JP2001340429A - 除菌混注具およびそれを用いた栓体、ならびに栓体付き薬液容器 - Google Patents

除菌混注具およびそれを用いた栓体、ならびに栓体付き薬液容器

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JP2001340429A JP2000165230A JP2000165230A JP2001340429A JP 2001340429 A JP2001340429 A JP 2001340429A JP 2000165230 A JP2000165230 A JP 2000165230A JP 2000165230 A JP2000165230 A JP 2000165230A JP 2001340429 A JP2001340429 A JP 2001340429A
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infusion
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Koji Munechika
公司 棟近
Hideto Kodaira
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬液同士の混注操作を無菌的に行うことでき
る除菌混注具、および該混注具を用いた薬液容器用の栓
体、ならびに上記混注操作を無菌的に行える栓体付き薬
液容器を提供する。 【解決手段】 軸線方向一端部の注入口5から軸線方向
他端部の排出口6に連なる流路7を有するとともに該流
路7内に除菌フィルタを有する注入部材2と、その軸線
と該注入部材2の軸線とが略一致するように注入部材2
の排出口6に装着される注射針部材3と、該注入部材2
および該注射針部材3の一部または全部をその内部空間
12に収容する略筒状のハウジング4とを備える除菌混
注具1、および該混注具を用いた栓体、ならびに栓体付
き薬液容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬液同士の混注、
具体的には輸液などの注射液への他の薬液の混注を無菌
的にかつ簡易に行うための除菌混注具、およびそれを用
いた栓体、ならびに上記無菌的な混注を行うための栓体
付き薬液容器に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床の場では、たとえば輸液などの注射
剤を静脈に持続的に投与する場合など、複数種の薬液を
同時に患者に投与することが繁用されている。上記複数
種の薬液の投与は、輸液バッグなどの薬液容器内に収容
された注射液に、用事、他の薬液を注入混合(これを混
注という)して薬液容器内で混合し、これを患者に投与
する。
【0003】該混注操作の際に外部から微生物(菌)が
混入すると、この混合注射液を患者に投与している期間
中に、該混合注射液中で微生物が繁殖してしまう。特
に、該注射液がたとえば高カロリー輸液など栄養補給を
目的とした輸液である場合、上記のように混注操作時に
微生物が混入すると、栄養成分を多量に含むためにたと
え少量の混入であっても投与期間中に微生物が繁殖して
しまう危険性がある。このような場合では投与後期には
大量の微生物が輸液と同時に患者の体内に注入される可
能性がある。このような混合注射液を投与された患者
は、敗血症やエンドトキシンショックなどの重篤な副作
用を引き起こす。したがって患者の安全性を配慮して、
混注操作時の無菌性を確保する必要がある。
【0004】従来、このような薬液同士の混注に伴う微
生物の混入を防ぐために、混注操作をたとえばクリーン
ベンチ内などの無菌的環境下で行ったり、あるいは混注
を行うたびに薬液容器の注入部に除菌フィルタを装着し
て混注するなど、混注操作時自体を無菌的に行う方法が
知られている。また混合注射液を収容した薬液容器から
患者に投与する際、薬液容器の排出部に除菌フィルタを
装着し、該フィルタを通してから患者に投与する方法も
知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらクリーン
ベンチ内で混注作業を行う場合、作業者の作業に関する
部位(手など)を予め除菌する必要があるなど作業の準
備が面倒であり、混注操作を頻繁に行うときにはそのた
びに上記準備を行わねばならない。このようにクリーン
ベンチ内などで行う混注作業は、操作が煩雑となってし
まう不具合があった。また操作自体もクリーンベンチ外
で行う場合と比較して勝手が悪く円滑に行いにくい。
【0006】薬液容器の注入部に除菌フィルタを装着し
て混注作業を行う場合には、このフィルタの装着作業中
に、薬液容器の注入部が汚染されてしまう可能性がある
ため必ずしも無菌的な混注作業が行えるとは言い難い。
【0007】また薬液容器の排出部に除菌フィルタを装
着する方法は、如何なる状況下でも除菌フィルタを介し
て投与される訳ではなく、高カロリー輸液投与時におけ
る除菌フィルタの装着率は60%〜80%にすぎないと
の報告もある(医学のあゆみvol.125,p114
0(1983)、JJPEN vol.15,p325
(1993)、日刊薬業 vol.38,p159(1
996))。しかしこの方法は、たとえば、脂肪乳剤な
ど、除菌フィルタの孔径よりも大きな粒子径を有する成
分を含有する輸液を投与したい場合には利用することが
できない。一般に除菌フィルタとして用いられているも
のにおいて、微生物を通過させない目の粗さは0.45
μm以下であり、通常は孔径が0.22μmのものが繁
用されている。たとえば脂肪乳剤は、含有する油滴の粒
子径がこのような除菌フィルタの孔径よりも大きい(平
均粒子径で0.2μm〜0.4μm程度)ため、除菌フ
ィルタを通過することができない。
【0008】このように輸液投与における他の薬液の混
注に代表される薬液同士の混注は医療現場で頻繁に行わ
れていることである。したがってより簡易に、かつより
確実に無菌的な混注操作を行うことのできる手段の開発
が望まれている。
【0009】本発明の目的は、薬液同士の混注操作を無
菌的に行うことできる除菌混注具、および該混注具を用
いた薬液容器用の栓体、ならびに上記混注操作を無菌的
に行える栓体付き薬液容器を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を行った結果、特定の構造を有
する混注具によって薬液同士を無菌的にかつ簡易に混注
し得、所期の目的を達成できることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0011】即ち、本発明は以下のとおりである。 (1)軸線方向一端部の注入口から軸線方向他端部の排
出口に連なる流路を有するとともに該流路の途中に除菌
フィルタを有する注入部材と、その軸線と該注入部材の
軸線とが略一致するように注入部材の排出口に装着され
る注射針部材と、該注入部材および該注射針部材の一部
または全部をその内部空間に収容する略筒状のハウジン
グとを備えることを特徴とする除菌混注具。 (2)注入部材および注射針部材がその軸線方向に概ね
沿って往復動自在であることを特徴とする上記(1)に
記載の除菌混注具。 (3)該注入部材の側壁からハウジングの内部空間に向
けて突出する突出部材と、該ハウジングの軸線方向両端
部付近からその内部空間に向けて各々突出し該突出部材
に係止可能な各係止部材とをさらに備えることを特徴と
する上記(2)に記載の除菌混注具。 (4)該注入部材をハウジングに固定する固定部材をさ
らに備え、該ハウジングの固定部材よりも上記軸線方向
他端部側にはその軸線方向に概ね沿って伸縮自在な伸縮
部が形成されていることを特徴とする上記(2)に記載
の除菌混注具。 (5)略筒状の周壁と、該周壁に嵌り込む略柱状のゴム
栓とを有する栓部材を備える栓体であって、該栓部材の
該軸線方向一端部側に、注射針部材の先端部が栓部材側
となるように上記(1)〜(4)のいずれかに記載の除
菌混注具を装着してなることを特徴とする栓体。 (6)薬液を収容するための内部空間を有する薬液収容
部、ならびに該内部空間に連通する連通路を有する注入
部を有する薬液容器と、該薬液容器の注入部に装着され
る除菌フィルタを有する栓体とを備えることを特徴とす
る栓体付き薬液容器。 (7)該除菌フィルタを有する栓体が、上記(5)に記
載の栓体であることを特徴とする上記(6)に記載の栓
体付き薬液容器。 (8)薬液収容部に収容される薬液が輸液であることを
特徴とする上記(6)または(7)に記載の栓体付き薬
液容器。 (9)輸液が脂肪乳剤を含むことを特徴とする上記
(8)に記載の栓体付き薬液容器。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の好ましい一例の除
菌混注具1を簡略化して示す図であり、図2は図1の除
菌混注具の上面図であり、図3は本発明における注入部
材2および注射針部材3の好ましい一例を簡略化した断
面で示す図である。なお図1は、図2の除菌混注具1の
軸線方向Aに平行であり、かつ注射針部材3および除菌
フィルタ8を通らずにハウジング4のみを通る切断面線
I−Iにおける簡略化した断面図である。図3は、図2
の注入部材2および注射針部材3の各中心軸線を含む切
断面線III−IIIにおける簡略化した断面図であ
る。図1に示すように除菌混注具1は、基本的には、注
入部材2と、該注入部材2に装着される注射針部材3
と、該注入部材2および該注射針部材3の一部を収容す
るハウジング4とを備える。
【0013】注入部材2は、後述する注入口5、排出口
6、除菌フィルタ8を介した流路7を有する構造である
ならばその形状は特には限定されないが、好ましくは、
突出部材であるフィルタ固定部材13をさらに備え、図
1および図3に示すように中空の円盤状のフィルタ固定
部材13を挟んでその軸線方向A一方側に注入口5を有
するシリンジ連結部2aを備えるとともに、その軸線方
向A他方側に排出口6を有する注射針部材装着部2bを
備える。フィルタ固定部材13の内部には、ディスク状
の除菌フィルタ8が流路7の途中に介在されるように挟
み込まれる。このような構造を有する注入部材2を形成
する材料としては、たとえばポリプロピレン、アクリル
樹脂、ポリエステル、ポリカーボネートなどが挙げられ
る。また注入部材2の軸線方向に沿った長さL1は、特
に限定はされないが、たとえば10mm〜50mmが例
示される。
【0014】注入口5は、インレットなどとも呼ばれる
薬液を注入する部分であって、好ましくはその径が0.
1mm〜10mmに選ばれる。このような注入口5を有
するシリンジ連結部2aは、後述するように混注させた
い薬液を収容したシリンジのルアー部を連結し得る構
造、たとえばメス型ルアーロック構造を有するように実
現される。また排出口6は、注入口5から注入部材2に
注入された薬液が流路7内を通過した後に注入部材2か
ら排出される部分であって、好ましくはその径が0.1
mm〜10mmに選ばれる。このような排出口6を有す
る注射針装着部2bは、注射針部材3を装着し得る構
造、たとえばオス型ルアーストリップ構造を有するよう
に実現される。
【0015】さらに注入部材2は、注入口5から排出口
6に連なる流路7を有する。該流路7は、後述する混注
操作の際に混注させたい薬液(他剤)が通過する流路と
なるものであって、その途中に除菌フィルタ8が介在さ
れる。除菌フィルタ8は、当分野において一般的に用い
られている微細孔が多数形成されたものが用いられ、目
の粗さ(孔径)が0.1μm〜0.5μm、より好まし
くは0.2μm〜0.45μm、特に好ましくは0.2
2μmのものを好適に用いることができる。このような
除菌フィルタ8は、後述する中空の円盤状の突出部材で
あるフィルタ固定部材13の内部に固定される。該除菌
フィルタ8の材質としてはたとえば、セルロースエステ
ル、親水ポリエーテルスルホン、親水性ポリビニリデ
ン、ジフルオライド、親水性ポリテトラフルオロエチレ
ンが挙げられる。
【0016】また注入部材2は、好ましくは、図3に示
すように、注入口5側および排出口6側から除菌フィル
タ8を各々挟み込むディスク状の二枚のフィルタ支持ス
クリーン17a,17bを有する。フィルタ支持スクリ
ーン17a,17bは、当分野において一般的に用いら
れている目の粗さが1μm〜100μmのものであっ
て、除菌フィルタ8を挟み込んで除菌フィルタ8の形状
を保持させる役割を果たす。該フィルタ支持スクリーン
17a,17bも、除菌フィルタ8と同様に、該フィル
タ8を挟み込んだ状態でフィルタ固定部材13内に固定
される。
【0017】注射針部材3は、通常略錐形状、好ましく
は略円錐形状の部材であって、図3に示すようにその基
端部9から先端部10にかけて連なる貫通孔11を有す
る。このような注射針部材3は、医療の分野で一般的に
注射針として用いているものを用いればよく、貫通孔1
1の孔径は特には限定はされないが、好ましくは18G
〜23Gのものが用いられる。また注射針部材3の軸線
方向に沿った長さL2は、特に限定はされないが、好ま
しくは5mm〜20mmに選ばれ、より好ましくは10
mm程度が例示される。
【0018】このような注射針部材3を形成する材料と
しては、ポリプロピレン、アクリル、ポリカーボネート
などの樹脂材料が用いられ、特には限定されない。
【0019】このような注射針部材3は、その軸線が注
入部材2の軸線と略一致するように基端部9側から注入
部材2の軸線方向A他端部(排出口6側)の注射針部材
装着部2bに装着される。注射針部材3の基端部9は、
注入部材2の注射針装着部2bに装着され得る構造、た
とえばメス型ルアーストリップ構造を有するように実現
される。
【0020】ハウジング4は、上述の注入部材2および
注射針部材3の一部をその内部空間12に収容する略筒
状の部材であり、好ましくは略円筒状の部材で実現さ
れ、より好ましくは図2の上面図に示すように真円の円
筒状で実現される。注入部材2および注射針部材3は、
好ましくは図1に示すように各軸線が、ハウジング4の
軸線と略一致するように、ハウジング4内に収容され
る。なお本明細書中において、注入部材2、注射針部材
3およびハウジング4の各軸線方向は、いずれも同じ方
向Aであるものとする。
【0021】ハウジング4の内径は、特には限定されな
いが、後述するように本発明の除菌混注具1を栓部材に
装着する点からは、該栓部材の外径以上に形成されるこ
とが必要であり、装着する栓部材の外径に応じて適宜選
択される。このようなハウジング4の内径は、10mm
〜40mmに選ばれるのが好ましく、15mm〜25m
mに選ばれるのがより好ましい。またハウジング4の軸
線方向に沿った長さL3は、特に限定はされないが、好
ましくは20mm〜60mmに選ばれ、より好ましくは
30mm〜50mmに選ばれる。
【0022】このようなハウジング4を形成する材料と
しては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ
エステル、ポリアミド、ポリウレタンなどの樹脂材料が
挙げられ、特に限定されるものではない。後述するよう
に除菌混注具1と栓部材とを互いに加熱や超音波誘導あ
るいは高周波誘導による発熱によって熔着させて連結す
る場合には、ハウジング4を上記の樹脂材料の中から、
熔着させるべき栓部材の材料に併せて適宜選択するのが
好ましい。
【0023】本発明の除菌混注具1は、好ましくは、注
入部材2および注射針部材3がその軸線方向Aに概ね沿
って往復動自在に実現される。図1に示す例の除菌混注
具1では、たとえば突出部材である上記フィルタ固定部
材13と、該フィルタ固定部材13に係止し得る係止部
材14,15を備えることで、上記注入部材2および注
射針部材3が往復動自在に実現される。
【0024】フィルタ固定部材13は、注入部材2の側
壁からハウジング4の内部空間12に向けて突出するよ
うに形成される。このようなフィルタ固定部材13は、
注入部材2に固定され得、かつ各係止部材14,15に
よって係止され得る形状であれば特には限定されない
が、好ましくは上述のようにその内部で除菌フィルタ8
を固定し得る中空の円盤状に実現される。該フィルタ固
定部材13は、より好ましくはハウジング4の内径と同
じ径を有し、後述のようにフィルタ固定部材13の端部
13aが、上記往復動の際にハウジング4の壁面に摺動
し得るように実現される。フィルタ固定部材13の注入
部材2の側壁から突出する方向も特には限定されない
が、好ましくは図1および図3に示すように、注入部材
2の軸線方向Aに対して垂直に突出するように形成され
る。フィルタ固定部材13は、注入部材2と一体的に形
成される。
【0025】該フィルタ固定部材13は、注入部材2の
排出口6と、該排出口6側の面との間の軸線方向に沿っ
た直線距離L4は、後述のように装着する栓部材に応じ
て適宜選択されるが、好ましくは10mm〜40mm、
より好ましくは15mm〜25mmとなるように該注入
部材2の側壁に固定される。
【0026】各係止部材14,15は、ハウジング4の
軸線方向A両端部付近からその内部空間12に向けて各
々突出し該フィルタ固定部材13に係止可能なように形
成される。このような各係止部材14,15は、ハウジ
ング4の軸線方向A両端部に各々固定され得、かつ上記
フィルタ固定部材13を係止し得る形状であれば特には
限定されない。各係止部材14,15のハウジング4か
ら突出する方向も特には限定されないが、好ましくは図
1に示すように、ハウジング4の軸線方向Aに対して垂
直に突出するように形成される。各係止部材14,15
は、図1に示すようにハウジング4と一体的に形成され
てもよく、またハウジング4と別体として設けられても
良い。ハウジング4と別体として設ける場合、各係止部
材14,15を形成する材料としてはポリエチレン、ポ
リプロピレンなどが挙げられ、接着、嵌合、熔着、接合
などの中からハウジング4および各係止部材14,15
を形成する材料に適宜応じて、互いに固定する。
【0027】各係止部材14,15間の距離L5、なら
びにハウジング4の軸線方向A他端部4aと、軸線方向
A他端側の係止部材15との間の距離L6も、特には限
定はされないが、後述するように本発明の除菌混注具1
を栓部材に装着する際に注射針部材3が栓部材のゴム栓
を貫通してしまったり、あるいは後述する混注時に注射
針部材3が栓部材のゴム栓を貫通するには届かなかった
りする不具合がないように、装着する栓部材に応じて適
宜選択される。上記距離L5は、ゴム栓の軸線方向に沿
った長さよりも5mm〜20mm大きく選ばれるのが好
ましい。また上記距離L6は、装着するシリンジのルア
ー部の軸線方向に沿った長さ±3mm程度に選ばれるの
が好ましい。
【0028】このようなフィルタ固定部材13および各
係止部材14,15を備えることで、注入部材2、注射
針部材3およびフィルタ固定部材13からなる構成体
は、軸線方向Aに概ね沿って係止部材14,15間を往
復動可能に実現される。逆に言えば、該構成体はフィル
タ固定部材13が係止部材15によって係止される位置
よりも軸線方向他方側への往復動できないように実現さ
れるとともに、フィルタ固定部材13が係止部材14に
よって係止される位置よりも軸線方向一方側への往復動
できないように実現される。
【0029】図4は、本発明の除菌混注具1を用いた無
菌的な混注操作を段階的に示す図である。上記のような
構造を有する本発明の除菌混注具1は、臨床の分野で一
般に広く用いられている薬液容器21の栓部材22に装
着することで、従来と比較してより簡易にかつより確実
に無菌的な混注操作を実現することができる。以下、図
4(a)〜図4(c)を参照しながら本発明の除菌混注
具1を用いた無菌的な混注操作の手順を簡単に説明す
る。なお図4(a)〜図4(c)は、いずれも注入部材
2および注射針部材3の各中心軸線を含む仮想一平面に
おける簡略化した断面図である。
【0030】まず図1〜図3に示した本発明の除菌混注
具1を図4(a)に示すように薬液容器21の栓部材2
2に装着する。除菌混注具1は、軸線方向A他方側、換
言すれば注射針部材3の先端部10側から栓部材22に
装着される。
【0031】薬液容器21は、薬液を収容するための内
部空間24を有する薬液収容部23と、該内部空間24
に連通する連通路26を有する注入部25とを基本的に
備える。薬液収容部23には、予め薬液が収容される。
栓部材22は、薬液容器21の注入部25に略液密に連
なるように形成された部材であって、たとえば図4に示
すように略筒状の周壁27と、該周壁27に略液密に嵌
り込む略柱状のゴム栓28とを有する。このような薬液
容器21は、薬液収容部23の内部空間24が、該薬液
容器21の外部空間29と略液密に保持されるように形
成される。
【0032】なお図4(a)では、注射針部材3の先端
部10が栓部材22のゴム栓28を貫通せずに突き刺さ
った状態で示しているけれども、本発明の除菌混注具1
は必ずしもゴム栓28に突き刺さった状態で装着されな
くてもよい。
【0033】次に、図4(b)に示すように栓部材22
に装着した除菌混注具1の注入部材2の注入口5に、シ
リンジ30のルアー部35を差し込む。シリンジ30
は、注射器などとして一般的に広く用いられているもの
であって、基本的には、その一端部に径方向外方に突出
するフランジ32を有しかつその反対側の他端部にすり
鉢状の底部33を有する略筒状のシリンジ筒31と、該
シリンジ筒31の一端部側からその内部空間に差し込ま
れるピストン34と、該シリンジ筒31の他端部側に形
成されるルアー部35とを有する。シリンジ筒31は、
その内部空間に薬液容器21内の薬液に混注させたい薬
液(他剤)36が収容されている。ピストン34は、シ
リンジ筒31の内径とほぼ同じ外径を有し、ピストン3
4をシリンジ筒31の他端部側へ押圧して摺動させる
と、上記シリンジ筒31の内部空間に連通する孔を有す
るルアー部35から、薬液36が排出されるように実現
される。
【0034】次に図4(c)に示すようにシリンジ30
で注入部材2を、軸線方向Aに沿って該軸線方向A他方
側へ押圧する。これによって注入部材2、注射針部材3
およびフィルタ固定部材13からなる構成体は、軸線方
向Aに沿って該軸線方向A他方側へと移動する。この
際、少なくとも注射針部材3の先端部10がゴム栓28
を貫通するように行う。このような注射針部材3の貫通
によって、薬液容器21の薬液収容部23の内部空間2
4と、注入部25の連通路26と、注射針部材3の貫通
孔11と、注入部材2の流路7とが連通する。したがっ
てこの状態でピストン34をシリンジ筒31の他端部側
へ押圧することによって、シリンジ筒31内の薬液36
がルアー部35から注入部材2の注入口45に注入され
る。このように注入口5から注入された薬液36は、流
路7中の除菌フィルタ8を通過し、貫通孔11、連通路
26を経て、薬液収容部23の内部空間24に無菌的に
混注される。
【0035】ここで、フィルタ固定部材13は、図1に
示すようにハウジング4の内径と同径に形成されるのが
好ましい。このような態様では、フィルタ固定部材13
の注入部材2から離反した側の端部13aがハウジング
4の壁面に接触し、摺動させながら上記構成体を往復動
させることが可能である。これによって該構成体はその
軸線方向一方側から押圧しない限りは軸線方向他方側に
動くことができず、図4(a)に示すような混注を行う
前段階で注射針部材3が不所望にゴム栓を貫通してしま
うことが抑制され、シリンジ30で上記のように押圧す
ることによって初めてゴム栓28を貫通させることがで
きる。
【0036】このように本発明の除菌混注具1を用いた
混注作業は、従来のようにクリーンベンチ内で行う場合
と比較して作業者の作業に関する部位(手など)を予め
除菌する必要などなく混注操作をより簡易にかつより円
滑に行うことが可能である。この利点は、特に混注操作
を頻繁に行う場合に特に顕著となる。また本発明の除菌
混注具1を栓部材22に装着した後に除菌混注具1ごと
薬液容器21に滅菌を予め施しておいてそのまま保存し
ておけば、従来のように薬液容器の注入部に除菌フィル
タを装着して混注作業を行う場合とは異なり、フィルタ
の装着作業中に薬液容器の注入部が汚染されてしまうこ
となく混注を無菌的に行うことが可能である。またさら
に本発明の除菌混注具1は、薬液容器の注入部側の栓部
材22に装着する構成であるので、従来のように薬液容
器の排出部に除菌フィルタを装着する方法とは異なり、
薬液容器21内に収容される薬液がたとえば脂肪乳剤な
ど、除菌フィルタの孔径よりも大きな粒子径を有する成
分を含有する輸液である場合でも、この輸液が除菌フィ
ルタを通過するかどうかを考慮する必要がない。したが
ってこのような脂肪乳剤などを含む輸液に対しても無菌
的に混注を行いかつそれを患者に投与することが可能で
ある。
【0037】また本発明の除菌混注具1は、図1および
図4(a)に示すように、好ましくはハウジング4の軸
線方向一端部4bに、該端部4bの開口を全面にわたっ
て覆うように貼着される密封シール38をさらに有す
る。これによって図4(a)に示すように該除菌混注具
1を栓部材22に装着した状態でハウジング4の内部空
間12がその外部の空間と連通しないように実現するこ
とができる。これによって、図4(a)に示す状態で滅
菌を施しておけば、図4(b),(c)のように混注し
たいときにこの密封シール38をはがすまでは、該内部
空間12も無菌的に保持される。したがって図4(a)
の除菌混注具1を栓部材22に装着したままで薬液容器
21を保存しておくことができる。このように保存して
おけば、混注したいときに従来のように除菌フィルタを
いちいち装着する必要がなく、より簡易に無菌的な混注
に用いることができる。
【0038】また本発明の除菌混注具1は、図1および
後述する図5に示すように、好ましくはハウジング4の
軸線方向一端部4bにおいて、径方向外方へ突出するよ
うに形成されるフランジ39をさらに有する。このよう
なフランジ39をさらに有することによって、密封シー
ル38の固定が容易となる。
【0039】図5は、本発明の好ましい他の例の除菌混
注具41を簡略化して示す図である。図5に示す除菌混
注具41は、フィルタ固定部材が軸線方向Aに沿った凹
状部を有するとともに、ハウジングから内部空間12側
に突出する軸線方向Aに沿った凸状部を有する以外は、
図1〜図3に示した態様の除菌混注具1と同様であり、
同じ部材に関しては図1〜図3と同じ参照符を付して説
明は省略する。
【0040】凸状部は、ハウジングからその内部空間に
向けて突出して形成される該軸線方向Aに沿って伸びる
部材であって、該軸線方向Aに垂直な断面形状が略同一
であるように形成される。フィルタ固定部材に形成され
る凹状部は、上記凸状部と互いに嵌合するような形状を
有し、凸状部と同じく該軸線方向Aに垂直な断面形状が
略同一であるように形成される。これら凸状部および凹
状部の形状は、互いに嵌合可能であれば特に限定され
ず、たとえば図6(a)のハウジング42のような断面
楔状の凸状部43と、図6(b)のフィルタ固定部材4
4のような該凸状部43が嵌合可能な形状の凹状部45
とで実現されてもよく、また図7(a)のハウジング4
6のような板状の凸状部47と、図7(b)のフィルタ
固定部材48のような該凸状部47が嵌合可能な形状の
凹状部49とで実現されてもよい。
【0041】上記のようにフィルタ固定部材の凹状部と
ハウジングの凸状部が互いに嵌合可能に形成されている
ことによって、上述した混注作業の際に、該凹状部が注
入部材2および注射針部材3の往復動のガイド溝として
の役割を果たす。したがってシリンジで注入部材2を軸
線方向A他方側に押圧する際に注入部材2および注射針
部材3の軸線まわりの不所望な角変位を防止することが
できる。
【0042】図8は、本発明の好ましい他の例の除菌混
注具51を簡略化して示す図である。本発明の除菌混注
具は、上記のように注入部材52および注射針部材53
がその軸線方向Aに概ね沿って往復動自在に実現される
のが好ましいけれども、その構造は上述した態様には限
定されない。図8に示す除菌混注具51は、基本的に
は、注入部材52、注射針部材53、ハウジング54を
備える。本態様においては、フィルタ固定部材55がハ
ウジング54に固定される固定部材として実現される。
このうち注入部材52および注射針部材53は、図1に
示した注入部材2および注射針部材3と同様であり、説
明を省略する。
【0043】図8に示す例でのハウジング54は、上記
フィルタ固定部材55よりも上記軸線方向A他端部側
に、伸縮部56を有する。伸縮部56は、その軸線方向
Aに概ね沿って伸縮自在な構造であれば特には限定され
ないが、好ましくは図8に示すような蛇腹構造で実現さ
れる。このような構造で実現されても、上記の態様の除
菌混注具1と同様の効果を得ることができる。
【0044】上記した各態様の除菌混注具における注入
部材、ハウジング、フィルタ固定部材ならびに係止部材
は、それぞれ樹脂材料で形成され、、従来公知の成形方
法によって好適に形成することができる。このようにし
て形成された各部材を、各態様に併せて組み立てること
によって、本発明の除菌混注具を好適に製造することが
できる。また本発明においてハウジングは、注入部材お
よび注射針部材の全部を収容するように実現されてもよ
い。
【0045】図9は、図1〜図3に示した本発明の除菌
混注具1を用いた栓体61を簡略化して示す図である。
栓体61は、基本的には、本発明の除菌混注具1と、該
除菌混注具1を装着した栓部材62とから構成される。
なお図9は、注入部材2および注射針部材3の各中心軸
線を含む仮想一平面における簡略化した断面図である。
【0046】栓部材62は、医療の分野などで一般的に
広く用いられているものであって、略筒状の周壁63
と、該周壁63に嵌り込む略柱状のゴム栓64とを基本
的に有する。周壁63は、その内側にゴム栓64を嵌め
込むことができるような略筒状であれば円筒状でもよく
また角筒状でもよく特には限定されないが、除菌混注具
1のハウジング4を該周壁63の外側に嵌め込むことが
できるように、適宜形状および大きさが選ばれるのが好
ましい。
【0047】周壁63を形成する材料としては特には限
定されないが、たとえばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタンなどの樹脂材
料が挙げられる。後述するように、除菌混注具1のハウ
ジング4および薬液容器の注入部と熔着させることによ
って本発明の栓体付き薬液容器を実現する場合には、当
該混注具および薬液容器の材質に応じて適宜選択するこ
とができる。またゴム栓64を形成する材料としては、
特に限定されず、たとえばブチルゴム、塩素化ブチルゴ
ム、ブタジエンゴムおよびこれらの混合ゴムなどの合成
ゴムが挙げられる。
【0048】本発明の栓体61は、このような栓部材6
2の該軸線方向一端部62aに、注射針部材3の先端部
10が栓部材62側となるように除菌混注具1が装着さ
れる。該装着は、ハウジング4と周壁63とを単に嵌合
させるだけでもよいが、上記のように加熱や超音波誘導
あるいは高周波誘導による発熱によってハウジング4と
周壁63とを互いに熔着させるのが好ましい。
【0049】また本発明における栓部材62の周壁63
は、好ましくは図9に示すようにその軸線方向他端部に
径方向外方に向けて形成されるフランジ65を有する。
フランジ65は、周壁63と一体的に形成されていても
よく、また周壁63と別体として設けられていてもよい
が、一体的に上記のハウジング4と熔着可能な材料で形
成されるのが好ましい。該フランジ65をこのような材
料で形成することによって、後述するように薬液容器の
注入部と該フランジ65とを互いに熔着させて薬液容器
を封止することが可能である。
【0050】図10は、本発明の栓体付き薬液容器71
を簡略化して示す図である。栓体付き薬液容器71は、
基本的には、上記の栓体61と、該栓体61を装着した
薬液容器72とから構成される。なお図10は、注入部
材2および注射針部材3の各中心軸線を含む仮想一平面
における簡略化した断面図である。
【0051】本発明で用いられる薬液容器72は、医療
用に利用可能であれば特に限定されるものではない。形
状としては、シングルバッグ、複室容器(ダブルバッ
グ、トリプルバッグなど)のいずれでもよい。図10に
は、薬液容器がダブルバッグで実現された場合を示す。
薬液容器72は、薬液を収容するための内部空間74を
有する薬液収容部73と、該内部空間74に連通する連
通路76を有する注入部75とを基本的に備える。また
薬液容器72は、注入部75が形成される側とは薬液収
容部73を挟んで反対側に、薬液収容部73内に収容さ
れた薬液を排出するための排出部77をさらに有する。
【0052】薬液収容部73は、剥離可能な状態で熱融
着された仕切帯部78によって注入部75側と、後述す
る排出部側との二個の個室、第一室73aおよび第二室
73bに隔離される。第一室73aおよび第二室73b
には、それぞれ後述するような各薬液が収容される。
【0053】注入部75は、栓体61の栓部材62のフ
ランジ65と略液密に接合される接合部分79をその端
部に有する。接合部分79は、連通路76と同程度の径
を有する孔が形成された板状の部分であって、たとえば
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリウレタンなどの樹脂材料で実現される。加熱や
超音波誘導あるいは高周波誘導による発熱によって、該
接合部分79を栓部材62のフランジ65と熔着させた
い場合には、該フランジ65の材料に応じて適宜その材
料を選択する。
【0054】このように薬液容器72の注入部75の接
合部分79に、栓体61をフランジ65にて接合する。
該接合は、薬液収容部73の内部空間74が、該薬液容
器72の外部空間80と略液密に保持されるように実現
される。このように上述した本発明の栓体61は、薬液
を収容した薬液容器72の注入部75を封止する役割を
果たす。
【0055】薬液収容部73を形成するための材料とし
ては、通常、輸液容器として用いられているものであれ
ば特に限定されず、たとえば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、プリエステル、ポリアミド、ポリウレタンなどの樹
脂材料などが例示される。このような薬液収容部73
は、上記材料を用いて形状保持性のある箱状に形成され
てもよく、また上記材料のフィルムを用いて袋状に形成
されてもよい。
【0056】このような本発明の栓体付き薬液容器71
における栓体は、除菌フィルタを有する構成である限
り、上述した本発明の栓体61を装着したものには限定
されない。すなわち上述の本発明の除菌混注具1を用い
た栓体はあくまで好適な一例に過ぎず、薬液容器の栓部
材と除菌フィルタとを一体的に備えるような構成であれ
ば本発明の範囲に含まれる。このような栓体付き薬液容
器によって、混注しない場合および薬液を投与しない場
合などにはそのままで保存しておき、混注したい場合に
は従来より簡易にかつより確実に無菌的な混注操作を行
える薬液容器を実現することができる。
【0057】本発明の栓体付き薬液容器71の薬液収容
部73に収容される薬液としては、静脈内に持続投与さ
れる医薬品であれば特に限定されず、輸液などの注射液
が好ましい。該輸液としては、糖輸液、脂肪乳剤輸液、
アミノ酸輸液、電解質輸液、ビタミン輸液などが例示さ
れるが、脂肪乳剤を含む輸液が特に好ましい。
【0058】脂肪乳剤は、水中油型乳剤(o/w型乳
剤)とも呼ばれ、基本的には脂肪、乳化剤および適量の
水からなる。脂肪としては、植物油(例えば、大豆油、
ゴマ油、綿実油、オリーブ油など)、魚油、中鎖トリグ
リセリド(いわゆるMCT)などが例示される。乳化剤
としては、リン脂質、非イオン系の界面活性剤などが例
示される。リン脂質は天然物(卵黄リン脂質、大豆リン
脂質、それらの精製品を含む)あるいは合成品(ホスフ
ァチジルコリンなど)を利用できる。組成としては、脂
肪が1w/v%〜20w/v%、乳化剤が0.1w/v
%〜5w/v%あるいは脂肪100重量部に対して1重
量部〜50重量部、および適量の水が挙げられる。
【0059】このような脂肪乳剤には、安定化剤やたと
えばブドウ糖、グリセロール、塩化ナトリウムなどの等
張化剤を添加することができる。またたとえば10%あ
るいは20%大豆油含有脂肪乳剤(商品名イントラリポ
ス、ウェルファイド社製)などの市販品を利用してもよ
い。
【0060】脂肪乳剤を含む輸液は、上記の脂肪乳剤以
外に栄養補給用に有効な量の糖を配合したものが好まし
い。糖としては、たとえばブドウ糖、果糖、キシリトー
ルなどの還元糖が好ましい。糖の配合量としては10w
/v%〜60w/v%程度、好ましくは20w/v%〜
50w/v%程度が例示される。このような輸液の具体
例としては、特開平5−301825号公報に開示され
た高濃度の糖を配合してなる輸液や特開平5−9112
号公報に開示された平均粒子径が0.17μm以下の脂
肪乳剤を配合してなる輸液、特開平5−65220号公
報に開示されたL−ヒスチジン、トリスなどの緩衝液を
使用した輸液が挙げられる。
【0061】また脂肪乳剤を含む輸液は、さらにアミノ
酸および電解質を配合したものがより好ましい。このよ
うな輸液の具体例としては、特開平5−31151号公
報に開示された混合前の製剤や特開平5−32540号
公報に開示された混合後の製剤、特開平6−31292
3号公報に開示された末梢静脈投与用輸液などが挙げら
れる。
【0062】以下に、図10に示したダブルバッグで実
現される薬液容器72を用いて上記脂肪乳剤、糖、アミ
ノ酸および電解質を含む輸液を調製する方法を説明す
る。図10において、注入部75側の第一室73aには
たとえば脂肪乳剤と糖を含有する第一輸液81が収容さ
れ、排出部77側の第二室73bにはたとえばアミノ酸
と電解質を含有する第二輸液82を収容するのが好まし
い。これらの各輸液を、たとえば特開平5−31151
号公報や特開平5−32540号公報、特開平5−91
11号公報、特開平5−9112号公報、特開平5−6
5220号公報、特開平5−301825号公報に開示
されたような下記の具体的な態様にて収容した後、加熱
滅菌し、次いで使用時には仕切帯部78を剥離させて第
一室73aと第二室73bとを連通させ、両液を混合す
ることによって、輸液を調製することが好ましい。
【0063】脂肪乳剤と糖を含有する第一輸液81は、
具体的には、油脂0.1w/v%〜30w/v%、乳化
剤0.01w/v%〜10w/v%および糖5w/v%
〜60w/v%を含有する。脂肪乳剤は、平均粒子径が
0.17μm以下であるのが好ましく、また糖は還元糖
であるのが好ましい。また該第一輸液81は、還元剤と
してL−ヒスチジンまたはトリス(ヒドロキシメチル)
アミノメタンが配合されるのが好ましい。またアミノ酸
と電解質を含有する第二輸液82は、具体的には、アミ
ノ酸総量が1w/v%〜15w/v%であり、電解質と
してナトリウム50mEq/L〜180mEq/L、カ
リウム40mEq/L〜135mEq/L、カルシウム
10mEq/L〜50mEq/L、マグネシウム5mE
q/L〜30mEq/L、塩素0mEq/L〜225m
Eq/L、リン3mEq/L〜40mEq/Lおよび亜
鉛0μmol/L〜100μmol/Lを含有する。こ
のうちリンは、多価アルコールまたは糖のリン酸エステ
ル、またはその塩として配合されている。これらの輸液
81,82は、有機酸、具体的にはクエン酸を用いてp
Hが5.0〜8.0に調製され、着色防止剤として、チ
オグリセロールまたはジチオスレイトールを含有する。
【0064】仕切帯部78を剥離して両輸液81,82
を混合してなる混合輸液は、以下の成分を含有する:油
脂5g/L〜50g/L、乳化剤0.5g/L〜10g
/L、糖50g/L〜250g/L、L−イソロイシン
0.5g/L〜5g/L、L−ロイシン0.5g/L〜
7g/L、L−バリン0.5g/L〜5g/L、L−リ
ジン0.5g/L〜7g/L、L−メチオニン0.1g
/L〜4g/L、L−フェニルアラニン0.3g/L〜
5g/L、L−トレオニン0.3g/L〜5g/L、L
−トリプトファン0.1g/L〜1g/L、L−アルギ
ニン0.3g/L〜7g/L、L−ヒスチジン0.2g
/L〜3g/L、グリシン0.2g/L〜3g/L、L
−アラニン0.3g/L〜5g/L、L−プロリン0.
2g/L〜5g/L、L−アスパラギン酸0.03g/
L〜2g/L、L−セリン0.2g/L〜3g/L、L
−チロシン0.03g/L〜0.5g/L、L−グルタ
ミン酸0.03g/L〜2g/L、L−システイン0.
03g/L〜1g/L、ナトリウム15mEq/L〜6
0mEq/L、カリウム10mEq/L〜50mEq/
L、カルシウム3mEq/L〜15mEq/L、マグネ
シウム2mEq/L〜10mEq/L、塩素0mEq/
L〜80mEq/L、リン1mEq/L〜15mEq/
L、亜鉛0μmol/L〜30μmol/L。
【0065】また本発明において薬液収容部73に収容
される輸液は、脂肪乳剤、糖、アミノ酸、電解質以外に
ビタミンをさらに含有していてもよい。このようなビタ
ミンをさらに含有する輸液としては、たとえば特開平6
−209979号公報や特開平8−000709号公報
に開示されたものなどが挙げられる。
【0066】このような態様の輸液において、本発明の
栓体付き薬液容器71を用いて該輸液に混注させたい薬
液(他剤)としては、たとえばビタミン、睡眠薬、鎮静
剤、鎮痛剤、昇圧剤、強心剤、肝臓賦活剤、抗生物質、
抗癌剤などが挙げられる。
【0067】本発明の栓体付き薬液容器71は、公知の
手法に準じて製造することができる。まず薬液容器72
に注入部75を介して薬液を注入し、薬液収容部73に
収容した後、上記のように栓体61を用いて注入部75
を封止する。この際、薬液収容部73の内部空間74
を、たとえば窒素ガスなど不活性ガスで置換することが
好ましい。
【0068】薬液を収容した薬液容器72の加熱滅菌の
方法は特には限定されず、高圧蒸気滅菌、熱水スプレー
滅菌、熱水浸漬滅菌、熱水シャワー滅菌など従来公知の
手法により行うことができる。この加熱滅菌に際して、
たとえば特開平6−261929号公報に開示されてい
るように、加熱滅菌処理槽内は空気により加圧され、滅
菌温度における飽和水蒸気圧より0.4kg/cm2
0.9kg/cm2、好ましくは0.5kg/cm2
0.8kg/cm2高い圧力下に加熱滅菌される。加熱
滅菌温度は、使用する滅菌方法により適宜設定すること
ができるが、一般に100℃〜130℃、通常110℃
〜125℃とされる。また、滅菌時間は、滅菌温度など
に応じて適宜調製される。
【0069】なお、加熱滅菌された薬液を収容した薬液
容器は、保存時の変質を防止するため、脱酸素剤、例え
ば、エージレス(三菱瓦斯化学製)とともに酸素非透過
性のプラスチック材料からなる外袋に密封収容した二重
包装体としてもよい。外袋による包装は、たとえば窒素
ガスなどの不活性ガスを充填して包装してもよく、真空
包装としてもよい。
【0070】また本発明の除菌混注具は、注入部材およ
び注射針部材が軸線方向に概ね沿って往復動するように
実現されるのが好ましいけれども、必ずしも往復動可能
でなくともよく、たとえば注入部材、注射針部材および
ハウジングが一体的に形成され、栓部材への装着時にゴ
ム栓を貫通するように実現されたものであってもよい。
【0071】
【実施例】以下、本発明をより詳細に説明するために実
施例を挙げるが、本発明はこれらによって何ら限定され
るものではない。 実施例1:除菌混注具の作製 上記の製造方法によって、図5に示す態様の本発明の除
菌混注具を作製した。なお互いに嵌合するフィルタ固定
部材の凹状部およびハウジングの凸状部は、ぞれぞれ図
6の形状に実現した。各部材の条件は、以下の通りであ
る。 注入部材(マイレクスGV(ミリポア社製)) 内径:4μm 外径:6.6μm 除菌フィルタの孔径:0.22μm 軸線方向の長さ(L1):21mm 材料:ポリプロピレン 注射針部材 ゲージサイズ:20G 軸線方向の長さ(L2):10mm 材料:ポリプロピレン ハウジング 円筒部分の外径:21mm 円筒部分の内径:18mm 軸線方向の長さ(L3):45mm 材料:ポリエチレン フィルタ固定部材 外径:15mm 厚み:4.5mm 排出口までの距離(L4):20mm 材料:ポリプロピレン 係止部材 係止部材間の距離(L5):35mm ハウジング端部までの距離(L6):10mm
【0072】実施例2 実施例1で作製した本発明の除菌混注具を、栓部材に装
着し、該混注具のハウジングと栓部材の周壁とを100
Hzでの高周波誘導による発熱によって熱熔着させて本
発明の栓体を作製した。栓部材としては、塩素化ブチル
ゴム製のゴム栓を、ポリエチレン製の樹脂で覆うように
周壁を形成したものを用いた。
【0073】実施例3 (1)脂肪乳剤及び糖を含有する輸液の調製 大豆油66g、卵黄リン脂質9.5g及びブドウ糖50
0gを水に加え、ホモミキサーにより粗乳化した後、水
を加えて全量を1000mLとし、粗乳化液を得た。得
られた粗乳化液を、マントンゴーリンホモジナイザー
(ゴーリン社製、15M−8TA型)により、平均粒子
径が0.17μm以下になるまで乳化して乳剤を得た。
得られた乳剤500mLに水を加えて全量を1000m
Lとした。得られた輸液の組成を表1に示す。
【0074】
【表1】
【0075】(2)アミノ酸及び電解質を含有する輸液
の調製 約80℃に加温した注射用水に、窒素気流下、表2及び
表3に示されるアミノ酸及び電解質を各濃度となるよう
に添加し溶解させ、クエン酸を用いてpHを6.2に調
製した。
【0076】
【表2】
【0077】
【表3】
【0078】(3)滅菌及び輸液の調製 薬液容器は、図10に示したような形状の薬液容器(ポ
リエチレン製)を用いた。剥離可能な仕切帯部によって
仕切られた薬液収容部のうち第一室には、注入部から前
記(1)で得られた脂肪乳剤及び糖を含有する輸液66
0mLを窒素ガスを充填しながら注入した。注入後、注
入部と実施例3で作製した本発明の栓体とを、100H
zでの高周波誘導による発熱によって熱熔着させて該注
入部を封止した。また薬液収容部のうち第二室には、排
出部から上記(2)で得られたアミノ酸及び電解質を含
有する輸液340mLを窒素ガスを注入した。注入後、
排出部と通常の栓部材とを、上記と同条件で熱熔着させ
て該排出部を封止した。このように各輸液を収容してな
る本発明の栓体付き薬液容器を、高圧蒸気滅菌(110
℃、30分間)を施し、次いで室温まで冷却した。仕切
帯部を剥離させ、第一室および第二室に各々収容された
輸液を充分に混合させて、脂肪乳剤を含む輸液を得た。
該輸液の組成を表4に示す。このようにして本発明の栓
体付き薬液容器を得た。
【0079】
【表4】
【0080】実施例4 実施例3で調製した脂肪乳剤を含む輸液入りの栓体付き
薬液容器に、ビタミン剤を混注した。ビタミン剤をシリ
ンジ筒内に注入し、そのシリンジ先端のルアー部を注入
部材の注入口に差し込んだ。シリンジを押圧することに
よって、注入部材および注射針部材がその軸線方向に概
ねそって該軸線方向他方側へと移動し、注射針部材の先
端部が栓部材のゴム栓を貫通した。ピストンを押し込ん
で、ビタミン剤を無菌的に薬液容器内に注入した。
【0081】実施例5 図8に示したハウジングが伸縮部を有する態様の本発明
の除菌混注具を作製した。伸縮部は、蛇腹構造で実現し
た。
【0082】実施例6 実施例5で作製した除菌混注具を用いた以外は、実施例
2と同様にして、本発明の栓体を作製した。
【0083】実施例7 実施例5で作製した除菌混注具を用いた以外は、実施例
3と同様にして、本発明の栓体付き薬液容器を作製し
た。
【0084】実施例8 実施例7で作製した栓体付き薬液容器に、実施例4と同
様にして無菌的にビタミン剤を混注した。
【0085】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、除菌
混注具を用いた栓体を薬液容器に装着することによっ
て、無菌性を確保した状態で他剤の混注操作を行うこと
ができる。すなわち、従来の方法、クリーンベンチ内で
の他剤混注操作も、除菌フィルタをその度に装着して他
剤を混注する操作も、また患者投与時に調製した薬液を
除菌フィルタに通す措置も不要であり、臨床の場での操
作が簡便となる一方で、患者への安全性は充分に確保す
ることができる。また本発明は、特に脂肪乳剤を含む輸
液を用いた場合の他剤混注に際しては、極めて有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい一例の除菌混注具1を簡略化
して示す図である。
【図2】図1の除菌混注具1の上面図である。
【図3】本発明における注入部材2および注射針部材3
の好ましい一例を簡略化した断面で示す図である。
【図4】本発明の除菌混注具1を用いた無菌的な混注操
作を段階的に示す図である。
【図5】本発明の好ましい他の例の除菌混注具41を簡
略化して示す図である。
【図6】図5において、フィルタ固定部材に形成される
凹状部およびハウジングに形成される凸状部の好ましい
一例を示す図である。
【図7】図5において、フィルタ固定部材に形成される
凹状部およびハウジングに形成される凸状部の好ましい
他の例を示す図である。
【図8】本発明の好ましい他の例の除菌混注具51を簡
略化して示す図である。
【図9】図1〜図3に示した本発明の除菌混注具1を用
いた栓体61を簡略化して示す図である。
【図10】本発明の栓体付き薬液容器71を簡略化して
示す図である。
【符号の説明】
1,41,51 除菌混注具 2,52 注入部材 3,53 注射針部材 4,42,46,54 ハウジング 5 注入口 6 排出口 7 流路 8 除菌フィルタ 13,44,48,55 フィルタ固定部材 14,15 係止部材 56 伸縮部 61 栓体 62 栓部材 71 栓体付き薬液容器 72 薬液容器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向一端部の注入口から軸線方向他
    端部の排出口に連なる流路を有するとともに該流路の途
    中に除菌フィルタを有する注入部材と、 その軸線と該注入部材の軸線とが略一致するように注入
    部材の排出口に装着される注射針部材と、 該注入部材および該注射針部材の一部または全部をその
    内部空間に収容する略筒状のハウジングとを備えること
    を特徴とする除菌混注具。
  2. 【請求項2】 注入部材および注射針部材がその軸線方
    向に概ね沿って往復動自在であることを特徴とする請求
    項1に記載の除菌混注具。
  3. 【請求項3】 該注入部材の側壁からハウジングの内部
    空間に向けて突出する突出部材と、該ハウジングの軸線
    方向両端部付近からその内部空間に向けて各々突出し該
    突出部材に係止可能な各係止部材とをさらに備えること
    を特徴とする請求項2に記載の除菌混注具。
  4. 【請求項4】 該注入部材をハウジングに固定する固定
    部材をさらに備え、該ハウジングの固定部材よりも上記
    軸線方向他端部側にはその軸線方向に概ね沿って伸縮自
    在な伸縮部が形成されていることを特徴とする請求項2
    に記載の除菌混注具。
  5. 【請求項5】 略筒状の周壁と、該周壁に嵌り込む略柱
    状のゴム栓とを有する栓部材を備える栓体であって、 該栓部材の該軸線方向一端部側に、注射針部材の先端部
    が栓部材側となるように請求項1〜4のいずれかに記載
    の除菌混注具を装着してなることを特徴とする栓体。
  6. 【請求項6】 薬液を収容するための内部空間を有する
    薬液収容部、ならびに該内部空間に連通する連通路を有
    する注入部を有する薬液容器と、該薬液容器の注入部に
    装着される除菌フィルタを有する栓体とを備えることを
    特徴とする栓体付き薬液容器。
  7. 【請求項7】 該除菌フィルタを有する栓体が、請求項
    5に記載の栓体であることを特徴とする請求項6に記載
    の栓体付き薬液容器。
  8. 【請求項8】 薬液収容部に収容される薬液が輸液であ
    ることを特徴とする請求項6または7に記載の栓体付き
    薬液容器。
  9. 【請求項9】 輸液が脂肪乳剤を含むことを特徴とする
    請求項8に記載の栓体付き薬液容器。
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