JP2002153871A - 排水リサイクル装置 - Google Patents

排水リサイクル装置

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JP2002153871A
JP2002153871A JP2000354860A JP2000354860A JP2002153871A JP 2002153871 A JP2002153871 A JP 2002153871A JP 2000354860 A JP2000354860 A JP 2000354860A JP 2000354860 A JP2000354860 A JP 2000354860A JP 2002153871 A JP2002153871 A JP 2002153871A
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wastewater
washing machine
membrane
reverse osmosis
recycling apparatus
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JP2000354860A
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Shigehiro Sugiyama
茂広 杉山
Atsushi Ueda
敦士 上田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜処理部に備えられた逆浸透膜の透過性能の
低下を防止することができる排水リサイクル装置を提供
すること。 【解決手段】 水洗機4から排出された排水を、逆浸透
膜19を有する膜処理部22を通過させて水洗機4に送
り込む排水リサイクル装置2において、膜処理部22の
前段に、アルカリ金属をカウンターカチオンとして含む
ゼオライト21を収容する前処理部20を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水洗機から排出さ
れた排水を、逆浸透膜を有する膜処理部を通過させて水
洗機に再度送り込むことで、水を循環して利用する排水
リサイクル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の排水リサイクル装置を連
続水洗機に適用した状態を示す図である。同図に示す排
水リサイクル装置102は、予洗、本洗、濯ぎの各工程
を連続して行う連続水洗機104から排出された排水に
所定の処理を施し、当該排水の一部を再び連続水洗機1
04に送り込むものである。通常、連続水洗機104か
ら排出された排水には、有機系汚れ、無機系汚れ、固形
汚れ等が含まれている。連続水洗機104から排出され
た排水は、濯ぎ工程を経た後に、連続水洗機104と隣
接する脱水機106を介して排水回収タンク108に送
り込まれたり、濯ぎ工程の初段階で、いわゆるリサイク
ルタンク110に送り込まれる。
【0003】そして、排水回収タンク108やリサイク
ルタンク110から溢れ出た排水に含まれる糸屑や髪の
毛等の比較的大型の夾雑物が、一次フィルタ112によ
って除去される。続いて、この時点における排水はアル
カリ溶液であるため調整槽114において生物処理に適
するpH値に調整され、その後、バイオ処理槽116に
おいて有機汚れが除去される。そして、バイオ処理槽1
16を通過した排水は、第一貯水槽118に滞留する。
第一貯水槽118に溜められた排水の一部は、そのまま
連続水洗機104の濯ぎ用水として利用される。また、
第一貯水槽118に溜められた残りの排水は、逆浸透膜
を有する膜処理部120に供給される。そして、膜処理
部120において、いわゆる逆浸透効果によって水が逆
浸透膜を透過し、排水より無機系汚れを濃縮分離させる
ことができる。逆浸透膜を透過した水の一部は、第二貯
水槽122に一時的に滞留し、新水とともに連続水洗機
104による濯ぎ工程の最終段階において再利用され
る。
【0004】このように、排水リサイクル装置102に
よれば、連続水洗機104から排出された排水に所定の
処理を施すことで、再び連続水洗機104に用いること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図6に示すよ
うな従来の連続水洗機には、次のような問題があった。
すなわち、連続水洗機104から排出される排水には、
カルシウム、マグネシウム、および鉄等の酸化しやすい
様々なイオンが含まれており、これらの酸化物(懸濁物
質)が膜処理部120の逆浸透膜の表面に付着し、逆浸
透膜の透過性能が低下するという問題がある。また、第
一貯水槽118の前段には、目開き0.25μm程度の
精密ろ過膜を備えるバイオ処理槽116が設けられてい
るが、排水中に溶解した上述のイオンが精密ろ過膜を通
過した後に上述のように酸化して懸濁物質(固形汚れ)
となるため、逆浸透膜の透過性能の低下を防止するのに
十分とはいえない。
【0006】さらに、水の殺菌処理や各膜の洗浄処理に
は、通常、遊離塩素が用いられるが、この遊離塩素が逆
浸透膜を劣化させるという問題もある。特に、排水中に
鉄やマンガンの酸化物が存在すると、触媒効果によって
逆浸透膜の劣化が進んでしまう。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、膜処理部に備えられた逆浸透膜の透過性能の
低下を防止することができる排水リサイクル装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、水洗機から排出された排水
を、逆浸透膜を有する膜処理部を通過させて水洗機に送
り込む排水リサイクル装置において、膜処理部の前段
に、アルカリ金属をカウンターカチオンとして含むゼオ
ライトを収容する前処理部を備えることを特徴とする。
【0009】請求項1記載の発明に係る排水リサイクル
装置によれば、水洗機から排出された排水は、逆浸透膜
を有する膜処理部に供給される前に、その前段に設けら
れた前処理部に送り込まれる。前処理部には、カウンタ
ーカチオンとしてナトリウム、カリウムなどの酸化しに
くいアルカリ金属を含むゼオライトが収容されている。
そして、排水中に含まれているカルシウム、マグネシウ
ム、鉄等の酸化しやすいイオンは、前処理部においてア
ルカリ金属と交換される。これにより、前処理部の後段
の膜処理部に流れ込む排水中のイオンの殆どが、ナトリ
ウム等のアルカリ金属のイオンとなる。このため、膜処
理部に備えられた逆浸透膜にイオンの酸化物(懸濁物
質)が付着せず、逆浸透膜の透過性能の低下を防止する
ことができる。
【0010】請求項2記載の発明は、水洗機から排出さ
れた排水を、逆浸透膜を有する膜処理部を通過させて水
洗機に送り込む排水リサイクル装置において、膜処理部
の前段に、排水に含まれる懸濁物質を凝集させる凝集剤
を排水へ添加する凝集剤添加部と、凝集剤を添加された
排水をろ過するフィルタと、を有する前処理部を備える
ことを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明に係る排水リサイクル
装置によれば、水洗機から排出された排水は、逆浸透膜
を有する膜処理部に供給される前に、その前段に設けら
れた前処理部に送り込まれる。排水にはイオンの酸化物
などの懸濁物質が含まれているが、このような懸濁物質
は、前処理部において、凝集剤添加部によって添加され
る凝集剤によって凝集させられる。さらに、排水はフィ
ルタによってろ過されるが、この際、凝集した懸濁物質
はフィルタに付着する。このため、前処理部の後段の膜
処理部に懸濁物質は殆ど流れ込まず、膜処理部に備えら
れた逆浸透膜の透過性能の低下を防止することができ
る。
【0012】請求項3記載の発明は、水洗機から排出さ
れた排水を、逆浸透膜を有する膜処理部を通過させて水
洗機に送り込む排水リサイクル装置において、膜処理部
の前段に、排水に含まれる遊離塩素を吸着する活性炭を
収容する前処理部を備えることを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明に係る排水リサイクル
装置によれば、水洗機から排出された排水は、逆浸透膜
を有する膜処理部に供給される前に、その前段に設けら
れた前処理部に送り込まれる。排水には水洗機の洗浄工
程や殺菌処理などで用いられる遊離塩素が含まれてお
り、この遊離塩素は膜処理部に備えられた逆浸透膜を劣
化させる原因となり得る。ここで、本発明では、遊離塩
素は前処理部の活性炭によって吸着されるため、前処理
部の後段に位置する膜処理部に送り込まれず、膜処理部
に備えられた逆浸透膜の透過性能の低下を防止すること
ができる。
【0014】請求項4記載の発明は、水洗機から排出さ
れた排水を、逆浸透膜を有する膜処理部を通過させて水
洗機に送り込む排水リサイクル装置において、膜処理部
の前段に、排水に含まれる遊離塩素を還元する還元剤を
排水へ供給する還元剤供給部を有する前処理部を備える
ことを特徴とする洗機排水リサイクル装置。
【0015】請求項4記載の発明に係る排水リサイクル
装置によれば、水洗機から排出された排水は、逆浸透膜
を有する膜処理部に供給される前に、その前段に設けら
れた前処理部に送り込まれる。排水には水洗機の洗浄工
程や殺菌処理などで用いられる遊離塩素が含まれてお
り、この遊離塩素は膜処理部に備えられた逆浸透膜を劣
化させ、逆浸透膜の透過性能を低下させる原因となり得
る。ここで、本発明では、還元剤供給部から供給される
還元剤によって遊離塩素は還元されて塩素イオンとなる
ため、前処理部の後段に位置する膜処理部に遊離塩素は
送り込まれない。このため、膜処理部に備えられた逆浸
透膜の透過性能の低下を防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る排水リサイクル装置の好適な実施形態について
詳細に説明する。尚、同一要素には同一符号を用いるも
のとし、重複する説明は省略する。
【0017】[第1実施形態]図1は、本実施形態の排
水リサイクル装置2を連続水洗機4に適用した状態を示
す図である。同図に示す排水リサイクル装置2は、予
洗、本洗、濯ぎの各工程を連続して行う連続水洗機4か
ら排出された排水に所定の処理を施し、当該排水の一部
を再び連続水洗機4に送り込むものである。
【0018】排水リサイクル装置2には、排水回収タン
ク8およびリサイクルタンク10が設けられており、排
水回収タンク8には、連続水洗機4に隣接された脱水機
6から排水が送り込まれ、リサイクルタンク10には、
濯ぎ工程で使用された排水が送り込まれる。また、排水
回収タンク8およびリサイクルタンク10には、糸屑や
髪の毛等の比較的大型の夾雑物を除去するための一次フ
ィルタ12が接続され、さらに、一次フィルタ12に
は、排水のpH値を調整する調整槽14が接続されてい
る。また、調整槽14には、有機汚れを除去するバイオ
処理槽16が接続され、バイオ処理槽16には、第一貯
水槽18が接続されている。
【0019】第一貯水槽18は給水管P1を介して連続
水洗機4と接続されており、第一貯水槽18に溜められ
た排水の一部は、そのまま連続水洗機4の濯ぎ工程に利
用される。また、第一貯水槽18には、本実施形態の特
徴である前処理部20が接続され、さらに、前処理部2
0には、いわゆる逆浸透膜19を備えた膜処理部22の
高圧側が接続されている。また、膜処理部22の低圧側
には第二貯水槽24が接続されており、さらに、第二貯
水槽24は給水管P2を介して連続水洗機4に接続され
ている。そして、第二貯水槽24に溜められた水は、給
水管P2を介して新水とともに連続水洗機4に供給され
る。
【0020】次に、図2を用いて、本実施形態の特徴で
ある前処理部20の構成について説明する。本実施形態
の前処理部20は、アルカリ金属であるナトリウムイオ
ンをカウンターカチオンとして含むゼオライト21を収
容するゼオライト収容部23と、ゼオライト21が後段
の膜処理部22へ流出するのを防止する2つのフィルタ
25,25と、ゼオライト収容部23よりも第一貯水槽
18(図1参照)側に設けられたプレフィルタ27と、
を備えている。第一貯水槽18から送り込まれた排水
は、プレフィルタ27を通過してゼオライト収容部23
内に流入した後、フィルタ25,25を通過して膜処理
部22に送り込まれることになる。
【0021】フィルタ25,25は、ゼオライト21が
後段の膜処理部22へ流出しないように、その目はゼオ
ライト21の粒径よりも小さくされている。また、フィ
ルタ25,25の図中右側から洗浄液を流し込み、ゼオ
ライト収容部23内を逆流洗浄する場合があるが、この
際、プレフィルタ27によってゼオライト21が第一貯
水槽18へ流入するのを防止することができる。また、
本実施形態では、フィルタ25を2つ設けているため、
一方のフィルタ25からゼオライト収容部23内の排水
を膜処理部22へ排出するとともに、他方のフィルタ2
5から洗浄液を流入して逆流洗浄を行うことができる。
なお、このように排水と逆流洗浄を同時に行うことを要
しないのであれば、フィルタ25は1つ設けるだけでも
よい。なお、本実施形態では、ゼオライト21のカウン
ターカチオンをナトリウムイオンとしているが、この
他、カリウム、ルビジウム等の他のアルカリ金属をカウ
ンターカチオンとしてもよい。
【0022】次に、図1および図2を参照して、排水リ
サイクル装置2の作用を説明する。連続水洗機4で利用
された水は、濯ぎ工程で使用された後にリサイクルタン
ク10へ排出されるか、脱水機6を介して排水回収タン
ク8へ排出される。そして、排水回収タンク8やリサイ
クルタンク10から溢れ出た排水に含まれる糸屑や髪の
毛等の比較的大型の夾雑物が、一次フィルタ12によっ
て除去される。続いて、この時点における排水はアルカ
リ溶液であるため調整槽14において生物処理に適する
pH値に調整され、その後、バイオ処理槽16において
精密ろ過膜により有機汚れが除去される。そして、バイ
オ処理槽16を通過した排水は、第一貯水槽18に一時
的に溜められる。第一貯水槽18に溜められた排水の一
部は、そのまま連続水洗機4の濯ぎ用水として利用され
る。また、第一貯水槽18に溜められた残りの排水は、
前処理部20に流し込まれる。
【0023】前処理部20に流し込まれた段階では、排
水にはカルシウム、マグネシウム、鉄などのイオンが含
まれている。これらのイオンは酸化して懸濁物質(固形
汚れ)になりやすく、このような懸濁物質が膜処理部2
2に流入すると、逆浸透膜に付着して逆浸透膜の透過性
能を低下させてしまう。ところが、本実施形態では、前
処理部20にはナトリウムイオンをカウンターカチオン
として含むゼオライト21が収容されており、カルシウ
ムなどの排水中のイオンがゼオライト21と接触する
と、ゼオライト21のカチオン交換能によって、排水中
のイオンがナトリウムイオンと交換されることになる。
このため、前処理部20から流出する排水中のイオンの
殆どが、ナトリウムイオンとなる。
【0024】前処理部20のフィルタ25,25から流
出した排水は、膜処理部22に流入し、排水中のナトリ
ウムイオンは、膜処理部22の高圧側で濃縮される。こ
の際、アルカリ金属であるナトリウムイオンはカルシウ
ム、マグネシウム、鉄などのイオンと比較して酸化しに
くいため、膜処理部22に備えられた逆浸透膜19にイ
オンの酸化物(懸濁物質)が付着しにくくなり、逆浸透
膜19の透過性能の低下を防止することができる。ま
た、懸濁物質が逆浸透膜19に付着しないため、逆浸透
膜の寿命を長くすることができる。
【0025】逆浸透膜19でろ過されて、膜処理部22
の低圧側から流出された水は、第二貯水槽24内に一時
的に滞留した後に、給水管P2を介して新水とともに連
続水洗機4に供給される。そして、連続水洗機4へ供給
された水は、濯ぎ工程において再利用されることにな
る。
【0026】[第2実施形態]次に、図3を参照して、
本発明に係る排水リサイクル装置の第2実施形態を説明
する。本実施形態が第1実施形態と異なるのは、前処理
槽30の構成にある。前処理槽30以外については、第
1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0027】本実施形態の前処理槽30は、主として、
前段の第一貯水槽18から供給された排水を一時的に滞
留させる貯留部31と、貯留部31内の排水に凝集剤を
添加する凝集剤添加装置32と、貯留部31から排出さ
れた排水をろ過する全量透過型のフィルタ33と、から
構成されている。凝集剤としては、酸化アルミニウムや
硫化鉄などが用いられ、フィルタ33は、目開き50μ
mのものを使用している。また、前処理槽30には、こ
の他、凝集剤が添加された排水を攪拌する攪拌機34
と、フィルタ33の目詰まりを検出するための圧力計3
5と、給水管P3を通過する排水の濁度を測定する濁度
計36と、給水管P3を開閉するバルブ37と、が設け
られている。
【0028】続いて、本実施形態の排水リサイクル装置
に備えられた前処理槽30の作用を説明する。バイオ処
理槽16(図1参照)を通過した排水には、カルシウ
ム、マグネシウム、鉄などのイオンが溶解しており、こ
れらのイオンは前処理部20に到達した段階では、酸化
して懸濁物質(固形汚れ)となっている。第1実施形態
の説明で述べたように、このような懸濁物質が膜処理部
22に流入すると、逆浸透膜19に付着して逆浸透膜1
9の透過性能を低下させてしまう。
【0029】このような事態を防止すべく、本実施形態
では前処理槽30において、まず、凝集剤添加装置32
を作動させて排水に凝集剤を添加し、懸濁物質を凝集さ
せる。この際、攪拌機34を作動させて凝集剤と懸濁物
質を混合し、懸濁物質を凝集させやすくする。また、懸
濁物質の凝集体がフィルタ33の目(50μm)よりも
大きくなるまで、凝集剤の添加および攪拌を行う。そし
て、このような状態で排水をフィルタ33でろ過する
と、凝集した懸濁物質をフィルタ33によって捕獲する
ことができる。このため、前処理槽30の後段の膜処理
部22に懸濁物質は殆ど流れ込まず、膜処理部22に備
えられた逆浸透膜19の透過性能の低下を防止すること
ができる。
【0030】なお、濁度計によってフィルタ33を通過
した排水の濁度を測定し、排水の濁度が許容値を超えた
場合は、バルブ37を閉じて膜処理部22への排水の供
給を停止する。また、圧力計35によってフィルタ33
の圧力を測定し、フィルタ33が目詰まりして特定圧力
以上となった場合は、フィルタ33を交換する。
【0031】[第3実施形態]次に、図4を参照して、
本発明に係る排水リサイクル装置の第3実施形態を説明
する。本実施形態が第1実施形態と異なるのは、前処理
部40の構成にある。前処理部40以外については、第
1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0032】本実施形態の前処理部40には、複数の活
性炭41が収容されており、各活性炭41は、連結管P
4によって連結されている。そして、第一貯水槽18
(図1参照)から前処理部40内へ送り込まれた排水
は、活性炭41の内部に浸透することになる。通常、排
水には連続水洗機4の洗浄工程や殺菌処理などで用いら
れる遊離塩素が含まれており、この遊離塩素は膜処理部
22の逆浸透膜19を劣化させる原因となり得る。とこ
ろが、本実施形態では、このような遊離塩素は、排水が
活性炭41に浸透する際に活性炭41に吸着されるた
め、前処理部40の後段に位置する膜処理部22に送り
込まれない。このため、膜処理部22の逆浸透膜19の
劣化を防ぎ、透過性能の低下を防止することができる。
【0033】[第4実施形態]次に、図5を参照して、
本発明に係る排水リサイクル装置の第4実施形態を説明
する。本実施形態が第1実施形態と異なるのは、前処理
部50の構成にある。前処理部50以外については、第
1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0034】本実施形態の前処理部50には、排水に還
元剤を添加する還元剤供給装置51と、還元剤が添加さ
れた排水を攪拌する攪拌機52と、排水の流れを抑制す
るように配設された5枚の抑制板53と、が備えられて
いる。還元剤には、排水に含まれる遊離塩素を還元して
塩素イオンとする炭酸水素ナトリウムやチオ硫酸ナトリ
ウムなどを使用する。このため、第一貯水槽18(図1
参照)から前処理部50内へ送り込まれた排水は、還元
剤によって塩素イオンとされる。これにより、前処理部
50の後段に位置する膜処理部22に遊離塩素は送り込
まれず、膜処理部22に備えられた逆浸透膜19の劣化
を防ぎ、透過性能の低下を防止することができる。
【0035】また、攪拌機52を作動させることによ
り、還元剤と遊離塩素との接触が促進され、遊離塩素に
対する塩素イオンの存在比率を向上させることができ
る。さらに、前処理部50には抑制板53が備えられて
いるため、排水が内部で滞留する時間が長くなり、還元
剤と遊離塩素との反応を促進させることができる。
【0036】以上、本発明者によってなされた発明を実
施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではない。例えば、逆浸透膜を備
える膜処理部の前に、上記第1実施形態〜第4実施形態
の前処理槽のうちの2つ以上を設置してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の排水リサ
イクル装置によれば、膜処理部に備えられた逆浸透膜の
透過性能の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の排水リサイクル装置を連続水洗
機に適用した状態を示す図である。
【図2】第1実施形態の排水リサイクル装置の前処理槽
を示す図である。
【図3】第2実施形態の排水リサイクル装置の前処理槽
を示す図である。
【図4】第3実施形態の排水リサイクル装置の前処理槽
を示す図である。
【図5】第4実施形態の排水リサイクル装置の前処理槽
を示す図である。
【図6】従来の排水リサイクル装置を連続水洗機に適用
した状態を示す図である。
【符号の説明】
2…排水リサイクル装置、4…連続水洗機、6…脱水
機、8…排水回収タンク、10…リサイクルタンク、1
2…一次フィルタ、14…調整槽、16…バイオ処理
槽、18…第一貯水槽、19…逆浸透膜、20…前処理
部、21…ゼオライト、22…膜処理部、23…ゼオラ
イト収容部、24…第二貯水槽、30…前処理槽、31
…貯留部、32…凝集剤添加装置、33…フィルタ、3
5…圧力計、36…濁度計、40…前処理部、41…活
性炭、50…前処理部、51…還元剤供給装置、53…
抑制板、P1〜P4…給水管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/70 C02F 1/70 Z 4D062 9/00 502 9/00 502E 502J 502P 502D 502H 503 503F 504 504B // B01D 29/01 B01D 29/04 510A 530A Fターム(参考) 4D006 GA03 GA07 KA01 KA02 KB11 KB12 KB13 KB14 PB08 PC80 4D015 BA19 BB05 CA07 DA02 DA12 EA35 FA02 FA17 4D024 AA04 AB11 BA02 BB01 BC01 DB05 4D025 AA09 AB19 AB22 BA03 BB01 DA10 4D050 AA12 AB45 BA04 BA07 CA09 4D062 BA19 BB05 CA07 DA02 DA12 EA35 FA02 FA17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水洗機から排出された排水を、逆浸透膜
    を有する膜処理部を通過させて前記水洗機に送り込む排
    水リサイクル装置において、 前記膜処理部の前段に、 アルカリ金属をカウンターカチオンとして含むゼオライ
    トを収容する前処理部を備えることを特徴とする排水リ
    サイクル装置。
  2. 【請求項2】 水洗機から排出された排水を、逆浸透膜
    を有する膜処理部を通過させて前記水洗機に送り込む排
    水リサイクル装置において、 前記膜処理部の前段に、 前記排水に含まれる懸濁物質を凝集させる凝集剤を前記
    排水へ添加する凝集剤添加部と、前記凝集剤を添加され
    た前記排水をろ過するフィルタと、を有する前処理部を
    備えることを特徴とする排水リサイクル装置。
  3. 【請求項3】 水洗機から排出された排水を、逆浸透膜
    を有する膜処理部を通過させて前記水洗機に送り込む排
    水リサイクル装置において、 前記膜処理部の前段に、 前記排水に含まれる遊離塩素を吸着する活性炭を収容す
    る前処理部を備えることを特徴とする排水リサイクル装
    置。
  4. 【請求項4】 水洗機から排出された排水を、逆浸透膜
    を有する膜処理部を通過させて前記水洗機に送り込む排
    水リサイクル装置において、 前記膜処理部の前段に、 前記排水に含まれる遊離塩素を還元する還元剤を前記排
    水へ供給する還元剤供給部を有する前処理部を備えるこ
    とを特徴とする洗機排水リサイクル装置。
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