JP2002133991A - 回路しゃ断器 - Google Patents
回路しゃ断器Info
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Abstract
機構部に搭載支持する温度補償バイメタル組立ユニット
をねじレスで定位置に固定させる。 【解決手段】ハンドル操作で主回路接点を開閉する開閉
機構部、過負荷電流引外し装置の機械的出力を開閉機構
部のラッチ受けに伝達する温度補償バイメタルを装備
し、開閉機構部4をケース1b内に固定し、温度補償バ
イメタルの組立ユニット8は開閉機構部のフレーム4a
に搭載支持した回路しゃ断器において、ケース内にその
底面から起立して開閉機構部のフレームを左右から挟み
込む片持ち梁状の支持アーム1b-1を設け、該支持アー
ムの間に開閉機構部を挿入した仮組立状態で、支持アー
ムとケース側壁との間の隙間に楔状のスペーサ11を圧
入して開閉機構部をケース内の定位置に挟持固定し、さ
らにフレームの側壁に形成した係合突起4a-1を支持ア
ームの先端フック部1b-2に係止して固定する。
Description
用するオートブレーカなどを対象とした回路しゃ断器に
関し、詳しくはその開閉機構部,およびその周辺部の組
立構造に係る。
本発明の実施対象となる回路しゃ断器の構成を図5〜図
7に示す。図5(a),(b) において、1は上部ケース1
a,中間ケース1b,下部ケース1cの三分割構造にな
るケース(樹脂形成品)、2は下部ケース1cに組み込
んだ主回路接点のしゃ断部、3は上部ケース1aに装着
したロータリー式操作ハンドル、4は操作ハンドル3と
連動して主回路接点を開閉する開閉機構部、5は操作ハ
ンドル3と開閉機構部4との間を伝動連結する歯車、6
は過負荷電流引外し装置、7は主回路端子であり、これ
らは中間ケース1bに組付けられている。
ように鋼板製のフレーム(組立枠)4aにトグルリンク
機構,開閉レバー4b,ラッチ受け4c,およびトグル
歯車4dなどの部品を組付けた構成になり、トグル歯車
4dが歯車5を介してロータリー式操作ハンドル3と連
繋している。また、過負荷電流引外し装置6は、周知の
ように主回路の各相に対応する熱動素子としての主バイ
メタル6a、各相の主バイメタル6aに跨がって相互連
繋したシフタ機構6bからなる。そして、シフタ機構6
bの機械的出力を前記開閉機構部4のラッチ受け4cに
伝達して回路しゃ断器をトリップ動作するように両者間
を引外しレバー兼用の温度補償バイメタルで連繋してお
り、その温度補償バイメタル組立ユニット8が後記のよ
うに開閉機構部4に装着されている。
は、引外しレバーを兼ねた温度補償バイメタル8aと、
該バイメタルの調整ダイヤル8bと、これら部品を取付
けた樹脂製のユニットホルダ8cとの組立体からなり、
前記ユニットホルダ8cが開閉機構部4のフレーム4a
の一角に搭載支持されている。なお、温度補償バイメタ
ルの組立構造,およびその動作については、本発明と同
一出願人より先に出願した特願2000−68979号
の明細書で詳しく述べられている。
閉機構部4,および温度補償バイメタル組立ユニット8
の組立構造を図8に示す。すなわち、従来の回路しゃ断
器では、図示のように開閉機構部4のフレーム4aの下
端側に左右に張出した一対のねじ座4aを設け、ねじ9
を用いて中間ケース1bの底面上の定位置に固定してい
る。また、温度補償バイメタル組立ユニット8は、その
ユニットホルダ8cに取付座8c-1を設け、該取付座8
c-1を開閉機構部4のフレーム4aの上部一角に張出し
形成したねじ座4a-2の上に重ね合わせてねじ10で締
結固定している。なお、図8において、4b-1は図6で
述べた開閉レバー4bの支軸を表している。
来の組立構造では次記のような問題点がある。すなわ
ち、中間ケース1bへの開閉機構部4の取付け,および
開閉機構部4への温度補償バイメタル組立ユニット8の
取付け手段にねじ9,10を用いているが、このような
ねじ止め方式では開閉機構部4から左右側方にねじ座4
a-1,4a-2が張出すために、その分だけ開閉機構部4
の占有スペースが増大して回路しゃ断器の小型,コンパ
クト化が困難となるほか、組立工程でもねじ締め操作に
手間が掛かるなどの問題点がある。
り、しゃ断器の小型,コンパクト化と組立性の改善を狙
いに、ねじを使わずに開閉機構部,および温度補償バイ
メタル組立ユニットを簡単にケース内に装着して確実に
固定できるように改良した回路しゃ断器の組立構造を提
供することを目的とする。
に、本発明によれば、主回路接点のしゃ断部、操作ハン
ドルと連繋して主回路接点を開閉する開閉機構部、熱動
形過負荷電流引外し装置、および前記引外し装置の機械
的出力を開閉機構部のラッチ受けに伝達する温度補償バ
イメタルを装備した回路しゃ断器であり、前記温度補償
バイメタルの組立ユニットを開閉機構部のフレームに搭
載支持した上で、該フレームをしゃ断器のケース内部に
固定したものにおいて、前記ケースの内部にその底面か
ら起立して開閉機構部のフレームを左右から挟み込む片
持ち梁状の支持アームを設け、該支持アームの間に開閉
機構部を挿入した仮組立状態で、支持アームとケースの
側壁との間の隙間に楔状のスペーサ部材を圧入して開閉
機構部をケース内の定位置に挟持固定する(請求項1)
ものとし、具体的には次記のような態様で構成する。
成するとともに、該フック部に対向して開閉機構部のフ
レーム外壁面に係合突起を設け、組立状態で前記係合突
起を支持アームのフック部に係止させるようにする(請
求項2)。 (2) 前記のスペーサ部材に、組立位置で開閉機構部に搭
載した温度補償バイメタル組立ユニットのホルダ部を側
方から押さえて定位置に保持する撓み性のある片持ち梁
部を設け、組立状態で前記ホルダ部を安定支持させるよ
うにする(請求項3)。
ットについては、そのホルダ部に二股状の圧入クリップ
部を設け、該クリップ部を開閉機構部のフレームに圧入
して温度補償バイメタル組立ユニットを搭載支持するよ
うにする(請求項4)。上記の構成により、ねじを使わ
ずに開閉機構部,および温度補償バイメタル組立ユニッ
トを定位置に固定することかでき、これにより組立性の
改善と併せて、ネジが占有するケース内のデッドスペー
スが無くなって回路しゃ断器の小型,コンパクト化が図
れる。
〜図4に示す実施例に基づいて説明する。なお、実施例
の図中で図5〜図8に対応する部材には同じ符号を付し
てその詳細な説明は省略する。すなわち、図示実施例に
おいては、開閉機構部4を組み込む中間ケース1bには
その底面から起立して開閉機構部4のフレーム4aを左
右から組み込み位置に挟持する一対の支持アーム1b-1
が一体成形されており、さらに前記支持アーム1b-1と
中間ケース1bの左右側壁との間の隙間に、図2(a),
(b) で示す楔状のスペーサ11を上方から圧入して開閉
機構部4をケース内の定位置に固定するようにしてい
る。なお、左右の支持アーム1b-1の相互間隔はフレー
ム4aの横幅に合わせて設定されている。
支持する温度補償バイメタル組立ユニット8について
は、そのユニットホルダ8cに図4で示すような二股状
のクリップ部8c-1を設けておき、このクリップ部8c
-1をフレーム4aの側壁上縁に形成した凹溝に差し込ん
で定位置に装着固定するようにしている。すなわち、中
間ケース1bに開閉機構部4を組み込む組立工程で、フ
レーム4aをケース内に直立する左右の支持アーム1b
-1の間に挿入し、この状態で支持アーム1b-1と中間ケ
ース1bの側壁その間の隙間に上方からスペーサ11を
圧入すると、多少の撓み性を有する支持アーム1b-1が
スペーサ11に押されてフレーム4aを左右から押圧
し、これにより開閉機構部4がケース内の定位置にしっ
かりと挟持固定される。
ようにより一層確実に固定支持するために、図示実施例
では図4で明示するようにフレーム4aの側壁外面には
係合突起4a-1をプレス成形するとともに、該係合突起
4a-1に対応して支持アーム1b-1の先端にはL形のフ
ック部1b-2を形成しており、開閉機構部4のフレーム
4aを中間ケース1bの支持アーム間に挿入すると、係
合突起4a-1が支持アーム1b-1のフック部1b-2に係
合する。
する温度補償バイメタル組立ユニット8については、図
4で示すようにユニットホルダ8cから下方に突き出し
た二股状のクリップ部8c-1を一体成形により設けてお
き、該ユニット8を組付ける際にクリップ部8c-1を図
示のようにフレーム4aの上縁に形成した凹溝に嵌め込
んで定位置に固定する。なお、フレーム4aの上縁に凹
溝を設けることなく、直線フレーム4aの上縁にクリッ
プ部8c-1 a差し込むことも可能であるが、フレーム4a
の上縁に凹溝を設けることにより、ユニットホルダ8c
の位置決めが確実に行えるようになる。
着した組立状態で温度補償バイメタル組立ユニット8を
より一層確実に支持するために、図示実施例では中間ケ
ース1bに圧入するスペーサ11のうち、温度補償バイ
メタル組立ユニット側のスペーサ(図1の右側スペー
サ)の上半部に、図2で示すように肉厚を薄くして撓み
性を持たせた片持ち梁部11aを形成し、スペーサ11
を圧入した組立状態で片持ち梁部11aの先端を温度補
償バイメタル組立ユニット8のユニットホルダ8cの側
面に押しつけて保持する。これにより、引外し動作時に
温度補償バイメタル8aに加わる反力に押されてユニッ
トホルダ8cが側方に傾いたりするのを防止できる。
ば、回路しゃ断器のケース内部にその底面から起立して
開閉機構部のフレームを左右から挟み込む片持ち梁状の
支持アームを設けた上で、該支持アームの間に開閉機構
部を挿入した仮組立状態で、支持アームとケースの側壁
との間の隙間に楔状のスペーサ部材を圧入して開閉機構
部をケース内の定位置に挟持固定するようにし、さらに
温度補償バイメタル組立ユニットのホルダ部に二股状の
圧入クリップ部を設け、該クリップ部を開閉機構部のフ
レームに圧入して温度補償バイメタル組立ユニットを搭
載支持したことにより、ねじを使わずに開閉機構部,お
よび温度補償バイメタル組立ユニットをそれぞれ定位置
に確実に固定することができ、これにより組立性の改善
と併せて、ネジが占有するケース内のデッドスペースを
無くして回路しゃ断器の小型,コンパクト化が図れる。
部,および温度補償バイメタル組立ユニットの組立構造
を表す図
(b) はそれぞれ側面図,および正面図
(b) はそれぞれ正面図,および側面図
組立ユニットの装着手順を説明する要部の斜視図
であり、(a),(b) はそれぞれ平面図,および側面図
ドル,歯車機構とともに表した外形斜視図
び温度補償バイメタル組立ユニットの組立構造を表す図
Claims (4)
- 【請求項1】主回路接点のしゃ断部、操作ハンドルと連
繋して主回路接点を開閉する開閉機構部、熱動形過負荷
電流引外し装置、および前記引外し装置の機械的出力を
開閉機構部のラッチ受けに伝達する温度補償バイメタル
を装備した回路しゃ断器であり、前記温度補償バイメタ
ルの組立ユニットを開閉機構部のフレームに搭載支持し
た上で、該フレームをしゃ断器のケース内部に固定した
ものにおいて、前記ケースの内部にその底面から起立し
て開閉機構部のフレームを左右から挟み込む片持ち梁状
の支持アームを設け、該支持アームの間に開閉機構部を
挿入した仮組立状態で、支持アームとケースの側壁との
間の隙間に楔状のスペーサ部材を圧入して開閉機構部を
ケース内の定位置に挟持固定したことを特徴とする回路
しゃ断器。 - 【請求項2】請求項1記載の回路しゃ断器において、支
持アームの先端にフック部を形成するとともに、該フッ
ク部に対向して開閉機構部のフレーム外壁面に係合突起
を設けたことを特徴とする回路しゃ断器。 - 【請求項3】請求項1記載の回路しゃ断器において、ス
ペーサ部材に、組立位置で開閉機構部に搭載した温度補
償バイメタル組立ユニットのホルダ部を側方から押さえ
て定位置に保持する撓み性のある片持ち梁部を設けたこ
とを特徴とする回路しゃ断器。 - 【請求項4】請求項1記載の回路しゃ断器において、温
度補償バイメタル組立ユニットのホルダ部に二股状の圧
入クリップ部を設け、該クリップ部を開閉機構部のフレ
ームに圧入して温度補償バイメタル組立ユニットを搭載
支持したことを特徴とする回路しゃ断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000329931A JP4126865B2 (ja) | 2000-10-30 | 2000-10-30 | 回路しゃ断器 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP4126865B2 JP4126865B2 (ja) | 2008-07-30 |
Family
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007172980A (ja) * | 2005-12-21 | 2007-07-05 | Mitsubishi Electric Corp | 回路遮断器 |
DE10326477B4 (de) * | 2002-06-19 | 2013-10-24 | Fuji Electric Fa Components & Systems Co., Ltd. | Leitungsschutzschalter |
DE10243597B4 (de) * | 2001-09-21 | 2014-05-15 | Fuji Electric Fa Components & Systems Co., Ltd. | Leistungsschalter |
-
2000
- 2000-10-30 JP JP2000329931A patent/JP4126865B2/ja not_active Expired - Fee Related
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DE10326477B4 (de) * | 2002-06-19 | 2013-10-24 | Fuji Electric Fa Components & Systems Co., Ltd. | Leitungsschutzschalter |
JP2007172980A (ja) * | 2005-12-21 | 2007-07-05 | Mitsubishi Electric Corp | 回路遮断器 |
JP4522362B2 (ja) * | 2005-12-21 | 2010-08-11 | 三菱電機株式会社 | 回路遮断器 |
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