JP2002127438A - インクジェット式記録装置および同装置におけるワイピング手段の駆動制御方法 - Google Patents

インクジェット式記録装置および同装置におけるワイピング手段の駆動制御方法

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JP2002127438A
JP2002127438A JP2000323599A JP2000323599A JP2002127438A JP 2002127438 A JP2002127438 A JP 2002127438A JP 2000323599 A JP2000323599 A JP 2000323599A JP 2000323599 A JP2000323599 A JP 2000323599A JP 2002127438 A JP2002127438 A JP 2002127438A
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ink
carriage
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Atsushi Yoshida
敦 吉田
Hitoshi Hayakawa
均 早川
Masaru Takahashi
優 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイピング部材の駆動によるインク廃液の飛
散を低減し、長期にわたり印刷動作の信頼性を確保する
ことができる記録装置を提供すること。 【解決手段】 ワイピング部材28を支持し、記録ヘッ
ド13の移動経路に進退させる支持部材29には、被係
止部材29aが形成されている。一方、キャリッジ1の
下側面には、前記被係止部材29aに当接して支持部材
29の水平方向への移動を阻止することができる係止部
材1bが形成されている。この構成により、ワイピング
部材28の移動を一時的に阻止することができ、ワイピ
ング部材28の移動に伴って発生するワイピング部材2
8からのインク廃液の飛散を低減させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、往復移動可能なキ
ャリッジ上に装填され、印刷デ−タに対応してインク滴
を吐出するインクジェット式記録ヘッドを備えた記録装
置に関し、特に記録ヘッドのクリーニング動作に伴い、
記録ヘッドの移動経路に進退して必要に応じて記録ヘッ
ドのノズル形成面を払拭するワイピング手段の駆動制御
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、インクカ
ートリッジからのインクの供給を受けるインクジェット
式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドの移動方向に直
交する方向に搬送させる紙送り手段を備え、印刷データ
に基づいて記録ヘッドよりインク滴を選択的に吐出させ
ることで記録が行われる。
【0003】前記したインクジェット式記録ヘッドは、
圧力発生室で加圧したインクをノズル開口からインク滴
として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル
開口からの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、
インクの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入などに
よりノズル開口に目詰まりを発生し、印刷不良を起こす
という問題を抱えている。
【0004】このために、この種のインクジェット式記
録装置には、非印刷時に記録ヘッドのノズル形成面を封
止するためのキャッピング手段と、必要に応じて記録ヘ
ッドのノズル形成面を払拭して清掃するワイピング手段
を備えている。また、前記キャッピング手段は、記録ヘ
ッドにおけるノズル開口のインクの乾燥を防止する蓋体
として機能するだけでなく、ノズル開口に目詰まりが生
じた場合には、キャッピング手段によりノズル形成面を
封止し、吸引ポンプからの負圧により、ノズル開口から
インクを吸引してノズル開口の目詰まりを解消するイン
クの吐出能力回復機能をも備えている。
【0005】記録ヘッドの目詰まり解消のために行う強
制的なインクの吸引排出処理は、クリーニング操作と呼
ばれ、装置の長時間の休止後に印刷を再開する場合や、
ユーザが印刷不良を認識して例えばクリーニング指令ス
イッチをオン操作した場合などに実行され、吸引ポンプ
による負圧を加えて記録ヘッドよりキャッピング手段内
にインクを排出させた後に、記録ヘッドの移動経路に例
えばゴム素材等で構成されたワイピング部材を進出させ
て、当該ワイピング部材によりノズル形成面を払拭して
清掃する操作が伴われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うな記録装置においては、装置の小型化および製品コス
トを低減させるために、記録用紙のローディングおよび
排紙を行う紙送りモータの駆動力を利用して、前記吸引
ポンプを駆動させるようになされている。さらに、前記
紙送りモータの駆動力を利用して、前記ワイピング部材
を記録ヘッドの移動経路に対して進退させる動作も実行
させるように構成されている。
【0007】一方、前記したクリーニング操作の実行時
に、負圧を発生させる吸引ポンプは、比較的構造が簡単
で小型化が図りやすく、しかもインクの吸引および排出
する機構部分で汚染を生じさせない、いわゆるチューブ
ポンプが用いられている。このチューブポンプは、可撓
性チューブの外形を円弧状に規制するチューブ支持面を
備えたポンプフレームと、駆動源(紙送りモータ)から
の駆動力により回転するポンプホイルと、このポンプホ
イルの軸芯方向と外周方向との間で径方向に勾配をもっ
て形成されたローラ支持溝内に移動可能に、且つ回転可
能に配置されたローラとが具備されており、前記ローラ
によって可撓性チューブを連続的に加圧変形させること
により圧力を発生させるように構成されている。
【0008】このようなチューブポンプにおいては、ポ
ンプホイルの一方向への回転駆動により、前記ローラは
ポンプホイルに形成されたローラ支持溝内を外周方向に
移動してチューブを順次押しつぶすポンプ作用を実行す
るようになされる。また、ポンプホイルの他方向への回
転駆動により、前記ローラはローラ支持溝内を軸芯方向
に移動して、ローラがチューブに少しだけ接するレリー
ス状態になされる。
【0009】このような構成によるチューブポンプを用
いた場合、クリーニング操作を実行するにあたっては、
駆動源からの一方向の回転力を受けて前記ローラが可撓
性のチューブを押しつぶす態勢となるポンプ噛み合わせ
状態(スタンバイ状態)にした上で、キャッピング手段
によって記録ヘッドのノズル形成面を封止するシーケン
スが採用されている。そして、再びチューブポンプを駆
動させることにより、チューブポンプにより生成される
負圧を、記録ヘッドのノズル形成面に作用させて、記録
ヘッドよりインクを吸引排出させるようになされる。
【0010】この場合、前記したように紙送りモータの
駆動力を利用して、チューブポンプの駆動およびワイピ
ング部材の進退動作がなされるように構成されているの
で、チューブポンプを前記したポンプ噛み合わせ状態と
する場合に、同時にワイピング部材も記録ヘッドの移動
経路側に進出する動作がなされる。この時、前記紙送り
モータの回転数を一律に高速駆動させた場合には、ワイ
ピング部材は高速度で移動される。したがって、ワイピ
ング部材を支持する支持部材が移動終端部において高速
度で突き当たるために、前回のワイピング動作において
ノズル形成面から掻き取ったインク廃液を、その衝撃に
より装置の内部に飛散させるという問題が発生する。
【0011】この様な問題の発生を回避するために、従
来のこの種の記録装置においては、チューブポンプを前
記したポンプ噛み合わせ状態とする場合に、記録ヘッド
の移動経路側に進出しようとするワイピング手段を、記
録ヘッドのノズル形成面を封止することができるキャッ
ピング手段の側壁に当接させることで、ワイピング手段
がセット状態となるのを阻止するようにしている。この
様な操作により、ポンプ噛み合わせ状態とする場合にお
いて、ワイピング手段からインク廃液が飛散されるのを
防止するようになされている。
【0012】したがって、前記キャッピング手段は、ワ
イピング手段がセット状態となるのを阻止する度当てと
しての機能も兼用するために、必要以上に大きな外形寸
法を持つように構成せざるを得ないという問題を招来さ
せている。このために、キャッピング手段の小型化には
前記した機能を兼用させる状況においては制約があり、
キャッピング手段の外形形状も前記した度当てとしての
機能を持たせる必要から、その自由度が損なわれるとい
う問題を抱えている。それ故、一つの金型から成形され
るキャッピング手段の数にも制約が発生し、キャッピン
グ手段の成形コストの低減にも限界が発生する。
【0013】本発明は、前記した問題点に着目してなさ
れたものであり、ワイピング手段がセット状態となるの
を阻止するための度当ての機能を、他の部材で兼用する
ように構成し、前記したキャッピング手段の小型化、お
よび成形コストを低減させることができるインクジェッ
ト式記録装置を提供することを課題とするものである。
また、本発明は、ワイピング部材のセットおよびリセッ
ト動作に基づくインクの飛散を効果的に抑制し、長期に
わたって信頼性を保障し得るワイピング手段の駆動制御
方法を提供することを課題とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記した課題を達成する
ためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装
置は、往復移動可能なキャリッジに装填され、印刷デ−
タに対応してインク滴を吐出するインクジェット式記録
ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止すると
共に、吸引ポンプからの負圧を受けて前記記録ヘッドか
らインクを吸引排出するキャッピング手段と、前記記録
ヘッドの移動経路に進退して必要に応じて記録ヘッドの
ノズル形成面を払拭することができるワイピング手段と
を具備したインクジェット式記録装置であって、前記キ
ャリッジをワイピング手段の進出位置に移動させること
で、前記ワイピング手段の進出動作を一時的に阻止する
係止手段を備えた点に特徴を有する。
【0015】この場合、好ましくは前記ワイピング手段
の進退駆動動作と、前記吸引ポンプの駆動動作とが、共
通の駆動源によって実行されるように構成される。そし
て、前記ワイピング手段を記録ヘッドの移動経路に進出
させる場合、および移動経路から退避させる場合の前記
駆動源の駆動速度が、前記キャッピング手段に負圧を与
えるために吸引ポンプを駆動する場合の駆動源の駆動速
度よりも低速度となるように制御する制御手段を備えて
いることが望ましい。
【0016】また、前記ワイピング手段には、好ましく
は前記駆動源からの駆動力を伝達する摩擦クラッチと、
前記摩擦クラッチにより伝達された駆動力を往復運動に
変換する駆動アームが具備され、前記駆動アームの作動
によりワイピング部材を記録ヘッドの移動経路に対して
進退させるように構成される。
【0017】さらに、前記吸引ポンプは、好ましくは可
撓性チューブの外形を円弧状に規制するチューブ支持面
を備えたポンプフレームと、前記駆動源からの駆動力に
より回転するポンプホイルと、前記ポンプホイルの軸芯
方向と外周方向との間で移動可能に、且つ回転可能に配
置されたローラとが具備され、前記ローラによって可撓
性チューブを加圧変形させて圧力を発生させるチューブ
ポンプにより構成される。
【0018】加えて、前記吸引ポンプに吸引作用を与え
る回転方向において、前記ワイピング手段が記録ヘッド
の移動経路に進出してセット状態になされ、また吸引ポ
ンプがレリース状態となる回転方向において、前記ワイ
ピング手段が記録ヘッドの移動経路から退避してリセッ
ト状態になされるように構成される。
【0019】そして、好ましい実施の形態においては、
前記ワイピング手段には、記録ヘッドのノズル形成面に
摺接する弾性素材により形成されたワイピング部材と、
このワイピング部材を支持して、ワイピング部材を記録
ヘッドの移動経路に進退するように駆動させる支持部材
が具備され、前記支持部材の一部が、前記キャリッジの
一部に当接することで、ワイピング手段の進出動作を一
時的に阻止する前記係止手段が構成される。
【0020】この場合、好ましくは前記支持部材に突出
するように被係止部材が形成され、前記被係止部材が前
記キャリッジに突出して形成された係止部材に当接する
ことで、ワイピング手段の進出動作を一時的に阻止する
前記係止手段が構成される。
【0021】また、好ましい他の実施の形態において
は、前記ワイピング手段には、記録ヘッドのノズル形成
面に摺接する弾性素材により形成されたワイピング部材
と、このワイピング部材を支持して、ワイピング部材を
記録ヘッドの移動経路に進退するように駆動させる支持
部材が具備され、前記ワイピング部材の端面が、前記キ
ャリッジに搭載された記録ヘッドの側面に当接すること
で、ワイピング手段の進出動作を一時的に阻止する前記
係止手段が構成される。
【0022】以上のように構成されたインクジェット式
記録装置によると、クリーニング動作の開始にあたり、
前記キャリッジをワイピング手段の進出位置に移動させ
ることで、前記ワイピング手段の一部がキャリッジの一
部に係止されため、ワイピング手段が記録ヘッドの移動
経路に進出する動作を一時的に阻止することができる。
したがって、前記係止動作をキャッピング手段に頼る必
要がなく、キャッピング手段は、ワイピング手段のセッ
ト位置への進出を阻止する機能を考慮する必要がなくな
る。
【0023】したがって、キャッピング手段は記録ヘッ
ドのノズル形成面を封止する本来の機能を持たせればよ
いことになり、キャッピング手段の外形形状の設計上の
自由度も増大させることができる。これにより、キャッ
ピング手段の小型化および成形コストの低減にも寄与す
ることができる。
【0024】一方、本発明にかかるワイピング手段の駆
動制御方法は、往復移動可能なキャリッジに装填され、
印刷デ−タに対応してインク滴を吐出するインクジェッ
ト式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封
止すると共に、吸引ポンプからの負圧を受けて前記記録
ヘッドからインクを吸引排出するキャッピング手段と、
前記記録ヘッドの移動経路に進退して必要に応じて記録
ヘッドのノズル形成面を払拭することができるワイピン
グ手段と、前記吸引ポンプの駆動動作およびワイピング
手段の進退動作を実行する共通の駆動源とを具備したイ
ンクジェット式記録装置におけるワイピング手段の駆動
制御方法であって、前記キャリッジをワイピング手段の
進出位置に移動させるキャリッジ移動ステップと、前記
キャリッジにより、ワイピング手段の進出動作を阻止し
た状態で、前記駆動源からの駆動力を受けて吸引ポンプ
のポンプ機能をスタンバイ状態に移行させるスタンバイ
ステップと、前記キャリッジをホームポジションに移動
させて、前記キャッピング手段によってノズル形成面を
封止するキャッピングステップと、前記駆動源からの駆
動力を受けてワイピング手段を記録ヘッドの移動経路に
進出させてセット状態にすると共に、前記吸引ポンプか
らの負圧により前記記録ヘッドからインクを吸引排出さ
せるインク吸引ステップと、前記キャッピング手段によ
る記録ヘッドのノズル形成面の封止を解いて、キャリッ
ジを移動させることにより、セット状態の前記ワイピン
グ手段によって記録ヘッドのノズル形成面を払拭するワ
イピングステップと、前記駆動源の動力を受けてワイピ
ング手段を記録ヘッドの移動経路から退避させるワイパ
リセットステップとを順次実行させるようになされる。
【0025】この場合、前記ワイピング手段をセット状
態にするステップおよびワイピング手段をリセット状態
にするステップにおける前記駆動源の駆動速度が、記録
ヘッドからインクを吸引排出させるステップを実行する
場合における駆動源の駆動速度よりも低速度となるよう
に制御されることが望ましい。
【0026】さらに、前記ワイピングステップとワイパ
リセットステップとの間に、前記吸引ポンプを駆動する
ことで、キャッピング手段内のインクをキャッピング手
段内から排出させる空吸引ステップを実行するようにな
され、好ましくは前記ワイピング手段をセット状態にす
るステップおよびワイピング手段をリセット状態にする
ステップにおける前記駆動源の駆動速度が、前記インク
吸引ステップおよび空吸引ステップを実行する場合にお
ける駆動源の駆動速度よりも低速度となるように制御す
るようになされる。
【0027】以上のようなワイピング手段の駆動制御方
法を採用したインクジェット式記録装置によると、ワイ
ピング手段の進退動作と、吸引ポンプの駆動動作とが1
つの駆動源によって兼用されるようになされ、ワイピン
グ手段の進退動作を行う場合の駆動源の駆動速度が、キ
ャッピング手段に負圧を与えるために吸引ポンプを駆動
する場合の駆動源の駆動速度に対して低速度となるよう
な速度制御が実行される。
【0028】したがって、ワイピング手段に付着したイ
ンク廃液が、ワイピング手段の進退動作によって飛散さ
せる度合いを大幅に低減させることができる。これによ
り記録装置に装填された例えば記録用紙をインク廃液に
より汚染させたり、記録装置の駆動機構をインク廃液に
より汚染させるなどして、装置の信頼性を低下させる問
題を解消することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインクジェ
ット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づい
て説明する。図1は本発明が適用されたインクジェット
式記録装置の基本構成を示すものである。図1において
符号1はキャリッジであり、このキャリッジ1はキャリ
ッジモータ2により駆動されるタイミングベルト3を介
し、ガイド部材4に案内されてプラテン5の軸方向に沿
って往復移動されるように構成されている。
【0030】キャリッジ1の記録用紙6に対向する面
(下側面)には、図1には現れていないが後述するイン
クジェット式記録ヘッドが搭載され、またその上部には
前記記録ヘッドにインクを供給するブラックインクカー
トリッジ7、およびカラーインクカートリッジ8が着脱
可能に装填されている。
【0031】図中符号9は、非印字領域(ホームポジシ
ョン)に配置されたキャッピング手段であって、キャリ
ッジ1に搭載された記録ヘッドが直上に移動した時に上
昇して、記録ヘッドのノズル形成面を封止することがで
きるように構成されている。そして、キャッピング手段
9の下方には、キャッピング手段の内部空間に負圧を与
えることができる吸引ポンプとしての後述するチューブ
ポンプ10が配置されている。さらに前記キャッピング
手段9に隣接した印刷領域側には、例えばゴム素材を短
冊状に成形したワイピング手段11が配置されており、
このワイピング手段11は後述するように、必要に応じ
て記録ヘッドの移動経路に進退されるように構成されて
いる。
【0032】前記キャッピング手段9は、記録装置の休
止期間中における記録ヘッドのノズル開口の乾燥を防止
する蓋体として機能する他、前記チューブポンプ10か
らの負圧を記録ヘッドに作用させて、記録ヘッドからイ
ンクを吸引排出させるクリーニング操作の実行手段とし
ての機能も備えている。
【0033】次に図2および図3は、前記した主にキャ
ッピング手段9およびワイピング手段11の構成と、キ
ャリッジ1の関係を示したものである。そして、図2は
キャリッジを透視した状態で示したキャッピング手段お
よびワイピング手段の上面図であり、図3は図2におけ
る紙面上の下方向から視た状態のキャリッジ、キャッピ
ング手段およびワイピング手段の側面図である。
【0034】図2および図3に示した符号1は前記した
キャリッジであり、このキャリッジ1の下底部には、図
3に示されたようにそのノズル形成面13aが下向きと
なるように記録ヘッド13が搭載されている。前記記録
ヘッド13のノズル形成面を封止することができるキャ
ッピング手段9は、図1に基づいて説明したように記録
装置の一端部における非印刷領域(ホームポジション)
に配置されており、記録ヘッド13のノズル形成面に密
封空間をもって封止できるサイズの可撓性素材、例えば
エラストマーにより成形されたキャップ部材21を備え
ている。
【0035】また、キャップ部材21は、キャップホル
ダ22に対して例えば二色成形法などの手段によって一
体に成形されている。そして、図3に示されたようにキ
ャップ部材21の内底部に連通するように、キャップホ
ルダ22と一体にインク排出管22aが形成されてお
り、このインク排出管22aには、後述するチューブポ
ンプの一端(吸引側)が接続される。
【0036】この構成により、非印刷時にはキャップ部
材21によって記録ヘッド13のノズル形成面13aを
封止し、またクリ−ニング指令を受けた場合には、チュ
ーブポンプによる負圧がキャッピング手段の内部空間に
印加され、記録ヘッド13からインクを強制的に排出さ
せることができる。なお、前記キャップ部材21内には
インク吸収シ−ト23が収容され、吸引したインクをこ
れにより一時的に保持することができるように構成され
ている。
【0037】一方、キャップホルダ22は昇降機構を構
成するスライダ24上に、図示せぬ圧縮バネを介して搭
載されており、キャップホルダ22はスライダ24との
間で前記圧縮バネによって、記録ヘッド13側に付勢さ
れた状態で取り付けられている。なお、図2に示された
ようにキャップホルダ22の一端部中央および他端部の
両側部には、それぞれ係合部22b,22c,22dが
形成されており、これら3つの係合部は、スライダ24
に形成されたそれぞれの係止部24b,24c,24d
によって3点で係止されることにより、キャップホルダ
22は上方向、すなわち記録ヘッド13側への移動が規
制されて、スライダ24上に搭載されている。
【0038】また、図3に示されたように、前記スライ
ダ24の下底部は、フレ−ム部材25に対して回動可能
に取り付けられたリンクア−ム26の自由端側に配置さ
れた水平軸によって軸支されている。この構成により、
スライダ24はリンクア−ム26を介してフレ−ム部材
25に対して円弧状軌跡をもって立ち上がることができ
る。
【0039】また、前記スライダ24の非印刷領域側の
端部両側には、それぞれガイド突起24aが形成されて
いて、この一対のガイド突起24aは図3に示されたよ
うにフレ−ム部材25に形成された左右一対の案内溝2
7によって摺動可能に支持されている。この案内溝27
は傾斜部27aと水平な高所部27bとが連通して形成
されている。
【0040】そして、キャリッジ1がキャッピング手段
9の直上に移動した際に、キャリッジ1に配置された係
合突起1aがスライダ24に直立するように形成された
被係合体24eに当接することで、スライダ24は前記
リンクア−ム26を介して立ち上げられる。これと同時
に、スライダ24に形成された前記ガイド突起24a
が、フレ−ム25に形成された案内溝27の傾斜部27
aから水平な高所部27bに向かって移動する。これに
よりキャップホルダ22に一体に形成されたキャップ部
材21が、キャリッジ1に搭載された記録ヘッド13の
ノズル形成面13aを封止することができる。
【0041】また、キャリッジ1が印刷領域側に移動し
た場合には、スライダ24に配置された被係合体24e
に対するキャリッジ1側の係合突起1aの当接が解か
れ、スライダ24は図示せぬ戻しバネの作用を受けて引
き戻される。これにより、キャップ部材21による記録
ヘッド13のノズル形成面の封止が解除される。
【0042】一方、ワイピング手段11には、例えばゴ
ム素材を短冊状に成形したワイピング部材28と、この
ワイピング部材28を直立状態で支持する支持部材29
が備えられている。このワイピング手段11は、後で詳
細に説明するように、キャリッジ1の移動方向に直交す
るように水平方向に移動し、ワイピング部材28が記録
ヘッド13のノズル形成面に摺接して、ノズル形成面よ
りインクを掻き取るように作用する。
【0043】また、ワイピング手段11を構成する前記
支持部材29には、支持部材29に対して直立するよう
に、一体に成形された被係止部材29aが形成されてい
る。また、前記キャリッジ1の下側面には、前記被係止
部材29aに当接して支持部材29の水平方向への移動
を阻止することができる係止部材1bが形成されてい
る。これら、係止部材1bおよび被係止部材29aによ
って、ワイピング手段11の進出動作(セット状態)を
一時的に阻止する係止手段を構成している。
【0044】なお、図2および図3に示す状態において
は、キャリッジ1に形成された係止部材1bに対して、
支持部材29に形成された被係止部材29aは、係止さ
れない状態を示しているが、後述するようにキャリッジ
モータの制御により、キャリッジ1に形成された係止部
材1bが、図3において支持部材29における被係止部
材29aに重なる状態に位置した場合、前記したセット
状態を阻止するように作用する。
【0045】次に図4および図5は前記した記録装置に
装備された記録用紙の給排紙機構と吸引ポンプとしての
チューブポンプ10、およびワイピング部材28の水平
移動機構に対する駆動力伝達手段の構成を平面図によっ
て示したものである。まず、図4に示す符号31は紙送
りローラを示しており、この紙送りローラ31の一端に
は歯車32が取り付けられ、駆動源としての紙送りモー
タ33の駆動軸上に配置されたピニオン34からアイド
ラ歯車35を介して駆動されるように構成されている。
【0046】また給紙ローラ駆動軸36の一端には歯車
37が取り付けられており、クラッチ機構を構成する移
動歯車38を介して前記歯車32と係合して図示せぬカ
ットシートフィーダに動力を伝達し、記録用紙の給紙
(ローディング)が行われるように構成されている。ク
ラッチ機構を構成する前記移動歯車38は、常時は図示
しないバネにより図4に示すように両歯車32,37か
ら離れた位置を保持し、またホームポジションと対向す
る端部に移動するキャリッジ1に押圧されて軸方向、す
なわち矢印A方向に移動し、前記歯車32,37に介在
して両者の噛み合いが接続されるように構成されてい
る。
【0047】一方、紙送りモータ33の駆動軸に取り付
けられた前記ピニオン34からアイドラ歯車39、およ
び排紙ローラ歯車40を介して排紙ローラ41が回転駆
動されるように構成されており、この排紙ローラ41の
他端に装着された歯車42によって、図5に断面図とし
て示す吸引ポンプとしてのチューブポンプ10等が駆動
されるように構成されている。
【0048】すなわち、図5に示すようにチューブポン
プ10の駆動軸43には、排紙ローラ41の他端に装着
された歯車42からアイドラ歯車44を介して噛み合う
従動歯車45が装着されている。そして、チューブポン
プ10は、前記駆動軸43が支持基板(金属板)46に
軸支された形でアッセンブリされており、チューブポン
プ10の駆動軸43に装着された前記従動歯車45は、
その端部で軸方向に螺着された取り付けビス47によっ
て駆動軸43に取り付けられている。
【0049】なお、前記排紙ローラ41の他端に装着さ
れた歯車42、アイドラ歯車44、およびアイドラ歯車
44に噛み合って駆動軸43を駆動する従動歯車45
は、支持基板46の一側面側に配列され、チューブポン
プ10およびワイピング部材28の進退駆動機構等は、
前記支持基板46の他側面側に装備されている。
【0050】図6および図7は、前記したキャッピング
手段9におけるキャップ部材21の内部空間に負圧を与
えるためのチューブポンプの一例を透視図で示したもの
である。なお、図6はポンプを正転駆動させてポンプ作
用を実行させた状態を示し、また図7はポンプを逆転駆
動させてレリース状態とした場合を示しており、これら
図6および図7は、いずれも図5におけるB−B線より
矢印方向に視た状態で示している。したがって、図5乃
至図7においてはそれぞれ各部に相当する代表部分を同
一符号で示している。
【0051】このチューブポンプ10には、図6および
図7に示されたように可撓性チューブ51の外形を円弧
状に規制するチューブ支持面52を有するポンプフレー
ム53内に、紙送りモータからの動力により回動される
ポンプホイル54が配置されている。このポンプホイル
54には、ポンプホイル54の軸芯方向と外周方向との
間に径方向に勾配を持って形成された一対のローラ支持
溝54a,54bが形成されており、当該支持溝54
a,54bの長手方向に移動可能に、かつ回転可能とな
るようにローラ55a,55bがそれぞれ取り付けられ
ている。
【0052】そして、ポンプフレーム53に形成された
チューブ支持面52と対向する位置には、ポンプフレー
ム53にL字状の係止溝57a,57bが形成されてい
る。そして、これら各係止溝57a,57bには弾性素
材により形成されたガイド部材58a,58bがそれぞ
れ嵌め込まれており、これら各ガイド部材58a,58
bの先端部が、ポンプホイル54の軸芯方向に突出した
状態になされている。
【0053】このようなチューブポンプにおいては、図
6に示すようにポンプホイル24を一方向(矢印C方
向)に回転させることにより、ガイド部材58a,58
bにより、各支持溝54a,54bによって支持された
前記各ローラ55a,55bを支持溝54a,54bの
回転後退方向へ案内するように作用する。すなわち、図
6に示すように、ポンプホイル54の矢印C方向への回
転駆動により、ローラ55a,55bは弾性素材による
ガイド部材58a,58bによって押し戻される作用を
受け、これによって各ローラは、それぞれローラ支持溝
の外周方向に移動して、噛み合わせ状態となりチューブ
51を順次押しつぶす態勢になされる。
【0054】これにより、チューブ内51に負圧を発生
させて前記したキャッピング手段9のキャップ部材21
内に負圧を与えようになされる。そして、記録ヘッドか
ら負圧により強制的にインクを排出させると共に、後述
するように非キャッピング状態においては、キャップ部
材21内に排出されたインクを吸引して、後述する廃液
タンクに送り出すように作用する。
【0055】一方、図7に示すようにポンプホイル54
を逆方向(矢印D方向)に回転させることにより、各ロ
ーラ55a,55bはガイド部材58a,58bによっ
て押し戻される作用を受ける。これによって各ローラ
は、それぞれローラ支持溝の内周方向に移動し、ローラ
はチューブに少しだけ接するレリース状態を保ち、チュ
ーブの貼り付きなどの故障が発生するのが防止できるよ
うに構成されている。
【0056】なお、図6および図7における符号59
a,59bはローラ軸の挿入開口を示しており、前記し
たチューブポンプを組み立てる際に、各ローラ軸を挿入
開口59a,59bに挿入した後に、前記各支持溝54
a,54b内に、それぞれローラを移動させるために利
用される。
【0057】次に図8および図9は、主に前記したワイ
ピング部材28を水平方向に進退させる駆動機構を説明
するものであり、図8はワイピング部材28を記録ヘッ
ドの移動経路から退避させたリセット状態を示し、また
図9はワイピング部材28を記録ヘッドの移動経路に進
出させたセット状態を示している。これら、図8および
図9は、図5における右側方向(チュープポンプ10
側)から透視した状態で示されており、図5、図8およ
び図9における各部に相当する代表部分を同一符号で示
している。
【0058】図5に示されたように、前記駆動軸43と
一体となって回転駆動される回転板61が、前記支持基
板46とチューブポンプ10との間に配置されており、
さらにこの回転板61に対してコイル状の圧縮バネ62
によって圧接されるように配置されたカム部材63が、
前記駆動軸43に対して遊転可能に取り付けられてい
る。すなわち前記回転板61とカム部材63とは、摩擦
クラッチを構成しており、回転板61の回転に引きずら
れてカム部材63が駆動されるように構成されている。
【0059】図8および図9に示すように、カム部材6
3には駆動アーム63aが一体に形成されており、この
駆動アーム63aの端部には水平方向に突出するように
円柱状の駆動ピン63bが形成されている。一方、ワイ
ピング部材28は支持部材29に形成された一対の爪部
29bによって支持部材29の上部に直立状態で取り付
けられている。この支持部材29の上方端部には水平方
向に突出するように円柱状のスライドピン29cが形成
されており、また支持部材29の下方部には溝部29d
が水平方向に形成されている。
【0060】一方、前記したポンプフレーム53の上部
には、ポンプフレームと一体に水平方向に溝部53aが
形成されており、さらにポンプフレーム53に延出して
形成された支持腕部53bの先端部には水平方向に突出
するように円柱状のスライドピン53cが形成されてい
る。
【0061】そして、ポンプフレームの上部に形成され
た溝部53aに、前記支持部材29に形成されたスライ
ドピン29cが係合され、また支持部材29の下方部に
形成された溝部29dに、ポンプフレーム53に一体に
形成されたスライドピン53cが係合されることによ
り、ポンプフレーム53に対して支持部材29は水平方
向に移動できるように支持されている。さらに、カム部
材63に取り付けられた駆動ピン63bは、支持部材2
9に垂直方向に形成された溝孔29e内に入り込んで、
溝孔29e内を摺動することができるように構成されて
いる。
【0062】したがって、前記回転板61とカム部材6
3とによる摩擦クラッチを介して円弧経路をもって駆動
される駆動ピン63bは、支持部材29に垂直方向に形
成された溝孔29e内を摺動し、これにより支持部材2
9を水平方向に移動させるように作用する。
【0063】この実施の形態においては、前記紙送りモ
ータ33の一方向への回転により、チューブポンプ10
はポンプ作用が実行され、この時、摩擦クラッチを介し
たカム部材63は、図9に示すように右回転され、結果
としてワイピング部材28は記録ヘッド13の移動経路
に進出したセット状態となされる。そして、記録ヘッド
の主走査方向の移動に伴い、そのノズル形成面を払拭す
ることができるようになされる。また、前記紙送りモー
タ33の他方向への回転により、チューブポンプ10は
レリース状態とされ、この時、摩擦クラッチを介したカ
ム部材63は、図8に示すように左回転され、結果とし
てワイピング部材28は記録ヘッド13の移動経路から
退避したリセット状態となされる。
【0064】なお、図8に示すように仮想線で示すキャ
リッジ1の下側面に形成された係止部材1bが、前記支
持部材29に形成された被係止部材29aの水平移動経
路に位置している場合においては、ワイピング部材28
の進出動作(セット状態)が阻止されるようになされ
る。
【0065】図10は、前記した構成の記録装置に搭載
された制御回路の例を示している。なお、図10におい
ては、すでに説明した各部に相当する部分を同一符号で
示している。図10に示す符号71は印刷制御手段であ
り、この印刷制御手段71はホストコンピュータからの
印刷データに基づいてビットマップデータを生成し、こ
のデータに基づいてヘッド駆動手段72により駆動信号
を発生させて、キャリッジ1に搭載された記録ヘッド1
3からインク滴を吐出させる機能を備えている。前記ヘ
ッド駆動手段72は、印刷データに基づく駆動信号の他
に、フラッシング制御手段73からのフラッシング指令
信号を受けてフラッシング操作のための駆動信号を記録
ヘッド13に出力するようにも構成されている。
【0066】符号74はクリーニング制御手段であり、
このクリーニング制御手段74は、例えば装置の操作パ
ネル等に配置されたクリーニング指令スイッチ75のオ
ン操作を受けたクリーニング指令検知手段76からの指
令信号により、クリーニング動作を実行させる機能を備
えている。この場合、ホストコンピュータからのクリー
ニングシーケンスプログラムを取り込むクリーニングシ
ーケンス制御手段77よりシーケンス制御信号を受け
て、ポンプ駆動手段78を制御し、前記した紙送りモー
タ33を駆動させてチューブポンプ10等を駆動させる
機能を備えている。
【0067】なお、チューブポンプ10の排出側は、廃
液タンク80に接続されており、この廃液タンク80に
おいて、クリーニング動作等に伴うインク廃液が貯留さ
れるようになされる。一方、前記クリーニングシーケン
ス制御手段77からはキャリッジモータ制御手段79に
も制御信号が送出されるように構成されており、これに
より前記したキャリッジモータ2の駆動制御がなされ
る。
【0068】次に、以上のように構成されたインクジェ
ット式記録装置によってなされる記録ヘッドのクリーニ
ングシーケンスについて、図11に示したフローチャー
トに基づいて説明する。なお、以下に説明するクリーニ
ングシーケンスは、図10に示したクリーニングシーケ
ンス制御手段77に格納された制御プログラムに基づい
て、クリーニングシーケンス制御手段77より、主にク
リーニング制御手段74およびキャリッジモータ制御手
段79に対して制御信号を供給することにより実行され
る。
【0069】例えば、ユーザが図10に示すクリーニン
グ指令スイッチ75をオン操作すると、クリーニング指
令検知手段76が動作し、クリーニング制御手段74に
指令信号が送出される。そして、クリーニング制御手段
74はクリーニングシーケンス制御手段77に指令信号
を送出することによりクリーニング動作が開始される。
クリーニング動作の開始により、ステップS11に示す
ようにキャリッジはホームポジション以外の所定位置に
移動される。
【0070】これは、キャリッジ1の下側面に形成され
た係止部材1bが、前記支持部材29に形成された被係
止部材29aの水平移動経路に位置するように、キャリ
ッジモータ制御手段79よりキャリッジモータ2に対し
て指令信号を送出することにより実行される。この動作
により、ワイピング部材28の進出動作(セット状態)
が一時的に阻止されるようになされる。
【0071】続いてステップS12に示すように、ポン
プ噛み合わせの駆動動作が実行される。これは、ポンプ
駆動手段78より出力される制御信号が、前記した紙送
りモータ33を駆動し、このモータ33の駆動により、
図4に示したギヤ列を介してチューブポンプ10に一時
的に駆動力を与えることにより実行される。これによ
り、図6に示したようにポンプホイル54はC方向に回
転駆動され、チューブポンプ10は、ポンプ機能をスタ
ンバイ状態に移行させる。
【0072】この時、前記した摩擦クラッチを介してワ
イピング部材28は、記録ヘッドの移動経路に進出しよ
うとするが、ワイピング部材28の支持部材29に形成
された前記被係止部材29aが、キャリッジ1の下側面
に形成された係止部材1bに当接するため、その進出は
阻止される。このように、ワイピング部材28の進出動
作を阻止することにより、前回のワイピング動作におい
てノズル形成面から掻き取ったインク廃液を、ワイピン
グ部材28から飛散させる問題を回避するようになされ
る。
【0073】続いて、ステップS13に示すようにキャ
リッジ1をホームポジションに移動させる操作が実行さ
れる。これにより、キャッピング手段9を構成するキャ
ップ部材21により記録ヘッド13のノズル形成面13
aが封止される。この状態において、ステップS14に
示すように吸引ポンプとしての前記チューブポンプ10
が駆動される。この場合、ポンプ10の駆動動作の初期
において、前記摩擦クラッチを介してワイピング部材2
8はセット状態になされる。続いてすでに噛み合わせ状
態となされたチューブポンプ10の吸引動作がなされ、
記録ヘッド13よりインクの吸引がなされる。
【0074】この場合、前記紙送りモータ33は、好ま
しくはパルス数によって速度制御されるいわゆるパルス
モータが使用されている。そして、ワイピング部材28
が記録ヘッド13の移動経路に進出してワイパセット状
態とされる区間においては、前記モータ33に与える駆
動パルスの周期を長くすることで、モータ33の駆動速
度を比較的遅くなるように制御される(低速駆動)。こ
の時の図5に示したチューブポンプ10の駆動軸43に
おける回転数は、0.4〜0.1(rev/sec)に
制御される。
【0075】したがって、ワイピング部材28が記録ヘ
ッド13の移動経路に進出してワイパセット状態とされ
る場合のワイピング部材28の移動速度は、比較的低速
度に制御されることになる。これにより、ワイピング部
材21によって、記録ヘッドノズル形成面から掻き取っ
たインクの飛散を効果的に防止することができる。そし
て、ワイピング部材28がセット状態となされた後に
は、チューブポンプ10の駆動軸43における回転数
は、2〜4(rev/sec)となるように制御され
る。これにより、高速度でインクの吸引動作が実行され
る。
【0076】前記したインクの吸引動作が実行された
後、ステップS15に示すようにキャリッジ1は印字領
域側に移動され、記録ヘッドのノズル形成面はセット状
態にある前記ワイピング部材28によって払拭され、ノ
ズル形成面に付着しているインクがワイピング部材28
によって掻き取られる。そして、記録ヘッドがワイピン
グ終了位置へ移動したステップS15に続く、ステップ
S16において、空吸引動作が実行される。
【0077】このステップS16における空吸引動作お
いては、前記チューブポンプ10が再び駆動されること
で、キャッピング手段9内のインクは、チューブポンプ
10を介して廃液タンク80に排出される。ここで、前
記したステップS16を実行するにあたっては、紙送り
モータ33は高速駆動され、空吸引ステップは短時間に
実行されるように配慮されている。
【0078】前記した空吸引ステップに続くステップS
17においては、紙送りモータ33はポンプ駆動手段7
8からの制御信号により今までとは逆回転され、これに
よりチューブポンプ10を構成する前記ローラ55a,
55bは可撓性のチューブの押しつぶした態勢を解除し
たレリース状態とされ、同時に記録ヘッドの移動経路に
進出してセット状態とされていたワイピング部材28
は、記録ヘッドの移動経路から後退してリセット状態と
される。
【0079】このステップS17を実行させるに際して
も、前記したワイピング部材のセッドを実行させる場合
と同様に、紙送りモータ33に与える駆動パルスの周期
を長くすることで、モータ33の駆動速度を比較的遅く
なるように制御させる。これにより、リセット状態に移
行する場合のワイピング部材28より飛散されるインク
量を可及的に低減させることができる。
【0080】続いて、キャリッジモータ制御手段79よ
り、キャリッジモータ2に制御信号が与えられ、キャリ
ッジモータ2の駆動により、ステップS18に示すよう
に記録ヘッドはキャッピング手段が配置されたホームポ
ジションに移動する。これにより、記録ヘッドのノズル
形成面はキャッピング手段9により封止され、この状態
でクリーニング動作が終了する。
【0081】なお、以上説明した実施の形態において
は、ワイピング部材がセット状態に移行するのを一時的
に阻止する係止手段を、ワイピング手段11を構成する
前記支持部材29に形成された被係止部材29aと、キ
ャリッジ1の下側面に形成された係止部材1bとの組み
合わせにより構成している。しかしながら、前記被係止
部材29aおよび係止部材1bを除き、例えば図8に示
された状態のように、ワイピング部材28の端面を、キ
ャリッジに搭載された記録ヘッド13の側面に当接させ
ることで、ワイピング手段28の進出動作(セット動
作)を一時的に阻止する係止手段を構成することができ
る。この様な構成においても、前記と同様の作用効果を
得ることができる。
【0082】
【発明の効果】以上の説明で明らかなとおり、本発明に
かかるインクジェット式記録装置によると、キャリッジ
をワイピング手段の進出位置に移動させることで、ワイ
ピング手段の進出動作を一時的に阻止する係止手段を備
えたので、係止動作をキャッピング手段に頼る必要がな
く、キャッピング手段は、ワイピング手段のセット位置
への進出を阻止する機能を考慮する必要がなくなる。こ
れにより、キャッピング手段の外形形状の設計上の自由
度を増大させることができ、キャッピング手段の小型化
および成形コストの低減に寄与することができる。
【0083】これに加えて、本発明にかかるワイピング
手段の駆動制御方法を採用した場合においては、ワイピ
ング手段を記録ヘッドの移動経路に対して進出させる場
合、および移動経路から退避させる場合の駆動源の駆動
速度が、吸引ポンプを駆動する場合の駆動源の駆動速度
より低速度となるように制御されるので、ワイピング手
段のセットおよびリセット動作に際して、ワイピング手
段からインクを飛散させる度合いを遥かに軽減させるこ
とができる。これにより、長期にわたり印刷動作の信頼
性を確保することが可能なインクジェット式記録装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたインクジェット式記録装置
の基本構成を示した斜視図である。
【図2】前記した記録装置に搭載された主にキャッピン
グ手段およびワイピング手段の構成と、キャリッジの関
係を示した上面図である。
【図3】同じく側面図である。
【図4】記録用紙の給排紙機構と、吸引ポンプ等に対し
て駆動力を伝達する伝達手段の構成を示した平面図であ
る。
【図5】図4に示す伝達手段を介して得た駆動力により
駆動される主に吸引ポンプの構成を示した断面図であ
る。
【図6】図5における切断線B−Bより矢印方向に視た
吸引ポンプの駆動状態を示す断面図である。
【図7】同じく吸引ポンプのレリース状態を示した断面
図である。
【図8】ワイピング部材のリセット状態を示した透視図
である。
【図9】ワイピング部材のセット状態を示した透視図で
ある。
【図10】本発明にかかるワイピング手段の駆動制御方
法を実行する制御回路の例を示したブロック図である。
【図11】図10に示した制御回路によってなされるク
リーニング動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 キャリッジ 1b 係止部材 2 キャリッジモータ 6 記録用紙 7 ブラックインクカートリッジ 8 カラーインクカートリッジ 9 キャッピング手段 10 吸引ポンプ(チューブポンプ) 11 ワイピング手段 21 キャップ部材 22 キャップホルダ 24 スライダ 28 ワイピング部材 29 支持部材 29a 被係止部材 29e 溝孔 33 紙送りモータ(駆動源) 43 ポンプ駆動軸 51 チューブ 52 チューブ支持面 53 ポンプフレーム 54 ポンプホイル 54a,54b ローラ支持溝 55a,55b ローラ 63 カム部材(摩擦クラッチ) 63a 駆動アーム 63b 駆動ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 優 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA14 EA16 EA23 EA24 EC11 EC12 EC22 EC23 EC24 EC31 EC34 EC57 FA10 HA56 JA02 JA04 JA10 JA13 JA17 JB04 JB08 JB10 JC08 JC20

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復移動可能なキャリッジに装填され、
    印刷デ−タに対応してインク滴を吐出するインクジェッ
    ト式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封
    止すると共に、吸引ポンプからの負圧を受けて前記記録
    ヘッドからインクを吸引排出するキャッピング手段と、
    前記記録ヘッドの移動経路に進退して必要に応じて記録
    ヘッドのノズル形成面を払拭することができるワイピン
    グ手段とを具備したインクジェット式記録装置であっ
    て、 前記キャリッジをワイピング手段の進出位置に移動させ
    ることで、前記ワイピング手段の進出動作を一時的に阻
    止する係止手段を備えたことを特徴とするインクジェッ
    ト式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記ワイピング手段の進退駆動動作と、
    前記吸引ポンプの駆動動作とが、共通の駆動源によって
    実行されるように構成した請求項1に記載のインクジェ
    ット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記ワイピング手段を記録ヘッドの移動
    経路に進出させる場合、および移動経路から退避させる
    場合の前記駆動源の駆動速度が、前記キャッピング手段
    に負圧を与えるために吸引ポンプを駆動する場合の駆動
    源の駆動速度よりも低速度となるように制御する制御手
    段を備えてなる請求項2に記載のインクジェット式記録
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ワイピング手段には、前記駆動源か
    らの駆動力を伝達する摩擦クラッチと、前記摩擦クラッ
    チにより伝達された駆動力を往復運動に変換する駆動ア
    ームが具備され、前記駆動アームの作動によりワイピン
    グ部材を記録ヘッドの移動経路に対して進退させるよう
    に構成された請求項2または請求項3に記載のインクジ
    ェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記吸引ポンプは、可撓性チューブの外
    形を円弧状に規制するチューブ支持面を備えたポンプフ
    レームと、前記駆動源からの駆動力により回転するポン
    プホイルと、前記ポンプホイルの軸芯方向と外周方向と
    の間で移動可能に、且つ回転可能に配置されたローラと
    が具備され、前記ローラによって可撓性チューブを加圧
    変形させて圧力を発生させるチューブポンプにより構成
    されてなる請求項2または請求項3に記載のインクジェ
    ット式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記吸引ポンプに吸引作用を与える回転
    方向において、前記ワイピング手段が記録ヘッドの移動
    経路に進出してセット状態になされ、また吸引ポンプが
    レリース状態となる回転方向において、前記ワイピング
    手段が記録ヘッドの移動経路から退避してリセット状態
    になされるように構成した請求項1乃至請求項5のいず
    れかに記載のインクジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 前記ワイピング手段には、記録ヘッドの
    ノズル形成面に摺接する弾性素材により形成されたワイ
    ピング部材と、このワイピング部材を支持して、ワイピ
    ング部材を記録ヘッドの移動経路に進退するように駆動
    させる支持部材が具備され、前記支持部材の一部が、前
    記キャリッジの一部に当接することで、ワイピング手段
    の進出動作を一時的に阻止する前記係止手段を構成して
    なる請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のインクジ
    ェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 前記支持部材に突出するように被係止部
    材が形成され、前記被係止部材が前記キャリッジに突出
    して形成された係止部材に当接することで、ワイピング
    手段の進出動作を一時的に阻止する前記係止手段を構成
    してなる請求項7に記載のインクジェット式記録装置。
  9. 【請求項9】 前記ワイピング手段には、記録ヘッドの
    ノズル形成面に摺接する弾性素材により形成されたワイ
    ピング部材と、このワイピング部材を支持して、ワイピ
    ング部材を記録ヘッドの移動路に進退するように駆動さ
    せる支持部材が具備され、前記ワイピング部材の端面
    が、前記キャリッジに搭載された記録ヘッドの側面に当
    接することで、ワイピング手段の進出動作を一時的に阻
    止する前記係止手段を構成してなる請求項1乃至請求項
    6のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  10. 【請求項10】 往復移動可能なキャリッジに装填さ
    れ、印刷デ−タに対応してインク滴を吐出するインクジ
    ェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面
    を封止すると共に、吸引ポンプからの負圧を受けて前記
    記録ヘッドからインクを吸引排出するキャッピング手段
    と、前記記録ヘッドの移動経路に進退して必要に応じて
    記録ヘッドのノズル形成面を払拭することができるワイ
    ピング手段と、前記吸引ポンプの駆動動作およびワイピ
    ング手段の進退動作を実行する共通の駆動源とを具備し
    たインクジェット式記録装置におけるワイピング手段の
    駆動制御方法であって、 前記キャリッジをワイピング手段の進出位置に移動させ
    るキャリッジ移動ステップと、 前記キャリッジにより、ワイピング手段の進出動作を阻
    止した状態で、前記駆動源からの駆動力を受けて吸引ポ
    ンプのポンプ機能をスタンバイ状態に移行させるスタン
    バイステップと、 前記キャリッジをホームポジションに移動させて、前記
    キャッピング手段によってノズル形成面を封止するキャ
    ッピングステップと、 前記駆動源からの駆動力を受けてワイピング手段を記録
    ヘッドの移動経路に進出させてセット状態にすると共
    に、前記吸引ポンプからの負圧により前記記録ヘッドか
    らインクを吸引排出させるインク吸引ステップと、 前記キャッピング手段による記録ヘッドのノズル形成面
    の封止を解いて、キャリッジを移動させることにより、
    セット状態の前記ワイピング手段によって記録ヘッドの
    ノズル形成面を払拭するワイピングステップと、 前記駆動源の動力を受けてワイピング手段を記録ヘッド
    の移動経路から退避させるワイパリセットステップとを
    順次実行させるようになされたインクジェット式記録装
    置におけるワイピング手段の駆動制御方法。
  11. 【請求項11】前記ワイピング手段をセット状態にする
    ステップおよびワイピング手段をリセット状態にするス
    テップにおける前記駆動源の駆動速度が、記録ヘッドか
    らインクを吸引排出させるステップを実行する場合にお
    ける駆動源の駆動速度よりも低速度となるように制御さ
    れる請求項10に記載のインクジェット式記録装置にお
    けるワイピング手段の駆動制御方法。
  12. 【請求項12】 前記ワイピングステップとワイパリセ
    ットステップとの間に、前記吸引ポンプを駆動すること
    で、キャッピング手段内のインクをキャッピング手段内
    から排出させる空吸引ステップを実行するようになさ
    れ、前記ワイピング手段をセット状態にするステップお
    よびワイピング手段をリセット状態にするステップにお
    ける前記駆動源の駆動速度が、前記インク吸引ステップ
    および空吸引ステップを実行する場合における駆動源の
    駆動速度よりも低速度となるように制御するようになさ
    れた請求項10に記載のインクジェット式記録装置にお
    けるワイピング手段の駆動制御方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007090772A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Seiko Epson Corp 液体噴射装置におけるメンテナンス装置及び液体噴射装置
JP2007090771A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Seiko Epson Corp 液体噴射装置におけるクリーニング装置及び液体噴射装置
CN110406261A (zh) * 2019-07-31 2019-11-05 湖南长城信息金融设备有限责任公司 墨盒喷头自动密封旋转清洁装置

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