JP2002146271A - 撥水、撥油および防汚性コーティング組成物 - Google Patents
撥水、撥油および防汚性コーティング組成物Info
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- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
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-
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 十分な撥水、撥油、防汚性を有し、基材との
密着性の高いコーティング膜を得ることができるコーテ
ィング組成物を提供する。 【解決手段】 フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモ
ノマーおよび不飽和シランモノマーを含むモノマーを共
重合させた共重合体を含むことを特徴とするコーティン
グ組成物。
密着性の高いコーティング膜を得ることができるコーテ
ィング組成物を提供する。 【解決手段】 フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモ
ノマーおよび不飽和シランモノマーを含むモノマーを共
重合させた共重合体を含むことを特徴とするコーティン
グ組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面コーティング組
成物、特に電子機器部品の表面の防湿・防油性コーティ
ング組成物に関する。
成物、特に電子機器部品の表面の防湿・防油性コーティ
ング組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、長鎖フルオロ脂肪族基を含有
する化合物を含むコーティング剤は、その臨界表面張力
が他の物質と比較して非常に低いことから、撥水、撥
油、防汚のための表面改質剤として広く使用されてい
る。このような表面改質剤としては、フルオロ脂肪族基
を含有するα,β−不飽和エステルモノマーをラジカル
重合した単独重合体または共重合体が用いられている。
しかし、このような重合体は表面硬度が低く、耐摩耗性
および耐久性が十分でない。また、成膜性および基材に
対する密着性が不十分であるため、軽く擦っただけでも
コーティング膜が剥がれてしまうという問題点があっ
た。基材との結合は水素結合によるものであるため、結
合が弱く、水がコーティング膜の端面にかかると、コー
ティング膜が剥がれてしまうという問題点がある。
する化合物を含むコーティング剤は、その臨界表面張力
が他の物質と比較して非常に低いことから、撥水、撥
油、防汚のための表面改質剤として広く使用されてい
る。このような表面改質剤としては、フルオロ脂肪族基
を含有するα,β−不飽和エステルモノマーをラジカル
重合した単独重合体または共重合体が用いられている。
しかし、このような重合体は表面硬度が低く、耐摩耗性
および耐久性が十分でない。また、成膜性および基材に
対する密着性が不十分であるため、軽く擦っただけでも
コーティング膜が剥がれてしまうという問題点があっ
た。基材との結合は水素結合によるものであるため、結
合が弱く、水がコーティング膜の端面にかかると、コー
ティング膜が剥がれてしまうという問題点がある。
【0003】このような問題を解決しようとするものと
して、種々の特許文献があり、例えば米国特許出願第
3,931,454号および同第4,849,291号
明細書等は、フルオロアルキル(メタ)アクリレートの
一部を(メタ)アクリル酸に置き換えたフルオロアルキ
ル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸コポリマ
ーを含むコーティング組成物を記載している。コポリマ
ー中に(メタ)アクリル酸を導入することにより、基材
との密着性が改良されたことが記載されている。しかし
ながら、このような改良によっても上記の問題点を完全
に解決することはできていない。
して、種々の特許文献があり、例えば米国特許出願第
3,931,454号および同第4,849,291号
明細書等は、フルオロアルキル(メタ)アクリレートの
一部を(メタ)アクリル酸に置き換えたフルオロアルキ
ル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸コポリマ
ーを含むコーティング組成物を記載している。コポリマ
ー中に(メタ)アクリル酸を導入することにより、基材
との密着性が改良されたことが記載されている。しかし
ながら、このような改良によっても上記の問題点を完全
に解決することはできていない。
【0004】一方、特開昭58−172245号公報
は、ガラス表面に撥水性、撥油性、耐汚染性および低反
射性等を付与する処理剤として、(a)一般式 {Rf(X)n CON(R1 )−A}a Si(Z)b Y1 4-a-b (I) により表されるポリフルオロアルキル基含有シラン化合
物又は該化合物の部分加水分解縮合物と、(b)一般式
SiR2 c Y2 4-c により表されるシラン化合物とから
なるガラスの表面処理剤(式中、Rfは炭素数1〜20
個のポリフルオロアルキル基であってエーテル結合を1
個以上含んでいてもよく、R1 及びR2 は水素原子又は
低級アルキル基であり、Xは−CON(R2 )−Q−又
は−SO2N(R2 )−Q−(R2 は前記と同じ、Qは
二価の有機基である)であり、Aはアルキレン基であ
り、Zは低級アルキル基であり、Y1 及びY2 はそれぞ
れハロゲン、アルコキシ基又はR3 COO−(R3 は水
素原子又は低級アルキル基である)であり、nは0又は
1の整数であり、aは1〜3の整数であり、bは0又は
1〜2の整数であり、cは0又は1〜2の整数である)
を開示している。上記のポリフルオロアルキル基含有シ
ラン化合物と、アルコキシもしくはハロゲノシランとを
混合使用することにより、ガラスとの接着面における架
橋度が増大し、接着性及び撥水撥油性が向上するものと
述べられている。しかしながら、この処理剤には、成分
(a)中においてRf:Siが1:1であり、さらに、
成分(b)にSiが含まれ、組成物全体としてRf基の
密度が低く、かつ、珪素が多量に含まれている。珪素の
量が多すぎると、組成物の撥油性を阻害する傾向がある
ので好ましくない。また、処理剤に含まれる成分(a)
は、低分子量であるため、均質なコーティング膜を得る
ことが困難であり、油に対する耐浸透性が低いものと考
えられる。
は、ガラス表面に撥水性、撥油性、耐汚染性および低反
射性等を付与する処理剤として、(a)一般式 {Rf(X)n CON(R1 )−A}a Si(Z)b Y1 4-a-b (I) により表されるポリフルオロアルキル基含有シラン化合
物又は該化合物の部分加水分解縮合物と、(b)一般式
SiR2 c Y2 4-c により表されるシラン化合物とから
なるガラスの表面処理剤(式中、Rfは炭素数1〜20
個のポリフルオロアルキル基であってエーテル結合を1
個以上含んでいてもよく、R1 及びR2 は水素原子又は
低級アルキル基であり、Xは−CON(R2 )−Q−又
は−SO2N(R2 )−Q−(R2 は前記と同じ、Qは
二価の有機基である)であり、Aはアルキレン基であ
り、Zは低級アルキル基であり、Y1 及びY2 はそれぞ
れハロゲン、アルコキシ基又はR3 COO−(R3 は水
素原子又は低級アルキル基である)であり、nは0又は
1の整数であり、aは1〜3の整数であり、bは0又は
1〜2の整数であり、cは0又は1〜2の整数である)
を開示している。上記のポリフルオロアルキル基含有シ
ラン化合物と、アルコキシもしくはハロゲノシランとを
混合使用することにより、ガラスとの接着面における架
橋度が増大し、接着性及び撥水撥油性が向上するものと
述べられている。しかしながら、この処理剤には、成分
(a)中においてRf:Siが1:1であり、さらに、
成分(b)にSiが含まれ、組成物全体としてRf基の
密度が低く、かつ、珪素が多量に含まれている。珪素の
量が多すぎると、組成物の撥油性を阻害する傾向がある
ので好ましくない。また、処理剤に含まれる成分(a)
は、低分子量であるため、均質なコーティング膜を得る
ことが困難であり、油に対する耐浸透性が低いものと考
えられる。
【0005】上記の低分子量のフルオロ含有化合物では
なく、フッ素含有重合体を含むコーティング組成物も知
られている。特開平11−349888号公報は、主鎖
に脂肪族環構造を有するフッ素樹脂、アルコキシシラン
類の部分加水分解縮合物及び溶剤を含むコーティング組
成物を開示している。この組成物中のアルコキシシラン
類の部分加水分解縮合物は、フッ素樹脂の低いガラス転
移温度、高温域での小さい弾性率及び高い線膨張係数と
いった物性面での欠点を克服するように作用させようと
するものである。このような組成物を基材に付着させる
ときには、フッ素樹脂は、通常、基材との付着性が低い
ので、アルコキシシラン類の部分加水分解縮合物を介し
て基材に付着されるものと考えられる。フッ素樹脂とア
ルコキシシラン類の部分加水分解縮合物との架橋結合に
より、基材への付着性を向上させるために、アルコキシ
シラン類の部分加水分解縮合物と反応可能な加水分解性
基と、フッ素樹脂の官能基と反応可能な部位をもつ化合
物をカップリング剤として用いてよいことも記載されて
いる。しかしながら、このような組成物では、フッ素樹
脂と基材との直接的な密着性がなく、十分な撥水、撥
油、防汚性を有する均質なコーティング膜を形成するこ
とが困難である。
なく、フッ素含有重合体を含むコーティング組成物も知
られている。特開平11−349888号公報は、主鎖
に脂肪族環構造を有するフッ素樹脂、アルコキシシラン
類の部分加水分解縮合物及び溶剤を含むコーティング組
成物を開示している。この組成物中のアルコキシシラン
類の部分加水分解縮合物は、フッ素樹脂の低いガラス転
移温度、高温域での小さい弾性率及び高い線膨張係数と
いった物性面での欠点を克服するように作用させようと
するものである。このような組成物を基材に付着させる
ときには、フッ素樹脂は、通常、基材との付着性が低い
ので、アルコキシシラン類の部分加水分解縮合物を介し
て基材に付着されるものと考えられる。フッ素樹脂とア
ルコキシシラン類の部分加水分解縮合物との架橋結合に
より、基材への付着性を向上させるために、アルコキシ
シラン類の部分加水分解縮合物と反応可能な加水分解性
基と、フッ素樹脂の官能基と反応可能な部位をもつ化合
物をカップリング剤として用いてよいことも記載されて
いる。しかしながら、このような組成物では、フッ素樹
脂と基材との直接的な密着性がなく、十分な撥水、撥
油、防汚性を有する均質なコーティング膜を形成するこ
とが困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、十分な撥水、撥油、防汚性を有し、基材との密着性
の高いコーティング膜を得ることができるコーティング
組成物を提供することである。
は、十分な撥水、撥油、防汚性を有し、基材との密着性
の高いコーティング膜を得ることができるコーティング
組成物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によると、フルオ
ロ脂肪族基含有不飽和エステルモノマーおよび不飽和シ
ランモノマーを含むモノマーを共重合させた共重合体を
含むことを特徴とするコーティング組成物が提供され
る。このコーティング組成物を用いると、十分な撥水、
撥油、防汚性を有する、基材との密着性の高いコーティ
ングを得ることができる。
ロ脂肪族基含有不飽和エステルモノマーおよび不飽和シ
ランモノマーを含むモノマーを共重合させた共重合体を
含むことを特徴とするコーティング組成物が提供され
る。このコーティング組成物を用いると、十分な撥水、
撥油、防汚性を有する、基材との密着性の高いコーティ
ングを得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の組成物中の共重合体のた
めのフルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモノマーは、
得られるコーティングに撥水、撥油、防汚性を付与する
ように作用する。フルオロ脂肪族基含有不飽和エステル
モノマーは、フッ素によって少なくとも部分的に置換さ
れた脂肪族基、特にフッ素によって少なくとも部分的に
置換されたアルキル基を含有し、かつ、重合可能なエチ
レン系不飽和の炭素−炭素二重結合を有する化合物であ
る。より詳細には、フルオロ脂肪族基含有不飽和エステ
ルモノマーとしては、
めのフルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモノマーは、
得られるコーティングに撥水、撥油、防汚性を付与する
ように作用する。フルオロ脂肪族基含有不飽和エステル
モノマーは、フッ素によって少なくとも部分的に置換さ
れた脂肪族基、特にフッ素によって少なくとも部分的に
置換されたアルキル基を含有し、かつ、重合可能なエチ
レン系不飽和の炭素−炭素二重結合を有する化合物であ
る。より詳細には、フルオロ脂肪族基含有不飽和エステ
ルモノマーとしては、
【0009】
【化1】
【0010】(式中、Rfは直鎖、枝分かれまたは環式
の炭素数2〜12の少なくとも部分的にフッ素化された
脂肪族基、例えば、少なくとも部分的にフッ素化された
アルキル基であり、好ましくは完全にフッ素化されたア
ルキル基であり、R1 はHまたはCH3 であり、Qは低
級アルキレン基、例えば、−CH2 −、−CH2 CH2
−、または、−SO2 NR2 −低級アルキレン基、−S
O2 NR2 −CH2 −、−SO2 NR2 −CH2 CH2
−であり、R2 は水素または低級アルキル基、例えば、
−CH3 または−C2 H5 である)の一般式を有する化
合物が挙げられる。Rfは炭素数が大きく、また、フッ
素置換基の数が多いほど、撥水、撥油、防汚性が高くな
る。しかしながら、炭素数が大きすぎると、共重合体が
生体組織中に蓄積する傾向が高くなり、人体に影響を及
ぼす危険がある。従って、Rfは好ましくはC3 〜C7
のフルオロ脂肪族基であり、特に好ましくはC3 〜C6
のフルオロ脂肪族基である。また、Rfの末端基は、完
全にフッ素化された−CF3基であるときに、高い撥
水、撥油および防汚性を示すので好ましい。Qは共重合
体の撥水性等が阻害されないように低級アルキル基であ
り、好ましくは、−CH 2 −または−CH2 CH2 −で
ある。より具体的には、F(CF2 )6 CH2 OC(=
O)C(CH3 )=CH2 、C7 F15 SO2 N(C2
H5 )C2 H4 OC(=O)C(CH3 )=CH2 、c
−C6 F11CH2 OC(=O)C(CH3)=CH2 、
C6 F13C2 H4 OC(=O)CH=CH2 、(C
F3 )2 CF(CF2 )2 C2 H4 OC(=O)CH=
CH2 、H(CF2 )4 CH2 OC(=O)CH=CH
2 、F(CF2 )4 C2 H4 OC(=O)CH=C
H2 、F(CF2 )3 CH2 OC(=O)CH=CH2
が挙げられる。これらのモノマーは、米国特許第2,8
03,615号および同第2,841,573号明細書
に記載されるような従来の方法により製造することがで
きる。
の炭素数2〜12の少なくとも部分的にフッ素化された
脂肪族基、例えば、少なくとも部分的にフッ素化された
アルキル基であり、好ましくは完全にフッ素化されたア
ルキル基であり、R1 はHまたはCH3 であり、Qは低
級アルキレン基、例えば、−CH2 −、−CH2 CH2
−、または、−SO2 NR2 −低級アルキレン基、−S
O2 NR2 −CH2 −、−SO2 NR2 −CH2 CH2
−であり、R2 は水素または低級アルキル基、例えば、
−CH3 または−C2 H5 である)の一般式を有する化
合物が挙げられる。Rfは炭素数が大きく、また、フッ
素置換基の数が多いほど、撥水、撥油、防汚性が高くな
る。しかしながら、炭素数が大きすぎると、共重合体が
生体組織中に蓄積する傾向が高くなり、人体に影響を及
ぼす危険がある。従って、Rfは好ましくはC3 〜C7
のフルオロ脂肪族基であり、特に好ましくはC3 〜C6
のフルオロ脂肪族基である。また、Rfの末端基は、完
全にフッ素化された−CF3基であるときに、高い撥
水、撥油および防汚性を示すので好ましい。Qは共重合
体の撥水性等が阻害されないように低級アルキル基であ
り、好ましくは、−CH 2 −または−CH2 CH2 −で
ある。より具体的には、F(CF2 )6 CH2 OC(=
O)C(CH3 )=CH2 、C7 F15 SO2 N(C2
H5 )C2 H4 OC(=O)C(CH3 )=CH2 、c
−C6 F11CH2 OC(=O)C(CH3)=CH2 、
C6 F13C2 H4 OC(=O)CH=CH2 、(C
F3 )2 CF(CF2 )2 C2 H4 OC(=O)CH=
CH2 、H(CF2 )4 CH2 OC(=O)CH=CH
2 、F(CF2 )4 C2 H4 OC(=O)CH=C
H2 、F(CF2 )3 CH2 OC(=O)CH=CH2
が挙げられる。これらのモノマーは、米国特許第2,8
03,615号および同第2,841,573号明細書
に記載されるような従来の方法により製造することがで
きる。
【0011】フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモノ
マーは、通常、フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモ
ノマーおよび不飽和シランモノマーの合計重量を基準と
して、50重量%以上の量で含まれ、好ましくは70重
量%以上の量で含まれる。これにより、コーティングに
十分な撥水、撥油、防汚性を付与することができるから
である。
マーは、通常、フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモ
ノマーおよび不飽和シランモノマーの合計重量を基準と
して、50重量%以上の量で含まれ、好ましくは70重
量%以上の量で含まれる。これにより、コーティングに
十分な撥水、撥油、防汚性を付与することができるから
である。
【0012】共重合体のための不飽和シランモノマー
は、コーティングに、基材に対する密着性を付与するよ
うに作用する。不飽和シランモノマーは、基材との密着
性を上げる珪素原子を含有するシラン系化合物であり、
かつ、重合可能なエチレン系不飽和の炭素−炭素二重結
合を有する化合物である。より詳細には、不飽和シラン
モノマーとしては、
は、コーティングに、基材に対する密着性を付与するよ
うに作用する。不飽和シランモノマーは、基材との密着
性を上げる珪素原子を含有するシラン系化合物であり、
かつ、重合可能なエチレン系不飽和の炭素−炭素二重結
合を有する化合物である。より詳細には、不飽和シラン
モノマーとしては、
【0013】
【化2】
【0014】(式中、R1 はHまたはCH3 であり、R
3 は水素または低級アルキル基、例えば、メチルまたは
エチル基であり、Xはアルコキシ、ハロゲンまたはRC
OO−であり、Rは水素または低級アルキル基、例え
ば、メチルまたはエチル基であり、Yは単結合であるか
または−CH2 −であり、そしてnは0、1または2の
整数である)の一般式を有する化合物が挙げられる。X
がアルコキシ基である具体的な化合物としては、ビニル
トリアルコキシシラン、例えば、(CH3 O)3 SiC
H=CH2 、(C2 H5 O)3 SiCH=CH2 、アリ
ルトリアルコキシシラン、例えば、(CH3 O)3 Si
CH2 CH=CH2 等が挙げられる。また、Xがハロゲ
ンである具体的な例としては、CH2 =CHSiCl3
が挙げられる。さらに、XがRCOO−である具体的な
化合物としては、(CH3 COO)3SiCH=CH2
が挙げられる。
3 は水素または低級アルキル基、例えば、メチルまたは
エチル基であり、Xはアルコキシ、ハロゲンまたはRC
OO−であり、Rは水素または低級アルキル基、例え
ば、メチルまたはエチル基であり、Yは単結合であるか
または−CH2 −であり、そしてnは0、1または2の
整数である)の一般式を有する化合物が挙げられる。X
がアルコキシ基である具体的な化合物としては、ビニル
トリアルコキシシラン、例えば、(CH3 O)3 SiC
H=CH2 、(C2 H5 O)3 SiCH=CH2 、アリ
ルトリアルコキシシラン、例えば、(CH3 O)3 Si
CH2 CH=CH2 等が挙げられる。また、Xがハロゲ
ンである具体的な例としては、CH2 =CHSiCl3
が挙げられる。さらに、XがRCOO−である具体的な
化合物としては、(CH3 COO)3SiCH=CH2
が挙げられる。
【0015】不飽和シランモノマーは、通常、フルオロ
脂肪族基含有不飽和エステルモノマーおよび不飽和シラ
ンモノマーの合計重量を基準として、1〜50重量%の
量で含まれる。1.0重量%未満の量では、基材に対す
るコーティングの密着性の向上が顕著に現れず、また、
50重量%を越えると、撥水、撥油性が低下することが
あるからである。コーティングの基材への密着性および
撥水性等の性能のバランスから、不飽和シランモノマー
の量は、好ましくは1〜30重量%、より好ましくは1
〜10重量%、さらにより好ましくは1.5〜4重量%
である。
脂肪族基含有不飽和エステルモノマーおよび不飽和シラ
ンモノマーの合計重量を基準として、1〜50重量%の
量で含まれる。1.0重量%未満の量では、基材に対す
るコーティングの密着性の向上が顕著に現れず、また、
50重量%を越えると、撥水、撥油性が低下することが
あるからである。コーティングの基材への密着性および
撥水性等の性能のバランスから、不飽和シランモノマー
の量は、好ましくは1〜30重量%、より好ましくは1
〜10重量%、さらにより好ましくは1.5〜4重量%
である。
【0016】なお、本発明の組成物中の共重合体は、撥
水、撥油、防汚性および基材に対する密着性等の本発明
の効果を損なわないかぎり、上記のフルオロ脂肪族基含
有不飽和エステルモノマーおよび不飽和シランモノマー
以外の、これらのモノマーと共重合可能なモノマー、例
えば、(メタ)アクリル酸、エチレン、オレフィン、ス
チレン等を含んでもよいが、好ましくは上記2種のモノ
マーからなる。
水、撥油、防汚性および基材に対する密着性等の本発明
の効果を損なわないかぎり、上記のフルオロ脂肪族基含
有不飽和エステルモノマーおよび不飽和シランモノマー
以外の、これらのモノマーと共重合可能なモノマー、例
えば、(メタ)アクリル酸、エチレン、オレフィン、ス
チレン等を含んでもよいが、好ましくは上記2種のモノ
マーからなる。
【0017】共重合体の製造は、従来のラジカル重合法
を用いて行うことができる。詳細には、アゾビスイソブ
チロニトリルのようなラジカル重合開始剤の存在下に、
フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモノマーおよび不
飽和シランモノマーを含むモノマーをヒドロフルオロカ
ーボンエーテル等の適切な溶剤中に溶解させ、60〜7
5℃で10〜20時間加熱して重合させることにより、
共重合体が得られる。
を用いて行うことができる。詳細には、アゾビスイソブ
チロニトリルのようなラジカル重合開始剤の存在下に、
フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモノマーおよび不
飽和シランモノマーを含むモノマーをヒドロフルオロカ
ーボンエーテル等の適切な溶剤中に溶解させ、60〜7
5℃で10〜20時間加熱して重合させることにより、
共重合体が得られる。
【0018】コーティング組成物のために好ましい共重
合体の分子量は、100〜50,000、より好ましく
は500〜5,000である。分子量が小さすぎると成
膜性が悪く、分子量が大きすぎると粘度が上がり、コー
ティングを塗布しにくくなるからである。
合体の分子量は、100〜50,000、より好ましく
は500〜5,000である。分子量が小さすぎると成
膜性が悪く、分子量が大きすぎると粘度が上がり、コー
ティングを塗布しにくくなるからである。
【0019】コーティング組成物は、塗布性を向上させ
るために、好ましくは溶剤を含む。好ましくは、本発明
において使用される溶剤はフッ素化溶剤である。適切な
フッ素化溶剤は非オゾン枯渇性でかつ非引火性である溶
剤を含み、例えば、高度にフッ素化されたヒドロフルオ
ロカーボン(HFC)およびヒドロフルオロカーボンエ
ーテル(HFE)である。用語「ヒドロフルオロカーボ
ン」とは、本明細書中に使用されるときに、炭素、水
素、フッ素を含み、他の原子を含まない化合物を意味す
る。用語「ヒドロフルオロカーボンエーテル」とは、本
明細書中に使用されるときに、炭素、水素、フッ素、1
つ以上のエーテル酸素原子を含み、そして炭素主鎖中に
組み込まれた1つ以上のさらなるヘテロ原子、例えば、
三価窒素原子または硫黄を含んでよく、そして塩素、臭
素およびヨウ素原子を含まない化合物を意味する。
るために、好ましくは溶剤を含む。好ましくは、本発明
において使用される溶剤はフッ素化溶剤である。適切な
フッ素化溶剤は非オゾン枯渇性でかつ非引火性である溶
剤を含み、例えば、高度にフッ素化されたヒドロフルオ
ロカーボン(HFC)およびヒドロフルオロカーボンエ
ーテル(HFE)である。用語「ヒドロフルオロカーボ
ン」とは、本明細書中に使用されるときに、炭素、水
素、フッ素を含み、他の原子を含まない化合物を意味す
る。用語「ヒドロフルオロカーボンエーテル」とは、本
明細書中に使用されるときに、炭素、水素、フッ素、1
つ以上のエーテル酸素原子を含み、そして炭素主鎖中に
組み込まれた1つ以上のさらなるヘテロ原子、例えば、
三価窒素原子または硫黄を含んでよく、そして塩素、臭
素およびヨウ素原子を含まない化合物を意味する。
【0020】HFCおよびHFEは他の有機溶剤と比較
すると、低表面張力、低粘度であるため、被覆される基
材が複雑な形状のものであっても均一に隙間なく塗布す
ることが可能であり、小さい隙間や小さい穴の中まで塗
布することができる。また、薄い塗膜としてコーティン
グすることができる。HFCおよびHFEは、ケトンま
たはエステル溶剤と比較すると、有機物に対するアタッ
クが少ないので、基材が樹脂であっても溶剤によって基
材が侵されることがない。HFCおよびHFEは水分溶
解性が非常に低いため、共重合体のシランモノマー単位
の加水分解により起こるコーティング組成物のゲル化を
防止し、貯蔵安定性の高いコーティング組成物を得るこ
とができる。一方、アルコールなどの水分を含みやすい
溶剤ではシランモノマー単位の部分の加水分解により縮
合が進行し、ゲル化を生じてしまうので避けるべきであ
る。好適なHFCおよびHFEは、室温(約20℃)お
よび大気圧(1atm)で液体であり、非引火性である
ものである。
すると、低表面張力、低粘度であるため、被覆される基
材が複雑な形状のものであっても均一に隙間なく塗布す
ることが可能であり、小さい隙間や小さい穴の中まで塗
布することができる。また、薄い塗膜としてコーティン
グすることができる。HFCおよびHFEは、ケトンま
たはエステル溶剤と比較すると、有機物に対するアタッ
クが少ないので、基材が樹脂であっても溶剤によって基
材が侵されることがない。HFCおよびHFEは水分溶
解性が非常に低いため、共重合体のシランモノマー単位
の加水分解により起こるコーティング組成物のゲル化を
防止し、貯蔵安定性の高いコーティング組成物を得るこ
とができる。一方、アルコールなどの水分を含みやすい
溶剤ではシランモノマー単位の部分の加水分解により縮
合が進行し、ゲル化を生じてしまうので避けるべきであ
る。好適なHFCおよびHFEは、室温(約20℃)お
よび大気圧(1atm)で液体であり、非引火性である
ものである。
【0021】有用なHFCは3〜8個の炭素数の炭素主
鎖を有するものを含み、4〜9個の炭素数の炭素主鎖で
あるものが好ましい。炭素主鎖は直鎖であっても、枝分
かれであっても、環式であっても、または、これらの混
合物であってもよい。有用なHFCは、炭素主鎖に結合
した水素原子およびフッ素原子の総数を基準として約5
モル%を超えるフッ素置換を有する化合物を含み、また
は、95モル%未満のフッ素置換を有する化合物を含
む。好ましくはHFCはCF3 CFHCFHCF 2 CF
3 、C5 F11H、C6 F13H、CF3 CF2 CH2 CH
2 F、CHF2 CF2 CF2 CHF2 、1,2−ジヒド
ロペルフルオロシクロペンタンおよび1,1,2−トリ
ヒドロペルフルオロシクロペンタンを含む。有用なHF
CはE.I. duPont de Nemours & Co.から入手可能なVERT
REL (商標)およびNippon Zeon Co.Ltd., Tokyo, Japa
n から入手可能なZEORORA-H (商標)として入手可能な
HFCを含む。
鎖を有するものを含み、4〜9個の炭素数の炭素主鎖で
あるものが好ましい。炭素主鎖は直鎖であっても、枝分
かれであっても、環式であっても、または、これらの混
合物であってもよい。有用なHFCは、炭素主鎖に結合
した水素原子およびフッ素原子の総数を基準として約5
モル%を超えるフッ素置換を有する化合物を含み、また
は、95モル%未満のフッ素置換を有する化合物を含
む。好ましくはHFCはCF3 CFHCFHCF 2 CF
3 、C5 F11H、C6 F13H、CF3 CF2 CH2 CH
2 F、CHF2 CF2 CF2 CHF2 、1,2−ジヒド
ロペルフルオロシクロペンタンおよび1,1,2−トリ
ヒドロペルフルオロシクロペンタンを含む。有用なHF
CはE.I. duPont de Nemours & Co.から入手可能なVERT
REL (商標)およびNippon Zeon Co.Ltd., Tokyo, Japa
n から入手可能なZEORORA-H (商標)として入手可能な
HFCを含む。
【0022】一般に、より適切なフッ素化溶剤はHFE
である。というのは、HFCは最適な安全性(非引火性
および低い毒性)と環境上の特性(非オゾン枯渇性およ
び低い地球温暖化能力)との最良の組み合わせを示すか
らである。HFEは、炭素、フッ素、水素、1つ以上の
エーテル酸素原子を含み、そして炭素主鎖中に組み込ま
れた1つ以上のさらなるヘテロ原子、例えば、硫黄また
は三価窒素原子を含んでよい化合物である。HFEは直
鎖であっても、枝分かれであっても、環式であっても、
または、それらの組み合わせ、例えば、アルキル脂環式
であってもよい。好ましくは、HFEは不飽和を含まな
い。
である。というのは、HFCは最適な安全性(非引火性
および低い毒性)と環境上の特性(非オゾン枯渇性およ
び低い地球温暖化能力)との最良の組み合わせを示すか
らである。HFEは、炭素、フッ素、水素、1つ以上の
エーテル酸素原子を含み、そして炭素主鎖中に組み込ま
れた1つ以上のさらなるヘテロ原子、例えば、硫黄また
は三価窒素原子を含んでよい化合物である。HFEは直
鎖であっても、枝分かれであっても、環式であっても、
または、それらの組み合わせ、例えば、アルキル脂環式
であってもよい。好ましくは、HFEは不飽和を含まな
い。
【0023】これらの高度にフッ素化されたエーテル
は、下記式
は、下記式
【化3】
【0024】(式中、aは1〜3の数であり、そしてR
4 およびR5 は互いに同一であるかまたは異なり、そし
てアルキル、アリールおよびアルキルアルキル基からな
る群より選ばれる)によって示すことができる。R4 お
よびR5 のうちの少なくとも1つは少なくとも1個のフ
ッ素原子を含み、そしてR4 およびR5 のうちの少なく
とも1つは少なくとも1個の水素原子を含み、R4 およ
びR5 のいずれかまたは両方は1個以上の鎖中ヘテロ原
子を含んでよく、好ましくは、HFE中のフッ素原子の
総数は、少なくとも、水素原子の総数以上である。R4
およびR5 は直鎖であっても、枝分かれであってもまた
は環式であってもよく、そして1個以上の不飽和の炭素
−炭素結合を含んでよいが、好ましくはR4 およびR5
は両方とも飽和である。
4 およびR5 は互いに同一であるかまたは異なり、そし
てアルキル、アリールおよびアルキルアルキル基からな
る群より選ばれる)によって示すことができる。R4 お
よびR5 のうちの少なくとも1つは少なくとも1個のフ
ッ素原子を含み、そしてR4 およびR5 のうちの少なく
とも1つは少なくとも1個の水素原子を含み、R4 およ
びR5 のいずれかまたは両方は1個以上の鎖中ヘテロ原
子を含んでよく、好ましくは、HFE中のフッ素原子の
総数は、少なくとも、水素原子の総数以上である。R4
およびR5 は直鎖であっても、枝分かれであってもまた
は環式であってもよく、そして1個以上の不飽和の炭素
−炭素結合を含んでよいが、好ましくはR4 およびR5
は両方とも飽和である。
【0025】適切なHFEは(1)分離型HFE(HF
E中のセグメントであるエーテル結合したアルキルもし
くはアルキレン等が、ペルフルオロ化されているか(例
えば、ペルフルオロカーボン鎖)またはフッ素化されて
おらず(例えば、炭化水素鎖)、部分的にフッ素化され
たものでない)、および、(2)非分離型HFE(エー
テル結合したセグメントのうちの少なくともいずれか
が、ペルフルオロ化されたものでも、フッ素を含まない
ものでもなく、部分的にフッ素化されたもの〔フッ素原
子と水素原子の混合物を含むもの〕である)を含む。分
離型HFEは最も好ましいフッ素化溶剤である。という
のは、これは最も短い大気寿命および最も低い温暖化係
数を示すからである。
E中のセグメントであるエーテル結合したアルキルもし
くはアルキレン等が、ペルフルオロ化されているか(例
えば、ペルフルオロカーボン鎖)またはフッ素化されて
おらず(例えば、炭化水素鎖)、部分的にフッ素化され
たものでない)、および、(2)非分離型HFE(エー
テル結合したセグメントのうちの少なくともいずれか
が、ペルフルオロ化されたものでも、フッ素を含まない
ものでもなく、部分的にフッ素化されたもの〔フッ素原
子と水素原子の混合物を含むもの〕である)を含む。分
離型HFEは最も好ましいフッ素化溶剤である。という
のは、これは最も短い大気寿命および最も低い温暖化係
数を示すからである。
【0026】分離型HFEは、モノ、ジもしくはトリア
ルコキシ置換されたペルフルオロアルカン、ペルフルオ
ロシクロアルカン、ペルフルオロシクロアルキル含有ペ
ルフルオロアルカン、または、ペルフルオロシクロアル
キレン含有ペルフルオロアルカン化合物の少なくとも1
種を含むHFEを含む。これらのHFEは、PCT公開
WO96/22356号明細書に記載されており、それ
は下記式
ルコキシ置換されたペルフルオロアルカン、ペルフルオ
ロシクロアルカン、ペルフルオロシクロアルキル含有ペ
ルフルオロアルカン、または、ペルフルオロシクロアル
キレン含有ペルフルオロアルカン化合物の少なくとも1
種を含むHFEを含む。これらのHFEは、PCT公開
WO96/22356号明細書に記載されており、それ
は下記式
【0027】
【化4】
【0028】(式中、xは1〜3であり、Rf’は少な
くともx価のペルフルオロ化炭化水素基であり、それは
直鎖であっても、枝分かれであっても、または環式等で
あってもよく、そして好ましくは2〜9個の炭素原子を
有し、より好ましくは3〜6個の炭素原子を含み、各R
hは独立に1〜3個の炭素原子を有する直鎖または枝分
かれのアルキル基であり、Rf’およびRhのいずれか
または両方は1個以上の鎖中ヘテロ原子を含んでよく、
そしてRf’基中の炭素原子とRh中の炭素原子の総数
は好ましくは4〜10である)により示される。
くともx価のペルフルオロ化炭化水素基であり、それは
直鎖であっても、枝分かれであっても、または環式等で
あってもよく、そして好ましくは2〜9個の炭素原子を
有し、より好ましくは3〜6個の炭素原子を含み、各R
hは独立に1〜3個の炭素原子を有する直鎖または枝分
かれのアルキル基であり、Rf’およびRhのいずれか
または両方は1個以上の鎖中ヘテロ原子を含んでよく、
そしてRf’基中の炭素原子とRh中の炭素原子の総数
は好ましくは4〜10である)により示される。
【0029】好ましくは、xは1である。最も好ましい
Rf’基はC3 F7 異性体(即ち、n−、iso−)、
CF9 異性体(即ち、n−、iso−、sec−、te
rt−)、C5 F11異性体、C6 F13−異性体およびペ
ルフルオロシクロヘキシルを含み、最も好ましいRh基
はメチルおよびエチルを含む。
Rf’基はC3 F7 異性体(即ち、n−、iso−)、
CF9 異性体(即ち、n−、iso−、sec−、te
rt−)、C5 F11異性体、C6 F13−異性体およびペ
ルフルオロシクロヘキシルを含み、最も好ましいRh基
はメチルおよびエチルを含む。
【0030】好ましい分離型HFEはn−C3 F7 OC
H3 、(CF3 )2 CFOCH3 、n−C4 F9 OCH
3 、(CF3 )CFCF2 OCH3 、n−C3 F7 OC
2 H 5 、n−C4 F9 OC2 H5 、(CF3 )2 CFC
F2 OC2 H5 、(CF3 ) 3 COCH3 、(CF3 )
3 COC2 H5 、CF3 CF(OCH3 )CF(C
F 3 )2 、CF3 CF(OC2 H5 )CF(C
F3 )2 、CF3 CF2 CF2 CF(OC2 H5 )CF
(CF3 )2 、CF3 CF(CF3 )CF2 OCH3 、
CF 3 CF(CF3 )CF2 OC2 H5 、C8 F17OC
H3 、CH3 O(CF2 )4OCH3 、C5 F11OC2
H5 、C3 F7 OCH3 、CF3 OC2 F4 OC
2 H 5 、C3 F7 OCF(CF3 )CF2 OCH3 、
(CF3 )2 CFOCH3 、C 4 F9 OC2 F4 OC2
F4 OC2 H5 、C4 F9 O(CF2 )3 OCH3 およ
び1−ジメトキシペルフルオロシクロヘキサン並びにそ
れらの混合物を含む。分離型HFEはミネソタマイニン
グアンドマニュファクチャリングカンパニーから、3M
(商標)NOVEC(商標)HFE−7100、HFE
−7200およびHFE−7500エンジニアリングフ
ルイドとして入手可能である。
H3 、(CF3 )2 CFOCH3 、n−C4 F9 OCH
3 、(CF3 )CFCF2 OCH3 、n−C3 F7 OC
2 H 5 、n−C4 F9 OC2 H5 、(CF3 )2 CFC
F2 OC2 H5 、(CF3 ) 3 COCH3 、(CF3 )
3 COC2 H5 、CF3 CF(OCH3 )CF(C
F 3 )2 、CF3 CF(OC2 H5 )CF(C
F3 )2 、CF3 CF2 CF2 CF(OC2 H5 )CF
(CF3 )2 、CF3 CF(CF3 )CF2 OCH3 、
CF 3 CF(CF3 )CF2 OC2 H5 、C8 F17OC
H3 、CH3 O(CF2 )4OCH3 、C5 F11OC2
H5 、C3 F7 OCH3 、CF3 OC2 F4 OC
2 H 5 、C3 F7 OCF(CF3 )CF2 OCH3 、
(CF3 )2 CFOCH3 、C 4 F9 OC2 F4 OC2
F4 OC2 H5 、C4 F9 O(CF2 )3 OCH3 およ
び1−ジメトキシペルフルオロシクロヘキサン並びにそ
れらの混合物を含む。分離型HFEはミネソタマイニン
グアンドマニュファクチャリングカンパニーから、3M
(商標)NOVEC(商標)HFE−7100、HFE
−7200およびHFE−7500エンジニアリングフ
ルイドとして入手可能である。
【0031】分離型HFEと非ハロゲン化有機化合物と
のブレンドである共沸混合物および共沸混合物様組成物
もフッ素化溶剤として有用である。特に有用なのは、有
機溶剤と、C4 F9 OCH3 (PCT公開WO96/3
6689に記載)、C4 F9OC2 H5 (PCT公開W
O96/36688に記載)およびC3 F7 OCH
3(PCT公開WO98/37163に記載)のブレン
ドからなる共沸混合物および共沸混合物様組成物であ
る。
のブレンドである共沸混合物および共沸混合物様組成物
もフッ素化溶剤として有用である。特に有用なのは、有
機溶剤と、C4 F9 OCH3 (PCT公開WO96/3
6689に記載)、C4 F9OC2 H5 (PCT公開W
O96/36688に記載)およびC3 F7 OCH
3(PCT公開WO98/37163に記載)のブレン
ドからなる共沸混合物および共沸混合物様組成物であ
る。
【0032】有用な非分離型HFEは、米国特許第5,
658,962号明細書に記載され、そして"Hydrofluo
ropolyethers", Journal of Fluorine Chemistry 95 (1
999), pp41〜50に記載されるようなα−、β−およびω
−置換ヒドロフルオロアルキルエーテルを含む。これら
の非分離型HFEは、
658,962号明細書に記載され、そして"Hydrofluo
ropolyethers", Journal of Fluorine Chemistry 95 (1
999), pp41〜50に記載されるようなα−、β−およびω
−置換ヒドロフルオロアルキルエーテルを含む。これら
の非分離型HFEは、
【0033】
【化5】
【0034】(式中、X’はF、Hまたは、ω−位にヒ
ドロ置換されていてよい1〜3個の炭素数のペルフルオ
ロアルキル基であり、各Rf”は、独立に、−CF
2 −、−C2 F4 −および−C3 F6 −からなる群より
選ばれ、X’がペルフルオロ化されているときには、
X’と、隣接しているRf”基の少なくとも1部とが一
緒にペルフルオロシクロアルキル基を形成することがで
き、R”は1〜3個の炭素数の二価の有機基であり、そ
してペルフルオロ化され、フッ素化されておらずまたは
部分的にフッ素化されており、そしてyは1〜7の整数
であり、X’がFであるときには、R”は少なくとも1
個のF原子を含み、そして好ましくは炭素原子の総数が
3〜8である)の一般構造により記載できる。
ドロ置換されていてよい1〜3個の炭素数のペルフルオ
ロアルキル基であり、各Rf”は、独立に、−CF
2 −、−C2 F4 −および−C3 F6 −からなる群より
選ばれ、X’がペルフルオロ化されているときには、
X’と、隣接しているRf”基の少なくとも1部とが一
緒にペルフルオロシクロアルキル基を形成することがで
き、R”は1〜3個の炭素数の二価の有機基であり、そ
してペルフルオロ化され、フッ素化されておらずまたは
部分的にフッ素化されており、そしてyは1〜7の整数
であり、X’がFであるときには、R”は少なくとも1
個のF原子を含み、そして好ましくは炭素原子の総数が
3〜8である)の一般構造により記載できる。
【0035】本発明に有用な代表的な非分離HFEは、
制限するわけではないが、以下の化合物
制限するわけではないが、以下の化合物
【0036】
【化6】 を含む。
【0037】好ましい非引火性の非分離型HFEは
【化7】 およびそれらの混合物を含む。非分離型HFEはGALDEN
H(商標)でAusimont Corp., Milano, Italy から入手
可能である。
H(商標)でAusimont Corp., Milano, Italy から入手
可能である。
【0038】本発明のコーティング組成物の塗布方法と
しては、スピンコーティング、ディッピング、ポッティ
ング、ダイコーティング、スプレーコーティング法を挙
げることができ、コーティングされる基材の形状および
要求されるコーティング膜の厚さ等により適宜選択され
る。コーティング組成物が溶剤を含むときには、組成物
を基材に塗布した後に加熱して溶剤を除去してよい。共
重合体中のシラン不飽和モノマーに由来するモノマー部
分が加水分解されて、基材上のOH基のような官能基と
化学反応を起こして、基材上に高い密着性をもったコー
ティング膜を形成するものと考えられる。このような加
水分解は、室温(約20℃)で、周囲湿分によって容易
に起こるので、コーティング液を塗布した後に、特別な
処理を施さなくても、十分な速度で密着性のあるコーテ
ィング膜を形成することができる。しかしながら、塗布
時の基材の温度および周囲湿分を上げて塗布することも
できる。また、塗布後に、ベーキング等の速乾処理を行
なってもよい。
しては、スピンコーティング、ディッピング、ポッティ
ング、ダイコーティング、スプレーコーティング法を挙
げることができ、コーティングされる基材の形状および
要求されるコーティング膜の厚さ等により適宜選択され
る。コーティング組成物が溶剤を含むときには、組成物
を基材に塗布した後に加熱して溶剤を除去してよい。共
重合体中のシラン不飽和モノマーに由来するモノマー部
分が加水分解されて、基材上のOH基のような官能基と
化学反応を起こして、基材上に高い密着性をもったコー
ティング膜を形成するものと考えられる。このような加
水分解は、室温(約20℃)で、周囲湿分によって容易
に起こるので、コーティング液を塗布した後に、特別な
処理を施さなくても、十分な速度で密着性のあるコーテ
ィング膜を形成することができる。しかしながら、塗布
時の基材の温度および周囲湿分を上げて塗布することも
できる。また、塗布後に、ベーキング等の速乾処理を行
なってもよい。
【0039】本発明のコーティング組成物は、有機、無
機、金属のいずれの基材に対しても良好な密着性をもっ
てコーティング膜を形成することができる。具体的に
は、本発明のコーティング組成物は、オイル拡散防止用
コーティング(例えば、モータ軸潤滑オイルの拡散防
止、時計部品などの歯車の軸潤滑オイルの拡散防止、ベ
アリングの潤滑グリースの漏出防止、摺動部品のグリー
スの拡散防止のためのコーティング)、防湿用コーティ
ング(例えば、時計部品および精密機械部品の防湿、電
子基板の防湿、コンデンサーまたはセンサーの防湿のた
めのコーティング)、絶縁用コーティング(例えば、コ
ンデンサーまたはセンサーの絶縁)、反射防止用コーテ
ィング(例えば、ペリクル膜またはペリクル膜の保護
膜)、防汚用コーティング(例えば、光学部品または電
子部品などへの指紋、油汚れまたはホコリなどの付着防
止またはかかる付着物の除去性の改良、フラックス這い
上がり防止、HDDヘッドへの有機付着物防止のための
コーティング)および耐候性保護コーティング(例え
ば、電子基板などの湿気、水滴または油汚などからの保
護のためのコーティング)として使用することができ
る。
機、金属のいずれの基材に対しても良好な密着性をもっ
てコーティング膜を形成することができる。具体的に
は、本発明のコーティング組成物は、オイル拡散防止用
コーティング(例えば、モータ軸潤滑オイルの拡散防
止、時計部品などの歯車の軸潤滑オイルの拡散防止、ベ
アリングの潤滑グリースの漏出防止、摺動部品のグリー
スの拡散防止のためのコーティング)、防湿用コーティ
ング(例えば、時計部品および精密機械部品の防湿、電
子基板の防湿、コンデンサーまたはセンサーの防湿のた
めのコーティング)、絶縁用コーティング(例えば、コ
ンデンサーまたはセンサーの絶縁)、反射防止用コーテ
ィング(例えば、ペリクル膜またはペリクル膜の保護
膜)、防汚用コーティング(例えば、光学部品または電
子部品などへの指紋、油汚れまたはホコリなどの付着防
止またはかかる付着物の除去性の改良、フラックス這い
上がり防止、HDDヘッドへの有機付着物防止のための
コーティング)および耐候性保護コーティング(例え
ば、電子基板などの湿気、水滴または油汚などからの保
護のためのコーティング)として使用することができ
る。
【0040】
【実施例】以下において、実施例によりさらに説明す
る。
る。
【0041】コーティング組成物の製造の一般手順 下記表に示す通りのフルオロアルキル(メタ)アクリレ
ート(フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモノマ
ー)、ビニルアルコキシシラン(不飽和シランモノマ
ー)を反応容器に装填した。さらに、溶剤としてn−C
4 F9 OC2 H5 および開始剤としてアゾビスイソブチ
ロニトリル(ABIN)を添加した。この混合物を、振
盪機にておよそ5分間振盪し、モノマーおよび開始剤を
溶剤中に完全に溶解させ、ガラスパスツールを用いて乾
燥窒素を約3分間バブリングさせた。反応容器をシール
し、そして回転式恒温水槽にセットし、65℃で16時
間重合させた。その後、恒温水槽から反応容器を取り出
し、室温まで放冷し、そして反応溶液をメスフラスコに
移し、エバポレータで溶剤を除去した。これにより、透
明なフッ素樹脂の共重合体が得られ、その重量を測定し
た。再び、n−C4 F9 OC2 H5 をフッ素樹脂の濃度
が2重量%となるように加え、超音波照射を行って、フ
ッ素樹脂を溶剤中に溶解させた。この溶液をコーティン
グ液として使用した。また、さらなる実施例として、ア
クリル酸をコモノマーとして含むモノマーから製造した
三元コポリマーを含むコーティング液も製造した。な
お、比較例として、不飽和シランモノマーを含まないフ
ルオロアルキル(メタ)アクリレートのみから製造した
単独重合体を含むコーティング液、および、不飽和シラ
ンモノマーを含まないフルオロアルキル(メタ)アクリ
レートおよびアクリル酸(CH2 =CH−C(=O)O
H)を用いて製造した共重合体を含むコーティング液も
製造した。
ート(フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモノマ
ー)、ビニルアルコキシシラン(不飽和シランモノマ
ー)を反応容器に装填した。さらに、溶剤としてn−C
4 F9 OC2 H5 および開始剤としてアゾビスイソブチ
ロニトリル(ABIN)を添加した。この混合物を、振
盪機にておよそ5分間振盪し、モノマーおよび開始剤を
溶剤中に完全に溶解させ、ガラスパスツールを用いて乾
燥窒素を約3分間バブリングさせた。反応容器をシール
し、そして回転式恒温水槽にセットし、65℃で16時
間重合させた。その後、恒温水槽から反応容器を取り出
し、室温まで放冷し、そして反応溶液をメスフラスコに
移し、エバポレータで溶剤を除去した。これにより、透
明なフッ素樹脂の共重合体が得られ、その重量を測定し
た。再び、n−C4 F9 OC2 H5 をフッ素樹脂の濃度
が2重量%となるように加え、超音波照射を行って、フ
ッ素樹脂を溶剤中に溶解させた。この溶液をコーティン
グ液として使用した。また、さらなる実施例として、ア
クリル酸をコモノマーとして含むモノマーから製造した
三元コポリマーを含むコーティング液も製造した。な
お、比較例として、不飽和シランモノマーを含まないフ
ルオロアルキル(メタ)アクリレートのみから製造した
単独重合体を含むコーティング液、および、不飽和シラ
ンモノマーを含まないフルオロアルキル(メタ)アクリ
レートおよびアクリル酸(CH2 =CH−C(=O)O
H)を用いて製造した共重合体を含むコーティング液も
製造した。
【0042】評価手順 a)撥水および撥油特性 撥水および撥油特性を、試験液に対する静止接触角の測
定に基づいて測定した。まず、上記のコーティング液
(室温)に、事前洗浄済の76×26mmのガラスプレ
ートを浸漬し、素早く引き上げ、そしてそれを乾燥させ
ることにより試験片を得た。この試験片の上に、(i)
純水、(ii)シリコーンオイル(信越化学工業(株)
製のKF−96−20cp)または(iii)n−ヘキ
サデカン(和光純薬工業(株)製)を滴下し、25℃に
おいて接触角を測定した。
定に基づいて測定した。まず、上記のコーティング液
(室温)に、事前洗浄済の76×26mmのガラスプレ
ートを浸漬し、素早く引き上げ、そしてそれを乾燥させ
ることにより試験片を得た。この試験片の上に、(i)
純水、(ii)シリコーンオイル(信越化学工業(株)
製のKF−96−20cp)または(iii)n−ヘキ
サデカン(和光純薬工業(株)製)を滴下し、25℃に
おいて接触角を測定した。
【0043】b)耐水性試験 耐水性は、水滴滴下により評価した。a)に記載される
通りに、コーティング液に部分的に浸漬して、部分的に
コーティングされた試験片を得た。この試験片を約45
°に傾けて、コーティング膜が付着されている部分と付
着されていない部分の境界から約5mm上方の箇所か
ら、この境界に向かって流れ落ちるように、水滴をスポ
イトで連続して5滴滴下して、コーティング膜の剥がれ
具合を肉眼で観察した。水滴が膜の下に潜り込むと、膜
が垢のように浮き上がって剥がれるのが観測できる。表
1中、膜が剥がれた場合を×、膜が剥がれなかった場合
を○として記載した。 c)成膜性、膜硬度および密着性試験 成膜性、膜硬度および密着性を理化学工業社(株)製の
鉛筆引掻試験機を用いて、JIS K5400 84.
1に準拠して鉛筆引掻測定により試験した。但し、荷重
は500gとした。
通りに、コーティング液に部分的に浸漬して、部分的に
コーティングされた試験片を得た。この試験片を約45
°に傾けて、コーティング膜が付着されている部分と付
着されていない部分の境界から約5mm上方の箇所か
ら、この境界に向かって流れ落ちるように、水滴をスポ
イトで連続して5滴滴下して、コーティング膜の剥がれ
具合を肉眼で観察した。水滴が膜の下に潜り込むと、膜
が垢のように浮き上がって剥がれるのが観測できる。表
1中、膜が剥がれた場合を×、膜が剥がれなかった場合
を○として記載した。 c)成膜性、膜硬度および密着性試験 成膜性、膜硬度および密着性を理化学工業社(株)製の
鉛筆引掻試験機を用いて、JIS K5400 84.
1に準拠して鉛筆引掻測定により試験した。但し、荷重
は500gとした。
【0044】実施例1 フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモノマー(モノマ
ーA)としてF(CF 2 )6 CH2 OC(=O)C(C
H3 )=CH2 (成分1)、不飽和シランモノマー(モ
ノマーB)として(C2 H5 O)3 SiCH=CH
2 (成分10)を用いて上記のコーティング組成物の製
造の一般手順に記載される通りにコーティング液を製造
し、上記の通りにガラスプレート上にコーティング膜を
製造し、その物性を評価した(コーティング1)。ま
た、上記のモノマーに加えて、コモノマー(モノマー
C)としてアクリル酸(成分12)を含むモノマーから
上記の一般手順を用いて三元共重合体を含むコーティン
グ液を製造し、同様に評価した(コーティング2)。比
較例としては、不飽和シランモノマー(モノマーB)を
含まないモノマー(モノマーAからなるモノマー、モノ
マーAおよびCからなるモノマー)の重合により得たコ
ーティング液を用いた(それぞれ、コーティング3およ
びコーティング4)。結果を下記の表1に示す。
ーA)としてF(CF 2 )6 CH2 OC(=O)C(C
H3 )=CH2 (成分1)、不飽和シランモノマー(モ
ノマーB)として(C2 H5 O)3 SiCH=CH
2 (成分10)を用いて上記のコーティング組成物の製
造の一般手順に記載される通りにコーティング液を製造
し、上記の通りにガラスプレート上にコーティング膜を
製造し、その物性を評価した(コーティング1)。ま
た、上記のモノマーに加えて、コモノマー(モノマー
C)としてアクリル酸(成分12)を含むモノマーから
上記の一般手順を用いて三元共重合体を含むコーティン
グ液を製造し、同様に評価した(コーティング2)。比
較例としては、不飽和シランモノマー(モノマーB)を
含まないモノマー(モノマーAからなるモノマー、モノ
マーAおよびCからなるモノマー)の重合により得たコ
ーティング液を用いた(それぞれ、コーティング3およ
びコーティング4)。結果を下記の表1に示す。
【0045】実施例2 フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモノマー(モノマ
ーA)としてC7 F15SO2 N(C2 H5 )C2 H4 O
C(=O)C(CH3 )=CH2 (成分2)、不飽和シ
ランモノマー(モノマーB)として(C2 H5 O)3 S
iCH=CH2(成分10)を用いて上記のコーティン
グ組成物の製造の一般手順に記載される通りにコーティ
ング液を製造し、上記の通りにガラスプレート上にコー
ティング膜を製造し、その物性を評価した(コーティン
グ5)。また、比較例としては、不飽和シランモノマー
(モノマーB)を含まないモノマー(モノマーAからな
るモノマー)の重合により得たコーティング液を用いた
(コーティング6)。結果を下記の表1に示す。
ーA)としてC7 F15SO2 N(C2 H5 )C2 H4 O
C(=O)C(CH3 )=CH2 (成分2)、不飽和シ
ランモノマー(モノマーB)として(C2 H5 O)3 S
iCH=CH2(成分10)を用いて上記のコーティン
グ組成物の製造の一般手順に記載される通りにコーティ
ング液を製造し、上記の通りにガラスプレート上にコー
ティング膜を製造し、その物性を評価した(コーティン
グ5)。また、比較例としては、不飽和シランモノマー
(モノマーB)を含まないモノマー(モノマーAからな
るモノマー)の重合により得たコーティング液を用いた
(コーティング6)。結果を下記の表1に示す。
【0046】実施例3 フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモノマー(モノマ
ーA)としてc−C6F11CH2 OC(=O)C(CH
3 )=CH2 (成分3)、不飽和シランモノマー(モノ
マーB)として(C2 H5 O)3 SiCH=CH2 (成
分10)を用いて上記のコーティング組成物の製造の一
般手順に記載される通りにコーティング液を製造し、上
記の通りにガラスプレート上にコーティング膜を製造
し、その物性を評価した(コーティング7)。また、比
較例としては、不飽和シランモノマー(モノマーB)を
含まないモノマー(モノマーAからなるモノマー)の重
合により得たコーティング液を用いた(コーティング
8)。また、さらなる比較例として、不飽和シランモノ
マー(モノマーB)を含まず、モノマーAと、コモノマ
ー(モノマーC)としてのアクリル酸(成分12)から
なるモノマーの重合により得たコーティング液を用いた
(コーティング9)。結果を下記の表1に示す。
ーA)としてc−C6F11CH2 OC(=O)C(CH
3 )=CH2 (成分3)、不飽和シランモノマー(モノ
マーB)として(C2 H5 O)3 SiCH=CH2 (成
分10)を用いて上記のコーティング組成物の製造の一
般手順に記載される通りにコーティング液を製造し、上
記の通りにガラスプレート上にコーティング膜を製造
し、その物性を評価した(コーティング7)。また、比
較例としては、不飽和シランモノマー(モノマーB)を
含まないモノマー(モノマーAからなるモノマー)の重
合により得たコーティング液を用いた(コーティング
8)。また、さらなる比較例として、不飽和シランモノ
マー(モノマーB)を含まず、モノマーAと、コモノマ
ー(モノマーC)としてのアクリル酸(成分12)から
なるモノマーの重合により得たコーティング液を用いた
(コーティング9)。結果を下記の表1に示す。
【0047】実施例4 フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモノマー(モノマ
ーA)としてC6 F13C2 H4 OC(=O)CH=CH
2 (成分4)、不飽和シランモノマー(モノマーB)と
して(C2 H5 O)3 SiCH=CH2 (成分10)を
用いて上記のコーティング組成物の製造の一般手順に記
載される通りにコーティング液を製造し、上記の通りに
ガラスプレート上にコーティング膜を製造し、その物性
を評価した(コーティング10)。また、比較例として
は、不飽和シランモノマー(モノマーB)を含まないモ
ノマー(モノマーAからなるモノマー)の重合により得
たコーティング液を用いた(コーティング11)。結果
を下記の表1に示す。
ーA)としてC6 F13C2 H4 OC(=O)CH=CH
2 (成分4)、不飽和シランモノマー(モノマーB)と
して(C2 H5 O)3 SiCH=CH2 (成分10)を
用いて上記のコーティング組成物の製造の一般手順に記
載される通りにコーティング液を製造し、上記の通りに
ガラスプレート上にコーティング膜を製造し、その物性
を評価した(コーティング10)。また、比較例として
は、不飽和シランモノマー(モノマーB)を含まないモ
ノマー(モノマーAからなるモノマー)の重合により得
たコーティング液を用いた(コーティング11)。結果
を下記の表1に示す。
【0048】実施例5 フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモノマー(モノマ
ーA)として(CF3)2 CF(CF2 )2 C2 H4 O
C(=O)CH=CH2 (成分5)、不飽和シランモノ
マー(モノマーB)として、それぞれ、(CH3 O)3
SiCH=CH 2 (成分9)、(C2 H5 O)3 SiC
H=CH2 (成分10)および(CH3O)3 SiCH
2 CH=CH2 (成分11)を用いて上記のコーティン
グ組成物の製造の一般手順に記載される通りにコーティ
ング液を製造し、上記の通りにガラスプレート上にコー
ティング膜を製造し、その物性を評価した(それぞれ、
コーティング12、13および14)。また、比較例と
しては、不飽和シランモノマー(モノマーB)を含まな
いモノマー(モノマーAからなるモノマー)の重合によ
り得たコーティング液を用いた(コーティング15)。
結果を下記の表1に示す。
ーA)として(CF3)2 CF(CF2 )2 C2 H4 O
C(=O)CH=CH2 (成分5)、不飽和シランモノ
マー(モノマーB)として、それぞれ、(CH3 O)3
SiCH=CH 2 (成分9)、(C2 H5 O)3 SiC
H=CH2 (成分10)および(CH3O)3 SiCH
2 CH=CH2 (成分11)を用いて上記のコーティン
グ組成物の製造の一般手順に記載される通りにコーティ
ング液を製造し、上記の通りにガラスプレート上にコー
ティング膜を製造し、その物性を評価した(それぞれ、
コーティング12、13および14)。また、比較例と
しては、不飽和シランモノマー(モノマーB)を含まな
いモノマー(モノマーAからなるモノマー)の重合によ
り得たコーティング液を用いた(コーティング15)。
結果を下記の表1に示す。
【0049】実施例6 フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモノマー(モノマ
ーA)としてH(CF 2 )4 CH2 OC(=O)CH=
CH2 (成分6)、不飽和シランモノマー(モノマー
B)として(C2 H5 O)3 SiCH=CH2 (成分1
0)を用いて上記のコーティング組成物の製造の一般手
順に記載される通りにコーティング液を製造し、上記の
通りにガラスプレート上にコーティング膜を製造し、そ
の物性を評価した(コーティング16)。また、比較例
としては、不飽和シランモノマー(モノマーB)を含ま
ないモノマー(モノマーAからなるモノマー)の重合に
より得たコーティング液を用いた(コーティング1
7)。結果を下記の表1に示す。
ーA)としてH(CF 2 )4 CH2 OC(=O)CH=
CH2 (成分6)、不飽和シランモノマー(モノマー
B)として(C2 H5 O)3 SiCH=CH2 (成分1
0)を用いて上記のコーティング組成物の製造の一般手
順に記載される通りにコーティング液を製造し、上記の
通りにガラスプレート上にコーティング膜を製造し、そ
の物性を評価した(コーティング16)。また、比較例
としては、不飽和シランモノマー(モノマーB)を含ま
ないモノマー(モノマーAからなるモノマー)の重合に
より得たコーティング液を用いた(コーティング1
7)。結果を下記の表1に示す。
【0050】実施例7 フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモノマー(モノマ
ーA)としてF(CF 2 )4 C2 H4 OC(=O)CH
=CH2 (成分7)、不飽和シランモノマー(モノマー
B)として(C2 H5 O)3 SiCH=CH2 (成分1
0)を用いて上記のコーティング組成物の製造の一般手
順に記載される通りにコーティング液を製造し、上記の
通りにガラスプレート上にコーティング膜を製造し、そ
の物性を評価した(コーティング18)。また、比較例
としては、不飽和シランモノマー(モノマーB)を含ま
ないモノマー(モノマーAからなるモノマー)の重合に
より得たコーティング液を用いた(コーティング1
9)。結果を下記の表1に示す。
ーA)としてF(CF 2 )4 C2 H4 OC(=O)CH
=CH2 (成分7)、不飽和シランモノマー(モノマー
B)として(C2 H5 O)3 SiCH=CH2 (成分1
0)を用いて上記のコーティング組成物の製造の一般手
順に記載される通りにコーティング液を製造し、上記の
通りにガラスプレート上にコーティング膜を製造し、そ
の物性を評価した(コーティング18)。また、比較例
としては、不飽和シランモノマー(モノマーB)を含ま
ないモノマー(モノマーAからなるモノマー)の重合に
より得たコーティング液を用いた(コーティング1
9)。結果を下記の表1に示す。
【0051】実施例8 フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモノマー(モノマ
ーA)としてF(CF 2 )3 CH2 OC(=O)CH=
CH2 (成分8)、不飽和シランモノマー(モノマー
B)として(C2 H5 O)3 SiCH=CH2 (成分1
0)を用いて上記のコーティング組成物の製造の一般手
順に記載される通りにコーティング液を製造し、上記の
通りにガラスプレート上にコーティング膜を製造し、そ
の物性を評価した(コーティング20)。また、比較例
としては、不飽和シランモノマー(モノマーB)を含ま
ないモノマー(モノマーAからなるモノマー)の重合に
より得たコーティング液を用いた(コーティング2
1)。結果を下記の表1に示す。
ーA)としてF(CF 2 )3 CH2 OC(=O)CH=
CH2 (成分8)、不飽和シランモノマー(モノマー
B)として(C2 H5 O)3 SiCH=CH2 (成分1
0)を用いて上記のコーティング組成物の製造の一般手
順に記載される通りにコーティング液を製造し、上記の
通りにガラスプレート上にコーティング膜を製造し、そ
の物性を評価した(コーティング20)。また、比較例
としては、不飽和シランモノマー(モノマーB)を含ま
ないモノマー(モノマーAからなるモノマー)の重合に
より得たコーティング液を用いた(コーティング2
1)。結果を下記の表1に示す。
【0052】実施例9 フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモノマー(モノマ
ーA)として(CF3)2 CF(CF2 )2 C2 H4 O
C(=O)CH=CH2 (成分5)、不飽和シランモノ
マー(モノマーB)として、4種の種々の量の(CH3
O)3 SiCH=CH2 (成分9)を用いて上記のコー
ティング組成物の製造の一般手順に記載される通りにコ
ーティング液を製造し、上記の通りにガラスプレート上
にコーティング膜を製造し、その物性を評価した(それ
ぞれ、コーティング22、23、24および25)。ま
た、比較例としては、不飽和シランモノマー(モノマー
B)を含まないモノマー(モノマーAからなるモノマ
ー)の重合により得たコーティング液を用いた(コーテ
ィング26)。結果を下記の表1に示す。
ーA)として(CF3)2 CF(CF2 )2 C2 H4 O
C(=O)CH=CH2 (成分5)、不飽和シランモノ
マー(モノマーB)として、4種の種々の量の(CH3
O)3 SiCH=CH2 (成分9)を用いて上記のコー
ティング組成物の製造の一般手順に記載される通りにコ
ーティング液を製造し、上記の通りにガラスプレート上
にコーティング膜を製造し、その物性を評価した(それ
ぞれ、コーティング22、23、24および25)。ま
た、比較例としては、不飽和シランモノマー(モノマー
B)を含まないモノマー(モノマーAからなるモノマ
ー)の重合により得たコーティング液を用いた(コーテ
ィング26)。結果を下記の表1に示す。
【0053】実施例10 フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモノマー(モノマ
ーA)としてF(CF 2 )3 CH2 OC(=O)CH=
CH2 (成分8)、不飽和シランモノマー(モノマー
B)として、4種の種々の量の(CH3 O)3 SiCH
2 CH=CH2 (成分11)を用いて上記のコーティン
グ組成物の製造の一般手順に記載される通りにコーティ
ング液を製造し、上記の通りにガラスプレート上にコー
ティング膜を製造し、その物性を評価した(それぞれ、
コーティング27、28、29および30)。また、比
較例としては、不飽和シランモノマー(モノマーB)を
含まないモノマー(モノマーAからなるモノマー)の重
合により得たコーティング液を用いた(コーティング3
1)。結果を下記の表1に示す。
ーA)としてF(CF 2 )3 CH2 OC(=O)CH=
CH2 (成分8)、不飽和シランモノマー(モノマー
B)として、4種の種々の量の(CH3 O)3 SiCH
2 CH=CH2 (成分11)を用いて上記のコーティン
グ組成物の製造の一般手順に記載される通りにコーティ
ング液を製造し、上記の通りにガラスプレート上にコー
ティング膜を製造し、その物性を評価した(それぞれ、
コーティング27、28、29および30)。また、比
較例としては、不飽和シランモノマー(モノマーB)を
含まないモノマー(モノマーAからなるモノマー)の重
合により得たコーティング液を用いた(コーティング3
1)。結果を下記の表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】
【表5】
【0059】
【表6】
【0060】
【表7】 上記の表中、モノマーAはフルオロアルキル含有不飽和
エステルモノマーであり、モノマーBはシラン不飽和モ
ノマーであり、モノマーCはコモノマー(アクリル酸)
である。開始剤はアゾビスイソブチロニトリルであり、
溶剤はn−C4F9 OC2 H5 である。 モノマーA 成分1:F(CF2 )6 CH2 OC(=O)C(C
H3 )=CH2 、 成分2:C7 F15 SO2 N(C2 H5 )C2 H4 OC
(=O)C(CH3 )=CH2 、 成分3:c−C6 F11CH2 OC(=O)C(CH3 )
=CH2 、 成分4:C6 F13C2 H4 OC(=O)CH=CH2 、 成分5:(CF3 )2 CF(CF2 )2 C2 H4 OC
(=O)CH=CH2 、 成分6:H(CF2 )4 CH2 OC(=O)CH=CH
2 、 成分7:F(CF2 )4 C2 H4 OC(=O)CH=C
H2 、 成分8:F(CF2 )3 CH2 OC(=O)CH=CH
2 モノマーB 成分9:(CH3 O)3 SiCH=CH2 、 成分10:(C2 H5 O)3 SiCH=CH2 、 成分11:(CH3 O)3 SiCH2 CH=CH2 、 モノマーC 成分12:アクリル酸 である。
エステルモノマーであり、モノマーBはシラン不飽和モ
ノマーであり、モノマーCはコモノマー(アクリル酸)
である。開始剤はアゾビスイソブチロニトリルであり、
溶剤はn−C4F9 OC2 H5 である。 モノマーA 成分1:F(CF2 )6 CH2 OC(=O)C(C
H3 )=CH2 、 成分2:C7 F15 SO2 N(C2 H5 )C2 H4 OC
(=O)C(CH3 )=CH2 、 成分3:c−C6 F11CH2 OC(=O)C(CH3 )
=CH2 、 成分4:C6 F13C2 H4 OC(=O)CH=CH2 、 成分5:(CF3 )2 CF(CF2 )2 C2 H4 OC
(=O)CH=CH2 、 成分6:H(CF2 )4 CH2 OC(=O)CH=CH
2 、 成分7:F(CF2 )4 C2 H4 OC(=O)CH=C
H2 、 成分8:F(CF2 )3 CH2 OC(=O)CH=CH
2 モノマーB 成分9:(CH3 O)3 SiCH=CH2 、 成分10:(C2 H5 O)3 SiCH=CH2 、 成分11:(CH3 O)3 SiCH2 CH=CH2 、 モノマーC 成分12:アクリル酸 である。
【0061】上記の結果から、不飽和シランモノマーを
含む共重合体を用いる本発明のコーティング組成物によ
るコーティング膜は、不飽和シランモノマーを含まない
共重合体を用いる従来のコーティング組成物によるコー
ティング膜と比較して、同等以上の接触角(水、シリコ
ーンオイル、n−ヘキサデカンに対する)を有し、か
つ、高い鉛筆硬度および耐水性を有していることが判る
(例えば、実施例1〜10、特に実施例1、9および1
0)。このように、本発明のコーティング組成物は、従
来のコーティング組成物と同等以上の撥水/撥油性等を
維持しながら、基材に対する密着性が向上していると解
釈される。また、実施例1のコーティング2の結果か
ら、フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモノマー(モ
ノマーA)および不飽和シランモノマー(モノマーB)
以外に、アクリル酸等の他のコモノマーを含む共重合体
であっても、鉛筆硬度および耐水性が改良されており、
基材に対する密着性が向上している。不飽和シランモノ
マーの添加量が1重量%強といった僅かな量であって
も、得られるコーティング膜の鉛筆硬度(基材に対する
付着性)が有意に向上している(実施例9、コーティン
グ25および26等)。
含む共重合体を用いる本発明のコーティング組成物によ
るコーティング膜は、不飽和シランモノマーを含まない
共重合体を用いる従来のコーティング組成物によるコー
ティング膜と比較して、同等以上の接触角(水、シリコ
ーンオイル、n−ヘキサデカンに対する)を有し、か
つ、高い鉛筆硬度および耐水性を有していることが判る
(例えば、実施例1〜10、特に実施例1、9および1
0)。このように、本発明のコーティング組成物は、従
来のコーティング組成物と同等以上の撥水/撥油性等を
維持しながら、基材に対する密着性が向上していると解
釈される。また、実施例1のコーティング2の結果か
ら、フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモノマー(モ
ノマーA)および不飽和シランモノマー(モノマーB)
以外に、アクリル酸等の他のコモノマーを含む共重合体
であっても、鉛筆硬度および耐水性が改良されており、
基材に対する密着性が向上している。不飽和シランモノ
マーの添加量が1重量%強といった僅かな量であって
も、得られるコーティング膜の鉛筆硬度(基材に対する
付着性)が有意に向上している(実施例9、コーティン
グ25および26等)。
【0062】
【発明の効果】本発明のコーティング組成物は十分な撥
水、撥油、防汚性を有し、基材との密着性の高いコーテ
ィング膜を得ることができる。
水、撥油、防汚性を有し、基材との密着性の高いコーテ
ィング膜を得ることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモ
ノマーおよび不飽和シランモノマーを含むモノマーを共
重合させた共重合体を含むことを特徴とするコーティン
グ組成物。 - 【請求項2】 前記不飽和シランモノマーは、ビニルト
リメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル
トリイソプロポキシシランおよびビニルtert- ブトキシ
シランからなる群より選ばれたものであることを特徴と
する、請求項1記載のコーティング組成物。 - 【請求項3】 フルオロ脂肪族基含有不飽和エステルモ
ノマーおよび不飽和シランモノマーの合計重量を基準と
して、1〜50重量%の不飽和シランモノマーを含む、
請求項1または2記載のコーティング組成物。 - 【請求項4】 溶剤として、ヒドロフルオロカーボンエ
ーテルまたはヒドロフルオロカーボンを含む、請求項1
〜3項のいずれか1項記載のコーティング組成物。
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