JP2002144958A - 車両用ランプの点灯制御装置 - Google Patents

車両用ランプの点灯制御装置

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JP2002144958A
JP2002144958A JP2000337828A JP2000337828A JP2002144958A JP 2002144958 A JP2002144958 A JP 2002144958A JP 2000337828 A JP2000337828 A JP 2000337828A JP 2000337828 A JP2000337828 A JP 2000337828A JP 2002144958 A JP2002144958 A JP 2002144958A
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Masao Yamada
雅央 山田
Taketoshi Sato
武利 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用ランプに断線が発生した場合に、他種
類の車両用ランプを適切に点灯させて代用させる車両用
ランプの点灯制御装置を、より簡単かつ低コストで提供
する。 【解決手段】 演算処理回路1は、複数種類の車両用ラ
ンプ10〜14に対して夫々直列に接続されているFE
T4〜8に対してスイッチング制御信号を出力し、各車
両用ランプ10〜14の点消灯を制御すると共に、断線
検出回路15がヘッドライトLo10の断線を検出する
と代わりにヘッドライトHi11を調光制御して点灯さ
せる。そして、FET4〜8,断線検出回路15及び演
算処理回路1を同一の半導体基板上に集積回路装置とし
て構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、何れかの車両用ラ
ンプの断線が検出された場合に、代わりに異なる種類の
車両用ランプを点灯させるように制御する車両用ランプ
の点灯制御装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば、車両用ランプ
は通常車両の外部に複数設けられているが、夫々運転の
安全性を確保したり、他の車両に対して自車両を認識さ
せたり或いは運転動作の予告などを行うために設けられ
ている。従って、何れの車両用ランプが断線した場合
も、何らかの支障を来すことになるため好ましくない。
【0003】斯様な問題に対処するため、例えば、特開
平11−291815号公報には、テールランプに断線
が発生した場合に、ストップランプを点灯させて代用さ
せる技術が開示されている。そして、この技術では、ス
トップランプを代用点灯させる場合に、ECUが夫々の
ランプの給電ラインに介挿されているリレーの接続を切
換えてテールランプを輝度調整手段側の給電ラインに接
続し、更に、ECUが輝度調整手段に対して輝度調整信
号を出力するようになっている。
【0004】即ち、この従来技術においては、点灯制御
を行うECUと、接続切換えを行うリレーと、輝度調整
を行うための輝度調整手段が何れも個別に構成されてい
るため部品点数が多い。従って、組立て用部品の管理コ
ストや組立て工数が余分に必要となってしまう。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、車両用ランプに断線が発生した場合
に、他種類の車両用ランプを適切に点灯させて代用させ
る車両用ランプの点灯制御装置を、より簡単かつ低コス
トで提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の車両用ラ
ンプの点灯制御装置によれば、点消灯制御手段は、複数
種類の車両用ランプに対して夫々直列に接続されている
半導体スイッチング素子に対してスイッチング制御信号
を出力し、各車両用ランプの点消灯を制御する。また、
断線検出手段が何れかの車両用ランプの断線を検出した
場合は、当該車両用ランプに代えて、異なる種類の車両
用ランプを点灯させるように制御する。そして、以上の
半導体スイッチング素子,断線検出手段及び点消灯制御
手段を同一の半導体基板上に構成するので、断線が発生
した車両用ランプの代わりに異なる車両用ランプを点灯
させる制御を行う構成を、小形化し且つ低コスト化する
ことができる。更に、各車両用ランプの点消灯制御を半
導体スイッチング素子を介して行うので、各車両用ラン
プの光量制御を半導体スイッチング素子のスイッチング
制御によって容易に行うことができる。
【0007】請求項2記載の車両用ランプの点灯制御装
置によれば、断線検出手段は、車両の始動時に各車両用
ランプの断線検出を所定の時間間隔をおいて行う。即
ち、各車両用ランプの断線検出は、車両の運転が開始さ
れる前等に一括して行うことが望ましい。ところで、車
両用ランプの断線を検出するには各ランプに通電を行う
必要があるが、各ランプの通電時には比較的大きな突入
電流が流れるため、全てのランプに一斉に通電を行う
と、車両のバッテリ電圧が急激に低下して寿命を縮めて
しまうおそれがある。
【0008】そこで、断線検出手段が、各車両用ランプ
の断線検出を所定の時間間隔をおいて行うことで、バッ
テリにかかる負荷が短時間内に集中することを回避し
て、寿命の低下を防止することができる。
【0009】請求項3記載の車両用ランプの点灯制御装
置によれば、点消灯制御手段は、車両用ランプの断線を
検出する場合に、夫々対応する半導体スイッチング素子
をスイッチング制御して断続的に通電を行うので、断線
検出時における消費電力を低減してバッテリの負荷をよ
り軽減することができる。
【0010】請求項4記載の車両用ランプの点灯制御装
置によれば、断線検出手段が何れかの車両用ランプの断
線を検出した場合に、車両の乗員に対して警告を行うた
めの警告手段を備えるので、車両の乗員に断線が発生し
たことを確実に警告報知することができる。
【0011】請求項5記載の車両用ランプの点灯制御装
置によれば、点消灯制御手段は、代わりに点灯させる車
両用ランプが対向車両の乗員等によって視認される相対
輝度が、断線した車両用ランプと同程度になるように制
御する。例えば、代わりに点灯させる車両用ランプの相
対輝度が断線した車両用ランプよりも高い場合には対向
車両の乗員等が眩しさを感じる場合もあるので、代わり
に点灯させる車両用ランプの相対輝度を低下させるよう
に半導体スイッチング素子のスイッチング制御を行う。
逆に、代わりに点灯させる車両用ランプの相対輝度が断
線した車両用ランプよりも低い場合には対向車両の乗員
等による視認性が低下するので、例えば、複数種類の車
両用ランプを同時に点灯させるようにする。
【0012】斯様にして代わりに点灯させる車両用ラン
プの相対輝度を調整することで、過剰な相対輝度が対向
車両の乗員の運転を妨げることを防止したり、或いは、
自車両の視認性が低下することを防止できる。
【0013】請求項6記載の車両用ランプの点灯制御装
置によれば、点消灯制御手段は、断線した車両用ランプ
がロウビームヘッドライトである場合は代わりにハイビ
ームヘッドライトを点灯させるので、ロウビームヘッド
ライトの断線が車両の運転中に判明した場合でも、ハイ
ビームヘッドライトを代用して運転を続行することがで
きる。
【0014】請求項7記載の車両用ランプの点灯制御装
置によれば、点消灯制御手段は、ロウビームヘッドライ
トと共にハイビームヘッドライトが断線している場合は
代わりにフォグランプを点灯させるので、ヘッドライト
用ランプが何れも断線している場合でも、次善の対策を
行うことができる。
【0015】請求項8記載の車両用ランプの点灯制御装
置によれば、点消灯制御手段は、断線した車両用ランプ
が方向指示灯である場合は代わりに車幅灯を点滅させる
ように対応する半導体スイッチング素子をスイッチング
制御するので、車幅灯を方向指示灯の代わりに用いるこ
とができる。
【0016】請求項9記載の車両用ランプの点灯制御装
置によれば、点前記点消灯制御手段は、方向指示灯と共
に車幅灯が断線している場合は代わりにフォグランプを
点滅させるので、車幅灯が断線していてもフォグランプ
を方向指示灯の代わりに用いることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1実施例)以下、本発明の第
1実施例について図1乃至図3を参照して説明する。図
1は、電気的構成を示す機能ブロック図である。演算処
理回路(点消灯制御手段,断線検出手段)1は、外部の
車両用ECU(Electronic Control Unit) 2より与えら
れる制御信号に応じて、車両外部のフロント側に配置さ
れている各種車両用ランプの点消灯制御を行うものであ
り、CPU等から構成されている。
【0018】演算処理回路1は、例えばフォトカプラな
どで構成される駆動回路3を介してNチャネルMOSF
ET(半導体スイッチング素子)4〜8のゲートにゲー
ト信号を与えるようになっている。各FET4〜8のド
レインは、車両のバッテリ9の正側端子に共通に接続さ
れており、ソースは、夫々車両用ランプたるヘッドライ
トLo(ロウビーム)10,ヘッドライトHi(ハイビ
ーム)11,フォグランプ12,車幅灯13及びウイン
カ(方向指示灯)14のバルブを介してグランドに接続
されている。
【0019】断線検出回路(断線検出手段)15は、各
車両用ランプ10〜14の断線検出を行うものであり、
その出力端子は対応する各車両用ランプ10〜14の電
源側(即ち、FET4〜8のソース)に夫々接続されて
いる。そして、断線検出回路15は、演算処理回路1が
FET4〜8を夫々ONさせて各車両用ランプ10〜1
4に電圧を印加した場合に、それら電源側端子の電圧レ
ベルをバッテリ9の電圧レベルと比較することによって
断線検出を行い、その検出結果を演算処理回路1に出力
するようになっている。
【0020】尚、演算処理回路1,駆動回路3,FET
4〜8及び断線検出回路15は、点灯制御装置16を構
成している。また、点灯制御装置16は、半導体基板上
に集積回路装置として構成されている。
【0021】一方、ECU2には、車室内のインスツル
メントパネル等に配置されている各種スイッチ17の操
作信号が与えられている。また、ECU2は、点灯制御
装置16による車両用ランプ10〜14の断線検出結果
に応じて車両の乗員に警告を行うための警告ランプ(警
告手段)18を点灯制御するようになっている。尚、E
CU2と点灯制御装置16の演算処理回路1とは、例え
ば車内LAN等によって通信を行うようになっている。
また、通常、車両用ランプは車両の右側に配置されるも
のと左側に配置されるものとで1組をなしているが、図
1では何れか一方側のみを示している。
【0022】次に、本実施例の作用について図2及び図
3をも参照して説明する。図2は、ヘッドライトLo1
0が点消灯される場合の演算処理回路1の制御内容を示
すフローチャートである。演算処理回路1は、ECU2
を介してヘッドライトLo10のON信号が与えられる
と(ステップA1,「YES」)、断線検出回路15に
よってヘッドライトLo10の断線検出を行う(ステッ
プA2)。
【0023】ステップA2における断線検出は、演算処
理回路1がFET4をONさせた場合におけるヘッドラ
イトLo10の電源側端子の電位が、バッテリ9の電源
電圧とほぼ等しいか否かによって検出する。即ち、ヘッ
ドライトLo10が断線しておらず正常であればFET
4には5A程度のドレイン電流が流れるため、FET4
のON抵抗によって電圧降下が生じる。例えば、ON抵
抗が20mΩであれば0.1V程度の電圧降下が発生す
る。従って、断線検出回路15は、両者の電位差が0.
1V以上ある場合は“断線無し”と判定し、両者の電位
差が0.1V未満である場合は“断線”と判定する。
【0024】断線検出回路15が断線を検出しなかった
場合(ステップA3,「NO」)、演算処理回路1は、
FET4にゲート信号を出力して点灯させる(ステップ
A4)。そして、演算処理回路1は、ECU2を介して
ヘッドライトLo10のON信号が与えられなくなると
(ステップA4a,「NO」)、ヘッドライトLo10
を消灯させて(ステップA13)処理を終了する。
【0025】一方、ステップA3において、断線検出回
路15がヘッドライトLo10の断線を検出すると(ス
テップA3,「YES」)、演算処理回路1は、ヘッド
ライトHi11を選択し(ステップA5)その断線検出
を行わせる(ステップA6)。断線検出回路15がヘッ
ドライトHi11の断線を検出しなかった場合は(ステ
ップA7,「NO」)、演算処理回路1は、FET5に
ゲート信号を出力して調光制御を行い(ステップA
8)、ヘッドライトHi11を点灯させる(ステップA
9)。そして、ステップA4aに移行する。
【0026】尚、ステップA8における調光制御は、以
下のように行う。ヘッドライトHi11の投光角度は、
車両の進行方向に対して略平行になっているため、ヘッ
ドライトLo10に代えて連続点灯させると、対向車両
の乗員等にとっては眩しすぎることになってしまう。そ
こで、演算処理回路1は、代わりにヘッドライトHi1
1を点灯させる場合にFET5をスイッチング制御(P
WM制御)して間欠的に点灯させ、その相対輝度(即
ち、対向車両の乗員等によって視認される輝度)がヘッ
ドライトLo10と同程度となるように減光調整する。
【0027】また、ステップA7において、ヘッドライ
トHi11も断線している場合(「YES」)、演算処
理回路1は、断線検出回路15に制御信号を与えてフォ
グランプ12を選択して(ステップA10)その調光制
御を行い(ステップA11)フォグランプ12を点灯さ
せて(ステップA12)ステップA1に戻る。尚、ステ
ップA11における調光制御は、ステップA8と同様の
趣旨に基づいて、フォグランプ12の相対輝度がヘッド
ライトLo10と同程度となるように減光調整するもの
である。
【0028】図3は、運転者がウインカスイッチをON
した場合の制御内容を示すフローチャートである。ステ
ップB1〜B4aの処理は、ステップA1〜A4aの処
理をウインカ14に置き換えたものである。そして、断
線検出回路15がウインカ14の断線を検出した場合
(ステップB3,「YES」)、演算処理回路1は、断
線検出回路15に制御信号を与えて車幅灯13を選択し
(ステップB5)その断線検出を行わせる(ステップB
6)。
【0029】断線検出回路15が車幅灯13の断線を検
出しなかった場合は(ステップB7,「NO」)、演算
処理回路1は、FET5にゲート信号を出力して点滅制
御を行い(ステップB8)、ウインカ14に代えて車幅
灯13を断続的に点滅させて(ステップB9)ステップ
B4aに移行する。
【0030】また、ステップB7において、車幅灯13
も断線している場合(「YES」)、演算処理回路1
は、断線検出回路15に制御信号を与えてフォグランプ
12を選択して(ステップB10)その点滅制御を行い
(ステップB11)フォグランプ12を点滅させて(ス
テップB12)ステップB4aに移行する。
【0031】以上のように本実施例によれば、演算処理
回路1は、複数種類の車両用ランプ10〜14に対して
夫々直列に接続されているFET4〜8に対してスイッ
チング制御信号を出力し、各車両用ランプ10〜14の
点消灯を制御すると共に、断線検出回路15がヘッドラ
イトLo10の断線を検出すると代わりにヘッドライト
Hi11を点灯させるので、ヘッドライトLo10の断
線が車両の運転中に判明した場合でも、ヘッドライトH
i11を代用して車両の運転を続行することができる。
【0032】その場合、演算処理回路1は、ヘッドライ
トHi11の相対輝度がヘッドライトLo10と同程度
となるように減光調整するので、過剰な相対輝度が対向
車両の乗員の運転を妨げることを防止したり、或いは、
自車両の視認性が低下することを防止できる。更に、演
算処理回路1は、ヘッドライトLo10と共にヘッドラ
イトHi11が断線している場合は代わりにフォグラン
プ12を点灯させるので、ヘッドライト10,11が何
れも断線している場合でも、次善の対策を行うことがで
きる。
【0033】また、本実施例によれば、演算処理回路1
は、ウインカ14が断線した場合は代わりに車幅灯13
を点滅させるので、車幅灯13をウインカ14の代わり
に用いることができる。更に、ウインカ14と共に車幅
灯13が断線している場合は代わりにフォグランプ12
を点滅させるので、車幅灯13が断線していてもフォグ
ランプ12をウインカ14の代わりに用いることができ
る。
【0034】そして、以上のFET4〜8,断線検出回
路15及び演算処理回路1を同一の半導体基板上に集積
回路装置として構成し点灯制御装置16としたので、全
体を小形化し且つ低コスト化することができる。更に、
各車両用ランプ10〜14の点消灯制御をFET4〜8
を介して行うので、各車両用ランプ10〜14の光量を
上記のように制御する場合に、FET4〜8のスイッチ
ング制御によって容易に行うことができる。
【0035】(第2実施例)図4乃至図7は本発明の第
2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には
同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分につい
てのみ説明する。第2実施例の構成は基本的に第1実施
例と同様であり、演算処理回路1の制御内容が若干異な
っている。即ち、第2実施例では、演算処理回路1は、
車両の始動時に全ての車両用ランプ10〜14の断線検
出を行うようになっている。ここでの車両の始動時と
は、例えば、キーレスエントリシステムにおけるリモコ
ンキーによって解錠信号が与えられた場合や、エンジン
が始動された場合などである。
【0036】図4は、車両の始動時における断線検出の
フローチャートである。例えば、イグニッションONに
よってエンジンが始動されると(スタート)、演算処理
回路1は、何れかの車両用ランプ10〜14の内1つを
選択して断線検出回路15により断線検出を行う(ステ
ップC1)。尚、この場合、演算処理回路1は、検出対
象ランプに対応するFETにスイッチング制御信号を与
えて検出対象ランプを間欠的に通電するようにPWM制
御し、断線検出時における消費電力を極力低減する。
【0037】検出対象のランプについて断線が検出され
なければ(ステップC2,「NO」)ステップC5に移
行し、断線が検出された場合は(「YES」)、検出対
象のランプについて断線フラグをセットする(ステップ
C3)。即ち、演算処理回路1内部のRAMにおける所
定のフラグ格納領域に“1”をセットする。それから、
ステップC4に移行すると、演算処理回路1は、ECU
2に制御データを送信して、断線が検出された車両用ラ
ンプに対応する警告ランプ18を点灯表示させて、車両
の乗員に報知を行う。
【0038】続くステップC5において、演算処理回路
1は、所定時間が経過するまで待機する。ここで、所定
時間の経過を待つのは、各車両用ランプの通電時には図
5に示すように比較的大きな突入電流が流れるため、全
てのランプに一斉に通電を行うと、バッテリ9の電圧が
急激に低下して寿命を縮めてしまうおそれがあるためで
ある。従って、各車両用ランプ10〜14の断線検出を
所定の時間間隔をおいて行うことで、バッテリ9にかか
る負荷が短時間内に集中することを回避して寿命の低下
を防止する。
【0039】図5に示す一例では、バッテリ9の電圧が
14V,2つのヘッドライトLo10が夫々55Wであ
る場合に、突入電流がピークから定常電流値の2倍程度
となるのに約50ms,安定するまで約200msを要
している。従って、この場合には、ステップC5におけ
る所定時間を50ms〜200msの間に設定するのが
好ましい。
【0040】ステップC5において所定時間が経過する
と(「YES」)、演算処理回路1は、全ての車両用ラ
ンプ10〜14を断線検出していなければ(ステップC
6),「NO」)ステップC1に戻り、次のランプにつ
いて同様に断線検出を行う。ステップC6において、全
てのランプについて断線検出を終了すると(「YE
S」)処理を終了する。
【0041】図6及び図7は、第1実施例における図2
及び図3に対応するフローチャートである。図6におい
て、演算処理回路1は、ステップA1で「YES」と判
断すると、ステップA2を実行せず、ステップA3に代
わるステップA14を実行する。ステップA14では、
ヘッドライトLo10について断線フラグがセットされ
ているか否かを判断し、セットされていなければ(「N
O」)ステップA4に移行し、セットされていれば
(「YES」)ステップA5に移行する。
【0042】また、ステップA5においてヘッドライト
Hi11を選択した場合も、ステップA6を実行するこ
となくステップA7に代わるステップA15を実行し、
ヘッドライトLo10について断線フラグがセットされ
ているか否かを判断する。そして、断線フラグがセット
されていなければ(「NO」)ステップA8に移行し、
セットされていれば(「YES」)ステップA9に移行
する。その他の処理は第1実施例と同様である。
【0043】一方、図7において、演算処理回路1は、
ステップB1で「YES」と判断すると、ステップB2
を実行せず、ステップB3に代わるステップB14を実
行する。ステップB14では、ウインカ14について断
線フラグがセットされているか否かを判断し、セットさ
れていなければ(「NO」)ステップB4に移行し、セ
ットされていれば(「YES」)ステップB5に移行す
る。
【0044】また、ステップB5において車幅灯12を
選択した場合も、ステップB6を実行することなくステ
ップB7に代わるステップB15を実行し、車幅灯12
について断線フラグがセットされているか否かを判断す
る。そして、断線フラグがセットされていなければ
(「NO」)ステップB8に移行し、セットされていれ
ば(「YES」)ステップB9に移行する。その他の処
理は第1実施例と同様である。
【0045】以上のように第2実施例よれば、演算処理
回路1は、車両の始動時に各車両用ランプ10〜14の
断線検出を所定の時間間隔をおいて行うので、バッテリ
9にかかる負荷が短時間内に集中することを回避して、
寿命の低下を防止することができる。
【0046】また、演算処理回路1は、車両用ランプ1
0〜14の断線を検出する場合に、夫々対応するFET
4〜8をスイッチング制御して断続的に通電を行うの
で、断線検出時における消費電力を低減してバッテリ9
の負荷を一層軽減することができる。更に、断線検出回
路15が何れかの車両用ランプの断線を検出した場合
に、演算処理回路1は、ECU2を介して対応する警告
ランプ18を点灯させるので、車両の乗員に断線が発生
したことを確実に警告報知することができる。
【0047】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。断線検出回路15は、バッテリ9の
電圧と各車両用ランプ10〜14の電源側端子と電位差
を比較するものに限らず、例えば、各車両用ランプ10
〜14の電源側端子電圧を全て測定した結果、他の電圧
よりも高い電圧を示すものが1つ以上あった場合には、
その車両用ランプが断線していると判断しても良い。ま
た、断線検出手段は、電圧を検出するものに限らず、F
ET4〜8に代えてドレイン電流を分流した電流が検出
可能である電流検出端子付のFETを配置し、その電流
検出端子において電流が検出されるか否かによって判定
しても良い。断線検出手段と点消灯制御手段とは、夫々
全く独立に構成しても良い。第1実施例において、断線
を検出した場合は第2実施例と同様に警告を行っても良
い。警告手段は、音声によって報知を行うものでも良
い。第2実施例における車両の始動時の断線検出と、第
1実施例における各車両用ランプ10〜14のON信号
が与えられた場合の断線検出とを何れも行うようにして
も良い。車両始動時の断線検出において、各車両用ラン
プに対する検出を所定時間間隔を開けて行う処理や、P
WM制御する処理は、バッテリに必要とされる寿命に応
じて適宜行えば良い。車両のリア側に配置される車両用
ランプであるストップランプやテールランプなどについ
ても、同様の制御を行っても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であり、電気的構成を示す
機能ブロック図
【図2】ヘッドライトLoが点消灯される場合におけ
る、演算処理回路の制御内容を示すフローチャート
【図3】ウインカが点消灯される場合における、図2相
当図
【図4】本発明の第2実施例であり、車両の始動時にお
ける断線検出のフローチャート
【図5】車両用ランプの突入電流波形の一例を示す図
【図6】図2相当図
【図7】図3相当図
【符号の説明】
1は演算処理回路(点消灯制御手段,断線検出手段)、
4〜8はNチャネルMOSFET(半導体スイッチング
素子)、9はバッテリ、10はヘッドライトLo(車両
用ランプ)、11はヘッドライトHi(車両用ラン
プ)、12はフォグランプ(車両用ランプ)、13は車
幅灯(車両用ランプ)、14はウインカ(方向指示灯,
車両用ランプ)14、15は断線検出回路(断線検出手
段)、16は点灯制御装置、18は警告ランプ(警告手
段)を示す。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の車両用ランプに対して夫々直
    列に接続され、各車両用ランプに通電を行うための半導
    体スイッチング素子と、 前記各車両用ランプについて断線が生じているか否かを
    検出する断線検出手段と、 前記半導体スイッチング素子に対してスイッチング制御
    信号を出力し各車両用ランプの点消灯を制御すると共
    に、前記断線検出手段が何れかの車両用ランプの断線を
    検出した場合は、当該車両用ランプに代えて、異なる種
    類の車両用ランプを点灯させるように制御する点消灯制
    御手段とを備え、 前記半導体スイッチング素子,前記断線検出手段及び前
    記点消灯制御手段は、同一の半導体基板上に構成されて
    いることを特徴とする車両用ランプの点灯制御装置。
  2. 【請求項2】 前記断線検出手段は、車両の始動時に前
    記各車両用ランプの断線検出を所定の時間間隔をおいて
    行うことを特徴とする請求項1記載の車両用ランプの点
    灯制御装置。
  3. 【請求項3】 前記点消灯制御手段は、車両用ランプの
    断線を検出する場合に、夫々対応する半導体スイッチン
    グ素子をスイッチング制御して断続的に通電を行うこと
    を特徴とする請求項2記載の車両用ランプの点灯制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記断線検出手段が何れかの車両用ラン
    プの断線を検出した場合に、車両の乗員に対して警告を
    行うための警告手段を備えたことを特徴とする請求項1
    乃至3の何れかに記載の車両用ランプの点灯制御装置。
  5. 【請求項5】 前記点消灯制御手段は、代わりに点灯さ
    せる車両用ランプが対向車両の乗員等によって視認され
    る相対輝度が、断線した車両用ランプと同程度になるよ
    うに制御することを特徴とする請求項1乃至4の何れか
    に記載の車両用ランプの点灯制御装置。
  6. 【請求項6】 前記点消灯制御手段は、断線した車両用
    ランプがロウビームヘッドライトである場合は代わりに
    ハイビームヘッドライトを点灯させることを特徴とする
    請求項1乃至5の何れかに記載の車両用ランプの点灯制
    御装置。
  7. 【請求項7】 前記点消灯制御手段は、ロウビームヘッ
    ドライトと共にハイビームヘッドライトが断線している
    場合は代わりにフォグランプを点灯させることを特徴と
    する請求項6記載の車両用ランプの点灯制御装置。
  8. 【請求項8】 前記点消灯制御手段は、断線した車両用
    ランプが方向指示灯である場合は代わりに車幅灯を点滅
    させるように対応する半導体スイッチング素子をスイッ
    チング制御することを特徴とする請求項1乃至7の何れ
    かに記載の車両用ランプの点灯制御装置。
  9. 【請求項9】 前記点消灯制御手段は、方向指示灯と共
    に車幅灯が断線している場合は代わりにフォグランプを
    点滅させることを特徴とする請求項8記載の車両用ラン
    プの点灯制御装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005297818A (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Omron Corp 照明制御装置及び故障検出装置
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JP2007300781A (ja) * 2006-04-04 2007-11-15 Denso Corp 負荷制御装置及び負荷制御方法
US7659670B2 (en) 2006-09-21 2010-02-09 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Headlamp control circuit
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