JP2002153514A - 車椅子 - Google Patents

車椅子

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JP2002153514A
JP2002153514A JP2000353382A JP2000353382A JP2002153514A JP 2002153514 A JP2002153514 A JP 2002153514A JP 2000353382 A JP2000353382 A JP 2000353382A JP 2000353382 A JP2000353382 A JP 2000353382A JP 2002153514 A JP2002153514 A JP 2002153514A
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JP
Japan
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seat body
wheelchair
seat
lift device
state
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000353382A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Tsumagari
敏弘 津曲
Hiroyuki Kagei
啓之 景井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
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  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 身体の自由が通常よりも利かない人が、例え
ば床に座り込んだ状態から楽に着座することができ、ま
た着座した状態から床面に座り込む場合に楽に降りるこ
とができる車椅子を提供する。 【解決手段】 移動用の車輪16,17を備えた走行台
車30と、この走行台車30に設けたリフト装置50
と、リフト装置50により走行台車30に対して昇降可
能なシート本体10を備え、シート本体10をリフト装
置50により走行台車30の上側に搭載して車椅子1と
して利用でき、シート本体10をリフト装置50により
走行台車30上から床面F上に降ろし、かつ分離して座
椅子として利用できる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば高齢者や
身体に障害を持つ人等であって、通常よりも身体動作の
自由が利かない人(本発明に係る車椅子に着座する者で
あり、以下、単に「着座者」という)であっても当該車
椅子への乗降を楽に行うことができる車椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車椅子は、シートバック(背面
部)とシートクッション(座部)を備えたシート本体
と、該シート本体を載置する走行台車と、該走行台車の
下部に回転可能に取り付けた車輪を備えており、これに
より着座者はシート本体に着座したまま任意の方向へ自
由に移動することができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車椅子によれば、例えば床上に座り込んだ状態から
車椅子に着座する場合、あるいは逆に車椅子に着座した
状態から床上に降りる場合等には、依然として大変な労
力を伴い、また介護者の負担も大きいものであった。そ
こで、本願発明は、乗り降りの楽な車椅子を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本願発明は前
記各請求項に記載した構成の車椅子とした。請求項1記
載の車椅子によれば、リフト装置によりシート本体を走
行台車の下方へ下降させて床面上に降ろすことにより、
床面に座り込んだ状態から楽にシート本体に乗り移るこ
とができる。床面上でシート本体に乗り移った後、リフ
ト装置によりシート本体を着座者ごと上昇させて走行台
車の上側へ移動させれば、着座者は車椅子に着座した状
態となる。逆に、車椅子に着座した状態において、リフ
ト装置によりシート本体を着座者ごと下方へ下降させて
床面上に降ろせば、着座者はシート本体から床面上に楽
に降りることができる。このように、請求項1記載の車
椅子によれば、リフト装置によりシート本体が走行台車
上と床面上との間を昇降可能であるので、着座者は車椅
子への乗り降りを楽に行うことができ、ひいては介護者
の負担も軽減することができる。なお、本明細書におい
て床面とは、路面や地面等であって、通常この種の車椅
子が移動可能な面を含むものとする。
【0005】請求項2記載の車椅子によれば、リフト装
置からシート本体を分離させれば、走行台車はシート本
体とは別に移動させて収納しておくことができる。一
方、シート本体は、座椅子として使用することができる
ので、当該車椅子の付加価値(使い勝手)が高まる。請
求項3記載の車椅子によれば、シート本体を座椅子とし
て使用する場合に、楽に移動することができ、一層当該
車椅子の使い勝手を向上させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図1〜
図7に基づいて説明する。本実施形態の車椅子1は、人
が着座するシート本体10と、該シート本体10を分離
可能に搭載する走行台車30と、該走行台車30に設け
られてシート本体10を昇降させるためのリフト装置5
0を備えている。図1は、走行台車30から分離され
て、床面F上におろされた状態のシート本体10を単独
で示している。図2は、シート本体10を外した状態の
走行台車30を示している。シート本体10は、シート
バック11とシートクッション12とこれらを受けるシ
ートベース14を備えている。シートバック11はシー
トクッション12に対して上下に傾動可能に支持されて
おり、当該シート本体10はいわゆるリクライニング機
能を備えている。シートバック11の傾斜角度はレバー
11aを引き操作することによって調整することができ
る。このリクライニング機能には、例えば車両用のシー
トに用いられるリクライニング機構と同様の機構が用い
られている。
【0007】次に、シートベース14の前部左右にはブ
ラケット16a,16aを介して左右一対の前輪16,
16が取り付けられており、同じくシートベース14の
後部左右にはステー17a,17aを介して左右一対の
後輪17,17がそれぞれ回転可能に取り付けられてい
る。前輪16,16には、後輪17,17よりも径の小
さいサイズのものが用いられている。このシート本体1
0は、走行台車30から分離して単独で座椅子として使
用することができ、座椅子として使用する際には、着座
者は着座した状態のまま上記車輪16,16,17,1
7により楽に移動することができる(座椅子の走行機
能)。
【0008】また、シートベース14の前端部には、着
座者が足を載せ掛けるためのフットレスト15が設けら
れている。このフットレスト15は、伸縮可能かつ上下
に傾動するステー15aを介してシートベース14に取
り付けられている。また、このフットレスト15はステ
ー15aの先端に上下に傾動可能に取り付けられてい
る。図4に示すようにシート本体10を走行台車30上
に搭載して通常の車椅子として着座する時には、フット
レスト15はステー15aに対して下方へ傾動させて前
方へ張り出した状態とし、かつステー15aを下方へ傾
動させて伸長させることにより、着座者が足をこのフッ
トレスト15に載せ掛けることができる(フットレスト
の完全取り出し状態)。一方、図1に示すようにシート
本体10をリフト装置50(走行台車30)から分離し
て床面F上に降ろした状態、すなわちシート本体10を
座椅子として使用し、且つ前後輪16,16,17,1
7を介して移動する場合には、図1中二点鎖線で示すよ
うにステー15aを上方へ傾動(図中時計回り方向に回
動)してほぼ水平の位置で伸長させる一方、フットレス
ト15は下方へ傾動(図中反時計回り方向に回動させ
て)て前方へ張り出し状態としておくことにより、座椅
子の状態で移動する場合に着座者が足を載せ掛けておく
ことができ、これにより着座者の足が床面Fに干渉しな
いようにすることができる(フットレストの中間取り出
し状態)。
【0009】これに対して、シート本体10を座椅子と
して使用する場合であって移動しない場合には、図1中
実線で示すようにステー15aを収縮状態に収納し、か
つフットレスト15を図示時計回り方向に回動させて上
方へ収納しておくことにおり、着座者はフットレスト1
5を気にすることなく足を前方へ投げ出して楽な姿勢を
とることができる(フットレストの完全収納状態)。さ
らに、図3に示すように、リフト装置50によりシート
本体10を昇降させる時にも、フットレスト15を上記
中間取り出し状態としておき、該状態のフットレスト1
5に着座者が足を載せ掛けておくことにより、着座者が
シート本体10と床面Fとの間に誤って足を挟んでしま
うことを防止できる。なお、図示は省略したが、フット
レスト15の前方への張り出し角度、ステー15aの上
方および下方への傾動角度および該ステー15aの伸縮
位置は、それぞれストッパにより規制され、またロック
されるようになっている。
【0010】次に、シートベース14の後部側の左右側
部からは、連結部18,18が上方へ立ち上がるように
して取り付けられている。両連結部18,18はシート
バック11の両側部にほぼ沿った状態に設けられてい
る。この両連結部18,18には、後述するリフト装置
50の連結板53,53が嵌め込まれる。このため、図
7に示すように両連結部18,18は、連結板53,5
3を下方から進入させて隙間なく嵌め込み可能な後方お
よび下方に開口した箱体形状を有している。図1に示す
ように左右の連結部18,18の上端部間にはハンドル
19(図7では省略されている)が跨って取り付けられ
ており、このハンドル19の左右基端部側にはブレーキ
レバー19a,19aが取り付けられている。介護者が
ハンドル19を把持して当該車椅子1を移動させること
ができ、またブレーキレバー19a,19aを操作する
ことにより、当該車椅子1の制動操作をすることができ
る。また、両連結部18,18の前部には、それぞれブ
ラケット13aを介して前記した左右一対のアームレス
ト13,13が取り付けられている。
【0011】次に、図2に示すように走行台車30は支
持ベース31を備えている。この支持ベース31の前部
左右の2箇所には、左右に首振り可能なステー32,3
2を介して前輪33,33が回転可能に支持されてい
る。一方、支持ベース31の後部左右の2箇所にはステ
ー34,34を介して後輪35,35が回転可能に支持
されている。この後輪35,35は、そのホイールに内
蔵したホイールインモータ38,38により積極回転し
て、当該走行台車30の駆動輪として機能する。また、
この後輪35,35には、前輪33,33よりも大径の
サイズのものが装着されている。走行台車30の前側
(図示左側)には、シート本体10を昇降させる際の転
倒を防止するためのアウトリガー36,36が左右に一
対設けられている。このアウトリガー36,36は、不
必要時には斜め上方へスライドさせて収納することがで
きる。図2および図3では、このアウトリガー36,3
6が取り出された状態が示され、図4では収納された状
態が示されている。また、支持ベース31の下面側に
は、当該車椅子1に電源を供給するためのバッテリBが
搭載されている。
【0012】上記支持ベース31の上面には、前後方向
に沿って左右一対のスライドレール37,37が取り付
けられており、この両スライドレール37,37を介し
て当該走行台車30にはリフト装置50が前後方向に移
動可能な状態で取り付けられている。このリフト装置5
0は、図5に示すようにスライドレール37,37によ
り前後方向に移動するリフトベース51と、このリフト
ベース51の左右側部に取り付けた左右一対の四節リン
ク機構52,52と、該四節リンク機構52,52の先
端側に取り付けた連結板53,53と、該四節リンク機
構52,52を上下に動作させるための駆動装置54を
備えている。各四節リンク機構52の前側アーム52a
と後ろ側アーム52bは、それぞれの下端側が支持軸5
2c,52dを介してリフトベース51の側部に上下に
回転可能に連結され、上端側が支持軸52e,52fを
介して連結板53に上下に回転可能に連結されている。
後ろ側アーム52bの下端側を回転支持する支持軸52
dは、左右の四節リンク機構52,52において共通の
支持軸が用いられている。また、左右の連結板53,5
3の下端側は受けベース55により連結されている。
【0013】図7に示すように上記受けベース55に
は、シートベース14に設けた位置決めピン14aを挿
入するための位置決め孔55aと、シート本体10側に
電源を供給するための配線を接続するためのジャンクシ
ョンスイッチ56のオス側56a側が取り付けられてい
る。このオス側56aには、電源制御回路を経て前記バ
ッテリBから電源が供給されている。ジャンクションス
イッチ56のメス側56b側はシートベース14の後部
に取り付けられている。四節リンク機構52の上方への
移動により、連結板53が連結部18に対して下方から
進入して嵌り込む。図3、図4に示すように連結板53
が連結部18に嵌り込んだ状態では、連結板53に設け
た係合部53aが連結部18に設けた係合板18aに係
合し、かつ連結板53に設けたロック凹部53bに、連
結部18に設けたロックピン18bが嵌り込んだ状態と
なり、これらによりシート本体10にリフト装置50の
連結板53,53が強固に連結される。また、後ろ側ア
ーム52bには、ロックブロック52gが取り付けられ
ている。図4に示すようにこのロックブロック52g
は、シート本体10が走行台車30の上側に戻されて、
四節リンク機構52,52が立ち上げ位置(傾動上端位
置)に位置する状態では、上記ロック凹部53bの開口
部に張り出して該開口部の幅を狭める機能を有してい
る。これによれば、ロック凹部53bからのロックピン
18bの飛び出しが確実に防止され、これにより当該車
椅子1を車椅子として使用する場合に、振動、衝撃等に
よるシート本体10の走行台車30からの脱落が防止さ
れる。さらに、図7に示すように各連結板53の両面に
は補助プレート53c,53cが貼り付けられているた
め、連結部18に対して連結板53はその板厚方向のガ
タツキがないように連結される。
【0014】次に、駆動装置54は、図6に示すように
駆動源としての電動モータ61を備えている。この電動
モータ61の回転出力は歯車列を内蔵した減速装置62
を経てねじ軸63に伝達される。ねじ軸63は、減速装
置62に取り付けた円筒支持部66により回転可能に支
持されている。この円筒支持部66の両側部には支持軸
59a,59aを介して、上記支持軸52dに固定した
支持アーム59,59の先端側がそれぞれ相互に回転可
能に連結されている。一方、ねじ軸63にはナット64
が噛み合わされている。このナット64の両側部には支
持アーム64a,64aが取り付けられており、この両
支持アーム64a,64aの先端側は、リフトベース5
1に取り付けたブラケット65,65に支持軸65a,
65aを介して上下に回転可能に支持されている。電動
モータ61が起動すると、減速装置62を経てねじ軸6
3が回転する。ねじ軸63が回転すると、該ねじ軸63
に沿ってナット64が相対的に移動する。ナット64が
ねじ軸63上を移動すると、支持軸59a,59aおよ
び支持軸65a,65aを介して電動モータ61、減速
装置62、円筒支持部66およびねじ軸63が上下に傾
動しつつ前後に変位し、これにより支持アーム59,5
9の下端側が前後に変位して支持軸52dがその軸回り
に回転する。電動モータ61が逆転すると、支持軸52
dも逆方向に回転する。駆動装置54により支持軸52
dが回転すると、後ろ側のアーム52b,52bが前後
に傾動し、これにより左右の四節リンク機構52,52
が前後に移動する。次に、前記したアームレスト13,
13の一方には、着座者が走行台車30の走行状態およ
びリフト装置50を操作するためのジョイスティック形
式の操作ボックス70が取り付けられている。また、シ
ートベース14の後部には、介護者が同じく走行台車3
0の走行状態およびリフト装置50を操作するためのジ
ョイスティック形式の操作ボックス71が、ブラケット
72を介して取り付けられている。
【0015】以上のように構成された本実施形態の車椅
子1によれば、図4に示すようにシート本体10を走行
台車30の上側に搭載した状態では、通常の車椅子とし
て使用することができ、図1に示すようにシート本体1
0を走行台車30から分離して床面F上に降ろせば、こ
のシート本体10を座椅子として単独で使用することが
できる。図4に示す車椅子の状態から図1に示すように
シート本体10を分離するには、先ず、図3に示すよう
に左右のアウトリガー36,36を下方へ引き出して、
その先端をそれぞれ接地させる。これとともに、フット
レスト15のステー15aを収縮して上方へ傾動させた
状態(フットレスト15の中間取り出し状態)とする。
また、リフト装置50をスライドレール37,37を介
して走行台車30に対して前側に移動する。リフト装置
50およびシート本体10を走行台車30に対して前側
に移動させても、アウトリガー36,36が床面Fに接
地されているので、転倒することはない。次に、操作ボ
ックス71を操作してリフト装置50の駆動装置54を
起動させる。駆動装置54の電動モータ61が起動する
と、両四節リンク機構52,52の前後のアーム52
a,52bが前方へ倒れる方向に傾動を開始し、これに
よりシート本体10が走行台車30の上方から前方へ変
位しつつ下降する。この状態が図3に示されている。こ
の場合、シート本体10に着座者は着座したままでよ
い。着座者は自分の足をフットレスト15に載せ掛けて
おくことにより、シート本体10と床面Fとの間に足を
挟むことはない。
【0016】両四節リンク機構52,52の下方への傾
動により、シート本体10の前後輪16,16,17,
17が床面Fに接地された後、駆動装置54がさらに一
定時間駆動して四節リンク機構52,52が下方へ傾動
することにより、リフト装置50の両連結板53,53
が連結部18,18に対して下方へ変位する。両連結板
53,53が連結部18,18に対して一定寸法だけ下
方へ変位すると、該両連結板53,53は連結部18,
18に対して後方へ抜け出し可能な状態となる。一方、
両四節リンク機構52,52の傾動範囲の上限および下
限は図示省略したセンサにより検知されるようになって
いる。すなわち、両連結板53,53が連結部18,1
8に対して後方へ抜け出し可能となる時の四節リンク機
構52,52の傾動角度が下限検知用のセンサにより検
知され、これに基づいて駆動装置54の電動モータ61
が停止する。こうしてリフト装置50の両四節リンク機
構52,52が下限に至って、連結板53,53が連結
部18,18に対して後方へ抜け出し可能な状態となる
ことにより、シート本体10をリフト装置50から分離
させることができる状態となる。そこで、シート本体1
0を介護者等が前方へ移動させることにより、該シート
本体10をリフト装置50および走行台車30から完全
に分離させることができる。
【0017】シート本体10はその前後輪16,16,
17,17を床面Fに接地させた状態に分離され、この
状態では、シートクッション12が床面Fに極めて接近
した状態、すなわち座椅子の状態となる。従って、介護
者らがハンドル19を把持して押したり引いたりすれ
ば、着座者がこの座椅子(シート本体10)に着座した
状態のまま、移動させることができる。この場合、フッ
トレスト15は、図1中二点鎖線で示した中間取り出し
位置にそのまま位置させておくことにより、着座者の足
が床面Fに接触することがない。これに対して当該シー
ト本体10を座椅子として使用する場合であって移動さ
せない場合には、図1において実線で示すようにフット
レスト15を完全収納状態にしておくことにより該フッ
トレスト15が邪魔にならず、着座者はフットレスト1
5の存在を気にすることなく着座したまま足を前方に投
げ出して例えばやぐらこたつに入ることができる。一
方、走行台車30は、その両後輪35,35のホイール
インモータ38,38を起動して該走行台車30を自走
させることにより、他の場所に保管しておくことができ
る。なお、走行台車30を移動させる場合には、駆動装
置54を逆方向に作動させて(電動モータ61を逆転側
に起動して)、両四節リンク機構52,52を上方へ戻
し、然る後、当該リフト装置50を走行台車30の後ろ
側(後輪35,35のほぼ真上、図4参照)へスライド
させておく。これにより、リフト装置50および走行台
車30を転倒しにくい安定した状態で移動させることが
できる。また、アウトリガー36,36を上方へスライ
ドさせて床面Fに干渉しない状態に収納しておく。
【0018】次に、以上のようにして分離した状態のシ
ート本体10を走行台車30に搭載して当該車椅子1を
文字通り車椅子として使用する場合には、先ず、座椅子
として使用していたシート本体10をリフト装置50に
連結する。これには、先ずシート本体10のシートバッ
ク11のリクライニング位置を調整して予め定められた
角度に位置させておく。また、フットレスト15を中間
取り出し位置に取り出しておく。一方、リフト装置50
をスライドレール37,37に沿って走行台車30の前
側に移動させ、また両アウトリガー36,36を下方へ
スライドさせてその先端を床面Fに接地させた状態とし
た後、駆動装置54を起動して両四節リンク機構52,
52を下方へ傾動させる。両四節リンク機構52,52
は、下限位置で停止させておく。
【0019】こうして、シート本体10側およびリフト
装置50側(走行台車30側)の準備が完了したなら
ば、シート本体10を後退させて、その連結部18,1
8内に、リフト装置50の両連結板53,53を進入さ
せる。両連結板53,53が連結部18,18の内部に
進入した状態とした後、操作ボックス71を操作して、
駆動装置54を起動させ、これによりリフト装置50の
両四節リンク機構52,52を上方へ傾動させる。両四
節リンク機構52,52が上方へ傾動を開始することに
より、両連結板53,53が上方へ変位して連結部1
8,18に完全に嵌り込んだ状態となる。両連結板5
3,53が連結部18,18に嵌り込んだ後そのまま駆
動装置54を駆動させて両四節リンク機構52,52を
上方へ傾動させることによりシート本体10が上方へ持
ち上げられる。次に、両四節リンク機構52,52が上
限まで傾動した段階で上限検知用のセンサがオンし、こ
れに基づいて駆動装置54が停止する。駆動装置54が
停止した後、リフト装置50およびシート本体10をス
ライドレール37,37に沿って後方へ移動させて、シ
ート本体10が走行台車30の真上に位置する状態とす
る。これで、シート本体10の走行台車30への搭載が
完了する。後は、フットレスト15を完全取り出し位置
に取り出し、アウトリガー36,36を上方へスライド
させて収納しておけば、当該車椅子1は自走可能な状態
となる。以上の操作の間、着座者はシート本体10に着
座した状態のままでよい。以上のようにして着座者はシ
ート本体10に着座したままで、該シート本体10を床
面F上から走行台車30上に移動させることができ、そ
の後車椅子として使用することができる。車椅子として
使用する場合には、着座者がアームレスト13に取り付
けた操作ボックス70を操作することにより自走させる
ことができ、これにより介護者の負担を大幅に低減させ
ることができる。
【0020】以上のように構成した本実施形態の車椅子
1によれば、リフト装置50によりシート本体10を走
行台車30の下方へ下降させて床面F上に降ろすことに
より、床面Fに座り込んだ状態から楽にシート本体10
に乗り移ることができる。床面F上でシート本体10に
乗り移った後、リフト装置50によりシート本体10を
着座者ごと上昇させて走行台車30の上側へ移動させれ
ば、着座者は車椅子1に着座した状態となる。逆に、車
椅子1に着座した状態において、リフト装置50により
シート本体10を着座者ごと下方へ下降させて床面F上
に降ろせば、着座者はシート本体10から床面F上に楽
に降りることができる。このように、本実施形態の車椅
子1によれば、リフト装置50によりシート本体10が
走行台車30上と床面F上との間を昇降可能であるの
で、着座者は車椅子1への乗り降りを楽に行うことがで
き、ひいては介護者の負担を軽減することができる。ま
た、シート本体10を床面F上に降ろしてリフト装置5
0から分離することができ、分離した状態では該シート
本体10を座椅子として使用することができるので、当
該車椅子1の付加価値を高めることができる。さらに、
シート本体10は前後の車輪16,16,17,17を
備えているので、介護者等が押したり引いたりすること
により楽に移動させることができ、この点でシート本体
10ひいては当該車椅子1の使い勝手を向上させること
ができる。
【0021】以上説明した実施形態には、種々変更を加
えることができる。例えば、シート本体10がリフト装
置50から分離可能な構成を例示したが、このシート本
体分離機能は必要に応じて設定すればよい。この分離機
能を付加しない場合には、リフト装置における両四節リ
ンク機構の各リンクアームの先端をシートバック11の
後面に上下に傾動可能に連結する構成とすればよい。ま
た、シート本体分離機能を付加しない場合には、シート
本体10の前後の車輪16,16,17,17を省略す
ることができる。また、走行台車30の後輪35,35
に自走用のホイールインモータ38,38を備える構成
を例示したが、これも必要に応じて設定すればよく、人
力のみによって移動させる構成とする場合には省略する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図であり、走行台車か
ら分離して床面上に降ろしたシート本体単体の側面図で
ある。
【図2】シート本体を分離した走行台車単体の側面図で
ある。
【図3】例示した実施形態の車椅子の側面図である。本
図は、シート本体をリフト装置に連結して上昇させる途
中の段階を示している。
【図4】例示した実施形態の車椅子の側面図である。本
図は、シート本体を走行台車上に搭載して車椅子として
使用できる状態を示している。
【図5】リフト装置を単独で示す斜視図である。
【図6】駆動装置を単独で示す斜視図である。
【図7】シート本体の連結部とリフト装置の連結板の斜
視図である。
【符号の説明】
F…床面 1…車椅子 10…シート本体、11…シートバック、12…シート
クッション 14…シートベース 15…フットレスト 16…前輪、17…後輪 18…連結部 30…走行台車 33…前輪、35…後輪 36…アウトリガー 37…スライドレール 38…ホイールインモータ 50…リフト装置 51…リフトベース 52…四節リンク機構 53…連結板 54…駆動装置 B…バッテリ 70…操作ボックス(シート本体側) 71…操作ボックス(走行台車側)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート本体と、該シート本体を搭載し、
    移動用の車輪を備えた走行台車と、該走行台車に設けら
    れ、前記シート本体を該走行台車上と該走行台車が移動
    する床面との間で昇降させるリフト装置を備えた車椅
    子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車椅子であって、シート
    本体をリフト装置から分離して、座椅子として単独で使
    用可能な車椅子。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の車椅子であって、シート
    本体に移動用の車輪を取り付けた車椅子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7055840B1 (en) 2004-11-17 2006-06-06 Kelso Thomas G Lift wheelchair
WO2009077625A1 (es) * 2007-12-19 2009-06-25 Ricardo Arenzana Zorrilla Silla de ruedas para discapacitados fisicos

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US7055840B1 (en) 2004-11-17 2006-06-06 Kelso Thomas G Lift wheelchair
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