JP2002152929A - ガス絶縁開閉器 - Google Patents
ガス絶縁開閉器Info
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Abstract
ことによって、ガス絶縁開閉装置全体の縮小化が可能な
ガス絶縁開閉器を提供する。 【解決手段】 可動接触子107a〜107cの外周部
における母線導体103a〜103cと反対の側にラッ
ク108a〜108cを形成する。可動接触子107a
〜107cと可動接触部導体115a〜115cとの間
に、ラック108と噛み合ったピニオン112a〜11
2cを設ける。容器102a〜102cを、支持容器1
19a,119bを介して連結支持する。ピニオン11
2a〜112cの軸を、支持容器119a〜119bを
貫通した主軸114a〜114c、さらに接合ロッド1
10a〜110c−2、絶縁ロッド109a〜109
c、接合ロッド111a〜111c−2を介して同一軸
線上に連結する。主軸114cを回転シール部116を
貫通して外部に導出し、操作装置117に連結する。
Description
の電気所において電流の遮断及び接続を行なうガス絶縁
開閉器に係り、特に、構成部材の配置構成に改良を施し
たガス絶縁開閉器に関する。
絶縁性及び消弧性に非常に優れた絶縁媒体を封入した金
属容器内に、充電部を収納した開閉装置である。このガ
ス絶縁開閉装置は、気中絶縁方式の開閉装置に比べて、
遮断器、断路器その他の所要機器を立体的に配置して各
機器相互間の間隔を狭めることによって、著しい小形化
が可能となり、敷地面積を大幅に縮小できる。また、ガ
ス絶縁開閉装置は、密封構造であることから、外部から
の影響を受け難いという利点もある。従って、大都市周
辺あるいは臨海地区に設置される変電所や開閉所におい
ては、用地の入手難や塩害対策上の理由から、ガス絶縁
閉装置が採用されている。
和を図るために、建物内及び大都市での地下室内へ変電
所や開閉所を建設することが増加する傾向にある。この
ため、構成機器を合理的に配置し、据付面積あるいは据
付容積を最小限に縮小することにより、ガス絶縁開閉装
置を含めた建設費用の低減化の要請が高まっている。
閉器のうち、従来から提案されている母線一体形断路器
の一例を、図6及び図7を参照して説明する。すなわ
ち、SF6ガス等の絶縁ガスを封入した容器2内には、
母線導体3が配設されている。容器2内における母線導
体3の導体軸3aは、容器2の中心軸2aから偏芯して
いる。この母線導体3から、これに直交する方向に導出
された導体3bには、固定接触部4が設けられている。
固定接触部4と対向する位置には、母線導体3とほぼ平
行な直線上に、可動接触部5が配置されている。この固
定接触部4と可動接触部5によって断路部1aが構成さ
れている。
状導体5aの内部に摺動自在に挿通された可動接触子7
とを有している。そして、可動接触子7の端部がその摺
動に従って固定接触部4内に接離することにより、断路
部1aが開閉するように構成されている。また、可動接
触子7の外周部には、母線導体3の側に長手方向のラッ
ク8が形成されている。可動接触部5の筒状導体5aか
らは、母線導体3と直交する方向の可動接触部導体15
が導出されている。この可動接触部導体15は、容器2
の外径Dよりも小さい外径dの分岐フランジ18に、絶
縁スペーサ6によって絶縁支持されている。
には、ラック8と噛み合ったピニオン12が設けられて
いる。このピニオン12は、その軸が可動接触部導体1
5の軸と直交する方向であり、筒状導体5aに設けられ
た軸受部材13a,13bに回転自在に支持されてい
る。
して絶縁ロッド9の一端に連結されている。絶縁ロッド
9の他端には、接合ロッド11を介して、主軸14の一
端が連結されている。主軸14の他端は、容器2の中心
を通る直線近傍に設けられた回転シール部16を貫通し
て、容器2の外部に導出されている。なお、ピニオン1
2の軸、接合ロッド10,11、絶縁ロッド9及び主軸
14は、可動接触部導体15の軸と直交する方向の一直
線上に構成されている。そして、容器2の外部には、主
軸14に連結された操作装置17が設けられている。
は、操作装置17が主軸14を回転させることによっ
て、絶縁ロッド9を介してピニオン12を回転させる。
すると、ピニオン12に噛み合ったラック8によって、
ピニオン12の回転運動が可動接触子7の直線運動に変
換され、可動接触子7がその移動に従って固定接触部4
に接離することにより、開閉操作ができる。
な従来の母線一体形断路器においては、回転シール部1
6が外径Dの容器2の中心を通る直線近傍に設けられて
おり、この回転シール部16から導出された主軸14
が、容器2の外部の操作装置17に接続されている。こ
のため、図7に示すように、l1の寸法が大きくなる。
また、図8に示すように、母線一体形断路器1を上下に
三相配置する場合には、各相間におけるl2の寸法が大
きくなり、全体に大型化する。
る容器2の主胴と操作装置17との当接を避けるため、
図9に示すように、各相をずらした配置にすると、軸方
向の寸法l3が大きくなり、ガス絶縁開閉装置全体が大
型化することになる。
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
各相間のデットスペース部を有効に利用することによっ
て、ガス絶縁開閉装置全体の縮小化が可能なガス絶縁開
閉器を提供することにある。
に、本発明は、複数の相に対応する母線導体がそれぞれ
配設され絶縁ガスが封入された複数の容器内に、各相の
前記母線導体と直交する方向にそれぞれ配設された分岐
導体が設けられ、前記分岐導体と前記母線導体との間に
は、固定接触部及び可能接触部から成る断路部が構成さ
れ、前記固定接触部と前記可動接触部とは、前記母線導
体と平行な方向に対向する位置に設けられ、前記可動接
触部は、筒状導体と、前記筒状導体内に摺動自在に且つ
前記固定接触部に接離自在に収納された可動接触子とを
有し、前記可動接触子にはその摺動方向にラックが設け
られ、前記容器の外部には主軸を回動させる操作装置が
配置され、前記操作装置によって前記可動接触子を駆動
可能となるように、前記ラックに噛み合わされたピニオ
ンの軸に絶縁ロッドを介して前記主軸が連結されたガス
絶縁開閉器において、以下のような技術的特徴を有す
る。
ックは、前記可動接触子における前記母線導体と反対側
に設けられ、前記ピニオンは、前記可動接触子を挟んで
前記母線導体と反対側に設けられ、前記主軸は、各相の
前記容器の間におけるデッドスペース部に導出されてい
ることを特徴とする。以上のような請求項1記載の発明
では、ラック及びピニオンが母線導体と反対側に設けら
れ、主軸が容器間のデッドスペースに導出されているの
で、相間距離を縮小することができ、スペースの有効利
用が可能となる。
ス絶縁開閉器において、各相の前記容器は、前記デッド
スペース部に設けられた支持容器を介して連結されてい
ることを特徴とする。以上のような請求項2記載の発明
では、各相の容器間を連結する支持容器が、デッドスペ
ース部に設けられているので、相間距離を縮小すること
ができる。
ス絶縁開閉器において、前記支持容器が同一軸線上とな
るように、前記容器が連結されていることを特徴とす
る。以上のような請求項3記載の発明では、支持容器を
同一軸線上とすることによって、支持容器に直交する方
向のスペースを縮小できる。
ずれか1項に記載のガス絶縁開閉器において、各相の前
記主軸が、同一軸線上に連結されていることを特徴とす
る。以上のような請求項4記載の発明では、各相に操作
装置の駆動力を伝達する部分の構成を簡略化できる。
ずれか1項に記載のガス絶縁開閉器において、各相の容
器は、ガス区画が同一となるように連結されていること
を特徴とする。以上のような請求項5記載の発明では、
各相のガス区画を区切る場合に比べて、シール部を減少
させて、構成を簡略化できる。
ずれか1項に記載のガス絶縁開閉器において、前記操作
装置に直接連結される主軸は、前記容器から回転シール
部を介して導出され、1台の前記操作装置を各相が共有
することによって、前記回転シール部を一箇所としたこ
とを特徴とする。以上のような請求項6記載の発明で
は、操作装置に連結される主軸の回転シール部が一箇所
のみなので、密封性を高め、安全性及び品質を向上させ
ることができる。
ずれか1項に記載のガス絶縁開閉器において、複数の相
間における少なくとも2相の絶縁ロッドを共通化したこ
とを特徴とする。以上のような請求項7記載の発明で
は、少なくとも2相の絶縁ロッドを共通化しているの
で、部品数を削減できる。
施形態を、図面に従って以下に説明する、なお、本実施
形態は3相の母線一体形断路器として構成されたもので
あり、上記の従来技術と同様の部材については、説明を
省略する。
4を参照して説明する。まず、各相の母線一体形断路器
の構成を説明する。すなわち、図1及び図2に示すよう
に、母線一体形断路器101における可動接触子107
の外周部には、母線導体103と反対の側に、長手方向
のラック108が形成されている。可動接触子107と
可動接触部導体115との間には、ラック108と噛み
合ったピニオン112が設けられている。このピニオン
112は、可動接触部導体115と直交する方向の軸
が、筒状導体105aに設けられた軸受部材113a,
113bに回転自在に支持されている。
を介して絶縁ロッド109の一端に連結されている。絶
縁ロッド109の他端には、接合ロッド111を介し
て、主軸114の一端が連結されている。主軸114の
他端は、容器102の外周における分岐フランジ118
寄りに設けられた支持容器119を貫通している。
した構成を以下に説明する。すなわち、図3及び図4に
示すように、母線一体形断路器101a〜101cは、
その主軸114a,114b,114cが同一軸線上と
なるように配置されている。そして、母線一体形断路器
101a〜101cにおける各容器102a〜102c
はガス区画が同一となるように、互いが支持容器119
a,119bによって連結支持され、支持容器119
a,119bは垂直な同一軸線上となるように配置され
ている。
路器101a及び第2相目の母線一体形断路器101b
は、分岐フランジ118a,118b側のデッドスペー
スSa−bに設けられた支持容器119aを介して、連
結支持されている。第1相目の母線一体形断路器101
aにおける主軸114aの一端は、接合ロッド111
a、絶縁ロッド109a及び接合ロッド110aを介し
て、ピニオン112aの軸に同軸に連結されている。主
軸114aの他端は、支持容器119a内を貫通して導
出され、第2相目の母線一体形断路器101bにおける
ピニオン112bの軸に、接合ロッド111b−1、絶
縁ロッド109b−1及び接合ロッド110b−1を介
して同軸に連結されている。
ける主軸114bの一端は、接合ロッド111b−2、
絶縁ロッド109b−2及び接合ロッド110b−2を
介して、ピニオン112bの軸に同軸に連結されてい
る。第2相目の母線一体形断路器101b及び第3相目
の母線一体形断路器101cは、分岐フランジ118
b,118c側のデッドスペースSb−cに設けられた
支持容器119bを介して、連結支持されている。主軸
114bの他端は、支持容器119b内を貫通して導出
され、接合ロッド111c−1、絶縁ロッド109c−
1及び接合ロッド110c−1を介して、第3相目の母
線一体形断路器101cにおけるピニオン112cの軸
に同軸に連結されている。
ける主軸114cの一端は、接合ロッド111c−2、
絶縁ロッド109c−2及び接合ロッド110c−2を
介してピニオン112cの軸に同軸に連結されている。
主軸114cの他端は、容器102cの分岐フランジ1
18c側に設けられた回転シール部116を貫通して、
容器102cの外部に導出されている。そして、容器1
02cの外部には、主軸114cの他端に連結された操
作装置117が設けられている。
主軸114cを回転させることによって、絶縁ロッド1
09c−1を介してピニオン112cを回転させる。す
ると、ピニオン112cに噛み合ったラック108cを
介して、ピニオン112cの回転運動が可動接触子10
7cの直線運動に変換され、可動接触子107cがその
移動に従って固定接触部104cに接離することによ
り、開閉操作ができる。
路器101b,101aにおいても、一直線上に連結さ
れた主軸114b,114aを介して、操作装置117
からの駆動力が伝達され、可動接触子107b,107
aによる開閉操作ができる。
路器101a〜101cを駆動する主軸114a〜11
4c及び絶縁ロッド109c〜109aが、各相の間の
デッドスペース部Sa−b,Sb−cに設けられた支持
容器119a,119bに収納され導出されている。こ
のため、図3及び図4に示すように、図7〜9のl1,
l2,l3にそれぞれ対応する寸法L1、L2,L3
は、それぞれL1<l1、L2<l2、L3<l3とな
り、ガス絶縁開閉装置全体の縮小化が可能となる。
14cは同一軸線上に設けられ、支持容器119a,1
19bは各相の容器102a〜102cのガス区画を同
一にしつつ支持しているので、回転シール部116を一
箇所にして一台の操作装置117を共有することができ
る。このため、構成が簡略化されるとともに、各相間の
寸法が縮小される。さらに、操作装置117の点検、メ
ンテナンスを容易に行うことができ、品質の安定化が可
能となる。
を参照して説明する。すなわち、本実施形態は、上記の
第1実施形態と同様に、各相の母線一体形断路器101
a,101b,101cが、支持容器119a,119
bを介して連結支持されている。そして、第1相目の母
線一体形断路器101aにおける絶縁ロッド109aの
一端は、接合ロッド110aを介してピニオン112a
の軸に同軸に接続されている。
19a内を貫通して導出され、接合ロッド111aを介
して第2相目の母線一体形断路器101bにおけるピニ
オン112bの軸に同軸に接続されている。第2相目の
母線一体形断路器101bにおける絶縁ロッド109b
の一端は、接合ロッド110bを介してピニオン112
bの軸に同軸に接続されている。絶縁ロッド109bの
他端は、支持容器119b内を貫通して導出され、接合
ロッド111bを介して第3相目の母線一体形断路器1
01cのピニオン112cの軸に同軸に接続されてい
る。
ける絶縁ロッド109cの一端は、接合ロッド110c
を介してピニオン112cの軸に接続されている。絶縁
ロッド109cの他端は、接合ロッド111cを介して
主軸114cの一端に接続されている。主軸114cの
他端は、回転シール部116を貫通して容器102cの
外部に導出され、操作装置117に連結されている。
と同様の作用効果が得られるとともに、各相を操作する
ための部材を連結する絶縁ロッド109a,109bを
共通化しているので、操作装置117からの動力を伝達
するための機構を簡略化して、部品点数を大幅に削減す
ることができる。
限定されるものではなく、各部材の大きさ、形状、数等
は適宜変更可能である。また、本発明のガス絶縁開閉器
は、電流の遮断及び接続が可能な装置を広く含むもので
あり、上述の実施形態で示した母線一体形断路器には限
定されない。
各相間のデットスペース部を有効に利用することによっ
て、ガス絶縁開閉装置全体の縮小化が可能なガス絶縁開
閉器を提供することができる。
横断面図。
縦断面図。
縦断面図。
形図。
形図。
形断路器 1a…断路部 2,102,102a,102b,102c…容器 2a…中心軸 3,103…母線導体 3a…導体軸 3b…導体 4,104…固定接触部 5,105…可動接触部 5a,105a,105b,105c…筒状導体 6,106,106a,106b,106c…絶縁スペ
ーサ 7,107,107a,107b,107c…可動接触
子 8,108,108a,108b,108c…ラック 9,109,109a,109b,109c…絶縁ロッ
ド 10,11,110,110a,110b,110c,
111,111a,111b,111c…接合ロッド 12,112,112a,112b,112c…ピニオ
ン 13a,13b,113a,113b…軸受部材 14,114,114a,114b,114c…主軸 15,115,115a,115b,115c…可動接
触部導体 16,116…回転シール部 17,117…操作装置 18,118,118a,118b,118c…分岐フ
ランジ 119,119a,119b…支持容器
Claims (7)
- 【請求項1】 複数の相に対応する母線導体がそれぞれ
配設され絶縁ガスが封入された複数の容器内に、各相の
前記母線導体と直交する方向にそれぞれ配設された分岐
導体が設けられ、前記分岐導体と前記母線導体との間に
は、固定接触部及び可能接触部から成る断路部が構成さ
れ、前記固定接触部と前記可動接触部とは、前記母線導
体と平行な方向に対向する位置に設けられ、前記可動接
触部は、筒状導体と、前記筒状導体内に摺動自在に且つ
前記固定接触部に接離自在に収納された可動接触子とを
有し、前記可動接触子にはその摺動方向にラックが設け
られ、前記容器の外部には主軸を回動させる操作装置が
配置され、前記操作装置によって前記可動接触子を駆動
可能となるように、前記ラックに噛み合わされたピニオ
ンの軸に絶縁ロッドを介して前記主軸が連結されたガス
絶縁開閉器において、 前記ラックは、前記可動接触子における前記母線導体と
反対側に設けられ、 前記ピニオンは、前記可動接触子を挟んで前記母線導体
と反対側に設けられ、 前記主軸は、各相の前記容器の間におけるデッドスペー
ス部に導出されていることを特徴とするガス絶縁開閉
器。 - 【請求項2】 各相の前記容器は、前記デッドスペース
部に設けられた支持容器を介して連結されていることを
特徴とする請求項1記載のガス絶縁開閉器。 - 【請求項3】 前記支持容器が同一軸線上となるよう
に、前記容器が連結されていることを特徴とする請求項
2記載のガス絶縁開閉器。 - 【請求項4】 各相の前記主軸が、同一軸線上に連結さ
れていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
に記載のガス絶縁開閉器。 - 【請求項5】 各相の容器は、ガス区画が同一となるよ
うに連結されていることを特徴とする請求項1〜4のい
ずれか1項に記載のガス絶縁開閉器。 - 【請求項6】 前記操作装置に直接連結される主軸は、
前記容器から回転シール部を介して導出され、 1台の前記操作装置を各相が共有することによって、前
記回転シール部を一箇所としたことを特徴とする請求項
1〜5のいずれか1項に記載のガス絶縁開閉器。 - 【請求項7】 複数の相間における少なくとも2相の絶
縁ロッドを共通化したことを特徴とする請求項1〜6の
いずれか1項に記載のガス絶縁開閉器。
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