JP2014524929A - プラスグレルの調製方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
プラスグレル及びプラスグレルのマレイン酸塩、及び、随意に、プラスグレル及びそのマレイン酸塩から他の医薬的に許容し得る塩を、高純度及び高収率で調製する改良方法を提供する。
【解決手段】
プラスグレル及びプラスグレルのマレイン酸塩、及び、随意に、プラスグレル及びそのマレイン酸塩から医薬的に許容し得る他の塩を調製する方法は、臭素化、縮合、アセチル化、及び、随意にマレイン酸塩への転化、そして所望する場合にはこれらから医薬的に許容し得る他の塩への転化を含む。本発明の方法は、生産性、有効性、純度の点から有利なものであり、更に毒性のある物質を使用する必要もない。
【選択図】なし

Description

本発明は、プラスグレルやプラスグレルのマレイン酸塩、随意に、プラスグレルや前記マレイン酸塩から他の医学的に許容し得る塩を、高い収率及び純度をもって調製し、工業的な規模で実施することができる改良された方法に関する。
プラスグレルのマレイン酸塩は、優れた経口吸収性、活性化合物への代謝性、血小板凝集活性、低い毒性、更には優れた貯蔵性や取り扱い安定性を示す。これは、血栓症や塞栓症の予防薬や治療薬として有用である。
プラスグレルは、経口で有効なP2Y12プリン受容体アンタゴニストで、テトラヒドロチエノピロジン誘導体系の代表であり、血栓症を予防や治療するための抗血小板凝集剤として、三共(第一三共)及び宇部興産によって開発されたものである。その化学的名称は、2−アセトキシ−5−(アルファ−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジンである。
Figure 2014524929
プラスグレルのマレイン酸塩は、優れた経口吸収性、活性化合物への代謝性、血小板凝集活性、低い毒性、更には優れた貯蔵性や取り扱い安定性を示す。これは、血栓症や塞栓症の予防薬や治療薬として有用である。
プラスグレルは、三共及び宇部興産の欧州特許番号EP0542411により最初に開示された。EP0542411には、スキーム1に記載のように、シクロプロピル−2−フルオロベンジル ケトンを四塩化炭素中で臭素と反応させることにより2−フルオロ−アルファ−シクロプロピル カルボニル ベンジルブロミドを得る、プラスグレルの調製が開示された。ブロミド中間体は、無水炭酸カリウムの存在下、5,6,7,7a−テトラヒドロチエノ[3,2]ピリジン−2(4H)−オンとDMF中で混合されて、5−(アルファ−シクロプロピル カルボニル−2−フロロベンジル)−2−オキソ−2,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−チエノ[3,2c]ピロジンを生成し、これは更にDMF、無水酢酸及び水酸化ナトリウムと混合されて、粗プラスグレルを得た。プラスグレルはカラムクロマトグラフィーにより精製された。
Figure 2014524929
スキーム1の方法は、反応媒体として環境的に好ましくない試薬を用いること、及び、収率が低いことから、プラスグレルを工業的規模で調製した場合に幾つかの欠点があることが見出された。
EP1298132B1は、2−フルオロ−アルファ−シクロプロピル カルボニル ベンジル ブロミドの調製方法を開示しており、臭素化は水性水素ハロゲン化物の混合物又は水性水素ハロゲン化物のアルカリ金属塩中で実施される。反応媒体として環境的により好ましい試薬が用いられているが、反応を完了させるために、反応温度及び反応時間は極めて高くそして長く、5日間を要した。
EP1298132B1には、2−アセトキシ−5−([アルファ]−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピロジン 塩酸塩(プラスグレルの塩酸塩)の調製方法が記載されている。プラスグレルの塩酸塩の調製は、2−アセトキシ−5−([アルファ]−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピロジンが不活性溶媒に溶解した溶液に、濃塩酸を、高温(35℃〜60℃)で滴下することにより実施行された。この反応で用いられた2−アセトキシ−5−([アルファ]−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピロジンは、工業的規模に適していないカラムクロマトグラフィーにより精製された。
EP1728794B1には、2−アセトキシ−5−([アルファ]−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピロジン マレエート(プラスグレルのマレイン酸塩)の調製方法が開示されている。このプラスグレル・マレエートの調製は、シクロプロピル−2−フルオロベンジル・キトンを、四塩化炭素中でN−ブロモサクシミドと反応させることにより実施される。ブロミド中間体化合物は、2−オキソ−2,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロチエノ[3,2−c]ピロジン ヒドロクロリド及び重炭酸カリウムと混合して、5−(アルファ−シクロプロピル カルボニル−2−フルオロベンジル)−2−オキソ−2,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロチエノ[3,2−c]ピロジン ヒドロクロリドを得て、更にこれにDMF、無水酢酸及び水酸化ナトリウを混合して、プラスグレルを得る。
マレイン酸アセトンの溶液を、前記で得られたプラスグレルに添加して、プラスグレル マレエートを得るが、極めて低い収率である。更に、この方法は、とりわけ四塩化炭素のような、環境的に好ましくない試薬を用いている。
サンドズ(Sandoz)によるEP2112155B1には、プラスグレル塩基又はプラスグレルマレエートと、硫酸及びアセトンの混合物を加熱することにより、プラスグレル硫酸水素塩を低い収率で生成する、プラスグレルの硫酸水素塩の調製が開示されている。
更に、ゼンチバ(Zentiva)によるWO2011/057592には、プラスグレル塩基よから、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、ベンゼン、スルホネート、シクラミン酸塩のような、プラスグレルの塩を調製する方法が開示されている。しかし、全体の方法としての収率は極めて低いものであった。
欧州特許EP0542411号公報 欧州特許EP1298132号公報 欧州特許EP1728794号公報 欧州特許EP2112155号公報 国際公開公報WO 2011/057592号公報
したがって、高い収率と純度をもって、従来技術で用いられていたものよりも環境的に適合した反応物質を用いて、工業的規模に適した、プラスグレルやプラスグレルマレエート又は他の医学的に許容し得る塩を得る方法は未だ解決されていない。
本発明者らは、プラスグレル及びプラスグレルマレエートまたはこれらの医薬的に許容し得る塩を良好な収率で、更には高純度で調製できる調製方法を開発した。有利には、本発明の改良方法は、工業的規模で実施され、毒性の反応物や溶媒を用いることがないので、極めて環境的に優れる、改良方法である。
本発明の第一の態様は、プラスグレル及び、随意に、それらの医薬的に許容し得る塩を調製する優れた調製方法を提供するものであって、次の工程:
次の式(V)で表される化合物を、
Figure 2014524929
極性プロトン性溶媒の存在下、液体臭素を用いて臭素化して、次の式(IV)で表される化合物を得、
Figure 2014524929
b)式(IV)で表される化合物を、極性非プロトン性溶媒中、塩基の存在下、次の式(III)で表される化合物を用いて、
Figure 2014524929
縮合して、次の式(II)で表される化合物を得、
Figure 2014524929
c)式(II)で表される化合物を、極性非プロトン性溶媒、アセチル化剤及び触媒の存在下でアセチル化して、次の式(I)で表されるプラスグレル塩基及び、随意に、その医薬的に許容し得る塩を得、
Figure 2014524929
d)式(I)で表されるプラスグレル塩基を、極性非プロトン性溶媒の存在下、マレイン酸で、次の式(Ib)で表されるプラスグレルマレエートに転化し、
Figure 2014524929
更に、随意に、プラスグレルマレエートを精製し、プラスグレル塩基を得、次いでプラスグレル塩基を他の医薬的に許容し得る塩に転化するか、
又は、
e)式(I)で表されるプラスグレル塩基を、プラスグレルの医薬的に許容し得る塩に転化する工程
を含む、プラスグレル及びその医薬的に許容し得る塩の調製方法である。
本発明の一例においては、式(Ib)のプラスグレルマレエートを更に精製してプラスグレル塩基に転化し、その後、所望する場合には、プラスグレル塩基を、極性有機溶媒に所望する塩の共役酸が溶解している溶液を添加することにより、タイプH・Xの他の医薬的に許容し得る塩に転化する。特に、次の式(Ia)のヒドロクロリド塩は、極性溶媒にHClが溶解した溶液を前記で調製したプラスグレル塩基に添加することにより、又は、トリメチルクロロシラン(TMS−Cl)と、プラスグレルに対して極性溶媒を少なくとも1当量組み合わせた非プロトン性溶媒若しくはプロトン性溶媒を、前記で調製したプラスグレル塩基に添加することにより調製される。
Figure 2014524929
本発明の方法は、精製するにあたり、工業的規模では実現することが難しいクロマトグラフィー方法を使用する必要がない。
本発明の第二の態様は、次の式で表される(IV)の化合物を調製する優れた調製方法を提供するものであって、
a)次の式で表される(V)の化合物を極性プロトン性溶媒の存在下、液体臭素を用いて臭素化して、式(IV)で表される化合物を得る調製方法である。
Figure 2014524929
Figure 2014524929
本発明の第三の態様は、プラスグレル塩基及びその塩を調製するための、本発明の第二の態様により得られた式(IV)の化合物の使用である。
本発明において、特に定義がない場合には、使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野における当業者が通常理解する意味を有する。
「プラスグレル」との用語は、2−アセトキシ−5−([アルファ]−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジンを意味する。
「PTSA」との用語は、パラトルエンスルホン酸を意味する。
「TMS−Cl」との用語は、トリメチルシリルクロリドを意味する。
「IPA」との用語は、イソプロピルアルコールを意味する。
「DMF」との用語は、ジメチルホルムアミドを意味する。
「DMAC」との用語は、ジメチルアセトアミドを意味する。
「THF」との用語は、テトラヒドロフランを意味する。
「MIBK」との用語は、メチルイソブチルケトンを意味する。
「極性溶媒」との用語は、その分子中の正電荷及び負電荷が永久的に分離する双極子であり、又はその分子中の正電荷及び負電荷の重心が一致しない溶媒を意味する。極性溶媒の例としては、アルコール、アルコキシレーテッドアルコール、アリールオキシレーテッドアルコール及びポリオールであり、例えば、IPA、ブタノール、n−プロパノール、メタノール、ベンジルアルコール、2−ベンジルオキシエタノール、ベンジルグリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、ブチレングリコール、ブチレングリコールプロプリオネート、ブチルオクタノール、シクロヘキサンジメタノール、1,10−デカンジオール、ジエトキシジグリコール、ジプロピレングリコール、エトキシジグリコール、エチレングリコール、ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、ヘキサングリコール、イソブトキシプロパノール、イソペンチルジオール、3−メトキシブタノール、メトキシブタノール、メトキシイソプロパノール、メトキシメチルブタノール、ペンチレングリコール、2−フェノキシエタノール、1−フェノキシ−2−プロパノール、2−フェニルエタノール、プロパンジオール、プロピルアルコール、プロピレングリコール、トリメチル−1,3−ペンタンジオール、DMAC、THF、アセトニトリル、ベンジルベンゾエート、ブトキシエチルアセテート(レギュラー)、ブチルアセテート、t−ブチルアセテート、ブチルオクチルベンゾエート、ジメチルグルタレート、ジメチルマレエート、ジプロピルオキサレート、エトキシジグリコールアセテート、エチルアセテート、エチルへキシルアセテート、エチルヘキシルベンゾエート、エチルラクテート、イソプロピルアセテート、メチルアセテート、メチルヘキシルエーテル、アセトン、エチルケトン、メチル第3級ブチルエーテル、エチルアセテート、メチルアセテート、プロピルアセテート、イソプロピルアセテート、ブチルアセテート、イソブチルアセテート、N−メチルピロリドン、ジクロロメタン、アセトン、ジメチルスルホキシド又はこれらの混合物がある。
「プロトン性溶媒」との用語は、解離性Hを含む任意の分子溶媒を意味する。かかる溶媒の分子はHに寄与することができる。
「非プロトン性溶媒」との用語は、Hに寄与することができない任意の分子溶媒を意味する。
「極性プロトン性溶媒」との用語は、試薬でプロトンを交換することができる極性溶媒や、分極プロトンを有する極性溶媒を意味する。極性プロトン性溶媒の例としては、アルコール、アルコキシレーテッドアルコール、アリールオキシレーテッドアルコール及びポリオールであり、例えば、IPA、ブタノール、n−プロパノール、メタノール、エタノール、ベンジルアルコール、2−ベンジルオキシエタノール、ベンジルグリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、ブチレングリコール、ブチレングリコールプロプリオネート、ブチルオクタノール、シクロヘキサンジメタノール、1,10−デカンジオール、ジエトキシジグリコール、ジプロピレングリコール、エトキシジグリコール、エチレングリコール、ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、ヘキサングリコール、イソブトキシプロパノール、イソペンチルジオール、3−メトキシブタノール、メトキシブタノール、メトキシイソプロパノール、メトキシメチルブタノール、ペンチレングリコール、2−フェノキシエタノール、1−フェノキシ−2−プロパノール、2−フェニルエタノール、プロパンジオール、プロピルアルコール、プロピレングリコール、トリメチル−1,3−ペンタンジオールまたはこれらの混合物である。
「極性非プロトン性溶媒」との用語は、試薬でプロトンを交換することができない極性溶媒や、分極プロトンを有さない極性溶媒を意味する。極性非プロトン性溶媒の例としては、DMAC、THF、アセトニトリル、メチレンクロリド、ベンジルベンゾエート、ブトキシエチルセテート(レギュラー)、ブチルアセテート、t−ブチルアセテート、ブチルオクチルベンゾエート、ジメチルグルタレート、ジメチルマレエート、ジプロピルオキサレート、エトキシジグリコールアセテート、エチルアセテート、エチルヘキシルアセテート、エチルヘキシルベンゾエート、エチルラクテート、イソプロピルアセテート、メチルアセテート、メチルヘキシルエーテル、アセトン、エチルケトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル第3級ブチルエーテル、エチルアセテート、メチルアセテート、プロピルアセテート、イソプロピルアセテート、ブチルアセテート、イソブチルアセテート、N−メチルピロリドン、ジクロロメタン、アセトン、ジメチルスルホキシドまたはこれらの混合物がある。
他の適切な非プロトン性溶媒は、ヘキサン、1,4−ジオキサン、クロロホルム、ジエチルエーテル、トルエン及びキシレンである。
「触媒」との用語は、プロセス中で消費されることなく反応速度を増加させる物質を意味する。触媒の例としては、PTSA、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、1−ナフタレンスルホン酸、1,5−ナフタレンジスルホン酸、硫酸、トリエチルアミン、N−メチルモルフォリン、炭酸カリウム、ジイソプロピルエチルアミン及びピリジンがある。
「アンモニア誘導体」との用語には、トリエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N, N−ジイソプロピルエチルアミン、メタノール性アンモニア及びNHを含む他の化合物を含むものである。
「金属炭酸塩(金属カーボネート)」との用語には、金属炭酸塩及び金属重炭酸塩を含むものである。「金属炭酸塩」の例としては、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム、重炭酸リチウム、炭酸リチウムがある。
「精製」との用語は、精製された薬剤物質を得ることができるプロセスを意味するものである。「工業的精製」との用語は、溶媒抽出、濾過、スラリー化、洗浄、相分離、蒸発、遠心分離又は結晶化のような、本発明の技術分野の当業者が知っている、工業的規模で実施することができる精製を意味する。
ここで、「溶媒抽出」との用語は、一の成分に関して大きい親和性を有し、それにより前記一の成分を少なくとも第二の成分から分離することができる溶媒を用いることにより混合物から成分を分離するプロセスを意味する。なお、第二の成分は、前記溶媒に対して前記一の成分よりも混和性が劣るものである。
「濾過」との用語は、固体粒子と液体との混合物を含む供給物から、予め決定されたサイズよりも大きい固体粒子を除去する行為を意味する。「濾液」との表記は、濾過プロセスにより除去した固体粒子を含まない混合物を意味する。
「スラリー化」との用語は、溶媒を用いて、粗生成物を洗浄または分散する任意のプロセスを意味する。
ここで、「洗浄」との用語は、液体を、可溶物が除去されるように、固体塊や固体物(例えば結晶)に通過及び/又はさらすことにより該固体塊や固体物を精製するプロセスを意味する。該プロセスは、蒸留水のような溶媒を、濾過、デカンタ又はこれらの組合せから得られた沈殿物に通過及び/又はさらすことも含む。例えば、本発明の一例において、洗浄は、固体を溶媒又は溶媒混合物と接触させて、激しく撹拌し(例えば、2時間)、その後濾過することを含む。溶媒としては水を用いることができ、水性溶媒系又は有機溶媒系も用いることができる。更に、洗浄は、溶媒を任意の適切な温度で実施することができる。例えば、洗浄を約0〜約100℃の温度を有する溶媒を用いて実施することが可能である。
「相分離」との用語は、少なくとも2つの物理的に明確な領域を有する、溶液又は混合液を意味する。
「蒸発」との用語は、溶媒の状態を液体から気体に変化させて、該気体をリアクターから除去することを意味する。一般に、気体は膜を介して適用される減圧により除去される。様々な溶媒は、本発明で開示される合成方法の間に蒸発させることができる。当業者において知られているように、各溶媒は、異なる蒸発時間及び/又は蒸発温度を有することができる。
「結晶化」との用語は、例えば、化合物を溶解し、必要であれば加温して溶解し、該溶液を冷却することにより又は溶液から溶媒を除去することにより又はこれらを組み合わせることにより化合物を沈殿させることで、単一の溶媒又は組み合わせた溶媒から結晶化するような、当業者に知られている任意の方法を意味する。
本発明の第一の態様は、プラスグレル及び、随意に、
その医薬的に許容し得る塩に関する改良方法を提供するものであり、次の工程を有する。
工程a)次の式(V)で表される化合物を、極性プロトン性溶媒の存在下、液体臭素で臭素化して、次の式(IV)で表される化合物を得る工程である。
Figure 2014524929
Figure 2014524929
適切な極性プロトン性溶媒には、アルコール、アルコキシレーテッドアルコール、アリールオキシレーテッドアルコール及びポリオールが含まれ、例えば、IPA、ブタノール、n−プロパノール、メタノール、エタノール、ベンジルアルコール、2−ベンジルオキシエタノール、ベンジルグリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、ブチレングリコール、ブチレングリコールプロプリオネート、ブチルオクタノール、シクロヘキサンジメタノール、1,10−デカンジオール、ジエトキシジグリコール、ジプロピレングリコール、エトキシジグリコール、エチレングリコール、ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、ヘキシレングリコール、イソブトキシプロパノール、イソペンチルジオール、3−メトキシブタノール、メトキシブタノール、メトキシイソプロパノール、メトキシメチルブタノール、ペンチレングリコール、2−フェノキシエタノール、1−フェノキシ−2−プロパノール、2−フェニルエタノール、プロパンジオール、プロピルアルコール、プロピレングリコール、トリメチル−1,3−ペンタンジオールがある。その中でも、メタノール、ブタノール、n−プロパノールのようなアルコール類が好ましく、メタノールが更に好ましい。
好ましくは、反応はメタノール中で実施され、そして、この反応を行うために銅触媒の添加は必要とされない。この反応の温度範囲は、好ましくない副産物や式(V)の化合物の多重的(マルチな)臭素化を避けるために、15〜40℃である。好ましくは、この反応温度範囲は、20〜30℃である。最も好ましくは、23〜30℃の間である。式(V)の化合物に対する液体臭素のモル比は、1〜2とすることができる。好ましくは、このモル比は、1.1〜1.5である。
有利なことに、収率は、銅触媒なしで、より高いものである。更に、得られる収率は、従来技術に開示された収率より高く、94パーセント以上である。得られる純度は、95.76パーセント程度と高いものである。下記に示す例は、反応のパラメータ、反応の方法論、拡張的な方法について、より詳細を開示するものである。
得られる化合物(IV)は、従来の方法によって更に精製されることができる。好ましくは、化合物(IV)は、エチルアセテート又はトルエンのような有機溶剤を用いた抽出によって精製される。
工程b)次の式(IV)で表される化合物を、塩基及び非プロトン性溶媒の存在下、次の式(III)で表される化合物で縮合して、次の式(II)で表される化合物を得る工程である。
Figure 2014524929
適切な極性非プロトン性溶媒には、グリセリルエステル、高分子エーテル、ケトン及びこれらの混合物、DMAC、THF、アセトニトリル、メチレンクロリド、ベンジルベンゾエート、ブトキシエチルアセテート(レギュラー)、ブチルアセテート、t−ブチルアセテート、ブチルオクチルベンゾエート、ジメチルグルタレート、ジメチルマレエート、ジプロピルオキサレート、エトキシジグリコールアセテート、エチルアセテート、エチルヘキシルアセテート、エチルヘキシルベンゾエート、エチルラクテート、イロプロピルアセテート、メチルアセテート、メチルヘキシルエーテル、アセトン、エチルケトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル第3級ブチルエーテル、エチルアセテート、メチルアセテート、プロピルアセテート、イソプロピルアセテート、ブチルアセテート及びイソブチルアセテートが含まれる。好適な溶媒としては、アセトニトリル、メチルエチルケトン及びTHFである。
他の適切な非プロトン性溶剤は、ヘキサン、1,4−ジオキサン、クロロホルム、ジエチルエーテル、トルエン及びキシレンである、好適な溶媒はトルエンである。
適切な塩基には、例えば、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムのような金属水酸化物、炭酸ナトリウムや重炭酸カリウムのような金属炭酸塩、トリエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、メタノール性アンモニアのようなアンモニア誘導体等が含まれる。これらの中でも、アンモニア誘導体及び金属炭酸塩が好ましい。より好ましくは、メタノール性アンモニア及び炭酸ナトリウムである。
縮合反応は、−10〜50℃の温度範囲で実施する。
具体的な例において、用いられるアンモニア誘導体の量は臨界的ではなく、一般に、式(IV)の出発物質に対して等モル量の2〜3とすることができる。縮合反応は、−5℃〜0℃の温度範囲で実施することができる。反応が完了した後、反応物をエチルアセテートで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥して、45〜50℃で減圧下で濃縮することができる。トルエンも抽出に用いることができる。溶媒としてアセトニトリルを用い、−5〜0℃でメタノール性アンモニアをゆっくり添加することで有利な結果が得られる。更に、抽出はpH6〜8の範囲で実施され、好ましくは7付近(7±0.5)で、高純度で極めて良好な収率となる結果が得られる。驚くべきことに、反応媒体アセトニトリル/メタノール性アンモニアにより95.4%の高収率と88.6%の高純度が得られる。
他の具体的な例において、用いられる金属炭酸塩の量は臨界的ではなく、一般に、式(IV)の出発物質に対して、等モル量の2〜3倍とすることができる。縮合反応は、15℃〜30℃の温度範囲で実施することができる。メチルエチルケトンを用いることにより有利な結果が得られる。驚くべきことに、反応媒体炭酸ナトリウム/メチルエチルケトンにより80%の高収率と84%の高純度が得られる。
工程c)次の式(II)の化合物を、無水酢酸、ハロゲン化アセチル又はイソプロペニルアセテートのようなアセテート等のアセチル化剤、非プロトン性溶媒及び触媒の存在下で、次の式(I)のプラスグレル塩基を得る工程である。
Figure 2014524929
プラスグレルを得るための好適なアセチル化剤は、イソプロペニルアセテート、アセチルクロリド、無水酢酸またはメチルアセテートのようなアセテートである。
適切な極性非プロトン性溶媒は、DMAC、THF、アセトニトリル、メチレンクロリド、ベンジルベンゾエート、ブトキシエチルアセテート(レギュラー)、ブチルアセテート、t−ブチルアセテート、ブチルオクチルベンゾエート、ジメチルグルタレート、ジメチルマレエート、ジプロピルオキサレート、エトキシジグリコールアセテート、エチルアセテート、エチルヘキシルアセテート、エチルヘキシルベンゾエート、エチルラクテート、イソプロピルアセテート、メチルアセテート、メチルヘキシルエーテル、アセトン、エチルケトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル第3級ブチルエーテル、エチルアセテート、メチルアセテート、プロピルアセテート、イソプロピルアセテート、ブチルアセテート、イソブチルアセテート、N−メチルピロリドン、ジクロロメタン、アセトン、ジメチルスルホキシドまたはこれらの混合物がある。これらの中で、アセトニトリル、メチレンクロリド及びイソプロピルアセテートが好ましい。
他の適切な非プロトン性溶媒はヘキサン、1,4−ジオキサン、クロロホルム、ジエチルエーテル、トルエン及びキシレンである。好ましくは、溶媒はトルエンである。
適切な触媒としては、PTSA、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、1−ナフタレンスルホン酸、1,5−ナフタレンジスルホン酸、硫酸、トリエチルアミン、N−メチルモルフォリン、炭酸カリウム、ジイソプロピルエチルアミン及びピリジンである、好適な触媒は、PTSA又はトリエチルアミンである。
反応は、触媒の存在下で実施される。適切な触媒は、PTSA、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、硫酸及びトリエチルアミンである。これらの中で、PTSA又はトリエチルアミンが好ましい。触媒の量は臨界的ではなく、一般に、式(II)の化合物に対して、等モル量の1〜1.5倍とすることができる。
アセテート誘導体の量は臨界的でなく、一般に、式(II)の化合物に対して、等モル量の4.5〜5.5倍とすることができる。
アセチル化反応は、15℃〜75℃の温度で実施することができ、好ましくは20〜70℃で実施することができる。
アセチル化工程が完了すると、式(I)で表される化合物を反応媒体から、従来の方法により単離する。
更に、随意に、これらの医薬的に許容し得る塩を以下の工程により調製することができる。
工程d)式(I)で表されるプラスグレル塩基を、マレイン酸を用いて、アセトン、メチルエチルケトン又はMIKB、好ましくはアセトンのような極性非プロトン性溶媒の存在下で、次の式(Ib)で表されるプラスグレルマレエートに転化する工程である。また随意に、プラスグレルマレエートを精製し、プラスグレル塩基を得て、そして、プラスグレル塩基を他の医薬的に許容し得る塩に転化する工程である。
Figure 2014524929
反応は、式(I)で表される化合物をマレイン酸と、20℃〜30℃の温度、好ましくは25℃〜30℃の温度で混合することにより実施することができる。混合物は更に温度−5℃〜15℃、好ましくは0℃〜5℃の温度に冷却される。反応に必要な時間はさまざまであるが、マレエートへの好適な転化時間は2〜4時間である。得られる収率は約90%であり、純度は約99.2%である。
また、代わりに、プラスグレルの医薬的に許容し得る塩を調製することも以下の工程によりできる。
工程e)式(I)で表されるプラスグレル塩基をプラスグレルの医薬的に許容し得る塩に転化する工程である。
本発明の一例においては、式(Ib)で表されるプラスグレルマレエートを、溶媒抽出、濾過、スラリー化、洗浄、相分離、蒸発、遠心分離又は結晶化のような工業的規模で用いることができる従来の方法により精製する。
プラスグレルマレエートの精製の好適な方法は、水、非プロトン性有機溶媒及び塩基の添加によりプラスグレル塩基を調製することを含む。非プロトン性有機溶媒は、エチルアセテート、メチルアセテート、プロピルアセテート、イソプロピルアセテート、ブチルアセテート、イソブチルアセテート又はトルエンからなる群より選ばれる;好適な溶媒はエチルアセテート及びトルエンである。適切な塩基は、炭酸塩、重炭酸塩及びアンモニア誘導体からなる群より選ばれる。好適な塩基は、炭酸塩及び重炭酸塩であり、より好ましくは炭酸ナトリウムである、その後、生成したプラスグレル塩基を、抽出、デカンテーション、結晶化または沈殿のような公知の工業的な単離方法により単離する。プラスグレルの単離を抽出により実施する場合には、非プロトン性溶媒を用いる。適切な非プロトン性世溶媒は、エチルアセテート、メチルアセテート、プロピルアセテート、イソプロピルアセテート、ブチルアセテート、イソブチルアセテート又はトルエンであり、好適な溶媒はエチルアセテート及びトルエンである。更に好適なプラスグレル塩基(I)を精製する。精製は、C1〜C6の直鎖状若しくは分岐状アルコール又はニトリルからなる群より選ばれる極性溶媒で洗浄することにより実施することができる。好適な溶媒は、メタノーツ、エタノール又はアセトニトリルである。
続いて、ケトン、好ましくはアセトン、メチルエチルケトン又はMIKBのような極性非プロトン性溶媒の存在下でマレイン酸を添加することにより、精製プラスグレル塩基を、更にプラスグレルマレエートに転化する。プラスグレルマレエートは高純度で得られる。特に、プラスグレルマレエートは、高純度99.5%以上で得られる。
本発明の他の例においては、プラスグレルの医薬的に許容し得る塩は、極性溶媒中に所望する塩の共役酸が溶解している溶液を添加することにより、プラスグレル塩基を、下記するような所望する医薬的に許容し得る塩に転化することにより調製される。
Figure 2014524929
適切な共役酸は、マレイン酸、シュウ酸、クエン酸、酒石酸、硫酸誘導体及びハロゲン化水素酸から成る群より選ばれる有機酸又は無機酸の共役酸である。
プラスグレルの医薬的に許容し得る塩は、ヒドロクロリド、ヒドロブロミド、ジヒドロクロリド若しくはヒドロフルオリドのような無機塩類又は、シュウ酸塩、酒石酸塩若しくはクエン酸塩のような有機塩類であることができる。これらの中でも、次の式(Ia)で表されるヒドロクロリド塩が好ましい。
Figure 2014524929
プラスグレルの医薬的に許容し得る塩の調製は、次の工程を含む:
i)塩基及び非プロトン性溶媒の添加によるプラスグレル塩基の調製。
ii)抽出、デカンテーション、結晶化又は沈殿のような工業的単離技術手段によるプラスグレル塩基の単離。
iii)プラスグレルの所望する塩を収量するため、所望する塩(HX)の共役酸を含む極性有機溶媒の添加。
工程i)で使用される適切な塩基は、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムのような金属水酸化物、炭酸ナトリウム及び重炭酸カリウムのような金属炭酸塩、トリエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミンまたはメタノール性アンモニアのようなアンモニア誘導体を含む。好ましくは、塩基は炭酸塩、より好ましくは炭酸ナトリウムである。
工程i)及びii)で使用される適切な非プロトン性溶媒は、エチルアセテート、メチルアセテート、プロピルアセテート、イソプロピルアセテート、ブチルアセテート、イソブチルアセテート又はトルエンから成る群より選択することができ、好ましくはエチルアセテートまたはトルエンである。
プラスグレル塩酸塩を得るための一つの方法は、非プロトン性溶媒及び塩基を添加することによりプラスグレルマレエートからプラスグレル塩基を調製し、次いで、極性溶媒中にHClが溶解した溶液を添加することでプラスグレル塩基をプラスグレル塩酸塩に転化すること、又は、トリメチルクロロシラン(TMS−Cl)と、プラスグレルに対して少なくとも1当量のプロトン性溶媒を組み合わせた非プロトン性溶媒またはプロトン性溶媒を、前記の調製したプラスグレル塩基に添加することを含む。
プラスグレル塩基の調製に用いられる適切な塩基は、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムのような金属水酸化物、炭酸ナトリウム及び重炭酸ナトリウムのような金属炭酸塩、トリエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン又はメタノール性アンモニアのようなアンモニア誘導体から成る群より選ばれる。
プラスグレル塩基の調製に用いられる適切な非プロトン性溶媒は、エチルアセテート、メチルアセテート、プロピルアセテート、イソプロピルアセテート、ブチルアセテート、イソブチルアセテートまたはトルエンから成る群より選ばれ、好ましくはエチルアセテート又はトルエンである。
本発明の方法は、工業的規模ではふさわしくないクロマトグラフィー法の手段による生成物の精製をする必要がない。
本発明の方法は、プラスグレルの医薬的に許容し得る塩を高純度及び高収率で調製することを可能とする。
本発明は、次の式(IV)で表される化合物の調製方法にも関するものであり、以下の工程a)次の式(V)で表される化合物を極性プロトン性溶媒の存在下、液体臭素で臭素化して、式(IV)の化合物を得る工程を含む。
Figure 2014524929
Figure 2014524929
かかる反応は、15〜40℃、好ましくは20〜32℃、より好ましくは23〜30℃の範囲の反応温度で実施される。
適切な極性プロトン性溶媒は、アルコール、アルコキシレーテッドアルコール、アリールオキシレーテッドアルコール及びポリオールからなる群より選ばれる。好ましい極性プロトン性溶媒はメタノールである。
式(V)で表される化合物に対する液体臭素のモル比は1〜2、好ましくは1.1〜1.5である。
更に本発明は、プラスグレル塩基及びその塩を調製するための第一及び第二の態様により得られる式(IV)で表される化合物の使用にも関するものである。
本発明は、以下の実施例によってより詳細に説明されるが、これらの実施例に限定されるものではない。
例1.
2−フルオロ−アルファ−シクロプロピルカルボニル ベンジル ブロミドの調製
150gのシクロプロピル−2−フルオロベンジル ケトン及び1.8Lのメタノールを、凝縮器(コンデンサー)付きの10リットルの4首フラスコ中で混合した。次いで、147.9gの液体臭素を3.5時間にわたって該混合物に滴下し、更に20〜30℃で2.5時間撹拌した。その後、この混合物を10℃に冷却し、3.8Lの予め冷却した水を、リアクターに滴下した。反応生成物を2.25Lのエチルアセテートで抽出し、有機層及び水層を分離した。得られた水層を750mlのエチルアセテートで抽出した。引き続き、層を分離した。両方のエチルアセテート層を混合し、750mlの10%w/vメタ重亜硫酸ナトリウム溶液で洗浄した。層を分離し、エチルアセテート層を、750mlの10%w/v重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その後、層を分離し、エチルアセテート層を、750mlのブライン溶液で洗浄した。最後に、エチルアセテート層を分離して、100gの硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下50〜55℃で濃縮し、205gの表題の化合物を黄色油として得た。収率:94.65%。純度(HLTP):95.76%。
例2.
2−フルオロ−アルファ−シクロプロピルカルボニル ベンジル ブロミドの調製
150gのシクロプロピル−2−フルオロベンジル ケトン及び1.8Lのメタノールを、凝縮器(コンデンサー)付きの10リットルの4首フラスコ中で混合した。次いで、147.87gの液体臭素を3.5時間にわたって該混合物に滴下し、更に25〜30℃で2.5時間撹拌した。その後、この混合物を10℃に冷却し、3.8Lの予め冷却した水を、リアクターに滴下した。反応生成物を1.5Lのトルエンで抽出し、有機層及び水層を分離した。得られた水層を750mlのトルエンで抽出した。引き続き、層を分離した。トルエン層を混合し、750mlの10%w/vメタ重亜硫酸ナトリウム溶液で洗浄した。層を分離し、トルエン層を、750mlの10%w/v重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その後、層を分離し、トルエン層を、750mlのブライン溶液で洗浄した。最後に、層を分離して、トルエン層を減圧下50〜55℃で濃縮し、203.5gの表題の化合物を黄色油として得た。収率:94.00%。純度(HLTP):94.06%。
例3.
5−[2−シクロプロピル−1−(2−フルオロ−フェニル)−2−オキソーエチル]−5,6,7,7a−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−c]ピリジン−2−オンの調製
143.4gの5,6,7,7a−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−c]ピリジン−2−オン ヒドロクロリド及び143.4Lのアセトニトリルを、5リットルの4首丸底フラスコ中で混合した。該混合物を10分間撹拌し、次いで−5〜0℃に冷却した。その後、175gの2−フルオロ−アルファ−シクロプロピルカルボニル ベンジル ブロミドをリアクターに添加して、更に10分間撹拌した。次いで、145mlのメタノール性アンモニア溶液(16%w/v)を2時間にわたって該混合物に滴下し、更に2時間撹拌した。その後、42mlの追加のメタノール性アンモニア溶液を1時間かけて滴下した。その後、該混合物を、2.65Lの水及び35mlの濃塩酸(HCL)中で急冷した。続いて、該混合物のpHを、175mlの10%(w/v)の重炭酸ナトリウム溶液を用いて7.0に調整した。反応生成物を1.75Lのエチルアセテートで抽出した。層を分離して、水層を875mlのエチルアセテートで抽出した。両方のエチルアセテート層を混合して、585mlのブライン溶液で洗浄し、100gの硫酸ナトリウムで乾燥した。最後に、エチルアセテート層を、減圧下50〜55℃で留出させて、214gの表題の化合物を、茶色の半固体物として得た。収率:95.00%。純度(HLTP):83.04%。
例4.
5−[2−シクロプロピル−1−(2−フルオロ−フェニル)−2−オキソーエチル]−5,6,7,7a−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−c]ピリジン−2−オンの調製
84.01gの5,6,7,7a−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−c]ピリジン−2−オン ヒドロクロリド及び0.84Lのアセトニトリルを、2リットルの4首丸底フラスコ中で混合した。該混合物を−5〜0℃に冷却した。更に、102.5gの2−フルオロ−アルファ−シクロプロピルカルボニル ベンジル ブロミドをリアクターに添加して、更に10分間、−5〜0℃で撹拌した。次いで、84.8mlのメタノール性アンモニア溶液(16%w/v)を2時間にわたって該混合物に滴下し、更に1時間撹拌した。次いで、24.4mlの追加のメタノール性アンモニア溶液を1時間かけて滴下した。その後、該混合物を、1.556Lの水及び20.55mlの濃塩酸(HCL)中で急冷した。続いて、該混合物のpHを、102.7mlの10%(w/v)の重炭酸ナトリウム溶液を用いて7.0に調整した。反応生成物を1.027Lのエチルアセテートで抽出した。水層を513mlのエチルアセテートで抽出した。層を分離した。両方のエチルアセテート層を混合して、345mlのブライン溶液で洗浄し、75gの硫酸ナトリウムで乾燥した。最後に、エチルアセテート層を、減圧下50〜55℃で留出させて、125gの表題の化合物を、茶色の半固体物として得た。収率:95.00%。純度(HLTP):88.6%。
例5.
5−[2−シクロプロピル−1−(2−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−エチル]−5,6,7,7a−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−c]ピリジン−2−オンの調製
143.4gの5,6,7,7a−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−c]ピリジン−2−オン ヒドロクロリド及び1434mlのアセトニトリルを、5リットルの4首丸底フラスコ中で混合した。該混合物を10分間撹拌し、次いで−5〜0℃に冷却した。更に、175gの2−フルオロ−アルファ−シクロプロピルカルボニル ベンジル ブロミドをリアクターに添加して、更に10分間撹拌した。次いで、145mlのメタノール性アンモニア溶液(16%w/v)を2時間にわたって該混合物に滴下し、更に2時間撹拌した。42mlの追加のメタノール性アンモニア溶液を1時間かけて滴下した。その後、該混合物を、2.65Lの水及び35mlの濃塩酸(HCL)中で急冷した。その後、該混合物のpHを、175mlの10%(w/v)の重炭酸ナトリウム溶液を用いて7.0に調整した。反応生成物を1.75Lのトルエンで抽出した。層を分離して、水層を875mlのトルエンで抽出した。両方のトルエン層を混合して、585mlのブライン溶液で洗浄した。最後に、溶媒を、減圧下50〜55℃で留出ささえて、211gの化合物を、茶色の半固体物として得た。収率:93.60%。純度(HLTP):82.70%。
例6.
5−[2−シクロプロピル−1−(2−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−エチル]−5,6,7,7a−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−c]ピリジン−2−オンの調製
20.4gの5,6,7,7a−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−c]ピリジン−2−オン ヒドロクロリド及び205mlのアセトニトリルを、1リットルの4首丸底フラスコ中で混合した。該混合物を10分間撹拌し、次いで−5〜0℃に冷却した。更に、25gの2−フルオロ−アルファ−シクロプロピルカルボニル ベンジル ブロミドをリアクターに添加して、更に10分間撹拌した。次いで、25.4mlのトリエチルアミンを該混合物に滴下して、更に1時間撹拌した。その後、該混合物を、378mlの水及び5mlの濃塩酸(HCL)中で急冷した。その後、該混合物のpHを、21mlの10%(w/v)の重炭酸ナトリウム溶液を用いて7.0に調整した。反応生成物を250mlのエチルアセテートで抽出し、層を分離して、水層を追加の125mlのエチルアセテートで抽出した。両方のエチルアセテート層を混合して、85mlのブライン溶液で洗浄し、15gの硫酸ナトリウムで乾燥した。最後に、溶媒を、減圧下50〜55℃で留出させて、30.5gの表題の化合物を、茶色の半固体物として得た。収率:94.70%。純度(HLTP):54.40%。
例7.
5−(2−シクロプロピル−1−(2−フルオロフェニル)−2−オキソエチル)−5,6,7,7a−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−c]ピリジン−2−オンの調製
12gの炭酸ナトリウム(113ミリモル)及び9.7gの5,6,7,7a−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−c]ピリジン−2−オン ヒドロクロリド(50.6ミリモル)を、2−フルオロ−アルファ−シクロプロピルカルボニル ベンジル ブロミド(50.6ミリモル)が40mlのメチルエチルケトンに溶解した溶液に25℃で添加した。得られた反応混合物を16時間25℃で撹拌した。固体の副産物を濾過して取り出し、5−(2−シクロプロピル−1−(2−フルオロフェニル)−2−オキソエチル)−5,6,7,7a−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−c]ピリジン−2−オン化合物を含む母液を分離して、更に処理を行った。化合物5−(2−シクロプロピル−1−(2−フルオロフェニル)−2−オキソエチル)−5,6,7,7a−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−c]ピリジン−2−オンを、減圧下で溶媒を除去することにより単離して、13.4gの収量で表題の化合物を、茶色の油として得た。収率:80%。純度(HLTP):84%。
例8.
5−(2−シクロプロピル−1−(2−フルオロフェニル)−2−オキソエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ チエノ[3,2−c]ピリジン−2−イル アセテート(プラスグレル塩)の調製
14.8mLのトリエチルアミン(100ミリモル)及び10mLの無水酢酸(100ミリモル)を、10gの5−(2−シクロプロピル−1−(2−フルオロフェニル)−2−オキソエチル)−5,6,7,7a−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−c]ピリジン−2−オン(30ミリモル)が50mLのメチレンクロリドに溶解した溶液に25℃で添加した。得られた反応混合物を1時間25℃で撹拌した。その後、100mlの5%(w/v)の重炭酸ナトリウム水溶液を該反応混合物に添加配合して、15分間撹拌した。有機層を、100mLの5%(w/v)の重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄して、有機溶媒を減圧下で除去して、10gの表題の5−(2−シクロプロピル−1−(2−フルオロフェニル)−2−オキソーエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ チエノ[3,2−c]ピリジン−2−イル アセテートを無色の油として得た。最後に、30mLのメタノールを無色の油に添加して、25℃で1時間撹拌した。得られた懸濁液を0℃に冷却して1時間撹拌した。固体を濾過し、10mLの冷たいメタノールで洗浄し、40℃で16時間乾燥して、5.9gの収量で表題の化合物を得た。収率:54%。純度(HLTP):99%。
例9.
5−(2−シクロプロピル−1−(2−フルオロフェニル)−2−オキソエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ チエノ[3,2−c]ピリジン−2−イル アセテート(プラスグレル塩)の調製
14.8mLのトリエチルアミン(100ミリモル)及び10mLの無水酢酸(100ミリモル)を、10gの5−(2−シクロプロピル−1−(2−フルオロフェニル)−2−オキソエチル)−5,6,7,7a−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−c]ピリジン−2−オン(30ミリモル)が50mLのトルエンに溶解した溶液に25℃で添加した。得られた反応混合物を1時間25℃で撹拌し、100mlの5%(w/v)の重炭酸ナトリウム水溶液を該反応混合物に更に添加して、15分間撹拌した。有機層を、100mLの5%(w/v)の重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄して、有機溶媒を減圧下で除去して、10gの表題の化合物を無色の油として得た。最後に、30mLのメタノールを該油性残留物に添加して、25℃で1時間撹拌した。得られた懸濁液を0℃に冷却して1時間撹拌した。固体を濾過し、10mLの冷たいメタノールで洗浄し、40℃で16時間乾燥して、5.8gの収量で表題の化合物を得た。収率:53%。純度(HLTP):99%。
例10.
2−アセトキシ−5−(アルファ−シクロプロピル カルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン(プラスグレル塩)の調製
349mLのイソプロピルアセテート、119.4gのPTSA及び208gの5−[(2−シクロプロピル−1−(2−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−エチル]−5,6,7,7a−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−c]ピリジン−2−オンを、凝縮器(コンデンサー)付きの2リットルの丸底フラスコ中で混合した。該混合物を65〜70℃に加熱し、かかる温度で3.5時間撹拌した。その後、反応物を25〜30℃に冷却して、2.1Lの冷却水で急冷した。更に、160gの炭酸ナトリウムが500mlの水に溶解した溶液を添加して、pHを6.5〜7に調整した。該混合物を2Lのエチルアセテートで抽出し、層を分離した。水層を1Lのエチルアセテートで更に抽出し、層を分離した。続いて、これらの抽出から得られた両方の有機層を混合し、1Lのブライン溶液で洗浄した。層を分離して、続いて有機層を、100gの硫酸ナトリウムで乾燥した。エチルアセテートを減圧下45〜50℃で留出させて、416mlのメタノールを該混合物に添加し、更に30分間撹拌した。得られた固体を濾過し、60〜65℃で30分間乾燥して、140gの収量で表題の2−アセトキシ−5(アルファ−シクロプロピル カルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジンを、クリーム色の固体として得た。収率:59.72%。純度(HLTP):98.73%。
例11.
2−アセトキシ−5(アルファ−シクロプロピル カルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン(プラスグレル塩)の調製
349mLのイソプロピルアセテート、119.4gのPTSA及び208gの5−[2−シクロプロピル−1−(2−フルオロ−フェニル)−2−オキソーエチル]−5,6,7,7a−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−c]ピリジン−2−オンを、凝縮器(コンデンサー)付きの2リットルの丸底フラスコ中で混合した。該混合物を65〜70℃に加熱し、かかる温度で3.5時間撹拌した。その後、反応物を25〜30℃に冷却して、2.1Lの冷却水で急冷した。次いで、160gの炭酸ナトリウムが500mlの水に溶解した溶液を添加して、pHを6.5〜7に調整した。2Lのトルエンを該混合物に添加し、層を分離した。水層を1Lのトルエンで再度抽出した。これらの抽出から得られた両方の有機層を混合し、1Lのブライン溶液で洗浄した。その後、層を分離し、トルエン層を減圧下50〜55℃で濃縮し、416mlのメタノールを該混合物に添加し、更に30分間撹拌した。最後に、固体を分離して取り出し、濾過し、200mlのメタノールで洗浄して、119.5gの収量で表題の化合物を、クリーム色の固体として得た。収率:51.00%。純度(HLTP):98.73%。
例12.プラスグレルマレイン酸塩の調製
9.8gのマレイン酸と120mlのアセトンをリアクター中で混合した。該混合物を15分間撹拌した。次いで、30gのプラスグレル塩基を、該リアクターに添加して、溶液を更に3時間、25〜30℃で撹拌した。撹拌後、沈殿物が形成された。その後、該混合物を0〜5℃に冷却し、更に1時間撹拌した。該混合物を濾過して得られた固体を60〜65℃で乾燥して、35gの収量でプラスグレルマレイン酸塩を得た。収率:89%。純度(HLTP):99.16%。
例13.プラスグレルマレイン酸塩の調製
50.3gのマレイン酸と620mlのアセトンを1Lの丸底フラスコ中で混合した。該混合物を5分間撹拌した。次いで、155gの2−アセトキシ−5(アルファ−シクロプロピル カルボニル−2−フルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジンを、該反応器に添加して、更に3時間、25〜30℃で撹拌した。撹拌後、沈殿物が形成された。その後、該混合物を0〜5℃に冷却し、更に1時間撹拌した。該混合物を濾過し、310mlのアセトンで洗浄して、得られた固体を60〜65℃で乾燥し、182.56gの収量でプラスグレルマレイン酸塩を得た。収率:89.84%。純度(HLTP):99.20%。
例14.精製プラスグレル塩基の調製
180gのプラスグレルマレイン酸塩、1.8Lの水及び1.8Lのエチルアセテートを、10リットルの丸底フラスコ中に配合した。該混合物のpHを、38.92gの炭酸ナトリウムが389mlの水に溶解した溶液を添加することにより、6.8に調整した。更に、該混合物を15分間撹拌した。形成された2つの異なる層を分離した。その後、水層を360mlのエチルアセテートで抽出し、層を分離した。次いで、両方のエチルアセテート層を混合し、370mlの20%w/vの塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。次いで、エチルアセテート層を50gの硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下50〜55℃で留出させた。蒸留後、540mlのメチルシクロヘキサンを残留物に添加し、更に30分間撹拌した。得られた固体を濾過し、1.54Lのメタノールを混合して、60〜65℃に加熱し、15分間撹拌した。その後、反応物を25〜30℃に冷却し、この温度を1時間維持した。固体を濾過し、225mlのメタノールで洗浄した。最後に、該混合物を減圧下60〜65℃で5〜6時間乾燥して、94.0gの収量で精製プラスグレル塩基を得た。収率:68.5%。純度(HLTP):99.6%。
例15.精製プラスグレル塩基の調製
180gのプラスグレルマレイン酸塩、1.8Lの水及び1.8Lのトルエンを、10リットルの丸底フラスコ中で配合した。該混合物のpHを、38.92gの炭酸ナトリウムが389mlの水に溶解した溶液を添加することにより、6.8に調整した。更に、該混合物を15分間撹拌した。形成された2つの異なる層を分離した。その後、水層を360mlのトルエンで抽出しや。次いで、両方のトルエン層を混合し、370mlの20%w/vの塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。次いで、トルエンを減圧下50〜55℃で留出させた。蒸留後、540mlのメチルシクロヘキサンを残留物に添加し、更に30分間撹拌した。得られた固体を濾過した。その後、該固体に1.54Lのメタノールを混合して、60〜65℃に加熱し、15分間撹拌した。その後、反応物を25〜30℃に冷却し、この温度を1時間維持した。固体を濾過し、225mlのメタノールで洗浄した。最後に、混合物を減圧下60〜65℃で5〜6時間乾燥して、93.0gの収量で精製プラスグレル塩基を得た。収率:67.7%。純度(HLTP):99.6%。
例16.精製プラスグレル塩基の調製
12gのプラスグレル塩基を120mlのメタノールと混合した。反応は65℃まで加熱されて30分間撹拌した。その後、該混合物を25〜30℃に冷却し、更に1時間撹拌した。反応物を濾過し、60〜65℃で乾燥して、7.8gの収量で精製プラスグレル塩を得た。収率:65%。純度(HLTP):99.65%。
例17.精製プラスグレルマレイン酸塩の調製
14.6gのマレイン酸を180mlのアセトンと1Lの丸底フラスコ中で混合し、該混合物を5分間撹拌した。45gのプレスグレル塩基をリアクターに添加して、該混合物を更に室温で3時間撹拌した。その後、該混合物を0〜5℃に冷却した。次いで、反応物を濾過し、90mlのアセトンで洗浄した。得られた固体は、減圧下50〜55℃で6〜8時間乾燥して、52.9gの収量で精製プラスグレルマレイン酸塩を得た。収率:89.84%。純度(HLTP):99.75%。
例18.プラスグレル塩酸塩の調製
30gの精製プラスグレル塩基を、300mlのアセトンと10.66mlのTMS−Clと混合した。該混合物を45℃に加熱し、0.16mlの水を添加した。その後、該混合物を0〜5℃に冷却して、1時間撹拌した。混合物を濾過した。得られた固体を60〜65℃で4時間乾燥して、30.2gの収量でプラスグレル塩酸塩を得た。収率:91.72%。純度(HLTP):99.80%。

Claims (35)

  1. プラスグレル及びその医薬的に許容し得る塩を調製するにあたり、次の工程:
    a)次の式(V)で表される化合物
    Figure 2014524929
    を、極性プロトン性溶媒の存在下、液体臭素を用いて臭素化して、次の式(IV)で表される化合物を得、
    Figure 2014524929
    b)式(IV)で表される化合物を、極性非プロトン性溶媒中の塩基の存在下、次の式で表される化合物(III)
    Figure 2014524929
    を用いて、縮合して、次の式(II)で表される化合物を得、
    Figure 2014524929
    c)式(II)で表される化合物を、非プロトン性溶媒、アセチル化剤及び触媒の存在下でアセチル化して、次の式(I)で表されるプラスグレル塩基及びその医薬的に許容し得る塩を得、
    Figure 2014524929
    d)式(I)で表されるプラスグレル塩基を、極性非プロトン性溶媒の存在下、マレイン酸で、次の式(Ib)
    Figure 2014524929
    で表されるプラスグレルマレイン酸塩に転化し、随意に、プラスグレルマレイン酸を精製し、プラスグレル塩基を得、次いでプラスグレル塩基を他の医薬的に許容し得る塩に転化するか、又は、
    e)式(I)で表されるプラスグレル塩基を、プラスグレルの医薬的に許容し得る塩に転化する
    工程を含むことを特徴とする、プラスグレル及びその医薬的に許容し得る塩の調製方法。
  2. 請求項1記載の方法において、工程a)の反応温度範囲は、15〜40℃、好ましくは20〜32℃、より好ましくは23〜30℃であることを特徴とする、方法。
  3. 請求項1又は2記載の方法において、工程a)の極性プロトン性溶媒は、アルコール、アルコキシレーテッドアルコール、アリールオキシレーテッドアルコール及びポリオールから成る群より選ばれることを特徴とする、方法。
  4. 請求項1〜3いずれかの項記載の方法において、工程a)の極性プロトン性溶媒は、アルコール、好ましくはメタノールであることを特徴とする、方法。
  5. 請求項1〜4いずれかの項記載の方法において、工程a)における、式(V)の化合物に対する液体臭素のモル比は1〜2、好ましくは1.1〜1.5であることを特徴とする、方法。
  6. 請求項1〜5いずれかの項記載の方法において、工程b)の塩基は、金属水酸化物、金属炭酸塩及びアンモニア誘導体から成る群より選ばれることを特徴とする、方法。
  7. 請求項6記載の方法において、工程b)の塩基は、炭酸ナトリウムであることを特徴とする、方法。
  8. 請求項6記載の方法において、工程b)の塩基は、メタノール性アンモニア、トリエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン及びN,N−ジイソプロピルエチルアミンから成る群より選ばれるアンモニア誘導体であることを特徴とする、方法。
  9. 請求項1〜8いずれかの項記載の方法において、工程b)の極性非プロトン性溶媒は、ニトリル、アセテート又はケトンであることを特徴とする、方法。
  10. 請求項9記載の方法において、極性非プロトン性溶媒は、アセトニトリル又はメチルエチルケトン及びTHFであることを特徴とする、方法。
  11. 請求項1〜10いずれかの項記載の方法において、工程b)の反応は、−10℃〜75℃の温度範囲で実施し、塩基がアンモニア誘導体の場合には該反応は−5℃〜0℃の温度範囲で実施し、塩基が金属炭酸塩の場合には該反応は15℃〜30℃の温度範囲で実施することを特徴とする、方法。
  12. 請求項8記載の方法において、工程b)の反応は、6≦pH≦8、好ましくはpH7で実施することを特徴とする、方法。
  13. 請求項1〜12いずれかの項記載の方法において、工程c)の非プロトン性溶媒は、アセテート、メチレンクロリド及びトルエンから成る群より選ばれることを特徴とする、方法。
  14. 請求項13記載の方法において、非プロトン性溶媒は、メチレンクロリド又はトルエンであることを特徴とする、方法。
  15. 請求項1〜14いずれかの項記載の方法において、工程c)のアセチル化剤は、無水酢酸、ハロゲン化アセチル及びアセテートから成る群より選ばれることを特徴とする、方法。
  16. 請求項15記載の方法において、アセチル化剤は、イソプロペニルアセテート、アセチルクロリド、無水酢酸又はメチルアセテートであることを特徴とする、方法。
  17. 請求項1〜16いずれかの項記載の方法において、工程c)の触媒は、PTSA、メタンスルホン酸、トリエチルアミン、ベンゼンスルホン酸及び硫酸から成る群より選ばれることを特徴とする、方法。
  18. 請求項17記載の方法において、触媒は、PTSA又はトリエチルアミンであることを特徴とする、方法。
  19. 請求項1〜18いずれかの項記載の方法において、工程c)の反応は15〜75℃の温度で実施し、好ましくは25〜70℃で実施することを特徴とする、方法。
  20. 請求項1〜19いずれかの項記載の方法において、工程d)の極性非プロトン性溶媒は、アセトン、メチルエチルケトン又はMIBKであり、好ましくはアセトンであることを特徴とする、方法。
  21. 請求項1〜20いずれかの項記載の方法において、プラスグレルの医薬的に許容し得る塩は、所望する塩の共役酸が極性溶媒中に溶解している溶液を添加することにより、プラスグレル塩基を、プラスグレルHXの所望する医薬的の許容し得る塩に転化することにより調製することを特徴とする、方法。
    Figure 2014524929
  22. 請求項21記載の方法において、上記共役酸は、マレイン酸、シュウ酸、クエン酸及び酒石酸からなる群より選ばれる有機酸並びにスルホン酸誘導体の共役酸から成る群より選ばれることを特徴とする、方法。
  23. 請求項21記載の方法において、上記共役酸はハロゲン化水素酸であることを特徴とする、方法。
  24. 請求項21記載の方法において、HClは共役酸であり、次の式(Ia)で表されるプラスグレルヒドロクロリドは、
    Figure 2014524929
    極性溶媒にHCLが溶解した溶液を添加することにより、又は、トリメチルクロロシラン(TMS−Cl)と、プラスグレルに対して少なくとも1当量のプロトン性溶媒を組み合わせた非プロトン性溶媒若しくはプロトン性溶媒を、前記の調製されたプラスグレル塩基に添加することにより得ることを特徴とする、方法。
  25. 請求項24記載の方法において、非プロトン性溶媒はアセトンであることを特徴とする、方法。
  26. 請求項1〜25いずれかの項記載の方法において、プラスグレルマレイン酸塩(Ib)は、塩基及び非プロトン性極性溶媒を添加することによりプラスグレル塩基に転化することを特徴とする、方法。
  27. 請求項1〜26いずれかの項記載の方法において、プラスグレル塩基のプラスグレルマレイン酸塩への転化は、極性溶媒にマレイン酸が溶解した溶液を添加することにより実施することを特徴とする、方法。
  28. 請求項27記載の方法において、極性溶媒はアセトンであることを特徴とする、方法。
  29. 請求項1〜28いずれかの項記載の方法において、プラスグレルマレイン酸塩を純度99.5%以上で得ることを特徴とする、方法。
  30. 次の式(IV)で表される化合物を調製するにあたり、
    Figure 2014524929
    a)次の式(V)
    Figure 2014524929
    で表される化合物を極性プロトン性溶媒の存在下、液体臭素で臭素化して、式(IV)の化合物を得る
    ことを含む、式(IV)の化合物の調製方法。
  31. 請求項30記載の方法において、工程a)の反応温度範囲は15〜40℃、好ましくは20〜32℃、より好ましくは23〜30℃であることを特徴とする、方法。
  32. 請求項30又は31記載の方法において、工程a)の極性プロトン性溶媒は、アルコール、アルコキシレーテッドアルコール、アリールオキシレーテッドアルコール及びポリオールから成る群より選ばれることを特徴とする、方法。
  33. 請求項32記載の方法において、工程a)の極性プロトン性溶媒はアルコール、好ましくはメタノールであることを特徴とする、方法。
  34. 請求項30〜33いずれかの項記載の方法において、工程a)の式(V)の化合物に対する液体臭素のモル比が1〜2、好ましくは1.1〜1.5であることを特徴とする、方法。
  35. プラスグレル塩基及びその塩を調製するための、請求項1〜34いずれかの項記載の方法により得られた式(IV)の化合物の使用。
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