JP2002129348A - 無電解メッキによる電極パターンの形成方法及びインクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents

無電解メッキによる電極パターンの形成方法及びインクジェットヘッドの製造方法

Info

Publication number
JP2002129348A
JP2002129348A JP2000319129A JP2000319129A JP2002129348A JP 2002129348 A JP2002129348 A JP 2002129348A JP 2000319129 A JP2000319129 A JP 2000319129A JP 2000319129 A JP2000319129 A JP 2000319129A JP 2002129348 A JP2002129348 A JP 2002129348A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode pattern
film layer
electroless plating
forming
thin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000319129A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Okuno
奥野  哲生
Yuichi Akanabe
▲祐▼一 茜部
Shozo Kikukawa
省三 菊川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2000319129A priority Critical patent/JP2002129348A/ja
Publication of JP2002129348A publication Critical patent/JP2002129348A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Chemically Coating (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】レーザーパワーのレンジに影響されず、基板の
悪影響がない、メッキの抜けを防止でき、複雑な形状の
電極パターンあるいは三次元配線の立体的な電極パター
ンを形成することができる無電解メッキによる電極パタ
ーンの形成方法及びインクジェットヘッドの製造方法を
提供する。 【解決手段】圧電材料基板1に複数列のインクチャンネ
ル11を並設した後、該基板1表面に所定の電極パター
ン32aよりも大きな領域で無電界メッキによる薄メッ
キ膜層32を形成し、上記所定の電極パターン32a以
外の領域の薄メッキ膜層32に対してレーザー30を照
射することにより該薄メッキ膜層32を除去し、その
後、圧電材料基板1の表面に所定の厚みになるまで更に
無電解メッキを施して上記レーザー照射がなされなかっ
た薄メッキ膜層32上にメッキを析出させることにより
電極パターン32aを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無電解メッキによ
る電極パターンの形成方法及びインクジェットヘッドの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、圧電材料基板に複数列のインクチ
ャンネルを形成すると共に各インクチャンネルの内面に
駆動電極を形成し、該駆動電極に電界を印加して上記圧
電材料基板をせん断変形させることによりチャンネル内
のインクを吐出するようにしたインクジェットヘッドが
知られている。
【0003】駆動電極を形成する技術としては、特開平
8−300667号公報、同9−10976号公報に記
載のように、メッキで形成された電極に対してレーザー
を照射して電極を形成する方法がある。
【0004】この従来技術では、メッキを直接除去して
電極パターンを形成しているため、レーザー照射に際し
て高エネルギー密度を要し、圧電体に熱的な歪みが生じ
たり、温度上昇で圧電体の物理的特性や電気的特性が変
化し、更に損傷を生じるおそれがある。このため複雑な
形状の電極パターンあるいは三次元配線の立体的な電極
パターンを形成することは難しい。
【0005】しかも、高出力レーザーを使用して触媒の
除去を行うことは、触媒の化学的に不安定な性質上難し
く、低出力のレーザーパワーでしか対応できない問題が
ある。また、エネルギー密度の高いレージー照射を行う
ことにより触媒を除去すると、伝熱による影響で照射部
の周囲も触媒が酸化してしまい、パターニングができな
い。
【0006】更に空気中でレーザー照射すると、照射し
た部分の周辺部にまで影響し、酸化膜を形成し、メッキ
の抜けが生じたりするおそれがある。このためレーザー
照射環境が異なってもメッキ抜けのない方法が望まれ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点に鑑みなされたもので、その課題は、レーザ
ーパワーのレンジに影響されず、基板の悪影響がない、
メッキの抜けを防止でき、複雑な形状の電極パターンあ
るいは三次元配線の立体的な電極パターンを形成するこ
とができる無電解メッキによる電極パターンの形成方法
及びインクジェットヘッドの製造方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、以下の
各発明によって解決される。
【0009】1.基板の表面に無電解メッキにより薄メ
ッキ膜層を形成した後、上記薄メッキ膜層に対してレー
ザーを選択的に照射することにより薄メッキ膜層を除去
して薄メッキ膜層による所定の電極パターンを形成し、
その後、基材の表面に所定の厚みになるまで更に無電解
メッキを施して上記薄層メッキ膜上にメッキを析出させ
ることにより電極パターンを形成することを特徴とする
無電解メッキによる電極パターンの形成方法。
【0010】2.前記レーザー照射を窒素雰囲気中で行
うことを特徴とする請求項1記載の無電解メッキによる
電極パターンの形成方法。
【0011】3.前記レーザー照射を空気中で行い薄メ
ッキ膜層を除去した後、表面を酸で洗浄し、その後、基
材の表面に所定の厚みになるまで更に無電解メッキを施
すことを特徴とする請求項1記載の無電解メッキによる
電極パターンの形成方法。
【0012】4.前記薄メッキ膜層は1μm以下の厚み
であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の無電
解メッキによる電極パターンの形成方法。
【0013】5.前記レーザーの波長は、1064nm
以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
記載の無電解メッキによる電極パターンの形成方法。
【0014】6.圧電材料基板に複数列のインクチャン
ネルを並設した後、該基板表面に所定の電極パターンよ
りも大きな領域で無電界メッキによる薄メッキ膜層を形
成し、上記所定の電極パターン以外の領域の薄メッキ膜
層に対してレーザーを照射することにより該薄メッキ膜
層を除去し、その後、圧電材料基板の表面に所定の厚み
になるまで更に無電解メッキを施して上記レーザー照射
がなされなかった薄メッキ膜層上にメッキを析出させる
ことにより電極パターンを形成することを特徴とするイ
ンクジェットヘッドの製造方法。
【0015】7.前記レーザー照射を窒素雰囲気中で行
うことを特徴とする請求項6記載のインクジェットヘッ
ドの製造方法。
【0016】8.前記レーザー照射を空気中で行い薄メ
ッキ膜層を除去した後、表面を酸で洗浄し、その後、基
板の表面に所定の厚みになるまで更に無電解メッキを施
すことを特徴とする請求項6記載のインクジェットヘッ
ドの製造方法。
【0017】9.前記薄メッキ膜層は1μm以下の厚み
であることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載
のインクジェットヘッドの製造方法。
【0018】10.前記圧電材料基板は、2種の圧電材
料基板を、分極方向を反対に向けて貼り合せてなること
を特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載のインクジ
ェットヘッドの製造方法。
【0019】11.前記レーザーの波長は、1064n
m以下であることを特徴とする請求項6〜10のいずれ
かに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0021】図1〜図3に基づいて、本発明の無電解メ
ッキによる電極パターンの形成方法について説明する。
【0022】最初に、図1に示すように、基板1の表面
に無電解メッキにより薄メッキ膜層2を形成する。基板
としては、種々の材料を使用可能であるが、インクジェ
ットヘッドを製造する場合には、圧電材料基板が好まし
く使用される。圧電材料基板の説明は後述する。
【0023】無電解メッキにより形成される電極の金属
としては、Ni(ニッケル)、Co(コバルト)、Cu
(銅)、Al(アルミニウム)等があるが、NiやCu
が好ましく、特に好ましくはNiである。
【0024】無電解メッキによる電極形成においては、
Ni−P又はNi−Bを単独で使用してもよいし、ある
いはNi−PとNi−Bを重層してもよい。
【0025】Ni−PはP含量が高くなると電気抵抗が
増大するので、P含量が1〜数%程度がよい。Ni−B
のB含量は、普通1%以下なので、Ni−PよりNi含
量が多く、電気抵抗が低く、且つ、外部配線との接続性
が良いため、Ni−Pよりに−Bの方が好ましいが、N
i−Bは高価なので、Ni−PとNi−Bを組み合わせ
ることも好ましい。
【0026】無電解メッキにより形成される薄メッキ膜
層2の厚みは、1μm以下が好ましく、より好ましくは
0.2μm以下であることが好ましい。
【0027】次いで、図2に示すように、薄メッキ膜層
2に対して図示しないレーザーを選択的に照射すること
により薄メッキ膜層2を除去して薄メッキ膜層による所
定の電極パターン3を形成する。図2において、4はレ
ーザーによって薄メッキ膜層が除去された除去部であ
る。この薄メッキ膜層2は、最終的に形成されるメッキ
膜層よりも薄く形成されているため、これを除去するた
めに使用されるレーザーは、最終的に形成されるメッキ
膜層を除去する場合に比べて低出力で対応可能となる。
【0028】次いで、図3に示すように、基材1の表面
に所定の厚みになるまで更に無電解メッキを施して上記
薄層メッキ膜2上にメッキ5を析出させることにより電
極パターン3を形成する。
【0029】本発明における好ましい態様としては、前
記レーザー照射を窒素雰囲気中で行うことである。酸化
膜の生成を防止し、メッキの抜けを防止できるからであ
る。
【0030】また本発明の他の好ましい態様としては、
前記レーザー照射を空気中で行い薄メッキ膜層を除去し
た後、表面を酸で洗浄し、その後、基材の表面に所定の
厚みになるまで更に無電解メッキを施すことである。酸
洗浄によってレザー照射によって生成された酸化膜を除
去することができる。酸化していないNiは触媒として
作用するので、メッキをその後施しても所定の厚みに生
長することができる。
【0031】以下に、本発明で使用できるレーザーにつ
いて説明する。
【0032】レーザーとしては、連続発振レーザーやパ
ルス発振レーザー等が挙げられ、連続発振レーザーとし
ては、半導体レーザー、HeNeレーザー、Arレーザー、炭
酸ガスレーザー等が挙げられる。パルス発振レーザーと
しては、YAGレーザー(1064nm)、ガラスレーザ
ー(1064nm)、ルビーレーザー(694nm)、エキ
シマレーザー(248nm)、YAG第2高調波(SHG
532nm)、第3高調波(THG 355nm)等
が挙げられる。
【0033】本発明では、レーザーの波長は、1064
nm以下であることが好ましい。即ち、本発明は薄層メ
ッキ層の除去に対応できればよいので、レーザーパワー
のレンジが広くできる。
【0034】次に、図4に基づいて、本発明のインクジ
ェットヘッドの製造方法について説明する。
【0035】最初に圧電材料基板10に複数列のインク
チャンネル11を並設する。圧電材料基板としては、電
圧を加えることにより変形を生じる圧電材料を用いて形
成された基板を用いることができる。この圧電材料とし
ては、公知のものを用いることができ、有機材料からな
る圧電基板、非金属性の圧電基板などがある。特に、非
金属性の圧電基板が好ましく、このような基板として
は、成形、焼成等の工程を経て形成される圧電セラミッ
クス基板、又は成形、焼成を必要としないで形成される
基板等がある。
【0036】この基板用の有機材料としては、ポリフッ
化ビニリデン等の有機ポリマーや、有機ポリマーと無機
物とのハイブリッド材料等が挙げられる。
【0037】成形、焼成等の工程を経て形成される圧電
セラミックス基板としては、チタン酸ジルコン酸鉛(P
ZT)が好ましい。
【0038】PZTとしては、PZT(PbZrO3
PbTiO3)と、第三成分添加PZTがある。添加す
る第三成分としてはPb(Mg1/2Nb2/3)O3、Pb
(Mn1/3Sb2/3)O3、Pb(Co1/3Nb2/3)O3
があり、さらにBaTiO3、ZnO、LiNbO3、L
iTaO3等を用いてもよい。
【0039】また、成形、焼成を必要としないで形成さ
れる基板として、例えば、ゾル−ゲル法、積層基板コー
ティング等で形成することができる。ゾル−ゲル法によ
れば、ゾルは所定の化学組成を持つ均質な溶液に、水、
酸あるいはアルカリを添加し、加水分解等の化学変化を
起こさせることによって調整される。さらに、溶媒の蒸
発や冷却等の処理を加えることによって、目的組成の微
粒子あるいは非金属性、無機微粒子の前躯体を分散した
ゾルが作成され、基板とすることができる。異種元素の
微量添加も含めて、化学組成の均一な化合物を得ること
ができる。出発原料に、一般にケイ酸ナトリウム等の水
に可溶な金属塩あるいは金属アルコキシドが用いられ、
金属アルコキシドは、一般式M(OR)nで表される化
合物で、OR基が強い塩基性を持つため容易に加水分解
され、有機高分子のような縮合過程を経て、金属酸化物
あるいはその水和物に変化する。
【0040】また、積層基板のコーティング法として
は、気相から析出させる蒸着法があり、気相からセラミ
ック基板を作成する方法は、物理的手段による蒸着法
と、気相から基板表面に化学反応により析出させる化学
析出法の二通りに分類される。更に、物理蒸着法(PV
D)は、真空蒸着法、スパッター法、イオンプレーティ
ング法等に細分され、また化学的方法は、気相化学反応
法(CVD)、プラズマCVD法などがある。物理蒸着
法(PVD)としての真空蒸着法は、真空中で対象とす
る物質を加熱して蒸発させ、その蒸気を基板上に付着さ
せる方法で、スパッター法は目的物質(ターゲット)に
高エネルギー粒子を衝突させ、ターゲット表面の原子・
分子が衝突粒子と運動量を交換して、表面からはじきだ
されるスパッタリング現象を利用する方法である。また
イオンプレーティング法、イオン化したガス雰囲気中で
蒸着を行う方法である。また、CVD法では、膜を構成
する原子・分子あるいはイオンを含む化合物を気相状体
にしたのち、適当なキャリヤーガスで反応部に導き、加
熱した基板上で反応あるいは反応析出させることによっ
て膜を形成し、プラズマCVD法はプラズマエネルギー
で気相状態を発成させ、400℃〜500℃までの比較
的低い温度範囲の気相化学反応で、膜を析出させる。
【0041】本発明のインクジェットヘッドを製造する
には、圧電材料基板10として、2枚の圧電材料基板1
0a,10bを、分極方向を反対に向けて図示しない接着
剤層を介して貼り合わせたものを用いることも好まし
い。
【0042】次いで、図3に示すように、研削手段によ
りチャンネル部11,11,11……形成する。チャン
ネル部11,11,11,11は、各々溝であり、各溝
はインク溝と空気溝として機能するようにすることがで
き、その場合、インク溝と空気溝は交互に配置されるよ
うにする。インク溝とインク溝の間に空気溝を配置する
と、高速吐出が可能になる。溝の形成手段は、公知の研
削機による研削が好ましい。
【0043】チャンネル部の形は、溝の両側壁が互いに
平行であることが好ましく、溝の上部と下部で大きさと
形状が変わらないストレートタイプであることが好まし
い。泡抜けが良く、電力効率が高く、発熱が少なく、高
速応答性が良いからである。即ち、ヘッドからインクを
吐出する時、先ず、インク溝の左右の壁を外側に変形さ
せ、インク溝を膨らませて、溝に負圧を発生させ、マニ
ホールドから溝にインクを吸引する。この時、発生した
負の圧力波は、ノズルから出発し、溝内を移動し、溝の
入口の、溝断面積が急変する部分で、位相を反転して、
反射される。このタイミングで、壁の変形を元に戻し
て、インクを圧縮すれば、インクに高い圧力が掛かる。
これがnmオーダーの極く微少な壁の変位で、インクを
吐出する、インクジェットヘッドの特徴である。この様
に、インクジェットヘッドが、インクを吐出できる周期
は、インク室の長さを、インク中の音速で割った時間
の、整数倍に限られる。高周波で、吐出するには、イン
ク溝の長さを短くすることが好ましいので、インク溝の
形は、長い浅溝部を持つ、入口浅溝型より、短い溝を持
つ、ストレート溝型が好ましい。
【0044】次いで、該基板10表面に所定の電極パタ
ーンよりも大きな領域で無電界メッキによる薄メッキ膜
層を形成し、上記所定の電極パターン以外の領域の薄メ
ッキ膜層に対してレーザーを照射することにより該薄メ
ッキ膜層を除去する。
【0045】図4では、レーザー30を照射することに
より薄メッキ膜層を除去している状態が示されている。
31は薄メッキ膜層が除去された除去部を示している。
【0046】かかる除去部31の形成によって、残存す
る薄メッキ膜層32による電極パターンが形成される。
この薄メッキ膜層32は、最終的に形成されるメッキ膜
層よりも薄く形成されているため、これを除去するため
に使用されるレーザーは、最終的に形成されるメッキ膜
層を除去する場合に比べて低出力で対応可能となる。
【0047】次いで、圧電材料基板10の表面に所定の
厚みになるまで更に無電解メッキを施して上記レーザー
照射がなされなかった、即ち残存する薄メッキ膜層32
上にメッキを析出させることにより電極パターン32a
が形成される。
【0048】本発明のインクジェットヘッドの製法にお
ける好ましい態様としては、前記レーザー照射を窒素雰
囲気中で行うことである。酸化膜の生成を防止し、メッ
キの抜けを防止できるからである。
【0049】また本発明の他の好ましい態様としては、
前記レーザー照射を空気中で行い薄メッキ膜層を除去し
た後、表面を酸で洗浄し、その後、基板の表面に所定の
厚みになるまで更に無電解メッキを施すことである。酸
洗浄によってレザー照射によって生成された酸化膜を除
去することができる。酸化していないNiは触媒として作
用するので、メッキをその後施しても所定の厚みに生長
することができる。酸の種類については前述したものと
同様でよい。
【0050】また本発明で使用できるレーザーについて
も、前述もレーザーと同様のものを使用でき、レーザー
の波長は、1064nm以下であることが好ましい。即
ち、本発明は薄層メッキ層の除去に対応できればよいの
で、レーザーパワーのレンジが広くできる。
【0051】また本発明では、前記メッキ皮膜に有機絶
縁膜を電着することは好ましいことである。
【0052】電着によって有機絶縁膜を形成する方法と
しては、たとえば、15%濃度のアミノアクリル樹脂を
含む、電着液に、電極を形成した、たとえばPZTを室
温で浸漬して、50Vの直流を2分間印加すると、厚さ
2μm程度のピンホールフリーの絶縁膜が形成される。
【0053】有機絶縁膜を形成すると、水系インクで
も、溶剤系インクでも、吐出できる効果がある。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、レーザーパワーのレン
ジに影響されず、基板の悪影響がない、メッキの抜けを
防止でき、複雑な形状の電極パターンあるいは三次元配
線の立体的な電極パターンを形成することができる無電
解メッキによる電極パターンの形成方法及びインクジェ
ットヘッドの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電極パターンの形成方法の一例を示す
斜視図
【図2】本発明の電極パターンの形成方法の一例を示す
斜視図
【図3】本発明の電極パターンの形成方法の一例を示す
斜視図
【図4】本発明のインクジェットヘッドの製造方法の一
例を示す基板の裏側から見た要部斜視図
【符号の説明】
1:基板 2:薄メッキ膜層 3:電極パターン 4:除去部 5:メッキ 10:圧電材料基板 11:インクチャンネル 30:レーザー 31:除去部 32:薄メッキ膜層 32a:電極パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C057 AF93 AG45 AP23 AP55 BA14 4K022 AA04 AA13 AA37 AA41 BA02 BA04 BA06 BA08 BA14 BA16 BA35 CA08 CA12 CA28 DA01 EA04 4K057 DA11 DB03 DB04 DD06 DG12 DN02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の表面に無電解メッキにより薄メッキ
    膜層を形成した後、上記薄メッキ膜層に対してレーザー
    を選択的に照射することにより薄メッキ膜層を除去して
    薄メッキ膜層による所定の電極パターンを形成し、その
    後、基材の表面に所定の厚みになるまで更に無電解メッ
    キを施して上記薄層メッキ膜上にメッキを析出させるこ
    とにより電極パターンを形成することを特徴とする無電
    解メッキによる電極パターンの形成方法。
  2. 【請求項2】前記レーザー照射を窒素雰囲気中で行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の無電解メッキによる電極
    パターンの形成方法。
  3. 【請求項3】前記レーザー照射を空気中で行い薄メッキ
    膜層を除去した後、表面を酸で洗浄し、その後、基材の
    表面に所定の厚みになるまで更に無電解メッキを施すこ
    とを特徴とする請求項1記載の無電解メッキによる電極
    パターンの形成方法。
  4. 【請求項4】前記薄メッキ膜層は1μm以下の厚みであ
    ることを特徴とする請求項1、2又は3記載の無電解メ
    ッキによる電極パターンの形成方法。
  5. 【請求項5】前記レーザーの波長は、1064nm以下
    であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の無電解メッキによる電極パターンの形成方法。
  6. 【請求項6】圧電材料基板に複数列のインクチャンネル
    を並設した後、該基板表面に所定の電極パターンよりも
    大きな領域で無電界メッキによる薄メッキ膜層を形成
    し、上記所定の電極パターン以外の領域の薄メッキ膜層
    に対してレーザーを照射することにより該薄メッキ膜層
    を除去し、その後、圧電材料基板の表面に所定の厚みに
    なるまで更に無電解メッキを施して上記レーザー照射が
    なされなかった薄メッキ膜層上にメッキを析出させるこ
    とにより電極パターンを形成することを特徴とするイン
    クジェットヘッドの製造方法。
  7. 【請求項7】前記レーザー照射を窒素雰囲気中で行うこ
    とを特徴とする請求項6記載のインクジェットヘッドの
    製造方法。
  8. 【請求項8】前記レーザー照射を空気中で行い薄メッキ
    膜層を除去した後、表面を酸で洗浄し、その後、基板の
    表面に所定の厚みになるまで更に無電解メッキを施すこ
    とを特徴とする請求項6記載のインクジェットヘッドの
    製造方法。
  9. 【請求項9】前記薄メッキ膜層は1μm以下の厚みであ
    ることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載のイ
    ンクジェットヘッドの製造方法。
  10. 【請求項10】前記圧電材料基板は、2種の圧電材料基
    板を、分極方向を反対に向けて貼り合せてなることを特
    徴とする請求項6〜9のいずれかに記載のインクジェッ
    トヘッドの製造方法。
  11. 【請求項11】前記レーザーの波長は、1064nm以
    下であることを特徴とする請求項6〜10のいずれかに
    記載のインクジェットヘッドの製造方法。
JP2000319129A 2000-10-19 2000-10-19 無電解メッキによる電極パターンの形成方法及びインクジェットヘッドの製造方法 Pending JP2002129348A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000319129A JP2002129348A (ja) 2000-10-19 2000-10-19 無電解メッキによる電極パターンの形成方法及びインクジェットヘッドの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000319129A JP2002129348A (ja) 2000-10-19 2000-10-19 無電解メッキによる電極パターンの形成方法及びインクジェットヘッドの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002129348A true JP2002129348A (ja) 2002-05-09

Family

ID=18797645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000319129A Pending JP2002129348A (ja) 2000-10-19 2000-10-19 無電解メッキによる電極パターンの形成方法及びインクジェットヘッドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002129348A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010069855A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Toshiba Tec Corp インクジェットヘッドの製造方法
KR101425559B1 (ko) * 2013-03-21 2014-08-04 (주)파트론 도체 패턴 형성방법
JP2014152350A (ja) * 2013-02-06 2014-08-25 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 無電解めっき膜の密着性向上および除去方法とこれを用いたパターニング方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08300667A (ja) * 1995-05-11 1996-11-19 Brother Ind Ltd インクジェットヘッドの製造方法
JPH10209644A (ja) * 1997-01-16 1998-08-07 Nippon Steel Chem Co Ltd 多層配線板の製造方法
JP2000022307A (ja) * 1998-06-29 2000-01-21 Miyachi Technos Corp メッキ被膜付き回路パターンの形成方法
JP2000212792A (ja) * 1999-01-19 2000-08-02 Hitachi Cable Ltd 部分めっきプラスチック成形体の製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08300667A (ja) * 1995-05-11 1996-11-19 Brother Ind Ltd インクジェットヘッドの製造方法
JPH10209644A (ja) * 1997-01-16 1998-08-07 Nippon Steel Chem Co Ltd 多層配線板の製造方法
JP2000022307A (ja) * 1998-06-29 2000-01-21 Miyachi Technos Corp メッキ被膜付き回路パターンの形成方法
JP2000212792A (ja) * 1999-01-19 2000-08-02 Hitachi Cable Ltd 部分めっきプラスチック成形体の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010069855A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Toshiba Tec Corp インクジェットヘッドの製造方法
JP2014152350A (ja) * 2013-02-06 2014-08-25 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 無電解めっき膜の密着性向上および除去方法とこれを用いたパターニング方法
KR101425559B1 (ko) * 2013-03-21 2014-08-04 (주)파트론 도체 패턴 형성방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4223247B2 (ja) 有機絶縁膜の製造方法及びインクジェットヘッド
JPH11129478A (ja) インクジェット式記録ヘッド、その製造方法および圧電体素子
JP2005135973A (ja) 圧電体デバイス及び強誘電体デバイスの製造方法、並びに液滴吐出ヘッド及び電子機器
JP2002129346A (ja) 無電解メッキの処理方法及びインクジェットヘッド及びその製造方法
JP2014072511A (ja) 積層体
JP3729244B2 (ja) インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドプリンタ並びにインクジェットヘッドの製造方法
JP2008016578A (ja) キャパシタ素子の製造方法
JP2002129348A (ja) 無電解メッキによる電極パターンの形成方法及びインクジェットヘッドの製造方法
JP2015171804A (ja) ヘッドチップの製造方法、液体噴射ヘッド、液体噴射装置
US20030011660A1 (en) Method of manufacturing an ink-jet head
JP2002103614A (ja) インクジェットヘッド
JP6314062B2 (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法及び液体噴射装置
JPH07276624A (ja) インクジェットプリンタヘッド
JP2001301169A (ja) インクジェットヘッド
JP2002160364A (ja) インクジェットヘッド
JP2002103630A (ja) インクジェットヘッド
JP6371639B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2000052559A (ja) 圧電アクチュエータ、インクジェット式記録ヘッド、プリンタ、圧電アクチュエータの製造方法およびインクジェット式記録ヘッドの製造方法
JP2002361876A (ja) シェヤーモードヘッドの製造方法
JP4560930B2 (ja) シェヤーモードヘッドの製造方法
JP2011108705A (ja) シリコン基板の加工方法および液体噴射ヘッドの製造方法
JP2000108349A (ja) インクジェットヘッド及びその製造方法
JP2002103612A (ja) インクジェットヘッド及びその製造方法
JP2003188429A (ja) 圧電素子、インク吐出素子およびインクジエツト式記録装置
JPH11238921A (ja) 圧電体素子およびインクジェット式記録ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20071011

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20080225

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100202

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100629