JP2002136133A - スイッチング電源回路 - Google Patents

スイッチング電源回路

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JP2002136133A
JP2002136133A JP2000327026A JP2000327026A JP2002136133A JP 2002136133 A JP2002136133 A JP 2002136133A JP 2000327026 A JP2000327026 A JP 2000327026A JP 2000327026 A JP2000327026 A JP 2000327026A JP 2002136133 A JP2002136133 A JP 2002136133A
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JP
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switching element
switching
circuit
winding
voltage
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JP2000327026A
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English (en)
Inventor
Masayuki Yasumura
昌之 安村
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁コンバータトランスPITの銅板による
ショートリングを不要とする。 【解決手段】 複合共振形コンバータ回路によるスイッ
チング電源回路おいて、コンバータ動作を陰極線管表示
装置で用いられている水平同期信号に同期するようにす
ることで、コンバータトランスの漏洩磁束と水平同期信
号が干渉して電源ビートを発生させるということをなく
し、これによってコンバータトランスに漏洩磁束をシー
ルドするための銅板によるショートリングを設ける必要
をなくす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばテレビジョ
ン受像器や映像モニタ装置などの、陰極線管(CRT)
を用いた表示装置に好適なスイッチング電源回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えばテレビジョン受像器用のスイッチ
ング電源として、一次側が一石構成の電圧共振形コンバ
ータ、二次側が半波整流方式電圧共振回路を組み合わせ
た複合共振形コンバータを用いるものを本出願人は提案
していた。この場合、交流入力電圧や負荷電力の変動に
対して、直流出力電圧を定電圧制御するためには、一次
側スイッチング素子のスイッチング周波数と導通角を同
時に制御する複合制御方式を採用していた。
【0003】図8の回路図は、先に本出願人が提案した
発明に基づいて構成することのできる、先行技術として
のテレビジョン受像器用のスイッチング電源回路の一例
を示している。この図に示す電源回路においては、先
ず、商用交流電源(交流入力電圧VAC)を入力して直流
入力電圧を得るための整流平滑回路として、ブリッジ整
流回路Di及び平滑コンデンサCiからなる全波整流回
路が備えられ、交流入力電圧VACの1倍のレベルに対応
する整流平滑電圧Eiを生成するようにされる。
【0004】上記整流平滑電圧Ei(直流入力電圧)を
入力して断続するスイッチングコンバータとしては、1
石のスイッチング素子Q1を備えて、いわゆるシングル
エンド方式によるスイッチング動作を行う電圧共振形コ
ンバータが備えられる。そしてこの図8の場合は、1石
のスイッチング素子Q1によりシングルエンド動作を行
う電圧共振形コンバータ回路として、自励式の構成が採
られる。この場合、スイッチング素子Q1には、高耐圧
のバイポーラトランジスタ(BJT;接合型トランジス
タ)が採用されている。
【0005】スイッチング素子Q1のベースと一次側ア
ース間には、駆動巻線NB、共振コンデンサCB、ベース
電流制限抵抗RBの直列接続回路よりなる自励発振駆動
用の直列共振回路が接続される。また、スイッチング素
子Q1のベースと平滑コンデンサCiの負極(1次側ア
ース)間に挿入されるクランプダイオードDDにより、
スイッチング素子Q1のオフ時に流れるクランプ電流の
経路を形成するようにされている。なお、起動抵抗RS
は、起動時のベース電流を整流平滑ラインから得るため
に挿入されるものである。
【0006】また、上記スイッチング素子Q1のコレク
タ−エミッタ間に対しては、並列共振コンデンサCrが
並列に接続されている。そして並列共振コンデンサCr
自身のキャパシタンスと、絶縁コンバータトランスPI
Tの一次巻線N1側のリーケージインダクタンスL1とに
より電圧共振形コンバータの一次側並列共振回路を形成
する。
【0007】この図に示す直交形制御トランスPRT
は、共振電流検出巻線ND、駆動巻線NB、及び制御巻線
NCが巻装された可飽和リアクトルである。この直交形
制御トランスPRTは、スイッチング素子Q1を駆動す
ると共に、定電圧制御のために設けられる。この直交形
制御トランスPRTには、図示するようにして、共振電
流検出巻線ND、駆動巻線NBが巻装され、また、これら
2つの巻線とは直交する方向に対して制御巻線NCが巻
装される。
【0008】直交形制御トランスPRTにおいては、共
振電流検出巻線NDに得られたスイッチング出力がトラ
ンス結合を介して駆動巻線NBに誘起される。これによ
り、自励発振駆動回路を形成する直列共振回路(NB,
CB)からベース電流制限抵抗RBを介してスイッチング
素子Q1のベースにドライブ電流が出力される。これに
より、スイッチング素子Q1は、直列共振回路の共振周
波数により決定されるスイッチング周波数でスイッチン
グ動作を行うことになる。そして、そのコレクタに得ら
れるとされるスイッチング出力を絶縁コンバータトラン
スPITの一次巻線N1に伝達するようにされている。
【0009】絶縁コンバータトランスPITは、スイッ
チング素子Q1のスイッチング出力を二次側に伝送す
る。この絶縁コンバータトランスPITは、EE型コア
に対して一次巻線N1と二次巻線N2を分割して巻装し、
中央磁脚に対してはギャップGを形成することで、所要
の結合係数による疎結合の状態が得られるようにして、
飽和状態が得られにくいようにしている。
【0010】上記絶縁コンバータトランスPITの一次
巻線N1の巻終わり端部は、スイッチング素子Q1のコレ
クタと接続され、巻始め端部は検出巻線NDを介して平
滑コンデンサCiの正極(整流平滑電圧Ei)と接続さ
れている。従って、一次巻線N1に対しては、スイッチ
ング素子Q1のスイッチング出力が供給されることで、
スイッチング周波数に対応する周期の交番電圧が発生す
る。
【0011】絶縁コンバータトランスPITの二次側で
は、一次巻線N1により誘起された交番電圧が二次巻線
N2に発生する。この場合、二次巻線N2に対しては、二
次側並列共振コンデンサC2が並列に接続されること
で、二次巻線N2のリーケージインダクタンスL2と二次
側並列共振コンデンサC2のキャパシタンスとによって
並列共振回路が形成される。この並列共振回路により、
二次巻線N2に誘起される交番電圧は共振電圧となる。
つまり二次側において電圧共振動作が得られる。
【0012】即ち、この電源回路では、一次側にはスイ
ッチング動作を電圧共振形とするための並列共振回路が
備えられ、二次側には電圧共振動作を得るための並列共
振回路が備えられる。このように一次側及び二次側に対
して共振回路が備えられて動作する構成のスイッチング
コンバータが、本明細書でいう上述した「複合共振形ス
イッチングコンバータ」としての構成となる。
【0013】上記のようにして形成される電源回路の二
次側においては、二次巻線N2及び二次側並列共振コン
デンサC2から成る二次側並列共振回路に対して、図示
する接続形態によって、整流ダイオードDO1及び平滑コ
ンデンサCO1を接続することで半波整流回路が形成され
る。そして、この半波整流回路(DO1,CO1)によって
メインとされる二次側直流出力電圧EO1を生成する。こ
の二次側直流出力電圧EO1は、例えば135V程度とさ
れる。また、この場合には、二次巻線N2の巻終わり端
部側において、図示するようにタップ出力を設けること
で、このタップ出力ラインと二次側アース間に三次巻線
N3が形成される。そして、この三次巻線N3に対して、
図示するようにして、整流ダイオードDO2及び平滑コン
デンサCO2から成る半波整流回路が接続されることで、
例えば15V程度の低圧二次側直流出力電圧EO2を生成
して出力する。
【0014】二次側直流出力電圧EO1、E02は制御回路
1に対しても分岐して入力され、制御回路1において
は、直流出力電圧EO1、E02を用いて定電圧化のための
制御信号を生成する。即ち制御回路1では、二次側の直
流出力電圧レベルの変化に応じて、制御巻線NCに流す
制御電流(直流電流)レベルを可変するようにされてい
る。これによって、駆動巻線NBのインダクタンスLBが
可変されて、自励発振駆動回路内の直列共振回路の共振
周波数、つまり、スイッチング素子Q1のスイッチング
周波数が可変制御され、これによって二次側の直流出力
電圧を安定化する。ここで、スイッチング周波数を可変
するのにあたってはスイッチング素子Q1がオフとなる
期間TOFFは一定とされたうえで、オンとなる期間TON
を可変制御するように動作している。本明細書では、こ
のような複合的な制御を「複合制御方式」ということと
している。
【0015】図9、図10は、上記図8に示した電源回
路における要部の動作を示す波形図である。図9は交流
入力電圧VAC=100V、最大負荷電力Po=200W
時の動作であり、図10は交流入力電圧VAC=100
V、最大負荷電力Po=0W時の動作である。各図にお
いて、期間TON、TOFFは、スイッチング素子Q1がオン
となる期間及びオフとなる期間であり、これらの図か
ら、スイッチング素子Q1がオフとなる期間TOFFは一定
とされたうえで、オンとなる期間TONが可変制御される
ことが理解される。
【0016】スイッチング素子Q1がスイッチング動作
を行うと、スイッチング素子Q1がオフとなる期間TOFF
においては、一次側並列共振回路の共振動作が得られ
る。これによって、並列共振コンデンサCrの両端に得
られる並列共振電圧V1としては、各図に示すように、
期間TOFFにおいて正弦波状の共振パルスが現れる波形
となる。この並列共振電圧V1のレベルは負荷電力変動
に対応して変化し、負荷電力が重くなるのに従って上昇
する傾向を有する。
【0017】図11(a)は、交流入力電圧VAC=10
0Vの際に、負荷電力Poの変動に対するスイッチング
周波数fsを示している。また図11(b)は、負荷電
力Po=200W時に、交流入力電圧VACの変動に対す
るスイッチング周波数fsを示している。即ちスイッチ
ング周波数fsは図11(a)(b)のように制御され
ると共に、図9,図10のように、オン期間TONが可変
制御される、複合制御方式となる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図8の
ような電源回路では、次のような問題を有している。絶
縁コンバータトランスPITは、図12(a)に示すよ
うに、例えばフェライト材によるE型コアCR1、CR
2を互いの磁脚が対向するように組み合わせたEE型コ
アが備えられ、このEE型コアの中央磁脚に対して、分
割ボビンBを利用して一次巻線N1と、二次巻線N2をそ
れぞれ分割した状態で巻装している。そして、中央磁脚
に対しては図のようにギャップGを形成するようにして
いる。これによって、所要の結合係数による疎結合が得
られるようにしている。結合係数は、例えば0.8程度
とされる。これにより絶縁コンバータトランスPITの
近辺には約20%の漏洩磁束が発生する。この漏洩磁束
の周波数は交流入力電圧VACや負荷電力Poの変動によ
って100KHz〜150KHzの間をランダムに変動
する。
【0019】一方、テレビジョン受像器の水平同期信号
の周波数fhは、NTSC方式ではfh=15.75K
Hz、ハイビジョン方式ではfh=33.75KHz、
NTSC方式の倍速方式ではfh=31.5KHz、3
倍速方式ではfh=47.25KHz等、種々のテレビ
ジョン放送方式によって異なっている。この水平同期信
号に同期して動作している水平偏向回路に関しては、陰
極線管(CRT)のネック部に偏向ヨークが配され、ま
たプリント基板上にはCRTのアノード電極に供給する
30KVの高圧発生トランス(フライバックトランス)
や水平直線性補正コイル、ダイナミックフォーカストラ
ンス等のリアクタ、インダクタが数多くマウントされて
いる。そして上記した絶縁コンバータトランスPITの
漏洩磁束が、これらの水平偏向回路の構成部品に結合す
るとブラウン管面上に水平同期周波数fhとスイッチン
グ周波数fsの干渉による電源ビートが発生してしま
う。
【0020】この対策のためには図12(a)に破線で
示すように、絶縁コンバータトランスPITのギャップ
Gの周辺に銅板を1ターン巻き付けて半田付けしたショ
ートリングSRを配している。図12(b)はショート
リングSRを巻き付けた状態の模式図である。ショート
リングSRは所要箇所Hが半田付けされる。このショー
トリングSRにより漏洩磁束を磁気シールドすること
で、電源ビートの発生を抑制する。
【0021】しかしながら、このために銅板の材料コス
ト、半田付け工程の必要性から、絶縁コンバータトラン
スPITの製造コストがアップしてしまうという問題が
あった。また、フェライト磁心と銅板が振動によって可
聴周波数帯域の鳴きが生じないようにするために、トラ
ンス組立後にワニス含浸を行って銅板を固定することも
必要であった。このことも、絶縁コンバータトランスP
ITの製造工程の煩雑化やコストアップを招く。
【0022】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
た課題を考慮して、陰極線管表示装置用のスイッチング
電源回路において、絶縁コンバータトランスPITにシ
ョートリングを形成することを不要とすることを目的と
する。
【0023】このため本発明は、 直流入力電圧をスイ
ッチングして出力するメインスイッチング素子を備えて
形成されるスイッチング手段と、上記スイッチング手段
の動作を電圧共振形とする一次側並列共振回路が形成さ
れるようにして備えられる一次側並列共振コンデンサ
と、一次側と二次側とについて疎結合とされて所要の結
合係数が得られるようにされ、一次側に得られる上記メ
インスイッチング手段の出力を二次側に伝送する絶縁コ
ンバータトランスと、上記絶縁コンバータトランスに巻
装した二次側巻線に対して二次側並列共振コンデンサを
並列に接続することで形成される二次側並列共振回路
と、上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次側巻線
に得られる交番電圧を入力して半波整流動作を行うこと
で二次側直流出力電圧を得るように構成される直流出力
電圧生成手段と、上記絶縁コンバータトランスに巻装し
た二次側巻線の一端と中間タップの間の巻線部分に対し
て並列に、クランプコンデンサと二次側補助スイッチン
グ素子とによる直列接続回路を備えることで、二次側巻
線に発生する電圧をクランプする二次側アクティブクラ
ンプ手段と、上記絶縁コンバータトランスに巻装した一
次側ドライブ巻線を含む回路として形成され、陰極線管
表示装置で用いる水平同期信号の周波数に近い固定のス
イッチング周波数を発生させて上記メインスイッチング
素子にスイッチング動作をさせる一次側スイッチング駆
動手段と、上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次
側ドライブ巻線を含む回路として形成され、上記二次側
補助スイッチング素子に対してスイッチング駆動信号を
印加して上記二次側補助スイッチング素子にスイッチン
グ動作をさせる二次側スイッチング駆動手段と、上記二
次側補助スイッチング素子に、上記水平同期信号に同期
した信号を印加することで、上記一次側並列共振回路及
び上記二次側並列共振回路の動作を水平同期周波数に同
期させる同期手段と、上記二次側直流出力電圧に基づく
直流制御信号を上記二次側補助スイッチング素子に印加
して上記二次側補助スイッチング素子の導通角制御を実
行することで上記二次側直流出力電圧を定電圧化する定
電圧化手段とを備えたスイッチング電源回路とする。
【0024】また本発明は、上記構成と同様に、スイッ
チング手段、一次側並列共振コンデンサ、絶縁コンバー
タトランス、二次側並列共振回路、直流出力電圧生成手
段、二次側アクティブクランプ手段とを有し、さらに、
陰極線管表示装置で用いる水平同期信号に同期した信号
に基づいて、水平同期信号の周波数に同期したスイッチ
ング周波数を発生させて上記メインスイッチング素子に
スイッチング動作をさせる一次側スイッチング駆動手段
と、上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次側ドラ
イブ巻線を含む回路として形成され、上記二次側補助ス
イッチング素子に対してスイッチング駆動信号を印加し
て上記二次側補助スイッチング素子にスイッチング動作
をさせる二次側スイッチング駆動手段と、上記二次側直
流出力電圧に基づく直流制御信号を上記二次側補助スイ
ッチング素子に印加して上記二次側補助スイッチング素
子の導通角制御を実行することで上記二次側直流出力電
圧を定電圧化する定電圧化手段と、を備えてスイッチン
グ電源回路を構成する。
【0025】また上記構成と同様に、スイッチング手
段、一次側並列共振コンデンサ、絶縁コンバータトラン
ス、二次側並列共振回路、直流出力電圧生成手段、二次
側アクティブクランプ手段とを有し、さらに、陰極線管
表示装置で用いる水平同期信号の周波数に近い固定のス
イッチング周波数を発生させて上記メインスイッチング
素子にスイッチング動作をさせる一次側スイッチング駆
動手段と、上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次
側ドライブ巻線を含む回路として形成され、上記二次側
補助スイッチング素子に対してスイッチング駆動信号を
印加して上記二次側補助スイッチング素子にスイッチン
グ動作をさせる二次側スイッチング駆動手段と、上記二
次側補助スイッチング素子に、上記水平同期信号に同期
した信号を印加することで、上記一次側並列共振回路及
び上記二次側並列共振回路の動作を水平同期周波数に同
期させる同期手段と、上記二次側直流出力電圧に基づく
直流制御信号を上記二次側補助スイッチング素子に印加
して上記二次側補助スイッチング素子の導通角制御を実
行することで上記二次側直流出力電圧を定電圧化する定
電圧化手段と、上記メインスイッチング素子のオン/オ
フタイミングに同期した所定のオン/オフタイミングを
有するようにしてスイッチングを行う一次側補助スイッ
チング素子を備えることで、上記一次側並列共振コンデ
ンサの両端に発生する一次側並列共振電圧をクランプす
るように設けられる一次側アクティブクランプ手段とを
備えてスイッチング電源回路を構成する。
【0026】上記各構成によれば、一次側においては電
圧共振形コンバータを形成するための一次側並列共振回
路を備え、二次側には、二次巻線及び二次側並列共振コ
ンデンサとにより形成される二次側並列共振回路とが備
えられた、いわゆる複合共振形スイッチングコンバータ
の動作を、水平同期周波数に同期させることができ、こ
れによって絶縁コンバータトランスの漏洩磁束と水平同
期周波数の干渉による電源ビートが発生しないようにな
る。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態としてのスイッチング電源回路の構成を示している。
この図に示す電源回路においては、先ず、商用交流電源
(交流入力電圧VAC)を入力して直流入力電圧を得るた
めの整流平滑回路として、ブリッジ整流回路Di及び平
滑コンデンサCiからなる全波整流回路が備えられ、交
流入力電圧VACの1倍のレベルに対応する整流平滑電圧
Eiを生成するようにされる。
【0028】この電源回路の一次側には、1石のスイッ
チング素子Q1によりシングルエンド動作を行う電圧共
振形コンバータ回路として、自励式の構成が示される。
この場合、スイッチング素子Q1には、高耐圧のバイポ
ーラトランジスタ(BJT;接合型トランジスタ)が採
用されている。
【0029】スイッチング素子Q1のベースは、起動抵
抗RSを介して平滑コンデンサCi(整流平滑電圧E
i)の正極側に接続されて、起動時のベース電流を整流
平滑ラインから得るようにしている。
【0030】また、スイッチング素子Q1のベースと一
次側アース間には、絶縁コンバータトランスPITの一
次側に巻数1T(ターン)で施されたドライブ巻線NB
と、インダクタLB−共振コンデンサCB−ベース電流制
限抵抗RBの直列回路よりなる自励発振駆動用の直列共
振回路が接続される。この自励発振回路によってスイッ
チング素子Q1をオン/オフするスイッチング周波数f
sが生成される。例えば当該スイッチング電源回路が搭
載されるテレビジョン受像器等において水平同期周波数
fh=33.75KHzであるとすると、上記直列共振
回路によるスイッチング周波数fs=33.5KHz程
度に設定する。
【0031】また、スイッチング素子Q1のベースと平
滑コンデンサCiの負極(1次側アース)間に挿入され
るクランプダイオードDD1により、スイッチング素子Q
1のオフ時に流れるクランプ電流の経路を形成するよう
にされており、また、スイッチング素子Q1のコレクタ
は、絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1の一
端と接続され、エミッタは接地される。
【0032】また、上記スイッチング素子Q1のコレク
タ−エミッタ間に対しては、並列共振コンデンサCrが
並列に接続されている。そしてこの場合にも、並列共振
コンデンサCr自身のキャパシタンスと、絶縁コンバー
タトランスPITの一次巻線N1側のリーケージインダ
クタンスL1とにより電圧共振形コンバータの一次側並
列共振回路を形成する。
【0033】絶縁コンバータトランスPITは、スイッ
チング素子Q1のスイッチング出力を二次側に伝送する 絶縁コンバータトランスPITは、図12で説明したよ
うに、例えばフェライト材によるE型コアCR1、CR
2を互いの磁脚が対向するように組み合わせたEE型コ
アが備えられ、このEE型コアの中央磁脚に対して、分
割ボビンBを利用して一次巻線N1と、二次巻線N2をそ
れぞれ分割した状態で巻装している。そして、中央磁脚
に対しては図のようにギャップGを形成するようにして
いる。これによって、所要の結合係数による疎結合が得
られるようにしている。ギャップGは、E型コアCR
1,CR2の中央磁脚を、2本の外磁脚よりも短くする
ことで形成することが出来る。また、結合係数kとして
は、例えばk≒0.8という疎結合の状態を得るように
しており、その分、飽和状態が得られにくいようにして
いる。但し本例の場合は、図12で説明したような銅板
によるショートリングSRは設けられない。
【0034】上記絶縁コンバータトランスPITの一次
巻線N1の一端はスイッチング素子Q1のコレクタと接続
され、他端は平滑コンデンサCiの正極(整流平滑電圧
Ei)と接続されている。従って、一次巻線N1に対し
ては、スイッチング素子Q1のスイッチング出力が供給
されることで、スイッチング周波数に対応する周期の交
番電圧が発生する。
【0035】絶縁コンバータトランスPITの二次側で
は、一次巻線N1により誘起された交番電圧が二次巻線
N2に発生する。この場合、二次巻線N2に対して、二次
側並列共振コンデンサC2が並列に接続されることで、
二次巻線N2のリーケージインダクタンスL2と二次側
並列共振コンデンサC2のキャパシタンスとによって並
列共振回路が形成される。この並列共振回路により、二
次巻線N2に誘起される交番電圧は共振電圧となり、従
って、二次側においては電圧共振動作が得られることと
なる。即ち、この電源回路としても、一次側にはスイッ
チング動作を電圧共振形とするための並列共振回路を備
え、二次側には電圧共振動作を得るための並列共振回路
を備えた「複合共振形スイッチングコンバータ」の構成
を採る。
【0036】上記のようにして形成される電源回路の二
次側に対しては、二次巻線N2に接続される二次側整流
ダイオードDO1と平滑コンデンサCO1とからなる半波整
流回路が備えられ、これにより、二次巻線N2に誘起さ
れる交番電圧のほぼ等倍レベルに対応する二次側直流出
力電圧EO1を得るようにしている。またこの場合、二次
巻線N2に対しては中間タップが設けられ、二次巻線N2
のタップ出力ラインと二次側アース間の巻線N3に対し
て、図示するようにして、整流ダイオードDO2及び平滑
コンデンサCO2から成る半波整流回路が接続されること
で、二次側直流出力電圧EO2を生成して出力する。
【0037】また、この電源回路においては、二次側に
アクティブクランプ回路が備えられる。即ち二次側アク
ティブクランプ回路として、MOS−FETの補助スイ
ッチング素子Q2,クランプコンデンサC3,ボディダ
イオードのクランプダイオードDD2を備える。また、補
助スイッチング素子Q2を駆動するための駆動回路系と
して、ドライブ巻線Ng1,コンデンサCg1,抵抗Rg
1を備えて成る。
【0038】補助スイッチング素子Q2のドレイン−ソ
ース間に対してはクランプダイオードDD2が並列に接続
される。その接続形態としては、クランプダイオードD
D2のアノードがソースに対して接続され、カソードがド
レインに対して接続されるようになっている。また、補
助スイッチング素子Q2のドレインはクランプコンデン
サC3を介して、二次巻線N2のタップ出力ラインと整
流ダイオードDO2のアノードとの接続点に対して接続さ
れる。また、補助スイッチング素子Q2のソースは二次
側アースに対して接続される。従って、二次側アクティ
ブクランプ回路としては、上記補助スイッチング素子Q
2、クランプダイオードDD2の並列接続回路に対して、
クランプコンデンサC3を直列に接続して成るものとさ
れる。そして、このようにして形成される回路を、二次
巻線N2の巻始め端部から中間タップまでの巻線部分
(巻線N3)に対して、更に並列に接続して構成される
ものである。
【0039】また、補助スイッチング素子Q2の駆動回
路系としては、図示するように、補助スイッチング素子
Q2のゲートに対して、コンデンサCg1−抵抗Rg1−
ドライブ巻線Ng1の直列接続回路が接続される。この
場合も直列接続回路は補助スイッチング素子Q2のため
の自励式駆動回路を形成する。即ちこの自励式駆動回路
からの信号電圧(ドライブ電圧VGS)が抵抗R10によっ
てスイッチング素子Q2のゲートに印加されスイッチン
グ動作が行われる。この場合のドライブ巻線Ng1は、
二次巻線N2の巻始め端部側に形成されており、この場
合の巻数としては例えば1T(ターン)としている。こ
れにより、ドライブ巻線Ng1には、一次巻線N1に得ら
れる交番電圧により励起された電圧が発生する。また、
この場合には、その巻方向の関係から、二次巻線N2と
ドライブ巻線Ng1とは逆極性の電圧が得られる。な
お、ドライブ巻線Ng1としても、そのターン数は1T
であればその動作は保証されるが、これに限定されるも
のではない。
【0040】また本例においては、二次側に備えられる
制御回路1によって、補助スイッチング素子Q2のスイ
ッチング動作がPWM制御されるようになっている。即
ち二次側直流出力電圧EO1、E02は、誤差増幅器の制御
回路1に供給され、制御回路1がそれに応じた直流制御
電圧を補助スイッチング素子Q2のゲートに印加するこ
とで、補助スイッチング素子Q2の導通角が制御され
る。これによって交流入力電圧VACや負荷電力Poの変
動に対する直流出力電圧の定電圧化が行われる。
【0041】さらに本例の場合は、水平同期周波数fh
と同期をとるために、陰極線管表示装置の水平同期回路
系で用いられている水平発振パルス電圧、又は水平ドラ
イブパルス電圧、又は水平出力パルス電圧としての電圧
Vfhが、抵抗Rh、コンデンサChを介して補助スイ
ッチング素子Q2のゲートに印加される。これによって
外部同期がとられることになる。
【0042】このような電源回路によれば、複合共振形
スイッチングコンバータの動作を、水平同期周波数に同
期させることができ、これによって絶縁コンバータトラ
ンスPITの漏洩磁束と水平同期周波数の干渉による電
源ビートが発生しないようにできるものとなる。上記し
たように一次側のスイッチング素子Q1は、ドライブ巻
線NB、インダクタLB、共振コンデンサCB、ベース電
流制限抵抗RBよりなる直列共振回路によってスイッチ
ング周波数fsが設定される。ここでスイッチング周波
数fs<水平同期周波数fhに設定すれば、二次側の補
助スイッチング素子Q2に対する電圧Vfhの外部同期
トリガ信号によって、ドライブ巻線Ng1、NBを介して
fs=fhに引き込まれてスイッチング周波数fsが固
定されることになる。このため複合共振形スイッチング
コンバータの動作は水平同期信号の周波数と同期するこ
とになり、従って絶縁コンバータトランスPITの漏洩
磁束と水平同期周波数の干渉による電源ビートは発生し
ない。
【0043】図2は交流入力電圧VAC=100V、負荷
電力Po=200W時の各部の動作波形であり、図3は
交流入力電圧VAC=100V、負荷電力Po=0W時の
動作波形を示している。この場合、一次巻線N1=12
0T、二次巻線N2=120T(うち巻線N3部分が6
0T)、ドライブ巻線NB=Ng1=1T、共振コンデン
サCr=0.012μF、共振コンデンサC2=0.0
33μF、クランプコンデンサC3=0.68μFと
し、スイッチング素子Q2は5A/200VのMOS−
FETとしている。なお、従来例で説明した電源回路の
場合は、一次巻線N1=二次巻線N2=45T、共振コ
ンデンサCr=6800pF、共振コンデンサC2=
0.01μFとしていたことを付記しておく。
【0044】この図2,図3に示す場合、水平同期周波
数fh=33.75KHzであり、図示する期間Th=
29.85μsecである。そしてMOS−FET(ス
イッチング素子Q2)とボディダイオードDD2のオン時
間TON=15μsec〜23μsecの導通角制御とな
る。負荷電力Po=200Wの重負荷時には、スイッチ
ング素子Q1、Q2のスイッチング損失の低下により、
図8の従来例と比較してAC/DCの電力変換効率が
0.3%程度向上する。一方、負荷電力Po=0W時に
は、無効電力が約10W増加する。そしてこれらの動作
波形から、複合共振形コンバータとしてのスイッチング
動作が期間Thをサイクルとしており、つまり水平同期
周波数に同期していることがわかる。
【0045】図4は、交流入力電圧VAC=100Vの際
に、負荷電力Poの変動に対する共振電圧V1,V2の
変化を示している。また図5は、交流入力電圧VAC=1
00Vの際に、負荷電力Poの変動に対するオン期間T
ONの変化、即ちスイッチング素子Q2の導通角制御の様
子を示している。この図5は図2,図3のオン期間TON
に対応する。
【0046】図6に本発明の第2の実施の形態のスイッ
チング電源回路を示す。図6は、一次側のスイッチング
素子Q1をMOS−FETとし、これに対してICによ
る他励発振回路を設けた例である。なお、図1と同一部
分は同一符号を付し、説明を省略する。
【0047】この場合も、整流平滑電圧Ei(直流入力
電圧)を入力して断続するスイッチングコンバータとし
ては、1石のスイッチング素子Q1を備えて、いわゆる
シングルエンド方式によるスイッチング動作を行う電圧
共振形コンバータが備えられる。ここでの電圧共振形コ
ンバータは他励式の構成を採っており、MOS−FET
によるスイッチング素子Q1のドレインは、絶縁コンバ
ータトランスPITの一次巻線N1を介して平滑コンデ
ンサCiの正極と接続され、ソースは一次側アースに接
続される。
【0048】また、スイッチング素子Q1のドレイン−
ソース間に対しては、並列共振コンデンサCrが並列に
接続される。この並列共振コンデンサCrのキャパシタ
ンスと、絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1
に得られるリーケージインダクタンスとによって一次側
並列共振回路を形成する。そして、スイッチング素子Q
1のスイッチング動作に応じて、この並列共振回路によ
る共振動作が得られるようにされることで、スイッチン
グ素子Q1のスイッチング動作としては電圧共振形とな
る。
【0049】また、スイッチング素子Q1のドレイン−
ソース間に対しては、MOS−FETに備えられる、い
わゆるボディダイオードによるクランプダイオードDD1
が並列に接続されていることで、スイッチング素子がオ
フとなる期間に流れるクランプ電流の経路を形成する。
【0050】スイッチング素子Q1は、発振回路2及び
ドライブ回路3を統合的に備える、例えば1つの集積回
路(IC)によるスイッチング駆動部10によって、ス
イッチング駆動される。また、このスイッチング駆動部
10は、起動抵抗Rsを介して整流平滑電圧Eiのライ
ンと接続されており、例えば電源起動時において、上記
起動抵抗Rsを介して電源電圧が印加されることで起動
するようにされている。
【0051】スイッチング駆動部10内の発振回路2で
は、発振動作を行って発振信号を生成して出力する。そ
して、ドライブ回路3においてはこの発振信号をドライ
ブ電圧に変換してスイッチング素子Q1のゲートに対し
て出力する。これにより、スイッチング素子Q1は、発
振回路2にて生成される発振信号に基づいたスイッチン
グ動作を行うようにされる。従って、スイッチング素子
Q1のスイッチング周波数、及び1スイッチング周期内
のオン/オフ期間のデューティは、発振回路2にて生成
される発振信号に依存して決定される。そして特に本例
の場合は、陰極線管表示装置の水平同期回路系で用いら
れている水平発振パルス電圧、又は水平ドライブパルス
電圧、或いは水平出力パルス電圧としての電圧Vfh
が、抵抗Rh、小容量のコンデンサChを介して発振回
路2に供給されて外部同期がとられる。即ち発振回路2
は、水平同期周波数に同期した発振信号を発生するもの
となり、これによってスイッチング素子Q1のスイッチ
ング動作は、水平同期周波数に同期したものとなる。
【0052】なお、二次側の構成は図1と概略同様であ
るため詳細な説明は省略するが、外部同期のための電圧
Vfhは、補助スイッチング素子Q2には印加されない
構成となる。また制御回路1によって、補助スイッチン
グ素子Q2のスイッチング動作がPWM制御されるよう
になっている。即ち制御回路1は二次側直流出力電圧E
O1に応じた直流制御電圧を補助スイッチング素子Q2の
ゲートに印加することで、補助スイッチング素子Q2の
導通角が制御されるようにしている。これによって交流
入力電圧VACや負荷電力Poの変動に対する直流出力電
圧の定電圧化が行われる。
【0053】このようなスイッチング電源回路の場合
も、複合共振形スイッチングコンバータの動作は水平同
期信号の周波数と同期することになり、従って絶縁コン
バータトランスPITの漏洩磁束と水平同期周波数の干
渉による電源ビートは発生しない。このため絶縁コンバ
ータトランスPITにショートリングを設ける必要はな
くなる。
【0054】図7に本発明の第3の実施の形態のスイッ
チング電源回路を示す。これはスイッチング素子として
IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)を用い
ると共に、一次側にもアクティブクランプ回路を設けた
例である。なお、図1と同一部分は同一符号を付し説明
を省略する。
【0055】この場合、一次側にはIGBTによるスイ
ッチング素子Q1、Q3が配される。スイッチング素子
Q1は、整流平滑電圧Ei(直流入力電圧)を入力して
断続するスイッチングコンバータを構成する。スイッチ
ング素子Q1のコレクタは、絶縁コンバータトランスP
ITの一次巻線N1を介して平滑コンデンサCiの正極
と接続され、エミッタは一次側アースに接続される。
【0056】また、スイッチング素子Q1のコレクタ−
エミッタ間に対しては、並列共振コンデンサCrが並列
に接続される。この並列共振コンデンサCrのキャパシ
タンスと、絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N
1に得られるリーケージインダクタンスとによって一次
側並列共振回路を形成する。そして、スイッチング素子
Q1のスイッチング動作に応じて、この並列共振回路に
よる共振動作が得られるようにされることで、スイッチ
ング素子Q1のスイッチング動作としては電圧共振形と
なる。また、スイッチング素子Q1のコレクタ−エミッ
タ間に対しては、クランプダイオードDD1が並列に接続
されていることで、スイッチング素子がオフとなる期間
に流れるクランプ電流の経路を形成する。
【0057】スイッチング素子Q1は、発振回路2及び
ドライブ回路3を備える、例えば1つの集積回路(I
C)によるスイッチング駆動部10によってスイッチン
グ駆動される。また、このスイッチング駆動部10は、
起動抵抗Rsを介して整流平滑電圧Eiのラインと接続
されており、例えば電源起動時において、上記起動抵抗
Rsを介して電源電圧が印加されることで起動するよう
にされている。
【0058】スイッチング駆動部10内の発振回路2で
は、発振動作を行って発振信号を生成して出力する。そ
して、ドライブ回路3においてはこの発振信号をドライ
ブ電圧に変換してスイッチング素子Q1のゲートに対し
て出力する。これにより、スイッチング素子Q1は、発
振回路2にて生成される発振信号に基づいたスイッチン
グ動作を行うようにされる。従って、スイッチング素子
Q1のスイッチング周波数、及び1スイッチング周期内
のオン/オフ期間のデューティは、発振回路2にて生成
される発振信号に依存して決定される。この例の場合
は、例えば当該スイッチング電源回路が搭載されるテレ
ビジョン受像器等において水平同期周波数fh=33.
75KHzであるとすると、スイッチング周波数fs=
33.5KHz程度となるように発振信号が生成され
る。
【0059】また一次側においては、並列共振コンデン
サCrの両端に得られる並列共振電圧をクランプするた
めの一次側アクティブクランプ回路が備えられる。この
場合、一次側アクティブクランプ回路は、IGBTによ
る補助スイッチング素子Q3,クランプコンデンサC
4,クランプダイオードDD3により構成される。また、
補助スイッチング素子Q3を駆動するための駆動回路系
として、ドライブ巻線Ng2,コンデンサCg2,抵抗R
1,R2を備えて成る。
【0060】補助スイッチング素子Q3のコレクタ−エ
ミッタ間に対してはクランプダイオードDD3が並列に接
続される。ここでは、クランプダイオードDD3のアノー
ドがエミッタに対して接続され、カソードがコレクタに
対して接続される。また、補助スイッチング素子Q3の
コレクタはクランプコンデンサC4を介して、整流平滑
電圧Eiのラインと一次巻線N1の巻終り端部との接続
点に対して接続される。また、補助スイッチング素子Q
3のエミッタは一次巻線N1の巻始め端部に対して接続
される。つまり、この一次側アクティブクランプ回路と
しては、上記補助スイッチング素子Q3とクランプダイ
オードDD3の並列接続回路に対して、クランプコンデン
サC4を直列に接続して成るものとされる。そして、こ
のようにして形成される回路を絶縁コンバータトランス
PITの一次巻線N1に対して並列に接続して構成され
るものである。
【0061】また、補助スイッチング素子Q3の駆動回
路系としては、図示するように、補助スイッチング素子
Q3のゲートに対して、抵抗Rg2−コンデンサCg2−
ドライブ巻線Ng2の直列接続回路が接続される。この
直列接続回路は補助スイッチング素子Q2のための自励
発振駆動回路を形成する。ここでドライブ巻線Ng2
は、巻数としては例えば1T(ターン)としている。こ
の場合には、その巻方向の関係から、一次巻線N1とド
ライブ巻線Ng2とは逆極性の電圧が得られる。なお、
実際としてはドライブ巻線Ng2のターン数は1Tであ
ればその動作は保証されるが、これに限定されるもので
はない。また、抵抗R1は、絶縁コンバータトランスP
ITの一次巻線N1とドライブ巻線Ng2の接続点との間
に対して挿入される。この補助スイッチング素子Q3
は、メインスイッチング素子Q1に同期した状態でオン
/オフされる。即ちメインスイッチング素子Q1のオン
期間に補助スイッチング素子Q3はオフとなり、メイン
スイッチング素子Q1のオフ期間内に補助スイッチング
素子Q3はオンとなる。これによる一次側アクティブク
ランプ回路の動作として、共振コンデンサCrの両端に
あらわれる電圧がクランプされる。
【0062】この電源回路の二次側は、図1と概略同様
である。ただし二次側アクティブクランプ回路を構成す
るスイッチング素子Q2が、MOS−FETに代えてI
GBTが用いられている点が異なる。この場合、図1と
同様に、水平同期周波数に同期する電圧Vfhは、補助
スイッチング素子Q2に印加され、外部同期がとられる
ことになる。上記したように一次側のスイッチング素子
Q1のスイッチング周波数fsが、スイッチング周波数
fs<水平同期周波数fhと設定されていることで、二
次側の補助スイッチング素子Q2に対する電圧Vfhの
外部同期トリガ信号によって、ドライブ巻線Ng1、Ng2
及び一次側アクティブクランプ回路の動作を介して、f
s=fhに引き込まれてスイッチング周波数fsが固定
されることになる。このため複合共振形スイッチングコ
ンバータの動作は水平同期信号の周波数と同期すること
になり、従って絶縁コンバータトランスPITの漏洩磁
束と水平同期周波数の干渉による電源ビートは発生しな
い。このため絶縁コンバータトランスPITにショート
リングを設ける必要はなくなる。
【0063】なお、この場合の直流出力電圧の定電圧化
は、制御回路1は二次側直流出力電圧EO1に応じた直流
制御電圧を補助スイッチング素子Q2のゲートに印加す
ることで、補助スイッチング素子Q2の導通角が制御さ
れることで行われる。
【0064】以上、本発明の実施の形態を説明してきた
が、本発明のスイッチング電源回路は上記各回路構成に
限られるものではなく、各種の変形例が考えられること
はいうまでもない。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、複合共振
形コンバータ回路によるスイッチング電源回路おいて、
スイッチング動作によるコンバータ動作が陰極線管表示
装置で用いられている水平同期信号に同期するようにし
ているため、コンバータトランスの漏洩磁束と水平同期
信号が干渉して電源ビートを発生させるということがな
くなり、従って、コンバータトランスに漏洩磁束をシー
ルドするための銅板によるショートリングを設ける必要
がなくなる。これによってコンバータトランスの製造コ
ストの低下、製造の簡略化、効率化を実現できるという
効果がある。また、複合共振形コンバータ回路のスイッ
チング周波数は、通常100KHz〜150KHz程度
であったところ、水平同期周波数に同期するために本発
明では31.5KHz〜47.25KHz程度とするこ
とになるため、スイッチング周波数の低周波数化に伴う
コンバータトランスの大型化は発生するが、スイッチン
グ素子のスイッチング損失は低減し、電力変換効率が向
上するという利点もある。さらに絶縁コンバータトラン
スの二次側巻線に対して二次側並列共振コンデンサを並
列に接続して二次側並列共振回路を形成し、またその二
次側巻線の一端と中間タップの間の巻線部分に対して並
列に、クランプコンデンサと二次側補助スイッチング素
子による二次側アクティブクランプ手段を構成すること
で、二次側アクティブクランプ回路の補助スイッチング
素子としてのMOS−FETやIGBTは、低耐圧(例
えば200V耐圧)のものを使用できる。このためスイ
ッチング素子のコストダウンも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態としてのスイッチン
グ電源回路の構成を示す回路図である。
【図2】実施の形態の電源回路における要部の動作を示
す波形図である。
【図3】実施の形態の電源回路における要部の動作を示
す波形図である。
【図4】実施の形態の負荷電力と共振電圧の関係を示す
説明図である。
【図5】実施の形態の負荷電力と導通角制御の関係を示
す説明図である。
【図6】第2の実施の形態としてのスイッチング電源回
路の構成を示す回路図である。
【図7】第3の実施の形態としてのスイッチング電源回
路の構成を示す回路図である。
【図8】先行技術としてのスイッチング電源回路の構成
例を示す回路図である。
【図9】先行技術に示す電源回路の要部の動作を示す波
形図である。
【図10】先行技術に示す電源回路の要部の動作を示す
波形図である。
【図11】先行技術に示す電源回路の負荷電力、交流入
力電圧とスイッチング周波数の関係を示す波形図であ
る。
【図12】絶縁コンバータトランスの構成を示す断面
図、斜視図である。
【符号の説明】
1 制御回路、2 発振回路、3 ドライブ回路、10
スイッチング駆動部、Q1 (メイン)スイッチング
素子、Q2,Q3 補助スイッチング素子、PIT 絶縁
コンバータトランス、N1 一次巻線、N2 二次巻
線、N3 三次巻線、Cr 一次側並列共振コンデン
サ、C2 二次側並列共振コンデンサ、DO1,DO2 二
次側整流ダイオード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管表示装置用のスイッチング電源
    回路において、 直流入力電圧をスイッチングして出力するメインスイッ
    チング素子を備えて形成されるスイッチング手段と、 上記スイッチング手段の動作を電圧共振形とする一次側
    並列共振回路が形成されるようにして備えられる一次側
    並列共振コンデンサと、 一次側と二次側とについて疎結合とされて所要の結合係
    数が得られるようにされ、一次側に得られる上記メイン
    スイッチング手段の出力を二次側に伝送する絶縁コンバ
    ータトランスと、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次側巻線に対
    して二次側並列共振コンデンサを並列に接続することで
    形成される二次側並列共振回路と、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次側巻線に得
    られる交番電圧を入力して半波整流動作を行うことで二
    次側直流出力電圧を得るように構成される直流出力電圧
    生成手段と、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次側巻線の一
    端と中間タップの間の巻線部分に対して並列に、クラン
    プコンデンサと二次側補助スイッチング素子とによる直
    列接続回路を備えることで、二次側巻線に発生する電圧
    をクランプする二次側アクティブクランプ手段と、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した一次側ドライブ
    巻線を含む回路として形成され、上記陰極線管表示装置
    で用いる水平同期信号の周波数に近い固定のスイッチン
    グ周波数を発生させて上記メインスイッチング素子にス
    イッチング動作をさせる一次側スイッチング駆動手段
    と、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次側ドライブ
    巻線を含む回路として形成され、上記二次側補助スイッ
    チング素子に対してスイッチング駆動信号を印加して上
    記二次側補助スイッチング素子にスイッチング動作をさ
    せる二次側スイッチング駆動手段と、 上記二次側補助スイッチング素子に、上記水平同期信号
    に同期した信号を印加することで、上記一次側並列共振
    回路及び上記二次側並列共振回路の動作を水平同期周波
    数に同期させる同期手段と、 上記二次側直流出力電圧に基づく直流制御信号を上記二
    次側補助スイッチング素子に印加して上記二次側補助ス
    イッチング素子の導通角制御を実行することで上記二次
    側直流出力電圧を定電圧化する定電圧化手段と、 を備えていることを特徴とするスイッチング電源回路。
  2. 【請求項2】 陰極線管表示装置用のスイッチング電源
    回路において、 直流入力電圧をスイッチングして出力するメインスイッ
    チング素子を備えて形成されるスイッチング手段と、 上記スイッチング手段の動作を電圧共振形とする一次側
    並列共振回路が形成されるようにして備えられる一次側
    並列共振コンデンサと、 一次側と二次側とについて疎結合とされて所要の結合係
    数が得られるようにされ、一次側に得られる上記メイン
    スイッチング手段の出力を二次側に伝送する絶縁コンバ
    ータトランスと、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次側巻線に対
    して二次側並列共振コンデンサを並列に接続することで
    形成される二次側並列共振回路と、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次側巻線に得
    られる交番電圧を入力して半波整流動作を行うことで二
    次側直流出力電圧を得るように構成される直流出力電圧
    生成手段と、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次側巻線の一
    端と中間タップの間の巻線部分に対して並列に、クラン
    プコンデンサと二次側補助スイッチング素子とによる直
    列接続回路を備えることで、二次側巻線に発生する電圧
    をクランプする二次側アクティブクランプ手段と、 上記陰極線管表示装置で用いる水平同期信号に同期した
    信号に基づいて、水平同期信号の周波数に同期したスイ
    ッチング周波数を発生させて上記メインスイッチング素
    子にスイッチング動作をさせる一次側スイッチング駆動
    手段と、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次側ドライブ
    巻線を含む回路として形成され、上記二次側補助スイッ
    チング素子に対してスイッチング駆動信号を印加して上
    記二次側補助スイッチング素子にスイッチング動作をさ
    せる二次側スイッチング駆動手段と、 上記二次側直流出力電圧に基づく直流制御信号を上記二
    次側補助スイッチング素子に印加して上記二次側補助ス
    イッチング素子の導通角制御を実行することで上記二次
    側直流出力電圧を定電圧化する定電圧化手段と、 を備えていることを特徴とするスイッチング電源回路。
  3. 【請求項3】 陰極線管表示装置用のスイッチング電源
    回路において、 直流入力電圧をスイッチングして出力するメインスイッ
    チング素子を備えて形成されるスイッチング手段と、 上記スイッチング手段の動作を電圧共振形とする一次側
    並列共振回路が形成されるようにして備えられる一次側
    並列共振コンデンサと、 一次側と二次側とについて疎結合とされて所要の結合係
    数が得られるようにされ、一次側に得られる上記メイン
    スイッチング手段の出力を二次側に伝送する絶縁コンバ
    ータトランスと、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次側巻線に対
    して二次側並列共振コンデンサを並列に接続することで
    形成される二次側並列共振回路と、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次側巻線に得
    られる交番電圧を入力して半波整流動作を行うことで二
    次側直流出力電圧を得るように構成される直流出力電圧
    生成手段と、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次側巻線の一
    端と中間タップの間の巻線部分に対して並列に、クラン
    プコンデンサと二次側補助スイッチング素子とによる直
    列接続回路を備えることで、二次側巻線に発生する電圧
    をクランプする二次側アクティブクランプ手段と、 上記陰極線管表示装置で用いる水平同期信号の周波数に
    近い固定のスイッチング周波数を発生させて上記メイン
    スイッチング素子にスイッチング動作をさせる一次側ス
    イッチング駆動手段と、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次側ドライブ
    巻線を含む回路として形成され、上記二次側補助スイッ
    チング素子に対してスイッチング駆動信号を印加して上
    記二次側補助スイッチング素子にスイッチング動作をさ
    せる二次側スイッチング駆動手段と、 上記二次側補助スイッチング素子に、上記水平同期信号
    に同期した信号を印加することで、上記一次側並列共振
    回路及び上記二次側並列共振回路の動作を水平同期周波
    数に同期させる同期手段と、 上記二次側直流出力電圧に基づく直流制御信号を上記二
    次側補助スイッチング素子に印加して上記二次側補助ス
    イッチング素子の導通角制御を実行することで上記二次
    側直流出力電圧を定電圧化する定電圧化手段と、 上記メインスイッチング素子のオン/オフタイミングに
    同期した所定のオン/オフタイミングを有するようにし
    てスイッチングを行う一次側補助スイッチング素子を備
    えることで、上記一次側並列共振コンデンサの両端に発
    生する一次側並列共振電圧をクランプするように設けら
    れる一次側アクティブクランプ手段と、 を備えていることを特徴とするスイッチング電源回路。
JP2000327026A 2000-10-20 2000-10-20 スイッチング電源回路 Pending JP2002136133A (ja)

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