JP2002145883A - ヒドロピリジン誘導体酸付加塩 - Google Patents

ヒドロピリジン誘導体酸付加塩

Info

Publication number
JP2002145883A
JP2002145883A JP2001201997A JP2001201997A JP2002145883A JP 2002145883 A JP2002145883 A JP 2002145883A JP 2001201997 A JP2001201997 A JP 2001201997A JP 2001201997 A JP2001201997 A JP 2001201997A JP 2002145883 A JP2002145883 A JP 2002145883A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorobenzyl
cyclopropylcarbonyl
pyridine
tetrahydrothieno
acetoxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001201997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002145883A5 (ja
JP4001199B2 (ja
Inventor
Fumitoshi Asai
史敏 浅井
Taketoshi Ogawa
武利 小川
Hideo Naganuma
英夫 長沼
Naotoshi Yamamura
直敏 山村
Teruhiko Inoue
輝比古 井上
Kazuyoshi Nakamura
和良 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Ube Corp
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=27343975&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2002145883(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Sankyo Co Ltd, Ube Industries Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP2001201997A priority Critical patent/JP4001199B2/ja
Publication of JP2002145883A publication Critical patent/JP2002145883A/ja
Publication of JP2002145883A5 publication Critical patent/JP2002145883A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4001199B2 publication Critical patent/JP4001199B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、経口吸収性、代謝活性化、血小板凝
集抑制作用、保存安定性等が改善された、血栓又は塞栓
によって引き起こされる疾病の予防薬又は治療薬として
有用な化合物及び該化合物を含有する医薬を提供する。 【解決手段】2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピ
ルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,
7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジンの酸付
加塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた経口吸収
性、代謝活性化及び血小板凝集抑制作用を有し、血栓又
は塞栓によって引き起こされる疾病の治療薬又は予防薬
として有用な、2−アセトキシ−5−(α−シクロプロ
ピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,
6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジンの
酸付加塩(特に、塩酸又はマレイン酸塩)を含有する医
薬に関する。
【0002】
【従来の技術】血小板凝集抑制作用を有するヒドロピリ
ジン誘導体として、例えば、EP−542411号公報
(特開平6-411239号公報)に、アデノシン二リ
ン酸(以下、ADPと省略する)受容体拮抗剤である、
2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピルカルボニル
−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロチエノ[3,2−c]ピリジン及びその類縁体が、
優れた血小板凝集抑制作用等を有し、抗血栓剤又は抗塞
栓剤として有用であることが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、優れた
血小板凝集抑制作用を有する化合物の開発を目指し、種
々のヒドロピリジン誘導体の薬理活性について、長年に
亘り、鋭意研究を行った結果、2−アセトキシ−5−
(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−
c]ピリジン酸付加塩(特に、塩酸又はマレイン酸塩)
が優れた経口吸収性、代謝活性化及び血小板凝集抑制作
用を有し、毒性が弱く、更に、優れた保存及び取扱安定
性を有するため、医薬[好適には、血栓又は塞栓によっ
て引き起こされる疾病(更に好適には、血栓症又は塞栓
症)の予防薬又は治療薬(特に、治療薬)]として有用
であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0004】本発明は、優れた血小板凝集抑制作用を有
する、2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピルカル
ボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジンの酸付加塩
(特に、塩酸又はマレイン酸塩)、それらの製法、及
び、それらを含有する医薬[好適には、血栓又は塞栓に
よって引き起こされる疾病の予防薬又は治療薬(特に、
治療薬)、更に好適には、血栓症又は塞栓症の予防薬又
は治療薬(特に、治療薬)]を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、2−アセトキ
シ−5−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオ
ロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ
[3,2−c]ピリジンの酸付加塩(塩酸又はマレイン
酸塩)に関し、また、本発明の医薬は、有効成分とし
て、2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピルカルボ
ニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テト
ラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジンの酸付加塩(塩
酸又はマレイン酸塩)を含有する。
【0006】本発明の2−アセトキシ−5−(α−シク
ロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,
5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジ
ンの酸付加塩の酸部分は、例えば、硫酸、塩酸、硝酸、
リン酸のような無機酸又は、トリフルオロ酢酸、マレイ
ン酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸のよう
な有機酸であり得、好適には、塩酸又はマレイン酸であ
る。
【0007】本発明の2−アセトキシ−5−(α−シク
ロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,
5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジ
ンの塩酸塩は、下記構造を有する化合物である。
【0008】
【化1】
【0009】また、本発明の2−アセトキシ−5−(α
−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)
−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]
ピリジン マレイン酸塩は、下記構造を有する化合物で
ある。
【0010】
【化2】
【0011】本発明の2−アセトキシ−5−(α−シク
ロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,
5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジ
ンの酸付加塩は、分子内に不斉炭素原子を有し、R配
位、S配位である立体異性体が存在するが、その各々、
或はそれらの任意の割合の化合物のいずれも本発明に包
含される。そのような立体異性体は、例えば、光学分割
された原料化合物を用いて合成するか又は合成した2−
アセトキシ−5−(α−シクロプロピルカルボニル−2
−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロ
チエノ[3,2−c]ピリジンの酸付加塩を、所望によ
り通常の光学分割又は分離法を用いて光学分割すること
ができる。
【0012】本発明の2−アセトキシ−5−(α−シク
ロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,
5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジ
ンの酸付加塩は、大気中に放置したり、又は再結晶する
ことにより、水分を吸収し、吸着水がついたり、水和物
になる場合が有るが、そのような水を含む酸付加塩も本
発明に包含される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の2−アセトキシ−5−
(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−
c]ピリジンの酸付加塩は、EP−542411号公報
(特開平6−41139号公報)に記載された方法に従
って、合成される2−アセトキシ−5−(α−シクロプ
ロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,
6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン
を、不活性溶媒中又は溶媒不存在下(好適には、不活性
溶媒中)、酸[好適には、塩酸、塩化水素(ガス)又は
マレイン酸、更に好適には、濃塩酸又はマレイン酸、最
も好適には、濃塩酸]に加えるか、または、酸[好適に
は、塩酸、塩化水素(ガス)又はマレイン酸、更に好適
には、濃塩酸又はマレイン酸、最も好適には、濃塩酸]
を、不活性溶媒中又は溶媒不存在下(好適には、不活性
溶媒中)、2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピル
カルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7
−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジンに、一度
に又は二乃至数度に分けて滴下若しくは添加し、反応さ
せることにより、製造される。本方法において、必要に
応じて、種晶を添加することができる。
【0014】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はない
が、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リ
グロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;
ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水
素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、
1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロ
ベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエー
テル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコー
ルジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン、メ
チルエチルケトン又はジエチルケトンのようなケトン
類;酢酸エチル、酢酸プロピル又は酢酸ブチルのような
エステル類;酢酸又はプロピオン酸のようなカルボン酸
類;或いは、アセトニトリル又はプロピオニトリルのよ
うなニトリル類であり得、塩酸塩の場合、好適には、エ
ーテル類、ケトン類、エステル類、カルボン酸類又はニ
トリル類であり、更に好適には、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチ
ル、酢酸又はアセトニトリルであり、特に好適には、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸又はアセトンであ
り、最も好適には、アセトンである。他方、マレイン酸
塩の場合、好適には、エーテル類、ケトン類、エステル
類又はニトリル類であり、更に好適には、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、アセトン、メチルエチルケトン、
酢酸エチル又はアセトニトリルであり、特に好適には、
テトラヒドロフラン、ジオキサン又はアセトンであり、
最も好適には、アセトンである。
【0015】反応温度は、試薬又は溶媒等によって変化
するが、通常−20℃乃至100℃であり、好適には0
℃乃至70℃である。また、塩酸塩の場合、更に好適に
は、30℃乃至60℃であり、最も好適には、40℃乃至
55℃である。
【0016】反応時間は、試薬、溶媒又は反応温度等に
よって変化するが、通常5分間乃至10時間であり、好
適には10分間乃至5時間である。
【0017】マレイン酸塩の製造方法において、好適な
態様は、マレイン酸をアセトンに溶解させ、0乃至70
℃で、2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピルカル
ボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジンを添加して、
同温度で、1時間乃至3時間反応させる方法である。
【0018】また、塩酸塩の製造方法において、好適な
態様は、2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピルカ
ルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−
テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジンをアセトン
に溶解させ、0乃至70℃(好適には、35℃乃至60
℃)で、濃塩酸の必要量(通常、チエノピリジン体に対
して、等モル)の半分を2分間乃至10分間かけて滴下
し、必要に応じて、種晶を添加し、同温度で、30分間
乃至2時間反応させ、さらに、濃塩酸の残りの必要量を
30分間乃至2時間かけて滴下し、同温度で、1時間乃
至3時間反応させる方法である。
【0019】反応終了後、本発明の2−アセトキシ−5
−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベン
ジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2
−c]ピリジンの酸付加塩は、常法に従って反応混合物
から採取される。例えば、反応終了後、析出した結晶を
濾取するか、又は、反応終了後、溶媒を留去することに
より目的化合物が得られる。得られた目的化合物は必要
ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラ
フィー等によって更に精製することができる。
【0020】本発明の2−アセトキシ−5−(α−シク
ロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,
5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジ
ンの酸付加塩は、優れた経口吸収性、代謝活性化及び血
小板凝集抑制作用を有し、毒性が弱く、更に、優れた保
存及び取扱安定性を有するため、医薬[好適には、血栓
又は塞栓によって引き起こされる疾病の予防薬又は治療
薬(特に、治療薬)、更に好適には、血栓症又は塞栓症
の予防薬又は治療薬(特に治療薬)]として有用であ
る。また、上記医薬は、好適には、温血動物用であり、
更に好適には、ヒト用である。
【0021】本発明の2−アセトキシ−5−(α−シク
ロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,
5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジ
ンの酸付加塩を、上記疾患の治療薬又は予防薬として使
用する場合には、それ自体あるいは適宜の薬理学的に許
容される、賦形剤、希釈剤等と混合し、錠剤、カプセル
剤、顆粒剤、散剤若しくはシロップ剤等による経口的又
は注射剤若しくは坐剤等による非経口的に投与すること
ができる。
【0022】これらの製剤は、賦形剤(例えば、乳糖、
白糖、葡萄糖、マンニトール、ソルビトールのような糖
誘導体;トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、
α澱粉、デキストリンのような澱粉誘導体;結晶セルロ
ースのようなセルロース誘導体;アラビアゴム;デキス
トラン;プルランのような有機系賦形剤;及び、軽質無
水珪酸、合成珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、メタ
珪酸アルミン酸マグネシウムのような珪酸塩誘導体;燐
酸水素カルシウムのような燐酸塩;炭酸カルシウムのよ
うな炭酸塩;硫酸カルシウムのような硫酸塩等の無機系
賦形剤を挙げることができる。)、滑沢剤(例えば、ス
テアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マ
グネシウムのようなステアリン酸金属塩;タルク;ビー
ズワックス、ゲイ蝋のようなワックス類;硼酸;アジピ
ン酸;硫酸ナトリウムのような硫酸塩;グリコール;フ
マル酸;安息香酸ナトリウム;DLロイシン;ラウリル
硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウムのようなラ
ウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物のような珪酸類;
及び、上記澱粉誘導体を挙げることができる。)、結合
剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、
マクロゴール、及び、前記賦形剤と同様の化合物を挙げ
ることができる。)、崩壊剤(例えば、低置換度ヒドロ
キシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースカルシウム、内部架橋
カルボキシメチルセルロースナトリウムのようなセルロ
ース誘導体;カルボキシメチルスターチ、カルボキシメ
チルスターチナトリウム、架橋ポリビニルピロリドンの
ような化学修飾された澱粉・セルロース類;上記澱粉誘
導体を挙げることができる。)、乳化剤(例えば、ベン
トナイト、ビーガムのようなコロイド性粘土;水酸化マ
グネシウム、水酸化アルミニウムのような金属水酸化
物;ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸カルシウム
のような陰イオン界面活性剤;塩化ベンザルコニウムの
ような陽イオン界面活性剤;及び、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルのような非イオン界
面活性剤を挙げることができる。)、安定剤(例えば、
メチルパラベン、プロピルパラベンのようなパラオキシ
安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアル
コール、フェニルエチルアルコールのようなアルコール
類;塩化ベンザルコニウム;フェノール、クレゾールの
ようなフェノール類;チメロサール;デヒドロ酢酸;及
び、ソルビン酸を挙げることができる。)、矯味矯臭剤
(例えば、通常使用される、甘味料、酸味料、香料等を
挙げることができる。)、希釈剤等の添加剤を用いて周
知の方法で製造される。
【0023】その使用量は症状、年齢等により異なる
が、経口投与の場合には、1回当り下限0.1mg(好適
には、1mg)、上限1000mg(好適には、500mg)
を、静脈内投与の場合には、1回当り下限0.01mg
(好適には、0.1mg)、上限500mg(好適には、2
50mg)を成人に対して、1日当り1乃至7回症状に応
じて投与することができる。
【0024】
【実施例】以下に、実施例、参考例、試験例及び製剤例
を示し、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明の範
囲は、これらに限定されるものではない。 実施例1 2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピルカルボニル
−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロチエノ[3,2−c]ピリジン 塩酸塩(A結晶) 参考例1で得られた2−アセトキシ−5−(α−シクロ
プロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,
5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジ
ン(10g)を、アセトン(150ml)に溶解させ、室
温(25℃)で攪拌下、36%濃塩酸(2.71g)を
滴下し、少量の種晶(別途製造したA結晶)を加えた
後、同温度で90分間攪拌した。析出した結晶を濾取
し、少量のアセトンで洗浄した後、減圧下、50℃で4
時間乾燥させ、標記化合物(8.1g,収率74%)を
白色結晶(A結晶)として得た。
【0025】融点:133 - 136 ℃。
【0026】1H NMR スペクトル,δppm (CDCl3) : 0.9
2 - 0.99 (1H, m), 1.05 - 1.16 (2H, m), 1.23 - 1.34
(1H, m), 1.84 - 1.95 (1H, m), 2.26 (3H, s), 3.07
- 3.23 (2H, m), 3.57 - 4.39 (4H, m), 6.04 (1H, s),
6.45 (1H, brs), 7.37 - 7.57 (3H, m), 7.66 - 7.75
(1H, m)。
【0027】 マススペクトル,(CI, m/z) : 374 (M++1)。
【0028】 IR スペクトル,νmaxcm-1(KBr): 1762, 1720。 実施例2 2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピルカルボニル
−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロチエノ[3,2−c]ピリジン マレイン酸塩 マレイン酸(4.43g)をアセトン(60ml)に溶解
させ、次いで、参考例1で得られた2−アセトキシ−5
−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベン
ジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2
−c]ピリジン(15.0g)を加え、室温(25℃)
で2時間攪拌した。析出した結晶を濾取し、少量のアセ
トンで洗浄した後、減圧下、50℃で4時間乾燥させ、
標記化合物(17.1g,収率92%)を白色結晶とし
て得た。
【0029】融点:171 - 172 ℃。
【0030】1H NMRスペクトル,δppm(CD3OD) : 0.89
- 0.97 (1H, m), 1.02 - 1.09 (2H,m), 1.14 - 1.23 (1
H, m), 1.94 - 2.03 (1H, m), 2.25 (3H, s), 3.00 -
3.09(2H, m), 3.33 - 3.50 (2H, m), 3.88 (1H, d, J=1
4.9Hz), 4.05 (1H, d, J=14.9Hz), 5.70(1H, s), 6.25
(2H, s), 6.40 (1H, s), 7.30 - 7.42 (2H, m), 7.45 -
7.52 (1H, m), 7.56 - 7.66 (1H, m)。
【0031】 マススペクトル, (CI, m/z) : 374 (M++1)。
【0032】 IR スペクトル,νmaxcm-1(KBr): 1782, 1713。 実施例3 2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピルカルボニル
−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロチエノ[3,2−c]ピリジン 塩酸塩(B1結
晶) 参考例1で得られた2−アセトキシ−5−(α−シクロ
プロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,
5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジ
ン(10g)を、アセトン(100ml)に溶解させ、4
0℃で攪拌下、36%濃塩酸(2.71g)を1分間で
滴下し、同温で60分間攪拌した(濃塩酸滴下後、約1
0分より結晶が析出し始めた。)。析出した結晶を濾取
し、アセトン(20ml)で洗浄した後、減圧下、60℃
で2時間乾燥させ、標記化合物(9.72g,収率89
%)を白色結晶(B1結晶)として得た。本B1結晶
は、実施例1で得られたA結晶よりも、さらに優れた保
存安定性を示した。
【0033】融点:166 - 174 ℃。
【0034】 マススペクトル,(CI, m/z) : 374 (M++1)。
【0035】 IR スペクトル,νmaxcm-1(KBr): 1758, 1690。 実施例4 2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピルカルボニル
−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロチエノ[3,2−c]ピリジン 塩酸塩(B2結
晶) 参考例1で得られた2−アセトキシ−5−(α−シクロ
プロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,
5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジ
ン(50g)を、アセトン(750ml)に溶解させ、4
0℃で攪拌下、36%濃塩酸(6.78g)を5分間で
滴下し、実施例3で得られたB1結晶(0.1g)を種
晶として加え、同温度で60分間攪拌した。さらに36
%濃塩酸(6.10g)を60分間で滴下し、同温度で
120分間攪拌した。析出した結晶を濾取し、アセトン
(100ml)で洗浄した後、減圧下、70℃で3時間乾
燥させ、標記化合物(47.8g,収率92%)を白色
結晶(B2結晶)として得た。本B2結晶は、実施例3
で得られたB1結晶よりも、さらに優れた保存安定性を
示した。
【0036】融点:165 - 178 ℃。
【0037】 マススペクトル,(CI, m/z) : 374 (M++1)。
【0038】 IR スペクトル,νmaxcm-1(KBr): 1758, 1690。 実施例5 2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピルカルボニル
−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロチエノ[3,2−c]ピリジン マレイン酸塩 マレイン酸(932g)をアセトン(15L)に溶解さ
せ、次いで、40℃に加温した。次いで、参考例1で得
られた2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピルカル
ボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン(3000
g)を加え、室温で2時間攪拌した。析出した結晶を濾
取し、アセトン(4L)で洗浄した後、減圧下、60℃
で8時間乾燥させ、標記化合物(3538g,収率90
%)を白色結晶として得た。
【0039】融点:172 - 173 ℃。
【0040】 マススペクトル, (CI, m/z) : 374 (M++1)。
【0041】 IR スペクトル,νmaxcm-1(KBr): 1782, 1713。 実施例6 2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピルカルボニル
−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロチエノ[3,2−c]ピリジン 塩酸塩(B2結
晶) 参考例1で得られた2−アセトキシ−5−(α−シクロ
プロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,
5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジ
ン(50g)を、アセトン(750ml)に溶解させ、5
5℃で攪拌下、36%濃塩酸(6.78g)を5分間で
滴下し、実施例3で得られたB1結晶(0.1g)を種
晶として加え、同温度で60分間攪拌した。さらに36
%濃塩酸(6.08g)を60分間で滴下し、同温度で
120分間攪拌した。析出した結晶を濾取し、アセトン
(100ml)で洗浄した後、減圧下、70℃で3時間乾
燥させ、標記化合物(46.2g,収率89%)を白色
結晶(B2結晶)として得た。
【0042】融点:164 - 178 ℃。
【0043】 マススペクトル,(CI, m/z) : 374 (M++1)。
【0044】 IR スペクトル,νmaxcm-1(KBr): 1758, 1690。 参考例1 2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピルカルボニル
−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロチエノ[3,2−c]ピリジン (a)シクロプロピル 2−フルオロベンジル ケトン 金属マグネシウム(7.2g)に、無水ジエチルエーテ
ル(60ml)を加え、撹拌しながら、2 −フルオロベ
ンジルブロマイド(30ml)のジエチルエーテル(30
ml) 溶液を滴下し、室温で1時間撹拌した。反応液
を、シクロプロピルシアニド(18.2ml)のジエチル
エーテル(120ml)溶液に、100分間かけて滴下
し、室温で30分間撹拌した後、更に還流下で1時間攪
拌した。反応終了後、反応液に飽和塩化アンモニウム水
溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を、水、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し
た後、有機層を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させ
た。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:トルエン)を用い
て精製することにより、標記化合物(23g,溶媒を含
む)を黄色液体として得た。
【0045】1H NMR スペクトル,δppm(CDCl3) : 0.82
- 0.98 (2H, m), 1.03 - 1.17 (2H, m), 1.92 - 2.06
(1H, m), 3.86 (2H, s), 7.10 - 7.30 (4H, m)。
【0046】 マススペクトル, (CI, m/z) : 179 (M++1)。
【0047】(b)5−(α−シクロプロピルカルボニ
ル−2−フルオロベンジル)−2−オキソ−2,4,
5,6,7,7a−ヘキサヒドロチエノ[3,2−c]
ピリジン 上記(a)で得られたシクロプロピル 2 −フルオロ
ベンジル ケトン(8.7g)を、四塩化炭素(80m
l)に溶解させ、N−ブロムコハク酸イミド(9.6g)
及び過酸化ベンゾイル(0.5g)を加えた後、還流下
で6時間撹拌した。反応終了後、反応液にトルエンを加
え、析出した固体を濾別した後、濾液を減圧下で濃縮
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒:トルエン)を用いて精製し、α−シクロ
プロピルカルボニル−2−フルオロベンジルブロマイド
(8.5g)を黄色液体として得た。
【0048】次いで、得られたα−シクロプロピルカル
ボニル−2−フルオロベンジルブロマイド(6.0g)
を、ジメチルホルムアミド(20ml)に溶解させ、EP
−192535号公報(特開昭61−246186号公
報)に記載の方法に従い合成された2−オキソ−2,
4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロチエノ[3,2−
c]ピリジン塩酸塩(4.8g)及び炭酸水素カリウム
(7.0g)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液に
水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で
洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾
燥させた。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:トルエン/
酢酸エチル=3/1)を用いて精製した後、ジイソプロ
ピルエーテルを用いて結晶化させることにより、標記化
合物(2.6g,収率35%)を、淡褐色結晶として得
た。
【0049】融点:123 - 125 ℃。
【0050】1H NMRスペクトル,δppm (CDCl3) : 0.75
- 0.96 (2H, m), 0.99 - 1.14 (2H, m), 1.83 - 2.01
(1H, m), 2.02 - 2.17 (1H, m), 2.25 - 2.45及び2.47
- 2.62 (計2H, 各m), 2.85及び3.10 (計2H, 各d, J=12.
0Hz), 3.88 - 4.01及び4.03- 4.16 (計2H, 各m), 4.85
及び4.89 (計1H, 各s), 6.03及び6.06 (計1H, 各s),7.1
0 - 7.45 (4H, m)。
【0051】 マススペクトル, (CI, m/z) : 332 (M++1), 262。
【0052】元素分析,C18H18FNO2Sとして,計算値 :
C,65.23 ; H,5.48 ; N,4.23;実測値 : C,65.09 ; H,5.
55 ; N,4.20。
【0053】(c)2−アセトキシ−5−(α−シクロ
プロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,
5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジ
ン 上記(b)で得られた5−(α−シクロプロピルカルボ
ニル−2−フルオロベンジル)−2−オキソ−2,4,
5,6,7,7a−ヘキサヒドロチエノ[3,2−c]
ピリジン(2.6g)を、ジメチルホルムアミド(10m
l)及び無水酢酸(5ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷
攪拌下、水素化ナトリウム(60%鉱油分散,0.35
g)を加え、同温で30分間撹拌した後、室温で3時間
撹拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチルで抽出し、
抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸ナ
トリウムを用いて乾燥させた。減圧下溶媒を留去し、得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒:トルエン/酢酸エチル=3/1)を用いて精製
した後、ジイソプロピルエーテルより結晶化することに
より、標記化合物(1.88g,収率65%)を、白色
結晶として得た。
【0054】融点:120 - 122 ℃。
【0055】1H NMRスペクトル,δppm (CDCl3) : 0.80
- 0.95 (2H, m), 0.99 - 1.16 (2H, m), 2.27 (3H,
s), 2.21 - 2.34 (1H, m), 2.70 - 2.95 (4H, m), 3.47
(1H,d, J=15.0Hz), 3.57 (1H, d, J=15.0Hz), 4.83 (1
H, s), 6.27 (1H, s), 7.10 -7.55 (4H, m)。
【0056】 IRスペクトル,νmaxcm-1 (KBr): 1758, 1704。
【0057】 マススペクトル,(CI, m/z) : 374 (M++1), 304。
【0058】元素分析,C20H20FNO3Sとして,計算値 :
C,64.32 ; H,5.40 ; N,3.75,実測値 : C,64.46 ; H,5.
39 ; N,3.73。 試験例1 イヌ血漿中代謝物濃度 被験化合物を、雄性ビーグル犬(体重約10kg、加商お
よび日本農産工業株式会社)に経口投与した後、血漿中
代謝物濃度を測定した。なお、比較対照の代謝物は、
(2Z)−[1−[α−シクロプロピルカルボニル−2
−フルオロベンジル]−4−メチルチオ−3−ピペリジ
ニリデン]酢酸(以下、S−メチル体と省略する。)と
した。S−メチル体は、ヒト、イヌ及びラットにおける
2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピルカルボニル
−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロチエノ[3,2−c]ピリジンの血漿中主代謝物で
あり、2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピルカル
ボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジンの薬理活性代
謝物からさらに一過程代謝を受けて生成するため、活性
代謝物生成量の指標になることが、既に報告されている
[三共研究所年報,第51巻,第1頁(1999年)[A
nnu. Rep. Sankyo Res. Lab., 51, 1 (1999)]]。
【0059】イヌに摂餌30分後に、ゼラチンカプセル
に充填した被験化合物(10mg/kg)を経口投与した。
投与後15、30、45、60、90及び120分に、
上腕伏在静脈よりヘパリン処理した注射筒を用いて、1
回あたり3mlを採血した。得られた全血を直ちに遠心分
離し、血漿を得、得られた血漿を測定まで−30℃で凍
結保存した。解凍した血漿(0.5ml)に、内部標準物
質として1μg/ml濃度の2−ヒドロキシアセトフェノン
(0.25ml)、10mMリン酸カリウム緩衝液(pH
4.5,0.25ml)及びメタノール(0.5ml)を加
え、20±3℃で攪拌した。これにイソプロピルアルコ
ール/クロロホルム(1/9)混液(8ml)を加えた
後、振盪し、S−メチル体及び内部標準物質を溶媒相に
抽出した。抽出液を低速遠心(1500g、15分間)
により水相と溶媒相に分離させ、下層の溶媒相の適当量
を、窒素ガスを用いて乾固させた。これをHPLC移動
相(0.25ml)に再溶解させた。別に、既知量のS−
メチル体をイヌコントロール血漿に加え、同様に抽出操
作を行った。この試料中のS−メチル体と内部標準物質
の面積比をy軸に、添加したS−メチル体濃度をx軸に
して検量線を作成した。試料中S−メチル体濃度をこの
検量線から算出し定量した。
【0060】HPLC条件 カラム:YMC A302(4.6 x 150 mm)。
【0061】移動相:アセトニトリル/イソプロピルア
ルコール/水/トリフルオロ酢酸(10/12/78/0.0
1)。
【0062】流速 :1.0 ml/min。
【0063】検出 :UV 220nm。
【0064】注入量:30 μl。
【0065】結果を表1に示す。なお、表中、薬物速度
論的パラメータとして、生体内生成量の指標となる血漿
中濃度−時間曲線下面積値をAUC、最高血漿中濃度を
Cmaxと、各々省略した。また、表中、「塩酸塩」
は、実施例1の2−アセトキシ−5−(α−シクロプロ
ピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,
6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン
塩酸塩を示し、「フリー体」は、2−アセトキシ−5−
(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−
c]ピリジンを示す。
【0066】
【表1】 イヌに経口投与後の血漿中S−メチル体の薬物速度論的パラメータ (平均値±標準偏差) 被検化合物 n AUC(μg・min/ml) Cmax(μg/ml) 塩酸塩 4 74.1±25.8 1.09±0.26 ----------------------------------------------------------------------- フリー体 3 36.4±8.2 0.615±0.141 上記結果は、2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピ
ルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,
7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジンを塩酸
塩にすることにより、AUC及びCmaxが何れも向上
することを示している。 試験例2 血小板凝集抑制作用(給餌) 試験には、雄性ビーグル犬(体重約10kg、加商および
日本農産工業株式会社)を1群5又は6頭として用い
た。血小板凝集は、ザ・ジャーナル・オブ・フィジオロ
ジー,第168巻,第178頁(1963年)[J. Phys
iol., 168, 178 (1963)]に記載のBornらの方法を一部修
正し、自動血小板凝集測定装置(PAM−6C、メバニ
クス株式会社)を用いて測定した。
【0067】給餌2.5及び4.5時間後に、イヌの橈
側皮静脈より血液5.4mlを、3.8%(w/v)クエ
ン酸ナトリウム(0.6ml)を抗凝固剤として採血し
た。得られたクエン酸加血液を遠心し(240g、20
分間)、多血小板血漿(platelet-rich plasma、以下、
PRPと省略する。)及び乏血小板血漿(platelet-poo
rplasma、以下、PPPと省略する。)を分離した。P
RP中の血小板数を、自動血球測定装置(K-1000、シス
メックス株式会社)で測定した後、PPP添加によって
3x108/mlに調整した。キュベットに分注したPRP(2
40μl)を、自動血小板測定装置にセットし、1分間
の予備加温(37℃)後、10μlのADP(終濃度2
0μM)を添加し、血小板凝集を惹起した。血小板凝集
を10分間測定し、最大凝集率を求め、投与前値とし
た。
【0068】翌日、給餌30分後に、ゼラチンカプセル
に充填した被験化合物をイヌに経口投与した。投与2及
び4時間後に採血し、PRPを用いて血小板凝集を測定
し、最大凝集率を求めた。被験化合物の凝集抑制率
(%)は、投与前値との比較から算出した。結果を表2
及び表3に示す。
【0069】なお、表中、「塩酸塩」は、実施例1の2
−アセトキシ−5−(α−シクロプロピルカルボニル−
2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒド
ロチエノ[3,2−c]ピリジン 塩酸塩を示し、「フ
リー体」は、2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピ
ルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,
7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジンを示
し、「マレイン酸塩」は、実施例2の2−アセトキシ−
5−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
ンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,
2−c]ピリジンマレイン酸塩を示す。
【0070】
【表2】 イヌに経口投与後の血小板凝集抑制作用(平均値±標準誤差) 被験化合物 投与量(mg/kg) n 凝集抑制率(%) 2時間 4時間 塩酸塩 0.3 5 49.0±18.7 48.5±18.3 ---------------------------------------------------------------------- フリー体 0.3 5 25.8±10.9 28.6±14.2
【0071】
【表3】 イヌに経口投与後の血小板凝集抑制作用(平均値±標準誤差) 被験化合物 投与量(mg/kg) n 凝集抑制率(%) 2時間 4時間 マレイン酸塩 0.3 6 50.9±14.5 58.6±15.7 ---------------------------------------------------------------------- フリー体 0.3 6 21.7±9.8 23.8±12.6 試験例3 血小板凝集抑制作用(絶食) 試験には、雄性ビーグル犬(体重約10kg、加商および
日本農産工業株式会社)を1群3頭として用いた。血小
板凝集は、ザ・ジャーナル・オブ・フィジオロジー,第
168巻,第178頁(1963年)[J. Physiol., 16
8, 178 (1963)]に記載のBornらの方法を一部修正し、自
動血小板凝集測定装置(PAM−6C、メバニクス株式
会社)を用いて測定した。
【0072】一晩絶食させたイヌの橈側皮静脈より血液
5.4mlを、3.8%(w/v)クエン酸ナトリウム
(0.6ml)を抗凝固剤として採血した。得られたクエ
ン酸加血液を遠心し(240g、20分間)、多血小板
血漿(platelet-rich plasma、以下、PRPと省略す
る。)及び乏血小板血漿(platelet-poor plasma、以
下、PPPと省略する。)を分離した。PRP中の血小
板数を、自動血球測定装置(K-1000、シスメックス株式
会社)で測定した後、PPP添加によって3x108/mlに調
整した。キュベットに分注したPRP(240μl)
を、自動血小板測定装置にセットし、1分間の予備加温
(37℃)後、10μlのADP(終濃度20μM)を添
加し、血小板凝集を惹起した。血小板凝集を10分間測
定し、最大凝集率を求め、投与前値とした。
【0073】翌日、ゼラチンカプセルに充填した被験化
合物をイヌに経口投与した。投与2時間及び4時間後に
採血し、PRPを用いて血小板凝集を測定し、最大凝集
率を求めた。被験化合物の凝集抑制率(%)は、投与前
値との比較から算出した。結果を表4に示す。
【0074】なお、表中、「マレイン酸塩」は、実施例
2の2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピルカルボ
ニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テト
ラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン マレイン酸塩
を示し、「フリー体」は、2−アセトキシ−5−(α−
シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−
4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピ
リジンを示す。
【0075】
【表4】 イヌに経口投与後の血小板凝集抑制作用(平均値±標準誤差) 被験化合物 投与量(mg/kg) n 凝集抑制率(%) 2時間 4時間 マレイン酸塩 1.0 3 63.4±22.9 88.5±5.7 ---------------------------------------------------------------------- フリー体 1.0 3 27.9±24.8 28.7±24.4 試験例2及び試験例3の結果は、ADP惹起血小板凝集
に対する抑制作用は、2−アセトキシ−5−(α−シク
ロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,
5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジ
ン 塩酸塩及びマレイン酸塩の方が、2−アセトキシ−
5−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
ンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,
2−c]ピリジンよりも強く、2−アセトキシ−5−
(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−
c]ピリジン 塩酸塩及びマレイン酸塩が、2−アセト
キシ−5−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フル
オロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ
[3,2−c]ピリジンよりも、更に優れた薬理活性を
有することを示している。 製剤例1 ハードカプセル剤 50mgの粉末状の2−アセトキシ−5−(α−シクロプ
ロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,
6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン
塩酸塩、128.7mgのラクトース、70mgのセルロー
ス及び1.3mgのステアリン酸マグネシウムを混合し、
60メッシュのふるいを通した後、この粉末を250mg
の3号ゼラチンカプセルに入れ、カプセル剤とする。 製剤例2 錠剤 50mgの粉末状の2−アセトキシ−5−(α−シクロプ
ロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,
6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン
塩酸塩、124mgのラクトース、25mgのセルロース及
び1mgのステアリン酸マグネシウムを混合し、打錠機に
より打錠して、1錠200mgの錠剤とする。この錠剤は
必要に応じてコーティングを施すことができる。 製剤例3 ハードカプセル剤 50mgの粉末状の2−アセトキシ−5−(α−シクロプ
ロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,
6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン
マレイン酸塩、128.7mgのラクトース、70mgのセ
ルロース及び1.3mgのステアリン酸マグネシウムを混
合し、60メッシュのふるいを通した後、この粉末を2
50mgの3号ゼラチンカプセルに入れ、カプセル剤とす
る。 製剤例4 錠剤 50mgの粉末状の2−アセトキシ−5−(α−シクロプ
ロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,
6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン
マレイン酸塩、124mgのラクトース、25mgのセルロ
ース及び1mgのステアリン酸マグネシウムを混合し、打
錠機により打錠して、1錠200mgの錠剤とする。この
錠剤は必要に応じてコーティングを施すことができる。
【0076】
【発明の効果】本発明の、2−アセトキシ−5−(α−
シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−
4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピ
リジンのピリジン酸付加塩(特に、塩酸又はマレイン酸
塩)が優れた経口吸収性、代謝活性化及び血小板凝集抑
制作用を有し、毒性が弱く、更に、優れた保存及び取扱
安定性を有するため、医薬[好適には、血栓又は塞栓に
よって引き起こされる疾病(更に好適には、血栓症又は
塞栓症)の予防薬又は治療薬(特に、治療薬)]として
有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 武利 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 長沼 英夫 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 山村 直敏 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 井上 輝比古 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内 (72)発明者 中村 和良 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内 Fターム(参考) 4C071 AA01 BB01 DD14 EE13 FF06 GG02 GG03 HH05 JJ01 KK22 LL01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 CB29 MA01 MA04 NA14 ZA54 ZC21

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピ
    ルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,
    7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジンの酸付
    加塩。
  2. 【請求項2】酸付加塩が塩酸塩又はマレイン酸塩である
    請求項1に記載の2−アセトキシ−5−(α−シクロプ
    ロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,
    6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジンの
    酸付加塩。
  3. 【請求項3】2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピ
    ルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,
    7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジンの塩酸
    塩。
  4. 【請求項4】2−アセトキシ−5−(α−シクロプロピ
    ルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,
    7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジンのマレ
    イン酸塩。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4より選択される一の請求項
    に記載の塩化合物を有効成分として含有する医薬。
  6. 【請求項6】医薬が、温血動物用の血栓又は塞栓によっ
    て引き起こされる疾病の予防薬又は治療薬である請求項
    5に記載の医薬。
  7. 【請求項7】医薬が、ヒト用の血栓症又は塞栓症の予防
    薬又は治療薬である請求項5に記載の医薬。
  8. 【請求項8】医薬が、ヒト用の血栓症又は塞栓症の治療
    薬である請求項5に記載の医薬。
  9. 【請求項9】酸を不活性溶媒に溶解させ、2−アセトキ
    シ−5−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオ
    ロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ
    [3,2−c]ピリジンを加え、必要に応じて、種晶を
    添加して、反応することによる2−アセトキシ−5−
    (α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジ
    ル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−
    c]ピリジンの酸付加塩の製法。
  10. 【請求項10】不活性溶媒がアセトンであり、酸がマレ
    イン酸である請求項9の酸付加塩の製法。
  11. 【請求項11】2−アセトキシ−5−(α−シクロプロ
    ピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,
    6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジンを
    不活性溶媒に溶解させ、酸を一度に又は二乃至数度に分
    けて滴下若しくは添加し、必要に応じて、種晶を添加し
    て、反応させることによる2−アセトキシ−5−(α−
    シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−
    4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピ
    リジンの酸付加塩の製法。
  12. 【請求項12】不活性溶媒がアセトンであり、酸が濃塩
    酸である請求項11の酸付加塩の製法。
  13. 【請求項13】2−アセトキシ−5−(α−シクロプロ
    ピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,
    6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジンを
    不活性溶剤に溶解させ、加温して、濃塩酸の必要量の半
    分を滴下し、必要に応じて、種晶を添加して同温度で、
    反応させ、さらに、濃塩酸の残りの必要量を滴下し、同
    温度で、さらに反応させることによる2−アセトキシ−
    5−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
    ンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,
    2−c]ピリジンの塩酸塩の製法。
  14. 【請求項14】加温温度が35乃至60℃である請求項
    13に記載の塩酸塩の製法。
  15. 【請求項15】加温温度が40乃至55℃である請求項
    13に記載の塩酸塩の製法。
  16. 【請求項16】濃塩酸の必要量の半分の滴下時間が2分
    間乃至10分間である請求項13乃至15に記載の塩酸
    塩の製法。
  17. 【請求項17】濃塩酸の必要量の半分の滴下後の反応時
    間が30分間乃至2時間である請求項13乃至16に記
    載の塩酸塩の製法。
  18. 【請求項18】濃塩酸の残りの必要量の滴下時間が15
    分間乃至2時間である請求項13乃至17に記載の塩酸
    塩の製法。
  19. 【請求項19】濃塩酸の残りの必要量の滴下後の反応時
    間が1時間乃至3時間である請求項13乃至18に記載
    の塩酸塩の製法。
JP2001201997A 2000-07-06 2001-07-03 ヒドロピリジン誘導体酸付加塩 Expired - Lifetime JP4001199B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001201997A JP4001199B2 (ja) 2000-07-06 2001-07-03 ヒドロピリジン誘導体酸付加塩

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-205396 2000-07-06
JP2000205396 2000-07-06
JP2000266780 2000-09-04
JP2000-266780 2000-09-04
JP2001201997A JP4001199B2 (ja) 2000-07-06 2001-07-03 ヒドロピリジン誘導体酸付加塩

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002145883A true JP2002145883A (ja) 2002-05-22
JP2002145883A5 JP2002145883A5 (ja) 2005-09-22
JP4001199B2 JP4001199B2 (ja) 2007-10-31

Family

ID=27343975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001201997A Expired - Lifetime JP4001199B2 (ja) 2000-07-06 2001-07-03 ヒドロピリジン誘導体酸付加塩

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4001199B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006525328A (ja) * 2003-05-05 2006-11-09 イーライ リリー アンド カンパニー 心疾患の治療方法
WO2007114526A1 (ja) 2006-04-06 2007-10-11 Daiichi Sankyo Company, Limited 高純度のプラスグレル及びその酸付加塩の製造方法
WO2008069262A1 (ja) 2006-12-07 2008-06-12 Daiichi Sankyo Company, Limited 安定性が改善されたフィルムコーティング製剤
WO2008072534A1 (ja) 2006-12-07 2008-06-19 Daiichi Sankyo Company, Limited マンニトール又は乳糖を含有する固形製剤
WO2008072533A1 (ja) 2006-12-07 2008-06-19 Daiichi Sankyo Company, Limited 固形製剤の製造方法
WO2008072535A1 (ja) 2006-12-07 2008-06-19 Daiichi Sankyo Company, Limited 低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含有する医薬組成物
WO2008072532A1 (ja) 2006-12-07 2008-06-19 Daiichi Sankyo Company, Limited 貯蔵安定性が改善された医薬組成物
WO2008108291A1 (ja) * 2007-03-02 2008-09-12 Daiichi Sankyo Company, Limited 高純度のプラスグレル塩酸塩の製造方法
JP2008543853A (ja) * 2005-06-17 2008-12-04 イーライ リリー アンド カンパニー プラスグレルのための薬剤投与計画
JP2008543755A (ja) * 2005-06-10 2008-12-04 イーライ リリー アンド カンパニー チエノピリジン系血小板凝集阻害剤を含有する製剤
US8404703B2 (en) 2000-12-25 2013-03-26 Daiichi Sankyo Company, Limited Medicinal compositions containing aspirin
JP2014524929A (ja) * 2011-07-28 2014-09-25 ラボラトリオス レスヴィ,エス.エル. プラスグレルの調製方法

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8569325B2 (en) 2000-12-25 2013-10-29 Daiichi Sankyo Company, Limited Method of treatment with coadministration of aspirin and prasugrel
US8404703B2 (en) 2000-12-25 2013-03-26 Daiichi Sankyo Company, Limited Medicinal compositions containing aspirin
JP2006525328A (ja) * 2003-05-05 2006-11-09 イーライ リリー アンド カンパニー 心疾患の治療方法
JP2008543755A (ja) * 2005-06-10 2008-12-04 イーライ リリー アンド カンパニー チエノピリジン系血小板凝集阻害剤を含有する製剤
JP2008543853A (ja) * 2005-06-17 2008-12-04 イーライ リリー アンド カンパニー プラスグレルのための薬剤投与計画
WO2007114526A1 (ja) 2006-04-06 2007-10-11 Daiichi Sankyo Company, Limited 高純度のプラスグレル及びその酸付加塩の製造方法
KR101375469B1 (ko) 2006-04-06 2014-03-18 다이이찌 산쿄 가부시키가이샤 고순도의 프라수그렐 및 그 산부가염의 제조 방법
JP5289940B2 (ja) * 2006-04-06 2013-09-11 第一三共株式会社 高純度のプラスグレル及びその酸付加塩の製造方法
WO2008072532A1 (ja) 2006-12-07 2008-06-19 Daiichi Sankyo Company, Limited 貯蔵安定性が改善された医薬組成物
WO2008072533A1 (ja) 2006-12-07 2008-06-19 Daiichi Sankyo Company, Limited 固形製剤の製造方法
JPWO2008072532A1 (ja) * 2006-12-07 2010-03-25 第一三共株式会社 貯蔵安定性が改善された医薬組成物
JPWO2008069262A1 (ja) * 2006-12-07 2010-03-25 第一三共株式会社 安定性が改善されたフィルムコーティング製剤
WO2008072535A1 (ja) 2006-12-07 2008-06-19 Daiichi Sankyo Company, Limited 低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含有する医薬組成物
TWI405591B (zh) * 2006-12-07 2013-08-21 Daiichi Sankyo Co Ltd 固形製劑之製造方法
JP5274261B2 (ja) * 2006-12-07 2013-08-28 第一三共株式会社 低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含有する医薬組成物
US9034860B2 (en) 2006-12-07 2015-05-19 Daiichi Sankyo Company, Limited Pharmaceutical composition containing low-substituted hydroxypropyl cellulose
JP5289975B2 (ja) * 2006-12-07 2013-09-11 第一三共株式会社 マンニトール又は乳糖を含有する固形製剤
WO2008072534A1 (ja) 2006-12-07 2008-06-19 Daiichi Sankyo Company, Limited マンニトール又は乳糖を含有する固形製剤
JP5433235B2 (ja) * 2006-12-07 2014-03-05 第一三共株式会社 固形製剤の製造方法
WO2008069262A1 (ja) 2006-12-07 2008-06-12 Daiichi Sankyo Company, Limited 安定性が改善されたフィルムコーティング製剤
KR101442862B1 (ko) * 2006-12-07 2014-09-22 다이이찌 산쿄 가부시키가이샤 만니톨 또는 유당을 함유하는 고형 제제
KR101505212B1 (ko) * 2007-03-02 2015-03-23 다이이찌 산쿄 가부시키가이샤 고순도 프라수그렐염산염의 제조 방법
WO2008108291A1 (ja) * 2007-03-02 2008-09-12 Daiichi Sankyo Company, Limited 高純度のプラスグレル塩酸塩の製造方法
JP2014524929A (ja) * 2011-07-28 2014-09-25 ラボラトリオス レスヴィ,エス.エル. プラスグレルの調製方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4001199B2 (ja) 2007-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2238275C1 (ru) Кислотные аддитивные соли производных гидропиридина
JP5289940B2 (ja) 高純度のプラスグレル及びその酸付加塩の製造方法
EP2112155B1 (en) Hydrogensulfate salt of 2-acetoxy-5-(a-cyclopropylcarbonyl-2-fluorobenzyl)-4,5,6,7-tetrahydrothieno[3,2-c]pyridine and its preparation
JP5575979B2 (ja) シアノ基を含有するチエノピリジンエステル誘導体、その調製方法、使用および組成物
JP2002145883A (ja) ヒドロピリジン誘導体酸付加塩
JP4029974B2 (ja) ヒドロピリジン誘導体酸付加塩を含有する医薬
KR100437307B1 (ko) 토라세미드의 새로운 결정 변형태 ⅲ
KR20180020223A (ko) 중수소화된 티에노피페리딘 유도체, 제조방법 및 그 응용
RU2526624C2 (ru) Производное сложного эфира тиенопиридина, содержащее цианогруппу, способ его получения, его применение и композиция на его основе

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20010806

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050412

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050412

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050802

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050819

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050802

A072 Dismissal of procedure [no reply to invitation to correct request for examination]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073

Effective date: 20060530

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070627

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20070703

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20070723

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070807

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4001199

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20210824

Year of fee payment: 14

R153 Grant of patent term extension

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R153

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R153 Grant of patent term extension

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R153

R153 Grant of patent term extension

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R153

R153 Grant of patent term extension

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R153

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350