JP2002142431A - ステッピングモータ - Google Patents

ステッピングモータ

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JP2002142431A
JP2002142431A JP2000337300A JP2000337300A JP2002142431A JP 2002142431 A JP2002142431 A JP 2002142431A JP 2000337300 A JP2000337300 A JP 2000337300A JP 2000337300 A JP2000337300 A JP 2000337300A JP 2002142431 A JP2002142431 A JP 2002142431A
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JP
Japan
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yoke
stator
bobbin
stators
positioning
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JP2000337300A
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English (en)
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Tetsuya Takido
徹也 滝戸
Minoru Takahashi
稔 高橋
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1及び第2のステータ2、3の長ヨーク2
3と短ヨーク24との位置決めを良好に行えるようにし
たステッピングモータの提供が望まれている。 【解決手段】 長ヨーク23と短ヨーク24とがボビン
ケース21を挟持し、これら長ヨーク23、ボビンケー
ス21、短ヨーク24にボビン10を挿通させてなる第
1のステータ2及び第2のステータ3と、両ステータ
2、3の中央空間部に配置されるロータ5と、両ステー
タ2、3の外周面を覆うケース6とを備えてなる。両ス
テータ2、3のボビンケース21には、両側のフランジ
21aに位置決め突起22(22a)が設けられ、両ス
テータ2、3の長ヨーク23及び短ヨーク24には、位
置決め突起22(22a)に係合する位置決め孔25が
設けられている。位置決め孔25は、位置決め突起22
(22a)に係合した際長ヨーク23、ボビンケース2
1、短ヨーク24が所定位置関係となるように配置され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に小型化を図っ
たステッピングモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、OA機器、家電製品、自動車等の
広い分野におけるアクチュエータ部品として、入力パル
ス信号に応じて一定角度の回転を行うステッピングモー
タが使用されている。このようなステッピングモータと
しては、これを部品とする製品の小型化に伴い、このス
テッピングモータ自身の小型化も図られている。
【0003】図5は小型化を図ったステッピングモータ
の一例の分解斜視図であり、図5中符号1はステッピン
グモータである。このステッピングモータ1は、磁石の
両端側にそれぞれコイルを配したことによって小型化、
特に細径化を図ったもので、第1のステータ2と第2の
ステータ3とをスペーサ4を介して対向させ、これらス
テータ2、3の中央空間部にロータ(磁石)5を配置
し、さらに両ステータ2、3の外周面をケース6で覆っ
てなるものである。
【0004】第1のステータ2および第2のステータ3
は、それぞれ長ヨーク7とボビンケース8と短ヨーク9
とボビン10とを備えてなるものである。長ヨーク7
は、円環部7aの外周縁に鋸歯状の極歯7bを複数突設
してなるものであり、短ヨーク9は、円環部9aの外周
縁に、長ヨーク7の極歯7bより短い極歯9bを複数突
設してなるものである。
【0005】ボビンケース8は、一対のリング板状のフ
ランジ8a、8aを連結する筒状部8bを有し、この筒
状部8bにコイル(図示せず)を巻回状態に保持した環
状のもので、内側(スペーサ4側)のフランジ8aに立
壁部8cを介して端子台8dを形成し、端子台8dに一
対の端子ピン8e、8eを形成したものである。
【0006】これら長ヨーク7、ボビンケース8、短ヨ
ーク9は、長ヨーク7と短ヨーク9とが互いの極歯7b
…、9b…を同方向に向けた状態で、回転方向に関し
て、長ヨーク7の極歯7bと極歯7bとの間に短ヨーク
9の極歯9bが位置し、かつ、長さ方向に関して、それ
ぞれの極歯7b、9bの先端が一致するようにして、そ
の間にボビンケース8を挟持している。そして、これら
長ヨーク7、ボビンケース8、短ヨーク9にボビン10
が挿通されることにより、第1および第2のステータ
2、3がそれぞれ形成されている。なお、ボビン10に
は、その外部側に軸受け11が嵌合されるようになって
いる。
【0007】これら第1のステータ2と第2のステータ
3とは、それぞれの短ヨーク9が内側に位置した状態で
互いにその極歯9b…を向け合って所定の位相角度ズレ
をもって対峙するよう配置される。このとき、短ヨーク
9、9の極歯9b同士は、リング状のスペーサ4を介し
て突き合わされるようになっている。また、短ヨーク
9、9間に形成される中央空間部には、ロータ5がその
両側にワッシャ12を介した状態で回転自在に配置され
る。このロータ5にはシャフト13が挿通固定されてお
り、これによってロータ5が回転すると、これに連動し
てシャフト13も回転するようになっている。
【0008】そして、このようにして構成配置された第
1のステータ2、第2のステータ3、およびロータ5
は、有底円筒状のケース6に収納される。このケース6
には、その側周面に軸方向に沿って切欠14が形成さ
れ、またその底面に円形の開口15が形成されている。
【0009】切欠14は、第1のステータ2および第2
のステータ3のそれぞれボビンケース8、8の立壁部8
cの幅より少し広い幅となるように、形成されたもので
ある。そして、このような構成によって各ステータ2、
3は、そのボビンケース8、8の立壁部8cが切欠14
内に通されてこれに規制されることにより、予め切欠と
立壁部8cとの位置によって決められた状態にそれぞれ
配置されるようになっている。ここで、第1のステータ
2と第2のステータ3とは、互いにその位相が少しずれ
て配置されるようになっている。通常、この種のステッ
ピングモータにおいては、長ヨークの極歯数n1 と短ヨ
ークの極歯数n2 は同数である(n1 =n2 )ため、そ
の合計をn(=n1 +n2 )とすれば、第1のステータ
2と第2のステータ3の位相ずれ角は(180/n)度
である。
【0010】開口15は、ボビン10のフランジ部10
aを突出させるためのものである。そして、このような
構成のもとにケース6は、第1のステータ2と第2のス
テータ3とを、そのボビンケース8、8の立壁部8cを
切欠14内に通した状態で収納し、さらに第1のステー
タ2のボビン10のフランジ部10aを開口15から突
出させ、その状態で開口15と反対の側の端縁がカシメ
られることにより、第1のステータ2および第2のステ
ータ3を収納固定し、ステッピングモータ1となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなステッピングモータ1には以下に述べる不都合があ
る。第1のステータ2および第2のステータ3の位置決
めについては、ボビンケース8の立壁部8cを利用して
行っているものの、各ステータ2、3においてその長ヨ
ーク7と短ヨーク9との間の回転方向の位置決めについ
ては、長ヨーク7の円環部7aに設けた穴とボビン10
の円筒部をそれぞれ略「D」字状に加工するとともに、
短ヨーク9の円環部9aに設けた穴とボビン10の細径
部10bを同様に略「D」字状に加工する等の手段によ
り、長ヨークと短ヨークとを所定回転方向に位置決め可
能とする方法は容易に考えられるものの、加工コストが
上昇したり、組立時において部品の方向性が出て組立コ
ストが上昇するなど、製品コストの制約を考えると、特
に有効な方法がなく、したがって位置ずれに起因してモ
ータ特性が低下するおそれがあった。
【0012】このような位置ずれを防止し、かつ、コス
トアップを最小限にするべく、例えば長ヨーク7、短ヨ
ーク9にそれぞれ位置決め用の突起を形成し、一方ボビ
ンケース8のフランジ8a、8aにそれぞれこの位置決
め用の突起に係合する孔を形成し、これらを係合させる
ことによって長ヨーク7と短ヨーク9とを位置決めする
ことも考えられるが、その場合には、ボビンケース8の
フランジ8aが小型化のために薄肉化されており、ま
た、長ヨーク7、短ヨーク9の突起もボビンケース8の
フランジ8aの厚み程度の突起高さしか形成することが
できないため、ボビンケース8の孔と係合がしにくくな
ってしまうという組立上の問題が残ってしまう。
【0013】また、第1のステータ2と第2のステータ
3との間の相対的な位置決めについては、ボビンケース
8の立壁部8cを利用してこれをケース6の切欠14に
係合させることで行っているものの、立壁部8cは、ス
テッピングモータ1の小型化に伴ってその厚さが非常に
薄く形成されていることから、強度的な問題があり、組
立中の取扱い等により破損するおそれがある。
【0014】また、このようにボビンケース8の立壁部
8cをケース6の切欠14に係合させていることから、
ボビンケース8の筒状部8bに巻回したコイルを端子ピ
ン8eに絡げる場合、図6に示すように筒状部8bから
直接端子ピン8eに向けてコイル16を絡げると、ケー
ス6がこれに干渉してケース6の切欠14を形成する端
縁がコイル16をこすってしまい、コイル16を断線さ
せてしまうおそれがある。また、仮に立壁部8cに巻回
したあと端子ピン8eに絡げたとしても、ケース6の切
欠14に挿入する際、コイル16と切欠14とがこすれ
て被覆が破壊されるおそれがある。
【0015】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、第1のステータおよび第
2のステータにおける長ヨークと短ヨークとの間の位置
決めを高精度に行えるようにし、また、第1のステータ
と第2のステータとの間の相対的な位置決めについても
これを高精度に行えるようにし、さらに、コイルの端子
ピンへの絡げも容易に行えるようにした、ステッピング
モータを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のステッピングモ
ータでは、円環部の外周縁に鋸歯状の極歯が突設されて
なる長ヨークと、この長ヨークより極歯が短い短ヨーク
とが、互いの極歯が同方向に向いた状態で長ヨークの極
歯と極歯との間に短ヨークの極歯が位置し、かつ、それ
ぞれの先端位置が一致するようにして、その間に、一対
のリング板状のフランジを連結する筒状部を有し、ここ
にコイルを巻回状態に保持した環状のボビンケースを挟
持し、さらにこれら長ヨーク、ボビンケース、短ヨーク
にボビンを挿通させてなる第1のステータと、この第1
のステータと同様に構成され、該第1のステータに対し
て、それぞれの短ヨークが内側に位置した状態で互いに
その極歯を向け合って対峙するよう配置される第2のス
テータと、前記両ステータの中央空間部に配置されるロ
ータと、前記両ステータの外周面を覆うケースとを備
え、前記両ステータのボビンケースには、それぞれその
フランジに形成された立壁部を介して端子台が設けら
れ、前記ケースには、両ステータのボビンケースの前記
立壁部が入る切欠が形成されてなり、前記両ステータの
ボビンケースには、両側のフランジのそれぞれの外面に
位置決め突起が設けられ、前記両ステータの長ヨークお
よび短ヨークには、それぞれ前記位置決め突起に係合す
る位置決め孔が設けられるとともに、これら位置決め孔
は、位置決め突起に係合した際、これら長ヨーク、ボビ
ンケース、短ヨークが高精度で、かつ、安価に所定位置
関係となるように配置されていることを前記課題の解決
手段とした。
【0017】このステッピングモータによれば、両ステ
ータのボビンケースのフランジのそれぞれの外面に位置
決め突起を設け、両ステータの長ヨークおよび短ヨーク
にそれぞれ位置決め孔を設けたので、前記位置決め突起
を位置決め孔に係合せしめることにより、これら長ヨー
ク、ボビンケース、短ヨークを高精度かつ安価に所定位
置関係となるように配置することが可能になる。
【0018】また、前記両ステータのボビンケースの端
子台に、互いに向き合う方向に突出してなる位置決め用
の係合片をそれぞれ設け、これら係合片を、互いに係合
した際、両ボビンケースが所定位置関係となるように配
置できる。
【0019】このような構成とすれば、両ボビンケース
のそれぞれの係合片を係合させることによって自動的
に、第1のステータと第2のステータとの間の相対的な
位置決めが高精度に行えるようになる。
【0020】また、前記ボビンケースのフランジに形成
された立壁部に、その端子台側がフランジ側より幅が狭
く形成されることによる段差部を形成し、この段差部
を、フランジ近傍に配設する。
【0021】このような構成とすれば、ボビンケースの
筒状部に巻回したコイルを端子ピンに絡げる場合に、筒
状部から延ばしたコイルを一旦段差部に引っ掛けた後、
立壁部を回して端子ピンに絡げるようにすることによ
り、コイルがケースに干渉されてしまうのが回避され
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1(a)、(b)は本発明のステッピングモータの一
実施形態例の概略構成図、図2はこのステッピングモー
タの分解斜視図であり、これらの図において符号20は
ステッピングモータである。なお本実施形態例におい
て、図5に示した従来のステッピングモータ1と同一の
構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0023】図1(a)、(b)および図2に示したス
テッピングモータ20は、図5に示した従来のステッピ
ングモータ1と同様に、磁石(ロータ5)の両端側にそ
れぞれコイル16を配したことによって小型化、細径化
を図ったものである。このステッピングモータ20が図
5に示した従来のステッピングモータ1と主に異なると
ころは、第1のステータ2および第2のステータ3のそ
れぞれのボビンケース21に位置決め突起22、22a
を設け、また両ステータ2、3の長ヨーク23および短
ヨーク24に位置決め孔25を設けた点である。
【0024】すなわち、本例のステッピングモータ20
において、第1のステータ2および第2のステータ3の
それぞれのボビンケース21には、図2に示すようにそ
の両側のフランジ21a、21aのそれぞれの外面に、
一対の位置決め突起22、22aが貫通孔21fの両側
にて外側に突出した状態で設けられている。ここで、後
述するようにケース6の底面側に配置される第1のステ
ータ2のボビンケース21については、これの長ヨーク
23側に設けられた位置決め突起22a、22aが、他
の位置決め突起22、22よりその高さが高く形成され
ている。なお、第2のステータ3のボビンケース21に
ついても、第1のステータ2のボビンケース21と共通
化を図るため、同様に一方の側の位置決め突起22a、
22aを、他の位置決め突起22、22より高く形成し
てもよい。
【0025】また、第1のステータ2および第2のステ
ータ3のそれぞれの長ヨーク23、短ヨーク24には、
それぞれ前記位置決め突起22aおよび22に対応する
位置に、これに係合する位置決め孔25…が形成されて
いる。これら位置決め孔25…は、図1(b)に示した
ようにボビンケース21の対応する位置決め突起22a
および22に係合した際、長ヨーク23、ボビンケース
21、短ヨーク24が予め設定された所定位置関係とな
るように配置されている。
【0026】また、このステッピングモータ20におい
て両ステータ2、3のボビンケース21、21には、そ
の端子台21dに位置決め用の係合片21g、21gが
設けられている。これら位置決め用の係合片21g、2
1gは、第1のステータ2と第2のステータ3とが互い
に向き合う方向に突出して形成されたもので、図3に示
すようにこれらが係合し合う状態で端子台21d、21
d同士が突き合わされることにより、予め設定された状
態、すなわち本例では第1のステータ2と第2のステー
タ3との位相が18°ずれた状態となるように、これら
第1のステータ2と第2のステータ3との間が位置決め
固定される。なお、図3中においては、長ヨーク23、
短ヨーク24を省略して両ボビンケース21、21のみ
を示している。
【0027】また、ボビンケース21、21には、図4
(a)、(b)に示すようにそのフランジ21aに形成
された立壁部21cに段差部21hが形成されている。
この段差部21hは、立壁部21cをその端子台21d
側がフランジ21a側より幅が狭くなるようにしたこと
によって形成されたもので、フランジ21a近傍に配設
されたものである。そして、このような構成のもとに、
ボビンケース21の筒状部21bに巻回したコイル16
を端子ピン21e、21eに絡げる場合、筒状部21b
から延ばしたコイル16を一旦段差部21hに引っ掛け
た後、幅が狭くなった立壁部21cの後ろを回して端子
ピン21e、21eに絡げるようにする。
【0028】また、このステッピングモータ20では、
図2に示したようにケース6の開口15に、前記第1の
ステータ2のボビンケース21に形成された位置決め突
起22a、22aに係合する係合部26、26が形成さ
れている。これら係合部26、26は、位置決め突起2
2a、22aに対応した位置に形成されたもので、前述
したようにこれら位置決め突起22a、22aが他の位
置決め突起22…より高く形成されていることにより、
図1(b)に示したように位置決め突起22a、22a
に係合するようになっている。そして、このような構成
によって第1のステータ2は、そのボビンケース21の
立壁部21cがケース6の切欠14に係合するのに加え
て、位置決め突起22a、22aが係合部26、26に
係合することにより、その位置決めがなされている。
【0029】このような構成のステッピングモータ20
を組み立てるには、まず、長ヨーク23の円環部23a
の穴23cに、軸受け11を嵌合したボビン10を圧入
しておく。また、予め図4(a)、(b)に示したよう
にボビンケース21の筒状部21bに巻回したコイル1
6の巻き始めおよび巻き終わりを端子ピン21eにそれ
ぞれ絡げて半田付けした巻線ボビン(図示せず)を、前
記長ヨーク23に軸受け11を嵌合したボビン10を圧
した状態における長ヨーク23に形成した位置決め孔2
5、25に巻線ボビンのボビンケース突起22a、22
aを挿入する。その際、ボビンケース貫通孔21fにボ
ビン10を挿入することは言うまでもない。
【0030】続いて、巻線ボビンのボビンケース21の
突起22、22を短ヨーク24に形成した位置決め孔2
5、25に挿入しながら、ボビン10における細径部1
0bを短ヨーク24の円環部24aの穴24cに圧入
し、細径部10bが孔24cから飛び出した部分10c
(図1(b)参照)をカシメることで、長ヨーク23、
ボビン10、巻線ボビン、短ヨーク24が一体化され
る。これにより、第1のステータ2および第2のステー
タ3が完成する。
【0031】次いで、ケース6の係合部26、26に前
記第1のステータ2の長ヨーク23の位置決め孔25、
25から突出した位置決め突起22a、22aを挿入す
る。その際、ボビンケースの立壁部21cをケース6の
切欠14に通しながら挿入する。
【0032】次いで、カラー5bおよびロータマグネッ
ト5aとシャフト13が一体化されたロータAssyの
両側にワッシャ12、12を挿入したものを、前記ケー
ス6内に収容した第1のステータ2に挿入する。
【0033】次いで、非磁性体でできたリング状スペー
サ4をケース6内に挿入し、第2のステータ3を挿入す
る。その際、ボビンケースに形成した係合片21gによ
り、第1のステータ2と第2のステータ3の位置決めが
なされる。また、ボビンケースの立壁部21cをケース
6の切欠部14に通しながら挿入する。そして、このよ
うな状態のもとにケース6の端縁をカシメるかあるいは
溶接等の手段により固定し、ステッピングモータ20を
得る。
【0034】このようにして得られたステッピングモー
タ20にあっては、両ステータ2、3のボビンケース2
1のフランジ21aのそれぞれの外面に位置決め突起2
2(22a)を設け、両ステータ2、3の長ヨーク23
および短ヨーク24にそれぞれ位置決め孔25を設けた
ので、位置決め突起22(22a)を位置決め孔25に
係合せしめることにより、これら長ヨーク23、ボビン
ケース21、短ヨーク24を所定位置関係となるように
配置することができる。したがって、長ヨーク23と短
ヨーク24との間の位置決めを簡単かつ高精度に行うこ
とができる。
【0035】また、両ステータ2、3のボビンケース2
1の端子台21dに係合片21gをそれぞれ設けたの
で、これら係合片21g、21gを係合させて両ボビン
ケース21、21を所定位置関係となるように位置決め
することにより、第1のステータ2と第2のステータ3
との間の相対的な位置決めを高精度に行うことができ
る。
【0036】また、ボビンケース21の立壁部21cに
段差部21hを形成したので、前述したようにこの段差
部21hにコイル16を引っ掛けた後、立壁部21cを
回して端子ピン21eに絡げるようにすれば、図4に示
したように筒状部21bから引き出されたコイル16が
筒状部21bの周面に沿って延びて段差部21hに到る
ことにより、コイル16の引き回し線がケース6に干渉
されてしまうことが回避される。すなわち、特にケース
6が金属製である場合には、図6に示した従来のものの
ように筒状部21bから引き出されたコイル16が急激
に立ち上がることにより、このコイル16がケース6の
切欠14を形成する端縁に干渉されてこすられて電気的
ショートを招くことが回避されるのである。
【0037】また、前記実施形態例では、第1のステー
タ2と第2のステータ3との相対的な位置関係を両ステ
ータ2、3のボビンケース21の端子台21dに形成し
た係合片21gによって行ったが、本発明はこれに限定
されることなく、係合片21gを形成せず、両ステータ
2、3を、その立壁部21cを切欠14に通した状態で
ケース6内に入れた後、適宜な治具によって両ボビンケ
ース21、21の外向き突出ピン22aと22aとを位
置合わせすることにより、行ってもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明のステッピン
グモータは、両ステータのボビンケースのフランジのそ
れぞれの外面に位置決め突起を設け、両ステータの長ヨ
ークおよび短ヨークにそれぞれ位置決め孔を設けたもの
であるから、前記位置決め突起を位置決め孔に係合せし
めることにより、これら長ヨーク、ボビンケース、短ヨ
ークを所定位置関係となるように配置することができ
る。したがって、長ヨークと短ヨークとの間の位置決め
を高精度に行うことができ、これにより片相内のヨーク
位置ずれに起因するモータ特性の低下などを防止するこ
とができる。
【0039】また、前記両ステータのボビンケースの端
子台に、互いに向き合う方向に突出してなる位置決め用
の係合片をそれぞれ設け、これら係合片を、互いに係合
した際、第1のステータと第2のステータが所定位置関
係となるように配置すれば、両ボビンケースのそれぞれ
の係合片を係合させることによってこれらを所定位置関
係となるように位置決めすることにより、第1のステー
タと第2のステータとの間の相対的な位置決めを高精度
に行うことができ、これにより、両相間のヨーク位置ず
れに起因するモータ特性の低下などを防止することがで
きる。
【0040】また、前記ボビンケースのフランジに形成
された立壁部に、その端子台側がフランジ側より幅が狭
く形成されることによる段差部を形成し、この段差部
を、フランジ近傍に配設すれば、ボビンケースの筒状部
に巻回したコイルを端子ピンに絡げる場合に、筒状部か
ら延ばしたコイルを一旦段差部に引っ掛けた後、立壁部
を回して端子ピンに絡げるようにすることにより、コイ
ルがケースに干渉されてしまうのを回避してコイルの断
線を防止することができるほか、外周面を覆うケースが
金属製の場合、コイル被覆が破壊して電気的ショートを
防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)、(b)は本発明のステッピングモー
タの一実施形態例の概略構成を示す図であり、(a)は
正面図、(b)は(a)をB−B線矢視した側断面図で
ある。
【図2】 図1に示したステッピングモータの分解斜視
図である。
【図3】 第1のステータと第2のステータとが係合片
によって位置決めされる状態を説明するための平面図で
ある。
【図4】 (a)、(b)はボビンケースにおいて筒状
部のコイルを端子ピンに絡げる方法を説明するための図
であり、(a)は正面図、(b)は巻き始め及び巻き終
わりを示す斜視図である。
【図5】 従来のステッピングモータの一例の分解斜視
図である。
【図6】 図5に示した従来のステッピングモータにお
いて、ボビンケースの筒状部のコイルを端子ピンに絡げ
る方法を説明するための正面図である。
【符号の説明】
2…第1のステータ、3…第2のステータ、5…ロー
タ、6…ケース、10…ボビン、20…ステッピングモ
ータ、21…ボビンケース、21a…フランジ、21b
…筒状部、21c…立壁部、21d…端子台、21e…
端子ピン、21g…係合片、21h…段差部、22、2
2a…位置決め突起、23…長ヨーク、24…短ヨー
ク、25…位置決め孔。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円環部の外周縁に鋸歯状の極歯が突設さ
    れてなる長ヨークと、この長ヨークより極歯が短い短ヨ
    ークとが、互いの極歯が同方向に向いた状態で長ヨーク
    の極歯と極歯との間に短ヨークの極歯が位置し、かつ、
    それぞれの先端位置が一致するようにして、その間に、
    一対のリング板状のフランジを連結する筒状部を有し、
    ここにコイルを巻回状態に保持した環状のボビンケース
    を挟持し、さらにこれら長ヨーク、ボビンケース、短ヨ
    ークにボビンを挿通させてなる第1のステータと、この
    第1のステータと同様に構成され、該第1のステータに
    対して、それぞれの短ヨークが内側に位置した状態で互
    いにその極歯を向け合って対峙するよう配置される第2
    のステータと、前記両ステータの中央空間部に配置され
    るロータと、前記両ステータの外周面を覆うケースとを
    備え、 前記両ステータのボビンケースには、それぞれそのフラ
    ンジに形成された立壁部を介して端子台が設けられ、前
    記ケースには、両ステータのボビンケースの前記立壁部
    が入る切欠が形成されてなり、 前記両ステータのボビンケースには、両側のフランジの
    それぞれの外面に位置決め突起が設けられ、前記両ステ
    ータの長ヨークおよび短ヨークには、それぞれ前記位置
    決め突起に係合する位置決め孔が設けられるとともに、
    これら位置決め孔は、位置決め突起に係合した際、これ
    ら長ヨーク、ボビンケース、短ヨークが所定位置関係と
    なるように配置されていることを特徴とするステッピン
    グモータ。
  2. 【請求項2】 前記両ステータのボビンケースの端子台
    には、互いに向き合う方向に突出してなる位置決め用の
    係合片がそれぞれ設けられるとともに、これら係合片
    は、互いに係合した際、第1のステータと第2のステー
    タとが所定位置関係となるように配置されていることを
    特徴とする請求項1記載のステッピングモータ。
  3. 【請求項3】 前記ボビンケースのフランジに形成され
    た立壁部には、その端子台側がフランジ側より幅が狭く
    形成されることによる段差部が形成され、この段差部
    は、フランジ近傍に配設されていることを特徴とする請
    求項1又は2記載のステッピングモータ。
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