JP2002138024A - 染毛剤、染毛用セットおよびそれを用いた染毛方法 - Google Patents

染毛剤、染毛用セットおよびそれを用いた染毛方法

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JP2002138024A
JP2002138024A JP2000329299A JP2000329299A JP2002138024A JP 2002138024 A JP2002138024 A JP 2002138024A JP 2000329299 A JP2000329299 A JP 2000329299A JP 2000329299 A JP2000329299 A JP 2000329299A JP 2002138024 A JP2002138024 A JP 2002138024A
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hair
dye
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hair dyeing
mordant
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Takao Togano
隆雄 戸叶
Kazumi Taguchi
和美 田口
Yoshio Yamaoka
嘉夫 山岡
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RIARU KAGAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな染毛力を有し、堅牢性が高く、色調の
広がりが得られる上、安全性が高く、過敏で染毛できな
かった体質の人も染毛でき、頭皮や毛髪に対する刺激や
損傷がなく、かつ、新しい髪の質感が得られ、毛髪に草
木染めの色調を発現できる染毛剤およびそれを用いた染
毛方法を提供すること。 【解決手段】 茜、うこん、すおう、きはだ、エンジュ
などの天然草木染成分を含む植物の根、茎、葉、花、
実、種などの粉末、あるいはこれらの抽出液から得られ
る粉末から選ばれる1種あるいは2種以上を主たる染毛
材料として含む染毛剤を用い、適量の水と混合して毛髪
に均一に塗布して染毛する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然草木染成分を
主たる染毛材料として含む染毛剤、染毛用セットおよび
それを用いた染毛方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、髪を染める成分と方法は幾通りか
あり、例えば、染毛効果とその持続性の高い酸化染料を
用いた合成染毛剤、欧米で多用されている「ヘナ」を主
成分とする植物性の染毛料、酸性染料を配合した染毛料
(いわゆるヘアマニキュア)などがある。しかし酸化染
料は人体にアレルギーを引き起こすことが知られてお
り、一方「ヘナ」は色調が限られ、日本人の黒髪にはな
じまず、またアレルギーを起こすとの報告もあり、酸性
染料は毛髪に染込ませるだけであるために堅牢性が悪
く、また肌に付くと肌が染まってしまう問題があるな
ど、それぞれ一長一短がある。
【0003】一方、粉末状の植物染料と、液体シリコー
ン、パラフィン類、植物性あるいは動物性の油などを界
面活性剤などで乳化あるいは懸濁させた染毛剤が提案さ
れている(特開平10−53720号公報など)。しか
し、この染毛剤は剤の安定性や染毛操作上の機能性の向
上は認められるものの、染毛剤として最も優先されるべ
き染毛効果については充分といえず問題の解決には至っ
ていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】天然草木染成分は古く
から繊維に対する染料として歴史があり、また、食品の
着色剤、あるいは漢方薬として使用されてきた長い歴史
を持つものである(例えば、コチニールは染料として使
用される他にチョコレート、ケチャップ、氷菓子(イチ
ゴシロップ)ナルト、カマボコなどに使用されるもので
あり、うこんは染料として使用される他にカレー、健康
茶または健康飲料などの食品の着色に使用されるもので
あり、すおう、きはだ、エンジュなどは染料として使用
される他に漢方薬としても使用される)。
【0005】このような天然草木染成分を毛髪の染毛に
使用することにより、過敏で染毛できなかった体質の人
が染毛できるようになったり、頭皮や毛髪に対する刺激
や損傷がなくなり、しかも新しい髪の質感が得られ、ま
た毛髪に草木染めの色調を発現することができるなどの
染毛効果が期待される。しかし、この天然草木染成分を
毛髪の染毛に使用すると、染毛力が弱く、色調の広がり
が得られ難く、しかも持続性に乏しいという問題があっ
た。
【0006】本発明の第1の目的は、酸性染料を配合し
た染毛料(いわゆるヘアマニキュア)あるいは2剤式の
酸化染料の染毛力を上回る大きな染毛力を有し、堅牢性
が高く、色調の広がりが得られる上、過敏で染毛できな
かった体質の人が染毛できるようになり、頭皮や毛髪に
対する刺激や損傷がなくなり、かつ、新しい髪の質感が
得られ、毛髪に草木染めの色調を発現することができる
染毛剤を提供することである。
【0007】本発明の第2の目的は、そのような染毛剤
の発色性を高めてより広い色調の染毛を行えるようにす
るとともに、定着性を高めて堅牢性を一層向上するため
に使用する染毛用セットを提供することである。
【0008】本発明の第3の目的は、そのような染毛剤
や染毛用セットを用いて毛髪を染色する方法を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の染毛剤は、茜、うこん、すおう、きは
だ、エンジュ、コチニール、栗、たまねぎ、コーヒーな
どの天然草木染成分を含む植物の根、茎、葉、花、実、
種などの粉末、あるいはこれらの抽出液から得られる粉
末から選ばれる1種あるいは2種以上を主たる染毛材料
として含むことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の染毛剤は、請求項1記載の
染毛剤において、茶葉、コンフリー、カミツレ、クロレ
ラ、ローズマリー、海藻などの植物成分、ショ糖、ブド
ウ糖などの糖類から選ばれる成分を増量剤および/また
は賦型剤として含むことを特徴とする。
【0011】請求項3記載の染毛剤は、請求項1あるい
は請求項2記載の染毛剤において、毛髪への付着性や染
毛時の操作性を高めるため、グアガム、海藻抽出精製エ
キスなどの植物由来の増粘成分、シルクプロテインなど
の動物由来の増粘成分を含むことを特徴とする。
【0012】請求項4記載の染毛剤は、請求項1から請
求項3のいずれかに記載の染毛剤において、髪の質感を
高めるため、油剤、コンディショニング剤、界面活性
剤、湿潤剤などの天然物または化学的添加成分を含むこ
とを特徴とする。
【0013】請求項5記載の染毛剤は、請求項1から請
求項4のいずれかに記載の染毛剤において、経時安定性
を高めるためパラベン類、安息香酸塩などの防腐剤およ
び/または酸化防止剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、キ
レート剤から選ばれる添加剤を含むことを特徴とする。
【0014】請求項6記載の染毛剤は、請求項1から請
求項5のいずれかに記載の染毛剤において、品質を高め
るためラベンダーなどの天然香料成分を含むことを特徴
とする。
【0015】本発明の請求項7は、下記の(1)〜
(4)の染毛用材料からなることを特徴とする染毛用セ
ットである。 (1)請求項1から請求項6のいずれかに記載の染毛剤 (2)アルミニウム、鉄、銅、亜鉛、ニッケル、カルシ
ウム、マグネシウム、錫、鉛、クロムなどの金属単体、
あるいはそれらの金属塩、あるいはそれらの水溶液から
なる媒染剤 (3)亜硫酸塩化合物やチオール系化合物などの還元剤
とアルカリ剤を含む処理剤(A) (4)臭素酸塩化合物などの酸化剤を含む処理剤(B)
【0016】本発明の請求項8記載の染毛方法は、請求
項1から請求項6のいずれかに記載の染毛剤(1)を適
量の水と混合して毛髪に均一に塗布して染毛することを
特徴とする。
【0017】本発明の請求項9記載の染毛方法は、毛髪
に媒染剤(2)を均一に塗布した後、請求項1から請求
項6のいずれかに記載の染毛剤(1)をそのまま、ある
いは適量の水と混合して均一に塗布して染毛するか、あ
るいは、請求項1から請求項6のいずれかに記載の染毛
剤(1)をそのまま、あるいは適量の水と混合して毛髪
に均一に塗布した後、媒染剤(2)を均一に塗布して染
毛することを特徴とする。
【0018】本発明の請求項10記載の染毛方法は、処
理剤(A)(3)を毛髪に均一に塗布した後、処理剤
(B)(4)を毛髪に均一に塗布し、そして染毛剤
(1)をそのまま、あるいは適量の水と混合して均一に
塗布して染毛するか、あるいは、処理剤(A)(3)を
毛髪に均一に塗布した後、染毛剤(1)をそのまま、あ
るいは適量の水と混合して均一に塗布し、そして処理剤
(B)(4)を毛髪に均一に塗布して染毛することを特
徴とする。
【0019】本発明の請求項11記載の染毛方法は、処
理剤(A)(3)を毛髪に均一に塗布した後、染毛剤
(1)あるいは適量の水と混合した混合物、媒染剤
(2)、処理剤(B)(4)から選ばれる染毛用材料を
順次均一に塗布して染毛することを特徴とする。
【0020】本発明の請求項12記載の染毛方法は、処
理剤(A)(3)と媒染剤(2)とを予め混合した混合
物(A)を毛髪に均一に塗布した後、染毛剤(1)ある
いは適量の水と混合した混合物、処理剤(B)(4)か
ら選ばれる染毛用材料を順次均一に塗布して染毛するこ
とを特徴とする。
【0021】本発明の請求項13記載の染毛方法は、処
理剤(A)(3)を毛髪に均一に塗布した後、染毛剤
(1)と処理剤(B)(4)とを予め混合した混合物
(B)、媒染剤(2)から選ばれる染毛用材料を順次均
一に塗布して染毛することを特徴とする。
【0022】本発明の請求項14記載の染毛方法は、処
理剤(A)(3)を毛髪に均一に塗布した後、媒染剤
(2)と処理剤(B)(4)とを予め混合した混合物
(C)、染毛剤(1)あるいは適量の水と混合した混合
物から選ばれる染毛用材料を順次均一に塗布して染毛す
ることを特徴とする。
【0023】本発明の請求項15記載の染毛方法は、処
理剤(A)(3)と媒染剤(2)とを予め混合した混合
物(A)を毛髪に均一に塗布した後、染毛剤(1)と処
理剤(B)(4)とを予め混合した混合物(B)を均一
に塗布して染毛することを特徴とする。
【0024】本発明の請求項16記載の染毛方法は、処
理剤(A)(3)と染毛剤(1)とを予め混合した混合
物(D)を毛髪に均一に塗布した後、媒染剤(2)、処
理剤(B)(4)あるいは媒染剤(2)と処理剤(B)
(4)とを予め混合した混合物(C)から選ばれる染毛
用材料を順次均一に塗布して染毛するこを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の一実施形態である染毛剤は、茜、うこん、すお
う、きはだ、エンジュ、コチニール、栗、たまねぎ、コ
ーヒーなどの天然草木染成分を含む植物の根、茎、葉、
花、実、種などを微粉砕、乾燥粉末化した粉末、あるい
はこれらから溶媒(水、炭素数6以下のアルコール、ポ
リオール、アセトン、エーテル類などの単独あるいは2
種以上の混合物)を用いて抽出した抽出液を乾燥、フリ
ーズドライして粉末化した粉末から選ばれる1種あるい
は2種以上を主たる染毛材料として含む染毛剤である。
【0026】本発明で用いる天然草木染成分を含む植物
としては、具体的に、例えば、茜、アラカシ、アンズ、
インド茜、うこん、ウメ、エンジュ、オヒルギ、カキ、
カシワ、カリヤス、カリン、ガンビール、キハダ、キン
モクセイ、クサギ、クスノキ、クチナシ、クヌギ、栗、
クロチク、クワ、ケヤキ、月桂樹、ゲンノショウコ、紅
茶、コーヒー、コチニール、コナラ、ゴバイシ、コバノ
ガマズミ、コブナグサ、サクラ、ザクロ、シュンギク、
シラカシ、すおう、ズミ、セイヨウ茜、ソヨゴ、タブノ
キ、たまねぎ、チョウジ、ドクダミ、ニッケイ、ハナミ
ズキ、ハルジオン、ピーナツ、ビワ、ビンロウジュ、ペ
グノキ、ベニバナ、マリーゴールド、ミズキ、ミロバラ
ン、ムクノキ、ムラサキ、ヤシャブシ、ヤブマオ、ヤマ
ボウシ、ヤマモモ、ヨモギ、ラック、緑茶、ロッグウッ
ドなどを挙げることができる。これらの中でも茜、うこ
ん、すおう、きはだ、エンジュ、コチニールなどの天然
草木染成分、食材である栗、たまねぎ、コーヒーなどは
好ましく使用できる。
【0027】本発明の染毛剤は、例えば、水分を透過し
ないプラスチックフィルム袋あるいはガラス瓶などを用
いて真空パック包装して貯蔵、輸送、保存しておき、使
用時に開封して中の染毛剤を取り出しそのまま使用する
か、あるいは適量の水を加えて用いることが好ましい。
【0028】本発明の他の実施形態である染毛剤は、高
価な上記染毛剤に対して増量や賦型性の向上のため、ア
ロエ、カミツレ、甘草、クロレラ、コンフリー、シナモ
ン、しいたけ、ジャスミン、セージ、ニンジン、ニンニ
ク、茶、ペパーミント、マリーゴールド、ラベンダー、
ローズマリー、海藻などの植物成分、ショ糖、ブドウ
糖、果糖、オリゴ糖などの糖類を増量剤および/または
賦型剤として適量加えた染毛剤である。これらの中でも
茶葉、コンフリー、カミツレ、クロレラ、ローズマリ
ー、海藻および糖類などは好ましく使用できる。
【0029】増量剤や賦型剤の添加量は本発明の染毛剤
の特性に悪影響を及ぼさない範囲の量であれば特に限定
されないが、通常は総量に対して10〜80質量%程
度、特に20〜60質量%程度添加する。
【0030】本発明の他の実施形態である染毛剤は、上
記の染毛剤に対して、毛髪への付着性や染毛時の操作性
を高めるため、増粘成分を適量配合した染毛剤である。
増粘成分としては、a.天然品、半合成品、合成品など
の水溶性高分子物質、b.塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム、硫酸ナトリウムなどの電解質、c.非イオン性界面
活性剤、d.油分などが使用できる。本発明において
は、グアガム、海藻抽出精製エキスなどの植物成分、ま
たシルクプロテインを始めとする動物由来の増粘成分を
好ましく使用できる。
【0031】本発明で使用できる他の増粘成分として
は、セルロース類、アルギネート及び多糖類の群からな
る増粘成分、特に、メチルセルロース類、エチルセルロ
ース類、ヒドロキシエチルセルロール類、メチルヒドロ
キシエチルセルロース類、メチルヒドロキシプロピルセ
ルロース類、カルボキシメチルセルロース類、ポリビニ
ルアルコール、カルボキシビニルポリマー、アルギン
酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸アンモニウム、
アルギン酸カルシウム、アラビアゴム、キサンタンガ
ム、カラギーナン、並びにそれらのカチオン性の誘導体
からなる群から選ばれる増粘成分の単独であるいは2種
以上の混合物をげることができる。
【0032】増粘成分の添加量は本発明の染毛剤の特性
に悪影響を及ぼさない範囲の量であれば特に限定されな
いが、通常は、総量に対して0.1〜15質量%程度、
特に0.2〜10質量%程度になるのが好ましい。
【0033】本発明の他の実施形態である染毛剤は、上
記の染毛剤に対して、髪の質感を高めるため、油剤、コ
ンディショニング剤、界面活性剤、湿潤剤などの天然由
来成分および化学的添加成分を適量の範囲で加えた染毛
剤である。
【0034】本発明で使用できる添加成分としては、具
体的には、例えば、ラノリン、ミンク油、馬油、アーモ
ンド油、ヒマシ油、ホホバ油、メドフォード油、オリー
ブ油などの動・植物油脂類;コレステリン、ラノリンア
ルコール、フィトステロールなどの動・植物由来のステ
ロール類、及びそれらの誘導体;固形パラフィン、セレ
シン、鯨ロウ、ミツロウ、カルナウバロウなどの鉱物、
動・植物由来のワックス類;流動パラフィン、スクアラ
ンなどの炭化水素油;ラウリルアルコール、セタノー
ル、セトステアリルアルコール、オレイルアルコールな
どの高級アルコール類;ラウリン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸などの高級脂肪酸類;ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレングリコール、ミリスチン酸イソプロピ
ル、パルミチン酸イソプロピル、イソオクタン酸セトス
テアリル、イソステアリン酸アルキルエステルなどの合
成油;ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、2
−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエ
チルイミダゾリニウムベタイン、N−ヤシ油脂肪酸アシ
ル−L−グルタミン酸塩などの界面活性剤類、ポリオキ
シエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレ
ン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油などの界面活性剤類;グリセリン、ソルビット、プロ
ピレングリコール、1,3−ブチレングリコールなどの
多価アルコール類;エタノールなどの低級アルコール
類;ヒアルロン酸塩、ピロリドンカルボン酸塩、加水分
解コラーゲン、加水分解ケラチン、加水分解シルク、ト
レハロースなどの保湿剤;塩化アルキルトリメチルアン
モニウム、カチオン化デキストランなどのカチオン化製
剤類;などを挙げることができ、
【0035】また、コンディショニング剤は櫛通りが
良く髪の毛がパサつかない、毛髪が常にしっとりしな
やかでまとまり易く、カール保持性が良い、毛髪の外
観につやがあり、ボディ感がある、毛髪を強化するな
どの効果を賦与するために添加するものである。
【0036】本発明の他の実施形態である染毛剤は、上
記の染毛剤に対して、経時安定性を高めるためパラベン
類、安息香酸塩などの殺菌剤、防腐剤および/または酸
化防止剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、キレート剤から
選ばれる添加剤を添加した染毛剤である。
【0037】これらの添加剤の添加量は本発明の染毛剤
の所期の効果を損なわない範囲であれば特に限定されな
いが、通常染毛剤全体に対して0.01〜10質量%の
範囲である。0.01質量%未満では経時安定性が得ら
れない恐れがあり、10質量%を超えて添加してもそれ
以上の経時安定性が得られず不経済となる。
【0038】本発明で用いる殺菌剤、防腐剤としては、
具体的には、例えば、安息香酸、サリチル酸、デヒドロ
酢酸、ソルビン酸などの酸類およびそれらの塩類、安息
香酸ナトリウム、オキシ安息香酸アルキルエステル類、
塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化
アルキルトリメチルアンモニウム、フェノキシエタノー
ル、トリクロサン、トリクロロカルバニリド、ジンクピ
リチオン、エタノール、およびこれらの2種以上の混合
物などが挙げられる。一般的には2種以上の殺菌剤、防
腐剤の使用が効果的である。
【0039】本発明で用いるキレート剤(金属封鎖剤)
としては、具体的には、例えば、エチレンジアミン四酢
酸誘導体、トリポリリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、ジ
ヒドロキシエチルグリシン、クエン酸、酒石酸、グルコ
ン酸、糖酸などを挙げることができる。これらは微量の
重金属イオンと水溶性の錯塩を形成することによって効
果を発揮する。
【0040】本発明で用いるpH調整剤としては、具体
的には、例えば、酸性剤としては、塩酸、硫酸、りん酸
などの無機酸、酢酸、クエン酸、リンゴ酸、グリコール
酸などの有機酸、あるいは硫酸水素ナトリウム、クエン
酸1ナトリウム、りん酸1ナトリウムなどの酸性塩を挙
げることができ、アルカリ剤としては例えば、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属、水酸化
マグネシウム、水酸化カルシウムなどのアルカリ土類金
属の無機アルカリ、アンモニア、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソ
プロパノールアミンなどの有機アルカリ、さらにはアル
カリ性の塩、例えばクエン酸ナトリウム、リン酸3ナト
リウムなど、炭酸水素アンモニウム、炭酸アンモニウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸グアニジンなどのグアニジン
塩、リジン、アルギニン及び2−アミノ−2−メチルプ
ロパノールなどを挙げることができる。
【0041】本発明で用いる紫外線吸収剤としては、具
体的には、例えば、オキシベンゾンなどのベンゾフェノ
ン誘導体、ベンザトリアゾール誘導体などを挙げること
ができる。
【0042】本発明で用いる酸化防止剤は、本発明の染
毛剤および染毛剤組成物の酸化を防止するものであり、
具体的には、例えば、トコフェノール、ノルジヒドログ
アヤレチン酸、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチル
ヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、亜硫酸水素ナ
トリウム、エルソビン酸、パラヒドロキシアニソール、
茶エキス、リンゴエキスなど、公知の酸化防止剤を使用
できる。
【0043】本発明の他の実施形態である染毛剤は、上
記の染毛剤に対して、香料を適量添加した染毛剤であ
る。香料は色素と同様に製品を魅力的にし、商品価値を
高めるうえにも、また他成分の悪臭をマスキングするう
えにも重要な成分である。
【0044】本発明の染毛剤の発色性を高めてより広い
色調の染毛を行うことができるようにするとともに、定
着性を高めて堅牢性を一層向上するために、下記の
(1)〜(4)の染毛用材料からなる染毛用セットを用
いる。 (1)本発明の染毛剤 (2)アルミニウム、鉄、銅、亜鉛、ニッケル、カルシ
ウム、マグネシウム、錫、鉛、クロムなどの金属単体、
あるいはそれらの金属塩、あるいはそれらの水溶液から
なる媒染剤 (3)亜硫酸塩化合物やチオール系化合物などの還元剤
とアルカリ剤を含む処理剤(A) (4)臭素酸塩化合物などの酸化剤を含む処理剤(B)
【0045】本発明においては媒染しなくても本発明の
染毛剤を用いて毛髪を染毛することができる。しかし、
アルミニウム、鉄、銅、亜鉛、ニッケル、カルシウム、
マグネシウム、鉛、クロムなどの金属単体、あるいはそ
れらの金属塩、あるいはそれらの水溶液からなる媒染剤
(2)を用いて媒染することにより、本発明の染毛剤の
発色性を高めてより広い色調の染毛を行えるようになる
とともに、本発明の染毛剤の定着性を高めて堅牢性を一
層向上することができる。
【0046】本発明においては処理剤(A)、処理剤
(B)を使用しなくても本発明の染毛剤を用いて毛髪を
染毛することができる。しかし、処理剤(A)、処理剤
(B)を用いて処理することにより、本発明の染毛剤の
発色性を高めてより広い色調の染毛を行えるようになる
とともに、本発明の染毛剤の定着性を高めて堅牢性を一
層向上することができる。
【0047】本発明において使用する処理剤(A)は、
亜硫酸塩化合物やチオール系化合物などの還元剤とアル
カリ剤を含む処理剤であり、還元剤としては、具体的に
は、例えば、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム
のような亜硫酸塩化合物、および、チオール系化合物、
アミノ酸系チオール化合物としてメルカプト基を分子内
に有する化合物である、チオグリコール酸、チオ乳酸、
3−メルカプトプロピオン酸、チオ酒石酸、チオリンゴ
酸、ジメルカプトアジピン酸、システイン、N−アセチ
ルシステイン、ホモシステインなどのメルカプトカルボ
ン酸類;システアミン、N−アシルシステアミンなどの
システアミン誘導体;2−メルカプトエタノール、チオ
グリセロール、3−アルコキシ−1−メルカプト−2−
プロパノールなどのメルカプトアルコール類;メチルチ
オグリコレート、エチルチオグリコレート、グリコール
モノチオグリコレート、1,2−プロピレングリコール
モノチオグリコレート、グリセロールモノチオグリコレ
ート、グリコールモノチオラクテート、グリセロールモ
ノチオラクテート、グリセロールモノ−3−メルカプト
プロピオネート、システインメチルエステル、システイ
ンエチルエステル、ホモシステインメチルエステル、ホ
モシステインエチルエステルなどのメルカプトカルボン
エステル類;チオグリコールアミド、N−ヒドロキシエ
チルチオグリコールアミド、3−メルカプトプロピオン
アミド、N−ヒドロキシエチル−3−メルカプトプロピ
オンアミド、システインアミドなどのメルカプトカルボ
ン酸アミド類、およびトコフェロールなどの単独あるい
はこれらから選ばれる2種以上の混合物などが挙げられ
る。
【0048】処理剤(A)中の還元剤の濃度は特に限定
されないが、通常0.1〜20質量%、好ましくは1〜
11質量%であり、濃度が0.1質量%未満では効果が
なく、20質量%を超えると染色性を悪くする。
【0049】本発明で使用するアルカリ剤としては、具
体的には、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
などのアルカリ金属、水酸化マグネシウム、水酸化カル
シウムなどのアルカリ土類金属の無機アルカリ、アンモ
ニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、イソプロパノールアミンなどの有
機アルカリ、さらにはアルカリ性の塩例えばクエン酸ナ
トリウム、リン酸3ナトリウムなどを挙げることができ
る。これ以外のアルカリ剤として、炭酸水素アンモニウ
ム、炭酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸グアニジ
ンなどのグアニジン塩、リジン、アルギニン及び2−ア
ミノ−2−メチルプロパノールなども使用できる。
【0050】処理剤(A)中の上記アルカリ剤の濃度は
特に限定されないが、通常0.01〜10質量%、好ま
しくは1〜7質量%である。0.01質量%未満ではそ
の効果がなく、10%質量%を超えると染色性を悪くす
る。
【0051】本発明において使用する処理剤(B)は、
臭素酸塩化合物などの酸化剤を含む処理剤であり、酸化
剤としては、具体的には、例えば、臭素酸ナトリウム、
臭素酸カリウムなどの臭素酸塩化合物、過ホウ酸ナトリ
ウム、過ホウ酸カリウムなどの過ホウ酸塩化合物を挙げ
ることができる。これらの中でも臭素酸塩化合物は好ま
しく使用できる。
【0052】本発明において使用する処理剤(A)およ
び処理剤(B)および媒染剤(2)には、本発明の染毛
剤の効果を高めるため、あるいは使用時の操作性を高め
るため、あるいは染毛剤と混合して使用する場合には染
毛剤の経日安定性などを高めるためあるいは維持するた
めに、公知の毛髪浸透剤、界面活性剤、増粘剤、感触向
上剤、油剤、コンデイショニング剤、防腐剤、pH調整
剤、紫外線吸収剤、キレート剤、着色剤、香料などを染
毛剤の性能を損なわない範囲で適宜添加することができ
る。
【0053】次に本発明の染毛用セットの染毛剤
(1)、媒染剤(2)、処理剤(A)(3)、処理剤
(B)(4)を用いて染毛する本発明の染毛方法の実施
形態について説明する。
【0054】(イ)本発明の染毛方法の第1の実施形
態:本発明の染毛剤(1)のみを用い、染毛剤(1)を
適量の水と混合して毛髪に均一に塗布して染毛する。染
毛条件は、特に限定されないが、例えば、染毛剤(1)
を適量の水と混合して毛髪に均一に塗布した後、約40
〜45℃、数分〜30分程度放置して染毛する。染毛し
た後、毛髪を水で濯ぎ、乾燥し、仕上げる。染毛剤
(1)の濃度、温度、染毛時間を決めることにより濃淡
を調整でき、色調の広さを広げることができる。
【0055】(ロ)本発明の染毛方法の第2の実施形
態:(ロ)−1 毛髪に媒染剤(2)を均一に塗布した
後、本発明の染毛剤(1)をそのまま、あるいは適量の
水と混合して均一に塗布して染毛する。または(ロ)−
2 本発明の染毛剤(1)をそのまま、あるいは適量の
水と混合して毛髪に均一に塗布した後、媒染剤(2)を
均一に塗布して染毛する。染毛条件は特に限定されない
が、例えば、染毛剤(1)をそのまま、あるいは適量の
水と混合して毛髪に均一に塗布した後、約40〜45
℃、数分〜30分程度放置後、媒染剤(2)を均一に塗
布し、約40〜45℃、数分〜20分程度放置して染毛
する。染毛した後、毛髪を水で濯ぎ、乾燥し、仕上げ
る。染毛剤(1)や媒染剤(2)の濃度、温度、時間を
決めることにより濃淡を調整でき、色調の広さを広げる
ことができる。媒染剤(2)を用いて先媒染あるいは後
媒染することにより、本発明の染毛剤(1)の発色性を
高めてより広い色調の染毛を行えるようになるととも
に、本発明の染毛剤(1)の定着性を高めて堅牢性を一
層向上することができる。
【0056】(ハ)本発明の染毛方法の第3の実施形
態:(ハ)−1 毛髪に処理剤(A)(3)を均一に塗
布した後、処理剤(B)(4)を毛髪に均一に塗布し、
そして染毛剤(1)をそのまま、あるいは適量の水と混
合して均一に塗布して染毛する。または(ハ)−2 処
理剤(A)(3)を毛髪に均一に塗布した後、染毛剤
(1)をそのまま、あるいは適量の水と混合して均一に
塗布し、そして処理剤(B)(4)を毛髪に均一に塗布
して染毛する。染毛条件は特に限定されないが、例え
ば、毛髪に処理剤(A)(3)を均一に塗布した後、約
40〜45℃、数分〜10分程度放置し、水洗後、染毛
剤(1)をそのまま、あるいは適量の水と混合して均一
に塗布し、約40〜45℃、数分〜30分程度放置して
染毛する。染毛した後、毛髪を水で濯ぎ、乾燥し、仕上
げる。処理剤(A)(3)、処理剤(B)(4)、染毛
剤(1)の濃度、温度、時間を決めることにより濃淡を
調整でき、色調の広さを広げることができる。処理剤
(A)、処理剤(B)を用いて処理することにより、本
発明の染毛剤(1)の定着性を高めて堅牢性を一層向上
することができる。
【0057】(ニ)本発明の染毛方法の第4の実施形
態:処理剤(A)(3)を毛髪に均一に塗布した後、染
毛剤(1)あるいは適量の水と混合した混合物、媒染剤
(2)、処理剤(B)(4)から選ばれる染毛用材料を
順次均一に塗布して染毛する。具体的には下記の順序で
染毛する例を挙げることができる。 (ニ)−1:処理剤(A)→処理剤(B)→媒染剤
(2)→染毛剤(1)あるいは適量の水と混合した混合
物 (ニ)−2:処理剤(A)→処理剤(B)→染毛剤
(1)あるいは適量の水と混合した混合物→媒染剤
(2) (ニ)−3:処理剤(A)→媒染剤(2)→染毛剤
(1)あるいは適量の水と混合した混合物→処理剤
(B) (ニ)−4:処理剤(A)→媒染剤(2)→処理剤
(B)→染毛剤(1)あるいは適量の水と混合した混合
物 (ニ)−5:処理剤(A)→染毛剤(1)あるいは適量
の水と混合した混合物→媒染剤(2)→処理剤(B) (ニ)−6:処理剤(A)→染毛剤(1)あるいは適量
の水と混合した混合物→処理剤(B)→媒染剤(2)
【0058】染毛条件は特に限定されないが、例えば、
処理剤(A)(3)を毛髪に均一に塗布した後、約40
〜45℃、数分〜10分程度放置して水洗した後、処理
剤(B)(4)を均一に塗布し、約40〜45℃、数分
〜10分程度放置して水洗した後、染毛剤(1)をその
まま、あるいは適量の水と混合して毛髪に均一に塗布し
た後、約40〜45℃、数分〜30分程度放置し、媒染
剤(2)を均一に塗布し、約40〜45℃、数分〜10
分程度放置して染毛する。染毛した後、毛髪を水で濯
ぎ、乾燥し、仕上げる。処理剤(A)(3)、処理剤
(B)(4)、染毛剤(1)、媒染剤(2)の濃度、温
度、時間を決めることにより濃淡を調整でき、色調の広
さを広げることができる。処理剤(A)、処理剤(B)
を用いて処理することにより、本発明の染毛剤(1)の
定着性を高めて堅牢性を一層向上することができる。媒
染剤(2)を用いて媒染することにより、本発明の染毛
剤(1)の発色性を高めてより広い色調の染毛を行える
ようになるとともに、本発明の染毛剤(1)の定着性を
高めて堅牢性を一層向上することができる。
【0059】(ホ)本発明の染毛方法の第5の実施形
態:処理剤(A)(3)と媒染剤(2)とを予め混合し
た混合物(A)を毛髪に均一に塗布した後、染毛剤
(1)あるいは適量の水と混合した混合物、処理剤
(B)(4)から選ばれる染毛用材料を順次均一に塗布
して染毛する。具体的には下記の順序で染毛する例を挙
げることができる。 (ホ)−1:[処理剤(A)+媒染剤(2)]→染毛剤
(1)あるいは適量の水と混合した混合物→処理剤
(B) (ホ)−2:[処理剤(A)+媒染剤(2)]→処理剤
(B)→染毛剤(1)あるいは適量の水と混合した混合
物 処理剤(A)(3)と媒染剤(2)とを予め混合した混
合物(A)を用いる以外は上記の染毛条件とほぼ同じ条
件で染毛することができる。上記の本発明の染毛方法の
第4の実施形態と同様な作用効果を奏するとともに、処
理剤(A)と媒染剤(2)とを予め混合した混合物
(A)を使用するので、染毛作業数が減少し、手間や時
間を少なくすることができる。
【0060】(ヘ)本発明の染毛方法の第6の実施形
態:処理剤(A)(3)を毛髪に均一に塗布した後、染
毛剤(1)と処理剤(B)(4)とを予め混合した混合
物(B)、媒染剤(2)から選ばれる染毛用材料を順次
均一に塗布して染毛する。具体的には下記の順序で染毛
する例を挙げることができる。 (ヘ)−1:処理剤(A)→[染毛剤(1)+処理剤
(B)] (へ)−2:処理剤(A)→媒染剤(2)→[染毛剤
(1)+処理剤(B)] (へ)−3:処理剤(A)→[染毛剤(1)+処理剤
(B)]→媒染剤(2) 染毛剤(1)と処理剤(B)とを予め混合した混合物
(B)を用いる以外は上記の染毛条件とほぼ同じ条件で
染毛することができる。上記の本発明の染毛方法の第4
の実施形態と同様な作用効果を奏するとともに、染毛剤
(1)と処理剤(B)とを予め混合した混合物(B)を
使用するので、染毛作業数が減少し、手間と時間を少な
くすることができる。
【0061】(ト)本発明の染毛方法の第7の実施形
態:処理剤(A)(3)を毛髪に均一に塗布した後、媒
染剤(2)と処理剤(B)(4)とを予め混合した混合
物(C)、染毛剤(1)あるいは適量の水と混合した混
合物から選ばれる染毛用材料を順次均一に塗布して染毛
する。具体的には下記の順序で染毛する例を挙げること
ができる。 (ト)−1:処理剤(A)→[媒染剤(2)+処理剤
(B)]→染毛剤(1)あるいは適量の水と混合した混
合物 (ト)−2:処理剤(A)→染毛剤(1)あるいは適量
の水と混合した混合物→[媒染剤(2)+処理剤
(B)] 媒染剤(2)と処理剤(B)とを予め混合した混合物
(C)を用いる以外は上記の染毛条件とほぼ同じ条件で
染毛することができる。上記の本発明の染毛方法の第4
の実施形態と同様な作用効果を奏するとともに、媒染剤
(2)と処理剤(B)とを予め混合した混合物(C)を
使用するので、染毛作業数が減少し、手間や時間を省く
ことができる。
【0062】(チ)本発明の染毛方法の第8の実施形
態:処理剤(A)(3)と媒染剤(2)とを予め混合し
た混合物(A)を毛髪に均一に塗布した後、染毛剤
(1)と処理剤(B)(4)とを予め混合した混合物
(B)を均一に塗布して染毛する。具体的には下記の順
序で染毛する。 (チ)−1:[処理剤(A)+媒染剤(2)]→[染毛
剤(1)+処理剤(B)] 処理剤(A)(3)と媒染剤(2)とを予め混合した混
合物(A)および染毛剤(1)と処理剤(B)(4)と
を予め混合した混合物(B)を用いる以外は上記の染毛
条件とほぼ同じ条件で染毛することができる。上記の本
発明の染毛方法の第4の実施形態と同様な作用効果を奏
するとともに、混合物(A)と混合物(B)を使用する
ので、染毛作業数が一層減少し、手間や時間を省くこと
ができる。
【0063】(リ)本発明の染毛方法の第9の実施形
態:処理剤(A)(3)と染毛剤(1)とを予め混合し
た混合物(D)を毛髪に均一に塗布した後、媒染剤
(2)、処理剤(B)(4)あるいは媒染剤(2)と処
理剤(B)(4)とを予め混合した混合物(C)から選
ばれる染毛用材料を順次均一に塗布して染毛する。具体
的には下記の順序で染毛する例を挙げることができる。 (リ)−1:[処理剤(A)+染毛剤(1)]→処理剤
(B) (リ)−2:[処理剤(A)+染毛剤(1)]→媒染剤
(2)→処理剤(B) (リ)−3:[処理剤(A)+染毛剤(1)]→処理剤
(B)→媒染剤(2) (リ)−4:[処理剤(A)+染毛剤(1)]→[媒染
剤(2)+処理剤(B)] 処理剤(A)と染毛剤(1)とを予め混合した混合物
(D)あるいはさらに媒染剤(2)と処理剤(B)とを
予め混合した混合物(C)を用いる以外は上記の染毛条
件とほぼ同じ条件で染毛することができる。上記の本発
明の染毛方法の第4の実施形態と同様な作用効果を奏す
るとともに処理剤(A)と染毛剤(1)とを予め混合し
た混合物(D)あるいはさらに媒染剤(2)と処理剤
(B)とを予め混合した混合物(C)を使用するので、
染毛作業数が減少し、手間や時間を省くことができる。
【0064】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
【0065】(実施例1)上記の本発明の実施形態に記
載した各種の本発明の染毛方法を用いて、約1gの人毛
束をブリーチして脱色した試料を染毛した時の色の濃さ
(染毛力)、染毛時間、持続性(堅牢性)、色の質感
(草木染めの色調の発現具合)を下記の評価方法で評価
した際の関係を表1に示す。
【0066】[色の濃さ(染毛力)]:目視により色の
濃さを判定する。 ◎:かなり濃い ○:濃い △:薄い ×:ほとんど色がつかない
【0067】[持続性(堅牢性)]:染毛後、シャンプ
ー10〜20回行い、シャンプー10回後の褪色の程度
を判定する。 ○:ほとんど褪色しない △:褪色が見られる ×:褪色している
【0068】[色の質感(草木染めの色調の発現具
合)] ◎:かなり自然色に近い ○:自然色に近い △:やや人工的な色 ×:人工的な色
【0069】
【表1】
【0070】表1から本発明の染毛方法により、堅牢性
が高く、色調の広がりの広い、草木染めの色調を発現で
きる染毛ができることが判る。
【0071】(実施例2)すおう0.5g、カラギーナ
ン0.08gからなる本発明の染毛剤1を調製し、この
染毛剤1を水5gと混合した混合物を調製した。一方、
下記の処方により処理剤(A)、処理剤(B)、媒染剤
(明ばん液)、媒染剤(硫酸第2鉄液)を調製した。
[処理剤(A)]の処方: L−システイン 3.5g チオグリコール酸 1.0g モノエタノールアミン 2.0g アンモニア水 適量(pH5に調整) 水 トータル100gにする。
【0072】[処理剤(B)]の処方: 臭素酸ナトリウム 7.0g 水 93.0g
【0073】[媒染剤(明ばん液)]の処方: 明ばん 5.0g 水 95.0g
【0074】[媒染剤(硫酸第2鉄液)]の処方: 硫酸第2鉄 5.0g 水 95.0g
【0075】前記混合物を用いて、約1gの人毛束をブ
リーチして脱色した試料を下記の本発明の染毛方法1〜
6により染毛し、色調を判定するとともに、実施例1と
同様にして色の濃さ(染毛力)、持続性(堅牢性)、色
の質感(草木染めの色調の発現具合)を評価した結果を
表2に示す。
【0076】本発明の染毛方法: 染毛方法1:上記混合物を試料に均一に塗布し、40℃
で30分間放置後、水洗し、乾燥する。 染毛方法2:上記混合物を試料に均一に塗布し、40℃
で30分間放置後、明ばん液(媒染剤)を均一に塗布
し、40℃で10分間放置後、水洗し、乾燥する。 染毛方法3:上記混合物を試料に均一に塗布し、40℃
で30分間放置後、硫酸第2鉄液(媒染剤)を均一に塗
布し、40℃で10分間放置後、水洗し、乾燥する。 染毛方法4:処理剤Aを試料に均一に塗布し、40℃で
10分間放置後、水洗した後、処理剤Bを試料に均一に
塗布し、40℃で10分間放置後、水洗した後、上記混
合物を均一に塗布し、40℃で30分間放置後、水洗
し、乾燥する。 染毛方法5:処理剤Aを試料に均一に塗布し、40℃で
10分間放置後、水洗した後、処理剤Bを試料に均一に
塗布し、40℃で10分間放置後、水洗した後、上記混
合物を均一に塗布し、40℃で30分間放置後、明ばん
液(媒染剤)を均一に塗布し、40℃で10分間放置
後、水洗し、乾燥する。 染毛方法6:処理剤Aを試料に均一に塗布し、40℃で
10分間放置後、水洗した後、処理剤Bを試料に均一に
塗布し、40℃で10分間放置後、水洗した後、上記混
合物を均一に塗布し、40℃で30分間放置後、硫酸第
2鉄液(媒染剤)を均一に塗布し、40℃で10分間放
置後、水洗し、乾燥する。
【0077】
【表2】
【0078】表2より、媒染剤を使用することにより染
毛力を上げ、色調を変化させることができ、また、処理
剤(A)、処理剤(B)を使用することにより、さらに
染毛力を上げ、色調の変化をだすことができることが判
る。またシャンプーテストの結果、媒染剤を使用すると
色持ちがよくなり堅牢性が向上し、処理剤(A)、処理
剤(B)を使用することにより、さらに色持ちがよくな
り堅牢性が向上することが判る。カラギーナンを添加す
ることにより、毛髪への付着性が高まり、塗布時の操作
性が向上した。
【0079】(実施例3)エンジュ0.5g、カラギー
ナン0.08gからなる本発明の染毛剤2を調製し、こ
の染毛剤2を水5gと混合した混合物を調製した。この
混合物を用いて、実施例1と同様にして試料を染毛し、
色調を判定するとともに、実施例1と同様にして色の濃
さ(染毛力)、持続性(堅牢性)、色の質感(草木染め
の色調の発現具合)を評価した結果を表3に示す。
【0080】
【表3】
【0081】表3より、媒染剤を使用することにより染
毛力を上げ、色調を変化させることができ、また、処理
剤(A)、処理剤(B)を使用することにより、さらに
染毛力を上げ、色調の変化をだすことができることが判
る。またシャンプーテストの結果、媒染剤を使用すると
色持ちがよくなり堅牢性が向上し、処理剤(A)、処理
剤(B)を使用することにより、さらに色持ちがよくな
り堅牢性が向上することが判る。カラギーナンを添加す
ることにより、毛髪への付着性が高まり、塗布時の操作
性が向上した。
【0082】(実施例4)コチニール0.1g、カラギ
ーナン0.08g、ブドウ糖0.32gからなる本発明
の染毛剤3を調製し、染毛剤3を水5gと混合した混合
物を調製した。この混合物を用いて、実施例1と同様に
して試料を染毛し、色調を判定するとともに、実施例1
と同様にして色の濃さ(染毛力)、持続性(堅牢性)、
色の質感(草木染めの色調の発現具合)を評価した結果
を表4に示す。
【0083】
【表4】
【0084】表4より、媒染剤を使用することにより染
毛力を上げ、色調を変化させることができ、また、処理
剤(A)、処理剤(B)を使用することにより、さらに
染毛力を上げ、色調の変化をだすことができることが判
る。またシャンプーテストの結果、媒染剤を使用すると
色持ちがよくなり堅牢性が向上し、処理剤(A)、処理
剤(B)を使用することにより、さらに色持ちがよくな
り堅牢性が向上することが判る。カラギーナンを添加す
ることにより、毛髪への付着性が高まり、塗布時の操作
性が向上した。ブドウ糖添加することにより、粉体とし
ての染毛剤の剤型を維持できた。
【0085】(実施例5)すおう10g、グアガム1.
6gからなる本発明の染毛剤3を調製し、染毛剤3を水
100gと混合した混合物を調製した。この混合物を用
いて、白髪約30%の頭髪を染毛方法3を用いて染毛し
た。この染毛剤は頭皮や頭髪に対する刺激や損傷がな
く、しかも肌についても肌が染まらず、白髪の黄ばみを
おさえた自然な色調に染毛でき、新しい質感が得られ
た。色調は自然な茶色で、全体もやや明るさがでて白髪
が目立たなくなった。1カ月後にはやや褪色が見られた
が、既染部と新生部との境目がなく、自然な感じの状態
で、質感の持続性もあった。
【0086】(実施例6)エンジュ10g、グアガム
1.6gからなる本発明の染毛剤3を調製し、染毛剤3
を水100gと混合した混合物を調製した。この混合物
を用いて、白髪約30%の頭髪を染毛方法6を用いて染
毛した。この染毛剤は頭皮や頭髪に対する刺激や損傷が
なく、しかも肌についても肌が染まらず、白髪の黄ばみ
をおさえた自然な色調に染毛でき、新しい質感が得られ
た。色調は自然な黒色になり、白髪が目立たなくなっ
た。1カ月後もほとんど褪色が見られず、自然な感じの
状態で、質感の持続性もあった。
【0087】(実施例7)ヤシャブシ10g、グアガム
1.6gからなる本発明の染毛剤3を調製し、染毛剤3
を水100gと混合した混合物を調製した。この混合物
を用いて、白髪約30%の頭髪を染毛方法3を用いて染
毛した。この染毛剤は頭皮や頭髪に対する刺激や損傷が
なく、しかも肌についても肌が染まらず、白髪の黄ばみ
をおさえた自然な色調に染毛でき、新しい質感が得られ
た。色調は自然な濃い茶色になり、白髪が目立たなくな
った。1カ月後もほとんど褪色が見られず、自然な感じ
の状態で、質感の持続性もあった。
【0088】(実施例8)コチニール2g、カラギーナ
ン1.6g、ブドウ糖(粉末)6.4gからなる本発明
の染毛剤3を調製し、この染毛剤3を水100gと混合
した混合物を調製した。そしてこの混合物を用いて、白
髪約30%の頭髪を染毛方法5を用いて染毛した。この
染毛剤は頭皮や頭髪に対する刺激や損傷がなく、しかも
肌についても肌が染まらず、白髪の黄ばみをおさえた自
然な色調に染毛でき、新しい質感が得られた。色調は全
体がやや赤みを感じ、白髪部分は赤紫色になり、おしゃ
れな感じの白髪染めになった。1カ月後もほとんど褪色
が見られず、自然な感じの状態で、質感の持続性もあっ
た。
【0089】(実施例9)コチニール1g、カラギーナ
ン1.6g、ブドウ糖(粉末)7.4gからなる本発明
の染毛剤3を調製し、この染毛剤3を水100gと混合
した混合物を調製した。そしてこの混合物を用いて、白
髪約30%の頭髪を染毛方法3を用いて染毛した。この
染毛剤は頭皮や頭髪に対する刺激や損傷がなく、しかも
肌についても肌が染まらず、新しい質感が得られた。黒
髪部分の変化はほとんどないが、白髪部分の黄ばみがな
くなり、白髪がより白く見えるようになった。1カ月後
も白髪部分の黄ばみは見られず、質感の持続性もあっ
た。
【0090】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の染毛剤は、茜、
うこん、すおう、きはだ、エンジュ、コチニール、栗、
たまねぎ、コーヒーなどの天然草木染成分を含む植物の
根、茎、葉、花、実、種などの粉末、あるいはこれらの
抽出液から得られる粉末から選ばれる1種あるいは2種
以上を主たる染毛材料として含む染毛剤であって、大き
な染毛力を有し、堅牢性が高く、色調の広がりが得られ
る上、安全性が高く、過敏で染毛できなかった体質の人
も染毛でき、頭皮や毛髪に対する刺激や損傷がなく、か
つ、新しい髪の質感が得られ、毛髪に草木染めの色調を
発現することができるという顕著な効果を奏する。
【0091】本発明の請求項2記載の染毛剤は、請求項
1記載の染毛剤と同様な効果を奏するとともに、茶葉、
コンフリー、カミツレ、クロレラ、ローズマリー、海藻
などの植物成分、ショ糖、ブドウ糖などの糖類から選ば
れる成分を増量剤および/または賦型剤として配合した
ので、染毛剤の性能・効果を損なわない範囲で剤型など
を向上できるという顕著な効果を奏する。
【0092】本発明の請求項3記載の染毛剤は、請求項
1〜2記載の染毛剤と同様な効果を奏するとともに、グ
アガム、海藻抽出精製エキスなどの植物由来の増粘成
分、シルクプロテインなどの動物由来の増粘成分を配合
したので、毛髪への付着性や染毛時の操作性を向上でき
るという顕著な効果を奏する。
【0093】本発明の請求項4記載の染毛剤は、請求項
1〜3記載の染毛剤と同様な効果を奏するとともに、油
剤、コンディショニング剤、界面活性剤、湿潤剤などの
天然物または化学的添加成分を配合したので、髪の質感
を高めることができるという顕著な効果を奏する。
【0094】本発明の請求項5記載の染毛剤は、請求項
1〜4記載の染毛剤と同様な効果を奏するとともに、パ
ラベン類、安息香酸塩などの防腐剤および/または酸化
防止剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、キレート剤から選
ばれる添加剤を配合したので染毛剤自体の経時安定性を
高めることができるという顕著な効果を奏する。
【0095】本発明の請求項6記載の染毛剤は、請求項
1〜5記載の染毛剤と同様な効果を奏するとともに、ラ
ベンダーなどの天然香料成分を配合したので製品を魅力
的にし、商品価値を高め、また他成分の悪臭をマスキン
グできるなどの顕著な効果を奏する。
【0096】本発明の請求項7記載の染毛剤セットの染
毛用材料(1)〜(4)を組み合わせて使用することに
より、本発明の染毛剤(1)の発色性を高めてより広い
色調の染毛を行うことができるようになるとともに、定
着性を高めて堅牢性を一層向上することができるという
顕著な効果を奏する。
【0097】例えば、キハダ、うこん、エンジュなどの
黄色系天然草木染成分を含む本発明の染毛剤(1)と媒
染剤(2)との組み合わせにより、淡黄色〜緑黒色まで
の幅広い範囲の色調がだせ、染毛剤(1)や媒染剤
(2)の濃度、染毛時間や処理時間により濃淡の調整を
行うことできる。
【0098】また、例えば、茜、すおう、エンジュなど
の赤色系天然草木染成分を含む本発明の染毛剤(1)と
媒染剤(2)との組み合わせにより、淡いオレンジ色〜
赤黒色までの幅広い範囲の色調がだせ、染毛剤(1)や
媒染剤(2)の濃度、染毛時間や処理時間により濃淡の
調整を行うことできる。
【0099】また、例えば、ログウッド、ヤシャブシな
どのタンニン系天然草木染成分を含む本発明の染毛剤
(1)と媒染剤(2)との組み合わせにより、うす茶色
〜黒色までの幅広い範囲の色調がだせ、染毛剤(1)や
媒染剤(2)の濃度、染色時間や処理時間により濃淡の
調整を行うことできる。
【0100】本発明の請求項8記載の染毛方法により、
堅牢性が高く、色調の広がりが大きい染毛ができるとと
もに、草木染めの色調を有する新しい髪の質感が得られ
るという顕著な効果を奏する。
【0101】本発明の請求項9記載の媒染剤を用いて先
媒染あるいは後媒染する染毛方法により、染毛剤の発色
性を高めてより広い色調の染毛を行えるとともに、染毛
剤の定着性を高めて堅牢性を一層向上でき、そして草木
染めの色調を有する新しい髪の質感が得られるという顕
著な効果を奏する。
【0102】本発明の請求項10記載の処理剤(A)、
処理剤(B)を用いて処理する染毛方法により、染毛剤
の定着性を高めて堅牢性を一層向上することができ、色
調の広がりが大きい染毛ができるとともに、草木染めの
色調を有する新しい髪の質感が得られるという顕著な効
果を奏する。
【0103】本発明の請求項11記載の処理剤(A)を
毛髪に均一に塗布した後、染毛剤あるいは適量の水と混
合した混合物、媒染剤、処理剤(B)から選ばれる染毛
用材料を順次均一に塗布して染毛する染毛方法により、
染毛剤の定着性を高めて堅牢性を一層向上することがで
きるとともに、染毛剤の発色性を高めてより広い色調の
染毛を行え、色調の広がりが大きく、草木染めの色調を
有する新しい髪の質感が得られるという顕著な効果を奏
する。
【0104】本発明の請求項12記載の染毛方法によ
り、請求項11記載の染毛方法と同様な作用効果を奏す
るとともに、処理剤(A)と媒染剤とを予め混合した混
合物(A)を使用するので、染毛作業数が減少し、手間
や時間を少なくすることができるという顕著な効果を奏
する。
【0105】本発明の請求項13記載の染毛方法によ
り、請求項11記載の染毛方法と同様な作用効果を奏す
るとともに、染毛剤と処理剤(B)とを予め混合した混
合物(B)を使用するので、染毛作業数が減少し、手間
と時間を少なくすることができるという顕著な効果を奏
する。
【0106】本発明の請求項14記載の染毛方法によ
り、請求項11記載の染毛方法と同様な作用効果を奏す
るとともに、媒染剤と処理剤(B)とを予め混合した混
合物(C)を使用するので、染毛作業数が減少し、手間
や時間を省くことができるという顕著な効果を奏する。
【0107】本発明の請求項15記載の染毛方法によ
り、請求項11記載の染毛方法と同様な作用効果を奏す
るとともに、混合物(A)と混合物(B)を使用するの
で、染毛作業数が一層減少し、手間や時間を省くことが
できるという顕著な効果を奏する。
【0108】本発明の請求項16記載の染毛方法によ
り、請求項11記載の染毛方法と同様な作用効果を奏す
るとともに、処理剤(A)と染毛剤(1)とを予め混合
した混合物(D)あるいはさらに媒染剤(2)と処理剤
(B)とを予め混合した混合物(C)を用いるので、染
毛作業数が減少し、手間や時間を省くことができるとい
う顕著な効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AB101 AB191 AB211 AB221 AB231 AB271 AB291 AB321 AB341 AB351 AB361 AC311 AC312 AC481 AC482 AD201 AD202 AD221 AD222 AD351 AD352 AD451 AD452 BB01 BB11 BB41 BB44 BB45 BB46 BB47 CC36 EE01 EE06 EE07 EE10 EE26 FF10 4H057 AA02 BA32 CA11 CA24 CA38 CB22 CB33 CB36 CB38 CB39 CB41 CB43 CB60 CC01 DA01 DA21

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茜、うこん、すおう、きはだ、エンジ
    ュ、コチニール、栗、たまねぎ、コーヒーなどの天然草
    木染成分を含む植物の根、茎、葉、花、実、種などの粉
    末、あるいはこれらの抽出液から得られる粉末から選ば
    れる1種あるいは2種以上を主たる染毛材料として含む
    ことを特徴とする染毛剤。
  2. 【請求項2】 茶葉、コンフリー、カミツレ、クロレ
    ラ、ローズマリー、海藻などの植物成分、ショ糖、ブド
    ウ糖などの糖類から選ばれる成分を増量剤および/また
    は賦型剤として含むことを特徴とする請求項1記載の染
    毛剤。
  3. 【請求項3】 毛髪への付着性や染毛時の操作性を高め
    るため、グアガム、海藻抽出精製エキスなどの植物由来
    の増粘成分、シルクプロテインなどの動物由来の増粘成
    分を含むことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記
    載の染毛剤。
  4. 【請求項4】 髪の質感を高めるため、油剤、コンディ
    ショニング剤、界面活性剤、湿潤剤などの天然物または
    化学的添加成分を含むことを特徴とする請求項1から請
    求項3のいずれかに記載の染毛剤。
  5. 【請求項5】 経時安定性を高めるためパラベン類、安
    息香酸塩などの防腐剤および/または酸化防止剤、pH
    調整剤、紫外線吸収剤、キレート剤から選ばれる添加剤
    を含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれ
    かに記載の染毛剤。
  6. 【請求項6】 品質を高めるためラベンダーなどの天然
    香料成分を含むことを特徴とする請求項1から請求項5
    のいずれかに記載の染毛剤。
  7. 【請求項7】 下記の(1)〜(4)の染毛用材料から
    なることを特徴とする染毛用セット。 (1)請求項1から請求項6のいずれかに記載の染毛剤 (2)アルミニウム、鉄、銅、亜鉛、ニッケル、カルシ
    ウム、マグネシウム、錫、鉛、クロムなどの金属単体、
    あるいはそれらの金属塩、あるいはそれらの水溶液から
    なる媒染剤 (3)亜硫酸塩化合物やチオール系化合物などの還元剤
    とアルカリ剤を含む処理剤(A) (4)臭素酸塩化合物などの酸化剤を含む処理剤(B)
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    の染毛剤(1)を適量の水と混合して毛髪に均一に塗布
    して染毛することを特徴とする染毛方法。
  9. 【請求項9】 毛髪に媒染剤(2)を均一に塗布した
    後、請求項1から請求項6のいずれかに記載の染毛剤
    (1)をそのまま、あるいは適量の水と混合して均一に
    塗布して染毛するか、あるいは、請求項1から請求項6
    のいずれかに記載の染毛剤(1)をそのまま、あるいは
    適量の水と混合して毛髪に均一に塗布した後、媒染剤
    (2)を均一に塗布して染毛することを特徴とする染毛
    方法。
  10. 【請求項10】 処理剤(A)(3)を毛髪に均一に塗
    布した後、処理剤(B)(4)を毛髪に均一に塗布し、
    そして染毛剤(1)をそのまま、あるいは適量の水と混
    合して均一に塗布して染毛するか、あるいは、処理剤
    (A)(3)を毛髪に均一に塗布した後、染毛剤(1)
    をそのまま、あるいは適量の水と混合して均一に塗布
    し、そして処理剤(B)(4)を毛髪に均一に塗布して
    染毛することを特徴とする染毛方法。
  11. 【請求項11】 処理剤(A)(3)を毛髪に均一に塗
    布した後、染毛剤(1)あるいは適量の水と混合した混
    合物、媒染剤(2)、処理剤(B)(4)から選ばれる
    染毛用材料を順次均一に塗布して染毛することを特徴と
    する染毛方法。
  12. 【請求項12】 処理剤(A)(3)と媒染剤(2)と
    を予め混合した混合物(A)を毛髪に均一に塗布した
    後、染毛剤(1)あるいは適量の水と混合した混合物、
    処理剤(B)(4)から選ばれる染毛用材料を順次均一
    に塗布して染毛することを特徴とする染毛方法。
  13. 【請求項13】 処理剤(A)(3)を毛髪に均一に塗
    布した後、染毛剤(1)と処理剤(B)(4)とを予め
    混合した混合物(B)、媒染剤(2)から選ばれる染毛
    用材料を順次均一に塗布して染毛することを特徴とする
    染毛方法。
  14. 【請求項14】 処理剤(A)(3)を毛髪に均一に塗
    布した後、媒染剤(2)と処理剤(B)(4)とを予め
    混合した混合物(C)、染毛剤(1)あるいは適量の水
    と混合した混合物から選ばれる染毛用材料を順次均一に
    塗布して染毛することを特徴とする染毛方法。
  15. 【請求項15】 処理剤(A)(3)と媒染剤(2)と
    を予め混合した混合物(A)を毛髪に均一に塗布した
    後、染毛剤(1)と処理剤(B)(4)とを予め混合し
    た混合物(B)を均一に塗布して染毛することを特徴と
    する染毛方法。
  16. 【請求項16】 処理剤(A)(3)と染毛剤(1)と
    を予め混合した混合物(D)を毛髪に均一に塗布した
    後、媒染剤(2)、処理剤(B)(4)あるいは媒染剤
    (2)と処理剤(B)(4)とを予め混合した混合物
    (C)から選ばれる染毛用材料を順次均一に塗布して染
    毛するこを特徴とする染毛方法。
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