JP2002128112A - 蓋体のヒンジ構造 - Google Patents

蓋体のヒンジ構造

Info

Publication number
JP2002128112A
JP2002128112A JP2000326258A JP2000326258A JP2002128112A JP 2002128112 A JP2002128112 A JP 2002128112A JP 2000326258 A JP2000326258 A JP 2000326258A JP 2000326258 A JP2000326258 A JP 2000326258A JP 2002128112 A JP2002128112 A JP 2002128112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
shaft
hinge structure
hole
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000326258A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4488614B2 (ja
Inventor
Tomoji Izume
友治 井爪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nifco Inc filed Critical Nifco Inc
Priority to JP2000326258A priority Critical patent/JP4488614B2/ja
Publication of JP2002128112A publication Critical patent/JP2002128112A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4488614B2 publication Critical patent/JP4488614B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒンジ構造に起因する蓋体のがたつきをより
確実になくして製品の品質向上を図る。 【解決手段】 蓋体20が本体10に対し軸部14と孔
部24との嵌合により回動される蓋体20のヒンジ構造
において、軸部14及び孔部24にそれぞれ一方が設け
られて、蓋体20を回動して閉状態にしたときに互いに
係合して蓋体20の動きを係止する凸部(14a又は/
及び24c)と凹部(24b又は/及び14c)とから
なる回動規制手段5を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓋体が本体に対し
軸部及び孔部の嵌合により回動されるような場合に好適
なヒンジ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9はパイプ類を拘束保持する保治具
(実開昭63−77184)を示している。この保治具
50は、蓋体51が本体52に対し軸部53と孔部54
との嵌合(ヒンジ構造)により回動されて、同(a)の
閉状態で本体52の各収容部55を覆うことにより、該
収容部55に保持されたパイプ類56を弾性片57の抜
け止め作用に加え、蓋体51によって構造的に抜け出な
いようにしている。なお、蓋体51の自由端側には係合
爪58が設けられ、該係合爪58が蓋体51の閉状態で
本体52側の係止部59と係合する。
【0003】ところで、このような蓋体51及び本体5
2は、個別に樹脂成形してから軸部53及び孔部54を
嵌合し組み立てる以外に、成形型を工夫して一体的ない
しはワンショットで成形することもできる。同(c)は
一体的に形成した成形例を示している。この場合は、蓋
体51と本体52との間に設けられた破断部60を破断
すると、蓋体51が本体52から分離されて回動可能と
なる。成形方法としてはこれ以外にも、軸部53と孔部
54とを完全に分離しかつ嵌合した状態で蓋体51及び
本体52をワンショットで同時に成形することも可能で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く蓋体51と
本体52とを一体的ないしはワンショットで成形した場
合には、軸部53と孔部54との間に比較的大きな隙間
62が形成され、該隙間62の存在により軸部53が孔
部54内で動き、蓋体51のがたつき要因となる。この
ため、図6の例では、蓋体51が閉状態で本体52の上
側に設けられた突起部33により上方へ押されるように
して、同(b)の如く軸部53を孔部54の一方向へ規
制している。しかし、この構造では、例えば、蓋体52
が大きな振動や下向き荷重を受けると、軸部53の一方
向への規制力に抗してがたつき易くなる。これ以外の構
造として例えば、特開平9−217729号等の構成に
より軸部53の動きに起因する蓋体のがたつきを防ぐこ
とも考えられるが、その場合にも成形型が複雑になった
り確実性に欠け、蓋体51のがたつきを極度に嫌うよう
な場合に充分満足できない。
【0005】本発明は、上記した課題を解消して、ヒン
ジ構造に起因する蓋体のがたつきをより確実になくして
製品の品質向上を図ることを目的としている。他の目的
は以下に説明する内容の中で順次明らかにして行く。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、図1から図5に例示される如く、蓋体20が
本体10に対し軸部14と孔部24との嵌合により回動
される蓋体20のヒンジ構造において、前記軸部14及
び孔部24にそれぞれ一方が設けられて、前記蓋体20
を回動して閉状態にしたときに互いに係合して該蓋体2
0の動きを係止する凸部(例えば、14a又は/及び2
4c)と凹部(例えば、24b又は/及び14c)とか
らなる回動規制手段5を有していることを特徴としてい
る。
【0007】以上の本発明にあっては、蓋体10が軸部
14と孔部24との嵌合(ヒンジ構造)を介して閉状態
まで回動操作されると、回動規制手段5である前記凸部
と凹部の係合によりその閉状態を不動に係止するため従
来のがたつきの発生を確実になくすることができる。蓋
部10を開状態にする場合は、凸部と凹部の係合力に抗
して逆方向へ回動させることになる。前記凸部と凹部
は、軸部14及び孔部24に形成されて互いに係合する
ことから、簡易であり、蓋部10や本体20の外観を損
ねるようなこともなく、蓋部10の閉状態をがたつきな
く保持する簡易ロック機能として作用する。
【0008】以上の本発明は請求項2〜5のように具体
化されることがより好ましい。第1に、前記凸部は前記
軸部14縦断面形状を径小の略半円軸部14bと共に設
けた径大の略半円軸部14aからなり、前記凹部は前記
孔部24形状を前記蓋体20の閉状態で前記径小の略半
円軸部14bとの間に隙間26cを持つ大半孔部24a
と共に設けた小半孔部24bからなる構成である。この
場合は、回動規制手段5が軸部14と孔部24との形状
及び隙間設計だけで形成されること、略半円軸部14
a,14bと大小の半孔部24a,24bにより比較的
大きな係合力を確保し易く本体10や蓋体20に過大な
振動が加わるような態様に充分対応できる、等の利点を
有している。第2に、前記凸部である径大の略半円軸部
14bには外周から切り欠された第2の凹部14cが設
けられると共に、前記凹部である小半孔部24bには前
記第2の凹部14cと係合する第2の凸部24cが設け
られている構成である。この場合は、前記した大径の略
半円軸部14aと小孔部24bとの係合を損なうことな
く、第2の凹凸部14c,24cの係合力を追加してロ
ック機能をより強くすることができる。第3に、前記蓋
体20の自由端側は、前記蓋体20の閉状態で前記本体
10に設けられた係止部15に係合される係合部22a
を有している構成である。この場合は、蓋体20が本体
10に対し基端側を前記の回動規制手段5により固定さ
れ、自由端側が係止部15と係合部22aとの係合によ
り固定されることになって、本体10との間に生じ易い
がたつきをより確実になくすることができる。第4に、
前記本体10と前記蓋体20に一方がそれぞれ設けられ
て、前記蓋体20の閉じ方向への回動の過程で嵌合し
て、該蓋体20の閉状態における前記軸部14に沿う方
向の動きを阻止する幅方向規制手段30を有している構
成である。これは、幅方向規制手段30によって、例え
ば、蓋体20が軸部14に沿う方向の荷重を受けたとし
てもその影響を受ける虞をなくして、上記した回動規制
手段5の係合状態、つまり蓋体20の閉状態を不動に係
止する作用を確実に維持可能にする。第5に、前記本体
10と前記蓋体20とが一体的ないしはワンショットで
樹脂成形される構成である。これは、本発明のヒンジ構
造が成形法の利点を得ながら本体10及び蓋体20に最
も好適な態様として適用される点を確認したものであ
る。但し、本発明は、本体10と蓋体20とが別々に形
成された後、組み付けられる形態であっても同様に適用
されることは勿論である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。この形態例は、本発明をパイプ
類を拘束保持する保持具に適用した一例である。図1は
図2に対応した本発明の要部作動を拡大して示し、同
(a)は蓋体の開状態を、同(b)は蓋体の閉状態を示
している。図2(a)は蓋体の開状態を示し、図2
(b)は本体内にパイプを保持した蓋体の閉状態を示し
ている。図3は前記保治具の全体構成と使用箇所を示し
ている模式図である。図4と図5は前記保持具を成形し
たときの状態で示し、図4は保治具全体の側面図であ
り、図5(a)は図4のA−A線方向から見た部分上面
図、図5(b)は同(a)のB−B線方向から見た部分
側面図、図5(c)は同(a)のC−C線方向から見た
要部図である。
【0010】(保治具全体構成)図3の保治具1は、自
動車Cの下側にそって配管されるフューエルチューブ3
及びその他のパイプやケーブルを拘束保持するものであ
り、車体に突設されたスタッドボルト4を利用して取り
付けられる。この保治具1は、同成形型でワンショット
で同時に形成された本体10及び蓋体20からなり、両
者が成形と同時に本体10の軸部14と蓋体20の孔部
24とを嵌合した状態となっている。ここで、本体10
の概略は、フューエルチューブ3を緩衝材2を介して収
容する主収容部11と、スタッドボルト4に装着固定す
る取付部12と、不図示のパイプ等を収容する従収容部
13と、取付部12を形成して主収容部11側に位置し
ている外面に設けられた係止溝部15とからなり、前記
軸部14を主収容部11の外壁上両側にそれぞれ有して
いる。蓋体20の概略は、主収容部11の上開口を閉じ
る板状をなし、内面両側にあって本体10側に近い位置
に形成されている突出壁部21と、自由端側に設けられ
た係合片22と、突出壁部21の手前に設けられた膨出
部23とからなり、前記孔部24を両側の突出壁部21
にそれぞれ有している。そして、この保治具1は、自動
車Cの走行振動を常に受けるため従来で述べた蓋体20
のがたつき発生及びそれに起因するフューエルチューブ
3の揺れや抜けをより確実になくしたものである。
【0011】(本体)この本体1は、係止溝部15及び
軸部14を除いて必要に応じて変更可能である。ここで
の主収容部11は、図4及び図5の如くフューエルチュ
ーブ3が緩衝材2を介して収まる大きさで前後に貫通し
ている。内両側には一段高くなったガイド壁部11aが
設けられ、両ガイド壁部11aの間に緩衝材2が挟み込
まれる。主収容部11の外側(図の左側)は、左右側部
分共に一段落ち込んだ段部11bとなっており、また、
図5に示す如く左右中間部11dを欠如した状態で軸装
着部11cを突出形成している。この軸装着部11c
は、欠如された左右中間部11dと両側の段部11bと
の間に位置し、ここに後述する本発明を適用した軸部1
4が設けられている。緩衝材2は防振ゴム製であり、図
2の如く主収容部11内に配置される湾状下部4aと、
蓋体20の内面に沿って配置される湾状上部4bとを薄
肉部2cを介して一体化した形状からなる。即ち、緩衝
材2は、フューエルチューブ3が主収容部11と蓋体2
0との間に密に拘束されるようにし、同時にフューエル
チューブ3を保持しつつ液送される脈動音を消音できる
ものであればよい。取付部12は、主収容部11よりも
一段高く設けられ、上部にスタッドボルト4を導入する
貫通孔12aと、内部に設けられてスタッドボルト4に
強固に喰い付く複数の係止片16等を有している。ま
た、係止溝部15は、取付部12の主収容部11側に位
置した外面前後方向に延びている。これに対し、従収容
部13は、下側の保持片17及び上側の弾性片18を単
位とした3つのクランプ部からなっている。そして、不
図示のパイプ等は、弾性片18を強制変形しつつ保持片
17内に押し込められると、保持片17と弾性片18の
間に拘束される構造である。なお、符号19は軽量化を
目的として切欠部である。
【0012】(蓋体)この蓋体20は、係合片22及び
軸部14に対応する孔部24を除いて必要に応じて変更
可能である。ここでの蓋体20は、両側の突出壁部21
が前記段部11b側に位置し、図2(a)の開状態から
同(b)の閉状態へ約180度だけ回動されるように設
定されている。両突出壁21は、舌状をなし軸部14に
対向して後述する孔部24を形成している。両突出壁部
21の間は図5の如く切り欠された大きな開口部25と
なっていて、開状態で上から見ると、軸装着部11cの
一部及び欠如された左右中間部11dを露出している。
係合片22は、蓋体20の自由端内側にあって、先端外
側に係合爪部22aを下向きに形成している。そして、
以上の蓋体20は、軸部14と孔部24との嵌合を介し
つまりヒンジ構造により回動され、閉状態まで回動され
る過程で緩衝材2の上部2bを変形し、最終的に係合爪
部22aが前記係止溝部15に係合することになる。こ
の係合により、フューエルチューブ3は、主収容部11
内にあって緩衝材2に覆われると共に、緩衝材2が突出
壁部21の手前にある膨出部23により押されてチュー
ブ外周に密着した状態で、主収容部11と蓋体20との
間に強固に拘束保持される。この形態では、この基本作
用に加えて次のヒンジ構造が大きく改良されている。
【0013】(ヒンジ構造)前記軸部14と孔部24と
は、ヒンジ作用と共に本発明の回動規制手段5を構成し
ている。このうち、軸部14は、図5において、開口し
た左右中間部11dを区画している軸装着部11cの適
部位から孔部14まで延びている。即ち、この形態で
は、軸装着部11cに対し図5(c)の如く半円状の軸
基部14dを一体化していて、前記段部11bより突出
している部分が実質的な軸部14となる。該軸部14
は、縦断面形状が径小の略半円軸部14b及び径大の略
半円軸部14aからなり、成形状態において、図1
(a)の如く孔部14に対し全周が隙間26a,26b
を保っている。また、径大の略半円軸部14aには、外
周中間にあって外側から切り欠された小さな第2の凹部
14cが設けられている。これに対し、前記孔部24
は、前記した両側の突出壁部21に設けられて軸部14
を遊嵌している。即ち、孔部24は、図1(a)の如く
蓋体20の開状態で径大の略半円軸部14aとの間に隙
間26bを保っている大半孔部24a及び、径小の略半
円軸部14bとの間に隙間26aを保っている小半孔部
24bからなる。ここで、隙間26aは隙間26bより
も多少大きく設定されている。また、小半孔部24bに
は、第2の凸部24cが凹部14cの軸線上つまり成形
状態で略180度変位した真上に設けられている。第2
の凹部14cと凸部24cとは小半円状で互いに係合可
能になっている。
【0014】次に、以上の軸部14及び孔部24からな
るヒンジ構造のヒンジ作用と回動規制作用を説明する。
軸部14及び孔部24は、図2(a)及び図1(a)の
蓋体20の開状態において、前記した如く隙間26a,
26bの存在により、蓋体20の閉方向への回動操作、
つまりヒンジとして機能する。蓋体20が閉状態まで回
動される過程において、蓋体20側の孔部24が本体1
0側の軸部14の回りを移動し、まず、小半孔部24b
の一方側が径大の略半円軸部14aと圧接した後、蓋体
20がその圧接力に抗して更に閉方向へ回動される。す
ると、第2の凸部24cが少しの間だけ径大の略半円軸
部14aに強く圧接しつつ第2の凹部14cと係合す
る。作業者は、第2の凸部24cと凹部14cとの係合
時にクリック感を得て、小半孔部24bが径大の略半円
軸部14aに係合したを察知できる。この係合状態で
は、小半孔部24bと径大の略半円軸部14aとの係合
力、凸部24cと凹部14cとの係合力が発現されてい
る。また、この構造では、蓋体20の閉状態で前記した
緩衝材3の上向き反力によっても前記係合がより安定に
維持されるようにしている。なお、蓋体20の閉状態で
は、径小の略半円軸部14bと大半孔部24aの間に形
成される隙間26cが前記した隙間26aよりも当然に
大きくなっている。蓋体20を開状態に切り換えるとき
は、係止溝部15に対する係合爪部22aの係合を外し
てから、前記したヒンジ部の係合力に抗して蓋体20を
反対方向へ回動することになる。
【0015】以上のようにして、この構造では、簡単な
形状設定だけで、比較的大きな係合力が得られ、本体1
0や蓋体20に過大な振動が加わっても従来問題であっ
た蓋体20のがたつきを確実に解消できる。これによ
り、本発明は、この形態例の如く蓋体20と本体10と
を一体的ないしはワンショットで成形したときにできる
隙間に起因する品質低下の問題を一掃し、ワンショット
等の成形法をより色々な製品に応用可能にする。しか
も、このようなヒンジ構造では、例えば、蓋体が過大な
振動を受けず、前記ヒンジ構造を上側に設定され、本体
に対し前記ヒンジ構造を支点として自重により閉状態に
回動されるような態様であると、蓋体の自由端側に設け
られて本体側に着脱可能に係止するロックないしは係合
手段を省略できるケースも考えられる。
【0016】(変形例)図6及び図7は上記形態の一変
形例を示している。図6(a)は図5(a)に対応して
示し、図6(b)は同(a)のD−D線断面図、図6
(b)は同(a)のE−E線断面図である。図7(a)
は図5(b)のF−F線断面図、図7(b)は図5
(b)のG−G線断面図、図8は変形例の作動を模式的
に示す断面図である。なお、この変形例の説明では、上
記形態と同じ部材及び部位には同じ符号を付して重複説
明を省き、主な変更点について詳述する。
【0017】変形例は、上記形態例が内在する次の虞を
解消するようにした例である。即ち、上記形態例におい
ては、先ず、蓋体20が閉状態で軸部14に沿って幅方
向に若干動く虞があり、その結果、上記した回動規制手
段5の係合状態が次第に維持されなくなることも考えら
れる。そこで、この変形例では、蓋体20の幅方向の動
きを規制する幅方向規制手段30が追加されている。即
ち、この例では、上記した本体10の左右中間部11d
(図5(a))を狭くし、軸装着部11cを広めに設定
して、該軸装着部11cの中間部にリブ37を突出形成
している。該リブ37は、図6(b)と図7(b)の如
く、本体10の上面にあって外端面側と後述する凹部3
8の中間位置との間に円弧状に設けられている。そし
て、蓋体20には、図6及び図7(a)の如くリブ37
を逃げるスリット27が設けられている。そして、蓋体
20が閉じ方向へ回動されるときに、蓋体20のスリッ
ト27がリブ37と嵌合し、該嵌合を伴って回動されて
図8の閉状態となる。このため、蓋体20の閉状態で
は、幅方向規制手段30(スリット27が本体10のリ
ブ37に対し嵌合している)によって、例えば、蓋体2
0が軸部14に沿う方向の荷重を受けたとしても、蓋体
20の幅方向の動きが確実に阻止される。
【0018】次に、上記形態例においては、蓋体20の
閉状態で主収容部11に保持しているフューエルチュー
ブ3等を介して図8のX方向の荷重を受ける虞もあり、
その結果、上記した回動規制手段5の係合状態が損なわ
れることも考えられる。そこで、この変形例では、蓋体
20のX方向の動きを規制する水平方向規制手段32が
追加されている。即ち、この例では、本体10に上記し
たリブ37と共に、リブ37の主収容部11側の端部に
対応して、図6(a),(b)の如く一段落ち込んだ凹
部38を形成している。そして、蓋体20には、図6及
び図7(a)の如くスリット27の両側部分を一段高く
した凸部28が設けられている。そして、この構造で
は、蓋体20が図8の如く閉状態になると、凸部28が
凹部38と係合して、該係合によって蓋体20のX方向
へ動きを構造的に阻止可能にしたものである。これによ
り、この変形例では、上記した回動規制手段5の係合状
態、つまり蓋体20の閉状態を不動に係止する作用を幅
方向規制手段30と水平方向規制手段31にてより確実
に維持でき、信頼性を大きく向上できることになる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の蓋体のヒ
ンジ構造は、蓋体が軸部と孔部との嵌合(ヒンジ構造)
を介して閉状態まで回動されると、回動規制手段である
凸部と凹部の係合により該閉状態を動かなく係止するこ
とから、振動などが加わっても従来のようながたつきの
発生を確実になくすことができる。この回動規制手段
は、凸部と凹部が軸部及び孔部の一方にそれぞれ形成さ
れることから、型成形にて同時に形成可能であり、簡易
ロック機能を容易に付与して製品の品質を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2に対応した本発明の要部作動を示す拡大
図である。
【図2】 本発明を適用した蓋体の開状態と閉状態を示
す側面図である。
【図3】 本発明を適用した保治具全体を示す模式図で
ある。
【図4】 図3の保治具を成形した状態で示す側面図で
ある。
【図5】 図4の保治具を各部から見た図である。
【図6】 上記形態の変形例を各部から見た図である。
【図7】 図6(b)のF−FとG−G線断面図であ
る。
【図8】 変形例の作動を説明するための模式断面図で
ある。
【図9】 従来ヒンジ構造の問題を説明する図である。
【符号の説明】
1…保治具 2…緩衝材 3…フューエルチューブ 5…回動規制手段(凸部と凹部) 10…本体 11…主収容部 12…取付部 13…従収容部 14…軸部 14a…径大の略半円軸部(凸部) 14c…第2の凹部 15…係止溝部(係止部) 20…蓋体 21…突出壁 22…係合片 22a…係合爪部 23…膨出部 24…孔部 24a…小半孔部(凹部) 24c…第2の凸部 26a〜26b…隙間 30…幅方向規制手段 31…水平方向規制手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋体が本体に対し軸部と孔部との嵌合に
    より回動される蓋体のヒンジ構造において、 前記軸部及び孔部にそれぞれ一方が設けられて、前記蓋
    体を回動して閉状態にしたときに互いに係合して該蓋体
    の動きを係止する凸部と凹部とからなる回動規制手段を
    有していることを特徴とする蓋体のヒンジ構造。
  2. 【請求項2】 前記凸部は前記軸部縦断面形状を径小の
    略半円軸部と共に設けた径大の略半円軸部からなり、前
    記凹部は前記孔部形状を前記蓋体の閉状態で前記径小の
    略半円軸部との間に隙間を持つ大半孔部と共に設けた小
    半孔部からなる請求項1に記載の蓋体のヒンジ構造。
  3. 【請求項3】 前記凸部である径大の略半円軸部には外
    周から切り欠された第2の凹部が設けられると共に、前
    記凹部である小半孔部には前記第2の凹部と係合する第
    2の凸部が設けられている請求項2に記載の蓋体のヒン
    ジ構造。
  4. 【請求項4】 前記蓋体の自由端側は、前記蓋体の閉状
    態で前記本体に設けられた係止部に係合される係合部を
    有している請求項1から3の何れかに記載の蓋体のヒン
    ジ構造。
  5. 【請求項5】 前記本体と前記蓋体に一方がそれぞれ設
    けられて、前記蓋体の閉じ方向への回動の過程で嵌合し
    て、該蓋体の閉状態における前記軸部に沿う方向の動き
    を阻止する幅方向規制手段を有している請求項1から4
    の何れかに記載の蓋体のヒンジ構造。
  6. 【請求項6】 前記本体と前記蓋体とが一体的ないしは
    ワンショットで樹脂成形される請求項1から5の何れか
    に記載の蓋体のヒンジ構造。
JP2000326258A 2000-10-26 2000-10-26 蓋体のヒンジ構造 Expired - Fee Related JP4488614B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000326258A JP4488614B2 (ja) 2000-10-26 2000-10-26 蓋体のヒンジ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000326258A JP4488614B2 (ja) 2000-10-26 2000-10-26 蓋体のヒンジ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002128112A true JP2002128112A (ja) 2002-05-09
JP4488614B2 JP4488614B2 (ja) 2010-06-23

Family

ID=18803477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000326258A Expired - Fee Related JP4488614B2 (ja) 2000-10-26 2000-10-26 蓋体のヒンジ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4488614B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009176469A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Canon Inc 電子機器
US10655374B2 (en) 2018-07-26 2020-05-19 Nifco Inc. Hinge device

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0393451U (ja) * 1990-01-16 1991-09-24
JPH08228817A (ja) * 1995-02-28 1996-09-10 Tabata:Kk ケース
JPH0966953A (ja) * 1995-08-31 1997-03-11 Toyota Autom Loom Works Ltd 蓋の支持構造
JPH09217729A (ja) * 1996-02-15 1997-08-19 Nifco Inc ヒンジ部付き樹脂成形体
JPH10101106A (ja) * 1996-09-27 1998-04-21 Uni Charm Corp 密閉容器

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0393451U (ja) * 1990-01-16 1991-09-24
JPH08228817A (ja) * 1995-02-28 1996-09-10 Tabata:Kk ケース
JPH0966953A (ja) * 1995-08-31 1997-03-11 Toyota Autom Loom Works Ltd 蓋の支持構造
JPH09217729A (ja) * 1996-02-15 1997-08-19 Nifco Inc ヒンジ部付き樹脂成形体
JPH10101106A (ja) * 1996-09-27 1998-04-21 Uni Charm Corp 密閉容器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009176469A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Canon Inc 電子機器
US10655374B2 (en) 2018-07-26 2020-05-19 Nifco Inc. Hinge device

Also Published As

Publication number Publication date
JP4488614B2 (ja) 2010-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9487974B2 (en) Switch device and vehicle door outer handle system
US10458161B2 (en) Inside handle support member for vehicle door
JP2007032257A (ja) 車両用ドアハンドル装置
JP5031331B2 (ja) 収納装置
JP6493602B2 (ja) 車両用ドアロック装置
JP2002128112A (ja) 蓋体のヒンジ構造
WO2012063508A1 (ja) 車両用コンソールボックス装置
JP2017218127A (ja) 車両用内装装置
CN116394847A (zh) 车辆用收纳装置
JP2018167833A (ja) 車両のリッド装置
JP2004308164A (ja) 車両用ドアラッチ装置
JP2016008381A (ja) 車両用ドアロック装置
JPH06227259A (ja) 振動体に装着される開閉体のストッパ構造
WO2022181802A1 (ja) 車両用外装部品
JP2019132083A (ja) 車両用ドアハンドル装置
JP2005008027A (ja) リッドの開閉構造
JP3563806B2 (ja) 収納ボックスのリッド及びその製造方法
JP6642829B2 (ja) 車両用ドア
JP2584288Y2 (ja) 自動車用コンソールボックス
JPH0726253U (ja) グローブボックス
JP2007063904A (ja) ロック機構
KR0134879Y1 (ko) 자동차의 콘솔박스 소음 방지구조
JP2015021244A (ja) サイドロック装置
JP3333159B2 (ja) 蓋装置
JP2015209097A (ja) 組み付け構造及び車両用内装品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100323

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100330

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140409

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees