JP2002139292A - プレート熱交換器及びそれを備えた冷凍サイクルシステム - Google Patents
プレート熱交換器及びそれを備えた冷凍サイクルシステムInfo
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Abstract
びそれを備えた冷凍サイクルシステムの提供。 【解決手段】 略水平方向に積層されたプレート10c
を介して、冷媒の通る冷媒分流路12と、前記冷媒と熱
交換される別の流体の通る別流体分流路11とが交互に
形成されると共に、前記プレートの下部を当該プレート
の積層方向に貫通して形成され、一方端が開口し他方端
が閉口された管状の冷媒取入流路14aを備えたプレー
ト熱交換器10において、前記冷媒取入流路14a内
に、冷媒分配手段17や、冷媒混合手段や、冷媒流れ方
向変更手段を設けて、当該冷媒取入流路14aから前記
各冷媒分流路12への冷媒の流れを均一化させたことを
特徴とする。
Description
とそのプレート熱交換器を備えた冷凍サイクルシステム
とに関し、詳しくは、プレート熱交換器の冷媒取入流路
における冷媒分流路への冷媒流れの均等化手段に関す
る。
における冷媒分流路への冷媒流れの均等化手段を、図3
4乃至図36に基づいて説明する。これらの図は、実開
平10−267586号公報に開示されたもので、図3
4はプレート熱交換器の正面一部断面図、図35はプレ
ート熱交換器の側面図、図36はプレート熱交換器の冷
媒取入流路付近の詳細を示す部分正面側断面図である。
図34乃至図36において、図中の符号10は冷却装置
としてのプレート熱交換器であって、前部のカバー10
aと後部のカバー10bとの間に、縦に置かれた所要枚
数のプレート10cが略水平方向に多数積層されて、冷
媒が通る冷媒分流路12と、この冷媒分流路12を流れ
る冷媒と熱交換される別の流体としての、例えばブライ
ンの通る別流体分流路(以下、ブライン流路ともいう)1
1とがプレート10cを介して交互に形成されている。
流路11の上端に沿って、各ブライン流路11と連通す
るブライン取入流路13aが、又、各冷媒分流路12の
上端に沿って各冷媒分流路12と連通する冷媒排出流路
14bとがそれぞれ形成されている。一方、この冷却装
置の下部には各ブライン流路11の下端に沿って各ブラ
イン流路11と連通するブライン排出流路13b(図3
4参照)が、又、各冷媒分流路12の下端に沿って各冷
媒分流路12と連通する冷媒取入流路14aとがそれぞ
れ形成されている(図34参照)。この冷媒取入流路1
4aは、多数積層されたプレートを積層方向に貫通する
管状に形成されており、管の一方端が開口し他方端が閉
口されている。尚、ブライン取入流路13aの一端は上
部A側ノズル11aとして、ブライン排出流路13bの
一端は下部A側ノズル11bとして、それぞれプレート
の積層方向の一方側に突き出るように形成されている。
又、同様に、冷媒取入流路14aの一端は下部B側ノズ
ル12aとして、冷媒排出流路14bの一端は上部B側
ノズル12bとして、それぞれプレートの積層方向の一
方側に突き出るように形成されている(図34、図35
参照)。
14a内に設けられた筒状の冷媒管である。この冷媒管
19の冷媒取入口19aとしての一方端側の開口が下部
B側ノズル12aの開口即ち冷媒取入流路14aの開口
部に一致するように設置されている。この冷媒管19の
他端は閉口されており、その全長は冷媒取入流路14a
の長さにほぼ等しい。又、冷媒管19の胴部にはプレー
ト10cの積層方向即ち当該管19の延在方向に細幅の
スリット19bが複数形成されている(図36参照)。
口19aから冷媒管19に流入した冷媒は、胴部のスリ
ット19bから冷媒取入流路14a内に放出され、そこ
で分配されて各冷媒分流路12へと流れ込む(図34で
は下から上へ流れる)。そして、この各冷媒分流路12
を流れ、冷媒排出流路14bを経て、上部B側ノズル1
2bから出て行く。他方、ブラインは、上部A側ノズル
11aからブライン取入流路(非図示)に流入し、そこか
ら各ブライン流路11を流れて(図34では上から下へ
流れる)、ブライン排出流路13bを経て、下部A側ノ
ズル11bから出て行く。
た冷媒は、冷媒取入口19aとしての開口側から閉口端
側(奥)へと向かって流れながら、胴部の各スリット19
bから冷媒取入流路14aへと放出される。冷媒取入流
路14aへと放出された冷媒は、各冷媒分流路12に分
かれて、上方へと流れながら、隣接するブライン流路1
1を対向して流れる別流体としてのブラインと熱交換し
て、ブラインを冷ブライン化させた後、冷媒ガスとなっ
て冷媒排出流路14bを経て上部B側ノズル12bから
流出する。
胴部に複数のスリットが形成された冷媒管を冷媒取入流
路内に用いることで、各冷媒分流路へ流れる冷媒量を均
等化させようとしていたのである。しかし、通常のプレ
ート熱交換器では、冷媒取入流路内の冷媒は流速が早
く、液状の冷媒が冷媒取入流路の奥の方即ち閉口端側に
多く偏って流れ込んでしまう傾向がある。
管の周面に、管の長手方向に細長いスリットが設けられ
ているだけであるため、取込まれた冷媒が冷媒取入流路
の奥(閉口側)の方に偏って多く流れ込んでしまうとい
う課題を解消することができない。このため、冷媒取入
流路から各冷媒分流路への流入量の分配を均等にするこ
とがでず、別流体との熱交換効率を十分に改善させるこ
とができなかった。本発明は、かかる課題を解決し、熱
交換効率の高いプレート熱交換器及びそれを用いた冷凍
サイクルシステムの提供を目的とする。
平方向に積層されたプレートを介して、冷媒の通る冷媒
分流路と、前記冷媒と熱交換される別の流体の通る別流
体分流路とが交互に形成されると共に、前記プレートの
下部を当該プレートの積層方向に貫通して形成され、一
方端が開口し他方端が閉口された管状の冷媒取入流路を
備えたプレート熱交換器において、前記冷媒取入流路内
に、当該冷媒取入流路から前記各冷媒分流路への冷媒の
流入量を、開口側の冷媒分流路から閉口側の冷媒分流路
にかけて均一にする冷媒分配手段を設けたことを特徴と
する。
ート熱交換器において、冷媒分配手段は、冷媒取入流路
の内径に近い外径を有し切り口が楕円を描くよう斜断さ
れた斜断筒体又は斜断円柱体であることを特徴とする。
ート熱交換器において、楕円の長径は、開口側の冷媒分
流路から閉口側の冷媒分流路に及ぶことを特徴とする。
に記載のプレート熱交換器において、楕円の長径の一方
端は、少なくとも閉口側の冷媒分流路に及ぶことを特徴
とする。
の何れかに記載のプレート熱交換器において、切り口の
面は、平面又は切り口の長径方向の断面において凸曲面
又は切り口の長径方向の断面において凹曲面であること
を特徴とする。
ート熱交換器において、冷媒分配手段は、筒体の側面の
一部を構成する湾曲した筒片部材を、頂点から底辺に向
かう垂線が前記筒体の軸線と平行な二等辺三角形に形成
した二等辺三角形状筒片を、筒型となるよう多数枚組み
合わせて、組み合わされた二等辺三角形状筒体の外径
が、当該二等辺三角形状筒体の全長にわたって、冷媒取
入流路の内径に近い外径を持つ形態であることを特徴と
する。
ート熱交換器において、二等辺三角形状筒体は、少なく
とも3枚の同形の二等辺三角形状筒片の組み合わせであ
ることを特徴とする。
たプレートを介して、冷媒の通る冷媒分流路と、前記冷
媒と熱交換される別の流体の通る別流体分流路とが交互
に形成されると共に、前記プレートの下部を当該プレー
トの積層方向に貫通して形成され、一方端が開口し他方
端が閉口された管状の冷媒取入流路を備えたプレート熱
交換器において、前記冷媒取入流路内に、流入する冷媒
の流れの抵抗となって当該冷媒を構成する液冷媒とガス
冷媒とを混合する冷媒混合手段を設けたことを特徴とす
る。
ート熱交換器において、冷媒混合手段は、冷媒取入流路
の内径に近い外径を有する環状体であることを特徴とす
る。
レート熱交換器において、環状体は、開口側から閉口側
にかけて適宜間隔に複数配置されたことを特徴とする。
プレート熱交換器において、複数配置された各環状体の
内円の径は、開口側から閉口側への配置の順に小さいこ
とを特徴とする。
レート熱交換器において、冷媒混合手段は、冷媒取入流
路内を満たすよう円柱状に形成された多孔質透過部材で
あることを特徴とする。
プレート熱交換器において、多孔質透過部材は、開口側
から閉口側にかけて次第に空隙率が小さいことを特徴と
する。
プレート熱交換器において、多孔質透過部材は、開口側
から閉口側にかけて段階的に空隙率が小さいことを特徴
とする。
レート熱交換器において、冷媒混合手段は、冷媒取入流
路の内径に近い外径を有するよう形成された多孔質の円
盤体であることを特徴とする。
プレート熱交換器において、円盤体は、開口側から閉口
側にかけて適宜間隔に複数配置されたことを特徴とす
る。
プレート熱交換器において、複数配置された各円盤体の
空隙率は、開口側から閉口側への配置の順に小さいこと
を特徴とする。
れたプレートを介して、冷媒の通る冷媒分流路と、前記
冷媒と熱交換される別の流体の通る別流体分流路とが交
互に形成されると共に、前記プレートの下部を当該プレ
ートの積層方向に貫通して形成され、一方端が開口し他
方端が閉口された管状の冷媒取入流路を備えたプレート
熱交換器において、前記冷媒取入流路内に、流入する冷
媒の流れ方向を変える冷媒流れ方向変更手段を設けたこ
とを特徴とする。
プレート熱交換器において、冷媒流れ方向変更手段は、
テープ状部材の長手方向を軸として捩りを加えた形状の
捩りテープ体であることを特徴とする。
プレート熱交換器において、捩りテープ体は、開口側か
ら閉口側にかけて、捩りのピッチ及びテープ幅の何れか
一方又は双方が異なることを特徴とする。
プレート熱交換器において、冷媒流れ方向変更手段は、
開口側から閉口側にかけて適宜間隔に複数配置された案
内板であることを特徴とする。
プレート熱交換器において、冷媒流れ方向変更手段は、
開口側から閉口側にかけて適宜間隔に複数配置された円
錐状案内部材であることを特徴とする。
11、請求項15乃至請求項17の何れかに記載のプレ
ート熱交換器において、冷媒取入流路の開口側から閉口
側にかけて適宜間隔に複数配置された冷媒混合制手段を
構成する各構成部材は、連結手段を介して一体化された
ことを特徴とする。
項22に記載のプレート熱交換器において、冷媒取入流
路の開口側から閉口側にかけて適宜間隔に複数配置され
た冷媒流れ方向変更手段を構成する各構成部材は、連結
手段を介して一体化されたことを特徴とする。
7の何れかに記載のプレート熱交換器において、冷媒分
配手段は、開口側から冷媒取入流路に挿脱自在に挿入さ
れ、当該冷媒分配手段と一体に設けられた固定具を介し
て前記該開口部に着脱自在に装着されることを特徴とす
る。
17、及び請求項23の何れかに記載のプレート熱交換
器にいて、冷媒混合手段は、開口側から冷媒取入流路に
挿脱自在に挿入され、当該冷媒分配手段と一体に設けら
れた固定具を介して前記該開口部に着脱自在に装着され
ることを特徴とする。
項22、及び請求項24の何れかに記載のプレート熱交
換器において、冷媒流れ変更手段は、開口側から冷媒取
入流路に挿脱自在に挿入され、当該冷媒分配手段と一体
に設けられた固定具を介して前記該開口部に着脱自在に
装着されることを特徴とする。
は、請求項1乃至請求項27の何れかに記載のプレート
熱交換器を備えたことを特徴とする。
略水平方向に積層されたプレートを介して、冷媒の通る
冷媒分流路と、この冷媒と熱交換される別の流体の通る
別流体分流路とが交互に形成されると共に、前記プレー
トの下部を当該プレートの積層方向に貫通して形成さ
れ、一方端が開口し他方端が閉口された管状の冷媒取入
流路を備えたプレート熱交換器における上記の冷媒取入
流路内に、冷媒取入流路から各冷媒分流路への冷媒の流
入量を、開口側の冷媒分流路から閉口側の冷媒分流路に
かけて均一にする冷媒分配手段を設け、上記の冷媒取入
流路と各冷媒分流路との連通部を、冷媒取入流路の周面
を環状に巡って開口する環状開口とした構成のものであ
る。
1乃至図5に基づいて説明する。図1はプレート熱交換
器の斜視図、図2はプレート熱交換器の組立構成図、図
3はプレート熱交換器の正面一部断面図、図4は冷却シ
ステムのブロック図、図5は冷媒の分配が不均一な状態
を示す説明図である。
交換器であり、11aはブライン流入口(従来例では上
部A側ノズル)、11bはブライン流出口(従来例では
下部A側ノズル)、12aは冷媒流入口(従来例では下
部B側ノズル)、12bは冷媒流出口(従来例では上部
B側ノズル)である。
ート15a(従来例では10a)と後部カバープレート
15b(従来例では10b)との間に、複数のプレート
16a、16b、16c・・・(以下、プレート16と
いう)が所要枚数積層され(図1、図2参照)、この多
数のプレート16からなる積層部と縁部とが蒸着ブレー
ジングにて一体化され、熱交換されるブラインが通るブ
ライン流路11と冷媒が通る冷媒分流路12とが、積層
されたプレート16間に交互に形成されている(図1、
図3参照)。
ブライン流路11の下端に沿って各ブライン流路11と
連通するブライン排出流路13bが、又、各冷媒分流路
12の下端に沿って各冷媒分流路12と連通する冷媒取
入流路14aがそれぞれ形成されている。冷媒取入流路
14aは、多数積層されたプレート16を積層方向に貫
通する管状に形成されており、その一方端が開口して冷
媒流入口12aとされ、他方端は閉口されている。この
冷媒取入流路14aと各冷媒分流路12との連通部は、
冷媒取入流路14aの周面を環状に巡って開口する環状
開口としてある。
は、冷媒取入流路14aを通ってプレート16に挟まれ
た各冷媒分流路12へと分流即ち分配され、各冷媒分流
路12を流れる間に、隣接するブライン流路11を流れ
るブライン(以下、別流体ともいう)と熱交換しながら
蒸発し、冷媒排出流路14bを経て冷媒流出口12bか
ら流出される。他方、ブライン流入口11aから流入し
たブラインは、ブライン取入流路(非図示)を通って、各
ブライン流路11に分配され、隣接する冷媒分流路12
を流れる冷媒との熱交換によって冷却された後、ブライ
ン排出流路13bを経てブライン流出口11bから流出
される(図3参照)。
0を冷却システムに連結した場合について説明する。図
中の符号1は圧縮機、2は凝縮器、3は膨張弁、4は冷
媒を循環させるための冷媒回路、5はブライン回路であ
る。圧縮機1で圧縮されたガス冷媒は凝縮器2で凝縮さ
れて液冷媒となり、膨張弁3を通って減圧され、プレー
ト熱交換器10に入る。プレート熱交換器10内部では
前述のような動作を経た後、プレート熱交換器10から
出た冷媒は再び圧縮機1に戻る。他方、プレート熱交換
器10のブライン回路2には各種空調・冷却装置(非図
示)が接続されており、プレート熱交換器10で冷却さ
れたブラインによって、冷房・冷凍の負荷をまかなう。
膨張弁3で減圧されて冷媒取入流路14aに流入する冷
媒は、液冷媒とガス冷媒とが混合した二相状態である場
合があり、この二相状態の際に、プレート熱交換器10
内での各冷媒分流路12への冷媒分配の不均一が発生し
易い。
じる例を示す。冷媒取入口14aの開口側の冷媒流入口
12aから流入する冷媒は、或る程度の流速を持ってお
り、ガス冷媒に比べて密度の大きい液冷媒は、運動エネ
ルギーが大きいため、冷媒取入口14aの奥即ち閉口側
まで到達してしまい、閉口側近くに位置する冷媒分流路
(以下、閉口側冷媒分流路という)12程流入し易くな
り、開口側近くに位置する冷媒分流路(以下、開口側冷
媒分流路という)12程流入し難くなる。逆に、密度の
小さいガス冷媒は、開口側近くに位置する冷媒分流路1
2程流入し易くなり、開口側近くに位置する冷媒分流路
12程流入し難くなる。
路12への冷媒流れの不均一化現象は、図36の従来例
で示したスリット孔19bを形成した冷媒管19を冷媒
取入流路14aに装置しても解消できない。即ち、液冷
媒がガス冷媒に比べて冷媒取入流路14aの奥(閉口
側)の方へより集まり易いという傾向を改善することは
できない。
配が生じた場合の、各冷媒分流路12へ分配される冷媒
流量の第1の説明図であり、横軸は冷媒分流路12の位
置、縦軸は冷媒流量を示す。上記のように、密度の大き
い液冷媒は、閉口側冷媒分流路12へ大量に流れ、開口
側冷媒分流路12へは少量しか流ないので、図6に示さ
れるような、冷媒分流路12の位置による冷媒流量の不
均一さが発生し、結果としてプレート熱交換器10の熱
交換効率を悪化させる。
入流路14a内に、冷媒取入流路14aから各冷媒分流
路12への冷媒の流入量を、冷媒取入流路14aの開口
側冷媒分流路12から閉口側冷媒分流路12にかけて均
一にする冷媒分配手段を設けている。この冷媒分配手段
の一例を図7乃至図11に基づいて説明する。図7は冷
媒分配手段の設置状態を示す断面図、図8は冷媒分配手
段の平面図、図9は冷媒分配手段の3つの個所における
各横断面図、図10は冷媒の分配状体を示す第2の説明
図、図11は冷媒の分流量を示す第2の説明図である。
配手段としての斜断筒体である。この斜断筒体17は、
冷媒取入流路14aの内径に近い外径を有した筒体が斜
めに切られ、その切り口が長い楕円を描くよう斜断され
たものである。上記の楕円は、その長径が開口側冷媒分
流路12から閉口側冷媒分流路12に及ぶ長さをもち、
少なくともその長径の一方端が最も閉口側に位置する冷
媒分流路12に及んでいる。
は、冷媒取入流路14aの長さにほぼ等しくしている
が、使用環境に応じて適宜の長さとしてよい。又、斜断
筒体17の設置は、プレート熱交換器10の組み立ての
際に冷媒取入流路14a内に形成してもよいし、後述の
ように、プレート熱交換器を組み立てた後にその開口側
から挿入して所定位置に設置してもよい。
が冷媒取入流路14aの内径とほぼ等しい管状のパイプ
を斜めに切断した形状の斜断筒体17であるから、冷媒
取入流路14aの開口側から閉口側に並ぶ各冷媒分流路
12の環状開口に対して、斜断筒体17の外周面が当接
或いは近接するため、開口側から閉口側に並ぶ各冷媒分
流路12の環状開口の開口面積が、開口側から閉口側に
並ぶ順に、次第に小さくなるようその一部が塞さがれ
る。
取入流路14aから各冷媒分流路12への連通部として
の環状開口の開口面積、即ち流入面積は、通常では、3
60度の方向に環状開放されているが、上記のように、
冷媒分配手段としての斜断筒体17を設置することによ
り、斜断筒体17の外周面によって、上記環状開口の一
部が塞がれ、例えば、図8の断面指示線x−x、y−
y、z−zで示した図9のx−x断面、y−y断面、z
−z断面で示すように、冷媒取入流路14aの奥即ち閉
口側へ行くに従って冷媒取入流路14aから冷媒分流路
12への環状開口の開口面積が小さくなって、冷媒が流
入し難くなり、冷媒の流入量を減少させるよう規制して
いる。
を示す図と、図11の斜断筒体17によって冷媒分配が
改善された状況を示す説明図に基づいて、その作用効果
を詳述する。尚、図11における横軸は冷媒分流路12
の位置、縦軸は冷媒の流入量を示す。図10において、
冷媒取入流路14a内に斜断筒体17を装着すること
で、ガスと液の二相状態で流入した冷媒は、従来に比べ
て、液冷媒が開口側の冷媒分流路12にも十分に流入す
るので、図11に示すように各冷媒分流路12への冷媒
流入量を、上記楕円の形状を使用環境に応じて適宜形成
することによって、均一化させることができる。従っ
て、これにより、冷媒の分配が改善され、各冷媒分流路
12に均等に冷媒が流れるので、結果的にプレート熱交
換器10の熱交換効率を向上させることができる。
ての斜断筒体17は、図7に示す如く、筒体を直線的な
平面で切断した切り口形状としてあるが、切り口の形状
はこの平面に限定されず、例えば、図12や図13に示
すように、曲面としてもよい。図12の切り口の面は、
切り口の長径方向の断面において凸曲面としたものであ
り、図13の切り口の面は、切り口の長径方向の断面に
おいて凹曲面としたものである。要するに、楕円の切り
口の面や形状は、冷媒の流速、流量や乾き度等の使用環
境に応じて、各冷媒分流路12への流入量が均一化され
るように、冷媒取入流路14aと各冷媒分流路12との
連通部における流入面積を、開口側冷媒分流路12から
閉口側冷媒分流路12へと次第に小さく、狭くなって行
くように形成すればよい。
に、冷媒取入流路14aから各冷媒分流路12への連通
部における流入面積、従って当該連結部における冷媒分
流路12への流入量を調整できる形態のものであればよ
い。従って、図14に示すように、冷媒分配手段とし
て、筒体が略王冠形に形成された二等辺三角形状筒体1
8としてもよい。
一部を構成する湾曲した筒片部材を素材として、三角形
の頂点から底辺に向かう垂線が前記筒体の軸線と平行と
なるよう、前記筒片部材を二等辺三角形に形成した同形
の二等辺三角形状筒片を、筒型となるよう多数枚、少な
くとも3枚以上組み合わせて、組み合わされた二等辺三
角形状筒体18の外径が、当該二等辺三角形状筒体18
の全長にわたって、冷媒取入流路14aの内径に近い外
径を持つ形態としたものである。更には、底辺の短い二
等辺三角形を4枚以上として、多数枚を組み合わせて形
成してもよい。冷媒分配手段としてこのような二等辺三
角形状筒体18を用いても、上記と同様の作用効果が発
揮できるだけでなく、更に次のような作用効果も発揮さ
れる。例えば、仮に、組み立てられたプレート熱交換器
10の冷媒取入流路14a内に挿入して設置する場合
に、当該冷媒取入流路14aの軸を中心とする回転方向
に対して、例えば垂直上方に向けたいという最適な角度
があったとすると、上記のような斜断筒体17であれ
ば、切り口が一面しかないため、その最適角度若しくは
それに近い角度に調整する当たって、逆転状態とならな
いように注意を要するため、設置に手間が生じる。
辺三角形状筒体18の場合には、多数の二等辺三角形状
筒片で構成することにより、回転方向に対する装着角度
による悪影響が少なくなるので、回転方向に対する自由
度が増して、装着の際における角度調整が容易となり、
設置作業を迅速に行うことができる。図示の例では、3
枚の二等辺三角形状筒片で二等辺三角形状筒体18を構
成しているが、回転方向に対する自由度は、多数枚の二
等辺三角形状筒片筒体で構成する程増すので、これに限
らず、6枚或いは8枚と、枚数は多い程どよい。
立てられたプレート熱交換器10の冷媒取入流路14a
内に、その開口側から挿脱自在に挿入して装着する装置
を、図15及び図16に基づいて説明する。図15は冷
媒流入口12aの詳細を示す断面図、図16は冷媒分配
手段に一体に設けられた固定具を介しての装着を示す断
面図である。図15において、通常のプレート熱交換器
10の冷媒取入流路14aの開口部としての冷媒流入口
12aは、図示のように、外周にネジ山が切られてお
り、これを利用して冷媒供給用配管が接続される。図中
20は冷媒流入口12aへの配管を接続させるナットで
あり、21は冷媒供給用配管である。
(斜断筒体17や二等辺三角形状筒体18等)を冷媒取
入流路14aに実際に装着する手段を考えた場合、例え
ばプレート熱交換器10自体を改造・加工して装着する
手段もあるが、これでは、プレート熱交換器10本体へ
の加工を必要とするため、手間や費用の点から好適な手
段とは言えない。そこで、この実施の形態1では、図1
6に示すように、上記の冷媒流入口12aのネジ山を利
用した装着装置としての固定具22を用いることとし
た。これを、二等辺三角形状筒体18(以下、冷媒分配
手段18ともいう)を例にして説明する。
22は、ナット状のもので、一方端側の内周面に、上記
の冷媒流入口12a外周のネジ山(雄ネジ)に対する雌
ネジが切られ、他方端側の外周面に、上記冷媒流入口1
2aのネジ山と同一の雄ネジが切られた形態としたもの
である。尚、図中の符号23は冷媒分配手段18を固定
具22に一体的に支持させる連結手段としての連結支持
部材である。
定具22を用いて冷媒分配手段18を装着すれば、冷媒
供給用配管21を接続する部分はプレート熱交換器10
の冷媒流入口12と同等のネジ部を有しているため、通
常と同じ方法で冷媒供給用配管21を接続することが可
能となる。即ち、図15に示すナット20と冷媒供給用
配管21のままでの装着が可能となる。しかも、この手
段によれば、プレート熱交換器10自体には何等の加工
も、改造も要さない。これは、手間や工程削減という意
味でも効果的である。
に、冷媒分配手段として斜断筒体17を示したが、この
ような筒体に限らず、この斜断筒体17の場合と同様
に、円柱を斜めに切断した斜断円柱体24であってもよ
い。これを図17及び図18に基づいて説明する。図1
7は斜断円柱体24の側面図、図18は斜断円柱体24
の平面図である。図17及び図18に示すように、斜断
円柱体24は、冷媒取入流路14aの内径とほぼ等しい
外径の円柱を斜めに切断した形状であって、筒体を円柱
とした点だけが異なり、その他の構成及び作用効果の全
ては、上記の斜断筒体17と同様である。
体24を冷媒取入流路14a内に装着すると、冷媒取入
流路14a自体が奥に行く程、次第に狭くなり、容積が
小さくなる。しかも、冷媒取入流路14aの開口側から
閉口側にかけての各冷媒分流路12の環状開口の開口面
積、即ち、冷媒取入流路14aから冷媒分流路12への
流入面積が狭くなるため、冷媒流入口12aの開口側か
ら閉口側に位置する冷媒分流路12程、次第に流入抵抗
が増加し、冷媒が流れ難くなる。従って、この斜断円柱
体24によれば、斜断筒体17の場合と同様に、斜断円
柱体24の切り口等の形態を適宜に形成することによ
り、冷媒の分配が均等化されて、熱交換効率を向上させ
ることができる。
する。即ち、この斜断円柱体24によれば、斜断筒体1
7や二等辺三角形状筒体18と異なり、中身の詰まった
円柱で形成されているため、その体積分だけ冷媒取入流
路14aの容積を低減させることができるので、結果と
して、冷媒回路全体の所要冷媒量を、従来に比べて、よ
り削減することができる。
の形態1のプレート熱交換器10の冷媒取入流路14a
内に流入する冷媒の流れの抵抗となって、当該冷媒を構
成する液冷媒とガス冷媒とを混合する冷媒混合手段を設
けた構成としたものである。以下、これを図19乃至図
25に基づいて説明する。尚、プレート熱交換器10は
実施の形態1と同様であるのでその説明を省略し、以
下、冷媒取入流路14a内に設置される冷媒混合手段に
つて説明する。
は、冷媒取入流路14aの内径に近い外径を有する環状
体26であり、この環状体26は冷媒取入流路14aの
開口側から閉口側にかけて適宜間隔に複数配置,図では
4枚の環状体26a〜26dが配置されている。適宜間
隔に複数配置された環状体26a〜26dの内円の径は
何れも同径としているが、図21で示す冷媒混合手段2
8のように、開口側から閉口側への配置の順に小さい径
となるよう、内径が異なるように形成された環状体を配
置してもよい。尚、環状体26の設置枚数は、勿論、4
枚に限らず、適宜枚数とればよい。又、配置間隔も図示
のように等間隔に限定するものではなく、使用環境に応
じて適宜設定すればよい。
6dを一体化するための連結手段としての連結支持部材
であり、上記実施の形態1の連結手段としての連結支持
部材23と同様である。実施の形態2においては、この
連結支持部材27を介して、複数の環状体26a〜26
dから成る冷媒混合手段25を一体化させ、更に、この
冷媒混合手段25を、図示してはいないが、上記実施の
形態1における装着装置としての固定具22を介して、
プレート熱交換器10に装着されている。
上記のような冷媒混合手段25,28を設置すると、図
示のように、冷媒は、流れに対して複数の環状体26a
〜26dによる抵抗を各所にて受けるため、液冷媒が冷
媒取入流路14aの閉口側に片寄って流れ込むことがな
く、各冷媒分流路12に冷媒を均等に流入させることが
できる。
れは一部で滞流し一部で流速を増して乱流化されるの
で、冷媒を構成する液冷媒とガス冷媒とがより混合さ
れ、均一化された状態にて、各冷媒分流路(実施の形態
1における符号12)に供給される。これにより、従来
に比べて、冷媒分配が均一化し、熱交換効率を向上させ
ることができる。又、複数配置される環状体の内径を変
化させることによって、例えば開口側から閉口側への配
置の順に内径を小さくすると、液冷媒の閉口側への片寄
った流れ込みを効率よく解消することができる。
9,30,32.35は、冷媒が透過可能な多孔質透過
部材を、冷媒取入流路14aの内径に近い外径を有する
円柱体29、30或いは円盤体33a〜33dに構成し
て設置したものであって、上記の冷媒混合手段25,2
8と同様の作用効果を発揮させることができる。即ち、
設置された円柱体29、30或いは円盤体33a〜33
dが、冷媒の流れに対して抵抗となるので、冷媒を構成
する液冷媒とガス冷媒とがより混合され均一化されて各
冷媒分流路(12)に流入するので、冷媒分配が均一化
され、熱交換効率を向上させることができる。
は、全体を均一の空隙率とした多孔質透過部材で構成さ
れているが、図23の冷媒混合手段としての円柱体30
のように、開口側から閉口側にかけて空隙率が順に段階
的に小さくなるよう異なる構成とし、例えば4種類の空
隙率の異なる円柱体31a、31b、31c、31dを
一体化させて冷媒混合手段30を構成してもよい。この
例では、4個の円柱体31a、31b、31c、31d
を同じ長さに形成しているが、勿論、使用環境に応じて
適宜異なる長さとしてもよい。このような構成によっ
て、より効果的な冷媒の混合が可能になり、プレート熱
交換器10の熱交換効率を向上させることができる。
尚、一本の円柱体29において、開口側から閉口側へか
けて空隙率が次第に小さくなるように構成しても上記と
同様の作用効果を発揮させることができる。
29,30の場合には、冷媒取入流路内14aの全体を
満たすよう配置されているが、図24に示すように、多
孔質透過部材を輪切り状に形成して複数の円盤体33
(33a〜33d)で構成してもよい。これら複数の円
盤体33を、冷媒の流速や乾き度等の使用環境に応じて
適宜、適当間隔にて配置することで、上記と同様の作用
効果をより効率的に発揮させることができる。又、上記
の円柱体29,30と比べると、少量の多孔質透過部材
を用いて冷媒混合手段を構成することができる。
dを一体化させ冷媒混合手段32,35を構成するため
の連結手段としての連結支持部材34であり、上記した
連結支持部材23,27と同様である。又、図示されて
いない当該連結支持部材を介して上記の装着装置として
の固定具22を用いてプレート熱交換器10の冷媒取入
流路14aに装着される点も同様である。
8、29、30、32、35は、何れも、回転方向に対
する指向性がないため、冷媒分配手段18で説明したの
と同様に、冷媒取入流路14aの内部に設置する際、そ
の向きを調整する必要が無く、従って、製造・組立上の
手間を軽減することができる。しかも、一般に多孔質透
過部材は流体の流動音を低減させる特性を持つので、上
記の各冷媒混合手段29、30、32、35を用いるこ
とにより、騒音の低いプレート熱交換器10を提供する
ことができる。
の形態1のプレート熱交換器10の冷媒取入流路14a
内に、冷媒の流れ方向を変える冷媒流れ方向変更手段を
設けた構成としたものである。以下、これを図26乃至
図33に基づいて説明する。尚、プレート熱交換器10
は実施の形態1と同様であるのでその説明を省略し、以
下、冷媒取入流路14a内に設置される冷媒流れ方向変
更手段について説明する。
状部材の長手方向を軸として捩りを加え、冷媒取入流路
14aの内径とほぼ等しい外径の捩りテープ体を構成し
て冷媒流れ方向変更手段としたものである。この捩りテ
ープ体36を、冷媒取入流路14aの内部に装着するこ
とで、冷媒流入口12aから冷媒取入流路14aに沿っ
た冷媒の流れ方向に、回転方向の流れを発生させ、その
遠心力によって、各冷媒分流路12への冷媒の流入を促
進させることができる。
12aから流入した冷媒が、冷媒流入口12a即ち開口
側に近く位置する冷媒分流路12にも流入し易くなるた
め、結果として、各冷媒分流路12への冷媒分配を均一
にすることができ、プレート熱交換器10の熱交換効率
を向上させることができる。尚、図26ではテープの捩
り回転数を5回としているが、勿論、これに限定され
ず、使用環境に応じた回数とすればよい。
(ねじれ1回転分の長さ)やテープの幅は概ね均等とし
ているが、使用環境に応じては、図28に示す捩りテー
プ体36のように冷媒の流れ方向に対してピッチを変更
したり、或いは又、図29に示す捩りテープ体36のよ
うにテープ幅を変更したり、或いは更に、ピッチ及びレ
ープ幅ともに異なるように形成してもよい(非図示)。
は、開口側から閉口側にかけて、円形に形成された複数
の案内板を、斜め方向に傾けた状態にて適宜間隔を空け
て配置した構成のものである。図示されていないが、こ
れら6枚の案内板37も、上記と同様の連結支持部材
(23,27,34)を介して一体化した構成としてお
くと装着作業が容易となる。上記のように、冷媒取入流
路14a内に複数の案内板37を上記のように配置する
ことにより、上記捩りテープ体36と同様の作用効果が
発揮される。この円形の案内板37は、勿論平面に限る
必要はなく、例えば図31に示す案内板38のように、
傾き方向に湾曲させた曲面としてもよい。
は、円錐形或いは円錐体に形成された案内部材(以下、
円錐状案内部材ともいう)40を複数個間隔を置いて配
置させた構成としたものである。この各円錐状案内部材
40は、頂点を開口側に向け、当該円錐の底面側を閉口
側方向に向けて、同一軸線に適当間隔を空けて一列に並
べた配置としてある。尚、図33に示すように、使用環
境に応じて上記の円錐形や円錐体を適宜変形させ、例え
ば、図33に示すように、円錐体の表面に頂点から底辺
側に向けて曲面を設けた形態としてもよい。
数の円錐状案内部材40を配置することにより、上記の
捩りテープ体36や案内板37と同様の作用効果を発揮
させることができる。又、上記捩りテープ体36や円錐
状案内部材40、42では、いずれも回転方向に対する
指向性がないため、上記実施の形態1において説明した
冷媒分配手段18の場合と同様に、冷媒取入流路14a
の内部に設置する際、その向きを調整する必要が無く、
従って製造・組立上の手間を軽減させる。
0を一体化させるための連結支持部材であり、上記実施
の形態1及び2の連結支持部材と同様に、この連結支持
部材41を介して、複数の円錐状案内部材40を一体化
させて冷媒流れ変更手段39を構成している。又、この
冷媒流れ変更手段39では、図示されてはいないが、上
記実施の形態1における装着装置としての固定具22を
介して、プレート熱交換器10に装着されている。又、
冷媒流れ方向変更手段を図32や図33に示すような構
成にすることによって、その体積分だけ冷媒取入流路1
4aの容積が低減し、結果として冷媒回路全体の冷媒量
を削減できるという効果も得ることができる。
媒と熱交換する別流体の例としてブラインを用いて説明
したが、勿論、これに限定されず、熱交換可能な適当な
媒体であってもよい。又、上記実施の形態1及び形態3
で示した冷媒分配手段や冷媒混合手段や冷媒流れ方向変
更手段を備えたプレート熱交換器を有する冷凍サイクル
システムにおいても、装備された冷媒分配手段や冷媒混
合手段や冷媒流れ方向変更手段に応じた作用効果を発揮
させることができる。
ば、冷媒分配手段や冷媒混合手段や冷媒流れ変更手段等
により、冷媒取入流路から冷媒分流路への冷媒の流れを
均一化することができ、熱交換性能が高いプレート熱交
換器及びそれを備えた冷凍サイクルシステムを提供でき
る。又、プレート熱交換器の冷媒取入流路内に、冷媒の
流速や乾き度などに適した最適な手段が設置されたプレ
ート熱交換器及びそれを備えた冷凍サイクルシステムを
提供できる。
17、請求項19乃至請求項24の各発明によれば、何
れも、回転方向に対する指向性が無いので、冷媒取入流
路内に設置する際の手間が低減されるプレート熱交換器
及びそれを備えた冷凍サイクルシステムを提供できる。
いた発明、請求項25において円錐体を用いた発明によ
れば、何れも、冷媒取入流路の容積を低減させるので、
冷媒の所要量が削減されたプレート熱交換器及びそれを
備えた冷凍サイクルシステムを提供できる。
ば、冷媒混合手段として多孔質透過部材を用いているの
で、冷媒の流動音が低減されたプレート熱交換器及びそ
れを備えた冷凍サイクルシステムを提供できる。
ば、冷媒分配手段と固定具が一体化され、冷媒混合手段
や冷媒流れ変更手段では当該手段を構成する構成部材が
連結手段を介して一体化された上、更に固定具とも一体
化されているので、プレート熱交換器の冷媒取入流路へ
の装着作業を容易に行うことができる。
ある。
る。
である。
る。
である。
る。
介しての装着を示す断面図である。
る。
である。
近の詳細を示す部分正面側断面図である。
換器、10c プレート、11 ブライン流路、12
冷媒分流路、12a 冷媒流入口、12b 冷媒流出
口、14a 冷媒取入流路、17、18、24 冷媒分
配手段、21 冷媒供給用配管、22 固定具(装着装
置)、23、27、34、41 連結支持部材、25、
28、29、30、32、35 冷媒混合手段、26
a、26b、26c、26d 環状体、 31a、3
1b、31c、31d 多孔質透過部材、33a、33
b、33c、33d 円盤状の多孔質透過部材、36、
37、39 冷媒流れ方向変更手段、38 案内板、4
0 円錐状案内部材。
Claims (28)
- 【請求項1】 略水平方向に積層されたプレートを介し
て、冷媒の通る冷媒分流路と、前記冷媒と熱交換される
別の流体の通る別流体分流路とが交互に形成されると共
に、前記プレートの下部を当該プレートの積層方向に貫
通して形成され、一方端が開口し他方端が閉口された管
状の冷媒取入流路を備えたプレート熱交換器において、 前記冷媒取入流路内に、当該冷媒取入流路から前記各冷
媒分流路への冷媒の流入量を、開口側の冷媒分流路から
閉口側の冷媒分流路にかけて均一にする冷媒分配手段を
設けたことを特徴とするプレート熱交換器。 - 【請求項2】 冷媒分配手段は、冷媒取入流路の内径に
近い外径を有し切り口が楕円を描くよう斜断された斜断
筒体又は斜断円柱体であることを特徴とする請求項1に
記載のプレート熱交換器。 - 【請求項3】 楕円の長径は、開口側の冷媒分流路から
閉口側の冷媒分流路に及ぶことを特徴とする請求項2に
記載のプレート熱交換器。 - 【請求項4】 楕円の長径の一方端は、少なくとも閉口
側の冷媒分流路に及ぶことを特徴とする請求項2又は請
求項3に記載のプレート熱交換器。 - 【請求項5】 切り口の面は、平面又は切り口の長径方
向の断面において凸曲面又は切り口の長径方向の断面に
おいて凹曲面であることを特徴とする請求項2乃至請求
項4の何れかに記載のプレート熱交換器。 - 【請求項6】 冷媒分配手段は、筒体の側面の一部を構
成する湾曲した筒片部材を、頂点から底辺に向かう垂線
が前記筒体の軸線と平行な二等辺三角形に形成した二等
辺三角形状筒片を、筒型となるよう多数枚組み合わせ
て、組み合わされた二等辺三角形状筒体の外径が、当該
二等辺三角形状筒体の全長にわたって、冷媒取入流路の
内径に近い外径を持つ形態であることを特徴とする請求
項1に記載のプレート熱交換器。 - 【請求項7】 二等辺三角形状筒体は、少なくとも3枚
の同形の二等辺三角形状筒片の組み合わせであることを
特徴とする請求項6に記載のプレート熱交換器。 - 【請求項8】 略水平方向に積層されたプレートを介し
て、冷媒の通る冷媒分流路と、前記冷媒と熱交換される
別の流体の通る別流体分流路とが交互に形成されると共
に、前記プレートの下部を当該プレートの積層方向に貫
通して形成され、一方端が開口し他方端が閉口された管
状の冷媒取入流路を備えたプレート熱交換器において、 前記冷媒取入流路内に、流入する冷媒の流れの抵抗とな
って当該冷媒を構成する液冷媒とガス冷媒とを混合する
冷媒混合手段を設けたことを特徴とするプレート熱交換
器。 - 【請求項9】 冷媒混合手段は、冷媒取入流路の内径に
近い外径を有する環状体であることを特徴とする請求項
8に記載のプレート熱交換器。 - 【請求項10】 環状体は、開口側から閉口側にかけて
適宜間隔に複数配置されたことを特徴とする請求項9に
記載のプレート熱交換器。 - 【請求項11】 複数配置された各環状体の内円の径
は、開口側から閉口側への配置の順に小さいことを特徴
とする請求項10に記載のプレート熱交換器。 - 【請求項12】 冷媒混合手段は、冷媒取入流路内を満
たすよう円柱状に形成された多孔質透過部材であること
を特徴とする請求項8に記載のプレート熱交換器。 - 【請求項13】 多孔質透過部材は、開口側から閉口側
にかけて次第に空隙率が小さいことを特徴とする請求項
12に記載のプレート熱交換器。 - 【請求項14】 多孔質透過部材は、開口側から閉口側
にかけて段階的に空隙率が小さいことを特徴とする請求
項12に記載のプレート熱交換器。 - 【請求項15】 冷媒混合手段は、冷媒取入流路の内径
に近い外径を有するよう形成された多孔質の円盤体であ
ることを特徴とする請求項8に記載のプレート熱交換
器。 - 【請求項16】 円盤体は、開口側から閉口側にかけて
適宜間隔に複数配置されたことを特徴とする請求項15
に記載のプレート熱交換器。 - 【請求項17】 複数配置された各円盤体の空隙率は、
開口側から閉口側への配置の順に小さいことを特徴とす
る請求項16に記載のプレート熱交換器。 - 【請求項18】 略水平方向に積層されたプレートを介
して、冷媒の通る冷媒分流路と、前記冷媒と熱交換され
る別の流体の通る別流体分流路とが交互に形成されると
共に、前記プレートの下部を当該プレートの積層方向に
貫通して形成され、一方端が開口し他方端が閉口された
管状の冷媒取入流路を備えたプレート熱交換器におい
て、 前記冷媒取入流路内に、流入する冷媒の流れ方向を変え
る冷媒流れ方向変更手段を設けたことを特徴とするプレ
ート熱交換器。 - 【請求項19】 冷媒流れ方向変更手段は、テープ状部
材の長手方向を軸として捩りを加えた形状の捩りテープ
体であることを特徴とする請求項18に記載のプレート
熱交換器。 - 【請求項20】 捩りテープ体は、開口側から閉口側に
かけて、捩りのピッチ及びテープ幅の何れか一方又は双
方が異なることを特徴とする請求項19に記載のプレー
ト熱交換器。 - 【請求項21】 冷媒流れ方向変更手段は、開口側から
閉口側にかけて適宜間隔に複数配置された案内板である
ことを特徴とする請求項18に記載のプレート熱交換
器。 - 【請求項22】 冷媒流れ方向変更手段は、開口側から
閉口側にかけて適宜間隔に複数配置された円錐状案内部
材であることを特徴とする請求項18に記載のプレート
熱交換器。 - 【請求項23】 冷媒取入流路の開口側から閉口側にか
けて適宜間隔に複数配置された冷媒混合制手段を構成す
る各構成部材は、連結手段を介して一体化されたことを
特徴とする請求項10、請求項11、請求項15乃至請
求項17の何れかに記載のプレート熱交換器。 - 【請求項24】 冷媒取入流路の開口側から閉口側にか
けて適宜間隔に複数配置された冷媒流れ方向変更手段を
構成する各構成部材は、連結手段を介して一体化された
ことを特徴とする請求項21又は請求項22に記載のプ
レート熱交換器。 - 【請求項25】 冷媒分配手段は、開口側から冷媒取入
流路に挿脱自在に挿入され、当該冷媒分配手段と一体に
設けられた固定具を介して前記該開口部に着脱自在に装
着されることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れ
かに記載のプレート熱交換器。 - 【請求項26】 冷媒混合手段は、開口側から冷媒取入
流路に挿脱自在に挿入され、当該冷媒分配手段と一体に
設けられた固定具を介して前記該開口部に着脱自在に装
着されることを特徴とする請求項8乃至請求項17、及
び請求項23の何れかに記載のプレート熱交換器。 - 【請求項27】 冷媒流れ変更手段は、開口側から冷媒
取入流路に挿脱自在に挿入され、当該冷媒分配手段と一
体に設けられた固定具を介して前記該開口部に着脱自在
に装着されることを特徴とする請求項18乃至請求項2
2、及び請求項24の何れかに記載のプレート熱交換
器。 - 【請求項28】 請求項1乃至請求項27の何れかに記
載のプレート熱交換器を備えたことを特徴とする冷凍サ
イクルシステム。
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