JP2002151306A - 電子部品およびその作製方法 - Google Patents

電子部品およびその作製方法

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JP2002151306A
JP2002151306A JP2000342197A JP2000342197A JP2002151306A JP 2002151306 A JP2002151306 A JP 2002151306A JP 2000342197 A JP2000342197 A JP 2000342197A JP 2000342197 A JP2000342197 A JP 2000342197A JP 2002151306 A JP2002151306 A JP 2002151306A
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thermistor
thermistor body
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internal electrodes
forming step
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Yuji Terasawa
裕次 寺澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部電極を形成する際に、サーミスタ特性の
ばらつきを抑制することができる電子部品およびその製
造方法を提供する。 【解決手段】 サーミスタ10は、サーミスタ素体1の
上下面にセラミックス絶縁体層4−1、4−2を設けサ
ーミスタ素体1が外部へ露出することを防止することに
より、外部電極形成工程におけるサーミスタ素体1が電
解メッキ液と接触してエッチングされることを防いでい
る。またサーミスタ10は、サーミスタ素体1の上下面
に内部電極2−1、2−2を配置しサーミスタ素体1と
セラミックス絶縁体層4−1、4−2とが直接接触する
部分を低減することにより、サーミスタ10の焼成工程
におけるサーミスタ素体1の成分とセラミックス絶縁体
層4−1、4−2の成分との相互拡散を抑制している。
これらの構造とすることにより作製時のサーミスタ特性
のばらつきが低減でき、その特性に対する信頼性が向上
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品およびそ
の作製方法に関し、例えば、サーミスタ体層、絶縁体層
および内部電極層を有し、表面実装に適する電子部品お
よびその作製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】サーミスタは正または負の温度係数を有
する抵抗体素子であり、特に負の温度係数(NTC:Ne
gative Temperature Coefficient)を有するNTCサー
ミスタ(以下、単にサーミスタと略記する)は、各種電
子回路における温度補償用等の抵抗素子として広く利用
されている。
【0003】このサーミスタをプリント基板上に表面実
装な構造とした一例として、図14(a)〜図14
(c)の箱体状のサーミスタ100を示す。図14
(a)〜図14(c)は、サーミスタ100の上断面図
(図14(b)のB−B断面)、横断面図(図14
(a)のA−A断面)、横断面図(図14(b)のC−
C断面)である。サーミスタ100は、例えば、長辺が
1〜3mm程度、短辺が0.5〜1.5mm程度であ
り、電極を保護しやすく小型化に適するようにサーミス
タ素体1中に内部電極2が設置された箱体状のチップ型
構造となっている。
【0004】サーミスタ100には、図14(b)に示
すようにサーミスタ素体1の内部に、例えば左右一対の
電極からなる内部電極2−1、2−2が、サーミスタ素
体1の上下方向に離間して層状に配置され、内部電極2
−1、2−2は、サーミスタ素体1の左右両端部でそれ
ぞれ外部電極3−1、3−2と接続している。
【0005】サーミスタ素体1は、例えば、Mn(マン
ガン)、Co(コバルト)、Fe(鉄)、Al(アルミ
ニウム)、Cu(銅)、Cr(クロム)およびNi(ニ
ッケル)などの金属酸化物の中から用途に適した3〜4
個を選択し、溶媒などと混合して作製したペースト状の
組成物をドクターブレード法などを用いてセラミックス
グリーンシートとし、焼成したものである。
【0006】内部電極2−1、2−2は、Ag−Pdな
どの厚膜ペーストをサーミスタ素体1を構成するグリー
ンシート上にスクリーン印刷などにより塗布して、これ
をサーミスタ素体1とともに高温で焼成することにより
形成する。また外部電極3−1、3−2は、箱体状のサ
ーミスタ素体1の側端部から上下面に回り込むように、
例えば、Ag−Pdなどの厚膜ペーストを塗布し、サー
ミスタ素体1の側端部に露出した内部電極2−1、2−
2とそれぞれ接続させ、これをサーミスタ素体1ととも
に高温で焼成した後に、電解メッキにてNiメッキを行
い、さらにNiメッキの上にはんだメッキまたはSnメ
ッキを行うことにより形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
箱体状のサーミスタ100には、次のような問題点があ
る。すなわち、サーミスタ100に外部電極3−1、3
−2を塗布しサーミスタ100を焼成した後に外部電極
3−1、3−2を電解メッキによりNiメッキ処理する
工程において、メッキ液に浸浸されたサーミスタ素体1
は、電解メッキ処理中に発生する水素によりその表面部
がエッチングされ溶解される。その結果、サーミスタ1
00は、特性のばらつきが大きくなり、さらに抵抗値の
製造ロット間の変動値およびB定数の製造ロット間の変
動も大きくなり、特性の信頼性も著しく低下する。
【0008】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたものであり、その目的は、電子部品の製造時に
おける電気的特性の変動を抑えることのできる電子部品
およびその作製方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電子部品は、以下の構成を有する。すなわ
ち、略直方体形状を有するサーミスタ体と、前記サーミ
スタ体の長手方向の四側面を覆う少なくとも前記サーミ
スタ体よりも高い比抵抗を有する絶縁層と、前記サーミ
スタ体の四側面のうち対向する二面と前記絶縁層との間
に配置された少なくとも一対の内部電極と、前記サーミ
スタ体の長手方向の両端面にそれぞれ形成され、前記二
つの内部電極それぞれと電気的に接続される二つの外部
電極と、を有することを特徴とする。
【0010】また例えば、前記少なくとも一対の内部電
極は一対の内部電極からなり、該一対の内部電極は前記
サーミスタ素体の上面および下面に配置されていること
を特徴とする。
【0011】また例えば、前記少なくとも一対の内部電
極は複数対の内部電極からなり、該複数対の内部電極の
うちの少なくとも二つの内部電極が前記サーミスタ素体
の四側面のうち対向する二面に配置されており、残りの
内部電極が前記サーミスタ体内または前記サーミスタ体
の四側面のうち対向する二面に配置されていることを特
徴とする。
【0012】また例えば、前記サーミスタ体内には、前
記サーミスタ体を複数に分割するように配置されたサー
ミスタ体よりも高い比抵抗を有する絶縁層を更に有し、
前記絶縁層が前記サーミスタ体と接触する部分にも前記
内部電極が配置されていることを特徴とする。
【0013】また例えば、前記絶縁層は、アルミナ、チ
タニア、シリカ、ジルコニア、ムライト、窒化珪素また
はそれらの複合体を用いて形成されることを特徴とす
る。
【0014】また例えば、前記内部電極は、白金、パラ
ジウム、金、銀、銀−パラジウム合金のいずれかを用い
て形成されることを特徴とする。
【0015】また例えば、前記サーミスタ体は、Mn、
Co、Fe、Al、Cu、CrまたはNiの金属酸化物
の中から選択された金属酸化物を複合して形成されるこ
とを特徴とする。
【0016】上記目的を達成するために、本発明の電子
部品の作製方法は、以下の構成を有する。すなわち、略
直方体形状を有するサーミスタ体と、前記サーミスタ体
の長手方向の四側面を覆う少なくとも前記サーミスタ体
よりも高い比抵抗を有する絶縁層と、前記サーミスタ体
の四側面のうち対向する二面と前記絶縁層との間に配置
された少なくとも一対の内部電極と、前記サーミスタ体
の長手方向の両端面にそれぞれ形成され、前記二つの内
部電極それぞれと電気的に接続される二つの外部電極
と、を有する電子部品の作製方法であって、前記絶縁体
層を形成する第1の絶縁体層形成工程と、前記第1の絶
縁体層形成工程で形成した層の上に第1の内部電極を形
成する第1の内部電極形成工程と、前記第1の内部電極
形成工程で形成した層の上に前記サーミスタ体を形成す
るサーミスタ形成工程と、前記サーミスタ形成工程で形
成した層の上に第2の内部電極を形成する第2の内部電
極形成工程と、前記第2の内部電極形成工程で形成した
層の上に前記絶縁体層を形成する第2の絶縁体層形成工
程と、を有することを特徴とする。
【0017】上記目的を達成するために、本発明の電子
部品の作製方法は、以下の構成を有する。すなわち、略
直方体形状を有するサーミスタ体と、前記サーミスタ体
の長手方向の四側面を覆う少なくとも前記サーミスタ体
よりも高い比抵抗を有する絶縁層と、前記サーミスタ体
の四側面のうち対向する二面と前記絶縁層との間に配置
された少なくとも一対の内部電極と、前記サーミスタ体
の長手方向の両端面にそれぞれ形成され、前記少なくと
も一対の内部電極それぞれと電気的に接続される二つの
外部電極と、を有する電子部品の作製方法であって、前
記サーミスタ体を形成するサーミスタ形成工程と、前記
サーミスタ体の四側面のうち対向する二面に少なくとも
一対の内部電極を形成する内部電極形成工程と、前記サ
ーミスタ体の長手方向の四側面を前記絶縁体層で被覆す
る絶縁体層形成工程と、前記絶縁体層で被覆された前記
サーミスタ体の内部電極に接続する外部電極を形成する
外部電極形成工程と、を有することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】上記サーミスタ製造時のNiメッ
キ処理工程におけるサーミスタ素体1のエッチング問題
を解決する例として、図15(a)〜図15(c)に示
すサーミスタ200が考えられる。図15(a)〜図1
5(c)は、サーミスタ200の上断面図(図15
(b)のB−B断面)、横断面図(図15(a)のA−
A断面)、横断面図(図15(b)のC−C断面)であ
る。
【0019】サーミスタ200は、サーミスタ100の
サーミスタ素体1の上下表面をセラミックス絶縁体層4
で被覆し、Niメッキ処理工程においてメッキ液にサー
ミスタ素体1を接触させないことによりメッキ処理工程
でのサーミスタ特性変動を改善するものである。
【0020】図16および図17を用いて、サーミスタ
200の作製方法を説明する。
【0021】まずステップS210において、セラミッ
クス絶縁体層体のグリーンシート4−1、4−2、4−
3を所定の厚みになるように積層して、セラミックス絶
縁体層を形成する。次に、ステップS220において、
形成されたセラミックス絶縁体層の上にサーミスタペー
ストをスクリーン印刷などにより塗布するかサーミスタ
グリーンシートを用いて積層することによりサーミスタ
層1−1を形成する。
【0022】次に、ステップS230において、形成さ
れたサーミスタ層1−1の上に第1の内部電極2−1を
スクリーン印刷などにより形成する。次に、ステップS
240において、形成された第1の内部電極層2−1の
上にさらにステップS220と同様の方法でサーミスタ
層1−2、1−3、1−4を形成する。
【0023】次に、ステップS250において、形成さ
れたサーミスタ層1−4の上に第2の内部電極2−2を
スクリーン印刷などにより形成する。次に、ステップS
260において、形成された第2の内部電極層2−2の
上にサーミスタ層1−5をステップS220と同様の方
法で形成する。
【0024】次に、ステップS270において、形成さ
れたサーミスタ層1−5の上にセラミックス絶縁体層グ
リーンシート4−4、4−5、4−6を積層して、セラ
ミックス絶縁体層を形成する。次に、ステップS280
において、形成された積層体を加熱してバインダー成分
を除去してから、ステップS290において、1000
〜1400℃で積層体を焼成することにより、図15
(c)に示すようにサーミスタ素体の長手方向の四側面
がセラミックス絶縁体層で被覆されたサーミスタ積層体
の焼結体を得る。
【0025】次に、ステップS300において、バレル
研磨などによりサーミスタ積層体の面取り加工を行って
から、サーミスタ積層体に外部電極3を形成する。
【0026】外部電極3−1、3−2は、図15に示す
ようにサーミスタ積層体の側端面から上下面に回り込む
ようにAg−Pd等の厚膜ペーストを塗布し、側端面に
露出した内部電極2−1、2−2と接続させ焼成した後
に、サーミスタ積層体を電解層に浸浸して電解メッキ法
によりNiメッキを施してから、さらにハンダまたはS
nメッキを行うことにより形成する。
【0027】このステップS310に示す外部電極3−
1、3−2において、電解層に浸浸されるサーミスタ積
層体200の上下表面は、図15に示すようにセラミッ
クス絶縁体層によって被覆されているため、図14に示
するサーミスタ100を作製する際のNiメッキ中に発
生する水素によりサーミスタ素体の表面部がエッチング
され溶解されることによるメッキ工程でのサーミスタ特
性の変動は防止することができる。
【0028】しかしながら、図15に示すセラミックス
絶縁体層4−1、4−2でサーミスタ素体1を被覆した
サーミスタ200の作製時には以下の問題が発生する。
すなわち、図16のステップS390における積層体の
焼成中にセラミックス絶縁体層層とサーミスタ層の各成
分が相互拡散することにより、サーミスタ層の組成が変
化する。その結果、サーミスタの特性の変動および異な
る製造ロット間におけるサーミスタの抵抗値やB定数の
ばらつきが大きくなる。
【0029】以下に、図面を参照して、本発明の好適な
実施の形態である積層型のサーミスタ(以下、単にサー
ミスタと称す)およびその作製方法を詳細に説明する。
【0030】なお、本実施の形態に記載されているサー
ミスタを作製する際に使用する各種組成物の組成比や混
合比あるいはサーミスタの構造などは、一例であり、特
に記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限
定する趣旨のものではなく、作製するサーミスタの特性
や仕様に応じて決定されるものである。
【0031】[サーミスタ10の構造]まず、図1
(a)〜図1(c)を用いて、サーミスタ10の構造の
特徴について説明する。
【0032】図1(a)は、サーミスタ10の上断面図
(図1(b)のB−B−B−B断面)、図1
(b)は、横断面図(図1(a)のA−A断面)、図1
(c)は、横断面図(図1(b)のC−C断面)であ
る。また、1はサーミスタ素体、2−1、2−2は内部
電極、3−1、3−2は外部電極、4−1、4−2はセ
ラミックス絶縁体層もしくはサーミスタ素体の比抵抗に
対して高比抵抗を有する層(以下単にセラミックス絶縁
体層と称す)である。
【0033】サーミスタ10の構造は、図1(a)〜図
1(c)に示されるように、サーミスタ素体1の側面お
よび上下面をセラミックス絶縁体層4−1、4−2が被
覆する構造となっており、この構造をとることによりサ
ーミスタ素体1が外部へ露出することを防止し、外部電
極形成工程におけるサーミスタ素体1が電解メッキ液と
接触してエッチングされることによるサーミスタ特性の
変動を防止している。
【0034】また図1(b)に示すようにサーミスタ素
体1とセラミックス絶縁体層4−1、4−2との界面
(すなわちサーミスタ素体1の上下面)には、内部電極
2−1、2−2が配置された構造となっており、サーミ
スタ素体1がセラミックス絶縁体層4−1、4−2と直
接接触する部分を低減する構造となっている。この構造
をとることにより、サーミスタ10の焼成工程において
サーミスタ素体1とセラミックス絶縁体層4−1、4−
2とが直接接触した場合に生じる接触界面からのサーミ
スタ素体1の成分とセラミックス絶縁体層4−1、4−
2との成分との相互拡散の割合を低減することができ
る。
【0035】上述のようにサーミスタ素体を被覆するセ
ラミックス絶縁体層およびサーミスタ素体とセラミック
ス絶縁体層の接触する界面に所定形状の1対の内部電極
を配置するとするサーミスタ10構造とすることによ
り、サーミスタ焼成時や外部電極形成時におけるサーミ
スタ特性の変動を低減することができる。
【0036】[サーミスタ10の作製]次に、図2およ
び図3を参照して、サーミスタ10の作製方法の一例に
ついて以下説明する。
【0037】まずステップS10において、セラミック
ス絶縁体層のグリーンシート4−1−1、4−1−2、
4−1−3を所定の厚みになるように積層して、セラミ
ックス絶縁体層4−1を形成する。ここで、セラミック
ス絶縁体層のグリーンシートは、アルミナ、チタニア、
シリカ、ジルコニア、ムライト、窒化珪素などの単体ま
たはそれらの複合体、例えば、アルミナ−シリカ、チタ
ニア−シリカ、ジルコニア−シリカなどを用いて形成さ
れる。
【0038】次に、ステップS20において、形成され
たセラミックス絶縁体層4−1の上に図2に示す形状の
第1の内部電極2−1をスクリーン印刷などにより所定
の厚みになるように形成する。ここで、内部電極は、白
金、パラジウム、金、銀、銀−パラジウム合金などの金
属を含む内部電極ペーストを用いて形成される。
【0039】次に、ステップS30において、形成され
た第1の内部電極2−1の上にさらにサーミスタペース
トをスクリーン印刷などにより塗布するかサーミスタグ
リーンシートを用いて積層することにより、図2に示す
形状のサーミスタ層1−1、1−2、1−3を形成す
る。この積層数は、作製するサーミスタの特性や仕様に
応じて決定される。ここで、サーミスタペーストは、M
n、Co、Fe、Al、Cu、CrまたはNiなどの金
属酸化物の中から仕様によって選択された例えば3〜4
の金属酸化物を複合して形成される。
【0040】次に、ステップS40において、形成され
たサーミスタ1−3の上にさらに図2に示す形状の第2
の内部電極2−2を上述の内部電極ペーストを用いスク
リーン印刷などにより所定の厚みになるように形成す
る。
【0041】次に、ステップS50において、形成され
た第2の内部電極層2−2の上に上述のセラミックス絶
縁体層のグリーンシート4−2−1、4−2−2、4−
2−3をステップS10で説明したのと同様の方法で形
成する。
【0042】次に、ステップS60において、形成され
た積層体を加熱してバインダー成分を除去してから、ス
テップS70において、1000〜1400℃で積層体
を焼成することにより、図1(c)に示すようにサーミ
スタ素体の長手方向の四側面がセラミックス絶縁体層で
被覆されたサーミスタ積層体の焼結体を得る。
【0043】なお、ステップS70における積層体の焼
成中において、上述のようにセラミックス絶縁体層4−
2−1、4−1−3とサーミスタ層1は、それらの大部
分が第1または第2の内部電極層2−1、2−2を介し
て接触しており、セラミックス絶縁体層4−2−1、4
−1−3とサーミスタ層1とが直接接触している部分は
少ない。その結果、両成分の焼成中における相互拡散に
基づくサーミスタ層1の組成変化を低減することがで
き、セラミックス絶縁体層の成分がサーミスタ層1に混
入することによるサーミスタ特性の変動を低減すること
ができる。
【0044】次に、ステップS80において、バレル研
磨などによりサーミスタ積層体の面取り加工を行ってか
ら、サーミスタ積層体に外部電極3を形成する。
【0045】外部電極3−1、3−2は、図1に示すよ
うにサーミスタ積層体の側端面から上下面に回り込むよ
うにAgーPd等の厚膜ペーストを塗布し、側端面に露
出した内部電極2−1、2−2と接続させ焼成した後
に、サーミスタ積層体を電解層に浸浸して電解メッキ法
によりNiメッキを施してから、さらにハンダまたはS
nメッキを行うことにより形成する。
【0046】なお、ステップS80に示す外部電極3−
1、3−2の形成において、電解層に浸浸されるサーミ
スタ積層体10は、図1に示すようにセラミックス絶縁
体層体層4−1、4−2などによって被覆されているた
め、上述のように図2に示するサーミスタ10を作製す
る際のNiメッキ中に発生する水素によりサーミスタ素
体の表面部がエッチングされ溶解されることによるサー
ミスタ特性の変動は防止することができる。
【0047】[サーミスタ10の諸特性]次に、図4〜
図6を用いて、図2および図3に示す作製方法で作製し
たサーミスタ10の諸特性について説明する。なおサー
ミスタ10の諸特性は、図15に示す従来法の改良によ
り作製された(以下、従来法2と称す)サーミスタ20
0の諸特性と比較する。
【0048】[抵抗値のばらつき]図4(a)および図
4(b)は、作製した100個のサーミスタ10および
サーミスタ200における同一作製ロット内での抵抗値
のばらつきを調べたものである。また、各縦軸は、測定
された抵抗値の平均値をR、各抵抗値をRとしたとき
の測定された各抵抗値を(R−R)/Rで示したもの
であり、横軸は各抵抗値を有する数(m)の全体数
(N)に対する割合(m/N、すなわち各抵抗値を有す
る頻度)を示したものである。
【0049】図4(a)と図4(b)を比較すると、本
実施の形態の方法で作製した図4(b)では、測定され
た各抵抗値((R−R)/R)は、目標とする平均値
を有するものが多く、また目標値の抵抗値から外れたも
のでも±3%以内に収まっいる。これに対して、従来法
2で作製した図4(a)では、測定された各抵抗値
((R−R)/R)は、目標とする平均値を有するも
のが少なく、また目標値の抵抗値から外れたものは、±
5%までの広範囲に存在することがわかった。
【0050】サーミスタ10がサーミスタ200に比べ
て抵抗値のばらつきを低く抑えられることは、サーミス
タ10がサーミスタ焼成時におけるセラミックス絶縁体
層の成分4−1、4−2がサーミスタ層1に混入するの
を内部電極層2−1、2−2を用いて低減していること
を示しており、セラミックス絶縁体層4−2−1、4−
1−3とサーミスタ層1との接触する部分を内部電極層
2−1、2−2を用いて減少させることが抵抗値のばら
つきの改善に有効であることを示している。
【0051】[抵抗値のロット間のばらつき]次に、図
5(a)および図5(b)を用いて、抵抗値のロット間
のばらつきについて説明する。図5(a)および図5
(b)は、サーミスタ10およびサーミスタ200にお
ける異なる作製ロット(11回作製)内での抵抗値のば
らつきを調べたものであり、各ロットにおける抵抗値
は、各ロットで作製した100個の各サーミスタが示す
抵抗値の平均値である。
【0052】各縦軸は、作製したサーミスタの目標抵抗
値(R)に対して作製した抵抗値の各ロットごとの平均
値を示したものであり、横軸は各ロット番号をを示した
ものである。なお、縦軸には抵抗値の管理上限(R+Δ
R)および管理下限(R−ΔR)を記入してある。また
ΔRは任意の値をとることができるが、ここでは目標抵
抗値(R)の3%とした。
【0053】図5(a)と図5(b)を比較すると、従
来法2で作製した図5(a)では、測定された各ロット
ごとの平均の抵抗値(R)は、管理上限(R+ΔR)と
管理下限(R−ΔR)の範囲から外れるものや管理上限
と管理下限の範囲にあるものの管理上限や管理下限に近
いものも多く、ロット間でのばらつきが大きいことがわ
かる。
【0054】これに対して、本実施形態の方法で作製し
た図5(b)では、測定された各ロットごとの平均の抵
抗値(R)は、管理上限(R+ΔR)と管理下限(R−
ΔR)の範囲にあり、しかも目標値に近いものが多く管
理上限や管理下限に近いものが少なく、ロット間でのば
らつきが小さいいことがわかる。
【0055】サーミスタ10がサーミスタ200に比べ
て抵抗値のロット間のばらつきを低く抑えられること
は、サーミスタ10がサーミスタ焼成時におけるセラミ
ックス絶縁体層の成分4−1、4−2がサーミスタ層1
に混入するのを内部電極層2−1、2−2を用いて低減
していることを示しており、セラミックス絶縁体層4−
2−1、4−1−3とサーミスタ層1との接触する部分
を内部電極層2−1、2−2を用いて減少させることが
抵抗値のロット間のばらつきの改善においても有効であ
ることを示している。
【0056】[B定数のロット間のばらつき]次に、図
6(a)および図6(b)を用いて、B定数のロット間
のばらつきについて説明する。図6(a)および図6
(b)は、サーミスタ10およびサーミスタ200にお
ける異なる作製ロット(11回作製)内でのB定数のば
らつきを調べたものであり、各ロットにおけるB定数
は、各ロットで作製した100個の各サーミスタが示す
B定数の平均値である。
【0057】各縦軸は、作製したサーミスタのB定数に
対して作製したB定数の各ロットごとの平均値を示した
ものであり、横軸は各ロット番号を示したものである。
なお、縦軸にはB定数の管理上限(B+ΔB)および管
理下限(B−ΔB)を記入してある。またΔBは任意の
値をとることができるが、ここでは目標B定数(B)の
1%とした。
【0058】図6(a)と図6(b)を比較すると、従
来法2で作製した図6(a)では、測定された各ロット
ごとの平均のB定数(B)は、管理上限(B+ΔB)と
管理下限(B−ΔB)の範囲から外れるものや管理上限
と管理下限の範囲にあるものの管理上限や管理下限に近
いものも多く、ロット間でのばらつきが大きいことがわ
かる。
【0059】これに対して、本実施形態の方法で作製し
た図6(b)では、測定された各ロットごとの平均のB
定数(B)は、管理上限(B+ΔB)と管理下限(B−
ΔB)の範囲にあり、しかも目標値に近いものが多く管
理上限や管理下限に近いものが少なく、ロット間でのば
らつきが小さいいことがわかる。
【0060】サーミスタ10がサーミスタ200に比べ
てB定数のロット間のばらつきを低く抑えられること
は、サーミスタ10がサーミスタ焼成時におけるセラミ
ックス絶縁体層の成分4−1、4−2がサーミスタ層1
に混入するのを内部電極層2−1、2−2を用いて低減
していることを示しており、セラミックス絶縁体層4−
2−1、4−1−3とサーミスタ層1との接触する部分
を内部電極層2−1、2−2を用いて減少させることが
B定数のロット間のばらつきの改善においても有効であ
ることを示している。
【0061】以上説明したように、本実施形態の構造を
有するサーミスタを作製することにより、従来作製され
ていたサーミスタに比べて抵抗値のばらつきを小さく抑
えることができ、さらに抵抗値のロット間の変動やB定
数のロット間の変動を抑えることができる。
【0062】なおサーミスタ10の作製方法は、上記説
明した方法に限定されるものではないのはいうまでもな
い。例えば、上述の積層方法などを用いて予めサーミス
タ層1を作製し、次に作製したサーミスタ層1の上下面
に電気的に絶縁された状態となるように少なくとも1対
の内部電極を形成し、さらに上記内部電極が形成されて
いるサーミスタ層1の周囲を被覆するように絶縁層を形
成し、最後にそれぞれの内部電極と接続する1対の外部
武電極を形成しても良い。
【0063】[他の実施形態]次に、図7〜図10を用
いて、本発明の他の実施形態であるサーミスタ20〜サ
ーミスタ70について説明する。 [サーミスタ20の構造、作製方法、サーミスタ特性]
まず、図7(a)および図7(b)を用いて、サーミス
タ20の構造の特徴について説明する。図7(a)は、
サーミスタ20の上断面図(図7(b)のB−B
−B−B−B断面)、図7(b)は、横断面
図(図7(a)のA−A断面)である。また、1はサー
ミスタ素体、2−1−1、2−1−2、2−2−1、2
−2−2は内部電極、3−1、3−2は外部電極、4−
1、4−2はセラミックス絶縁体層もしくはサーミスタ
素体の比抵抗に対して高比抵抗を有する層(以下単にセ
ラミックス絶縁体層と称す)である。
【0064】サーミスタ20の第1の特徴は、図7
(a)および図7(b)に示されるように、サーミスタ
素体1の側面および上下面をセラミックス絶縁体層4−
1、4−2を被覆する構造とすることでサーミスタ素体
1が外部へ露出することを防止し、外部電極形成工程に
おけるサーミスタ素体1が電解メッキ液と接触してエッ
チングされることによる特性変動を防止した点である。
【0065】また第2の特徴は、サーミスタ素体1とセ
ラミックス絶縁体層4−1、4−2との界面であるサー
ミスタ素体1の上下面に2対の内部電極2−1−1、2
−1−2、2−2−1、2−2−2を配置することによ
り、サーミスタ素体1がセラミックス絶縁体層4−1、
4−2と直接接触する部分を低減する構造とした点であ
る。この構造をとることにより、前述のサーミスタ10
で説明したのと同様に焼成工程におけるサーミスタ素体
1とセラミックス絶縁体層4−1、4−2との接触界面
からのサーミスタ素体成分とセラミックス絶縁体層成分
の相互拡散量を低減できる。
【0066】これら第1及び第2の構造を有するサーミ
スタ20を用いることにより、上述のサーミスタ作製時
におけるサーミスタ特性のばらつきを低減できる。なお
サーミスタ20の作製時におけるサーミスタ特性のばら
つきを低減させる機能は、サーミスタ10と同じであ
り、両者の違いは、上述のようにサーミスタ素体とセラ
ミックス絶縁体層との接触界面を低減するために用いる
内部電極の構造のみである。
【0067】すなわち、サーミスタ10では、1対の内
部電極2−1、2−2を用いて、サーミスタ素体1とセ
ラミックス絶縁体層4−1、4−2との接触部分を低減
するのに対して、サーミスタ20では、2対の内部電極
2−1−1、2−1−2および内部電極2−2−1、2
−2−2を用いている。しかし、両者における内部電極
を用いて低減されるサーミスタ素体1とセラミックス絶
縁体層4−1、4−2との接触部分の面積は、ほぼ同じ
であり、焼成工程におけるサーミスタ素体成分とセラミ
ックス絶縁体層成分の相互拡散量は、それらの接触面積
に比例する。したがって、サーミスタ20の作製時にお
けるサーミスタ特性低下を低減する機能は、サーミスタ
10と同じである。
【0068】次に、サーミスタ20の作製方法について
説明する。ただし、サーミスタ20の作製方法および使
用する原料は、前述のサーミスタ10の作製方法と類似
しているので、以下の説明ではサーミスタ10の作製方
法および使用する原料について説明した重複する点の説
明は省略し異なる点についてのみ説明する。
【0069】サーミスタ20の作製方法がサーミスタ1
0の作製方法と異なる点は、図2に示すステップS20
およびステップS40に示す第1および第2の電極形成
工程のみである。サーミスタ20を作製する場合には、
ステップS20において第1の電極形状に換えて図7に
示す内部電極2−1−1、2−1−2をスクリーン印刷
などにより形成し、ステップS40において第2の電極
形状に換えて図7に示す内部電極2−1−1、2−1−
2をスクリーン印刷などにより形成すればよい。
【0070】このようにして作製したサーミスタ20に
ついてサーミスタ特性を測定したところ、図は省略する
が、図4〜図6で説明したサーミスタ10の抵抗値のば
らつき、抵抗値のロット間の変動、B定数のロット間の
変動、のサーミスタ特性とほぼ同様の特性を示した。こ
のことから、サーミスタ20は、サーミスタ10と同様
の特性を有し、また従来法2のサーミスタ特性を改善す
ることができる。
【0071】[サーミスタ30の構造、作製方法、サー
ミスタ特性]次に、図8を用いて、サーミスタ30の構
造の特徴について説明する。図8は、サーミスタ30の
横断面図(図1(b)のA−A断面に相当する位置から
サーミスタ30を見た図)である。また、1はサーミス
タ素体、2−1、2−2、2−3、2−4は内部電極、
3−1、3−2は外部電極、4−1、4−2はセラミッ
クス絶縁体層もしくはサーミスタ素体の比抵抗に対して
高比抵抗を有する層(以下単にセラミックス絶縁体層と
称す)である。
【0072】サーミスタ30の第1の特徴は、サーミス
タ素体1の側面および上下面をセラミックス絶縁体層4
−1、4−2を被覆する構造とすることでサーミスタ素
体1が外部へ露出することを防止し、外部電極形成工程
におけるサーミスタ素体1が電解メッキ液と接触してエ
ッチングされることによる特性変動を防止した点であ
る。
【0073】第2の特徴は、サーミスタ素体1とセラミ
ックス絶縁体層4−1、4−2との界面であるサーミス
タ素体1の上下面に2対の内部電極2−1、2−4を配
置することにより、サーミスタ素体1がセラミックス絶
縁体層4−1、4−2と直接接触する部分を低減する構
造とした点である。この構造をとることにより、前述の
サーミスタ10で説明したのと同様に焼成工程における
サーミスタ素体1とセラミックス絶縁体層4−1、4−
2との接触界面からのサーミスタ素体成分とセラミック
ス絶縁体層成分の相互拡散量を低減できる。
【0074】第3の特徴は、サーミスタ素体1中にも1
対の内部電極2−2、2−3を配置することにより、内
部電極の積層数を図1に示すサーミスタ10に比べ増加
させた構造とした点である。この構造をとることによ
り、図1に示すサーミスタ10に比べさらに低い抵抗値
を有するサーミスタ特性を得ることができる。
【0075】これら第1〜第3の構造を有するサーミス
タ30を用いることにより、上述のサーミスタ作製時に
おけるサーミスタ特性低下を低減でき、また低い抵抗値
を有するサーミスタ特性を得ることができる。
【0076】なおサーミスタ30の作製時におけるサー
ミスタ特性のばらつきを低減させる機能は、サーミスタ
10と同じであり、その説明は重複するのでここでの説
明は省略する。
【0077】次に、サーミスタ30の作製方法について
図3を用いて説明する。ただし、サーミスタ30とサー
ミスタ10との違いは、上述のようにサーミスタ素体中
にも内部電極が挿入された点のみであり、サーミスタ3
0の作製方法は、前述のサーミスタ10の作製方法と類
似している。また使用する原料は同じである。そこで、
サーミスタ10の作製方法で説明した重複する点の説明
は省略し異なる点についてのみ説明する。
【0078】サーミスタ20の作製方法がサーミスタ1
0の作製方法と異なる点は、図3に示すステップS20
とステップS30の工程を3度繰り返す点である。
【0079】すなわち、ステップS20において第1の
電極形成工程で図8に示す所定形状の内部電極2−4を
スクリーン印刷などにより形成し、ステップS30にお
いてサーミスタ層の形成工程をしてから、ステップS2
0に戻って第1の電極形成工程で図8に示す所定形状の
内部電極2−3をスクリーン印刷などにより形成し、続
いてステップS30においてサーミスタ層の形成工程を
し、さらにステップS20に戻って第1の電極形成工程
で図8に示す所定形状の内部電極2−2をスクリーン印
刷などにより形成し続いてステップS30においてサー
ミスタ層の形成工程する。
【0080】この後で、ステップS40に進み第2の電
極形成工程で図8に示す所定形状の内部電極2−1をス
クリーン印刷などにより形成すればよい。
【0081】このようにして作製したサーミスタ30に
ついてサーミスタ特性を測定したところ、図は省略する
が、図4〜図6で説明したサーミスタ10の抵抗値のば
らつき、抵抗値のロット間の変動、B定数のロット間の
変動、のサーミスタ特性とほぼ同様の特性を示した。ま
たサーミスタ30の抵抗値は、サーミスタ10に比べ低
下した。このことから、サーミスタ30を用いても従来
法2のサーミスタ特性のばらつきを改善することができ
る。
【0082】[サーミスタ40の構造、作製方法、サー
ミスタ特性]次に、図9を用いて、サーミスタ40の構
造の特徴について説明する。図9は、サーミスタ40の
横断面図(図1(b)のA−A断面に相当する位置から
サーミスタ40を見た図)である。また、1はサーミス
タ素体、2−1−1〜2−3−2は内部電極、3−1、
3−2は外部電極、4−1、4−2はセラミックス絶縁
体層もしくはサーミスタ素体の比抵抗に対して高比抵抗
を有する層(以下単にセラミックス絶縁体層と称す)で
ある。
【0083】サーミスタ30の第1の特徴は、サーミス
タ素体1の側面および上下面をセラミックス絶縁体層4
−1、4−2を被覆する構造とすることでサーミスタ素
体1が外部へ露出することを防止し、外部電極形成工程
におけるサーミスタ素体1が電解メッキ液と接触してエ
ッチングされることによる特性変動を防止した点であ
る。
【0084】第2の特徴は、サーミスタ素体1とセラミ
ックス絶縁体層4−1、4−2との界面であるサーミス
タ素体1の上下面に2対の内部電極2−1−1、2−1
−2、2−3−1、2−3−2を配置することにより、
サーミスタ素体1がセラミックス絶縁体層4−1、4−
2と直接接触する部分を低減する構造とした点である。
この構造をとることにより、前述のサーミスタ10で説
明したのと同様に焼成工程におけるサーミスタ素体1と
セラミックス絶縁体層4−1、4−2との接触界面から
のサーミスタ素体成分とセラミックス絶縁体層成分の相
互拡散量を低減できる。
【0085】第3の特徴は、サーミスタ素体1中にも1
対の内部電極2−2−1、2−2−2を配置することに
より、内部電極の積層数を図1に示すサーミスタ10に
比べ増加させた構造とした点である。この構造をとるこ
とにより、図1に示すサーミスタ10に比べさらに低い
抵抗値を有するサーミスタ特性を得ることができる。
【0086】これら第1〜第3の構造を有するサーミス
タ40を用いることにより、上述のサーミスタ作製時に
おけるサーミスタ特性低下を低減でき、また低い抵抗値
を有するサーミスタ特性を得ることができる。
【0087】なおサーミスタ40の作製時におけるサー
ミスタ特性のばらつきを低減する機能は、サーミスタ1
0と同じであり、その説明は重複するのでここでの説明
は省略する。
【0088】次に、サーミスタ40の作製方法について
図3を用いて説明する。ただし、サーミスタ40とサー
ミスタ10との違いは、上述のようにサーミスタ素体中
にも内部電極が挿入された点のみであり、サーミスタ4
0の作製方法は、前述のサーミスタ10の作製方法と類
似している。また使用する原料は同じである。そこで、
サーミスタ10の作製方法で説明した重複する点の説明
は省略し異なる点についてのみ以下に説明する。
【0089】サーミスタ40の作製方法がサーミスタ1
0の作製方法と異なる点は、図3に示すステップS20
とステップS30の工程を2度繰り返す点である。
【0090】すなわち、ステップS20において第1の
電極形成工程で図9に示す所定形状の内部電極2−3−
1、2−3−2をスクリーン印刷などにより形成し、ス
テップS30においてサーミスタ層の形成工程をしてか
ら、ステップS20に戻って第1の電極形成工程で図8
に示す所定形状の内部電極2−2−1、2−2−2をス
クリーン印刷などにより形成し、続いてステップS30
においてサーミスタ層を形成する。
【0091】この後で、ステップS40に進み第2の電
極形成工程で図8に示す所定形状の内部電極2−1−
1、2−1−2をスクリーン印刷などにより形成すれば
よい。
【0092】このようにして作製したサーミスタ40に
ついてサーミスタ特性を測定したところ、図は省略する
が、図4〜図6で説明したサーミスタ10の抵抗値のば
らつき、抵抗値のロット間の変動、B定数のロット間の
変動、のサーミスタ特性とほぼ同様の特性を示した。ま
たサーミスタ40の抵抗値は、サーミスタ10に比べ低
下した。このことから、サーミスタ40を用いても従来
法2のサーミスタ特性のばらつきを改善することができ
る。
【0093】[サーミスタ50および60の構造、作製
方法、サーミスタ特性]次に、図10(a)および図1
0(b)および図11を用いて、サーミスタ50および
サーミスタ60の構造の特徴について説明する。
【0094】図10(a)は、サーミスタ50の横断面
図(図1(b)のA−A断面に相当する位置からサーミ
スタ50を見た図)、図10(b)は、横断面図(図1
0(a)のC−C断面)であり、図11は、サーミスタ
60の横断面図(図1(b)のA−A断面に相当する位
置からサーミスタ50を見た図)である。
【0095】サーミスタ50において、1−1、1−2
は、サーミスタ素体、2−1〜2−4は内部電極、3−
1、3−2は外部電極、4−1、4−2、4−3はセラ
ミックス絶縁体層もしくはサーミスタ素体の比抵抗に対
して高比抵抗を有する層(以下単にセラミックス絶縁体
層と称す)である。また、サーミスタ60において、1
−1、1−2は、サーミスタ素体、2−1−1〜2−4
は内部電極、3−1、3−2は外部電極、4−1、4−
2、4−3はセラミックス絶縁体層である。
【0096】サーミスタ50およびサーミスタ60の第
1の特徴は、サーミスタ素体1の側面および上下面をセ
ラミックス絶縁体層4−1、4−3を被覆する構造とす
ることでサーミスタ素体1が外部へ露出することを防止
し、外部電極形成工程におけるサーミスタ素体1−1、
1−2が電解メッキ液と接触してエッチングされること
による特性変動を防止した点である。
【0097】第2の特徴は、図10または図11に示す
ようにサーミスタ素体中に内部電極およびセラミックス
絶縁体層を配置することにより、内部電極の積層数を図
1に示すサーミスタ10に比べ増加させた構造とした点
である。この構造をとることにより、図1に示すサーミ
スタ10に比べさらに低い抵抗値を有するサーミスタ特
性を得ることができる。
【0098】第3の特徴は、図10または図11に示す
ようにサーミスタ素体1−1、1−2とセラミックス絶
縁体層4−1、4−2、4−3との接触面に内部電極2
−1−1〜2−4−2または内部電極2−1〜2−4を
配置することにより、サーミスタ素体1−1、1−2が
セラミックス絶縁体層4−1、4−2と直接接触する部
分を低減する構造とした点である。この構造をとること
により、前述のサーミスタ10で説明したのと同様に焼
成工程におけるサーミスタ素体1−1、1−2とセラミ
ックス絶縁体層4−1、4−2との接触界面からのサー
ミスタ素体成分とセラミックス絶縁体層成分の相互拡散
量を低減できる。
【0099】これら第1〜第3の構造を有するサーミス
タ40を用いることにより、サーミスタ作製時における
サーミスタ特性のばらつきを低減でき、また低い抵抗値
を有するサーミスタ特性を得ることができる。
【0100】なおサーミスタ50およびサーミスタ60
作製時におけるサーミスタ特性低下を低減する機能は、
サーミスタ10の機能と同じであり、その説明は重複す
るのでここでの説明は省略する。
【0101】次に、サーミスタ50およびサーミスタ6
0の作製方法について図3を用いて説明する。ただし、
サーミスタ50およびサーミスタ60の作製方法は、前
述のサーミスタ10の作製方法と類似している。また使
用する原料は同じである。そこで、サーミスタ10の作
製方法で説明した重複する点の説明は省略し異なる点に
ついてのみ以下説明する。
【0102】サーミスタ50およびサーミスタ60の作
製方法がサーミスタ10の作製方法と異なる点は、図3
に示すステップS10〜ステップS40の工程を2度繰
り返す点である。
【0103】すなわち、ステップS10でセラミックス
絶縁体層体のグリーンシート4−1−1、4−1−2、
4−1−3を所定の厚みになるように積層して、セラミ
ックス絶縁体層体層4−1を形成し、次に、ステップS
20の第1の電極形成工程で図9または図10に示す所
定形状の内部電極をスクリーン印刷などにより形成し、
さらにステップS30においてサーミスタ層を形成し、
ステップS40の第2の電極形成工程で図9または図1
0に示す所定形状の内部電極をスクリーン印刷などによ
り形成してからステップS10に戻り、再度ステップS
10〜ステップS40の工程を繰り返してからステップ
S50に進む。
【0104】このようにして作製したサーミスタ50お
よびサーミスタ60についてサーミスタ特性を測定した
ところ、図は省略するが、図4〜図6で説明したサーミ
スタ10の抵抗値のばらつき、抵抗値のロット間の変
動、B定数のロット間の変動、のサーミスタ特性とほぼ
同様の特性を示した。またサーミスタ50およびサーミ
スタ60の抵抗値は、サーミスタ10に比べ低下した。
このことから、サーミスタ50およびサーミスタ60を
用いても従来法2のサーミスタ特性のばらつきを改善す
ることができる。
【0105】[サーミスタ70および80の構造、作製
方法、サーミスタ特性]次に、図12および図13を用
いて、サーミスタ70およびサーミスタ80の構造の特
徴について説明する。
【0106】図12は、サーミスタ70の横断面図(図
1(b)のA−A断面に相当する位置からサーミスタ7
0を見た図)であり、図13は、サーミスタ80の横断
面図(図1(b)のA−A断面に相当する位置からサー
ミスタ80を見た図)である。
【0107】サーミスタ70において、1−1、1−2
は、サーミスタ素体、2−1〜2−8は内部電極、3−
1、3−2は外部電極、4−1、4−2、4−3はセラ
ミックス絶縁体層である。また、サーミスタ80におい
て、1−1、1−2は、サーミスタ素体、2−1−1〜
2−6−2は内部電極、3−1、3−2は外部電極、4
−1、4−2、4−3はセラミックス絶縁体層もしくは
サーミスタ素体の比抵抗に対して高比抵抗を有する層
(以下単にセラミックス絶縁体層と称す)である。
【0108】サーミスタ70およびサーミスタ80の第
1の特徴は、サーミスタ素体1の側面および上下面をセ
ラミックス絶縁体層4−1、4−3を被覆する構造とす
ることでサーミスタ素体1が外部へ露出することを防止
し、外部電極形成工程におけるサーミスタ素体1−1、
1−2が電解メッキ液と接触してエッチングされること
による特性変動を防止した点である。
【0109】第2の特徴は、図12または図13に示す
ようにサーミスタ素体中に内部電極およびセラミックス
絶縁体層を配置することにより、内部電極の積層数を図
10または図11に示すサーミスタ10に比べ増加させ
た構造とした点である。この構造をとることにより、サ
ーミスタ50またはサーミスタ60に比べさらに低い抵
抗値を有するサーミスタ特性を得ることができる。
【0110】第3の特徴は、図12または図13に示す
ようにサーミスタ素体1−1、1−2とセラミックス絶
縁体層4−1、4−2、4−3との接触面に内部電極2
−1、2−4、2−5、2−8または内部電極2−1−
1、2−1−2、2−3−1、2−3−2、2−4−
1、2−4−2、2−6−1、2−6−2を配置するこ
とにより、サーミスタ素体1−1、1−2がセラミック
ス絶縁体層4−1、4−2、4−3と直接接触する部分
を低減する構造とした点である。この構造をとることに
より、前述のサーミスタ10で説明したのと同様に焼成
工程におけるサーミスタ素体1−1、1−2とセラミッ
クス絶縁体層4−1、4−2との接触界面からのサーミ
スタ素体成分とセラミックス絶縁体層成分の相互拡散量
を低減できる。
【0111】これら第1〜第3の構造を有するサーミス
タ50またはサーミスタ60を用いることにより、サー
ミスタ作製時におけるサーミスタ特性のばらつきを低減
でき、また低い抵抗値を有するサーミスタ特性を得るこ
とができる。
【0112】なおサーミスタ50およびサーミスタ60
作製時におけるサーミスタ特性のばらつきを低減する機
能は、サーミスタ10の機能と同じであり、その説明は
重複するのでここでの説明は省略する。またサーミスタ
70およびサーミスタ80の作製工程は、すでに説明し
たサーミスタ50およびサーミスタ60の作製工程と類
似しており、さらにサーミスタ70およびサーミスタ8
0の作製工程は、サーミスタ50およびサーミスタ60
の作製途中で内部電極とサーミスタ素体の作製工程を追
加するだけである。そこでこれらの説明は省略する。
【0113】このようにして作製したサーミスタ70お
よびサーミスタ80についてサーミスタ特性を測定した
ところ、図は省略するが、図4〜図6で説明したサーミ
スタ10の抵抗値のばらつき、抵抗値のロット間の変
動、B定数のロット間の変動、のサーミスタ特性とほぼ
同様の特性を示した。またサーミスタ70およびサーミ
スタ80の抵抗値は、サーミスタ10に比べ低下した。
このことから、サーミスタ70およびサーミスタ80を
用いても従来法2のサーミスタ特性のばらつきを改善す
ることができる。
【0114】なおサーミスタ20〜サーミスタ80の作
製方法は、上記説明した方法に限定されるものではない
のはいうまでもない。例えば、上述の積層方法などを用
いて予め1対以上の内部電極がサーミスタ層の内部に形
成されているサーミスタ層あるいは内部電極で表面が被
覆されている絶縁層がサーミスタ層の内部に形成されて
いるサーミスタ層を作製しておき、次にこの作製したサ
ーミスタ層の上下面に電気的に絶縁された状態となるよ
うに少なくとも1対の内部電極を形成し、さらにこのサ
ーミスタ層の周囲を被覆するように絶縁層を形成してか
ら、最後にそれぞれの内部電極と接続する1対の外部武
電極を形成しても良い。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子部品
およびその作製方法を用いることにより、電子部品の製
造時における電気的特性の変動を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるサーミスタの
構造を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態であるサーミスタの
作製方法を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態であるサーミスタの
作製方法を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態であるサーミスタの
抵抗値のばらつきを示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態であるサーミスタの
抵抗値のロット間変動を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態であるサーミスタの
B定数のロット間変動を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態であるサーミスタの
構造を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態であるサーミスタの
構造を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態であるサーミスタの
構造を示す図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態であるサーミスタ
の構造を示す図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態であるサーミスタ
の構造を示す図である。
【図12】本発明の第7の実施の形態であるサーミスタ
の構造を示す図である。
【図13】本発明の第8の実施の形態であるサーミスタ
の構造を示す図である。
【図14】従来法におけるサーミスタの構造を示す図で
ある。
【図15】従来法におけるサーミスタの構造を示す図で
ある。
【図16】従来法を改良したサーミスタの作製方法を示
す図である。
【図17】従来法を改良したサーミスタの作製方法を示
す図である。
【符号の説明】
1 サーミスタ体 2−1 内部電極 2−2 内部電極 3−1 外部電極 3−2 外部電極 4−1 セラミックス絶縁体層 4−2 セラミックス絶縁体層 10 サーミスタ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略直方体形状を有するサーミスタ体と、 前記サーミスタ体の長手方向の四側面を覆う少なくとも
    前記サーミスタ体よりも高い比抵抗を有する絶縁層と、 前記サーミスタ体の四側面のうち対向する二面と前記絶
    縁層との間に配置された少なくとも一対の内部電極と、 前記サーミスタ体の長手方向の両端面にそれぞれ形成さ
    れ、前記二つの内部電極それぞれと電気的に接続される
    二つの外部電極と、を有することを特徴とする電子部
    品。
  2. 【請求項2】前記少なくとも一対の内部電極は一対の内
    部電極からなり、該一対の内部電極は前記サーミスタ素
    体の上面および下面に配置されていることを特徴とする
    請求項1に記載の電子部品。
  3. 【請求項3】前記少なくとも一対の内部電極は複数対の
    内部電極からなり、該複数対の内部電極のうちの少なく
    とも二つの内部電極が前記サーミスタ素体の四側面のう
    ち対向する二面に配置されており、残りの内部電極が前
    記サーミスタ体内または前記サーミスタ体の四側面のう
    ち対向する二面に配置されていることを特徴とする請求
    項1に記載の電子部品。
  4. 【請求項4】前記サーミスタ体内には、前記サーミスタ
    体を複数に分割するように配置されたサーミスタ体より
    も高い比抵抗を有する絶縁層を更に有し、 前記絶縁層が前記サーミスタ体と接触する部分にも前記
    内部電極が配置されていることを特徴とする請求項3に
    記載の電子部品。
  5. 【請求項5】前記絶縁層は、アルミナ、チタニア、シリ
    カ、ジルコニア、ムライト、窒化珪素またはそれらの複
    合体を用いて形成されることを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれか1項に記載の電子部品。
  6. 【請求項6】前記内部電極は、白金、パラジウム、金、
    銀、銀−パラジウム合金のいずれかを用いて形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項
    に記載の電子部品。
  7. 【請求項7】前記サーミスタ体は、Mn、Co、Fe、
    Al、Cu、CrまたはNiの金属酸化物の中から選択
    された金属酸化物を複合して形成されることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の電子部
    品。
  8. 【請求項8】略直方体形状を有するサーミスタ体と、前
    記サーミスタ体の長手方向の四側面を覆う少なくとも前
    記サーミスタ体よりも高い比抵抗を有する絶縁層と、前
    記サーミスタ体の四側面のうち対向する二面と前記絶縁
    層との間に配置された少なくとも一対の内部電極と、前
    記サーミスタ体の長手方向の両端面にそれぞれ形成さ
    れ、前記二つの内部電極それぞれと電気的に接続される
    二つの外部電極と、を有する電子部品の作製方法であっ
    て、 前記絶縁体層を形成する第1の絶縁体層形成工程と、 前記第1の絶縁体層形成工程で形成した層の上に第1の
    内部電極を形成する第1の内部電極形成工程と、 前記第1の内部電極形成工程で形成した層の上に前記サ
    ーミスタ体を形成するサーミスタ形成工程と、 前記サーミスタ形成工程で形成した層の上に第2の内部
    電極を形成する第2の内部電極形成工程と、 前記第2の内部電極形成工程で形成した層の上に前記絶
    縁体層を形成する第2の絶縁体層形成工程と、を有する
    ことを特徴とする電子部品の作製方法。
  9. 【請求項9】略直方体形状を有するサーミスタ体と、前
    記サーミスタ体の長手方向の四側面を覆う少なくとも前
    記サーミスタ体よりも高い比抵抗を有する絶縁層と、前
    記サーミスタ体の四側面のうち対向する二面と前記絶縁
    層との間に配置された少なくとも一対の内部電極と、前
    記サーミスタ体の長手方向の両端面にそれぞれ形成さ
    れ、前記少なくとも一対の内部電極それぞれと電気的に
    接続される二つの外部電極と、を有する電子部品の作製
    方法であって、 前記サーミスタ体を形成するサーミスタ形成工程と、 前記サーミスタ体の四側面のうち対向する二面に少なく
    とも一対の内部電極を形成する内部電極形成工程と、 前記サーミスタ体の長手方向の四側面を前記絶縁体層で
    被覆する絶縁体層形成工程と、 前記絶縁体層で被覆された前記サーミスタ体の内部電極
    に接続する外部電極を形成する外部電極形成工程と、を
    有することを特徴とする電子部品の作製方法。
  10. 【請求項10】前記絶縁層は、アルミナ、チタニア、シ
    リカ、ジルコニア、ムライト、窒化珪素またはそれらの
    複合体を用いて形成されることを特徴とする請求項8ま
    たは請求項9に記載の電子部品の作製方法。
  11. 【請求項11】前記内部電極は、白金、パラジウム、
    金、銀、銀−パラジウム合金のいずれかを用いて形成さ
    れることを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれ
    か1項に記載の電子部品の作製方法。
  12. 【請求項12】前記サーミスタ体は、Mn、Co、F
    e、Al、Cu、CrまたはNiの金属酸化物の中から
    選択された金属酸化物を複合して形成されることを特徴
    とする請求項8乃至請求項11のいずれか1項に記載の
    電子部品の作製方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115762933A (zh) * 2022-11-24 2023-03-07 深圳顺络电子股份有限公司 一种高阻值低b值片式热敏电阻及其制备方法
CN115798843A (zh) * 2022-11-24 2023-03-14 深圳顺络电子股份有限公司 一种高阻值低b值片式热敏电阻及其制备方法

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