JP2002129395A - 電子部品の振動めっき方法 - Google Patents

電子部品の振動めっき方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極表面を平滑にすることによってはんだと
の濡れ性を向上でき、ひいては実装不良を回避できる電
子部品の振動めっき方法を提供する。 【解決手段】 被めっき物としての電子部品素子1と通
電媒介物としてのメディア25とをめっき用陰極23を
備えたバスケット11内に収容し、該バスケット11を
めっき液槽27に浸漬して振動を付与するとともに、上
記めっき用電極23に通電することにより、上記電子部
品素子1にめっき膜を被覆形成するようにした電子部品
の振動めっき方法において、上記メディア25として、
上記電子部品素子の最長辺寸法の0.93〜1.8倍の
直径を有する導電性金属ボールを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばチップサー
ミスタ,チップコンデンサ等を構成する電子部品素子に
電極膜を形成するようにした電子部品の振動めっき方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、チップサーミスタ,チップコン
デンサ等の電子部品は、例えば、図5に示すように、セ
ラミック素子1にAgもしくはAg合金とガラスフリッ
トとを含むペーストを塗布し、これを高温にて焼き付け
ることにより形成した第1電極膜2と、該第1電極膜2
の外表面にニッケルめっきを被覆形成してなる第2電極
膜3と、該第2電極膜3の外表面にすず,もしくははん
だめっきを被覆形成してなる第3電極膜4とを備えてい
る。
【0003】このようなニッケル,すず等のめっき膜を
形成する方法として、図6,図7に示すような振動めっ
き装置を用いるのが一般的である(例えば、特許第27
45892号公報参照)。この振動めっき装置50は、
偏心モータ51とバネ52とからなる振動発生源をバス
ケット53の支持部54に取り付け、該バスケット53
の底壁53aにめっき用陰極55を配置するとともに、
めっき液抜き用網56を配置した構造のものである。
【0004】そして、上記バスケット53内に第1電極
膜が形成された多数のセラミック素子60と通電媒介物
としての金属球メディア61とを収容し、該バスケット
53をニッケルめっき液槽57に浸漬する。この状態で
上記振動発生源によりバケット53に振動を付与すると
ともに、陰極55に通電してセラミック素子60及びメ
ディア61に電流を流し、これにより第1電極膜の表面
にニッケルめっき膜からなる第2電極膜を形成する。こ
の後、水洗いを行い、上記同様の方法にてすずめっき膜
からなる第3電極膜を形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
振動めっき方法において、下地として形成した第1電極
膜に第2,第3の電極めっき膜を形成する場合、電極表
面が粗くなり易く、はんだとの濡れ性が悪化する場合が
ある。即ち、第1電極膜は金属粉末とガラスフリットを
含むペーストを焼き付けて形成することから、電極表面
に金属粒子が凝集したり、ガラスが浮き出たりし易く、
また金属材料の成分によっては電極表面に薄い酸化膜を
形成する場合がある。このような表面性状の粗い第1電
極膜に第2,第3の電極めっき膜を施すと、第3電極膜
の電極表面も粗くなる。
【0006】このように電極表面が粗くなると、電子部
品の保管等により電極膜表面が酸化し易くなり、経時的
にはんだ付け時の濡れ性が悪化するおそれがある。例え
ば、長期に在庫として保管していた電子部品を回路基板
に実装すると、基板ランド部のはんだとの濡れが悪く、
ランドと接合されずに電子部品が立ち上がったり,浮き
上がったりするという実装不良を生じる場合がある。
【0007】本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされ
たもので、電極表面を平滑にすることによってはんだと
の濡れ性を向上でき、ひいては実装不良を回避できる電
子部品の振動めっき方法を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、被め
っき物としての電子部品素子と通電媒介物とをめっき用
電極を備えた容器内に収容し、該容器をめっき液槽に浸
漬して振動を付与するとともに、上記めっき用電極に通
電することにより、上記電子部品素子にめっき膜を被覆
形成するようにした電子部品の振動めっき方法におい
て、上記通電媒介物として、上記電子部品素子の最長辺
寸法の0.93〜1.8倍の直径を有する導電性球状物
を用いたことを特徴としている。
【0009】ここで、電子部品素子の最長辺寸法に対す
る通電媒介物の直径比を0.93〜1.8倍としたの
は、0.93未満では電子部品素子と通電媒介物との衝
突が弱く、表面平滑が充分に得られないからである。ま
た1.8倍以上にすると電子部品素子と通電媒介物との
衝突が逆に強くなり、電子部品素子に割れや欠けが生じ
る場合があるからである。
【0010】請求項2の発明は、請求項1において、上
記容器が20〜80Hzの振動周波数で振動するよう構
成されていることを特徴としている。
【0011】上記振動周波数を20〜80Hzとしたの
は、20Hzより小さくすると電子部品,通電媒介物の
振動も小さくなり両者の衝突が弱くなるからであり、8
0Hzより大きくすると振動が激しくなり、通電媒介物
が陰極から離れがちになり、陰極焼けが発生するおそれ
があるからである。
【0012】
【発明の作用効果】本発明にかかる電子部品の振動めっ
き方法によれば、通電媒介物の直径を電子部品素子の最
長辺寸法の0.93〜1.8倍としたので、めっき時の
振動により通電媒介物と電子部品素子とが互いに衝突
し、この衝突によって電極膜の凹凸が均されることとな
り、平滑な電極表面を得ることができる。その結果、平
滑で光沢ある電極表面が得られることとなり、はんだ付
け時の濡れ性を向上できる。これにより長期保管による
酸化を抑制でき、実装時の立ち上がりや浮き上がりを防
止でき、実装不良を防止できる。
【0013】請求項2の発明では、容器の振動周波数を
20〜80Hzとしたので、電極焼けが生じることなく
電極表面を平滑にでき、光沢のある電極表面が得られる
こととなり、はんだ付け時の濡れ性をさらに向上でき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0015】図1ないし図4は、本発明の一実施形態に
よる電子部品の振動めっき装置及びめっき方法を説明す
るための図であり、図1,図2,図3はそれぞれ振動め
っき装置の断面図,平面図,斜視図、図4は電子部品の
製造工程を示すブロック工程図である。
【0016】図において、10は振動めっき装置を示し
ており、これは上方に開口する投入口11aを有する桶
状のバスケット11の底壁11b中心部に上方に延びる
支持部12を一体に接続形成し、該支持部12の上端部
に振動発生源13を搭載して構成されている。
【0017】上記振動発生源13は、外部ケース14内
にモータ15と複数本のコイルバネ16,16とを収納
してなるものであり、この外部ケース14内には上記支
持部12の上端部が挿入されている。この支持部12の
上端面には振動受け板17が固着されており、該振動受
け板17の上面には複数本の支柱18aにより支持板1
8bを支持してなる支持枠部材18が固定されている。
【0018】上記支持枠部材18の支持板18bに上記
モータ15が取付けられており、このモータ15の回転
軸15aには軸直角方向に延びる偏心荷重20が付加さ
れている。また上記振動受け板17の下面と外部ケース
14の底板との間には上記コイルバネ16が支持部12
を囲むように架設されている。この外部ケース14を固
定し、バスケット11をフリーにした状態でモータ15
が回転すると、振動エネルギーが振動受け板17から支
持部12を介してバスケット11に伝達される。この振
動発生源13はバスケット11の振動周波数が20〜8
0Hzの範囲内となるように設定されている。
【0019】上記バスケット11の側周壁11cの上縁
部にはめっき液流入孔11dが周方向に間隔をあけて形
成されている。バスケット11をめっき液に浸漬してい
くとき上記めっき液流入孔11dからめっき液がバスケ
ット11内に徐々に流入するようになっている。即ち、
上記めっき液流入孔11dがない場合には、めっき液が
投入口11aから一気に流入し、内部に収容されたセラ
ミック素子1等がバスケット11外に流出してしまうお
それがあるが、本実施形態ではこの問題を回避できる。
【0020】上記バスケット11の底壁11bには挿通
孔11eが周方向に所定間隔をあけて形成されており、
各挿通孔11eには2つのめっき液抜き用メッシュキャ
ップ22と1つのめっき用陰極23とが交互に位置する
ように配置されている。このめっき用陰極23は90度
ごとに配設され、各挿通孔11eに挿入固定されてお
り、残りの挿通孔11eが上記メッシュキャップ22に
より覆われている。上記各めっき用陰極23には給電線
24が接続されており、この給電線24は上記支持部1
2内を通って不図示の外部電源に接続されている。
【0021】上記バスケット11内には多数のチップ型
セラミック素子1と通電媒介物としてメディア25とが
収容されている。このセラミック素子1の両端面にはA
g等のペーストを焼き付けてなる第1電極膜2(図5参
照)が形成されている。
【0022】そして上記メディア25は導電性金属ボー
ルからなるものであり、該メディア25の直径はセラミ
ック素子1の最長辺寸法の0.93〜1.8倍の範囲内
に設定されている。
【0023】次に上記振動めっき装置10を用いたセラ
ミック電子部品の一製造方法を図4のブロック工程図に
沿って説明する。
【0024】セラミックシートを高温焼成することによ
りセラミック素子を形成し(第1工程S1)、このセラ
ミック素子にAgとガラスフリットからなるペーストを
塗布し、これを焼き付けることにより第1電極膜を形成
する(第2工程S2)。
【0025】第1電極膜が形成されたセラミック素子1
と、メディア25とをバスケット11内に収容する。上
記バスケット11をセラミック素子1及びメディア25
とともに水中に浸け、この状態でバスケット11に20
Hz以上の振動周波数からなる振動を付与し、セラミッ
ク素子1,メディア25を振動攪拌させる(第3工程S
3)。これによりセラミック素子1とメディア25がぶ
つかり合って第1電極膜の凹凸が均され、平滑な電極膜
が形成される。
【0026】次いで上記バスケット11をニッケルめっ
き液Aが充填されためっき液槽27内に浸漬する。この
状態でバスケット11を20〜80Hzの振動周波数で
もって振動させるとともに、バスケット11の各陰極2
3とめっき液槽27内に挿入された陽極26との間で通
電する。するとバスケット11が水平方向に旋回しつつ
垂直方向に揺動し、これに伴ってセラミック素子1,メ
ディア25がバスケット11の中心部から周壁に向かっ
て半径方向に流動しつつ攪拌される。これにより第1電
極膜の外表面にニッケルめっき膜からなる第2電極膜が
被覆形成される(第4工程S4)。この場合、セラミッ
ク素子1とメディア25の振動,攪拌によって互いが衝
突し、第1,第2電極膜の凹凸が均され、平滑な電極膜
が形成される。この後、バスケット11をめっき液槽2
7から引上げ、ニッケルめっき液を各メッシュキャップ
22を通して挿通孔11eから排出する。次いでセラミ
ック素子1,メディア25を水洗いする(第5工程S
5)。この水洗いは複数回行なう場合もある。
【0027】次に、上記バスケット11をすずめっき液
が充填されためっき液槽(不図示)内に浸漬し、上記第
4工程S4と同様に20〜80Hzの振動周波数でもっ
て振動させるとともに陽極,陰極間に通電し、第2電極
膜の外表面にすずめっきからなる第3電極膜を被覆形成
する(第6工程S6)。この場合、セラミック素子1と
メディア25の振動,攪拌によって互いが衝突し、第
2,第3電極膜の凹凸が均され、平滑な電極膜が形成さ
れる。この後、水洗いを行なう(第7工程S7)。
【0028】上記第3工程S3と同様に、バスケット1
1をセラミック素子1及びメディア25とともに水中に
浸け、この状態でバスケット11に20Hz以上の振動
周波数からなる振動を付与することにより、セラミック
素子1を振動攪拌させる(第8工程S8)。これにより
セラミック素子1とメディア25がぶつかり合って電極
表面の凹凸がさらに均され、平滑で光沢のある第3電極
膜が形成される。このようにして電子部品が形成され
る。
【0029】このようにして形成された電子部品をメデ
ィア25とともにバスケット11から取り出し、乾燥炉
にて乾燥させる(第9工程S9)。次に電子部品,メデ
ィア25を分離機により分離し、それぞれ別個に回収す
る(第10工程S10)。この後、電子部品をテーピン
グ等により梱包することによって製品となる(第11工
程S11)。
【0030】本実施形態のめっき方法によれば、メディ
ア25の直径をセラミック素子1の最長辺寸法の0.9
3〜1.8倍としたので、めっき時の振動によりメディ
ア25とセラミック素子1とが互いに衝突し、この衝突
によって電極膜の凹凸が均されることとなり、平滑な電
極表面を得ることができる。その結果、平滑で光沢ある
電極表面が得られることとなり、はんだ付け時の濡れ性
を向上できる。これにより長期保管による酸化を抑制で
き、実装時の立ち上がりや浮き上がりを防止でき、実装
不良を防止できる。
【0031】本実施形態では、バスケット11の振動周
波数を20〜80Hzとしたので、電極焼けが生じるこ
となく電極表面を平滑にでき、光沢のある電極表面が得
られることとなり、はんだ付け時の濡れ性をさらに向上
できる。
【0032】
【実施例】実施例1
【0033】
【表1】
【0034】本実施例は、1.0×0.5×0.5mm
からなる直方体状のセラミック素子(チップサーミス
タ)の両端部にAgからなる第1電極膜を形成し、この
セラミック素子を、略球状のスチールボールからなるメ
ディアと混合し、振動めっき装置により2μmのニッケ
ルめっきからなる第2電極膜を形成し、この第2電極膜
に5μmのはんだめっきからなる第3電極膜を形成し
た。そして、上記メディアの直径を0.82〜2.01
mm(表1の試料No1〜No7参照)の範囲で変化させ、
これによる電極表面の光沢の有無,及び外観の状態を観
察した。
【0035】表1からも明らかなように、メディア直径
/最長辺寸法の比が0.82,0.87の試料No1,No
2の場合には、外観上の異常は見られなかったものの、
光沢ある電極表面が得られていない。これは、メディア
の直径が小さいことから、セラミック素子とメディアと
の衝突が弱いからであると考えられる。
【0036】一方、上記比が2.01の試料No7の場合
には、電極表面の光沢は得られているものの、セラミッ
ク素子に割れが発生している。この割れはメディアの衝
突が強すぎるからであると考えられる。
【0037】これに対して、上記比が0.93〜1.8
1の試料No3〜No6の場合は、何れの素子も、外観の異
常がなく、光沢ある電極表面が得られている。このよう
にメディア直径をセラミック素子の最長辺寸法の0.9
3〜1.8倍の範囲とすることによって、電子部品の割
れや欠けを生じることなく、電極表面に光沢が得られる
ことがわかる。
【0038】実施例2
【0039】
【表2】
【0040】本実施例では、1.6×0.8×0.8m
mのセラミック素子を採用し、実施例1と同様のめっき
方法にてに第2,第3電極膜を形成し、電極表面の光沢
の有無及び外観の状態を調べた。なお、実施例2では、
すずめっきにより第3電極膜を形成した。
【0041】表2からも明らかなように、メディアの直
径比が0.83,0.86の試料No1,No2の場合には
電極表面に光沢はなく、またメディアの直径比が1.8
8の試料No7の場合にはセラミック素子に割れが発生し
ている。これに対してメディア直径比を0.86〜1.
80とした試料No2〜No6の場合は、何れも電極表面に
光沢が得られており、かつ外観の異常は全く見られな
い。
【0042】実施例3
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】本実施例は、上記実施例1,2で製造した
各試料No1〜No6を、温度40℃×95%RHの雰囲気
中に100時間放置し、この後、実装ランド部にはんだ
クリームが印刷されたガラスエポキシ製回路基板に搭載
し、温度230℃にてはんだ付け接着を行い、実装時の
チップ立ち発生率を調べた。なお、このときの電子部品
評価数は各条件とも10000個で行った。
【0046】表3は、実施例1で製造した試料No1〜No
6のチップ立ち上がり発生率を示している。同表からも
明らかなように、光沢が得られていない試料No1,No2
の場合には、チップ立ち発生率が0.21%,0.13
%となっている。これに対して光沢が得られた試料No3
〜No6の場合は、何れもチップ立ちが発生しておらず、
実装不良が解消されていることがわかる。
【0047】表4は、実施例2で製造した試料No1〜No
6のチップ立ち上がり発生率を示しており、同表からも
明らかなように、光沢が得られていない試料No1,No2
の場合には、チップ立ち発生率が若干ではあるが0.1
9%,0.03%となっている。これに対して光沢が得
られた試料No3〜No6の場合は、何れもチップ立ちは全
く発生していないことがわかる。
【0048】実施例4
【0049】
【表5】
【0050】本実施例は、1.0×0.5×0.5mm
からなるセラミック素子に第1電極膜を形成し、このセ
ラミック素子と直径0.93mmのスチールボールから
なるメディアとをバスケットに収容し、振動周波数を1
0〜90Hzの範囲で変化させた場合の電極表面の光沢
の有無について調べた。
【0051】表5からも明らかなように、振動周波数が
10Hzの場合では、電極表面の光沢は充分ではなく、
また振動周波数が90Hzでは、ニッケルめっき時に陰
極が焼けてしまいめっき膜が形成できていない。これに
対して振動周波数を20〜80Hzとした試料No2〜No
6の場合は、何れも光沢が得られている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による電子部品の振動めっ
き方法に採用されためっき装置の断面図である。
【図2】上記振動めっき装置のバスケットの平面図であ
る。
【図3】上記振動めっき装置の斜視図である。
【図4】上記電子部品の製造工程を示すブロック図であ
る。
【図5】上記実施形態のセラミック素子の断面図であ
る。
【図6】従来の一般的な振動めっき装置の断面図であ
る。
【図7】従来のバスケットの底面を示す平面図である。
【符号の説明】
1 セラミック素子(電子部品素子) 3,4 第2,第3電極膜(電極めっき膜) 10 振動めっき装置 11 バスケット(容器) 23 めっき用陰極 25 メディア(通電媒介物) 27 めっき液槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01C 17/16 H01C 17/16 H01G 4/252 H01G 4/12 364 4/12 364 13/00 391Z 13/00 391 1/14 C (72)発明者 井藤 恭典 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 4K024 AA03 AA07 AA22 AB02 BA15 BB09 CA12 CB02 CB04 CB06 GA02 GA14 5E001 AC04 AF00 AH01 AH07 AH08 AJ03 5E032 CA02 CC06 CC11 CC14 5E034 DC01 DC03 DC05 DC09 DE07 DE16 5E082 AA01 BC23 FG06 FG26 FG54 GG10 GG11 GG26 GG28 MM24 MM28 PP09 PP10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被めっき物としての電子部品素子と通電
    媒介物とをめっき用電極を備えた容器内に収容し、該容
    器をめっき液槽に浸漬して振動を付与するとともに、上
    記めっき用電極に通電することにより、上記電子部品素
    子にめっき膜を被覆形成するようにした電子部品の振動
    めっき方法において、上記通電媒介物として、上記電子
    部品素子の最長辺寸法の0.93〜1.8倍の直径を有
    する導電性球状物を用いたことを特徴とする電子部品の
    振動めっき方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記容器が20〜8
    0Hzの振動周波数で振動するよう構成されていること
    を特徴とする電子部品の振動めっき方法。
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