JP2012021679A - 冷媒分配器、それを備えた熱交換器、及び、その熱交換器を搭載した空気調和機 - Google Patents

冷媒分配器、それを備えた熱交換器、及び、その熱交換器を搭載した空気調和機 Download PDF

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Abstract

【課題】各流出管へ冷媒を均等に分配することができる冷媒分配器、それを備えた熱交換器、及び、その熱交換器を搭載した空気調和機を提供する。
【解決手段】内部が中空の充填塔1と、充填塔1において気液二相冷媒のうち液冷媒を、下方へ流下するに伴って充填塔1の水平断面の中心から外方向に広がるように分散させる充填材2と、充填塔1の上面からその内部に挿通し、充填塔1内部に気液二相冷媒を流入させる流入管3と、充填塔1の側面からその内部に挿通し、充填塔1の上部から下部にかけてその内部への差し込み長さが短くなるように配列されて設置され、充填塔1内の冷媒を流出させる複数の流出管4とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱交換器へ気液二相冷媒を均等に分配する冷媒分配器、それを備えた熱交換器、及び、その熱交換器を搭載した空気調和機に関する。
従来の熱交換器において、気液二相冷媒の各チャネル間での分配が偏ることによって、熱交換器内の熱伝達率が低下するため、流体入口マニホールド内に充填材を備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。その熱交換器は、流体入口マニホールド、流体出口マニホールド、流体入口マニホールド及び流体出口マニホールドを連通するように構成された複数の熱伝達チャネル、並びに流体入口マニホールド内に位置する充填材を備えるものである。
特開2008−516181号公報(請求項1、第5図)
しかしながら、特許文献1に係る熱交換器等のプレート型の従来の熱交換器は、各プレートが均等な熱負荷で熱交換するが、冷凍空調機器に使用される空気熱交換器では高さ方向及び幅方向に風速及び温度が異なるため、熱交換器の各冷媒流路で熱負荷が変化し、この場合、充填塔型の流体入口マニホールドに各流出管が単純に接続された構造では均一分配が実現できないという問題点があった。
また、毛細管を用いて各流出管への冷媒流量を調節することもできるが、冷媒の圧力損失が大きくなり、直列に接続される膨張弁の必要な開口面積が増加、すなわち、膨張弁が大型化し、装置全体のコストが増大するという問題点もあった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、各流出管へ冷媒を均等に分配することができる冷媒分配器、それを備えた熱交換器、及び、その熱交換器を搭載した空気調和機を提供することを目的とする。
本発明に係る冷媒分配器は、内部が中空の充填塔と、該充填塔内部に充填され、前記充填塔において気液二相冷媒のうち液冷媒を、下方へ流下するに伴って前記充填塔の水平断面の中心から外方向に広がるように分散させる充填材と、前記充填塔の上面からその内部に挿通し、前記充填塔内部に気液二相冷媒を流入させる流入管と、前記充填塔の側面からその内部に挿通し、前記充填塔の上部から下部にかけてその内部への差し込み長さが短くなるように配列されて設置され、前記充填塔内の冷媒を流出させる複数の流出管と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、充填塔に充填された充填材によって気液二相冷媒が充填塔の下方へ流下するに伴って径方向に均等に分散され、各流出管への液冷媒の流入を均等に分配することができる。
本発明の実施の形態1に係る冷媒分配器50の構成図である。 本発明の実施の形態1に係る冷媒分配器50における気液二相冷媒の流れを説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る冷媒分配器50の流出管4の形態図である。 本発明の実施の形態1に係る冷媒分配器50が搭載された熱交換器10の構成図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機における冷凍サイクルの構成図である。 本発明の実施の形態2に係る冷媒分配器50aの構成図である。 本発明の実施の形態2に係る冷媒分配器50aにおける分散板5の構成図である。
実施の形態1.
(冷媒分配器50の構成の概要)
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷媒分配器50の構成図である。
図1で示される冷媒分配器50は、主に空気調和機等に用いられる熱交換器に備えられるものであり、本実施の形態においては、空気調和機に搭載される熱交換器に備えられる例を示す。図1で示されるように、本実施の形態に係る冷媒分配器50は、少なくとも、内部が中空となっている充填塔1、その充填塔1内部に充填されている充填材2、充填塔1の上面からその内部に挿通され、冷媒を充填塔1内部に送り込み、あるいは、送り出す流入管3、及び、充填塔1の側面からその内部に挿通され、上下方向に配列された複数の流出管4によって構成されている。
充填塔1は、例えば、銅製のパイプ(例えば、直径19[mm])で構成され、その底部が閉塞され、また、上部から前述のように流入管3が挿通されている。
なお、充填塔1は、上記のような構成に限定されるものではなく、例えば、流入管3を銅管の絞り構造で形成された上部キャップと、銅管(例えば、直径19[mm])と、底部となる下部キャップとから構成され、この上部キャップ及び下部キャップを銅管にろう付接続される構成としてもよい。このような構成によって、図1で示される冷媒分配器50と同等の機能を有する冷媒分配器を簡易に構成することができ、製造コストを削減することができる。
充填材2は、液分散性が良好であり、そのメッシュ径によって網目部の表面張力が調整できる鞍型のマクマホンパッキングである。マクマホンパッキングは、その代表的なものは図1で示されるように長さLが10[mm]以下(例えば、L=3[mm])であり、充填塔1の水平断面の直径方向に複数個(例えば、5個程度)存在するように、かつ、不規則型に、すなわち、充填時に方向がランダムとなるように配置されている。これによって、気液二相冷媒の充填塔1の断面方向の液分散性を確保することができる。
なお、充填材2としてマクマホンパッキングとしたが、これに限定されるものではなく、気液二相冷媒の充填塔1の断面方向の液分散性を有する異なる充填材を適用するものとしてもよい。
(充填塔1における気液二相冷媒の流れ)
図2は、本発明の実施の形態1に係る冷媒分配器50における気液二相冷媒の流れを説明する図である。図2を参照しながら、冷媒分配器50における気液二相冷媒の流れについて説明する。
ガス冷媒と液冷媒とからなる気液二相冷媒が、流入管3を流通して、充填塔1の上方からその内部に流入し、気液二相冷媒のうち液冷媒は、充填材2の液分散効果によって、充填塔1の水平断面の中心から外方向(以下、単に「径方向」という)に向かって分散する。充填塔1が、空塔であるとした場合、液冷媒は重力で下方に落下するが、本実施の形態に係る冷媒分配器50の充填塔1においては、マクマホンパッキングである充填材2の表面張力を利用して径方向に均等に分散させることができる。分散された液冷媒は、ガス冷媒と共に気液二相冷媒として複数の流出管4へ流入し、後述する熱交換器10へ供給される。ここで、充填塔1内部へ冷媒を上方から流入させる理由は、液冷媒の分配に対する重力の影響が大きくなる低流量時に、液冷媒が充填塔1の底部へ滞留するのを防止できるためである。本実施の形態に係る冷媒分配器50においては、重力の影響を小さくするために、マクマホンパッキングである充填材2の鞍型形状による径方向への液分散力、及び充填材2のメッシュ形状による表面張力を活用しており、図2(a)で示されるように、液膜が充填塔1の下方へ流下するに従って径方向への分散度合いが大きくなる。これに対し、図2(b)で示されるように、充填塔1に対する充填材として金網又は焼結金属等の規則型充填材を用いる場合、液滴又は液膜が径方向に分散されずに、底部に達してしまう。
(流出管4の構成)
図3は、本発明の実施の形態1に係る冷媒分配器50の流出管4の形態図である。以下、図1及び図3を参照しながら、冷媒分配器50の流出管4の形態について説明する。
図1及び図3で示されるように、複数の流出管4は、充填塔1の側面からその内部への先端の差し込み長さが高さ方向に変化するように設置されている。具体的には、充填塔1の上部から下部にかけて、差し込み長さが短くなるように設置されている。これによって、充填塔1の高さ方向の液冷媒の広がり方(分散度合い)に対応して、各流出管4への液冷媒の流入を均等に分配することができる。
また、図3で示されるように、充填塔1の内部に差し込まれた複数の流出管4の充填塔1内部における先端開口部は、斜めに切断されている。さらに、その切断面について流出管4の周方向角度が、充填塔1の高さ方向の設置されている位置に応じて、調整可能なように設置されている。このように、複数の流出管4の斜めに切断された切断面の流出管4の周方向角度を調整することによって、後述する熱交換器10の高さ方向又は幅方向への吸い込み空気の温度又は風速が異なる場合においても、所望の液冷媒の流入量を各流出管4へ分配することができ、熱負荷に応じた分配が可能となる。また、冷媒分配器50を充填塔型構造としたことによって、内部にオリフィスを有する従来のディストリビューター等と比較して圧力損失が低減し、装置全体について低コスト化を図ることができる。
なお、図3で示されるように、必ずしもすべての流出管4について、その先端開口部が斜めに切断されていることに限定されるものではなく、その一部が斜めに切断されている構成としてもよい。
また、前述のように流出管4は、その周方向角度が調整可能なように設置されているが、すべての流出管4について調整可能となっていることに限定されるものではなく、その一部が調整可能となっている構成としてもよい。
(熱交換器10の構成)
図4は、本発明の実施の形態1に係る冷媒分配器50が搭載された熱交換器10の構成図である。図4は、この熱交換器10が蒸発器として動作する例を示している。
図4で示されるような、熱交換器10が備える気液二相冷媒が流入する側の充填塔1、流入管3及び流出管4の構成は、図1で示される構成と同様である。また、熱交換器10は、少なくとも、複数の流出管4が挿通されることによって冷媒が流入し、冷媒と外部の空気等との熱交換が実施される熱交換部9、その熱交換部9から冷媒を流出するための複数の流出管6、その流出管6を介して冷媒が流入するヘッダー7、及び、そのヘッダー7の上面からその内部に挿通され、ヘッダー7から冷媒を送り出し、あるいは、送り込むガス管8を備えている。以上の熱交換器10の構成において、各流出管4に分配される液冷媒の流入量は、熱交換器10の高さ方向又は幅方向への吸い込み空気の風速分布又は温度分布に応じて決定される。
(冷凍サイクルの構成)
図5は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機における冷凍サイクルの構成図である。
本実施の形態に係る空気調和機は、室外機100及び室内機101を備えており、図5で示されるように、冷凍サイクルは室外機100及び室内機101において構成されている。
室外機100は、少なくとも、圧縮機11、四方弁12、室外熱交換器13及び膨張弁14、並びに、これらを接続する冷媒配管によって構成されている。そして、室内機101は、少なくとも、室内熱交換器15、並びに、この室内熱交換器15から後述するガス延長配管16及び液延長配管17へ接続される冷媒配管によって構成されている。これらの室外機100及び室内機101は、冷媒配管であるガス延長配管16及び液延長配管17によって接続されている。
図5で示されるように、本実施の形態に係る空気調和機の冷凍サイクルは、圧縮機11、四方弁12、室外熱交換器13、膨張弁14、液延長配管17、室内熱交換器15、ガス延長配管16、四方弁12、そして、再び圧縮機11という順で冷媒配管によって接続された構成を備えている。ここで、室外熱交換器13として、図4で示される熱交換器10を適用しており、四方弁12から、図4において前述したガス管8に接続され、そして、流入管3から膨張弁14へ接続されている。
(冷凍サイクルの動作)
次に、図5を参照しながら本実施の形態に係る空気調和機の冷凍サイクル動作について説明する。
まず、冷房運転について説明する。この場合、四方弁12は、予め、実線で示される流路に切り替えられているものとする。圧縮機11によって圧縮され吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方弁12を経由して、ガス管8を介して室外熱交換器13へ流入する。この室外熱交換器13へ流入したガス冷媒は、外部の空気と熱交換が実施されて凝縮し、流入管3を介して流出する。室外熱交換器13から流出した冷媒は、膨張弁14に流れ込み、この膨張弁14によって膨張されて減圧し、低温低圧の気液二相冷媒となる。この気液二相冷媒は、室外機100から液延長配管17を介して流出し、室内機101の室内熱交換器15へ流入する。この室内熱交換器15へ流入した気液二相冷媒は、室内空気と熱交換が実施されて気化し、低温低圧のガス冷媒となって室内熱交換器15から流出する。この室内熱交換器15から流出したガス冷媒は、室内機101からガス延長配管16を介して流出し、室外機100の四方弁12を経由して、圧縮機11へ流入し、再び圧縮される。以上の動作が繰り返される。
ここで、室内熱交換器15における図示しない気液二相冷媒の分配は、例えば、一般に用いられているオリフィスが内蔵されたディストリビューターと毛細管との組み合わせによって適正な分配が実現されている。
次に、暖房運転について説明する。この場合、四方弁12は、予め、点線で示される流路に切り替えられているものとする。圧縮機11によって圧縮され吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方弁12を経由して、室外機100からガス延長配管16を介して流出し、室内機101の室内熱交換器15へ流入する。この室内熱交換器15へ流入したガス冷媒は、室内空気と熱交換が実施され凝縮し、室内熱交換器15から流出する。室内熱交換器15から流出した冷媒は、室内機101から液延長配管17を介して流出し、室外機100の膨張弁14へ流れ込み、この膨張弁14によって膨張されて減圧し、低温低圧の気液二相冷媒となる。この気液二相冷媒は、流入管3を介して室外熱交換器13へ流入する。この室外熱交換器13へ流入した気液二相冷媒は、外部の空気と熱交換が実施されて気化して低温低圧のガス冷媒となり、ガス管8を介して室外熱交換器13から流出する。この室外熱交換器13から流出したガス冷媒は、四方弁12を経由して、圧縮機11へ流入し、再び圧縮される。以上の動作が繰り返される。
この暖房運転時(すなわち、室外熱交換器13が蒸発器として機能する場合)において、図4で示される熱交換器10である室外熱交換器13は、その高さ方向又は幅方向への吸い込み空気の温度又は風速が異なる場合においても、熱負荷に応じて、複数の流出管4に適正に分配することができ、室外熱交換器13の伝熱面積を有効に利用することができるため、冷凍サイクルの効率が向上する。
(実施の形態1の効果)
以上のような図1で示される構成の冷媒分配器50のように、充填塔1にマクマホンパッキングである充填材2を充填させることによって、気液二相冷媒の断面方向(径方向)の均等な液分散性を確保でき、その液膜が充填塔1の下方へ流下するに従って径方向への分散度合いが大きくなることになる。
また、複数の流出管4は、充填塔1の上部から下部にかけて、差し込み長さが短くなるように設置されており、さらに、上記のように、気液二相冷媒が充填塔1の下方へ流下するに伴って径方向に均等に分散されるので、各流出管4への液冷媒の流入を均等に分配することができる。
また、充填塔1の内部に差し込まれた複数の流出管4の充填塔1内部における先端開口部が斜めに切断され、かつ、周方向角度が調整可能なように設置されていることによって、熱交換器10の高さ方向又は幅方向への吸い込み空気の温度分布又は風速分布が異なる場合においても、所望の液冷媒の流入量を各流出管4へ分配することができ、熱負荷に応じた分配が可能となる。
また、冷媒分配器50を充填塔型構造としたことによって、毛細管のような絞り機構がなく、内部にオリフィスを有する従来のディストリビューター等と比較して圧力損失が低減し、膨張弁14を小型化でき、装置全体について低コスト化を図ることができる。
そして、熱交換器10を蒸発器として空気調和機に適用することによって、その高さ方向又は幅方向への吸い込み空気の温度又は風速分布が異なる場合においても、熱負荷に応じて、複数の流出管4に適正に分配することができ、熱交換器10の伝熱面積を有効に利用することができるため、冷凍サイクルの効率を向上させた空気調和機を得ることができる。
なお、図1で示されるように、複数の流出管4は、充填塔1の上部から下部にかけて、差し込み長さが長くなるように設置するものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、熱交換器10の高さ方向又は幅方向への吸い込み空気の温度分布又は風速分布等が既知である場合等に、それに対応するように各差し込み長さを調整することによって流入する液冷媒を調整するものとしてもよい。
実施の形態2.
本実施の形態に係る冷媒分配器について、実施の形態1に係る冷媒分配器50の構成及び動作と相違する点を中心に説明する。
(冷媒分配器50aの構成の概要)
図6は、本発明の実施の形態2に係る冷媒分配器50aの構成図であり、図7は、同冷媒分配器50aにおける分散板5の構成図である。
図6で示されるように、本実施の形態に係る冷媒分配器50aは、少なくとも、内部が中空となっている充填塔1、その充填塔1内部に充填されている充填材2、充填塔1の上面からその内部に挿通され、冷媒を充填塔1内部に送り込み、あるいは、送り出す流入管3、充填塔1の側面からその内部に挿通され、上下方向に配列された複数の流出管4a、及び、充填塔1の内部において高さ方向に一定間隔に設置され、その内部を仕切る複数の分散板5によって構成されている。
分散板5は、図7で示されるように、中心部に複数の開口部5a(例えば、図7においては4個)を有し、これによって、充填塔1の内壁面に沿って流下しようとする液冷媒を中心に寄せ集め、この開口部5aを通過した部分から均一に液冷媒を再分散させる働きをする。このように、分散板5を充填塔1の高さ方向に一定期間で設置することによって、気液二相冷媒のうち液冷媒が充填塔1の内壁面に沿って偏流するのを抑制することができ、径方向の均一な液分散性を確保することができる。
なお、図7で示される分散板5は、その中心部に4つの開口部5aを有する構成としているが、これに限定されるものではなく、均一に分散させることができる場合であればどのような形状及び数でもよく、また、開口部5aが必ずしも分散板5の中心部に設けられることが要されるものでもない。
(実施の形態2の効果)
以上のような構成のように、分散板5を充填塔1の高さ方向に一定期間で設置することによって、気液二相冷媒のうち液冷媒が充填塔1の内壁面に沿って偏流するのを抑制することができ、径方向の均一な液分散性を確保することができる。
なお、上記のように分散板5を充填塔1の高さ方向に一定間隔で設置するものとしているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、一定間隔ではなくても上記の効果を得ることはできる。
また、分散板5に設けた開口部5aの穴径又は穴数によって開口率を調整することができるので、液冷媒の径方向の液分散性を調整することができる。
なお、分散板5を充填塔1の高さ方向に一定間隔に複数設置するものとしているが、これに限定されるものではなく、例えば、充填塔1の内部に1つの分散板5が設置される構成としてよい。
また、充填塔1の内部における分散板5によって仕切られて形成される個々の空間(以下、「仕切り空間」という)において、実施の形態1と同様に、複数の流出管4aは、各仕切り空間の上部から下部にかけて、差し込み長さが短くなるように設置されているものとしてもよい。これによって、各仕切り空間の高さ方向の液冷媒の広がり方(分散度合い)に対応して、各流出管4aへの液冷媒の流入を均等に分配することができる。
また、実施の形態1のように、充填塔1の内部に差し込まれた複数の流出管4aの充填塔1内部における先端開口部を、斜めに切断するものとし、その切断面について流出管4aの周方向角度が、調整可能なように設置される構成としてもよい。これによって、冷媒分配器50aが搭載される熱交換器の高さ方向又は幅方向への吸い込み空気の温度又は風速が異なる場合においても、所望の液冷媒の流入量を各流出管4aへ分配することができ、熱負荷に応じた分配が可能となる。
1 充填塔、2 充填材、3 流入管、4、4a、6 流出管、5 分散板、5a 開口部、7 ヘッダー、8 ガス管、9 熱交換部、10 熱交換器、11 圧縮機、12 四方弁、13 室外熱交換器、14 膨張弁、15 室内熱交換器、16 ガス延長配管、17 液延長配管、50、50a 冷媒分配器、100 室外機、101 室内機。

Claims (8)

  1. 内部が中空の充填塔と、
    該充填塔内部に充填され、前記充填塔において気液二相冷媒のうち液冷媒を、前記充填塔の水平断面の中心から外方向に広がるように分散させ、前記液冷媒が下方へ流下するに従ってその分散度合いを大きくする充填材と、
    前記充填塔の上面からその内部に挿通し、前記充填塔内部に気液二相冷媒を流入させる流入管と、
    前記充填塔の側面からその内部に挿通し、前記充填塔の上部から下部にかけて配列されて設置され、前記充填塔内の冷媒を流出させる複数の流出管と、
    を備えた
    ことを特徴とする冷媒分配器。
  2. 複数の前記流出管は、前記充填塔の上部から下部にかけてその内部への差し込み長さが短くなるように配列されて設置された
    ことを特徴とする請求項1記載の冷媒分配器。
  3. 内部が中空の充填塔と、
    該充填塔内部に充填され、前記充填塔において気液二相冷媒のうち液冷媒を、前記充填塔の水平断面の中心から外方向に広がるように分散させる充填材と、
    前記充填塔の上面からその内部に挿通し、前記充填塔内部に気液二相冷媒を流入させる流入管と、
    前記充填塔の側面からその内部に挿通し、前記充填塔の上部から下部にかけて配列されて設置され、前記充填塔内の冷媒を流出させる複数の流出管と、
    1つ以上の開口部を有し、前記充填塔の上下方向に仕切り空間を形成するために仕切る1つ以上の分散板と、
    を備え、
    前記充填材は、前記仕切り空間において気液二相冷媒のうち液冷媒を、下方へ流下するに従って分散度合いを大きくする
    ことを特徴とする冷媒分配器。
  4. 複数の前記流出管は、前記各仕切り空間の上部から下部にかけてその内部への差し込み長さが短くなるように配列されて設置された
    ことを特徴とする請求項3記載の冷媒分配器。
  5. 前記充填材は、前記充填塔内部において、その方向がランダムとなるように充填されたマクマホンパッキングである
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の冷媒分配器。
  6. 複数の前記流出管のうち少なくとも一部が、前記充填塔に挿通された先端部が斜めに切断され、かつ、その周方向に位置調整可能なように設置された
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の冷媒分配器。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の冷媒分配器を備えた
    ことを特徴とする熱交換器。
  8. 請求項7記載の熱交換器を搭載した
    ことを特徴とする空気調和機。
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