JP2002126039A - 薬剤封入容器セット及びその製造方法 - Google Patents

薬剤封入容器セット及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】第1薬剤封入容器と第2薬剤封入容器を外部か
ら手動により連通状態にすることができる薬剤封入容器
セット及びその製造方法。 【解決手段】第2薬剤封入容器20を第1薬剤封入容器
10へ閉鎖された連通機構50により連結し且つ第2薬
剤封入容器の外面の少なくとも一部を保護体30で覆
う。容器セットは、組立てた状態で滅菌又は殺菌処理す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の薬剤(溶液
の場合と、粉末、粒状等の固体の場合とを含む)封入容
器が閉鎖された連通機構を介し連結される薬剤封入容器
セットに関する。本発明は、特に薬剤封入バイアルと可
撓性バッグが閉鎖された連通機構を介して連結され使用
直前に手動によりバイアル内の薬剤が無菌的に薬液に混
合可能な薬剤封入容器セットに関する。本発明は、更に
滅菌又は殺菌工程数を最少にし且つ滅菌又は殺菌工程を
改良した薬剤封入容器セットの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】病院等の医療機関において、点滴により
患者の静脈に投与されるビタミン剤、微量元素製剤等の
複数の薬剤は、配合変化による品質劣化を生じないよう
投与直前に輸液等の薬液に混合して投与される。この混
合作業を簡便且つ無菌的に行なえるよう、従来種々の薬
剤封入容器セット及びその製造方法の工夫がなされてき
た。
【0003】特開平10−24088号は、無菌保証が
成された状態で、薬剤封入バイアル等を少ない部品で簡
易に接続した輸液容器を提供することを目的とした薬剤
封入容器セットを開示する。この薬剤封入容器セット
は、樹脂製容器であり複数の室を有し、室と室との隔離
条部の少なくとも一部が外側から開放可能なピールシー
ル部又は弱シール部で形成され、第1室に薬液が収容さ
れ、第2室に充填容器が接続され、充填容器は薬液に混
合される薬剤を収容し、充填容器の開口を閉じる蓋体又
は膜体が第2室の外側から押圧することにより充填容器
内へ押し込むことが可能であり、蓋体又は膜体が充填容
器内へ押し込まれることにより第2室内と充填容器内が
連通される。高圧蒸気滅菌処理した樹脂製容器と薬剤を
収容したバイアルは、無菌、無塵室内で接続され、その
後第2室のみが電子照射滅菌され、第2室内の一旦外界
に晒された充填容器の外面と共に滅菌処理される。
【0004】実公平6−42676号公報は、バイアル
中の薬剤を、容易且つ安全にバッグ内の点滴用薬液に添
加する目的の輸液バッグを開示する。この輸液バッグ
は、ゴム栓によって封止されたバイアルの口部を接続可
能な口部材を有する。口部材は、外周面下部が合成樹脂
製シートの一方の開口端に融着され、下端が封止膜によ
り密閉され、上部外周に雄ネジを備える有底円筒状部品
3、有底円筒状部品に挿入され、上端が閉塞され、この
閉塞された部分を貫通して、先端が穿刺刃の中空針6が
固定され、下端が穿刺刃である棒状部品4、有底円筒状
部品の雄ネジに螺合する雌ネジを備える下部小径部及び
小径部と区画部を介して一体成形されバイアルの口部が
嵌合される大径部を有し区画部を中空針が刺通する第2
部品5、並びに第2部品の大径部の開口端を閉塞するシ
ール10を有する。先端が穿刺刃である代わりに棒状部
品の端部に固定したゴム栓63を設けることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、第1
薬剤封入容器、1又は複数の第2薬剤封入容器、及び第
1薬剤封入容器と第2薬剤封入容器を連結する閉鎖され
た連通機構を備え、閉鎖された連通機構は、第1薬剤封
入容器又は第2薬剤封入容器の外部から手動により液体
連通状態にすることができる薬剤封入容器セットを提供
することである。特に薬剤封入バイアルと可撓性輸液バ
ッグが閉鎖された連通機構により連結された薬剤封入容
器セットを提供し、閉鎖された連通機構が薬剤の使用直
前に手動により異物を発生することなく無菌的に開放さ
れ両容器内の薬剤を迅速且つ容易に混合、調製すること
が可能な薬剤封入容器セットを提供することである。本
発明の他の目的は、あらかじめ第2薬剤封入容器に無菌
的に収容された品質劣化し易い薬剤について、第1薬剤
封入容器と同時に滅菌又は殺菌し、その際受ける加熱又
は電子線、γ線、紫外線等の照射の影響から保護可能な
薬剤封入容器セットを提供することである。
【0006】本発明の別の目的は、第1薬剤封入容器、
1又は複数の第2薬剤封入容器、及び第1薬剤封入容器
と第2薬剤封入容器を連結する閉鎖された連通機構を備
え、閉鎖された連通機構は、第1薬剤封入容器又は第2
薬剤封入容器の外部から手動により異物を生じることな
く液体連通状態にすることができる薬剤封入容器セット
を、滅菌又は殺菌工程を簡略化し容易且つ能率的に製造
可能な製造方法を提供することである。特に滅菌又は殺
菌工程で使用される高熱、電子線、γ線、紫外線等に対
する耐性の異なる薬剤を収容する第1薬剤封入容器及び
第2薬剤封入容器を同時に滅菌又は殺菌処理することに
より製造工程を簡略化することにある。
【0007】本発明の更に別の目的は、第1薬剤封入容
器と第2薬剤封入容器を連結する閉鎖された連通機構を
備える薬剤封入容器セットにおいて、閉鎖された連通機
構の構成を改良し、薬剤封入容器セットの保管又は運搬
時に第1薬剤封入容器と第2薬剤封入容器の液体連通を
確実に遮断することができ、且つ薬剤投与直前に外部か
ら手動で異物を発生することなく容易且つ確実に連通機
構を液体連通可能状態に操作することができるようにす
ることである。本発明のその他の目的及び利点は、以下
の説明において明かにされる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、各請求項に記
載の特徴を有する。第1に、本発明の薬剤封入容器セッ
トを製造する方法は、第1薬剤封入容器と第2薬剤封入
容器が閉鎖された連通機構により連結され、閉鎖された
連通機構は、手動により連通状態にすることができる薬
剤封入容器セットを製造する。この製造方法は、1又は
複数の第2薬剤封入容器と第1薬剤封入容器を閉鎖され
た連通機構を介し連結する工程、1又は複数の第2薬剤
封入容器の外面の少なくとも一部を保護体により覆う工
程、並びに連結された第1薬剤封入容器及び保護体によ
り覆われた第2薬剤封入容器を同時に滅菌又は殺菌処理
し薬剤封入容器セットを滅菌又は殺菌する工程を含む。
保護体は、滅菌又は殺菌工程の加熱、電子線、γ線、紫
外線等による薬剤の品質劣化を防止する。
【0009】本発明の薬剤封入容器セットを製造する方
法は、次の特徴を備えることができる。(1)第2薬剤
封入容器に収容される薬剤の耐熱温度が、第2薬剤封入
容器に収容される薬剤の耐熱温度より低い。(2)滅菌
又は殺菌工程が高圧蒸気滅菌又は熱水シャワー滅菌によ
り行われる。(3)保護体は、断熱体からなり、この断
熱体は、樹脂製断熱材、セラミック、密閉空間、又は第
2薬剤封入容器の外面に隣接する冷却材からなる。
(4)断熱体は、滅菌又は殺菌工程において第2薬剤封
入容器の薬剤に対する加熱処理の影響を軽減する性能を
備える。(5)滅菌又は殺菌工程は、電子線、γ線又は
紫外線を容器セット全体へ照射することにより行われ、
保護体は、電子線、γ線又は紫外線の遮蔽体、即ち電子
線、γ線又は紫外線を透過させないか又は僅かの量だけ
透過させる金属体、ガラス、樹脂等によりなる。(6)
第2薬剤封入容器は、薬剤を封入したガラス又は樹脂製
のバイアルである。(7)閉鎖された連通機構は、第1
薬剤封入容器と前記バイアルを連通する通路、該通路を
閉鎖する閉鎖体、閉鎖体を移動させるか又は閉鎖体に貫
通路を形成し通路を開通させる手段を含む。(8)第1
薬剤封入容器は、閉鎖された連結機構を連結する連結口
部に封止膜を備えず、前記連結機構の閉鎖体により輸液
を封入した可撓性バッグである。(9)必要に応じて滅
菌又は殺菌工程の後に保護体を第2薬剤封入容器の外面
から除去する工程を更に含む。
【0010】本発明の薬剤封入容器セットは、第1薬剤
封入容器、1又は複数の第2薬剤封入容器、及び第1薬
剤封入容器と第2薬剤封入容器を連結する閉鎖された連
通機構を備える。閉鎖された連通機構は、第1薬剤封入
容器又は第2薬剤封入容器の外部から手動により連通状
態にすることができるものである。本発明の薬剤封入容
器セットは、1又は複数の第2薬剤封入容器と第1薬剤
封入容器を閉鎖された連通機構を介し連結し且つ1又は
複数の第2薬剤封入容器の外面の少なくとも一部を保護
体で覆い第2薬剤封入容器内の薬剤を滅菌又は殺菌工程
で変質しない保護状態で滅菌又は殺菌処理される。
【0011】本発明の薬剤封入容器セットは、次の特徴
を備えることができる。(10)滅菌又は殺菌工程は、
高温によりなされ、保護体は、断熱体であり、樹脂製断
熱材、セラミック、密閉空間、又は第2薬剤封入容器の
外面に隣接する冷却材からなる。(11)密閉空間を利
用する代替法としては、第2薬剤封入容器を例えば熱水
シャワー滅菌器中に組み込まれた部分冷却装置内に収容
して、この部分冷却装置内の密閉空間を循環水等で冷却
し、滅菌時の第2薬剤封入容器内の温度上昇を防止する
方法を挙げることができる。(12)第1薬剤封入容器
は、可撓性の輸液バッグである。(13)第2薬剤封入
容器は、剛固な筒状口部を有する容器である。(14)
閉鎖された連通機構は、筒状口部と輸液バッグ内を連通
可能な通路、筒状口部に液密に挿着され通路を閉じる閉
鎖体、及び閉鎖体を筒状口部から移動させ通路を開くた
めの操作具を備える。(15)第2薬剤封入容器は、ガ
ラス又は樹脂製のバイアルである。(16)操作具は、
一端が閉鎖体に係合され輸液バッグ内に他端を有する操
作ロッドを備える。(17)操作ロッドは輸液バッグの
外部から手動で操作し閉鎖体を移動させ通路を開くこと
ができる。(18)閉鎖された連通機構は、筒状口部と
輸液バッグ内を連通可能な通路、筒状口部に液密に挿着
され通路を閉じる閉鎖体、及び閉鎖体を貫通するように
移動可能な中空針を備える。(19)滅菌又は殺菌工程
は、電子線、γ線又は紫外線を容器セット全体へ照射す
ることにより行われ、保護体は、電子線、γ線又は紫外
線の半透過体又は微透過体である。
【0012】本発明の薬剤封入容器セットは、第1薬剤
封入容器、1又は複数の第2薬剤封入容器、及び第1薬
剤封入容器と第2薬剤封入容器を連結する閉鎖された連
通機構を備え、閉鎖された連通機構は、第1薬剤封入容
器又は第2薬剤封入容器の外部から手動により薬剤を連
通可能な連通状態にすることができるものであり、第1
薬剤封入容器、1又は複数の第2薬剤封入容器、及び閉
鎖された連通機構が、同時に滅菌又は殺菌処理される。
本発明の薬剤封入容器セットは、次の特徴を備えること
ができる。(20)第1薬剤封入容器は、可撓性の輸液
バッグであり、第2薬剤封入容器は、薬剤を封入した可
撓性の薬剤バッグであり、閉鎖された連通機構は、輸液
バッグと薬剤バッグの間に設けた剥離可能な接着部によ
り形成される通路である。(21)閉鎖された連通機構
は、第2薬剤封入容器から第1薬剤封入容器内へ伸長し
少なくとも一方の先端が閉じられた管状部材からなり、
管状部材先端に破断可能部分が設けられ、第2薬剤封入
容器の外部から破断可能部分を破断することにより液体
等が連通状態となる。(22)第1薬剤封入容器は、少
なくとも1つの薬剤封入室を備える可撓性バッグからな
り、隣接する薬液又は薬剤封入室の間の仕切りが剥離容
易な接着部により形成される。(23)必要に応じて滅
菌又は殺菌工程の後に保護体を第2薬剤封入容器の外面
から除去したたものである。
【0013】本発明の薬剤封入容器セットは、第1薬剤
封入容器、1又は複数の第2薬剤封入容器、第2薬剤封
入容器の外面の少なくとも一部を覆う保護体、及び第1
薬剤封入容器と第2薬剤封入容器を連結する閉鎖された
連通機構を備え、閉鎖された連通機構は第1薬剤封入容
器又は第2薬剤封入容器の外部から手動により連通状態
にすることができるものであり、保護体は第2薬剤封入
容器内の薬剤を滅菌又は殺菌工程の高温、電子線、γ線
又は紫外線から保護するものである。
【0014】本発明の薬剤封入容器セットにおいて、第
1薬剤封入容器は少なくとも1つの薬剤封入室を備える
可撓性バッグからなり、第2薬剤封入容器はガラス又は
樹脂製のバイアルであり、輸液バッグは剛固な筒状首部
を備え、閉鎖された連通機構は、筒状首部に液密に接続
され中央に貫通孔を有するフランジ、フランジから伸長
しバイアルの筒状口部外周に係合可能な係合部、フラン
ジから筒状首部内へ伸長する支持体、筒状口部の内部及
び貫通孔を含みバイアル内部と輸液バッグ内部を連通可
能な通路、バイアルの筒状口部内周面に液密に挿着され
通路を閉じる閉鎖体、及び閉鎖体に一端を結合され筒状
首部内へ伸長する操作体を備える。保護体は、一端にお
いてフランジ外周部に係合される外筒部材及び外筒部材
の他端を閉じる端板からなる外殻、及びバイアルと外殻
との間に配置される断熱材からなる。
【0015】本発明の薬剤封入容器セットは、第1薬剤
封入容器、1又は複数の第2薬剤封入容器、及び第1薬
剤封入容器と第2薬剤封入容器を連結する閉鎖された連
通機構を備え、閉鎖された連通機構は第1薬剤封入容器
又は第2薬剤封入容器の外部から手動により薬剤が通過
可能な連通状態にすることができるものである。第1薬
剤封入容器は少なくとも1つの薬剤封入室を備える可撓
性バッグからなり、第2薬剤封入容器はガラス又は樹脂
製のバイアルである。輸液バッグは剛固な筒状首部を備
える。閉鎖された連通機構は、筒状首部に液密に接続さ
れ中央に貫通孔を有するフランジ、フランジから伸長し
バイアルの筒状口部外周に係合可能な係合部、フランジ
から筒状首部内へ伸長する支持体、筒状口部の内部及び
貫通孔を含みバイアル内部と輸液バッグ内部を薬剤が通
過可能に連通する通路、バイアルの筒状口部内周面に液
密に挿着され通路を閉じる閉鎖体、及び閉鎖体に一端を
結合され筒状首部内へ伸長する操作体を備える。
【0016】
【発明の実施の態様】図1は、本発明の第1実施例の薬
剤封入容器セットの要部概略断面図、図2は、図1の薬
剤封入容器セットにおいて閉鎖体の一例として栓体40
がガラス製バイアル(第2薬剤封入容器)20内へ押し
込まれ連通機構が連通状態にされた状態の要部概略断面
図である。図1に示す薬剤封入容器セット5は、可撓性
輸液バッグ(第1薬剤封入容器)10、薬剤封入バイア
ル20、バイアル20の外面の少なくとも一部を覆う断
熱体30、及び輸液バッグ10とバイアル20を連結す
る閉鎖された連通機構50を備える。閉鎖された連通機
構50は、輸液バッグ10の外部から手動により液体連
通状態にすることができるように構成される。
【0017】第1薬剤封入容器は、図10のような例え
ば剥離可能な隔壁で仕切られた多室バッグに、前記各薬
剤成分を粉末又は液体で充填し収容することができる。
第1薬剤封入容器に収容される薬剤は、例えば、静脈投
与用輸液剤、液状栄養剤等の医療用食餌療法用飲料・食
品、腹膜透析液、臓器保存液、臓器等の洗浄に用いられ
る洗浄剤である。各薬剤に配合される成分の例ととして
は、ブドウ糖、フルクトース、マルトース等の還元糖、
従来より輸液として栄養補給等を目的として利用されて
きているアミノ酸製剤に配合されている各種のアミノ酸
等が挙げられる。
【0018】なお、各アミノ酸は遊離形態である必要は
なく、金属塩、有機酸塩等の薬理学的に許容される塩の
形態でもよい。また、各アミノ酸は、生体内で加水分解
され遊離アミノ酸に変換されるエステルの形態でもよ
い。更に、上記各アミノ酸はそれ等の一部又は全部をN
‐アシル誘導体の形態、例えばN‐アセチル‐L‐シス
テインの形態としてもよい。還元糖とアミノ酸以外の成
分としては、栄養補給等を目的とした大豆油、綿実油、
サフラワー油、トウモロコシ油、ヤシ油、シソ油、エゴ
マ油、アマニ油糖の植物油、魚油,化学合成トリグリセ
リド、中鎖脂肪酸トリグリセリド、長鎖脂肪酸トリグリ
セリド等を挙げることができる。
【0019】また、経腸成分栄養剤の場合は、デキスト
リン、カゼインナトリウム、卵白加水分解物、植物性蛋
白質、乳清蛋白質、脱脂粉乳を前述の成分に加えること
ができる。各成分の輸液剤としての配合・調製には特別
の制限はなく、適宜常法によることができる。
【0020】バイアル、即ち第2薬剤封入容器20に収
容される薬剤の1例としては、ビタミン剤、微量元素配
合剤、抗生物質、抗腫瘍剤、抗潰瘍剤、血栓溶解剤、ホ
ルモン剤、ステロイド剤、止血剤等を挙げることができ
る。特に、第1薬剤封入容器に高カロリー輸液用基本液
を充填収容した場合の第2薬剤封入容器には、ビタミン
剤もしくは微量元素配合剤を収容することが好ましい。
また、二つの第2薬剤封入容器にビタミン剤と微量元素
配合剤をそれぞれ収容したものを前記第1薬剤封入容器
に双方連結した組み合わせも好ましい。第2薬剤封入容
器20に収容される薬剤において、耐熱性の低い成分を
含む場合は、ろ過法による無菌化処理が行なわれる。ま
た、水溶液状態での保存安定性に問題がある成分におい
ては、ろ過法により微生物を取り除いた水溶液を、バイ
アル内で無菌的に凍結乾燥される。
【0021】微量元素配合剤は、ガラスアンプルに充填
された製剤として塩化第ニ鉄、塩化マンガン、硫酸亜
鉛、硫酸銅、ヨウ化カリウムを有効成分とする高カロリ
ー輸液用微量元素製剤(商品名:エレメンミック、味の
素ファルマ製)が知られている。出願人は、各有効成分
の適正配合量を検討したうえで、塩化マンガンの配合量
を減じた製剤(塩化第ニ鉄9.46mg/2mL、塩化
マンガン0.1979mg/2mL、硫酸亜鉛17.2
5mg/2mL、硫酸銅1.248mg/2mL、ヨウ
化カリウム0.166mg/2mL)の適切な容器を検
討した。従来の微量元素製剤は、有効成分を常法に従っ
て注射用蒸留水に溶解し、この溶解液をガラスアンプル
に充填・密封した後加熱滅菌されたいた。しかし、この
アンプル充填製剤は、カット時にガラス片の混入等の問
題点があったので、出願人は前記塩化マンガン減量製剤
において、ガラス製あるいは樹脂製のバイアルにマンガ
ン減量微量元素製剤を充填したバイアル充填型製剤を創
作した。
【0022】前記バイアル充填型のマンガン減量微量元
素製剤は、本発明の第2薬剤封入容器に充填される好ま
しい薬剤例として挙げることができる。なお、従来の微
量元素製剤をバイアル充填型の製剤に変更することによ
り本発明の第2薬剤容器として好適に利用できることは
もちろん、バイアル充填型の製剤そのものにおいても、
ガラス片の混入を危惧することなく内容液をシリンジで
吸引し、各種の輸液バッグに微量元素製剤を注入するこ
とができる。更に前記バイアル充填型の製剤単体は、輸
液容器のポート部に両頭針とそのホルダ等が連結された
ハーフキットタイプの高カロリー輸液用基本液を充填し
た輸液容器に適用可能となりアンプル製剤とは異なる優
れた適用性を発揮する。
【0023】可撓性輸液バッグ10は、可撓性樹脂フィ
ルムに囲まれた第1室11及び第2室18を含み、第1
室と第2室の間が剥離可能な接着部19により仕切ら
れ、第1室11に剛固なポート部12が設けられ、第1
室11と第2室18内にそれぞれ輸液が収容される。連
通機構50は、中央に貫通孔52を有するフランジ51
を備え、フランジ51の上面または嵌合部54の内周面
がバイアル20の首部22がパッキン29を介して気密
に装着され、フランジ51の下面が可撓性バッグのポー
ト部12の端部フランジ部13に気密に熔着される。連
通機構50は、更にフランジ51から伸長しバイアルの
首部22の外周面に嵌合可能な嵌合部54、フランジ5
1から輸液バッグのポート部12内へ伸長する円筒形支
持体56、ポート部12の内部及び貫通孔52を含みバ
イアル内部と輸液バッグ内部を液体連通可能な通路5
5、バイアル20の首部22内周面に液密に挿着され通
路55を閉じる栓体40、及び栓体40に一端を接続さ
れポート部12内へ伸長する操作ロッド46を備える。
【0024】バイアルの首部22の端部とフランジ51
の上面の間に密封のためのパッキン29が配置される。
係合部54は、バイアルの首部22の外周面のくぼみに
嵌合合する3個以上の嵌合爪53を備える。操作ロッド
46は、フランジ51の中央の貫通孔52を通り、円筒
形の支持体56及び支持体56の端板に設けた支持孔5
8を通り伸長し、輸液バッグの第1室11内に端部45
を有する。また操作ロッド46は、栓体40をバイアル
側へ押し込んだ状態を維持するため貫通孔52又は支持
孔58の通過の抵抗を大きくする弾性変形可能な複数の
係止部端部44、47を備える。操作ロッド46は、薬
剤の投与直前に単に輸液バッグ10の外側からバイアル
20の内方へ押すことにより、操作ロッド46の先端の
栓体40をバイアル内へ押し込み、通路55を開通させ
ることができる。通路55を開通し、輸液バッグ内の輸
液を通路を介してバイアル内へ流入させることにより、
バイアル内の乾燥固形薬剤21が第1室の輸液により溶
解され、さらに溶解液を第1室に戻すことによりバイア
ル内の薬剤が輸液と共に患者に点滴投与可能にされる。
【0025】断熱体30は、一端においてフランジ51
の外周部に係合される外筒部材31及び外筒部材31の
他端を閉じる端板32からなる外殻、及びバイアル20
の外面と外殻内面との間に配置される断熱材25を含
む。断熱体30はバイアル20内の薬剤を加熱滅菌処理
による高熱から保護する機能を備えるため、発泡樹脂、
空気層等により形成される。薬剤封入容器セット5の薬
剤の点滴投与時に容器セット5を吊り下げることができ
るように、端板32に吊り具33が取付けられる。
【0026】図1に示す薬剤封入容器セット5は、ろ過
滅菌された薬剤溶液を無菌的に凍結乾燥するなど封入薬
剤が無菌化処理済みのバイアル20と輸液バッグ10を
閉鎖された連通機構50により連結し且つバイアル20
の外面を断熱体30で覆った状態で滅菌又は殺菌され
る。図1のセット5において、栓体40は、バイアル2
0の密封機能及びバイアル内と輸液バッグ10内部とを
分離する機能を備える。輸液バッグの第1室11内に伸
長する操作ロッド46等の滅菌処理を必要とする連通機
構の各構成部品は、第1室11に収容された輸液に浸漬
されているので、薬液封入容器セット5全体の加熱滅菌
処理時に一緒に滅菌される。
【0027】なお、従来2つの薬剤封入容器を連結する
方法としては、実公平6−42676号公報記載のよう
に、液体封入容器中の液体が薬剤入り容器に流入しない
よう、両容器を分離するゴム栓、封止膜等の封止体が設
置されていた。本発明の1つの形態においては、第1薬
剤封入容器側に封止体を設けず、第1、第2薬剤封入容
器の分離は、第2薬剤封入容器の栓体によりなされる。
第2薬剤封入容器の栓体表面は、直接第1薬剤封入容器
中の薬液と接し、且つ連通機構をはじめとする滅菌が必
要な各部品も第1薬剤封入容器中に封入された液体に接
する状態に設置される。そのため封入された医療用薬液
の滅菌工程と同時に滅菌が必要な連通機構の各部品を滅
菌することができる。
【0028】本発明の1つの形態においては、封止体を
使用せず、薬剤入り容器の遮蔽体を、薬剤入り容器自身
の密封と、液体封入容器中の液体と薬剤入り容器を分離
する目的とに利用している。従って、薬剤入り容器の遮
蔽体表面は、直接液体封入容器中の液体と接し、且つ連
通具をはじめとする滅菌が必要な各部品も液体封入容器
内に封入された液体に接する状態に設置されていること
から、液体封入容器に封入された液体の滅菌操作と同時
に滅菌が必要な各部品を滅菌することができる。
【0029】図2は、図1の薬剤封入容器セットにおい
て栓体40がバイアル20内へ押し込まれて連通機構が
連通状態にされた状態の要部概略断面図である。栓体4
0は、操作ロッド46を可撓性輸液バッグの外側から手
動でバイアル20の方へ押圧することにより、バイアル
20の筒状口部内面から摺動、離脱され、バイアル内へ
押し込まれる。操作ロッド46の外径は、バイアル20
の筒状口部内径より小さくされ、輸液バッグ10内の輸
液が開通した流路Fを通じてバイアル内へ流入し、その
後バイアル内の薬剤を溶解した輸液が輸液バッグ内へ戻
り、輸液バッグの下部の薬液排出口16の栓体17を穿
刺する中空針に連通される図示されない点滴管をへて患
者に投与される。
【0030】連通機構の支持体56は、フランジ51の
貫通孔52のまわりから輸液バッグのポート部12内へ
伸長する筒状部を含み、筒状部は、側面に通路を形成す
る透孔57を備え、端面に操作ロッド46を摺動可能に
支持する支持孔58を備える。操作ロッド46は、環状
の係止部44、47を備え、これらが貫通孔52又は支
持孔58に係合され、操作ロッド46を所定位置に維持
可能であり、栓体40は、バイアル内で固定されるため
栓体40で通路を塞ぐことがなく、薬液は、バイアル内
へスムースに流入し、排出される。支持孔58の両側の
係止部44は支持孔58に係合し操作ロッド46を栓体
40がバイアルの首部にある状態に維持するが、操作ロ
ッド46が手動で所定の押圧力で押圧されると操作ロッ
ドの移動を許し、通路を開放する。係止部47は通路が
開放されたとき、支持孔58に係合し、栓体及び操作ロ
ッドを通路の開放位置に維持する。
【0031】図3は、第2薬剤封入容器の変形例の2室
瓶120の断面図である。2室瓶120は、首部122
に隣接し薬液121を収容する第1室125及び第1室
とくびれ部124を介して隣接し薬剤21を収容する第
2室126を備える。首部122は栓体40により閉鎖
され、くびれ部124は、内部に第2栓体127が液密
に挿着され閉鎖される。くびれ部124の内径は、首部
122の内径より大きくされ、栓体40がくびれ部12
4を通過可能にされる。栓体40は、操作ロッド46の
端部に結合され、操作ロッド46を2室瓶120の方へ
押圧することにより2室瓶内へ押し込まれ、第1室12
5と輸液バッグ10内が連通される。操作ロッド46を
更に押圧することにより、くびれ部124の第2栓体1
27が移動され、第2室126と第1室、及び輸液バッ
グ10内が連通される。この2室瓶120は、2種の薬
剤を2室内に分けて収容し、1回の操作で輸液バッグ内
の輸液と混合することができる。
【0032】図4Aは、バイアル20の首部22又は2
室瓶の首部122を塞ぐことが可能な栓体40の側面
図、図4Bは、栓体40の中心軸線を含む断面図であ
る。図4Aに示すように栓体40は、頭部43、頭部4
3から伸びるスカート部41、頭部43のまわりを取巻
く2条の環状凸部42、及び頭部43に操作ロッドの端
部を受入れるための凹所39を備える。凹所39は、連
通操作、バイアル内部の減圧あるいは輸送中の振動等で
操作ロッドが栓体40から抜けないように栓体内部側に
入り口部より拡張された操作ロッド挿入部38を有す
る。2条の環状凸部42は、栓体をバイアル20の筒状
口部に液密に挿着することにより生ずる密封機能を増強
する。
【0033】図5は、本発明の第2実施例の薬剤封入容
器セット6の概略断面図であり、図6は、図5の薬剤封
入容器セット6の連通機構が連通状態にされた状態の概
略断面図である。この実施例においては、バイアル20
の栓体40を中空の連通具144により刺通することに
より連通具144内の管路142を経てバイアル内部と
輸液バッグ10の第1室11とを連通する連通路が形成
される。連通具144は、支持体156内を伸長し輸液
バッグ10内に端部141を有し、連通具144内の通
路142が端部141において輸液バッグ内部と連通す
る。連通具144は可撓性輸液バッグの外側から手動で
バイアル20の方へ押圧することにより、鋭利な先端1
45がバイアル20の筒状口部を閉鎖する栓体40を刺
通し、連通具144の先端開口143がバイアル内に位
置され、バイアル20内と輸液バッグ10内が、開口1
43及び通路142を介し液体連通状態にされる。連通
具144は、その外周部に支持孔114に係合し、栓体
を刺通する前の連通具144の位置(図5)、又は栓体
を刺通した後の連通具の位置(図6)を維持するための
複数のリブ146を備える。
【0034】図5に示す薬剤封入容器セット6の組立及
び滅菌工程は、次のように行われる。輸液バッグ10
は、図示しない輸液を収容し、封止膜140により端部
が閉じられた連結口部112内に連通具144を収容
し、連結口部112に雄ネジを備えた状態で準備され
る。バイアル20は、図示しない薬剤を収容し刺通可能
な栓体40により閉じられ断熱体30により被覆し断熱
体の外殻31と一体に円筒形連結端132を設け、連結
端132の内周面に雌ネジを備え、栓体40の外周付近
と連結端との間に通路155の周りを液密に密封するパ
ッキン29を備えた状態で準備される。輸液バッグ10
の連結口部112とバイアル側の連結端とを螺合させ、
図5に示すように薬剤封入容器セット6を組立てる。断
熱体30の構造機能は、第1薬剤封入容器の滅菌に必要
な滅菌温度雰囲気において、バイアルに収容された薬剤
が品質劣化することのないように選定される。組立られ
た薬剤封入容器セット6全体を滅菌器内で加熱し滅菌処
理する。
【0035】図5の構成の薬剤封入容器セット6を用い
て薬剤を点滴投与する場合の手順を説明する。まず柔軟
な輸液バッグ10の外部から連通具144の幾分膨大化
された端部141を栓体40の方へ押圧し、連通具14
4の鋭利な先端145を隔壁140及び栓体40を貫通
して進め(図6)、先端145に隣接する先端開口14
3をバイアル20内部と連通させ、それにより、輸液バ
ッグ10内とバイアル20内を、先端開口143(図
6)、通路142を介し連通させる。この連通路を介し
輸液バッグ10内の輸液をバイアル20内へ流入させ、
バイアル内の薬剤を流入した輸液に溶解し流動化する。
バイアル20内の混合流動化した薬剤を、重力等によ
り、薬液バッグ10内へ戻して、薬液と薬剤の混合液を
薬液バッグ内に形成する。次に吊り具(図示されない)
を点滴用架台に係合し薬液排出口16の栓体17を中空
針で穿刺し中空針及び中空針に連通されるチューブ等を
介し混合薬液を患者に点滴投与する。
【0036】図7は、本発明の第3実施例の薬剤封入容
器セット7の概略断面図である。第1又は第2実施例の
部材と同様な部材には、同様の符号が付され説明が省略
される。この実施例の薬剤封入容器セット7は、第1実
施例(図1)及び第2実施例(図5、図6)と同様に、
輸液バッグ10、断熱体30により覆われた樹脂製のバ
イアル20、及び連通機構50から成る。この実施例の
連通機構50は、構造が極めて簡単化されている。即
ち、バイアルの蓋34と一体に形成され、先端が閉じら
れた管状部材232からなり、管状部材232の先端に
破断可能部分90が設けられ、輸液バッグ10の外部か
ら曲げ力を加える等により破断可能部分90を破断し、
バイアル20の内部と輸液バッグ10の内部を通路24
2を介し液体連通状態とすることができる。
【0037】図8は、本発明の第4実施例の薬剤封入容
器セット8の概略断面図である。第1〜第3実施例の部
材と同様な部材には、同様の符号が付され説明が省略さ
れる。この実施例の薬剤封入容器セット8は、輸液バッ
グ10、断熱体30により覆われた薬剤バッグ220、
及び連通機構150から成る。この実施例の連通機構5
0は、構造が極めて簡単化されている。即ち、輸液バッ
グ10の第1室11の縁部14に開口を設けその開口内
面と薬剤バッグ220の第1室211の開口外面を接着
し、輸液バッグ10の第1室11内部と薬剤バッグ22
0の第1室211内部の間を連通する通路342が形成
されている。通路342は、剥離可能接着部119を設
けて閉鎖されるが、輸液バッグ10の第1室11と薬剤
バッグ220の第1室211が空室とされる場合は、輸
液バッグ10の剥離可能接着部19又は薬液バッグ22
0の剥離可能接着部219が通路342を閉鎖するの
で、通路342の剥離可能接着部119は省略可能であ
る。
【0038】薬剤バッグ220及び連通機構150は、
必要に応じて複数個設けられる。各部薬剤バッグの外面
を覆う断熱体30の断熱性能は、各薬剤バッグに封入さ
れる薬剤が加熱滅菌処理工程において耐熱温度を超えな
い温度に維持されるように選定される。断熱体30は、
樹脂製断熱材、セラミック又は断熱空間とすることがで
きる。また断熱体は、加熱滅菌処理における高温から第
2薬剤封入容器(薬剤バッグ)内の薬剤を保護する目的
で冷却材により形成され得る。
【0039】図8の構成の薬剤封入容器セット8を用い
て薬剤を点滴投与する場合の手順を説明する。まず薬液
バッグ内の薬液と薬剤バッグ内の薬剤を混合し流動化す
る作業を行う。即ち、比較的多量の薬液を封入した薬液
バッグ10の第2室18内の薬液に外部から押圧力を加
えて、剥離可能接着部19を剥離させ薬液を第1室11
へ流入させる。通路342に剥離可能接着部が設けられ
る場合は、更に第1室11及び押圧力を加え通路の剥離
可能接着部を剥離させ薬液を薬剤バッグ220の第1室
211へ流入させる。薬剤バッグ220の第2室21内
に固形薬剤が封入される場合は、更に薬液バッグ10及
び第1室211及び薬剤バッグ220の第1室211に
外部から押圧力を加えて、剥離可能接着部を剥離させ、
両バッグ内を通路により連通状態とし、薬液と薬剤を混
合し流動化させる。薬剤バッグ220内に薬液が封入さ
れる場合は、薬剤バッグ220にも押圧力を加え剥離可
能接着部を剥離させ両バッグ内を通路により連通状態と
し、薬液と薬剤を混合し流動化する。次に吊り具33を
点滴用架台に係合し薬液排出口16の栓体17を中空針
で穿刺し中空針及び中空針に連通されるチューブ等を介
し混合薬液を患者に点滴投与する。
【0040】図9は、本発明の第5実施例の薬剤封入容
器セットの概略断面図である。第1〜第4実施例の部材
と同様な部材には、同様の符号が付され説明が省略され
る。図9の薬剤封入容器セットは、図1の薬剤封入容器
セットから断熱体30を除いた構成を有する。即ち、図
9は、本発明の第5実施例の薬剤封入容器セットの要部
概略断面図である。図9に示す薬剤封入容器セット5
は、樹脂製輸液バッグ(第1薬剤封入容器)10、薬剤
封入バイアル20、及び輸液バッグ10とバイアル20
を連結する閉鎖された連通機構50を備える。バイアル
の首部22の端部とフランジ51の上面の間に密封のた
めのパッキン29が配置される。係合部54は、バイア
ルの首部22の外周面のくぼみに係合する3個以上の係
合爪53を備える。フランジ51の周囲から下方へ円筒
部51’が垂下し、ポート部12を覆う。
【0041】図9の容器セットは、組立てた状態におい
て保護体無しで蒸気滅菌、電子線照射、γ線照射又は紫
外線照射により滅菌又は殺菌工程を行う。それ故、第1
薬剤封入容器と第2薬剤封入容器は、いずれも滅菌又は
殺菌工程の熱、電子線、γ線又は紫外線に対し同様の耐
性を備え、変質しないことがもとめられる。図9の容器
セットにおいて、操作ロッド46は、フランジ51の中
央の貫通孔52を通り、円筒形の支持体56及び支持体
56の端板に設けた支持孔58を通り伸長し、輸液バッ
グの第1室11内に端部45を有する。閉鎖された連通
機構50は、輸液バッグ10の外部から手動により液体
連通状態にすることができるように構成される。
【0042】第1薬剤封入容器は、図10に示す多室バ
ッグ10により形成され得る。図10の多室バッグ10
は、周縁部15、2つのポート部12、12、吊り下げ
部33を備え、剥離可能な隔壁19、19’で仕切られ
た各薬剤成分が複数の室C1〜C4へ各薬剤成分が充填
し収容される。多室バッグの各室C1〜C4に収容され
る薬剤は、例えば、静脈投与用輸液剤、液状栄養剤等の
医療用食餌療法用飲料・食品、腹膜透析液、臓器保存
液、臓器等の洗浄に用いられる洗浄剤である。各薬剤に
配合される成分は、ブドウ糖、フルクトース、マルトー
ス等の還元糖、従来より輸液として栄養補給を目的とし
て利用されてきているアミノ酸製剤に配合されている各
種のアミノ酸である。また、ビタミン剤、微量元素製剤
を各室に収容し得る。
【0043】
【発明の効果】本発明の薬剤封入容器セットは、第1薬
剤封入容器又は第2薬剤封入容器の外部から手動により
薬剤を連通可能な連通状態にすることができるものであ
り、投与直前に細菌汚染を生じることなく、第1薬剤封
入容器と複数の第2薬剤封入容器内の薬剤を連通状態の
連通機構を介してを混合することができる。
【0044】本発明の薬剤封入容器セットは、第1薬剤
封入容器(薬液バッグ)と耐熱温度、電子線、γ線、紫
外線等に対する耐性が異なる第1薬剤封入容器に添加す
べき薬剤を同時にして、且つ薬剤成分を損傷することな
く高温蒸気、電子線照射、γ線照射、紫外線照射を用い
る滅菌又は殺菌工程を行うことが可能である。本発明は
慣用の無菌保証が容易な高圧蒸気滅菌、シャワー滅菌等
の加熱滅菌法で薬剤封入容器セット全体を滅菌又は殺菌
することができる。また薬剤封入容器セット全体を確実
に且つ簡単に無菌保証することができる。
【0045】本発明の薬剤封入容器セットは、組立後に
全体的に滅菌工程がなされるから、組立作業を費用と手
数のかかる無菌室で行う必要がなくなり、費用及び時間
を大きく節減することができる。本発明の栓体を押外す
図1の例においては、穿刺の必要がないため、コアリン
グ等の異物混入がなく、薬液溶解時の流路が広く確保さ
れる。そのため薬剤溶解時のポンピング操作が不要にな
り、また薬剤溶解時間が短縮される。更に穿刺針を使用
しないから、作業中に看護婦が負傷する心配がない。
【0046】本発明の図1乃至図6の実施例において
は、連通操作は、連通具を押すだけであり、作業者(看
護婦)のトレーニングが不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の薬剤封入容器セットの要
部概略断面図。
【図2】図1の薬剤封入容器セットの連通機構が連通状
態にされた状態の要部概略断面図。
【図3】第1実施例の第2薬剤封入容器の変形例の2室
瓶を示す概略断面図。
【図4】図4Aは栓体の概略側面図、図4Bは栓体の画
略断面図。
【図5】本発明の第2実施例の薬剤封入容器セットの概
略断面図。
【図6】図5の薬剤封入容器セットの連通機構が連通状
態にされた状態の概略断面図。
【図7】本発明の第3実施例の薬剤封入容器セットの概
略断面図。
【図8】本発明の第4実施例の薬剤封入容器セットの概
略断面図。
【図9】本発明の第5実施例の薬剤封入容器セットの概
略断面図。
【図10】本発明の薬剤封入容器セットの第1薬剤封入
容器に使用可能な多室容器の概略断面図である。
【符号の説明】
5、6、7、8:薬剤封入容器セット、10:輸液バッ
グ(第1薬剤封入容器、多室容器)、11:第1室、1
2:ポート部、13:フランジ部、14:シール部、1
5:周縁部、16:排出口、17:栓体、18:第2室
(薬液部)、19:剥離可能接着部、20:バイアル
(第2薬剤封入容器)、21:薬剤、22:首部、2
5:断熱材、30:保護体(断熱体)、31:外殻、3
3:吊り下げ具、34:蓋、40:栓体、41:スカー
ト部、42:環状凸部、43:頭部、44:凹所、4
6:操作ロッド(操作具)、50:連通機構、51:フ
ランジ、52:貫通孔、55:通路、56:支持体、5
8:支持孔、90:折取部、112:連結口部、11
4:支持孔、119:剥離可能接着部、120:2室瓶
(第2薬剤封入容器)、121:薬液、124:くびれ
部、126:第2室、127:中栓体、144:中空
針、140:封止膜、141:端部、142:通路、1
43:先端開口、144:連通具、145:先端、14
6:リブ、150:連通機構、219:剥離可能接着
部、220:2室バッグ(第2薬剤封入容器)、23
2:管状部材、242、342:通路。F:流路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61L 2/10 A61L 2/26 Z 2/12 B65D 81/32 C 2/26 A61J 1/00 351A B65D 81/32 3/00 314B

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1薬剤封入容器と第2薬剤封入容器が
    閉鎖された連通機構により連結され、閉鎖された連通機
    構は、手動により薬剤を通過可能な連通状態にすること
    ができる薬剤封入容器セットを製造する方法であって、 1又は複数の第2薬剤封入容器と第1薬剤封入容器を閉
    鎖された連通機構を介し連結する工程、1又は複数の第
    2薬剤封入容器の外面の少なくとも一部を保護体により
    覆う工程、並びに連結された第1薬剤封入容器及び保護
    体により覆われた第2薬剤封入容器を同時に滅菌又は殺
    菌する工程を含み、 保護体は、滅菌又は殺菌工程において第2薬剤封入容器
    内の薬剤を変質しないように保護可能であることを特徴
    とする方法。
  2. 【請求項2】 滅菌又は殺菌工程は、加熱処理によって
    行なわれ、第2薬剤封入容器に収容される薬剤の耐熱温
    度が、第1薬剤封入容器に収容される薬剤の耐熱温度よ
    り低く、保護体は、断熱体であり、断熱体は、樹脂製断
    熱材、セラミック、密閉空間、又は第2薬剤封入容器の
    外面に隣接する冷却材からなり、第2薬剤封入容器の薬
    剤に対する加熱処理の影響を軽減する性能を備える請求
    項1の方法。
  3. 【請求項3】 滅菌又は殺菌工程は、電子線、γ線又は
    紫外線の照射により行われ、保護体は、電子線、γ線又
    は紫外線の遮蔽体である請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 第2薬剤封入容器は、薬剤を封入したガ
    ラス又は樹脂製のバイアルである請求項1乃至3のいず
    れか1項の方法。
  5. 【請求項5】閉鎖された連通機構は、第1薬剤封入容器
    と前記バイアルを連通する通路、該通路を閉鎖する閉鎖
    体、及び閉鎖体を移動させるか又は閉鎖体に貫通路を形
    成し通路を開通させる手段を含む請求項1乃至4のいず
    れか1項の方法。
  6. 【請求項6】 第1薬剤封入容器は、輸液を前記連通機
    構の閉鎖体により封入した可撓性輸液バッグである請求
    項1乃至5のいずれか1項の方法。
  7. 【請求項7】 滅菌又は殺菌工程の後に保護体を第2薬
    剤封入容器の外面から除去する工程を更に含む請求項1
    乃至6のいずれか1項の方法。
  8. 【請求項8】 薬剤封入容器セットであって、第1薬剤
    封入容器、1又は複数の第2薬剤封入容器、及び第1薬
    剤封入容器と第2薬剤封入容器を連結する閉鎖された連
    通機構を備え、閉鎖された連通機構は、第1薬剤封入容
    器又は第2薬剤封入容器の外部から手動により薬剤を連
    通可能な連通状態にすることができるものであり、第1
    薬剤封入容器、1又は複数の第2薬剤封入容器、及び閉
    鎖された連通機構を、同時に且つ1又は複数の第2薬剤
    封入容器の外面の少なくとも一部を保護体で覆い第2薬
    剤封入容器内の薬剤を滅菌又は殺菌工程で変質しない保
    護状態として滅菌又は殺菌してなる薬剤封入容器セッ
    ト。
  9. 【請求項9】 滅菌又は殺菌工程は高圧蒸気又は熱水シ
    ャワーによる加熱処理によりなされ、保護体は、樹脂製
    断熱材、セラミック、密閉空間、又は冷却材からなる断
    熱体である請求項8の薬剤封入容器セット。
  10. 【請求項10】 滅菌又は殺菌工程は、電子線、γ線又
    は紫外線の照射により行われ、保護体は、電子線、γ線
    又は紫外線の遮蔽体からなる請求項8の薬剤封入容器セ
    ット。
  11. 【請求項11】 第1薬剤封入容器は、可撓性の輸液バ
    ッグであり、第2薬剤封入容器は、剛固な筒状口部を有
    する容器であり、閉鎖された連通機構は、容器の筒状口
    部と輸液バッグ内を薬剤が通過するように連通状態にす
    る通路、筒状口部に液密に挿着され通路を閉じる閉鎖
    体、及び挿着された閉鎖体を筒状口部から移動させ通路
    を開くための操作具を備える請求項8乃至10のいずれ
    か1項の薬剤封入容器セット。
  12. 【請求項12】 第2薬剤封入容器は、ガラス又は樹脂
    製のバイアルであり、操作具は、一端が閉鎖体に係合さ
    れ輸液バッグ内に他端を有する操作ロッドを備え、操作
    ロッドは輸液バッグの外部から手動で操作し閉鎖体を移
    動させ通路を開くことができる請求項8乃至10のいず
    れか1項の薬剤封入容器セット。
  13. 【請求項13】 第1薬剤封入容器は、可撓性の輸液バ
    ッグであり、第2薬剤封入容器は、剛固な筒状口部を有
    し、閉鎖された連通機構は、筒状口部と輸液バッグ内を
    連通可能な通路、筒状口部に液密に挿着され通路を閉じ
    る閉鎖体、及び閉鎖体を貫通するように移動可能な中空
    針を備える請求項8又は10のいずれか1項の薬剤封入
    容器セット。
  14. 【請求項14】 第1薬剤封入容器は、可撓性の輸液バ
    ッグであり、第2薬剤封入容器は、薬剤を封入した可撓
    性の薬剤バッグであり、閉鎖された連通機構は、輸液バ
    ッグと薬剤バッグの間に設けた剥離可能な接着部を備え
    る通路を含む請求項8乃至10のいずれか1項の薬剤封
    入容器セット。
  15. 【請求項15】 閉鎖された連通機構は、第2薬剤封入
    容器から第1薬剤封入容器内へ伸長し先端が閉じられた
    管状部材からなり、管状部材先端に破断可能部分が設け
    られ、第1薬剤封入容器の外部から破断可能部分を破断
    することにより液体連通状態となる請求項8乃至10の
    薬剤封入容器セット。
  16. 【請求項16】 第1薬剤封入容器は、薬液封入室及び
    薬剤封入室を備える可撓性バッグからなり、隣接する薬
    液又は薬剤封入室の間の仕切りが剥離容易な接着部によ
    り形成される請求項8乃至13の薬剤封入容器セット。
  17. 【請求項17】 滅菌又は殺菌工程の後に保護体が第2
    薬剤封入容器の外面から除去されたものである請求項8
    乃至16のいずれか1項の薬剤封入容器セット。
  18. 【請求項18】 薬剤封入容器セットであって、第1薬
    剤封入容器、1又は複数の第2薬剤封入容器、第2薬剤
    封入容器の外面の少なくとも一部を覆う保護体、及び第
    1薬剤封入容器と第2薬剤封入容器を連結する閉鎖され
    た連通機構を備え、閉鎖された連通機構は第1薬剤封入
    容器又は第2薬剤封入容器の外部から手動により薬剤が
    通過可能な連通状態にすることができるものであり、保
    護体は第2薬剤封入容器内の薬剤が滅菌又は殺菌工程に
    より変質しないように保護するものである薬剤封入容器
    セット。
  19. 【請求項19】 第1薬剤封入容器は少なくとも1つの
    薬剤封入室を備える可撓性バッグからなり、前記可撓性
    バッグは剛固な筒状首部を備え、第2薬剤封入容器はガ
    ラス又は樹脂製のバイアルであり、閉鎖された連通機構
    は、筒状首部に液密に接続され中央に貫通孔を有するフ
    ランジ、フランジから伸長しバイアルの筒状口部外周に
    嵌合可能な嵌合部、フランジから筒状首部内へ伸長する
    支持体、筒状口部の内部及び貫通孔を含みバイアル内部
    と輸液バッグ前記可撓性バッグ内部を液体連通可能な通
    路、バイアルの筒状口部内周面に液密に挿着され通路を
    閉じる閉鎖体、及び閉鎖体に一端を接続され筒状首部内
    へ伸長する操作体を備え、 保護体は、一端においてフランジ外周部に係合される外
    筒部材及び外筒部材の他端を閉じる端板からなる外殻、
    及びバイアルと外殻との間に配置される断熱材からなる
    ことを特徴とする請求項18の薬剤封入容器セット。
  20. 【請求項20】 支持体は、フランジの貫通孔のまわり
    から筒状首部内へ伸長する筒状体を含み、筒状体は、通
    路を形成する透孔及び操作体を摺動可能に支持する支持
    部を備える請求項18又は19の薬剤封入容器セット。
  21. 【請求項21】 滅菌又は殺菌工程は、第1薬剤封入容
    器、1又は複数の第2薬剤封入容器、及び閉鎖された連
    通機構を、同時に滅菌又は殺菌することを含み、第1薬
    剤封入容器と第2薬剤封入容器は、それぞれ滅菌又は殺
    菌工程における加熱又は電子線、γ線、紫外線の照射に
    耐える安定な薬剤を収容する薬剤封入容器セット。
  22. 【請求項22】 薬剤封入容器セットであって、第1薬
    剤封入容器、1又は複数の第2薬剤封入容器、及び第1
    薬剤封入容器と第2薬剤封入容器を連結する閉鎖された
    連通機構を備え、閉鎖された連通機構は第1薬剤封入容
    器の外部から手動により薬剤が通過可能な連通状態にす
    ることができるものであり、第1薬剤封入容器は少なく
    とも1つの薬剤封入室を備える可撓性バッグからなり、
    前記可撓性バッグは剛固な筒状首部を備え、第2薬剤封
    入容器はガラス又は樹脂製のバイアルであり、閉鎖され
    た連通機構は、筒状首部に液密に接続され中央に貫通孔
    を有するフランジ、フランジから伸長しバイアルの筒状
    口部外周に嵌合可能な嵌合部、フランジから筒状首部内
    へ伸長する支持体、筒状口部の内部及び貫通孔を含みバ
    イアル内部と輸液バッグ内部を薬剤が通過可能に連通す
    る通路、バイアルの筒状口部内周面に液密に挿着され通
    路を閉じる閉鎖体、及び閉鎖体に一端を接続され筒状首
    部内へ伸長する操作体を備えることを特徴とする薬剤封
    入容器セット。
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