JP2002127689A - 転写シート及び被転写物 - Google Patents

転写シート及び被転写物

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JP2002127689A
JP2002127689A JP2000327498A JP2000327498A JP2002127689A JP 2002127689 A JP2002127689 A JP 2002127689A JP 2000327498 A JP2000327498 A JP 2000327498A JP 2000327498 A JP2000327498 A JP 2000327498A JP 2002127689 A JP2002127689 A JP 2002127689A
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JP2000327498A
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Hiroyuki Yamaguchi
博之 山口
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一回の工程で絵柄などを対象物に写すととも
に、表面に凹凸を付与することができる転写シート及び
被転写物を提供する。 【解決手段】 片面に微細な凹凸を形成した基材層11
に、剥離性保護層12,印刷層13,接着層14を設け
た転写シートを作製し、これを転写することによって、
絵柄を転写するとともに、その表面を粗面化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絵柄等を対象物に
転写する転写シート及び被転写物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、非接触ICカード等の表面は、印
刷によって絵柄が表示され、表面状態は光沢面である場
合が多かった。しかし、非接触ICカードは、単価が比
較的高いこともあって、繰り返し再使用される場合が多
く、特に、そのような場合には、表面が光沢面である
と、擦過、摩耗等による傷が目立つという問題があっ
た。また、非接触ICカード内部には、ICチップやア
ンテナコイル等が内蔵されており、ICチップやアンテ
ナコイル等のある位置では、表面がわずかに膨らむが、
表面が光沢面であると、この膨らみが目立つという問題
もあった。
【0003】このような問題を解決するために、従来か
ら、非接触ICカードの表面を、微細な凹凸の集合であ
るマット面等の粗面とすることが行われている。従来、
非接触ICカードの表面を粗面化にするには、印刷を終
えたカードに対して、サンドブラスト処理等により表面
の粗面化を行ったステンレス板を用いてプレスをするこ
とによって行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の粗面化の手法では、印刷工程の後に粗面化の工程が必
要であり、製造工程が複雑になり、製造コストが高かっ
た。また、印刷工程及び粗面化の工程双方において不良
が発生するので、製品の歩留りが悪かった。特に非接触
ICカードの場合には、ICチップ及びアンテナコイル
等が内蔵された状態のカードに対して印刷工程及び粗面
化の工程を行うので、この段階で不良となると、高価な
カードを廃棄しなければならず、カード単価を高くする
要因となっていた。
【0005】本発明の課題は、一回の工程で絵柄などを
対象物に写すとともに、表面に凹凸を付与することがで
きる転写シート及び被転写物を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定されるものではない。すな
わち、請求項1の発明は、目視情報を転写する転写シー
ト(10)において、転写を行った後に、転写された転
写層から剥離して分離する基材層(11)の少なくとも
転写層側の面の全面又は一部に凹凸を賦型したこと、を
特徴とする転写シートである。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載の転写
シート(10)において、前記基材層の凹凸を有する面
は、微細な凹凸で形成されたマット面であること、を特
徴とする転写シートである。
【0008】請求項3の発明は、請求項4又は請求項5
に記載の転写シート(10)によって転写された転写層
(12,13,14)を有し、前記転写層の表面は、前
記基材層の凹凸形状が転写されていること、を特徴とす
る被転写物(30)である。
【0009】請求項4の発明は、請求項3に記載の被転
写物において、前記転写層を転写される対象物は、非接
触ICカード(20,30)であること、を特徴とする
被転写物である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照しながら、本
発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。図1
は、本発明による転写シート10及び被転写物30を説
明する図である。図1(b)は、転写シート10を示す
断面図である。転写シート10は、基材層11と、転写
層としての剥離性保護層12,印刷層13,接着層14
を有している。
【0011】基材層11は、ベースとなるシートであ
り、素材には、樹脂フィルムが好ましく、ABS樹脂、
PET、PEN、アクリル樹脂、PET−G、ポリカー
ボネート樹脂等のプラスチック類を用いるとよい。基材
層11の片面は、サンドブラスト処理、エンボス処理等
により表面を粗面化する。例えばサンドブラスト処理で
は粒径、スピード等により表面粗さを調整することがで
きるので、必要とする粗さを簡単に得ることができる。
本実施形態では、厚さ188μmの透明なPETを用い
て、この基材の片面にサンドブラスト処理を施して平均
粗さ0.5μm微細な凹凸を設けて粗面化した(図1
(a))。
【0012】剥離性保護層12は、基材層11と印刷層
13に密着している層であり、基材層11上に対する接
着性が弱く、基材層11との剥離が容易に行え、剥離す
れば基材層11上に残らずに、印刷層13側に残る層で
あり、印刷層13を保護する役割も果たす層である。剥
離性保護層12の主な組成は、酢酸セルロース樹脂:5
g,メタノール:25g,メチルエチルケトン:45
g,トルエン:25g,メチロール化メラミン樹脂:
0.5g,パラトルエンスルフォン酸:0.05gの割
合である。この組成の剥離性保護層12を、基材層11
の粗面化した面上にグラビアコート法によって2μmの
厚さで形成した。
【0013】印刷層13は、転写後に絵柄として表示さ
れる部分であり、通常の色インキを用いて印刷されてい
る。
【0014】接着層14は、被転写物に転写シートを接
着するための層であり、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂
等を主成分としたものを用いる。また、被転写物の素材
に応じて、接着層14の主成分を選択してもよい。本実
施形態における接着層14の主な組成は、塩化ビニル酢
酸ビニル共重合体:20g,アクリル樹脂:10g,酢
酸エチル:20g,トルエン:50gの割合である。こ
の組成の接着層14を印刷層13上にグラビアコート法
によって4μmの厚さで形成した。
【0015】図1(c),図1(d)は、転写シート1
0を使用して、生カード20に絵柄を転写する場合を説
明する図である。生カード20は、図示しないICチッ
プ,アンテナコイル等を内蔵し、印刷等によって絵柄を
表示される前の、無地のカードである。
【0016】図2は、生カード20を説明する図であ
り、図2(a)は、ICモジュール,アンテナコイルの
配置を示し、図2(b)は、断面を示す図である。生カ
ード20は、ICチップ21及びICチップ21に接続
されたアンテナ22が形成された基材23と、基材23
を挟むコア24と、これらを更に挟み込むオーバーシー
ト25とをプレスラミネートすることによって形成され
ている。生カード20は、転写を行う前に、正常に機能
するか否かの試験を行う。
【0017】上記試験によって良品と判断された生カー
ド20上に、転写シート10の接着層14をカード側に
し、位置を合わせて仮貼りする。これを、130℃,
4.9MPa(5kg/cm2 )で5分間保持して、転
写シート10の絵柄を転写する。
【0018】転写を行った後、基材層11のみを剥離し
て、非接触ICカード30が完成する。このとき、基材
層11の粗面化した面に形成されていた微細な凹凸形状
が、剥離性保護層12に反転して賦型されたまま残るの
で、非接触ICカード30の表面は、粗面化されたいわ
ゆるマット面となる。
【0019】得られた非接触ICカード30を、表面が
光沢面である点のみが異なる非接触ICカードと比較す
ると、表面が光沢面のカードでは、ICチップ、アンテ
ナコイルの位置が膨らみ、その位置を特定できるのに対
して、表面を粗面化したカードでは、ICチップ、アン
テナコイルの位置を特定しにくいことが確認できた。ま
た、得られた非接触ICカード30を、発券機に150
0回通した後にカード表面の傷を比較すると、表面が粗
面化されていないカードでは擦過傷が目立つが、粗面化
されたカードでは擦過傷が目立たなかった。
【0020】本実施形態によれば、粗面化した基材層1
1を含む転写シート10を用いて、絵柄の転写と表面の
粗面化を一回の転写で行うので、工程を簡略化すること
ができ、非接触ICカード30を低価格にすることがで
きる。また、本来正常に機能する生カード20を印刷又
は粗面化の工程における不良によって無駄にすることが
なく、生カード20及び転写シート10は、良品のみ使
用することができるので、不良となるカードを少なくす
ることができる。
【0021】(変形形態)以上説明した実施形態に限定
されることなく、種々の変形や変更が可能であって、そ
れらも本発明の均等の範囲内である。例えば、本実施形
態においては、特に示さなかったが、それぞれの層間の
接着強度を上げるために、それぞれの層間にコロナ処理
や公知の化学処理等を用いてもよいし、それぞれの層間
にプライマー層を設けてもよい。
【0022】また、基材層11と印刷層13との間は、
剥離性保護層12とする例を示したが、これに限らず、
例えば、基材層11と接する部分には、剥離層を設け、
印刷層と接する部分には、保護層を設けるようにして、
剥離性保護層12の機能を分けてもよい。
【0023】更に、本実施形態において、非接触ICカ
ードに転写を行う例を示したが、これに限らず、目視情
報と表面の凹凸を付与したい場合であれば、転写する対
象は、何でもよい。
【0024】更にまた、本実施形態において、転写する
凹凸は、微細な凹凸のマット面である例を示したが、こ
れに限らず、例えば、万線状の凹凸であってもよいし、
凹凸によって図柄等を表現していてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、基材層の少なくとも転写層側の面の全面又は一部
に凹凸を賦型したので、絵柄の転写と同時に、表面に凹
凸を形成することができる。
【0026】また、基材層の凹凸を有する面は、微細な
凹凸で形成されたマット面であるので、転写した表面を
粗面化することができる。
【0027】更に、転写層を転写される対象物は、非接
触ICカードであるので、内蔵されたICチップ及びア
ンテナコイル等の存在が確認できず、また、傷等が目立
ちにくくなり、何度も再使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明する図である。
【図2】生カード20を説明する図である。
【符号の説明】
10 転写シート 11 基材層 12 剥離性保護層 13 印刷層 14 接着層 20 生カード 30 非接触ICカード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B44C 1/22 B44C 1/22 C G06K 19/07 G06K 19/00 H 19/077 K

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目視情報を転写する転写シートにおい
    て、 転写を行った後に、転写された転写層から剥離して分離
    する基材層の少なくとも転写層側の面の全面又は一部に
    凹凸を賦型したこと、 を特徴とする転写シート。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の転写シートにおいて、 前記基材層の凹凸を有する面は、微細な凹凸で形成され
    たマット面であること、 を特徴とする転写シート。
  3. 【請求項3】 請求項4又は請求項5に記載の転写シー
    トによって転写された転写層を有し、 前記転写層の表面は、前記基材層の凹凸形状が転写され
    ていること、 を特徴とする被転写物。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の被転写物において、 前記転写層を転写される対象物は、非接触ICカードで
    あること、 を特徴とする被転写物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100624702B1 (ko) 2004-05-04 2006-09-19 주식회사 와이비엘 긁힘 및 위조 방지 카드의 제조방법 및 상기 제조방법으로제조된 카드
JP2011013814A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Toppan Forms Co Ltd モジュール内蔵型カードおよびその製造方法
JP2012040700A (ja) * 2010-08-13 2012-03-01 Nissha Printing Co Ltd 耐指紋性マット面を有する装飾物品
JP7067542B2 (ja) 2019-11-06 2022-05-16 大日本印刷株式会社 加飾成形品及びその製造方法

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