JP2002126326A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002126326A
JP2002126326A JP2000322785A JP2000322785A JP2002126326A JP 2002126326 A JP2002126326 A JP 2002126326A JP 2000322785 A JP2000322785 A JP 2000322785A JP 2000322785 A JP2000322785 A JP 2000322785A JP 2002126326 A JP2002126326 A JP 2002126326A
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ball
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JP2000322785A
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Kazuyuki Sakashita
一行 坂下
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Maruhon Industry Co Ltd
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Maruhon Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】払い出されるべき賞媒体の未払い数を遊技機の
管理者が正確に認知することが可能な遊技機を提供す
る。 【解決手段】裏セット機構板90における払出制御基板
200の近傍には、液晶表示器に賞球の未払い数を数字
(図示例では4桁の数字「0145」)で表示する残数
表示装置500が設けられている。本来払い出されるべ
き賞球が払い出されなくなった状態で、パチンコホール
が閉店時間を迎えたり、停電やパチンコ機10の故障な
どのパチンコ機10のトラブルが発生すると、遊技者は
不利益を被ることになる。このようなときには、パチン
コホールの従業員(遊技機の管理者)がパチンコ機10
の本体93を開いて裏セット機構板90を自分の側に向
ける。そして、従業員は、裏セット機構板90に設けら
れた残数表示装置500の液晶表示器に表示された残数
を視認し、その残数分の賞球を遊技者に支給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技機に係り、詳し
くは、コンピュータによって遊技を制御する遊技機、例
えばパチンコ機やスロットマシンなどに代表される遊技
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばパチンコ機やスロット
マシンなどの遊技機においては、遊技盤面に設置された
各入賞口毎に、当該入賞口に入賞した遊技球(遊技媒
体)を検出する入賞口スイッチが設けられており、各入
賞口スイッチの検出信号は、遊技を制御する制御装置へ
出力されるようになっている。そして、制御装置は、各
入賞口スイッチの検出信号に基づいて遊技結果を判定
し、その判定した遊技結果を記憶し、その記憶した遊技
結果に従って払い出されるべき賞球(賞媒体)の数を決
定し、その決定した数の賞球を払い出すように制御す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、遊技機に対
する遊技球の補給がスムーズに行われていれば、制御装
置による賞球の払い出しは正常に行われ、遊技は良好に
継続されることになる。しかし、近年、遊技店(パチン
コホールなど)に設置されて稼働している遊技機の数は
非常に多くなっており(例えば、数百台)、多量の賞球
が払い出される大当たりが多数の遊技機に同時に発生し
た場合には、各遊技機に対する遊技球の補給が追いつか
ずに滞る状態が起こることがある。そして、遊技機に対
する遊技球の補給が追いつかずに滞った状態で遊技が継
続されると、本来払い出されるべき賞球が払い出されな
くなり、その未払い出しの賞球数は相当数に達すること
になる。
【0004】このように、本来払い出されるべき賞球が
払い出されなくなった状態で、遊技店が閉店時間を迎え
たり、停電や遊技機の故障などの遊技機のトラブルが発
生すると、遊技者は不利益を被ることになる。そこで、
このようなときには、遊技機の管理者(パチンコホール
の従業員など)の裁量により、未払い出しの賞球数を遊
技者に支給するようにしている。しかし、現在のとこ
ろ、遊技機の管理者は未払い出しの賞球数を正確に把握
する手立てをもたないため、遊技者に支給する賞球数は
管理者自身が感覚的に決定するしかない。そのため、本
来払い出されるべき賞球数よりも多い数の賞球を遊技者
に支給してしまい遊技店が不利益を被ることや、本来払
い出されるべき賞球数よりも少ない数の賞球を遊技者に
支給してしまい遊技者が不利益を被ることがあった。つ
まり、遊技機の管理者が未払い出しの賞球数を正確に把
握できないため、遊技店の閉店時や遊技機のトラブル発
生時において、遊技者または遊技店のいずれかが不利益
を被るおそれがあった。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、払い出されるべき賞媒
体の未払い数を遊技機の管理者が正確に認知することが
可能な遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段・作用および発明の効果】
係る目的を達成するためになされた請求項1に記載の発
明は、遊技媒体が存在することを条件に遊技を開始する
遊技開始手段と、この遊技開始手段によって開始された
遊技により、所定の遊技結果が得られたことを検出する
遊技結果検出手段と、この遊技結果検出手段により検出
された前記所定の遊技結果を記憶する遊技結果記憶手段
と、この遊技結果記憶手段に記憶されている遊技結果に
基づいて賞媒体を払い出す賞媒体払出手段と、前記遊技
結果記憶手段に記憶されている遊技結果に基づいて、前
記賞媒体払出手段によって払い出されるべき賞媒体の未
払い数を遊技機の管理者に報知する報知手段とを備えた
遊技機をその要旨とする。従って、本発明によれば、前
記賞媒体払出手段によって払い出されるべき賞媒体の未
払い数を遊技機の管理者に報知する報知手段を備えたこ
とにより、払い出されるべき賞媒体の未払い数を遊技機
の管理者が正確に認知することができる。
【0007】ところで、請求項2に記載の発明のよう
に、請求項1に記載の発明において、前記報知手段は、
この遊技機の正面に座った遊技者から視認不可能な箇所
に前記未払い数を表示するようにすればよい。このよう
にすれば、前記未払い数を遊技機の管理者にのみ報知す
ることができる。
【0008】また、請求項3に記載の発明のように、請
求項1または請求項2に記載の遊技機において、前記報
知手段は、遊技機の裏面側の任意の箇所に前記未払い数
を表示するようにすればよい。遊技機の裏面側は、通
常、遊技機の管理者しか見ることができず、遊技者は見
ることができないため、このようにすれば、前記未払い
数を遊技機の管理者にのみ確実に報知することができ
る。
【0009】また、請求項4に記載の発明のように、請
求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機において、前
記遊技開始手段は、遊技球が存在することを条件に遊技
球を遊技盤に発射する発射装置であり、前記遊技結果検
出手段は、前記発射装置により遊技盤に発射された遊技
球が所定の領域に入賞したことを検出するものであり、
前記遊技結果記憶手段は、前記遊技結果検出手段により
検出された入賞の数を記憶するものであり、前記賞媒体
払出手段は、前記遊技結果記憶手段に記憶された前記入
賞の数に基づいて賞球を払い出す賞球払出装置であり、
前記報知手段は、前記遊技結果記憶手段に記憶されてい
る入賞の数に基づいて、前記賞球払出装置によって払い
出されるべき賞球の未払い数を報知するものとしてもよ
い。このようにすれば、請求項1〜3のいずれか1項に
記載の発明を請求項4に記載の発明の遊技機(例えば、
パチンコ機など)に適用することにより、請求項1〜3
に記載の発明の作用・効果を得ることができる。
【0010】尚、上述した[特許請求の範囲]および
[課題を解決するための手段および発明の効果]に記載
した構成要素と、後述する[発明の実施の形態]に記載
した構成部材との対応関係は以下のようになっている。
「遊技媒体」は遊技球に該当する。「賞媒体」は賞球に
相当する。「遊技開始手段」は、主基板100、払出制
御基板200、発射ハンドル15a、発射モータ駆動基
板15c、発射スイッチ15d、発射モータ15eから
構成される。「遊技結果検出手段」は、主基板100の
メインCPU112におけるS20(S21(S22〜
S36)〜S42)の各処理、大入賞口中継基板50、
盤面中継基板51、右袖入賞口スイッチ24a、左袖入
賞口スイッチ25a、ゲートスイッチ26a,第1種始
動口スイッチ27a、右下入賞口スイッチ28a、左下
入賞口スイッチ29a、天入賞口スイッチ31a、特定
領域スイッチ42a、大入賞口スイッチ43aから構成
される
【0011】「遊技結果記憶手段」は、ROM214か
らRAM216にロードされた入賞数テーブル214c
に該当する。「賞媒体払出手段」は、主基板100のメ
インCPU112におけるS20の処理、払出制御基板
200のサブCPU212におけるS200,S20
2,S204(S206〜S226),S228〜S2
64の各処理、払出中継基板55、賞球ユニット62か
ら構成される。「報知手段」は、払出制御基板200の
サブCPU212におけるS230(S232〜S23
8)の処理、残数表示装置500から構成される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る遊技機の一実
施形態について図面を参照して説明する。尚、以下の実
施形態では、本発明に係る遊技機として、いわゆる第1
種パチンコ機を例に挙げて説明する。
【0013】[全体の主要構成]まず、本実施形態に係
るパチンコ機の表側の主要構成について図1を参照して
説明する。図1は、本実施形態に係るパチンコ機を正面
から見た正面図である。パチンコ機(遊技機)10に
は、前枠11がヒンジ19によって開閉可能に設けられ
ており、その前枠11には、ガラス枠13が開閉可能に
取り付けられている。前枠11の右側には、ガラス枠1
3の開閉用の鍵を差し込む鍵穴12が設けられている。
ガラス枠13の内部には、遊技盤14が設けられてお
り、前枠11の右下には発射ハンドル15aが回動可能
に取り付けられている。発射ハンドル15aが操作され
ると、発射ハンドル15aに設けられた発射スイッチ
(図3に符号15dで示す)のON/OFFが切り替え
られ、発射スイッチがONされると発射モータ(図2お
よび図3に符号15eで示す)が駆動されて遊技球(遊
技媒体)が遊技盤14へ発射され、発射スイッチがOF
Fされると発射モータが停止されて遊技球の発射も停止
される。
【0014】ガラス枠13の下部には、上受け皿パネル
20が設けられており、その上受け皿パネル20には、
賞球(賞媒体)や貸球が供給される賞球・貸球供給口2
0aが形成されている。その賞球・貸球供給口20aの
供給側には、その賞球・貸球供給口20aから供給され
た賞球や貸球を貯留しておくための上受け皿20cが形
成されている。上受け皿20cの下方には、上受け皿2
0cの収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜
きレバー20bの操作により上受け皿20cから排出さ
れた遊技球を排出する排出口21aが形成されている。
排出口21aの排出側には、その排出口21aから排出
された遊技球を収容しておくための下受け皿21が設け
られている。また、前枠11の正面上端には、枠ランプ
304aが設けられており、下受け皿21の左側には、
灰皿17が設けられている。
【0015】[遊技盤14の主要構成]次に、遊技盤1
4の主要構成について説明する。遊技盤14の略中央に
は、センターケース30が備えられている。センターケ
ース30には、天入賞口31と、3個のLEDからなる
普通図柄表示装置34と、この普通図柄表示装置34の
作動される回数の記憶数を表示する4個のLEDからな
る普通図柄記憶表示LED35aと、液晶表示器に複数
の図柄(例えば、「0」〜「9」の特別図柄)を変動表
示する特別図柄表示装置32と、この特別図柄表示装置
32が始動可能な回数の記憶数を表示する4個のLED
からなる特別図柄記憶表示LED36aとが備えられて
いる。
【0016】センターケース30の左右には、普通図柄
表示装置34を作動させるための普通図柄作動ゲート2
6,26が設けられている。右側の普通図柄作動ゲート
26の下方には右袖入賞口24が、左側の普通図柄作動
ゲート26の下方には左袖入賞口25がそれぞれ設けら
れている。センターケース30の下方には、特別図柄表
示装置32を作動させる機能を有する第1種始動口27
が設けられており、この第1種始動口27の下方には、
普通図柄表示装置34が当たりの停止図柄を表示した場
合に両翼を開放する普通電動役物16が設けられてい
る。開放された普通電動役物16は、第1種始動口27
と同様に特別図柄表示装置32を作動させる機能を備え
ている。普通電動役物16の下方には、特別図柄表示装
置32が当たりの停止図柄(例えば、「777」)を表
示した場合に作動する変動入賞装置40が設けられてい
る。
【0017】この変動入賞装置40には、特別図柄表示
装置32が当たりの停止図柄を表示した場合に両翼を開
放する大入賞口41が取り付けられており、この大入賞
口41の右側には右下入賞口28が、左側には左下入賞
口29がそれぞれ設けられている。また、大入賞口41
の内部には、大入賞口41を連続して開放する機能を有
する特定領域と、この特定領域を通過(入賞)した遊技
球を検出する特定領域スイッチ(図3に符号42aで示
す)と、大入賞口41に入賞した遊技球の数をカウント
する大入賞口スイッチ(図3に符号43aで示す)とが
設けられている。
【0018】その他、遊技盤14には、発射された遊技
球を遊技盤14に案内する案内レール15、LEDが点
灯する右装飾風車325a、左装飾風車326a、風車
23,23、入賞しなかった遊技球をアウト球として回
収するアウト口45、右コーナー飾りLED321a、
左コーナー飾りLED322a、右サイド飾りLED3
14a、左サイド飾りLED315aなどが設けられて
いる。また、遊技盤14には多くの釘(図示略)が打ち
込まれており、遊技盤14に発射された遊技球は、釘と
釘の間を乱舞しながら落下し、天入賞口31、普通図柄
作動ゲート26、第1種始動口27、右袖入賞口24、
左袖入賞口25、右下入賞口28、左下入賞口29、両
翼を開放した普通電動役物16、大入賞口41に入賞し
たり、あるいは、これらのいずれにも入賞しないでアウ
ト口45から回収されたりする。
【0019】[パチンコ機10の裏セットの主要構成]
次に、パチンコ機10の裏側(裏セット)の主要構成に
ついて図2を参照して説明する。図2は、パチンコ機1
0を裏面から見た裏面図である。パチンコ機10の本体
93は、パチンコホールに設置されたパチンコ機10の
取付枠(図示略)に対してヒンジ(図示略)によって開
閉可能に取り付けられている。パチンコ機10の本体9
3の裏側には裏セット機構板90が設けられている。裏
セット機構板90の上部には、賞球および貸球となる遊
技球を貯留するタンク66が設けられている。タンク6
6の下部には、タンクレール67が取り付けられてい
る。タンクレール67はやや右下がりに傾斜しており、
その右端には、遊技球誘導レール68が連結されてい
る。つまり、タンク66に貯留されている遊技球は、タ
ンクレール67を転がって遊技球誘導レール68へ案内
される。遊技球誘導レール68の下方には、賞球ユニッ
ト62が設けられており、その賞球ユニット62の下方
には、貸球ユニット63が設けられている。遊技球誘導
レール68の内部には、上下方向に3条のレール(図示
略)が形成されている。3条のレールのうち2条は、賞
球ユニット62に連結しており、1条は貸球ユニット6
3に連結している。
【0020】遊技球誘導レール68の内部には、賞球切
れ検出スイッチ64,65と、貸球切れ検出スイッチ6
1とが設けられている。賞球切れ検出スイッチ64,6
5および貸球切れ検出スイッチ61は、遊技球誘導レー
ル68の球詰まりやゴミなどの混入による球の流れの異
常などを検出する。また、賞球切れ検出スイッチ64,
65および貸球切れ検出スイッチ61は、それぞれ対応
するレール内に押板(図示略)を傾動自在に設けてお
り、レール内を流下する遊技球によって押されている押
板が押される前の位置に復帰するとスイッチング動作
し、球切れを検出する。また、裏セット機構板90の下
部には、下受け皿21が賞球で満杯になった場合に排出
口21a(図1参照)の奥上方まで達した賞球を収容す
る満杯樋69が設けられており、その満杯樋69には、
満杯検出スイッチ21bが設けられている。満杯検出ス
イッチ21bは、満杯樋69内に押板(図示略)を傾動
自在に設けており、満杯樋69に収容された賞球によっ
て押板が押されるとスイッチング動作し、満杯を検出す
る。
【0021】裏セット機構板90の略中央には主基板
(電子制御装置)100が設けられており、主基板10
0の左下方には払出制御基板200が設けられており、
払出制御基板200の左側には発射モータ15eを駆動
するための発射モータ駆動基板15cが設けられてお
り、発射モータ駆動基板15cの下方には発射モータ1
5eが取り付けられている。払出制御基板200の近傍
には、液晶表示器に賞球の未払い数(以下、「残数」と
いう)を数字(図示例では4桁の数字「0145」)で
表示する残数表示装置500が設けられている。
【0022】[パチンコ機10の電気的構成]図3は、
パチンコ機10の電気的構成を示すブロック回路図であ
る。パチンコ機10には、主基板(電子制御装置)10
0が設けられており、この主基板100には、マイクロ
コンピュータ(マイクロプロセッサ)110が搭載され
ている。マイクロコンピュータ110には、遊技の制御
を実行するメインCPU112と、このメインCPU1
12が各種制御を実行するための各種制御プログラムが
記憶されたROM114と、メインCPU112が各種
制御プログラムを実行する際にROM114から読み出
された制御プログラムや遊技中に発生する当たりに関す
るデータなどの各種データを一時的に格納するRAM1
16とが搭載されている。また、RAM116は、電源
遮断時における遊技状態を電源復帰後に再現するため
に、電源遮断時においてメインCPU112が処理した
データや各基板および各装置へ出力(送信)したコマン
ドなどをバックアップする。
【0023】主基板100には、次に記載するものが電
気的に接続されている。電源基板80、残数表示装置5
00および賞球の払い出しなどを制御する払出制御基板
200、特別図柄表示装置32、遊技盤14に設けられ
たランプ類を制御するランプ制御装置300、遊技中の
効果音などを再生する音声再生装置(図示略)を制御す
る音声制御装置79、第1種始動口27への遊技球の入
賞を検出する第1種始動口スイッチ27a、入賞や当た
りなどに関する遊技盤情報をパチンコホール(遊技店)
の管理室などに設けられたコンピュータ(以下、ホール
コンピュータと称する。図示略)へ出力(送信)するた
めの遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技
枠中継基板53である。
【0024】払出制御基板200には、主基板100か
ら送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロ
コンピュータ(マイクロプロセッサ)210が搭載され
ており、マイクロコンピュータ210には、賞球の払い
出しなどを制御するサブCPU212と、このサブCP
U212が賞球の払い出しなどの制御を実行するための
各種制御プログラムが記憶されたROM214と、サブ
CPU212が各種制御プログラムを実行する際にRO
M214から読み出された制御プログラムや遊技中に発
生する賞球払出に関するデータなどの各種データを一時
的に格納するRAM216とが搭載されている。また、
RAM216は、電源遮断時における遊技状態を電源復
帰後に再現するために、電源遮断時においてサブCPU
212が処理したデータや各基板および各装置へ出力
(送信)したコマンドなどをバックアップする。また、
払出制御基板200には、電源基板80、CR接続基板
56、発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板
52、払出中継基板55、残数表示装置500が電気的
に接続されている。
【0025】発射モータ駆動基板15cには、発射モー
タ15eおよび発射スイッチ15dが電気的に接続され
ている。発射スイッチ15dがONされると、その発射
スイッチ15dの検出信号は発射モータ駆動基板15c
を介してサブCPU212へ送り出され、サブCPU2
12から発射モータ駆動基板15cを介して発射モータ
15eに駆動信号が出力され、発射モータ15eはその
駆動信号に従って遊技球を発射する。また、発射スイッ
チ15dがOFFされると、その発射スイッチ15dの
検出信号は発射モータ駆動基板15cを介してサブCP
U212へ送り出され、サブCPU212から発射モー
タ駆動基板15cを介して発射モータ15eに駆動停止
信号が出力され、発射モータ15eはその駆動停止信号
に従って遊技球の発射を停止する。
【0026】遊技枠中継基板53には、下受け皿21が
賞球で満杯になったことを検出する満杯検出スイッチ2
1b、センサ中継基板54、賞球がなくなったことを検
出する賞球切れ検出スイッチ64,65が電気的に接続
されている。センサ中継基板54には、賞球ユニット6
2に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払
出中継基板55が電気的に接続されている。賞球ユニッ
ト62は、賞球払出センサ62a,62bおよび賞球払
出モータ62cを備える。
【0027】賞球の払出機構は、賞球の払い出しを効率
良く行うために2カ所に設けられており、各払出機構は
賞球払出モータ62cによって駆動される。また、賞球
払出センサ62aおよび賞球切れ検出スイッチ64は一
方の払出機構に設けられており、賞球払出センサ62b
および賞球切れ検出スイッチ65は他方の払出機構に設
けられている。賞球払出センサ62a,62bの検出信
号は、センサ中継基板54から遊技枠中継基板53を介
して主基板100へ送出され、その検出信号に基づいて
メインCPU112は、払い出された賞球数をカウント
する。払出中継基板55には、貸球がなくなったことを
検出する貸球切れ検出スイッチ61、賞球払出モータ6
2c、貸球ユニット63が電気的に接続されている。
【0028】盤面中継基板51には、次に記載するもの
が電気的に接続されている。普通電動役物16を開閉さ
せる普通電動役物ソレノイド16a、普通図柄表示装置
34、普通図柄作動ゲート26を遊技球が通過したこと
を検出するゲートスイッチ26a、大入賞口スイッチ4
3a、右袖入賞口24への遊技球の入賞を検出する右袖
入賞口スイッチ24a、左袖入賞口25への遊技球の入
賞を検出する左袖入賞口スイッチ25a、右下入賞口2
8への遊技球の入賞を検出する右下入賞口スイッチ28
a、左下入賞口29への遊技球の入賞を検出する左下入
賞口スイッチ29a、天入賞口31への遊技球の入賞を
検出する天入賞口スイッチ31a、大入賞口中継基板5
0である。
【0029】大入賞口中継基板50には、特定領域ソレ
ノイド42b、大入賞口ソレノイド43b、特定領域ス
イッチ42aが電気的に接続されている。CR接続基板
56には、プリペイドカードの残りの度数を表示する度
数表示基板やプリペイドカードを読み取る装置などを備
える遊技機外装置部分22が電気的に接続されている。
【0030】そして、主基板100のメインCPU11
2には、第1種始動口スイッチ27aの検出信号(検出
結果)が入力され、盤面中継基板51を介して各スイッ
チ24a〜26a,28a,29a,31a,43aの
検出信号が入力され、大入賞口中継基板50から盤面中
継基板51を介して特定領域スイッチ42aの検出信号
が入力され、遊技枠中継基板53を介して各スイッチ2
1b,64,65の検出信号が入力される。
【0031】[電源基板80の電気的構成、電源基板8
0の接続関係]図4は、電源基板80の電気的構成およ
び電源基板80と各基板100,200および各装置3
2,56,300,79との接続関係を示すブロック回
路図である。電源基板80は、フューズF1,F2、ダ
イオードD1,D2、コンデンサC1,C2、整流回路
81、DC/DCコンバータ82,83、コネクタCN
2〜CN7を備えている。電源基板80と、各基板10
0,200および各装置32,300,79,56とは
それぞれ、各コネクタCN2〜CN7を介して接続され
ており、当該コネクタを介して電源基板80から各基板
および各装置に電源が供給されるようになっている。
【0032】電源基板80は、主電源70から交流(A
C)24V(50Hz/60Hz)の電源供給を受け
る。その主電源70から供給された交流24Vは、フュ
ーズF2を介してコネクタCN7からCR接続基板56
に供給される。また、主電源70から供給された交流2
4Vは、フューズF1を介して整流回路81に送られ、
整流回路81によって直流(DC)32Vに変換され、
その直流32Vは主基板100および払出制御基板20
0に供給される。そして、整流回路81の生成した直流
32VはDC−DCコンバータ82に送られ、DC−D
Cコンバータ82によって直流12Vに変換され、その
直流12Vは、主基板100,特別図柄表示装置32,
ランプ制御装置300,音声制御装置79,払出制御基
板200にそれぞれ供給される。さらに、DC−DCコ
ンバータ82の生成した直流12VはDC−DCコンバ
ータ83に送られ、DC−DCコンバータ83によって
直流5Vに変換され、その直流5Vは、主基板100,
特別図柄表示装置32,ランプ制御装置300,音声制
御装置79,払出制御基板200にそれぞれ供給され
る。
【0033】主基板100に供給された直流12Vは、
盤面中継基板51を介して普通電動役物ソレノイド16
aや普通図柄表示装置34などに供給され、これらの駆
動電源となる。特別図柄表示装置32に供給された直流
12Vは、液晶表示器の駆動電源となる。ランプ制御装
置300に供給された直流12Vは、遊技盤14に設け
られたランプ類を点灯または点滅させるための電源とな
る。音声制御装置79に供給された直流12Vは、音声
再生装置の駆動電源となる。払出制御基板200に供給
された直流12Vは、払出中継基板55を介して賞球ユ
ニット62や貸球ユニット63に供給され、賞球払出モ
ータ62cなどの駆動電源となる。また、主基板100
に供給された直流5Vは、マイクロコンピュータ110
の駆動電源となる。払出制御基板200に供給された直
流5Vは、マイクロコンピュータ210の駆動電源とな
る。そして、特別図柄表示装置32、ランプ制御装置3
00、音声制御装置79に供給された直流5Vは、各装
置32,300,79に設けられたマイクロコンピュー
タ(図示略)の駆動電源となる。つまり、パチンコ機1
0内の各基板56,100,200および各装置32,
300,79の電源は、総て単一の電源基板80から供
給されており、電源基板80により各基板56,10
0,200および各装置32,300,79の電源が制
御される。
【0034】図4に示すように、DC/DCコンバータ
83と払出制御基板200とを接続する電源供給ライン
83aには、ダイオードD1が直列接続されており、そ
のダイオードD1のカソード側(出力側)にはコンデン
サC1(記憶保持用の電源)が並列接続されている。ま
た、DC/DCコンバータ83と主基板100とを接続
する電源供給ライン83bには、ダイオードD2が直列
接続されており、そのダイオードD2のカソード側(出
力側)にはコンデンサC2(記憶保持用の電源)が並列
接続されている。各コンデンサC1,C2は、それぞれ
DC/DCコンバータ83から供給される5Vの直流電
流によって充電される。
【0035】パチンコ機10が設置されているパチンコ
ホールが閉店時間を迎えてパチンコホールの電源が遮断
されたときや停電時には、主電源70からの交流24V
の供給が停止され、各コンデンサC1,C2が放電を行
う。マイクロコンピュータ210のRAM216には、
DC−DCコンバータ83の生成した直流5Vに代わっ
て、コンデンサC1の放電電流が供給され、RAM21
6に記憶されている賞球払出に関するデータなどがバッ
クアップ(記憶保持)される。また、マイクロコンピュ
ータ110のRAM116には、DC−DCコンバータ
83の生成した直流5Vに代わって、コンデンサC2の
放電電流が供給され、RAM116に記憶されている当
たりに関するデータなどがバックアップ(記憶保持)さ
れる。尚、各コンデンサC1,C2は、パチンコホール
の閉店から開店までの時間または停電の復旧までに要す
る時間だけ、各RAM116,216のバックアップを
行う必要があるため、十分に大きな容量を備えていなけ
ればならない。ちなみに、そのような大容量のコンデン
サとしては、電解コンデンサや電気二重層コンデンサな
どがある。
【0036】[ROM214の記憶内容]次に、ROM
214およびRAM216の記憶内容について図5を参
照して説明する。図5(A)は、ROM214の記憶内
容の一部を示す説明図である。ROM214は、メイン
CPU112から出力(送信)された制御コマンドに従
って賞球ユニット62を制御するための賞球払出制御プ
ログラム214aと、残数表示装置500を制御して残
数表示装置500の液晶表示器に残数を表示させるため
の残数表示プログラム214bと、メインCPU112
から出力(送信)された賞球払出コマンドに示される入
賞数を格納する入賞数テーブル214cとを記憶してい
る。
【0037】図5(B)は、ROM214からRAM2
16にロードされた入賞数テーブル214cの構成を示
す説明図である。図5(B)に示すように、入賞数テー
ブル214cは、賞球の払出個数1〜15に対応するア
ドレス01H〜0FH(16進数)を有する計15の書
換可能な入賞数記憶領域216aを有する。例えば、メ
インCPU112から、払出個数15の賞球払出コマン
ドが出力(送信)された場合は、アドレス0FHの入賞
数記憶領域216aに入賞数「1」が格納される。入賞
数は、入賞のあるごとに加算され、例えば、図5(B)
に示す例では、アドレス0FHの入賞数記憶領域216
aが「00001001」(2進数)であるから、入賞
数は「9」である。そして、メインCPU112が、賞
球払出センサ62a,62bから出力された検出信号を
入力して(取り込んで)カウントした払出個数が「1
5」になると、アドレス0FHの入賞数記憶領域216
aから「1」を減算し、入賞数記憶領域216aは「0
0001000」(2進数)となる。尚、入賞数テーブ
ル214cは、主電源70が投入されて電源基板80か
ら払出制御基板200に電源が供給され、サブCPU2
12が制御可能になったときに、ROM214からRA
M216にロードされる(読み込まれる)。
【0038】[メインCPU112が実行する主な処
理]図6は、メインCPU112が実行する主な処理の
流れを示すフローチャートである。尚、以下の説明にお
いてメインCPU112が実行する処理は、ROM11
4にコンピュータプログラムとして記憶されている。メ
インCPU112は、主電源70が投入されると、初期
化処理を実行する(ステップ(以下、「S」と記載す
る)10)。
【0039】続いて、メインCPU112は、以下のS
20〜S110の処理を順次実行した後に、再びS20
の処理に戻り、S20〜S110の処理を繰り返し実行
する。入賞処理(S20)では、各スイッチ24a〜2
9a,31a,42a,43aの検出信号(検出結果)
に基づいて、払出制御基板200のサブCPU212へ
賞球払出コマンドが出力(送信)される。普通電動役物
処理(S50)では普通電動役物ソレノイド16aが制
御される。普通図柄処理(S60)では普通図柄表示装
置34が制御される。大当たり判定処理(S70)で
は、第1種始動口スイッチ27aがONした際に大当た
りか否かが判定される。特別図柄処理(S80)では、
特別図柄表示装置32へ画像制御コマンドが出力(送
信)される。大入賞口処理(S90)では特定領域ソレ
ノイド42bおよび大入賞口ソレノイド43bが制御さ
れる。音声処理(S100)では、音声制御装置79へ
音声制御コマンドが出力(送信)される。ランプ処理
(S110)では、ランプ制御装置300へランプ制御
コマンドが出力(送信)される。
【0040】[入賞処理]次に、メインCPU112が
図6に示すS20において実行する入賞処理の流れにつ
いて図7および図8を参照して説明する。図7は、メイ
ンCPU112が実行する入賞処理の流れを示すフロー
チャートである。メインCPU112は、入賞処理にお
いて、まず、状態検出割込み処理(S21)を実行す
る。
【0041】図8は、メインCPU112が実行する状
態検出割込み処理(S21)の流れを示すフローチャー
トである。メインCPU112は、まず、満杯検出スイ
ッチ21bがONしているか否かを判定し(S22)、
ONしていると判定した場合は(S22:Yes)、満
杯異常コマンドをサブCPU212へ出力(送信)する
(S24)。また、メインCPU112は、満杯検出ス
イッチ21bがONしていないと判定した場合は(S2
2:No)、満杯検出スイッチ21bがOFFしたか否
かを判定し(S26)、OFFしていると判定した場合
は(S26:Yes)、満杯正常コマンドをサブCPU
212へ出力(送信)する(S28)。続いて、メイン
CPU112は、各賞球切れ検出スイッチ64,65が
ONしているか否かを判定し(S30)、各賞球切れ検
出スイッチ64,65の少なくともいずれか一方がON
していると判定した場合は(S30:Yes)、賞球切
れ異常コマンドをサブCPU212へ出力(送信)する
(S32)。また、メインCPU112は、各賞球切れ
検出スイッチ64,65の少なくともいずれか一方がO
Nしていないと判定した場合は(S30:No)、各賞
球切れ検出スイッチ64,65がOFFしているか否か
を判定し(S34)、各賞球切れ検出スイッチ64,6
5が共にOFFしていると判定した場合は(S34:Y
es)、賞球切れ正常コマンドをサブCPU212へ出
力(送信)し(S36)、その後に図7に示すS38の
処理へ移行する。また、メインCPU112は、各賞球
切れ検出スイッチ64,65が共にOFFしていないと
判定した場合(S34:No)にも、図7に示すS38
の処理へ移行する。
【0042】ところで、各スイッチ24a〜29a,3
1a,42a,43aは、それぞれメインCPU112
の異なる入力ポート(図示略)と電気的に接続されてい
る。そこで、図7に示すように、メインCPU112
は、各スイッチ24a〜29a,31a,42a,43
aから出力された検出信号を各入力ポートから入力し
(S38)、どの入力ポートに入力されたか(取り込ま
れたか)によって、賞球の払出個数を決定する(S4
0)。続いて、メインCPU112は、S40において
決定した払出個数の賞球の払い出しを命令する賞球払出
コマンドをサブCPU212へ出力(送信)し(S4
2)、その後に図6に示す普通電動役物処理(S50)
へ移行する。
【0043】[サブCPU212が実行する主な処理]
図9は、サブCPU212が実行する主な処理の流れを
示すフローチャートである。尚、以下の説明においてサ
ブCPU212が実行する処理は、ROM214にコン
ピュータプログラム(賞球払出制御プログラム214
a)として記憶されている。サブCPU212は、主電
源70が投入されると、初期化処理を実行する(S20
0)。次に、サブCPU212は、メインCPU112
からコマンドが出力(送信)されたと判定すると(S2
02:Yes)、コマンド受信割込み処理を実行する
(S204)。
【0044】[コマンド受信割込み処理]図10は、サ
ブCPU212が実行するコマンド受信割込み処理(S
204)の流れを示すフローチャートである。サブCP
U212は、まず、メインCPU112からのコマンド
を受信する(S206)。そして、サブCPU212
は、その受信したコマンドが満杯異常コマンド(図8に
示すS24参照)であるか否かを判定し(S208)、
満杯異常コマンドであると判定した場合は(S208:
Yes)、満杯フラグをONする(S210)。また、
サブCPU212は、受信したコマンドが満杯異常コマ
ンドではないと判定した場合は(S208:No)、受
信したコマンドが満杯正常コマンド(図8に示すS28
参照)であるか否かを判定し(S212)、満杯正常コ
マンドであると判定した場合は(S212:Yes)、
満杯フラグをOFFする(S214)。
【0045】また、サブCPU212は、受信したコマ
ンドが満杯正常コマンドではないと判定した場合は(S
212:No)、受信したコマンドが賞球切れ異常コマ
ンド(図8に示すS32参照)であるか否かを判定し
(S216)、賞球切れ異常コマンドであると判定した
場合は(S216:Yes)、賞球切れフラグをONす
る(S218)。また、サブCPU212は、受信した
コマンドが賞球切れ異常コマンドではないと判定した場
合は(S216:No)、賞球切れ正常コマンド(図8
に示すS36参照)であるか否かを判定し(S22
0)、賞球切れ正常コマンドであると判定した場合は
(S220:Yes)、賞球切れフラグをOFFする
(S222)。
【0046】また、サブCPU212は、受信したコマ
ンドが賞球切れ正常コマンドではないと判定した場合は
(S220:No)、賞球払出コマンド(図7に示すS
42参照)であるか否かを判定し(S224)、賞球払
出コマンドであると判定した場合は(S224:Ye
s)、その賞球払出コマンドに示されている賞球の払出
個数に対応する入賞数を、RAM216にロードされて
いる入賞数テーブル214cの入賞数記憶領域216a
(図5(B)参照)に加算する(S226)。そして、
サブCPU212は、S210,S214,S218,
S222,S226の処理を終えた後に、図9に示すS
228の処理へ移行する。
【0047】図9に示すように、サブCPU212は、
コマンド受信割込み処理において賞球払出コマンドが検
出されたか否かを判定し(S228)、賞球払出コマン
ドが検出されたと判定した場合は(S228:Ye
s)、後述する残数表示割込み処理を実行する(S23
0)。
【0048】続いて、サブCPU212は、満杯フラグ
(図10に示すS210参照)がONしたか否かを判定
し(S244)、満杯フラグがONしたと判定した場合
は(S244:Yes)、賞球払出モータ62cの駆動
を停止する(S264)。このとき、発射モータ15e
には駆動停止信号は出力されない。つまり、下受け皿2
1が賞球で満杯になった場合であっても、賞球払出を禁
止する一方、発射モータ15eを停止しないため、遊技
者は、遊技を継続することができる。このとき、各入賞
口に遊技球が入賞する毎に、RAM216にロードされ
ている入賞数テーブル214cの入賞数記憶領域216
a(図5(B)参照)に入賞数が加算されて記憶される
ため、後に賞球が供給されたときに、その記憶された入
賞数に基づいて賞球を払出すことができる。
【0049】また、サブCPU212は、満杯フラグが
ONしていないと判定した場合は(S244:No)、
賞球切れフラグ(図10に示すS218参照)がONし
たか否かを判定し(S246)、賞球切れフラグがON
したと判定した場合は(S246:Yes)、賞球払出
モータ62cの駆動を停止する(S264)。このと
き、発射モータ15eには駆動停止信号は出力されな
い。つまり、賞球切れになった場合であっても、賞球払
出を禁止する一方、発射モータ15eを停止しないた
め、遊技者は、遊技を継続することができる。このとき
にも、各入賞口に遊技球が入賞する毎に、RAM216
にロードされている入賞数テーブル214cの入賞数記
憶領域216a(図5(B)参照)に入賞数が加算され
て記憶されるため、後に賞球が供給されたときに、その
記憶された入賞数に基づいて賞球を払出すことができ
る。
【0050】そして、サブCPU212は、賞球切れフ
ラグがONしていないと判定した場合は(S246:N
o)、賞球払出モータ62cを駆動して賞球の払い出し
を行う(S248)。続いて、サブCPU212は、各
賞球払出センサ62a,62bの出力した検出信号を検
出し(S250)、各賞球払出センサ62a,62bの
検出信号が共に正常である場合は(S252:Ye
s)、賞球の払出個数Nから「1」を減算し(S25
8)、払出個数Nが「0」になったか否かに基づいて賞
球の払い出しを終了するか否かを判定し(S260)、
払出個数Nが「0」になっていない場合は(S260:
No)、S244に戻ってS244〜S260の処理を
再度実行し、賞球を払い出す。つまり、払出個数Nが
「0」になるまでS244〜S260の処理を繰り返し
実行する。
【0051】また、サブCPU212は、少なくとも一
方の賞球払出センサ62a,62bの検出信号が正常で
はないと判定した場合は(S252:No)、賞球払出
モータ62cに対してリトライ動作を行わせ(S25
4)、リトライ動作が終了すると(S256:Ye
s)、払出個数Nから「1」を減算する(S258)。
そして、サブCPU212は、払出個数Nを参照して賞
球の払い出しを終了するか否かを判定し(S260)、
払出個数Nが「0」になって賞球の払い出しを終了する
と判定すると(S260:Yes)、賞球払出モータ6
2cの駆動を停止する(S262)。そして、サブCP
U212は、コマンド受信割込み処理において賞球払出
コマンドが検出されないと判定した場合(S228:N
o)や、S264およびS262の処理を終えたら、再
びS202の処理へ戻り、S202〜S262の処理を
繰り返し実行する。
【0052】[残数表示割込み処理]図11は、サブC
PU212が実行する残数表示割込み処理(図9に示す
S230)の流れを示すフローチャートである。サブC
PU212は、RAM216にロードされている入賞数
テーブル214cの入賞数記憶領域216aに格納され
ている全ての入賞数データを読み込み(S232)、そ
の読み込んだ全ての入賞数データに基づいて残数を演算
する(S234)。例えば、図5(B)に示す例では、
アドレス05Hの入賞数記憶領域216aが「0000
0010」(2進数)であるから、5個払出の入賞数は
「2」である。また、アドレス0FHの入賞数記憶領域
216aが「00001001」(2進数)であるか
ら、15個払出の入賞数は「9」である。従って、これ
らの入賞数から残数(=(5×2)+(15×9)=1
45)が求められる。
【0053】続いて、サブCPU212は、S234の
処理で演算した残数を残数表示装置500へ出力(送
信)し、ROM214に記憶されている残数表示プログ
ラム214bに従って残数表示装置500を制御して
(S236)、S234の処理で演算した残数を残数表
示装置500の液晶表示器に数字で表示させる(図2参
照)。
【0054】[実施形態の作用および効果]以上詳述し
たように、本実施形態によれば、以下の作用・効果を得
ることができる。 (1)近年、パチンコホールに設置されて稼働している
パチンコ機10の数は非常に多くなっており(例えば、
数百台)、多量の賞球が払い出される大当たりが多数の
パチンコ機10に同時に発生した場合には、各パチンコ
機10に対する遊技球の補給が追いつかずに滞る状態が
起こることがある。そして、パチンコ機10に対する遊
技球の補給が追いつかずに滞った状態で遊技が継続され
ると、パチンコ機10のタンク66が空になって本来払
い出されるべき賞球が払い出されなくなり、その未払い
出しの賞球数(残数)は相当数に達することになる。そ
して、本来払い出されるべき賞球が払い出されなくなっ
た状態で、パチンコホールが閉店時間を迎えたり、停電
やパチンコ機10の故障などのパチンコ機10のトラブ
ルが発生すると、遊技者は不利益を被ることになる。
【0055】そこで、このようなときには、パチンコホ
ールの従業員(遊技機の管理者)がパチンコ機10の本
体93を開いて裏セット機構板90を自分の側に向け
る。そして、従業員は、裏セット機構板90に設けられ
た残数表示装置500の液晶表示器に表示された残数を
視認し、その残数分の賞球を遊技者に支給する。従っ
て、本実施形態によれば、従業員がパチンコ機10の残
数を正確に認知把握して、その残数分の賞球を遊技者に
支給することが可能であるため、パチンコホールの閉店
時やパチンコ機10のトラブル発生時において、遊技者
およびパチンコホールが不利益を被るおそれがなくな
る。
【0056】(2)パチンコ機10が設置されているパ
チンコホールが閉店時間を迎えてパチンコホールの電源
が遮断されたときや停電時には、主電源70からの交流
24Vの供給が停止され、各コンデンサC1の放電電流
がRAM216に供給される。そのため、ROM214
からRAM216にロードされた入賞数テーブル214
cの入賞数記憶領域216aに格納されている全ての入
賞数データはバックアップされる。従って、パチンコホ
ールの閉店時や停電時にも、残数表示装置500の表示
を確実に行うことができる。
【0057】(3)残数表示装置500は裏セット機構
板90に設けられているため、パチンコホールの従業員
のみが残数表示装置500に表示された残数を見ること
が可能であり、遊技者が残数表示装置500の表示を見
ることはできない。ところで、パチンコ機10の正面側
に残数表示装置500を設けることにより、パチンコホ
ールの従業員だけでなく、遊技者も残数表示装置500
に表示された残数を視認可能にすることも考えられる。
しかし、賞球ユニット62の性能が向上したことによ
り、パチンコ機10に対する遊技球の補給がスムーズに
行われているときには、残数がゼロであることが多く、
時々ごく短時間の間だけ残数が数十になることがあるだ
けであり、残数が相当数になるのはパチンコホールの閉
店時やパチンコ機10のトラブル発生時に限られる。そ
のため、遊技者が残数を認知することによるメリットは
ほとんどない。
【0058】また、パチンコ機10の遊技機外装置部分
(図示略)には、プリペイドカードの残りの度数を表示
する度数表示器が設けられているため、パチンコ機10
の正面側に残数表示装置500を設けた場合、残数表示
装置500に表示された残数と度数表示器に表示された
プリペイドカードの残りの度数とを遊技者が取り違えて
戸惑うおそれがある。従って、残数表示装置500はパ
チンコ機10の正面に座った遊技者から視認不可能な箇
所に設けることが適当であり、パチンコ機10のトラブ
ル発生時には従業員が裏セット機構板90を操作調整す
ることからも、残数表示装置500は裏セット機構板9
0に設けることが最も望ましい。
【0059】(4)残数表示装置500は裏セット機構
板90において払出制御基板200の近傍に設けられて
いるため、残数表示装置500と払出制御基板200と
の接続は容易である。また、裏セット機構板90におけ
る払出制御基板200の近傍には、通常、空きスペース
があるため、既存のパチンコ機にも残数表示装置500
を簡単に取り付けることが可能である。
【0060】[別の実施形態]ところで、本発明は上記
実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体
化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等もし
くはそれ以上の作用・効果を得ることができる。 上記実施形態では残数表示装置500に液晶表示器を
備えたものを用いたが、これに限らず、パチンコホール
の従業員に残数を報知可能であれば、どのような構成を
とってもよい(例えば、LEDで残数を表示する構成
や、音声で残数を報知する構成など)。ここで、音声で
残数を報知する場合には、残数表示装置500の機能を
音声制御装置79にもたせるようにしてもよい。
【0061】パチンコ機10毎に残数表示装置500
を設けるのではなく、パチンコホールに設置された各パ
チンコ機10のサブCPU212が演算した残数をホー
ルコンピュータに出力(送信)し、ホールコンピュータ
に設けた残数表示装置500に各パチンコ機10の残数
を表示させるようにしてもよい。このようにすれば、パ
チンコホールの従業員が多数のパチンコ機10の残数を
集中管理することができる。 上記実施形態では残数表示装置500を裏セット機構
板90における払出制御基板200の近傍に設けたが、
これに限らず、パチンコ機10の任意の箇所に残数表示
装置500を設けるようにしてもよい。
【0062】上記実施形態では各RAM116,21
6のバックアップ用電源として各コンデンサC1,C2
を用いたが、各RAM116,216を不揮発性メモリ
で構成した場合には各コンデンサC1,C2を省いても
よい。また、各コンデンサC1,C2を電池に置き代え
てもよい。 上記実施形態では、本発明に係る遊技機として第1種
パチンコ機を例に挙げて説明したが、第2種パチンコ
機、第3種パチンコ機、それら以外の種類のパチンコ
機、あるいは、スロットマシンなどの他の遊技機にもこ
の発明を適用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態のパチンコ機の正面
図。
【図2】一実施形態のパチンコ機の裏面図。
【図3】一実施形態のパチンコ機のブロック回路図。
【図4】一実施形態の電源基板のブロック回路図。
【図5】図5(A)はROM214の記憶内容の一部を
示す説明図。図5(B)は、ROM214からRAM2
16にロードされた入賞数テーブル214cの構成を示
す説明図。
【図6】メインCPU112が実行する主な処理の流れ
を示すフローチャート。
【図7】メインCPU112が図6のS20において実
行する入賞処理の流れを示すフローチャート。
【図8】メインCPU112が図7のS21において実
行する状態検出割込み処理の流れを示すフローチャー
ト。
【図9】サブCPU212が実行する主な処理の流れを
示すフローチャート。
【図10】サブCPU212が図9のS204において
実行するコマンド受信割込み処理の流れを示すフローチ
ャート。
【図11】サブCPU212が図9のS230において
実行する残数表示割込み処理の流れを示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
10 パチンコ機(遊技機) 15a 発射ハンドル 15c 発射モータ駆動基板 15d 発射スイッチ 15e 発射モータ 24a 右袖入賞口スイッチ 25a 左袖入賞口スイッチ 26a ゲートスイッチ 27a 第1種始動口スイッチ 28a 右下入賞口スイッチ 29a 左下入賞口スイッチ 31a 天入賞口スイッチ 42a 特定領域スイッチ 43a 大入賞口スイッチ 50 大入賞口中継基板 51 盤面中継基板 55 払出中継基板 62 賞球ユニット 100 主基板 112 メインCPU 200 払出制御基板 212 サブCPU 214 ROM 214c 入賞数テーブル 216 RAM 500 残数表示装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技媒体が存在することを条件に遊技を
    開始する遊技開始手段と、 この遊技開始手段によって開始された遊技により、所定
    の遊技結果が得られたことを検出する遊技結果検出手段
    と、 この遊技結果検出手段により検出された前記所定の遊技
    結果を記憶する遊技結果記憶手段と、 この遊技結果記憶手段に記憶されている遊技結果に基づ
    いて賞媒体を払い出す賞媒体払出手段と、 前記遊技結果記憶手段に記憶されている遊技結果に基づ
    いて、前記賞媒体払出手段によって払い出されるべき賞
    媒体の未払い数を遊技機の管理者に報知する報知手段と
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記報知手段は、この遊技機の正面に座
    った遊技者から視認不可能な箇所に前記未払い数を表示
    することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記報知手段は、遊技機の裏面側の任意
    の箇所に前記未払い数を表示することを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊
    技機において、 前記遊技開始手段は、遊技球が存在することを条件に遊
    技球を遊技盤に発射する発射装置であり、 前記遊技結果検出手段は、前記発射装置により遊技盤に
    発射された遊技球が所定の領域に入賞したことを検出す
    るものであり、 前記遊技結果記憶手段は、前記遊技結果検出手段により
    検出された入賞の数を記憶するものであり、 前記賞媒体払出手段は、前記遊技結果記憶手段に記憶さ
    れた前記入賞の数に基づいて賞球を払い出す賞球払出装
    置であり、 前記報知手段は、前記遊技結果記憶手段に記憶されてい
    る入賞の数に基づいて、前記賞球払出装置によって払い
    出されるべき賞球の未払い数を報知するものであること
    を特徴とする遊技機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021119843A (ja) * 2020-01-30 2021-08-19 株式会社藤商事 遊技機
JP2021119844A (ja) * 2020-01-30 2021-08-19 株式会社藤商事 遊技機

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JP7126323B2 (ja) 2020-01-30 2022-08-26 株式会社藤商事 遊技機
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