JPH11253968A - 用水回収装置 - Google Patents
用水回収装置Info
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- JPH11253968A JPH11253968A JP6093198A JP6093198A JPH11253968A JP H11253968 A JPH11253968 A JP H11253968A JP 6093198 A JP6093198 A JP 6093198A JP 6093198 A JP6093198 A JP 6093198A JP H11253968 A JPH11253968 A JP H11253968A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 重金属を含む薬液を水洗した水洗排水から水
洗水として再利用可能な用水を回収する用水回収装置
で、低ランニングコストでメンテナンス頻度を低減した
クローズドシステムとすることが可能な用水回収装置を
提供する。 【解決手段】 重金属を含む薬液を水洗した水洗排水か
ら排水中の不溶化重金属を除去する機器と、不溶化重金
属を除去する機器で除去しきれない排水中の不溶化重金
属を除去するための表面に微細孔を有する粒状体を充填
した処理塔と、表面に微細孔を有する粒状体を充填した
処理塔で処理した排水を水洗水として再利用できる水質
にするための逆浸透膜とを備えた用水回収装置。
洗水として再利用可能な用水を回収する用水回収装置
で、低ランニングコストでメンテナンス頻度を低減した
クローズドシステムとすることが可能な用水回収装置を
提供する。 【解決手段】 重金属を含む薬液を水洗した水洗排水か
ら排水中の不溶化重金属を除去する機器と、不溶化重金
属を除去する機器で除去しきれない排水中の不溶化重金
属を除去するための表面に微細孔を有する粒状体を充填
した処理塔と、表面に微細孔を有する粒状体を充填した
処理塔で処理した排水を水洗水として再利用できる水質
にするための逆浸透膜とを備えた用水回収装置。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、重金属を含む薬液
を水洗した水洗排水から水洗水として再利用可能な用水
を回収する用水回収装置に関する。
を水洗した水洗排水から水洗水として再利用可能な用水
を回収する用水回収装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】重金属を含む薬液を水洗した水洗排水か
ら水洗水として再利用可能な用水を回収する方法とし
て、図２に示すような活性炭処理とイオン交換樹脂処理
とを組み合わせた方法、図３に示すような逆浸透膜処理
による方法が知られている。水洗排水中に重金属などの
不溶化物が含まれる場合には、前記処理の前に、カート
リッジフィルタや精密ろ過膜又は限外ろ過膜などで不溶
化物を除去することが一般に行われている。
ら水洗水として再利用可能な用水を回収する方法とし
て、図２に示すような活性炭処理とイオン交換樹脂処理
とを組み合わせた方法、図３に示すような逆浸透膜処理
による方法が知られている。水洗排水中に重金属などの
不溶化物が含まれる場合には、前記処理の前に、カート
リッジフィルタや精密ろ過膜又は限外ろ過膜などで不溶
化物を除去することが一般に行われている。
【０００３】図２に示す方法においては、水洗排水１を
原水槽２に受け、これを原水ポンプ３で精密ろ過膜４に
送り、次いで活性炭５で処理し、イオン交換樹脂１９で
処理し、処理水を紫外線殺菌装置７で処理した後、エン
ドフィルタ２０でろ過し、回収水１３を得ている。図中
１５は精密ろ過膜４の逆洗空気であり、１６は逆洗廃液
槽である。
原水槽２に受け、これを原水ポンプ３で精密ろ過膜４に
送り、次いで活性炭５で処理し、イオン交換樹脂１９で
処理し、処理水を紫外線殺菌装置７で処理した後、エン
ドフィルタ２０でろ過し、回収水１３を得ている。図中
１５は精密ろ過膜４の逆洗空気であり、１６は逆洗廃液
槽である。
【０００４】活性炭処理とイオン交換樹脂処理を組み合
わせた方法は、水洗排水の水質にもよるが、活性炭とイ
オン交換樹脂を数週間から１、２ケ月程度で交換する必
要があり、交換作業の負荷が大きく、ランニングコスト
が高いという問題がある。
わせた方法は、水洗排水の水質にもよるが、活性炭とイ
オン交換樹脂を数週間から１、２ケ月程度で交換する必
要があり、交換作業の負荷が大きく、ランニングコスト
が高いという問題がある。
【０００５】図３に示す方法においては、水洗排水１を
原水槽２に受け、これを原水ポンプ３で精密ろ過膜４に
送り、処理水を紫外線殺菌装置７で処理した後、循環槽
８に送り、次いで処理液を逆浸透膜ポンプ９で逆浸透膜
１０に送り、循環液１１と回収水１３を得ている。図中
１５は精密ろ過膜４の逆洗空気であり、１６は逆洗廃液
槽である。
原水槽２に受け、これを原水ポンプ３で精密ろ過膜４に
送り、処理水を紫外線殺菌装置７で処理した後、循環槽
８に送り、次いで処理液を逆浸透膜ポンプ９で逆浸透膜
１０に送り、循環液１１と回収水１３を得ている。図中
１５は精密ろ過膜４の逆洗空気であり、１６は逆洗廃液
槽である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】図３に示される逆浸透
膜処理による方法は、水洗排水１中に重金属の不溶化物
が含まれる場合には、これら不溶化物のスケールによる
逆浸透膜１０の閉塞を防止するために、不溶化物を除去
する必要がある。除去の方式としては、凝集処理、遠心
分離、砂ろ過、蒸留など様々な方式があるが、ミクロン
サイズ以下の極微細な粒子を除去できる安価な方法は限
られている。更に、通常用水回収装置を必要とする生産
設備は、めっき装置や洗浄装置、化学研磨装置などの室
内設置される設備であることから、用水回収装置も室内
に設置する必要があり、このことから不溶化物を除去す
る設備も室内に設置可能であることが必要がある。
膜処理による方法は、水洗排水１中に重金属の不溶化物
が含まれる場合には、これら不溶化物のスケールによる
逆浸透膜１０の閉塞を防止するために、不溶化物を除去
する必要がある。除去の方式としては、凝集処理、遠心
分離、砂ろ過、蒸留など様々な方式があるが、ミクロン
サイズ以下の極微細な粒子を除去できる安価な方法は限
られている。更に、通常用水回収装置を必要とする生産
設備は、めっき装置や洗浄装置、化学研磨装置などの室
内設置される設備であることから、用水回収装置も室内
に設置する必要があり、このことから不溶化物を除去す
る設備も室内に設置可能であることが必要がある。
【０００７】以上の条件から、不溶化物を除去する方法
としては、カートリッジフィルタや精密ろ過膜あるいは
限外ろ過膜によりろ過することが考えられる。しかしな
がらカートリッジフィルタの場合には捕捉量が少ないた
め、カートリッジフィルタの交換頻度が１日あるいは数
日といった短周期となるとともに、使い捨てのためにラ
ンニングコストが高くなる問題がある。精密ろ過膜を使
用した場合は、逆洗などで捕捉した重金属の不溶化物を
排除することが可能であるため交換頻度は低減するが、
精密ろ過膜で除去しきれない細かな重金属の不溶化物
が、逆浸透膜の膜面でスケールとなり、逆浸透膜が数週
間程度で閉塞する問題がある。これを防止するために、
精密ろ過膜で処理したのち限外ろ過膜で更に処理する、
あるいは限外ろ過膜のみで処理する方法も考えられる
が、限外ろ過膜が閉塞するという問題が生じる。膜の閉
塞は薬洗などで回復する方法はあるが、薬洗のために装
置を止める必要があり、不溶化物によっては薬洗効果が
低かったり、薬洗排水の処理費用の発生によりランニン
グコストが増大するなどの問題がある。また、近年の環
境保護問題から、地域によっては薬液の使用や排出が規
制されているため、薬洗をできない場合がある。
としては、カートリッジフィルタや精密ろ過膜あるいは
限外ろ過膜によりろ過することが考えられる。しかしな
がらカートリッジフィルタの場合には捕捉量が少ないた
め、カートリッジフィルタの交換頻度が１日あるいは数
日といった短周期となるとともに、使い捨てのためにラ
ンニングコストが高くなる問題がある。精密ろ過膜を使
用した場合は、逆洗などで捕捉した重金属の不溶化物を
排除することが可能であるため交換頻度は低減するが、
精密ろ過膜で除去しきれない細かな重金属の不溶化物
が、逆浸透膜の膜面でスケールとなり、逆浸透膜が数週
間程度で閉塞する問題がある。これを防止するために、
精密ろ過膜で処理したのち限外ろ過膜で更に処理する、
あるいは限外ろ過膜のみで処理する方法も考えられる
が、限外ろ過膜が閉塞するという問題が生じる。膜の閉
塞は薬洗などで回復する方法はあるが、薬洗のために装
置を止める必要があり、不溶化物によっては薬洗効果が
低かったり、薬洗排水の処理費用の発生によりランニン
グコストが増大するなどの問題がある。また、近年の環
境保護問題から、地域によっては薬液の使用や排出が規
制されているため、薬洗をできない場合がある。
【０００８】本発明は、重金属を含む薬液を水洗した水
洗排水から水洗水として再利用可能な用水を回収する用
水回収装置で、低ランニングコストでメンテナンス頻度
を低減したクローズドシステムとすることが可能な用水
回収装置を提供するものである。
洗排水から水洗水として再利用可能な用水を回収する用
水回収装置で、低ランニングコストでメンテナンス頻度
を低減したクローズドシステムとすることが可能な用水
回収装置を提供するものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、重
金属を含む薬液を水洗した水洗排水から排水中の不溶化
重金属を除去する機器と、不溶化重金属を除去する機器
で除去しきれない排水中の不溶化重金属を除去するため
の表面に微細孔を有する粒状体を充填した処理塔と、表
面に微細孔を有する粒状体を充填した処理塔で処理した
排水を水洗水として再利用できる水質にするための逆浸
透膜とを備えたことを特徴とする用水回収装置を提供す
るものである。
金属を含む薬液を水洗した水洗排水から排水中の不溶化
重金属を除去する機器と、不溶化重金属を除去する機器
で除去しきれない排水中の不溶化重金属を除去するため
の表面に微細孔を有する粒状体を充填した処理塔と、表
面に微細孔を有する粒状体を充填した処理塔で処理した
排水を水洗水として再利用できる水質にするための逆浸
透膜とを備えたことを特徴とする用水回収装置を提供す
るものである。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明の用水回収装置はコンパク
トでランニングコストが小さく、クローズド化できるた
め、はんだめっき液の水洗排水の水洗水の再利用に好適
に用いられる。
トでランニングコストが小さく、クローズド化できるた
め、はんだめっき液の水洗排水の水洗水の再利用に好適
に用いられる。
【００１１】本発明の用水回収装置において、重金属を
含む薬液を水洗した水洗排水から排水中の不溶化重金属
を除去する機器としては精密ろ過膜又は限外ろ過膜が好
ましく用いられる。また、表面に微細孔を有する粒状体
を充填した処理塔に充填される表面に微細孔を有する粒
状体としては活性炭が好ましく用いられる。
含む薬液を水洗した水洗排水から排水中の不溶化重金属
を除去する機器としては精密ろ過膜又は限外ろ過膜が好
ましく用いられる。また、表面に微細孔を有する粒状体
を充填した処理塔に充填される表面に微細孔を有する粒
状体としては活性炭が好ましく用いられる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、水洗排水がめっ
き液を水洗した水洗排水の場合を例にとり図１に基づい
て説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
き液を水洗した水洗排水の場合を例にとり図１に基づい
て説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【００１３】図１は本実施例の概略フロー図であり、め
っき装置から水洗排水１が２０リットル／ｍｉｎの流量
で原水槽２に流入する。この水洗排水１はめっきの各工
程で使用された水洗水が混合されたものであり、各工程
で使用される薬液は大別すると、アルカリ系の脱脂液と
中和液、酸系のエッチング液とめっき液の４種類に分類
される。水洗排水１はこれらアルカリ系と、酸系の水洗
に使用された水洗水が混合されるためほぼ中性となり、
エッチング液とめっき液に含まれる重金属が水酸化物及
びアルカリ系薬液との反応物となり、微細な不溶化物と
なっている。この不溶化物の中には、はんだめっき液由
来のスズ不溶化物が多く含まれ、他に鉛、鉄、銅、ニッ
ケルの不溶化物が含まれる。
っき装置から水洗排水１が２０リットル／ｍｉｎの流量
で原水槽２に流入する。この水洗排水１はめっきの各工
程で使用された水洗水が混合されたものであり、各工程
で使用される薬液は大別すると、アルカリ系の脱脂液と
中和液、酸系のエッチング液とめっき液の４種類に分類
される。水洗排水１はこれらアルカリ系と、酸系の水洗
に使用された水洗水が混合されるためほぼ中性となり、
エッチング液とめっき液に含まれる重金属が水酸化物及
びアルカリ系薬液との反応物となり、微細な不溶化物と
なっている。この不溶化物の中には、はんだめっき液由
来のスズ不溶化物が多く含まれ、他に鉛、鉄、銅、ニッ
ケルの不溶化物が含まれる。
【００１４】原水槽２の水洗水は原水ポンプ３により精
密ろ過膜４に送られ、水洗排水１中の重金属不溶化物が
除去される。１６はろ過膜の逆洗廃液槽である。本実施
例においては、原水ポンプ３の容量を小さくするため
に、全量ろ過タイプの精密ろ過膜４を使用しているが、
クロスフローろ過タイプの精密ろ過膜を使用してもよ
い。その場合には、精密ろ過膜の閉塞が軽減されるた
め、逆洗の必要がない場合には逆洗機構を組込まなくて
もよい。また、本実施例では逆洗空気１５による逆洗の
みであるが、薬液の使用が可能であれば、薬液による洗
浄機構を設けてもよい。
密ろ過膜４に送られ、水洗排水１中の重金属不溶化物が
除去される。１６はろ過膜の逆洗廃液槽である。本実施
例においては、原水ポンプ３の容量を小さくするため
に、全量ろ過タイプの精密ろ過膜４を使用しているが、
クロスフローろ過タイプの精密ろ過膜を使用してもよ
い。その場合には、精密ろ過膜の閉塞が軽減されるた
め、逆洗の必要がない場合には逆洗機構を組込まなくて
もよい。また、本実施例では逆洗空気１５による逆洗の
みであるが、薬液の使用が可能であれば、薬液による洗
浄機構を設けてもよい。
【００１５】精密ろ過膜４で処理された水洗排水１は、
そのまま活性炭５を充填したボンベ式の活性炭処理塔１
８に送られ、精密ろ過膜４で除去しきれなかった重金属
の不溶化物が活性炭５に吸着し処理が行われる。本実施
例では、精密ろ過膜４の処理水中に０．１ｍｇ／リット
ル程度含まれるスズが、活性炭処理を行うことにより、
未検出レベル（０．０１ｍｇ／リットル）まで処理可能
であった。また、本実施例では精密ろ過膜４の処理水を
直接活性炭処理塔１８に送液しているが、精密ろ過膜４
の処理水を一旦槽に受けてから、活性炭処理塔に送液し
てもよい。図中１７は返送ポンプである。
そのまま活性炭５を充填したボンベ式の活性炭処理塔１
８に送られ、精密ろ過膜４で除去しきれなかった重金属
の不溶化物が活性炭５に吸着し処理が行われる。本実施
例では、精密ろ過膜４の処理水中に０．１ｍｇ／リット
ル程度含まれるスズが、活性炭処理を行うことにより、
未検出レベル（０．０１ｍｇ／リットル）まで処理可能
であった。また、本実施例では精密ろ過膜４の処理水を
直接活性炭処理塔１８に送液しているが、精密ろ過膜４
の処理水を一旦槽に受けてから、活性炭処理塔に送液し
てもよい。図中１７は返送ポンプである。
【００１６】活性炭５で処理された水洗排水１は保護フ
ィルタ６、紫外線殺菌装置７を経て循環槽８に入り、逆
浸透膜ポンプ９により逆浸透膜１０へ送られ、クロスフ
ローろ過方式により処理された回収水１３が、めっき装
置に送られ水洗水として再利用可能となる。本実施例で
は、逆浸透膜１０による処理が１回であるが、より高度
な処理水質が要求される場合には多段処理としてもよ
い。
ィルタ６、紫外線殺菌装置７を経て循環槽８に入り、逆
浸透膜ポンプ９により逆浸透膜１０へ送られ、クロスフ
ローろ過方式により処理された回収水１３が、めっき装
置に送られ水洗水として再利用可能となる。本実施例で
は、逆浸透膜１０による処理が１回であるが、より高度
な処理水質が要求される場合には多段処理としてもよ
い。
【００１７】逆浸透膜１０による処理は濃縮処理であ
り、循環槽８内の水洗排水１中のイオンなど不純物濃度
が高くなり処理水質が悪化するため、本実施例では蒸発
濃縮機１２で処理を行うことにより循環槽８内の不純物
濃度を一定とするとともに、凝縮液１４を原水槽２に戻
しクローズド化している。本実施例では、循環槽８内の
電気伝導率を２，０００μＳ／ｃｍ前後で平衡濃度とさ
せ、回収水１３の電気伝導率を１０〜２０μＳ／ｃｍと
することが可能であった。本発明において蒸発濃縮機１
２は必ずしも必要ではなく、循環槽８内の液を定期的に
全量交換するなどで更新できる場合や、要求される処理
水質がより低い場合などには省くことができる。
り、循環槽８内の水洗排水１中のイオンなど不純物濃度
が高くなり処理水質が悪化するため、本実施例では蒸発
濃縮機１２で処理を行うことにより循環槽８内の不純物
濃度を一定とするとともに、凝縮液１４を原水槽２に戻
しクローズド化している。本実施例では、循環槽８内の
電気伝導率を２，０００μＳ／ｃｍ前後で平衡濃度とさ
せ、回収水１３の電気伝導率を１０〜２０μＳ／ｃｍと
することが可能であった。本発明において蒸発濃縮機１
２は必ずしも必要ではなく、循環槽８内の液を定期的に
全量交換するなどで更新できる場合や、要求される処理
水質がより低い場合などには省くことができる。
【００１８】以上に述べたように、本実施例の用水回収
装置はめっき装置に付帯して室内に設置可能な２ｍ四方
のコンパクトな装置であり、活性炭処理とイオン交換処
理を組み合わせた装置と比べ、ランニングコストが１／
２となり、逆浸透膜の薬洗を不要としクローズド化さ
れ、処理能力は２０リットル／ｍｉｎと優れていた。
装置はめっき装置に付帯して室内に設置可能な２ｍ四方
のコンパクトな装置であり、活性炭処理とイオン交換処
理を組み合わせた装置と比べ、ランニングコストが１／
２となり、逆浸透膜の薬洗を不要としクローズド化さ
れ、処理能力は２０リットル／ｍｉｎと優れていた。
【００１９】
【発明の効果】本発明の用水回収装置により、従来の活
性炭処理とイオン交換樹脂処理とを組み合わせた装置よ
りもランニングコストを低減することができ、また逆浸
透膜を閉塞させないことから逆浸透膜の薬洗を不要とす
ることで、逆浸透膜の交換作業の負荷を低減することが
できた。その結果、メンテナンス頻度を軽減した、クロ
ーズドシステムの用水回収装置が得られた。
性炭処理とイオン交換樹脂処理とを組み合わせた装置よ
りもランニングコストを低減することができ、また逆浸
透膜を閉塞させないことから逆浸透膜の薬洗を不要とす
ることで、逆浸透膜の交換作業の負荷を低減することが
できた。その結果、メンテナンス頻度を軽減した、クロ
ーズドシステムの用水回収装置が得られた。
【図１】本発明の一実施例を示す用水回収装置の概略フ
ロー図。
ロー図。
【図２】従来例を示す活性炭処理とイオン交換処理を組
み合わせた用水回収装置の概略フロー図。
み合わせた用水回収装置の概略フロー図。
【図３】従来例を示す逆浸透膜処理による用水回収装置
の概略フロー図。
の概略フロー図。
１ 水洗排水 ２ 原水槽 ３ 原水ポンプ ４ 精密ろ過膜 ５ 活性炭 ６ 保護フィルタ ７ 紫外線殺菌装置 ８ 循環槽 ９ 逆浸透膜ポンプ １０ 逆浸透膜 １１ 循環液 １２ 蒸発濃縮機 １３ 回収水 １４ 凝縮液 １５ 逆洗空気 １６ 逆洗廃液槽 １７ 返送ポンプ １８ 活性炭処理塔 １９ イオン交換樹脂 ２０ エンドフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｃ０２Ｆ 1/44 Ｃ０２Ｆ 1/44 Ａ (72)発明者 冨樫 義樹 茨城県下館市大字小川1425番地 日立化成 テクノプラント株式会社内 (72)発明者 百目鬼 洋治 茨城県下館市大字小川1425番地 日立化成 テクノプラント株式会社内 (72)発明者 藤岡 俊一郎 東京都小平市上水本町５丁目20番１号 (72)発明者 萩原 孝俊 東京都小平市上水本町５丁目20番１号
Claims (4)
- 【請求項１】 重金属を含む薬液を水洗した水洗排水か
ら排水中の不溶化重金属を除去する機器と、不溶化重金
属を除去する機器で除去しきれない排水中の不溶化重金
属を除去するための表面に微細孔を有する粒状体を充填
した処理塔と、表面に微細孔を有する粒状体を充填した
処理塔で処理した排水を水洗水として再利用できる水質
にするための逆浸透膜とを備えたことを特徴とする用水
回収装置。 - 【請求項２】 排水中の不溶化重金属を除去する機器
が、精密ろ過膜又は限外ろ過膜である請求項１記載の用
水回収装置。 - 【請求項３】 表面に微細孔を有する粒状体が、活性炭
である請求項１又は２記載の用水回収装置。 - 【請求項４】 重金属を含む薬液が、はんだめっき液で
ある請求項１、２又は３記載の用水回収装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6093198A JPH11253968A (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 用水回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6093198A JPH11253968A (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 用水回収装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11253968A true JPH11253968A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13156631
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6093198A Pending JPH11253968A (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 用水回収装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11253968A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020031126A (ko) * | 2002-02-28 | 2002-04-26 | 서영석 | 다단 필터 이중 정수 방법 |
| JP2006224023A (ja) * | 2005-02-18 | 2006-08-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 重金属含有排水の処理方法および重金属含有排水の処理装置 |
| JP2010046562A (ja) * | 2008-08-19 | 2010-03-04 | En-Tec Co Ltd | 資源回収型水処理方法及び資源回収型水処理システム |
| CN101935119A (zh) * | 2010-08-23 | 2011-01-05 | 游京初 | 一种回收电镀废水中贵重金属的处理方法及其装置 |
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| JP2014155900A (ja) * | 2013-02-15 | 2014-08-28 | Kida Seiko Kk | 表面処理排液の排液処理方法及び排液処理装置 |
| JP2014234540A (ja) * | 2013-06-03 | 2014-12-15 | 木田精工株式会社 | 表面処理排液の再生方法及び再生装置 |
| JP2019055350A (ja) * | 2017-09-20 | 2019-04-11 | Ｄｏｗａメタルテック株式会社 | Ｓｎ含有水の処理方法 |
| CN109761311A (zh) * | 2018-10-25 | 2019-05-17 | 东江环保股份有限公司江苏分公司 | 应用于工业浓盐污水的反渗透系统 |
-
1998
- 1998-03-12 JP JP6093198A patent/JPH11253968A/ja active Pending
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