JP2002130474A - 油圧閉回路 - Google Patents

油圧閉回路

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JP2002130474A
JP2002130474A JP2000318220A JP2000318220A JP2002130474A JP 2002130474 A JP2002130474 A JP 2002130474A JP 2000318220 A JP2000318220 A JP 2000318220A JP 2000318220 A JP2000318220 A JP 2000318220A JP 2002130474 A JP2002130474 A JP 2002130474A
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pressure
hydraulic
valve
switching
low
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JP2000318220A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Kagiwada
均 鍵和田
Yoshinori Takeuchi
祥典 竹内
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラッシング機構の切換弁と、背圧保持弁に
含まれる低圧選択弁との間の切り換えタイミングのバラ
ツキを抑えることのできる油圧閉回路の提供。 【解決手段】 可変容量型の油圧ポンプ3と、この油圧
ポンプ3に一対の主管路を介して閉回路接続される走行
モータ4と、油圧ポンプ3と走行モータ4との間に配置
され、一対の主管路のうちの走行モータ4の出口側管路
を含む主管路側を導通させる切換位置である駆動位置
(a)と、中立位置(c)とを有し、ポンプ管路7A,
7Bの差圧に応じて切り換えられる切換弁9を含む背圧
制御弁5と、低圧選択弁15を含むフラッシング機構と
を備えると共に、ポンプ管路7A,7Bの差圧に応じ
て、低圧選択弁15を切り換える切換手段を備え、この
切換手段が例えば、パイロット管路36A(36B)、
絞り37A(37B)から成るパイロット圧誘導手段を
含む構成にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローラ式運搬
車、農機、建設機械等の作業機械などに備えられ、一対
の主管路を介して閉回路接続される可変容量型の油圧ポ
ンプと、油圧モータとを有する他、これらの油圧ポンプ
と油圧モータとの間に、背圧保持弁とフラッシング機構
とを有する油圧閉回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、背圧保持弁とフラッシング機構と
を有する油圧閉回路として、例えば特開平7−2270
15号公報に示されるものがある。この従来技術は、可
変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポンプに一対の主管
路を介して閉回路接続される油圧モータすなわち走行モ
ータと、油圧ポンプと走行モータ間に配置される背圧保
持弁、フラッシング機構とを備えている。
【0003】背圧保持弁は、油圧ポンプがポンプ作用、
走行モータがモータ作用を行なう際に一対の主管路のう
ちの走行モータの出口側管路を含む主管路側を導通させ
る切換位置である駆動位置と、中立位置とを有し、主管
路間の差圧に応じて切り換えられる切換弁を含むと共
に、逆止弁を含んでいる。この逆止弁は、油圧ポンプ側
から走行モータ側への圧油の流れを許容し、走行モータ
側から油圧ポンプ側への圧油の流れを阻止する。
【0004】フラッシング機構は、副油圧源と、この副
油圧源と主管路のそれぞれとの間に設けられ、副油圧源
から主管路側への圧油の流れを許容し、主管路側から副
油圧源側への圧油の流れを阻止する逆止弁と、主管路の
うちの低圧側管路の圧力を選択して取り出す低圧選択弁
と、主管路のうちの低圧側管路の圧力を所定圧力に設定
する圧力設定手段、すなわちリリーフ弁とを含んでい
る。
【0005】上述した低圧選択弁は、主管路のそれぞれ
とタンクとの間に設けられる2つの切換弁からなってお
り、これらの2つの切換弁は、中立位置に絞りを有し、
該当する主管路が低圧側管路を形成するときには中立位
置に保持されて該当する主管路を絞りを介してタンクに
連通させ、該当する主管路が高圧側管路を形成するとき
には、中立位置から切り換えられて該当する主管路とタ
ンク間を遮断する。
【0006】このように構成される従来技術では、特
に、降坂中は背圧保持弁が作動して、走行モータの吐出
側管路を含む主管路側にブレーキ圧が発生する。これに
より、走行モータ、油圧ポンプ、及び油圧ポンプを駆動
する原動機の規定回転を超えるような過大の回転の発生
が防止されると共に、この油圧閉回路が備えられる作業
機械の逸走が防止される。
【0007】また、フラッシング機構に含まれる副油圧
源の油を逆止弁を介して主に低圧側管路に供給し、低圧
側管路の油を切換弁を介してタンクに流すことにより、
回路内に含まれる各機器における油漏れによって生じる
閉回路内の不足分の油が補給されると共に、回路内の一
定量の油が絶えず入れ換えられる。これにより圧油の劣
化防止すなわち清浄化と、油の温度調整がおこなわれ
る。また、作業機械の停止中には、2つの切換弁を介し
て主管路のそれぞれがタンクに連通する。これにより停
止中の意図しない走行動作が防止される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にあ
っては、背圧保持弁に含まれる切換弁が一対の主管路間
の差圧に応じて切り換えられるのに対して、フラッシン
グ機構に含まれる低圧選択弁、すなわち切換弁のそれぞ
れは主管路の圧力とタンク圧との差圧に応じて切り換え
られるようになっている。このため、例えば環境温度が
変化して主管路を流れる油の温度が変化し、油の粘度が
変化した場合、主管路間の差圧にほとんど変化を生じな
くても、主管路の圧力とタンク圧との差圧が大きく変化
してしまう事態を生じる。このようなとき、フラッシン
グ機構に含まれる低圧選択弁、すなわち切換弁と、背圧
保持弁に含まれる切換弁との切り換えタイミングがそれ
までとは変わってきやすい。すなわち、この従来技術で
は、フラッシング機構の切換弁すなわち低圧選択弁と、
背圧保持弁の切換弁との切り換えタイミングにバラツキ
を生じやすい問題がある。
【0009】このため従来技術では、それぞれの切換弁
の切換頻度が増加し、これらの切換弁の耐久性が劣化し
やすい。
【0010】また例えば動作について言えば、背圧保持
弁に含まれる切換弁が切換わった後の走行動作中に、フ
ラッシング機構に含まれる低圧選択弁、すなわち切換弁
が主管路とタンクとの間を遮断するように切換えられる
事態を生じる懸念がある。このような事態を生じたとき
には、それまで低圧側管路からタンクに流れていた油量
がタンクに流れなくなることから、走行中に走行モータ
の作動速度が急増してしまうことになる。すなわち、走
行モータの安定した作動速度を保てなくなる不具合を生
じる。
【0011】なお、上述した従来技術では、切換弁を含
む背圧保持弁と、低圧選択弁を含むフラッシング機構と
をそれぞれ個別に設けてあることから、全体構成が複雑
で大型になり、大きな配置スペースが必要になるととも
に、製作費が高くなる問題もある。
【0012】本発明は、上述した従来技術における実状
からなされたもので、その目的は、フラッシング機構に
含まれる低圧選択弁と、背圧保持弁に含まれる切換弁と
の間の切り換えタイミングのバラツキを抑えることので
きる油圧閉回路を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の請求項1に係る発明は、可変容量型の油圧ポ
ンプと、この油圧ポンプに一対の主管路を介して閉回路
接続される油圧モータと、これらの油圧ポンプと油圧モ
ータとの間に配置され、上記油圧ポンプがポンプ作用、
上記油圧モータがモータ作用を行なう際に、上記一対の
主管路のうちの上記油圧モータの出口側管路を含む主管
路側を導通させる切換位置である駆動位置と、中立位置
とを有し、上記一対の主管路間の差圧に応じて切り換え
られる切換弁を含む背圧保持弁と、低圧選択弁を含むフ
ラッシング機構とを備えた油圧閉回路において、上記一
対の主管路間の差圧に応じて、上記フラッシング機構に
含まれる低圧選択弁を切り換える切換手段を設けた構成
にしてある。
【0014】このように構成した請求項1に係る発明で
は、背圧保持弁に含まれる切換弁が一対の主管路間の差
圧に応じて切換えられると共に、切換手段により、フラ
ッシング機構に含まれる低圧選択弁も一対の主管路間の
差圧に応じて切換えられる。すなわち、背圧保持弁に含
まれる切換弁とフラッシング機構に含まれる低圧選択弁
の双方が、同じ主管路間の差圧に応じて切換えられる。
したがって、環境温度が変化して主管路を流れる油の温
度が変化し、油の粘度が変化した場合でも、ほとんど変
化しない同じ主管路間の差圧で背圧保持弁に含まれる切
換弁とフラッシング機構に含まれる低圧選択弁とが切換
えられるので、これらの切換弁、低圧選択弁間の切り換
えタイミングのバラツキを抑えることができる。
【0015】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明において、上記フラッシング機構に含まれる低圧選択
弁は、上記一対の主管路のうちの低圧側管路の圧力を選
択して取り出す切換位置である低圧選択位置と、中立位
置とを含む少なくとも3つの切換位置を有することを特
徴としている。
【0016】また、請求項3に係る発明は、請求項1ま
たは2に係る発明において、上記フラッシング機構が、
副油圧源と、この副油圧源と上記主管路のそれぞれとの
間に設けられ、上記副油圧源側から上記主管路側への圧
油の流れを許容し、上記主管路側から上記副油圧源側へ
の圧油の流れを阻止する逆止弁と、上記低圧側管路の圧
力を所定圧力に設定する圧力設定手段とを含むことを特
徴としている。
【0017】また、請求項4に係る発明は、請求項3に
係る発明において、上記圧力設定手段が、低圧リリーフ
弁および流れ抵抗手段のいずれかであることを特徴とし
ている。ことを特徴としている。
【0018】また、請求項5に係る発明は、請求項3ま
たは4のいずれかに係る発明において、上記フラッシン
グ機構に含まれる低圧選択弁が、上記一対の主管路のう
ちの低圧側管路の圧を上記圧力設定手段に導くものから
成ることを特徴としている。
【0019】また、請求項6に係る発明は、請求項1〜
5のいずれかに係る発明において、上記フラッシング機
構に含まれる低圧選択弁を、上記油圧ポンプと上記背圧
保持弁との間に配置したことを特徴としている。
【0020】また、請求項7に係る発明は、請求項1〜
6のいずれかに係る発明において、上記背圧保持弁が逆
止弁を含み、この逆止弁は、上記油圧ポンプ側から上記
油圧モータ側への圧油の流れを許容し、上記油圧モータ
側から上記油圧ポンプ側への圧油の流れを阻止するもの
から成ることを特徴としている。
【0021】また、請求項8に係る発明は、請求項1〜
7のいずれかに係る発明において、上記背圧保持弁に含
まれる切換弁と、上記フラッシング機構に含まれる低圧
選択弁が、共にパイロット圧により切換えられるパイロ
ット式スプール弁から成ることを特徴としている。
【0022】また、請求項9に係る発明は、請求項8に
係る発明において、上記主管路の圧を、上記パイロット
式スプール弁を切り換えるパイロット圧として導くパイ
ロット圧誘導手段を設けると共に、上記切換手段が、上
記低圧選択弁であるパイロット式スプール弁を切り換え
るパイロット圧として導く上記パイロット圧誘導手段を
含むことを特徴としている。
【0023】また、請求項10に係る発明は、請求項9
に係る発明において、上記パイロット圧誘導手段が、上
記油圧ポンプと上記背圧保持弁に含まれる逆止弁との間
に位置する主管路部分から導く手段を含むことを特徴と
している。
【0024】また、請求項11に係る発明は、請求項1
〜10のいずれかに係る発明において、上記油圧モータ
が走行モータであることを特徴としている。
【0025】また、請求項12に係る発明は、請求項1
1に係る発明において、上記走行モータと上記背圧保持
弁とを一体に設けることを特徴としている。
【0026】また、請求項13に係る発明は、請求項2
に係る発明において、上記背圧保持弁に含まれる切換弁
の中立位置が、上記一対の主管路のうちの上記油圧モー
タの出口側管路を含む主管路側を遮断する位置であるこ
とを特徴としている。
【0027】また、請求項14に係る発明は、請求項2
に係る発明において、上記フラッシング機構に含まれる
低圧選択弁の中立位置が、上記一対の主管路間を遮断す
る位置であることを特徴としている。
【0028】また、請求項15に係る発明は、請求項2
に係る発明において、上記フラッシング機構に含まれる
低圧選択弁の中立位置が、上記一対の主管路間を流れ抵
抗手段を介して導通させる位置であることを特徴として
いる。
【0029】また、請求項16に係る発明は、請求項1
〜15のいずれかに係る発明において、上記背圧保持弁
に含まれる切換弁の切り換えタイミングと上記フラッシ
ング機構に含まれる低圧選択弁の切り換えタイミングと
の時間的前後関係を確定させるタイミング確定手段を設
けたことを特徴としている。
【0030】また、請求項17に係る発明は、請求項1
6に係る発明において、上記タイミング確定手段が、上
記背圧保持弁に含まれる切換弁の切換設定値に比べて、
上記フラッシング機構に含まれる低圧選択弁の切換設定
値を小さく設定したことを特徴としている。
【0031】また、請求項18に係る発明は、請求項1
〜17のいずれかに係る発明において、作業機械に設け
ることを特徴としている。
【0032】
【発明の実施の形態】以下,本発明の油圧閉回路の実施
形態を図に基づいて説明する。
【0033】図1は本発明の第1実施形態を示す油圧回
路図である。この図1に示す油圧閉回路は例えばクロー
ラ式運搬車等の作業機械に備えられる走行用油圧回路
で、原動機1と、この原動機1の出力軸2に接続され、
原動機1によって駆動する可変容量型の油圧ポンプ3
と、この油圧ポンプ3に一対の主管路を介して閉回路接
続される油圧モータ、すなわち走行モータ4とを備える
と共に、油圧ポンプ3と走行モータ4との間に位置する
主管路に、背圧保持弁5を備えている。
【0034】この背圧保持弁5は、互いに並列に設けら
れる逆止弁6A,6Bと、切換弁9とを含んでいる。
【0035】逆止弁6A,6Bは、上述した一対の主管
路のそれぞれに設けられ、油圧ポンプ3側から走行モー
タ4側への圧油の流れを許容し、走行モータ4側から油
圧ポンプ3側への圧油の流れを阻止する。
【0036】なお、上述した一対の主管路のうち、油圧
ポンプ3と背圧保持弁5間に位置する主管路部分は、ポ
ンプ管路7A,7Bを形成し、背圧保持弁5と走行モー
タ4間に位置する主管路部分は、モータ管路8A,8B
を形成している。また例えば、ポンプ管路7Aとモータ
管路8Aとは、油圧ポンプ3の圧油を走行モータ4に導
く流入側管路を形成し、モータ管路8Bとポンプ管路7
Bとは、走行モータ4から流れ出る圧油を油圧ポンプ3
に導く流出側管路を形成している。
【0037】上述した背圧保持弁5を構成する切換弁9
は、例えばパイロット圧により切り換えられるパイロッ
ト式スプール弁から成り、油圧ポンプ3と逆止弁6A,
6Bとの間に位置する主管路部分である一対のポンプ管
路7A,7B間の差圧をパイロット圧として切り換えら
れる。また、ばね12A,12Bを含み、パイロット圧
誘導手段、すなわちパイロット管路10A(10B)及
び絞り11A(11B)を介して与えられるパイロット
圧による力が、ばね12B(12A)の力よりも大きく
なったときに、駆動位置(a)あるいは(c)に切り換
えられ、ポンプ管路7A,7B間の差圧による力が、ば
ね12A,12Bの力よりも小さくなったときに、中立
位置(b)に保持されるようになっている。
【0038】上述した図1に示す切換弁9の駆動位置
(a)は、この油圧回路が備えられる作業機械が、平地
走行する場合などの切換位置で、油圧ポンプ3がポンプ
作用、走行モータ4がモータ作用をおこなう状況におい
て、この駆動位置(a)に切り換えられる。
【0039】なお今は、ポンプ管路7A、モータ管路8
Aが含まれる主管路が流入側、ポンプ管路7B、モータ
管路8Bが含まれる主管路が流出側となっているが、こ
れとは逆にポンプ管路7B、モータ管路8Bが含まれる
主管路が流入側、ポンプ管路7A、モータ管路8Aが含
まれる主管路が流出側となる場合、すなわち走行モータ
4をそれまでとは逆方向に回転させるような動作をおこ
なう場合がある。このときには、切換弁9の位置(c)
が駆動位置となる。
【0040】また、切換弁9は中立位置(b)が、一対
の主管路のうちの油圧モータ4の出口側管路、すなわち
モータ管路8Bを含む主管路側を遮断する位置であると
共に、油圧モータ4の入口側管路、すなわちモータ管路
8Aを含む主管路側を遮断する位置となっている。
【0041】また、流入側管路であるモータ管路8Aの
圧が設定圧より大きくなったときに、その圧を流出側管
路であるモータ管路8Bに逃がすリリーフ弁13Aと、
流出側管路であるモータ管路8Bの圧が設定圧より大き
くなったときに、その圧を流入側管路であるモータ管路
8Aに逃がすリリーフ弁13Bとを備えている。
【0042】また、ポンプ管路7A,7Bとタンク14
との間に介設される低圧選択弁15と、一対の主管路の
うちの低圧側管路の圧力を所定圧力に設定する圧力設定
手段、例えば低圧リリーフ弁20と、副油圧源16と、
この副油圧源116の圧油をポンプ管路7A,7Bのそ
れぞれに供給可能な逆止弁17A,17Bと、副油圧源
16と逆止弁17A,17B間に位置する副油圧源管路
18の圧が設定圧より大きくなったときに、その圧をタ
ンク14に逃がすリリーフ弁19を備えている。
【0043】上述した逆止弁17A,17Bは、副油圧
源16からポンプ管路7A,7Bが含まれる主管路側へ
の圧油の流れを許容し、主管路側から副油圧源16側へ
の圧油の流れを阻止する。
【0044】上述した低圧選択弁15は、例えばパイロ
ット圧により切り換えられるパイロット式スプール弁か
ら成り、油圧ポンプ3と逆止弁6A,6Bとの間に位置
する主管路部分である一対のポンプ管路7A,7B間の
差圧をパイロット圧として切り換えられる。また、ばね
21A,21Bを含み、パイロット圧誘導手段、すなわ
ちパイロット管路36A(36B)及び絞り37A(3
7B)を介して与えられるパイロット圧による力が、ば
ね37B(37A)の力よりも大きくなったときに、低
圧選択位置(a)あるいは(c)に切り換えられ、低圧
側のポンプ管路7B(7A)を低圧リリーフ弁20を介
してタンク14に導通させる。また、ポンプ管路7A,
7B間の差圧による力が、ばね37A,37Bの力より
も小さくなったときに、中立位置(b)となり、ポンプ
管路7A,7Bを流れ抵抗手段、例えば絞り22A,2
2Bを介して導通させると共に、これらのポンプ管路7
A,7Bを低圧リリーフ弁20を介してタンク14に導
通させる。
【0045】上述した管路36A(36B)及び絞り3
7A(37B)を含むパイロット圧誘導手段は、低圧選
択弁15を一対の主管路間の差圧に応じて切り換える切
換手段を構成している。
【0046】上述した低圧選択弁15の低圧選択位置
(a)は、この油圧回路が備えられる例えば作業機械
が、平地走行する場合などの切換位置であり、油圧ポン
プ3がポンプ作用、走行モータ4がモータ作用を行なう
状況において、この低圧選択位置(a)に切り換えられ
る。
【0047】なお今は、ポンプ管路7A、モータ管路8
Aが含まれる主管路が流入側、ポンプ管路7B、モータ
管路8Bが含まれる主管路が流出側となっているが、こ
れとは逆にポンプ管路7B、モータ管路8Bが含まれる
主管路が流入側、ポンプ管路7A、モータ管路8Aが含
まれる主管路が流出側となる場合、すなわち走行モータ
4をそれまでとは逆方向に回転させるような動作をおこ
なう場合がある。このときには、低圧選択弁15の位置
(c)が低圧選択位置となる。
【0048】この低圧選択弁15と、前述した副油圧源
16と、逆止弁17A,17Bとは、副油圧源16の吐
出流量分の圧油を入れ換えることにより、回路内の不足
分の油の補給と、油圧回路内を流れる圧油の清浄化と、
温度調整を行なうフラッシング機構を構成している。
【0049】上述のように、フラッシング機構に含まれ
る低圧選択弁15と、背圧保持弁5に含まれる切換弁9
は、同じポンプ管路7A,7Bの差圧をパイロット圧と
している。
【0050】また、この第1実施形態では、切換弁9の
切り換えタイミングと低圧選択弁15の切り換えタイミ
ングとの時間的前後関係を確定させるタイミング確定手
段を設けてある。このタイミング確定手段は、例えば切
換弁9に備えられるばね12A,12Bの力、低圧選択
弁15に備えられるばね21A,21Bの力や、切換弁
9側のパイロット管路10A,10Bの管径、低圧選択
弁15側のパイロット管路36A,36Bの管径等を考
慮することにより、低圧選択弁15が中立位置(b)か
ら低圧選択位置(a)あるいは(c)に切り換わる際の
切換設定値を、切換弁9が中立位置(b)から駆動位置
(a)あるいは(c)に切り換わる際の切換設定値より
も小さく設定した構成になっている。
【0051】また、この第1実施形態は、ポンプ管路7
A,7Bの圧が設定圧より大きくなったときに、その圧
を副油圧源18に逃がすリリーフ弁23A,23Bを備
えている。
【0052】さらに、走行モータ4の出力軸24の回転
を制動する駐車ブレーキ機構25を備えている。この駐
車ブレーキ機構25は、ブレーキピストン27を介して
ばね26の力を出力軸24に作用させてある。ブレーキ
ピストン27がばね26と対抗する向きに受圧するブレ
ーキ油室28と、背圧保持弁5の切換弁9とをブレーキ
管路29で接続してあり、切換弁9を切り換えてブレー
キ管路29及びブレーキ油室28への圧油の給排を制御
することにより、走行モータ4の回転を制動、あるいは
制動解除する構成にしてある。
【0053】なお、上述したフラッシング機構に含まれ
る低圧選択弁15及び低圧リリーフ弁20、背圧保持弁
5、リリーフ弁13A,13B、駐車ブレーキ機構25
を走行モータ4と一体に設けてあり、1つのモータアッ
セン30を形成させてある。
【0054】このように構成した第1実施形態における
動作は以下のとおりである。
【0055】すなわち、図1に示す第1実施形態を含む
走行用油圧回路が備えられる作業機械の平地走行時など
にあっては、副油圧源16の吐出圧は平地走行時の油圧
ポンプ3の吐出圧よりも低くしてあり、流入側のポンプ
管路7Aとの間に設けた逆止弁17Aは閉じており、副
油圧源16から吐出された圧油は流入側のポンプ管路7
Aには流出しない。一方、副油圧源16の吐出圧は平地
走行時の油圧ポンプ3の吸込圧よりも高くしてあり、流
出側のポンプ管路7Bとの間に設けた逆止弁17Bを介
して、副油圧源16から吐出された圧油は流出側のポン
プ管路7Bに流出する。
【0056】また、低圧選択弁15は、切換手段に含ま
れるパイロット圧誘導手段を構成する管路36A、絞り
37Aによって導かれるパイロット圧、すなわち流入側
のポンプ管路7Aの圧力が高くなり、流出側のポンプ管
路7Bとの差圧が大きくなるため、ばね21Bの力に打
ち勝って低圧選択位置(a)となり、流入側のポンプ管
路7Aと低圧リリーフ弁20との導通を遮断すると共
に、流出側のポンプ管路7Bと低圧リリーフ弁20及び
タンク14を導通させる。
【0057】上述した作用により逆止弁17Bを介して
流出側のポンプ管路7Bに導入される副油圧源16の吐
出流量に相応する流量が、低圧選択弁15及び低圧リリ
ーフ弁20を介してタンク14に戻される。これにより
前述したように、閉回路内の不足の油の補給、回路を流
れる圧油の清浄化、温度調整等をおこなうフラッシング
機能を実現できる。
【0058】ここで、副油圧源18とタンク14との間
に設けたリリーフ弁19のリリーフ圧力は、低圧リリー
フ弁20のリリーフ圧力よりも高く設定してあり、した
がって上述したフラッシング機能に関してはリリーフ弁
19は関与しない。
【0059】また、この平地走行時などにあっては、油
圧ポンプ3がポンプ作用、走行モータ4がモータ作用を
し、低圧選択弁15の選択位置(a)への切り換え後
に、背圧保持弁5の切換弁9はばね12Bに打ち勝って
駆動位置(a)に切り換えられる。この駆動位置(a)
では、流出側のモータ管路8Bとポンプ管路7Bとが連
通し、その開口量は最大に保持される。これにより、油
圧ポンプ3から吐出された圧油は、ポンプ管路7A、逆
止弁6A、モータ管路8Aを経て走行モータ4に流入
し、この走行モータ4から流出した圧油はモータ管路8
B、切換弁9の駆動位置(a)、ポンプ管路7Bを経て
油圧ポンプ3に吸い込まれる。それと共に切換弁9の駆
動位置(a)においては、流入側のポンプ管路7Aの圧
油がブレーキ管路29を介してブレーキ油室28に導か
れ、ばね26の力に打ち勝ってブレーキピストン27を
移動させ、走行モータ4の出力軸24の回転を制動して
いる駐車ブレーキを解除する。この圧油の流れ、及び駐
車ブレーキの解除により、走行モータ4が回転駆動し、
平地走行等が行なわれる。
【0060】上述のように、背圧保持弁5に含まれる切
換弁9とフラッシング機構に含まれる低圧選択弁15の
双方が、同じ主管路間の差圧によって切り換えられるよ
うになっており、環境温度の変化などにより回路を流れ
る油の温度、粘度等に変化を生じても、主管路間の差圧
にほとんど変化を生じないことから、これらの切換弁
9、低圧選択弁15間の切り換えタイミングのバラツキ
を抑えることができる。
【0061】また、上述のように、低圧選択弁15が中
立位置(b)から低圧選択位置(a)に切り換えられる
切換設定値を、切換弁9が中立位置(b)から駆動位置
(a)に切り換えられる切換設定値よりも小さく設定し
てあるため、平地走行等をする際の起動時において、切
換弁9が中立位置(b)から駆動位置(a)に切り換わ
って走行モータ4が回転を開始する以前に低圧選択弁1
5が中立位置(b)から低圧選択位置(a)に切り換え
られる。したがって、走行モータ4の回転中に低圧選択
弁15の位置が変化することによって生じるようなポン
プ管路7A,7B及びモータ管路8A,8Bの圧力変動
及び流量変動が発生することがない。
【0062】また、平地走行から停止する際には、上述
した起動時とは逆に切換弁9が駆動位置(a)から中立
位置(b)に切り換わった後に低圧選択弁15が低圧選
択位置(a)から中立位置(b)に切り換えられるた
め、走行モータ4の回転中に低圧選択弁15の位置が変
化することによって生じるようなポンプ管路7A,7B
及びモータ管路8A,8Bの圧力変動及び流量変動が発
生することがない。
【0063】また、急傾斜地登坂等におけるように走行
モータ4に高負荷が加わった際でも、リリーフ弁23
A,23Bによりポンプ管路7A,7Bと副油圧源管路
18との差圧が一定圧に保たれ、回路の破損が防止され
る。
【0064】上述した平地走行時とは異なり、坂道降坂
時には、走行モータ4の回転方向に沿うように外力が加
わるため、この走行モータ4がポンプ作用を、油圧ポン
プ3がモータ作用を行なうようになる。このときポンプ
管路7Aの圧力は降下し、ポンプ管路7Bの圧力とほぼ
同圧になり、ばね12Bの力が打ち勝って切換弁9は中
立位置(b)に復帰する。この状態では、走行モータ4
の出口側管路であるモータ管路8Bが切換弁9の中立位
置(b)で閉じられるため、このモータ管路8Bにブレ
ーキ圧が発生する。このブレーキ圧がリリーフ弁13B
の設定圧を超えると、モータ管路8Bの圧はリリーフ弁
13Bを介してモータ管路8Aに逃がされる。これによ
りこの油圧回路の保護が図られる。
【0065】上述のように、走行中に切換弁9が中立位
置(b)に保持されるときには、走行モータ4の出口側
管路であるモータ管路8Bにブレーキ圧が発生するの
で、走行モータ4、油圧ポンプ3、及び原動機1の規定
回転を超えるような過大の回転が防止されると共に、こ
の作業機械の逸走が防止される。
【0066】このように構成した第1実施形態にあって
は、特に、上述したように低圧選択弁15と切換弁9を
共に主管路の差圧によって切り換えるようにしたことか
ら、油の温度、粘度等の変化による切換弁9、低圧選択
弁15間の切り換えタイミングのバラツキを抑えること
ができ、切り換えタイミングの干渉による切換弁9、低
圧選択弁15の切換頻度の増加を防ぐことができ、これ
らの切換弁9、低圧選択弁15の良好な耐久性を確保で
きる。
【0067】また、上述のように低圧選択弁15の切換
設定値を切換弁9の切換設定値よりも小さく設定してあ
るため、起動時及び停止時の主管路の不測な圧力変動、
流動変動を生じることがなく、走行モータ4の優れた作
動特性を確保できる。
【0068】さらに、上述のように、低圧選択弁15、
低圧リリーフ弁20、背圧保持弁5、リリーフ弁13
A,13B、駐車ブレーキ機構25を走行モータ4と一
体に設けてモータアッセン30を形成してあるので、小
型、省スペースで安価な油圧閉回路とすることができ
る。
【0069】図2は本発明の第2実施形態を示す油圧回
路図である。
【0070】この第2実施形態では、低圧選択弁31の
中立位置の接続形態と、低圧選択弁31とタンク14と
の間に設けられる圧力設定手段を流れ抵抗手段、例えば
オリフィス32とした点が、第1実施形態と異なってい
る。その他の構成は第1実施形態と同等である。
【0071】この図2に示す第2実施形態は、ポンプ管
路7A,7Bとタンク14の間に介設される低圧選択弁
31、及び圧力設定手段を構成する流れ抵抗手段例えば
オリフィス32と、副油圧源16と、この副油圧源16
の圧油をポンプ管路7A,7Bのそれぞれに供給可能な
逆止弁17A,17Bと、副油圧源16と逆止弁17
A,17B間に位置する副油圧源管路18の圧が設定圧
より大きくなったときに、その圧をタンク14に逃がす
リリーフ弁34を備えている。
【0072】逆止弁17A,17Bは前述したように、
副油圧源16からポンプ管路7A,7Bが含まれる主管
路側への圧油の流れを許容し、主管路側から副油圧源1
6側への圧油の流れを阻止する。
【0073】低圧選択弁31は、一対の主管路間の差
圧、例えばポンプ管路7A,7B間の差圧をパイロット
圧とするパイロット式スプール弁から成る3位置の切換
弁であり、切換手段、すなわちパイロット管路38A
(38B)及び絞り39A(39B)を含むパイロット
圧誘導手段を介して導かれるパイロット圧による力が、
ばね33B(33A)の力よりも大きくなったときに低
圧選択位置(a)に切り換えられ、低圧側のポンプ管路
をオリフィス32を介してタンク14に導通させ、副油
圧源16から吐出される圧油の一部をオリフィス32を
介してタンク14に流出させる。残りはリリーフ弁34
を介してタンク14に流出させる。
【0074】また、ポンプ管路7A,7B間の差圧によ
る力が、ばね33A,33Bによる力よりも小さくなっ
たときに中立位置(b)となり、ポンプ管路7A,7B
とタンク14とを遮断する。このとき副油圧源16から
吐出される圧油の全量はリリーフ弁34を介してタンク
14に流出する。
【0075】上述した低圧選択弁31の低圧選択位置
(a)は、この油圧回路が備えられる例えば作業機械
が、平地走行する場合などの切換位置で、油圧ポンプ3
がポンプ作用、走行モータ4がモータ作用を行なう状況
において、この低圧選択位置(a)に切り換えられる。
【0076】この低圧選択弁31と、オリフィス32
と、副油圧源16と、逆止弁17A,17Bとは、副油
圧源16の吐出流量の一部の圧油を入れ換えることによ
り、不足の油の補給と、油圧回路内を流れる圧油の清浄
化と温度調整を行なうフラッシング機構を構成してい
る。
【0077】この第2実施形態にあっても、前述した第
1実施形態におけるのと同様に、副油圧源16の吐出圧
は平地走行時の油圧ポンプ3の吐出圧よりも低いので、
流入側のポンプ管路7Aとの間に設けた逆止弁17Aは
閉じており、副油圧源16から吐出された圧油は流入側
のポンプ管路7Aには流出しない。一方、副油圧源16
の吐出圧は平地走行時の油圧ポンプ3の吸込圧よりも大
きいので、流出側のポンプ管路7Bとの間に設けた逆止
弁17Bを介して、副油圧源16から吐出された圧油は
流出側のポンプ管路7Bに流出する。
【0078】また、低圧選択弁31はパイロット圧であ
る流入側のポンプ管路7Aの圧力が高くなり、流出側の
ポンプ管路7Bとの差圧が大きくなるため、ばね33B
の力に打ち勝って低圧選択位置(a)となり、流出側の
ポンプ管路7Bとタンク14とをオリフィス32を介し
て導通する。
【0079】上述した作用により逆止弁17Bを介して
流出側のポンプ管路7Bに導入される副油圧源16の吐
出流量の一部の流量が、低圧選択弁31及びオリフイス
32を介してタンク14に排出される。これにより前述
したように、不足の油の補給、回路を流れる圧油の清浄
化、温度調整等を行なうフラッシング機能を実現でき
る。ここで、副油圧源管路18とタンク14の間に設け
たリリーフ弁34のリリーフ圧力は、オリフィス32に
作用する圧力を設定すると共に、オリフィス32を介し
て排出される以外の副油圧源16の吐出流量をタンク1
4へ排出する。
【0080】このように構成した第2実施形態にあって
も、前述した第1の実施形態と同様に、フラッシング機
構による不足の油の補給、回路内を流れる圧油の清浄
化、温度調整等と、背圧保持弁による過回転防止機能、
逸走防止を達成できると共に、低圧選択弁31と切換弁
9とを同じポンプ管路7A,7B間の差圧によって切り
換えるようにしてあることから、油の温度、粘度等の変
化による切換弁9、低圧選択弁15間の切り換えタイミ
ングのバラツキを抑えることができ、第1実施形態と同
等の作用効果が得られる。
【0081】そして特に、この第2実施形態では、低圧
選択弁31の中立位置において、ポンプ管路7A,7B
と、タンク14間を遮断するように構成してあるので、
走行開始の起動時に油圧ポンプ3から油が吐出される
際、わずかな吐出量増加に対応して吐出された側のポン
プ管路の圧力が上昇し、フラッシング機構に含まれる低
圧選択弁31を選択位置に、また背圧保持弁5に含まれ
る切換弁9を駆動位置にそれぞれ切り換えることができ
る。従って応答性に優れた油圧閉回路を実現できる。
【0082】また、低圧選択弁31とタンク14との間
に設けられる圧力設定手段として、構造が簡単なオリフ
ィス32を設けてあるので、第1実施形態に比べてより
小型、省スペースで安価な油圧閉回路を実現できる。
【0083】
【発明の効果】本願の各請求項に係る発明によれば、従
来生じていたようなフラッシング機構に含まれる低圧選
択弁と、背圧保持弁に含まれる切換弁との間の切り換え
タイミングのバラツキを抑えることができ、これにより
切り換えタイミングの干渉による切換弁、低圧選択弁の
切換頻度の増加を防ぐことができ、従来に比べてこれら
の切換弁、低圧選択弁の優れた耐久性を確保できる。ま
た、切り換えタイミングのバラツキを抑えることができ
るので、起動時及び停止時に主管路のそれぞれに不測の
圧力変動、圧力脈動を生じることがなく、従来に比べて
油圧モータの優れた作動特性を確保できる。
【0084】また特に、請求項12に係る発明によれ
ば、小型、省スペースで安価な油圧閉回路を実現でき
る。
【0085】また、請求項16,17に係る発明によれ
ば、切り換えタイミングをより確実に所望のタイミング
に設定でき、油圧モータのより優れた作動特性を確保で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧閉回路の第1実施形態を示す油圧
回路図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示す油圧回路図であ
る。
【符号の説明】
1 原動機 2 出力軸 3 油圧ポンプ 4 走行モータ(油圧モータ) 5 背圧保持弁 6A 逆止弁 6B 逆止弁 7A ポンプ管路 7B ポンプ管路 8A モータ管路 8B モータ管路 9 切換弁 10A パイロット管路(パイロット圧誘導手段) 10B パイロット管路(パイロット圧誘導手段) 11A 絞り(パイロット圧誘導手段) 11B 絞り(パイロット圧誘導手段) 12A ばね 12B ばね 13A リリーフ弁 13B リリーフ弁 14 タンク 15 低圧選択弁 16 副油圧源 17A 逆止弁 17B 逆止弁 18 副油圧源管路 19 リリーフ弁 20 低圧リリーフ弁(圧力設定手段) 21A ばね 21B ばね 22A 絞り(流れ抵抗手段) 22B 絞り(流れ抵抗手段) 23A リリーフ弁 23B リリーフ弁 24 出力軸 25 駐車ブレーキ機構 26 ばね 27 ブレーキピストン 28 ブレーキ油室 29 ブレーキ管路 30 モータアッセン 31 低圧選択弁 32 オリフィス(流れ抵抗手段)〔圧力設定手段〕 33A ばね 33B ばね 34 リリーフ弁 35 モータアッセン 36A パイロット管路(パイロット圧誘導手段)〔切
換手段〕 36B パイロット管路(パイロット圧誘導手段)〔切
換手段〕 37A 絞り(パイロット圧誘導手段)〔切換手段〕 37B 絞り(パイロット圧誘導手段)〔切換手段〕 38A パイロット管路(パイロット圧誘導手段)〔切
換手段〕 38B パイロット管路(パイロット圧誘導手段)〔切
換手段〕 39A 絞り(パイロット圧誘導手段)〔切換手段〕 39B 絞り(パイロット圧誘導手段)〔切換手段〕
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D003 AA01 AB01 AB05 BA02 DA03 3H089 AA86 BB16 CC09 DA03 DA06 DB03 DB04 DB33 DB47 DB49 EE07 GG02 JJ01 JJ17 3J053 AA01 AB17 AB41 FB03

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポ
    ンプに一対の主管路を介して閉回路接続される油圧モー
    タと、 これらの油圧ポンプと油圧モータとの間に配置され、上
    記油圧ポンプがポンプ作用、上記油圧モータがモータ作
    用を行なう際に、上記一対の主管路のうちの上記油圧モ
    ータの出口側管路を含む主管路側を導通させる切換位置
    である駆動位置と、中立位置とを有し、上記一対の主管
    路間の差圧に応じて切り換えられる切換弁を含む背圧保
    持弁と、 低圧選択弁を含むフラッシング機構とを備えた油圧閉回
    路において、 上記一対の主管路間の差圧に応じて、上記フラッシング
    機構に含まれる低圧選択弁を切り換える切換手段を設け
    たことを特徴とする油圧閉回路。
  2. 【請求項2】 上記フラッシング機構に含まれる低圧選
    択弁は、上記一対の主管路のうちの低圧側管路の圧力を
    選択して取り出す切換位置である低圧選択位置と、中立
    位置とを含む少なくとも3つの切換位置を有することを
    特徴とする請求項1記載の油圧閉回路。
  3. 【請求項3】 上記フラッシング機構が、 副油圧源と、この副油圧源と上記主管路のそれぞれとの
    間に設けられ、上記副油圧源側から上記主管路側への圧
    油の流れを許容し、上記主管路側から上記副油圧源側へ
    の圧油の流れを阻止する逆止弁と、上記低圧側管路の圧
    力を所定圧力に設定する圧力設定手段とを含むことを特
    徴とする請求項1または2記載の油圧閉回路。
  4. 【請求項4】 上記圧力設定手段が、低圧リリーフ弁お
    よび流れ抵抗手段のいずれかであることを特徴とする請
    求項3記載の油圧閉回路。
  5. 【請求項5】 上記フラッシング機構に含まれる低圧選
    択弁が、上記一対の主管路のうちの低圧側管路の圧を上
    記圧力設定手段に導くものから成ることを特徴とする請
    求項3または4記載の油圧閉回路。
  6. 【請求項6】 上記フラッシング機構に含まれる低圧選
    択弁を、上記油圧ポンプと上記背圧保持弁との間に配置
    したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    油圧閉回路。
  7. 【請求項7】 上記背圧保持弁が逆止弁を含み、この逆
    止弁は、上記油圧ポンプ側から上記油圧モータ側への圧
    油の流れを許容し、上記油圧モータ側から上記油圧ポン
    プ側への圧油の流れを阻止するものから成ることを特徴
    とする請求項1〜6のいずれかに記載の油圧閉回路。
  8. 【請求項8】 上記背圧保持弁に含まれる切換弁と、上
    記フラッシング機構に含まれる低圧選択弁が、共にパイ
    ロット圧により切換えられるパイロット式スプール弁か
    ら成ることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載
    の油圧閉回路。
  9. 【請求項9】 上記主管路の圧を、上記パイロット式ス
    プール弁を切り換えるパイロット圧として導くパイロッ
    ト圧誘導手段を設けると共に、上記切換手段が、上記低
    圧選択弁であるパイロット式スプール弁を切り換えるパ
    イロット圧として導く上記パイロット圧誘導手段を含む
    ことを特徴とする請求項8記載の油圧閉回路。
  10. 【請求項10】 上記パイロット圧誘導手段が、上記油
    圧ポンプと上記背圧保持弁に含まれる逆止弁との間に位
    置する主管路部分から導く手段を含むことを特徴とする
    請求項9記載の油圧閉回路。
  11. 【請求項11】 上記油圧モータが走行モータであるこ
    とを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の油圧
    閉回路。
  12. 【請求項12】 上記走行モータと上記背圧保持弁とを
    一体に設けることを特徴とする請求項11記載の油圧閉
    回路。
  13. 【請求項13】 上記背圧保持弁に含まれる切換弁の中
    立位置が、上記一対の主管路のうちの上記油圧モータの
    出口側管路を含む主管路側を遮断する位置であることを
    特徴とする請求項2記載の油圧閉回路。
  14. 【請求項14】 上記フラッシング機構に含まれる低圧
    選択弁の中立位置が、上記一対の主管路間を遮断する位
    置であることを特徴とする請求項2記載の油圧閉回路。
  15. 【請求項15】 上記フラッシング機構に含まれる低圧
    選択弁の中立位置が、上記一対の主管路間を流れ抵抗手
    段を介して導通させる位置であることを特徴とする請求
    項2記載の油圧閉回路。
  16. 【請求項16】 上記背圧保持弁に含まれる切換弁の切
    り換えタイミングと上記フラッシング機構に含まれる低
    圧選択弁の切り換えタイミングとの時間的前後関係を確
    定させるタイミング確定手段を設けたことを特徴とする
    請求項1〜15のいずれかに記載の油圧閉回路。
  17. 【請求項17】 上記タイミング確定手段が、上記背圧
    保持弁に含まれる切換弁の切換設定値に比べて、上記フ
    ラッシング機構に含まれる低圧選択弁の切換設定値を小
    さく設定したことを特徴とする請求項16記載の油圧閉
    回路。
  18. 【請求項18】 作業機械に設けることを特徴とする請
    求項1〜17のいずれかに記載の油圧閉回路。
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