JPH11115199A - インクジェット式記録装置におけるクリーニング制御装置およびクリーニング制御方法 - Google Patents

インクジェット式記録装置におけるクリーニング制御装置およびクリーニング制御方法

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JPH11115199A
JPH11115199A JP28547697A JP28547697A JPH11115199A JP H11115199 A JPH11115199 A JP H11115199A JP 28547697 A JP28547697 A JP 28547697A JP 28547697 A JP28547697 A JP 28547697A JP H11115199 A JPH11115199 A JP H11115199A
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JP
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recording head
cleaning
cleaning member
recording
ink
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Application number
JP28547697A
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English (en)
Inventor
Nobuhito Takahashi
宣仁 高橋
Shigenori Fukazawa
茂則 深澤
Masahiro Nakamura
正弘 中村
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドのクリーニング動作中における動
作電源のオフ状態を記憶し、電源再投入時において記録
ヘッドよりインクを装置内に飛散させて汚染させる問題
を回避すること。 【解決手段】 クリーニング部材が記録ヘッドの移動経
路上に侵入状態か退避状態かを示す識別フラグが不揮発
性メモリに保持されており、装置への電源投入時におい
て、最初のステップS41において、そのフラグがセッ
ト状態であるか否かが判定される。クリーニングフラグ
がセット状態、すなわちクリーニング部材が記録ヘッド
の移動経路上に侵入状態であると認識した場合には、ス
テップS42に移行してポンプモータの駆動により、ク
リーニング部材を記録ヘッドの移動経路上から退避駆動
されるシーケンスが実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用紙の幅方向
に移動する記録ヘッドを有し、印刷データに基づいてイ
ンク滴を記録用紙に吐出して画像を印刷するインクジェ
ット式記録装置に関し、より詳細には記録ヘッドのクリ
ーニング中に装置の動作電源がオフされた場合におい
て、再度装置への動作電源がオンされた場合に生ずるイ
ンクの飛散による装置の汚染を未然に防止し得るように
したインクジェット式記録装置におけるクリーニング制
御装置およびクリーニング制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータの発達によりグ
ラフィック処理が比較的簡単に実行できるようになった
ため、ディスプレイに表示される例えばカラー画像のハ
ードコピーを高品質で出力できる記録装置が求められて
いる。
【0003】このような要求に応えるためにインクジェ
ット記録ヘッドを搭載した記録装置が提供されている。
このインクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が比較
的小さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できる
ため、カラー印刷を含めた多くの印刷に使用されてい
る。
【0004】このようなインクジェット式記録装置は、
インク貯蔵手段からのインクの供給を受けるインクジェ
ット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対して相
対的に移動させる紙送り手段を備え、印字信号に応じて
記録ヘッドを移動させながら記録用紙にインク滴を吐出
させてドットを形成することで記録が行われる。
【0005】このようにインクという液体を扱う関係
上、記録ヘッドへのインクの充填や、またインク溶媒の
揮散による目詰まりを防止するために、記録ヘッドから
インクを強制的に吸引排出させる処理や、また印字デー
タに関係がない駆動信号を供給してヘッドのノズル開口
からインク滴を吐出させる操作が行われている。
【0006】記録ヘッドの目詰まり解消のために行うイ
ンクの強制的な排出処理は、通常クリーニング操作と呼
ばれ、長時間の休止後に印刷を再開する場合や、またユ
ーザが記録ヘッドの目詰まりを解消するためにクリーニ
ングスイッチを押下した場合に、記録ヘッドをキャッピ
ング手段により封止して負圧を作用させてインク滴を排
出させ、その後にゴムなどの弾性板からなるクリーニン
グ部材によりワイピング操作が伴う処理である。
【0007】また、記録ヘッドに駆動信号を印加してイ
ンク滴を吐出させる操作は、通常フラッシング操作と呼
ばれ、クリーニング操作時にワイピング等でヘッドのノ
ズル開口近傍の不揃いのメニスカスを回復させたり、ま
た印刷中にインク滴の吐出が少ないノズル開口の目詰ま
りを防止する目的で一定周期ごとに実行させる操作であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うな記録ヘッドのクリーニング機能を備えたインクジェ
ット式記録装置においては、特に記録ヘッドのクリーニ
ング動作中において、人為的にまたは停電等により装置
への動作電源がオフされる場合が有り得る。
【0009】このような場合においては記録ヘッドより
吸引されたインクがヘッド面に多量に付着した状態にあ
り、この状態において、装置へ動作電源が再投入される
と、記録ヘッドを搭載したキャリッジがホームシークを
実行するために、ホームポジションから外へ移動する動
作が行われる。
【0010】この時、ゴムなどの弾性板からなるクリー
ニング部材がヘッド移動経路上に位置すると、ヘッド面
に多量のインクが付着した状態でヘッド面がワイピング
されるため、ヘッド面に付着したインクが飛び散り、こ
の結果飛散したインクにより機器内部を汚染させるとい
う問題が発生する。
【0011】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、機器の動作電源の再投入時において、
前記したようなインク飛散を発生させるような現象を解
消し、無闇に記録装置の内部を汚染させるなどの問題を
解決したインクジェット式記録装置におけるクリーニン
グ制御装置およびクリーニング制御方法を提供すること
を目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装
置におけるクリーニング制御装置は、キャリッジ上に往
復移動可能となるように装填され、印刷データに対応し
てインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、
前記記録ヘッドを封止すると共に、吸引ポンプからの負
圧を受けて記録ヘッドからインクを吸引するためのキャ
ッピング手段と、前記記録ヘッドの移動経路上に進退可
能となるように配置され、記録ヘッドの移動経路上に進
入した状態において記録ヘッドのノズル開口面をワイピ
ングするクリーニング部材と、装置への動作電源投入時
において、前記クリーニング部材が記録ヘッドの移動経
路上に侵入状態か退避状態かを判定する判定手段と、前
記判定手段において、クリーニング部材が記録ヘッドの
移動経路上に侵入状態であると判定した場合において、
クリーニング部材を記録ヘッドの移動経路上から退避さ
せるクリーニング部材駆動手段とが具備される。
【0013】この場合、好ましい実施の形態において
は、前記吸引ポンプと前記クリーニング部材駆動手段と
の駆動源が共用され、吸引ポンプとクリーニング部材駆
動手段への動力の伝達を切り換える動力切替え機構がさ
らに具備される。
【0014】そして、前記駆動源の回転方向に応じてク
リーニング部材駆動手段によって移動されるクリーニン
グ部材の位置を、記録ヘッドの移動経路上への侵入状態
および退避状態とに切り換えるように構成される。
【0015】また、前記した目的を達成するためになさ
れた本発明にかかるインクジェット式記録装置における
クリーニング制御方法は、キャリッジ上に往復移動可能
となるように装填され、印刷データに対応してインク滴
を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘ
ッドを封止すると共に、吸引ポンプからの負圧を受けて
記録ヘッドからインクを吸引するためのキャッピング手
段と、クリーニング部材駆動手段によって前記記録ヘッ
ドの移動経路上に進退可能となるように配置され、記録
ヘッドの移動経路上に進入した状態において記録ヘッド
のノズル開口面をワイピングするクリーニング部材とが
具備されたインクジェット式記録装置におけるクリーニ
ング制御方法であって、前記クリーニング部材が記録ヘ
ッドの移動経路上に侵入状態か退避状態かを示す識別フ
ラグが保持され、装置への動作電源の投入時において、
前記識別フラグよりクリーニング部材が記録ヘッドの移
動経路上に侵入状態であるか否かを判定する判定ステッ
プと、前記判定ステップにおいて、識別フラグの状態が
記録ヘッドの移動経路上にクリーニング部材が侵入状態
であることを示すセット状態であると判定された場合に
は、前記クリーニング部材駆動手段を駆動させてクリー
ニング部材を記録ヘッドの移動経路上から退避させる駆
動ステップとが実行される。
【0016】そしてこの場合、好ましくは記録用紙が排
出されているか否かを判定し、記録用紙が排出されてい
ないと判断した場合において、記録用紙を排出する用紙
排出動作を経た後に前記識別フラグをセットするステッ
プが設けられる。
【0017】このようになされたクリーニング制御装置
およびクリーニング制御方法によると、記録ヘッドのク
リーニング動作中であるか否かに応じて、機器を制御す
る制御マイコンにおいて識別フラグを保持するように構
成されており、記録ヘッドのクリーニング動作中におい
て機器の動作電源がオフされた場合においては、前記フ
ラグがセット状態で保持される。
【0018】この場合、再び機器の動作電源がオンされ
るとフラグの状態が判定され、フラグがセット状態であ
る場合にはクリーニング部材駆動手段を駆動させてクリ
ーニング部材を記録ヘッドの移動経路上から退避させる
ように作用させる。
【0019】そして、クリーニング部材の退避動作の後
にキャリッジがホームシークを実行するように動作する
ので、ヘッド面に多量のインクが付着した状態でヘッド
がクリーニング部材が当接するという問題を回避するこ
とができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインクジッ
ト式記録装置について、図に示す実施の形態に基づいて
説明する。
【0021】図1は本発明が適用されたインクジェット
式記録装置において、ヘッドクリーニングを実行する状
態を示したものであり、また図2はキャッピング手段に
よってヘッドから強制的にインクを排出処理させる状態
を示したものである。
【0022】符号1はキャリッジであり、このキャリッ
ジ1はガイドロッド2に案内されてプラテン(用紙ガイ
ド板)3に対向して平行に移動するように構成されてい
る。そしてキャリッジ1は後述するキャリッジモータに
より駆動されるタイミングベルト(図示せず)の一部に
結合されて、ガイドロッド2に沿って往復移動されるよ
うに構成されている。
【0023】プラテン3の上面に配置された記録媒体と
しての用紙4に対向するように、2つの記録ヘッド5,
6がキャリッジ1に搭載されており、それぞれの記録ヘ
ッド5,6に対してインクが導入され、印刷データに対
応してプラテン3上の記録用紙4にインク滴を吐出して
印刷することができるように構成されている。
【0024】キャッピング手段としてのキャッピング装
置7は、記録装置の非印刷領域に配置されており、一方
の記録ヘッド5を封止するキャップ部材8と、他方の記
録ヘッド6を封止するキャップ部材9が上スライダ10
A上に搭載されている。
【0025】この上スライダ10Aはフレーム11に対
してレバー12を介して円弧状軌跡をもって立ち上げが
可能となるように取り付けられた下スライダ10B上
に、いわゆる首振り可能となるように取り付けられてい
る。これによりキャップ部材8,9が記録ヘッド5,6
に対して下方向からそれぞれ平行に当接できるように構
成されている。
【0026】そして、図2に示すようにキャリッジ1が
キャッピング装置7の直上に移動した際、キャリッジ1
に配置された係合体1aが下スライダ10Bの一部に取
り付けられた係合部10aに当接することで、下スライ
ダ10Bはレバー12を介して立ち上がり、上スライダ
10A上に搭載されたキャップ部材8,9がキャリッジ
1に配置された各記録ヘッド5,6を封止することがで
きるように構成されている。
【0027】図3にも詳細に示したとおり、前記キャッ
ピング装置7に配置されたキャップ部材8,9は、それ
ぞれ記録ヘッド5,6のノズル開口面を1つの空間で封
止できるサイズに形成されており、これら各キャップ部
材8,9に囲まれた内部空間はインク吸引口13,14
に接続されている。そして、吸引口13,14には後述
するチューブが接続されて、非印字時には記録ヘッド
5,6のノズル開口を封止し、またクリーニング指令を
受けた場合にはそれぞれ吸引ポンプとしてのポンプユニ
ット15による負圧が適宜印加され、記録ヘッド5,6
からインクを強制的に排出させることができるように構
成されている。
【0028】またキャップ部材8,9の下底部にはチュ
ーブ16,17の一端が接続されており、これら各チュ
ーブ16,17の他端は弁部材18の大気開放口19,
20に連通されている。
【0029】キャップ部材8,9が記録ヘッド5,6を
封止できる位置まで移動したとき、弁部材18が位置す
る領域には、バネ21により弁部材18側に常時付勢さ
れて弁部材18に弾接する弁体22が配置されており、
大気開放口19,20と弁部材18とによって大気開放
バルブV1,V2を形成している。
【0030】また、図1に示すようにキャッピング装置
7に隣接する印字領域側には、キャリッジ1の移動に伴
ってキャリッジ1に搭載された前記記録ヘッド5,6の
ノズル開口面をワイピングする例えばゴム性のクリーニ
ング部材23が樹立されている。
【0031】ヘッドクリーニング時において、前記記録
ヘッド5,6はこのクリーニング部材23により、その
インク吸引前においてノズルプレートに付着している塵
埃や紙粉などが除去され、またインク吸引後においてノ
ズルプレートに付着しているインクが払拭される。
【0032】このクリーニング部材23は、クリーニン
グ部材駆動ユニットにより記録ヘッド5,6の移動経路
上のワイピング位置に対して侵入または退避できるよう
に構成されている。図4はクリーニング部材駆動ユニッ
ト50を具備させたポンプユニット15の構成を分解斜
視図によって示したものである。
【0033】まず、ポンプユニット15は、その両外側
にそれぞれ円筒部15a,15bが形成されたポンプフ
レーム15cを具備しており、この円筒部15a,15
bにはそれぞれポンプホイル15d,15eが、駆動源
としての後述する給紙モータ(以下ASFモータと称呼
する)の駆動力を得て、正転および逆転可能となるよう
に配置されている。
【0034】各ポンプホイル15d,15eには、一端
が中心方向に、他端が外周方向に向けて伸びる2本の軸
孔15fがそれぞれ設けられていて、ポンプホイル15
d,15eの回転方向に応じてこれらの軸孔15fに軸
支されたローラ15gを、中心方向に片寄らせるか、ま
たは外周方向に片寄らせるかできるように構成されてい
る。そしてローラ15gによりチューブ15hを円筒部
15a,15bとの間で加圧してしごく作用を行うポン
プ作用と、チューブ15hを加圧しないレリース作用と
を行わせるように構成されている。
【0035】なお、前記各チューブ15hの一端は、前
記したキャッピング装置7のインク吸引口13,14に
それぞれ接続されていて、クリーニング指令を受けた場
合においてポンプユニット15の駆動による負圧が、キ
ャップ部材8,9によって囲まれた内部空間に印加され
るように構成されている。
【0036】またクリーニング部材駆動ユニット50
は、ポンプホイル15dの回転軸にクラッチ板50aを
介してクリーナカム50bが遊嵌されており、圧縮バネ
50cによってクリーナカム50bがクラッチ板50a
に圧接されるように構成されている。
【0037】そして、上部にクリーニング部材23が樹
立されたスライドレバー50eがフレーム50dに対し
て水平方向に摺動できるように取り付けられており、こ
のスライドレバー50eの一部に前記クリーナカム50
bが係合されている。
【0038】前記クリーナカム50bは、ポンプホイル
15dの一方向の回転によりクラッチ板50aを介して
同方向に引きずられ、前記スライドレバー50eを一方
の水平方向に移動させるように作用する。またクリーナ
カム50bは、ポンプホイル15dの他方向の回転によ
りクラッチ板50aを介して他方向に引きずられ、前記
スライドレバー50eを他方の水平方向に移動させるよ
うに作用する。
【0039】従って、スライドレバー50eの上部に取
り付けられた前記クリーニング部材23は、ポンプユニ
ット15を駆動するASFモータの正転および逆転駆動
により、記録ヘッド5,6の移動経路上のワイピング位
置に対して侵入または退避できるように作用し、クリー
ニング部材23のワイピング位置への侵入状態において
記録ヘッド5,6のノズル面を払拭するようにされる。
【0040】次に図5および図6は、プラテンギャップ
調整手段30の構成を示したものである。前記キャリッ
ジ1を案内するガイドロッド2は、2本のロッド2A,
2Bにより構成されており、このロッド2A,2Bは、
同一方向に偏らせてその両端に設けた偏心ピン31,3
2を介して図示せぬガイドフレームに回動可能に取り付
けられている。そして、後述するギャップ調整機構によ
り同一方向に回動操作されて、支持したキャリッジ1を
プラテン3に対して平行に離間または接近できるように
構成されている。なお、図中符号33は紙送りローラを
示している。
【0041】以下にギャップ調整機構の作用について説
明すると、後述する紙送りモータ(以下PFモータと称
呼する)によって回転駆動される軸34に対して、切換
えレバー35が軸方向に移動できるように遊嵌されてい
る。この切換えレバー35には、その中央に太陽歯車3
6が配置されており、この太陽歯車36は軸34方向に
摺動可能に、また回転方向に連結されるように、例えば
軸34の一部が角軸に成されている。
【0042】前記太陽歯車36に常時噛み合う2つの遊
星歯車37,38が切換えレバー35に対して回転可能
に取り付けられており、キャリッジ1の移動により切換
えレバー35が押圧された場合に軸34方向に移動し、
前記PFモータの回転方向に応じて、後述する中間歯車
39に対して、遊星歯車37または38のいずれかが噛
み合うように成されている。
【0043】前記中間歯車39は、2つの遊星歯車3
7,38のそれぞれと選択的に噛み合うように構成さ
れ、後述する扇形歯車41と係脱する変形ジェネバ歯車
部40とによって、遊星歯車37,38の回転量の如何
にかかわりなく一定量回転して、扇形歯車41を一定角
度回転させるように構成されている。
【0044】これに対して、扇形歯車41は、一方のガ
イドロッド2Bと一体的に回転するよう、その軸32の
端部に固定されている。またこれと一体をなす小扇形歯
車42は、両ガイドロッド2A,2B間に配設された扇
形のセクタ歯車43と噛み合っていて、この歯車43を
介して他方のガイドロッド2Aの軸31の端部に固定し
た小扇形歯車44に同一方向の回転を伝えるように構成
されている。
【0045】このように構成されたプラテンギャップ調
整手段30において、カラー専用紙やハガキなどの厚手
の用紙に対して印刷を行う場合に、図示しないパネル上
の例えば操作ボタンを操作すると、図示しないPFモー
タは、図6に示す軸34を反時計方向へ回転させる。
【0046】これに伴い、その軸端に配置された切換え
レバー35は反時計方向に回動し、太陽歯車36と噛み
合う遊星歯車37を介して、中間歯車39が図中矢印方
向に回転する。さらに中間歯車39の変形ジェネバ歯車
部40に噛み合う扇形歯車41をストッパ41aと当接
する位置まで一定量回動させて、これと一体をなす一方
の偏心ピン32を図中時計方向に回動させる。
【0047】これと同時に、扇形歯車41と一体の小扇
形歯車42を介して扇形のセクタ歯車43を図中矢印方
向に回動させて、これと噛み合う他方の小扇形歯車44
を介して他方の偏心ピン31を同一方向に回動させる。
これにより両ガイドロッド2A,2Bによりキャリッジ
1は印字基準面、すなわちプラテン3に対して平行に引
き上げられる。
【0048】なお、薄手の記録用紙に対応させる場合に
は、PFモータを先と逆方向に回転させて図5に示す状
態とすることにより、プラテンギャップPGを狭めるこ
とができることはいうまでもない。
【0049】図7は、前記したASFモータ(給紙モー
タ)、PFモータ(紙送りモータ)、およびキャリッジ
モータによる駆動系統の相関関係をブロック図によって
示したものである。なお図7において実線で結んだ部分
は、それぞれのモータに対して常時機械的に結合伝達さ
れる系統を示しており、破線で結んだ部分は、選択的に
結合伝達される系統を示している。
【0050】ASFモータ61は、動力切替え機構62
を介して図示しない給紙ローラを含むASF機構63を
駆動するように成されている。またASFモータ61
は、動力切替え機構62を介して前記ポンプユニット1
5を駆動するように成されており、またポンプユニット
15を介して図4に示したようにクラッチ板50a等か
ら成るクラッチ機構を介してさらにクリーニング部材駆
動ユニット50を駆動するように構成されている。
【0051】なお前記動力切替え機構62は、その切替
えにより前記ASF機構63およびポンプユニット15
を択一的に駆動するように構成されている。
【0052】次にPFモータ64は、前記した紙送りロ
ーラ33や排紙ローラを駆動し、また図5および図6に
示したように、その中央に太陽歯車36を配置した切換
えレバー35の作用により、プラテンギャップ調整機構
30を駆動できるように構成されている。
【0053】さらにPFモータ64の動力は、紙送りロ
ーラ33に装着された図示しないクラッチ機構を介して
キャリッジロック機構(CRロック機構)65に伝達さ
れるように構成されており、PFモータ64の正転によ
りCRロック解除、また逆転によりCRロックがなされ
るように構成されている。
【0054】次にキャリッジモータ66は、前記したよ
うに図示せぬタイミングベルトを往復駆動し、タイミン
グベルトの一部に結合されたキャリッジ1をガイドロッ
ド2に沿って移動させるように構成されている。そし
て、キャリッジ1を非印字領域に移動させてキャッピン
グ装置7を立ち上げ駆動し、キャッピング装置7によっ
て記録ヘッドを封止するように作用する。この時、前記
CRロック機構構65が働いてヘッドに対しキャッピン
グ装置7が封止状態となるようにロックさせる。以上の
ように構成されたインクジット式記録装置において実行
されるヘッドクリーニングの制御方法について、図8乃
至図10に示す制御フローに基づいて説明する。図8お
よび図9はクリーニング動作シーケンスを示すものであ
り、また図10は記録装置への動作電源を投入(オン)
した時の電源オンシーケンスを示すものである。
【0055】クリーニングシーケンスを示す図8のステ
ップS11においては、最初に給紙動作がされているか
否かが判定される。これは用紙の移動経路上に配置され
た図示せぬセンサによって記録用紙4が存在しているか
否かが検知され、記録用紙4が存在していると判定され
れば、ステップS12においてASFモータ61の駆動
力により記録用紙4が排出され、ステップS13に移行
する。また、ステップS11において記録用紙4が存在
していないと判定されれば、直ちにステップS13に移
行する。
【0056】ステップS13においてはCRロック解除
がなされる。CRロック機構は、前記したとおり紙送り
ローラ軸上に取り付けられていて、キャリッジがホーム
ポジション(HP)にいてPFモータ64を正転させる
と解除されるように構成されている。
【0057】続いてステップS14において、プラテン
ギャップPGが小か否かが判断される。このステップS
14においては、図示せぬ動作マイコンに搭載された不
揮発性メモリ、例えばフラッシュメモリに保有している
ステイタスパラメータよりプラテンギャップPGの状態
を得ることができる。
【0058】そして、ステップS14において、PGが
大である(Yes)と判断されると、ステップS15の
プラテンギャップ切替え動作に移行する。すなわちこの
場合にはPFモータ64を逆転させて、PG遊星歯車3
7,38を回転させる。続いて、図5においてPG切換
え位置にキャリッジCRを移動させる。
【0059】これにより切換えレバー35は、キャリッ
ジ1によって軸34に沿って押圧される。そして、PF
モータ64を正転させることで、遊星歯車38が中間歯
車39に対して噛み合い状態とされる。この状態で印字
待機位置にキャリッジCRを移動させて、PFモータ6
4を正転させることで、PGを小とさせることができ
る。
【0060】すなわち、図5に示すプラテンギャップ調
整手段30において、各ギヤを図6の矢印方向とは逆の
方向に回動させることで、両カイドロッド2A,2Bに
よりキャリッジ1は印字基準面に対して平行に引き下げ
られ、プラテンギャップPGの間隔を狭めることができ
る。こうした状態で、PFモータ64を逆転すること
で、遊星歯車38の中間歯車39に対する噛み合い状態
を解除することができる。
【0061】なお以上のステップS15は、図5および
図6に示したプラテンギャップ調整手段30を動作させ
てプラテンギャップPGを小とする作用を実行するもの
であり、ステップS14においてプラテンギャップが大
ではない(No)と判断された場合には、これらのプロ
セスを経ることなく、次のステップS16にバイパスさ
れる。
【0062】ステップS16においては、クリーニング
状態であることを示すクリーニングフラグ(CLフラ
グ)がセットされる。これは前記した動作マイコンにお
ける不揮発性メモリに対して記録される。そして、ステ
ップS17において動力切換え動作が実行される。これ
は前記したようにASFモータ61は、ポンプユニット
(吸引ポンプ)15の駆動を兼ねており、ヘッドクリー
ニング時にヘッドに対して負圧を印加させるためのポン
プの駆動モードに切り換えるものである。
【0063】このステップS17においてポンプモード
に切り換えられると、図4に示すクラッチ機構50aを
介してクリーニング部材駆動ユニット50が動作し、ク
リーニング部材23が記録ヘッド5,6の移動領域に侵
入する。この状態でステップS18に移行してヘッドの
クリーニングが実行される。
【0064】このクリーニング動作の概略のシーケンス
については、図9に示したとおりである。すなわち、ス
テップS31においては、記録ヘッド5,6を非印字領
域側に移動させて前記クリーニング部材23上を通過さ
せることで、記録ヘッド5,6のノズルプレートに付着
している塵埃や紙粉などを除去するワイピング動作が実
行される。
【0065】この場合、すでにプラテンギャップ調整手
段30を動作させてプラテンギャップPGが小となるよ
うに制御されており、したがってクリーニング部材23
によるヘッド5,6のノズルプレートに対する接触度合
い、すなわち干渉量Aは最適な状態となされている。な
おこのステップS31におけるワイピング動作は、次に
続くキャッピング装置により記録ヘッドからインクを強
制的に吸引させる処理において、キャッピング装置に対
する記録ヘッドの密着性を向上させるためにも実行され
る。
【0066】次いでステップS32において、キャリッ
ジ1をキャッピング位置に移動させて記録ヘッド5,6
からインクの大量吸引動作を開始する。すなわち、記録
ヘッド5,6をキャップ部材8,9により封止し、キャ
ップ部材8,9に連通する大気開放バルブV1,V2を
閉弁した状態で吸引ポンプ15を所定時間だけ、高速駆
動させてキャップ部材8,9に強い負圧を蓄圧させる。
【0067】これにより、記録ヘッド5,6から比較的
大量のインクがキャップ部材8,9に排出される。そし
て、吸引ポンプ15の停止後も記録ヘッド5,6内およ
びキャップ部材8,9内は負圧が残るため、ここで大気
解放バルブV1,V2を開弁すると、キャップ内に急激
に空気が流入し、ヘッドのメニスカスを破壊する場合が
ある。そこで所定時間放置し負圧を解除させる(ステッ
プS33)。
【0068】これに続くステップS34の微速空吸引に
おいては、大気開放バルブV1,V2を開弁した状態で
キャップ内のインクを泡立てずに吸引する。そして、空
気を入れて、その空気をダンパーとして微量吸引を実行
する。これによりステップS35におけるバルブV1,
V2の閉弁により、ヘッド内のインクを静かに吸引する
微量吸引が実行される。
【0069】そして、ステップS36における空吸引モ
ードにおいては、大気開放バルブV1,V2が開弁さ
れ、吸引ポンプ15が駆動されてキャップ部材8,9内
に停滞しているインクが図示せぬ廃インクタンクに排出
される。
【0070】続いてステップS37において、キャリッ
ジ1がクリーニング部材23の方向に移動され、これに
伴いキャップ部材8,9が下降し、記録ヘッド5,6の
ノズルプレートに付着しているインクを払拭するワイピ
ングが実行される。
【0071】以上のようなクリーニング動作が終了後、
図8におけるステップS19に移行し、動力切替えモー
ドとなる。これはステップS17と逆の動作を実行する
ものであり、ポンプの駆動モードからASF機構63を
駆動するASFモードに切り換えられ、クリーニング部
材23は記録ヘッド5,6の移動領域から退避される。
【0072】以上の動作が終了後において、ステップS
20においてクリーニング状態を示すCLフラグをリセ
ットさせて、装置がクリーニング状態以外であることを
前記不揮発性メモリに対して記録する。
【0073】次に図10に基づいて、電源オン時の動作
シーケンスについて説明する。装置に動作電源が投入
(オン)されると、まずステップS41においてクリー
ニングフラグがセット状態であるか否かが判断される。
これは装置の動作電源をオフした時点が図8に示すシー
ケンスにおいて、ステップS16乃至ステップS20の
範中であったか否かを判定するものであり、動作マイコ
ンにおける不揮発性メモリに記録されているフラグの状
態を読み出すことで判定できる。
【0074】ここで、クリーニングフラグがセット状態
である、すなわち装置の電源オフの時点がクリーニング
中であったと判定されると、ステップS42に移行し、
ポンプモータすなわちASFモータ61が正転駆動さ
れ、これがクリーニング部材駆動ユニットに伝達され
て、クリーニング部材23を記録ヘッド5,6の移動領
域から退避させる。こうしてクリーニング部材23が退
避された後にステップS43においてクリーニングフラ
グがリセットされ、ステップS44に移行する。
【0075】また、前記ステップS41において、クリ
ーニングフラグがセット状態ではないと判断されると、
同様にステップS44に移行する。
【0076】ステップS44においては、電源オフ時に
おいてキャリッジロック状態であったキャリッジ1のロ
ックを解除する。この動作は図8において説明したステ
ップS13と同様である。
【0077】そして、ステップS45以降において、キ
ャリッジのホームシークが実行され、まずステップS4
5においてキャリッジがホームポジション(HP)にい
るかどうかが検出される。これはキャリッジに図示せぬ
フラグが付いており、一方このフラグの位置を検出する
図示せぬホームポジションセンサによりキャリッジの位
置検出がなされる。この時、フラグの位置がホームポジ
ションにかかっていない時はオープンであり、フラグの
位置がホームポジションにかかっている時がクローズ
で、記録ヘッド5,6がキャップ部材8,9に封止され
ている状態(HP範囲内)である。
【0078】フラグの位置がホームポジションにかかっ
ていてクローズであると判断された場合には、ステップ
S46において、キャリッジをホームポジション外に移
動させる制御が行われ、ステップS47に移行する。ま
たフラグの位置がホームポジションにかかっておらずオ
ープンであると判断された場合には、そのままステップ
S47に移行する。
【0079】ステップS47においては、キャリッジを
ホームポジション側に若干移動せしめ、ステップS48
において再びステップS45と同様のHP検出がなされ
る。ここでは、オープンと判定されている場合には、ス
テップS47に戻りこれを繰り返す。キャリッジがホー
ムポジションセンサにかかる位置まで進行した時点でホ
ームシークが完了し、ステップS49に移行する。
【0080】ステップS49においては、キャリッジを
ホームポジションセンサから所定ステップ離れたホーム
ポジションに移動し、続いてステップS50において直
前の電源オフ時がクリーニング動作中であったか否かが
判定される。すなわち図8に示すステップS11乃至ス
テップ20の範囲にあったか否かが判定される。
【0081】これも動作マイコンにおける不揮発性メモ
リから読み出すことができる。ここで、クリーニング動
作中であったと判断された場合には、基本的にはクリー
ニングを選択もしくはタイマークリーニングが働いてい
る状態で電源がオフされたものであり、印字不良を解消
させるためにステップS51においてクリーニング動作
が実行される。この時のクリーニング動作は、図9にお
いて説明したものと同様である。
【0082】なお、前記した実施の形態においては、プ
ラテンギャップPGが最小の状態となるように制御した
上で、キャップ部材8,9およびクリーニング部材23
による記録ヘッドのクリーニングを実行するようにして
いるが、プラテンギャップPGが最小の状態以外の適宜
の状態において、ヘッドのクリーニングを実行するよう
に構成させても同一の作用効果を得ることができること
は勿論である。
【0083】
【発明の効果】以上の説明で明らかなとおり、本発明に
かかるクリーニング制御装置およびクリーニング制御方
法においては、クリーニング部材が記録ヘッドの移動経
路上に侵入状態か退避状態かを示す識別フラグが保持さ
れ、装置への動作電源投入時において前記識別フラグが
検出される。そして、識別フラグによってクリーニング
部材がヘッドの移動経路上に侵入状態であると認識した
場合には、これを退避させる動作シーケンスが加えられ
る。
【0084】従って、ヘッドクリーニング中における動
作電源の遮断後、電源再投入時においてクリーニング部
材が記録ヘッドに接触してインクを飛散させるという問
題を回避することが可能であり、インクの飛散による装
置の汚染を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるインクジェット式記録装置
におけるキャッピング手段の構成を示した正面図であ
る。
【図2】図1に示すキャッピング手段によって記録ヘッ
ドをキャッピングした状態を示す正面図である。
【図3】図1および図2に示したキャッピング手段のさ
らに詳細な構成を示した斜視図である。
【図4】図1に示す記録装置に具備されたポンプユニッ
トおよびクリーナ駆動ユニットの構成を示した分解斜視
図である。
【図5】インクジェット式記録装置に採用されるプラテ
ンギャップ調整手段の例を示した側面図である。
【図6】図5に示すプラテンギャップ調整手段におい
て、ギャップを大きく調整した状態を示す側面図であ
る。
【図7】各種駆動モータとこれらにより駆動される各ユ
ニットの関係を示した相関図である。
【図8】本発明にかかるヘッドクリーニング制御方法を
示したフローチャートである。
【図9】図7に示すフローチャートにおけるクリーニン
グ動作ステップの詳細を示したフローチャートである。
【図10】電源オン時の動作シーケンスを示したフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2,2A,2B ガイドロッド 3 プラテン 4 記録用紙 5,6 記録ヘッド 7 キャッピング装置 8,9 キャップ部材 10A 上スライダ 10B 下スライダ 15 ポンプユニット 15c ポンプフレーム 15d,15e ポンプホイル 15h チューブ 23 クリーニング部材 30 プラテンギャップ調整手段 31,32 偏心ピン 33 紙送りローラ 35 切換えレバー 36 太陽歯車 37,38 遊星歯車 50 クリーニング部材駆動ユニット 50a クラッチ板 50b クリーナカム 50e スライドレバー 61 ASFモータ(給紙モータ) 62 動力切替え機構 63 ASF機構 64 PFモータ(紙送りモータ) 65 キャリッジロック機構 66 キャリッジモータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリッジ上に往復移動可能となるよう
    に装填され、印刷データに対応してインク滴を吐出する
    インクジェット式記録ヘッドと、 前記記録ヘッドを封止すると共に、吸引ポンプからの負
    圧を受けて記録ヘッドからインクを吸引するためのキャ
    ッピング手段と、 前記記録ヘッドの移動経路上に進退可能となるように配
    置され、記録ヘッドの移動経路上に進入した状態におい
    て記録ヘッドのノズル開口面をワイピングするクリーニ
    ング部材と、 装置への動作電源投入時において、前記クリーニング部
    材が記録ヘッドの移動経路上に侵入状態か退避状態かを
    判定する判定手段と、 前記判定手段において、クリーニング部材が記録ヘッド
    の移動経路上に侵入状態であると判定した場合におい
    て、クリーニング部材を記録ヘッドの移動経路上から退
    避させるクリーニング部材駆動手段とを具備したことを
    特徴とするインクジェット式記録装置におけるクリーニ
    ング制御装置。
  2. 【請求項2】 前記吸引ポンプと前記クリーニング部材
    駆動手段との駆動源が共用され、吸引ポンプとクリーニ
    ング部材駆動手段への動力の伝達を切り換える動力切替
    え機構をさらに具備したことを特徴とする請求項1に記
    載のインクジェット式記録装置におけるクリーニング制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動源の回転方向に応じてクリーニ
    ング部材駆動手段によって移動されるクリーニング部材
    の位置を、記録ヘッドの移動経路上への侵入状態および
    退避状態とに切り換えるように構成したことを特徴とす
    る請求項2に記載のインクジェット式記録装置における
    クリーニング制御装置。
  4. 【請求項4】 キャリッジ上に往復移動可能となるよう
    に装填され、印刷データに対応してインク滴を吐出する
    インクジェット式記録ヘッドと、 前記記録ヘッドを封止すると共に、吸引ポンプからの負
    圧を受けて記録ヘッドからインクを吸引するためのキャ
    ッピング手段と、 クリーニング部材駆動手段によって前記記録ヘッドの移
    動経路上に進退可能となるように配置され、記録ヘッド
    の移動経路上に進入した状態において記録ヘッドのノズ
    ル開口面をワイピングするクリーニング部材とが具備さ
    れたインクジェット式記録装置におけるクリーニング制
    御方法であって、 前記クリーニング部材が記録ヘッドの移動経路上に侵入
    状態か退避状態かを示す識別フラグが保持され、装置へ
    の動作電源の投入時において、前記識別フラグよりクリ
    ーニング部材が記録ヘッドの移動経路上に侵入状態であ
    るか否かを判定する判定ステップと、 前記判定ステップにおいて、識別フラグの状態が記録ヘ
    ッドの移動経路上にクリーニング部材が侵入状態である
    ことを示すセット状態であると判定された場合には、前
    記クリーニング部材駆動手段を駆動させてクリーニング
    部材を記録ヘッドの移動経路上から退避させる駆動ステ
    ップを実行するようにしたことを特徴とするインクジェ
    ット式記録装置におけるクリーニング制御方法。
  5. 【請求項5】 記録用紙が排出されているか否かを判定
    し、記録用紙が排出されていないと判断した場合におい
    て、記録用紙を排出する用紙排出動作を経た後に前記識
    別フラグをセットするステップを設けたことを特徴とす
    る請求項4に記載のインクジェット式記録装置における
    クリーニング制御方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005111677A (ja) * 2003-10-02 2005-04-28 Seiko Epson Corp 記録装置、液体噴射装置
JP2009012401A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッドのメンテナンス方法、メンテナンス機構及び記録装置
JP2015024587A (ja) * 2013-07-26 2015-02-05 セイコーエプソン株式会社 印刷装置

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