JP2001120734A5 - - Google Patents

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【書類名】 明細書
【発明の名称】 遊技機
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも遊技内容の制御を行う主基盤と、遊技結果において入賞となることに基づいて払い出される賞品の払い出し制御を行う払い出し基盤をそれぞれ別体で備えるとともに、外部電源と接続された所定の駆動電源を両基盤それぞれに配電する電源供給手段を備えた遊技機において、前記電源供給手段の停電状態又は停電解消状態を検出する電源監視手段を前記主基盤内に設け、同電源監視手段が停電状態を監視した結果に基づいて同主基盤から前記払い出し基盤に対して停電情報コマンドデータを出力するとともに、 同払い出し基盤は停電情報コマンドデータに基づいて不揮発性の記憶手段に払い出しデータを待避させるようにしたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】 前記払い出し基盤は前記記憶手段に待避させたデータを停電の解消に伴って再び読み出しを行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に関し、特に電源の状態を監視する電源監視手段を備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遊技機の一種としての例えばパチンコ機では遊技を制御する制御基盤が種々の便宜の点から主として遊技の制御を行う主基盤と、その主基盤から出力される各種コマンドデータに基づいて動作するサブ基盤とに分けられている。パチンコ機の機構はこれら主基盤及びサブ基盤と、主基盤又はサブ基盤に接続される払い出し装置や表示装置、遊技球の発射装置などの各種装置によって構成されている。パチンコ機における入賞から賞球の付与までは次のような流れによって行われている。発射装置により遊技領域に打ち込まれた遊技球が入賞口へ入賞すると、その入賞信号を主基盤が検出し、主基盤から払い出し基盤へ払い出しコマンドデータが出力され賞球の払い出しが指示される。そして、払い出し基盤は払い出しコマンドデータに基づいて所定の処理を行うことになる。例えば、受信した払い出しコマンドデータが所定個数の賞球の払い出し命令であれば、払い出し装置を制御し、所定個数の賞球を払い出すようになっている。払い出し基盤はこのように特に遊技者の利益に直結する賞球個数を管理制御しているため主基盤から払い出し基盤への賞球の払い出しコマンドデータは正確に伝達される必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来では例えば図5に示すように電源基盤71には停電監視回路72が設けられており、主基盤73、サブ基盤としての払い出し基盤74及び他の基盤(以下、これらすべての基盤を被給電基盤という)には同停電監視回路72の監視下で給電されるようになっている。そして、一旦停電となった際には同停電監視回路72からデータ線75を介して停電発生信号を出力して各被給電基盤に停電状態を伝達するようになっている。ところが、ノイズの発生によって各基盤がデータ線75から停電発生信号を受信してしまうことがあった。すると、各基盤は遊技データのバックアップ等の待避処理を行い、各機能が停止することとなる。すなわち、停電でもないのにパチンコ機の機能が停止してしまうという現象が生じてしまう。例えば、誤って払い出し基盤74のみが機能を停止してしまった場合は、主基盤73から払い出しコマンドデータが送信されても受信されることなく、本来遊技者が獲得できたはずの賞球を得られないという不具合が生じるおそれがあった。
【0004】また、電源基盤71からのデータ線75を介しての停電情報信号の出力にかえて、各被給電基盤毎に停電監視回路72を設けて各基盤毎に停電情報の監視をするようにすることも考えられる。しかし、このような構成とする場合には、各基盤毎に同一の停電監視回路を設けることとなり不経済である。さらに、払い出し基盤74と主基盤73とは独立別個に機能が停止することとなり、先に払い出し基盤74が機能を停止した場合、主基盤73が払い出しコマンドデータを出力したとしても、払い出し基盤74は受信することがないという不具合が生ずるおそれがある。本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、電源の状態を監視し、より正確な制御ができる遊技機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、少なくとも遊技内容の制御を行う主基盤と、遊技結果において入賞となることに基づいて払い出される賞品の払い出し制御を行う払い出し基盤をそれぞれ別体で備えるとともに、外部電源と接続された所定の駆動電源を両基盤それぞれに配電する電源供給手段を備えた遊技機において、前記電源供給手段の停電状態又は停電解消状態を検出する電源監視手段を前記主基盤内に設け、同電源監視手段が停電状態を監視した結果に基づいて同主基盤から前記払い出し基盤に対して停電情報コマンドデータを出力するとともに、 同払い出し基盤は停電情報コマンドデータに基づいて不揮発性の記憶手段に払い出しデータを待避させるようにしたことをその要旨とする。このように構成すれば、電源供給手段からの電源の状態を主基盤内の停電監視手段が監視し、その結果に基づいて主基盤から停電情報コマンドデータを払い出し基盤に対して出力する。その際に不揮発性の記憶手段に払い出しデータを待避させてから停電情報コマンドデータを出力する。請求項2に記載の発明では請求項1に記載の構成に加え、前記払い出し基盤は前記記憶手段に待避させたデータを停電の解消に伴って再び読み出しを行うようにしたことをその要旨とする。
【0006】
【発明の効果】 請求項1に記載の発明では、電源の状態を監視し、より正確な制御ができることとなり、パチンコ機の信頼性が向上する。また、払い出しデータが保存されるので停電解消後に遊技者に正確に賞球を払い出すことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明をパチンコ機に応用した実施の形態について図面に基づいて説明する。尚、本実施の形態ではいわゆる第1種パチンコ機を例として挙げている。図1に示すように、パチンコ機1の前面には前枠2が配設されている。前枠2は額縁状に構成され、同前枠2中央には開口部2aが形成されている。開口部2aの周形状に応じて金枠3が配設されている。金枠3の内側上方にはガラス板4aが嵌め込まれてたガラス枠4が開閉可能に配設されている。ガラス枠4の後方には遊技盤5が配設されている。金枠3の内側下方には上部カバープレート6が装着されている。上部カバープレート6は前枠2に対して図示しないヒンジ金具によって片持ち支持され同前枠2に対して開閉可能とされている。上部カバープレート6は前方に突出した上受け皿7を有している。上部カバープレート6の下方には下部カバープレート8が配設されている。下部カバープレート8は前方に突出した下受け皿9を有している。下受け皿9は主として上受け皿7に貯留しきれなかった遊技球を貯留するものである。下受け皿9の右側方には操作ハンドル10が取付けられている。
【0008】遊技盤5の前面には略円弧状の外レール11が植立され、その外レール11の内側位置には円弧状の内レール12が植立されている。この内レール12および外レール11により囲まれた遊技盤5の前面には、遊技球(打球)が打ち込まれる遊技領域13が形成されており、遊技領域13の周囲には、遊技球が入賞することにより6個の遊技球が賞球として払い出される複数の普通入賞口15が配設されている。この複数の普通入賞口15が配設された遊技領域13の略中央部分には、複数種類の識別情報としての図柄などを表示する液晶(LCD)ディスプレイ16を備えた可変表示装置18が配設されている。
【0009】この可変表示装置18の液晶ディスプレイ16の手前側周囲には、可変表示装置18の装飾部材を兼ねたセンターフレーム18aが配設されており、このセンタフレーム18aにより液晶ディスプレイ16の周囲が装飾されている。センタフレーム18aの上部中央には表示装置の一種である7セグメントLED18bが配設されている。可変表示装置18の下方には、図柄作動口(第1種始動口)19が配設されている。図柄作動口19を遊技球が通過することにより、第1種始動口スイッチがオンして、可変表示装置18の変動表示が開始されると共に、6個の球が賞球として払い出される。また、図柄作動口19の下方には可変入賞装置20が配設されている。この可変入賞装置20は、遊技盤5に取着可能に形成された本体フレーム20aを備えており、その略中央部分には2以上の遊技球が同時に通過可能な幅広の矩形状の開口である大入賞口の開口20bが穿設されている。
【0010】この大入賞口の開口20bは、大入賞口の一部を構成しており、可変表示装置18の変動後の表示結果が予め定められた図柄の組み合わせ(大当たり表示)の1つと一致する場合に、遊技球が入賞しやすいように所定時間(例えば、30秒間)経過するまで、又は、所定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口の開口20b内へ入賞するまで、開放されるものである。この大入賞口の開口20bの開閉動作の行われ得る状態が、いわゆる所定の遊技価値の付与された状態(特別遊技状態)である。開口20bにはシャッタ20cが配設されている。シャッタ20cの前面にはガード20dが配設されている。可変入賞装置20の下方であって、上述した遊技領域13の最下方には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域13外へ排出するためのアウト口21が形成されている。
【0011】前記上受け皿7の上方における前面扉板22の上部中央には、後述するカード読取ユニット28により読み取られたカードの残高金額を表示するために、3つの7セグメントLEDにより構成された残高表示器24が配設されている。この残高表示器24の右側には、後述するカードを取り出す場合に押下される返却ボタン25が配設される一方、残高表示器24の左側には、貸球の払い出し(貸出)を開始する際に押下される貸出ボタン26が配設されている。上記のように構成されたパチンコ機1の左側には、正面視長方形状のカード読取ユニット28が並設されている。カード読取ユニット28はカードに記録された残高金額のデータを読み取るためのものであり、その上下方向における略中央部分には、金銭と同等の有価価値を有するカードを挿入するためのカード挿入口29が縦長に配設されている。
【0012】次に、本実施の形態のパチンコ機1の電気的構成について図2に基づいて説明する。パチンコ機1は、24ボルトの交流電圧を供給する外部電源41と接続される電源基盤Aを備えている。電源基盤Aは図示しないユニットから構成されている。電源基盤Aは、パチンコ機1に設けられる被給電基盤としての主基盤B、払い出し基盤C、図柄表示装置基盤D、音声制御基盤E及びランプ制御基盤Fへ交流24ボルト、直流非安定24ボルト、直流安定24ボルト、直流安定12ボルト、直流安定5ボルトの合計5種類の電圧を、それぞれの基盤に応じて給電線42を介して供給する。具体的には、主基盤Bへは直流安定24ボルト、直流安定12ボルト、直流安定5ボルトの3種類の電圧が供給される。また、払い出し基盤Cへは交流24ボルト、直流安定24ボルト、直流安定5ボルトの3種類の電圧が、図柄表示装置基盤Dおよび音声制御基盤Eへは直流安定12ボルト、直流安定5ボルトの2種類の電圧が、ランプ制御基盤Fへは直流非安定24ボルト、直流安定12ボルト、直流安定5ボルトの3種類の電圧が、それぞれ供給される。なお、払い出し基盤Cに接続されるカード読取ユニット28へは、払い出し基盤Cを介して、交流24ボルトの電圧が供給される。また、主基盤Bから払い出し基盤C、図柄表示装置基盤D、音声制御基盤E、ランプ制御基盤F及び発射制御装置基盤G等のサブ基盤に電圧を供給してもよい。
【0013】ここに、主基盤Bは、パチンコ機1で実行される遊技の制御を行うための基盤である。上位基盤としての主基盤Bは、各種スイッチ35による検出信号を入出カポートPを介して入力し遊技の制御を行うと共に、入出カポートPを介して、下位の被給電基盤C〜Fや各ソレノイド37へ動作信号或いは制御信号を送り、下位基盤としての被給電基盤C〜F(サブ基盤)を統合する。主基盤Bについては詳しく後述する。払い出し基盤Cは賞球や貸球の払い出し制御を行うための基盤であり、遊技球を発射するための発射モータ38を制御する発射制御装置基盤G及び払い出しモータ39が接続されている。払い出し基盤Cには入出カポートPを介して主基盤Bから制御信号が出力され、また入出カポートPを介して発射制御装置基盤G及び払い出しモータ39に制御信号を出力する。また、図柄表示装置基盤Dは液晶ディスプレイ16と接続され、液晶ディスプレイ16による図柄等の表示制御を行い、音声制御基盤Eはスピーカ43からの遊技の進行に伴う効果音等の発生制御をする。ランプ制御基盤Fは遊技の進行に伴う各LED44の点灯動作の制御をする。そして、各サブ基盤C〜Fは、入力された制御信号(コマンドデータ)に応じて各々の各処理を実行することとなる。本実施の形態では主基盤Bと他の被給電基盤C〜Fとは8本のコマンドデータ線45によって接続されている。したがって、コマンドデータ線45は主基盤Bから出力されたデータ等の情報を一度に8ビットずつ下位の被給電基盤C〜F側に出力することが可能とされている。
【0014】次に主基盤Bの構造についてより詳しく説明する。主基盤Bは演算装置、制御装置である第1のMPU51と、その第1のMPU51により実行される各種の制御プログラムや固定値データ等を記憶したメモリである第1のROM52と、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリである第1のRAM53とを備えている。更に、電源監視回路55及び第1のフラッシュメモリ56を備えている。第1のMPU51とこれら各装置の間は外部バスBSを介してデータ、コマンド、プログラム等の送受信が行われる。第1のRAM53は、パチンコ機1の電源オフによりその記憶内容を失う揮発性のメモリである。同第1のRAM53内には払出し指令データ等の各種データを格納する各種エリアや、主基盤Bで実行される大当たり処理などの遊技に関する制御データが格納される。電源監視回路55は電源の異常状態発生時に異常状態の一である停電である旨の信号を第1のMPU51に出力し、停電でない通常の給電状態の場合には常態信号を出力する。また、常態信号は出力せず、停電である旨の信号のみを出力するようにしてもよい。
【0015】第1のMPU51は停電が発生した場合に第1のRAM53内のデータを一旦第1のフラッシュメモリ56に格納する。第1のフラッシュメモリ56は、パチンコ機1の電源オフ後も記憶内容を保持する不揮発性のメモリであり、停電監視フラグ51aを備えている。 停電が発生すると、電源監視回路55から外部バスを通じて停電が発生した旨の信号が第1のMPU51に出力され、停電監視フラグ51aがオンとなる。一旦オンとなった停電監視フラグ51aは、停電が解消されたことに基づいてオフする。
【0016】更に、第1のMPU51は、停電発生時点における賞球の払い出しコマンドデータと停電情報コマンドデータを払い出し基盤Cに出力する。なお、本実施の形態ではフラッシュメモリを使用したがバックアップ電源と接続されたRAM(揮発性)としてもよいし、RAM53にバックアップ電源を接続してもよい。また、停電情報コマンドデータは、停電が発生したことを伝達し停電時における待避等の処理を命ずる停電発生コマンドデータと、停電が解消したことを伝達し解消に伴い停電前の状態に復帰するよう命ずる停電解消コマンドデータの2種類のコマンドデータからなっている。
【0017】次に、払い出し基盤Cの構造についてより詳しく説明する。払い出し基盤Cは演算装置、制御装置である第2のMPU58と、その第2のMPU58により実行される賞球や貸球の払い出し制御プログラムや固定値データ等を記憶したメモリである第2のROM59と、主基盤からの払い出し命令により指定された払い出し個数を累計した払い出し個数のデータを一時的に記憶するためのメモリである第2のRAM60を備えている。更に、第2のフラッシュメモリ61を備えている。第2のフラッシュメモリ61は、パチンコ機1の電源オフ後も記憶内容を保持する不揮発性のメモリであり待避フラグ61a、リカバリフラグ61b及び待避エリア61cとを備えている。第2のMPU58とこれら各装置の間は外部バスBSを介してデータ、コマンド、プログラム等の送受信が行われる。待避フラグ61aは停電発生時に払い出し個数のデータが待避エリア61cに待避したことを示すためのフラグである。待避フラグ61aは払い出し個数のデータが待避エリア61cに書き込まれるとオンされ、待避エリア61cがクリアされることでオフされる。待避エリア61cは第2のRAM60内の払い出し個数のデータを退避させるためのエリアである。この待避エリア61cに退避されたデータは、停電解消後の主基盤Bから出力される停電解消コマンドデータの入力に基づいて第2のRAM60内の所定のエリアヘ書き戻される。リカバリフラグ61bは停電解消後に払い出し個数のデータが待避エリア61cから第2のRAM60内の所定のエリアヘ書き戻されたことを示すためのフラグであり、払い出し個数のデータが待避エリア61cに書き込まれるとオンされ、第2のRAM60内に書き戻されるとオフとされる。
【0018】次に、このように構成されたパチンコ機1において実行される処理についてフローチャートに基づいて説明する。以下の各処理は2ms毎に実行される割り込み処理によって実行されている。まず、主基盤B側の停電発生処理及び停電解消処理について図3に基づいて説明する。この処理では停電が発生した場合の主基盤B側の未送信の払い出しコマンドデータ及び停電発生コマンドデータの出力処理が行われる。また、停電が解消した場合の主基盤B側の停電解消コマンドデータ出力処理が行われる。ステップ(以下、Sとする)1において第1のMPU51は2ms毎に電源監視回路55から出力される信号を読み込み停電か否かの判断する。停電となったと判断した場合にはS2において停電監視フラグ51aをオン状態とする。次いで、S3で現段階における未送信の払い出しコマンドデータを払い出し基盤Cに出力した後、S4で停電発生コマンドデータを払い出し基盤Cに出力して処理を一旦終了する。
【0019】一方、S1で停電ではないと判断した場合にはS5で停電監視フラグ51aがオン状態か否かを判断する。ここで、停電監視フラグ51aがオン状態でなければ停電の生じていない正常な状態が維持されているとして処理は一旦終了する。一方、停電監視フラグ51aがオン状態である場合には停電が解消された直後であると判断し、停電解消処理(S6、S7)を実行する。S6において第1のMPU51は停電解消コマンドデータを払い出し基盤C側に出力する。そして、S7で停電監視フラグ51aをオフ状態とし処理を一旦終了する。
【0020】次に払い出し基盤C側の停電チェック処理について図4に基づいて説明する。この停電チェック処理では、停電時における払い出し個数のデータの待避処理や、待避データの復帰処理が実行される。S10で第2のMPU58は主基盤B側(第1のMPU51)からの停電発生コマンドデータの出力があったか否かを判断する。あったと判断した場合には、S11で待避フラグ61aがオン状態か否か、すなわちすでに払い出し個数のデータが待避されていないかどうかを判断し、オン状態でなければ未だ待避されていないとしてS12に移行する。S12〜S13が待避処理に相当する。一方、S10において停電発生コマンドデータの出力を検出しなかった場合及びS11で待避フラグ61aがオン状態であれば処理はそれぞれS14に移行する。S12において払い出し個数データを第2のフラッシュメモリ61内の待避エリア61cに格納してデータの待避を行う。次いで、S13で待避フラグ61a及びリカバリフラグ61bをオン状態とする。これで待避処理が終了し、停電チエック処理を一旦終了する。
【0021】S14において第2のMPU58は主基盤B側(第1のMPU51)からの停電解消コマンドデータの出力があったか否かを判断する。あったと判断した場合にはS15で第2のMPU58はリカバリフラグ61bがオン状態か否かを判断する。オン状態であればS16以下の復帰処理に移行する。一方、S14において停電解消コマンドデータの出力を検出しなかった場合及びS15でリカバリフラグ61bがオフ状態である場合には、停電チエック処理を一旦終了する。S16において待避エリア61cに格納されていた払い出し個数のデータは第2のRAM60内の所定のエリアヘ書き戻される。そして、S17において第2のフラッシュメモリ61の内容がクリアされ、S18でリカバリフラグ61bをオフ状態とする。これで復帰処理を終了し、停電チエック処理を一旦終了する。
【0022】このように構成することにより本実施の形態は次のような効果を奏する。
(1)従来では電源監視回路は電源基盤側に設けられ、同電源基盤から停電情報がデータ線を通じて主基盤等の各基盤側に出力されるようになっていた。そのため、ノイズの発生によって各基盤がデータ線から停電発生信号を受信してしまうことがあった。ところが、本実施の形態では電源監視回路55が主基盤Bに設けられ、主基盤Bの第1のMPU51から払い出し基盤Cへコマンドデータ線45を介して停電情報をコマンドデータとして伝達するようにしているため、ノイズの影響を受けにくく、より正確に停電情報が払い出し基盤Cに伝達される。
(2)主基盤Bは、停電直前の払い出し個数データを払い出し基盤Cに出力した後、停電となりうる旨のコマンドデータを出力する。そのため、払い出し基盤Cは、主基盤Bが正常に検出した払い出しデータを漏らすことなく受信することになり、停電が復旧した際に遊技者に正確に賞球が払い出されることとなる。
(3)電源監視回路55を主基盤Bに設け、既存のコマンドデータ線を利用して停電発生信号をコマンド化して伝達するようにしたため、ノイズの影響を受けにくく、また新たにデータ線等を設ける必要がなく、組立時の作業を省力化できる。
【0023】尚、この発明は、次のように変更して具体化することも可能である。
・上記実施の形態では主基盤Bが停電解消コマンドデータを払い出し基盤Cに出力することで払い出し基盤Cの待避状態が解消するようになっていた。しかし、払い出し基盤Cに給電されるようになったことによって停電の解消を認識することで待避状態の解消を行うようにしてもよい。
・上記実施の形態では払い出し個数データを第2のフラッシュメモリ61内の待避エリア61cに格納したが、バックアップ電源を第2のRAM60に接続することにより保護するようにしてもよい。
・上記実施の形態では主基盤Bから払い出し基盤Cへの停電情報コマンドデータの出力についてのみ詳述したが、他のサブ基盤に対しても主基盤Bから停電情報コマンドデータを出力するようにしてもよい。また、主基盤Bから払い出し基盤Cに停電情報コマンドデータを出力する前に報知系基盤(図柄表示装置基盤D、音声制御基盤E、ランプ制御基盤F)に出力することが望ましい。すなわち、先に報知系基盤に出力することにより、例えば、可変表示装置18に「電源異常」や「停電処理を行います。」等のメッセージを遊技者に対して報知することにより、事前に遊技機の異常を遊技者に知らせることが可能になる。ほかスピーカやランプでも同様に遊技者に対し、特異な報知を行うこともできる。報知系基盤の行う報知処理は、報知系基盤が停電情報コマンドデータの受信に応じてするようにしてもよいし、主基盤が停電情報コマンドデータを出力する前に報知処理のコマンドデータを出力するようにしてもよい。
・上記実施の形態の構成に加え、サブ基盤が停電によって機能停止するのが主基盤よりも早くならないようにしてもよい。この場合には主基盤から出力される停電発生コマンドデータはサブ基盤に必ず受信されることとなる。この手段としては、例えば、電源からサブ基盤への給電線の長さを電源から主基盤へのそれよりも長くなるようにする、サブ基盤の作動電圧を主基盤よりも低く設定する、給電経路をサブ基盤が主基盤の下流に位置するように回路構成をする、サブ基盤への電源の供給を主基盤を介して行う、等がある。
・上記実施の形態では、電源異常の一例として停電をあげたが、他に電圧の変更、特に電圧の降下を検知して電源情報コマンドデータを出力するようにしてもよい。
・上記実施の形態では停電の発生時を特に示していないが、遊技中に発生した停電にのみ反応して停電発生コマンドデータを出力し、遊技中以外に発生した停電には反応しないようにしてもよい。
・本発明はパチンコ機以外にもスロットマシン、アレパチ、アレンジボール等の遊技機にも応用可能である。賞品としては上記パチンコ機のように賞球として遊技者に貸与されるもの以外に、コインや実際の物品として付与されるものも含まれる。
【0024】上記実施の形態から把握できる本発明のその他の技術的思想について下記に説明する。
(1) 前記払い出し基盤は停電情報コマンドデータに基づいて不揮発性の記憶手段に払い出し個数のデータを待避させることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
(2) 前記払い出し基盤は前記記憶手段に待避させたデータを停電の解消に伴って再び読み出しを行うことを特徴とする付記1に記載の遊技機。
(3)少なくとも遊技内容の制御を行う主基盤と、遊技結果において入賞となることに基づいて払い出される賞品の払い出し制御を行う払い出し基盤をそれぞれ別体で備えるとともに、外部電源と接続されその電源を両基盤それぞれに配電する電源供給手段と、同電源供給手段の電源状態を検出する電源監視手段を備えた遊技機において、前記電源監視手段を前記主基盤内に設けたことを特徴とする遊技機。
(4)少なくとも遊技内容の制御を行う主基盤と、遊技結果において入賞となることに基づいて払い出される賞品の払い出し制御を行う払い出し基盤をそれぞれ別体で備えるとともに、外部電源と接続されその電源を両基盤それぞれに配電する電源供給手段と、同電源供給手段の電源状態を検出する電源監視手段を備えた遊技機において、前記電源監視手段が電源状態を監視した結果に基づいて前記主基盤から前記払い出し基盤に対して電源情報コマンドデータを出力するようにしたことを特徴とする遊技機。
(5) 前記電源状態とは停電状態又は停電解消状態である付記(3)に記載の遊技機。
(6)前記電源状態とは停電状態又は停電解消状態であり、前記電源情報コマンドデータとは停電情報コマンドデータである付記(4)に記載の遊技機。
(7)電源監視回路が停電状態を検知した場合は、主基盤が未送信の払出しコマンドデータを払い出し基盤に出力後に前記停電情報コマンドデータの一である停電発生コマンドデータを出力することを特徴とする請求項2又は付記(6)に記載の遊技機。
(8)前記停電発生コマンドデータは、主基盤が作動を停止する契機となる付記(7)に記載の遊技機。
(9) 前記払い出し基盤は停電情報コマンドデータに基づいて揮発性の記憶手段に払い出し個数のデータを待避させ、停電時にはバックアップ電源から給電されるようにしたことを特徴とする請求項2又は付記(6)に記載の遊技機。
(10) 少なくとも遊技内容の制御を行う主基盤と、同主基盤の制御下で遊技内容を実行するサブ基盤をそれぞれ別体で備えるとともに、外部電源と接続され、その電源を両基盤それぞれに配電する電源供給手段と、同電源供給手段の電源状態を検出する電源監視手段を備えた遊技機において、前記電源供給手段の電源状態を検出する電源監視手段を前記主基盤内に設けたことを特徴とする遊技機。
(11)少なくとも遊技内容の制御を行う主基盤と、同主基盤の制御下で遊技内容を具体的に制御するサブ基盤をそれぞれ別体で備えるとともに、外部電源と接続され、その電源を両基盤それぞれに配電する電源供給手段と、同電源供給手段の電源状態を検出する電源監視手段を備えた遊技機において、前記電源監視手段が電源状態を監視した結果に基づいて同主基盤から前記サブ基盤に対して電源情報コマンドデータを出力するようにしたことを特徴とする遊技機。
(12) 前記電源監視手段が電源状態を監視した結果に基づいて同主基盤から前記サブ基盤に対して電源情報コマンドデータを出力するようにしたことを特徴とする付記(11)に記載の遊技機。
(13) 前記電源状態とは停電状態又は停電解消状態である付記(10)又は付記(11)又は付記(12)に記載の遊技機。
(14) 前記電源状態とは停電状態又は停電解消状態であり、電源情報コマンドデータとは停電情報コマンドデータである付記(11)又は付記(12)に記載の遊技機。
(15)前記サブ基盤は報知系基盤であり、同報知系基盤が主基盤から電源情報コマンドデータを受信した場合は電源情報に基づく情報を報知する旨の処理を行うことを特徴とする付記(11)又は付記(12)又は付記(14)に記載の遊技機。
(16)前記サブ基盤は報知系の基盤であり、電源監視回路が停電を検知した場合に前記主基盤は停電発生報知を処理する旨のコマンドデータを前記サブ基盤に出力後に前記停電発生コマンドデータを出力することを特徴とする付記(11)又は付記(12)又は付記(14)に記載の遊技機。
(17)前記報知系の基盤とは別にサブ基盤として遊技結果において入賞となることに基づいて払い出される賞品の払い出し制御を行う払い出し基盤を備え、前記停電発生コマンドデータを同報知系の基盤に出力した後に同払い出し基盤にも出力することを特徴とする付記(15)又は付記(16)に記載の遊技機。
(18) 少なくとも遊技に関する制御を行う上位基盤と、同主基盤の制御下で遊技に関する制御を具体的に行う下位基盤をそれぞれ別体で備えるとともに、外部電源と接続されその電源を両基盤それぞれに配電する電源供給手段と、同電源供給手段の電源状態を検出する電源監視手段を備えた遊技機において、前記電源監視手段を前記上位基盤内に設けたことを特徴とする遊技機。
(19)少なくとも遊技に関する制御を行う上位基盤と、同主基盤の制御下で遊技に関する制御を具体的に行う下位基盤をそれぞれ別体で備えるとともに、外部電源と接続されその電源を両基盤それぞれに配電する電源供給手段と、同電源供給手段の電源状態を検出する電源監視手段を備えた遊技機において、前記電源監視手段が電源状態の異常を検知した場合に前記上位基盤から前記下位基盤に対して電源異常コマンドデータを出力するようにしたことを特徴とする遊技機。
(20)前記電源監視手段が電源状態の異常を検知した場合に前記上位基盤から前記下位基盤に対して電源異常コマンドデータを出力するようにしたことを特徴とする付記(18)に記載の遊技機。
(21) 前記下位基盤が電源異常により機能停止するのが前記上位基盤よりも早くならないように構成し、上位基盤から出力される電源異常コマンドデータが下位基盤に必ず受信されるようにしたことを特徴とする付記(19)又は付記(20)に記載の遊技機。
(22)遊技中に発生した電源異常に対してのみ電源異常コマンドデータを出力するようにしたことを特徴とする付記(19)から付記(21)のいずれかの遊技機。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のパチンコ機及びカード読取ユニットの正面図。
【図2】 同じパチンコ機における電気的構成を表したブロック図。
【図3】 同じパチンコ機の主基盤で行われる割り込み処理のフローチャート。
【図4】 同じパチンコ機の払い出し基盤で行われる割り込み処理のフローチャート。同じパチンコ機の背面図。
【図5】 従来のパチンコ機の電気的構成の要部を表したブロック図。
【符号の説明】 55…停電監視手段としての電源監視回路、A…電源供給手段としての電源基盤、B…主基盤、C…払い出し基盤。
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