JP2000162021A - 汚泥界面測定装置 - Google Patents

汚泥界面測定装置

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JP2000162021A
JP2000162021A JP10340098A JP34009898A JP2000162021A JP 2000162021 A JP2000162021 A JP 2000162021A JP 10340098 A JP10340098 A JP 10340098A JP 34009898 A JP34009898 A JP 34009898A JP 2000162021 A JP2000162021 A JP 2000162021A
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Japan
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ultrasonic sensor
ultrasonic
receiving unit
sludge
measuring device
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JP10340098A
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English (en)
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Masahiro Yoshioka
正博 吉岡
Masao Ueda
雅夫 上田
Akira Tomosawa
章 友澤
Masami Ikeda
正実 池田
Kazuhide Kasamatsu
和秀 笠松
Kanji Yamamoto
寛治 山本
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Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波の空中、水中での伝播速度は気温、水
温によって大きく変動するので、超音波の伝播時間によ
って水面、界面を測定するような汚泥界面測定装置で
は、温度センサを含む温度補償回路を設けないと正確な
測定ができない。また、空中と水中とで全く異なる演算
が必要となるので演算負担も大きい。 【解決手段】 汚泥界面測定装置1は、超音波センサ10
と、該超音波センサ10を昇降させる昇降装置20と、該受
信部12からの出力信号を検出する検出手段32とを備えて
いる。該超音波センサ10は、超音波を発する発信部11
と、該発信部11から水平方向の経路を経て到来する超音
波を受信する受信部12とを有している。そして、該昇降
装置20により該超音波センサ10を昇降させつつ該検出手
段32により該受信部12の出力信号を検出し、該出力信号
の急変によって水面位置と界面位置とを検出するように
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願に係る発明は、汚泥
界面測定装置に関し、特に、界面位置のみならず水面位
置を検出することができる汚泥界面測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】汚泥界面測定装置は下水処理場の沈殿槽
に沈殿する汚泥と水との境界面(界面)を測定するため
の装置である。かかる装置にはセンサとして超音波セン
サを用いるものがある。かかるタイプの汚泥界面測定装
置の一例として、特開昭61-182527号公報に記載された
ものがある。図5は、この公報に記載された汚泥界面測
定装置の超音波センサ110の部分、沈殿槽171、水174、
汚泥172を示す図である。この汚泥界面測定装置の超音
波センサ110は、超音波を送波する送波器111と超音波を
受波する受波器112とが一体化している。そして、送波
器111は下方に向けて超音波を送波し、水面175から反射
して返ってきた超音波を受波器112が受波する。図中の
矢印Xは、超音波の進行方向を示す。この装置は、超音
波センサ110の送波から受波までの時間を測定し、測定
された時間に基づいて超音波センサ110から水面175まで
の距離を測定する。そして、次に超音波センサ110を水
面175まで下降させ、水面175位置から再度下方に向けて
超音波を送波し、界面173から反射された超音波を受波
する。そして、超音波センサ110の送波から受波までの
時間を測定してこの測定時間に基づいて超音波センサ11
0から界面173までの距離を測定する。これにより、水面
175から界面173までの距離を測定することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、超音波の空
中、水中での伝播速度は気温、水温によって大きく変動
する。よって、上記装置のように超音波の伝播時間によ
って超音波センサ110から水面175、界面173までの距離
を測定するような構造では、温度センサを含む温度補償
回路を設けないと正確な測定ができない。また、空中と
水中とでは超音波の伝播速度も大きく異なるし、温度に
よる伝播速度の変動量も異なる。よって、空中と水中と
で、全く異なる演算が必要となるので演算負担も大き
い。このような理由により、かかる構造の汚泥界面測定
装置は製造コストが大きくなる。
【0004】さらに、空中で距離の測定を行った後に、
超音波センサ110を一旦水面175まで下降させて停止さ
せ、再度測定を行う必要があり、素早く測定を完了させ
ることができない。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この出願発明に係る汚泥界面測定装置は、超音波セ
ンサと、該超音波センサを昇降させる昇降装置と、該受
信部からの出力信号を検出する検出手段とを備え、該超
音波センサは、超音波を発する発信部と、該発信部から
水平方向の経路を経て到来する超音波を受信する受信部
とを有し、該昇降装置により該超音波センサを昇降させ
つつ該検出手段により該受信部の出力信号を検出し、該
出力信号の急変によって水面位置と界面位置とを検出す
る(請求項1)。昇降装置によって超音波センサを空気
中から汚泥中までの間で昇降させると、超音波センサが
水面、界面を通過するときに受信部の出力信号が急変す
る。この汚泥界面測定装置は、該出力信号急変の時の超
音波センサの位置を水面位置、界面位置として検出す
る。
【0006】また、上記課題を解決するために、この出
願発明に係る他の汚泥界面測定装置は、超音波センサ
と、該超音波センサを昇降させる昇降装置とを備え、該
超音波センサは、超音波を発する発信部と、該発信部か
ら水平方向の経路を経て到来する超音波を受信する受信
部とを有し、該昇降装置により該超音波センサを昇降さ
せつつ、該発信部が発信する超音波のレベルと該受信部
が受信する超音波のレベルとの比較により超音波の減衰
レベルを検出し、該減衰レベルの急変によって水面位置
と界面位置とを検出する(請求項2)。昇降装置によっ
て超音波センサを空気中から汚泥中までの間で昇降させ
ると、超音波センサが水面、界面を通過するときに該減
衰レベルが急変する。この汚泥界面測定装置は、該減衰
レベル急変の時の超音波センサの位置を水面位置、界面
位置として検出する。
【0007】上記汚泥界面測定装置において、該昇降装
置は該超音波センサを吊り下げるケーブルと、該ケーブ
ルが巻き付けられるケーブルドラムと、該ケーブルドラ
ムを回動するための原動力を発生する原動機とを備え、
該原動機を回動制御することにより該超音波センサを昇
降させ、該ケーブルの引き出し長さ 又は この長さに
対応する量を検出する引き出し長さ検出手段を備え、該
引き出し長さ検出手段の検出値に基づいて、水面位置
または/および 界面位置を測定するように構成しても
よい(請求項3)。ケーブルの気温、水温による長さの
変化は非常に少ないので、温度補償の演算を行うことな
く水面位置、界面位置を正確に測定できる。
【0008】また、上記汚泥界面測定装置において、該
昇降装置が原動機と該ケーブルドラムの間にトルクリミ
ッタを備えるようにしてもよい(請求項4)。トルクリ
ミッタは原動機とケーブルドラムの間の伝達トルクが所
定以上の値になると滑りを起こす。よって、超音波セン
サやケーブルが引っかかってしまったような場合にも、
原動機に過大な負荷がかかったり、ケーブルが切断した
りすることが防止される。
【0009】また、上記汚泥界面測定装置において、超
音波センサの発信部と受信部とを水平方向に離間して配
するようにしてもよいし(請求項5)、超音波センサが
反射部を有するようにし、発信部と受信部とを一体化
し、反射部を発信部と水平方向に離間して配し、受信部
が発信部から発せられて反射部で反射した超音波を受信
するように構成してもよい(請求項6)。
【0010】
【発明の実施の形態】この出願発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。
【0011】図1は、本願に係る発明の一実施形態たる
汚泥界面測定装置1の構造を示すブロック図である。ま
ず、図1を参照しつつ、この汚泥界面測定装置1の概略
構成を説明する。この汚泥界面測定装置1は、主に、超
音波センサ10と、昇降装置20と、信号生成回路31と、受
信部出力検出回路32と、引き出し長さ検出装置40と、超
音波センサ位置設定装置50と、信号処理回路61と、表示
装置62とで構成されている。
【0012】超音波センサ10は、発信部11と受信部12と
を有している。発信部11は信号生成回路31で生成された
電気信号を超音波に変換して発信する。受信部12は発信
部11から発信された超音波を受信する。発信部11と受信
部12とは支持部材13を介して水平方向に離間して配され
ている。よって、発信部11から発せられた超音波は、水
平方向の経路を経て受信部12に到来し、受信部12はこの
超音波を受信する。
【0013】昇降装置20は、原動機たるモータ21、この
モータ21に駆動電力を供給するモータ駆動回路22、モー
タ21によって回動するケーブルドラム23、ケーブルドラ
ム23に巻き付けられたケーブル24、モータ21の軸21aに
固定されたピニオン25、ケーブルドラム23の軸26に固定
されたトルクリミッタ27、トルクリミッタ27を介して軸
26に結合され、該ピニオン25とかみ合うギヤ28等から構
成されている。ケーブル24の一端には超音波センサ10
が、他端には軸26内の信号線26aが接続されている。
【0014】信号生成回路31は、発信部11に供給すべき
約4MHzの電気信号を発生させる回路であり、スリッ
プリング63、軸26内の信号線26a、ケーブル24を介して
この電気信号を発信部11に供給する。よって発信部11か
らは約4MHzの超音波が発せられる。
【0015】受信部出力検出回路32は、受信部12の出力
信号をケーブル24、軸26内の信号線26a、スリップリン
グ63を介して検出する回路であり、リレー回路を内蔵し
ている。この受信部出力検出回路32の動作の詳細につい
ては後述する。
【0016】引き出し長さ検出装置40は、主に、エンコ
ーダ41とエンコーダ41の出力を検出するエンコーダ出力
検出回路42とで構成されている。エンコーダ41の軸41a
には、ギヤ28とかみ合うピニオン43が固定されている。
このようにして、ケーブルドラム23から引き出されたケ
ーブル24の長さに対応する量を検出することにより、引
き出されたケーブル24の長さを間接的に検出できるよう
になっている。
【0017】超音波センサ位置設定装置50は、主に、軸
51と、軸51に固定されたスリッタ52,53,54と、フォトセ
ンサ55とフォトセンサ出力検出回路56、軸26に固定され
たピニオン57、ピニオン57とかみ合い、軸51に固定され
たギヤ58とにより構成されている。スリッタ52,53,54
は、軸51に半径方向に突出するように配設されている。
スリッタ52,53,54は、軸51上の任意の角度位置に調整で
きるようになっている。軸51はピニオン57とギヤ58を介
して軸26に連結されており、軸26の回動により回動す
る。フォトセンサ55はスリッタ52,53,54が対応位置に回
転してきたことを検出できるようになっている。スリッ
タ52は超音波センサ10が基準高さ位置にある時にフォト
センサ55と対応するように、スリッタ53は超音波センサ
10が下限高さ位置にある時にフォトセンサ55と対応する
ように、スリッタ54は超音波センサが上限高さ位置にあ
る時にフォトセンサ55と対応するように、軸51上におい
てそれぞれの角度位置に配されている。これにより、超
音波センサ10の上下限高さ位置が規制され、また、超音
波センサ10を任意の基準高さ位置に設定できるようにな
っている。
【0018】信号処理回路61は、MPUを内蔵してお
り、受信部出力検出回路32、エンコーダ出力検出回路4
2、フォトセンサ出力検出回路56から信号を入力し、こ
れらの入力信号に基づいてモータ駆動回路22、信号生成
回路31、表示装置62に制御信号を出力する。
【0019】表示装置62は、信号処理回路61が算出した
種々の値を表示できるようになっている。
【0020】なお、スリップリング63は、信号生成回路
31、受信部出力検出回路32と軸26の内部の信号線26aと
の間を、信号線26aのねじれを生じさせることなく接続
させるためのものであり、軸26を周回するように軸26表
面に設けられた電極と、この電極に滑り接触する接触子
とにより構成されている。また、図中のbは軸受けであ
る。
【0021】図2は、沈殿槽71の近傍に位置する超音波
センサ10を示す図である。この沈殿槽71は下水処理場の
沈殿槽71である。沈殿槽71の底部側には汚泥72が沈殿
し、汚泥72の上部は水74で覆われている。水74の上部に
あるのは空気76である。そして、汚泥72と水74との間に
は界面73があり、水74と空気76との間には水面75があ
る。汚泥界面測定装置1は、昇降装置20によって超音波
センサ10を空気76中から汚泥72中にまで降下させたり、
汚泥72中から空気76中にまで上昇させたりすることがで
きるように配設されている。図2を参照しつつ、この汚
泥界面測定装置1によって水面75の位置、界面73の位置
を検出・測定する手順を説明する。
【0022】まず、超音波センサ10の位置が、超音波セ
ンサ位置設定装置50によって設定された基準高さ位置と
なるように、昇降装置20によって設定する。このとき発
信部11からは約4MHzの超音波が発信されており、受
信部12はこの超音波を受信している。図中の矢印Yは超
音波の進行方向を示す。受信部12の出力は受信部出力検
出回路32に送出されている。そして、発信部11からの超
音波出力レベルを一定に保ったまま、超音波センサ10を
昇降装置20によって徐々に下降させる。
【0023】超音波センサ10が空気76中にあるときは、
受信部12の出力は一定であるが、超音波センサ10が水74
の中に沈んだとたんに受信部12の出力は大きくなる。空
気におけるよりも水の方が、超音波の伝播による減衰率
が小さいからである。このように、超音波センサ10が水
面75を通過するときに受信部12の出力は急変する。この
急変を受信部出力検出回路32は検出して内蔵しているリ
レーをOFFの状態からONの状態にする。信号処理回
路61はこのようなリレーの状態の変化を検出して、この
時点でのエンコーダ出力検出回路42の出力を読み取り、
このときの超音波センサ10の高さ位置を水面75の位置で
あると認識する。そして、信号処理回路61は表示装置62
に水面75の位置を表示させる。この水面75の位置は、超
音波センサ位置設定装置50によって予め設定された基準
高さ位置を基準にして表示される。
【0024】昇降装置20は、超音波センサ10が水面75に
達した後も、超音波センサ10の下降を停止させることな
く、そのまま水74の中を下降させる。超音波センサ10が
水74の中にあるときには受信部12の出力は一定である
が、超音波センサ10が汚泥72の中に沈んだとたんに受信
部12の出力は小さくなる。水におけるよりも汚泥の方
が、超音波の伝播による減衰率が大きいからである。こ
のように、超音波センサ10が界面73を通過するときも受
信部12の出力は急変する。受信部出力検出回路32はこの
急変を検出して内蔵しているリレーをONの状態からO
FFの状態にする。信号処理回路61はこのようなリレー
の状態の変化を検出して、この時点でのエンコーダ出力
検出回路42の出力を読み取り、このときの超音波センサ
10の高さ位置を界面73の位置であると認識する。そし
て、信号処理回路61は表示装置62に界面73の位置を表示
させる。この界面73の位置の表示は、超音波センサ位置
設定装置50によって設定された基準高さ位置を基準にし
てもよいし、水面75の位置を基準にしてもよい。
【0025】なお、受信部出力検出回路32に内蔵された
リレーの状態は、超音波センサ10が空気76中にあるとき
と汚泥72中にあるときにOFFになるように、超音波セ
ンサ10が水74中あるときにONとなるように設定した
が、ON、OFFの関係は逆でもよい。
【0026】このようにして汚泥界面測定装置1によっ
て水面75位置、界面73位置、水74の層の厚さを測定する
ことができる。この汚泥界面測定装置1では、ケーブル
24の引き出し量を検出することによって水面75位置、界
面73位置を測定している。ケーブル24の気温、水温によ
る長さの変化は非常に少ないので、温度補償の演算を行
うことなく水面75位置、界面73位置を正確に測定でき
る。よって温度センサなどを設ける必要もない。また、
水面75位置や界面73位置において超音波センサ10を一旦
停止させる必要もないので、測定を素早く完了させるこ
とができる。測定をより正確に行うには、超音波センサ
10の昇降時のモータ21の回転数を小さくするか、また
は、ピニオン25とギヤ28による減速比を大きくするとよ
い。
【0027】なお、汚泥界面測定装置1ではトルクリミ
ッタ27を設けているが、このトルクリミッタ27は軸26と
ギヤ28との間の伝達トルクが所定以上の値になると滑り
を起こすものである。このトルクリミッタ27により、超
音波センサ10やケーブル24が沈殿槽71内の突起物などに
引っかかってしまったりしても、昇降装置20のモータ21
に過大な負荷がかかったり、ケーブル24が切断したり、
ギヤ28やピニオン25などが破損したりすることが防止さ
れる。
【0028】上記図2に基づく汚泥界面測定装置1の動
作の説明では、空気76中にある超音波センサ10を汚泥72
中にまで徐々に下降させながら、超音波センサ10が水面
75、界面73に達したときの受信部12からの出力の急変を
検出して、水面75位置、界面73位置を検出・測定するよ
うにしたが、超音波センサ10を汚泥72中に降した後、上
昇させながら界面73位置、水面75位置を検出・測定する
ようにしてもよい。
【0029】図3は、沈殿槽71内の汚泥72中に位置する
超音波センサ10を示す図である。この図を参照しつつ、
超音波センサ10を上昇させながら界面73位置、水面75位
置を測定する手順を説明する。この場合は、図3に示さ
れるような汚泥72中にある超音波センサ10の位置が、基
準高さ位置として超音波センサ位置設定装置50によって
設定されている。このとき発信部11からは約4MHzの
超音波が発信されており、受信部12はこの超音波を受信
しており、受信部出力検出回路32のリレーはOFFの状
態にある。図中の矢印Yは超音波の進行方向を示す。こ
の状態から、発信部11からの超音波出力レベルを一定に
保ったまま超音波センサ10を昇降装置20によって徐々に
上昇させる。
【0030】すると、超音波センサ10が界面73に達した
ときに受信部12の出力は大きくなる。このときの受信部
12の出力の急変を受信部出力検出回路32が検出して内蔵
しているリレーをOFFの状態からONの状態にする。
信号処理回路61はこのようなリレーの状態の変化を検出
して、この時点でのエンコーダ出力検出回路42の出力を
読み取り、このときの超音波センサ10の高さ位置を界面
73位置であると認識し、表示装置62に基準高さ位置を基
準とした界面73位置を表示する。
【0031】昇降装置20は、超音波センサ10が界面73に
達した後も、超音波センサ10の上昇を停止させることな
く、そのまま水74中を上昇させる。そして、超音波セン
サ10が水面75に達したときに受信部12の出力は小さくな
る。このときの受信部12の出力の急変を受信部出力検出
回路32が検出して内蔵しているリレーをONの状態から
OFFの状態にする。信号処理回路61はこのようなリレ
ーの状態の変化を検出して、この時点でのエンコーダ出
力検出回路42の出力を読み取り、このときの超音波セン
サ10の高さ位置を水面75位置であると認識し、表示装置
62に基準高さ位置または界面73位置を基準とした水面75
位置を表示する。
【0032】上記図2、図3を参照しての汚泥界面測定
装置1の動作の説明においては、発信部11から発信する
超音波のレベルを一定とした。発信部11からの超音波レ
ベルが一定であるから、受信部12で受信する超音波のレ
ベルを測定することによって、発信部11から受信部12ま
での超音波の減衰を測定したことにもなる。
【0033】一方、発信部11から発信される超音波のレ
ベルは必ずしも一定にする必要はない。すなわち、超音
波の伝播する媒体が空気であるか水であるかなどによっ
て、発信する超音波のレベルを変化させてもよい。この
場合は、発信部11が発信する超音波のレベルと受信部12
が受信する超音波のレベルとの比較により超音波の減衰
レベルを検知し、この減衰レベルの急変する位置を水面
75位置、界面73位置として認識するようにすればよい。
【0034】図1〜図3に従って説明した汚泥界面測定
装置1では、超音波センサ10の発信部11と受信部12とが
水平方向に離間して配されている。しかし、超音波セン
サの構造をかかる構造にする必要はなく、例えば図4に
示すような構造としてもよい。
【0035】図4は、超音波センサ10Aの側面図であ
る。この超音波センサ10Aでは、発信部11Aと受信部12A
とが一体化されて受発信部15Aが形成されている。ま
た、この超音波センサ10Aは反射部16Aを有している。そ
して、受発信部15Aと反射部16Aとが支持部材13Aを介し
て水平方向に離間して配されている。図中の矢印Yは超
音波の進行方向を示している。すなわち、発信部11Aか
ら発せられた超音波は、水平方向の経路を経て反射部16
Aに達し、反射部16Aの反射面で反射し、経路を逆行して
受信部12Aに到来する。受信部12Aはこのようにして到来
する超音波を受信する。図1の汚泥界面測定装置1にお
いて、超音波センサ10に換えて、図4のような構造の超
音波センサ10Aを用いても、水面位置、界面位置を測定
することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0037】(1)温度補償の演算を行うことなく水面位
置、界面位置を正確に測定できる。よって、温度センサ
などを設ける必要もない。
【0038】(2)水面位置や界面位置において超音波セ
ンサを停止させる必要もないので、測定を素早く完了さ
せることができる。
【0039】(3)原動機とケーブルドラムの間にトルク
リミッタを設けると、原動機に過大な負荷がかかった
り、ケーブル等が切断・破損することが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】汚泥界面測定装置の構造を示すブロック図であ
る。
【図2】沈殿槽の近傍に位置する超音波センサを示す図
である。
【図3】沈殿槽内の汚泥中に位置する超音波センサを示
す図である。
【図4】別の超音波センサの側面図である。
【図5】従来の汚泥界面測定装置の超音波センサの部
分、沈殿槽、水、汚泥を示す図である。
【符号の説明】
1 汚泥界面測定装置 10 超音波センサ 11 発信部 12 受信部 13 支持部材 20 昇降装置 21 モータ 21a 軸 22 モータ駆動回路 23 ケーブルドラム 24 ケーブル 25 ピニオン 26 軸 26a 信号線 27 トルクリミッタ 28 ギヤ 31 信号生成回路 32 受信部出力検出回路 40 引き出し長さ検出装置 41 エンコーダ 41a 軸 42 エンコーダ出力検出回路 43 ピニオン 50 超音波センサ位置設定装置 51 軸 52 スリッタ 53 スリッタ 54 スリッタ 55 フォトセンサ 56 フォトセンサ出力検出回路 57 ピニオン 58 ギヤ 61 信号処理回路 62 表示装置 63 スリップリング 71 沈殿槽 72 汚泥 73 界面 74 水 75 水面 76 空気 10A 超音波センサ 11A 発信部 12A 受信部 13A 支持部材 15A 受発信部 16A 反射部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 友澤 章 兵庫県西宮市田近野町6番107号 新明和 工業株式会社開発センタ内 (72)発明者 池田 正実 兵庫県宝塚市新明和町1番1号 新明和工 業株式会社産機システム事業部内 (72)発明者 笠松 和秀 兵庫県宝塚市新明和町1番1号 新明和工 業株式会社産機システム事業部内 (72)発明者 山本 寛治 兵庫県宝塚市新明和町1番1号 新明和工 業株式会社産機システム事業部内 Fターム(参考) 2F014 AB01 FB04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波センサと、該超音波センサを昇降
    させる昇降装置と、該受信部からの出力信号を検出する
    検出手段とを備え、 該超音波センサは、超音波を発する発信部と、該発信部
    から水平方向の経路を経て到来する超音波を受信する受
    信部とを有し、 該昇降装置により該超音波センサを昇降させつつ該検出
    手段により該受信部の出力信号を検出し、該出力信号の
    急変によって水面位置と界面位置とを検出する汚泥界面
    測定装置。
  2. 【請求項2】 超音波センサと、該超音波センサを昇降
    させる昇降装置とを備え、 該超音波センサは、超音波を発する発信部と、該発信部
    から水平方向の経路を経て到来する超音波を受信する受
    信部とを有し、 該昇降装置により該超音波センサを昇降させつつ、該発
    信部が発信する超音波のレベルと該受信部が受信する超
    音波のレベルとの比較により超音波の減衰レベルを検出
    し、 該減衰レベルの急変によって水面位置と界面位置とを検
    出する汚泥界面測定装置。
  3. 【請求項3】 該昇降装置は該超音波センサを吊り下げ
    るケーブルと、該ケーブルが巻き付けられるケーブルド
    ラムと、該ケーブルドラムを回動するための原動力を発
    生する原動機とを備え、 該原動機を回動制御することにより該超音波センサを昇
    降させ、 該ケーブルの引き出し長さ 又は この長さに対応する
    量を検出する引き出し長さ検出手段を備え、 該引き出し長さ検出手段の検出値に基づいて、水面位置
    または/および 界面位置を測定する、請求項1また
    は2記載の汚泥界面測定装置。
  4. 【請求項4】 該昇降装置が原動機と該ケーブルドラム
    の間にトルクリミッタを備えた、請求項3記載の汚泥界
    面測定装置。
  5. 【請求項5】 該発信部と該受信部とが水平方向に離間
    して配された、請求項1〜4のいずれか一の項に記載の
    汚泥界面測定装置。
  6. 【請求項6】 該超音波センサが反射部を有し、該発信
    部と該受信部とが一体化され、該反射部が該発信部と水
    平方向に離間して配され、該受信部は該発信部から発せ
    られ該反射部で反射した超音波を受信する、請求項1〜
    4のいずれか一の項に記載の汚泥界面測定装置。
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