JP2002125748A - 脱毛装置 - Google Patents

脱毛装置

Info

Publication number
JP2002125748A
JP2002125748A JP2000327045A JP2000327045A JP2002125748A JP 2002125748 A JP2002125748 A JP 2002125748A JP 2000327045 A JP2000327045 A JP 2000327045A JP 2000327045 A JP2000327045 A JP 2000327045A JP 2002125748 A JP2002125748 A JP 2002125748A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair removal
claw
rotary cylinder
claws
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000327045A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3925072B2 (ja
Inventor
Tomoyuki Inoue
朋之 井上
Shuichi Sueyoshi
秀一 末吉
Shigezaemon Iwasaki
重左エ門 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2000327045A priority Critical patent/JP3925072B2/ja
Publication of JP2002125748A publication Critical patent/JP2002125748A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3925072B2 publication Critical patent/JP3925072B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立性を良好に且つ組立による寸法精度の影
響による毛の把持力のばらつきを小さくする。 【解決手段】 回転駆動される回転シリンダー4の表面
に設けた開閉駆動される脱毛用の爪で毛を挟持して回転
シリンダーの回転で毛を引き抜く脱毛装置である。固定
爪と可動爪とからなる脱毛用の爪のうち、固定爪は回転
シリンダーの軸方向において並ぶ2枚を一体に形成す
る。回転シリンダーの軸方向に駆動される可動爪は固定
爪1枚につき1枚を設ける。1枚の固定爪には軸方向に
移動自在の1枚の可動爪を設けられて毛を把持すること
で、組立性を良くするとともに、各部品精度による把持
力のばらつきを少なくして毛の把持力を安定させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、美容などの目的の
ために体毛を除去するのに使用される脱毛装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、回転駆動を行って毛を挟持
し、毛を引き抜く脱毛装置がWO98/05234や特
開2000−125925号公報により知られている。
【0003】WO98/05234に示されたものは、
回転して毛を引き抜く回転シリンダーに、該シリンダー
の回転軸に対して平行な動きを行うプレッシャーピンに
よって開閉駆動されて毛を挟持する爪が、一つのプレッ
シャーピンにつき一枚のクランピングメンバーを設ける
ことで構成されており、またシリンダーの表面に設けら
れた爪列中の固定されたクランピングメンバーを爪列一
列中に2つ設けていることから、爪列一列において固定
されたクランピングメンバーを2枚必要としているもの
が開示されている。
【0004】また特開2000−125925号公報に
は、回転シリンダーの表面に設けられた爪列一列中に一
体に形成された4枚の固定爪を設けるとともに、回転シ
リンダーの回転軸に対して平行に伸びる開閉レバーによ
って各固定爪に対してその両側から可動爪を開閉させる
構成のものが示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者においては、プレ
ッシャーピンの配置の関係上、爪列一列中に3枚以上の
クランピングメンバーを取り付けることができず、この
ために毛を挟持して引き抜く箇所の数を回転シリンダー
の軸方向において多くすることができず、脱毛効率を上
げることができない。
【0006】また組立時において、複数のディスクとク
ランピングメンバーを挟み込み積み重ねていく必要があ
る上に、シリンダー端のプレッシャープレートとコント
ロールメンバーを組み込んだ完成された状態でないとブ
ロックとして構成できないため、組立性が良くないとい
う問題を有している。
【0007】後者においては、組立性は良いが、各開閉
レバーに4枚の可動爪を係合させ、異なる開閉レバーに
係合された可動爪が一体に構成された固定爪の内の1枚
に閉じられるため、各部品の精度による爪の把持力のば
らつきが大きく各爪に均等な把持力を出させることがで
きないため、脱毛効率のよい回転シリンダーとすること
ができない。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、組立性が良好であり、
組立による寸法精度の影響を受けにくくて脱毛爪の把持
力のばらつきを小さくすることができる上に、回転シリ
ンダーの軸方向における脱毛用の爪の配置数を多くとる
ことができる脱毛装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る脱毛装置は、回転駆動される回転シリン
ダーの表面に開閉駆動される脱毛用の爪を備えて、該爪
で挟持した毛を回転シリンダーの回転で引き抜く脱毛装
置において、固定爪と可動爪とからなる脱毛用の爪のう
ち、固定爪は回転シリンダーの軸方向において並ぶ2枚
が一体に形成されており、回転シリンダーの軸方向に駆
動される可動爪は固定爪1枚につき1枚が設けられてい
ることに特徴を有している。1枚の固定爪には軸方向に
移動自在の1枚の可動爪が設けられて毛を把持すること
で、組立性を良くすることができ、また各固定爪に1枚
の可動爪を挟持するようにしているため、各部品精度に
よる把持力のばらつきを少なくすることができ、各脱毛
爪の把持力を安定させることができる。
【0010】また回転シリンダーの表面に列をなして配
されている脱毛用の爪が、複数枚の固定爪と、複数枚の
可動爪と、可動爪の開閉の支点となる支点板と、固定爪
間に配置される皮膚保護部材とで一列分がブロック化さ
れて、回転シリンダーの表面から回転シリンダーに組み
付けられていると、より組立性の良いものとすることが
できる。
【0011】また、一体に形成された2枚の固定爪に対
応する2枚の可動爪は、回転シリンダーの軸方向に移動
自在である単一の開閉レバーに係合させていると、部品
点数を少なくすることができて、各部品精度による把持
カのばらつきも少なくすることができるため、各脱毛爪
の把持カを安定させることができる。
【0012】また、一体に形成された2枚の固定爪に対
して開閉する2枚の可動爪の内の1枚は、上記2枚の固
定爪間に位置しているとともに、上記2枚の可動爪の開
閉動作は常に同じ方向としていると、一方向の開閉レバ
ーの移動で2対の脱毛爪の開閉を同時に行うことができ
ると同時に、簡単な部品構成とすることができ、組立性
を良くすることができる。
【0013】また、固定爪は皮膚保護部材により位置決
め固定していると、固定爪の組立を容易なものとするこ
とができる。
【0014】また、一体形成した2枚の固定爪間に弾性
部を設けていると、各固定爪の部品精度による毛の把持
カのばらつきを小さくすることができる。つまり一つの
可動爪に過大な把持力が加えられた状態においても固定
爪が回転軸方向に弾性変形することで、他方の爪の把持
カと釣り合い毛の把持を行うことができる。そのため抜
き残しが少なく脱毛効率の良い脱毛装置とすることがで
きる。
【0015】また、固定爪は金属部品によりなるものと
することで、安価で確実に毛を把持することができるも
のとなり、抜き残しが少なくて脱毛効率が良いものとす
ることができる。
【0016】また、固定爪と可動爪の回転シリンダーの
回転方向における先端部は、間隔が広がる方向へ曲げて
おくことで、長い毛の場合、回転シリンダーの回転時に
毛を把持位置へと導くことができ、脱毛効率をより高め
ることができる。
【0017】また、固定爪と可動爪の先端曲げ部の外径
は、回転シリンダーの回転半径よりも小さくしておくこ
とで、肌に強く押し付け過ぎた場合においても固定爪及
び可動爪の先端は滑らかに肌面に接するため、肌の削れ
等を防止することができ、肌当たりを良くすることがで
きる。
【0018】また、皮膚保護部材は回転シリンダーの回
転中心からずれているとともに回転シリンダーの回転半
径よりも小さい円弧部を表面に備えているものとする
と、器具を肌に押し付け過ぎた場合においても、皮膚保
護部材が肌面に対して線または点接触するため、肌との
摩擦による肌めくれを防止し、脱毛爪の肌への押し圧も
規制できるため、脱毛爪による肌の削れ等も防止するこ
とができ、肌当たりも良くすることができる。
【0019】また、2枚が一体に形成された固定爪を回
転シリンダーの軸方向において2組設けることで、爪列
一列中に多くの毛の把持箇所を設けることができて、脱
毛効率のより高いものとすることができる。
【0020】また、2組4枚の固定爪を回転シリンダー
の軸方向において等間隔に配置することで、把持位置の
バランスが良くて、脱毛効率の高いものとすることがで
きる。
【0021】また、固定爪と可動爪とからなる脱毛用の
爪による毛の挟持位置を、回転シリンダーの軸方向に等
間隔で配置することで、把持位置のバランスが良く、さ
らに狙った毛を抜き易いものとすることができる。
【0022】また、回転シリンダーの軸方向に並ぶ爪列
を一つのブロックとして形成して、回転シリンダーの周
方向に複数配した上記ブロックの上記軸方向の位置をブ
ロック間でずらしていると、組立性の良いものとするこ
とができる。
【0023】また、回転シリンダーの周方向に並ぶ爪列
を全てずらして配置することで、さらに脱毛効率の高い
脱毛装置を提供することができる。
【0024】また、回転シリンダーの側面に配置されて
脱毛用の爪の開閉駆動を行う複数本の開閉レバーを、回
転シリンダー側面の半径方向に交互に重なるよう配置す
ることで、周方向に爪列を複数配置しても各脱毛爪の毛
の引き抜き距離を長くすることができる上に、開閉レバ
ーに加える押し圧を周方向に連続して加えることができ
て、負荷変動を小さくすることができ、そのため駆動音
も小さくすることができる。
【0025】また、回転シリンダー側面に配置された開
閉レバーの端面の回転シリンダーの周方向における両側
に斜面を設けて、隣り合う開閉レバーの斜面を交差させ
ることで、負荷変動をより小さくすることができて、回
転シリンダーの回転に伴う騒音を抑えることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施形態の一例に
基づいて説明すると、図示例の脱毛装置は手で把持する
ことができるサイズに形成しているとともに駆動源であ
るモータ3を内蔵している本体ケーシング1上に回転シ
リンダー4を備えた脱毛ヘッド2を設けたもので、回転
シリンダー4には開閉して毛を挟持する複数の爪5a,
6a,36,37で構成した脱毛手段を設けており、回
転シリンダー4の軸回り回転に伴って脱毛手段が毛を挟
持して引き抜くものとなっている。
【0027】前面にスイッチSが配されている本体ケー
シング1は図7及び図8に示すように前後に2つ割りし
た半割ケーシング7,7をビス7nにより接合したもの
で、上端開口部はモータ3や駆動伝達手段を保持して本
体ケーシング1内に納められた基台8の上面部で閉じら
れており、本体ケーシング1の下端には給電用のプラグ
9を備えている。なお、本体ケーシング1に電源である
電池を内蔵したものであってもよい。
【0028】上面部にフック連結部10を備えている上
記基台8は、モータ内装用基台12とこれの側方開口部
にビス131nで固定されるカバー13とからなるもの
で、モータ内装用基台12の下部のモータ内装部12a
に下方からモータ3が嵌め込まれている。そして、カバ
ー13で側方開口部が覆われたモータ内装用基台12の
上部内の空間16には過負荷クラッチ18及びギア19
が納められており、半割ケーシング7,7内の突起7
d,7e間にモータ内装用基台12の支持枠25が嵌め
込まれることで本体ケーシング1の内部に配されてい
る。
【0029】基台8に軸18jで取り付けられた過負荷
クラッチ18は、図13に示すように、フェース歯車1
81と小歯車180とクラッチばね182とからなるも
ので、小歯車180はその一端部に、嵌め込み部180
aと鍔部180bとを備えているとともに、嵌め込み部
180aの端面に位置決め突起180cとねじ螺合孔1
80dとを備えている。フェース歯車181は小歯車1
80の嵌め込み部180aが回転自在にはめ込まれる孔
181aを備えたもので、孔181aの周囲には溝型の
係止部181bを放射状に複数個形成してある。
【0030】クラッチばね182は、周囲の複数箇所か
らばねアーム片182aを回転方向と反対方向に連出し
た板ばねであり、中央部には位置決め孔182cとねじ
挿入孔182dを備えており、各ばねアーム片182a
の先端部には係合突起182bを備えている。
【0031】小歯車180の嵌め込み部180aをフェ
ース歯車181の孔181aに回転自在にはめ込むとと
もに鍔部180bを孔181aの外方においてフェース
歯車181の外面に当接させ、この状態で、嵌め込み部
180aの端面の位置決め突起180cに板ばね182
の位置決め孔182cを嵌め込んで位置決めし、ねじ挿
入孔182dからねじ183を挿入して小歯車180の
ねじ螺合孔180dに螺合することでクラッチばね18
2を小歯車180に取り付けて、クラッチばね182の
係合突起182bを係止部181bに弾性的に係止すれ
ば、フェース歯車181に伝達された回転は、クラッチ
ばね182を介して小歯車180に伝達される。そし
て、ある設定されたトルク以上の動力が伝達されたとき
には、クラッチばね182に設けた係合突起182dが
係止部181bから外れて、小歯車180に対してフェ
ース歯車181が空回りするものであり、このために、
ギアに毛を挟んだり、異物をかみ込んでロックしたとき
にモータ3のトルクを途中で遮断することができて、駆
動伝達部の損傷を防止できるものである。
【0032】モータ内装部12aに装着されたモータ3
の出力軸3aは、モータ内装用基台12の孔12bを通
じて空間16内に位置し、この部分にピニオン17が固
着され、該ピニオン17が上記フェース歯車181に噛
み合っている。また、軸19jにより軸支されて基台8
の上面部に臨んでいるギア19は、上記小歯車180と
噛み合っている。従ってモータ3の回転は、ピニオン1
7及び過負荷クラッチ18を介してギア19に伝達さ
れ、このギア19を通じて後述の脱毛ヘッド2の回転シ
リンダー4の駆動などが行われる。
【0033】基台8の上面のフック連結部10は、モー
タ内装用基台12の上面部中央部に設けたトンネル用突
部10aと、一対のスライド枠26,26とからなるも
ので、トンネル通路を有しているトンネル用突部10a
の上面部には孔15bを設けてある。
【0034】平面視略矩形をした各スライド枠26は、
その外側片部から外側方に向けて操作部26aを突設
し、内側片部の内面に支持フック261bを突設し、内
側片部の上方にストッパ用突部26bを上方に向けて突
出したもので、トンネル用突部10aのトンネル通路内
にスライド自在にはめ込むとともにストッパ用突部26
bを孔15b内にスライド自在に係合させることで、ト
ンネル用突部10aに装着される。ストッパ用突部26
bが孔15bの縁に当たることで抜け止めされた一対の
スライド枠26,26間には、トンネル通路内において
スプリング26dを介装してあり、該スプリング26d
によって両スライド枠26,26は外側に向けて弾性付
勢される。そして両スライド枠26の操作部26aは本
体ケーシング1に設けた孔7fを通じて本体ケーシング
1の外側方に突出する。
【0035】次に基台ブロック15と脱毛ブロック24
とからなる脱毛ヘッド2について説明すると、脱毛ブロ
ック24は、図10及び図11に示すように、脱毛手段
を備えた回転シリンダー4と、この回転シリンダー4を
支持するシリンダー取り付け基台27及びシリンダーカ
バー28と、カム29、保持ばね30、ヘッドフレーム
31、そして図9に示すベース300とからなる。
【0036】シリンダー取り付け基台27とその一端部
に取り付けられるシリンダーカバー28とは、それぞれ
から上方に向けて突出させた突出支持部27a,28a
に設けている軸孔部28bによって、回転シリンダー4
に挿通されている軸4bの両端部を支持することで、回
転シリンダー4をその軸回りに回転自在に保持している
もので、上記突出支持部27a,28aにはそれぞれ角
孔状をしたカム挿入孔27c,28cと、カム挿入孔2
7c,28cの上下縁部に位置する軸支持溝27d,2
8dとを形成してある。そして、ローラ型のカム29を
それぞれカム挿入孔27c,28cに嵌め込むととも
に、各カム29に挿入したローラ軸29aの上下両端部
を軸支持溝27d,28dに嵌め込んで、カム29を水
平回転自在に支持している。なお、カム29の一部はカ
ム挿入孔27c,28cから内側に突出している。
【0037】また、突出支持部27a,28aの外側に
は保持ばね30を取り付けてある。保持ばね30は、基
部の孔30aに挿通するビス301でシリンダー取り付
け基台27とシリンダーカバー28に固定したもので、
その上部には孔部30bを備えており、この孔部30b
の上下縁部で上記ローラ軸29aの上下両端を弾性的に
押圧している。孔部30bはカム29に対応させたもの
で、カム29が保持ばね30に接触することがないよう
にしている。
【0038】ベース300の上面にビス301で固定さ
れているシリンダー取り付け基台27とシリンダーカバ
ー28の両端外面には、ばね280によって外側へ付勢
された釦281を配設してある。この釦281は、フレ
ーム31を着脱するためのフック281aを備えたもの
であり、釦281を押し込めばフック281aがフレー
ム31のフック掛かリ部31aから外れて、フレーム3
1を取り外すことができる。
【0039】また、シリンダー取り付け基台27のシリ
ンダーカバー28側には凹欠部27iを設けて、ここに
駆動用歯車40を配置してある。両端部がシリンダー取
り付け基台27とシリンダーカバー28とで軸支される
軸40jで支持された該駆動用歯車40は、回転シリン
ダー4が備えるギア41gと噛合するとともに、基台ブ
ロック15が備えるギア15cと噛合する。
【0040】基台ブロック15は図9及び図12に示す
ように、基台ブロックカバー155に内装された基台本
体15aと、基台本体15aの外周を囲む基台カバー1
55と、基台本体15aの上方に開口した凹所15h内
に配したギア15c及び歯車15eとからなるもので、
上下方向の軸15fによって支持された歯車15eは、
水平方向の軸105jによって支持されたギア15cが
備えているフェースギア部に噛み合うもので、偏芯カム
15gを一体に備えている。
【0041】脱毛ブロック24は、この基台ブロック2
上に配設されるものであり、脱毛ブロックのベース30
0の下面に設けられて上記凹所15h内に位置するリブ
27Aが備える孔27Abに基台本体15aを貫通する
スライドガイド軸15jを挿通することで、ベース30
0を、つまりは脱毛ブロック24をスライドガイド軸1
5jの軸方向にスライド自在に装着している。
【0042】また、各リブ27Aに設けたばね受け27
Aaと凹所15hの両端部内面との間にばね15k,1
5kを夫々介装してあり、このために脱毛ブロック24
は基台ブロック15に対して回転シリンダー4の軸方向
に往復移動自在となっているとともに、両方のばね15
kによるばね付勢で脱毛ブロック24は基台ブロック1
5の中央に位置するようにしてある。
【0043】また、ベース300の下面の中央には凹部
27Bを設けているが、この凹部27Bに偏芯カム15
gが係合する。偏芯カム15gが偏芯回転する時、偏芯
カム15gは凹部27Bの内側面を押してばね15kの
ばね力に抗して基台ブロック15を往復動させるもので
あり、このために凹部27Bの回転シリンダー4の回転
軸と直交する方向の巾は偏芯カム15gの偏芯量の倍以
上として回転軸と直交する方向には移動しないようにし
てある。
【0044】ここで、偏芯カム15gの回転により周期
的に往復動する脱毛ブロック24を付勢している両側の
ばね15k,15kは、往復運動の端点での慣性力を吸
収するものであり、衝突を防いで衝突音等の騒音を小さ
くする。
【0045】このように、基台ブロック15に対して回
転シリンダー4の軸方向に脱毛ブロック24を往復移動
自在に取り付けている脱毛ヘッド2は、基台ブロック1
5の基台本体15aの下面に設けたフック11,11を
本体ケーシング1のフック連結部10に連結することで
本体ケーシング1に取り付けられる。この取り付けは、
操作部26aを押した状態で脱毛ヘッド2の下面の一対
のフック11をそれぞれ両スライド枠26の矩形状をし
た開口内に嵌め込み,この状態で操作部26aの押圧を
解除することでスプリング26dのばね力により両スラ
イド枠26が外側に移動して支持フック261bを上記
フック11に係止することでなされるものであり、この
ように脱毛ヘッド2を本体ケーシング1に対して取り付
けた状態では歯車19がギア15cに噛み合うことにな
る。脱毛ヘッド2を取り外すに当たっては、上記と逆に
操作部26aを押すことで支持フック261bをフック
11から外すことができるので、この状態で脱毛ヘッド
2を引き離せばよい。
【0046】次に脱毛ブロック24における回転シリン
ダー4について説明すると、この回転シリンダー4は図
15及び図16に示すように、一対の略円筒部材41
a,41bを軸方向に連結することで形成されたもの
で、その外周面には周方向に複数箇所(図示例では45
°の間隔を置いて8箇所)の凹部4aを備えて、各凹部
4a内に脱毛用主体ユニット32が嵌め込まれている。
【0047】ここにおける脱毛用主体ユニット32は、
図17に示すように、支点板33と、複数(図示例では
4枚)の可動爪5a,6aと、支点止め部材34,35
と、固定爪36,37とからなるもので、この固定爪3
6,37は、それぞれ2枚を一組として一体に形成した
ものとなっている。
【0048】支点板33は支点止め部材34,35の嵌
め込み用の角孔33a,33bと、可動爪嵌め込み用の
角孔33cとを備えており、支点止め部材34,35の
下面に設けた突起34a,35aを固定爪36,37に
設けた孔36a,37aを通じて、支点板33の角孔3
3a,33bに圧入固定することで、固定爪36,37
の固定も同時に行う。固定爪36,37を2つ1組とす
ることで組立を簡単にしているものであり、特に回転シ
リンダー4の周方向に脱毛用主体ユニット32を複数配
置する場合、回転軸と直交する長さを小さくすることが
できるために、回転シリンダー4の外径も小さくするこ
とができる。
【0049】可動爪5a,6aは両端の突起5b,6b
を支点止め部材34,35の両端に設けたリブ34c,
35cにフック係合することで固定爪36,37の脇に
組み付けられる。この時、2枚1組が一体に形成された
固定爪36,37に対して、可動爪5a,6aは1枚ず
つ独立したものを用いるとともに、一体となっている2
枚の固定爪36,37に対しては、同じ側に可動爪5
a,6aが位置するように、1枚の可動爪5a,6aは
固定爪36,37の孔36a,37a内に位置させる。
【0050】上記のように一つのユニットとして組み立
てられた脱毛用主体ユニット32は、回転シリンダー4
の各凹部4aに嵌め込むとともに、凹部4aの一方の端
に設けた孔4bから挿入した軸41を,支点止め部材3
4,35の孔34d,35dと4枚の可動爪5a,6a
の各孔5a1,6a1とに挿通して、該軸41の先端部
を他端の回転シリンダー41bの孔4b1に嵌め込むこ
とで、凹部4aに装着される。
【0051】また、回転シリンダー4における一方の回
転シリンダー41aの軸方向の端面には図15に示すよ
うに周方向に複数の孔4cを形成して、これらに開閉レ
バー38a,38b,38c,38dと開閉レバー39
a,39b,39c,39dとを周方向において交互に
挿入してある。なお、開閉レバー38a,38b,38
c,38dの端部の押圧部381a,381b,381
c,381dは、開閉レバー39a,39b,39c,
39dの端部の押圧部391a,391b,391c,
391dよりも回転シリンダー4の内周側に位置してい
る上に、周方向において両端部がそれぞれ押圧部391
a,391b,391c,391dの端部と重なるよう
にしてある。また、他端の回転シリンダー41bにも図
16に示すように複数の孔4cを周方向に設けて、開閉
レバー39a,39b,39c,39dと開閉レバー3
8a,38b,38c,38dとを前述と同様に交互に
挿入してある。
【0052】そして、各開閉レバー38a,38b,3
8c,38d,39a,39b,39c,39dには、
回転シリンダー4の各凹部4aに脱毛用主体ユニット3
2を装着した時、可動爪5a,6aの突片5c,6cが
係合することになる溝382a,382b,382c,
382d,392a,392b,392c,392dを
設けてある。このとき、回転シリンダー41a側から挿
入した開閉レバーは可動爪6aの突片6cと係合し、回
転シリンダー41b側から挿入した開閉レバーは可動爪
5aの突片5cと係合する。
【0053】また、回転シリンダー4の軸方向の両端面
と開閉レバー38a,38b,38c,38d,39
a,39b,39c,39dの押圧部との間には、板ば
ねで形成した復帰ばね370を配置してある。回転シリ
ンダー41a,41bの中心部に設けた突起4dと係合
する位置決め用の孔を中心部に備えた上記復帰ばね37
0は、図15,16及び図18に示すように、略コ字状
をした4本のばね片370aを一体に備えて、これらば
ね片370aが開閉レバー38a,38b,38c,3
8d,39a,39b,39c,39dを回転シリンダ
ー4の軸方向外側に向けて付勢している。
【0054】ばね片380aを略コ字状とすることでば
ねの有効長さを大きくしているために、開閉レバーを前
記カム29で押圧する際のばね反力を小さくすることが
できて低負荷で効率の良い回転シリンダー4とすること
ができるものであり、またばね片370aは根元から先
端にかけて開閉レバー側に螺旋状に曲げており、このた
めに開閉レバーの移動量を大きくとることができえ、可
動爪5a,6aの固定爪36,37に対しての開き量も
大きくすることができる。
【0055】ここで、一つのばね片370aは、隣り合
う2つの開閉レバー38b,39dを外側に押し、また
ばね片370aは開閉レバー38c,39aを押すもの
であり、このために4本のばね片370aを一体に有し
ている復帰ばね370で、組み込まれた全ての開閉レバ
ー38a,38b,38c,38d,39a,39b,
39c,39dを外側へ付勢している。
【0056】そして、開閉レバーを外側から押す力が作
用しないとき、可動爪5a,6aはその突片5c,6c
が外側に押されることで支点板33の角孔33cの孔縁
を支点として回動して支点止め部材34に位置決めされ
た固定爪37,36から離れ、また、開閉レバーの押圧
部381a,381b,381c,381d,391
a,391b,391c,391dに外側から外力が加
わると、可動爪5a,6aはその突片5c,6cが内側
に押されることで支点板33の角孔33cの孔縁を支点
として回動して固定爪36,37に押し当てられる。こ
のように、回転シリンダー4の軸方向端面に板ばねから
なる復帰ばね370を配置して、全ての開閉レバーを復
帰ばね370で外側へ付勢しているために、組立易く且
つ安価な回転シリンダー4を得ることができるものとな
っている。
【0057】ここにおいて、脱毛用主体ユニット32
は、2組4枚の固定爪36,37と4枚の可動爪5a,
6aとによって、毛を挟持して引き抜くための脱毛爪を
都合4個備えたものとなっているのであるが、2組4枚
の固定爪36,37は図1及び図19から明らかなよう
に回転シリンダー4の軸方向において等間隔となるよう
にしていることから、毛を挟持する際の位置のバランス
が良くて脱毛効率が高くなっており、また回転シリンダ
ー4の周方向に設けた各爪列の脱毛爪の把持位置が等間
隔になっているので、狙った毛が抜き易くて脱毛効率の
良い回転シリンダー4とすることができる。
【0058】また、ここで示した構成のものは、開閉レ
バーの移動で総計4個の脱毛爪の可動爪5a,6aを固
定爪36,37に対して同時に接近・離間させることが
できるものの、部品構成が簡単であり、組み立て性も良
好である。
【0059】さらに、2枚で一組となっている各固定爪
36,37はそれぞれ同じ開閉レバーに係合する可動爪
5a,6aとの間で開閉動作を行うが、各固定爪36,
37は弾性部36b,37b(図17参照)をそれぞれ
備えており、このために可動爪5a,6aが固定爪3
6,37に押圧される際の部品精度による把持強度のば
らつきが少なくなっている。すなわち、可動爪6aの一
方の把持強度が強くても、固定爪36が押圧方向におい
て弾性変形することで、他方の可動爪6aの把持強度と
吊り合わせるものであり、この結果、毛の抜き残しが無
くて脱毛効率が良いものとなっている。このとき、2個
一組の固定爪36,37をばね性のある金属部品で形成
すると、安価である上に毛の把持も確実なものとするこ
とができる。
【0060】加えるに、回転シリンダー4に設けた各凹
部4aは、軸方向において全てずれた位置に設けている
ために、凸部4aに嵌め込んだ脱毛用主体ユニット32
も軸方向において全てずれた位置に配設されており、こ
のために図20に示すように脱毛爪(開閉される固定爪
36,37と可動爪5a,6aとの対)も、周方向にお
いて一直線上に並ぶのではなく、軸方向にずれた位置に
ある。この状態で、前述のごとく1回転での把持位置が
等間隔となっているため、抜き残しのない脱毛効率の良
い回転シリンダー4とすることができる。
【0061】なお、上記支点止め部材34,35は皮膚
保護部材としての役割を持たせるためにその上面部に、
可動爪5a,6a及び固定爪36,37が直接肌に当た
ることを防ぐ半円形状の円弧部34b,35bを備えて
いる。可動爪5a,6a及び固定爪36,37が直接肌
に当たって生じる肌の削れ等を防止しているものであ
る。
【0062】以上のように構成された図示例の脱毛装置
においては、脱毛ヘッド2を本体ケーシング1に取り付
けた状態でモータ3を駆動すれば、前述のように過負荷
クラッチ18と歯車19とを介してギア15cに回転が
伝達され、さらにギア15cの回転が駆動用歯車40を
介してギア41gに伝達されて回転シリンダー4が回転
する。
【0063】回転シリンダー4が回転して、図1に示す
ようにカム29の位置にきた開閉レバー38a,38
b,38c,38d,39a,39b,39c,39d
は、カム29に押されて復帰ばね370aに抗して内側
に押され、開閉レバーが可動爪5a,6aの下部の突片
5c,6cを内側に押す。
【0064】下端部が内側に押されて回転する4枚の可
動爪5a,6aは、それぞれ固定爪36,37に押し当
たるものであり、可動爪5a,6aと固定爪36,37
との間に導入された毛は挟持される。そして、この毛を
挟持した状態で回転シリンダー4がさらに回転すること
で毛が引き抜かれる。また、回転シリンダー4の回転に
より次の開閉レバーがカム29の所に至ってカム29に
より押圧され、上記と同様に毛を挟持して引き抜く。
【0065】ここで、図14と図17と図20に示すよ
うに、固定爪36,37の回転方向先端部36c,37
cは軸方向で外側に曲げられており、可動爪5a,6a
の回転方向先端部5d,6dは固定爪36,37の先端
部36c,37cとは対称に曲げられているため、特に
長い毛を挟持部へと導入しやすくなっており、導入効率
が高く、毛の抜き残しが少なくなっている。
【0066】また、図23に示すように、可動爪5a,
6aの先端部5d,6dと固定爪36,37の先端部3
6c,37cは回転シリンダー4の回転半径Raよりも
小さくしてあり、押し付け過ぎたりした場合において
も、可動爪5a,6aの先端部5d,6dと固定爪3
6,37の先端部36c,37cによる肌の削れ等を防
止することができ、このため肌当たりが良く安全性の高
いものとなっている。
【0067】また、図22に示すように、支点止め部材
34,35の皮膚保護部材としての役割を果たしている
円弧部34b,35bも、回転シリンダー4の回転半径
Raよりも小さい径Rbとして、肌面に対し点又は線接
触となるようにしており、これにより肌と回転シリンダ
ー4との摩擦抵抗を小さくして、押し付け過ぎでトルク
が上がることによる回転数の低下や、肌との接触摩擦に
よる肌のめくれ等を防止している。
【0068】さらに、図14に示すように,周方向に1
つ置きに設けた開閉レバー38a,38b,38c,3
8dの押圧部381a,381b,381c,381d
の両端部が開閉レバー39a,39b,39c,39d
の押圧部391a,391b,391c,391dの端
部と周方向において重なっていることから、毛を挟持す
るのに寄与した開閉レバーの押圧部の回転方向の後端部
をカム29が押圧しているとき、次の開閉レバーの押圧
部の前端部もカム29で同時に押圧するものであり、こ
のため、爪5a,6a,36,37を回転シリンダー4
の周方向に複数配置しているにもかかわらず、毛を挟時
して引き抜く距離が長くなっている。
【0069】また、開閉レバー38a,38b,38
c,38dの押圧部381a,381b,381c,3
81dと開閉レバー39a,39b,39c,39dの
押圧部391a,391b,391c,391dの回転
方向の両端には、斜面388a,399aを設けて、隣
り合う開閉レバーの斜面388a,399aを交差させ
ているために、負荷変動を抑えることができ、回転シリ
ンダー4の回転による騒音も抑えることができるものと
なっている。
【0070】加えるに、回転シリンダー4が回転して脱
毛を行っている時、ギア15cから歯車15eにも回転
が伝達されて偏心カム15gが回転し、この回転で前述
のように脱毛ブロック24が基台ブロック15に対して
回転シリンダー4の軸方向に周期的に往復移動する。
【0071】この往復移動により、脱毛ブロック24の
回転シリンダー4に設けた固定爪36,37と可動爪5
a,6aとによる毛の挟持位置が変化するために、肌の
全面の毛を抜くことができるものである。
【0072】この時、偏芯カム15gと一体の歯車15
eの減速比を回転シリンダー4に至る減速比よりも小さ
くして、回転シリンダー4の回転周期よりも移動周期を
大きくすることにより、挟持位置を増やすことができ
て、更に脱毛効率を上げることができる。
【0073】
【発明の効果】上記のように請求項1記載の発明にあっ
ては、回転駆動される回転シリンダーの表面に開閉駆動
される脱毛用の爪を備えて、該爪で挟持した毛を回転シ
リンダーの回転で引き抜く脱毛装置において、固定爪と
可動爪とからなる脱毛用の爪のうち、固定爪は回転シリ
ンダーの軸方向において並ぶ2枚を一体に形成し、回転
シリンダーの軸方向に駆動される可動爪は固定爪1枚に
つき1枚を設けていることから、組立性が良いものとな
っており、また、各部品精度による把持カのばらつきを
少なくすることができるため、各脱毛爪の把持力を安定
させることができて脱毛効率を良くすることができる。
【0074】また請求項2記載の発明にあっては、回転
シリンダーの表面に列をなして配されている脱毛用の爪
が、複数枚の固定爪と、複数枚の可動爪と、可動爪の開
閉の支点となる支点板と、固定爪間に配置される皮膚保
護部材とで一列分がブロック化されて、回転シリンダー
の表面から回転シリンダーに組み付けられているため
に、組立性がより良いものとなる。
【0075】また、請求項3記載の発明にあっては、一
体に形成された2枚の固定爪に対応する2枚の可動爪
は、回転シリンダーの軸方向に移動自在である単一の開
閉レバーに係合させているために、部品点数を少なくす
ることができる上に各部品精度による把持力のばらつき
も少なくすることができて、各脱毛爪の把持力を安定さ
せることができる。
【0076】また、請求項4記載の発明にあっては、一
体に形成された2枚の固定爪に対して開閉する2枚の可
動爪の内の1枚は、上記2枚の固定爪間に位置している
とともに、上記2枚の可動爪の開閉動作は常に同じ方向
としているために、一方向の開閉レバーの移動で2対の
脱毛爪の可動爪を固定爪に対し同時に接近・離間させる
ことができるものであり、しかも簡単な部品構成とする
ことができるため、組立性を良くすることができる。
【0077】また、請求項5記載の発明にあっては、固
定爪は皮膚保護部材により位置決め固定しているため
に、固定爪の組立を容易なものとすることができる。
【0078】また、請求項6記載の発明にあっては、一
体形成した2枚の固定爪間に弾性部を設けているため
に、各固定爪の部品精度による毛の把持力のばらつきを
小さくすることができる。つまり一つの可動爪に過大な
把持カが加えられた状態においても固定爪が回転軸方向
に弾性変形することで、他方の爪の把持力と釣り合い、
毛の把持を行うことができる。そのため抜き残しが少な
く脱毛効率の良い脱毛装置とすることができる。
【0079】また請求項7記載の発明にあっては、固定
爪を金属部品によりなるものとしているために、安価で
あるとともに確実に毛を把持することができて抜き残し
が少ないものとすることができる。
【0080】また、請求項8記載の発明にあっては、固
定爪と可動爪の回転シリンダーの回転方向における先端
部は、間隔が広がる方向へ曲げているために、長い毛の
場合、回転シリンダーの回転時に毛を把持位置へと導く
ことができ、脱毛効率をより高めることができて抜き残
しを少なくすることができる。
【0081】また、請求項9記載の発明にあっては、固
定爪と可動爪の先端曲げ部の外径を、回転シリンダーの
回転半径よりも小さくしているために、器具を肌に押し
付け過ぎた場合においても固定爪及び可動爪の先端は滑
らかに肌面に対して接するため、肌の削れ等を防止する
ことができ、肌当たりも良くすることができる。
【0082】また、請求項10記載の発明にあっては、
皮膚保護部材は回転シリンダーの回転中心からずれてい
るとともに回転シリンダーの回転半径よりも小さい円弧
部を表面に備えているものとしているために、器具を肌
に押し付け過ぎた場合においても、皮膚保護部材が肌面
に対して線または点接触するため、肌との摩擦による肌
めくれを防止し、脱毛爪の肌への押し圧も規制できるた
め、脱毛爪による肌の削れ等も防止することができ、肌
当たりも良くすることができる。
【0083】また、請求項11記載の発明にあっては、
2枚が一体に形成された固定爪を回転シリンダーの軸方
向において2組設けているために、爪列一列中に多くの
毛の把持箇所を設けることができ、脱毛効率をより良く
することができる。
【0084】また、請求項12記載の発明にあっては、
2組4枚の固定爪を回転シリンダーの軸方向において等
間隔に配置しているために、把持位置のバランスが良
く、脱毛効率の高いものとすることができる。
【0085】また、請求項13記載の発明にあっては、
固定爪と可動爪とからなる脱毛用の爪による毛の挟持位
置を、回転シリンダーの軸方向に等間隔で配置している
ために、把持位置のバランスが良い上に狙った毛が抜き
易くて脱毛効率の高いものとすることができる。
【0086】また、請求項14記載の発明にあっては、
回転シリンダーの軸方向に並ぶ爪列を一つのブロックと
して形成して、回転シリンダーの周方向に複数配した上
記ブロックの上記軸方向の位置をブロック間でずらして
いるために、組立性を良くすることができる。
【0087】また、請求項15記載の発明にあっては、
回転シリンダーの周方向に並ぶ爪列を全てずらして配置
しているために、さらに脱毛効率を高くすることができ
る。
【0088】また、請求項16記載の発明にあっては、
回転シリンダーの側面に配置されて脱毛用の爪の開閉駆
動を行う複数本の開閉レバーを、回転シリンダー側面の
半径方向に交互に重なるよう配置しているために、回転
シリンダーの周方向において多数の脱毛爪を設けること
ができる上に、周方向に爪列を複数配置しても各脱毛爪
の毛の引き抜き距離を長くすることができ、またカムか
らの開閉レバーの押し圧を円周方向に連続して加えられ
るため負荷変動を小さくすることができ、そのため駆動
音も小さくすることができる。
【0089】また請求項17記載の発明にあっては、回
転シリンダー側面に配置された開閉レバーの端面の回転
シリンダーの周方向における両側に斜面を設けて、隣り
合う開閉レバーの斜面を交差させているために、負荷変
動をより抑えることができ、回転シリンダーの回転によ
る騒音も抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例における回転シリン
ダーの断面図である。
【図2】同上の全体構成を示す正面図である。
【図3】同上の平面図である。
【図4】同上の縦断面図である。
【図5】同上の横断面図である。
【図6】同上の脱毛ヘッドの縦断面図である。
【図7】同上の本体ケーシングの分解斜視図である。
【図8】同上の本体ケーシング内の部品の分解斜視図で
ある。
【図9】同上の基台ブロック及びベースの分解斜視図で
ある。
【図10】同上の脱毛ブロックの分解斜視図である。
【図11】同上の脱毛ブロックの他の部品の分解斜視図
である。
【図12】同上の基台ブロックの基台本体の斜視図であ
る。
【図13】同上の過負荷クラッチの分解斜視図である。
【図14】同上の回転シリンダーの斜視図である。
【図15】同上の回転シリンダーの分解斜視図である。
【図16】同上の回転シリンダーの分解斜視図である。
【図17】同上の脱毛主体ユニットの分解斜視図であ
る。
【図18】同上の開閉レバーと復帰ばねの組立状態を示
す斜視図である。
【図19】同上の回転シリンダーの分解縦断面図であ
る。
【図20】同上の回転シリンダー表面の展開図である。
【図21】同上の回転シリンダーの横断面図である。
【図22】同上の回転シリンダーの部分拡大図である。
【図23】同上の回転シリンダーの部分拡大図である。
【符号の説明】
4 回転シリンダー 5a,6a 可動爪 36,37 固定爪

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される回転シリンダーの表面に
    開閉駆動される脱毛用の爪を備えて、該爪で挟持した毛
    を回転シリンダーの回転で引き抜く脱毛装置において、
    固定爪と可動爪とからなる脱毛用の爪のうち、固定爪は
    回転シリンダーの軸方向において並ぶ2枚が一体に形成
    されており、回転シリンダーの軸方向に駆動される可動
    爪は固定爪1枚につき1枚が設けられていることを特徴
    とする脱毛装置。
  2. 【請求項2】 回転シリンダーの表面に列をなして配さ
    れている脱毛用の爪は、複数枚の固定爪と、複数枚の可
    動爪と、可動爪の開閉の支点となる支点板と、固定爪間
    に配置される皮膚保護部材とで一列分がブロック化され
    て、回転シリンダーの表面から回転シリンダーに組み付
    けられていることを特徴とする請求項1記載の脱毛装
    置。
  3. 【請求項3】 一体に形成された2枚の固定爪に対応す
    る2枚の可動爪は、回転シリンダーの軸方向に移動自在
    である単一の開閉レバーに係合させていることを特徴と
    する請求項1または2記載の脱毛装置。
  4. 【請求項4】 一体に形成された2枚の固定爪に対して
    開閉する2枚の可動爪の内の1枚は、上記2枚の固定爪
    間に位置しているとともに、上記2枚の可動爪の開閉動
    作は常に同じ方向としていること特徴とする請求項1〜
    3のいずれかの項に記載の脱毛装置。
  5. 【請求項5】 固定爪は皮膚保護部材により位置決め固
    定していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの
    項に記載の脱毛装置。
  6. 【請求項6】 一体形成した2枚の固定爪間に弾性部を
    設けていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの
    項に記載の脱毛装置。
  7. 【請求項7】 固定爪は金属部品よりなることを特徴と
    する請求項6記載の脱毛装置。
  8. 【請求項8】 固定爪と可動爪の回転シリンダーの回転
    方向における先端部は、間隔が広がる方向へ曲げられて
    いることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記
    載の脱毛装置。
  9. 【請求項9】 固定爪と可動爪の先端曲げ部の外径は、
    回転シリンダーの回転半径よりも小さいことを特徴とす
    る請求項8記載の脱毛装置。
  10. 【請求項10】 皮膚保護部材は回転シリンダーの回転
    中心からずれているとともに回転シリンダーの回転半径
    よりも小さい円弧部を表面に備えていることを特徴とす
    る請求項2または5記載の脱毛装置。
  11. 【請求項11】 2枚が一体に形成された固定爪は、回
    転シリンダーの軸方向において2組設けられていること
    を特徴とする請求項1〜11のいずれかの項に記載の脱
    毛装置。
  12. 【請求項12】 2組4枚の固定爪が回転シリンダーの
    軸方向において等間隔に配置されていることを特徴とす
    る請求項11記載の脱毛装置。
  13. 【請求項13】 固定爪と可動爪とからなる脱毛用の爪
    による毛の挟持位置を、回転シリンダーの軸方向に等間
    隔で配置していることを特徴とする請求項11または1
    2記載の脱毛装置。
  14. 【請求項14】 回転シリンダーの軸方向に並ぶ爪列が
    一つのブロックとして形成しているとともに、回転シリ
    ンダーの周方向に複数配した上記ブロックの上記軸方向
    の位置をブロック間でずらしていることを特徴とする請
    求項2または12記載の脱毛装置。
  15. 【請求項15】 回転シリンダーの周方向に並ぶ爪列を
    全てずらして配置していることを特徴とする請求項14
    記載の脱毛装置。
  16. 【請求項16】 回転シリンダーの側面に配置されて脱
    毛用の爪の開閉駆動を行う複数本の開閉レバーを、回転
    シリンダー側面の半径方向に交互に重なるよう配置して
    いることを特徴とする請求項11記載の脱毛装置。
  17. 【請求項17】 回転シリンダー側面に配置された開閉
    レバーの端面は、回転シリンダーの周方向における両側
    に斜面を有しており、隣り合う開閉レバーの斜面が交差
    していることを特徴とする請求項16記載の脱毛装置。
JP2000327045A 2000-10-26 2000-10-26 脱毛装置 Expired - Fee Related JP3925072B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000327045A JP3925072B2 (ja) 2000-10-26 2000-10-26 脱毛装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000327045A JP3925072B2 (ja) 2000-10-26 2000-10-26 脱毛装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002125748A true JP2002125748A (ja) 2002-05-08
JP3925072B2 JP3925072B2 (ja) 2007-06-06

Family

ID=18804139

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000327045A Expired - Fee Related JP3925072B2 (ja) 2000-10-26 2000-10-26 脱毛装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3925072B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007101372A1 (fr) * 2006-03-07 2007-09-13 Yuanlin Qiu Dispositif d'épilation

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007101372A1 (fr) * 2006-03-07 2007-09-13 Yuanlin Qiu Dispositif d'épilation

Also Published As

Publication number Publication date
JP3925072B2 (ja) 2007-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002125747A (ja) 脱毛装置
JP2002159327A (ja) 脱毛装置
JP2992356B2 (ja) 脱毛装置
JP2000300331A (ja) 脱毛装置
TW557208B (en) Molting apparatus
JP2002125748A (ja) 脱毛装置
JP2002125749A (ja) 脱毛装置
JP2002159326A (ja) 脱毛装置
JP3931621B2 (ja) 除毛装置
JP3192239B2 (ja) 脱毛装置
JP3925131B2 (ja) 脱毛装置
JP2003047521A (ja) 脱毛装置
JP3925034B2 (ja) 脱毛装置
JP3846068B2 (ja) 脱毛装置
JPH11151117A (ja) 美容器具
JP3480287B2 (ja) 美容器具
JP2000201725A (ja) 脱毛装置
JP2000125922A (ja) 脱毛装置
JP3885443B2 (ja) 脱毛装置
JP4026564B2 (ja) 脱毛装置
JP2001204540A (ja) 脱毛装置
JPH0638830A (ja) 脱毛装置
JPH10211015A (ja) 脱毛装置
JPH11332637A (ja) 脱毛装置
JP2001037532A (ja) 脱毛装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060919

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070219

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100309

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100309

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100309

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110309

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120309

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120309

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130309

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130309

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140309

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees