JP2002131558A - 光ファイバ素子およびその製造方法 - Google Patents

光ファイバ素子およびその製造方法

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JP2002131558A
JP2002131558A JP2000321687A JP2000321687A JP2002131558A JP 2002131558 A JP2002131558 A JP 2002131558A JP 2000321687 A JP2000321687 A JP 2000321687A JP 2000321687 A JP2000321687 A JP 2000321687A JP 2002131558 A JP2002131558 A JP 2002131558A
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fusion
mode field
field diameter
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Motonori Nakamura
元宣 中村
Osamu Kakazu
修 嘉数
Daisuke Yokota
大介 横田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/255Splicing of light guides, e.g. by fusion or bonding
    • G02B6/2551Splicing of light guides, e.g. by fusion or bonding using thermal methods, e.g. fusion welding by arc discharge, laser beam, plasma torch

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 融着点における接続損失が更に小さい光ファ
イバ素子およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 光ファイバ素子1は、融着点30で互い
に融着接続された第1の光ファイバ10および第2の光
ファイバ20を含んでいる。光ファイバ素子1は、融着
接続前の第1の光ファイバ10のモードフィールド径D
10と第2の光ファイバ20のモードフィールド径D20
の差に応じて、融着接続後の第1の光ファイバ10のモ
ードフィールド径分布D1(L)および第2の光ファイバ
20のモードフィールド径分布D2(L)それぞれが適切
に設定されていることにより、融着点30における接続
損失が更に小さいものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、融着点で互いに融
着接続された第1の光ファイバおよび第2の光ファイバ
を含む光ファイバ素子、および、このような光ファイバ
素子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】第1の光ファイバと第2の光ファイバと
を互い接続するにはコネクタ接続と融着接続とがある
が、一般に、コネクタ接続より融着接続の方が融着点に
おける接続損失が小さいことから、融着接続される場合
が多い。本明細書で言う光ファイバ素子は、融着点で互
いに融着接続された第1の光ファイバおよび第2の光フ
ァイバを含むものであって、その大きさ又は長さを問わ
ない。この光ファイバ素子は、例えば、正分散光ファイ
バと負分散光ファイバとが融着接続された光伝送路、モ
ードフィールド径が大きい光ファイバの下流側にモード
フィールド径が小さい光ファイバが融着接続された光伝
送路、分散補償光ファイバの一端(又は両端)に標準的
なシングルモード光ファイバが融着接続された分散補償
モジュール、光導波領域に屈折率変調による回折格子が
形成された光ファイバと他の光ファイバとが接続された
光学部品、等を含む概念である。
【0003】特に、信号光波長(例えば、1.55μm
や1.3μm)において第1および第2の光ファイバそ
れぞれの融着接続前のモードフィールド径が互いに略等
しい場合には、光ファイバ素子の融着点における接続損
失が小さい。しかし、第1および第2の光ファイバそれ
ぞれの融着接続前のモードフィールド径が互いに異なる
場合には、光ファイバ素子の融着点における接続損失が
大きくなる。
【0004】そこで、後者の場合には、融着工程の後に
加熱工程を行うことで融着点における接続損失を小さく
することが行われている。すなわち、この加熱工程にお
いて、融着点を含む一定範囲の第1および第2の光ファ
イバそれぞれを加熱して、各光ファイバ(主成分が石英
ガラス)に添加されている添加物(例えばGeやF等)
を拡散させ、融着点において第1および第2の光ファイ
バそれぞれのモードフィールド径の差を小さくする。こ
のようにすることで、光ファイバ素子の融着点における
接続損失を小さくすることができる。
【0005】例えば、特開平6−18726号公報に記
載された融着工程後の加熱工程においては、融着点を含
む一定範囲の第1および第2の光ファイバそれぞれを小
型電気炉により加熱し、上記一定範囲における最高温度
を1500℃〜1700℃とし、小型電気炉の両端にお
ける加熱温度を900℃以下としている。また、特開平
4−260007号公報に記載された融着工程後の加熱
工程においては、融着点を含む一定範囲の第1および第
2の光ファイバそれぞれをマイクロトーチにより加熱
し、上記一定範囲における最高温度を1300℃〜15
00℃としている。これらの公報には、加熱工程後の融
着点を含む一定範囲のモードフィールド径の分布が示さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されたものを含め従来の技術では、融着工程後
の加熱工程を行ったとしても、光ファイバ素子の融着点
における接続損失の低減は充分ではなかった。
【0007】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、融着点における接続損失が更に小さい
光ファイバ素子およびその製造方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ファイバ
素子は、融着点で互いに融着接続された第1の光ファイ
バおよび第2の光ファイバを含む光ファイバ素子であっ
て、第1の光ファイバの融着接続前の信号光波長におけ
るモードフィールド径を値D10とし、第2の光ファイバ
の融着接続前の信号光波長におけるモードフィールド径
を値D20とし、融着点から距離L(単位mm)の位置に
おける第1の光ファイバの信号光波長におけるモードフ
ィールド径をD1(L)とし、融着点から距離L(単位m
m)の位置における第2の光ファイバの信号光波長にお
けるモードフィールド径をD2(L)とする。
【0009】そして、本発明に係る光ファイバ素子は、
値D10と値D20との差が2μm以上であり、 D1(L)−D10≦0.1μm(ただし、L≧5) D2(L)−D20≦0.1μm(ただし、L≧5) (D1(0)−D1(2))/2≦1.5μm/mm (D2(0)−D2(2))/2≦1.5μm/mm (D1(0)−D1(3))/3≦2.5μm/mm (D2(0)−D2(3))/3≦2.5μm/mm なる関係式を満たすことを特徴とする。
【0010】或いは、本発明に係る光ファイバ素子は、
値D10と値D20との差が2μm以上であり、 D1(L)−D10≦0.1μm(ただし、L≧5) D2(L)−D20≦0.1μm(ただし、L≧5) (D1(0)−D1(2))/2≦1.0μm/mm (D2(0)−D2(2))/2≦1.0μm/mm なる関係式を満たすことを特徴とする。
【0011】或いは、本発明に係る光ファイバ素子は、
値D10と値D20との差が2μm以下であり、 D1(L)−D10≦0.1μm(ただし、L≧3) D2(L)−D20≦0.1μm(ただし、L≧3) (D1(0)−D1(1))/1≦1.5μm/mm (D2(0)−D2(1))/1≦1.5μm/mm なる関係式を満たすことを特徴とする。
【0012】或いは、本発明に係る光ファイバ素子は、
値D10が値D20より大きく、値D10と値D20との差が2
μm以上であり、 D1(L)−D10≧0.1μm(ただし、L≦3) D1(L)−D10≦0.1μm(ただし、L≧5) なる関係式を満たすことを特徴とする。
【0013】或いは、本発明に係る光ファイバ素子は、
値D10が値D20より大きく、値D10と値D20との差が2
μm以下であり、 D1(L)−D10≧0.1μm(ただし、L≦1.5) D1(L)−D10≦0.1μm(ただし、L≧3.0) なる関係式を満たすことを特徴とする。
【0014】以上のように、本発明に係る光ファイバ素
子は、融着接続前の第1の光ファイバのモードフィール
ド径D10と第2の光ファイバのモードフィールド径D20
との差に応じて、融着接続後の第1の光ファイバのモー
ドフィールド径D1(L)の分布および第2の光ファイバ
のモードフィールド径D2(L)の分布それぞれが適切に
設定されていることにより、融着点における接続損失が
更に小さいものとなる。
【0015】また、本発明に係る光ファイバ素子は、値
10および値D20の何れかが2μm以上7μm以下であ
ることを特徴とする。このように融着接続前のモードフ
ィールド径が小さい場合には、接続損失を充分には低減
できないことがあるが、各光ファイバのモードフィール
ド径の分布が上記のように設定されることで、融着点に
おける接続損失が充分に低減される。
【0016】また、本発明に係る光ファイバ素子は、値
10および値D20の何れかが10μm以上14μm以下
であることを特徴とする。このように融着接続前のモー
ドフィールド径が大きい場合には、モードフィールド径
の不整合が起こり易いが、各光ファイバのモードフィー
ルド径の分布が上記のように設定されることで、融着点
における接続損失が充分に低減される。
【0017】本発明に係る光ファイバ素子製造方法は、
第1の光ファイバおよび第2の光ファイバが融着点で互
いに融着接続された光ファイバ素子を製造する方法であ
って、第1および第2の光ファイバそれぞれの端面を融
着接続する融着工程と、この融着工程の後に第1の光フ
ァイバと第2の光ファイバとの融着点を含む所定範囲を
加熱する加熱工程と、を備える。
【0018】そして、本発明に係る光ファイバ素子製造
方法は、融着接続前の信号光波長における各々のモード
フィールド径の差が2μm以上であるときに、加熱工程
において、第1の光ファイバと第2の光ファイバとの融
着点を含む前後2mmの範囲における最高温度と最低温
度との差を100℃以下として、上記範囲の第1および
第2の光ファイバを加熱することを特徴とする。
【0019】或いは、本発明に係る光ファイバ素子製造
方法は、融着接続前の信号光波長における各々のモード
フィールド径の差が2μm以下であるときに、加熱工程
において、第1の光ファイバと第2の光ファイバとの融
着点を含む前後1mmの範囲における最高温度と最低温
度との差を100℃以下として、上記範囲の第1および
第2の光ファイバを加熱することを特徴とする。
【0020】或いは、本発明に係る光ファイバ素子製造
方法は、融着接続前の信号光波長における各々のモード
フィールド径の差が2μm以上であるときに、加熱工程
において、第1の光ファイバと第2の光ファイバとの融
着点からの距離が1.0mm以下である位置を最高温度
として、融着点を含む所定の範囲の第1および第2の光
ファイバを加熱することを特徴とする。
【0021】或いは、本発明に係る光ファイバ素子製造
方法は、融着接続前の信号光波長における各々のモード
フィールド径の差が2μm以下であるときに、加熱工程
において、第1の光ファイバと第2の光ファイバとの融
着点からの距離が0.5mm以下である位置を最高温度
として、融着点を含む所定の範囲の第1および第2の光
ファイバを加熱することを特徴とする。
【0022】以上のように、本発明に係る光ファイバ素
子製造方法では、融着接続前の第1の光ファイバのモー
ドフィールド径D10と第2の光ファイバのモードフィー
ルド径D20との差に応じて、融着工程後の加熱工程の際
の各光ファイバの温度分布が適切に設定されていること
により、製造される光ファイバ素子の融着点における接
続損失が更に小さいものとなる。
【0023】本発明に係る光ファイバ素子製造方法は、
加熱工程において、可燃性ガスおよび酸素ガスをマイク
ロトーチに供給して形成した火炎を用いて範囲の第1お
よび第2の光ファイバを加熱することを特徴とする。或
いは、加熱工程において、電気ヒータを用いて範囲の第
1および第2の光ファイバを加熱することを特徴とす
る。何れの場合にも、融着工程後の加熱工程の際の各光
ファイバの温度分布を適切に設定する上で好適である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0025】先ず、本発明に係る光ファイバ素子の実施
形態について説明する。図1は、本実施形態に係る光フ
ァイバ素子1の説明図である。この図に示すように、光
ファイバ素子1は、融着点30で互いに融着接続された
第1の光ファイバ10および第2の光ファイバ20を含
んでいる。この図において、第1の光ファイバ10およ
び第2の光ファイバ20それぞれの内部にある破線は、
信号光波長におけるモードフィールド径を示している。
第1の光ファイバ10の融着接続前の信号光波長におけ
るモードフィールド径を値D10とし、第2の光ファイバ
20の融着接続前の信号光波長におけるモードフィール
ド径を値D20とする。また、融着点30から距離L(単
位mm)の位置における第1の光ファイバ10の信号光
波長におけるモードフィールド径をD1(L)とし、融着
点30から距離L(単位mm)の位置における第2の光
ファイバ20の信号光波長におけるモードフィールド径
をD2(L)とする。そして、本実施形態に係る光ファイ
バ素子1は、融着接続前の第1の光ファイバ10のモー
ドフィールド径D10と第2の光ファイバ20のモードフ
ィールド径D20との差に応じて、融着接続後の第1の光
ファイバ10のモードフィールド径D1(L)の分布およ
び第2の光ファイバ20のモードフィールド径D2(L)
の分布それぞれが適切に設定されていることにより、融
着点30における接続損失が更に小さいものとなってい
る。具体的には以下のとおりである。
【0026】本実施形態に係る光ファイバ素子1は、第
1の光ファイバ10および第2の光ファイバ20それぞ
れの融着接続前のモードフィールド径D10,D20の差が
2μm以上であるときには、 D1(L)−D10≦0.1μm(ただし、L≧5) …(1a) D2(L)−D20≦0.1μm(ただし、L≧5) …(1b) (D1(0)−D1(2))/2≦1.5μm/mm …(1c) (D2(0)−D2(2))/2≦1.5μm/mm …(1d) (D1(0)−D1(3))/3≦2.5μm/mm …(1e) (D2(0)−D2(3))/3≦2.5μm/mm …(1f) なる関係式を満たす。すなわち、第1の光ファイバ10
および第2の光ファイバ20それぞれにおいて、融着接
続後のモードフィールド径と融着接続前のモードフィー
ルド径との差が0.1μm以下になる点が、融着点30
からの距離Lが5mm以下である範囲にある((1a)式,
(1b)式)。融着点30からの距離Lが2mmである位置
と融着点30との間において、モードフィールド径の平
均変化率が1.5μm/mm以下である((1c)式,(1d)
式)。また、融着点30からの距離Lが3mmである位
置と融着点30との間において、モードフィールド径の
平均変化率が2.5μm/mm以下である((1e)式,(1
f)式)。
【0027】或いは、本実施形態に係る光ファイバ素子
1は、第1の光ファイバ10および第2の光ファイバ2
0それぞれの融着接続前のモードフィールド径D10,D
20の差が2μm以上であるときには、 D1(L)−D10≦0.1μm(ただし、L≧5) …(2a) D2(L)−D20≦0.1μm(ただし、L≧5) …(2b) (D1(0)−D1(2))/2≦1.0μm/mm …(2c) (D2(0)−D2(2))/2≦1.0μm/mm …(2d) なる関係式を満たす。すなわち、第1の光ファイバ10
および第2の光ファイバ20それぞれにおいて、融着接
続後のモードフィールド径と融着接続前のモードフィー
ルド径との差が0.1μm以下になる点が、融着点30
からの距離Lが5mm以下である範囲にある((2a)式,
(2b)式)。また、融着点30からの距離Lが2mmであ
る位置と融着点30との間において、モードフィールド
径の平均変化率が1.0μm/mm以下である((2c)
式,(2d)式)。
【0028】或いは、本実施形態に係る光ファイバ素子
1は、第1の光ファイバ10および第2の光ファイバ2
0それぞれの融着接続前のモードフィールド径D10,D
20の差が2μm以下であるときには、 D1(L)−D10≦0.1μm(ただし、L≧3) …(3a) D2(L)−D20≦0.1μm(ただし、L≧3) …(3b) (D1(0)−D1(1))/1≦1.5μm/mm …(3c) (D2(0)−D2(1))/1≦1.5μm/mm …(3d) なる関係式を満たす。すなわち、第1の光ファイバ10
および第2の光ファイバ20それぞれにおいて、融着接
続後のモードフィールド径と融着接続前のモードフィー
ルド径との差が0.1μm以下になる点が、融着点30
からの距離Lが3mm以下である範囲にある((3a)式,
(3b)式)。また、融着点30からの距離Lが1mmであ
る位置と融着点30との間において、モードフィールド
径の平均変化率が1.5μm/mm以下である((3c)
式,(3d)式)。
【0029】或いは、本実施形態に係る光ファイバ素子
1は、第1の光ファイバ10および第2の光ファイバ2
0それぞれの融着接続前のモードフィールド径D10,D
20の差が2μm以上であって、値D10が値D20より大き
いときには、 D1(L)−D10≧0.1μm(ただし、L≦3) …(4a) D1(L)−D10≦0.1μm(ただし、L≧5) …(4b) なる関係式を満たす。すなわち、融着接続前のモードフ
ィールド径が大きい第1の光ファイバ10において、融
着接続後のモードフィールド径と融着接続前のモードフ
ィールド径との差が0.1μm以下になる点が、融着点
30からの距離Lが3mm以上5mm以下である範囲に
ある((4a)式,(4b)式)。
【0030】或いは、本実施形態に係る光ファイバ素子
1は、第1の光ファイバ10および第2の光ファイバ2
0それぞれの融着接続前のモードフィールド径D10,D
20の差が2μm以上であって、値D10が値D20より大き
いときには、 D1(L)−D10≧0.1μm(ただし、L≦1.5) …(5a) D1(L)−D10≦0.1μm(ただし、L≧3.0) …(5b) なる関係式を満たす。すなわち、融着接続前のモードフ
ィールド径が大きい第1の光ファイバ10において、融
着接続後のモードフィールド径と融着接続前のモードフ
ィールド径との差が0.1μm以下になる点が、融着点
30からの距離Lが1.5mm以上3.0mm以下であ
る範囲にある((5a)式,(5b)式)。
【0031】融着接続前のモードフィールド径D10およ
びD20の何れかが2μm以上7μm以下である場合に
は、接続損失を充分には低減できないことがあるが、各
光ファイバのモードフィールド径の分布が上記のように
設定されることで、融着点30における接続損失が充分
に低減されることになる。また、融着接続前のモードフ
ィールド径D10およびD20の何れかが10μm以上14
μm以下である場合には、モードフィールド径の不整合
が起こり易いが、各光ファイバのモードフィールド径の
分布が上記のように設定されることで、融着点30にお
ける接続損失が充分に低減されることになる。
【0032】次に、本発明に係る光ファイバ素子製造方
法の実施形態について説明する。先ず、第1の光ファイ
バ10および第2の光ファイバ20を用意し、各々の融
着接続すべき端部近傍の被覆を除去する。そして、融着
工程において、第1の光ファイバ10および第2の光フ
ァイバ20それぞれの光軸が同一直線上になるように各
光ファイバの軸合せを行い、各光ファイバの端面を互い
に突き合わせて融着接続する。この融着工程において
は、互いに突き合わせた各端面が一対の電極の間に位置
するように各光ファイバを配置して、この一対の電極の
間のアーク放電により第1の光ファイバ10および第2
の光ファイバ20それぞれの端面を融着接続する。
【0033】この融着工程の後に加熱工程を行う。この
加熱工程では、可燃性ガス(例えばプロパンガス)およ
び酸素ガスをマイクロトーチに供給して形成した火炎、
電気ヒータまたはCO2レーザ等を用いて、融着点30
を含む所定範囲を加熱する。この加熱工程により、各光
ファイバ(主成分が石英ガラス)に添加されている添加
物(例えばGeやF等)を拡散させ、融着点30におい
て第1の光ファイバ10および第2の光ファイバ20そ
れぞれのモードフィールド径D1(0),D2(0)の差を小さ
くする。このようにすることで、光ファイバ素子1の融
着点30における接続損失を小さくすることができる。
この加熱工程の後に、再被覆を行い、必要に応じて金属
等で補強する。以上により光ファイバ素子1が製造され
る。
【0034】本実施形態に係る光ファイバ素子製造方法
では、融着接続前の第1の光ファイバ10のモードフィ
ールド径D10と第2の光ファイバ20のモードフィール
ド径D20との差に応じて、加熱工程の際の各光ファイバ
の温度分布が適切に設定されていることにより、製造さ
れた光ファイバ素子1の融着点30における接続損失が
更に小さいものとなる。具体的には以下のとおりであ
る。
【0035】本実施形態に係る光ファイバ素子製造方法
における加熱工程では、第1の光ファイバ10および第
2の光ファイバ20それぞれの融着接続前のモードフィ
ールド径D10,D20の差が2μm以上であるときに、融
着点30を含む前後2mmの範囲における最高温度と最
低温度との差を100℃以下として(図2を参照)、融
着点30を含む所定範囲の第1の光ファイバ10および
第2の光ファイバ20を加熱する。
【0036】或いは、本実施形態に係る光ファイバ素子
製造方法における加熱工程では、第1の光ファイバ10
および第2の光ファイバ20それぞれの融着接続前のモ
ードフィールド径D10,D20の差が2μm以下であると
きに、融着点30を含む前後1mmの範囲における最高
温度と最低温度との差を100℃以下として(図3を参
照)、融着点30を含む所定範囲の第1の光ファイバ1
0および第2の光ファイバ20を加熱する。
【0037】或いは、本実施形態に係る光ファイバ素子
製造方法における加熱工程では、第1の光ファイバ10
および第2の光ファイバ20それぞれの融着接続前のモ
ードフィールド径D10,D20の差が2μm以上であると
きに、融着点30からの距離Lが1.0mm以下である
位置を最高温度として(図2を参照)、融着点30を含
む所定範囲の第1の光ファイバ10および2の光ファイ
バ20を加熱する。
【0038】或いは、本実施形態に係る光ファイバ素子
製造方法における加熱工程では、第1の光ファイバ10
および第2の光ファイバ20それぞれの融着接続前のモ
ードフィールド径D10,D20の差が2μm以下であると
きに、融着点30からの距離Lが0.5mm以下である
位置を最高温度として(図3を参照)、融着点30を含
む所定範囲の第1の光ファイバ10および2の光ファイ
バ20を加熱する。
【0039】以上のように加熱工程の際の温度分布を適
切に設定するには、マイクロトーチや電気ヒータ等の加
熱源の構造、マイクロトーチに供給する各ガスの流量、
加熱源と各光ファイバとの間の距離、等を調整すること
で可能である。また、加熱工程の際に第1の光ファイバ
10および第2の光ファイバ20それぞれにおける長手
方向の温度分布を測定するには、非接触式の温度計が好
適に用いられ、例えば赤外放射温度計が用いられる。こ
の赤外放射温度計が用いられる場合、各光ファイバと赤
外放射温度計との間に拡大レンズが配置される。また、
各光ファイバが石英ガラスを主成分としていて円柱形で
あることから放射率は0.5とされる。なお、一般に、
加熱源としてマイクロトーチや電気ヒータが用いられる
場合には、赤外放射温度計により測定される温度分布
は、温度が最大値となる或る位置から両側に向かって単
調に減少する形状となる。
【0040】加熱工程の際の加熱温度は、各光ファイバ
の主成分が軟化しない温度であることが必要である。各
光ファイバの主成分が石英ガラスである場合には、赤外
放射温度計で測定された各光ファイバの各位置の温度が
約1300℃以下であることが必要である。また、各光
ファイバにおいてモードフィールド径を拡大させるべき
位置における加熱温度は、各光ファイバに添加された添
加物が拡散し得る温度であることが必要である。添加物
がGeやFである場合には、赤外放射温度計で測定され
た温度が約500℃以上であることが必要である。
【0041】このような加熱工程を経て製造される光フ
ァイバ素子1は、第1の光ファイバ10および第2の光
ファイバ20それぞれの融着接続前のモードフィールド
径D 10,D20の差が2μm以上であるときには上記の
(1)式、(2)式および(4)式の何れかを容易に満たすこと
ができ、第1の光ファイバ10および第2の光ファイバ
20それぞれの融着接続前のモードフィールド径D10
20の差が2μm以下であるときには上記の(3)式およ
び(5)式の何れかを容易に満たすことができる。
【0042】製造された光ファイバ素子1において融着
点30の近傍でモードフィールド径が拡大しているか否
か(すなわち、添加物が拡散しているか否か)は、以下
のようにして確認する。融着点30から距離Lの位置で
第1の光ファイバ10および第2の光ファイバ20それ
ぞれを切断して、その切断した端面から出射される光の
ニアフィールドパターンを測定し、このニアフィールド
パターンに基づいて該端面でのモードフィールド径D
1(L),D2(L)を求める。距離Lの各値の位置で順次に
第1の光ファイバ10および第2の光ファイバ20それ
ぞれを切断して、その切断した端面でのモードフィール
ド径D1(L),D2(L)を求めることで、モードフィール
ドの分布を求めることができる。或いは、切断した端面
における各添加物の分布をEPMA等により分析して、
この分析結果に基づいて、添加物が拡散しているか否か
を確認することができる。
【0043】次に、本実施形態に係る光ファイバ素子お
よびその製造方法の実施例について説明する。
【0044】第1実施例では、融着接続前のモードフィ
ールド径D10,D20の差が2μm以上(すなわち、D10
−D20≧2μm)である第1の光ファイバ10および第
2の光ファイバ20を融着した後に、融着点30を含む
所定範囲をマイクロトーチにより加熱した。製造された
複数の光ファイバ素子1それぞれについて、距離L=
0,L=2mm,L=3mmそれぞれの位置で切断して
モードフィールド径D1(0),D2(0),D1(2),D2(2),
1(3),D2(3)を求めた。また、融着点30からの距離
Lの各値(0.1mmピッチ)の位置まで順次に研磨し
てモードフィールド径D1(L),D2(L)を測定して、D
1(L)−D10の値が0.1μm以下となる距離L、およ
び、D2(L)−D20の値が0.1μm以下となる距離L
を求めた。
【0045】図4は、第1実施例の各光ファイバ素子の
モードフィールド径等について纏めた図表である。この
表には左から順に、実施例の各光ファイバ素子の識別番
号、および、融着点30でのモードフィールド径D
1(0),D2(0)が示されている。続いて、第1の光ファイ
バ10について、融着接続前のモードフィールド径
10、距離L=2mmの位置でのモードフィールド径D
1(2)、融着点30と距離L=2mmの位置と間における
モードフィールド径の平均変化率((D1(0)−D1(2))/
2)、距離L=3mmの位置でのモードフィールド径D
1(3)、および、融着点30と距離L=3mmの位置と間
におけるモードフィールド径の平均変化率((D1(0)−
1(3))/3)が示されている。続いて、第2の光ファ
イバ20について、融着接続前のモードフィールド径D
20、距離L=2mmの位置でのモードフィールド径D
2(2)、融着点30と距離L=2mmの位置と間における
モードフィールド径の平均変化率((D2(0)−D2(2))/
2)、距離L=3mmの位置でのモードフィールド径D
2(3)、融着点30と距離L=3mmの位置と間における
モードフィールド径の平均変化率((D2(0)−D2(3))/
3)、および、D2(L)−D20の値が0.1μm以下と
なる距離L2が示されている。また、この表の最も右に
は、融着点30における接続損失が示されている。この
図4から判るように、光ファイバ素子は、上記(1)式、
(2)式または(4)式を満たす場合には、接続損失が凡そ
0.2dB以下であって小さい。
【0046】第2実施例では、融着接続前のモードフィ
ールド径D10,D20の差が2μm以下(すなわち、0≦
10−D20≦2μm)である第1の光ファイバ10およ
び第2の光ファイバ20を融着した後に、融着点30を
含む所定範囲をマイクロトーチにより加熱した。そし
て、第1実施例の場合と同様にして、製造された複数の
光ファイバ素子1それぞれについて、モードフィールド
径D1(0),D2(0),D1(1),D2(1)を求め、また、D
1(L)−D10の値が0.1μm以下となる距離L、およ
び、D2(L)−D20の値が0.1μm以下となる距離L
を求めた。
【0047】図5は、第2実施例の各光ファイバ素子の
モードフィールド径等について纏めた図表である。この
表には左から順に、実施例の各光ファイバ素子の識別番
号、および、融着点30でのモードフィールド径D
1(0),D2(0)が示されている。続いて、第1の光ファイ
バ10について、融着接続前のモードフィールド径
10、距離L=1mmの位置でのモードフィールド径D
1(1)、および、融着点30と距離L=1mmの位置と間
におけるモードフィールド径の平均変化率((D1(0)−
1(1))/1)が示されている。続いて、第2の光ファ
イバ20について、融着接続前のモードフィールド径D
20、距離L=1mmの位置でのモードフィールド径D
2(1)、融着点30と距離L=1mmの位置と間における
モードフィールド径の平均変化率((D2(0)−D2(1)/
1)、および、D2(L)−D20の値が0.1μm以下と
なる距離L2が示されている。また、この表の最も右に
は、融着点30における接続損失が示されている。この
図5から判るように、光ファイバ素子は、上記(3)式た
は(5)式を満たす場合には、接続損失が凡そ0.2dB
以下であって小さい。
【0048】第3実施例では、融着接続前のモードフィ
ールド径D10,D20の差が2μm以上(すなわち、D10
−D20≧2μm)である第1の光ファイバ10および第
2の光ファイバ20を融着した後に、融着点30を含む
所定範囲をマイクロトーチにより加熱した。マイクロト
ーチにはプロパンガスおよび酸素ガスを供給した。マイ
クロトーチによる加熱の際に、赤外放射温度計を用いて
各光ファイバにおける温度分布を測定した。また、加熱
後に融着点30における接続損失を測定した。
【0049】図6は、第3実施例の各光ファイバ素子の
製造の際における温度分布および接続損失について纏め
た図表である。この表には左から順に、実施例の各光フ
ァイバ素子の識別番号、加熱中の融着点30における温
度、加熱中の第1の光ファイバ10の距離L=2mmの
位置における温度、加熱中の第2の光ファイバ10の距
離L=2mmの位置における温度、加熱中の融着点30
を含む前後2mmの範囲における最高温度と最低温度と
の差、および、加熱後の融着点30における接続損失が
示されている。この図6から判るように、加熱中の融着
点30を含む前後2mmの範囲における最高温度と最低
温度との差が100℃以下であれば、接続損失が凡そ
0.2dB以下であって小さい。
【0050】第4実施例では、融着接続前のモードフィ
ールド径D10,D20の差が2μm以下(すなわち、0≦
10−D20≦2μm)である第1の光ファイバ10およ
び第2の光ファイバ20を融着した後に、融着点30を
含む所定範囲をマイクロトーチにより加熱した。マイク
ロトーチにはプロパンガスおよび酸素ガスを供給した。
マイクロトーチによる加熱の際に、赤外放射温度計を用
いて各光ファイバにおける温度分布を測定した。また、
加熱後に融着点30における接続損失を測定した。
【0051】図7は、第4実施例の各光ファイバ素子の
製造の際における温度分布および接続損失について纏め
た図表である。この表には左から順に、実施例の各光フ
ァイバ素子の識別番号、加熱中の融着点30における温
度、加熱中の第1の光ファイバ10の距離L=1mmの
位置における温度、加熱中の第2の光ファイバ10の距
離L=1mmの位置における温度、加熱中の融着点30
を含む前後1mmの範囲における最高温度と最低温度と
の差、および、加熱後の融着点30における接続損失が
示されている。この図7から判るように、加熱中の融着
点30を含む前後1mmの範囲における最高温度と最低
温度との差が100℃以下であれば、接続損失が凡そ
0.2dB以下であって小さい。
【0052】第5実施例では、融着接続前のモードフィ
ールド径D10,D20の差が2μm以上(すなわち、D10
−D20≧2μm)である第1の光ファイバ10および第
2の光ファイバ20を融着した後に、融着点30を含む
所定範囲をマイクロトーチにより加熱した。マイクロト
ーチにはプロパンガスおよび酸素ガスを供給した。各光
ファイバの光軸方向について融着点30に対するマイク
ロトーチの相対的位置を種々設定して、マイクロトーチ
による加熱の際に赤外放射温度計を用いて各光ファイバ
における温度分布を測定し、最高温度となる位置(融着
点30からの距離L)、融着点30における加熱温度、
および、融着点30からの距離L=1mmの位置におけ
る加熱温度を求めた。また、加熱後に融着点30におけ
る接続損失を測定した。
【0053】図8は、第5実施例の各光ファイバ素子の
製造の際における温度分布および接続損失について纏め
た図表である。この表には左から順に、実施例の各光フ
ァイバ素子の識別番号、加熱温度が最大となる位置(た
だし、値が負の場合には第2の光ファイバ20の側、値
が正の場合には第1の光ファイバ10の側)、融着点3
0における加熱温度、融着点30からの距離L=1mm
の位置における加熱温度、および、加熱後の融着点30
における接続損失が示されている。この図8から判るよ
うに、融着点30からの距離Lが1.0mm以下である
位置を最高温度とすれば、接続損失が凡そ0.2dB以
下であって小さい。
【0054】第6実施例では、融着接続前のモードフィ
ールド径D10,D20の差が2μm以下(すなわち、0≦
10−D20≦2μm)である第1の光ファイバ10およ
び第2の光ファイバ20を融着した後に、融着点30を
含む所定範囲をマイクロトーチにより加熱した。マイク
ロトーチにはプロパンガスおよび酸素ガスを供給した。
各光ファイバの光軸方向について融着点30に対するマ
イクロトーチの相対的位置を種々設定して、マイクロト
ーチによる加熱の際に赤外放射温度計を用いて各光ファ
イバにおける温度分布を測定し、最高温度となる位置
(融着点30からの距離L)、融着点30における加熱
温度、および、融着点からの距離L=1mmの位置にお
ける加熱温度を求めた。また、加熱後に融着点30にお
ける接続損失を測定した。
【0055】図9は、第6実施例の各光ファイバ素子の
製造の際における温度分布および接続損失について纏め
た図表である。この表には左から順に、実施例の各光フ
ァイバ素子の識別番号、加熱温度が最大となる位置(た
だし、値が負の場合には第2の光ファイバ20の側、値
が正の場合には第1の光ファイバ10の側)、融着点3
0における加熱温度、融着点30からの距離L=1mm
の位置における加熱温度、および、加熱後の融着点30
における接続損失が示されている。この図9から判るよ
うに、融着点30からの距離Lが0.5mm以下である
位置を最高温度とすれば、接続損失が凡そ0.2dB以
下であって小さい。
【0056】第7実施例では、融着接続前のモードフィ
ールド径D10,D20の差が2μm以上(すなわち、D10
−D20≧2μm)である第1の光ファイバ10および第
2の光ファイバ20を融着した後に、融着点30を含む
所定範囲を電気ヒータを用いて加熱した。そして、前述
の第3実施例および第5実施例それぞれと同様の処理を
行った。図10は、第7実施例(第3実施例と同様の処
理を行った場合)の各光ファイバ素子の製造の際におけ
る温度分布および接続損失について纏めた図表である。
図11は、第7実施例(第5実施例と同様の処理を行っ
た場合)の各光ファイバ素子の製造の際における温度分
布および接続損失について纏めた図表である。これらの
図から判るように、マイクロトーチを用いる場合と同様
に電気ヒータを用いる場合にも、加熱中の融着点30を
含む前後2mmの範囲における最高温度と最低温度との
差が100℃以下であれば、接続損失が凡そ0.2dB
以下であって小さい。また、融着点30からの距離Lが
1.0mm以下である位置を最高温度とすれば、接続損
失が凡そ0.2dB以下であって小さい。
【0057】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
係る光ファイバ素子は、融着接続前の第1の光ファイバ
のモードフィールド径D10と第2の光ファイバのモード
フィールド径D20との差に応じて、融着接続後の第1の
光ファイバのモードフィールド径D1(L)の分布および
第2の光ファイバのモードフィールド径D2(L)の分布
それぞれが適切に設定されていることにより、融着点に
おける接続損失が更に小さいものとなる。
【0058】また、本発明に係る光ファイバ素子製造方
法では、融着接続前の第1の光ファイバのモードフィー
ルド径D10と第2の光ファイバのモードフィールド径D
20との差に応じて、融着工程後の加熱工程の際の各光フ
ァイバの温度分布が適切に設定されていることにより、
製造される光ファイバ素子の融着点における接続損失が
更に小さいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る光ファイバ素子の説明図であ
る。
【図2】本実施形態に係る光ファイバ素子製造方法の説
明図である。
【図3】本実施形態に係る光ファイバ素子製造方法の説
明図である。
【図4】第1実施例の各光ファイバ素子のモードフィー
ルド径等について纏めた図表である。
【図5】第2実施例の各光ファイバ素子のモードフィー
ルド径等について纏めた図表である。
【図6】第3実施例の各光ファイバ素子の製造の際にお
ける温度分布および接続損失について纏めた図表であ
る。
【図7】第4実施例の各光ファイバ素子の製造の際にお
ける温度分布および接続損失について纏めた図表であ
る。
【図8】第5実施例の各光ファイバ素子の製造の際にお
ける温度分布および接続損失について纏めた図表であ
る。
【図9】第6実施例の各光ファイバ素子の製造の際にお
ける温度分布および接続損失について纏めた図表であ
る。
【図10】第7実施例(第3実施例と同様の処理を行っ
た場合)の各光ファイバ素子の製造の際における温度分
布および接続損失について纏めた図表である。
【図11】第7実施例(第5実施例と同様の処理を行っ
た場合)の各光ファイバ素子の製造の際における温度分
布および接続損失について纏めた図表である。
【符号の説明】
1…光ファイバ素子、10…第1の光ファイバ、20…
第2の光ファイバ、30…融着点。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横田 大介 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H036 MA12 MA17 2H037 BA31 CA02 2H050 AC03 AC76 AC83

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融着点で互いに融着接続された第1の光
    ファイバおよび第2の光ファイバを含む光ファイバ素子
    であって、 前記第1の光ファイバの融着接続前の信号光波長におけ
    るモードフィールド径を値D10とし、前記第2の光ファ
    イバの融着接続前の前記信号光波長におけるモードフィ
    ールド径を値D20としたときに、前記値D10と前記値D
    20との差が2μm以上であり、 前記融着点から距離L(単位mm)の位置における前記
    第1の光ファイバの前記信号光波長におけるモードフィ
    ールド径をD1(L)とし、前記融着点から距離L(単位
    mm)の位置における前記第2の光ファイバの前記信号
    光波長におけるモードフィールド径をD2(L)としたと
    きに、 D1(L)−D10≦0.1μm(ただし、L≧5) D2(L)−D20≦0.1μm(ただし、L≧5) (D1(0)−D1(2))/2≦1.5μm/mm (D2(0)−D2(2))/2≦1.5μm/mm (D1(0)−D1(3))/3≦2.5μm/mm (D2(0)−D2(3))/3≦2.5μm/mm なる関係式を満たす、ことを特徴とする光ファイバ素
    子。
  2. 【請求項2】 融着点で互いに融着接続された第1の光
    ファイバおよび第2の光ファイバを含む光ファイバ素子
    であって、 前記第1の光ファイバの融着接続前の信号光波長におけ
    るモードフィールド径を値D10とし、前記第2の光ファ
    イバの融着接続前の前記信号光波長におけるモードフィ
    ールド径を値D20としたときに、前記値D10と前記値D
    20との差が2μm以上であり、 前記融着点から距離L(単位mm)の位置における前記
    第1の光ファイバの前記信号光波長におけるモードフィ
    ールド径をD1(L)とし、前記融着点から距離L(単位
    mm)の位置における前記第2の光ファイバの前記信号
    光波長におけるモードフィールド径をD2(L)としたと
    きに、 D1(L)−D10≦0.1μm(ただし、L≧5) D2(L)−D20≦0.1μm(ただし、L≧5) (D1(0)−D1(2))/2≦1.0μm/mm (D2(0)−D2(2))/2≦1.0μm/mm なる関係式を満たす、ことを特徴とする光ファイバ素
    子。
  3. 【請求項3】 融着点で互いに融着接続された第1の光
    ファイバおよび第2の光ファイバを含む光ファイバ素子
    であって、 前記第1の光ファイバの融着接続前の信号光波長におけ
    るモードフィールド径を値D10とし、前記第2の光ファ
    イバの融着接続前の前記信号光波長におけるモードフィ
    ールド径を値D20としたときに、前記値D10と前記値D
    20との差が2μm以下であり、 前記融着点から距離L(単位mm)の位置における前記
    第1の光ファイバの前記信号光波長におけるモードフィ
    ールド径をD1(L)とし、前記融着点から距離L(単位
    mm)の位置における前記第2の光ファイバの前記信号
    光波長におけるモードフィールド径をD2(L)としたと
    きに、 D1(L)−D10≦0.1μm(ただし、L≧3) D2(L)−D20≦0.1μm(ただし、L≧3) (D1(0)−D1(1))/1≦1.5μm/mm (D2(0)−D2(1))/1≦1.5μm/mm なる関係式を満たす、ことを特徴とする光ファイバ素
    子。
  4. 【請求項4】 融着点で互いに融着接続された第1の光
    ファイバおよび第2の光ファイバを含む光ファイバ素子
    であって、 前記第1の光ファイバの融着接続前の信号光波長におけ
    るモードフィールド径を値D10とし、前記第2の光ファ
    イバの融着接続前の前記信号光波長におけるモードフィ
    ールド径を値D20としたときに、前記値D10が前記値D
    20より大きく、前記値D10と前記値D20との差が2μm
    以上であり、 前記融着点から距離L(単位mm)の位置における前記
    第1の光ファイバの前記信号光波長におけるモードフィ
    ールド径をD1(L)としたときに、 D1(L)−D10≧0.1μm(ただし、L≦3) D1(L)−D10≦0.1μm(ただし、L≧5) なる関係式を満たす、 ことを特徴とする光ファイバ素子。
  5. 【請求項5】 融着点で互いに融着接続された第1の光
    ファイバおよび第2の光ファイバを含む光ファイバ素子
    であって、 前記第1の光ファイバの融着接続前の信号光波長におけ
    るモードフィールド径を値D10とし、前記第2の光ファ
    イバの融着接続前の前記信号光波長におけるモードフィ
    ールド径を値D20としたときに、前記値D10が前記値D
    20より大きく、前記値D10と前記値D20との差が2μm
    以下であり、 前記融着点から距離L(単位mm)の位置における前記
    第1の光ファイバの前記信号光波長におけるモードフィ
    ールド径をD1(L)としたときに、 D1(L)−D10≧0.1μm(ただし、L≦1.5) D1(L)−D10≦0.1μm(ただし、L≧3.0) なる関係式を満たす、 ことを特徴とする光ファイバ素子。
  6. 【請求項6】 前記値D10および前記値D20の何れかが
    2μm以上7μm以下であることを特徴とする請求項1
    〜5の何れか1項に記載の光ファイバ素子。
  7. 【請求項7】 前記値D10および前記値D20の何れかが
    10μm以上14μm以下であることを特徴とする請求
    項1〜5の何れか1項に記載の光ファイバ素子。
  8. 【請求項8】 融着接続前の信号光波長における各々の
    モードフィールド径の差が2μm以上である第1の光フ
    ァイバおよび第2の光ファイバが融着点で互いに融着接
    続された光ファイバ素子を製造する方法であって、 前記第1および前記第2の光ファイバそれぞれの端面を
    融着接続する融着工程と、 前記融着工程の後に、前記第1の光ファイバと前記第2
    の光ファイバとの融着点を含む前後2mmの範囲におけ
    る最高温度と最低温度との差を100℃以下として、前
    記範囲の前記第1および前記第2の光ファイバを加熱す
    る加熱工程と、 を備えることを特徴とする光ファイバ素子製造方法。
  9. 【請求項9】 融着接続前の信号光波長における各々の
    モードフィールド径の差が2μm以下である第1の光フ
    ァイバおよび第2の光ファイバが融着点で互いに融着接
    続された光ファイバ素子を製造する方法であって、 前記第1および前記第2の光ファイバそれぞれの端面を
    融着接続する融着工程と、 前記融着工程の後に、前記第1の光ファイバと前記第2
    の光ファイバとの融着点を含む前後1mmの範囲におけ
    る最高温度と最低温度との差を100℃以下として、前
    記範囲の前記第1および前記第2の光ファイバを加熱す
    る加熱工程と、 を備えることを特徴とする光ファイバ素子製造方法。
  10. 【請求項10】 融着接続前の信号光波長における各々
    のモードフィールド径の差が2μm以上である第1の光
    ファイバおよび第2の光ファイバが融着点で互いに融着
    接続された光ファイバ素子を製造する方法であって、 前記第1および前記第2の光ファイバそれぞれの端面を
    融着接続する融着工程と、 前記融着工程の後に、前記第1の光ファイバと前記第2
    の光ファイバとの融着点からの距離が1.0mm以下で
    ある位置を最高温度として、前記融着点を含む所定の範
    囲の前記第1および前記第2の光ファイバを加熱する加
    熱工程と、 を備えることを特徴とする光ファイバ素子製造方法。
  11. 【請求項11】 融着接続前の信号光波長における各々
    のモードフィールド径の差が2μm以下である第1の光
    ファイバおよび第2の光ファイバが融着点で互いに融着
    接続された光ファイバ素子を製造する方法であって、 前記第1および前記第2の光ファイバそれぞれの端面を
    融着接続する融着工程と、 前記融着工程の後に、前記第1の光ファイバと前記第2
    の光ファイバとの融着点からの距離が0.5mm以下で
    ある位置を最高温度として、前記融着点を含む所定の範
    囲の前記第1および前記第2の光ファイバを加熱する加
    熱工程と、 を備えることを特徴とする光ファイバ素子製造方法。
  12. 【請求項12】 前記加熱工程において、可燃性ガスお
    よび酸素ガスをマイクロトーチに供給して形成した火炎
    を用いて前記範囲の前記第1および前記第2の光ファイ
    バを加熱することを特徴とする請求項8〜11の何れか
    1項に記載の光ファイバ素子製造方法。
  13. 【請求項13】 前記加熱工程において、電気ヒータを
    用いて前記範囲の前記第1および前記第2の光ファイバ
    を加熱することを特徴とする請求項8〜11の何れか1
    項に記載の光ファイバ素子製造方法。
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