JP2002141121A - 異方導電性フィルムおよびそれを用いた半導体装置並びにその製造方法 - Google Patents
異方導電性フィルムおよびそれを用いた半導体装置並びにその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】加圧による圧力が変っても、半導体素子と配線
基板に安定的に接続できる異方導電性フィルムおよびそ
れを用いた半導体装置並びにその製造方法を提供する。 【解決手段】絶縁性材料からなるフィルム基板13の内
部に複数の導通部材12が配置され、各導通部材12は
フィルム基板13の第一の表面に形成された第一の電極
11およびフィルム基板13の第二の表面に形成された
第二の電極14と電気的に接続され、電極表面の少なく
とも一部に先細り状の突起部10および15が形成され
ている。
基板に安定的に接続できる異方導電性フィルムおよびそ
れを用いた半導体装置並びにその製造方法を提供する。 【解決手段】絶縁性材料からなるフィルム基板13の内
部に複数の導通部材12が配置され、各導通部材12は
フィルム基板13の第一の表面に形成された第一の電極
11およびフィルム基板13の第二の表面に形成された
第二の電極14と電気的に接続され、電極表面の少なく
とも一部に先細り状の突起部10および15が形成され
ている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体素子の実装技
術、特に半導体チップ表面のパッドと配線基板表面の電
極とを接続する異方導電性フィルムおよびそれを用いた
半導体装置並びにその製造方法に関する。
術、特に半導体チップ表面のパッドと配線基板表面の電
極とを接続する異方導電性フィルムおよびそれを用いた
半導体装置並びにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の高集積化に伴い、配線基板
と接続すべき端子数が急増している。半導体素子の端子
を配線基板と接続する実装技術としては、ワイヤボンデ
ィング方式、およびフリップチップ方式がある。
と接続すべき端子数が急増している。半導体素子の端子
を配線基板と接続する実装技術としては、ワイヤボンデ
ィング方式、およびフリップチップ方式がある。
【0003】ワイヤボンディング方式は、半導体素子の
周辺パッドから半導体素子の外側へ金属配線を引き回す
ので、配線が長くなる。このため、高密度に素子を搭載
する場合は搭載面積が大きくなる欠点がある。また高速
素子を搭載する場合は、長い配線によるインダクタンス
成分が原因で信号速度が遅くなる欠点がある。
周辺パッドから半導体素子の外側へ金属配線を引き回す
ので、配線が長くなる。このため、高密度に素子を搭載
する場合は搭載面積が大きくなる欠点がある。また高速
素子を搭載する場合は、長い配線によるインダクタンス
成分が原因で信号速度が遅くなる欠点がある。
【0004】一方、フリップチップ方式は、半導体素子
の内側領域で接続できるので、ワイヤボンディング方式
に比べて配線長が短くなる。また半導体素子の内側領域
すべてに端子を設けることができるので多くの端子を形
成できる。よってワイヤボンディング方式に比べて半導
体素子の高密度な搭載、多端子接続、高速信号伝送が可
能になる利点がある。
の内側領域で接続できるので、ワイヤボンディング方式
に比べて配線長が短くなる。また半導体素子の内側領域
すべてに端子を設けることができるので多くの端子を形
成できる。よってワイヤボンディング方式に比べて半導
体素子の高密度な搭載、多端子接続、高速信号伝送が可
能になる利点がある。
【0005】このようなフリップチップ方式のなかで、
比較的狭い端子間隔でも接続可能な技術として、国際公
開番号WO98/07216(国際公開日平成10年2
月19日、特願平10−509580号公報)に記載さ
れている異方導電性フィルムが知られている。ここで、
異方導電性フィルとは、一定方向にのみ電気的導通性を
有するが、他の方向には電気的に絶縁されているフィル
ムをいう。
比較的狭い端子間隔でも接続可能な技術として、国際公
開番号WO98/07216(国際公開日平成10年2
月19日、特願平10−509580号公報)に記載さ
れている異方導電性フィルムが知られている。ここで、
異方導電性フィルとは、一定方向にのみ電気的導通性を
有するが、他の方向には電気的に絶縁されているフィル
ムをいう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図15は、従来の異方
導電性フィルムにおける課題を示す断面図である。従来
は、図15の(a)に示すように、半導体素子1と配線
基板3の間に、異方導電性フィルム5を配置し、圧力P
で加圧することにより、半導体素子1のパッド2と異方
導電性フィルム5の表面電極8を接続し、配線基板3の
電極4と異方導電性フィルム5の裏面電極9を接続す
る。このとき、絶縁性材料からなるフィルム基板6が圧
力に応じて変形する物性、すなわち可撓性を有するの
で、半導体素子1と配線基板3の間隔に変化が生じて
も、断線することなく安定した接続を確保できる。
導電性フィルムにおける課題を示す断面図である。従来
は、図15の(a)に示すように、半導体素子1と配線
基板3の間に、異方導電性フィルム5を配置し、圧力P
で加圧することにより、半導体素子1のパッド2と異方
導電性フィルム5の表面電極8を接続し、配線基板3の
電極4と異方導電性フィルム5の裏面電極9を接続す
る。このとき、絶縁性材料からなるフィルム基板6が圧
力に応じて変形する物性、すなわち可撓性を有するの
で、半導体素子1と配線基板3の間隔に変化が生じて
も、断線することなく安定した接続を確保できる。
【0007】しかしながら、加圧による圧力Pが、所定
の圧力より大きいと、(b)に示すように、絶縁性材料
からなるフィルム基板6に一定ピッチ(間隔)で配置さ
れた導通部材7に、傾きが発生し、半導体素子1のパッ
ド2と異方導電性フィルム5の表面電極8の接触面積、
および配線基板3の電極4と異方導電性フィルム5の裏
面電極9の接触面積が減少する。このため、圧力Pの条
件の変化に伴い接続抵抗が上昇し、接続断線に至る確率
が高くなる。
の圧力より大きいと、(b)に示すように、絶縁性材料
からなるフィルム基板6に一定ピッチ(間隔)で配置さ
れた導通部材7に、傾きが発生し、半導体素子1のパッ
ド2と異方導電性フィルム5の表面電極8の接触面積、
および配線基板3の電極4と異方導電性フィルム5の裏
面電極9の接触面積が減少する。このため、圧力Pの条
件の変化に伴い接続抵抗が上昇し、接続断線に至る確率
が高くなる。
【0008】本発明の目的は、加圧による圧力が変って
も、半導体素子と配線基板に安定的に接続できる異方導
電性フィルムおよび半導体装置並びにその製造方法を提
供することにある。
も、半導体素子と配線基板に安定的に接続できる異方導
電性フィルムおよび半導体装置並びにその製造方法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁性材料か
らなるフィルム基板の内部に、導電性材料からなる複数
の導通部材が配置され、前記複数の導通部材の各導通部
材が前記フィルム基板の第一の表面に形成された第一の
電極および前記フィルム基板の第二の表面に形成された
第二の電極に電気的に接続され、且つ前記第一の電極と
前記第二の電極の少なくとも一方の電極において、電極
表面の少なくとも一部に、先細り状の突起部が形成され
ていることを特徴とする異方導電性フィルムである。
らなるフィルム基板の内部に、導電性材料からなる複数
の導通部材が配置され、前記複数の導通部材の各導通部
材が前記フィルム基板の第一の表面に形成された第一の
電極および前記フィルム基板の第二の表面に形成された
第二の電極に電気的に接続され、且つ前記第一の電極と
前記第二の電極の少なくとも一方の電極において、電極
表面の少なくとも一部に、先細り状の突起部が形成され
ていることを特徴とする異方導電性フィルムである。
【0010】本発明で、前記フィルム基板が可撓性を有
する絶縁性材料からなることを特徴とする異方導電性フ
ィルムである。
する絶縁性材料からなることを特徴とする異方導電性フ
ィルムである。
【0011】本発明で、前記導通部材が、前記フィルム
基板の主面に対する垂線と所定角度を有して配置されて
いることを特徴とする異方導電性フィルムである。
基板の主面に対する垂線と所定角度を有して配置されて
いることを特徴とする異方導電性フィルムである。
【0012】本発明で、前記導通部材は、全体が、前記
フィルム基板の主面に対する垂線と所定角度θの0<θ
≦60を有して配置されていることを特徴とする異方導
電性フィルムである。
フィルム基板の主面に対する垂線と所定角度θの0<θ
≦60を有して配置されていることを特徴とする異方導
電性フィルムである。
【0013】本発明で、前記導通部材は、前記フィルム
基板の主面に対する垂線方向に延びる二つの延在部分
と、垂線と角度θが90度の中間部分とからなり、前記
中間部分を間にして前記二つの延在部分が上下に配置さ
れた導通部材からなることを特徴とする異方導電性フィ
ルムである。
基板の主面に対する垂線方向に延びる二つの延在部分
と、垂線と角度θが90度の中間部分とからなり、前記
中間部分を間にして前記二つの延在部分が上下に配置さ
れた導通部材からなることを特徴とする異方導電性フィ
ルムである。
【0014】本発明で、前記フィルム基板が複数の部材
からなり、互いに対向する表面に設けた導電性部材で電
気的に接続されていることを特徴とする異方導電性フィ
ルムである。
からなり、互いに対向する表面に設けた導電性部材で電
気的に接続されていることを特徴とする異方導電性フィ
ルムである。
【0015】本発明で、前記絶縁性材料より低熱膨張の
材料からなる部材が、前記フィルム基板の内部に形成さ
れていることを特徴とする異方導電性フィルムである。
材料からなる部材が、前記フィルム基板の内部に形成さ
れていることを特徴とする異方導電性フィルムである。
【0016】本発明は、上記記載の異方導電性フィルム
の前記複数の導通部材に形成された前記先細り状の突起
部が、半導体デバイスの表面に形成された複数のパッド
および配線基板の表面に形成された複数の電極の少なく
とも一方に接合されていることを特徴とする半導体装置
である。
の前記複数の導通部材に形成された前記先細り状の突起
部が、半導体デバイスの表面に形成された複数のパッド
および配線基板の表面に形成された複数の電極の少なく
とも一方に接合されていることを特徴とする半導体装置
である。
【0017】本発明で、前記複数の導通部材のピッチ
が、前記複数の導通部材に接合の、前記半導体デバイス
の表面に形成された複数のパッドの取付けピッチおよび
前記配線基板の表面に形成された複数の電極の取付けピ
ッチより狭いことを特徴とする半導体装置である。
が、前記複数の導通部材に接合の、前記半導体デバイス
の表面に形成された複数のパッドの取付けピッチおよび
前記配線基板の表面に形成された複数の電極の取付けピ
ッチより狭いことを特徴とする半導体装置である。
【0018】本発明で、前記先細り状の突起部と、前記
半導体デバイスとの対向面および前記配線基板との対向
面の少なくとも一方に、接着剤が充填されていることを
特徴とする半導体装置である。
半導体デバイスとの対向面および前記配線基板との対向
面の少なくとも一方に、接着剤が充填されていることを
特徴とする半導体装置である。
【0019】本発明は、(1)絶縁性材料からなるフィ
ルム基板の内部に導電性材料からなる複数の導通部材を
形成し、前記フィルム基板の第一の表面に前記導通部材
と電気的に接続された第一の電極を形成し、前記フィル
ム基板の第二の表面に前記導通部材と電気的に接続され
た第二の電極を形成するフィルム基板形成工程と、
(2)特定の結晶配向面を有する基材上において前記複
数の導通部材に対応する複数の先細り状の穴をフォトリ
ソエッチングにより形成し、複数の先細り状の穴に導電
性材料を充填して先細り状の尖った突起電極を形成する
突起電極形成工程と、(3)前記フィルム基板の第一の
電極と第二の電極の少なくとも一方の電極と前記先細り
状の突起電極とを対向させて接合する接合工程と、
(4)前記先細り状の突起電極を前記基材から分離する
分離工程とを有することを特徴とする異方導電性フィル
ムの製造方法である。
ルム基板の内部に導電性材料からなる複数の導通部材を
形成し、前記フィルム基板の第一の表面に前記導通部材
と電気的に接続された第一の電極を形成し、前記フィル
ム基板の第二の表面に前記導通部材と電気的に接続され
た第二の電極を形成するフィルム基板形成工程と、
(2)特定の結晶配向面を有する基材上において前記複
数の導通部材に対応する複数の先細り状の穴をフォトリ
ソエッチングにより形成し、複数の先細り状の穴に導電
性材料を充填して先細り状の尖った突起電極を形成する
突起電極形成工程と、(3)前記フィルム基板の第一の
電極と第二の電極の少なくとも一方の電極と前記先細り
状の突起電極とを対向させて接合する接合工程と、
(4)前記先細り状の突起電極を前記基材から分離する
分離工程とを有することを特徴とする異方導電性フィル
ムの製造方法である。
【0020】本発明は上記先細り状の突起電極を設けた
ので、本発明によれば、半導体素子への圧力が変わった
り、半導体素子と配線基板の間隔が変わっても、半導体
素子および配線基板とで接合する電極の接続面積に変化
はなく、安定した接続抵抗により半導体素子を配線基板
に接続することができる。
ので、本発明によれば、半導体素子への圧力が変わった
り、半導体素子と配線基板の間隔が変わっても、半導体
素子および配線基板とで接合する電極の接続面積に変化
はなく、安定した接続抵抗により半導体素子を配線基板
に接続することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る異方導電性
フィルムおよびそれを用いた半導体装置の第1の実施の
形態を示す断面図である。図1の(a)は、異方導電性
フィルムの厚み方向の断面図である。11は異方性導電
フィルムの表面電極、14は異方性導電フィルムの裏面
電極、12は表面電極11と裏面電極14を電気的に接
続している導通部材、13は複数の導通部材12同士を
一定間隔で保持し且つ絶縁を保つための絶縁性材料から
なるフィルム基板である。10は表面電極11の表面に
形成され先細り状の例えば角錐状の突起を有する表面突
起部、15は裏面電極14の表面に形成され先細り状の
例えば角錐状の突起を有する裏面突起部である。本実施
の形態において、複数の導通部材12は、フィルム基板
13の主面に対する垂線方向に延在し且つ一定間隔でフ
ィルム基板13に保持されている。
フィルムおよびそれを用いた半導体装置の第1の実施の
形態を示す断面図である。図1の(a)は、異方導電性
フィルムの厚み方向の断面図である。11は異方性導電
フィルムの表面電極、14は異方性導電フィルムの裏面
電極、12は表面電極11と裏面電極14を電気的に接
続している導通部材、13は複数の導通部材12同士を
一定間隔で保持し且つ絶縁を保つための絶縁性材料から
なるフィルム基板である。10は表面電極11の表面に
形成され先細り状の例えば角錐状の突起を有する表面突
起部、15は裏面電極14の表面に形成され先細り状の
例えば角錐状の突起を有する裏面突起部である。本実施
の形態において、複数の導通部材12は、フィルム基板
13の主面に対する垂線方向に延在し且つ一定間隔でフ
ィルム基板13に保持されている。
【0022】本発明の異方導電性フィルムの導通部材1
2,表面電極11,裏面電極14は、電気伝導性を有す
る材料であればよい。例えば金,銀,銅,ニッケル,ア
ルミニウム,鉄,鉛,錫,白金,チタン.タングステ
ン,ビスマス等の金属材料、及びこれらの合金、または
これら金属材料と有機樹脂との混合物でもよい。好まし
くは電気伝導性の点から金,銅などが使用される。
2,表面電極11,裏面電極14は、電気伝導性を有す
る材料であればよい。例えば金,銀,銅,ニッケル,ア
ルミニウム,鉄,鉛,錫,白金,チタン.タングステ
ン,ビスマス等の金属材料、及びこれらの合金、または
これら金属材料と有機樹脂との混合物でもよい。好まし
くは電気伝導性の点から金,銅などが使用される。
【0023】また、異方導電性フィルムの絶縁性材料か
らなるフィルム基板13は、用途に応じた絶縁性が確保
されれば特に問題ないが、好ましくは耐湿性,耐高温性
があり、圧力を加えたときに変形しやすい性質すなわち
可撓性に優れた材料である。一般的にはエポキシ樹脂,
ポリイミド樹脂,シリコン樹脂,フッ素系樹脂,液晶ポ
リマまたはこれらの混合物である。可撓性を改善するた
めにリン酸トリクレシルなどの可塑剤やアクリロニトリ
ルブタジエンゴム,ポリスチレン−ポリブチレン−ポリ
スチレンなどのゴム材料を添加してもよい。絶縁性材料
13の厚みは導通回路のピッチにもよるが、通常1〜1
00μm程度である。
らなるフィルム基板13は、用途に応じた絶縁性が確保
されれば特に問題ないが、好ましくは耐湿性,耐高温性
があり、圧力を加えたときに変形しやすい性質すなわち
可撓性に優れた材料である。一般的にはエポキシ樹脂,
ポリイミド樹脂,シリコン樹脂,フッ素系樹脂,液晶ポ
リマまたはこれらの混合物である。可撓性を改善するた
めにリン酸トリクレシルなどの可塑剤やアクリロニトリ
ルブタジエンゴム,ポリスチレン−ポリブチレン−ポリ
スチレンなどのゴム材料を添加してもよい。絶縁性材料
13の厚みは導通回路のピッチにもよるが、通常1〜1
00μm程度である。
【0024】また、異方導電性フィルムの表面突起部1
0および裏面突起部15は、電気伝導性を有する材料で
あればよいが、好ましくは半導体素子1のパッド2や配
線基板3の電極4と同等かそれ以上の硬度を有する材料
である。例えば錫−金系合金,錫−銀系合金,錫−銅系
合金,錫−銀−銅系合金などである。
0および裏面突起部15は、電気伝導性を有する材料で
あればよいが、好ましくは半導体素子1のパッド2や配
線基板3の電極4と同等かそれ以上の硬度を有する材料
である。例えば錫−金系合金,錫−銀系合金,錫−銅系
合金,錫−銀−銅系合金などである。
【0025】図1の(b)は、図1の(a)の異方導電
性フィルムを用いて半導体素子1と配線基板3を接続す
るときの接続構造を示す断面図である。異方導電性フィ
ルムの裏面突起部15を配線基板3の電極4に接触さ
せ、表面突起部10を、半導体素子1のパッド2と接触
させるように位置を合わせ、圧力Pにより半導体素子1
の上方から加圧する。
性フィルムを用いて半導体素子1と配線基板3を接続す
るときの接続構造を示す断面図である。異方導電性フィ
ルムの裏面突起部15を配線基板3の電極4に接触さ
せ、表面突起部10を、半導体素子1のパッド2と接触
させるように位置を合わせ、圧力Pにより半導体素子1
の上方から加圧する。
【0026】このとき、絶縁性材料からなるフィルム基
板13が圧力に応じて変形し、同時に導通部材12に傾
きが生じるが、圧力条件が変化したり半導体素子1と配
線基板3の間隔が変化しても、表面突起部10と裏面突
起部15の接触が確保できる。
板13が圧力に応じて変形し、同時に導通部材12に傾
きが生じるが、圧力条件が変化したり半導体素子1と配
線基板3の間隔が変化しても、表面突起部10と裏面突
起部15の接触が確保できる。
【0027】また表面突起部10と裏面突起部15は先
細り状の例えば角錐状の突起部10,15のみでパッド
2あるいは電極4と接するので、導通部材12に傾きが
生じても電極の接続面積に変化はなく、安定した接続抵
抗により半導体素子1を配線基板3に接続することがで
きる。
細り状の例えば角錐状の突起部10,15のみでパッド
2あるいは電極4と接するので、導通部材12に傾きが
生じても電極の接続面積に変化はなく、安定した接続抵
抗により半導体素子1を配線基板3に接続することがで
きる。
【0028】なお、表面突起部10と裏面突起部15
は、先細り状であればよく、図示の角錐状ではなく、円
錐状等であってもよい。
は、先細り状であればよく、図示の角錐状ではなく、円
錐状等であってもよい。
【0029】図2は、本発明に係る異方導電性フィルム
の第2の実施形態を示す断面図である。本実施の形態に
おいて、導通部材12は、全体が、フィルム基板13の
主面に対する垂線Sと角度θを有していて且つ一定間隔
で絶縁性材料13に保持されている。ここで、角度θは
0<θ≦60である。
の第2の実施形態を示す断面図である。本実施の形態に
おいて、導通部材12は、全体が、フィルム基板13の
主面に対する垂線Sと角度θを有していて且つ一定間隔
で絶縁性材料13に保持されている。ここで、角度θは
0<θ≦60である。
【0030】これにより、異方導電性フィルム全体が圧
力に対して変形しやすくなり、より低い圧力でも安定的
な接続を得ることができる。このとき導通部材12がさ
らに傾いて角度θが大きくなるが、表面突起部10と裏
面突起部15は先細り状の例えば角錐状の突起部なの
で、電極の接続面積に変化はなく、安定した接続抵抗を
確保することができる。
力に対して変形しやすくなり、より低い圧力でも安定的
な接続を得ることができる。このとき導通部材12がさ
らに傾いて角度θが大きくなるが、表面突起部10と裏
面突起部15は先細り状の例えば角錐状の突起部なの
で、電極の接続面積に変化はなく、安定した接続抵抗を
確保することができる。
【0031】図3は、本発明に係る異方導電性フィルム
およびそれを用いた半導体装置の第3の実施の形態を示
す断面図である。図3の(a)は異方導電性フィルムの
厚み方向の断面図である。基本的には、導通部材12
は、図2と同様、フィルム基板13の主面に対する垂線
と角度を有していて且つ一定間隔で絶縁性材料13に保
持されている。
およびそれを用いた半導体装置の第3の実施の形態を示
す断面図である。図3の(a)は異方導電性フィルムの
厚み方向の断面図である。基本的には、導通部材12
は、図2と同様、フィルム基板13の主面に対する垂線
と角度を有していて且つ一定間隔で絶縁性材料13に保
持されている。
【0032】本実施の形態において、導通部材12は、
フィルム基板13の主面に対する垂線S方向の二つの延
在部分12aおよび12cと、垂線Sと角度θ(角度θ
=90度)をなす中間部分12bからなり、中間部分1
2bを間にして、延在部分12bの一端部の上に部分1
2aが、部分12bの他端部の下に部分12cが固定さ
れている。
フィルム基板13の主面に対する垂線S方向の二つの延
在部分12aおよび12cと、垂線Sと角度θ(角度θ
=90度)をなす中間部分12bからなり、中間部分1
2bを間にして、延在部分12bの一端部の上に部分1
2aが、部分12bの他端部の下に部分12cが固定さ
れている。
【0033】これにより、図3の(b)に示すように、
異方導電性フィルム全体が圧力に応じて変形しやすくな
り、より低い圧力でも安定的な接続を得ることができ
る。このとき導通部材12に傾きが生じるが、表面突起
部10と裏面突起部15は先細り状の例えば角錐状の突
起部なので、電極の接続面積に変化はなく、安定した接
続抵抗を確保することができる。
異方導電性フィルム全体が圧力に応じて変形しやすくな
り、より低い圧力でも安定的な接続を得ることができ
る。このとき導通部材12に傾きが生じるが、表面突起
部10と裏面突起部15は先細り状の例えば角錐状の突
起部なので、電極の接続面積に変化はなく、安定した接
続抵抗を確保することができる。
【0034】図4は、本発明に係る異方導電性フィルム
およびそれを用いた半導体装置の第4の実施の形態を示
す断面図である。図4の(a)は異方導電性フィルムの
厚み方向の断面図である。本実施の形態では、絶縁性材
料からなるフィルム基板13が二つの部材13aおよび
13bからなる。
およびそれを用いた半導体装置の第4の実施の形態を示
す断面図である。図4の(a)は異方導電性フィルムの
厚み方向の断面図である。本実施の形態では、絶縁性材
料からなるフィルム基板13が二つの部材13aおよび
13bからなる。
【0035】部材13aの内部には、フィルム基板13
aの主面に対して垂線方向の導通部材12dおよび垂線
と90度方向の導通部材12eが、連結されて形成され
ており、また、部材13bの内部には、フィルム基板1
3bの主面に対して垂線方向の導通部材12gおよび垂
線と90度方向の導通部材12fが、連結されて形成さ
れており、二つの部材13aおよび13bの対向する面
に、導通部材12eおよび12fを電気的に接続するよ
うに導電性部材16が設けられている。
aの主面に対して垂線方向の導通部材12dおよび垂線
と90度方向の導通部材12eが、連結されて形成され
ており、また、部材13bの内部には、フィルム基板1
3bの主面に対して垂線方向の導通部材12gおよび垂
線と90度方向の導通部材12fが、連結されて形成さ
れており、二つの部材13aおよび13bの対向する面
に、導通部材12eおよび12fを電気的に接続するよ
うに導電性部材16が設けられている。
【0036】図4の(b)は、図4の(a)の異方導電
性フィルムを、上方から見た平面図である。導通部材1
2eおよび12f、導電性部材16、裏面突起部15が
点線で示されている。
性フィルムを、上方から見た平面図である。導通部材1
2eおよび12f、導電性部材16、裏面突起部15が
点線で示されている。
【0037】導電性部材16は、電気伝導性を有する材
料であればよいので、導通回路12と同様に、例えば
金,銀,銅,ニッケル,アルミニウム,鉄,鉛,錫,白
金,チタン,タングステン,ビスマス等の金属材料、及
びこれらの合金、またはこれら金属材料と有機樹脂との
混合物でもよい。
料であればよいので、導通回路12と同様に、例えば
金,銀,銅,ニッケル,アルミニウム,鉄,鉛,錫,白
金,チタン,タングステン,ビスマス等の金属材料、及
びこれらの合金、またはこれら金属材料と有機樹脂との
混合物でもよい。
【0038】本実施の形態のように、異方導電性フィル
ムを複数の部材で構成することにより、異方導電性フィ
ルム全体が圧力に対して変形しやすくなり、より低い圧
力でも安定的な接続を得ることができる。
ムを複数の部材で構成することにより、異方導電性フィ
ルム全体が圧力に対して変形しやすくなり、より低い圧
力でも安定的な接続を得ることができる。
【0039】図5と図6は、本発明に係る異方導電性フ
ィルムを製造するための工程を示す図である。まず、図
5の(a)に示すように、厚さ約50μmの絶縁性材料
からなるフィルム基板13に対してレーザーによる複数
の穿孔を行ない、メッキまたは導電性樹脂の埋め込みな
どで、複数の導通部材12を形成する。その後、フィル
ムの表面および裏面にフォトリソエッチングにより表面
電極11および裏面電極14を形成する。
ィルムを製造するための工程を示す図である。まず、図
5の(a)に示すように、厚さ約50μmの絶縁性材料
からなるフィルム基板13に対してレーザーによる複数
の穿孔を行ない、メッキまたは導電性樹脂の埋め込みな
どで、複数の導通部材12を形成する。その後、フィル
ムの表面および裏面にフォトリソエッチングにより表面
電極11および裏面電極14を形成する。
【0040】次に図5の(b)に示すように、<100
>面の結晶配向を有するシリコン基材21の両面に熱酸
化法によりシリコン酸化膜22を0.5μm程度形成
し、表面電極11または裏面電極14に対応するパター
ンを、フォトリソエッチングによりシリコン酸化膜22
上に形成する。
>面の結晶配向を有するシリコン基材21の両面に熱酸
化法によりシリコン酸化膜22を0.5μm程度形成
し、表面電極11または裏面電極14に対応するパター
ンを、フォトリソエッチングによりシリコン酸化膜22
上に形成する。
【0041】次に図5の(c)に示すように、シリコン
酸化膜22をマスクし、シリコン基材21をアルカリ性
のエッチング液に浸漬して、異方性エッチングを行なう
ことにより、<111>結晶面で構成された四角錘状の
穴23を、図5の(a)の電極11または14に対応し
て、シリコン基材21の表面に形成する。次にウェット
酸素中での熱酸化により、四角錘状の穴23の表面にシ
リコン酸化膜22を形成する。
酸化膜22をマスクし、シリコン基材21をアルカリ性
のエッチング液に浸漬して、異方性エッチングを行なう
ことにより、<111>結晶面で構成された四角錘状の
穴23を、図5の(a)の電極11または14に対応し
て、シリコン基材21の表面に形成する。次にウェット
酸素中での熱酸化により、四角錘状の穴23の表面にシ
リコン酸化膜22を形成する。
【0042】次に図5の(d)に示すように、シリコン
酸化膜22上に、クロム膜(Cr膜)24および銅膜
(Cu膜)25からなる多層膜を形成し、さらに有機材
料膜からなる有機材料パターン26をフォトリソエッチ
ングにより形成し、その後、図5の(a)の電極11ま
たは14に対応した部分の有機材料パターンを除去し除
去開口部を形成する。
酸化膜22上に、クロム膜(Cr膜)24および銅膜
(Cu膜)25からなる多層膜を形成し、さらに有機材
料膜からなる有機材料パターン26をフォトリソエッチ
ングにより形成し、その後、図5の(a)の電極11ま
たは14に対応した部分の有機材料パターンを除去し除
去開口部を形成する。
【0043】次に図5の(e)に示すように、有機材料
パターン26の除去開口部に、電気メッキにより硬質の
NiまたはSnなどのメッキ膜27を充填形成する。
パターン26の除去開口部に、電気メッキにより硬質の
NiまたはSnなどのメッキ膜27を充填形成する。
【0044】次に図6の(f)に示すように、メッキ膜
27の酸化防止および図5の(a)の電極11,14と
の接続信頼性確保のため、メッキ膜27に、金メッキ膜
28を施す。その後、図6の(g)に示すように、有機
材料パターン26を、レジスト剥離液を用いて、剥離す
る。次に図6の(h)に示すように、金メッキ膜28と
図5の(a)の電極14が対向するように絶縁性材料1
3を位置合わせし、加圧および加熱により金メッキ膜2
8と電極14を接続する。
27の酸化防止および図5の(a)の電極11,14と
の接続信頼性確保のため、メッキ膜27に、金メッキ膜
28を施す。その後、図6の(g)に示すように、有機
材料パターン26を、レジスト剥離液を用いて、剥離す
る。次に図6の(h)に示すように、金メッキ膜28と
図5の(a)の電極14が対向するように絶縁性材料1
3を位置合わせし、加圧および加熱により金メッキ膜2
8と電極14を接続する。
【0045】その後、(1)クロム膜(Cr膜)24を
他の金属を侵さない選択性のあるクロムエッチング液に
より溶解除去させる。または(2)シリコン酸化膜22
を他の金属を侵さない選択性のあるシリコン酸化膜エッ
チング液により溶解除去させる。
他の金属を侵さない選択性のあるクロムエッチング液に
より溶解除去させる。または(2)シリコン酸化膜22
を他の金属を侵さない選択性のあるシリコン酸化膜エッ
チング液により溶解除去させる。
【0046】このようにしてシリコン基材21を分離す
ることで裏面電極14に対して裏面突起部15を形成す
る。同様の方法により、電極11に対しても表面突起部
を接続することで、図6の(i)に示すような異方導電
性フィルムが完成する。
ることで裏面電極14に対して裏面突起部15を形成す
る。同様の方法により、電極11に対しても表面突起部
を接続することで、図6の(i)に示すような異方導電
性フィルムが完成する。
【0047】ここで、上記(1)に記載のクロム膜24
のクロムエッチング液の組成とエッチング条件の例は次
の通りである。
のクロムエッチング液の組成とエッチング条件の例は次
の通りである。
【0048】組成…塩化アルミニウム6結晶水:250
g/リットル、 塩酸:300mリットル/リットル、 水:1リットルにする量。
g/リットル、 塩酸:300mリットル/リットル、 水:1リットルにする量。
【0049】条件…液温:50℃ 時間:全てのクロムが溶解する時間 また、上記(2)に記載のシリコン酸化膜エッチングの
組成ととエッチング条件の例は次の通りである。
組成ととエッチング条件の例は次の通りである。
【0050】組成…50%フッ酸:1、 40%フッ化アンモニウム:7体積比。
【0051】条件…液温:室温、 時間:全てのシリコン酸化膜が溶解する時間。
【0052】図7は、本発明に係る異方導電性フィルム
およびそれを用いた半導体装置の第5の実施の形態を示
す断面図である。本実施の形態において、半導体素子1
と異方導電性フィルムの対向面、および異方導電性フィ
ルムと配線基板3の対向面の隙間に、接着剤29が充填
されている。
およびそれを用いた半導体装置の第5の実施の形態を示
す断面図である。本実施の形態において、半導体素子1
と異方導電性フィルムの対向面、および異方導電性フィ
ルムと配線基板3の対向面の隙間に、接着剤29が充填
されている。
【0053】ここで、接着剤29の材料としては絶縁性
を有し、半導体素子や配線基板との密着性に優れ、耐湿
性、耐高温性に優れた材料が望ましい。例えばエポキシ
樹脂,ポリイミド樹脂,アクリル樹脂,フッ素樹脂,ま
たはこれらの混合物である。また半導体素子の熱膨張率
に近づける目的でシリコン酸化物の粒子などを樹脂中に
充填させれば、接着界面における熱歪みが低減し、接続
信頼性が向上する。
を有し、半導体素子や配線基板との密着性に優れ、耐湿
性、耐高温性に優れた材料が望ましい。例えばエポキシ
樹脂,ポリイミド樹脂,アクリル樹脂,フッ素樹脂,ま
たはこれらの混合物である。また半導体素子の熱膨張率
に近づける目的でシリコン酸化物の粒子などを樹脂中に
充填させれば、接着界面における熱歪みが低減し、接続
信頼性が向上する。
【0054】本実施の形態により、樹脂29の接着力で
半導体素子1が保持されるので、半導体素子1の上方か
らバネなどで圧力を常時加える必要がなくなり、接続構
造が簡便になる。また樹脂29が雰囲気の水分の浸透を
防ぐので、突起部10,15の接続部の信頼性が向上す
る。
半導体素子1が保持されるので、半導体素子1の上方か
らバネなどで圧力を常時加える必要がなくなり、接続構
造が簡便になる。また樹脂29が雰囲気の水分の浸透を
防ぐので、突起部10,15の接続部の信頼性が向上す
る。
【0055】図8は、本発明に係る異方導電性フィルム
の第6の実施の形態を示す断面図である。本実施の形態
において、絶縁性材料からなるフィルム基板13の内部
に、あらかじめ熱膨張係数の低熱膨張の材料からなる部
材30が内蔵されている。また、この低熱膨張の材料か
らなる部材30は、表面突起部10の下側で且つ両側に
内蔵されている。
の第6の実施の形態を示す断面図である。本実施の形態
において、絶縁性材料からなるフィルム基板13の内部
に、あらかじめ熱膨張係数の低熱膨張の材料からなる部
材30が内蔵されている。また、この低熱膨張の材料か
らなる部材30は、表面突起部10の下側で且つ両側に
内蔵されている。
【0056】ここで、低熱膨張の材料からなる部材30
は、好ましくはシリコン基材21の熱膨張率に比較的近
い材料であり、例えば鉄,ニッケル,コバルトなどから
なる合金,インバー,コバールである。
は、好ましくはシリコン基材21の熱膨張率に比較的近
い材料であり、例えば鉄,ニッケル,コバルトなどから
なる合金,インバー,コバールである。
【0057】図9は、図8の異方導電性フィルムとシリ
コン基材を示す断面図である。図8の裏面電極14と裏
面突起部15を、熱圧着によりシリコン基材21に接合
した後に、シリコン基材21を取り外すときの利点を示
す。
コン基材を示す断面図である。図8の裏面電極14と裏
面突起部15を、熱圧着によりシリコン基材21に接合
した後に、シリコン基材21を取り外すときの利点を示
す。
【0058】本実施の形態では、低熱膨張の材料からな
る部材30が絶縁性材料からなるフィルム基板13に内
蔵されているので、他の実施の形態に比べて、異方導電
性フィルム全体としての熱膨張率Δαがシリコン基材2
1の熱膨張率Δβに近い。
る部材30が絶縁性材料からなるフィルム基板13に内
蔵されているので、他の実施の形態に比べて、異方導電
性フィルム全体としての熱膨張率Δαがシリコン基材2
1の熱膨張率Δβに近い。
【0059】このため、裏面電極14と裏面突起部15
とが圧着された後、温度が室温まで低下するまでの間、
シリコン基材21を介して裏面突起部15に加わる熱歪
みが他の実施の形態に比べて低くなり、裏面突起部15
の接続信頼性が向上する。
とが圧着された後、温度が室温まで低下するまでの間、
シリコン基材21を介して裏面突起部15に加わる熱歪
みが他の実施の形態に比べて低くなり、裏面突起部15
の接続信頼性が向上する。
【0060】図10は、図8の異方導電性フィルムによ
り半導体素子1と配線基板3を接続した半導体装置の実
施の形態を示す図である。図10の(a)のように、異
方導電性フィルムの表面突起部10と半導体素子1のパ
ッド2を対向させて位置合わせを行なう。
り半導体素子1と配線基板3を接続した半導体装置の実
施の形態を示す図である。図10の(a)のように、異
方導電性フィルムの表面突起部10と半導体素子1のパ
ッド2を対向させて位置合わせを行なう。
【0061】次に、図10の(b)に示すように、圧力
Pを加えて表面突起部10と半導体素子1のパッド2を
接触させる。このとき表面突起部10の直下の表面電極
11に、圧力Pによる力が加わる。ここで低熱膨張の材
料からなる部材30は、表面突起部10の直下で且つ両
側のフィルム基板13の中の、あらかじめレーザーによ
り、形成された穿孔に、充填されている。
Pを加えて表面突起部10と半導体素子1のパッド2を
接触させる。このとき表面突起部10の直下の表面電極
11に、圧力Pによる力が加わる。ここで低熱膨張の材
料からなる部材30は、表面突起部10の直下で且つ両
側のフィルム基板13の中の、あらかじめレーザーによ
り、形成された穿孔に、充填されている。
【0062】このため、表面突起部10を有する表面電
極11が、外力に応じて変形し、圧力Pが変化したり、
半導体素子1と配線基板3の間隔が変化しても、表面突
起部10と半導体素子1のパッド2との接続面積に変動
はなく、安定した接続抵抗が得られる。
極11が、外力に応じて変形し、圧力Pが変化したり、
半導体素子1と配線基板3の間隔が変化しても、表面突
起部10と半導体素子1のパッド2との接続面積に変動
はなく、安定した接続抵抗が得られる。
【0063】図11は、本発明に係る異方導電性フィル
ムおよび半導体装置の第7の実施の形態を示す断面図で
ある。本実施の形態では、半導体素子1のパッド2の取
付けピッチおよび配線基板3の電極4の取付けピッチよ
り、複数の導通部材12のピッチ(間隔)が狭く配置さ
れている。一つのパッド2および電極4に、複数の導通
部材12の複数の突起電極10および14が接触してい
るので、導電経路が増加して低抵抗接続が実現できる。
ムおよび半導体装置の第7の実施の形態を示す断面図で
ある。本実施の形態では、半導体素子1のパッド2の取
付けピッチおよび配線基板3の電極4の取付けピッチよ
り、複数の導通部材12のピッチ(間隔)が狭く配置さ
れている。一つのパッド2および電極4に、複数の導通
部材12の複数の突起電極10および14が接触してい
るので、導電経路が増加して低抵抗接続が実現できる。
【0064】図12は、本発明に係る異方導電性フィル
ムおよびそれを用いた半導体装置の第8の実施の形態を
示す断面図である。本実施の形態においては、半導体素
子1のパッド2が導電部材12の表面電極11と拡散反
応による接合を形成できる場合に、加圧と加熱の併用に
より半導体素子1と異方導電性フィルムをあらかじめ接
合しておき、次いで半導体素子1の上方から圧力Pを加
えて、導電部材12の裏面突起部15と配線基板3の電
極4を接触させる。
ムおよびそれを用いた半導体装置の第8の実施の形態を
示す断面図である。本実施の形態においては、半導体素
子1のパッド2が導電部材12の表面電極11と拡散反
応による接合を形成できる場合に、加圧と加熱の併用に
より半導体素子1と異方導電性フィルムをあらかじめ接
合しておき、次いで半導体素子1の上方から圧力Pを加
えて、導電部材12の裏面突起部15と配線基板3の電
極4を接触させる。
【0065】本実施の形態では、図11と同様に、複数
の導通部材12のピッチが、半導体素子1のパッド2の
取付けピッチおよび配線基板3の電極4の取付けピッチ
より、狭く配置されているので、導電経路を増加させる
ことで低抵抗接続を実現できる。さらに、半導体素子1
のパッド2と導通部材12の表面電極11が拡散接合に
よって接続されているので、熱歪みや高湿度などの環境
条件に対して強固な接合を実現できる。
の導通部材12のピッチが、半導体素子1のパッド2の
取付けピッチおよび配線基板3の電極4の取付けピッチ
より、狭く配置されているので、導電経路を増加させる
ことで低抵抗接続を実現できる。さらに、半導体素子1
のパッド2と導通部材12の表面電極11が拡散接合に
よって接続されているので、熱歪みや高湿度などの環境
条件に対して強固な接合を実現できる。
【0066】図13は、本発明に係る異方導電性フィル
ムおよびそれを用いた半導体装置の第9の実施の形態を
示す断面図である。本実施の形態においても、図11と
同様に、複数の導通部材12のピッチが、半導体素子1
のパッド2の取付けピッチおよび配線基板3の電極4の
取付けピッチより、狭く配置されているので、導電経路
を増加させることで低抵抗接続を実現できる。
ムおよびそれを用いた半導体装置の第9の実施の形態を
示す断面図である。本実施の形態においても、図11と
同様に、複数の導通部材12のピッチが、半導体素子1
のパッド2の取付けピッチおよび配線基板3の電極4の
取付けピッチより、狭く配置されているので、導電経路
を増加させることで低抵抗接続を実現できる。
【0067】本実施の形態においては、さらに、半導体
素子1と異方導電性フィルムとが対向する隙間、および
異方導電性フィルムと配線基板3とが対向する隙間に、
接着剤29が充填されている。
素子1と異方導電性フィルムとが対向する隙間、および
異方導電性フィルムと配線基板3とが対向する隙間に、
接着剤29が充填されている。
【0068】接着剤29にはさらに導電性粒子31が含
まれている。導電性粒子31の材料として好ましくは、
粒子全体として変形しやすいプラスティック製の粒子で
あり、導電性を付与するために、表面にニッケル、およ
び金のメッキ膜を施している。
まれている。導電性粒子31の材料として好ましくは、
粒子全体として変形しやすいプラスティック製の粒子で
あり、導電性を付与するために、表面にニッケル、およ
び金のメッキ膜を施している。
【0069】このような導電性粒子31が接着剤29に
含まれているので、半導体素子1のパッド2と表面突起
部10、および配線基板の電極4と裏面突起部15が接
触する際に、導電粒子31が突起部10,14のすきま
に入り込む。導電性粒子31の中心部分は、外力に対し
て変形しやすいプラスティック製のため、圧力Pの条件
が変化したり、半導体素子1と配線基板3の間隔が変化
しても、他の実施の形態に比べて、より安定した接続抵
抗が得られる。
含まれているので、半導体素子1のパッド2と表面突起
部10、および配線基板の電極4と裏面突起部15が接
触する際に、導電粒子31が突起部10,14のすきま
に入り込む。導電性粒子31の中心部分は、外力に対し
て変形しやすいプラスティック製のため、圧力Pの条件
が変化したり、半導体素子1と配線基板3の間隔が変化
しても、他の実施の形態に比べて、より安定した接続抵
抗が得られる。
【0070】図14は、本発明に係る異方導電性フィル
ムおよびそれを用いた半導体装置の第10の実施例を示
す断面図である。本実施の形態においては、図12と同
様に、加圧と加熱の併用により、半導体素子1と異方導
電性フィルムをあらかじめ接合しておき、次いで半導体
素子1の上方から圧力Pを加えて複数の導通部材12の
裏面突起部15を配線基板3の電極4に接触させる。
ムおよびそれを用いた半導体装置の第10の実施例を示
す断面図である。本実施の形態においては、図12と同
様に、加圧と加熱の併用により、半導体素子1と異方導
電性フィルムをあらかじめ接合しておき、次いで半導体
素子1の上方から圧力Pを加えて複数の導通部材12の
裏面突起部15を配線基板3の電極4に接触させる。
【0071】本実施の形態によれば、図12の実施の形
態に比べて、半導体素子1のパッド2と複数の導通部材
12の表面電極11が拡散接合によって接続されている
ので、熱歪みや高湿度などの環境条件に対してより強固
な接合を実現できる。
態に比べて、半導体素子1のパッド2と複数の導通部材
12の表面電極11が拡散接合によって接続されている
ので、熱歪みや高湿度などの環境条件に対してより強固
な接合を実現できる。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、加圧による圧力が変っ
ても、半導体素子と配線基板に安定的に接続できる異方
導電性フィルムおよびそれを用いた半導体装置並びにそ
の製造方法を提供することができる。
ても、半導体素子と配線基板に安定的に接続できる異方
導電性フィルムおよびそれを用いた半導体装置並びにそ
の製造方法を提供することができる。
【図1】本発明に係る異方導電性フィルムおよびそれを
用いた半導体装置の第1の実施の形態を示す断面図であ
る。
用いた半導体装置の第1の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図2】本発明に係る異方導電性フィルムの第2の実施
の形態を示す断面図である。
の形態を示す断面図である。
【図3】本発明に係る異方導電性フィルムおよびそれを
用いた半導体装置の第3の実施の形態を示す断面図であ
る。
用いた半導体装置の第3の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図4】本発明に係る異方導電性フィルムおよびそれを
用いた半導体装置の第4の実施の形態を示す断面図であ
る。
用いた半導体装置の第4の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図5】本発明に係る異方導電性フィルムを製造するた
めの工程を示す図である。
めの工程を示す図である。
【図6】本発明に係る異方導電性フィルムを製造するた
めの工程を示す図で、図5の続きを示す図である。
めの工程を示す図で、図5の続きを示す図である。
【図7】本発明に係る異方導電性フィルムおよびそれを
用いた半導体装置の第5の実施の形態を示す断面図であ
る。
用いた半導体装置の第5の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図8】本発明に係る異方導電性フィルムの第6の実施
形態を示す断面図である。
形態を示す断面図である。
【図9】図8の異方導電性フィルムとシリコン基材を示
す断面図である。
す断面図である。
【図10】図8の異方導電性フィルムにより半導体素子
と配線基板を接続した半導体装置の実施の形態を示す図
である。
と配線基板を接続した半導体装置の実施の形態を示す図
である。
【図11】本発明に係る異方導電性フィルムおよびそれ
を用いた半導体装置の第7の実施の形態を示す断面図で
ある。
を用いた半導体装置の第7の実施の形態を示す断面図で
ある。
【図12】本発明に係る異方導電性フィルムおよびそれ
を用いた半導体装置の第8の実施の形態を示す断面図で
ある。
を用いた半導体装置の第8の実施の形態を示す断面図で
ある。
【図13】本発明に係る異方導電性フィルムおよびそれ
を用いた半導体装置の第9の実施の形態を示す断面図で
ある。
を用いた半導体装置の第9の実施の形態を示す断面図で
ある。
【図14】本発明に係る異方導電性フィルムおよびそれ
を用いた半導体装置の第10の実施の形態を示す断面図
である。
を用いた半導体装置の第10の実施の形態を示す断面図
である。
【図15】従来の異方導電性フィルムにおける課題を示
す断面図である。
す断面図である。
1…半導体素子、2…パッド、3…配線基板、4…電
極、10…表面突起部、11…表面電極、12、12
a、12b、12c、12d、12e、12f、12g
…導通部材、13…絶縁性材料からなるフィルム基板、
14…裏面電極、15…裏面突起部、16…導電性部
材、21…シリコン基材、22…シリコン酸化膜、23
…角錐状の穴、24…クロム膜、25…銅膜、26…有
機材料パターン、27…メッキ膜、28…金メッキ膜、
29…接着剤、30…低熱膨張の材料からなる部材、3
1…導電性粒子。
極、10…表面突起部、11…表面電極、12、12
a、12b、12c、12d、12e、12f、12g
…導通部材、13…絶縁性材料からなるフィルム基板、
14…裏面電極、15…裏面突起部、16…導電性部
材、21…シリコン基材、22…シリコン酸化膜、23
…角錐状の穴、24…クロム膜、25…銅膜、26…有
機材料パターン、27…メッキ膜、28…金メッキ膜、
29…接着剤、30…低熱膨張の材料からなる部材、3
1…導電性粒子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01R 33/76 H01R 33/76 A 43/00 43/00 H H05K 3/32 H05K 3/32 B (72)発明者 牛房 信之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 志儀 英孝 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 原田 正英 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 中村 真人 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 依田 智子 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 藤原 伸一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 吉見 健二 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 横塚 剛秀 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 吉田 亨 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 御田 護 茨城県日立市助川町3丁目1番1号 日立 電線株式会社電線工場内 (72)発明者 岡部 則夫 茨城県日立市助川町3丁目1番1号 日立 電線株式会社電線工場内 Fターム(参考) 5E024 CA01 CB10 5E051 CA04 5E319 AC03 BB16 5F044 KK01 LL09 LL13 5G307 HA02 HB03 HC01
Claims (11)
- 【請求項1】絶縁性材料からなるフィルム基板の内部
に、導電性材料からなる複数の導通部材が配置され、前
記複数の導通部材の各導通部材が前記フィルム基板の第
一の表面に形成された第一の電極および前記フィルム基
板の第二の表面に形成された第二の電極に電気的に接続
され、且つ前記第一の電極と前記第二の電極の少なくと
も一方の電極において、電極表面の少なくとも一部に、
先細り状の突起部が形成されていることを特徴とする異
方導電性フィルム。 - 【請求項2】請求項1に記載の異方導電性フィルムにお
いて、前記フィルム基板が可撓性を有する絶縁性材料か
らなることを特徴とする異方導電性フィルム。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の異方導電性フィ
ルムにおいて、前記導通部材が、前記フィルム基板の主
面に対する垂線と所定角度を有して配置されていること
を特徴とする異方導電性フィルム。 - 【請求項4】請求項1または2に記載の異方導電性フィ
ルムにおいて、前記導通部材は、全体が、前記フィルム
基板の主面に対する垂線と所定角度θの0<θ≦60を
有して配置されていることを特徴とする異方導電性フィ
ルム。 - 【請求項5】請求項1または2に記載の異方導電性フィ
ルムにおいて、前記導通部材は、前記フィルム基板の主
面に対する垂線方向に延びる二つの延在部分と、垂線と
角度θが90度の中間部分とからなり、前記中間部分を
間にして前記二つの延在部分が上下に配置された導通部
材からなることを特徴とする異方導電性フィルム。 - 【請求項6】請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載
の異方導電性フィルムにおいて、前記フィルム基板が複
数の部材からなり、互いに対向する表面に設けた導電性
部材で電気的に接続されていることを特徴とする異方導
電性フィルム。 - 【請求項7】請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載
の異方導電性フィルムにおいて、前記絶縁性材料より低
熱膨張の材料からなる部材が、前記フィルム基板の内部
に形成されていることを特徴とする異方導電性フィル
ム。 - 【請求項8】請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載
の異方導電性フィルムの前記複数の導通部材に形成され
た前記先細り状の突起部が、半導体デバイスの表面に形
成された複数のパッドおよび配線基板の表面に形成され
た複数の電極の少なくとも一方に接合されていることを
特徴とする半導体装置。 - 【請求項9】請求項8に記載の半導体装置において、前
記複数の導通部材のピッチが、前記複数の導通部材に接
合の、前記半導体デバイスの表面に形成された複数のパ
ッドの取付けピッチおよび前記配線基板の表面に形成さ
れた複数の電極の取付けピッチより狭いことを特徴とす
る半導体装置。 - 【請求項10】請求項8または9に記載の半導体装置に
おいて、前記先細り状の突起部と、前記半導体デバイス
との対向面および前記配線基板との対向面の少なくとも
一方に、接着剤が充填されていることを特徴とする半導
体装置。 - 【請求項11】絶縁性材料からなるフィルム基板の内部
に導電性材料からなる複数の導通部材を形成し、前記フ
ィルム基板の第一の表面に前記導通部材と電気的に接続
された第一の電極を形成し、前記フィルム基板の第二の
表面に前記導通部材と電気的に接続された第二の電極を
形成するフィルム基板形成工程と、 特定の結晶配向面を有する基材上において前記複数の導
通部材に対応する複数の先細り状の穴をフォトリソエッ
チングにより形成し、前記複数の先細り状の穴に導電性
材料を充填して先端の尖った突起電極を形成する突起電
極形成工程と、 前記フィルム基板の第一の電極と第二の電極の少なくと
も一方の電極と前記先細り状の突起電極とを対向させて
接合する接合工程と、 前記先細り状の突起電極を前記基材から分離する分離工
程とを有することを特徴とする異方導電性フィルムの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000338005A JP2002141121A (ja) | 2000-11-06 | 2000-11-06 | 異方導電性フィルムおよびそれを用いた半導体装置並びにその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000338005A JP2002141121A (ja) | 2000-11-06 | 2000-11-06 | 異方導電性フィルムおよびそれを用いた半導体装置並びにその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002141121A true JP2002141121A (ja) | 2002-05-17 |
Family
ID=18813295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000338005A Pending JP2002141121A (ja) | 2000-11-06 | 2000-11-06 | 異方導電性フィルムおよびそれを用いた半導体装置並びにその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002141121A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6816385B1 (en) | 2000-11-16 | 2004-11-09 | International Business Machines Corporation | Compliant laminate connector |
JP2005093298A (ja) * | 2003-09-18 | 2005-04-07 | Nitto Denko Corp | 電子部品検査用の異方導電性フィルムおよびそれを用いた電子部品の検査方法 |
JP2008118155A (ja) * | 2007-12-20 | 2008-05-22 | Shinko Electric Ind Co Ltd | 半導体装置用パッケージ |
KR101631293B1 (ko) * | 2015-11-27 | 2016-06-16 | 정종구 | 집적회로 칩의 기판 본딩 방법 |
JP2016171139A (ja) * | 2015-03-11 | 2016-09-23 | 株式会社東芝 | 半導体装置 |
WO2019039071A1 (ja) * | 2017-08-25 | 2019-02-28 | 富士フイルム株式会社 | 構造体、構造体の製造方法、積層体および半導体パッケージ |
-
2000
- 2000-11-06 JP JP2000338005A patent/JP2002141121A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPWO2019039071A1 (ja) * | 2017-08-25 | 2020-10-01 | 富士フイルム株式会社 | 構造体、構造体の製造方法、積層体および半導体パッケージ |
TWI758510B (zh) * | 2017-08-25 | 2022-03-21 | 日商富士軟片股份有限公司 | 結構體、結構體的製造方法、積層體及半導體封裝體 |
US11355439B2 (en) | 2017-08-25 | 2022-06-07 | Fujifilm Corporation | Structure, method for manufacturing structure, laminate, and semiconductor package |
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