JP2002153994A - 粉末成形プレス及びその成形粉末の給粉方法 - Google Patents

粉末成形プレス及びその成形粉末の給粉方法

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ダイに充填した成形粉末をすり切る際に
生じる、成形粉末の不均密や粒度偏析をできるだけ小さ
くできる粉末成形プレスの給粉技術の提供。 【解決手段】 ダイ15に充填される成形粉末の少なく
とも表層領域を仕切部材19によって面方向で複数の小
区画に区分してから成形粉末をフィーダボックス10で
すり切るようにして、成形粉末の移動を仕切部材によっ
て制限する。そして、不均密と粒度偏析をより一層低減
すべく、このすり切り後に、仕切部材の小区画に挿入可
能な振動針23a及びこの振動針に振動を与える振動機
構を有する混粒装置23によって、各小区画内の成形粉
末を掻き混ぜるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉末成形プレスに関
し、特にダイに対する成形粉末の給粉技術に関する。
【0002】
【従来の技術】粉末を金型を使用して成形する工程を経
て製造される成形品については、成形品の密度均一化及
び寸法精度の向上が品質の善し悪しを決める重要な一要
素とされており、そのためにはダイ内に充填される成形
粉末の充填密度を給粉時に如何にして均一化させるかが
課題とされている。
【0003】図9は粉末成形プレスの給粉過程を示す一
従来例である。1はフィーダボックスで、その内部には
フィーダホース2を通じて図示せぬホッパに貯留してあ
る成形粉末が供給される。このフィーダボックス1は、
ダイプレート3の上面を摺動してダイ4内に成形粉末を
供給し、そして後退方向Bへ後退しつつ充填された成形
粉末をすり切るように作動される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】こうした給粉過程にお
いて、フィーダボックス1が成形粉末をすり切る際に
は、図9で矢示するように、フィーダボックス1の後退
につられて成形粉末が後退方向Bの斜め下方へ移動する
という成形粉末の挙動特性が解明されている(参考文献
として「粉体及び粉末冶金」第45巻第9号“粉末充填
挙動の可視化技術”参照)。そして、こうした成形粉末
の移動が見られる成形粉末の表層領域については密度む
らが発生して、成形品の品質を悪化させる一つの要因と
なってしまうことが分かっている。
【0005】こうしたメカニズムにより生じる成形粉末
の不均密の問題だけでなく、フィーダボックス1のすり
切りによって成形粉末に粒度偏析が発生することも分か
っている。即ち、成形粉末が上述のように移動すると、
粒度の違いや転がり移動量の差などによって、大きい粉
粒が上側に小さい粉粒が下側に分かれてしまうことがあ
り、特に成形粉末が材質毎に粉粒サイズが異なる混合粉
である場合には、粒度偏析が生じる結果、混合粉の使用
によって意図する成形品の性能にも悪影響を与えかねな
い。
【0006】そして、以上のような成形粉末の不均密の
問題と粒度偏析の問題に関する知見があって、自動成形
可能な成形品の形状やサイズについて現に制約が出てい
るという依然未解決の問題もある。例えば、成形品とし
て数mmの薄肉板状物を自動成形する場合だと、前述し
たすり切り動作によって成形粉末の不均密と粒度偏析の
問題が生じるため、その面方向及び板厚方向で均質な成
形品を自動成形することが事実上不可能であった。その
ため従来は、熟練した作業員の手作業によって、ダイ4
に充填した成形粉末のすり切り作業を行わなければなら
ず、生産性の向上が実際的な課題として残っていた。
【0007】以上のような従来技術を背景になされたの
が本発明であって、その目的は、成形粉末のすり切りに
より生じる不均密化や粒度偏析をできるだけ小さくでき
るような粉末成形プレスの給粉技術を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】そして、この目的を達成
すべく本発明の給粉方法は、ダイに充填した成形粉末の
少なくとも表層領域を仕切部材によって面方向で複数の
小区画に区分してから成形粉末をフィーダボックスです
り切るようにしたことを特徴としている。
【0009】このように充填した成形粉末の少なくとも
表層領域を面方向で複数の小区画に仕切部材で区分した
状態で成形粉末をフィーダボックスですり切ると、すり
切りにより生じる成形粉末の移動が仕切部材の各小区画
を形成する部材によって制限されるため、成形粉末の移
動距離を短く止めることができる。またこのように成形
粉末の移動が各小区画内で生じる結果、成形粉末に移動
が見られる表層領域の深さも浅くすることができる。従
って、各小区画内での成形粉末の不均密を少なくできる
と共に、粒度偏析も低減できることになる。こうして各
小区画内での不均密と粒度偏析が低減される結果、成形
粉末の表層領域を面方向で全体として観察すると、従来
の給粉方法よりも該表層領域全体として不均密と粒度偏
析を大きく低減することができる。よって、成形品が肉
薄板状物であっても自動成形を実現することができる。
以上のような仕切部材による成形粉末の移動を制限する
作用は、すり切りによって成形粉末に移動が見られる成
形粉末の表層領域に仕切部材が介在していれば発揮でき
る。従って、仕切部材は、その上端位置が成形粉末をす
り切った後のすり切り面と略面一となるようにダイ内に
設置させても、あるいは該すり切り面よりも若干下側と
なるようにダイ内に設置させても、上記の如く成形粉末
の移動を制限できるものと考えられる。
【0010】こうした不均密と粒度偏析の低減効果は、
成形粉末をダイに充填するとともに成形粉末をすり切る
ように作動するフィーダボックスを備える上述した本発
明の給粉方法を実施する粉末成形プレスについて、ダイ
内に充填した成形粉末の少なくとも表層領域を面方向で
複数の小区画に区分する仕切部材と、仕切部材を着脱可
能に保持すると共に、フィーダボックスによる成形粉末
のすり切り前に仕切部材をアンクランプしてダイ内に設
置し、前記すり切り後に仕切部材をクランプしてダイ内
から離脱させるクランプ手段と、を備えることを特徴と
する本発明の粉末成形プレスによって具体的に実現でき
る。そして、以上のような仕切部材としては、成形粉末
の表層領域、即ちフィーダボックスのすり切りによって
成形粉末の移動が見られる領域を複数の小区画に分割可
能なものであればどのような素材や形状のものでもよ
く、例えば格子形状を呈する板材、網形状を呈する針金
やピアノ線等のような線材、または板材や線材を並列に
並べて構成した梯子形状を呈するものとして構成するこ
ともできる。
【0011】そして、上記の給粉方法については、フィ
ーダボックスによるすり切り後に各小区画内の成形粉末
を掻き混ぜるようにすると、各小区画内で発生している
成形粉末の不均密や粒度偏析をより一層低減することが
できる。これに加えて、掻き混ぜにより粉末間に滞留し
ている空気を逃がすこともできるから、焼結時の成形品
の割れなどを防止でき、成形品の品質を向上することが
できる。
【0012】こうした成形品の品質向上効果は、仕切部
材の小区画に挿入可能な振動針と、この振動針に振動を
与える振動機構と、を有する混粒装置をさらに備える上
記粉末成形プレスによって具体的に実現できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
粉末成形プレスについて図面を参照しつつ説明する。な
お、本例の粉末成形プレスでは、成形品として薄肉板状
物を成形する一例を示し、成形プレス全体の装置構成に
ついては説明と図示を省略している。
【0014】装置構成の説明(図1,図2): 10
は、図示せぬホッパから成形粉末が供給されるフィーダ
ボックスで、連結アーム11を介してフィーダシリンダ
12と連結されている。フィーダシリンダ12は、フィ
ーダテーブル13に固定されていて、ダイプレート14
に取り付けたダイ15の上部に対してフィーダボックス
10を進退駆動させる。
【0015】16はフィーダボックス10の底部開口を
開閉するシャッターで、シャッターシリンダ17により
駆動されてフィーダボックス10内の成形粉末をダイ1
5内に充填するように作動される。シャッターシリンダ
17は連結アーム11の上部に固定されていて、フィー
ダシリンダ12により駆動される連結アーム11の進退
動に伴ってその全体が移動するようになっている。ま
た、シャッター16とシャッターシリンダ17とは、連
結プレート18を介して連結されている。この連結プレ
ート18には、連結アーム11を挿通可能な開口部18
aが形成されていて(図3参照)、フィーダボックス1
0の底部開口を開閉できるようにシャッター16が独立
して進退動できるようになっている。なお、フィーダボ
ックス10の底部が開口することにより、シャッター1
6の板厚分の隙間から成形粉末が洩れ出て、さらにフィ
ーダボックス10をシェイキングすることでその洩れが
増長するので、シャッター16の板厚は極力薄くしてあ
る。
【0016】フィーダボックス10の先端部には、“仕
切部材”としての仕切板19を上下動させる昇降シリン
ダ20が固定されている。この昇降シリンダ20の上端
部には取付プレート21が固定されており、その取付プ
レート21の先端部には仕切板19を着脱可能に保持す
る“クランプ手段”としての電磁チャック22が取り付
けてある。
【0017】仕切板19は、金属製の格子形状乃至網形
状の板材で構成されており、その網目状の仕切によって
複数の小区画19aが形成されている(図2参照)。仕
切板19は、ちょうどダイ15の開口部15aに納まる
ような全体サイズとして形成されている。
【0018】23は混粒装置で、その底部から下方に突
出する複数の振動針23aを備えている。この振動針2
3aは、混粒装置23に内蔵する図示せぬ振動機構によ
って駆動されて前後左右方向に振動するようになってい
る。この混粒装置23には、これを上下動させる昇降シ
リンダ24と、混粒装置23をダイ15に対して進退動
させる駆動シリンダ25とが備わっている。
【0019】給粉工程を含む成形工程の説明(図1,図
3〜図6): 本例ではウイズドアル作動する粉末成形
プレスとして説明する。従って、下パンチ26とベース
プレート27は不動として固定されており、ダイプレー
ト14が、ガイドロッド28及びヨークプレート29に
接続されている下部ラム30によって上下方向で駆動さ
れるようになっている。先ず、図1の実線で示す開始状
態から、フィーダボックス10とシャッター16と仕切
板19がフィーダシリンダ12によって前進方向Fへフ
ィーダテーブル13を摺動しつつ駆動される。そして、
図1で二点鎖線で示すように仕切板19がダイ15の開
口部15aの上方に位置したところで、フィーダシリン
ダ12による駆動が一旦停止する。
【0020】この前後に、図3(a)で示すように、下
部ラム30によってダイプレート14が二点鎖線で示す
位置から上昇駆動されて、実線で示す高さ位置で停止す
る。この高さ位置は、ベースプレート27に固定されて
いる下パンチ26に対してダイ15内に充填される成形
粉末が、意図する成形品の高さ(板厚)を得るために通
常必要とされる充填量よりも若干多めとなるような高さ
位置となっている。このようにするのは、仕切板19が
ダイ15内に入り込むと成形粉末の充填量が不足するた
め、その不足分を補うことを意図している。こうしてダ
イプレート14が所定の高さ位置に位置決めされると、
上昇限にある仕切板19が昇降シリンダ20によって下
降限まで下降する。
【0021】そして、昇降シリンダ20によって下降し
た仕切板19は下降限で電磁チャック22によってアン
クランプされることで下パンチ27上に設置される(図
3(b)参照)。すると再びフィーダボックス10が前
進駆動されて、図3(b)で示す位置で停止する。次
に、伸長限にあるシャッターシリンダ17が縮長するこ
とでシャッター16が後退方向Bへ後退し、閉塞されて
いたフィーダボックス10の底部開口が開いて成形粉末
がフィーダボックス10からダイ15内に落とし込み充
填される。そして、フィーダボックス10をシェイキン
グさせた後、フィーダボックス10は、図4(a)で二
点鎖線で示すように後退方向Bへ後退して実線で示すよ
うにシャッター16の上に乗り、更に後退して後退限で
停止する。この後退時にフィーダボックス10によって
成形粉末のすり切りが行われるが、成形粉末が仕切板1
9によって面方向で小区画19aに区分けされているた
め、成形粉末の後退方向Bへの移動は各小区画19aを
なす板材によって制限されるので不均密や粒度偏析が低
減される。
【0022】こうして成形粉末のすり切りを終えると、
駆動シリンダ25によって混粒装置23が前進駆動され
てダイ15の開口部15aの上方で停止する。上昇限に
ある混粒装置23は、昇降シリンダ24によって下降さ
れて、図4(b)で示すその下降限位置で振動針23a
が各小区画19a内に充填されている成形粉末に差し込
まれる。各振動針23aは、混粒装置23に内蔵する図
示せぬ振動機構によって前後左右方向に振動して、各小
区画19a内で成形粉末を混粒させる。こうして各小区
画19a内で生じている成形粉末の不均密や粒度偏析
は、さらに低減されることになる。これと同時に、成形
粉末の粉末間に滞留している空気も逃がすことができる
ことになる。そして、所定時間混粒が行われて振動針2
3aが停止し、その後は昇降シリンダ24により混粒装
置23が上昇し、昇降シリンダ24が縮長して図1で示
す元通りの位置に戻ることになる。
【0023】次に、シャッター16とフィーダボックス
10が前進駆動されて下降限にある電磁チャック22を
仕切板19の上方に位置決めさせる。そして、電磁チャ
ック22をオンして仕切板19を磁着してから、図5
(a)で示すように昇降シリンダ20を上昇限まで上昇
させる。こうしてダイ15内から仕切板19を取り除く
と、ダイ15の上端から盛り上がっていた成形粉末が落
ち込んで、ちょうどダイ15内に納まるようになる。そ
して、シャッター16とフィーダボックス10とをフィ
ーダシリンダ12により実線で示す前進位置から二点鎖
線で示す後退限まで後退させる。
【0024】この後は、図5(b)で示すように、ダイ
プレート14を若干上昇させてアンダーフィルを行う。
ここでアンダーフィルを行うと、上パンチ31がダイ1
5に突入する時にダイ15の外部への成形粉末の飛散を
効果的に防止することができるため、特に本例の薄肉板
状物のように成形粉末の多少によって寸法精度や性能な
ど成形品の品質に与える影響がより大きく表れてしまう
場合には有意義である。そして、図6で示すように、上
パンチ31が下降してきて下パンチ26との間で成形粉
末が加圧される。加圧後は、ダイ15を取り付けてある
ダイプレート14を下降させて成形品を抜き出し、上パ
ンチ31を上昇させて成形品を取り出す。
【0025】実施形態の変形例: 以上のような実施形
態による粉末成形プレスについては、各種の変更を加え
た形での実施が可能である。例えば、上記実施形態で
は、フィーダボックス10がダイ15の上端からシャッ
ター16の板厚分離れた位置で成形粉末のすり切りとシ
ェイキングを行うようにしているが、ダイ15の上端と
離間させずに成形粉末のすり切りとシェイキングを行う
こともできる。その一例を図7に示す。この例では、シ
ャッター16に先端にかけて下り傾斜の勾配面16aを
形成すると共に、フィーダボックス10と連結アーム1
1とを、連結アーム11の先端部に固定したTジョイン
ト11aで連結させて、連結アーム11に対してフィー
ダボックス10を上下方向で可動として構成してある。
即ち、フィーダボックス10には一対の係合壁10aが
設けられており、その一対の係合壁10aによる内壁面
は、係合頭部11bと基部11cをもつTジョイント1
1aよりも大きな相対形状として間に隙間が形成されて
いる。そして、この例では、図3(a)と同様に仕切板
19を設置した後、フィーダボックス10とシャッター
16が所定位置まで前進してからシャッター16のみを
後退させる。するとフィーダボックス10は、Tジョイ
ント11aによって上下方向で可動に連結してあるので
徐々に下端の高さ位置が低くなり、シャッター16が離
れた時には下端がダイ15とフィーダプレート13の上
面と接触する。こうして成形粉末がダイ14内に充填さ
れると、フィーダボックス10の下端をダイ15とフィ
ーダプレート13の上面に摺動させながらシェイキング
を行える。従って、上記実施形態による作用・効果に加
えて、上記実施形態でフィーダボックス10の下端とダ
イ15及びフィーダプレート13との間に介在するシャ
ッター16の板厚分の隙間をなくすことができるから、
シェイキングをより効果的に行うことができると共にフ
ィーダボックス10からの粉洩れを減らせるメリットが
ある。シェイキングを終えると、下端をそのままダイ1
5とフィーダプレート13に対して摺動させつつ後退し
て成形粉末をすり切っていく。そして、フィーダボック
ス10は、Tジョイント11aによって上下方向で可動
に連結してあるので、シャッター16の勾配面16aを
登りながら徐々に下端の高さ位置が高くなっていき、シ
ャッター16の上に乗り上げてから後退限まで後退す
る。これ以降の動作は上記実施形態と同様である。
【0026】上述の一実施形態では、仕切板19を下パ
ンチ26の上に載置するようにした仕切板19のダイ1
5内への設置例を例示したが、ダイ15内で下パンチ2
6の上面から離して仕切板19を設置する構造をダイ1
5に、或いはその他に備えるようにしてもよい。その数
例を図8に示す。図8(a)は、ダイ15の開口部15
aの全内周に座部15bを形成し、そこに仕切板19の
外縁を引っ掛けて載せるようにした例である。なお、こ
のように全内周を巡るような座部15bでなくても、部
分的に座部を設け仕切板を部分的に引っ掛けて設置する
ようにしてもよい。また、図8(b)(c)は、粉末成
形プレスにコアロッド32を使用する場合の例である。
この場合には、(b)で示すようにコアロッド32の上
面に仕切板19を載置したり、(c)で示すようにコア
ロッド32の外周上端に座部32aを形成し、ここに仕
切板19の内縁を引っ掛けて設置してもよい。そして、
図8(a)(c)では座部15b,32aの上に、また
図8(b)ではコアロッド32の上面に残存する成形粉
末が邪魔になって、次の成形品を成形する際に仕切板1
9を設置できないことがある。従って、この場合には、
粉末成形プレスに残存する成形粉末を自動制御で除去可
能な集塵ユニットを備えるようにして、成形品の取り出
し後に残存する成形粉末を除去するようにする。
【0027】仕切板19は、小区画19aの数が多けれ
ばより成形粉末の移動距離を短く制限できるため不均密
と粒度偏析を低減できると考えられるが、例えば成形品
の面方向におけるサイズが小さいような場合等であれ
ば、小区画19aが2つや3つ程度の仕切板を用いるこ
ともできる。また、仕切板19の形状も成形品の形状に
応じた任意の形状とすることができる。
【0028】また、上記実施形態では、混粒装置23を
備える粉末成形プレスを例示したが、混粒装置23を備
えない粉末成形プレスとしてもよい。
【0029】上記実施形態で示す成形工程については、
フローティングダイ法或いはウイズドロアル法で例示し
たが、上パンチ31と下パンチ26による両押方法な
ど、適宜変更を加えて実施できるのは勿論である。
【0030】
【発明の効果】本発明の給粉方法と粉末成形プレスによ
れば、ダイ内に充填された成形粉末をフィーダボックス
ですり切っても、仕切部材によって成形粉末の不均密や
粒度偏析を低減することができるので、成形品品質を大
きく向上することができる。特に、成形粉末として混合
粉を使用する場合には、粒度偏析を低減できるため混合
粉の使用により意図する性能を発揮できる成形品を得る
ことができる。また、この結果、従来なし得なかった薄
肉板状物の成形品を自動成形することも始めて可能とな
り、生産性を大きく向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による粉末成形プレスの部
分正面図。
【図2】図1の粉末成形プレスの平面図。
【図3】図1の粉末成形プレスの成形粉末の供給工程説
明図。
【図4】図3に続く粉末成形プレスの成形粉末のすり切
り工程及び混粒工程説明図。
【図5】図4に続く粉末成形プレスの仕切板取出し工程
及びアンダーフィル工程説明図。
【図6】図3に続く粉末成形プレスの加圧工程説明図。
【図7】本発明の他の実施形態による粉末成形プレスの
部分正面拡大図。
【図8】仕切板の設置方法の他の例を示す説明図。
【図9】従来の粉末成形プレスの給粉方法を模式的に示
す説明図。
【符号の説明】
10 フィーダボックス 10a 係合壁 11 連結アーム 11a Tジョイント 11b 係合頭部 11c 基部 12 フィーダシリンダ 13 フィーダテーブル 14 ダイプレート 15 ダイ 15a 開口部 15b 座部 16 シャッター 16a 勾配面 17 シャッターシリンダ 18 連結プレート 19 仕切板 19a 小区画 20 昇降シリンダ 21 取付プレート 22 電磁チャック(クランプ手段) 23 混粒装置 23a 振動針 24 昇降シリンダ 25 駆動シリンダ 26 下パンチ 27 ベースプレート 28 ガイドロッド 29 ヨークプレート 30 下部ラム 31 上パンチ 32 コアロッド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイに充填される成形粉末をフィーダボ
    ックスによってすり切る過程を含む粉末成形プレスの給
    粉方法において、 ダイに充填される成形粉末の少なくとも表層領域を仕切
    部材によって面方向で複数の小区画に区分してから成形
    粉末をフィーダボックスですり切るようにしたことを特
    徴とする給粉方法。
  2. 【請求項2】 フィーダボックスによるすり切り後に各
    小区画内の成形粉末を掻き混ぜるようにする請求項1に
    記載の給粉方法。
  3. 【請求項3】 成形粉末をダイに充填するとともに成形
    粉末をすり切るように作動するフィーダボックスを備え
    る粉末成形プレスにおいて、 ダイ内に充填される成形粉末の少なくとも表層領域を面
    方向で複数の小区画に区分する仕切部材と、仕切部材を
    着脱可能に保持すると共に、フィーダボックスによる成
    形粉末のすり切り前に仕切部材をアンクランプしてダイ
    内に設置し、前記すり切り動作後に仕切部材をクランプ
    してダイ内から離脱させるクランプ手段と、を備えるこ
    とを特徴とする粉末成形プレス。
  4. 【請求項4】 仕切部材の小区画に挿入可能な振動針
    と、この振動針に振動を与える振動機構と、を有する混
    粒装置をさらに備える請求項3に記載の粉末成形プレ
    ス。
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