JP2002144418A - 延伸加工用ビニルアルコール系重合体フィルムの切断方法および偏光フィルム - Google Patents

延伸加工用ビニルアルコール系重合体フィルムの切断方法および偏光フィルム

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JP2002144418A JP2000348188A JP2000348188A JP2002144418A JP 2002144418 A JP2002144418 A JP 2002144418A JP 2000348188 A JP2000348188 A JP 2000348188A JP 2000348188 A JP2000348188 A JP 2000348188A JP 2002144418 A JP2002144418 A JP 2002144418A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一な延伸が容易で、液晶表示画面の大型化
に対応可能な幅広の偏光フィルムの製造原料として有用
な、延伸加工用ビニルアルコール系重合体フィルムを得
る。 【解決手段】 刃物を用いて、延伸加工前に予めビニル
アルコール系重合体フィルムの幅方向の両端部を除去す
るように切断するものであり、該切断に供されるビニル
アルコール系重合体フィルムの温度を10℃乃至70℃
とし、揮発分を0.1%乃至10%とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏光フィルムや寒
冷紗の製造原料として有用で、延伸加工時にフィルムの
幅方向の両端部からの破断が少なく、均一な延伸を行い
やすい、延伸加工用ビニルアルコール系重合体フィルム
の製造法および該フィルムを用いて作製した偏光フィル
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光の透過および遮蔽機能を有する偏光板
は、光のスイッチング機能を有する液晶とともに、液晶
ディスプレイ(LCD)の基本的な構成要素である。こ
のLCDの適用分野も、開発初期の頃の電卓および腕時
計などの小型機器から、近年では、ラップトップパソコ
ン、ワープロ、液晶カラープロジェクター、車載用ナビ
ゲーションシステム、液晶テレビ、パーソナルホンおよ
び屋内外の計測機器などの広範囲に広がり、従来品以上
に安価な偏光板が求められている。
【0003】偏光板は、一般にビニルアルコール系重合
体フィルム(以下、ビニルアルコール系重合体を「PV
A」、ビニルアルコール系重合体フィルムを「PVAフ
ィルム」と略記することがある)を一軸延伸させて染色
するか、染色した後一軸延伸してから、ホウ素化合物で
固定処理を行った(染色と固定処理が同時の場合もあ
る)偏光フィルムに、三酢酸セルロース(TAC)フィ
ルムや酢酸・酪酸セルロース(CAB)フィルムなどの
保護膜を貼り合わせた構成となっている。
【0004】また、農業の合理化や機械化に伴い、PV
A製の寒冷紗やビニルハウス内のPVA製の保温カーテ
ンなども注目されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、偏光フィル
ムや寒冷紗を製造するには、前記したようにPVAフィ
ルムを延伸する延伸工程が必要であるが、外観的には均
一に見えるPVAフィルムであっても、フィルム幅方向
の中央部と両端部とでは厚みが異なっていたり乾燥の程
度が異なっているため、延伸加工を行うと、フィルムの
幅方向の両端部が裂けてそこから破断することがあり、
大きなコストロスとなる。偏光板メーカーや寒冷紗メー
カーでは、収率改善のために延伸加工時に破断が発生し
ないPVAフィルムが要望されている。
【0006】そこで、本発明の目的は、延伸加工時にフ
ィルムの幅方向の両端部からの破断が少なく、均一な延
伸が容易で、寒冷紗や偏光フィルムの製造原料として有
用なPVAフィルムを得られるようにする点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者らは、延伸加工前に予めPVAフィルムの
幅方向の両端部を除去するように切断する方法に着目
し、温度と揮発分が特定の範囲に保たれたPVAフィル
ムを刃物による切断に供することにより、均一な延伸を
容易に行うことができ、偏光フィルムや寒冷紗などの製
造原料として有用な、PVAフィルムを得ることができ
ることを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明
は、刃物を用いて、延伸加工前に予めPVAフィルムの
幅方向の両端部を除去するように切断する方法であっ
て、該切断に供されるPVAフィルムの温度が10℃乃
至70℃で、揮発分が0.1%乃至10%である延伸加
工用PVAフィルムの切断方法である。
【0008】本発明によれば、目的とする偏光フィルム
や寒冷紗などの製造原料として有用な、延伸加工用PV
Aフィルムが確実に得られる。よって、延伸加工時にフ
ィルムの幅方向の両端部からの破断の発生が少なく、均
一な延伸加工が容易で、幅広の良品が高い収率で得ら
れ、液晶表示画面の低価格化などに対応可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、延伸加工前に予めPVAフィルムの幅
方向の両端部を除去するように切断する際に、PVAフ
ィルムの温度が10℃乃至70℃であることが重要で、
より好ましくは20℃乃至60℃である。PVAフィル
ムの温度が70℃を超える場合には、PVAフイルムが
柔軟になりすぎてきれいにスリットできず、延伸加工時
にPVAフィルムの両端部から破断が発生しやすい。一
方、PVAフィルムの温度が10℃未満では、フィルム
が硬くなってスリット時にPVAフィルムが破断するこ
とがある。また、PVAフィルムを製膜時に10℃未満
にまで冷却しようとすると、冷却ロール表面で結露が起
こり、PVAフィルムに水滴が付着して、ロール状に巻
き上げて保存したときにブロッキングすることがある。
また、延伸加工時に水滴が付着した部分から破断が発生
することがある。
【0010】ここで、PVAフィルムをスリットする時
の温度の測定は、スポットタイプディジタル放射温度計
(温度計505A、ミノルタ株式会社製)を用いて測定
した。
【0011】また、本発明において、製膜途中、製膜後
または延伸加工前に予めPVAフィルムの幅方向の両端
部を除去するように切断する際に、PVAフィルムの揮
発分は、0.1%乃至10%であることが重要で、より
好ましくは2%乃至6%である。PVAフィルムの揮発
分が0.1%未満では、フィルムが硬くなってスリット
時にPVAフィルムが破断することがある。一方、PV
Aフィルムの揮発分が10%を超える場合には、PVA
フイルムが柔軟になりすぎてきれいにスリットできず、
延伸加工時にPVAフィルムの両端部から破断が発生し
やすい。
【0012】前記PVAフイルムの揮発分は、加熱金属
ロールやフローティングドライヤーなどを単独でまたは
1種または2種以上を組み合わせて、目的の値まで乾燥
しても良いし、目的の値より乾燥させたPVAフイルム
を、加湿器などで揮発分を付与して目的の値にしても良
く、方法に特に制限はない。ここで、PVAフイルムを
スリットする時の揮発分の測定は、83°Cの真空乾燥
機中で20分間乾燥した時の重量減少率で測定した。
【0013】本発明において、PVAフィルムをスリッ
トする時の刃物の素材としては金属製、セラミック製な
どが挙げられる。具体的には鉄、鉄合金、工具鋼、ステ
ンレス鋼、特にマルテンサイトステンレス鋼が好まし
く、それらの材料に窒化チタン、炭化チタン、炭化タン
グステンなどを表面処理している刃物が好ましい。刃物
の種類としては片刃(刃の背面にみねが形成されている
もの)、両刃(刃の背面にも刃が形成されているも
の)、丸刃などが挙げられる。
【0014】また、PVAフィルムをスリットする時の
刃物は、肉厚が0.05mm乃至1mmであることが好
ましい。より好ましくは0.1mm乃至0.3mmであ
る。肉厚が0.05mm未満の場合は、刃物自身が破損
しやすく、1mmを超える場合には、きれいにスリット
できず延伸加工時にPVAフィルムの両端部から破断が
発生しやすい。
【0015】また、刃物の刃先は、断面から見て両側面
が研磨された山型状であることが好ましい。刃先の断面
から見て、片側面だけが研磨された刃物の場合には、フ
ィルム幅に対し左右どちらかに進行しようとするため、
安定したスリットができず、延伸加工時にPVAフィル
ムの両端部から破断が発生しやすい。
【0016】刃物の刃先の角度は、3°から10°が好
ましい。刃先の角度が3°未満では、刃先の磨耗が激し
く、安定したスリットが難しくなることが多い。一方、
刃先の角度が10°を超えると、刃先が鈍くきれいなス
リットができず、延伸加工時にPVAフィルムの両端部
から破断が発生しやすい。
【0017】本発明における第1の切断方式は、互いに
平行した2本のロールにフィルムが実質的に接触してお
り、その接触点間距離が80cm以下、より好ましくは
50cm以下であり、そのロール間でフィルムを刃物で
切断するときに、刃物がフィルムを切断する位置と直近
のロールがフィルムと接触する位置との距離が、0.5
cm乃至15cm、より好ましくは1cm乃至10cm
であり、刃先とフィルムのなす角度が、25°乃至75
°、より好ましくは30°乃至60°である。該接触点
間距離が、80cmを超えるとPVAフィルムの走行が
安定せず、きれいなスリットができない。また、刃物が
フィルムを切断する位置と直近のロールがフィルムと接
触する位置との距離は、0.5cm未満や15cmを超
えると、やはりきれいなスリットができない。刃先の角
度が大きくなるほど、刃先とフィルムのなす角度を小さ
くすることが好ましい。
【0018】本発明における第2の切断方式は、複数の
大径部と小径部を交互に有する金属ロールの大径部での
周速がフィルム速度と実質的に同一であり、大径部とフ
ィルムとが実質的に接触しており、大径部での金属ロー
ルの直径が5cm乃至30cmであり、小径部、つまり
溝部の位置に刃物の刃先を当ててフィルムを切断する。
金属ロールの大径部での周速とフィルム速度とが異なる
場合には、PVAフィルムに傷が入り、得られる偏光フ
ィルムにも傷が残り商品価値を失う。大径部での金属ロ
ールの直径は、より好ましくは7.5cm乃至20cm
である。直径が5cm未満では、ロールに沿うフィルム
の湾曲度合いが急になりすぎて、きれいなスリットがで
きない。また、直径が30cmを超えるロールは、非常
に高価となり不経済である。
【0019】また、前記金属ロールの大径部の幅(軸方
向の長さ)は、1mm以上が好まし。さらにまた、大径
部の幅は小径部の幅と同一かより広いほうが好ましく、
小径部の幅は刃物の肉厚の2倍乃至50倍が好ましい。
複数の大径部の幅を全て同一にする必要はなく、目的と
するフィルム幅が達成できるように、大径部を少なくと
も3つ(すなわち、小径部(溝部)を少なくとも2つ)
有していれば良い。
【0020】本発明のPVAフィルムの幅方向の両端部
を除去した後のフィルム幅が2m以上であり、2.5m
以上であることが好ましく、特に3m以上であることが
最も好ましい。フィルム幅が2m未満の場合には、フィ
ルム中央部付近まで一軸延伸時のネックイン(幅方向の
収縮)の影響を受けやすく、幅広で光学性能が均一な偏
光フィルムが得ることが難しい。また、製膜後のPVA
フィルムの幅方向の両端部は、中央部と厚みが異なって
いたり乾燥の程度が異なっているため、除去しておく必
要がある。製膜後のPVAフィルムの幅方向の両端部を
残したままでは、安定した延伸が行うことができない。
【0021】前記第1、2の切断方式におけるフィルム
の切断時に、刃物がフィルムを切断する位置を移動させ
ずに、刃物をフィルムの流れ方向と平行な一方向のみ
に、フィルム速度の10万分の1以下の低速で移動させ
ることは、刃物の刃先全体を用いるという点で経済的で
ある。刃物の移動速度は、一定している必要がなく間欠
移動でも良い。しかし、刃物をフィルムの流れ方向に前
後させると、きれいなスリットができず延伸加工時に破
断が発生することが多い。
【0022】本発明で用いられるPVAは、例えば、ビ
ニルエステルを重合して得られたポリビニルエステルを
けん化することにより製造される。また該PVAをグラ
フト共重合した変性PVAや、ビニルエステルと共重合
可能なモノマーと共重合した変性ポリビニルエステルを
けん化することにより製造される変性PVAや、未変性
または変性PVAをアルデヒド類で水酸基の一部を架橋
したいわゆるポリビニルアセタール樹脂などを挙げるこ
とができる。
【0023】前記のビニルエステルとしては、酢酸ビニ
ル、ギ酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ピ
バリン酸ビニル、バーサティック酸ビニル、ラウリン酸
ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニルなどが例
示される。
【0024】一方、ビニルエステルと共重合可能なモノ
マーとしては、オレフィン類、アクリル酸およびその塩
およびニトリル類、アクリル酸エステル類、メタクリル
酸およびその塩およびニトリル類、メタクリル酸エステ
ル類、マレイン酸およびその塩およびニトリル類、マレ
イン酸エステル類、イタコン酸およびその塩およびニト
リル類、イタコン酸エステル類、アクリルアミドおよび
その誘導体、メタクリルアミドおよびその誘導体、N−
ビニルアミド類、ビニルエーテル類、ハロゲン化ビニル
類、アリル化合物、ビニルシリル化合物、酢酸イソプロ
ペニルなどを挙げることができる。
【0025】変性PVAを用いる場合は、変性量は15
モル%以下が好ましく、5モル%以下がより好ましい。
またコモノマーとしては、α−オレフィンが好ましく、
特にエチレンが好ましい。
【0026】PVAのけん化度は、偏光性能と耐久性の
点から95モル%以上が好ましく、特に99.5モル%
以上が最も好ましい。
【0027】前記けん化度とは、けん化によりビニルア
ルコール単位に変換され得る単位の中で、実際にビニル
アルコール単位にけん化されている単位の割合を示した
ものである。なお、PVAのけん化度は、JIS記載の
方法により測定を行った。
【0028】PVAの重合度は、偏光性能と耐久性の点
から1000以上が好ましく、特に2500以上が最も
好ましい。PVA重合度の上限は8000以下が好まし
く、6000以下がより好ましい。
【0029】前記PVAの重合度は、JIS K 67
26に準じて測定される。すなわちPVAを再けん化
し、精製した後、30℃の水中で測定した極限粘度から
求められる。
【0030】PVAフィルムを製造する際に使用される
PVAを溶解する溶剤としては、例えば、ジメチルスル
ホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、N−メチルピロリドン、エチレングリコール、ジグ
リセリン、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、トリメチロールプロパン、エチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン、グリセリン、水などを挙げることが
でき、これらのうち1種または2種以上を使用すること
ができる。これらのなかでも、ジメチルスルホキシド、
水、またはグリセリンと水の混合溶媒が好適に使用され
る。
【0031】PVA溶液または含水PVAには、必要に
応じて可塑剤、界面活性剤、二色性染料などを含有させ
ても良い。
【0032】PVAフィルムを製造する際に可塑剤とし
て、多価アルコールを添加することが好ましい。多価ア
ルコールとしては、例えば、エチレングリコール、グリ
セリン、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ジグリセリン、トリエチレングリコール、テトラエ
チレングリコール、トリメチロールプロパンなどを挙げ
ることができ、これらのうち1種または2種以上を使用
することができる。これらのなかでも延伸性向上効果か
ら、ジグリセリンやエチレングリコールやグリセリンが
好適に使用される。
【0033】多価アルコールの添加量としてはPVA1
00重量部に対し1重量部乃至30重量部が好ましく、
特に5重量部乃至20重量部が最も好ましい。1重量部
未満では、染色性や延伸性が低下する場合があり、30
重量部を超えると、PVAフィルムが柔軟になりすぎ
て、取り扱い性が低下する場合がある。
【0034】PVAフィルムを製造する際には、界面活
性剤を添加することが好ましい。界面活性剤の種類とし
ては特に限定はないが、アニオン性またはノニオン性の
界面活性剤が好ましい。アニオン性界面活性剤として
は、カルボン酸型や硫酸エステル型やスルホン酸型のア
ニオン性界面活性剤が好適である。ノニオン性界面活性
剤としては、アルキルエーテル型、アルキルフェニルエ
ーテル型、アルキルエステル型、アルキルアミド型、ポ
リプロピレングリコールエーテル型、アルカノールアミ
ド型、アリルフェニルエーテル型などのノニオン性界面
活性剤が好適である。これらの界面活性剤の1種または
2種以上の組み合わせで使用することができる。
【0035】界面活性剤の添加量としては、PVA10
0重量部に対して0.01重量部乃至1重量部が好まし
く、0.05重量部乃至0.3重量部が最も好ましい。
0.01重量部未満では延伸性向上や染色性向上の効果
が現れにくく、1重量部を超えると、PVAフィルム表
面に溶出し、ブロッキングの原因になり取り扱い性が低
下する場合がある。
【0036】以上のPVAを使用してPVAフィルムを
製造する方法として、押出機中で含水PVA(有機溶剤
を含んでいても良い。以下同じ)を溶融させて押出す溶
融押出方式や、PVAを溶剤に溶解したPVA溶液を使
用して、流延製膜法、湿式製膜法(貧溶媒中への吐
出)、ゲル製膜法(PVA水溶液を一旦冷却ゲル化した
後、溶媒を抽出除去し、PVAフィルムを得る方法)、
およびこれらの組み合わせによる方法などを採用するこ
とができる。これらのなかでも乾燥のために金属ロール
を用いる流延製膜法および溶融押出製膜法が、良好な偏
光フィルムが得られることから好ましい。
【0037】前記乾燥のための各金属ロールは、スチー
ム・熱媒・温水・電気ヒーターなどにより加熱する。ま
た、温風や冷風などをPVAフィルムに吹き付けたり、
PVAフィルム周囲の空気や蒸気などを吸引するなどの
手段を、補助的に用いても良い。また、金属ロールで生
乾きとなるまで乾燥した後に、テンター方式やフリー方
式などのフローティングドライヤーなどの加熱金属ロー
ル以外の乾燥方法を用いることも可能である。
【0038】PVAフィルムの厚みは、好ましくは5μ
m乃至150μmであり、最も好ましくは30μm乃至
80μmである。
【0039】また、本発明のPVAフィルムから、偏光
フィルムを製造するには、例えばPVAフィルムを染
色、一軸延伸、固定処理、乾燥処理、さらに必要に応じ
て熱処理を行えば良く、染色、一軸延伸、固定処理の操
作順に特に制限はない。また、各操作を二回またはそれ
以上行っても良い。
【0040】染色は、一軸延伸前、一軸延伸時、一軸延
伸後のいずれでも可能である。染色に用いる染料として
は、ヨウ素−ヨウ化カリウムや各種二色性染料などが、
1種または2種以上の混合物で使用できる。通常、染色
は、PVAフィルムを上記染料を含有する溶液中に浸漬
させることにより行うことが一般的であるが、PVAフ
ィルムに塗工したり、PVAフィルムに混ぜて製膜する
など、その処理条件や処理方法は特に制限されるもので
はない。
【0041】一軸延伸は、湿式延伸法または乾熱延伸法
が使用でき、温水中(前記染料を含有する溶液中や後記
固定処理浴中でも良い)または吸水後のPVAフィルム
を用いて空気中で行うことができる。延伸温度は特に限
定されないが、PVAフィルムを温水中で延伸(湿式延
伸)する場合は30℃乃至90℃が、また乾熱延伸する
場合は50℃乃至180℃が好適である。また一軸延伸
の延伸倍率(多段の一軸延伸の場合には合計の延伸倍
率)は、偏光性能の点から4倍以上が好ましく、特に5
倍以上が最も好ましい。延伸倍率の上限は特に制限はな
いが、8倍以下であると均一な延伸が得られやすいので
好ましい。延伸後のフィルムの厚みは、3μm乃至75
μmが好ましく、5μm乃至50μmがより好ましい。
【0042】延伸フィルムへの上記染料の吸着を強固に
することを目的に、固定処理を行うことが多い。固定処
理に使用する処理浴には、通常、ホウ酸および/または
ホウ素化合物が添加される。また、必要に応じて処理浴
中にヨウ素化合物を添加しても良い。
【0043】前記延伸フィルムの乾燥処理(熱処理)は
30℃乃至150℃で行うのが好ましく、50℃乃至1
50℃で行うのがより好ましい。
【0044】以上のようにして得られた偏光フィルム
は、通常、その両面または片面に、光学的に透明で、か
つ機械的強度を有した保護膜を貼り合わせて偏光板とし
て使用される。保護膜としては、三酢酸セルロース(T
AC)フィルム、酢酸・酪酸セルロース(CAB)フィ
ルム、アクリル系フィルム、ポリエステル系フィルムな
どが使用される。また、貼り合わせのための接着剤とし
ては、PVA系の接着剤やウレタン系の接着剤などを挙
げることができるが、PVA系の接着剤が好適である。
【0045】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものでは
ない。
【0046】実施例1 けん化度99.9モル%、重合度2400のPVA10
0重量部に対し、グリセリン8重量部を含有する、PV
A濃度が15重量%の水溶液を、金属ロールを用いて流
延製膜した。
【0047】得られたPVAフィルムを、マルテンサイ
トステンレス鋼からなり、刃先の角度が5°の片刃(刃
の背面にみねが形成されているもの)で刃先の両側面が
研磨された山型状の肉厚0.2mmの刃物で、ロール間
隔が50cmで切断部とロールとの間隔が3cmの位置
で、かつフィルムと刃先のなす角度を45°として、P
VAフィルムの幅方向の両端部を切断し、2.6m幅で
厚さ75μmの延伸加工用PVAフィルムを得た。その
時のPVAフィルムの温度は45℃、揮発分は3%であ
った。
【0048】前記PVAフィルムを予備膨潤、染色、一
軸延伸、固定処理、乾燥、熱処理の順に処理して偏光フ
ィルムを作成した。すなわち、前記PVAフィルムを3
0℃の水中に5分間浸漬させて予備膨潤し、ヨウ素濃度
0.4g/リットル、ヨウ化カリウム濃度40g/リッ
トルの35℃の水溶液中に3分間浸漬させた。続いて、
ホウ酸濃度4%の40℃の水溶液中で5.5倍に一軸延
伸を行い、ヨウ化カリウム濃度40g/リットル、ホウ
酸濃度40g/リットル、塩化亜鉛濃度10g/リット
ルの30℃の水溶液中に5分間浸漬させて固定処理を行
った。この後延伸フィルムを取り出し、定長下、40℃
で熱風乾燥し、さらに100℃で5分間熱処理を行っ
た。
【0049】延伸工程でフィルムの切断もなく、安定し
た延伸が可能で、得られた偏光フィルムの厚みは22μ
mであり、色斑も無く良品であった。
【0050】実施例2 けん化度99.9モル%、重合度3600のPVA10
0重量部に対し、グリセリン12重量部および水120
重量部を、押出機中で溶融混練し、金属ロールに吐出し
て、溶融押出製膜を行った。
【0051】得られたPVAフィルムを、大径部の幅と
小径部の幅が共に2mmである直径20cmのロールの
小径部の位置で、マルテンサイトステンレス鋼からな
り、刃先の角度が8°の片刃で刃先の両側面が研磨され
た山型状の肉厚0.15mmの刃物を用い、複数の大径
部を有するロールの大径部の周速とPVAフィルムの速
度を合わせて、PVAフィルムの幅方向の両端部を切断
し、2.5m幅で厚さ75μmの延伸加工用PVAフィ
ルムを得た。その時のPVAフィルムの温度は50℃、
揮発分は4%であった。
【0052】前記PVAフィルムを予備膨潤、染色、一
軸延伸、固定処理、乾燥、熱処理の順に処理して偏光フ
ィルムを作成した。すなわち、前記PVAフィルムを3
0℃の水中に5分間浸漬させて予備膨潤し、ヨウ素濃度
0.4g/リットル、ヨウ化カリウム濃度40g/リッ
トルの35℃の水溶液中に3分間浸漬させた。続いて、
ホウ酸濃度4%の40℃の水溶液中で5.5倍に一軸延
伸を行い、ヨウ化カリウム濃度40g/リットル、ホウ
酸濃度40g/リットル、塩化亜鉛濃度10g/リット
ルの30℃の水溶液中に5分間浸漬させて固定処理を行
った。この後延伸フィルムを取り出し、定長下、40℃
で熱風乾燥し、さらに100℃で5分間熱処理を行っ
た。
【0053】延伸工程でフィルムの切断もなく、安定し
た延伸が可能で、得られた偏光フィルムの厚みは22μ
mであり、色斑も無く良品であった。
【0054】実施例3 実施例2において、刃物の肉厚を1.5mmに変更した
以外は、実施例2と同様にしてフィルムの幅方向の両端
部を切断した。延伸時に、フィルムの破断が2000m
当たり2回発生したが、良好な偏光フィルムが得られ
た。
【0055】実施例4 実施例2において、PVAフィルムの幅を1.5mに変
更した以外は、実施例2と同様にしてフィルムの幅方向
の両端部を切断した。延伸時にトラブルはなかったが、
得られた偏光フィルムをクロスニコル状態の二枚の偏光
板に挟んで観察すると、斑が観察された。
【0056】実施例5 実施例1において、ロール間隔を1mで切断部とロール
との間隔が30cmの位置に変更した以外は、実施例1
と同様にしてフィルムの幅方向の両端部を切断した。延
伸時に、フィルムの破断が2000m当たり3回発生し
たが、良好な偏光フィルムが得られた。
【0057】実施例6 実施例2において、直径2cmの大径部を有するロール
に変更した以外は、実施例2と同様にしてフィルムの幅
方向の両端部を切断した。延伸時に、フィルムの破断が
2000m当たり3回発生したが、良好な偏光フィルム
が得られた。
【0058】比較例1 実施例1において、PVAフィルムの温度を6℃に変更
した以外は、実施例1と同様にしてフィルムの幅方向の
両端部を切断した。切断時フィルムの破断が続発して、
作業を続行できなかった。
【0059】比較例2 実施例2において、PVAフィルムの温度を80℃に変
更した以外は、実施例2と同様にしてフィルムの幅方向
の両端部を切断した。延伸時フィルムの破断が続発し
て、良好な偏光フィルムは得られなかった。
【0060】比較例3 実施例1において、PVAフィルムの揮発分を0.01
%に変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルムの
幅方向の両端部を切断した。切断時フィルムの破断が続
発して、作業を続行できなかった。
【0061】比較例4 実施例2において、PVAフィルムの揮発分を20%に
変更した以外は、実施例2と同様にしてフィルムの幅方
向の両端部を切断した。延伸時フィルムの破断が続発し
て、良好な偏光フィルムは得られなかった。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、均一な
延伸が容易な偏光フィルム用PVAフィルムが得られ
る。このPVAフィルムを用いて、液晶表示画面用とし
て最適な偏光フィルムを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 7:00 B29L 7:00 C08L 29:04 C08L 29:04 (72)発明者 磯▲ざき▼ 孝徳 愛媛県西条市朔日市892番地 株式会社ク ラレ内 Fターム(参考) 2H049 BA25 BA27 BB23 BB28 BB33 BB43 BC01 BC03 BC14 BC22 4F071 AA29 BB02 BB03 BB07 BC01 4F210 AA19 AG01 AH33 QA10 QC01 QD17 QG01 QG17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃物を用いて、延伸加工前に予めビニル
    アルコール系重合体フィルムの幅方向の両端部を除去す
    るように切断する方法であって、該切断に供されるビニ
    ルアルコール系重合体フィルムの温度が10℃乃至70
    ℃で、揮発分が0.1%乃至10%である延伸加工用ビ
    ニルアルコール系重合体フィルムの切断方法。
  2. 【請求項2】 刃物が、刃先が断面から見て両側面が研
    磨された山型状で、肉厚が0.05mm乃至1mmであ
    り、前記幅方向の両端部を除去した後のフィルム幅が2
    m以上である請求項1記載の延伸加工用ビニルアルコー
    ル系重合体フィルムの切断方法。
  3. 【請求項3】 互いに平行した2本のロールにフィルム
    が接触しており、その接触点間距離が80cm以下であ
    り、その間でフィルムを刃物で切断するときに、刃物が
    フィルムを切断する位置と直近のロールがフィルムと接
    触する位置との距離が、0.5cm乃至15cmである
    請求項2記載の延伸加工用ビニルアルコール系重合体フ
    ィルムの切断方法。
  4. 【請求項4】 複数の大径部と小径部を交互に有する金
    属ロールの大径部での周速がフィルム速度と実質的に同
    一であり、大径部とフィルムとが接触しており、大径部
    での金属ロールの直径が5cm乃至30cmであり、小
    径部の位置で刃物によりフィルムを切断する、請求項2
    記載の延伸加工用ビニルアルコール系重合体フィルムの
    切断方法。
  5. 【請求項5】 延伸加工用ビニルアルコール系重合体フ
    ィルムが偏光フィルム用である請求項1から4のいずれ
    かに記載の延伸加工用ビニルアルコール系重合体フィル
    ムの切断方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の切断方法で得た延伸加
    工用ビニルアルコール系重合体フィルムから製造された
    偏光フィルム。
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