JP4488614B2 - 蓋体のヒンジ構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓋体が本体に対し軸部及び孔部の嵌合により回動されるような場合に好適なヒンジ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9はパイプ類を拘束保持する保治具(実開昭63−77184)を示している。この保治具50は、蓋体51が本体52に対し軸部53と孔部54との嵌合(ヒンジ構造)により回動されて、同(a)の閉状態で本体52の各収容部55を覆うことにより、該収容部55に保持されたパイプ類56を弾性片57の抜け止め作用に加え、蓋体51によって構造的に抜け出ないようにしている。なお、蓋体51の自由端側には係合爪58が設けられ、該係合爪58が蓋体51の閉状態で本体52側の係止部59と係合する。
【0003】
ところで、このような蓋体51及び本体52は、個別に樹脂成形してから軸部53及び孔部54を嵌合し組み立てる以外に、成形型を工夫して一体的ないしはワンショットで成形することもできる。同(c)は一体的に形成した成形例を示している。この場合は、蓋体51と本体52との間に設けられた破断部60を破断すると、蓋体51が本体52から分離されて回動可能となる。成形方法としてはこれ以外にも、軸部53と孔部54とを完全に分離しかつ嵌合した状態で蓋体51及び本体52をワンショットで同時に成形することも可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如く蓋体51と本体52とを一体的ないしはワンショットで成形した場合には、軸部53と孔部54との間に比較的大きな隙間62が形成され、該隙間62の存在により軸部53が孔部54内で動き、蓋体51のがたつき要因となる。このため、図9の例では、蓋体51が閉状態で本体52の上側に設けられた突起部により上方へ押されるようにして、同(b)の如く軸部53を孔部54の一方向へ規制している。しかし、この構造では、例えば、蓋体52が大きな振動や下向き荷重を受けると、軸部53の一方向への規制力に抗してがたつき易くなる。これ以外の構造として例えば、特開平9−217729号等の構成により軸部53の動きに起因する蓋体のがたつきを防ぐことも考えられるが、その場合にも成形型が複雑になったり確実性に欠け、蓋体51のがたつきを極度に嫌うような場合に充分満足できない。
【0005】
本発明は、上記した課題を解消して、ヒンジ構造に起因する蓋体のがたつきをより確実になくして製品の品質向上を図ることを目的としている。他の目的は以下に説明する内容の中で順次明らかにして行く。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、図1から図5に例示される如く、蓋体20が本体10に対し軸部14と孔部24との嵌合により回動される蓋体20のヒンジ構造において、前記軸部14及び孔部24にそれぞれ一方が設けられて、前記蓋体20を回動して閉状態にしたときに互いに係合して該蓋体20の動きを係止する凸部(例えば、14a又は/及び24c)と凹部(例えば、24b又は/及び14c)とからなる回動規制手段5を有しているとともに、前記凸部は前記軸部縦断面形状を径小の略半円軸部14bと共に設けた径大の略半円軸部14aからなり、前記凹部は前記孔部形状を前記蓋体20の閉状態で前記径小の略半円軸部14bとの間に隙間26cを持つ大半孔部24aと共に設けた小半孔部24bからなることを特徴としている。
【0007】
以上の本発明にあっては、蓋体20が軸部14と孔部24との嵌合(ヒンジ構造)を介して閉状態まで回動操作されると、回動規制手段5である前記凸部と凹部の係合によりその閉状態を不動に係止するため従来のがたつきの発生を確実になくすることができる。蓋部20を開状態にする場合は、凸部と凹部の係合力に抗して逆方向へ回動させることになる。前記凸部と凹部は、軸部14及び孔部24に形成されて互いに係合することから、簡易であり、蓋部20や本体10の外観を損ねるようなこともなく、蓋部20の閉状態をがたつきなく保持する簡易ロック機能として作用する。また、前記凸部は前記軸部14縦断面形状を径小の略半円軸部14bと共に設けた径大の略半円軸部14aからなり、前記凹部は前記孔部24形状を前記蓋体20の閉状態で前記径小の略半円軸部14bとの間に隙間26cを持つ大半孔部24aと共に設けた小半孔部24bからなる構成により、回動規制手段5が軸部14と孔部24との形状及び隙間設計だけで形成されること、略半円軸部14a,14bと大小の半孔部24a,24bにより比較的大きな係合力を確保し易く本体10や蓋体20に過大な振動が加わるような態様に充分対応できる、等の利点を有している。
【0008】
以上の本発明は請求項2〜4のように具体化されることがより好ましい。
第1に、前記凸部である径大の略半円軸部14aには外周から切り欠された第2の凹部14cが設けられると共に、前記凹部である小半孔部24bには前記第2の凹部14cと係合する第2の凸部24cが設けられている構成である。この場合は、前記した径大の略半円軸部14aと小半孔部24bとの係合を損なうことなく、第2の凹凸部14c,24cの係合力を追加してロック機能をより強くすることができる。
第2に、前記蓋体20の自由端側は、前記蓋体20の閉状態で前記本体10に設けられた係止部15に係合される係合部22aを有している構成である。この場合は、蓋体20が本体10に対し基端側を前記の回動規制手段5により固定され、自由端側が係止部15と係合部22aとの係合により固定されることになって、本体10との間に生じ易いがたつきをより確実になくすることができる。
第3に、前記本体10と前記蓋体20に一方がそれぞれ設けられて、前記蓋体20の閉じ方向への回動の過程で嵌合して、該蓋体20の閉状態における前記軸部14に沿う方向の動きを阻止する幅方向規制手段30を有している構成である。これは、幅方向規制手段30によって、例えば、蓋体20が軸部14に沿う方向の荷重を受けたとしてもその影響を受ける虞をなくして、上記した回動規制手段5の係合状態、つまり蓋体20の閉状態を不動に係止する作用を確実に維持可能にする。
第4に、前記本体10と前記蓋体20とが一体的ないしはワンショットで樹脂成形される構成である。これは、本発明のヒンジ構造が成形法の利点を得ながら本体10及び蓋体20に最も好適な態様として適用される点を確認したものである。但し、本発明は、本体10と蓋体20とが別々に形成された後、組み付けられる形態であっても同様に適用されることは勿論である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。この形態例は、本発明をパイプ類を拘束保持する保持具に適用した一例である。図1は図2に対応した本発明の要部作動を拡大して示し、同(a)は蓋体の開状態を、同(b)は蓋体の閉状態を示している。図2(a)は蓋体の開状態を示し、図2(b)は本体内にパイプを保持した蓋体の閉状態を示している。図3は前記保治具の全体構成と使用箇所を示している模式図である。図4と図5は前記保持具を成形したときの状態で示し、図4は保治具全体の側面図であり、図5(a)は図4のA−A線方向から見た部分上面図、図5(b)は同(a)のB−B線方向から見た部分側面図、図5(c)は同(a)のC−C線方向から見た要部図である。
【0010】
(保治具全体構成)図3の保治具1は、自動車Cの下側にそって配管されるフューエルチューブ3及びその他のパイプやケーブルを拘束保持するものであり、車体に突設されたスタッドボルト4を利用して取り付けられる。この保治具1は、同成形型でワンショットで同時に形成された本体10及び蓋体20からなり、両者が成形と同時に本体10の軸部14と蓋体20の孔部24とを嵌合した状態となっている。ここで、本体10の概略は、フューエルチューブ3を緩衝材2を介して収容する主収容部11と、スタッドボルト4に装着固定する取付部12と、不図示のパイプ等を収容する従収容部13と、取付部12を形成して主収容部11側に位置している外面に設けられた係止溝部15とからなり、前記軸部14を主収容部11の外壁上両側にそれぞれ有している。蓋体20の概略は、主収容部11の上開口を閉じる板状をなし、内面両側にあって本体10側に近い位置に形成されている突出壁部21と、自由端側に設けられた係合片22と、突出壁部21の手前に設けられた膨出部23とからなり、前記孔部24を両側の突出壁部21にそれぞれ有している。そして、この保治具1は、自動車Cの走行振動を常に受けるため従来で述べた蓋体20のがたつき発生及びそれに起因するフューエルチューブ3の揺れや抜けをより確実になくしたものである。
【0011】
(本体)この本体10は、係止溝部15及び軸部14を除いて必要に応じて変更可能である。ここでの主収容部11は、図4及び図5の如くフューエルチューブ3が緩衝材2を介して収まる大きさで前後に貫通している。内両側には一段高くなったガイド壁部11aが設けられ、両ガイド壁部11aの間に緩衝材2が挟み込まれる。主収容部11の外側(図の左側)は、左右側部分共に一段落ち込んだ段部11bとなっており、また、図5に示す如く左右中間部11dを欠如した状態で軸装着部11cを突出形成している。この軸装着部11cは、欠如された左右中間部11dと両側の段部11bとの間に位置し、ここに後述する本発明を適用した軸部14が設けられている。緩衝材2は防振ゴム製であり、図2の如く主収容部11内に配置される湾状下部2aと、蓋体20の内面に沿って配置される湾状上部2bとを薄肉部2cを介して一体化した形状からなる。即ち、緩衝材2は、フューエルチューブ3が主収容部11と蓋体20との間に密に拘束されるようにし、同時にフューエルチューブ3を保持しつつ液送される脈動音を消音できるものであればよい。取付部12は、主収容部11よりも一段高く設けられ、上部にスタッドボルト4を導入する貫通孔12aと、内部に設けられてスタッドボルト4に強固に喰い付く複数の係止片16等を有している。また、係止溝部15は、取付部12の主収容部11側に位置した外面前後方向に延びている。これに対し、従収容部13は、下側の保持片17及び上側の弾性片18を単位とした3つのクランプ部からなっている。そして、不図示のパイプ等は、弾性片18を強制変形しつつ保持片17内に押し込められると、保持片17と弾性片18の間に拘束される構造である。なお、符号19は軽量化を目的として切欠部である。
【0012】
(蓋体)この蓋体20は、係合片22及び軸部14に対応する孔部24を除いて必要に応じて変更可能である。ここでの蓋体20は、両側の突出壁部21が前記段部11b側に位置し、図2(a)の開状態から同(b)の閉状態へ約180度だけ回動されるように設定されている。両突出壁21は、舌状をなし軸部14に対向して後述する孔部24を形成している。両突出壁部21の間は図5の如く切り欠された大きな開口部25となっていて、開状態で上から見ると、軸装着部11cの一部及び欠如された左右中間部11dを露出している。係合片22は、蓋体20の自由端内側にあって、先端外側に係合爪部22aを下向きに形成している。そして、以上の蓋体20は、軸部14と孔部24との嵌合を介しつまりヒンジ構造により回動され、閉状態まで回動される過程で緩衝材2の上部2bを変形し、最終的に係合爪部22aが前記係止溝部15に係合することになる。この係合により、フューエルチューブ3は、主収容部11内にあって緩衝材2に覆われると共に、緩衝材2が突出壁部21の手前にある膨出部23により押されてチューブ外周に密着した状態で、主収容部11と蓋体20との間に強固に拘束保持される。この形態では、この基本作用に加えて次のヒンジ構造が大きく改良されている。
【0013】
(ヒンジ構造)前記軸部14と孔部24とは、ヒンジ作用と共に本発明の回動規制手段5を構成している。このうち、軸部14は、図5において、開口した左右中間部11dを区画している軸装着部11cの適部位から孔部24まで延びている。即ち、この形態では、軸装着部11cに対し図5(c)の如く半円状の軸基部14dを一体化していて、前記段部11bより突出している部分が実質的な軸部14となる。該軸部14は、縦断面形状が径小の略半円軸部14b及び径大の略半円軸部14aからなり、成形状態において、図1(a)の如く孔部24に対し全周が隙間26a,26bを保っている。また、径大の略半円軸部14aには、外周中間にあって外側から切り欠された小さな第2の凹部14cが設けられている。これに対し、前記孔部24は、前記した両側の突出壁部21に設けられて軸部14を遊嵌している。即ち、孔部24は、図1(a)の如く蓋体20の開状態で径大の略半円軸部14aとの間に隙間26bを保っている大半孔部24a及び、径小の略半円軸部14bとの間に隙間26aを保っている小半孔部24bからなる。ここで、隙間26aは隙間26bよりも多少大きく設定されている。また、小半孔部24bには、第2の凸部24cが凹部14cの軸線上つまり成形状態で略180度変位した真上に設けられている。第2の凹部14cと凸部24cとは小半円状で互いに係合可能になっている。
【0014】
次に、以上の軸部14及び孔部24からなるヒンジ構造のヒンジ作用と回動規制作用を説明する。軸部14及び孔部24は、図2(a)及び図1(a)の蓋体20の開状態において、前記した如く隙間26a,26bの存在により、蓋体20の閉方向への回動操作、つまりヒンジとして機能する。蓋体20が閉状態まで回動される過程において、蓋体20側の孔部24が本体10側の軸部14の回りを移動し、まず、小半孔部24bの一方側が径大の略半円軸部14aと圧接した後、蓋体20がその圧接力に抗して更に閉方向へ回動される。すると、第2の凸部24cが少しの間だけ径大の略半円軸部14aに強く圧接しつつ第2の凹部14cと係合する。作業者は、第2の凸部24cと凹部14cとの係合時にクリック感を得て、小半孔部24bが径大の略半円軸部14aに係合したのを察知できる。この係合状態では、小半孔部24bと径大の略半円軸部14aとの係合力、凸部24cと凹部14cとの係合力が発現されている。また、この構造では、蓋体20の閉状態で前記した緩衝材2の上向き反力によっても前記係合がより安定に維持されるようにしている。なお、蓋体20の閉状態では、径小の略半円軸部14bと大半孔部24aの間に形成される隙間26cが前記した隙間26aよりも当然に大きくなっている。蓋体20を開状態に切り換えるときは、係止溝部15に対する係合爪部22aの係合を外してから、前記したヒンジ部の係合力に抗して蓋体20を反対方向へ回動することになる。
【0015】
以上のようにして、この構造では、簡単な形状設定だけで、比較的大きな係合力が得られ、本体10や蓋体20に過大な振動が加わっても従来問題であった蓋体20のがたつきを確実に解消できる。これにより、本発明は、この形態例の如く蓋体20と本体10とを一体的ないしはワンショットで成形したときにできる隙間に起因する品質低下の問題を一掃し、ワンショット等の成形法をより色々な製品に応用可能にする。しかも、このようなヒンジ構造では、例えば、蓋体が過大な振動を受けず、前記ヒンジ構造を上側に設定され、本体に対し前記ヒンジ構造を支点として自重により閉状態に回動されるような態様であると、蓋体の自由端側に設けられて本体側に着脱可能に係止するロックないしは係合手段を省略できるケースも考えられる。
【0016】
(変形例)図6及び図7は上記形態の一変形例を示している。図6(a)は図5(a)に対応して示し、図6(b)は同(a)のD−D線断面図、図6(b)は同(a)のE−E線断面図である。図7(a)は図6(b)のF−F線断面図、図7(b)は図6(b)のG−G線断面図、図8は変形例の作動を模式的に示す断面図である。なお、この変形例の説明では、上記形態と同じ部材及び部位には同じ符号を付して重複説明を省き、主な変更点について詳述する。
【0017】
変形例は、上記形態例が内在する次の虞を解消するようにした例である。即ち、上記形態例においては、先ず、蓋体20が閉状態で軸部14に沿って幅方向に若干動く虞があり、その結果、上記した回動規制手段5の係合状態が次第に維持されなくなることも考えられる。そこで、この変形例では、蓋体20の幅方向の動きを規制する幅方向規制手段30が追加されている。即ち、この例では、上記した本体10の左右中間部11d(図5(a))を狭くし、軸装着部11cを広めに設定して、該軸装着部11cの中間部にリブ37を突出形成している。該リブ37は、図6(b)と図7(b)の如く、本体10の上面にあって外端面側と後述する凹部38の中間位置との間に円弧状に設けられている。そして、蓋体20には、図6及び図7(a)の如くリブ37を逃げるスリット27が設けられている。そして、蓋体20が閉じ方向へ回動されるときに、蓋体20のスリット27がリブ37と嵌合し、該嵌合を伴って回動されて図8の閉状態となる。このため、蓋体20の閉状態では、幅方向規制手段30(スリット27が本体10のリブ37に対し嵌合している)によって、例えば、蓋体20が軸部14に沿う方向の荷重を受けたとしても、蓋体20の幅方向の動きが確実に阻止される。
【0018】
次に、上記形態例においては、蓋体20の閉状態で主収容部11に保持しているフューエルチューブ3等を介して図8のX方向の荷重を受ける虞もあり、その結果、上記した回動規制手段5の係合状態が損なわれることも考えられる。そこで、この変形例では、蓋体20のX方向の動きを規制する水平方向規制手段31が追加されている。即ち、この例では、本体10に上記したリブ37と共に、リブ37の主収容部11側の端部に対応して、図6(a),(b)の如く一段落ち込んだ凹部38を形成している。そして、蓋体20には、図6及び図7(a)の如くスリット27の両側部分を一段高くした凸部28が設けられている。そして、この構造では、蓋体20が図8の如く閉状態になると、凸部28が凹部38と係合して、該係合によって蓋体20のX方向へ動きを構造的に阻止可能にしたものである。これにより、この変形例では、上記した回動規制手段5の係合状態、つまり蓋体20の閉状態を不動に係止する作用を幅方向規制手段30と水平方向規制手段31にてより確実に維持でき、信頼性を大きく向上できることになる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明の蓋体のヒンジ構造は、蓋体が軸部と孔部との嵌合(ヒンジ構造)を介して閉状態まで回動されると、回動規制手段である凸部と凹部の係合により該閉状態を動かなく係止することから、振動などが加わっても従来のようながたつきの発生を確実になくすことができる。この回動規制手段は、凸部と凹部が軸部及び孔部の一方にそれぞれ形成されることから、型成形にて同時に形成可能であり、簡易ロック機能を容易に付与して製品の品質を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2に対応した本発明の要部作動を示す拡大図である。
【図2】 本発明を適用した蓋体の開状態と閉状態を示す側面図である。
【図3】 本発明を適用した保治具全体を示す模式図である。
【図4】 図3の保治具を成形した状態で示す側面図である。
【図5】 図4の保治具を各部から見た図である。
【図6】 上記形態の変形例を各部から見た図である。
【図7】 図6(b)のF−FとG−G線断面図である。
【図8】 変形例の作動を説明するための模式断面図である。
【図9】 従来ヒンジ構造の問題を説明する図である。
【符号の説明】
1…保治具
2…緩衝材
3…フューエルチューブ
5…回動規制手段(凸部と凹部)
10…本体
11…主収容部
12…取付部
13…従収容部
14…軸部
14a…径大の略半円軸部(凸部)
14c…第2の凹部
15…係止溝部(係止部)
20…蓋体
21…突出壁
22…係合片
22a…係合爪部
23…膨出部
24…孔部
24a…小半孔部(凹部)
24c…第2の凸部
26a〜26b…隙間
30…幅方向規制手段
31…水平方向規制手段
Claims (5)
- 蓋体が本体に対し軸部と孔部との嵌合により回動される蓋体のヒンジ構造において、
前記軸部及び孔部にそれぞれ一方が設けられて、前記蓋体を回動して閉状態にしたときに互いに係合して該蓋体の動きを係止する凸部と凹部とからなる回動規制手段を有しているとともに、
前記凸部は前記軸部縦断面形状を径小の略半円軸部と共に設けた径大の略半円軸部からなり、前記凹部は前記孔部形状を前記蓋体の閉状態で前記径小の略半円軸部との間に隙間を持つ大半孔部と共に設けた小半孔部からなる
ことを特徴とする蓋体のヒンジ構造。 - 前記凸部である径大の略半円軸部には外周から切り欠された第2の凹部が設けられると共に、前記凹部である小半孔部には前記第2の凹部と係合する第2の凸部が設けられている請求項1に記載の蓋体のヒンジ構造。
- 前記蓋体の自由端側は、前記蓋体の閉状態で前記本体に設けられた係止部に係合される係合部を有している請求項1又は2に記載の蓋体のヒンジ構造。
- 前記本体と前記蓋体に一方がそれぞれ設けられて、前記蓋体の閉じ方向への回動の過程で嵌合して、該蓋体の閉状態における前記軸部に沿う方向の動きを阻止する幅方向規制手段を有している請求項1から3の何れかに記載の蓋体のヒンジ構造。
- 前記本体と前記蓋体とが一体的ないしはワンショットで樹脂成形される請求項1から4の何れかに記載の蓋体のヒンジ構造。
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