JP2002146777A - 土圧壁および土圧壁用エレメント - Google Patents

土圧壁および土圧壁用エレメント

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JP2002146777A JP2000347552A JP2000347552A JP2002146777A JP 2002146777 A JP2002146777 A JP 2002146777A JP 2000347552 A JP2000347552 A JP 2000347552A JP 2000347552 A JP2000347552 A JP 2000347552A JP 2002146777 A JP2002146777 A JP 2002146777A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐力を格段と高めることができる土圧壁を提
供すること。 【解決手段】 土圧壁12は、構築すべきトンネルの外
殻をなすように地中に埋設された複数の柱体14と、複
数の柱体14の内部を貫通する複数の主鋼材16と、各
柱体14の内部に充填されたコンクリートCにより構成
されている。各柱体14は、円筒部1802と係合部1
804とからなる中空状のエレメント18が並べられる
ことで構成されている。隣り合う柱体14相互は、一方
の柱体14を構成するエレメント18の各係合部180
4に、他方の柱体14を構成するエレメント18の各円
筒部1802の一部が係合されるように配置されてい
る。主鋼材16は、エレメント18の係合部1804を
通って各柱体14の内部間を貫通し土圧壁12の周囲に
沿って連続するように配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大断面で中距離の
地下トンネルを構築する際に好適な土圧壁およびそれに
用いるエレメントに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、都市部でのトンネル工事には多く
の場合シールド工法が採用されている。また、短い距離
で大きな断面のトンネル工事には、URT(アンダーレ
イルウェイトンネリング)工法が採用されている。一
方、大断面で100〜300m程度の中距離のトンネル
を工事しようとする場合、シールド工法はシールド掘進
機が高価格であるため採用されず、上記のURT工法と
なる。ここで、URT工法は、断面が四角形の筒状のエ
レメントを複数用意し、発進立坑において、前端にオー
ガを配置したエレメントを先頭に後続のエレメントを順
次継ぎ足しながら到達立坑まで押し込み、トンネルの外
殻に対応する箇所にこのようなエレメントからなる柱体
を連続状に形成し、これら柱体をなすエレメントの内部
に間詰めコンクリートを充填して土圧壁を形成し、その
後、土圧壁の内側を掘削していく工法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのUR
T工法では、エレメントの前端に配置したオーガにより
掘削を行ない、オーガでは円形の孔が掘削されるため、
エレメントの四隅は孔が掘削されていない地盤部分に対
して無理押しすることになり、トンネル長さは100m
前後が限界となる。一方、掘削された円形の孔に挿入さ
れ易いように、エレメントとして断面が円筒のものを用
いて土圧壁を形成した場合には、互いに隣り合う柱体の
間では、エレメントの円形部分と円形部分が接すること
になるため、それらエレメントの内部に充填される間詰
めコンクリートの厚さがなくなるところが生じ、四角形
のエレメントを用いる場合に比べ有効桁高を大きく確保
することができない。
【0004】そこで、エレメントとして断面が円筒状の
円筒部と、この円筒部の一側が円筒部の内側に窪んだ係
合部とからなるエレメントを用いることが考えられる。
すなわち、構築すべきトンネルの外殻をなすように地中
に埋設された複数の柱体を、上記の中空状のエレメント
をその長手方向に同軸上に並べられることで構成し、隣
り合う柱体相互を、一方の柱体を構成するエレメントの
各係合部に、他方の柱体を構成するエレメントの各円筒
部の一部が収容されるように配置することが考えられ
る。このような構成によれば、掘削された孔へのエレメ
ントの挿入も円滑に行なわれ、また、大きな有効桁高を
確保することが可能となる。
【0005】しかしながら、大きな有効桁高が確保され
た土圧壁を構築することができても、隣り合う柱体は、
円筒部と係合部とが単に係合しているのみで相互に連結
されていないため、構築された土圧壁はその耐力に劣る
不具合がある。本発明は前記事情に鑑み案出されたもの
であって、本発明の目的は、耐力を格段と高めることが
できる土圧壁および土圧壁用エレメントを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、構築すべきトンネルの外殻をなすように地中
に埋設された複数の柱体の内部にコンクリートが充填さ
れて構成された土圧壁であって、前記各柱体は、円筒部
と、この円筒部の少なくとも一側が前記円筒部の全長に
わたって円筒部の内側に窪んだ係合部とからなる中空状
のエレメントがその長手方向に同軸上に並べられること
で構成され、隣り合う柱体相互は、一方の柱体を構成す
るエレメントの各係合部に、他方の柱体を構成するエレ
メントの各円筒部の一部が係合されるように配置され、
前記各柱体の長手方向に間隔をおいた複数箇所に、エレ
メントの係合部を通って各柱体の内部間を貫通する主鋼
材が土圧壁の周囲に沿って連続するように配設され、こ
れら柱体の内部にコンクリートが充填されていることを
特徴とする。また、本発明は、構築すべきトンネルの外
殻をなすように地中に複数埋設されそれらの内部にコン
クリートが充填される土圧壁用エレメントであって、円
筒部と、この円筒部の少なくとも一側が前記円筒部の全
長にわたって円筒部の内側に窪んだ係合部とからなり、
前記係合部は、このエレメントの隣に配置されるエレメ
ントの円筒部の一部が係合されるように構成され、前記
係合部および前記係合部に係合される円筒部の箇所に
は、主鋼材挿通孔が貫設され、前記主鋼材挿通孔には取
り外し可能に蓋板が取り付けられていることを特徴とす
る。
【0007】本発明の土圧壁では、円筒部と係合部とが
係合しているので、大きな有効桁高を確保でき、さら
に、隣り合う柱体相互は、円筒部と係合部とが係合し、
かつ、隣り合う柱体間に主鋼材が配設された状態で各柱
体の内部にコンクリートが充填されるので、土圧壁の耐
力は格段と高められる。また、本発明のエレメントを用
いれば、主鋼材挿通孔が蓋板で閉塞されているので、エ
レメントの内部に土砂が侵入することなく、掘削された
孔へのエレメントの挿入が円滑に行なわれ、また、蓋板
を取り外せば主鋼材挿通孔が露出するので、複数のエレ
メント間にわたり主鋼材挿通孔から主鋼材を簡単に配設
することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る土圧壁の実施
の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明に係る
土圧壁の断面正面図を示す。実施の形態に係る土圧壁1
2は、構築すべきトンネルの外殻をなすように地中に埋
設された複数の柱体14と、これら複数の柱体14の内
部を貫通する複数の主鋼材16と、各柱体14の内部に
充填されたコンクリートCにより矩形枠状に構成されて
いる。前記各柱体14は、図2(A)、(B)に示すよう
に、円筒部1802と、この円筒部1802の少なくと
も一側が前記円筒部1802の全長にわたって円筒部1
802の内側に窪んだ係合部1804とからなる中空状
のエレメント18がその長手方向に同軸上に並べられる
ことで構成されている。隣り合う柱体14相互は、一方
の柱体14を構成するエレメント18の各係合部180
4に、他方の柱体14を構成するエレメント18の各円
筒部1802の一部が係合されるように配置されてい
る。前記主鋼材16は、前記各柱体14の長手方向に間
隔をおいた複数箇所に、エレメント18の係合部180
4を通って各柱体14の内部間を貫通し土圧壁12の周
囲に沿って連続するように配設されている。そして、こ
れら柱体14の内部にコンクリートCが充填されてい
る。なお、本発明において主鋼材16とは、曲げ応力に
抵抗させるため用いるものを広く含み、したがって、鉄
筋や、H形鋼などの鋼材などの他、鋼材ではない繊維ロ
ッドなどを広く含む。
【0009】本実施の形態では、断面形状の異なる3種
類の柱体14が用いられ、各柱体14に対応して3種類
のエレメント18が用いられている。すなわち、矩形枠
をなす土圧壁12の上辺の中央と下辺の中央に位置する
柱体14のエレメント18は、図2(A)に示すように、
円筒部1802と、この円筒部1802の両側に設けら
れた係合部1804とで構成されている。また、土圧壁
12の下辺の両端に位置する柱体14のエレメント18
は、図2(C)で示すように、円筒部1802のみで構成
されている。更に、前記の箇所を除く全ての柱体14の
エレメント18、すなわち大半の柱体14を構成するエ
レメント18は、図2(B)で示すように、円筒部180
2と、この円筒部1802の一側に設けられた係合部1
804とで構成されている。前記係合部1804は円筒
部1802の内側に窪み円筒部1802の全長にわたっ
て延在している。前記係合部1804は隣に配置される
エレメント18の円筒部1802の一部が収容できる寸
法で構成されている。
【0010】まず、前記エレメント18について図3乃
至図5を参照して詳細に説明すると、図3はエレメント
の斜視図、図4(A)はエレメントの断面正面図、(B)は
エレメントの部分の側面図、図5(A)は蓋板を取り外し
た状態のエレメントの断面正面図、(B)は蓋板を取り外
した状態のエレメントの部分の側面図を示しており、こ
れらの図に示すエレメント18は、円筒部1802と、
この円筒部1802の一側に設けられた係合部1804
とで構成されている。前記円筒部1802は、鋼管の一
側を切り欠くことで構成されている。前記係合部180
4は、円筒部1802の一側が窪むように凹部状に設け
られ、係合部1804は、円筒部1802の内側に配置
され凹部の底部を構成する鋼板製の底板1810と、底
板1810の両側から起立して凹部の両側を構成し円筒
部1802に連結される鋼板製の側板1812とで構成
されている。このような構成からなる係合部1804
に、隣に配置されるエレメント18の円筒部1802の
一部が収容された状態で、円筒部1802の両端に位置
する円筒部1802の縁が、隣に配置されるエレメント
18の円筒部1802に当たり、図4(A)に示すよう
に、底板1810の外側と、隣に配置されるエレメント
18の円筒部1802の外側との間に閉塞された閉塞空
間1850が形成されるように構成されている。
【0011】図5(A)、(B)に示すように、前記円筒部
1802の上下部には、円筒部1802を貫通する主鋼
材挿通孔20が互いに等間隔をおき円筒部1802の長
手方向に沿って多数形成されている。また、前記底板1
810の上下部にも、底板1810を貫通する主鋼材挿
通孔20が互いに等間隔をおき底板1810の長手方向
に沿って多数形成されている。更に、前記上下の主鋼材
挿通孔20よりも内側の底板1810箇所に、互いに等
間隔をおき底板1810の長手方向に沿ってコンクリー
ト充填孔22が上下に多数形成されている。前記主鋼材
挿通孔20は、主鋼材16が挿通できるように主鋼材1
6よりも大きな直径で形成され、円筒部1802の各主
鋼材挿通孔20と底板1810の各主鋼材挿通孔20と
にわたり主鋼材16が挿通されるように、円筒部180
2の主鋼材挿通孔20と底板1810の主鋼材挿通孔2
0とは互いに対応した箇所に形成されている。そして、
図3および図4(A)、(B)に示すように、エレメント1
8の地中への埋設時に、エレメント18の内部に土砂が
入らないように、これら主鋼材挿通孔20は取り外し可
能な蓋板24により閉塞され、また、コンクリート充填
孔22は取り外し可能な蓋板26により閉塞されてい
る。
【0012】蓋板24、26の円筒部1802や底板1
810への取り付けは、例えば、キャップを嵌め込む形
式のものでもよく、あるいは、スポット溶接などにより
仮止めする形式のものでもよい。本実施の形態では、蓋
板24として薄い鋼板を用い、この鋼板を円筒部180
2、底板1810の外面に、スポット溶接により仮止め
しており、地中に埋設された後、エレメント18の内部
から作業員がハンマーなどで叩くことにより簡単に取り
外せ、主鋼材挿通孔20が露出するように構成されてい
る。また、蓋板26として、鍔部と有底円筒部からなる
薄い鋼板製のキャップを用い、エレメント18の内側か
ら有底円筒部をコンクリート充填孔22に嵌合し、鍔部
を底板1810の内面に突き当てており、地中に埋設さ
れた後、エレメント18の内部から作業員が鍔部を剥が
すことにより簡単に取り外せ、コンクリート充填孔22
が露出するように構成されている。なお、図2(A)に示
すように、円筒部1802と、この円筒部1802の両
側に設けられた係合部1804とからなるエレメント1
8では、各係合部1804に主鋼材挿通孔20、コンク
リート充填孔22が形成され、これら主鋼材挿通孔2
0、コンクリート充填孔22は取り外し可能な蓋板2
4、26により閉塞されている。また、図2(C)に示す
ように、円筒部1802のみからなるエレメント18で
は、互いに90度向きを変えた円筒部1802箇所に、
前記と同様に、それぞれ主鋼材挿通孔20が形成され、
これら主鋼材挿通孔20は取り外し可能な蓋板24によ
り閉塞されている。
【0013】次に、上記のようなエレメント18から柱
体14により構成される土圧壁12をその構築手順に従
ってより詳細に説明する。図6(A)〜(E)および図7
(A)〜(E)は柱体の構築方法の説明図、図8(A)〜(G)
は最初に構築する柱体と次に構築する柱体の説明図を示
している。まず、土圧壁12の上辺の中央の柱体14
が、図2(A)に示すエレメント18により構築され、次
に、隣の柱体14が、図2(B)に示すエレメント18や
図2(C)に示すエレメント18を用いて順次構築されて
いく。土圧壁12を構築するに際して発進立坑32が設
けられ、発進立坑32に円形状の発進坑口34が設けら
れる。図6(A)、(B)に示すように、発進立坑32
内に円形掘削機36および後続機械38を配置して駆動
させ、推進用ジャッキ40により発進坑口34から押し
出して掘進させ、これにより図8(A)に示すように円形
掘削機36により円形の孔3602が掘削されていく。
次に、図6(B)乃至(E)に示すように、後続機械3
8の後端にエレメント18を連結して推進用ジャッキ4
0により発進坑口34から押し出し、次に、このエレメ
ント18に次のエレメント18を連結して推進用ジャッ
キ40により押し出し、このように発進立坑32内でエ
レメント18を順次連結して押し出し、到達立坑42に
向けて掘進させる。この状態を図8(B)に示す。なお、
直線状に並べられるエレメント18どうしの連結は、例
えば、エレメント18の長手方向の後端を縮径してお
き、次に打ち込むエレメント18の先端を前記縮径され
たエレメント18の後端に嵌め込むなど、従来公知の種
々の手段により行われる。
【0014】このようにして順次エレメント18が連結
されて押し出され、円形掘削機36が到達立坑42に近
づいたならば、図6(E)に示すように、到達立坑42
に到達坑口48を設ける。そして、発進立坑32におけ
るエレメント18の押し出しにより、円形掘削機36が
到達坑口48から到達立坑42内に突出し、続いて後続
機械38が到達立坑42内に突出する。発進立坑32に
おけるさらなるエレメント18の押し出しにより、先頭
のエレメント18の先部を到達立坑42内に露出させ、
到達立坑42内において円形掘削機36および後続機械
38をエレメント18から取り外し、次のエレメント1
8を打ち込むために円形掘削機36および後続機械38
を発進立坑32へ移動する。
【0015】先頭のエレメント18の先部が到達立坑4
2に到達することで、相互に連結された多数のエレメン
ト18からなり発進立坑32と到達立坑42との間で直
線状に延在する柱体14が形成されることになる。ま
た、多数のエレメント18の両側の係合部1804も直
線状に延在することになり、この係合部1804の外側
は、円形掘削機36で掘削された円形の孔3602の内
部に位置しているため、土が存在していない空間Kとな
っている。そのため、次の柱体14を構築するに際し
て、係合部1804内に円形掘削機36の一部が位置し
て掘進する関係上、円形掘削機36が直進し易いよう
に、図8(C)に示すように、前記空間K内に改良土Sが
充填される。すなわち、多数のエレメント18の両側の
空間Kに、発進立坑32から到達立坑42に向けて(あ
るいは到達立坑42から発進立坑32に向けて液状の改
良土Sが柱体14の全長にわたって充填され、固化され
る。これにより、次に孔3602を掘削する際に、円形
掘削機36の受ける抵抗が周方向において均一となり、
直進し易くなる。
【0016】次に、図7(A)に示すように、発進立坑3
2から次のエレメント18を打ち込むに際して、発進立
坑32に発進坑口34が設けられる。なお、今回打ち込
まれるエレメント18は、図2(B)に示すように、係合
部1804が円筒部1802の一側部にのみ設けられて
おり、最初に打ち込まれたエレメント18の一方の係合
部1804に、今回打ち込まれるエレメント18の円筒
部1802の一部が収容されるように発進坑口34が設
けられる。そして、図7(A)に示すように、発進立坑
32内に円形掘削機36および後続機械38を配置して
駆動させ、推進用ジャッキ40により発進坑口34から
押し出して掘進させる。次に、図7(B)乃至(E)に
示すように、後続機械38の後端にエレメント18を連
結して推進用ジャッキ40により発進坑口34から押し
出し、次に、このエレメント18に次のエレメント18
を連結して推進用ジャッキ40により押し出し、このよ
うにエレメント18を発進立坑32内で順次連結しては
押し出し、到達立坑42まで掘進させる。なお、今回の
円形掘削機36により掘削では、最初に打ち込まれたエ
レメント18の一方の係合部1804に対応した部分で
オーバーラップして円形孔3602が掘削されることに
なり、隣り合うエレメント18相互において、図8(E)
に示すように、底板1810の外側と、隣に配置される
エレメント18の円筒部1802の外側との間の閉塞空
間1850に改良土Sが充填された状態が残存する。
【0017】このようにして順次エレメント18が連結
されて押し出され、円形掘削機36が到達立坑42に近
づいたならば、前記と同様に到達立坑42に到達坑口4
8を設ける。そして、発進立坑32におけるエレメント
18の押し出しにより、円形掘削機36、後続機械38
が到達坑口48から到達立坑42内に突出する。発進立
坑32におけるさらなるエレメント18の押し出しによ
り、先頭のエレメント18の先部が到達坑口48から到
達立坑42内に露出し、先頭のエレメント18の先部が
到達立坑42内に露出したならば、到達立坑42内にお
いて円形掘削機36および後続機械38をエレメント1
8から取り外し、第3番目の柱体14を打ち込むために
円形掘削機36および後続機械38を発進立坑32へ移
動する。これにより、図8(E)に示すように、最初に
形成された柱体14に一部が重複した第2番目の柱体1
4が形成されることになる。そして、前記と同様に、次
の柱体14を構築するに際して、円形掘削機36が直進
し易いように、図8(F)に示すように、前記空間K内に
改良土Sが充填され図8(G)に示すように、改良土Sが
充填されたのち次の円形孔3602が掘削される。
【0018】このようにして円形掘削機36、後続機械
38、エレメント18を用いて発進立坑32から到達立
坑42への掘進を行ない、発進立坑32と到達立坑42
との間で直線状に延在する柱体14を一部重複させつつ
順次形成していき、最後には図1に示すように矩形枠状
に連続する複数の柱体14が形成される。次に、隣り合
う柱体14の間の閉塞空間1850に残存した改良土S
を取り除き、隣り合う柱体14間にわたり主鋼材16を
配設する。より詳細に説明すると、まず、底板1810
の外側と、隣に配置されるエレメント18の円筒部18
02の外側との間の閉塞空間1850に充填された改良
土Sを取り除く。この改良土Sの取り除きは、発進立坑
32から到達立坑42に向けて、あるいは到達立坑42
から発進立坑32に向けて高圧水を噴射することで行な
う。
【0019】閉塞空間1850に充填された改良土Sを
取り除いたならば、次に、各柱体14を構成するエレメ
ント18に取着された蓋板24、26を取り外し、主鋼
材挿通孔20およびコンクリート充填孔22を露出させ
る。この場合、主鋼材挿通孔20を閉塞する蓋板24
は、作業員がエレメント18の内部からハンマーにより
叩くことにより取り外され、これにより蓋板24は閉塞
空間1850の下部に落下することになる。また、コン
クリート充填孔22を閉塞する蓋板26は、エレメント
18の内部から適宜治具により蓋板26の鍔部をこじ開
けることにより取り外され、取り外された蓋板26はエ
レメント18外に持ち出される。
【0020】次に、複数の柱体14の内部を貫通するよ
うに複数の主鋼材16を配設する。本実施の形態では、
複数の柱体14により矩形枠が形成されているので、矩
形枠をなす上辺と下辺においてそれぞれ連続して水平に
延在するように、また、左右の辺においてそれぞれ連続
して鉛直に延在するように主鋼材16を配設する。この
場合、主鋼材16として鉄筋やH形鋼などの撓ませるこ
とができないものを用いる場合には、適宜長さの主鋼材
を主鋼材挿通孔20に挿通させた後、市販の機械式継手
などを用いて直線状に連結することで配設する。主鋼材
16として繊維ロッドなどを用いる場合には、これらの
ものは可撓可能であるので、長尺なものをそのままエレ
メント18内に持ち込んで配設される。
【0021】複数の柱体14の内部を貫通して複数の主
鋼材16が配設されたならば、次に、各柱体14の内部
および閉塞空間1850の内部にコンクリートCが充填
される。この場合、閉塞空間1850へのコンクリート
Cの充填は、柱体1850の内部に充填されるコンクリ
ートCがコンクリート充填孔22から閉塞空間1850
に流れ込むことで行われる。そして、各柱体14の内部
および閉塞空間1850の内部に充填されたコンクリー
トCが固化することで図1に示す土圧壁12が構築され
る。その後、土圧壁12の内部を掘削し、大断面の地下
空間を構築する。
【0022】本実施の形態による土圧壁12によれば、
隣り合う柱体14相互は、円筒部1802と係合部18
04とが係合した構成であるので、大きな有効桁高を確
保できることは無論のこと、隣り合う柱体14間に主鋼
材16が配設された状態で各柱体14の内部にコンクリ
ートCが充填されているので、土圧壁12の耐力を格段
と高めることができ、大断面で100〜300m程度の
中距離のトンネル施工に好適となる。また、本実施の形
態では、隣り合う柱体14間に生じる閉塞空間1850
にも主鋼材16を挿通させ、コンクリートCを充填させ
たので、土圧壁12の耐力を高める上でより有利とな
る。また、本実施の形態に係るエレメント18を用いれ
ば、主鋼材挿通孔20が蓋板24で閉塞されているの
で、エレメント18の内部に土砂が侵入することなく、
掘削された孔3602へのエレメント18の挿入を円滑
に行なうことができる。また、閉塞空間1850へコン
クリートCを充填させるためのコンクリート充填孔22
を予め複数設け、これらのコンクリート充填孔22を蓋
板26により取り外し可能に閉塞させたので、隣り合う
柱体14間に生じる閉塞空間1850にコンクリート充
填孔22からコンクリートCを効率良く充填させること
ができ、土圧壁12の耐力を高める上でより有利とな
る。
【0023】次に、耐力試験について説明する。図9は
3等分点2点載荷試験体の説明図で、(A)は断面が矩形
の柱状をなす鉄筋コンクリート製の試験体の正面図、
(B)は同側面図、(C)は本実施の形態の土圧壁を構成す
る部分の複数の柱体に相当する試験体の正面図、(D)は
同側面図を示す。図9(A)、(B)に示す試験体50で
は、試験体50の上下の辺に沿って3本ずつ主筋52が
配設され、これら主筋52は、試験体50の延在方向に
間隔をおいた複数のせん断補強筋54により連結されて
る。図9(C)、(D)に示す試験体56では、外径60
9.6mm、肉厚6.4mm、長さ450mmのエレメ
ント18が、それらの円筒部1802と係合部1804
を係合させ、さらに、主鋼材挿通孔20に主筋52が挿
通され、エレメント18の内部と閉塞空間1850にコ
ンクリートCが充填され、エレメント18から突出した
主筋52部分にせん断補強筋54が配設されている。
【0024】図10は荷重変形曲線で、(A)は図9(A)
に示す試験体50の場合で、(B)は図9(B)に示す試験
体56の場合を示している。これらの図10(A)、(B)
から、図9(B)に示す試験体56の場合のが、図9(A)
に示す試験体50の場合よりもループ面積が大きく、エ
ネルギ吸収能力が大きいことが明確である。図11は図
10(A)の荷重変形曲線と、図10(B)の荷重変形曲線
を1つの図に重ねて示したもの(荷重ー変位曲線または
包絡線)である。この図11から、図9(B)に示す試験
体56場合のが、図9(A)に示す試験体50の場合より
も荷重の最大値である最大耐力が大きいことが明確であ
る。
【0025】次に、図12を参照して第2の実施の形態
について説明する。第2の実施の形態に係る土圧壁12
では、主鋼材16に加え、柱体14の長手方向に間隔を
おいた複数箇所に、各エレメント18の係合部1804
を通り土圧壁12の周囲に沿って延在するにPC鋼材
(緊張材として使用される鋼材)60を配設したものであ
る。PC鋼材60を用いる場合には、図13(A)に示す
ように、エレメント18の係合部1804を構成する底
板1810に、エレメント18の長手方向に間隔をおい
てPC鋼材挿通孔62を複数形成しておき、これらPC
鋼材挿通孔62を取り外し可能な蓋板64により閉塞し
ておく。あるいは、図13(B)に示すように、主鋼材挿
通孔20を兼ね備えた長孔状のPC鋼材挿通孔62を複
数形成しておき、これらPC鋼材挿通孔62を取り外し
可能な蓋板64により閉塞しておく。なお、PC鋼材挿
通孔62および蓋板64は、隣に配置され係合部180
4に係合するエレメント18の円筒部1802箇所にも
無論設けられる。そして、連続する複数の柱体14が形
成された後、蓋板64を取り外し、主鋼材16と共にP
C鋼材60をPC鋼材挿通孔62に挿通して配設する。
【0026】この場合、PC鋼材60としては、PC鋼
線、PC鋼より線、PC鋼棒などが用いられ、PC鋼棒
など撓ませることができないものを用いる場合には、適
宜長さのPC鋼材60をPC鋼材挿通孔62に挿通させ
た後、市販の機械式継手を用いて連結される。第2の実
施の形態に係る土圧壁12では、隣り合う柱体14間
に、主鋼材16に加えてPC鋼材60も配設されている
ので、土圧壁12の耐力を高める上でより一層有利とな
る。
【0027】次に、図14を参照して第3の実施の形態
に係る土圧壁について説明する。第3の実施の形態に係
る土圧壁12は、構築すべきトンネルの外殻をなすよう
に地中に埋設された複数の柱体14と、これら複数の柱
体14の内部を貫通する複数の主鋼材16と、各柱体1
4の内部に充填されたコンクリートCにより矩形枠状に
構成されている点において第1の実施の形態と同様であ
るが、用いるエレメント68の断面形状が第1の実施の
形態と異なっている。すなわち、柱体14を構成するエ
レメント68の大半は、図15(A)に示すように、円筒
部6802と、この円筒部6802の少なくとも一側が
前記円筒部6802の全長にわたって円筒部6802の
内側に窪んだ係合部1804とで中空状に形成されてい
る。
【0028】なお、第3の実施の形態でも、第1の実施
の形態と同様に、断面形状の異なる3種類の柱体14が
用いられ、各柱体14に対応して3種類のエレメント6
8が用いられている。すなわち、矩形枠をなす土圧壁1
2の上辺の中央と下辺の中央に位置する柱体14のエレ
メント68は、図15(B)に示すように、円筒部680
2と、この円筒部6802の両側に設けられた係合部6
804とで構成され、土圧壁12の下辺の両端に位置す
る柱体14のエレメント18は、図15(C)で示すよう
に、円筒部1802のみで構成され、残りの全ての柱体
14を構成するエレメント68が、図15(A)に示すよ
うに、円筒部6802と、この円筒部6802の一側に
設けられた係合部6804とで構成されている。前記係
合部6804は、内側に窪む円筒面状に形成され、隣り
合う柱体14相互において、一方の柱体14を構成する
エレメント68の係合部6804に、他方の柱体14を
構成するエレメント68の円筒部6802の一部が係合
された状態で、一方の柱体14のエレメント68の係合
部6804の外側と、他方の柱体14のエレメント68
の円筒部6802の外側とがほぼ密着するように構成さ
れている。
【0029】第1の実施の形態と同様に、エレメント6
8の円筒部6802の上下部と、係合部6804の上下
部には、エレメント68を貫通する主鋼材挿通孔20
(不図示)が主鋼材16よりも大きな直径で、互いに等間
隔をおきエレメント68の長手方向に沿って多数形成さ
れている。そして、これら主鋼材挿通孔20は、エレメ
ント68の地中への埋設時に、エレメント68の内部に
土砂が入らないように、蓋板24により閉塞され、蓋板
24は、エレメント68の内側に取り外し可能に取着さ
れている。なお、第3の実施の形態では、隣り合う柱体
14相互がほぼ密着し、隣り合う柱体14間に閉塞空間
1850が生じないので、エレメント68にコンクリー
ト充填孔22は設けられていない。第3の実施の形態に
よる土圧壁12によれば、第1の実施の形態と同様に、
大きな有効桁高を確保できることは無論のこと、隣り合
う柱体14間に主鋼材16が配設された状態で各柱体1
4の内部にコンクリートCが充填されているので、土圧
壁12の耐力を格段と高めることができる。また、第2
の実施の形態のように、主鋼材16に加えてPC鋼材6
0も用いれば、土圧壁12の耐力を高める上でより有利
となる。なお、土圧壁12の形状は矩形形状に限らず、
円形などであってもよく、その形状は任意である。
【0030】次に、エレメントの別実施例について説明
する。図16(A)は別実施例に係るエレメントの断面
図、(B)はエレメントの一部の平面図を示す。このエレ
メント78は、第1の実施の形態で用いたエレメント1
8に空気抜き路80を付加したものであり、空気抜き路
80は空気路82と複数の管体84とで構成されてい
る。空気路82は、エレメント78の内部で係合部78
04に隣接した箇所に、エレメント78の全長にわたっ
て延在しエレメント78の両端においてそれぞれ端部が
開放されている。空気抜き路82は、本実施の形態で
は、円筒部7802の上端と、底板1810の上端から
突出して円筒部7802の内壁に連結された連結板18
10Aと、側板1812とにより断面がほぼ三角形状に
形成されている。
【0031】前記複数の管体84は、エレメント78が
埋設された際に、エレメント78の上部の上端に位置す
る箇所と前記空気路82とにわたって延在するようにエ
レメント78の延在方向に間隔をおいて複数設けられて
いる。前記各管体84は、エレメント78の内面に取着
され、管体84がエレメント78内部の上端に位置する
端部78Aは開放され、管体84の他方の端部84Bは
空気路82に連通されている。このようなエレメント7
8を用いて土圧壁12を構築すれば、コンクリートCの
柱体14への充填時、エレメント78内に残存しがちな
空気は、端部78Aから管体84、空気路82を通っ
て、発進立坑32から到達立坑42に向けて、あるいは
到達立坑42から発進立坑32に向けて柱体14の外部
に排出され、これにより各柱体14の内部にコンクリー
トCが確実に充填され、土圧壁12の耐力を高める上で
有利となる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明の土
圧壁によれば、円筒部と係合部とが係合しているので、
大きな有効桁高を確保できることは無論のこと、隣り合
う柱体相互に主鋼材が配設された状態で各柱体の内部に
コンクリートが充填されるので、土圧壁の耐力を格段と
高められることが可能となる。また、本発明のエレメン
トを用いれば、主鋼材挿通孔が蓋板で閉塞されているの
で、エレメントの内部に土砂が侵入することなくエレメ
ントを埋設でき、また、蓋板を取り外せば主鋼材挿通孔
が露出するので、複数のエレメント間にわたり主鋼材を
簡単に配設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】土圧壁の断面正面図である。
【図2】(A)、(B)、(C)は土圧壁に用いるエレ
メントの説明図である。
【図3】エレメントの斜視図である。
【図4】(A)は蓋板が取着された状態のエレメントの
断面正面図、(B)は同側面図である。
【図5】(A)は蓋板を外した状態のエレメントの断面
正面図、(B)は同側面図である。
【図6】(A)乃至(E)は第1番目の柱体を形成する
際の発進立坑から到達立坑への掘進状態の説明図であ
る。
【図7】(A)乃至(E)は第2番目の柱体を形成する
際の発進立坑から到達立坑への掘進状態の説明図であ
る。
【図8】(A)乃至(G)は柱体を形成したのち改良土
を充填する説明図である。
【図9】3等分点2点載荷試験体の説明図で、(A)は断
面が矩形の柱状をなす鉄筋コンクリート製の試験体の正
面図、(B)は同側面図、(C)は本実施の形態の土圧壁を
構成する部分の複数の柱体に相当する試験体の正面図、
(D)は同側面図である。
【図10】荷重変形曲線で、(A)は図9(A)に示す試験
体50の場合で、(B)は図9(B)に示す試験体56の場
合を示している。
【図11】図10(A)の荷重変形曲線と、図10(B)の
荷重変形曲線を1つの図に重ねて示した図である。
【図12】第2の実施の形態に係る土圧壁の断面正面図
である。
【図13】(A)、(B)は第2の実施の形態に係る土
圧壁に用いるエレメントの説明図である。
【図14】第3の実施の形態に係る土圧壁の断面正面図
である。
【図15】(A)、(B)、(C)は第3の実施の形態に
係る土圧壁に用いるエレメントの説明図である。
【図16】(A)は空気抜き路を備えるエレメントの断
面正面図、(B)は同平面図である。
【符号の説明】
12 土圧壁 14 柱体 16 主鋼材 18、68、78 エレメント 1802、6802、7802 円筒部 1804、6804、7804 係合部 20 主鋼材挿通孔 22 コンクリート充填孔 24、26 蓋板 80 空気抜き路 82 空気路 84 管体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構築すべきトンネルの外殻をなすように
    地中に埋設された複数の柱体の内部にコンクリートが充
    填されて構成された土圧壁であって、 前記各柱体は、円筒部と、この円筒部の少なくとも一側
    が前記円筒部の全長にわたって円筒部の内側に窪んだ係
    合部とからなる中空状のエレメントがその長手方向に同
    軸上に並べられることで構成され、 隣り合う柱体相互は、一方の柱体を構成するエレメント
    の各係合部に、他方の柱体を構成するエレメントの各円
    筒部の一部が係合されるように配置され、 前記各柱体の長手方向に間隔をおいた複数箇所に、エレ
    メントの係合部を通って各柱体の内部間を貫通する主鋼
    材が土圧壁の周囲に沿って連続するように配設され、 これら柱体の内部にコンクリートが充填されている、 ことを特徴とする土圧壁。
  2. 【請求項2】 隣り合う柱体相互において、一方の柱体
    を構成するエレメントの係合部に、他方の柱体を構成す
    るエレメントの円筒部の一部が係合された状態で、前記
    一方の柱体のエレメントの係合部の外側と、他方の柱体
    のエレメントの円筒部の外側に閉塞空間が構成され、前
    記コンクリートは前記閉塞空間にも充填され、前記主鋼
    材は前記閉塞空間を通るように配設されていることを特
    徴とする請求項1記載の土圧壁。
  3. 【請求項3】 隣り合う柱体相互において、一方の柱体
    を構成するエレメントの係合部に、他方の柱体を構成す
    るエレメントの円筒部の一部が係合された状態で、前記
    一方の柱体のエレメントの係合部の外側と、他方の柱体
    のエレメントの円筒部の外側とはほぼ密着するように構
    成されていることを特徴とする請求項1記載の土圧壁。
  4. 【請求項4】 前記各柱体の長手方向に間隔をおいた複
    数箇所に、各エレメントの係合部を通り土圧壁の周囲に
    沿って延在するPC鋼材が各柱体の内部に配設されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至3に何れか1項記載の
    土圧壁。
  5. 【請求項5】 構築すべきトンネルの外殻をなすように
    地中に複数埋設されそれらの内部にコンクリートが充填
    される土圧壁用エレメントであって、 円筒部と、この円筒部の少なくとも一側が前記円筒部の
    全長にわたって円筒部の内側に窪んだ係合部とからな
    り、 前記係合部は、このエレメントの隣に配置されるエレメ
    ントの円筒部の一部が係合されるように構成され、 前記係合部および前記係合部に係合される円筒部の箇所
    には、主鋼材挿通孔が貫設され、 前記主鋼材挿通孔には取り外し可能に蓋板が取り付けら
    れている、 ことを特徴とする土圧壁用エレメント。
  6. 【請求項6】 一方のエレメントの係合部に、他方のエ
    レメントの円筒部の一部が係合された状態で、前記一方
    のエレメントの係合部の外側と、他方の柱体のエレメン
    トの円筒部の外側に閉塞空間が構成され、前記係合部に
    は前記閉塞空間へコンクリートを充填するためのコンク
    リート充填孔が形成され、前記コンクリート充填孔に取
    り外し可能に蓋板が取り付けられていることを特徴とす
    る請求項5記載の土圧壁用エレメント。
  7. 【請求項7】 蓋板は、エレメントの内部からエレメン
    トの外方にハンマーで叩いた時にエレメントの外側に外
    れるように取着されていることを特徴とする請求項5記
    載の土圧壁用エレメント。
  8. 【請求項8】 蓋板は、エレメントの内側に外れるよう
    にエレメントに取着されていることを特徴とする請求項
    5記載の土圧壁用エレメント。
  9. 【請求項9】 前記エレメントの内部に空気抜き路が設
    けられ、前記空気抜き路は、エレメントの内部の前記係
    合部に隣接した箇所で、エレメントの全長にわたって延
    在しエレメントの両端においてそれぞれ端部が開放され
    た空気路と、エレメントの延在方向に間隔をおいた複数
    箇所でエレメント内部の上端に位置する箇所と前記空気
    路とにわたって延在する管体とで構成され、前記管体が
    エレメント内部の上端に位置する端部は開放され、前記
    管体の他方の端部は前記空気路に連通されていることを
    特徴とする請求項5記載の土圧壁用エレメント。
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