JP2002128474A - クレーンの巻過検出装置 - Google Patents
クレーンの巻過検出装置Info
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Abstract
誤動作を起こすおそれがなく、フックが超音波検出器か
ら遠い位置にあるときでも、フックまでの距離を確実に
検出することのできるようにする。 【解決手段】 超音波検出器10を用いたクレーンの巻
過検出装置において、超音波検出器10に並設された超
音波Uの発信器12と受信器13との間に、発信器12
から受信器13へ直接伝搬される超音波Uを遮断する円
筒体14、15を設ける。
Description
いたクレーンの巻過検出装置に関するものである。
ロープでフックを吊下し、荷を掛けたフックを巻上げ、
巻下げして荷役作業を行うものであり、フックが上昇し
たときブームの先端部に衝突してフック、ブーム、ワイ
ヤロープ等の損傷を生ずるのを防止するため、フック上
昇側への操作中に、フックとブームの先端部との間隔が
巻過設定距離以下となる所謂巻過状態を検出する巻過検
出装置を備えている。巻過検出装置は、巻過状態を検出
すると警報を発し、フック上昇側への作動を停止させ
る。
に、ブーム50の先端部51に巻過検出スイッチ54を
設け、そのスイッチレバー55から巻過ワイヤロープ5
6を介して巻過ウエイト57を吊下している。巻過検出
スイッチ54は、通常状態ではスイッチレバー55が巻
過ウエイト57で下方へ引下げられてoff となってい
る。ワイヤロープ52で吊下されたフック53が巻上げ
られて上昇し、巻過ウエイト57に当接して巻過ウエイ
ト57を持上げると、スイッチレバー55が上方(図上
時計方向)へ回動して巻過検出スイッチ54がonとな
り、巻過状態が検出される。
巻過状態になって巻過ウエイト57が持上げられると、
巻過ワイヤロープ56が弛み、フック53やブーム50
の先端部51の滑車などの間に噛み込まれることがあ
る。そこで、図5に示すように、ブーム50の先端部5
1に、フック53までの距離を検出する超音波検出器9
1を設けて巻過状態を検出するようにした巻過検出装置
(実開平2−57897号参照)が提案されている。
向けて超音波Uを発信する発信器92とフック53で反
射された超音波Uを受信する受信器93とが互いに近接
して設けられている。発信器92から下方に向けて発信
された超音波Uは、検出対象であるフック53で反射さ
れ、受信器93で受信される。超音波検出器91とフッ
ク53との間の距離は、発信器92から出た超音波Uが
フック53で反射され、受信器93で受信されるまでに
要した時間から求められるので、これを巻過設定距離と
比較することにより、巻過検出装置は巻過状態を検出す
ることができる。
は、超音波Uの出力を下げると、図6に示すように測定
視野が狭くなり、フック53が超音波検出器91から近
い位置にあるときには、フック53までの距離Lを検出
するのに支障はないが、フック53が超音波検出器91
から遠い位置にあるときには、超音波Uがフック53ま
で十分伝搬されなくなり、フック53までの距離Lを確
実に検出できない。
置にあるときでも超音波Uがフック53まで十分伝搬さ
れるように超音波Uの出力を上げると、図7に示すよう
に測定視野が拡がり、発信器92から出た超音波Uがフ
ック53で反射されて受信器93で受信される前に、発
信器92から直接伝搬された超音波Uが受信器93で受
信され、誤動作を起こすおそれがある。
の巻過検出装置における上記問題を解決するものであっ
て、超音波が発信器から受信器へ直接伝搬されて誤動作
を起こすおそれがなく、フックが超音波検出器から遠い
位置にあるときでも、フックまでの距離を確実に検出す
ることのできるクレーンの巻過検出装置を提供すること
を目的とする。
器を用いたクレーンの巻過検出装置において、超音波検
出器に並設された超音波の発信器と受信器との間に、発
信器から受信器へ直接伝搬される超音波を遮断する障壁
を設けることにより上記課題を解決している。本発明の
クレーンの巻過検出装置では、超音波の出力を上げた場
合でも、発信器と受信器との間に設けた障壁により遮断
され、超音波が発信器から受信器へ直接伝搬されること
はないので、誤動作を起こすおそれはない。従って、フ
ックが超音波検出器から遠い位置にあるときでも、所要
のレベルまで超音波の出力を上げることが可能であり、
フックまでの距離を確実に検出することができる。
であるクレーンの巻過検出装置に用いられる超音波検出
器の側面図、図2は超音波検出器の底面図、図3は超音
波検出器の作用の説明図である。このクレーンの巻過検
出装置も、基本的な構成は従来の超音波検出器を用いた
クレーンの巻過検出装置と同様であって、超音波検出器
10をクレーンのブームの先端部に設けて巻過状態を検
出するようになっている。
11に向けて超音波Uを発信する発信器12とフック1
1で反射された超音波Uを受信する受信器13とが互い
に近接して設けられている。発信器12と受信器13に
は、その周りを囲む円筒体14、15がそれぞれ設けら
れている。発信器12に設けられた円筒体14の受信器
13側と、受信器13に設けられた円筒体15の発信器
12側の側面は、それぞれ発信器12と受信器13の先
端より下方まで突出するように形成されており、発信器
12から受信器13へ直接伝搬される超音波Uを遮断す
る障壁となっている。
器13へ直接伝搬される超音波Uを遮断することができ
るものであれば、円筒体の他、任意形状の物体を用いる
ことができる。このクレーンの巻過検出装置では、図3
に示すように、発信器12から下方に向けて発信された
超音波Uは、検出対象であるフック11で反射され、受
信器13で受信される。
離Lは、発信器12から出た超音波Uがフック11で反
射され、受信器13で受信されるまでに要した時間から
求められるので、これを巻過設定距離と比較することに
より、巻過検出装置は巻過状態を検出することができ
る。このクレーンの巻過検出装置では、超音波Uの出力
を上げた場合でも、図3に示すように、発信器12と受
信器13とに設けた円筒体14、15が障壁となって超
音波Uを遮断し、超音波Uが発信器12から受信器13
へ直接伝搬されることはなく、発信器12から出た超音
波Uはフック11で反射されたものだけが、受信器13
で受信されるので、誤動作を起こすおそれはない。
音波検出器10から遠い位置にあるときでも、所要のレ
ベルまで超音波Uの出力を上げることが可能であり、フ
ック11までの距離を確実に検出することができる。
ンの巻過検出装置は、超音波が発信器から受信器へ直接
伝搬されて誤動作を起こすおそれがなく、フックが超音
波検出器から遠い位置にあるときでも、フックまでの距
離を確実に検出することができる。
出装置に用いられる超音波検出器の側面図である。
る。
出装置の構成図である。
出装置において超音波の出力を下げた場合の説明図であ
る。
出装置において超音波の出力を上げた場合の説明図であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 超音波検出器を用いたクレーンの巻過検
出装置であって、超音波検出器に並設された超音波の発
信器と受信器との間に、発信器から受信器へ直接伝搬さ
れる超音波を遮断する障壁を設けたことを特徴とするク
レーンの巻過検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000327904A JP4624539B2 (ja) | 2000-10-27 | 2000-10-27 | クレーンの巻過検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000327904A JP4624539B2 (ja) | 2000-10-27 | 2000-10-27 | クレーンの巻過検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002128474A true JP2002128474A (ja) | 2002-05-09 |
JP4624539B2 JP4624539B2 (ja) | 2011-02-02 |
Family
ID=18804839
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000327904A Expired - Lifetime JP4624539B2 (ja) | 2000-10-27 | 2000-10-27 | クレーンの巻過検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4624539B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103922228A (zh) * | 2014-04-28 | 2014-07-16 | 李颖 | 起重机作业防碰撞系统 |
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-
2000
- 2000-10-27 JP JP2000327904A patent/JP4624539B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4624539B2 (ja) | 2011-02-02 |
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