JP2002134633A - 不揮発性半導体記憶装置とその駆動方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置とその駆動方法

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JP2002134633A
JP2002134633A JP2000325569A JP2000325569A JP2002134633A JP 2002134633 A JP2002134633 A JP 2002134633A JP 2000325569 A JP2000325569 A JP 2000325569A JP 2000325569 A JP2000325569 A JP 2000325569A JP 2002134633 A JP2002134633 A JP 2002134633A
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semiconductor memory
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nonvolatile semiconductor
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Yoshinori Kotake
義則 小竹
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過消去などの誤動作を抑制しながら、不揮発
性半導体記憶装置の保持している電荷を低電圧で引き抜
く。 【解決手段】 P型半導体基板1にNウエル8を形成
し、さらにNウエル8内にPウエル9を形成し、Pウエ
ル9表面に不揮発性半導体記憶装置主部12を形成す
る。不揮発性半導体記憶装置主部12は、Pウエル9の
表面に積層したトンネル酸化膜2、浮遊ゲート3、容量
絶縁膜5および制御ゲート4と、これらの両側位置でP
ウエル9の表面に形成したドレイン拡散層6およびソー
ス拡散層7とからなる。また、消去時にPウエル9をフ
ローティング状態にすることが可能な電位切り替え回路
10を設けるとともに、消去時にNウエル8の電位を電
子をファウラ−ノードハイム電流によって引き抜くソー
ス拡散層7と同じにする電位切り替え回路11を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不揮発性半導体記憶
装置とその駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の不揮発性半導体記憶装置は、例え
ば、IEDM90, p.115-118, "A 5 VOLT ONLY 16M BIT FLAS
H EEPROM CELL WITH A SIMPLE STACKED GATE STRUCTURE
"や特開平04−229655号公報" 不揮発性半導体
記憶装置における消去方法" で示されているように、大
容量フラッシュメモリに使われている。
【0003】以下、図6を参照しながら、第1および第
2の従来例の不揮発性半導体記憶装置について、IEDM9
0, p.115-118, "A 5 VOLT ONLY 16M BIT FLASH EEPROM
CELLWITH A SIMPLE STACKED GATE STRUCTURE "を参照し
ながら説明する。
【0004】図6(a),(b)において、1はP型半
導体(シリコン)基板、2はトンネル酸化膜、3は浮遊
ゲート、4は制御ゲート、5は容量絶縁膜、6はドレイ
ン拡散層、7はソース拡散層である。
【0005】従来の不揮発性半導体記憶装置によれば、
図6(a),(b)に示すように、P型半導体基板1上
にトンネル酸化膜2を備え、ポリシリコンからなる浮遊
ゲート3を備え、容量絶縁膜5を挟んでポリシリコン構
造の制御ゲート4を備え、トンネル酸化膜2と浮遊ゲー
ト3と容量絶縁膜5と制御ゲート4の両側の半導体基板
上にドレイン拡散層6とソース拡散層7とを備えてい
る。
【0006】第1の従来例の不揮発性半導体記憶装置に
よれば、図6(a)に示すように、ドレイン拡散層6を
オープンにした状態で、ソース拡散層7に約10V、制
御ゲート4を0Vに接地することで、ソース拡散層7の
上面のトンネル酸化膜2に約12MV/cm程度の高電
界を印加して、ファウラ−ノードハイム電流(以下FN
電流と略す)を発生させ、浮遊ゲート3に保持されてい
た電子を矢印で示すようにソース拡散層7から引き抜
く。
【0007】ここで、書き込み動作について説明する。
すなわち、ドレイン拡散層6を5V、ソース拡散層7を
0V(接地)、制御ゲート4を10V以上にして、大き
いチャネル電流を発生させ、その時に同時に発生するホ
ットエレクトロンが浮遊ゲート3に到達することで、不
揮発性半導体記憶装置のしきい値電圧が上昇する。
【0008】IEDM90, p.115-118, "A 5 VOLT ONLY 16M
BIT FLASH EEPROM CELL WITH A SIMPLE STACKED GATE S
TRUCTURE "では第2の従来例も示されている。
【0009】第2の従来例では、図6(b)に示すよう
に、ドレイン拡散層6をオープンにした状態で、ソース
拡散層7に5V、制御ゲート4に負電圧−12Vを印加
することで、ソース拡散層7の上面のトンネル酸化膜2
にFN電流を発生させ、浮遊ゲート3に保持されていた
電子を矢印で示すようにソース拡散層7から引き抜くこ
とである。書き込み動作については上記の例と同様であ
る。
【0010】第3の従来例である不揮発性半導体記憶装
置(特開平04−229655号公報" 不揮発性半導体
記憶装置における消去方法" )について、図7を参照し
ながら説明する。図7において、8はNウエル、9はP
ウエルである。12は不揮発性半導体記憶装置主部であ
り、Pウエル9の表面に積層したトンネル酸化膜2、浮
遊ゲート3、容量絶縁膜5および制御ゲート4と、これ
らの両側位置でPウエル9の表面に形成したドレイン拡
散層6およびソース拡散層7とからなる。
【0011】第3の従来例によれば、図7に示すよう
に、Pウエル9はNウエル8の内部に形成されており、
Pウエル9内に、不揮発性半導体記憶装置主部12が形
成されている。図7に示す不揮発性半導体記憶装置は、
不揮発性半導体記憶装置主部12が図6で示したものと
同様の構造をしており、Pウエル9上にトンネル酸化膜
2を備え、ポリシリコンからなる浮遊ゲート3を備え、
容量絶縁膜5を挟んでポリシリコン構造の制御ゲート4
を備え、トンネル酸化膜2と浮遊ゲート3と容量絶縁膜
5と制御ゲート4の両側の半導体基板(Pウエル9)上
にドレイン拡散層6とソース拡散層7とを備えている。
【0012】第3の従来例の不揮発性半導体記憶装置に
よれば、図7に示すように、制御ゲート4を0Vに接地
し、Pウエル9とNウエル8に約14Vの電圧を印加し
てトンネル酸化膜2のほぼ全面に約12MV/cm程度
の高電界を印加して、FN電流を発生させ、浮遊ゲート
3に保持されていた電子を矢印で示すようにPウエル9
の方向に引き抜く。書き込み動作は、上記の例とほぼ同
様であるが、そのほかにPウェル9を0Vに接地し、n
ウェル8も0Vに接地する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
第1の従来例における不揮発性半導体記憶装置とその電
荷引き抜き方法では、ドレイン拡散層6はオープン状態
にあるが、複数の不揮発性半導体記憶装置間で配線によ
り電気的に接続されており、ドレイン拡散層6とP型半
導体基板1の間の接合リーク電流の総和や、接合容量に
よる過渡電流の総和が約100nA以上にもなると、不
揮発性半導体記憶装置の電荷引き抜き動作途中で不揮発
性半導体記憶装置のチャネル電流がドレイン拡散層6と
ソース拡散層7の間に流れ、アバランシェによるホット
ホールが発生する。このホットホールは、トンネル酸化
膜2に注入されて浮遊ゲート3にまで達してしまい、不
揮発性半導体装置は過消去という誤動作を起こしてしま
うという課題を有している。
【0014】上記第2の従来例における不揮発性半導体
記憶装置とその電荷引き抜き方法では、制御ゲート4の
大きい負電圧により、不揮発性半導体記憶装置の電荷引
き抜き動作途中で不揮発性半導体記憶装置にチャネル電
流が流れないために、チャネル電流アバランシェによる
過消去は起こらないが、消去動作中は常にチャネル領域
蓄積状態にあり、トンネル酸化膜にかかる電界は比較
的大きく保たれ、トンネル酸化膜にバラツキがある場合
などでは消去が最も遅いものが消去し終わる消去終盤で
も消去されやすく、過消去になるという課題を有してい
る。
【0015】ここで、蓄積状態について説明する。すな
わち、MOSのチャネル領域(今の場合、トンネル膜と
P基板の界面)にゲート電圧により空乏層が形成されな
い状態である。nチャネルMOSの場合、ゲート電圧が
負、PチャネルMOSの場合、ゲート電圧が正になる。
【0016】上記第3の従来例における不揮発性半導体
記憶装置とその電荷引き抜き方法では、第1の従来例や
第2の従来例と比較して高電圧を必要とするか、また
は、電荷引き抜きに要する時間が長くなるとういう課題
を有している。これは、一般に従来例に示したような不
揮発性半導体記憶装置においては、浮遊ゲート3とPウ
エル9の間のカップリング容量が浮遊ゲート3とソース
拡散層7の間のカップリング容量より大きいため、Pウ
エル9に印加した電圧は浮遊ゲート3の電位を上昇させ
るため、高電圧を印加している割にはトンネル酸化膜2
に印加される電界が弱くなってしまうからである。
【0017】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、本発明の目的は、過消去などの誤動作を抑制しな
がら、不揮発性半導体記憶装置の保持している電荷を低
電圧で短い時間内に引き抜くことができる不揮発性半導
体記憶装置とその駆動方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
不揮発性半導体記憶装置は、一導電型半導体基板に形成
された第1のウエルと、第1のウエル表面に形成された
不揮発性半導体記憶装置主部と、第1のウエルの電位を
消去時にフローティング状態にすることが可能な電位制
御回路とを備えている。
【0019】この構成によれば、不揮発性半導体記憶装
置主部を配置してある第1のウエルの電位をフローティ
ングにしながらソース拡散層またはドレイン拡散層など
に電圧を印加することにより、第1のウエルとソース拡
散層またはドレイン拡散層との電位差が急速に小さくな
り、ホットキャリア発生やバンド間トンネリングが起こ
りにくく、過消去を抑制することができる。
【0020】また、浮遊ゲートに保持している電子を第
1のウエルから引き抜くのではなく、例えばソース拡散
層またはドレイン拡散層などからFN電流などにより引
き抜くことにより、低電圧で電荷を引き抜くことがで
き、しかも第1のウエルから引き抜く場合のように消去
速度が遅くなることはなく、短時間でに引き抜きを行う
ことができる。
【0021】本発明の請求項2記載の不揮発性半導体記
憶装置は、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置にお
いて、不揮発性半導体記憶装置主部は、第1のウエル上
に順に積層されたトンネル酸化膜、浮遊ゲート、容量絶
縁膜および制御ゲートと、トンネル酸化膜、浮遊ゲー
ト、容量絶縁膜および制御ゲートの両側位置で第1のウ
エル表面に形成されたソース領域およびドレイン領域と
からなる。
【0022】この構成によれば、請求項1と同様の作用
を有する。
【0023】本発明の請求項3記載の不揮発性半導体記
憶装置は、請求項1または2記載の不揮発性半導体記憶
装置において、電位制御回路は、第1のウエルの電位を
フローティング電位を含む少なくとも2種類以上の電圧
に切り替えることが可能な第1の電位切り替え回路から
なることを特徴とする。
【0024】この構成によれば、書き込み時や読み出し
時には、第1のウェルを接地することで、チャネル電流
を安定して流すことができ、消去時には、第1のウェル
をフローティング状態にすることで、ソースと第1のウ
ェル間の電位差が急速に小さくなり、バンド間トンネリ
ングやアバランシェホットキャリアの発生を抑制し、過
消去を防ぐことができる。
【0025】本発明の請求項4記載の不揮発性半導体記
憶装置は、請求項1または2記載の不揮発性半導体記憶
装置において、第1のウエルが、第1のウエルとは反対
導電型の第2のウエル内にあり、電位制御回路は、第1
のウエルの電位をフローティング電位を含む少なくとも
2種類以上の電圧に切り替えることが可能な第1の電位
切り替え回路からなり、第2のウエルの電位をフローテ
ィング電位を含む少なくとも2種類以上の電圧に切り替
えることが可能な第2の電位切り替え回路を備えてい
る。
【0026】この構成によれば、第1のウェルの電位を
切り替えることによって、同一半導体基板に形成されて
いる別の半導体素子、例えば不揮発性半導体記憶装置主
部にゲート電圧を供給する回路に及ぼす悪影響(例えば
しきい値が変動するなど)を、第2のウェルの電位を切
り替えることによって遮断することができる。
【0027】本発明の請求項5記載の不揮発性半導体記
憶装置の駆動方法は、一導電型半導体基板に形成された
第1のウエルと、第1のウエル表面に形成された不揮発
性半導体記憶装置主部と、第1のウエルの電位をフロー
ティング状態にすることが可能な電位制御回路とを備え
た不揮発性半導体記憶装置を駆動する方法であり、第1
のウエルの電位をフローティング状態にしながら、第1
のウエル表面に形成された不揮発性半導体記憶装置主部
が保持している電荷を引き抜くことを特徴とする。
【0028】この方法によれば、不揮発性半導体記憶装
置主部を配置してある第1のウエルの電位をフローティ
ングにしながらソース拡散層またはドレイン拡散層など
に電圧を印加することにより、第1のウエルとソース拡
散層またはドレイン拡散層との電位差が急速に小さくな
り、ホットキャリア発生やバンド間トンネリングが起こ
りにくく、過消去を抑制することができる。
【0029】また、浮遊ゲートに保持している電子を第
1のウエルから引き抜くのではなく、例えばソース拡散
層またはドレイン拡散層などからFN電流などにより引
き抜くことにより、第1のウエルから引き抜く場合のよ
うに消去速度が遅くなることはなく、短時間に引き抜き
を行うことができる。
【0030】本発明の請求項6記載の不揮発性半導体記
憶装置の駆動方法は、一導電型半導体基板に形成された
第1のウエルと、第1のウエル表面に形成された不揮発
性半導体記憶装置主部と、第1のウエルの電位をフロー
ティング状態にすることが可能な電位制御回路とを備
え、不揮発性半導体記憶装置主部が第1のウエル上に順
に積層されたトンネル酸化膜、浮遊ゲート、容量絶縁膜
および制御ゲートと、トンネル酸化膜、浮遊ゲート、容
量絶縁膜および制御ゲートの両側位置で第1のウエル表
面に形成されたソース領域およびドレイン領域とからな
る不揮発性半導体記憶装置を駆動する方法であり、第1
のウエルの電位をフローティング状態にしながら、少な
くともソース領域またはドレイン領域の何れか一方に第
1の電圧を印加することにより、ソース領域またはドレ
イン領域の何れか一方から不揮発性半導体記憶装置主部
が保持している電荷を引き抜くことを特徴とする。
【0031】この方法によれば、不揮発性半導体記憶装
置主部を配置してある第1のウエルの電位をフローティ
ングにしながらソース拡散層またはドレイン拡散層など
に電圧を印加することにより、第1のウエルとソース拡
散層またはドレイン拡散層との電位差が急速に小さくな
り、ホットキャリア発生やバンド間トンネリングが起こ
りにくく、過消去を抑制することができる。
【0032】また、浮遊ゲートに保持している電子を第
1のウエルから引き抜くのではなく、例えばソース拡散
層またはドレイン拡散層などからFN電流などにより引
き抜くことにより、第1のウエルから引き抜く場合のよ
うに消去速度が遅くなることはなく、短時間に引き抜き
を行うことができる。
【0033】本発明の請求項7記載の不揮発性半導体記
憶装置の駆動方法は、一導電型半導体基板に形成された
第1のウエルと、第1のウエルを囲むように一導電型半
導体基板に形成された第2のウエルと、第1のウエル表
面に形成された不揮発性半導体記憶装置主部と、第1の
ウエルの電位をフローティング状態にすることが可能な
電位制御回路とを備え、不揮発性半導体記憶装置主部が
第1のウエル上に順に積層されたトンネル酸化膜、浮遊
ゲート、容量絶縁膜および制御ゲートと、トンネル酸化
膜、浮遊ゲート、容量絶縁膜および制御ゲートの両側位
置で第1のウエル表面に形成されたソース領域およびド
レイン領域とからなる不揮発性半導体記憶装置を駆動す
る方法であり、第1のウエルの電位をフローティング状
態にしながら、少なくともソース領域またはドレイン領
域の何れか一方に第1の電圧を印加し、かつ第2のウエ
ルの電位を第1の電圧にすることにより、ソース領域ま
たはドレイン領域の何れか一方から不揮発性半導体記憶
装置主部が保持している電荷を引き抜くことを特徴とす
る。
【0034】この方法によれば、不揮発性半導体記憶装
置主部を配置してある第1のウエルの電位をフローティ
ングにしながらソース拡散層またはドレイン拡散層など
に電圧を印加することにより、第1のウエルとソース拡
散層またはドレイン拡散層との電位差が急速に小さくな
り、ホットキャリア発生やバンド間トンネリングが起こ
りにくく、過消去を抑制することができる。
【0035】また、浮遊ゲートに保持している電子を第
1のウエルから引き抜くのではなく、例えばソース拡散
層またはドレイン拡散層などからFN電流などにより引
き抜くことにより、第1のウエルから引き抜く場合のよ
うに消去速度が遅くなることはなく、短時間に引き抜き
を行うことができる。
【0036】また、電荷を引き抜く際に、第2のウエル
の電位を電荷引き抜き用の電圧を加えるソース拡散層ま
たはドレイン拡散層の電位と同じとすることで、第1お
よび第2のウエル間が順バイアスとなるのを防止するこ
とができる。
【0037】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置を
図1を参照しながら説明し、その駆動方法特にその消去
方法を図2と図3を参照しながら説明する。
【0038】図1は本発明の第1の実施の形態における
不揮発性半導体記憶装置の構造を示す断面図である。図
2は、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体
記憶装置の消去時の電圧関係を示した不揮発性半導体記
憶装置の断面図である。図3は、本発明の第1の実施の
形態に係る不揮発性半導体記憶装置の消去特性を示す特
性図である。
【0039】図1および図2において、1はP型半導体
(シリコン)基板、2はトンネル酸化膜、3は浮遊ゲー
ト、4は制御ゲート、5は容量絶縁膜、6はドレイン拡
散層、7はソース拡散層、8はNウエル、9はPウエ
ル、12は不揮発性半導体記憶装置主部であり、以上の
構成は図7の構成と同じである。10および11は電位
切り替え回路であり、本実施の形態で追加された構成で
ある。
【0040】本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性
半導体記憶装置によれば、図1に示すように、Pウエル
9はNウエル8の内部に形成されており、Pウエル9内
に不揮発性半導体記憶装置が形成されている。Pウエル
9上にトンネル酸化膜2を備え、ポリシリコンからなる
浮遊ゲート3を備え、容量絶縁膜5を挟んでポリシリコ
ン構造の制御ゲート4を備え、トンネル酸化膜2と浮遊
ゲート3と容量絶縁膜5と制御ゲート4の両側の半導体
基板(Pウエル)上にドレイン拡散層6とソース拡散層
7を備えている。Pウエル9とNウエル8はそれぞれの
電位を切り替える電位切り替え回路10,11に接続さ
れている。
【0041】本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性
半導体記憶装置の浮遊ゲートに保持されている電子を引
き抜く方法(消去方法)によれば、図2(a)に示すよ
うに、ドレイン拡散層6をオープンにし、ソース拡散層
7に6V(VS=6V)、制御ゲート4に負電圧−9.
5V(VCG=−9.5V)を印加し、電位切り替え回
路10をオープンに設定してPウエル9をフローティン
グにし(VB=フローティング)、Nウエル8はソース
拡散層7に印加される電圧と同じ6Vを印加する。
【0042】これによって、ソース拡散層7の上面のト
ンネル酸化膜2の電界は約12MV/cm程度の高電界
になり、FN電流を発生することで、浮遊ゲート3に保
持されていた電子が矢印で示すようにソース拡散層7か
ら引き抜かれる。
【0043】一方、ソース拡散層7とPウエル9の間に
は過渡電流としてホール電流が流れることによりPウエ
ル9の電位はソース拡散層7の電位である6Vを上限と
して上昇する。ここで、Nウエル8をソース拡散層7と
同じ電位に設定し、Pウエル9とNウエル8が順バイア
スにならないようにする。
【0044】図3には、Pウエル9をフローティングに
した場合(VB=フローティング)の消去特性を曲線A
1で示し、Pウエル9を0Vに接地した場合(VB=0
V)の消去特性を曲線A2で示している。図3では、横
軸に消去時間をとり、縦軸に不揮発性半導体装置のしき
い値電圧をとっている。このときに制御ゲート4および
ソース拡散層7に印加される電圧は先に説明した通り、
それぞれ−9.5V、6Vである。
【0045】図3から判るように、消去時間0.1秒が
経過する前は両者の消去特性に差は見られない。ところ
が、Pウエル9をフローティングにした場合には消去時
間0.1秒が経過した後から消去速度が遅くなり、消去
時間1秒でも不揮発性半導体記憶装置の閾値電圧は正で
あるのに対し、Pウエル9を0Vに接地した場合では消
去時間1秒で閾値電圧は負になり過消去になっている。
【0046】これは、消去の初めのころは、Pウエル9
と浮遊ゲート3とのカップリング容量により、浮遊ゲー
ト3の電位はPウエル9の電位上昇の影響を受けて、消
去速度が遅くなるが、一方、ソース拡散層7とPウエル
9の間のバンド間トンリング電流は減少し、ソース拡散
層7の抵抗による電圧降下が低減されることで、効率よ
くトンネル酸化膜2に電圧が印加され、消去速度が速く
なる。以上の消去速度が遅くなる効果と消去速度が速く
なる効果が打ち消しあい、消去速度に従来との差は生じ
ない。しかし消去の終わりのころは消去が進行したこと
でバンド間トンリング電流は既に減少しており、Pウエ
ル9の電位上昇の影響のみを受けて、消去速度が遅くな
ると考えられる。
【0047】ここで、バンド間トンネリングについて説
明する。これは、拡散層7とPウェル9の間に逆バイア
スが印加されることによるダイオード特性電流のことで
あり、従来例では、拡散層7とPウェル9の電位差が大
きいため(約10V以上)、それに比例して大きい電流
が流れるが、本発明では、Pウェル9がフローティング
であるため、消去初期に流れたバンド間トンネリング電
流によってPウェル9が正電位方向に変位して、拡散層
7とPウェル9の電位差が小さくなり、バンド間トンネ
リング電流が減少する。
【0048】また、Pウェル9をフローティング状態に
すると、電荷を注入することで、あるいは、容量結合に
よって電位を容易に変えることができる。本発明の場
合、バンド間トンネリング電流が過渡的に流れることで
(消去初期という意味)、Pウェル9の電位がソース拡
散層7の電位に近づく。よって、バンド間トンネリング
電流が減少することになる。
【0049】以上のように、本発明の第1の実施の形態
においては、消去速度を従来と同等に保ちながら過消去
を防ぐことができる。
【0050】すなわち、この実施の形態の不揮発性半導
体記憶装置では、浮遊ゲート3に保持している電子を例
えばソース拡散層7などからFN電流などにより引き抜
くという点では上記した第1の従来例や第2の従来例と
同じであり、第3の従来例のようにPウエルから電子を
引き抜く場合に比べて消去速度が遅くなることはなく、
低電圧で短時間に電子を引き抜くことができる。しか
も、不揮発性半導体記憶装置主部(トンネル酸化膜2、
浮遊ゲート3、容量絶縁膜5、制御ゲート4、ドレイン
拡散層6およびソース拡散層7からなる)の配置してあ
るPウエル9の電位をフローティングにしながらソース
拡散層7などに電圧を印加するため、Pウエル9とソー
ス拡散層7の電位差が急速に小さくなり、ホットキャリ
ア発生やバンド間トンネリングが起こりにくく、過消去
を抑制することができ、消去動作を安定させることがで
きる。
【0051】なお、図1および図2においては、Pウエ
ル9に1個の不揮発性半導体装置しかないが、Pウエル
9に2個以上の不揮発性半導体装置があっても良い。
【0052】また、本発明の第1の実施の形態において
は、ソース拡散層7からの電子引き抜きによる消去とし
たが、ビット線のつながっているドレイン拡散層6から
の電子引き抜きであっても良い。
【0053】また、本発明の第1の実施の形態において
は、不揮発性半導体記憶装置をスタック型の浮遊ゲート
を有する半導体記憶装置としたが、例えばスプリット型
の不揮発性半導体記憶装置であったり、MNOS型の不
揮発性半導体記憶装置であっても良い。
【0054】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構造は、本発明
の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置と同
じであり、説明は省略する。
【0055】以下、本発明の第2の実施の形態に係る不
揮発性半導体記憶装置の消去方法を図4(a),(b)
と図5(a),(b)を参照しながら説明する。
【0056】図4(a)は、本発明の第2の実施の形態
に係る不揮発性半導体記憶装置の消去時の電圧関係を示
す不揮発性半導体記憶装置の断面図である。図5(a)
は、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記
憶装置の消去特性を示す特性図である。
【0057】本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性
半導体記憶装置の浮遊ゲートに保持されている電子を引
き抜く方法によれば、図4(a)に示すように、ソース
拡散層7に12V(VS=12V)、制御ゲート4に0
V(VCG=0V)を印加し、電位切り替え回路10を
オープンに設定してPウエル9をフローティングにし
(VB=フローティング)、Nウエル8はソース拡散層
7に印加される電圧と同じ12Vを印加する。一方、ド
レイン拡散層6はオープン状態になっている。
【0058】これによって、ソース拡散層7の上面のト
ンネル酸化膜2の電界は約12MV/cm程度の高電界
になりFN電流を発生することで、浮遊ゲート3に保持
されていた電子がソース拡散層7から引き抜かれる。
【0059】一方、ソース拡散層7とPウエル9の間に
は過渡電流としてホール電流が流れることによりPウエ
ル9の電位はソース拡散層7の電位である12Vを上限
として上昇する。ここで、Nウエル8をソース拡散層7
と同じ電位に設定し、Pウエル9とNウエル8が順バイ
アスにならないようにする。
【0060】図5(a)には、Pウエル9をフローティ
ングにした場合(VB=フローティング)の消去特性を
曲線B1で示し、Pウエル9を0Vに接地した場合(V
B=0V)の消去特性を曲線B2で示している。図5
(a)では、横軸に消去時間をとり、縦軸に不揮発性半
導体装置のしきい値電圧をとっている。このときに、制
御ゲート4およびソース拡散層7に印加される電圧は先
に説明した通り、それぞれ0V、12Vであり、ドレイ
ン拡散層6はオープン状態となっている。
【0061】図5(a)から判るように、消去時間30
m秒が経過する前は両者の消去特性に差は見られない
が、Pウエル9をフローティングにした場合には消去時
間30m秒が経過した後からPウエル9を0Vに接地し
た場合より僅かに消去速度が遅くなる。これは、本発明
の第1の実施の形態と同様の効果が現れているというこ
とである。
【0062】また、ここでは、ドレイン拡散層6はオー
プン状態になっているとしたが、配線層を介して複数の
不揮発性半導体記憶装置のドレイン拡散層が接続されて
いる場合には、ドレイン拡散層6にリーク電流や過渡電
流が生じる。
【0063】そこで、ドレイン拡散層6にリーク電流や
過渡電流が生じた場合を評価するための評価実験とし
て、図5(b)には、ドレイン拡散層6を0Vに接地
し、ドレイン電流の上限を10μAになるよう制限した
場合の消去特性を示している。その他の条件は図4
(a)と同じである。曲線C1は、Pウエル9をフロー
ティングにした場合(VB=フローティング)の消去特
性を示し、曲線C2は、Pウエル9を0Vに接地した場
合(VB=0V)の消去特性を示している。図5(b)
では、横軸に消去時間をとり、縦軸に不揮発性半導体装
置のしきい値電圧をとっている。
【0064】本発明に相当するフローティングにした場
合と従来例であるPウエル9を0Vに接地した場合とを
比較している。Pウエル9を0Vに接地した場合は消去
時間0.1秒で既に閾値電圧が負になり過消去になって
いるのに対し、Pウエル9をフローティングにした場合
には消去時間3秒で閾値電圧が負になっており、30倍
の時間だけ過消去を抑制できている。この消去速度は、
従来例と同等である。
【0065】以上のように、本発明の第2の実施の形態
においては、本発明の第1の実施の形態とは異なり、制
御ゲートに負電圧を使っていないので、回路構成を簡便
にできる利点を有している。しかし、消去動作時にビッ
ト線のリーク電流などによりドレイン−ソース間でチャ
ネル電流が流れるような不具合が発生した場合に、図5
(b)で示した従来例の消去特性(曲線C2)のように
過消去になる。具体的に説明すると、ビット線の電位が
0Vになってしまうために、定常的にソースからドレイ
ンにチャネル電流が流れ、そのときに発生したアバラン
シェホットホールがゲートに注入され、過消去になる
(丸善株式会社 電子材料シリーズ サブミクロンデバ
イスII P.125参照)。
【0066】本発明の第2の実施の形態では、制御ゲー
トに負電圧を使わない簡便な回路構成でありながら、ビ
ット線のリーク電流などの不具合が含まれている場合で
も、消去速度を従来と同等に保ちながら過消去を防ぐこ
とができる。つまり、従来例では過消去になる場合で
も、本発明の第2の実施の形態では、過消去を防ぐこと
ができるということである。
【0067】すなわち、この実施の形態の不揮発性半導
体記憶装置では、浮遊ゲート3に保持している電子を例
えばソース拡散層7などからFN電流などにより引き抜
くという点では上記した第1の従来例や第2の従来例と
同じであり、第3の従来例のようにPウエルから電子を
引き抜く場合に比べて消去速度が遅くなることはなく、
低電圧で電子を引き抜くことができる。しかも、不揮発
性半導体記憶装置主部(トンネル酸化膜2、浮遊ゲート
3、容量絶縁膜5、制御ゲート4、ドレイン拡散層6お
よびソース拡散層7からなる)の配置してあるPウエル
9の電位をフローティングにしながらソース拡散層7な
どに電圧を印加するため、Pウエル9とソース拡散層7
の電位差が急速に小さくなり、ホットキャリア発生やバ
ンド間トンネリングが起こりにくく、過消去を抑制する
ことができ、消去動作を安定させることができる。
【0068】なお、図4(a),(b)においては、P
ウエル9に1個の不揮発性半導体装置しかないが、Pウ
エル9に2個以上の不揮発性半導体装置があっても良
い。
【0069】また、本発明の第2の実施の形態において
は、ソース拡散層7からの電子引き抜きによる消去とし
たが、ビット線のつながっているドレイン拡散層6から
の電子引き抜きであっても良い。
【0070】また、本発明の第2の実施の形態において
は、不揮発性半導体記憶装置をスタック型の浮遊ゲート
を有する半導体記憶装置としたが、例えばスプリット型
の不揮発性半導体記憶装置であったり、MNOS型の不
揮発性半導体記憶装置であっても良い。
【0071】
【発明の効果】本発明の不揮発性半導体記憶装置とその
駆動方法によれば、不揮発性半導体記憶装置主部を配置
してある第1のウエルの電位をフローティングにしなが
らソース拡散層またはドレイン拡散層などに電圧を印加
することにより、第1のウエルとソース拡散層またはド
レイン拡散層との電位差が急速に小さくなり、ホットキ
ャリア発生やバンド間トンネリングが起こりにくく、過
消去を抑制し、不揮発性半導体記憶装置主部の保持電荷
の引き抜き過ぎを防止することができ、消去動作を安定
させることができる。
【0072】また、浮遊ゲートに保持している電子を第
1のウエルから引き抜くのではなく、例えばソース拡散
層またはドレイン拡散層などからFN電流などにより引
き抜くことにより、第1のウエルから引き抜く場合のよ
うに消去速度が遅くなることはなく、短時間に引き抜き
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における不揮発性半
導体記憶装置の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における不揮発性半
導体記憶装置の電圧関係を示す不揮発性半導体記憶装置
の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における不揮発性半
導体記憶装置の消去特性を示す特性図である。
【図4】(a)は本発明の第2の実施の形態における不
揮発性半導体記憶装置の電圧関係を示す不揮発性半導体
記憶装置の断面図、(b)は不揮発性半導体記憶装置の
評価実験の電圧関係を示す不揮発性半導体記憶装置の断
面図である。
【図5】(a)は本発明の第2の実施の形態における不
揮発性半導体記憶装置の消去特性を示す特性図、(b)
は不揮発性半導体記憶装置の評価実験の消去特性を示す
特性図である。
【図6】第1および第2の従来例における不揮発性半導
体記憶装置の構成および電圧関係を示す断面図である。
【図7】第3の従来例における不揮発性半導体記憶装置
の構成および電圧関係を示す断面図である。
【符号の説明】
1 P型半導体基板 2 トンネル酸化膜 3 浮遊ゲート 4 制御ゲート 5 容量絶縁膜 6 ドレイン拡散層 7 ソース拡散層 8 Nウエル 9 Pウエル 10 電位切り替え回路 11 電位切り替え回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/115 Fターム(参考) 5B025 AA03 AB01 AC01 AD08 AD09 AE05 AE08 5F001 AA14 AB03 AB08 AC02 AD12 AD61 AE08 AF25 5F083 EP02 EP18 EP23 EP24 ER16 ER22 ER30 GA01 GA17 LA10 5F101 BA46 BB04 BB05 BC02 BD02 BD36 BE07 BF09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一導電型半導体基板に形成された第1の
    ウエルと、前記第1のウエル表面に形成された不揮発性
    半導体記憶装置主部と、前記第1のウエルの電位を消去
    時にフローティング状態にすることが可能な電位制御回
    路とを備えた不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 不揮発性半導体記憶装置主部は、第1の
    ウエル上に順に積層されたトンネル酸化膜、浮遊ゲー
    ト、容量絶縁膜および制御ゲートと、前記トンネル酸化
    膜、浮遊ゲート、容量絶縁膜および制御ゲートの両側位
    置で前記第1のウエル表面に形成されたソース領域およ
    びドレイン領域とからなる請求項1記載の不揮発性半導
    体記憶装置。
  3. 【請求項3】 電位制御回路は、第1のウエルの電位を
    フローティング電位を含む少なくとも2種類以上の電圧
    に切り替えることが可能な第1の電位切り替え回路から
    なることを特徴とする請求項1または2記載の不揮発性
    半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 第1のウエルが、前記第1のウエルとは
    反対導電型の第2のウエル内にあり、電位制御回路は、
    第1のウエルの電位をフローティング電位を含む少なく
    とも2種類以上の電圧に切り替えることが可能な第1の
    電位切り替え回路からなり、前記第2のウエルの電位を
    フローティング電位を含む少なくとも2種類以上の電圧
    に切り替えることが可能な第2の電位切り替え回路を備
    えた請求項1または2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 一導電型半導体基板に形成された第1の
    ウエルと、前記第1のウエル表面に形成された不揮発性
    半導体記憶装置主部と、前記第1のウエルの電位をフロ
    ーティング状態にすることが可能な電位制御回路とを備
    えた不揮発性半導体記憶装置を駆動する不揮発性半導体
    記憶装置の駆動方法であって、 前記第1のウエルの電位をフローティング状態にしなが
    ら、前記第1のウエル表面に形成された不揮発性半導体
    記憶装置主部が保持している電荷を引き抜くことを特徴
    とする不揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  6. 【請求項6】 一導電型半導体基板に形成された第1の
    ウエルと、前記第1のウエル表面に形成された不揮発性
    半導体記憶装置主部と、前記第1のウエルの電位をフロ
    ーティング状態にすることが可能な電位制御回路とを備
    え、前記不揮発性半導体記憶装置主部が第1のウエル上
    に順に積層されたトンネル酸化膜、浮遊ゲート、容量絶
    縁膜および制御ゲートと、前記トンネル酸化膜、浮遊ゲ
    ート、容量絶縁膜および制御ゲートの両側位置で前記第
    1のウエル表面に形成されたソース領域およびドレイン
    領域とからなる不揮発性半導体記憶装置を駆動する不揮
    発性半導体記憶装置の駆動方法であって、 前記第1のウエルの電位をフローティング状態にしなが
    ら、少なくとも前記ソース領域または前記ドレイン領域
    の何れか一方に第1の電圧を印加することにより、前記
    ソース領域または前記ドレイン領域の何れか一方から前
    記不揮発性半導体記憶装置主部が保持している電荷を引
    き抜くことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の駆動
    方法。
  7. 【請求項7】 一導電型半導体基板に形成された第1の
    ウエルと、前記第1のウエルを囲むように前記一導電型
    半導体基板に形成された第2のウエルと、前記第1のウ
    エル表面に形成された不揮発性半導体記憶装置主部と、
    前記第1のウエルの電位をフローティング状態にするこ
    とが可能な電位制御回路とを備え、前記不揮発性半導体
    記憶装置主部が第1のウエル上に順に積層されたトンネ
    ル酸化膜、浮遊ゲート、容量絶縁膜および制御ゲート
    と、前記トンネル酸化膜、浮遊ゲート、容量絶縁膜およ
    び制御ゲートの両側位置で前記第1のウエル表面に形成
    されたソース領域およびドレイン領域とからなる不揮発
    性半導体記憶装置を駆動する不揮発性半導体記憶装置の
    駆動方法であって、 前記第1のウエルの電位をフローティング状態にしなが
    ら、少なくとも前記ソース領域または前記ドレイン領域
    の何れか一方に第1の電圧を印加し、かつ前記第2のウ
    エルの電位を前記第1の電圧にすることにより、前記ソ
    ース領域または前記ドレイン領域の何れか一方から前記
    不揮発性半導体記憶装置主部が保持している電荷を引き
    抜くことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の駆動方
    法。
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