキである。即ち旧来の油性インキはフェニルセ ロソルブ、ベンジルアルコール等の有機溶媒が使用されているのに対して、水性 ボールペンのインキは水を溶媒としている。 またインキの粘度は、油性ボールペンでは10000〜30000CPSの高 粘度であるのに対し、水性ボールペンのインキはより低粘度であり、しかも水性 ボールペンのインキは、粘度の挙動の相違により大きく二種類に分けられる。
【0022】 その一つはニュートン流動(流動の程度により粘度変化しない)をするインキ で、具体的にはインキ収納管5とボールハウス内の粘度は同じであり、通常は粘 度が50〜2000CPSのものが使用されている。 他の一つは、粘度がインキの流動によって変化する性質を有するものである。 具体的には、インキ収納管5内では2000〜8000CPSであるがボールハ ウス内では10CPS以下となるものであり、チキソトロピィ性インキとも称さ れる。このチキソトロピィ性を有するゲル化剤を添加した水性インキを特に水性 ゲルインキと称している。
【0023】 次に本実施例のボールペン1で採用するボールペンチップ2について説明する 。 本実施例で採用するボールペンチップ2は図1、図2のようにチップ本体11 とボール15で構成されている。チップ本体11の外形は、先端側が円錐状をし ており、他の部位は円柱状をしている。ボールペンチップ2の内側の構造は、先 端側にボールハウス18があり、後側にバック穴12が開放されている。そして ボール15はボールハウス18内に挿入され、チップ本体11の先端17で挟持 されている。
【0024】 そしてバック穴12は図の如く、ボールペン1の長手方向に対して、略垂直な 平坦面20を有する形状を呈している。 ボールハウス18の座面21には図2(b)のような中心から5条の放射状溝 22が設けられている。この放射状溝22の中心は細穴23になっており、前記 したバック穴12に貫通している。尚本実施例のボールペン1では、細穴23内 に中綿は無い。
【0025】 放射状溝22の他の部分は有底であり、バック穴12までは貫通していない。 即ちボールハウス18の座面21はバック穴12まで貫通することなく、途中で 不貫通となっている。 そしてここで特記するべき構成は、本実施例ではボールハウス18の座面21 は、すり鉢状であり、その側面断面の線は、直線である。即ち本実施例で採用す るボールハウス18の座面21には、クレータ状の窪みは存在しない。 従って、本実施例のボールペン1では、ボール15は、ボールハウスの座面2 1に対して線接触している。
【0026】 次に実施例の特徴を成すボールハウス18の内径寸法について説明する。 本実施例ではボールハウス18の内径Dをボールの直径dの101.6%以上 103.6%以下の範囲に設定されている。またボールハウスの開口径は、ボー ル15の突出量hがボール15の直径の約3分の1になるように調製されている 。 ここでボール15の直径dは、通常0.60mmが採用される。従って、通例 に従い、直径0.60mmのボールを採用すると、ボールハウスの内径Dは0. 610〜0.622mmに相当する。またボールハウスの開口径は、概ね0.5 66mm程度である。
【0027】 このようにボールハウスの内径Dを、ボール15の直径dの101.6%以上 103.6%以下に設定することによって、ボール15とボールペンチップ2の 周面24の間に0.005〜0.011mm程度の僅少な隙間25が形成される 。 この隙間25は、ボール15が円滑に行われるのに充分であり、且つボール1 5をしっかりと保持してがたつきを防止することができる範囲のものである。さ らに加えて隙間25を上記した範囲とすることにより、インキの流出量か安定し 、書き味も良好となる。
【0028】 尚ボールハウスの内径Dはボール径の101.6%未満、即ち0.610mm 未満ではインキの流出量が不安定であって調整が困難となる。また逆にボール径 の103.6%を越える場合、即ち0.622mmを越えるものでは隙間25が 大きすぎてチップ先端17でボール15を挟持しにくく、筆記時にボール15が ずれて線がぶれる。加えてボールハウスの内径Dが0.622mmを越える場合 は、インキ流出量も多量になって紙面を汚し、筆記具として適切ではない。
【0029】 従ってボールハウスの内径Dは上記ボール15の直径dの101.6%以上1 03.6%以下、即ち0.610mm以上0.622mm以下の範囲に設定しな ければならない。 また本実施例のボールペン1では、ボール15を上にしてボール15をボール ハウス18の座面21に当接させた状態で、ボール15と、ボールハウス18の 開口の間に、0.005乃至0.011mmの僅少の隙間S(図3参照)が形成 されている。
【0030】 次に本実施例で採用するボールペンチップの好ましい製造方法について図4、 図5を参照しつつ説明する。 本実施例で採用するボールペンチップ2は図4の如く、所定長さに切断された 線材30を素材として加工される。そして、ボールペンチップ2を製造する最初 の工程では、所定長さに切断された線材30に図示しないドリルでバック穴12 を設ける。ここでバック穴12は前述の如く長手方向に対して略垂直な平坦部2 0を有する形状を呈している。
【0031】 そして、線材30の先端側、即ちテーパーが設けられた側の頂面から図示しな いドリルを挿入し、ボールハウスとなるフロント穴33が設けられる。
【0032】 次に線材30に外周加工が成され、図4の如く先端側にテーパーが形成される 。さらにドリル35の錐先37をフロント穴33の中心部に当て、バック穴12 まで貫通して細穴23を形成している。 そしてフロント穴33の座面38に、図3の如き中心から5条の放射状溝22 を形成する。この放射状の溝22はバック穴12まで貫通することなく途中で不 貫通となっている。 このようにして、図5に示すような軸方向に貫通穴を有し、一方の端部にボー ルハウスを形成するフロント穴が設けられたチップ40が成形される。
【0033】 次に上記の如きチップ40のフロント穴33に図5のようにボール15を収納 する。 次いで、チップ40の先端41をかしめる。ここで、肝心な事項は、チップの 先端41をかしめる際に、フロント穴33の開口端とボール15との間に0.0 05〜0.011mm程度の隙間を設けた状態のままでかしめる点である。その 結果座面38にクレータは形成されず、ボール15がボールハウス18の座面3 8に対して線接触するボールペンチップ2が得られる。
【0034】 上記した製造方法で得られたボールペンチップ2は、ボールハウスの座面38 にクレータが無いため、ボール15とボールハウスの座面38との接触面積が著 しく減少し、ボール15の摩擦抵抗は小さい。 その結果、ボールの回転が良くなり、併せて書き味も良好になる。
【0035】 次に、本実施例のボールペンの効果を確認するために行った実験について説明 する。 本考案者らは、本実施例のボールペンの効果を確認するため、ボールハウスの 直径が異なる多数のボールペンチップを成形し、このボールペンチップを用いて 多数の種類のボールペンを試作した。そしてこれらのボールペンについて、筆記 状態におけるインキの流出量を測定した。図6はこの実験の結果を表すグラフで ある。図6のグラフでは、ボールハウスの直径が0.610mmの時のインキの 流出量を100として表現している。 このグラフを見て明らかであるように、ボールハウスの直径が0.600mm から0.610mmの間では、グラフの傾きが大きい。即ちボールハウスの直径 がこの間にある時は、わずかの直径の相違で、インキの流出量が大きく変化する 。
【0036】 これに対して、ボールハウスの直径が0.610以上になると、グラフの傾き は緩やかである。言い換えると、ボールハウスの直径が0.610以上になると 、多少の直径変化に係わらず、インキの流出量の変化は少ない。 またインクの総吐出量と言う観点から見ると、ボールハウスの直径が0.62 2を越えると、インキの吐出量が過度になり、インキのぼたつきが発生する。
【0037】 従って、ボールハウスの直径を0.610〜0.622mmの範囲に設定する と、製造時に多少のロット間誤差があっても、狙いとするインキの流出量を確保 することができる。
【0038】 つぎに、ボールハウスの直径が0.610〜0.622mmであるボールペン チップであって、従来技術のように、座面に窪みがあるものと、本実施例のよう に、ボールが座面に線接触するものを試作し、書き味を試した。 その結果、通常の上質紙に線を書く場合には、両者の間に有為差は認められな かった。しかしながら、ジアゾ感光紙、および感熱紙の様に滑り易い紙では、両 者の間に差異があった。即ちこれらの紙に線を書く場合は、従来技術の様な座面 に窪みがあるボールペンではボールが回転せず、線がかすれてしまう場合があっ た。また従来技術の様に、座面に窪みがあるものでは、上質紙に線を書く場合で あっても、紙に手油が付着している場合は、線がかすれることがあった。これに 対して本実施例の様にボールが座面に線接触するものでは、いずれの紙に書いた 場合でも線がかすれることはなかった。
【0039】 またボールハウスの直径が0.622mmを越えるボールペンであって、座面 に窪みが無いものを試作し、書き味を試したところ、インクの吐出量が過度であ り、インキのぼたつきが多いものであった。またこのボールペンは、ボールの安 定性が悪く、筆圧によってボールがボールハウス内で移動してしまうものであっ た。そのためこのボールペンでは、線がぶれてしまうことがあり、書き味は悪い ものであった。
【0040】
【考案の効果】
以上の如く、本考案のボールペンは、ボールハウスの内径をボール径の101 .6%以上103.6%以下に設定して、ボールとチップの間に僅少の隙間を設 けたものである。このように所定の隙間を設けることにより、インキ流出量が安 定し、書き味も良好にすることができる。またボールペンの製造ロットの差によ る書き味の相違を減少することができる効果がある。
【0041】 請求項2記載のボールペンでは、ボールは、ボールペンチップのボールハウス の座面に対して線接触しているため、摩擦が少なく、ボールの回転は円滑である 。その結果請求項2記載のボールペンは、書き味が良好であると言う効果がある 。
【0042】 また請求項3記載のボールペンは、請求項1および2両者の効果を有するばか りでなく、ボールのがたつきが少なく書き味が良好であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の具体的実施例のボールペンの断面図で
ある。
【図2】図1のボールペンで採用するボールペンチップ
の拡大正面断面図およびチップ本体のA−A断面図であ
る。
【図3】図2のボールペンチップの開口部の拡大断面図
である。
【図4】ボールペンチップの製造工程を示すボールペン
チップの断面図である。
【図5】ボールペンチップの製造工程を示すボールペン
チップの要部断面図である。
【図6】本考案のボールペンの効果を確認するために行
った実験の結果を表すグラフである。
【図7】従来技術のボールペンで採用するボールペンチ
ップの拡大正面断面図およびチップ本体のB−B断面図
である。
【符号の説明】
1 ボールペン 2 ボールペンチップ 5 インキ収納管 11 チップ本体 15 ボール 18 ボールハウス 21,38 座面 D ボールハウスの内径 d ボールの直径

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールが収納されたボールペンチップの
    後端側にインキ収納部が装着され、該インキ収納部内に
    水性インキが充填されたボールペンにおいて、ボールペ
    ンチップのボールハウス内径がボール径の101.6%
    以上103.6%以下の範囲であることを特徴とするボ
    ールペン。
  2. 【請求項2】 ボールが収納されたボールペンチップの
    後端側にインキ収納部が装着され、該インキ収納部内に
    水性インキが充填されたボールペンにおいて、ボール
    は、ボールペンチップのボールハウスの座面に対して線
    接触していることを特徴とするボールペン。
  3. 【請求項3】 ボールが収納されたボールペンチップの
    後端側にインキ収納部が装着され、該インキ収納部内に
    水性インキが充填されたボールペンにおいて、ボールペ
    ンチップのボールハウス内径がボール径の101.6%
    以上103.6%以下の範囲であると共に、ボールは、
    ボールペンチップのボールハウスの座面に対して線接触
    していることを特徴とするボールペン。
JP1993065964U 1993-11-15 1993-11-15 ボールペン Ceased JP2607191Y2 (ja)

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