JP2002131932A - レジスト剥離液の再生回収方法及び再生回収装置 - Google Patents
レジスト剥離液の再生回収方法及び再生回収装置Info
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- JP2002131932A JP2002131932A JP2000324092A JP2000324092A JP2002131932A JP 2002131932 A JP2002131932 A JP 2002131932A JP 2000324092 A JP2000324092 A JP 2000324092A JP 2000324092 A JP2000324092 A JP 2000324092A JP 2002131932 A JP2002131932 A JP 2002131932A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 レジスト成分などの非揮発性不純物、水分な
どの低沸点不純物などとともに、酸性ガス成分又は炭酸
成分を含有する使用済レジスト剥離液から、レジスト成
分、水分、酸性ガス成分又は炭酸成分などをほとんど含
まないレジスト剥離液成分を効率よく回収することが可
能なレジスト剥離液の再生回収方法及び再生回収装置を
提供する。 【解決手段】 使用済レジスト剥離液に水酸化アルカリ
を添加して、使用済レジスト剥離液中の炭酸成分を炭酸
アルカリとして固定した状態で、蒸留操作を行う。ま
た、炭酸成分を炭酸アルカリとして固定した使用済レジ
スト剥離液を、蒸留回収工程において、連続式又は回分
式に蒸留することにより、炭酸アルカリなどの無機成分
及びレジスト成分を釜残として分離する一方、蒸発ベー
パを精留塔に供給し、水や溶剤などの低沸点不純分を分
離してレジスト剥離液成分を回収する。
どの低沸点不純物などとともに、酸性ガス成分又は炭酸
成分を含有する使用済レジスト剥離液から、レジスト成
分、水分、酸性ガス成分又は炭酸成分などをほとんど含
まないレジスト剥離液成分を効率よく回収することが可
能なレジスト剥離液の再生回収方法及び再生回収装置を
提供する。 【解決手段】 使用済レジスト剥離液に水酸化アルカリ
を添加して、使用済レジスト剥離液中の炭酸成分を炭酸
アルカリとして固定した状態で、蒸留操作を行う。ま
た、炭酸成分を炭酸アルカリとして固定した使用済レジ
スト剥離液を、蒸留回収工程において、連続式又は回分
式に蒸留することにより、炭酸アルカリなどの無機成分
及びレジスト成分を釜残として分離する一方、蒸発ベー
パを精留塔に供給し、水や溶剤などの低沸点不純分を分
離してレジスト剥離液成分を回収する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、レジスト剥離液
を再生回収する方法及び装置に関し、詳しくは、レジス
ト成分とともに酸性ガス成分又は炭酸成分(広義には酸
性ガス成分に含まれる)を含む使用済レジスト剥離液か
ら、酸性ガス成分又は炭酸成分をほとんど含まないレジ
スト剥離液を再生回収するための方法及び装置に関す
る。
を再生回収する方法及び装置に関し、詳しくは、レジス
ト成分とともに酸性ガス成分又は炭酸成分(広義には酸
性ガス成分に含まれる)を含む使用済レジスト剥離液か
ら、酸性ガス成分又は炭酸成分をほとんど含まないレジ
スト剥離液を再生回収するための方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例え
ば、液晶デバイスなどの電子部品の製造工程で使用され
るレジストを剥離除去する場合、モノエタノールアミン
を主成分とし、それに他の有機溶剤(例えば、ジメチル
スルホキシド(DMSO)、ブチルジグリコール(BD
G)、N−メチルピロリドン(NMP)など)を添加し
たレジスト剥離液(以下、単に「剥離液」ともいう)を
用いて、レジストの剥離除去を行う方法が広く実施され
ている。
ば、液晶デバイスなどの電子部品の製造工程で使用され
るレジストを剥離除去する場合、モノエタノールアミン
を主成分とし、それに他の有機溶剤(例えば、ジメチル
スルホキシド(DMSO)、ブチルジグリコール(BD
G)、N−メチルピロリドン(NMP)など)を添加し
たレジスト剥離液(以下、単に「剥離液」ともいう)を
用いて、レジストの剥離除去を行う方法が広く実施され
ている。
【0003】そして、これらのレジスト剥離液を用い
て、繰り返しレジストの剥離除去を行った場合、剥離液
中に、剥離除去されたレジスト成分(例えば、フェノー
ル樹脂の1種であるノボラック樹脂など)や水分が蓄積
して、レジストの剥離除去効率が低下することから、従
来は、ある程度レジスト成分や水分などが蓄積した時点
で、レジスト剥離液を一度に更新したり、あるいは、レ
ジスト剥離液を所定の割合で連続的に更新したりするこ
とにより、安定したレジストの剥離除去を行うことがで
きるようにしている。
て、繰り返しレジストの剥離除去を行った場合、剥離液
中に、剥離除去されたレジスト成分(例えば、フェノー
ル樹脂の1種であるノボラック樹脂など)や水分が蓄積
して、レジストの剥離除去効率が低下することから、従
来は、ある程度レジスト成分や水分などが蓄積した時点
で、レジスト剥離液を一度に更新したり、あるいは、レ
ジスト剥離液を所定の割合で連続的に更新したりするこ
とにより、安定したレジストの剥離除去を行うことがで
きるようにしている。
【0004】一方、バッチであるいは連続で排出される
使用済のレジスト剥離液は、これを廃棄する場合には、
環境汚染を招いたり、不経済になったりするという問題
点があり、また、再生工場などに送って再生する場合に
は、輸送などに手間やコストがかかるという問題点があ
る。
使用済のレジスト剥離液は、これを廃棄する場合には、
環境汚染を招いたり、不経済になったりするという問題
点があり、また、再生工場などに送って再生する場合に
は、輸送などに手間やコストがかかるという問題点があ
る。
【0005】そこで、近年は、使用済レジスト剥離液を
蒸留して、非揮発物質であるレジスト成分を釜残として
分離するとともに、水分を低沸点不純分として分離する
ことにより、モノエタノールアミンを主成分の1つとし
て含有するレジスト剥離液成分を再生回収して、再使用
することが行われるようになっている。
蒸留して、非揮発物質であるレジスト成分を釜残として
分離するとともに、水分を低沸点不純分として分離する
ことにより、モノエタノールアミンを主成分の1つとし
て含有するレジスト剥離液成分を再生回収して、再使用
することが行われるようになっている。
【0006】ところで、レジスト剥離液の主成分である
モノエタノールアミンは、アルカリ性物質で、空気中や
環境雰囲気中の炭酸ガスを吸収するため、使用済レジス
ト剥離液にも、通常、0.5〜2質量%程度の炭酸成分
(CO3換算)が含有されている。そして、この炭酸成
分は、蒸留工程でレジスト剥離液が蒸発する際に一旦脱
着されるが、蒸留装置内を還流したり流下したりするモ
ノエタノールアミンを含む液と接触して、再び液側に吸
収(吸着)されるため、蒸留操作を経ても除去されず、
大部分は、回収されるレジスト剥離液に残留することに
なる。
モノエタノールアミンは、アルカリ性物質で、空気中や
環境雰囲気中の炭酸ガスを吸収するため、使用済レジス
ト剥離液にも、通常、0.5〜2質量%程度の炭酸成分
(CO3換算)が含有されている。そして、この炭酸成
分は、蒸留工程でレジスト剥離液が蒸発する際に一旦脱
着されるが、蒸留装置内を還流したり流下したりするモ
ノエタノールアミンを含む液と接触して、再び液側に吸
収(吸着)されるため、蒸留操作を経ても除去されず、
大部分は、回収されるレジスト剥離液に残留することに
なる。
【0007】レジスト剥離液に残留するこの炭酸成分
は、必ずしもレジスト剥離工程で、液晶デバイスなどの
電子部品に悪影響を与える物質であるとはされていない
が(一部では有害物質であるとする考え方もある)、精
密部品である液晶デバイスなどの電子部品と接触するレ
ジスト剥離液としては、できるだけ不純物の含有量の少
ないものを用いることが望ましく、今後のさらなる精密
化、高性能化に対応するためには炭酸成分を含まないレ
ジスト剥離液を再生回収することが可能な方法及び設備
が必要となることは当然であるといえる。また、炭酸成
分以外の酸性ガス成分についても、炭酸成分と同様に、
できるだけ含有量の少ないものを用いることが望ましい
と認識されるに至っている。
は、必ずしもレジスト剥離工程で、液晶デバイスなどの
電子部品に悪影響を与える物質であるとはされていない
が(一部では有害物質であるとする考え方もある)、精
密部品である液晶デバイスなどの電子部品と接触するレ
ジスト剥離液としては、できるだけ不純物の含有量の少
ないものを用いることが望ましく、今後のさらなる精密
化、高性能化に対応するためには炭酸成分を含まないレ
ジスト剥離液を再生回収することが可能な方法及び設備
が必要となることは当然であるといえる。また、炭酸成
分以外の酸性ガス成分についても、炭酸成分と同様に、
できるだけ含有量の少ないものを用いることが望ましい
と認識されるに至っている。
【0008】本願発明は、上記要請に応えるものであ
り、レジスト成分などの非揮発性不純物、水分などの低
沸点不純物などとともに、酸性ガス成分や炭酸成分を含
有する使用済レジスト剥離液から、レジスト成分や水分
を含まないことはもちろん、酸性ガス成分や炭酸成分を
もほとんど含まないレジスト剥離液成分を効率よく回収
することが可能なレジスト剥離液の再生回収方法及び再
生回収装置を提供することを目的とする。
り、レジスト成分などの非揮発性不純物、水分などの低
沸点不純物などとともに、酸性ガス成分や炭酸成分を含
有する使用済レジスト剥離液から、レジスト成分や水分
を含まないことはもちろん、酸性ガス成分や炭酸成分を
もほとんど含まないレジスト剥離液成分を効率よく回収
することが可能なレジスト剥離液の再生回収方法及び再
生回収装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明(請求項1)のレジスト剥離液の再生回収
方法は、モノエタノールアミンを主成分の1つとして含
有するレジスト剥離液を用いてレジストの剥離除去を行
った後の、使用済レジスト剥離液を再生回収する方法で
あって、使用済レジスト剥離液に水酸化アルカリを添加
して、使用済レジスト剥離液中の酸性ガス成分を塩とし
て固定するアルカリ添加工程と、酸性ガス成分を塩とし
て固定した後の使用済レジスト剥離液を蒸留することに
より、レジスト剥離液成分を分離して回収する蒸留回収
工程とを具備することを特徴としている。
に、本願発明(請求項1)のレジスト剥離液の再生回収
方法は、モノエタノールアミンを主成分の1つとして含
有するレジスト剥離液を用いてレジストの剥離除去を行
った後の、使用済レジスト剥離液を再生回収する方法で
あって、使用済レジスト剥離液に水酸化アルカリを添加
して、使用済レジスト剥離液中の酸性ガス成分を塩とし
て固定するアルカリ添加工程と、酸性ガス成分を塩とし
て固定した後の使用済レジスト剥離液を蒸留することに
より、レジスト剥離液成分を分離して回収する蒸留回収
工程とを具備することを特徴としている。
【0010】使用済レジスト剥離液に水酸化アルカリを
添加して、使用済レジスト剥離液中の酸性ガス成分を塩
として固定した状態で、蒸留操作を行うことにより、例
えば、塩、水酸化アルカリなどの無機成分及びレジスト
成分を釜残として分離するとともに、蒸発ベーパ中の水
などを低沸点不純分として分離することが可能になり、
レジスト成分、水分、酸性ガス成分をほとんど含まな
い、モノエタノールアミンを主成分とするレジスト剥離
液成分を効率よく再生回収することが可能になる。な
お、本願発明において、酸性ガス成分とは、蒸留などの
工程でガス化する酸性の成分を意味する概念であり、亜
硫酸ガス、硫化水素ガス、その他の種々の物質を含む広
い概念である。
添加して、使用済レジスト剥離液中の酸性ガス成分を塩
として固定した状態で、蒸留操作を行うことにより、例
えば、塩、水酸化アルカリなどの無機成分及びレジスト
成分を釜残として分離するとともに、蒸発ベーパ中の水
などを低沸点不純分として分離することが可能になり、
レジスト成分、水分、酸性ガス成分をほとんど含まな
い、モノエタノールアミンを主成分とするレジスト剥離
液成分を効率よく再生回収することが可能になる。な
お、本願発明において、酸性ガス成分とは、蒸留などの
工程でガス化する酸性の成分を意味する概念であり、亜
硫酸ガス、硫化水素ガス、その他の種々の物質を含む広
い概念である。
【0011】また、本願発明(請求項2)のレジスト剥
離液の再生回収方法は、モノエタノールアミンを主成分
の1つとして含有するレジスト剥離液を用いてレジスト
の剥離除去を行った後の、使用済レジスト剥離液を再生
回収する方法であって、使用済レジスト剥離液に水酸化
アルカリを添加して、使用済レジスト剥離液中の炭酸成
分を炭酸アルカリとして固定するアルカリ添加工程と、
炭酸成分を炭酸アルカリとして固定した後の使用済レジ
スト剥離液を蒸留することにより、レジスト剥離液成分
を分離して回収する蒸留回収工程とを具備することを特
徴としている。
離液の再生回収方法は、モノエタノールアミンを主成分
の1つとして含有するレジスト剥離液を用いてレジスト
の剥離除去を行った後の、使用済レジスト剥離液を再生
回収する方法であって、使用済レジスト剥離液に水酸化
アルカリを添加して、使用済レジスト剥離液中の炭酸成
分を炭酸アルカリとして固定するアルカリ添加工程と、
炭酸成分を炭酸アルカリとして固定した後の使用済レジ
スト剥離液を蒸留することにより、レジスト剥離液成分
を分離して回収する蒸留回収工程とを具備することを特
徴としている。
【0012】使用済レジスト剥離液に水酸化アルカリを
添加して、使用済レジスト剥離液中の炭酸成分を炭酸ア
ルカリとして固定した状態で、蒸留操作を行うことによ
り、例えば、炭酸アルカリ、水酸化アルカリなどの無機
成分及びレジスト成分を釜残として分離するとともに、
蒸発ベーパ中の水などを低沸点不純分として分離するこ
とが可能になり、レジスト成分、水分、炭酸成分をほと
んど含まない、モノエタノールアミンを主成分とするレ
ジスト剥離液成分を効率よく再生回収することが可能に
なる。
添加して、使用済レジスト剥離液中の炭酸成分を炭酸ア
ルカリとして固定した状態で、蒸留操作を行うことによ
り、例えば、炭酸アルカリ、水酸化アルカリなどの無機
成分及びレジスト成分を釜残として分離するとともに、
蒸発ベーパ中の水などを低沸点不純分として分離するこ
とが可能になり、レジスト成分、水分、炭酸成分をほと
んど含まない、モノエタノールアミンを主成分とするレ
ジスト剥離液成分を効率よく再生回収することが可能に
なる。
【0013】なお、本願発明において、炭酸成分を炭酸
アルカリとして固定するとは、炭酸成分を文字どおり炭
酸アルカリとして固定する場合はもちろん、炭酸アルカ
リと炭酸水素アルカリが共存するような態様で固定する
場合をも含む広い概念である。例えば、水酸化アルカリ
として、水酸化ナトリウム(NaOH)を用いる場合に
おいて、炭酸成分を炭酸ナトリウム(Na2CO3)とし
て固定する場合のみではなく、炭酸ナトリウム(Na2
CO3)と炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)が共存す
るような態様で炭酸成分を固定する場合も、本願発明の
「炭酸成分を炭酸アルカリとして固定する」場合に含ま
れる。
アルカリとして固定するとは、炭酸成分を文字どおり炭
酸アルカリとして固定する場合はもちろん、炭酸アルカ
リと炭酸水素アルカリが共存するような態様で固定する
場合をも含む広い概念である。例えば、水酸化アルカリ
として、水酸化ナトリウム(NaOH)を用いる場合に
おいて、炭酸成分を炭酸ナトリウム(Na2CO3)とし
て固定する場合のみではなく、炭酸ナトリウム(Na2
CO3)と炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)が共存す
るような態様で炭酸成分を固定する場合も、本願発明の
「炭酸成分を炭酸アルカリとして固定する」場合に含ま
れる。
【0014】また、請求項3のレジスト剥離液の再生回
収方法は、前記水酸化アルカリが、水酸化カリウム及び
/又は水酸化ナトリウムであることを特徴としている。
収方法は、前記水酸化アルカリが、水酸化カリウム及び
/又は水酸化ナトリウムであることを特徴としている。
【0015】本願発明において、水酸化アルカリとして
は、種々のものを用いることが可能であるが、水酸化カ
リウム及び水酸化ナトリウムのうちの少なくとも1つを
用いることにより、コストの大幅な増大を招くことな
く、酸性ガス成分又は炭酸成分を確実に固定して除去す
ることが可能になり、本願発明をより実効あらしめるこ
とができる。
は、種々のものを用いることが可能であるが、水酸化カ
リウム及び水酸化ナトリウムのうちの少なくとも1つを
用いることにより、コストの大幅な増大を招くことな
く、酸性ガス成分又は炭酸成分を確実に固定して除去す
ることが可能になり、本願発明をより実効あらしめるこ
とができる。
【0016】また、請求項4のレジスト剥離液の再生回
収方法は、前記水酸化アルカリを、固体、水溶液及び有
機溶媒溶液のうちの少なくともいずれか1つとして添加
することを特徴としている。
収方法は、前記水酸化アルカリを、固体、水溶液及び有
機溶媒溶液のうちの少なくともいずれか1つとして添加
することを特徴としている。
【0017】水酸化アルカリは、種々の態様で添加する
ことが可能であり、具体的には、固体、水溶液又は有機
溶媒溶液として添加することが可能である。なお、通常
は、水酸化アルカリを水溶液として添加することによ
り、容易に所定量の水酸化アルカリを添加することがで
きる。
ことが可能であり、具体的には、固体、水溶液又は有機
溶媒溶液として添加することが可能である。なお、通常
は、水酸化アルカリを水溶液として添加することによ
り、容易に所定量の水酸化アルカリを添加することがで
きる。
【0018】また、レジスト剥離液の主成分であるモノ
エタノールアミンは吸水性を有しており、このモノエタ
ノールアミンの吸水性や、電子部品への付着水分などに
起因する水分が、使用済レジスト剥離液に相当量含有さ
れているような場合には、固形の水酸化アルカリを添加
して使用済レジスト剥離液に溶解させることができる。
また、水分を添加することが、後の蒸留回収工程などに
おいて望ましくない場合には、アルコールなどの有機溶
媒溶液として添加することも可能である。
エタノールアミンは吸水性を有しており、このモノエタ
ノールアミンの吸水性や、電子部品への付着水分などに
起因する水分が、使用済レジスト剥離液に相当量含有さ
れているような場合には、固形の水酸化アルカリを添加
して使用済レジスト剥離液に溶解させることができる。
また、水分を添加することが、後の蒸留回収工程などに
おいて望ましくない場合には、アルコールなどの有機溶
媒溶液として添加することも可能である。
【0019】また、請求項5のレジスト剥離液の再生回
収方法は、使用済レジスト剥離液への前記水酸化アルカ
リの添加量を、前記酸性ガス成分を塩として固定するの
に必要な理論量、又は前記炭酸成分を炭酸アルカリとし
て固定するのに必要な理論量の1〜1.5倍の範囲とす
ることを特徴としている。
収方法は、使用済レジスト剥離液への前記水酸化アルカ
リの添加量を、前記酸性ガス成分を塩として固定するの
に必要な理論量、又は前記炭酸成分を炭酸アルカリとし
て固定するのに必要な理論量の1〜1.5倍の範囲とす
ることを特徴としている。
【0020】水酸化アルカリの添加量を、酸性ガス成分
を塩として固定するのに必要な理論量、又は炭酸成分を
炭酸アルカリとして固定するのに必要な理論量の1〜
1.5倍の範囲とすることにより、確実に酸性ガス成分
又は炭酸成分を固定することが可能になるとともに、過
剰の水酸化アルカリ量が多くなりすぎることを抑制し
て、レジスト剥離液成分への水酸化アルカリの悪影響を
回避することが可能になり、信頼性を向上させることが
できるようになる。
を塩として固定するのに必要な理論量、又は炭酸成分を
炭酸アルカリとして固定するのに必要な理論量の1〜
1.5倍の範囲とすることにより、確実に酸性ガス成分
又は炭酸成分を固定することが可能になるとともに、過
剰の水酸化アルカリ量が多くなりすぎることを抑制し
て、レジスト剥離液成分への水酸化アルカリの悪影響を
回避することが可能になり、信頼性を向上させることが
できるようになる。
【0021】また、請求項6のレジスト剥離液の再生回
収方法は、前記酸性ガス成分を塩として固定した使用済
レジスト剥離液、又は前記炭酸成分を炭酸アルカリとし
て固定した使用済レジスト剥離液を、前記蒸留回収工程
において、連続式又は回分式に蒸留することにより、塩
又は炭酸アルカリなどの無機成分及びレジスト成分を釜
残として分離する一方、蒸発ベーパを精留塔に供給し、
水などの低沸点不純分を分離して、レジスト剥離液成分
を回収することを特徴としている。
収方法は、前記酸性ガス成分を塩として固定した使用済
レジスト剥離液、又は前記炭酸成分を炭酸アルカリとし
て固定した使用済レジスト剥離液を、前記蒸留回収工程
において、連続式又は回分式に蒸留することにより、塩
又は炭酸アルカリなどの無機成分及びレジスト成分を釜
残として分離する一方、蒸発ベーパを精留塔に供給し、
水などの低沸点不純分を分離して、レジスト剥離液成分
を回収することを特徴としている。
【0022】酸性ガス成分を塩として固定した使用済レ
ジスト剥離液、又は炭酸成分を炭酸アルカリとして固定
した使用済レジスト剥離液を、蒸留回収工程において、
連続式又は回分式に蒸留することにより、塩又は炭酸ア
ルカリなどの無機成分及びレジスト成分を釜残として分
離する一方、蒸発ベーパを精留塔に供給し、水や溶剤な
どの低沸点不純分を分離してレジスト剥離液成分を回収
することにより、効率よくレジスト剥離液成分を再生回
収することが可能になる。なお、連続式に蒸留する場合
には、設備の小型化、低コスト化を図ることが可能にな
り、また、回分式に蒸留する場合には、レジスト剥離液
の組成変更などに対応しやすくなる。
ジスト剥離液、又は炭酸成分を炭酸アルカリとして固定
した使用済レジスト剥離液を、蒸留回収工程において、
連続式又は回分式に蒸留することにより、塩又は炭酸ア
ルカリなどの無機成分及びレジスト成分を釜残として分
離する一方、蒸発ベーパを精留塔に供給し、水や溶剤な
どの低沸点不純分を分離してレジスト剥離液成分を回収
することにより、効率よくレジスト剥離液成分を再生回
収することが可能になる。なお、連続式に蒸留する場合
には、設備の小型化、低コスト化を図ることが可能にな
り、また、回分式に蒸留する場合には、レジスト剥離液
の組成変更などに対応しやすくなる。
【0023】また、請求項7のレジスト剥離液の再生回
収方法は、前記蒸発ベーパを精留塔に供給し、水などの
低沸点不純分を分離して、レジスト剥離液成分を回収す
るにあたって、精留塔回収部の途中から、レジスト剥離
液成分を抜き出すようにしたことを特徴としている。
収方法は、前記蒸発ベーパを精留塔に供給し、水などの
低沸点不純分を分離して、レジスト剥離液成分を回収す
るにあたって、精留塔回収部の途中から、レジスト剥離
液成分を抜き出すようにしたことを特徴としている。
【0024】精留塔において、水や溶剤などの低沸点不
純分を分離して、レジスト剥離液を回収するにあたっ
て、精留塔回収部の途中からレジスト剥離液成分を抜き
出すことにより、例えば、蒸留操作時の熱などで重合物
などが生成するような場合においても、有害な高沸点成
分(重合物)が混入することを抑制、防止できるように
なり、本願発明をより実効あらしめることができる。
純分を分離して、レジスト剥離液を回収するにあたっ
て、精留塔回収部の途中からレジスト剥離液成分を抜き
出すことにより、例えば、蒸留操作時の熱などで重合物
などが生成するような場合においても、有害な高沸点成
分(重合物)が混入することを抑制、防止できるように
なり、本願発明をより実効あらしめることができる。
【0025】また、本願発明(請求項8)のレジスト剥
離液の再生回収装置は、モノエタノールアミンを主成分
の1つとして含有するレジスト剥離液を用いてレジスト
の剥離除去を行った後の、使用済レジスト剥離液を再生
回収するための装置であって、使用済レジスト剥離液に
水酸化アルカリを添加して、使用済レジスト剥離液中の
酸性ガス成分を塩として固定し、又は炭酸成分を炭酸ア
ルカリとして固定するアルカリ添加機構部と、酸性ガス
成分を塩として固定した後の酸性ガス成分固定剥離液、
又は炭酸成分を炭酸アルカリとして固定した後の炭酸成
分固定剥離液を蒸留することにより、レジスト剥離液成
分を分離して回収する蒸留機構部とを具備することを特
徴としている。
離液の再生回収装置は、モノエタノールアミンを主成分
の1つとして含有するレジスト剥離液を用いてレジスト
の剥離除去を行った後の、使用済レジスト剥離液を再生
回収するための装置であって、使用済レジスト剥離液に
水酸化アルカリを添加して、使用済レジスト剥離液中の
酸性ガス成分を塩として固定し、又は炭酸成分を炭酸ア
ルカリとして固定するアルカリ添加機構部と、酸性ガス
成分を塩として固定した後の酸性ガス成分固定剥離液、
又は炭酸成分を炭酸アルカリとして固定した後の炭酸成
分固定剥離液を蒸留することにより、レジスト剥離液成
分を分離して回収する蒸留機構部とを具備することを特
徴としている。
【0026】本願発明(請求項8)のレジスト剥離液の
再生回収装置は、使用済レジスト剥離液に水酸化アルカ
リを添加して、使用済レジスト剥離液中の酸性ガス成分
を塩として固定し、又は炭酸成分を炭酸アルカリとして
固定するアルカリ添加機構部と、酸性ガス成分を塩とし
て固定した後の酸性ガス成分固定剥離液、又は炭酸成分
を炭酸アルカリとして固定した後の炭酸成分固定剥離液
を蒸留することにより、レジスト剥離液成分を分離して
回収する蒸留機構部とを備えているので、本願発明のレ
ジスト剥離液の再生回収方法を確実に実施して、本願発
明を実効あらしめることができる。
再生回収装置は、使用済レジスト剥離液に水酸化アルカ
リを添加して、使用済レジスト剥離液中の酸性ガス成分
を塩として固定し、又は炭酸成分を炭酸アルカリとして
固定するアルカリ添加機構部と、酸性ガス成分を塩とし
て固定した後の酸性ガス成分固定剥離液、又は炭酸成分
を炭酸アルカリとして固定した後の炭酸成分固定剥離液
を蒸留することにより、レジスト剥離液成分を分離して
回収する蒸留機構部とを備えているので、本願発明のレ
ジスト剥離液の再生回収方法を確実に実施して、本願発
明を実効あらしめることができる。
【0027】また、請求項9のレジスト剥離液の再生回
収装置は、前記アルカリ添加機構部は、酸性ガス成分を
塩として固定し、又は炭酸成分を炭酸アルカリとして固
定するために必要な水酸化アルカリの量を求めるため
に、使用済レジスト剥離液中の酸性ガス成分濃度を検出
する酸性ガス成分検出手段、又は炭酸成分濃度を検出す
る炭酸成分検出手段を備えており、前記蒸留機構部は、
(a)水などの低沸点不純分、及び、レジスト剥離液成分
を蒸発させ、塩又は炭酸アルカリなどの無機成分及びレ
ジスト成分を釜残として分離する蒸発機構部と、(b)蒸
発機構部で発生した蒸発ベーパを精留して、水などの低
沸点不純分と、レジスト剥離液成分を分離する精留機構
部とを備えていることを特徴としている。
収装置は、前記アルカリ添加機構部は、酸性ガス成分を
塩として固定し、又は炭酸成分を炭酸アルカリとして固
定するために必要な水酸化アルカリの量を求めるため
に、使用済レジスト剥離液中の酸性ガス成分濃度を検出
する酸性ガス成分検出手段、又は炭酸成分濃度を検出す
る炭酸成分検出手段を備えており、前記蒸留機構部は、
(a)水などの低沸点不純分、及び、レジスト剥離液成分
を蒸発させ、塩又は炭酸アルカリなどの無機成分及びレ
ジスト成分を釜残として分離する蒸発機構部と、(b)蒸
発機構部で発生した蒸発ベーパを精留して、水などの低
沸点不純分と、レジスト剥離液成分を分離する精留機構
部とを備えていることを特徴としている。
【0028】アルカリ添加機構部が酸性ガス成分検出手
段、又は炭酸成分検出手段を備えており、蒸留機構部が
蒸発機構部と、蒸発機構部で発生した蒸発ベーパを精留
して、水などの低沸点不純分と、レジスト剥離液成分を
分離する精留機構部とを備えている構成とした場合、本
願発明のレジスト剥離液の再生回収方法をより確実に実
施して、本願発明をさらに実効あらしめることができ
る。
段、又は炭酸成分検出手段を備えており、蒸留機構部が
蒸発機構部と、蒸発機構部で発生した蒸発ベーパを精留
して、水などの低沸点不純分と、レジスト剥離液成分を
分離する精留機構部とを備えている構成とした場合、本
願発明のレジスト剥離液の再生回収方法をより確実に実
施して、本願発明をさらに実効あらしめることができ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を示
して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
【0030】この実施形態では、液晶デバイスの製造工
程において、レジストの剥離除去(洗浄)に用いられた
使用済レジスト剥離液から、レジスト成分、水分、炭酸
成分を除去してレジスト剥離液を再生回収する場合を例
にとって説明する。
程において、レジストの剥離除去(洗浄)に用いられた
使用済レジスト剥離液から、レジスト成分、水分、炭酸
成分を除去してレジスト剥離液を再生回収する場合を例
にとって説明する。
【0031】なお、この実施形態における処理対象液で
ある使用済レジスト剥離液は、モノエタノールアミン
(MEA)を主成分とし、これにジメチルスルホキシド
(DMSO)を所定の割合(MEA:DMSO=7:3
(重量比))となるように配合したものである。
ある使用済レジスト剥離液は、モノエタノールアミン
(MEA)を主成分とし、これにジメチルスルホキシド
(DMSO)を所定の割合(MEA:DMSO=7:3
(重量比))となるように配合したものである。
【0032】また、上記レジスト剥離液により剥離除去
されたレジストは、フェノール樹脂の1種であるノボラ
ック樹脂を主成分とするレジスト(フォトレジスト)で
ある。
されたレジストは、フェノール樹脂の1種であるノボラ
ック樹脂を主成分とするレジスト(フォトレジスト)で
ある。
【0033】また、使用済レジスト剥離液の概略組成
は、以下の通りである。 MEA :60〜80質量% DMSO :20〜40質量% レジスト成分 :0.5〜5質量% 水分 :2〜8質量% 炭酸成分(CO3換算) :0.5〜2質量%
は、以下の通りである。 MEA :60〜80質量% DMSO :20〜40質量% レジスト成分 :0.5〜5質量% 水分 :2〜8質量% 炭酸成分(CO3換算) :0.5〜2質量%
【0034】また、図1は、この実施形態において用い
たレジスト剥離液の再生回収装置の構成を示す図であ
る。このレジスト剥離液の再生回収装置は、使用済レジ
スト剥離液(以下、単に「使用済剥離液」ともいう)に
水酸化アルカリを添加して、使用済剥離液中の炭酸成分
を炭酸アルカリとして固定する水酸化アルカリ添加機構
部Aと、炭酸成分を炭酸アルカリとして固定した後の使
用済レジスト剥離液を蒸留して、レジスト剥離液成分を
分離、回収する蒸留機構部Bとを具備している。
たレジスト剥離液の再生回収装置の構成を示す図であ
る。このレジスト剥離液の再生回収装置は、使用済レジ
スト剥離液(以下、単に「使用済剥離液」ともいう)に
水酸化アルカリを添加して、使用済剥離液中の炭酸成分
を炭酸アルカリとして固定する水酸化アルカリ添加機構
部Aと、炭酸成分を炭酸アルカリとして固定した後の使
用済レジスト剥離液を蒸留して、レジスト剥離液成分を
分離、回収する蒸留機構部Bとを具備している。
【0035】水酸化アルカリ添加機構部Aは、添加槽
1、撹拌手段2、使用済剥離液供給ライン3,NaOH
水溶液供給ライン4を備えているとともに、使用済剥離
液中の炭酸成分濃度を検出するための炭酸成分検出手段
5を備えており、使用済剥離液に、所定量の水酸化アル
カリ(この実施形態ではNaOHを水に溶解したNaO
H水溶液(NaOH濃度=48質量%))を添加するこ
とにより、使用済剥離液中の炭酸成分を炭酸アルカリと
して固定することができるように構成されている。な
お、NaOH濃度は、上記の濃度に限定されるものでは
なく、適宜好ましい濃度を選択することが可能である。
1、撹拌手段2、使用済剥離液供給ライン3,NaOH
水溶液供給ライン4を備えているとともに、使用済剥離
液中の炭酸成分濃度を検出するための炭酸成分検出手段
5を備えており、使用済剥離液に、所定量の水酸化アル
カリ(この実施形態ではNaOHを水に溶解したNaO
H水溶液(NaOH濃度=48質量%))を添加するこ
とにより、使用済剥離液中の炭酸成分を炭酸アルカリと
して固定することができるように構成されている。な
お、NaOH濃度は、上記の濃度に限定されるものでは
なく、適宜好ましい濃度を選択することが可能である。
【0036】なお、添加槽1の構造や攪拌手段2の構成
などには特別の制約はなく、種々の構造や構成のものを
用いることが可能であり、また、添加槽を設けず、ライ
ンミキサーを配設して、使用済剥離液供給ライン3中で
NaOH水溶液の添加、混合を行うように構成すること
も可能である。また、添加槽1とは別に、水酸化アルカ
リが添加され、炭酸成分が炭酸アルカリとして固定され
た使用済剥離液を貯めるためのクッションタンク(図示
せず)を設け、このクッションタンクに貯められた使用
済剥離液を蒸留機構部Bに供給するように構成すること
も可能である。
などには特別の制約はなく、種々の構造や構成のものを
用いることが可能であり、また、添加槽を設けず、ライ
ンミキサーを配設して、使用済剥離液供給ライン3中で
NaOH水溶液の添加、混合を行うように構成すること
も可能である。また、添加槽1とは別に、水酸化アルカ
リが添加され、炭酸成分が炭酸アルカリとして固定され
た使用済剥離液を貯めるためのクッションタンク(図示
せず)を設け、このクッションタンクに貯められた使用
済剥離液を蒸留機構部Bに供給するように構成すること
も可能である。
【0037】また、使用済剥離液中の炭酸成分濃度を検
出するための炭酸成分検出手段5の構成についても、特
に制約はなく、中和滴定、電位差滴定、pH測定などの
原理を利用した、連続式あるいは非連続式の種々の測定
方法を採用することが可能である。また、水酸化アルカ
リ添加機構部Aに供給する前に予め炭酸成分濃度を測定
しておく方法をとることも可能である。
出するための炭酸成分検出手段5の構成についても、特
に制約はなく、中和滴定、電位差滴定、pH測定などの
原理を利用した、連続式あるいは非連続式の種々の測定
方法を採用することが可能である。また、水酸化アルカ
リ添加機構部Aに供給する前に予め炭酸成分濃度を測定
しておく方法をとることも可能である。
【0038】また、蒸留機構部Bは、水や溶剤などの低
沸点不純分、及び、モノエタノールアミンを主成分の1
つとして含有するレジスト剥離液成分を蒸発させ、炭酸
アルカリなどの無機成分及びレジスト成分を釜残として
分離する蒸発機構部B1と、蒸発機構部B1で発生した
蒸発ベーパを精留して、水や溶剤などの低沸点不純分
と、モノエタノールアミンを主成分の1つとして含有す
るレジスト剥離液成分を分離する精留機構部B2を備え
ている。なお、蒸発機構部B1と精留機構部B2は、そ
れぞれが、蒸留機構部Bの前段と後段を構成している。
沸点不純分、及び、モノエタノールアミンを主成分の1
つとして含有するレジスト剥離液成分を蒸発させ、炭酸
アルカリなどの無機成分及びレジスト成分を釜残として
分離する蒸発機構部B1と、蒸発機構部B1で発生した
蒸発ベーパを精留して、水や溶剤などの低沸点不純分
と、モノエタノールアミンを主成分の1つとして含有す
るレジスト剥離液成分を分離する精留機構部B2を備え
ている。なお、蒸発機構部B1と精留機構部B2は、そ
れぞれが、蒸留機構部Bの前段と後段を構成している。
【0039】前段である蒸発機構部B1は、供給された
使用済剥離液を減圧下においてスチームにより間接加熱
し、沸騰させて不純分である低沸点不純分とともに、回
収すべきレジスト剥離液成分(溶剤)を蒸発ベーパとす
る機構部であり、使用済剥離液を加熱蒸発させる加熱蒸
発部(ヒータ)11と、加熱蒸発部11で発生した、未
蒸発の使用済剥離液のミストを含む蒸発ベーパ(低沸点
不純分及びレジスト剥離液成分のベーパ)を導き、レジ
ストなどの非揮発性不純分を含むミストを分離除去する
セパレータ12とを備えている。
使用済剥離液を減圧下においてスチームにより間接加熱
し、沸騰させて不純分である低沸点不純分とともに、回
収すべきレジスト剥離液成分(溶剤)を蒸発ベーパとす
る機構部であり、使用済剥離液を加熱蒸発させる加熱蒸
発部(ヒータ)11と、加熱蒸発部11で発生した、未
蒸発の使用済剥離液のミストを含む蒸発ベーパ(低沸点
不純分及びレジスト剥離液成分のベーパ)を導き、レジ
ストなどの非揮発性不純分を含むミストを分離除去する
セパレータ12とを備えている。
【0040】なお、炭酸アルカリ、過剰の水酸化アルカ
リなどの無機成分及びレジスト成分は、その他の非揮発
性の成分とともに蒸発しないで釜残として液(レジスト
廃液)側に残り、レジスト廃液は、ポンプで装置外へ取
り出される。このときのレジスト廃液には、流動性を保
つためにいくらかのレジスト剥離液成分が含まれるよう
に蒸発量が制御される。
リなどの無機成分及びレジスト成分は、その他の非揮発
性の成分とともに蒸発しないで釜残として液(レジスト
廃液)側に残り、レジスト廃液は、ポンプで装置外へ取
り出される。このときのレジスト廃液には、流動性を保
つためにいくらかのレジスト剥離液成分が含まれるよう
に蒸発量が制御される。
【0041】また、この実施形態のレジスト剥離液の再
生回収装置においては、加熱蒸発部11に、液膜降下式
蒸発器が用いられており、供給された使用済剥離液は,
この液膜降下式蒸発器(のチューブ11aの内面)を膜
状に自然落下する間に,チューブ11aの外側に供給さ
れたスチームの潜熱によって間接加熱され、濃縮され
る。なお、チューブ11aの長さや本数は処理能力に合
わせて選択決定する。また、セパレータ12内には、ミ
スト分離性能に優れた充填物(ミストキャッチャ)13
が配設されている。
生回収装置においては、加熱蒸発部11に、液膜降下式
蒸発器が用いられており、供給された使用済剥離液は,
この液膜降下式蒸発器(のチューブ11aの内面)を膜
状に自然落下する間に,チューブ11aの外側に供給さ
れたスチームの潜熱によって間接加熱され、濃縮され
る。なお、チューブ11aの長さや本数は処理能力に合
わせて選択決定する。また、セパレータ12内には、ミ
スト分離性能に優れた充填物(ミストキャッチャ)13
が配設されている。
【0042】蒸留機構部Bの後段である精留機構部B2
は,水分を主体とした低沸点不純分を除去するために連
続精留を行う機構部であり、精留塔21と、リボイラ2
2と、凝縮器23を備えている。
は,水分を主体とした低沸点不純分を除去するために連
続精留を行う機構部であり、精留塔21と、リボイラ2
2と、凝縮器23を備えている。
【0043】この精留機構部B2において、水とレジス
ト剥離液成分からなる混合蒸気は、前段である蒸発機構
部B1のセパレータ12から、精留塔21の中央部に蒸
気のままで供給され、水分を主体とした低沸点不純分が
塔頂側から取り出されて凝縮器23により凝縮されると
ともに、低沸点不純分が除去されたレジスト剥離液成分
(再生液)が塔底側から取り出されるように構成されて
いる。
ト剥離液成分からなる混合蒸気は、前段である蒸発機構
部B1のセパレータ12から、精留塔21の中央部に蒸
気のままで供給され、水分を主体とした低沸点不純分が
塔頂側から取り出されて凝縮器23により凝縮されると
ともに、低沸点不純分が除去されたレジスト剥離液成分
(再生液)が塔底側から取り出されるように構成されて
いる。
【0044】なお、この実施形態のレジスト剥離液の再
生回収装置において、精留塔21の上部の濃縮部21a
及び下部の回収部21bはいずれも充填物24が充填さ
れた充填塔となっている。また、リボイラ22は前段で
ある蒸発機構部B1の加熱蒸発部(ヒータ)11と同様
の構成の液膜降下式蒸発器が使用されており、凝縮器2
3としては、縦型の多管式熱交換器が使用されている。
生回収装置において、精留塔21の上部の濃縮部21a
及び下部の回収部21bはいずれも充填物24が充填さ
れた充填塔となっている。また、リボイラ22は前段で
ある蒸発機構部B1の加熱蒸発部(ヒータ)11と同様
の構成の液膜降下式蒸発器が使用されており、凝縮器2
3としては、縦型の多管式熱交換器が使用されている。
【0045】次に、このように構成されたレジスト剥離
液の再生回収装置を用いてレジスト剥離液を再生回収す
る方法について説明する。
液の再生回収装置を用いてレジスト剥離液を再生回収す
る方法について説明する。
【0046】まず、水酸化アルカリ添加機構部Aにお
いて、使用済剥離液中の炭酸成分がNa2CO3として固
定され、かつ、過剰のNaOHがほとんど存在しないよ
うに、炭酸成分1モルに対して、2モルのNaOHを添
加して炭酸成分をNa2CO3として固定する。 それから、蒸留機構部Bの前段である蒸発機構部B1
において、炭酸成分が固定された使用済剥離液を連続的
に蒸発処理することにより、Na2CO3やレジスト成分
を釜残として分離する一方、レジスト剥離液成分や水な
どの低沸点不純分を蒸発させる。 そして、蒸発機構部B1で蒸発させた蒸発ベーパを、
蒸留機構部Bの後段である精留機構部B2の精留塔21
に供給し、水分を主体とした低沸点不純分を塔頂側から
取り出して分離するとともに、モノエタノールアミンを
主成分の1つとして含有するレジスト剥離液成分を塔底
側から回収する。
いて、使用済剥離液中の炭酸成分がNa2CO3として固
定され、かつ、過剰のNaOHがほとんど存在しないよ
うに、炭酸成分1モルに対して、2モルのNaOHを添
加して炭酸成分をNa2CO3として固定する。 それから、蒸留機構部Bの前段である蒸発機構部B1
において、炭酸成分が固定された使用済剥離液を連続的
に蒸発処理することにより、Na2CO3やレジスト成分
を釜残として分離する一方、レジスト剥離液成分や水な
どの低沸点不純分を蒸発させる。 そして、蒸発機構部B1で蒸発させた蒸発ベーパを、
蒸留機構部Bの後段である精留機構部B2の精留塔21
に供給し、水分を主体とした低沸点不純分を塔頂側から
取り出して分離するとともに、モノエタノールアミンを
主成分の1つとして含有するレジスト剥離液成分を塔底
側から回収する。
【0047】上記のようにして、使用済レジスト剥離液
を処理することにより、炭酸成分をほとんど含まないレ
ジスト剥離液(成分)を効率よく再生回収することがで
きた。なお、具体的には、上述のように、炭酸成分(C
O3換算)を、0.5〜2質量%含有する使用済レジス
ト剥離液から、炭酸成分(CO3換算)を、0.05〜
0.1質量%程度しか含有しないレジスト剥離液(成
分)を回収することができた。また、上記実施形態で
は、蒸留機構部Bが連続式に構成されていることから、
設備の大型化を抑制することができた。
を処理することにより、炭酸成分をほとんど含まないレ
ジスト剥離液(成分)を効率よく再生回収することがで
きた。なお、具体的には、上述のように、炭酸成分(C
O3換算)を、0.5〜2質量%含有する使用済レジス
ト剥離液から、炭酸成分(CO3換算)を、0.05〜
0.1質量%程度しか含有しないレジスト剥離液(成
分)を回収することができた。また、上記実施形態で
は、蒸留機構部Bが連続式に構成されていることから、
設備の大型化を抑制することができた。
【0048】なお、上記実施形態では、精留機構部B2
において、精留塔21の塔頂から水分を主体とした低沸
点不純分を取り出すとともに、低沸点不純分が除去され
たレジスト剥離液成分(再生液)を塔底から取り出すよ
うに構成しているが、精留塔21の回収部21bの途中
から、低沸点不純分が除去されたレジスト剥離液成分
(再生液)を取り出すように構成することも可能であ
る。このように、回収部21bの途中から、レジスト剥
離液成分(再生液)を取り出すようにした場合、例え
ば、蒸留操作時の熱などで重合物などが生成するような
場合に、重合物(高沸点不純分)の混入を抑制、防止す
ることが可能になる。
において、精留塔21の塔頂から水分を主体とした低沸
点不純分を取り出すとともに、低沸点不純分が除去され
たレジスト剥離液成分(再生液)を塔底から取り出すよ
うに構成しているが、精留塔21の回収部21bの途中
から、低沸点不純分が除去されたレジスト剥離液成分
(再生液)を取り出すように構成することも可能であ
る。このように、回収部21bの途中から、レジスト剥
離液成分(再生液)を取り出すようにした場合、例え
ば、蒸留操作時の熱などで重合物などが生成するような
場合に、重合物(高沸点不純分)の混入を抑制、防止す
ることが可能になる。
【0049】また、上記実施形態では、連続式のレジス
ト剥離液の再生回収装置を例にとって説明したが、本願
発明においては、炭酸成分を炭酸アルカリとして固定す
るアルカリ添加工程、及び炭酸成分を炭酸アルカリとし
て固定した後の使用済レジスト剥離液を蒸留する蒸留回
収工程のそれぞれを回分式とすることも可能であり、ま
た、いずれか一方のみを回分式とすることも可能であ
る。
ト剥離液の再生回収装置を例にとって説明したが、本願
発明においては、炭酸成分を炭酸アルカリとして固定す
るアルカリ添加工程、及び炭酸成分を炭酸アルカリとし
て固定した後の使用済レジスト剥離液を蒸留する蒸留回
収工程のそれぞれを回分式とすることも可能であり、ま
た、いずれか一方のみを回分式とすることも可能であ
る。
【0050】また、上記実施形態では、炭酸成分を固定
するための水酸化アルカリとして、NaOHを用いた場
合について説明したが、NaOHの代わりにKOHなど
の他の水酸化アルカリを用いることも可能である。
するための水酸化アルカリとして、NaOHを用いた場
合について説明したが、NaOHの代わりにKOHなど
の他の水酸化アルカリを用いることも可能である。
【0051】また、上記実施形態では、加熱蒸発部(ヒ
ータ)11と、リボイラ22に、液膜降下式蒸発器を用
いているが、他のタイプの蒸発器を用いることも可能で
ある。
ータ)11と、リボイラ22に、液膜降下式蒸発器を用
いているが、他のタイプの蒸発器を用いることも可能で
ある。
【0052】また、上記実施形態では、精留塔21の濃
縮部21a及び回収部21bが充填塔である場合を例に
とって説明したが、棚段塔、濡れ壁等、他の型式とする
ことも可能である。
縮部21a及び回収部21bが充填塔である場合を例に
とって説明したが、棚段塔、濡れ壁等、他の型式とする
ことも可能である。
【0053】また、上記実施形態では、レジストの剥離
除去(洗浄)に用いられた使用済レジスト剥離液から、
レジスト成分、水分、炭酸成分を除去してレジスト剥離
液を再生回収する場合を例にとって説明したが、本願発
明は、炭酸成分(広義には酸性ガス成分に含まれる)以
外の酸性ガス成分を含む使用済レジスト剥離液から、レ
ジスト成分、水分、酸性ガス成分などを除去して、レジ
スト剥離液を再生回収する場合にも、同様に適用するこ
とが可能であり、その場合にも、上記実施形態の場合と
同様の効果が得られる。
除去(洗浄)に用いられた使用済レジスト剥離液から、
レジスト成分、水分、炭酸成分を除去してレジスト剥離
液を再生回収する場合を例にとって説明したが、本願発
明は、炭酸成分(広義には酸性ガス成分に含まれる)以
外の酸性ガス成分を含む使用済レジスト剥離液から、レ
ジスト成分、水分、酸性ガス成分などを除去して、レジ
スト剥離液を再生回収する場合にも、同様に適用するこ
とが可能であり、その場合にも、上記実施形態の場合と
同様の効果が得られる。
【0054】本願発明は、さらにその他の点においても
上記実施形態に限定されるものではなく、炭酸成分を炭
酸アルカリとして固定するアルカリ添加機構部や、剥離
液を蒸留する蒸留機構部などの構成に関し、発明の要旨
の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可
能である。
上記実施形態に限定されるものではなく、炭酸成分を炭
酸アルカリとして固定するアルカリ添加機構部や、剥離
液を蒸留する蒸留機構部などの構成に関し、発明の要旨
の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可
能である。
【0055】
【発明の効果】上述のように、本願発明(請求項1)の
レジスト剥離液の再生回収方法は、使用済レジスト剥離
液に水酸化アルカリを添加して、使用済レジスト剥離液
中の酸性ガス成分を塩として固定した状態で、蒸留操作
を行うことにより、例えば、塩、水酸化アルカリなどの
無機成分及びレジスト成分を釜残として分離するととも
に、蒸発ベーパ中の水などを低沸点不純分として分離す
るようにしているので、レジスト成分、水分、酸性ガス
成分をほとんど含まない、モノエタノールアミンを主成
分とするレジスト剥離液成分を効率よく再生回収するこ
とができる。
レジスト剥離液の再生回収方法は、使用済レジスト剥離
液に水酸化アルカリを添加して、使用済レジスト剥離液
中の酸性ガス成分を塩として固定した状態で、蒸留操作
を行うことにより、例えば、塩、水酸化アルカリなどの
無機成分及びレジスト成分を釜残として分離するととも
に、蒸発ベーパ中の水などを低沸点不純分として分離す
るようにしているので、レジスト成分、水分、酸性ガス
成分をほとんど含まない、モノエタノールアミンを主成
分とするレジスト剥離液成分を効率よく再生回収するこ
とができる。
【0056】また、本願発明(請求項2)のレジスト剥
離液の再生回収方法は、使用済レジスト剥離液に水酸化
アルカリを添加して、使用済レジスト剥離液中の炭酸成
分を炭酸アルカリとして固定した状態で、蒸留操作を行
うようにしているので、例えば、炭酸アルカリ、水酸化
アルカリなどの無機成分及びレジスト成分を釜残として
分離するとともに、蒸発ベーパ中の水などを低沸点不純
分として分離するようにしているので、レジスト成分、
水分、炭酸成分をほとんど含まない、モノエタノールア
ミンを主成分とするレジスト剥離液成分を効率よく再生
回収することが可能になる。
離液の再生回収方法は、使用済レジスト剥離液に水酸化
アルカリを添加して、使用済レジスト剥離液中の炭酸成
分を炭酸アルカリとして固定した状態で、蒸留操作を行
うようにしているので、例えば、炭酸アルカリ、水酸化
アルカリなどの無機成分及びレジスト成分を釜残として
分離するとともに、蒸発ベーパ中の水などを低沸点不純
分として分離するようにしているので、レジスト成分、
水分、炭酸成分をほとんど含まない、モノエタノールア
ミンを主成分とするレジスト剥離液成分を効率よく再生
回収することが可能になる。
【0057】また、本願発明においては、水酸化アルカ
リとして、種々のものを用いることが可能であるが、請
求項3のレジスト剥離液の再生回収方法のように、水酸
化カリウム及び水酸化ナトリウムのうちの少なくとも1
つを用いることにより、コストの大幅な増大を招くこと
なく、酸性ガス成分又は炭酸成分を確実に固定して除去
することが可能になり、本願発明をより実効あらしめる
ことができる。
リとして、種々のものを用いることが可能であるが、請
求項3のレジスト剥離液の再生回収方法のように、水酸
化カリウム及び水酸化ナトリウムのうちの少なくとも1
つを用いることにより、コストの大幅な増大を招くこと
なく、酸性ガス成分又は炭酸成分を確実に固定して除去
することが可能になり、本願発明をより実効あらしめる
ことができる。
【0058】また、請求項4のレジスト剥離液の再生回
収方法のように、水酸化アルカリは、種々の態様で添加
することが可能であり、具体的には、固体、水溶液又は
有機溶媒溶液として添加することが可能である。
収方法のように、水酸化アルカリは、種々の態様で添加
することが可能であり、具体的には、固体、水溶液又は
有機溶媒溶液として添加することが可能である。
【0059】また、請求項5のレジスト剥離液の再生回
収方法のように、水酸化アルカリの添加量を、酸性ガス
成分を塩として固定するのに必要な理論量、又は炭酸成
分を炭酸アルカリとして固定するのに必要な理論量の1
〜1.5倍の範囲とした場合、確実に酸性ガス成分又は
炭酸成分を固定することが可能になるとともに、過剰の
水酸化アルカリ量が多くなりすぎることを抑制して、レ
ジスト剥離液成分への水酸化アルカリの悪影響を回避す
ることが可能になり、信頼性を向上させることが可能に
なる。
収方法のように、水酸化アルカリの添加量を、酸性ガス
成分を塩として固定するのに必要な理論量、又は炭酸成
分を炭酸アルカリとして固定するのに必要な理論量の1
〜1.5倍の範囲とした場合、確実に酸性ガス成分又は
炭酸成分を固定することが可能になるとともに、過剰の
水酸化アルカリ量が多くなりすぎることを抑制して、レ
ジスト剥離液成分への水酸化アルカリの悪影響を回避す
ることが可能になり、信頼性を向上させることが可能に
なる。
【0060】また、請求項6のレジスト剥離液の再生回
収方法のように、酸性ガス成分を塩として固定した使用
済レジスト剥離液、又は炭酸成分を炭酸アルカリとして
固定した使用済レジスト剥離液を、蒸留回収工程におい
て、連続式又は回分式に蒸留することにより、塩又は炭
酸アルカリなどの無機成分及びレジスト成分を釜残とし
て分離する一方、蒸発ベーパを精留塔に供給し、水や溶
剤などの低沸点不純分を分離してレジスト剥離液成分を
回収するようにした場合、効率よくレジスト剥離液成分
を再生回収することが可能になる。
収方法のように、酸性ガス成分を塩として固定した使用
済レジスト剥離液、又は炭酸成分を炭酸アルカリとして
固定した使用済レジスト剥離液を、蒸留回収工程におい
て、連続式又は回分式に蒸留することにより、塩又は炭
酸アルカリなどの無機成分及びレジスト成分を釜残とし
て分離する一方、蒸発ベーパを精留塔に供給し、水や溶
剤などの低沸点不純分を分離してレジスト剥離液成分を
回収するようにした場合、効率よくレジスト剥離液成分
を再生回収することが可能になる。
【0061】また、請求項7のレジスト剥離液の再生回
収方法のように、精留塔において、水や溶剤などの低沸
点不純分を分離して、レジスト剥離液を回収するにあた
って、精留塔回収部の途中からレジスト剥離液成分を抜
き出すようにした場合、例えば、蒸留操作時の熱などで
重合物などが生成するような場合においても、有害な高
沸点成分(重合物)が混入することを抑制、防止できる
ようになり、本願発明をより実効あらしめることができ
る。
収方法のように、精留塔において、水や溶剤などの低沸
点不純分を分離して、レジスト剥離液を回収するにあた
って、精留塔回収部の途中からレジスト剥離液成分を抜
き出すようにした場合、例えば、蒸留操作時の熱などで
重合物などが生成するような場合においても、有害な高
沸点成分(重合物)が混入することを抑制、防止できる
ようになり、本願発明をより実効あらしめることができ
る。
【0062】また、本願発明(請求項8)のレジスト剥
離液の再生回収装置は、使用済レジスト剥離液に水酸化
アルカリを添加して、使用済レジスト剥離液中の酸性ガ
ス成分を塩として固定し、又は炭酸成分を炭酸アルカリ
として固定するアルカリ添加機構部と、酸性ガス成分を
塩として固定した後の酸性ガス成分固定剥離液、又は炭
酸成分を炭酸アルカリとして固定した後の炭酸成分固定
剥離液を蒸留することにより、レジスト剥離液成分を分
離して回収する蒸留機構部とを備えているので、本願発
明のレジスト剥離液の再生回収方法を確実に実施して、
本願発明を実効あらしめることが可能になる。
離液の再生回収装置は、使用済レジスト剥離液に水酸化
アルカリを添加して、使用済レジスト剥離液中の酸性ガ
ス成分を塩として固定し、又は炭酸成分を炭酸アルカリ
として固定するアルカリ添加機構部と、酸性ガス成分を
塩として固定した後の酸性ガス成分固定剥離液、又は炭
酸成分を炭酸アルカリとして固定した後の炭酸成分固定
剥離液を蒸留することにより、レジスト剥離液成分を分
離して回収する蒸留機構部とを備えているので、本願発
明のレジスト剥離液の再生回収方法を確実に実施して、
本願発明を実効あらしめることが可能になる。
【0063】また、請求項9のレジスト剥離液の再生回
収装置のように、アルカリ添加機構部が酸性ガス成分検
出手段、又は炭酸成分検出手段を備えており、蒸留機構
部が蒸発機構部と、蒸発機構部で発生した蒸発ベーパを
精留して、水などの低沸点不純分と、レジスト剥離液成
分を分離する精留機構部とを備えている構成とした場
合、本願発明のレジスト剥離液の再生回収方法をより確
実に実施して、本願発明をさらに実効あらしめることが
可能になる。
収装置のように、アルカリ添加機構部が酸性ガス成分検
出手段、又は炭酸成分検出手段を備えており、蒸留機構
部が蒸発機構部と、蒸発機構部で発生した蒸発ベーパを
精留して、水などの低沸点不純分と、レジスト剥離液成
分を分離する精留機構部とを備えている構成とした場
合、本願発明のレジスト剥離液の再生回収方法をより確
実に実施して、本願発明をさらに実効あらしめることが
可能になる。
【図1】本願発明の一実施形態にかかるレジスト剥離液
の再生回収方法を実施するために用いた装置の構成を示
す図である。
の再生回収方法を実施するために用いた装置の構成を示
す図である。
A 水酸化アルカリ添加機構部 B 蒸留機構部 B1 蒸発機構部 B2 精留機構部 1 添加槽 2 撹拌手段 3 使用済剥離液供給ライン 4 NaOH水溶液供給ライン 5 炭酸成分検出手段 11 加熱蒸発部(ヒータ) 11a チューブ 12 セパレータ 13 充填物(ミストキャッチャ) 21 精留塔 21a 濃縮部 21b 回収部 22 リボイラ 23 凝縮器 24 充填物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 謙介 兵庫県尼崎市杭瀬寺島2丁目1番2号 木 村化工機株式会社内 (72)発明者 吉田 博一 兵庫県尼崎市杭瀬寺島2丁目1番2号 木 村化工機株式会社内 (72)発明者 立野 隆彦 兵庫県尼崎市杭瀬寺島2丁目1番2号 木 村化工機株式会社内 (72)発明者 渋谷 輝之 大阪市中央区内平野町3−2−12 林純薬 工業株式会社内 (72)発明者 玉木 良夫 大阪市城東区東中浜3−21−7 林純薬工 業株式会社城東工場内 Fターム(参考) 2H096 AA27 LA02 LA25 4D076 AA12 AA22 AA24 BA13 BB04 BC02 FA31 HA05 JA10 4G075 AA04 AA13 AA65 CA51 DA01
Claims (9)
- 【請求項1】モノエタノールアミンを主成分の1つとし
て含有するレジスト剥離液を用いてレジストの剥離除去
を行った後の、使用済レジスト剥離液を再生回収する方
法であって、 使用済レジスト剥離液に水酸化アルカリを添加して、使
用済レジスト剥離液中の酸性ガス成分を塩として固定す
るアルカリ添加工程と、 酸性ガス成分を塩として固定した後の使用済レジスト剥
離液を蒸留することにより、レジスト剥離液成分を分離
して回収する蒸留回収工程とを具備することを特徴とす
るレジスト剥離液の再生回収方法。 - 【請求項2】モノエタノールアミンを主成分の1つとし
て含有するレジスト剥離液を用いてレジストの剥離除去
を行った後の、使用済レジスト剥離液を再生回収する方
法であって、 使用済レジスト剥離液に水酸化アルカリを添加して、使
用済レジスト剥離液中の炭酸成分を炭酸アルカリとして
固定するアルカリ添加工程と、 炭酸成分を炭酸アルカリとして固定した後の使用済レジ
スト剥離液を蒸留することにより、レジスト剥離液成分
を分離して回収する蒸留回収工程とを具備することを特
徴とするレジスト剥離液の再生回収方法。 - 【請求項3】前記水酸化アルカリが、水酸化カリウム及
び/又は水酸化ナトリウムであることを特徴とする請求
項1又は2記載のレジスト剥離液の再生回収方法。 - 【請求項4】前記水酸化アルカリを、固体、水溶液及び
有機溶媒溶液のうちの少なくともいずれか1つとして添
加することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
のレジスト剥離液の再生回収方法。 - 【請求項5】使用済レジスト剥離液への前記水酸化アル
カリの添加量を、前記酸性ガス成分を塩として固定する
のに必要な理論量、又は前記炭酸成分を炭酸アルカリと
して固定するのに必要な理論量の1〜1.5倍の範囲と
することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
レジスト剥離液の再生回収方法。 - 【請求項6】前記酸性ガス成分を塩として固定した使用
済レジスト剥離液、又は前記炭酸成分を炭酸アルカリと
して固定した使用済レジスト剥離液を、前記蒸留回収工
程において、連続式又は回分式に蒸留することにより、
塩又は炭酸アルカリなどの無機成分及びレジスト成分を
釜残として分離する一方、蒸発ベーパを精留塔に供給
し、水などの低沸点不純分を分離して、レジスト剥離液
成分を回収することを特徴とする請求項1〜5のいずれ
かに記載のレジスト剥離液の再生回収方法。 - 【請求項7】前記蒸発ベーパを精留塔に供給し、水など
の低沸点不純分を分離して、レジスト剥離液成分を回収
するにあたって、精留塔回収部の途中から、レジスト剥
離液成分を抜き出すようにしたことを特徴とする請求項
6記載のレジスト剥離液の再生回収方法。 - 【請求項8】モノエタノールアミンを主成分の1つとし
て含有するレジスト剥離液を用いてレジストの剥離除去
を行った後の、使用済レジスト剥離液を再生回収するた
めの装置であって、 使用済レジスト剥離液に水酸化アルカリを添加して、使
用済レジスト剥離液中の酸性ガス成分を塩として固定
し、又は炭酸成分を炭酸アルカリとして固定するアルカ
リ添加機構部と、 酸性ガス成分を塩として固定した後の酸性ガス成分固定
剥離液、又は炭酸成分を炭酸アルカリとして固定した後
の炭酸成分固定剥離液を蒸留することにより、レジスト
剥離液成分を分離して回収する蒸留機構部とを具備する
ことを特徴とするレジスト剥離液の再生回収装置。 - 【請求項9】前記アルカリ添加機構部は、酸性ガス成分
を塩として固定し、又は炭酸成分を炭酸アルカリとして
固定するために必要な水酸化アルカリの量を求めるため
に、使用済レジスト剥離液中の酸性ガス成分濃度を検出
する酸性ガス成分検出手段、又は炭酸成分濃度を検出す
る炭酸成分検出手段を備えており、 前記蒸留機構部は、(a)水などの低沸点不純分、及び、
レジスト剥離液成分を蒸発させ、塩又は炭酸アルカリな
どの無機成分及びレジスト成分を釜残として分離する蒸
発機構部と、(b)蒸発機構部で発生した蒸発ベーパを精
留して、水などの低沸点不純分と、レジスト剥離液成分
を分離する精留機構部とを備えていることを特徴とする
請求項8記載のレジスト剥離液の再生回収装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000324092A JP2002131932A (ja) | 2000-10-24 | 2000-10-24 | レジスト剥離液の再生回収方法及び再生回収装置 |
TW90100863A TW575798B (en) | 2000-10-24 | 2001-01-15 | Method for regenerating and recovering resist removing liquid, and device for regenerating and recovering the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000324092A JP2002131932A (ja) | 2000-10-24 | 2000-10-24 | レジスト剥離液の再生回収方法及び再生回収装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002131932A true JP2002131932A (ja) | 2002-05-09 |
Family
ID=18801676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000324092A Pending JP2002131932A (ja) | 2000-10-24 | 2000-10-24 | レジスト剥離液の再生回収方法及び再生回収装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002131932A (ja) |
TW (1) | TW575798B (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006241088A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Nomura Micro Sci Co Ltd | 炭酸エチレンの再生方法及び再生装置 |
JP2007241277A (ja) * | 2006-03-03 | 2007-09-20 | Dongjin Semichem Co Ltd | レジスト剥離廃液再生方法および再生装置 |
JP2009109559A (ja) * | 2007-10-26 | 2009-05-21 | Nippon Refine Kk | 剥離液廃液からの剥離液の再生方法と再生装置 |
KR100997743B1 (ko) * | 2008-06-25 | 2010-12-01 | 덕산약품공업주식회사 | 포토레지스트 제거용 폐액으로부터 유기용제의 회수 방법 |
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KR101266883B1 (ko) | 2006-03-03 | 2013-05-23 | 주식회사 동진쎄미켐 | 레지스트 박리페액 재생방법 및 재생장치 |
KR101292475B1 (ko) * | 2006-08-29 | 2013-07-31 | 동우 화인켐 주식회사 | 전기분해를 이용한 박리제 재생방법 |
JP2013239480A (ja) * | 2012-05-11 | 2013-11-28 | Kimura Chem Plants Co Ltd | レジスト剥離液の回収方法および回収装置 |
KR20160012721A (ko) * | 2014-07-25 | 2016-02-03 | 덕산실업(주) | 포토레지스트 린스용 신너 폐액의 정제방법 |
CN113009794A (zh) * | 2021-03-05 | 2021-06-22 | 苏州晶洲装备科技有限公司 | 一种光阻剥离液废液循环利用系统 |
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2000
- 2000-10-24 JP JP2000324092A patent/JP2002131932A/ja active Pending
-
2001
- 2001-01-15 TW TW90100863A patent/TW575798B/zh not_active IP Right Cessation
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