JP4624539B2 - クレーンの巻過検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波検出器を用いたクレーンの巻過検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
クレーンは、ブームの先端部からワイヤロープでフックを吊下し、荷を掛けたフックを巻上げ、巻下げして荷役作業を行うものであり、フックが上昇したときブームの先端部に衝突してフック、ブーム、ワイヤロープ等の損傷を生ずるのを防止するため、フック上昇側への操作中に、フックとブームの先端部との間隔が巻過設定距離以下となる所謂巻過状態を検出する巻過検出装置を備えている。巻過検出装置は、巻過状態を検出すると警報を発し、フック上昇側への作動を停止させる。
【0003】
従来の巻過検出装置は、図4に示すように、ブーム50の先端部51に巻過検出スイッチ54を設け、そのスイッチレバー55から巻過ワイヤロープ56を介して巻過ウエイト57を吊下している。巻過検出スイッチ54は、通常状態ではスイッチレバー55が巻過ウエイト57で下方へ引下げられてoff となっている。ワイヤロープ52で吊下されたフック53が巻上げられて上昇し、巻過ウエイト57に当接して巻過ウエイト57を持上げると、スイッチレバー55が上方(図上時計方向)へ回動して巻過検出スイッチ54がonとなり、巻過状態が検出される。
【0004】
ところが、このような巻過検出装置では、巻過状態になって巻過ウエイト57が持上げられると、巻過ワイヤロープ56が弛み、フック53やブーム50の先端部51の滑車などの間に噛み込まれることがある。
そこで、図5に示すように、ブーム50の先端部51に、フック53までの距離を検出する超音波検出器91を設けて巻過状態を検出するようにした巻過検出装置(実開平2−57897号参照)が提案されている。
【0005】
この超音波検出器91には、フック53に向けて超音波Uを発信する発信器92とフック53で反射された超音波Uを受信する受信器93とが互いに近接して設けられている。発信器92から下方に向けて発信された超音波Uは、検出対象であるフック53で反射され、受信器93で受信される。
超音波検出器91とフック53との間の距離は、発信器92から出た超音波Uがフック53で反射され、受信器93で受信されるまでに要した時間から求められるので、これを巻過設定距離と比較することにより、巻過検出装置は巻過状態を検出することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この巻過検出装置では、超音波Uの出力を下げると、図6に示すように測定視野が狭くなり、フック53が超音波検出器91から近い位置にあるときには、フック53までの距離Lを検出するのに支障はないが、フック53が超音波検出器91から遠い位置にあるときには、超音波Uがフック53まで十分伝搬されなくなり、フック53までの距離Lを確実に検出できない。
【0007】
フック53が超音波検出器91から遠い位置にあるときでも超音波Uがフック53まで十分伝搬されるように超音波Uの出力を上げると、図7に示すように測定視野が拡がり、発信器92から出た超音波Uがフック53で反射されて受信器93で受信される前に、発信器92から直接伝搬された超音波Uが受信器93で受信され、誤動作を起こすおそれがある。
【0008】
本発明は、超音波検出器を用いたクレーンの巻過検出装置における上記問題を解決するものであって、超音波が発信器から受信器へ直接伝搬されて誤動作を起こすおそれがなく、フックが超音波検出器から遠い位置にあるときでも、フックまでの距離を確実に検出することのできるクレーンの巻過検出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では、超音波検出器を用いたクレーンの巻過検出装置において、超音波検出器に並設された超音波の発信器と受信器との間に、発信器から受信器へ直接伝搬される超音波を遮断する障壁を設けることにより上記課題を解決している。
本発明のクレーンの巻過検出装置では、超音波の出力を上げた場合でも、発信器と受信器との間に設けた障壁により遮断され、超音波が発信器から受信器へ直接伝搬されることはないので、誤動作を起こすおそれはない。従って、フックが超音波検出器から遠い位置にあるときでも、所要のレベルまで超音波の出力を上げることが可能であり、フックまでの距離を確実に検出することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の実施の一形態であるクレーンの巻過検出装置に用いられる超音波検出器の側面図、図2は超音波検出器の底面図、図3は超音波検出器の作用の説明図である。
このクレーンの巻過検出装置も、基本的な構成は従来の超音波検出器を用いたクレーンの巻過検出装置と同様であって、超音波検出器10をクレーンのブームの先端部に設けて巻過状態を検出するようになっている。
【0011】
この超音波検出器10の底面には、フック11に向けて超音波Uを発信する発信器12とフック11で反射された超音波Uを受信する受信器13とが互いに近接して設けられている。
発信器12と受信器13には、その周りを囲む円筒体14、15がそれぞれ設けられている。発信器12に設けられた円筒体14の受信器13側と、受信器13に設けられた円筒体15の発信器12側の側面は、それぞれ発信器12と受信器13の先端より下方まで突出するように形成されており、発信器12から受信器13へ直接伝搬される超音波Uを遮断する障壁となっている。
【0012】
なお、障壁としては、発信器12から受信器13へ直接伝搬される超音波Uを遮断することができるものであれば、円筒体の他、任意形状の物体を用いることができる。
このクレーンの巻過検出装置では、図3に示すように、発信器12から下方に向けて発信された超音波Uは、検出対象であるフック11で反射され、受信器13で受信される。
【0013】
超音波検出器10とフック11との間の距離Lは、発信器12から出た超音波Uがフック11で反射され、受信器13で受信されるまでに要した時間から求められるので、これを巻過設定距離と比較することにより、巻過検出装置は巻過状態を検出することができる。
このクレーンの巻過検出装置では、超音波Uの出力を上げた場合でも、図3に示すように、発信器12と受信器13とに設けた円筒体14、15が障壁となって超音波Uを遮断し、超音波Uが発信器12から受信器13へ直接伝搬されることはなく、発信器12から出た超音波Uはフック11で反射されたものだけが、受信器13で受信されるので、誤動作を起こすおそれはない。
【0014】
従って、フック11が下方に巻下げられ超音波検出器10から遠い位置にあるときでも、所要のレベルまで超音波Uの出力を上げることが可能であり、フック11までの距離を確実に検出することができる。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のクレーンの巻過検出装置は、超音波が発信器から受信器へ直接伝搬されて誤動作を起こすおそれがなく、フックが超音波検出器から遠い位置にあるときでも、フックまでの距離を確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるクレーンの巻過検出装置に用いられる超音波検出器の側面図である。
【図2】超音波検出器の底面図である。
【図3】超音波検出器の作用の説明図である。
【図4】従来のクレーンの巻過検出装置の構成図である。
【図5】従来の超音波検出器を用いたクレーンの巻過検出装置の構成図である。
【図6】従来の超音波検出器を用いたクレーンの巻過検出装置において超音波の出力を下げた場合の説明図である。
【図7】従来の超音波検出器を用いたクレーンの巻過検出装置において超音波の出力を上げた場合の説明図である。
【符号の説明】
10 超音波検出器
11 フック
12 発信器
13 受信器
14 円筒体
15 円筒体
L 超音波検出器とフックとの間の距離
U 超音波
Claims (1)
- 超音波検出器を用いたクレーンの巻過検出装置であって、
超音波検出器に並設された超音波の発信器と受信器の各々の周りを囲むように、発信器から受信器へ直接伝搬される超音波を遮断する障壁となる筒体を設け、
前記筒体は、発信器に設けられた筒体の受信器側の側面と、受信器に設けられた筒体の発信器側の側面が、それぞれ発信器と受信器の先端よりも下方まで突出するように形成されていることを特徴とするクレーンの巻過検出装置。
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JP2000327904A JP4624539B2 (ja) | 2000-10-27 | 2000-10-27 | クレーンの巻過検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000327904A JP4624539B2 (ja) | 2000-10-27 | 2000-10-27 | クレーンの巻過検出装置 |
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Family
ID=18804839
Family Applications (1)
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