JP2002128971A - 安定化されたメタロセンポリプロピレン - Google Patents

安定化されたメタロセンポリプロピレン

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定化されたメタロセンポリプロピレンを提
供する。 【解決手段】 メタロセン触媒上における重合により製
造されたポリプロピレン、またはメタロセン触媒上にお
ける重合により製造されたポリプロピレンコポリマー、
ならびに(A)例えば次式(A−I−1−a) 【化1】 (式中、n1は2ないし20の数である。)で表わされ
る化合物、および(B)例えば次式(B−I−2−a) 【化2】 で表わされる化合物からなる安定剤混合物を含む組成物
により上記課題は解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタロセン触媒上
における重合により製造されたポリプロピレンまたはメ
タロセン触媒上における重合により製造されたポリプロ
ピレンコポリマーを含む組成物、および特定の立体障害
アミン光安定剤系に関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】立体障害
アミン光安定剤系は、例えば米国特許US-A-4,863,981
号、米国特許US-A-5,719,217号、欧州特許EP-A-632,092
号、欧州特許EP-A-741,163号、欧州特許EP-A-723,990
号、英国特許GB-A-2,267,499号およびリサーチディスク
ロジャー(Research Disclosure) 34,549 (1993年1月)
に記載されている。欧州特許EP-A-814,127号には、耐脆
化性ポリオレフィン組成物が記載されている。米国特許
US-A-5,955,522号には、立体障害アミンの添加を伴う遷
移メタロセン触媒上における重合によるオレフィンポリ
マーの製造方法が記載されている。安定化されたメタロ
センポリオレフィンは、英国特許GB-A-2,346,147号から
も公知である。
【0003】
【課題を解決するための手段】より詳細には、本発明
は、メタロセン触媒上における重合により製造されたポ
リプロピレン、またはメタロセン触媒上における重合に
より製造されたポリプロピレンコポリマー、ならびに
(A)次式(A−I)
【化25】 〔式中、A1、A3、A4およびA5は互いに独立して、水
素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原
子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数1な
いし4のアルキル−置換炭素原子数5ないし12のシク
ロアルキル基、フェニル基、−OH−および/もしくは
炭素原子数1ないし10のアルキル−置換フェニル基、
炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、フェニル
基上で−OHおよび/もしくは炭素原子数1ないし10
のアルキル基により置換された炭素原子数7ないし9の
フェニルアルキル基、または次式(a−1)
【化26】 (式中、A6は水素原子、炭素原子数1ないし8のアル
キル基、−O・、−OH、−CH2CN、炭素原子数1
ないし18のアルコキシ基、炭素原子数5ないし12の
シクロアルコキシ基、炭素原子数3ないし6のアルケニ
ル基、未置換の、もしくはフェニル基上で炭素原子数1
ないし4のアルキル基の1、2もしくは3個により置換
された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、ま
たは炭素原子数1ないし8のアシル基を表わす。)で表
わされる基を表わし、A2は炭素原子数2ないし18の
アルキレン基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキレ
ン基または炭素原子数1ないし4のアルキレンジ(炭素
原子数5ないし7のシクロアルキレン)基を表すか、あ
るいは基A1、A2およびA3は、それらが結合している
窒素原子と一緒になって5ないし10員の複素環式環を
形成するか、あるいはA4およびA5は、それらが結合し
ている窒素原子と一緒になって5ないし10員の複素環
式環を形成し、n1は2ないし50の数であり、そして
基A1、A3、A4およびA5の少なくとも1個は式(a−
1)で表わされる基を表わす。〕で表わされる化合物、
あるいは次式(A−II−1)
【化27】 (式中、n’2、n’’2およびn’’’2は互いに独立
して2ないし12の数である。)で表わされるポリアミ
ンを塩化シアヌルと反応させることにより得られる生成
物を、次式(A−II−2)
【化28】 (式中、A7は水素原子、炭素原子数1ないし12のア
ルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル
基、フェニル基または炭素原子数7ないし9のフェニル
アルキル基を表わし、そしてA8はA6の意味の一つを有
する。)で表わされる化合物と反応させることにより得
ることが可能な生成物(A−II)、あるいは次式(A
−III)
【化29】 〔式中、A9およびA13は互いに独立して、水素原子ま
たは炭素原子数1ないし12のアルキル基を表わし、A
10、A11およびA12は互いに独立して、炭素原子数2な
いし10のアルキレン基を表わし、そしてX1、X2、X
3、X4、X5、X6、X7およびX8は互いに独立して、次
式(V)
【化30】 (式中、A14は水素原子、炭素原子数1ないし12のア
ルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル
基、炭素原子数1ないし4のアルキル−置換炭素原子数
5ないし12のシクロアルキル基、フェニル基、−OH
−および/または炭素原子数1ないし10のアルキル置
換フェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキ
ル基、フェニル基上で−OHおよび/もしくは炭素原子
数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子
数7ないし9のフェニルアルキル基、または前記の通り
定義された式(a−1)で表わされる基を表わし、そし
てA15はA6の意味の一つを有する。)で表わされる基
を表わす。〕で表わされる化合物、および(B)次式
(B−I)
【化31】 〔式中、E1は水素原子、炭素原子数1ないし8のアル
キル基、−O・、−OH、−CH2CN、炭素原子数1
ないし18のアルコキシ基、−OHにより置換された炭
素原子数1ないし18のアルコキシ基、炭素原子数5な
いし12のシクロアルコキシ基、炭素原子数3ないし6
のアルケニル基、未置換の、もしくはフェニル基上で炭
素原子数1ないし4のアルキル基の1、2もしくは3個
により置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアル
キル基、または炭素原子数1ないし8のアシル基を表わ
し、m1は1、2または4であり、m1が1である場合、
2は炭素原子数1ないし25のアルキル基を表わし、
1が2である場合、E2は炭素原子数1ないし14のア
ルキレン基または次式(b−1)
【化32】 (式中、E3は炭素原子数1ないし10のアルキル基ま
たは炭素原子数2ないし10のアルケニル基を表わし、
4は炭素原子数1ないし10のアルキレン基を表わ
し、そしてE5およびE6は互いに独立して炭素原子数1
ないし4のアルキル基、シクロヘキシル基またはメチル
シクロヘキシル基を表わす。)で表わされる基を表わ
し、そしてm1が4である場合、E2は炭素原子数4ない
し10のアルカンテトライル基を表わす。〕で表わされ
る化合物、次式(B−II)
【化33】 〔式中、基E7のうち2個は−COO−(炭素原子数1
ないし20のアルキル)基を表わし、そして基E7のう
ち他の2個は次式(b−2)
【化34】 (式中、E8はE1の意味の一つを有する。)で表わされ
る基を表わす。〕で表わされる化合物、あるいは次式
(B−III)
【化35】 (式中、基E9は互いに独立してE1の意味の一つを有
し、そしてE10は炭素原子数2ないし22のアルキレン
基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキレン基、炭素
原子数1ないし4のアルキレンジ(炭素原子数5ないし
7のシクロアルキレン)基、フェニレン基またはフェニ
レンジ(炭素原子数1ないし4のアルキレン)基を表わ
す。)で表わされる化合物を含む安定剤混合物からなる
組成物に関する。
【0004】
【発明の実施の形態】25個までの炭素原子を有するア
ルキル基の例は、メチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、イソブチ
ル基、第三ブチル基、2−エチルブチル基、n−ペンチ
ル基、イソペンチル基、1−メチルペンチル基、1,3
−ジメチルブチル基、n−ヘキシル基、1−メチルヘキ
シル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、1,1,
3,3−テトラメチルブチル基、1−メチルヘプチル
基、3−メチルヘプチル基、n−オクチル基、2−エチ
ルヘキシル基、1,1,3−トリメチルヘキシル基、
1,1,3,3−テトラメチルペンチル基、ノニル基、
デシル基、ウンデシル基、1−メチルウンデシル基、ド
デシル基、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルヘキ
シル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル
基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル
基、エイコシル基およびドコシル基である。A6、A8
1、E8およびE9の好ましい定義の一つは、炭素原子
数1ないし4のアルキル基、特にメチル基である。A7
は好ましくはブチル基である。
【0005】18個までの炭素原子を有するアルコキシ
基の例は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イ
ソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、ペント
キシ基、イソペントキシ基、ヘキソキシ基、ヘプトキシ
基、オクトキシ基、デシルオキシ基、ドデシルオキシ
基、テトラデシルオキシ基、ヘキサデシルオキシ基およ
びオクタデシルオキシ基である。A6、A8、E1、E8
よびE9の好ましい意味の一つはプロポキシ基またはオ
クトキシ基である。−OHにより置換された炭素原子数
1ないし18のアルコキシ基の好ましい例は、2−ヒド
ロキシ−2−メチルプロポキシ基である。
【0006】炭素原子数5ないし12のシクロアルキル
基の例は、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シク
ロヘプチル基、シクロオクチル基およびシクロドデシル
基である。炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基、
特にシクロヘキシル基が好ましい。炭素原子数1ないし
4のアルキル置換炭素原子数5ないし12のシクロアル
キル基の例は、例えばメチルシクロヘキシル基またはジ
メチルシクロヘキシル基である。
【0007】炭素原子数5ないし12のシクロアルコキ
シ基の例は、シクロペントキシ基、シクロヘキソキシ
基、シクロヘプトキシ基、シクロオクトキシ基、シクロ
デシルオキシ基およびシクロドデシルオキシ基である。
炭素原子数5ないし8のシクロアルコキシ基、特にシク
ロペントキシ基およびシクロヘキソキシ基が好ましい。
−OH−および/または炭素原子数1ないし10のアル
キル−置換フェニル基は、例えばメチルフェニル基、ジ
メチルフェニル基、トリメチルフェニル基、第三ブチル
フェニル基または3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル基である。
【0008】炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル
基の例は、ベンジル基およびフェニルエチル基である。
フェニル基上で−OHにより、そして/または10個ま
での炭素原子を有するアルキル基により置換された炭素
原子数7ないし9のフェニルアルキル基は、例えばメチ
ルベンジル基、ジメチルベンジル基、トリメチルベンジ
ル基、第三ブチルベンジル基または3,5−ジ−第三ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル基である。
【0009】10個までの炭素原子を有するアルケニル
基の例は、アリル基、2−メタリル基、ブテニル基、ペ
ンテニル基およびヘキセニル基である。アリル基が好ま
しい。1位の炭素原子は、好ましくは飽和である。8個
より多くない炭素原子を有するアシル基の例は、ホルミ
ル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ペン
タノイル基、ヘキサノイル基、ヘプタノイル基、オクタ
ノイル基、アクリロイル基、メタクリロイル基およびベ
ンゾイル基である。炭素原子数1ないし8のアルカノイ
ル基、炭素原子数3ないし8のアルケニル基およびベン
ゾイル基が好ましい。アセチル基およびアクリロイル基
は特に好ましい。
【0010】22個までの炭素原子を有するアルキレン
基の例は、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ト
リメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、
2,2−ジメチルトリメチレン基、ヘキサメチレン基、
トリメチルヘキサメチレン基、オクタメチレン基および
デカメチレン基である。炭素原子数4ないし10のアル
カンテトライル基の例は、1,2,3,4−ブタンテト
ライル基である。炭素原子数5ないし7のシクロアルキ
レン基の例は、シクロヘキシレン基である。
【0011】炭素原子数1ないし4のアルキレンジ(炭
素原子数5ないし7のシクロアルキレン)基の例は、メ
チレンジシクロヘキシレン基である。フェニレンジ(炭
素原子数1ないし4のアルキレン)基の例は、メチレン
−フェニレン−メチレン基またはエチレン−フェニレン
−エチレン基である。
【0012】基A1、A2およびA3が、それらが結合し
ている窒素原子と一緒になって5ないし10員複素環を
形成する場合、この環は例えば
【化36】 を表わす。6員複素環が好ましい。
【0013】基A4およびA5が、それらが結合している
窒素原子と一緒になって5ないし10員複素環を形成す
る場合、この環は例えば1−ピロリジル基、ピペリジノ
基、モルホリノ基、1−ピペラジニル基、4−メチル−
1−ピペラジニル基、1−ヘキサヒドロアゼピニル基、
5,5,7−トリメチル−1−ホモピペラジニル基また
は4,5,5,7−テトラメチル−1−ホモピペラジニ
ル基を表わす。モルホリノ基が特に好ましい。
【0014】n1は、好ましくは2ないし25、特に2
ないし20の数である。n’2およびn’’’2は好まし
くは3であり、そしてn’’2は好ましくは2である。
6、A8、E1、E8およびE9は、好ましくは水素原
子、炭素原子数1ないし4のアルキル基または炭素原子
数1ないし8のアルコキシ基である。
【0015】成分(A)および(B)として上記された
化合物は本質的に公知であり、そして市販品として入手
可能である。それらの全ては公知の方法により製造され
得る。成分(A)の化合物の製造方法は、例えば米国特
許US-A-4,086,204号、米国特許US-A-6,046,304号、米国
特許US-A-4,331,586号および米国特許US-A-4,477,615号
(CAS 136,504-96-6)、ならびに米国特許US-A-4,108,829
号に記載されている。
【0016】成分(B)の化合物の製造方法は、例えば
米国特許US-A-5,679,733号、米国特許US-A-3,640,928
号、米国特許US-A-4,198,334号、米国特許US-A-5,204,4
73号、米国特許US-A-4,619,958号、米国特許US-A-4,11
0,306号および米国特許US-A-4,976,889号に記載されて
いる。
【0017】生成物(A−II)は公知の方法と同様
に、例えば式(A−II−1)で表わされるポリアミン
を塩化シアヌルとモル比1:2ないし1:4で、無水炭
酸リチウム、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムの存在
下、1,2−ジクロロエタン、トルエン、キシレン、ベ
ンゼン、ジオキサンまたは第三アミルアルコールのよう
な有機溶媒中で、−20℃ないし+10℃、好ましくは
−10℃ないし+10℃、特に0ないし+10℃の温度
で、2ないし8時間反応させ、続いて得られた生成物を
式(A−II−2)で表わされる2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジルアミンと反応させることによ
り製造され得る。2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジルアミンと使用される式(A−II−1)で表
わされるポリアミンのモル比は、例えば4:1ないし
8:1である。2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジルアミンの分量は、一部で、または一より多い部
で数時間の間隔ごとに添加されてもよい。
【0018】式(A−II−1)で表わされるポリアミ
ンと塩化シアヌルと式(A−II−2)で表わされる
2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミン
のモル比は、好ましくは1:3:5ないし1:3:6で
ある。
【0019】以下に、好ましい生成物(A−II−a)
の製造方法の一例を示す。:塩化シアヌル23.6g
(0.128モル)、N,N’−ビス[3−アミノプロ
ピル]エチレンジアミン7.43g(0.0426モ
ル)および無水炭酸カリウム18g(0.13モル)を
5℃で3時間、1,2−ジクロロエタン250ml中で
撹拌しながら反応させる。更に4時間かけて、混合物を
室温で保温する。N−(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)ブチルアミン27.2g(0.12
8モル)を添加し、そして得られた混合物を60℃で2
時間加熱する。更に無水炭酸カリウム18g(0.13
モル)を添加し、そして混合物を更に6時間60℃で加
熱する。わずかに真空(200ミリバール)下で蒸留す
ることにより溶媒を除去し、そしてキシレンで置換す
る。N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)ブチルアミン18.2g(0.085モル)およ
び粗粒子状水酸化ナトリウム5.2g(0.13モル)
を添加し、混合物を還流下で2時間加熱し、そして更に
12時間、反応の間に生成された水を水蒸気蒸留により
除去する。混合物をろ過する。溶液を水で洗浄し、そし
てNa2SO4上で乾燥させる。溶媒をエバポレーション
し、そして残渣を120ないし130℃、真空(0.1
ミリバール)下で乾燥させる。望ましい生成物は無色樹
脂として得られる。
【0020】一般的に、生成物(A−II)は例えば、
次式(A−II−α)、(A−II−β)または(A−
II−γ)
【化37】 で表わされる化合物により表わされ得る。これら三種の
化合物の混合物の形態であることも可能である。
【0021】式(A−II−α)の好ましい意味は
【化38】 である。
【0022】式(A−II−β)の好ましい意味は
【化39】 である。
【0023】式(A−II−γ)の好ましい意味は
【化40】 である。上記の式(A−II−α)ないし(A−II−
γ)において、n2は好ましくは2ないし20、特に2
ないし10である。
【0024】成分(A)は、好ましくは以下の市販製品
からなる群から選択される。チマソルブ(CHIMASSORB) 9
44 (RTM)、チマソルブ 2020 (RTM)、シアソルブ(CYASOR
B) UV 3346 (RTM)、シアソルブ UV 3529 (RTM)、ダスチ
ブ(DASTIB) 1082 (RTM)、ユバソルブ(UVASORB) HA 88
(RTM)およびチマソルブ 119 (RTM)。成分(B)は、好
ましくは以下の市販製品からなる群から選択される。ダ
スチブ(DASTIB) 845 (RTM)、チヌビン(TINUVIN) 770 (R
TM)、チヌビン 765 (RTM)、チヌビン 123 (RTM)、チヌ
ビン 144 (RTM)、エーディーケー スタブ(ADK STAB) LA
52 (RTM)、エーディーケー スタブ LA 57 (RTM)、エー
ディーケー スタブLA 62 (RTM)、エーディーケー スタ
ブ LA 67 (RTM)およびユビヌル(UVINUL) 4050 (RTM)。
【0025】式(A−I)、(A−II−α)、(A−
II−β)および(A−II−γ)で表わされる化合物
における遊離原子価を飽和する末端基の意味は、それら
の製造に使用された方法に依存する。また末端基は、化
合物の製造後にも変性され得る。
【0026】式(A−I)で表わされる化合物が次式
【化41】 (式中、Xは例えばハロゲン原子、特に塩素原子を表わ
し、そしてA4およびA5は上記で定義された通りであ
る。)で表わされる化合物を次式
【化42】 (式中、A1、A2およびA3は上記で定義された通りで
ある。)で表わされる化合物と反応させることにより製
造される場合、ジアミノ基に結合している末端基は水素
原子または
【化43】 であり、そしてトリアジン基に結合している末端基はX
または
【化44】 である。
【0027】Xがハロゲン原子である場合、反応終了
時、これを例えば−OHまたはアミノ基により置換する
ことは有利である。言及されてよいアミノ基の例は、ピ
ロリジン−1−イル基、モルホリノ基、−NH2、−N
(炭素原子数1ないし8のアルキル)2基および−NR*
(炭素原子数1ないし8のアルキル)基(式中、R*
水素原子または式(a−I)で表わされる基を表わ
す。)である。
【0028】式(A−I)で表わされる化合物はまた、
次式
【化45】 (式中、A1、A2、A3、A4、A5およびn1は上記で定
義された通りであり、そしてA4 *はA4の意味の一つを
有し、そしてA5 *はA5の意味の一つを有する。)で表
わされる化合物も包括する。
【0029】特に好ましい式(A−I)で表わされる化
合物の一つは次式
【化46】 で表わされる。この化合物の製造方法は例えば米国特許
US-A-6,046,304号に記載されている。
【0030】式(A−II−α)、(A−II−β)お
よび(A−II−γ)で表される化合物において、トリ
アジン基に結合している末端基は例えば塩素原子または
【化47】 であり、そしてアミノ基に結合している末端基は例えば
水素原子または
【化48】 基である。
【0031】好ましい態様によると、A1、A3、A4
よびA5は互いに独立して、水素原子、炭素原子数1な
いし8のアルキル基、炭素原子数5ないし8のシクロア
ルキル基、メチル−置換炭素原子数5ないし8のシクロ
アルキル基、フェニル基、炭素原子数7ないし9のフェ
ニルアルキル基または式(a−1)で表わされる基を表
わすか、あるいは基A4およびA5は、それらが結合して
いる窒素原子と一緒になって6員の複素環式環を形成
し、A2は炭素原子数2ないし10のアルキレン基を表
わし、そしてn1は2ないし25の数であり、n’2
n’’2およびn’’’2は互いに独立して2ないし4の
数であり、そしてA7は水素原子、炭素原子数1ないし
4のアルキル基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキ
ル基、フェニル基またはベンジル基を表わし、m1
1、2または4であり、m1が1である場合、E2は炭素
原子数12ないし20のアルキル基を表わし、m1が2
である場合、E2は炭素原子数2ないし10のアルキレ
ン基または式(b−1)で表わされる基を表わし、E3
は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、E4
炭素原子数1ないし6のアルキレン基を表わし、そして
5およびE6は互いに独立して炭素原子数1ないし4の
アルキル基を表わし、そしてm1が4である場合、E2
炭素原子数4ないし8のアルカンテトライル基を表わ
し、基E7のうち2個は−COO−(炭素原子数10な
いし15のアルキル)基を表わし、そして基E7のうち
他の2個は式(b−2)で表わされる基を表わし、そし
てE10は炭素原子数2ないし8のアルキレン基を表わ
す。
【0032】特に好ましい態様によると、成分(A)は
次式(A−I−1)、(A−I−2)、(A−I−3)
または(A−I−4)
【化49】 (式中、A6は水素原子、炭素原子数1ないし4のアル
キル基または炭素原子数1ないし8のアルコキシ基を表
わし、そしてn1は2ないし25の数である。)で表わ
される化合物、あるいは次式(A−II−1−a)
【化50】 で表わされるポリアミンを塩化シアヌルと反応させるこ
とにより得られる生成物を、次式(A−II−2−a)
【化51】 (式中、A8は水素原子、炭素原子数1ないし4のアル
キル基または炭素原子数1ないし8のアルコキシ基を表
わす。)で表わされる化合物と反応させることにより得
ることが可能な生成物(A−II−a)、あるいは次式
(A−III−1)
【化52】 で表わされる化合物であり、そして成分(B)は次式
(B−I−1)、(B−I−2)、(B−I−3)また
は(B−I−4)
【化53】 (式中、E1は水素原子、炭素原子数1ないし4のアル
キル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、または
−OHにより置換された炭素原子数1ないし4のアルコ
キシ基を表わす。)で表わされる化合物、次式(B−I
I−1)
【化54】 (式中、基E7のうち2個は−COO−C1327を表わ
し、そして基E7のうち他の2個は
【化55】 を表わし、そしてE8はE1の意味の一つを有する。)で
表わされる化合物、あるいは次式(B−III−1)
【化56】 (式中、E9はE1の意味の一つを有する。)で表わされ
る化合物である。
【0033】興味深い組成物は、成分(A)が式(A−
I−1)で表わされる化合物であり、そして成分(B)
が式(B−I−1)、(B−I−2)、(B−I−
3)、(B−I−4)、(B−II−1)または(B−
III−1)で表わされる化合物であるか、あるいは成
分(A)が式(A−I−2)で表わされる化合物であ
り、そして成分(B)が式(B−I−1)、(B−I−
2)、(B−I−3)、(B−I−4)、(B−II−
1)または(B−III−1)で表わされる化合物であ
るか、あるいは成分(A)が式(A−I−3)で表わさ
れる化合物であり、そして成分(B)が式(B−I−
1)、(B−I−2)、(B−I−3)、(B−I−
4)、(B−II−1)または(B−III−1)で表
わされる化合物であるか、あるいは成分(A)が式(A
−I−4)で表わされる化合物であり、そして成分
(B)が式(B−I−1)、(B−I−2)、(B−I
−3)、(B−I−4)、(B−II−1)または(B
−III−1)で表わされる化合物であるか、あるいは
成分(A)が生成物(A−II−a)であり、そして成
分(B)が式(B−I−1)、(B−I−2)、(B−
I−3)、(B−I−4)、(B−II−1)または
(B−III−1)で表わされる化合物であるか、ある
いは成分(A)が式(A−III−1)で表わされる化
合物であり、そして成分(B)が式(B−I−1)、
(B−I−2)、(B−I−3)、(B−I−4)、
(B−II−1)または(B−III−1)で表わされ
る化合物であるものである。
【0034】特に興味深い組成物は、成分(A)が次式
(A−I−1−a)
【化57】 (式中、n1は2ないし20の数である。)で表わされ
る化合物に相当し、そして成分(B)が次式(B−I−
2−a)
【化58】 で表わされる化合物に相当するものである。
【0035】特に興味深い更なる組成物は、成分(A)
が次式(A−I−2−a)
【化59】 (式中、n1は2ないし20の数である。)で表わされ
る化合物、または次式(A−III−1)
【化60】 で表わされる化合物に相当し、そして成分(B)が次式
(B−I−2−a)
【化61】 で表わされる化合物に相当するものである。
【0036】好ましい安定剤混合物の例を以下に列挙す
る。 1.チマソルブ 944 (RTM) + ダスチブ 845 (RTM) 2.チマソルブ 944 (RTM) + チヌビン 770 (RTM) 3.チマソルブ 944 (RTM) + チヌビン 765 (RTM) 4.チマソルブ 944 (RTM) + チヌビン 123 (RTM) 5.チマソルブ 944 (RTM) + チヌビン 144 (RTM) 6.チマソルブ 944 (RTM) + エーディーケー スタブ L
A 52 (RTM) 7.チマソルブ 944 (RTM) + エーディーケー スタブ L
A 57 (RTM) 8.チマソルブ 944 (RTM) + エーディーケー スタブ L
A 62 (RTM) 9.チマソルブ 944 (RTM) + エーディーケー スタブ L
A 67 (RTM) 10.チマソルブ 944 (RTM) + ユビヌル 4050 H (RTM) 11.チマソルブ 2020 (RTM) + ダスチブ 845 (RTM) 12.チマソルブ 2020 (RTM) + チヌビン 770 (RTM) 13.チマソルブ 2020 (RTM) + チヌビン 765 (RTM) 14.チマソルブ 2020 (RTM) + チヌビン 123 (RTM) 15.チマソルブ 2020 (RTM) + チヌビン 144 (RTM) 16.チマソルブ 2020 (RTM) + エーディーケー スタ
ブ LA 52 (RTM) 17.チマソルブ 2020 (RTM) + エーディーケー スタ
ブ LA 57 (RTM) 18.チマソルブ 2020 (RTM) + エーディーケー スタ
ブ LA 62 (RTM) 19.チマソルブ 2020 (RTM) + エーディーケー スタ
ブ LA 67 (RTM) 20.チマソルブ 2020 (RTM) + ユビヌル 4050 H (RT
M) 21.シアソルブ UV 3346 (RTM) + ダスチブ 845 (RT
M) 22.シアソルブ UV 3346 (RTM) + チヌビン 770 (RT
M) 23.シアソルブ UV 3346 (RTM) + チヌビン 765 (RT
M) 24.シアソルブ UV 3346 (RTM) + チヌビン 123 (RT
M) 25.シアソルブ UV 3346 (RTM) + チヌビン 144 (RT
M) 26.シアソルブ UV 3346 (RTM) + エーディーケー ス
タブ LA 52 (RTM) 27.シアソルブ UV 3346 (RTM) + エーディーケー ス
タブ LA 57 (RTM) 28.シアソルブ UV 3346 (RTM) + エーディーケー ス
タブ LA 62 (RTM) 29.シアソルブ UV 3346 (RTM) + エーディーケー ス
タブ LA 67 (RTM) 30.シアソルブ UV 3346 (RTM) + ユビヌル 4050 H
(RTM) 31.シアソルブ UV 3529 (RTM) + ダスチブ 845 (RT
M) 32.シアソルブ UV 3529 (RTM) + チヌビン 770 (RT
M) 33.シアソルブ UV 3529 (RTM) + チヌビン 765 (RT
M) 34.シアソルブ UV 3529 (RTM) + チヌビン 123 (RT
M) 35.シアソルブ UV 3529 (RTM) + チヌビン 144 (RT
M) 36.シアソルブ UV 3529 (RTM) + エーディーケー ス
タブ LA 52 (RTM) 37.シアソルブ UV 3529 (RTM) + エーディーケー ス
タブ LA 57 (RTM) 38.シアソルブ UV 3529 (RTM) + エーディーケー ス
タブ LA 62 (RTM) 39.シアソルブ UV 3529 (RTM) + エーディーケー ス
タブ LA 67 (RTM) 40.シアソルブ UV 3529 (RTM) + ユビヌル 4050 H
(RTM) 41.ダスチブ 1082 (RTM) + ダスチブ 845 (RTM) 42.ダスチブ 1082 (RTM) + チヌビン 770 (RTM) 43.ダスチブ 1082 (RTM) + チヌビン 765 (RTM) 44.ダスチブ 1082 (RTM) + チヌビン 123 (RTM) 45.ダスチブ 1082 (RTM) + チヌビン 144 (RTM) 46.ダスチブ 1082 (RTM) + エーディーケー スタブ
LA 52 (RTM) 47.ダスチブ 1082 (RTM) + エーディーケー スタブ
LA 57 (RTM) 48.ダスチブ 1082 (RTM) + エーディーケー スタブ
LA 62 (RTM) 49.ダスチブ 1082 (RTM) + エーディーケー スタブ
LA 67 (RTM) 50.ダスチブ 1082 (RTM) + ユビヌル 4050 H (RTM) 51.ユバソルブ HA 88 (RTM) + ダスチブ 845 (RTM) 52.ユバソルブ HA 88 (RTM) + チヌビン 770 (RTM) 53.ユバソルブ HA 88 (RTM) + チヌビン 765 (RTM) 54.ユバソルブ HA 88 (RTM) + チヌビン 123 (RTM) 55.ユバソルブ HA 88 (RTM) + チヌビン 144 (RTM) 56.ユバソルブ HA 88 (RTM) + エーディーケー スタ
ブ LA 52 (RTM) 57.ユバソルブ HA 88 (RTM) + エーディーケー スタ
ブ LA 57 (RTM) 58.ユバソルブ HA 88 (RTM) + エーディーケー スタ
ブ LA 62 (RTM) 59.ユバソルブ HA 88 (RTM) + エーディーケー スタ
ブ LA 67 (RTM) 60.ユバソルブ HA 88 (RTM) + ユビヌル 4050 H (RT
M) 61.チマソルブ 119 (RTM) + ダスチブ 845 (RTM) 62.チマソルブ 119 (RTM) + チヌビン 770 (RTM) 63.チマソルブ 119 (RTM) + チヌビン 765 (RTM) 64.チマソルブ 119 (RTM) + チヌビン 123 (RTM) 65.チマソルブ 119 (RTM) + チヌビン 144 (RTM) 66.チマソルブ 119 (RTM) + エーディーケー スタブ
LA 52 (RTM) 67.チマソルブ 119 (RTM) + エーディーケー スタブ
LA 57 (RTM) 68.チマソルブ 119 (RTM) + エーディーケー スタブ
LA 62 (RTM) 69.チマソルブ 119 (RTM) + エーディーケー スタブ
LA 67 (RTM) 70.チマソルブ 119 (RTM) + ユビヌル 4050 H (RTM)
【0037】市販製品チマソルブ 944 (RTM)は、式(A
−I−1)で表わされる化合物であってA6が水素原子
であるものに相当する。市販製品チマソルブ 2020 (RT
M)は、式(A−I−2)で表わされる化合物であってA
6が水素原子であるものに相当する。市販製品シアソル
ブ UV 3346 (RTM)は、式(A−I−3)で表わされる化
合物であってA6が水素原子であるものに相当する。市
販製品シアソルブ UV 3529 (RTM)は、式(A−I−3)
で表わされる化合物であってA6がメチル基であるもの
に相当する。市販製品ダスチブ 1082 (RTM)は、式(A
−I−4)で表わされる化合物であってA6が水素原子
であるものに相当する。市販製品ユバソルブ HA 88 (RT
M)は、式(A−II−a)で表わされる生成物であって
8が水素原子であるものに相当する。市販製品チマソ
ルブ 119 (RTM)は、式(A−III−1)で表わされる
化合物に相当する。市販製品ダスチブ 845 (RTM)は、式
(B−I−1)で表わされる化合物であってE1が水素
原子であるものに相当する。市販製品チヌビン 770 (RT
M)は、式(B−I−2)で表わされる化合物であってE
1が水素原子であるものに相当する。市販製品チヌビン
765 (RTM)は、式(B−I−2)で表わされる化合物で
あってE1がメチル基であるものに相当する。市販製品
チヌビン 123 (RTM)は、式(B−I−2)で表わされる
化合物であってE1がオクチルオキシ基であるものに相
当する。市販製品チヌビン 144 (RTM)は、式(B−I−
3)で表わされる化合物であってE1がメチル基である
ものに相当する。市販製品エーディーケー スタブ LA 5
7 (RTM)は、式(B−I−4)で表わされる化合物であ
ってE1が水素原子であるものに相当する。市販製品エ
ーディーケー スタブ LA 52 (RTM)は、式(B−I−
4)で表わされる化合物であってE1がメチル基である
ものに相当する。市販製品エーディーケー スタブ LA 6
7 (RTM)は、式(B−II−1)で表わされる化合物で
あってE8が水素原子であるものに相当する。市販製品
エーディーケー スタブ LA 62 (RTM)は、式(B−II
−1)で表わされる化合物であってE8がメチル基であ
るものに相当する。市販製品ユビヌル 4050 H (RTM)
は、式(B−III−1)で表わされる化合物であって
9が水素原子であるものに相当する。
【0038】本発明のさらに好ましい態様は、(X−
1)顔料、または(X−2)紫外線吸収剤、または(X
−3)顔料および紫外線吸収剤を付加的に含む安定剤混
合物に関する。
【0039】顔料(成分(X−1))は無機または有機
顔料であってよい。無機顔料の例は、二酸化チタン、酸
化亜鉛、カーボンブラック、硫化カドミウム、セレン化
カドミウム、酸化クロム、酸化鉄、酸化鉛等である。有
機顔料の例は、アゾ顔料、アントラキノン、フタロシア
ニン、テトラクロロイソインドリノン、キナクリドン、
イソインドリン、ペリレン、ピロロピロール(ピグメン
トレッド254のようなもの)等である。
【0040】「ゲヘター/ミューラー(Gachter/Muller)
著:プラスチック添加剤ハンドブック(Plastics Additi
ves Handbook)(第3版),ハンサー出版(Hanser Publi
shers),ミュンヘン ウィーン ニューヨーク」の第6
47ないし659頁、第11.2.1.1ないし11.
2.4.2項に記載されている染料は全て、成分(X−
1)として使用され得る。特に好ましい顔料は二酸化チ
タンであり、所望により有機顔料と組み合わせて使用さ
れ得る。
【0041】そのような有機顔料の例は、C.I.(カ
ラーインデックス)ピグメントイエロー 93、C.
I.ピグメントイエロー 95、C.I.ピグメントイ
エロー138、C.I.ピグメントイエロー 139、
C.I.ピグメントイエロー 155、C.I.ピグメ
ントイエロー 162、C.I.ピグメントイエロー 1
68、C.I.ピグメントイエロー 180、C.I.
ピグメントイエロー 183、C.I.ピグメントレッ
ド 44、C.I.ピグメントレッド 170、C.I.
ピグメントレッド 202、C.I.ピグメントレッド
214、C.I.ピグメントレッド 254、C.I.
ピグメントレッド 264、C.I.ピグメントレッド
272、C.I.ピグメントレッド48:2、C.I.
ピグメントレッド48:3、C.I.ピグメントレッド
53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.
I.ピグメントグリーン 7、C.I.ピグメントブル
ー 15:1、C.I.ピグメントブルー 15:3およ
びC.I.ピグメントバイオレット 19である。
【0042】紫外線吸収剤(成分(X−2))の例は、
2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−ヒドロキシベンゾフェノン、未置換の、または
置換された安息香酸のエステル、アクリレート、オキサ
ミド、2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−
トリアジン、レゾルシノールのモノベンゾエート、また
はホルムアミジンである。
【0043】2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾ
トリアゾールは、例えば2−(2’−ヒドロキシ−5’
−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−
(3’,5’−ジ−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェ
ニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(5’−第三ブチル−
2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−(1,1,3,3−テトラ
メチルブチル)フェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−
(3’,5’−ジ−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェ
ニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾ−ル、2−(3’
−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニ
ル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾ−ル、2−(3’−
第二ブチル−5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェ
ニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2’−ヒドロキシ−
4’−オクチルオキシフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、
2−(3’,5’−ジ−第三アミル−2’−ヒドロキシ
フェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(3’,5’−ビ
ス−(α,α−ジメチルベンジル)−2’−ヒドロキシ
フェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(3’−第三ブチ
ル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカ
ルボニルエチル)フェニル)−5−クロロ−ベンゾトリ
アゾ−ルの混合物、2−(3’−第三ブチル−5’−
[2−(2−エチルヘキシルオキシ)−カルボニルエチ
ル]−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ−ベン
ゾトリアゾ−ル、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒド
ロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェ
ニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾ−ル、2−(3’
−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキ
シカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾ−ル,
2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−
(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)ベ
ンゾトリアゾ−ル, 2−(3’−第三ブチル−5’−
[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]
−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2
−(3’−ドデシル−2’−ヒドロキシ−5’−メチル
フェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(3’−第三ブチ
ル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−イソオクチルオキ
シカルボニルエチル)フェニルベンゾトリアゾ−ル、
2,2’−メチレン−ビス[4−(1,1,3,3−テ
トラメチルブチル)−6−ベンゾトリアゾ−ル−2−イ
ルフェノール]、または2−[3’−第三ブチル−5’
−(2−メトキシカルボニルエチル)−2’−ヒドロキ
シフェニル]−2H−ベンゾトリアゾ−ルとポリエチレ
ングリコール300;[R−CH2CH2−COO(CH
23−]2(式中、Rは3’−第三ブチル−4’−ヒド
ロキシ−5’−2H−ベンゾトリアゾール−2−イルフ
ェニル基を表わす。)のエステル交換生成物である。
【0044】2−(3’,5’−ジ−第三ブチル−2’
−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾ
−ル、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−
5’−メチルフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾ
−ルおよび2−(3’,5’−ジ−第三アミル−2’−
ヒドロキシフェニル)−ベンゾトリアゾ−ルが好まし
い。2−ヒドロキシベンゾフェノンは例えば、4−ヒド
ロキシ、4−メトキシ、4−オクチルオキシ、4−デシ
ルオキシ、4−ドデシルオキシ、4−ベンジルオキシ、
4,2’,4’−トリヒドロキシまたは2’−ヒドロキ
シ−4,4’−ジメトキシ誘導体である。2−ヒドロキ
シ−4−オクチルオキシベンゾフェノンが好ましい。
【0045】置換された、または未置換の安息香酸のエ
ステルは、例えば4−第三ブチル−フェニルサリチレー
ト、フェニルサリチレート、オクチルフェニルサリチレ
ート、ジベンゾイルレゾルシノール、ビス(4−第三ブ
チルベンゾイル)レゾルシノール、ベンゾイルレゾルシ
ノール、2,4−ジ−第三ブチルフェニル 3,5−ジ
−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデ
シル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエ
ート、オクタデシル 3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシベンゾエートまたは2−メチル−4,6−ジ−
第三ブチルフェニル 3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシベンゾエートである。2,4−ジ−第三ブチル
フェニル 3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベン
ゾエートおよびヘキサデシル 3,5−ジ−第三ブチル−
4−ヒドロキシベンゾエートが好ましい。
【0046】アクリレートは例えば、エチル α−シア
ノ−β,β−ジフェニルアクリレート、イソオクチル
α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル
α−カルボメトキシシンナメート、メチル α−シアノ
−β−メチル−p−メトキシシンナメート、ブチル α−
シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、メチ
ル α−カルボメトキシ−p−メトキシシンナメートま
たはN−(β−カルボメトキシ−β−シアノビニル)−
2−メチルインドリンである。
【0047】オキサミドは例えば、4,4’−ジオクチ
ルオキシオキサニリド、2,2’−ジエトキシオキサニ
リド、2,2’−ジオクチルオキシ−5,5’−ジ−第
三ブトキサニリド、2,2’−ジドデシルオキシ−5,
5’−ジ−第三ブトキサニリド、2−エトキシ−2’−
エチルオキサニリド、N,N’−ビス(3−ジメチルア
ミノプロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−第三ブ
チル−2’−エトキサニリド、またはその2−エトキシ
−2’−エチル−5,4’−ジ−第三ブトキサニリドと
の混合物、あるいはオルト−およびパラ−メトキシ二置
換オキサニリドの混合物またはo−およびp−エトキシ
−二置換オキサニリドの混合物である。
【0048】2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,
3,5−トリアジンは、例えば2,4,6−トリス(2
−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,
3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オク
チルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチ
ルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4
−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジ
メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−
ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキシフェニル)
−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−ト
リアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシ
フェニル)−4,6−ビス(4−メチルフェニル)−
1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−
ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジ
メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2
−ヒドロキシ−4−トリデシルオキシフェニル)−4,
6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−
トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロ
キシ−3−ブチルオキシ−プロポキシ)フェニル]−
4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリ
アジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ
−3−オクチルオキシ−プロピルオキシ)フェニル]−
4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリ
アジン、2−[4−(ドデシルオキシ/トリデシルオキ
シ−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシ−フ
ェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)
−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4
−(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシ−プロポキ
シ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェ
ニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキ
シ−4−ヘキシルオキシ)フェニル−4,6−ジフェニ
ル−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−
4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,
3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[2−ヒドロ
キシ−4−(3−ブトキシ−2−ヒドロキシ−プロポキ
シ)フェニル]−1,3,5−トリアジンまたは2−
(2−ヒドロキシフェニル)−4−(4−メトキシフェ
ニル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジンであ
る。
【0049】2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキ
シフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニ
ル)−1,3,5−トリアジンおよび2−(2−ヒドロ
キシ−4−ヘキシルオキシ)フェニル−4,6−ジフェ
ニル−1,3,5−トリアジンが好ましい。
【0050】レゾルシノールのモノベンゾエートは例え
ば、次式
【化62】 で表わされる化合物である。ホルムアミジンは例えば、
次式
【化63】 で表わされる化合物である。紫外線吸収剤は特に、2−
(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2
−ヒドロキシベンゾフェノンまたはヒドロキシフェニル
トリアジンである。
【0051】本発明の更に好ましい態様は、更なる成分
(XX)としてカルシウムの有機塩、カルシウムの無機
塩、酸化カルシウムまたは水酸化カルシウムを付加的に
含む組成物に関する。カルシウムの有機塩の例は、ステ
アリン酸カルシウム、ラウリル酸カルシウム、乳酸カル
シウムおよびカルシウム−ステアロイル−ラクテートで
ある。カルシウムの無機塩の例は、CaCO3、CaC
2、CaF2、Ca3(PO42、CaHPO4、Ca
(PO32、Ca227、CaSO4およびCaSiO
3である。
【0052】本発明のもう一つの好ましい態様は、更な
る成分(XXX)として少なくとも亜鉛の有機塩、亜鉛
の無機塩、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、マグネシウムの有機
塩、マグネシウムの無機塩、酸化マグネシウムまたは水
酸化マグネシウムをを付加的に含む組成物に関する。
【0053】成分(XXX)で定義された亜鉛またはマ
グネシウムの有機塩は、好ましくは式MeL2(式中、
Meは亜鉛またはマグネシウムを表わし、そしてLは有
機酸またはエノールのアニオンを表わす。)で表わされ
る化合物である。有機酸は、例えばスルホン酸、スルフ
ィン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸であり得るが、好ま
しくはカルボン酸である。上記酸は脂肪族、芳香族、芳
香族脂肪族(araliphatic)または脂環族であり得、直鎖
または分枝鎖であり得、ヒドロキシル基またはアルコキ
シ基により置換され得、飽和または不飽和であり得、そ
して好ましくは1ないし24個の炭素原子を含む。
【0054】この種類のカルボン酸の例は、ギ酸、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、カプロン酸、2−
エチルカプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン
酸、乳酸、リシノール酸、2−エトキシプロピオン酸、
安息香酸、サリチル酸、4−ブチル安息香酸、トルイル
酸、4−ドデシル安息香酸、フェニル酢酸、ナフチル酢
酸、シクロヘキサンカルボン酸、4−ブチルシクロヘキ
サンカルボン酸またはシクロヘキシル酢酸である。カル
ボン酸は、カルボン酸の技術的混合物、例えば脂肪酸の
技術的混合物またはアルキル化安息香酸の混合物であっ
てもよい。
【0055】イオウ原子またはリン原子を含む有機酸の
例は、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、α,α−
ジメチルエタンスルホン酸、n−ブタンスルホン酸、n
−ドデカンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエン
スルホン酸、4−ノニルベンゼンスルホン酸、4−ドデ
シルベンゼンスルホン酸またはシクロヘキサンスルホン
酸、ドデカンスルフィン酸、ベンゼンスルフィン酸また
はナフタレンスルフィン酸、ブチルホスホン酸、フェニ
ルホスホン酸、フェニルホスホン酸モノメチルまたはモ
ノエチル、ベンジルホスホン酸モノブチル、ジブチルホ
スフィン酸またはジフェニルホスフィン酸である。
【0056】Lがエノラートアニオンを表わす場合、好
ましくはβ−ジカルボニル化合物またはo−アシルフェ
ノールのアニオンである。β−ジカルボニル化合物の例
は、アセチルアセトン、ベンゾイルアセトン、ジベンゾ
イルメタン、アセト酢酸エチル、アセト酢酸ブチル、ア
セト酢酸ラウリルまたはα−アセチルシクロヘキサノン
である。o−アシルフェノールの例は、2−アセチルフ
ェノール、2−ブチロイルフェノール、2−アセチル−
1−ナフトール、2−ベンゾイルフェノールまたはサリ
チルアルデヒドである。エノラートは、好ましくは5な
いし20個の炭素原子を有するβ−ジカルボニル化合物
のアニオンである。
【0057】亜鉛またはマグネシウムの有機塩は、好ま
しくはアセチルアセトン酸塩または例えば1ないし24
個の炭素原子を有する脂肪族モノカルボン酸塩である。
酢酸マグネシウム、ラウリン酸マグネシウムおよびステ
アリン酸マグネシウム、ギ酸亜鉛、酢酸亜鉛、エナント
酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛およびステアリン酸亜鉛、なら
びにアセチルアセトン酸亜鉛およびアセチルアセトン酸
マグネシウムは、いくつかの特に好ましい例である。ス
テアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、アセチル
アセトン酸亜鉛、アセチルアセトン酸マグネシウム、酢
酸亜鉛および酢酸マグネシウムは特に興味深い。
【0058】亜鉛またはマグネシウムの無機塩は例え
ば、 ・亜鉛−ヒドロキシド−カーボネート、マグネシウム−
ヒドロキシド−カーボネート、ドロマイト、例えばマイ
クロミネラル社(Micro Minerals)(RTM)からのマイクロ
ドールスーパー(Microdol Super)(RTM)のような炭酸カ
ルシウム/マグネシウム、または ・天然または合成ヒドロタルサイトのような化合物を含
む炭酸塩である。
【0059】天然ヒドロタルサイトは、Mg6Al2(O
H)16CO3・4H2Oの構造を有する必要がある。合成
ヒドロタルサイトの代表的な実験式は、Al2Mg4.35
OH1 1.36CO3(1.67)・xH2Oである。合成製品の例
には、Mg0.7Al0.3(OH)2(CO30.15・0.5
4H2O、Mg4.5Al2(OH)13CO3・3.5H2
またはMg4.2Al(OH)12.4CO3が含まれる。好ま
しい合成ヒドロタルサイトは、レヘイス社(REHEIS)(RT
M)からのL-55R II(RTM)ならびに協和化学工業株式会社
(RTM)からのZHT-4A(RTM)およびDHT-4A(RTM)である。
【0060】成分(XXX)は、二種の異なるマグネシ
ウム−および/または亜鉛−化合物の混合物でもあり
得、例えば ・ステアリン酸マグネシウムおよびヒドロタルサイト(D
HT-4A (RTM))、 ・ステアリン酸亜鉛およびヒドロタルサイト(DHT-4A (R
TM))、 ・アセチルアセトン酸マグネシウムおよびヒドロタルサ
イト(DHT-4A (RTM))、 ・酸化マグネシウムおよびヒドロタルサイト(DHT-4A (R
TM))、 ・水酸化マグネシウムおよびヒドロタルサイト(DHT-4A
(RTM))、 ・亜鉛−ヒドロキシド−カーボネートおよびステアリン
酸マグネシウム、 ・亜鉛−ヒドロキシド−カーボネートおよびステアリン
酸亜鉛、 ・亜鉛−ヒドロキシド−カーボネートおよびアセチルア
セトン酸マグネシウム、 ・亜鉛−ヒドロキシド−カーボネートおよび酸化マグネ
シウム、 ・亜鉛−ヒドロキシド−カーボネートおよび酸化亜鉛、 ・亜鉛−ヒドロキシド−カーボネートおよび水酸化マグ
ネシウム、 ・ヒドロタルサイト(レヘイス(RTM))およびステアリン
酸マグネシウム、 ・ヒドロタルサイト(レヘイス(RTM))およびステアリン
酸亜鉛、 ・ヒドロタルサイト(レヘイス(RTM))および酸化マグネ
シウム、 ・ドロマイト(マイクロドールスーパー(RTM))およびス
テアリン酸亜鉛、 ・ドロマイト(マイクロドールスーパー(RTM))およびス
テアリン酸マグネシウム、 ・ドロマイト(マイクロドールスーパー(RTM))および酸
化亜鉛、 ・ドロマイト(マイクロドールスーパー(RTM))および水
酸化マグネシウム、 ・ステアリン酸マグネシウムおよびステアリン酸亜鉛、 ・ステアリン酸マグネシウムおよびアセチルアセトン酸
亜鉛、 ・ステアリン酸マグネシウムおよび酸化マグネシウム、 ・ステアリン酸マグネシウムおよび酸化亜鉛、 ・ステアリン酸マグネシウムおよび水酸化マグネシウ
ム、 ・ステアリン酸亜鉛および酢酸マグネシウム、 ・ステアリン酸亜鉛および酸化マグネシウム、 ・ステアリン酸亜鉛および水酸化マグネシウム、 ・アセチルアセトン酸マグネシウムおよびアセチルアセ
トン酸亜鉛、 ・アセチルアセトン酸マグネシウムおよび酸化マグネシ
ウム、 ・アセチルアセトン酸マグネシウムおよび酸化亜鉛、 ・アセチルアセトン酸マグネシウムおよび水酸化マグネ
シウム、 ・アセチルアセトン酸亜鉛および酸化マグネシウム、 ・アセチルアセトン酸亜鉛および酸化亜鉛、または ・酸化マグネシウムおよび酸化亜鉛である。 この場合、成分(XXX)の二種の異なる化合物は1:
10ないし10:1の重量比で存在し得る。
【0061】本発明の好ましい態様は、付加的な成分
(XXX)が、カルボン酸マグネシウム、カルボン酸亜
鉛、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、水酸化マグネシウ
ム、水酸化亜鉛、炭酸マグネシウムおよび炭酸亜鉛から
なる群から選択される一種または二種の異なる化合物に
相当する安定剤混合物に関する。本発明の特に好ましい
態様は、付加的な成分(XXX)が、ステアリン酸マグ
ネシウム、ステアリン酸亜鉛、ヒドロタルサイト、特に
DHT-4A(RTM)、またはステアリン酸マグネシウムおよび
ヒドロタルサイトの混合物からなる群から選択される一
種または二種の異なる化合物に相当する安定剤混合物に
関する。
【0062】メタロセン触媒、より詳しくは遷移メタロ
セン触媒上における重合により製造されたポリプロピレ
ンまたはポリプロピレンコポリマーは、市販品として入
手可能である。それらはまた、“メタロセンポリプロピ
レン”または“メタロセンポリプロピレンコポリマー”
の名称の下で公知である。市販品として入手可能なメタ
ロセンポリプロピレンの例は、メトセン(METOCENE) X 5
049 (RTM)およびメトセンX 50212 (RTM)である。
【0063】遷移メタロセン錯体をベースとする触媒系
は、特に狭い分子量分布を有するポリマーまたは特定の
構造を有する(コ)ポリマーの製造のいずれをも可能に
した。これらの系は均一な触媒系または支持された触媒
のいずれでもあり得る。可能性のある触媒系に関する更
なる詳細は、例えば欧州特許EP-A-563,917号、欧州特許
EP-A-578,838号、米国特許US-A-4,659,685号、米国特許
US-A-5,240,894号およびWO-A-92/333号に見出される。
【0064】メタロセン触媒、およびそれらの触媒上に
おける重合により製造されたポリプロピレンまたはポリ
プロピレンコポリマーに関する具体的な説明を以下にい
くつか示す。メタロセン触媒上において重合され得るオ
レフィンは、例えばプロピレンまたはオレフィンの混合
物、例えばエチレン−プロピレンまたは高級α−オレフ
ィンの少量とともに混合されたプロピレンである。この
場合、好ましいものは、炭素原子数2および炭素原子数
3のオレフィンコポリマーである。
【0065】遷移メタロセン触媒は、例えば次式
(A*) {[(R1)(R2M)aan+an/q[LQmq-} (A*) (式中、aは1または2であり、そしてnおよびqは互
いに独立して1ないし4の整数であり、Mは元素周期表
IVbないしVIIb、VIIIまたはIb族からの一
価ないし四価金属のカチオンを表わし、mはL+qの原
子価に相当する整数であり、Qはハロゲン原子を表わ
し、Lは二価ないし六価金属または非金属を表わし、R
1はπ−アレーンを表わし、そしてR2はπ−アレーンま
たはπ−アレーンのアニオンを表わす。)で表わされる
化合物である。特に適当なπ−アレーンR1およびR2
炭素原子数6ないし24の芳香族基、炭素原子数3ない
し30の複素芳香族基を表わし、これらの基に関しては
ハロゲン原子、好ましくは塩素原子もしくは臭素原子、
または炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数
1ないし8のアルコキシ基、シアノ基、炭素原子数1な
いし8のアルキルチオ基、炭素原子数2ないし6のモノ
カルボン酸アルキルエステル基、フェニル基、炭素原子
数2ないし5のアルカノイル基またはベンゾイル基のよ
うな、同一の、または異なる一価の基により一回または
それより多く置換されていることが可能である。これら
のπ−アレーン基は、単環式、縮合多環式または、環が
直接または−S−もしくは−O−のような架橋員を経由
して結合し得る、非縮合多環式であってよい。π−アレ
ーンのアニオンとしてのR2は、上記されたタイプのπ
−アレーンのアニオン、例えばインデニルアニオンおよ
び、特にシクロペンタジエニルアニオンであり得、これ
らのアニオンに関しても、炭素原子数1ないし8のアル
キル基、炭素原子数2ないし6のモノカルボン酸アルキ
ルエステル基、シアノ基、炭素原子数2ないし5のアル
カノイル基またはベンゾイル基のような、同一の、また
は異なる一価の基により一回またはそれより多く置換さ
れていることが可能である。
【0066】アルキル、アルコキシ、アルキルチオ、モ
ノカルボン酸アルキルエステルおよびアルカノイル置換
基は直鎖または分枝鎖であり得る。代表的なアルキル、
アルコキシ、アルキルチオ、モノカルボン酸アルキルエ
ステルおよびアルカノイル置換基は、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
第二ブチル基、第三ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘ
キシル基およびn−オクチル基、メトキシ基、エトキシ
基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキ
シ基、n−ヘキシルオキシ基およびn−オクチルオキシ
基、メチルチオ基、エチルチオ基、エチルチオ基、n−
プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、n−ブチルチオ
基、n−ペンチルチオ基およびn−ヘキシルチオ基、カ
ルボン酸メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチルおよびn−ペンチルエステル基、ならび
にアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基およびバレ
ロイル基である。これらの中で、好ましいものは、アル
キル部分における炭素原子数が1ないし4の、特に炭素
原子数が1または2のアルキル基、アルコキシ基、アル
キルチオ基およびモノカルボン酸アルキルエステル基、
ならびに炭素原子数2または3のアルカノイル基であ
る。好ましい置換されたπ−アレーンまたは置換された
π−アレーンのアニオンは、上記された置換基、特に塩
素原子もしくは臭素原子、メチル基、エチル基、メトキ
シ基、エトキシ基、シアノ基、カルボン酸メチルもしく
はエチルエステル基およびアセチル基の一個もしくは二
個を含むものである。
【0067】π−アレーンR1およびR2は、同一であっ
ても、または異なっていてもよい。適当な複素芳香族π
−アレーンはイオウ原子、窒素原子および/または酸素
原子を含む系である。イオウ原子および/または酸素原
子を含む複素芳香族π−アレーンが好ましい。
【0068】適当なπ−アレーンの例は、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、エチルベンゼン、メトキシベンゼ
ン、エトキシベンゼン、ジメトキシベンゼン、p−クロ
ロトルエン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ジクロ
ロベンゼン、アセチルベンゼン、トリメチルベンゼン、
トリメトキシベンゼン、ナフタレン、1,2−ジヒドロ
ナフタレン、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレ
ン、メチルナフタレン、メトキシナフタレン、エトキシ
ナフタレン、クロロナフタレン、ブロモナフタレン、ビ
フェニル、インデン、ジフェニレン、フルオレン、フェ
ナントレン、アントラセン、9,10−ジヒドロアント
ラセン、トリフェニレン、ピレン、ナフタセン、コロネ
ン、チオフェン、クロメン、キサンテン、チオキサンテ
ン、ベンゾチオフェン、ナフトチオフェン、チアントレ
ン、ジフェニレンオキシド、ジフェニレンスルフィド、
アクリジンおよびカルバゾールである。
【0069】aが2である場合、R2は好ましくはそれ
ぞれの場合において、π−アレーンのアニオンを表わ
し、そしてMはそれぞれの場合において同一の金属原子
を表わす。適当なπ−アレーンのアニオンの例は、メチ
ル−、エチル−、n−プロピル−およびn−ブチルシク
ロペンタジエンのアニオン、ジメチルシクロペンタジエ
ンのアニオン、シクロペンタジエンカルボン酸メチルお
よびエチルエステルのアニオン、ならびにまたアセチル
シクロペンタジエン、プロピオニルシクロペンタジエ
ン、シアノシクロペンタジエンおよびベンゾイルシクロ
ペンタジエンのアニオンである。好ましいアニオンは、
未置換のインデンのアニオンおよび特に未置換のシクロ
ペンタジエンのものである。
【0070】好ましくは、aは1であり、R1はベンゼ
ン、トルエン、キシレン、メトキシベンゼン、クロロベ
ンゼン、p−クロロトルエン、ナフタレン、メチルナフ
タレン、クロロナフタレン、メトキシナフタレン、ビフ
ェニル、インデン、ピレンまたはジフェニレンスルフィ
ドを表わし、そしてR2はシクロペンタジエン、アセチ
ルシクロペンタジエンまたはインデンのアニオンを表す
か、またはベンゼン、トルエン、キシレン、トリメチル
ベンゼン、ナフタレンまたはメチルナフタレンを表わ
す。
【0071】特に好ましい式(A*)で表わされる錯体
は、aが1であり、R1がη6−ピレンまたはη6−ナフ
タレンを表わし、そしてR2はη5−シクロペンタジエン
のアニオンを表わし、nは好ましくは1または2、特に
1であり、そしてqは好ましくは1である。Mは例えば
Ti2+、Ri3+、Ti4+、Zr+、Zr2+、Zr3+、Z
4+、Hf+、Hf2+、Hf3+、Hf4+、Nb+、N
2+、Nb3+、Cr+、Mo+、Mo2+、W+、W2+、M
+、Mn2+、Re+、Fe2+、Co2+、Co3+、Ni2+
またはCu2+である。Mは好ましくは、チタン、ジルコ
ニウムまたはハフニウムカチオン、特にチタンまたはジ
ルコニウムカチオンであり、特に好ましくはTi4+また
はZr4+である。
【0072】適当な金属または非金属Lの例は、Sb、
Fe、Sn、Bi、Al、Ga、In、Ti、Zr、S
c、V、Cr、MnおよびCu;Ce、PrおよびNd
のようなランタニド、あるいはTh、Pa、UまたはN
pのようなアクチニドである。特に適当な非金属はB、
PおよびAsである。Lは好ましくはP、As、Bまた
はSbであり、Pが特に好ましい。錯アニオン[L
mq-は、例えばBF4 -、PF6 -、AsF6 -、SbF6
-、FeCl4 -、SnCl6 -、SbCl6 -およびBiC
6 -である。特に好ましい錯アニオンは、SbF6 -、B
4 -、AsF6 -およびPF6 -である。
【0073】式(A*)で表わされる化合物はそれ自体
公知の方法で、例えば次式(B*) {[R1(R2M)aan+an/q[X]q-} (B*) で表わされる化合物をアニオンの塩 [LQmq- (式中、a、m、n、q、R1、R2、MおよびLは式
(A*)で定義された通りであり、そして[X]q-
[LQmq-とは異なるアニオンである。)と反応させ
ることにより製造され得る。
【0074】式(B*)で表わされる化合物および次式
(C*) {[(R’1)(R2a)]} (C*) (式中、aおよびMは上記で定義された通りであり、そ
してR’1はπ−アレーンまたはπ−アレーンのアニオ
ンを表わし、そしてR2はπ−アレーンのアニオンを表
わす。)で表わされる化合物のいずれも、同一の、もし
くは異なるπ−アレーンをルイス酸の存在下で元素周期
表のIVbないしVIIb、VIIIまたはIbからの
金属の塩を反応させることにより製造され得る。式(A
*)、(B*)および(C*)で表わされる化合物も、こ
れらの化合物をルイス酸の存在下で、R1および/また
はR2、またはR’1とは異なるπ−アレーンと反応させ
ることにより、配位子交換を行うために適当である。そ
の場合、nは好ましくは2、そして特に好ましくは1で
ある。
【0075】Lが金属である式(A*)で表わされる化
合物は、同一の、もしくは異なるπ−アレーンをルイス
酸の存在下で元素周期表のIVbないしVIIb、VI
IIまたはIbからの金属の適当な塩、例えばチタン、
ジルコニウム、クロム、マンガンまたは特に鉄塩を反応
させることにより製造され得る。最後に式(A*)で表
わされる化合物は慣用の方法で、アニオン交換により、
異なるアニオン[LQ mq-を有する式(A*)で表わさ
れる錯体に変換され得る。
【0076】好ましい態様において、使用される出発材
料は、式(C*)で表わされる電荷を持たないπ−錯体
で、例えばフェロセンまたはビス(η5−インデニル)
鉄(II)であって、そしてこれらの出発材料は、配位
子交換により式(B*)で表わされる錯体に変換され、
これは続いてアニオン[LQmq-の塩と反応する。こ
の操作で中間体として得られる式(B*)で表わされる
錯体は、通常単離されない。アニオン[LQmq-の適
当な塩の例は、アルカリ金属、アルカリ土類金属または
アンモニウム塩である。アルカリ金属塩を使用すること
が好ましく、そして特に好ましいものはナトリウム塩お
よびカリウム塩である。
【0077】上記反応のための適当なルイス酸の例は、
AlCl3、AlBr3、BF3、SnCl4およびTiC
4であって、好ましくはAlCl3である。反応混合物
に還元剤、例えばアルミニウムまたはマグネシウムを添
加することにより配位子交換反応を行うこと、または続
いて反応混合物に還元剤、例えばNa2SO3またはアス
コルビン酸を添加することは有利である。アルミニウム
は好ましい還元剤である。配位子交換反応は、便宜上、
不活性有機溶媒中で行われる。適当な溶媒の例は、オク
タン、ノナン、デカンおよびシクロヘキサンのような脂
肪族または環式脂肪族炭化水素である。所望であれば、
過剰量のπ−アレーンも溶媒として使用され得る。
【0078】アニオン[LQmq-の塩との式(B*)で
表わされる化合物の反応、および式(A*)で表わされ
る化合物のアニオン交換は、便宜上、水性または水性ア
ルコール性媒体、例えば水およびメタノールまたはエタ
ノールの混合物において行われる。アニオン[LQm
q-の塩は少なくとも化学量論的量で、好ましくは過剰量
で使用される。
【0079】重合のために、付加的に、二種の主成分
(A*−1およびA*−2)からなるメタロセン触媒を使
用することも可能である。これらのうちの成分A*−1
は、メタロセン化合物である。原則的に、その構造およ
び組成に関係なく、いずれのメタロセンも使用可能であ
る。メタロセンは架橋されていても、または架橋されて
いなくてもよく、そして同一の、または異なる配位子を
持ち得る。包括される化合物は、周期表のIVb、Vb
またはVIb族の金属のもの、例えばチタン、ジルコニ
ウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、ク
ロム、モリブデンおよびタングステンの化合物、好まし
くはジルコニウム、ハフニウムおよびチタン、特にはジ
ルコニウムのものである。
【0080】そのようなメタロセンは公知であり、例え
ば以下の刊行物に記載されている。欧州特許EP-A-336,1
27号、欧州特許EP-A-336,128号、欧州特許EP-A-387,690
号、欧州特許EP-A-387,691号、欧州特許EP-A-302,424
号、欧州特許EP-A-129,368号、欧州特許EP-A-320,762
号、欧州特許EP-A-284,707号、欧州特許EP-A-316,155
号、欧州特許EP-A-351,392号、米国特許US-A-5,017,714
号、J. Organomet. Chem., 342 (1988) 21。
【0081】非常に重要なメタロセンは次の一般式:
【化64】 [式中、Mm+は周期表のIVb、VまたはVIb族の金
属、例えばチタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジ
ウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデンまたはタ
ングステン、好ましくはジルコニウム、ハフニウムまた
はチタン、特にジルコニウムのm価カチオンを表し;
(C55-xx)は、置換基Rの0ないし5個により置
換されたシクロペンタジエニル環を表し;xは0、1、
2、3、4または5であり;nは1または2であり;そ
れぞれのRは、互いに独立して炭素原子数1ないし20
の炭化水素基、ハロゲン原子1個もしくはそれ以上によ
り置換された炭素原子数1ないし20個の炭化水素基、
メタロイド−置換炭素原子数1ないし20の炭化水素基
もしくはハロゲン原子を表すか;または二つの隣接した
基Rは炭素原子数4ないし20の環を表すか;あるい
は、nが1である場合、別の基By−JR’z-l-y(式
中、Jは周期表Va族の配位数3の元素であるか、また
は周期表VIa族の配位数2の元素、好ましくはN、
P、OまたはSであり;それぞれのR’は、互いに独立
して炭素原子数1ないし20の炭化水素基またはハロゲ
ン原子1個もしくはそれ以上により置換された炭素原子
数1ないし20個の炭化水素基を表し;zは元素Jの配
位数であり;yは0または1であり;yが1である場
合、Bは周期表IVAまたはVA族の元素を含む架橋基
であり、例えば炭素原子数1ないし20のアルキレン
基、ジ炭素原子数1ないし20のアルキル−、炭素原子
数7ないし20のアルキルアリール−またはジ炭素原子
数6ないし20のアリールケイ素もしくはゲルマニウム
基またはアルキル−もしくはアリール−ホスフィンまた
はアミン基を表す。)を表し;またはnが2である場
合、Rは−M2(R10)(R11)−、−M2(R10)(R
11)−M2(R10)(R11)−、−C(R10)(R11
−C(R10)(R11)−、−O−M2(R10)(R11
−O−、−C(R10)(R11)−、−O−M2(R10
(R11)−、−C(R10)(R11)−M2(R10)(R
11)−、−B(R10)−、−Al(R10)−、−Ge
−、−Sn−、−O−、−S−、−S(O)−、−S
(O)2−、−N(R10)−、−C(O)−、−P
(R10)−または−P(O)(R10)−から選択された
基(式中、R10およびR11は同一であるか、または異な
って水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1ないし10
のアルキル基、炭素原子数1ないし10のフルオロアル
キル基、炭素原子数6ないし10のアリール基、炭素原
子数6ないし10のフルオロアリール基、炭素原子数1
ないし10のアルコキシ基、炭素原子数2ないし10の
アルケニル基、炭素原子数7ないし40のアリールアル
キル基、炭素原子数8ないし40のアリールアルケニル
基または炭素原子数7ないし40のアルキルアリール基
を表すか、またはR10およびR 11は、それぞれの場合に
おいてそれらが結合している原子と一緒になって環を形
成し、そしてM2はケイ素、ゲルマニウムまたはスズを
表す。)を表し;それぞれのQは、互いに独立して水素
原子、炭素原子数1ないし50の炭化水素基、電子吸引
基1個またはそれより多くにより置換された炭素原子数
1ないし50の炭化水素基、たとえばハロゲン原子もし
くはアルコキシ基、またはメタロイド置換炭素原子数1
ないし50の炭化水素基を表し、該メタロイドは周期表
IVA族の元素であるが式(C55-xx)で表される
炭化水素基を除外し;または基Qの二個はアルキリデ
ン、オレフィン、アセチレンまたはシクロ金属化された
炭化水素基を表し;Lは中性ルイス酸、例えばジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジメチルアニリン、ア
ニリン、トリメチルホスフィンまたはn−ブチルアミン
を表し;そしてwは0ないし3である。]で表されるも
のである。
【0082】メタロイドという表記は、例えば元素ケイ
素、ゲルマニウム、スズおよび鉛に帰属する。このよう
な場合には、好ましいタイプのメタロセンは次の構造:
【化65】 (式中、MはTiまたはZrを表し、そしてほかの置換
基は上述で定義された通りである。)に相当する。上述
のタイプのメタロセンに関する更なる詳細は、WO-A-92/
333号にも記載されている。
【0083】置換オレフィン、例えばプロペン、ブテン
およびスチレンのイソスペシフィック(isospecific)重
合ならびに他のオレフィンとのものを含むそれらの共重
合に関して、興味深いメタロセン、特にジルコノセンは
インデニル誘導体を配位子として有する。
【0084】これらは、好ましくは次式(1):
【化66】 〔式中、M1は周期表IVb、VbまたはVIb族の金
属であり;R1およびR2は同一であるか、または異なっ
て水素原子、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭
素原子数1ないし10のアルコキシ基、炭素原子数6な
いし10のアリール基、炭素原子数6ないし10のアリ
ールオキシ基、炭素原子数2ないし10のアルケニル
基、炭素原子数7ないし40のアリールアルキル基、炭
素原子数7ないし40のアルキルアリール基、炭素原子
数8ないし40のアリールアルケニル基またはOH基も
しくはハロゲン原子を表し、そして基R3は同一である
か、または異なって水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン
化されていてもよい炭素原子数1ないし10のアルキル
基、炭素原子数6ないし10のアリール基または基−N
2、−SR、−OSiR3、−SiR3またはPR2(式
中、Rはハロゲン原子、炭素原子数1ないし10のアル
キル基または炭素原子数6ないし10のアリール基を表
す。)を表し;R4ないしR8はR3に関して定義された
通りであるか、隣接した基R4ないしR8はそれらが結合
している原子と一緒になって芳香族または脂肪族環を形
成し;R9は−M2(R10)(R11)−、−M2(R10
(R11)−M2(R10)(R11)−、−C(R10)(R
11)−C(R10)(R11)−、−O−M2(R10)(R
11)−O−、−C(R10)(R11)−、−O−M2(R
10)(R11)−、−C(R1 0)(R11)−M2(R10
(R11)−、−B(R10)−、−Al(R10)−、−G
e−、−Sn−、−O−、−S−、−S(O)−、−S
(O)2−、−N(R10)−、−C(O)−、−P
(R10)−または−P(O)(R10)−からなる群から
選択された基(式中、R10およびR11は同一であるか、
または異なって水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1
ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のフ
ルオロアルキル基、炭素原子数6ないし10のアリール
基、炭素原子数6ないし10のフルオロアリール基、炭
素原子数1ないし10のアルコキシ基、炭素原子数2な
いし10のアルケニル基、炭素原子数7ないし40のア
リールアルキル基、炭素原子数8ないし40のアリール
アルケニル基または炭素原子数7ないし40のアルキル
アリール基を表すか、またはR10およびR11は、それぞ
れの場合においてそれらが結合している原子と一緒にな
って環を形成し、そしてM 2はケイ素、ゲルマニウムま
たはスズを表す。)を表す。〕で表される化合物であ
る。
【0085】また、式(1)で表される化合物に相当す
る4,5,6,7−テトラヒドロインデニル類似体も重要
である。
【0086】好ましくは式(1)において、M1がジル
コニウムを表し、R1およびR2が同一であって、メチル
基または塩素原子、特に塩素原子を表し、R3ないしR8
が水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を
表し、R9は−Si(R10)(R11)−、−C(R10
(R11)−または−C(R10)(R11)−C(R10
(R11)−を表し、そしてR10およびR11は同一である
か、または異なっており、炭素原子数1ないし4のアル
キル基または炭素原子数6ないし10のアリール基を表
す。特に、R10およびR11は同一であるか、または異な
っており、メチル基、またはフェニル基を表す。
【0087】式(1)におけるインデニルおよび/また
はテトラヒドロインデニル配位子は、好ましくは2、
2,4、4,7、2,6、2,4,6、2,5,6、2,
4,5,6または2,4,5,6,7位、特に2,4,
6位に置換されている。置換基は好ましくは、メチル
基、エチル基またはイソプロピル基のような炭素原子数
1ないし4のアルキル基である。好ましくは2位がメチ
ル基により置換される。
【0088】インデニル基(R5およびR6)の4および
5位の置換基が、それらが結合している原子と一緒にな
ってベンゼン環を形成する式(1)で表されるそれらの
化合物もまた特に重要である。この縮合環系は更にR3
ないしR8の定義を有する基により置換され得る。その
ような化合物Iの例は、ジメチルシランジイルビス(2
−メチル−4,5−ベンゾインデニル)ジルコニウムジ
クロリドである。式(1)で表されるメタロセンは、立体
規則性の高い高分子量ポリオレフィンの製造に特に適し
ている。また式(1)で表される化合物であって(置換)
フェニル基または4位に置換されたナフチル基を有する
ものも特に重要である。
【0089】置換オレフィン、例えばプロペン、ブテン
およびスチレンのシンジオスペシフィック(syndiospeci
fic)重合および他のオレフィンとのものを含むそれらの
共重合に関して、興味深いメタロセンは次式(2):
【化67】 〔式中、M1は周期表IVb、VbまたはVIb族の金
属であり;R1およびR2は同一であるか、または異なっ
て水素原子、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭
素原子数1ないし10のアルコキシ基、炭素原子数6な
いし10のアリール基、炭素原子数6ないし10のアリ
ールオキシ基、炭素原子数2ないし10のアルケニル
基、炭素原子数7ないし40のアリールアルキル基、炭
素原子数7ないし40のアルキルアリール基、炭素原子
数8ないし40のアリールアルケニル基またはOH基も
しくはハロゲン原子を表し、そして基R3は同一である
か、または異なって水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン
化されていてもよい炭素原子数1ないし10のアルキル
基、炭素原子数6ないし10のアリール基または基−N
2、−SR、−OSiR3、−SiR3またはPR2(式
中、Rはハロゲン原子、炭素原子数1ないし10のアル
キル基または炭素原子数6ないし10のアリール基を表
す。)を表し;R4ないしR8はR3に関して定義された
通りであるか、隣接した基R4ないしR8はそれらが結合
している原子と一緒になって芳香族または脂肪族環を形
成し;R9は−M2(R10)(R11)−、−M2(R10
(R11)−M2(R10)(R11)−、−C(R10)(R
11)−C(R10)(R11)−、−O−M2(R10)(R
11)−O−、−C(R10)(R11)−、−O−M2(R
10)(R11)−、−C(R1 0)(R11)−M2(R10
(R11)−、−B(R10)−、−Al(R10)−、−G
e−、−Sn−、−O−、−S−、−S(O)−、−S
(O)2−、−N(R10)−、−C(O) −、−P(R10
−または−P(O)(R10)−から選択された基(式
中、R10およびR11は同一であるか、または異なって水
素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1ないし10のアル
キル基、炭素原子数1ないし10のフルオロアルキル
基、炭素原子数6ないし10のアリール基、炭素原子数
6ないし10のフルオロアリール基、炭素原子数1ない
し10のアルコキシ基、炭素原子数2ないし10のアル
ケニル基、炭素原子数7ないし40のアリールアルキル
基、炭素原子数8ないし40のアリールアルケニル基ま
たは炭素原子数7ないし40のアルキルアリール基を表
すか、またはR10およびR11は、それぞれの場合におい
てそれらが結合している原子と一緒になって環を形成
し、そしてM2はケイ素、ゲルマニウムまたはスズを表
す。)を表し;そしてR12ないしR17はR3に関して定
義された通りである。〕で表されるものである。
【0090】重合に使用され得るメタロセンの例は以下
の化合物である。ビスシクロペンタジエニルジルコニウ
ムジクロリド、ビスシクロペンタジエニルジルコニウム
ジメチル、ビスシクロペンタジエニルジルコニウムジフ
ェニル、ビスシクロペンタジエニルジルコニウムジベン
ジル、ビスシクロペンタジエニルジルコニウムビストリ
メチルシリル、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロリド、ビス(1,2−ジメチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(1,
3−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジク
ロリド、ビス(1,2,4−トリメチルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(1,2,3−
トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
リド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジル
コニウムジクロリド、ビスインデニルジルコニウムジク
ロリド、ビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウム
ジクロリド、ジメチルシリルビス−1−テトラヒドロイ
ンデニルジルコニウムジクロリド、ジメチルシリルビス
−1−(2−メチルテトラヒドロインデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、ジメチルシリルビス−1−(2,3,
5−トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド、ジメチルシリルビス−1−(2,4−ジメチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジ
メチルシリルビス−1−インデニルジルコニウムジクロ
リド、ジメチルシリルビス−1−インデニルジルコニウ
ムジメチル、ジメチルゲルミルビス−1−インデニルジ
ルコニウムジクロリド、ジメチルシリルビス−1−(2
−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチ
ルシリルビス−1−(2−メチル−4−イソプロピルイ
ンデニル)ジルコニウムジクロリド、フェニルメチルシ
リルビス−1−(2−メチルインデニル)ジルコニウム
ジクロリド、ジメチルシリルビス−1−(2−メチル−
4−エチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、エチ
レンビス−1−(4,7−ジメチルインデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、フェニル(メチル)シリルビス−1
−インデニル−ジルコニウムジクロリド、フェニル(ビ
ニル)シリルビス−1−インデニルジルコニウムジクロ
リド、ジフェニルシリルビス−1−インデニルジルコニ
ウムジクロリド、ジメチルシリルビス(1−(2−メチ
ル−4−第三−ブチルインデニル))ジルコニウムジク
ロリド、メチルフェニルシリルビス(1−(2−メチル
−4−イソプロピルインデニル))ジルコニウムジクロ
リド、ジメチルシリルビス(1−(2−エチル−4−メ
チルインデニル))ジルコニウムジクロリド、ジメチル
シリルビス(1−(2,4−ジメチルインデニル))ジ
ルコニウムジクロリド、ジメチルシリルビス(1−(2
−メチル−4−エチルインデニル))ジルコニウムジク
ロリド、ジメチルシリルビス(2−メチル−4,6−ジ
イソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド、ジ
メチルシリルビス(2,4,6−トリメチルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、メチルフェニルシリル−
ビス(2−メチル−4,6−ジイソプロピルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、1,2−エタンジイルビ
ス(2−メチル−4,6−ジイソプロピルインデニル)
ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリル(9−フルオ
レニル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
リド、ジフェニルシリル(9−フルオレニル)(シクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジフェニル
メチレン(9−フルオレニル)シクロペンタジエニルジ
ルコニウムジクロリド、イソプロピリデン(9−フルオ
レニル)シクロペンタジエニルジルコニウムジクロリ
ド、フェニルメチルメチレン(9−フルオレニル)シク
ロペンタジエニルジルコニウムジクロリド、イソプロピ
リデン(9−フルオレニル)(1−(3−イソプロピ
ル)シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
イソプロピリデン(9−フルオレニル)(1−(3−メ
チル)シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、ジフェニルメチレン(9−フルオレニル)(1−
(3−メチル)シクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド、メチルフェニルメチレン(9−フルオレニ
ル)(1−(3−メチル)シクロペンタジエニル)ジル
コニウムジクロリド、ジメチルシリル(9−フルオレニ
ル)(1−(3−メチル)シクロペンタジエニル)ジル
コニウムジクロリド、ジフェニルシリル(9−フルオレ
ニル)(1−(3−メチル)シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロリド、ジフェニルメチレン(9−フル
オレニル)(1−(3−第三−ブチル)シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロリドおよびイソプロピリデ
ン(9−フルオレニル)(1−(3−第三−ブチル)シ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド。
【0091】触媒の製造において、好ましくはラセミ体
として掌性メタロセンが使用される。しかしながら、純
粋なRまたはS体も使用され得る。それらの純粋な立体
異性体を使用することにより、光学活性ポリマーを製造
することができる。しかしながらメタロセンのメソ体の
重合活性中心(金属原子)は、中心金属における鏡面対称
のため掌性ではなく、そのため高度のタクチックポリマ
ーを製造することが不可能であるので、これらの化合物
は分離されるべきである。メソ体を分離しない場合、イ
ソタクチックまたはシンジオタクチックポリマーに加え
てアタクチックポリマーが製造される。ある種の用途、
例えば軟質成形品に関しては、もしくはポリエチレン製
品の製造に関しては、これは非常に望ましい。上記立体
異性体は文献から公知の方法により製造される。
【0092】成分A*−2としての適当な化合物の例を
以下に示す。 a)アルミノキサン 使用されるアルミノキサンは、好ましくは直鎖タイプに
対しては次式(3):
【化68】 で表される化合物および/または環式タイプに対しては
次式(4):
【化69】 (式(3)および(4)において、基Rは同一であって
も、または異なっていてもよく、炭素原子数1ないし6
のアルキル基、炭素原子数6ないし18のアリール基、
ベンジル基または水素原子を表し、そしてpは2ないし
50、好ましくは10ないし35の整数である。)で表
される化合物である。
【0093】基Rは好ましくは同一であり、メチル基、
イソブチル基、n−ブチル基、フェニル基またはベンジ
ル基、特に好ましくはメチル基を表す。基Rが異なる場
合、それらは好ましくはメチル基および水素原子、メチ
ル基およびイソブチル基、またはメチル基およびn−ブ
チル基を表し、水素原子またはイソブチル基またはn−
ブチル基の含有量は好ましくは(基Rの数に対して)
0.01ないし40%である。
【0094】アルミノキサンを公知の種々の方法により
製造することができる。例えば方法の一つとして不活性
溶媒(例えばトルエン)中でのアルミニウム炭化水素化
合物および/または水素化アルミニウム−炭化水素化合
物と水(気体、固体または液体状、あるいは結晶水のよ
うな結合した状態の水)との反応が挙げられる。異なる
アルキル基Rを有するアルミノキサンを製造するため
に、望ましい組成物および反応性に依存して、異なるア
ルミニウムトリアルキルの二種(AlR3+AlR’3
を水と反応させる(S. Pasynkiewicz, Polyhedron 9 (1
990) 429および欧州特許EP-A-302,424号参照)。
【0095】式(3)および(4)で表されるアルミノキ
サンの正確な構造に関しては知られていない。それらの
製造方法に関わらず、全てのアルミノキサン溶液は、遊
離状態で、または付加物として存在する種々含有量の未
反応アルミニウム出発化合物の特徴を共有する。
【0096】b)イオン交換化合物 イオン交換化合物は、成分A*−1の配位子と不可逆に
反応するカチオン、ならびに嵩高く、不安定で、そして
化学的に不活性な、配位していないアニオンからなる化
合物である。成分A*−1およびA*−2を組み合わせる
ことにより、A *−2のカチオンおよびA*−1の配位子
からイオン対が形成される。成分A*−2のカチオンの
例は、アンモニウムイオンのようなブレーンステッド
酸、またはAg+もしくはフェロセンイオンのような還
元性ルイス酸である。
【0097】成分A*−2として使用され得るアルミノ
キサンはまた、トリメチルアルミニウムから支持触媒の
製造手順に従って製造され得る。均一な触媒系に加え
て、不均一な触媒としてもメタロセンを使用することが
できる。この場合、文献から当業者に公知である方法に
より、無機または有機担体に触媒を適用する。無機担体
材料はシリカゲルが好ましく、これに関する更なる詳細
は、例えば米国特許US-A-5,240,894号に見出され得る。
【0098】有機担体材料の例は、市販で入手可能な微
孔性ポリマー担体(例えばアクゾ (AKZO)製 登録商標
アキュレル(Accurel)製品、例えば登録商標アキュレル
−PE、登録商標アキュレル−PP、登録商標アキュレ
ル−PA−6または登録商標アキュレル−PA−12で
あり、空隙率は約75体積%である。)である。登録商
標アキュレル材料の孔サイズは0.5ないし5μm(P
P)、1.0ないし5μm(HDPE)または0.5な
いし3μm(PA−6またはPA−12)である。微孔
性ポリマー担体はあらかじめ乾燥しておくことが有利で
あり、例えばアルミニウムアルキル溶液で処理され、次
いで洗浄され、保護気体下で不活性にされる。
【0099】これに関する好ましい方法では、第一に適
当な溶媒、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、トル
エンまたはジクロロメタン中で、激しい混合、例えば撹
拌によりアルミノキサンをメタロセンの少なくとも一種
と反応させる。反応温度は好ましくは−20ないし+1
20℃、特に15ないし40℃である。アルミニウムと
メタロセンの遷移金属Mのモル比は好ましくは10:1
ないし10000:1、特に100:1ないし200
0:1である。反応時間は一般的に5ないし120分、
好ましくは10ないし30分である。好ましくは、0.
01モル/リットルより高い、特に0.5モル/リット
ルより高いアルミニウム濃度で反応を行う。反応は不活
性条件下で行われる。
【0100】アルミノキサンの代わりに、トリメチル
−、トリエチル−またはトリイソブチルアルミニウムの
ような更なるアルミニウムアルキル化合物とのアルミノ
キサン混合物を、上述のメタロセンとの反応に使用する
ことも可能である。
【0101】反応後、例えば真空下で溶媒を除去するこ
と、もしくは濃縮の後に溶媒を異なる溶媒で置き換える
ことが可能である。そのように製造された溶液を適当な
方法で微孔性ポリマー担体と反応させることができる。
これに関して担体は、少なくとも全孔容積が前の反応か
らの溶液を吸収し得る量で添加される。上記反応は好ま
しくは−20ないし+120℃の温度、特に15ないし
40℃で、撹拌のような激しい混合または超音波処理に
より行われる。完全な均一化が行われるべきである。こ
れに関して孔容積の不活性気体の交換は、例えば短時間
の排気により促進され得る。
【0102】原則的に、支持触媒はワン−ポット反応で
製造され得る。すなわち三種の出発成分全てをお互い同
時に適当な溶媒/懸濁媒体中で反応させる。これに関し
てポリマー担体の量は、液体の全容積を吸収できるよう
に好ましく算出されるべきである。懸濁状態で、例えば
ヘプタン、n−デカン、ヘキサンまたはディーゼル油の
ような不活性懸濁媒体中で、あるいは乾燥状態で、可能
であれば例えば真空下で行われる乾燥段階により残りの
溶媒を除去した後で触媒を重合系に添加することができ
る。
【0103】気体相で、液体モノマー中で、または更な
る有機アルミニウム化合物の添加が省かれ得る懸濁液中
で触媒を初期重合させることができる。これらの触媒を
使用した重合は公知の方法により液体中で、または気体
相中で実行され得る。液体相は、例えば脂肪族炭化水素
または液体モノマー自体であり得る。上記メタロセン触
媒は、他のタイプの触媒、例えばチグラー(Ziegler)ま
たはフィリップス(Phillips)触媒との混合物として使用
することも可能である。重合の最後に、例えば水(蒸
気)、湿式窒素、二酸化炭素またはアルコールの添加に
より触媒を分解する。
【0104】メタロセンポリオレフィンは更に、"New T
rends in Polyolefin Catalysts and Influence on Pol
ymer Stability"(Rolf Mulhaupt;スイス国,ルゼン(Lu
zern)において1990年5月21ないし23日に開催
された、ポリマーの安定化および制御された分解に関す
る進歩 第12回国際会議(the Twelfth Annual Interna
tional Conference on Advances in the Stabilization
and Controlled Degradation of Polymers),会議論文
の第181ないし196頁)に記載されている。本発明
の更に好ましい態様は、メタロセン触媒上での重合によ
って製造されたものでないポリオレフィンを付加的に含
む組成物に関する。
【0105】そのようなポリオレフィンは例えば、 a)ラジカル重合(通常、高圧下および高温で)によっ
て;または b)フィリップス、チグラー(−ナッタ)(Ziegler(-Na
tta))触媒上での触媒重合によって製造される。
【0106】低密度ポリエチレン(LDPE;ラジカル
重合によって製造される。)、線状低密度ポリエチレン
(LLDPE;チグラー(−ナッタ)触媒上での触媒重
合によって製造される。)、ポリプロピレン(PP;チ
グラー(−ナッタ)触媒上での触媒重合によって製造さ
れる。)および高密度ポリエチレン(HDPE;フィリ
ップス触媒上での触媒重合によって製造される。)が特
に好ましい。メタロセン触媒上における重合によって製
造されたポリプロピレンまたはポリプロピレンコポリマ
ーとメタロセン触媒上における重合によって製造された
ものでないポリオレフィンとの重量比は、例えば1:1
0ないし10:1である。
【0107】本発明の更なる態様はメタロセン触媒上に
おける重合によって製造されたポリプロピレンまたはメ
タロセン触媒上における重合によって製造されたポリプ
ロピレンコポリマーを安定化させる方法であり、該ポリ
プロピレンまたはポリプロピレンコポリマー中に上記安
定剤混合物を混入することからなる方法である。
【0108】成分(A)、(B)および任意の(X−
1)および/または(X−2)、ならびに任意の成分
(XX)および/または(XXX)は個々に、または互
いに混合されて安定化されるべき材料に添加されてもよ
い。安定化されるべき材料における成分(A)および
(B)の全量は、該材料の重量に対して好ましくは0.
005ないし5%、特に0.01ないし1%または0.
05ないし1%である。
【0109】顔料(成分(X−1))は、安定化される
べき材料中に、該材料の重量に対して好ましくは0.0
1ないし20%、特に0.05ないし1%の量で任意に
存在する。紫外線吸収剤(成分(X−2))は、安定化
されるべき材料中に、該材料の重量に対して好ましくは
0.01ないし1%、特に0.05ないし0.5%の量
で任意に存在する。成分(X−3)(紫外線吸収剤と組
み合わせられた顔料)の全量は、安定化されるべき材料
の重量に対して好ましくは0.01ないし20%であ
る。紫外線吸収剤と顔料の重量比は、例えば2:1ない
し1:10である。
【0110】使用された顔料が、上記の有機顔料と組み
合わせられた二酸化チタンである場合、二酸化チタン
は、安定化されるべき材料中に、該材料の重量に対して
好ましくは0.01ないし20%または0.01ないし
10%の量で好ましく存在し、そして有機顔料は上記材
料の重量に対して、例えば0.01ないし2%の量で存
在し得る。カルシウム化合物(成分(XX))は、安定
化されるべき材料中に、例えば0.005ないし1%、
好ましくは0.05ないし0.2%の量で任意に存在す
る。成分(XXX)は、安定化されるべき材料中に、該
材料の重量に対して例えば0.005ないし1%、特に
0.05ないし0.2%の量で任意に存在する。
【0111】二つの成分(A)および(B)の重量比
は、例えば1:10ないし20:1、好ましくは1:5
ないし5:1、特に1:2ないし2:1である。 成分(A):(X−1)の重量比は、例えば1:100
ないし10:1、好ましくは1:5ないし5:1、特に
1:2ないし2:1である。 成分(A):(X−2)の重量比は、例えば1:5ない
し5:1、好ましくは1:2ないし2:1である。 成分(A):(X−3)の重量比は、例えば1:100
ないし10:1、好ましくは1:5ないし5:1、特に
1:2ないし2:1である。 成分(A):(XX)の重量比は、例えば1:10ない
し100:1、好ましくは1:5ないし5:1、特に
1:2ないし2:1である。 成分(A):(XXX)の重量比は、例えば1:10な
いし20:1、好ましくは1:5ないし5:1、特に
1:2ないし2:1である。
【0112】上記成分は公知の方法により、例えば形成
の前もしくは間に、または溶解もしくは分散された化合
物を有機材料に適用し、必要であれば続いて溶媒をエバ
ポレーションすることにより、安定化されるべき材料中
に配合され得る。上記成分は、粉末、グラニュールまた
は例えば2.5ないし25重量%の濃度でこれらの成分
を含むマスターバッチの形態で安定化されるべき材料に
添加され得る。所望であれば、成分(A)、(B)およ
び任意の(X−1)および/または(X−2)、ならび
に任意の成分(XX)および/または(XXX)は、安
定化されるべき材料に配合される前に、互いに溶融ブレ
ンドされ得る。それらは重合の前もしくは間、または架
橋の前にポリマーに添加され得る。本発明に従って安定
化された有機材料は、様々な形態で、例えばフィルム、
繊維、テープ、成形材料、異形材として、または塗料、
接着剤もしくはパテの結合剤として使用され得る。
【0113】本発明によるプラスチックの加工または変
換例は、以下の通りである。射出吹込成形、押出、吹込
成形、回転成形、モルドデコレーション(mold decorati
on)において(バックインジェクション(back injectio
n))、スラッシ成形、射出成形、コ−インジェクション
成形、二次成形、圧縮成形、プレス成形、フィルム押出
(キャストフィルム、吹込フィルム)、紡糸(織物、不
織物)、圧伸成形(一軸、二軸)、アニール、深絞り成
形、カレンダリング、機械的変換、燒結、同時押出、コ
ーティング、積層、架橋(放射線、過酸化物、シラ
ン)、蒸着、溶接、接着、加硫、熱形成、パイプ押出、
異形押出、シート押出、シートキャスティング、スピン
コーティング、ストラップ、発泡、再循環/再生、押出
被覆、ビスブレーキング(過酸化物、熱)、繊維溶融吹
込、スパンボンド処理(spun bonded)、表面処理(コロ
ナ放電、火炎、プラズマ)、滅菌(ガンマ線、電子ビー
ムによる)、流し込み重合(R&Mプロセス、RAM押
出)、ゲル−コーティング、テープ押出、GMT−プロ
セス、SMC−プロセス、プラスチゾル、および浸漬
(PVC、ラテックス)。
【0114】本発明によるプラスチックは、以下の物品
の製造に使用され得る。 I−1)浮動装置、海洋に関する用途、平底船、ブイ、
デッキ、桟橋、ボート、カヤック、オールおよび海岸補
強材のためのプラスチック用材。 I−2)自動車に関する用途、特にバンパー、ダッシュ
ボード、バッテリー、リアおよびフロントライニング、
ボンネット下の成形部品、ハットシェルフ、トランクラ
イニング、内部ライニング、エアバックカバー、付属部
品(ライト)のための電子用成形品、ダッシュボード用
窓ガラス、前照灯ガラス、計器パネル、外部ライニン
グ、内装、自動表示灯、前照灯、駐車灯、後方灯、停止
灯、内部および外部装備品、ドアパネル、ガスタンク、
透明板ガラスフロントサイド、後部窓、シート裏材料、
外部パネル、電線絶縁物、シール用異形材押出物、クラ
ッド、柱カバー、シャシー部、排気系、燃料フィルター
/充填剤、燃料ポンプ、燃料タンク、車体サイド成形
物、コンバーチブルトップ、外部鏡、外部装備品、留め
金具/固定具、フロント端モジュール、ガラス、ヒン
ジ、ロックシステム、手荷物/天井棚、プレスされた/
スタンプされた部品、シール、側方衝撃保護、消音材/
防音材、およびサンルーフ。
【0115】I−3)道路交通装置、特に看板、道標、
カーアクセサリー、警告用三角板、医薬品箱、ヘルメッ
ト、タイヤ。 I−4)備品を含む、飛行機、鉄道、自動車(車、モー
ターバイク)のための装置。 I−5)宇宙用途、特にロケットおよび衛星、例えば再
突入シールドのための装置。 I−6)建築およびデザイン、鉱業に関する用途、音響
静穏化システム、道路廃物およびシェルターのための装
置。
【0116】II−1)一般物品および電気/電子装置
(パーソナルコンピュータ、電話、ハンディ、プリンタ
ー、テレビセット、オーディオおよびビデオ装置)、植
木鉢、衛生放送アンテナ、およびパネル装置のための装
置、ケースおよびカバー。 II−2)鋼鉄または織物のような他の材料のためのジ
ャケット。 II−3)電子工業、特にプラグ、特にコンピューター
用プラグ用絶縁材のための装置、電気及び電子部品のケ
ース、プリントボード、およびチップ、チェックカード
またはクレジットカードのような電子データ保存のため
の材料。 II−4)電気製品、特に洗濯機、タンブラー、オーブ
ン(電子レンジ)、皿洗い機、ミキサーおよびアイロ
ン。 II−5)明かり用カバー(例えば街灯、ランプシェー
ド用)。 II−6)電線およびケーブルにおける用途(半導体、
絶縁体およびケーブルジャケット)。 II−7)冷却機、冷蔵庫、加熱機、エアコン、電子封
入材(encapsulating of electronics)、半導体、コーヒ
ー機および真空掃除機のためのホイル。
【0117】III−1)はめば歯車(ギア)、スライ
ド部品、スペーサー、スクリュー、ボルト、ハンドルお
よびノブのような技術部品。 III−2)ローター刃、換気口および風車の翼、太陽
電池装置、スイミングプール、スイミングプールのカバ
ー、プールのライナー、池のライナー、クローゼット、
ワードローブ、ダイビングウォール、スラットウォー
ル、フォルディングウォール、ルーフ、シャッター(例
えばローラーシャッター)、建具類、パイプ間の連結、
スリーブ、およびコンベアベルト。 III−3)衛生物品、特にシャワー室、便器シート、
カバーおよび流し。 III−4)衛生物品、特におしめ(赤ちゃん用、大人
の失禁用)、女性用衛生用品、シャワーカーテン、ブラ
シ、マット、おけ、移動トイレ、歯ブラシおよびベッド
トイレ。 III−5)水、廃水および試薬のためのパイプ(架橋
しているもの、またはそうではないもの)、電線および
ケーブル保護のためのパイプ、ガス、オイルおよび汚水
のためのパイプ、横とい、縦とい、および排水システ
ム。
【0118】III−6)いずれかの形状寸法の異形材
(窓ガラス)およびサイジング。 III−7)ガラス代用品、特に押出板、ビル(一枚岩
的な、二重の、または多数の壁からなる)、飛行機、学
校のガラス板、押出シート、建築物の窓ガラス、電車、
輸送機関、衛生用品、および温室のための窓フィルム。 III−8)プレート(ウォール、カッティングボー
ド)、押出コーティング(写真紙、テトラパックおよび
パイプコーティング)、サイロ、木材代用品、プラスチ
ックランバー、木材構造物、ウォール、表面材、家具、
装飾箔、床カバー材(室内および室外用)、フローリン
グ、踏み板、およびタイル。 III−9)取り入れおよび排出マニホールド。 III−10)セメント、コンクリート、複合材料に関
する用途およびカバー、サイジングおよびクラッド、手
すり、バニスター、台所作業表面、ルーフ、ルーフシー
ト、タイルおよびタール塗り防水シート。
【0119】IV−1)プレート(ウォールおよびカッ
ティングボード)、トレイ、スタジアム場(体育館)の
人工芝、アストロターフ、人工カバー、スタジアム場
(体育館)の人工床、およびテープ。 IV−2)連続織布およびステープル、繊維(カーペッ
ト/衛生用品/ジオテキスタイル/モノフィラメント、
フィルター、ワイプ/カーテン(シェード)/医薬品に
関する用途)、バルク繊維(ガウン/保護服のような用
途)、ネット、ロープ、ケーブル、ひも、綱、糸、安全
シートベルト、衣服、下着、グローブ、ブーツ、ゴムブ
ーツ、肌着、衣類、スイムウェア、スポーツウェア、か
さ(パラソル、日除け)、パラシュート、パラグライダ
ー、帆、“バルーン−シルク”、キャンプ用品、テン
ト、エアベッド、サンベッド、バルクバッグ、およびバ
ッグ。 IV−3)ルーフ、トンネル、ゴミ捨て場、池、ウォー
ルルーフィングメンブレン、ジオメンブレン、スイミン
グプール、カーテン(シェード)/サンシールド、日よ
け、キャノピー、壁紙、食品包装材およびラッピング材
(柔軟なもの、および硬質のもの)、医薬品包装材(柔
軟なもの、および硬質のもの)、エアバック/安全ベル
ト、ひじかけおよびヘッドレスト、カーペット、センタ
ーコンソール、ダッシュボード、コクピット、ドア、オ
ーバーヘッドコンソールモジュール、ドア装備、ヘッド
ライナー、内装照明、内装鏡、小包棚、後部荷物カバ
ー、シート、ステアリングカラム、ハンドル、テキスタ
イルおよびトランク装置のための膜、絶縁材、カバーお
よびシール。
【0120】V)フィルム(パッケージ、ごみ捨て場、
積層物、農業および園芸、温室、根おおい、トンネル、
サイレージ)、梱包ラップ、スイミングプール、屑入れ
バック、壁紙、ストレッチフィルム、ラフィア、脱塩フ
ィルム、バッテリー、およびコネクタ。 VI−1)食品包装材とラッピング材(柔軟なもの、お
よび硬質のもの)、BOPP、BOPET、ボトル。 VI−2)箱(かご)、荷物、チェスト、家庭内ボック
ス、パレット、棚、トラック、ねじ箱、パック、および
缶のような格納システム。 VI−3)カートリッジ、シリンジ、医薬用途、いかな
る輸送のためのコンテナ、屑入れバスケットおよび屑入
れ容器、屑入れバック、容器、ごみ容器、容器ライナ
ー、ホイリー容器、一般的コンテナ、水/使用済み水/
試薬/ガス/油/ガソリン/ディーゼルのためのタン
ク;タンクライナー、ボックス、かご、バッテリーケー
ス、槽、ピストン、眼科用途、診断装置のような医療装
置、および医薬発疱剤のための包装。
【0121】VII−1)押出コーティング(写真紙、
テトラパック、パイプコーティング)、いずれかの種類
の家庭内物品(例えば、器具、魔法瓶/洋服ハンガ
ー)、プラグ、ワイヤーおよびケーブル留め金、ジッパ
ー、クロージャア、錠、およびスナップクロージャアな
どの締め具システム。 VII−2)スポーツおよびフィットネス装置、体操マ
ット、スキーブーツ、インラインスケート、スキー、ビ
ッグフット、運動場の表面(例えば、テニスグラウンド)
などのレジャー時間のための補助装置、物品;ボトル、
および缶のためのスクリュートップ、トップおよびスト
ッパー。 VII−3)一般的な家具、発泡物品(クッション、衝
撃吸収装置)、フォーム、スポンジ、皿ふき布、マッ
ト、ガーデンチェア、スタジアムシート、テーブル、寝
椅子、おもちゃ、ビルディングキット(ボード/フィギ
ャア/ボール)、プレイハウス、スライド、および遊び
用乗り物。
【0122】VII−4)光学と磁気データ格納のため
の材料。 VII−5)キッチンウエア(食事用、飲料用、料理
用、貯蔵用)。 VII−6)CD、カセットおよびビデオテープのため
の箱、DVD電子物品、全種類の事務用物品(ボールペ
ン、スタンプおよび印肉、マウス、棚、トラック)、い
ずれかの体積および内容のボトル(飲料、洗剤、香水を
含む化粧品)、および粘着テープ。 VII−7)履き物(靴/靴ソール)、インソール、ス
パッツ、接着剤、構造的な接着剤、食物箱(果物、野
菜、肉、魚)、合成紙、ボトルのためのラベル、寝椅
子、人工の関節(人間の)、印刷プレート(フレキソグ
ラフィック)、プリント回路板、および表示技術物品。 VII−8)充填剤(タルク、チョーク、陶土(カオリ
ン)、ウォラストナイト、顔料、カーボンブラック、二
酸化チタン、雲母、ナノコンポサイト、ドロマイト、シ
リケート、ガラス、アスベスト)入りポリマーの装置。
【0123】安定化された材料は付加的に、例えば以下
に示すような種々の慣用添加剤を含み得る。1.酸化防止剤 1.1.アルキル化モノフェノール 、例えば、2,6−
ジ−第三ブチル−4−メチルフェノール、2−第三ブチ
ル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−第三ブ
チル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル
−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル
−4−イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチ
ル−4−メチルフェノール、2−(α−メチルシクロヘ
キシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオ
クタデシル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリ
シクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−
4−メトキシメチルフェノール、直鎖または側鎖におい
て分枝鎖であるノニルフェノール、例えば、2,6−ジ
ノニル−4−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6
−(1’−メチルウンデシ−1’−イル)フェノール、
2,4−ジメチル−6−(1’−メチルヘプタデシ−
1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−
(1’−メチルトリデシ−1’−イル)フェノールおよ
びそれらの混合物。
【0124】1.2.アルキルチオメチルフェノール
例えば、2,4−ジオクチルチオメチル−6−第三ブチ
ルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−メ
チルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−
エチルフェノール、2,6−ジ−ドデシルチオメチル−
4−ノニルフェノール。1.3.ヒドロキノンおよびアルキル化ヒドロキノン
例えば、2,6−ジ−第三ブチル−4−メトキシフェノ
ール、2,5−ジ−第三ブチルヒドロキノン、2,5−
ジ−第三アミルヒドロキノン、2,6−ジ−フェニル−
4−オクタデシルオキシフェノール、2,6−ジ−第三
ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシアニソール、3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシアニソール、3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニルステアレート、ビス(3,5−ジ−第
三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)アジペート。
【0125】1.4.トコフェロール、例えば、α−ト
コフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロー
ル、δ−トコフェロールおよびそれらの混合物(ビタミ
ンE)。1.5.ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル 、例え
ば、2,2’−チオビス(6−第三ブチル−4−メチル
フェノール)、2,2’−チオビス(4−オクチルフェ
ノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−3−
メチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブ
チル−2−メチルフェノール)、4,4’−チオビス
(3,6−ジ−第二アミルフェノール)、4,4’−ビ
ス(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ジス
ルフィド。
【0126】1.6.アルキリデンビスフェノール、例
えば、2,2’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−
メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−第
三ブチル−4−エチルフェノール)、2,2’−メチレ
ンビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシ
ル)フェノール]、2,2’−メチレンビス(4−メチ
ル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチ
レンビス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、2,
2’−メチレンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェノー
ル)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−第三ブ
チルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(6−第
三ブチル−4−イソブチルフェノール)、2,2’−メ
チレンビス[6−(α−メチルベンジル)−4−ノニル
フェノール]、2,2’−メチレンビス[6−(α,α
−ジメチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、4,
4’−メチレンビス(2,6−ジ−第三ブチルフェノー
ル)、4,4’−メチレンビス(6−第三ブチル−2−
メチルフェノール)、1,1−ビス(5−第三ブチル−
4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,6
−ビス(3−第三ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシ
ベンジル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリ
ス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェ
ニル)ブタン、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシ−2−メチルフェニル)−3−n−ドデシルメ
ルカプトブタン、エチレングリコールビス[3,3−ビ
ス(3’−第三ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)ブ
チレート]、ビス(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−
5−メチルフェニル)ジシクロペンタジエン、ビス[2
−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチ
ルベンジル)−6−第三ブチル−4−メチルフェニル]
テレフタレート、1,1−ビス(3,5−ジメチル−2
−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−
2−メチルフェニル)−4−n−ドデシルメルカプトブ
タン、1,1,5,5−テトラ(5−第三ブチル−4−
ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ペンタン。
【0127】1.7.O−、N−およびS−ベンジル化
合物、例えば、3,5,3’,5’−テトラ−第三ブチ
ル−4,4’−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オク
タデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジル
メルカプトアセテート、トリデシル−4−ヒドロキシ−
3,5−ジ−第三ブチルベンジルメルカプトアセテー
ト、トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)アミン、ビス(4−第三ブチル−3−ヒドロ
キシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオテレフタレー
ト、ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)スルフィド、イソオクチル−3,5−ジ−第三
ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテー
ト。
【0128】1.8.ヒドロキシベンジル化マロネー
、例えば、ジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−
ジ−第三ブチル−2−ヒドロキシベンジル)マロネー
ト、ジオクタデシル−2−(3−第三ブチル−4−ヒド
ロキシ−5−メチルベンジル)マロネート、ジドデシル
メルカプトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、ビス[4
−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]
−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)マロネート。1.9.芳香族ヒドロキシベンジル化合物 、例えば、
1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼ
ン、1,4−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラメチルベン
ゼン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)フェノール。
【0129】1.10.トリアジン化合物、例えば、
2,4−ビス(オクチルメルカプト)−6−(3,5−
ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,
5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビ
ス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリ
ノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプ
ト−4,6−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒド
ロキシフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,
4,6−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェノキシ)−1,2,3−トリアジン、1,3,
5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4
−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベン
ジル)イソシアヌレート、2,4,6−トリス(3,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−
1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニ
ル)ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,
5−トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキ
シベンジル)イソシアヌレート。
【0130】1.11.ベンジルホスホネート、例え
ば、ジメチル−2,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジルホスホネート、ジエチル−3,5−ジ第三ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデ
シル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル
ホスホネート、ジオクタデシル−5−第三ブチル−4−
ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、3,5
−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸モ
ノエチルエステルのカルシウム塩。1.12.アシルアミノフェノール 、例えば、4−ヒド
ロキシラウラニリド、4−ヒドロキシステアラニリド、
N−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)カルバミン酸オクチル。
【0131】1.13.β−(3,5−ジ−第三ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の以下の一価
または多価アルコールとのエステル、 アルコール例、メタノール、エタノール、n−オクタノ
ール、i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−
ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレン
グリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチル
グリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリト
ール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、
N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−
チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリ
メチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4
−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリ
オキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0132】1.14.β−(5−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸の以下の
一価または多価アルコールとのエステル、 アルコール例、メタノール、エタノール、n−オクタノ
ール、i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−
ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレン
グリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチル
グリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリト
ール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、
N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−
チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリ
メチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4
−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリ
オキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0133】1.15.β−(3,5−ジシクロヘキシ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の以下の一
価または多価アルコールとのエステル、 アルコール例、メタノール、エタノール、オクタノー
ル、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、
1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2
−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジ
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒ
ドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノー
ル、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジ
オール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチ
ル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ
[2.2.2]オクタン。
【0134】1.16.3,5−ジ−第三ブチル−4−
ヒドロキシフェニル酢酸の以下の一価または多価アルコ
ールとのエステル、 アルコール例、メタノール、エタノール、オクタノー
ル、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、
1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2
−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジ
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒ
ドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノー
ル、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジ
オール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチ
ル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ
[2.2.2]オクタン。
【0135】1.17.β−(3,5−ジ−第三ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド、例
えば、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−
ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジア
ミン、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−
ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミ
ン、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジド。1.18.アスコルビン酸(ビタミンC)
【0136】1.19.アミン系酸化防止剤、例えば、
N,N’−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミ
ン、N,N’−ジ−第二ブチル−p−フェニレンジアミ
ン、N,N’−ビス(1,4−ジメチルペンチル)−p
−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−エチル−
3−メチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,
N’−ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェニレンジ
アミン、N,N’−ジシクロヘキシル−p−フェニレン
ジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジア
ミン、N,N’−ビス(2−ナフチル)−p−フェニレ
ンジアミン、N−イソプロピル−N’−フェニル−p−
フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル)
−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1
−メチルヘプチル)−N’−フェニル−p−フェニレン
ジアミン、N−シクロヘキシル−N’−フェニル−p−
フェニレンジアミン、4−(p−トルエンスルファモイ
ル)ジフェニルアミン、N,N’−ジメチル−N,N’
−ジ−第二ブチル−p−フェニレンジアミン、ジフェニ
ルアミン、N−アリルジフェニルアミン、4−イソプロ
ポキシジフェニルアミン、N−フェニル−1−ナフチル
アミン、N−(4−第三オクチルフェニル)−1−ナフ
チルアミン、N−フェニル−2−ナフチルアミン、オク
チル化ジフェニルアミン、例えばp,p’−ジ−第三オ
クチルジフェニルアミン、4−n−ブチルアミノフェノ
ール、4−ブチリルアミノフェノール、4−ノナノイル
アミノフェノール、4−ドデカノイルアミノフェノー
ル、4−オクタデカノイルアミノフェノール、ビス(4
−メトキシフェニル)アミン、2,6−ジ−第三ブチル
−4−ジメチルアミノメチルフェノール、2,4’−ジ
アミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニ
ルメタン、N,N,N’,N’−テトラメチル−4,
4’−ジアミノジフェニルメタン、1,2−ビス[(2
−メチルフェニル)アミノ]エタン、1,2−ビス(フ
ェニルアミノ)プロパン、(o−トリル)ビグアニド、
ビス[4−(1’,3’−ジメチルブチル)フェニル]
アミン、第三オクチル化N−フェニル−1−ナフチルア
ミン、モノ−およびジアルキル化第三ブチル/第三オク
チルジフェニルアミンの混合物、モノ−およびジアルキ
ル化ノニルジフェニルアミンの混合物、モノ−およびジ
アルキル化ドデシルジフェニルアミンの混合物、モノ−
およびジアルキル化イソプロピル/イソヘキシルジフェ
ニルアミンの混合物、モノ−およびジアルキル化第三ブ
チルジフェニルアミンの混合物、2,3−ジヒドロ−
3,3−ジメチル−4H−1,4−ベンゾチアジン、フ
ェノチアジン、モノ−およびジアルキル化第三ブチル/
第三オクチルフェノチアジンの混合物、モノ−およびジ
アルキル化第三オクチルフェノチアジンの混合物、N−
アリルフェノチアジン、N,N,N’,N’−テトラフ
ェニル−1,4−ジアミノブテ−2−エン、N,N−ビ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジ−4−イ
ル)ヘキサメチレンジアミン、ビス(2,2,6,6−
テトラメチルピペリジ−4−イル)セバケート、2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オン、2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オール。
【0137】2.UV吸収剤および光安定剤 ニッケル化合物 、例えば、2,2’−チオ−ビス[4−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]
のニッケル錯体、例えば1:1または1:2錯体であっ
て、n−ブチルアミン、トリエタノールアミンまたはN
−シクロヘキシルジエタノールアミンのような更なる配
位子を伴うまたは伴わないもの、ニッケルジブチルジチ
オカルバメート、4−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三ブ
チルベンジルホスホン酸のモノアルキルエステル、例え
ばメチルまたはエチルエステルのニッケル塩、例えば2
−ヒドロキシ−4−メチルフェニルウンデシルケトキシ
ムのようなケトキシムのニッケル錯体、1−フェニル−
4−ラウロイル−5−ヒドロキシピラゾールのニッケル
錯体であって、さらなる配位子を伴うまたは伴わないも
の。
【0138】3.金属奪活剤、例えば、N,N’−ジフ
ェニルオキサミド、N−サリチラル−N’−サリチロイ
ルヒドラジン、N,N’−ビス(サリチロイル)ヒドラ
ジン、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−
ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン、3−サ
リチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾール、ビス
(ベンジリデン)オキサリルジヒドラジド、オキサニリ
ド、イソフタロイルジヒドラジド、セバコイルビスフェ
ニルヒドラジド、N,N’−ジアセチルアジポイルジヒ
ドラジド、N,N’−ビス(サリチロイル)オキサリル
ジヒドラジド、N,N’−ビス(サリチロイル)チオプ
ロピオニルジヒドラジド。
【0139】4.ホスフィットおよびホスホナイト、例
えば、トリフェニルホスフィット、ジフェニルアルキル
ホスフィット、フェニルジアルキルホスフィット、トリ
ス(ノニルフェニル)ホスフィット、トリラウリルホス
フィット、トリオクタデシルホスフィット、ジステアリ
ルペンタエリトリトールジホスフィット、トリス(2,
4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット、ジイソデ
シルペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,
4−ジ−第三ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジ
ホスフィット、ビス(2,6−ジ−第三ブチル−4−メ
チルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、
ジイソデシルオキシペンタエリトリトールジホスフィッ
ト、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニ
ル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,
4,6−トリス(第三ブチルフェニル)ペンタエリトリ
トールジホスフィット、トリステアリルソルビトールト
リホスフィット、テトラキス(2,4−ジ−第三ブチル
フェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、
6−イソオクチルオキシ−2,4,8,10−テトラ−
第三ブチル−12H−ジベンズ[d,g]−1,3,2
−ジオキサホスホシン、6−フルオロ−2,4,8,1
0−テトラ−第三ブチル−12−メチル−ジベンズ
[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、ビス
(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニル)メチ
ルホスフィット、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−
メチルフェニル)エチルホスフィット。
【0140】5.ヒドロキシルアミン、例えば、N,N
−ジベンジルヒドロキシルアミン、N,N−ジエチルヒ
ドロキシルアミン、N,N−ジオクチルヒドロキシルア
ミン、N,N−ジラウリルヒドロキシルアミン、N,N
−ジテトラデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジヘキ
サデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクタデシル
ヒドロキシルアミン、N−ヘキサデシル−N−オクタデ
シルヒドロキシルアミン、N−ヘプタデシル−N−オク
タデシルヒドロキシルアミン、水素化牛脂アミンから誘
導されたN,N−ジアルキルヒドロキシルアミン。
【0141】6.ニトロン、例えば、N−ベンジル−α
−フェニル−ニトロン、N−エチル−α−メチル−ニト
ロン、N−オクチル−α−ヘプチル−ニトロン、N−ラ
ウリル−α−ウンデシル−ニトロン、N−テトラデシル
−α−トリデシル−ニトロン、N−ヘキサデシル−α−
ペンタデシル−ニトロン、N−オクタデシル−α−ヘプ
タデシル−ニトロン、N−ヘキサデシル−α−ヘプタデ
シル−ニトロン、N−オクタデシル−α−ペンタデシル
−ニトロン、N−ヘプタデシル−α−ヘプタデシル−ニ
トロン、N−オクタデシル−α−ヘキサデシル−ニトロ
ン、水素化牛脂アミンから誘導されたN,N−ジアルキ
ルヒドロキシルアミンから誘導されたニトロン。
【0142】7.チオ相乗剤、例えば、ジラウリルチオ
ジプロピオネートまたはジステアリルチオジプロピネー
ト。8.過酸化物捕捉剤 、例えば、β−チオジプロピオン酸
のエステル、例えば、ラウリル、ステアリル、ミリスチ
ルまたはトリデシルエステル、メルカプトベンズイミダ
ゾールまたは2−メルカプトベンズイミダゾールの亜鉛
塩、亜鉛ジブチルジチオカルバメート、ジオクタデシル
ジスルフィド、ペンタエリトリトールテトラキス(β−
ドデシルメルカプト)プロピオネート。
【0143】9.塩基性補助安定剤、例えば、メラミ
ン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジアミド、トリア
リルシアヌレート、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、ア
ミン、ポリアミド、ポリウレタン、高級脂肪酸のアルカ
リ金属塩およびアルカリ土類金属塩、例えばカルシウム
ステアレート、亜鉛ステアレート、マグネシウムベヘネ
ート、マグネシウムステアレート、ナトリウムリシノレ
ートおよびカリウムパルミテート、アンチモンピロカテ
コレートまたは亜鉛ピロカテコレート。
【0144】10.核剤、例えば、タルク、二酸化チタ
ンもしくは酸化マグネシウムのような金属酸化物、ホス
フェート、カーボネートまたはスルフェートであって、
好ましくはアルカリ土類金属のもののような無機材料、
モノ−またはポリカルボン酸およびそれらの塩、例え
ば、4−第三ブチル安息香酸、アジピン酸、ジフェニル
酢酸、ナトリウムスクシネートまたはナトリウムベンゾ
エートのような有機化合物、イオン性コポリマー(“ア
イオノマー”)のようなポリマー性化合物。
【0145】11.充填剤および強化剤、例えば、炭酸
カルシウム、シリケート、ガラス繊維、ガラス球、アス
ベスト、タルク、カオリン、雲母、バリウムスルフェー
ト、金属オキシドおよびヒドロキシド、カーボンブラッ
ク、グラファイト、木粉および他の天然生成物の粉末ま
たは繊維、合成繊維。12.その他の添加剤 、例えば、可塑剤、潤滑剤、乳化
剤、顔料、流動添加剤、触媒、流れ調整剤、蛍光増白
剤、難燃剤、帯電防止剤、発泡剤および浄化剤。
【0146】13.ベンゾフラノンおよびインドリノ
、例えば、米国特許US-A-4,325,863号、米国特許US-A
-4,338,244号、米国特許US-A-5,175,312号、米国特許US
-A-5,216,052号、米国特許US-A-5,252,643号、独国特許
DE-A-4316611号、独国特許DE-A-4316622号、独国特許DE
-A-4316876号、欧州特許EP-A-0589839号もしくは欧州特
許EP-A-0591102号に記載されているもの、あるいは3−
[4−(2−アセトキシエトキシ)フェニル]−5,7
−ジ−第三ブチル−ベンゾフラン−2−オン、5,7−
ジ−第三ブチル−3−[4−(2−ステアロイルオキシ
エトキシ)フェニル]ベンゾフラン−2−オン、3,
3’−ビス[5,7−ジ−第三ブチル−3−(4−[2
−ヒドロキシエトキシ]フェニル)ベンゾフラン−2−
オン]、5,7−ジ−第三ブチル−3−(4−エトキシ
フェニル)ベンゾフラン−2−オン、3−(4−アセト
キシ−3,5−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−第三
ブチル−ベンゾフラン−2−オン、3−(3,5−ジメ
チル−4−ピバロイルオキシフェニル)−5,7−ジ−
第三ブチル−ベンゾフラン−2−オン。
【0147】成分(A)、(B)および任意の(X−
1)および/または(X−2)、ならびに任意の成分
(XX)および/または(XXX)の全量と、慣用添加
剤の全量の重量比は、例えば100:1ないし1:10
0であり得る。
【0148】
【実施例】以下に示される実施例により本発明を詳細に
説明する。他に言及されない限り、全ての百分率および
部は重量に基づくものである。以下の実施例Iで使用される安定剤: 化合物(A−I−1−a): (チマソルブ944(RTM))
【化70】 式中、b1は4.5である(重合度を意味する。)。
【0149】化合物(B−I−2−a): (チヌビン770(RTM))
【化71】 化合物(X−2−a): (チヌビン326(RTM))
【化72】
【0150】実施例I:メタロセンポリプロピレンフィ
ルムの光安定化 安定化されていないメタロセンポリプロピレン粉末10
0部を200℃で10分間、ブラベンダープラストグラ
フ中で、ペンタエリトリチル−テトラキス{3−(3,
5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート}0.05部、トリス(2,4−ジ−第三ブチ
ルフェニル)ホスフィット0.10部、ステアリン酸カ
ルシウム0.10部および表1に示されている安定剤系
の示された量と均一化する。そのようにして得られた材
料を実験室用プレスで、2枚のアルミホイル間で6分
間、260℃で厚さ0.5mmのフィルムとなるまで圧
縮成形し、直ちに水冷プレスで室温まで冷却する。これ
らの0.5mmのフィルムから60mm×25mmの試
料を切断し、ウェザー−オーメーターCi65(ブラッ
クパネル温度63±2℃、水噴霧なし)で暴露する。
【0151】定期的に、これらの試料を暴露装置から取
り出し、そしてそれらのカルボニル含量を赤外線分光光
度計で測定する。0.1のカルボニル吸収の形成に相当
する暴露時間(時間)(T0.1)は安定剤系の安定化効
果に関する基準である。得られた値を表1にまとめる。
【表1】
【0152】実施例II:メタロセンポリプロピレンホ
モポリマーフィルムの光安定化 安定化されていないメタロセンポリプロピレン粉末(メ
ルトフローインデックス:230℃および2160gに
おいて19ないし20g/10分)100部を200℃
で10分間、ブラベンダープラストグラフ中で、ペンタ
エリトリチル−テトラキス{3−(3,5−ジ−第三ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート}0.
05部、トリス{2,4−ジ−第三ブチルフェニル}ホ
スフィット0.05部、ステアリン酸カルシウム0.1
部および表2に示されている安定剤系と均一化する。そ
のようにして得られた材料を実験室用プレスで、2枚の
アルミホイル間で6分間、260℃で厚さ0.45mm
のフィルムとなるまで圧縮成形し、直ちに水冷プレスで
室温まで冷却する。これらの0.45mmのフィルムか
ら60mm×25mmの試料を切断し、ウェザー−オー
メーターCi65(ブラックパネル温度63±2℃、水
噴霧なし)で暴露する。
【0153】定期的に、これらの試料を暴露装置から取
り出し、そしてそれらのカルボニル含量を赤外線分光光
度計で測定する。0.1のカルボニル吸収の形成に相当
する暴露時間(時間)(T0.1)は安定剤系の安定化効
果に関する基準である。得られた値を以下の表にまとめ
る。
【表2】
フロントページの続き (72)発明者 ニコラ レリ スイス国 4059 バーセル ホヘ ヴィン デ シュトラッセ 62 Fターム(参考) 4J002 BB121 BB151 DD039 DD069 DE079 DE089 DE109 DE239 DE249 DE289 DG059 DH039 DH049 DJ009 EG039 ES018 EU077 EU087 EU128 EU186 EV048 EV138 EW128 FD036 FD037 FD058 FD099 GA01 GC00 GG01 GG02 GH00 GK01 GL00 GM00 GN00 GQ00 GQ01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタロセン触媒上における重合により製
    造されたポリプロピレン、またはメタロセン触媒上にお
    ける重合により製造されたポリプロピレンコポリマー、
    ならびに(A)次式(A−I) 【化1】 〔式中、A1、A3、A4およびA5は互いに独立して、水
    素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原
    子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数1な
    いし4のアルキル−置換炭素原子数5ないし12のシク
    ロアルキル基、フェニル基、−OH−および/もしくは
    炭素原子数1ないし10のアルキル−置換フェニル基、
    炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、フェニル
    基上で−OHおよび/もしくは炭素原子数1ないし10
    のアルキル基により置換された炭素原子数7ないし9の
    フェニルアルキル基、または次式(a−1) 【化2】 (式中、A6は水素原子、炭素原子数1ないし8のアル
    キル基、−O・、−OH、−CH2CN、炭素原子数1
    ないし18のアルコキシ基、炭素原子数5ないし12の
    シクロアルコキシ基、炭素原子数3ないし6のアルケニ
    ル基、未置換の、もしくはフェニル基上で炭素原子数1
    ないし4のアルキル基の1、2もしくは3個により置換
    された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、ま
    たは炭素原子数1ないし8のアシル基を表わす。)で表
    わされる基を表わし、A2は炭素原子数2ないし18の
    アルキレン基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキレ
    ン基または炭素原子数1ないし4のアルキレンジ(炭素
    原子数5ないし7のシクロアルキレン)基を表すか、あ
    るいは基A1、A2およびA3は、それらが結合している
    窒素原子と一緒になって5−ないし10員の複素環式環
    を形成するか、あるいはA4およびA5は、それらが結合
    している窒素原子と一緒になって5ないし10員の複素
    環式環を形成し、n1は2ないし50の数であり、そし
    て基A1、A3、A4およびA5の少なくとも1個は式(a
    −1)で表わされる基を表わす。〕で表わされる化合
    物、あるいは次式(A−II−1) 【化3】 (式中、n’2、n’’2およびn’’’2は互いに独立
    して2ないし12の数である。)で表わされるポリアミ
    ンを塩化シアヌルと反応させることにより得られる生成
    物を、次式(A−II−2) 【化4】 (式中、A7は水素原子、炭素原子数1ないし12のア
    ルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル
    基、フェニル基または炭素原子数7ないし9のフェニル
    アルキル基を表わし、そしてA8はA6の意味の一つを有
    する。)で表わされる化合物と反応させることにより得
    ることが可能な生成物(A−II)、あるいは次式(A
    −III) 【化5】 〔式中、A9およびA13は互いに独立して、水素原子ま
    たは炭素原子数1ないし12のアルキル基を表わし、A
    10、A11およびA12は互いに独立して、炭素原子数2な
    いし10のアルキレン基を表わし、そしてX1、X2、X
    3、X4、X5、X6、X7およびX8は互いに独立して、次
    式(V) 【化6】 (式中、A14は水素原子、炭素原子数1ないし12のア
    ルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル
    基、炭素原子数1ないし4のアルキル−置換炭素原子数
    5ないし12のシクロアルキル基、フェニル基、−OH
    −および/または炭素原子数1ないし10のアルキル置
    換フェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキ
    ル基、フェニル基上で−OHおよび/もしくは炭素原子
    数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子
    数7ないし9のフェニルアルキル基、または前記の通り
    定義された式(a−1)で表わされる基を表わし、そし
    てA15はA6の意味の一つを有する。)で表わされる基
    を表わす。〕で表わされる化合物、および(B)次式
    (B−I) 【化7】 〔式中、E1は水素原子、炭素原子数1ないし8のアル
    キル基、−O・、−OH、−CH2CN、炭素原子数1
    ないし18のアルコキシ基、−OHにより置換された炭
    素原子数1ないし18のアルコキシ基、炭素原子数5な
    いし12のシクロアルコキシ基、炭素原子数3ないし6
    のアルケニル基、未置換の、もしくはフェニル基上で炭
    素原子数1ないし4のアルキル基の1、2もしくは3個
    により置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアル
    キル基、または炭素原子数1ないし8のアシル基を表わ
    し、m1は1、2または4であり、m1が1である場合、
    2は炭素原子数1ないし25のアルキル基を表わし、
    1が2である場合、E2は炭素原子数1ないし14のア
    ルキレン基または次式(b−1) 【化8】 (式中、E3は炭素原子数1ないし10のアルキル基ま
    たは炭素原子数2ないし10のアルケニル基を表わし、
    4は炭素原子数1ないし10のアルキレン基を表わ
    し、そしてE5およびE6は互いに独立して炭素原子数1
    ないし4のアルキル基、シクロヘキシル基またはメチル
    シクロヘキシル基を表わす。)で表わされる基を表わ
    し、そしてm1が4である場合、E2は炭素原子数4ない
    し10のアルカンテトライル基を表わす。〕で表わされ
    る化合物、次式(B−II) 【化9】 〔式中、基E7のうち2個は−COO−(炭素原子数1
    ないし20のアルキル)基を表わし、そして基E7のう
    ち他の2個は次式(b−2) 【化10】 (式中、E8はE1の意味の一つを有する。)で表わされ
    る基を表わす。〕で表わされる化合物、あるいは次式
    (B−III) 【化11】 (式中、基E9は互いに独立してE1の意味の一つを有
    し、そしてE10は炭素原子数2ないし22のアルキレン
    基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキレン基、炭素
    原子数1ないし4のアルキレンジ(炭素原子数5ないし
    7のシクロアルキレン)基、フェニレン基またはフェニ
    レンジ(炭素原子数1ないし4のアルキレン)基を表わ
    す。)で表わされる化合物を含む安定剤混合物からなる
    組成物。
  2. 【請求項2】 A1、A3、A4およびA5が互いに独立し
    て、水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭
    素原子数5ないし8のシクロアルキル基、メチル−置換
    炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基、フェニル
    基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基または
    式(a−1)で表わされる基を表わすか、あるいは基A
    4およびA5が、それらが結合している窒素原子と一緒に
    なって6員の複素環式環を形成し、A2が炭素原子数2
    ないし10のアルキレン基を表わし、そしてn1が2な
    いし25の数であり、n’2、n’’2およびn’’’2
    が互いに独立して2ないし4の数であり、そしてA7
    水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原
    子数5ないし8のシクロアルキル基、フェニル基または
    ベンジル基を表わし、m1が1、2または4であり、m1
    が1である場合、E2は炭素原子数12ないし20のア
    ルキル基を表わし、m1が2である場合、E2は炭素原子
    数2ないし10のアルキレン基または式(b−1)で表
    わされる基を表わし、E3は炭素原子数1ないし4のア
    ルキル基を表わし、E4は炭素原子数1ないし6のアル
    キレン基を表わし、そしてE5およびE6は互いに独立し
    て炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、そして
    1が4である場合、E2は炭素原子数4ないし8のアル
    カンテトライル基を表わし、基E7のうち2個が−CO
    O−(炭素原子数10ないし15のアルキル)基を表わ
    し、そして基E7のうち他の2個が式(b−2)で表わ
    される基を表わし、そしてE10が炭素原子数2ないし8
    のアルキレン基を表わす、請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 A6、A8、E1、E8およびE9が水素原
    子、炭素原子数1ないし4のアルキル基または炭素原子
    数1ないし8のアルコキシ基を表わす、請求項1記載の
    組成物。
  4. 【請求項4】 成分(A)が次式(A−I−1)、(A
    −I−2)、(A−I−3)または(A−I−4) 【化12】 (式中、A6は水素原子、炭素原子数1ないし4のアル
    キル基または炭素原子数1ないし8のアルコキシ基を表
    わし、そしてn1は2ないし25の数である。)で表わ
    される化合物、あるいは次式(A−II−1−a) 【化13】 で表わされるポリアミンを塩化シアヌルと反応させるこ
    とにより得られる生成物を、次式(A−II−2−a) 【化14】 (式中、A8は水素原子、炭素原子数1ないし4のアル
    キル基または炭素原子数1ないし8のアルコキシ基を表
    わす。)で表わされる化合物と反応させることにより得
    ることが可能な生成物(A−II−a)、あるいは次式
    (A−III−1) 【化15】 で表わされる化合物であり、そして成分(B)が次式
    (B−I−1)、(B−I−2)、(B−I−3)また
    は(B−I−4) 【化16】 (式中、E1は水素原子、炭素原子数1ないし4のアル
    キル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、または
    −OHにより置換された炭素原子数1ないし4のアルコ
    キシ基を表わす。)で表わされる化合物、次式(B−I
    I−1) 【化17】 (式中、基E7のうち2個は−COO−C1327を表わ
    し、そして基E7のうち他の2個は 【化18】 を表わし、そしてE8はE1の意味の一つを有する。)で
    表わされる化合物、あるいは次式(B−III−1) 【化19】 (式中、E9はE1の意味の一つを有する。)で表わされ
    る化合物である、請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】 成分(A)が式(A−I−1)で表わさ
    れる化合物であり、そして成分(B)が式(B−I−
    1)、(B−I−2)、(B−I−3)、(B−I−
    4)、(B−II−1)または(B−III−1)で表
    わされる化合物であるか、あるいは成分(A)が式(A
    −I−2)で表わされる化合物であり、そして成分
    (B)が式(B−I−1)、(B−I−2)、(B−I
    −3)、(B−I−4)、(B−II−1)または(B
    −III−1)で表わされる化合物であるか、あるいは
    成分(A)が式(A−I−3)で表わされる化合物であ
    り、そして成分(B)が式(B−I−1)、(B−I−
    2)、(B−I−3)、(B−I−4)、(B−II−
    1)または(B−III−1)で表わされる化合物であ
    るか、あるいは成分(A)が式(A−I−4)で表わさ
    れる化合物であり、そして成分(B)が式(B−I−
    1)、(B−I−2)、(B−I−3)、(B−I−
    4)、(B−II−1)または(B−III−1)で表
    わされる化合物であるか、あるいは成分(A)が生成物
    (A−II−a)であり、そして成分(B)が式(B−
    I−1)、(B−I−2)、(B−I−3)、(B−I
    −4)、(B−II−1)または(B−III−1)で
    表わされる化合物であるか、あるいは成分(A)が式
    (A−III−1)で表わされる化合物であり、そして
    成分(B)が式(B−I−1)、(B−I−2)、(B
    −I−3)、(B−I−4)、(B−II−1)または
    (B−III−1)で表わされる化合物である、請求項
    1記載の組成物。
  6. 【請求項6】 成分(A)が次式(A−I−1−a) 【化20】 (式中、n1は2ないし20の数である。)で表わされ
    る化合物に相当し、そして成分(B)が次式(B−I−
    2−a) 【化21】 で表わされる化合物に相当する、請求項1記載の組成
    物。
  7. 【請求項7】 成分(A)が次式(A−I−2−a) 【化22】 (式中、n1は2ないし20の数である。)で表わされ
    る化合物、または次式(A−III−1) 【化23】 で表わされる化合物に相当し、そして成分(B)が次式
    (B−I−2−a) 【化24】 で表わされる化合物に相当する、請求項1記載の組成
    物。
  8. 【請求項8】 付加的に更なる成分として (X−1)顔料、もしくは (X−2)紫外線吸収剤、または (X−3)顔料および紫外線吸収剤 を含む、請求項1記載の安定剤混合物。
  9. 【請求項9】 付加的に更なる成分として (XX)カルシウムの有機塩、カルシウムの無機塩、酸
    化カルシウムまたは水酸化カルシウムを含む、請求項1
    記載の安定剤混合物。
  10. 【請求項10】 付加的に更なる成分として (XXX)少なくとも亜鉛の有機塩、亜鉛の無機塩、酸
    化亜鉛、水酸化亜鉛、マグネシウムの有機塩、マグネシ
    ウムの無機塩、酸化マグネシウムまたは水酸化マグネシ
    ウムを含む、請求項1記載の安定剤混合物。
  11. 【請求項11】 メタロセン触媒上における重合により
    製造されたポリプロピレン、またはメタロセン触媒上に
    おける重合により製造されたポリプロピレンコポリマー
    の安定化方法であって、該ポリプロピレンまたはポリプ
    ロピレンコポリマーに請求項1で定義された安定剤混合
    物を配合することからなる方法。
  12. 【請求項12】 メタロセン触媒上における重合により
    製造されたポリプロピレン、またはメタロセン触媒上に
    おける重合により製造されたポリプロピレンコポリマー
    の安定化方法であって、該ポリプロピレンまたはポリプ
    ロピレンコポリマーに請求項6で定義された安定剤混合
    物を配合することからなる方法。
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