JP2006283853A - 建設機械の走行モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 暖気運転後の走行開始時に走行モータのヒートバランスが崩れてしまうことを抑制し、熱膨張差が生じてしまうことによる作動不良や故障の発生を抑制する。
【解決手段】 建設機械の上位体と下位体との間に配置されるスイベルジョイント11を介してポンプ及びタンクに接続される走行モータ20と、その接続状態を切り換えてモータ20を制御するモータ制御弁21とを備える。モータ制御弁21は中立位置21aと正転位置21bと逆転位置21cとを有する。電気式リモコン22からの信号と走行モータ流入側圧力の検出器23による検出信号とに基づいて制御部24により電油弁25が制御されてパイロット圧が発生する。モータ制御弁21は、下位体に配置されるとともにモータ20に対して一体的に形成される。暖機運転の際は、ポンプから吐出された圧油がスイベルジョイント11とモータ制御弁21とを介して上位体にあるタンクに循環される。
【選択図】 図2

Description

ポンプ及びタンクにスイベルジョイントを介して接続される走行モータと、ポンプ及びタンクの走行モータへの接続状態を切り換えて走行モータを停止状態、正転状態、及び逆転状態のいずれかの状態に制御するモータ制御弁とを備える建設機械の走行モータ制御装置に関する。
従来、走行モータとその運転状態を制御するモータ制御弁とを備える建設機械の走行モータ制御装置(以下、単に「走行モータ制御装置」ともいう)が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されているような従来の走行モータ制御装置においては、そのモータ制御弁は、走行モータ以外の他のアクチュエータの作動を制御する制御弁とともに一体的に形成されており、スイベルジョイントよりも上方の部分である建設機械の上位体に配置されている。このような走行モータ制御装置を備えた建設機械を冬季の寒冷地などの気温の低い環境で運転する場合は、始動時における作動油の粘土が高くなっているため、まず暖気運転が行われることになる。暖気運転中は、作動油がポンプと各制御弁とタンクとの間を循環するため、作動油が暖められることになる。
特開昭60−249707号公報
しかしながら、従来の走行モータ制御装置を備える建設機械において上述の暖気運転が行われた場合、暖気運転中にポンプから各制御弁を経てタンクへと作動油が循環するもののモータ制御弁と走行モータとの間は作動油が循環しない。このため、モータ制御弁と走行モータとの間は、暖気運転で暖められた作動油が流れることもなく、暖気運転中も冷えたままの状態になっている。このような状態で建設機械の走行が開始されると、暖められた作動油が冷えたままの状態の走行モータに急激に供給されることになり、走行モータにおけるヒートバランスが崩れてしまうことになる。即ち、走行モータにおいて、暖められた作動油に接した一部の部品が急激に暖められる一方、他の部品が冷えた状態のままとなってしまうことになる。このように、従来の走行モータ制御装置においては、暖気運転後の走行開始時に発生する熱膨張の差に起因して、走行モータの作動不良や故障を誘発してしまう虞があった。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、建設機械の走行モータ制御装置に関し、暖気運転後の走行開始時において走行モータのヒートバランスが崩れてしまうことを抑制し、走行モータ内で熱膨張差が生じてしまうことによる走行モータの作動不良や故障の発生を抑制することを目的とする。
課題を解決するための手段及び効果
本発明に係る建設機械の走行モータ制御装置は、上位体と下位体との間にスイベルジョイントが配置されている建設機械に備えられ、ポンプ及びタンクに前記スイベルジョイントを介して接続される走行モータと、前記ポンプ及び前記タンクの前記走行モータへの接続状態を切り換えて前記走行モータを停止状態又は正転状態又は逆転状態に制御するモータ制御弁とを備え、前記モータ制御弁は、前記停止状態とするための中立位置と、前記正転状態とするための正転位置と、前記逆転状態とするための逆転位置とを有し、操縦者が操作する操縦装置からの指令及び前記走行モータへの圧油の流入側の圧力に基づいて前記中立位置又は前記正転位置又は前記逆転位置に切り換わる建設機械の走行モータ制御装置に関する。
そして、本発明に係る建設機械の走行モータ制御装置は、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。即ち、本発明の建設機械の走行モータ制御装置は、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
上記目的を達成するための本発明に係る建設機械の走行モータ制御装置における第1の特徴は、操縦者の操作量を電気信号に変換する前記操縦装置である電気式リモコンと、前記流入側の圧力を検出して電気信号に変換する検出器と、前記電気式リモコンからの電気信号と前記検出器からの電気信号とに基づいて制御信号を出力する制御部と、前記制御部からの制御信号に基づいてパイロット圧を発生させる電油弁と、を更に備え、前記モータ制御弁は、前記走行モータが配置されている前記下位体に配置されるとともに前記走行モータに対して一体的に形成され、暖気運転の際は、前記ポンプから吐出された圧油が前記スイベルジョイントと前記モータ制御弁とを介して前記上位体に配置されている前記タンクに循環されることである。
この構成によると、建設機械の暖気運転が行われると、走行モータが配置されている下位体に配置されたモータ制御弁までポンプから吐出された作動油が循環することになる。このため、循環して暖められる作動油によってモータ制御弁が暖められるとともに、モータ制御弁が一体的に形成された走行モータまで暖められることになる。従って、本発明の構成によると、建設機械の走行モータ制御装置に関し、暖気運転後の走行開始時において走行モータのヒートバランスが崩れてしまうことを抑制し、走行モータ内で熱膨張差が生じてしまうことによる走行モータの作動不良や故障の発生を抑制することができる。
また、建設機械が下り坂を走行中の状態から停止状態になるときに、走行モータからの圧油の流出側は高圧になってしまう。このため、従来の建設機械の走行モータ制御装置の場合であれば、モータ制御弁と走行モータとの間を接続する配管については高圧に耐えられるように高い強度を備えた配管を用いる必要があり、高価な配管が必要となる。しかしながら、本発明の構成によると、モータ制御弁が走行モータに対して一体的に形成されるため、モータ制御弁と走行モータとの間を接続する配管を不要とすることも可能となる。
また、本発明の構成によると、制御部によって電気式リモコンからの指令と走行モータ流入側圧力の検出器での検出結果とに基づいて電油弁を制御してパイロット圧を発生させ、このパイロット圧によりモータ制御弁を作動させることができる。このため、応答の遅れも少なく、操縦装置からの指令と走行モータ流入側圧力に基づいて正確且つ速やかにモータ制御弁を作動させることができる。
また、本発明に係る建設機械の走行モータ制御装置における第2の特徴は、前記制御部と前記電油弁とは前記上位体に配置され、前記検出器は前記走行モータに取り付けられ、前記スイベルジョイントに配置されたスナップリングを介して前記検出器と前記制御部とが接続され、前記スイベルジョイントを介して前記電油弁と前記モータ制御弁とが接続されていることである。
この構成によると、走行モータ流入側の圧力を検出する検出器が走行モータに取り付けられているため、走行モータ流入側からスイベルジョイントを介して上位体まで配管を配設して検出器に接続する場合に比して、配管容量の増大による圧力検出の遅れが生じてしまうことを抑制できる。そして、走行モータ流入側の圧力変化に対する応答の遅れが抑制されることで、走行モータ流入側の圧力変動に対して速やかにモータ制御弁を作動させることができ、走行モータにてキャビテーションが発生してしまうことを抑制することができる。また、走行モータ流入側の圧力変化に対する応答の遅れが抑制されることで、モータ制御弁の作動についてのハンチングの発生も抑制することができる。
また、本発明に係る建設機械の走行モータ制御装置における第3の特徴は、前記モータ制御弁は、前記検出器に接続されるとともに当該検出器で検出される前記流入側の圧力を誘導する検出ポートを備え、前記検出ポートは、前記正転状態のときには当該正転状態のときに前記流入側となる一方の通路に接続され、前記逆転状態のときには当該逆転状態のときに前記流入側となる他方の通路に接続されることである。
この構成によると、検出器に誘導される走行モータ流入側圧力がモータ制御弁によって選択されることになり、正転状態のときに流入側となる一方の通路と逆転状態のときの流入側となる他方の通路とにそれぞれ検出器を設ける必要がなく、検出器の共通化を図ることができる。
また、本発明に係る建設機械の走行モータ制御装置における第4の特徴は、前記停止状態のときに作動するネガブレーキが前記検出ポートに接続されていることである。
この構成によると、ネガブレーキ用のポートと検出ポートとを兼用することができ、検出器設置にあたってポートを増加させる必要もないため、装置の肥大化を防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。図1及び図2は、本発明の一実施の形態に係る建設機械の走行モータ制御装置が備えられる油圧回路を例示したものである。図1及び図2に示す油圧回路10が配設される建設機械は、クローラ車体として構成される下位体とその上方に配置される上位体とを備えて構成されており、上位体と下位体との間にはスイベルジョイント11が配置されている(図2参照)。
この建設機械には、上位体に第1ポンプ12及び第2ポンプ13の少なくとも2つの油圧ポンプとタンク14とが配置されるとともに、これらのポンプ(12、13)から圧油が供給される各種油圧アクチュエータが設けられている。下位体には、ポンプ(12、13)およびタンク14にスイベルジョイント11を介して接続される走行モータが設けられている。なお、この建設機械には右走行モータ20と左走行モータとが設けられているが、図2ではその一方の右走行モータ20のみを図示している。一方、上位体には、走行モータとは異なる他の油圧アクチュエータとして、バケットを動作させるバケットシリンダ、ブームを動作させるブームシリンダ、旋回(スイング)モータ、アームを動作させるアームシリンダなどが設けられている。
また、この建設機械の油圧回路10は、図1に示すように、上位体に配置されるメインコントロールバルブ15と、図2に示すように、本実施形態に係る建設機械の走行モータ制御装置1(以下、単に「走行モータ制御装置1」という)とを備えて構成されている。そして、ポンプ(12、13)からの圧油が、まずメインコントロールバルブ15に供給され、さらに、メインコントロールバルブ15及びスイベルジョイント11を介して、メインコントロールバルブ15の下流側の走行モータ制御装置1にも供給されるようになっている。
図1に示すように、メインコントロールバルブ15には、旋回モータへの圧油の供給を制御するスイング用方向切換弁16、アームシリンダへの圧油の供給を制御するアーム用方向切換弁17、バケットシリンダへの圧油の供給を制御するバケット用方向切換弁18、ブームシリンダへの圧油の供給を制御するブーム用方向切換弁19などが備えられている。スイング用方向切換弁16及びアーム用方向切換弁17は第1ポンプ12の下流側に接続されており、バケット用方向切換弁18及びブーム用方向切換弁19は第2ポンプ13の下流側に接続されている。
図2に示すように、走行モータ制御装置1は、右走行モータ20、左走行モータなどを備えて構成されている。そして更に、走行モータ制御装置1は、右走行モータ20に対応するモータ制御弁21、電気式リモコン22(22a、22b)、検出器23、制御部24、電油弁25(25a、25b)などを備えて構成されている。図2においては、モータ制御弁21、検出器23、及び電油弁25については、右走行モータ20に対応するもののみを図示している。また、以下の走行モータ制御装置1についての説明では、右走行モータ20及びそのモータ制御弁21等について説明し、左走行モータ及びそのモータ制御弁等については重複するために説明を省略する。
なお、メインコントロールバルブ15におけるセンターバイパス通路26(26a、26b)はスイベルジョイント11を介して左右走行モータの各系統へと接続されている。すなわち、バケット用方向切換弁18及びブーム用方向切換弁19を直列に接続するセンターバイパス通路26aは図示しない左走行モータの系統へと接続されており、スイング用方向切換弁16及びアーム用方向切換弁17を直列に接続するセンターバイパス通路26bは右走行モータ20の系統へと接続されている。
走行モータ制御装置1の走行モータ20は前述のように下位体に配置されており、モータ制御弁21及び検出器23も下位体に配置されている。一方、電気式リモコン22、制御部24、及び電油弁25は、上位体に配置されている。そして、モータ制御弁21は、走行モータ20に対して一体的に取り付けられている(一体的に形成されている)。また、モータ制御弁21は、他の油圧アクチュエータの制御弁(16、17)とタンデム接続又はシリアル接続され、これらの他の油圧アクチュエータの制御弁(16、17)の下流側でセンターバイパス通路26bに接続されている。
モータ制御弁21は、ポンプ(12、13)及びタンク14の走行モータ20への接続状態を切り換えて走行モータ20を停止状態、正転状態(建設機械が前進する方向に回転している状態)、及び逆転状態(建設機械が後進する方向に回転している状態)のいずれかの状態に制御する。このモータ制御弁21は、図2に示すように、中立位置21a、正転位置21b、逆転位置21cを有しており、中立位置21aに切り換えられているときは走行モータ20が停止状態となる。一方、走行モータ制御弁21が正転位置21bに切り換えられているときは走行モータ20が正転状態となり、逆転位置21cに切り換えられているときは走行モータ20が逆転状態となるように構成されている。このモータ制御弁21は、後述するように、電気式リモコン22からの指令及び走行モータ20への圧油の流入側の圧力に基づいて中立位置21a、正転位置21b、逆転位置21cのいずれかの位置に切り換わるように構成されている。
また、モータ制御弁21には、このモータ制御弁21を切換作動させるパイロット圧が作用するパイロット室27(27a、27b)が設けられている。パイロット室27aにパイロット圧が作用することでモータ制御弁21が中立位置21aから正転位置21bへと切り換わり、パイロット室27bにパイロット圧が作用することでモータ制御弁21が中立位置21aから逆転位置21cへと切り換わることになる。パイロット室27に作用するパイロット圧は、後述するように電油弁25にて発生するようになっている。
電気式リモコン22(以下、単に「リモコン22」という)は、図示しない操縦者の操作量(例えば、操作レバーの操作量)を電気信号に変換する操縦装置として設けられている。リモコン22aは右走行モータ20用のモータ制御弁21の操作用として設けられており、リモコン22bは左走行モータ用の図示しないモータ制御装置の操作用として設けられている。リモコン22a及び22bは制御部24に接続されており、操作量の電気信号が制御部24に入力されるようになっている。
検出器23は、走行モータ20に取り付けられた圧力センサとして設けられており、走行モータ20への圧油の流入側の圧力を検出して電気信号に変換するように構成されている。検出器23は、スイベルジョイント11に配置されたスナップリング28を介して制御部24と接続されている。また、走行モータ20と同様に図示しない左走行モータにも、検出器23と同様の検出器(図示せず)が取り付けられている。
制御部24は、リモコン22からの電気信号と、検出器23及び左走行モータ用の検出器からの電気信号とに基づいて、モータ制御弁21用の電油弁25の制御信号と、左走行モータのためのモータ制御弁用の電油弁の制御信号とを出力するようになっている。この制御部24は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やメモリ(ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory))、電流制御回路などを備えて構成されている。
電油弁25は、制御部24からの制御信号に基づいてモータ制御弁21を作動させるパイロット圧を発生させるようになっている。すなわち、この電油弁25は、スイベルジョイント11を介してモータ制御弁21と接続されており、制御部24からの制御信号に基づいてそのコイル部に通電されることで励磁されて、パイロットポンプ29から供給されるパイロット圧油をモータ制御弁21のパイロット室27に作用させることができるように切り換えられるようになっている。一方、電油弁25が消磁されると、ばね力によって付勢されて、パイロット室27に作用していたパイロット圧油をタンク14へ排出するように切り換えられることになる。
この電油弁25は、正転動作用の電油弁25aと逆転動作用の電油弁25bとを備えて構成されており、例えば、リモコン22aが前進走行指令(正転方向の走行指令)の電気信号を発するように操作されると、制御部24からの制御信号に基づいて電油弁25aが励磁されることになる。そして、リモコン弁25aが励磁すると、パイロットポンプ29のパイロット圧油がパイロット通路30aを介してパイロット室27aに作用して、すなわち、パイロット室27aにパイロット圧が発生して、中立位置21aだったモータ制御弁21が正転位置21bへと切り換えられることになる。一方、リモコン弁22aが後進走行指令(逆転方向の走行指令)の電気信号を発するように操作されると、制御部24からの制御信号に基づいて電油弁25bが励磁され、パイロット室27cにパイロット圧が発生して中立位置21aから逆転位置21cへとモータ制御弁21が切り換えられることになる。なお、モータ制御弁21と同様に図示しない左走行モータ用のモータ制御弁に対しても、パイロット圧を発生させる電油弁25と同様の電油弁(図示せず)が設けられている。
また、走行モータ制御装置1のモータ制御弁21には、検出器23に接続されるとともにその検出器23で検出される走行モータ20の流入側の圧力を誘導する検出ポート31が備えられている。この検出ポート31は、モータ制御弁21が正転位置21bに切り換えられているときは走行モータ流入側の通路32に対して連通路33を介して連通し、一方、モータ制御弁21が逆転位置21cに切り換えられているときは走行モータ流入側の通路34に対して連通路35を介して連通している。このように、検出ポート31は、正転状態のときにはその正転状態のときに走行モータ流入側となる一方の通路32に接続され、逆転状態のときにはその逆転状態のときに走行モータ流入側となる他方の通路34に接続されるようになっている。
また、走行モータ制御装置1では、走行モータ20が停止状態のときにその停止状態を維持するために作動するようになっている図示しないネガブレーキが、検出ポート31に接続されるようになっている。
次に、走行モータ制御装置1の作動について説明する。図2に示す状態は、モータ制御弁21が中立位置21aである状態を示しており、この状態では、走行モータ20は停止状態になっている。この走行モータ制御装置1が備えられている建設機械を寒冷地の冬季等の気温の低い環境下で運転する場合は、まず、暖気運転が行われる。この暖気運転の際は、ポンプ(12、13)が起動されて各油圧アクチュエータへ圧油が供給されない状態(各制御弁が操作されない状態)で圧油(作動油)の循環が行われる。
このとき、ポンプ(12、13)から吐出された圧油は、各制御弁(16、17、18、19、21)を経てタンク14へと循環しながら暖められることになり、スイベルジョイント11とモータ制御弁21とを介して上位体に配置されているタンク14へと至る経路でも循環されることになる。すなわち、暖気運転の際は、走行モータ20が配置されている下位体に配置されたモータ制御弁21までポンプ(12、13)から吐出された圧油が循環する。このため、循環して暖められた圧油によってモータ制御弁21が暖められるとともに、モータ制御弁21が一体的に形成された走行モータ20まで暖められることになる。
暖気運転が行われた後に左右走行モータの始動が行われて建設機械が走行を開始することになるが、ここでは、建設機械を前進させるために走行モータが正転状態となるように操作される場合における右走行モータ20の場合を例にとって説明する。この場合、リモコン22aが前進走行指令の電気信号を発するように操縦者によって操作されて、前述のように、制御部24からの制御信号に基づいて電油弁25aがモータ制御弁21のパイロット室27aにパイロット圧を発生させる。これにより、モータ制御弁21が中立位置21aから正転位置21bへと切り換わり、走行モータ20が正転状態で回転する方向に圧油が供給され、建設機械が前進を開始することになる。
また、この走行モータ制御装置1では、走行モータ20の流入側の圧力は常時検出器23で検出されて検出信号(電気信号)として制御部24へと入力されており、その圧力の変動の状況も制御部24にて検知されている。このため、例えば建設機械が坂道で自走し始めて走行モータ20の流入側の圧力が低下したときには、そのことが制御部24にて検知されて、制御部24から出力される制御信号に基づいて、モータ制御弁21を中立位置21aへと戻すように電油弁25の制御が行われることになる。例えば、モータ制御弁21が正転位置21aに切り換えられている状態のときに所定の閾値を越えて低下するような圧力低下等が生じることで建設機械の自走が検知されると、制御部24からの制御信号に基づいて電油弁25aが消磁されて、モータ制御弁21が中立位置21aへと切り換えられることになる。これにより、建設機械の自走等により走行モータ流入側の圧力低下が生じることによる走行モータ20のキャビテーションの発生を抑制できる。
以上説明した走行モータ制御装置1では、建設機械の暖気運転が行われると、走行モータ20が配置されている下位体に配置されたモータ制御弁21までポンプ(12、13)から吐出された圧油が循環することになる。このため、循環して暖められる圧油によってモータ制御弁21が暖められるとともに、モータ制御弁21が一体的に形成された走行モータ20まで暖められることになる。従って、走行モータ制御装置1によると、暖気運転後の走行開始時において走行モータ20のヒートバランスが崩れてしまうことを抑制し、走行モータ20内で熱膨張差が生じてしまうことによる走行モータ20の作動不良や故障の発生を抑制することができる。
また、建設機械が下り坂を走行中の状態から停止状態になるときに、走行モータ20からの圧油の流出側は高圧になってしまう。このため、従来の建設機械の走行モータ制御装置の場合であれば、モータ制御弁と走行モータとの間を接続する配管について高圧に耐えられるように高い強度を備えた配管を用いる必要があり、高価な配管が必要となる。しかしながら、走行モータ制御装置1によると、モータ制御弁21が走行モータ20に対して一体的に形成されるため、モータ制御弁21と走行モータ20との間を接続する配管を不要とすることも可能となる。
また、走行モータ制御装置1によると、制御部24によって電気式リモコン22からの指令と走行モータ20の流入側圧力の検出器23での検出結果とに基づいて電油弁25を制御してパイロット圧を発生させ、このパイロット圧によりモータ制御弁21を作動させることができる。このため、応答の遅れも少なく、操縦装置である電気式リモコン22からの指令と走行モータ20の流入側圧力に基づいて正確且つ速やかにモータ制御弁21を作動させることができる。
また、走行モータ制御装置1によると、走行モータ20の流入側圧力を検出する検出器23が走行モータ21に取り付けられているため、走行モータ20の流入側からスイベルジョイント11を介して上位体まで配管を配設して検出器23に接続する場合に比して、配管容量の増大による圧力検出の遅れが生じてしまうことを抑制できる。そして、走行モータ20の流入側の圧力変化に対する応答の遅れが抑制されることで、走行モータ20の流入側の圧力変動に対して速やかにモータ制御弁21を作動させることができ、走行モータ20にてキャビテーションが発生してしまうことを抑制することができる。また、走行モータ20の流入側の圧力変化に対する応答の遅れが抑制されることで、モータ制御弁21の作動についてのハンチングの発生も抑制することができる。
また、走行モータ制御装置1によると、モータ制御弁21が正転位置21bのときは通路32と検出ポート31とが連通路33を介して連通し、逆転位置21cのときは通路34と検出ポート31とが連通路35を介して連通する。このため、検出器23に誘導される走行モータ20の流入側圧力がモータ制御弁21によって選択されることになり、正転状態のときに流入側となる一方の通路32と逆転状態のときの流入側となる他方の通路34とにそれぞれ検出器を設ける必要がなく、検出器の共通化を図ることができる。
また、走行モータ制御装置1によると、ネガブレーキ用のポートと検出ポート31とを兼用することができ、検出器23の設置にあたってポートを増加させる必要もないため、装置の肥大化を防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。
本発明の一実施の形態に係る建設機械の走行モータ制御装置が備えられる油圧回路を例示したものである。 本発明の一実施の形態に係る建設機械の走行モータ制御装置が備えられる油圧回路を例示したものである。
符号の説明
1 建設機械の走行モータ制御装置
10 油圧回路
11 スイベルジョイント
12 第1ポンプ
13 第2ポンプ
14 タンク
20 走行モータ
21 モータ制御弁
21a 中立位置
21b 正転位置
21c 逆転位置
22、22a、22b 電気式リモコン(操縦装置)
23 検出器
24 制御部
25、25a、25b 電油弁

Claims (4)

  1. 上位体と下位体との間にスイベルジョイントが配置されている建設機械に備えられ、
    ポンプ及びタンクに前記スイベルジョイントを介して接続される走行モータと、前記ポンプ及び前記タンクの前記走行モータへの接続状態を切り換えて前記走行モータを停止状態又は正転状態又は逆転状態に制御するモータ制御弁とを備え、
    前記モータ制御弁は、前記停止状態とするための中立位置と、前記正転状態とするための正転位置と、前記逆転状態とするための逆転位置とを有し、操縦者が操作する操縦装置からの指令及び前記走行モータへの圧油の流入側の圧力に基づいて前記中立位置又は前記正転位置又は前記逆転位置に切り換わる建設機械の走行モータ制御装置において、
    操縦者の操作量を電気信号に変換する前記操縦装置である電気式リモコンと、
    前記流入側の圧力を検出して電気信号に変換する検出器と、
    前記電気式リモコンからの電気信号と前記検出器からの電気信号とに基づいて制御信号を出力する制御部と、
    前記制御部からの制御信号に基づいてパイロット圧を発生させる電油弁と、
    を更に備え、
    前記モータ制御弁は、前記走行モータが配置されている前記下位体に配置されるとともに前記走行モータに対して一体的に形成され、
    暖気運転の際は、前記ポンプから吐出された圧油が前記スイベルジョイントと前記モータ制御弁とを介して前記上位体に配置されている前記タンクに循環されることを特徴とする建設機械の走行モータ制御装置。
  2. 前記制御部と前記電油弁とは前記上位体に配置され、
    前記検出器は前記走行モータに取り付けられ、
    前記スイベルジョイントに配置されたスナップリングを介して前記検出器と前記制御部とが接続され、
    前記スイベルジョイントを介して前記電油弁と前記モータ制御弁とが接続されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械の走行モータ制御装置。
  3. 前記モータ制御弁は、前記検出器に接続されるとともに当該検出器で検出される前記流入側の圧力を誘導する検出ポートを備え、
    前記検出ポートは、前記正転状態のときには当該正転状態のときに前記流入側となる一方の通路に接続され、前記逆転状態のときには当該逆転状態のときに前記流入側となる他方の通路に接続されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の建設機械の走行モータ制御装置。
  4. 前記停止状態のときに作動するネガブレーキが前記検出ポートに接続されていることを特徴とする請求項3に記載の建設機械の走行モータ制御装置。

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