JP2002124578A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2002124578A
JP2002124578A JP2000312310A JP2000312310A JP2002124578A JP 2002124578 A JP2002124578 A JP 2002124578A JP 2000312310 A JP2000312310 A JP 2000312310A JP 2000312310 A JP2000312310 A JP 2000312310A JP 2002124578 A JP2002124578 A JP 2002124578A
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silicon
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forming
silicon insulating
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Keiji Sawada
敬二 澤田
Tomoharu Furukawa
智晴 古川
Kuniaki Koga
邦明 古賀
Tetsuya Kobayashi
哲哉 小林
Tatsuhiko Mori
竜彦 毛利
Akihide Kashiwagi
章秀 柏木
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 信頼性の高いMIS構造部を有し、したがっ
て、信頼性が高い目的とする半導体装置を、高い歩留り
をもって形成することができるようにする。 【解決手段】 基板上の特定領域と、他の所定領域にお
いて、相互に厚さを異にするシリコン絶縁膜が形成され
て成る半導体装置の製造方法であって、第1のシリコン
絶縁膜28の特定領域の除去工程におけるフォトリソグ
ラフィによるエッチング、即ち開口28Wの穿設におい
て、フォトレジスト層の塗布に先立って、HMDS被着
と加熱を行うものである。このようにすることにより、
フォトレジスト層29の密着性が高まり、エッチング液
がフォトレジスト層に浸透すること及びシリコン絶縁膜
28との界面からの浸透を回避できる。その後、このフ
ォトレジスト層の除去部29Wを通じてその特定領域の
第1のシリコン絶縁膜28を弗化水素酸を含む水溶液に
よるエッチング液によって除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置、特に
例えば絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート部に
おけるようなMIS(導電層−絶縁膜−半導体)構造部
を有する半導体装置の製造方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】MIS構造部を有する半導体装置の製造
工程においては、MIS構造部の絶縁膜を半導体上に形
成し、その後この絶縁膜上に導電層すなわちゲート電極
を形成する。このMIS構造部の絶縁膜の形成は、シリ
コン半導体基板に薬液による洗浄処理を行って後、高温
の乾燥酸素ガスまたは水蒸気ガス雰囲気にさらして、シ
リコン結晶を熱酸化することで形成している。
【0003】薬液による洗浄としては、RCA洗浄と称
される洗浄方法が一般的である。この方法は、第1ステ
ップとして、アンモニア水溶液と過酸化水素水と純水の
混合液による洗浄(以下SC1洗浄と略称する)と、純
水リンスとによる作業がなされ、その後に、第2ステッ
プとして、塩酸と過酸化水素水と純水との混合液による
洗浄(以下SC2洗浄と略称する)と、純水リンスとに
よる作業がなされるものである。
【0004】この場合、SC1洗浄では、主として表面
の微粒子が、シリコン結晶に対するアンモニアのエッチ
ングと過酸化水素による酸化で除去される。一方、SC
2洗浄では、主として金属不純物が、塩酸との化学反応
により金属塩化物として除去される。尚、これらSC1
洗浄およびSC2洗浄は、共にその洗浄液に過酸化水素
を含むことから、これら洗浄処理を行うことによって、
シリコン半導体基板表面には、厚さ1nm程度のシリコ
ン酸化膜が形成される。このシリコン酸化膜は、熱的に
形成された酸化膜ではないので、例えば最終ステップ
で、弗酸水溶液を用いて容易に除去することができる。
しかしながら、一方で、このような弗酸処理した結晶表
面は、疎水性になっているため、静電的に大気中の微粒
子が付着し易いという問題が生じることから、最終ステ
ップの洗浄として弗酸洗浄を行うかどうかは、特に定ま
っていない。
【0005】ところで、近年、電子機器の小型化や低消
費電力化に応じて、ロジック、プロセッサとDRAM
(ダイナミック・ランダム・アクセスメモリ)の混載製
品が製造されるようになった。このような混載素子にお
いては、同一チップ上に、例えばロジックとDRAMを
形成するものであるが、これら素子は、そのMIS構造
部によるゲート絶縁膜の厚さが異なるため、製造工程に
おいては、同一基板上に膜厚の異なる絶縁膜を形成する
ことが必要となる。
【0006】この同一基板上に、異なる厚さのゲート絶
縁膜を形成する方法としては、従来次に挙げるAとBの
方法が一般的に採られている。方法A.基板面内の所定
領域の表面に、窒素をイオン注入した後に熱酸化を行っ
てこのイオン注入がなされた部分となされていない部分
とにおける酸化速度の相違を利用して厚さの異なる酸化
膜すなわちゲート絶縁膜を形成する方法。方法B.所要
の厚さの酸化膜を形成した後に、フォトリソグラフィ技
術とウエットエッチングによって、所定領域の酸化膜を
限定的に除去し、この除去部に先に形成した酸化膜より
薄い厚さの酸化膜を形成し、これらによって厚さの異な
る酸化膜すなわちゲート絶縁膜を形成する方法。
【0007】方法Aでは、イオン注入工程が加わること
によって工程数が増加するが、肝心のゲート酸化は1回
であるため、方法Bにおけるように、2回の酸化工程の
間にフォトリソグラフィや、エッチング工程を行う場合
に比して、酸化膜すなわちゲート絶縁膜の電気的信頼性
は高い。しかしながら、上述したAの方法による場合、
そのイオン注入で制御できる酸化速度には限界がある。
したがって、デザインルール0.25μmクラスのDR
AM混載ロジックデバイスを例にとると、ロジック側の
ゲート絶縁膜の膜厚は、3〜4nmであり、DRAMが
側ゲート絶縁膜の膜厚は、8〜9nmであって両者の膜
厚は大きく異なる半導体装置の製造への適用には問題が
ある。そこで、この場合、一般的に方法Bが採られる。
【0008】図5は、この方法Bによって、膜厚の厚い
第1のゲート酸化膜と、膜厚の薄い第2のゲート酸化膜
とを形成する場合の、各工程の概略断面図を示す。この
場合、先ず、第1の酸化処理を行って図5Aに示すよう
に、シリコン(Si)基板1の表面を熱酸化して第1の
ゲート絶縁膜を構成する第1の酸化膜2を形成する。図
5Bに示すように、第1の酸化膜2上を覆って全面的
に、フォトレジスト層3を塗布する。このフォトレジス
ト層3に対してフォトリソグラフィ技術によって、すな
わちパターン露光および現像によって、図5Cに示すよ
うに、第1のゲート絶縁膜に比して厚さが薄い第2のゲ
ート絶縁膜を形成する特定領域のフォトレジスト膜を限
定的に除去して、此処に開口3Wを形成する。
【0009】その後、図5Dに示すように、フォトレジ
スト層3をエッチングマスクとして、その開口3Wを通
じて外部に露呈する第1の酸化膜を弗酸水溶液によって
エッチング除去する。残るフォトレジスト層3を、硫酸
と過酸化水素水とから成る溶液を用いて除去し、続いて
酸化膜表面に付着したレジスト粒子や、レジスト中に存
在していた金属不純物の残渣物を、第1回のRCA洗浄
によってすなわち前述したSC1およびSC2によって
除去する。
【0010】その後、図5Eに示すように、第2の熱酸
化処理を行って第2のゲート絶縁膜を構成する第2のシ
リコン酸化膜4を形成する。この場合、この第2の熱処
理に先立って第2回のRCA洗浄を行う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した方
法によって形成した厚さの異なるゲート絶縁膜によって
それぞれMIS構造部を形成してゲート部を構成した場
合、信頼性に問題が生じる。これについて、種々の実
験、考察を行った結果、その原因が、上述したRCA洗
浄の特にSC1洗浄によって発生する絶縁膜(酸化膜)
表面のダメージと、弗酸水溶液により発生する絶縁膜
(酸化膜)のダメージに大きく依存することを究明し
た。
【0012】すなわち、前述したように、RCA洗浄に
おけるSC1洗浄は、シリコン結晶に対するアンモニア
のエッチングと過酸化水素水の酸化の組み合わせを利用
しているが、シリコン酸化膜に対しても、そのエッチン
グレートは、小さいとはいうものの、エッチングが生じ
る。そして、図5で説明した従来方法によるときは、第
1のゲート絶縁膜を構成する第1のシリコン酸化膜2に
関しては、第1および第2のRCA洗浄におけるSC1
洗浄が2回行われていることにより第1のシリコン酸化
膜表面は、少なからずダメージを受けることになる。こ
の第1のシリコン酸化膜2のダメージは、第2のシリコ
ン酸化膜4の成膜処理において、幾分の修復はなされる
ものの、電気的特性に劣化を来す。
【0013】更に、図5Eにおける第1のシリコン酸化
膜2に対する弗酸水溶液によるエッチングに際し、フォ
トレジスト層3の膜厚は、実際にはミクロンオーダであ
ることから、この弗酸水溶液が、フォトレジスト層3を
浸透するとか、フォトレジスト層3の第1のシリコン酸
化膜2との界面に沿って滲み込むことによって、このエ
ッチング液によっても第1のシリコン酸化膜2が劣化し
てその電気的特性の劣化を来す。
【0014】本発明は、このような不都合を効果的に回
避して信頼性の高いMIS構造部を有し、したがって、
信頼性が高い目的とする半導体装置を、高い歩留りをも
って形成することができるようにした半導体装置を提供
するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体装置
の製造方法は、基板上の特定領域と、他の所定領域にお
いて、相互に厚さを異にするシリコン絶縁膜が形成され
て成る半導体装置の製造方法であって、基板上に、第1
のシリコン絶縁膜を形成する第1のシリコン絶縁膜の形
成工程と、第1のシリコン絶縁膜を特定領域において除
去する除去工程と、アンモニアと過酸化水素水と純水
(超純水)との混合液による洗浄を含む洗浄工程と、そ
の後、第1のシリコン絶縁膜を除去した上述の特定領域
に第2のシリコン絶縁膜を形成する第2のシリコン絶縁
膜の形成工程とを有する。
【0016】この第1のシリコン絶縁膜の特定領域にお
ける除去工程は、ヘキサメチルジシラザン(以下HMD
Sという)の被着工程と、その後の加熱処理工程と、そ
の後のフォトレジスト層の形成工程と、このフォトレジ
スト層に対するフォトリソグラフィによって特定領域上
のフォトレジスト層を除去する工程と、このフォトレジ
スト層の除去部を通じて上記特定領域の第1のシリコン
絶縁膜を弗化水素酸を含む水溶液によるエッチング液に
よってエッチング除去する工程とによる。このようにし
て、第1のシリコン絶縁膜の形成後における上述したア
ンモニアと過酸化水素水と超純水との混合液による洗浄
工程を、第2の絶縁膜形成工程前になされる1回のみと
するものである。
【0017】上述したように、本発明においては、第1
のシリコン絶縁膜の特定領域の除去工程におけるフォト
リソグラフィによるエッチング工程において、先ず第1
のシリコン絶縁膜にHMDS被着と加熱を行うものであ
り、このようにすることによってフォトレジスト層の密
着性を高めるものである。これは、熱処理によって余剰
のHMDSが除去され、被着面が均一になることによっ
て、この第1のシリコン絶縁膜に対するフォトレジスト
層の密着性が高められるものと考えられる。また、加熱
によって被着したHMDS自体に残存しているであろう
歪も緩和、消滅しているものと考えられる。これらによ
って第1のシリコン絶縁膜に対する弗酸の滲み込みを改
善することができ、第1のシリコン絶縁膜のダメージの
回避が図られる。そして、また本発明においては、特に
第1のシリコン絶縁膜の形成後においては、アンモニア
と過酸化水素水と超純水との混合液によるSC1洗浄工
程を1回にとどめるものであり、このようにすることに
よって第1のシリコン絶縁膜のダメージを大きく改善す
ることができることを確認した。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明製造方法の1実施形態を説
明する。この実施形態においては、基板、例えばシリコ
ン半導体基板(このシリコン基板とは、全体がシリコン
による構成を有する基板のみならず、表面にシリコン半
導体層を有する基板をも指称するものである)上に、そ
の特定領域と、他の所定領域において、相互に厚さを異
にするシリコン絶縁膜を有するMIS構造部が形成され
て成る半導体装置を得るものである。本発明製造方法に
おいては、基板表面に、第1のシリコン絶縁膜を形成す
る第1の絶縁膜形成工程、例えばシリコン基板表面の熱
酸化による第1のシリコン酸化膜を形成する第1のシリ
コン絶縁膜の形成工程がなされる。次に、この第1のシ
リコン絶縁膜を特定領域において除去する除去工程と、
アンモニアと過酸化水素水と超純水との混合液による洗
浄を含む洗浄工程と、その後、第1のシリコン絶縁膜を
除去した上述の特定領域に第2のシリコン絶縁膜を形成
する第2のシリコン絶縁膜の形成工程、例えばシリコン
基板表面を熱酸化して第2のシリコン酸化膜を形成する
第2のシリコン絶縁膜の形成工程がなされる。
【0019】第1のシリコン絶縁膜の特定領域における
除去工程は、HMDSの被着工程と、その後の加熱処理
工程と、その後のフォトレジスト層の形成工程と、この
フォトレジスト層に対するフォトリソグラフィによって
特定領域上のフォトレジスト層を除去する工程と、この
フォトレジスト層の除去部を通じてその特定領域の第1
のシリコン絶縁膜を弗化水素酸を含む水溶液によるエッ
チング液によってエッチング除去する工程とによる。
【0020】このようにして、第1のシリコン絶縁膜の
形成後における上述したアンモニアと過酸化水素水と超
純水との混合液による洗浄工程を、第2の絶縁膜形成工
程に先立ってなされる1回のみとするものである。
【0021】第2のシリコン絶縁膜は、シリコン酸化膜
のみならず、例えばシリコン酸化膜とシリコン窒化膜と
の積層膜、あるいはシリコン窒化酸化(SiON)膜に
よる第2のシリコン絶縁膜によって形成することもでき
る。
【0022】このようにして、上述した特定領域に形成
した第2のシリコン絶縁膜によって所要の厚さを有する
MIS構造部の絶縁膜、すなわちゲート絶縁膜を構成
し、特定領域以外の所定部に、第1のシリコン絶縁膜、
あるいは第1および第2のシリコン絶縁膜による厚い絶
縁膜を有するMIS構造部の絶縁膜、すなわち厚いゲー
ト絶縁膜を構成する。
【0023】このようにして基板上の特定領域と他の所
定領域とに厚さを異にするシリコン絶縁膜を形成して
後、この上に導電層、例えば金属層あるいは導電性の高
い多結晶半導体層によるゲート電極を形成してそれぞれ
MIS構造部による例えばロジック側ゲート部とDRA
M側のゲート部とを形成する。
【0024】上述の製造方法において、HMDSの加熱
温度は150℃以上300℃以下、好ましくは150℃
以上250℃以下、更に好ましくは180℃以上220
℃以下とする。この温度の選定は、180℃未満では、
このHMDSを用いることの効果が小さく、殊に150
℃未満では、殆どその効果が生じなくなってくることに
あり、300℃以上ではHMDSのシリコン絶縁膜への
拡散によるゲート絶縁膜の信頼性劣化の問題が生じるた
めであり、250℃以下ではこのようなおそれが回避さ
れ、殊に220℃では、より確実にこのような不都合が
発生しないことを認めたことによる。そして、この加熱
時間は、特に制限はないが、実際の作業においては、5
0秒以上100秒以下が、確実な効果、および作業性の
上で好ましい。
【0025】また、第1のシリコン絶縁膜のエッチング
液は、その弗化水素酸の濃度を、エッチング効果が生じ
る0重量%より大、好ましくはシリコン絶縁膜のエッチ
ングレートを考慮して0.5重量%以上とし、1重量%
以下に選定することが望ましい。そして、このように1
重量%以下とすることによって、この弗化水素酸が、フ
ォトレジストを浸透したり、フォトレジストとの界面に
おいて滲み込んだりする現象の発生を回避できることが
できることを確認したことに因る。
【0026】次に、本発明製造方法の一例を、図1〜図
3を参照して詳細に説明する。この例においては、ST
I(Shallow Trench Insulation)構造の半導体装置に適
用する場合である。図1Aに示すように、基板21の一
主面側に周知の技術によって素子分離用のトレンチ溝2
2を、所要の深さに選択的に形成し、このトレンチ溝2
2内に、SiO2 等の埋込み絶縁層23を埋め込んで、
相互に電気的に分離される回路素子、この例では、厚い
ゲート絶縁膜によるMIS構造部を形成する第1の分離
領域24と、薄いゲート絶縁膜による第2のMIS構造
部を形成する第2の分離領域25を画成した。そして、
これら領域24および25に、例えばそれぞれ異なる導
電型のp型あるいはn型不純物のイオン注入して各導電
型の第1および第2のウェル領域26および27を形成
した。
【0027】また、図示しないが、例えばトレンチ溝2
2の底部下にチャンネルストップ領域を形成する不純物
のイオン注入や、各MIS構造部の閾値電圧調整を行う
ためのウェル領域26および27の表面に対する不純物
のイオン注入をに行う。
【0028】そして、これら領域26および27に、互
いに絶縁膜の厚さを異にする第1および第2のMIS構
造部を形成する。 [実施例1]先ず、図1Aで説明した基板21の表面
を、前述したRCA洗浄、すなわち第1ステップとし
て、アンモニア水溶液と過酸化水素水と純水の混合液に
よるSC1洗浄と純水リンスとを行い、続いて第2ステ
ップとして、塩酸と過酸化水素水と純水との混合液によ
るSC2洗浄と、純水リンスとによる作業を行った。続
いて、希釈弗酸による洗浄を行って、基板21の表面の
清浄化を行った。
【0029】その後、例えばパイロジェニック酸化法に
よって、図1Bに示すように、膜厚7.5nmのシリコ
ン酸化膜による第1のシリコン絶縁膜28を形成する第
1のシリコン絶縁膜形成工程を行った。このパイロジェ
ニック酸化条件は、 処理温度:850℃ 供給ガス:H2 ガスおよびO2 ガスをそれぞれ5SLM 圧力:大気圧 とした。
【0030】このようにして形成したシリコン絶縁膜2
8上に、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)を被着
し、190℃、70秒の熱処理を加え後、図1Cに示す
ように、膜厚1.75μmにフォトレジスト層29を塗
布し、フォトリソグラフィすなわちパターン露光および
現像を行って第2のMIS構造部の形成部に限定的に開
口29Wを穿設した。
【0031】図2Aに示すように、開口29Wを通じて
シリコン酸化膜によるシリコン絶縁膜28を、0.5重
量%弗酸水溶液によってエッチングして開口29W下に
開口28Wを穿設した。図2Bに示すように、フォトレ
ジスト層29を、硫酸と過酸化水素水の混合液でフォト
レジスト層29を除去した。更に、前述したと同様のR
CA洗浄を行う。すなわち、第1ステップとして、アン
モニア水溶液と過酸化水素水と純水の混合液によるSC
1洗浄と純水リンスとを行い、続いて第2ステップとし
て、塩酸と過酸化水素水と純水との混合液によるSC2
洗浄と、純水リンスとによる洗浄作業を行って、微粒子
と金属不純物の除去を行った。
【0032】その後、パイロジェニック酸化によって、
図2Cに示すように、開口28W内に、この開口28W
を通じて外部に露呈したシリコン基板21の第2の領域
25の表面(すなわち第2のウェル領域27の表面の一
部)を酸化して第2のシリコン絶縁膜30の形成、すな
わち第2のシリコン絶縁膜形成工程を行った。この場
合、特定領域以外、すなわち開口28Wの形成部以外
の、第1の分離領域24上(すなわち第1のウェル領域
26上)においてその第1のシリコン絶縁膜28におい
ても実質的にその厚さが増加する。この増加分を含めて
その厚さが8.0nmとなるようにパイロジェニック酸
化を行った。このようにして、第1の領域24上に第1
の厚いゲート絶縁膜41を形成し、第2の領域25上に
第2の薄いゲート絶縁膜42を形成する。
【0033】その後、図3Aに示すように、全面的にゲ
ート電極を構成する多結晶シリコン層、すなわち導電層
31を、CVD(化学的気相成長)法によって成膜す
る。次に、図3Bに示すように、導電層31をフォトリ
ソグラフィによる選択的エッチングを行って、例えば各
領域24および25上の各ゲート絶縁膜41および42
に、それぞれ所定の幅(チャネル長)の多結晶シリコン
を残して他部を除去して第1および第2のゲート電極5
1および52と形成し、続いてこれら電極51および5
2下の第1および第2のゲート絶縁膜41および42を
残して他部をエッチング除去する。
【0034】その後、順次領域26および27に対して
それぞれ導電型を異にするソースないしはドレイン領域
61および62を形成する。このようにして、それぞれ
ゲート絶縁膜41および42の厚さを異にする第1およ
び第2の第2のMIS構造部71および72を形成して
目的とする半導体装置、すなわちロジック、DRAMが
混載する半導体装置を得ることができる。
【0035】図4は、実施例1によって形成したすなわ
ち1回のSC1洗浄のみがなされ、またHMDSの被着
および熱処理をフォトレジスト形成前に行う方法によっ
たゲート絶縁膜41と、従来方法すなわち2回のSC1
洗浄を伴い、またHMDSの被着および熱処理を行わな
かった絶縁膜に関して、それぞれ定電流ストレス下での
長期信頼性いわゆるQbd、すなわち通電によるブレーク
ダウン、すなわち欠陥発生を生じる電荷の測定結果を、
それぞれ白丸印および黒丸印をもってプロットして示し
たものである。
【0036】この図4より明らかなように、本発明方法
によって得たシリコン絶縁膜は、偶発不良の大幅な減
少、磨耗不良の改善によって長期信頼性の改善が図られ
た。
【0037】[実施例2]実施例1と同様の方法によっ
て第1および第2のMIS構造部を有する半導体装置を
製造した。しかしながら、この実施例においては、HM
DS被着処理後の熱処理を、190℃、60秒の熱処理
を加え後、図1Cで説明したと同様に、膜厚1.75μ
mにフォトレジスト層29を塗布し、フォトリソグラフ
ィすなわちパターン露光および現像を行って第2のMI
S構造部の形成部に限定的に開口29Wを穿設した。そ
して、この開口29Wを通じて図2Aで説明したよう
に、シリコン絶縁膜28のウェットエッチングを行うも
のであるが、この場合、濃度0.25重量%の弗酸水溶
液にるエッチングによってシリコン絶縁膜28に対する
選択的なエッチングを行って後に、硫酸と過酸化水素水
との混合液でフォトレジストを溶解除去し、更にRCA
洗浄による微粒子および金属不純物の除去を行った。引
き続いてSC2洗浄およびその後の純粋リンスを前洗浄
として行った後に、パイロジェニック酸化法によって図
2Bで示した開口28Wに、図2Cで示したシリコン酸
化膜による第2のシリコン絶縁膜30の形成を、第1の
絶縁膜28における厚さが3nmとなるように形成し
た。
【0038】その後、続いてこのシリコン酸化膜をシリ
コン窒化酸化(SiON)膜に変換した。この処理は、 処理温度:900℃ 供給ガス:一酸化窒素(NO)ガス2.0SLM 圧力:76 Torr の雰囲気中で5分間の熱処理を行った。
【0039】その後は、図3AおよびBと同様に、第1
および第2のMIS構造部71および72の形成を行っ
て目的とする半導体装置を得た。
【0040】この実施例2においても、第1のゲート絶
縁膜41において、Qbd測定によっていわゆる偶発不要
の発生がないことを確認できた。
【0041】上述したように、本発明方法によれば、第
1のシリコン絶縁膜28の特定領域の除去工程における
フォトリソグラフィによるエッチングすなわち開口28
Wの穿設において、先ず第1のシリコン絶縁膜28にH
MDS被着と加熱を行うものであり、このようにするこ
とによって前述したように、シリコン絶縁膜の歪みが緩
和されフォトレジスト層29の密着性を高める効果を得
るものであり、しかもこのフォトレジスト層29の開口
29Wを通じて第1のシリコン絶縁膜の除去におけるエ
ッチング液としての弗酸を含む水溶液中の弗酸濃度を0
重量%より大で1重量%以下としたことによって、この
エッチング液がフォトレジスト層29に浸透したり、シ
リコン絶縁膜28との界面からの浸透を回避できること
により、更に第1のシリコン酸化膜の形成後においては
アンモニアと過酸化水素水と超純水との混合液によるS
C1の洗浄工程を1回にとどめたことが相俟って、MI
S構造部のゲート絶縁膜の信頼性を高めるとができるも
のである。
【0042】尚、図示した例では、1組のMIS構造部
による半導体装置を示したが、いうまでもなく、本発明
は、多数のMIS構造部を有する半導体装置の製造に適
用することができ、また第2のシリコン絶縁膜30の形
成方法、そのほかの各部例えばゲート電極材料、形成方
法など、上述した例に限定されることなく種々の構成と
することができ、これに応じてその製造方法も本発明の
構成内において、種々の変形変更を行うことができる。
【0043】
【発明の効果】上述したように、本発明方法によれば、
第1のシリコン絶縁膜28の特定領域の除去工程におけ
るフォトリソグラフィによるエッチングすなわち開口2
8Wの穿設において、フォトレジスト層の塗布に先立っ
て、HMDS被着と加熱を行うものであり、このように
することによってこのフォトレジスト層29の密着性を
高める効果を得るものであり、しかもこのフォトレジス
ト層29の開口29Wを通じて第1のシリコン絶縁膜の
除去する工程におけるそのエッチング液の弗化水素酸の
濃度を0重量%より大、すなわち0重量%を超え、また
1重量%以下としたことによって、このエッチング液が
フォトレジスト層29に浸透したり、シリコン絶縁膜2
8との界面からの浸透を回避できるようにしたことによ
り、また第1のシリコン酸化膜の形成後において、この
膜に対するアンモニアと過酸化水素水と超純水との混合
液によるSC1の洗浄工程を1回にとどめたことが相俟
って、MIS構造部のゲート絶縁膜の信頼性を高めると
ができる。したがって、本発明製造方法によれば、信頼
性の高い半導体装置を、歩留りよく製造することがで
き、コストの低減化を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】A〜Cは、本発明による半導体装置の製造方法
の一例の工程図(その1)である。
【図2】A〜Cは、本発明による半導体装置の製造方法
の一例の工程図(その2)である。
【図3】AおよびBは、本発明による半導体装置の製造
方法の一例の工程図(その3)である。
【図4】本発明方法および従来方法におけるQbd測定結
果を示す図である。
【図5】A〜Eは、従来方法の工程図である。
【符号の説明】
1・・・Si基板、2・・・第1の酸化膜、3・・・フ
ォトレジスト層、3W・・・開口、4・・・第2の酸化
膜、21・・・基板、22・・・トレンチ溝、23・・
・埋込み絶縁層、24・・・第1の分離領域、25・・
・第2の分離領域、26・・・第1のウェル領域、27
・・・第2のウェル領域、28・・・第1のシリコン絶
縁膜、29・・・フォトレジスト層、29W・・・開
口、30・・・第2のシリコン絶縁膜、31・・・導電
層、41・・・第1のゲート絶縁膜、42・・・第2の
ゲート絶縁膜、51・・・第1のゲート電極、52・・
・第1のゲート電極、61、62・・・ソースないしは
ドレイン領域、71・・・第1のMIS構造部、72・
・・第2のMIS構造部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/108 21/8242 (72)発明者 古賀 邦明 長崎県諫早市津久葉町1883番43号 ソニー 長崎株式会社内 (72)発明者 小林 哲哉 長崎県諫早市津久葉町1883番43号 ソニー 長崎株式会社内 (72)発明者 毛利 竜彦 長崎県諫早市津久葉町1883番43号 ソニー 長崎株式会社内 (72)発明者 柏木 章秀 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2H096 AA00 AA25 CA05 HA17 HA18 HA30 JA04 KA00 KA12 5F043 AA32 BB22 BB27 5F046 HA01 5F048 AA07 AA09 AB01 AB03 AC01 AC03 BB05 BB11 BB12 BB16 BD04 BE03 BG14 BH07 DA00 5F083 AD00 GA27 JA05 NA01 PR01 PR05 PR12 PR15 PR42 PR43 PR46 PR52 PR53 PR56 ZA07 ZA12 ZA13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上の特定領域と、他の所定領域にお
    いて、相互に厚さを異にするシリコン絶縁膜が形成され
    て成る半導体装置の製造方法であって、 上記基板上に、第1のシリコン絶縁膜を形成する第1の
    シリコン絶縁膜の形成工程と、 上記第1のシリコン絶縁膜を特定領域において除去する
    除去工程と、 アンモニアと過酸化水素水と純水との混合液による洗浄
    を含む洗浄工程と、 該洗浄工程後に上記第1のシリコン絶縁膜を除去した上
    記特定領域に第2のシリコン絶縁膜を形成する第2のシ
    リコン絶縁膜の形成工程とを有し、 上記第1のシリコン絶縁膜の特定領域における除去工程
    が、ヘキサメチルジシラザンの被着工程と、その後の加
    熱処理工程と、その後のフォトレジスト層の形成工程
    と、該フォトレジスト層に対するフォトリソグラフィに
    よって上記特定領域上の上記フォトレジスト層を除去す
    る工程と、該フォトレジスト層の除去部を通じて上記特
    定領域の上記第1のシリコン絶縁膜を弗化水素酸を含む
    水溶液によるエッチング液によってエッチング除去する
    工程とを有し、 上記第1のシリコン絶縁膜の形成後における上記アンモ
    ニアと過酸化水素水と純水との混合液による洗浄工程を
    上記第2の絶縁膜形成工程前になされる1回のみとした
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記ヘキサメチルジシラザンの加熱温度
    を150℃以上300℃以下としたことを特徴とする請
    求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記第1のシリコン絶縁膜のエッチング
    液が、弗化水素酸の濃度が0重量%を超えて1重量%以
    下に選定したことを特徴とする請求項1に記載の半導体
    装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記基板は、シリコン基板より成り、上
    記第1のシリコン絶縁膜シリコン酸化膜より成ることを
    特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記第2のシリコン絶縁膜は、シリコン
    酸化膜とシリコン窒化膜の積層膜、あるいはシリコン窒
    化酸化膜より成ることを特徴とする請求項1に記載の半
    導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005019944A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Hynix Semiconductor Inc 半導体素子のトンネル酸化膜形成方法
JP2005150678A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Hynix Semiconductor Inc フラッシュメモリ素子の製造方法

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