JP2002153234A - ゼリー状調味料及びその製造方法 - Google Patents

ゼリー状調味料及びその製造方法

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JP2002153234A
JP2002153234A JP2001042731A JP2001042731A JP2002153234A JP 2002153234 A JP2002153234 A JP 2002153234A JP 2001042731 A JP2001042731 A JP 2001042731A JP 2001042731 A JP2001042731 A JP 2001042731A JP 2002153234 A JP2002153234 A JP 2002153234A
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jelly
glucomannan
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Akihiko Akamatsu
昭彦 赤松
Kotaro Matsumoto
好太郎 松本
Ikuyo Maesaki
郁代 前崎
Shinzo Kawaguchi
進三 川口
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NIPPON MARUTEN SHOYU KK
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NIPPON MARUTEN SHOYU CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チューブ状の容器から取り出すときに適度の
流動性があり、食材の上に載せたときにゼリー状を呈
し、さらに、食べたときに溶けて口の中に拡散する柔軟
で新しい食感を有するゼリー状調味料の製造方法を提供
すること。 【解決手段】 グルコマンナン及びキサンタンガム、ロ
ーカストビーンガム、カラギーナン、ジェランガム、そ
の他のグルコマンナン反応性多糖類から選ばれた1種又
は2種以上のグルコマンナン反応性多糖類を構成成分と
するゲル化剤を、エチルアルコール等の非溶解性液体に
懸濁させた状態で、液状調味料に加えて液状調味料中に
分散させ、次いで、加熱することにより、ゲル強度が1
0〜80g/cm2のゼリー状調味料を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゼリー状調味料及
びその製造方法に関し、特に、チューブ状の容器から取
り出すときに適度の流動性があり、食材の上に載せたと
きにゼリー状を呈し、さらに、食べたときに溶けて口の
中に拡散する柔軟で新しい食感を有するゼリー状調味料
及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、調味料には、胡椒、塩、砂糖等の
ように粉状、顆粒状又は粒状のものや、醤油、みりん等
のように液状、さらに、マヨネーズ、ケチャップのよう
にペースト状のものがある。そして、これらの調味料
は、食材に添加すること等により、食材内に浸透等する
ことにより、食材に所望の味付けを行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらの粉
状、顆粒状又は粒状や液状、さらに、半液状の調味料
は、従来の調理法には適しているものの、ファーストフ
ードや立食等の用途には、飛散したり、こぼれたりしや
すく、取り扱いにくいという問題があった。また、これ
らの従来の調味料は、マヨネーズ、ケチャップのような
ペースト状のものを除き、食材に一口ごとに味付けする
ことは困難であった。
【0004】本発明は、上記従来の調味料の有する問題
点に鑑み、チューブ状の容器から取り出すときに適度の
流動性があり、食材の上に載せたときにゼリー状を呈
し、さらに、食べたときに溶けて口の中に拡散する柔軟
で新しい食感を有するゼリー状調味料及びその製造方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のゼリー状調味料は、調味料と、グルコマン
ナン及びキサンタンガム、ローカストビーンガム、カラ
ギーナン、ジェランガム、その他のグルコマンナン反応
性多糖類から選ばれた1種又は2種以上のグルコマンナ
ン反応性多糖類を構成成分とするゲル化剤とを含有し、
ゲル強度が10〜80g/cm2で、ゼリー状を呈する
ことを特徴とする。
【0006】ここで、「ゲル強度」は、プランジャー8
mmφ、レンジ幅0〜2kgのレオメーターを使用し、
試料台の上昇スピード60mm/minでプランジャー
を温度5℃、厚さ30mmのゼリー状調味料中へ25m
m進入させたときの最大荷重を示す。
【0007】このゼリー状調味料は、調味料と、グルコ
マンナン及びグルコマンナン反応性多糖類を構成成分と
するゲル化剤とを含有し、ゲル強度が10〜80g/c
2で、ゼリー状を呈するものであり、このため、チュ
ーブ状の容器から取り出すときに適度の流動性があり、
食材の上に載せたときにゼリー状を呈し、さらに、食べ
たときに溶けて口の中に拡散するようになる。
【0008】ところで、近年、グルコマンナンを含有す
る弾力性に富んだゼリー状食品が多数製品化されている
が、このゼリー状食品を製造する場合、グルコマンナン
を水と混合し、次いで、加熱することによりグルコマン
ナンを膨潤させ、これに他のゲル化剤を加え、必要に応
じて、さらに、加熱、冷却し、所要の容器内に充填する
ようにしている。このゼリー状食品の製造方法を、従来
のゼリー状食品に比べてゲル強度がはるかに小さい本発
明のゼリー状調味料の製造に適用するようにすると、グ
ルコマンナンの特性から、グルコマンナンがダマ状、す
なわち、粒状の塊になりやすく、均一なゼリー状調味料
を製造することは困難であった。
【0009】そこで、本発明のゼリー状調味料の製造方
法においては、グルコマンナン及びキサンタンガム、ロ
ーカストビーンガム、カラギーナン、ジェランガム、そ
の他のグルコマンナン反応性多糖類から選ばれた1種又
は2種以上のグルコマンナン反応性多糖類を構成成分と
するゲル化剤を、エチルアルコール等の非溶解性液体に
懸濁させた状態で、液状調味料に加えて液状調味料中に
分散させ、次いで、加熱することにより、ゲル強度が1
0〜80g/cm2のゼリー状調味料を得るようにして
いる。
【0010】このゼリー状調味料の製造方法は、グルコ
マンナン及びグルコマンナン反応性多糖類を構成成分と
するゲル化剤を、エチルアルコール等の非溶解性液体に
懸濁させた状態で、液状調味料に加えて液状調味料中に
分散させ、次いで、加熱するようにしているので、グル
コマンナンがダマ状になりにくく、均一で、かつ、気泡
の混入のない、良質のゼリー状調味料を製造することが
できる。
【0011】この場合において、前記加熱を、ゲル化剤
を液状調味料中に均一に分散させた原料を輸送しながら
原料に直接電気を流すことにより発生するジュール熱に
より行うことができる。
【0012】これにより、原料全体を急速かつ同時に発
熱させることによって、均一に加熱することができ、グ
ルコマンナンがダマ状になりにくく、焦げ付きを防止す
るとともに、滅菌しながら、均一で、かつ、気泡の混入
のない、良質のゼリー状調味料を製造することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のゼリー状調味料及
びゼリー状調味料の製造方法について説明する。
【0014】本発明のゼリー状調味料は、調味料と、グ
ルコマンナン及びキサンタンガム、ローカストビーンガ
ム、カラギーナン、ジェランガム、その他のグルコマン
ナン反応性多糖類から選ばれた1種又は2種以上のグル
コマンナン反応性多糖類を構成成分とするゲル化剤とを
含有し、ゲル強度が10〜80g/cm2で、ゼリー状
を呈するものであり、このため、このゼリー状調味料
は、ゼリー状調味料を充填したチューブ状の容器から取
り出すときに適度の流動性があり、食材の上に載せたと
きにゼリー状を呈し、さらに、食べたときに溶けて口の
中に拡散するようになるものである。
【0015】この場合において、ゼリー状調味料に用い
る調味料としては、特に限定されるものではないが、通
常のドレッシング、ぽん酢、さしみ醤油、めんつゆ、焼
肉たれ、ウスターソース等の一般の液状調味料のほか、
砂糖、食酢、醤油、みりん、酒等の各種調味料、すだ
ち、ゆず、かぼす、ダイダイ等の柑橘類の果汁、かつお
節、昆布、チキン、ビーフ、香味野菜等のエキス、香辛
料、ごま、フルーツ等の風味調味料、乳製品類等とを適
宜配合した液状調味料を用いることができる。
【0016】また、ゲル化剤としては、グルコマンナン
と、キサンタンガム(菌体(Xanthomonas campestris)
の発酵生産物から得られる多糖類)、ローカストビーン
ガム(豆科の多年生常緑樹であるカロブ樹の種子の胚乳
から得られる多糖類)、カラギーナン(海藻(紅藻類)
から得られる多糖類)、ジェランガム(菌体(Pseudomo
nas elodea)の発酵生産物から得られる多糖類)、その
他のグルコマンナン反応性多糖類から選ばれた1種又は
2種以上のグルコマンナン反応性多糖類とを用いること
ができる。ここで、主として、キサンタンガムはグルコ
マンナンと反応してゲル化を促進する作用を、ローカス
トビーンガムは保水性を高める作用を、カラギーナンは
調味料に焼肉たれ、ごま等のペースト状の調味料を用い
た場合の食感(滑らかさ)を改善する作用を、ジェラン
ガムは流動性を高める作用を、それぞれ奏するものであ
る。
【0017】これらのゲル化剤は、0.1〜1.0重量
%程度混合することにより、目的とするゲル強度が10
〜80g/cm2で、ゼリー状を呈するゼリー状調味料
を得ることができることが確認できた。
【0018】次に、このゼリー状調味料の製造方法につ
いて、ゆず風味のゼリー状調味料(ノンオイルドレッシ
ング)(実施例1)を例に、図1に示す製造フローに基
づいて説明する。
【0019】 (実施例1)(表1のNo.1参照) 原料 濃口醤油 10重量% 食酢 9重量% 砂糖 9重量% 液糖 9重量% すだち 3重量% ゆず 2重量% 食塩 2重量% 調味料 0.2重量% クエン酸 0.2重量% ゲル化剤(合計) 0.586重量%(詳細は表1のNo.1参照) アルコール 4重量% 水 残部 合計 100重量%
【0020】
【表1】
【0021】このゆず風味のゼリー状調味料は、まず、
水を加えて薄めた濃口醤油に、食酢、砂糖、液糖、すだ
ち、ゆず、食塩、かつお節、昆布、チキン、香味野菜等
のエキス、クエン酸等の調味料を加え、攪拌、溶解し、
必要に応じて、液量を補正するようにする(第1工
程)。
【0022】次に、別の容器で、グルコマンナン及びキ
サンタンガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、
ジェランガム、その他のグルコマンナン反応性多糖類か
ら選ばれた1種又は2種以上のグルコマンナン反応性多
糖類(本実施例においては、キサンタンガム、ローカス
トビーンガム及びジェランガムの3種)を構成成分とす
るゲル化剤と、非溶解性液体としての95重量%エチル
アルコールとを、混合、攪拌する(第2工程)。この場
合、非溶解性液体は、ゲル化剤に対して、2倍重量以
上、好ましくは、4倍重量以上用いるようにする。この
ようにして、ゲル化剤と非溶解性液体としてのエチルア
ルコールを混合、攪拌したものは、ゲル化剤がエチルア
ルコールに溶解しないため、懸濁した状態となる。な
お、第1工程と第2工程の前後関係は、特になく、両工
程を同時に並行して行うことも可能である。
【0023】このように、第2工程で得られたゲル化剤
を非溶解性液体に懸濁させた状態のものを、第1工程で
得られた液状調味料に加えてゲル化剤を液状調味料中に
分散させる(第3工程)。この場合、第1工程で得られ
た液状調味料は、常温、好ましくは、0〜30℃の温度
範囲になるように設定し、ゲル化剤が、未ゲル化の状態
で液状調味料中に分散するようにする。このとき、非溶
解性液体としてのエチルアルコール中に懸濁したゲル化
剤は、エチルアルコールを介して液状調味料に含まれる
水分と接することになるため、ゲル化剤が水分と直接的
に接する場合と比較して、ゲル化剤が水分を含んで膨潤
する時間を遅らせることができ、グルコマンナンがダマ
状になりにくく、ゲル化剤を液状調味料中に均一に分散
させることができるものとなる。また、この第3工程
(後述の第4工程も同じ。)に用いる攪拌装置として
は、特に限定されるものではないが、図2に示すよう
な、攪拌槽1の槽底を含む槽内全体を強制的に均一攪拌
する攪拌槽1の槽底に摺接する掻取片21、22、2
3、24を備え、斜回転軸20によって回転駆動される
底部攪拌羽根2と、ダマ状になったゲル化剤を剪断作用
により破砕する突起片32を形成した円盤31を下端に
備え、鉛直回転軸30によって回転駆動される補助攪拌
羽根3と、加熱機構4と、温度センサー5とを備えた攪
拌装置を、好適に用いることができる。そして、斜回転
軸20及び鉛直回転軸30を併せて回転駆動することに
より、グルコマンナンがダマ状にならずに、ゲル化剤が
液状調味料中に均一に分散するようにする。
【0024】そして、このように、ゲル化剤を液状調味
料中に均一に分散するようにした後、加熱しながら攪拌
することにより、水分を含んで膨潤したゲル化剤をゲル
化させ、その後、必要に応じて、所定の温度まで、冷却
するようにする(第4工程)。この場合、加熱温度は、
好ましくは、80〜90℃の温度範囲になるように設定
し、ゲル化剤が、液状調味料中に均一に分散した状態で
ゲル化するようにする。また、この第4工程に用いる攪
拌装置としては、特に限定されるものではないが、第3
工程で用いた攪拌装置を継続して使用することができ
る。なお、このとき、鉛直回転軸30は、回転駆動しな
いようにする。
【0025】その後、ゲル化剤がゲル化したゼリー状調
味料を、ゲル強度が出現しにくい温度、具体的には、5
0℃以上、好ましくは、60〜70℃に保持した状態
で、所定のチューブ状等の容器や袋に充填し、製造を完
了する(第5工程)。
【0026】このようにして得たゆず風味のゼリー状調
味料は、表1のNo.1に示すように、ゲル強度が16
g/cm2で、ゼリー状を呈するものであり、良好な流
動性を示し、ゼリー状調味料を充填したチューブ状の容
器から取り出すときに適度の流動性があり、食材の上に
載せたときにゼリー状を呈し、さらに、食べたときに溶
けて口の中に拡散するようになるものであることを確認
した。
【0027】この場合において、表1に示すゼリー状調
味料のゲル強度及び品質特性は、以下の方法により測定
した。 (1)ゲル強度:プランジャー8mmφ、レンジ幅0〜
2kgのレオメーターを使用し、試料台の上昇スピード
60mm/minでプランジャーを温度5℃、厚さ30
mmのゼリー状調味料中へ25mm進入させたときの最
大荷重で表した。 (2)ゼリー状:ゼラチンゼリーと対照して、視覚的に
ゼラチンゼリーに近い状態を+++として、5段階評価
(+++、++、+、±、−)(+が多いほどゼラチン
ゼリーに近似)で表した。 (3)流動性:ゼリー状調味料を充填した柔軟なチュー
ブ状の容器から、ゼリー状調味料を片手で容易に押し出
すことができる程度を5段階評価(+++、++、+、
±、−)(+が多いほど流動性が良好)で表した。 (4)食感:ゼラチンゼリーと対照して、口に入れたと
きの味の広がりをゼラチンゼリーに近い状態を+++と
して、5段階評価(+++、++、+、±、−)(+が
多いほどゼラチンゼリーに近似)で表した。 (5)離水性:3段階評価(−、±、+)(−は離水な
し、+は離水あり)で表した。 (6)評価点:5段階評価については、+++:3点、
++:2点、+:1点、±:0点、−:−1点、3段階
評価については、−:1点、±:0点、+:−1点を与
え、その合計を評価点とした。 なお、評価は、日本丸天醤油株式会社の研究開発担当社
員5名をパネラーとして行った。
【0028】ゆず風味のゼリー状調味料については、上
記実施例1(表1のNo.1)のほか、ゲル化剤の配合
割合を変えた例を、表1のNo.2及びNo.3に示す
が、いずれも、実施例1と同様、それぞれゲル強度が2
3g/cm2、74g/cm2で、ゼリー状を呈するもの
であり、良好な流動性を示し、ゼリー状調味料を充填し
たチューブ状の容器から取り出すときに適度の流動性が
あり、食材の上に載せたときにゼリー状を呈し、さら
に、食べたときに溶けて口の中に拡散するようになるも
のであることを確認した。
【0029】次に、上記実施例1(表1のNo.1)の
ゆず風味のゼリー状調味料の製造方法と同様の方法で製
造したさしみ醤油風味のゼリー状調味料(実施例2)に
ついて説明する。
【0030】 (実施例2)(表1のNo.4参照) 原料 さしみ醤油 50重量% ゲル化剤(合計) 0.388重量%(詳細は表1のNo.4参照) アルコール 4重量% 水 残部 合計 100重量%
【0031】このようにして得たさしみ醤油風味のゼリ
ー状調味料は、表1のNo.4に示すように(ゲル化剤
の配合割合を変えた表1のNo.5も同様)、実施例1
と同様、ゲル強度が18g/cm2(30g/cm2
で、ゼリー状を呈するものであり、良好な流動性を示
し、ゼリー状調味料を充填したチューブ状の容器から取
り出すときに適度の流動性があり、食材の上に載せたと
きにゼリー状を呈し、さらに、食べたときに溶けて口の
中に拡散するようになるものであることを確認した。
【0032】次に、上記実施例1(表1のNo.1)の
ゆず風味のゼリー状調味料の製造方法と同様の方法で製
造した焼肉たれ風味のゼリー状調味料(実施例3)につ
いて説明する。
【0033】 (実施例3)(表1のNo.6参照) 原料 焼肉たれ 50重量% ゲル化剤(合計) 0.483重量%(詳細は表1のNo.6参照) アルコール 4重量% 水 残部 合計 100重量%
【0034】このようにして得た焼肉たれ風味のゼリー
状調味料は、表1のNo.6に示すように(ゲル化剤の
配合割合を変えた表1のNo.7も同様)、実施例1と
同様、ゲル強度が48g/cm2(80g/cm2)で、
ゼリー状を呈するものであり、良好な流動性を示し、ゼ
リー状調味料を充填したチューブ状の容器から取り出す
ときに適度の流動性があり、食材の上に載せたときにゼ
リー状を呈し、さらに、食べたときに溶けて口の中に拡
散するようになるものであることを確認した。
【0035】このほか、上記実施例1(表1のNo.
1)のゆず風味のゼリー状調味料の製造方法と同様の方
法で製造したごま風味及びチキンコンソメ風味のゼリー
状調味料についても、表1のNo.8及びNo.9、N
o.10乃至No.13に示すように(いずれも、ゲル
化剤の配合割合を変えた例を示す。)、実施例1と同
様、ゲル強度が27g/cm2及び53g/cm2、12
g/cm2乃至70g/cm2で、ゼリー状を呈するもの
であり、良好な流動性を示し、ゼリー状調味料を充填し
たチューブ状の容器から取り出すときに適度の流動性が
あり、食材の上に載せたときにゼリー状を呈し、さら
に、食べたときに溶けて口の中に拡散するようになるも
のであることを確認した。
【0036】ところで、前記ゲル化剤を液状調味料中に
均一に分散させた原料の加熱を、この原料を輸送しなが
ら原料に直接電気を流すことにより発生するジュール熱
により行うようにすることができる。この加熱方法は、
前記第1工程で得られた液状調味料と、前記第2工程で
得られた非溶解性液体に懸濁された状態のゲル化剤と
を、例えば、チューブ(図示省略)内で輸送中に混合さ
せることにより、ゲル化剤が液状調味料中に均一に分散
させるようにした原料を、図3に示すような、絶縁体チ
ューブ61の両端に、電源63に接続されたフランジ状
の電極62a、62bを配設したジュール加熱装置6に
導入し、絶縁体チューブ61内を輸送中に、電極62
a、62bを介して原料Mに直接電気を流すことにより
発生するジュール熱により、原料Mの加熱を行うもので
ある。これにより、原料M全体を急速かつ同時に発熱さ
せることによって、均一に加熱することができ、グルコ
マンナンがダマ状になりにくく、焦げ付きを防止すると
ともに、滅菌しながら、均一で、かつ、気泡の混入のな
い、良質のゼリー状調味料を製造することができる。な
お、ジュール加熱装置6の電源63には、交流電源を用
いることが望ましく、これをインバータ制御することに
より、原料Mの性状、絶縁体チューブ61内を輸送され
る原料Mの量等に応じて、原料Mの加熱を容易に調節す
ることができる。
【0037】以上、本発明のゼリー状調味料及びその製
造方法について、その実施例に基づいて説明したが、本
発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものでは
なく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成
を変更することができるものである。
【0038】
【発明の効果】本発明のゼリー状調味料は、調味料と、
グルコマンナン及びグルコマンナン反応性多糖類を構成
成分とするゲル化剤とを含有し、ゲル強度が10〜80
g/cm2で、ゼリー状を呈するものであり、このた
め、チューブ状の容器から取り出すときに適度の流動性
があり、食材の上に載せたときにゼリー状を呈し、さら
に、食べたときに溶けて口の中に拡散するようになるた
め、柔軟で新しい食感を有するものであるとともに、食
材の上に載せたり、食材の間に挟んだときに、飛散した
り、こぼれたりしにくく、取り扱いやすく、食材に一口
ごとに味付けすることができることから、ファーストフ
ードや立食パーティー等の用途に、好適に用いることが
できる。また、このゼリー状調味料は、ゲル化剤とし
て、グルコマンナン及びグルコマンナン反応性多糖類を
用いるようにしているので、食物繊維が豊富で、しかも
低カロリーであり、健康上好ましい調味料を得ることが
できる。
【0039】また、本発明のゼリー状調味料の製造方法
は、グルコマンナン及びグルコマンナン反応性多糖類を
構成成分とするゲル化剤を、エチルアルコール等の非溶
解性液体に懸濁させた状態で、液状調味料に加えて液状
調味料中に分散させ、次いで、加熱するようにしている
ので、従来のゼリー状食品に比べてゲル強度がはるかに
小さい本発明のゼリー状調味料を製造する場合でも、グ
ルコマンナンがダマ状になりにくく、均一で、かつ、気
泡の混入のない、良質のゼリー状調味料を製造すること
ができる。
【0040】さらに、加熱を、ゲル化剤を液状調味料中
に均一に分散させた原料を輸送しながら原料に直接電気
を流すことにより発生するジュール熱により行うことに
より、原料全体を急速かつ同時に発熱させることによっ
て、均一に加熱することができ、グルコマンナンがダマ
状になりにくく、焦げ付きを防止するとともに、滅菌し
ながら、均一で、かつ、気泡の混入のない、良質のゼリ
ー状調味料を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゼリー状調味料の製造方法の一実施例
を示すフロー図である。
【図2】本発明のゼリー状調味料の製造に用いる攪拌装
置の一例を示す説明図である。
【図3】本発明のゼリー状調味料の製造に用いるジュー
ル加熱装置の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 攪拌装置 2 底部攪拌羽根 3 補助攪拌羽根 4 加熱機構 5 温度センサー 6 ジュール加熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前崎 郁代 兵庫県揖保郡揖保川町半田672 日本丸天 醤油株式会社内 (72)発明者 川口 進三 兵庫県揖保郡揖保川町半田672 日本丸天 醤油株式会社内 Fターム(参考) 4B041 LC01 LC03 LD01 LE08 LH07 LH08 LH10 LH16 LP01 4B047 LB09 LG30 LG60 LG65 LG66 LP05 LP15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調味料と、グルコマンナン及びキサンタ
    ンガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、ジェラ
    ンガム、その他のグルコマンナン反応性多糖類から選ば
    れた1種又は2種以上のグルコマンナン反応性多糖類を
    構成成分とするゲル化剤とを含有し、ゲル強度が10〜
    80g/cm2で、ゼリー状を呈することを特徴とする
    ゼリー状調味料。
  2. 【請求項2】 グルコマンナン及びキサンタンガム、ロ
    ーカストビーンガム、カラギーナン、ジェランガム、そ
    の他のグルコマンナン反応性多糖類から選ばれた1種又
    は2種以上のグルコマンナン反応性多糖類を構成成分と
    するゲル化剤を、エチルアルコール等の非溶解性液体に
    懸濁させた状態で、液状調味料に加えて液状調味料中に
    分散させ、次いで、加熱することにより、ゲル強度が1
    0〜80g/cm2のゼリー状調味料を得ることを特徴
    とするゼリー状調味料の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記加熱を、ゲル化剤を液状調味料中に
    均一に分散させた原料を輸送しながら原料に直接電気を
    流すことにより発生するジュール熱により行うことを特
    徴とする請求項2記載のゼリー状調味料の製造方法。
JP2001042731A 2000-09-05 2001-02-20 ゼリー状調味料及びその製造方法 Pending JP2002153234A (ja)

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