JP2002124272A - 固体高分子電解質 - Google Patents
固体高分子電解質Info
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Abstract
た固体高分子電解質を提供すること。また、機械的強度
に優れた固体高分子電解質を提供すること。 【解決手段】 固体高分子電解質の結晶融点又は軟化点
±50℃の温度範囲で電子線又は放射線処理を施した固
体高分子電解質とする。前記温度範囲において、前記処
理を行うと、高分子鎖の切断と結合が同時に起こり、電
解質中のイオンクラスターの再配列されて、最終的には
架橋が形成される。そのため、クラスター径が大きくな
り、イオン移動に有利なパスが形成されて伝導性が向上
し、架橋により機械的強度が向上する。固体高分子電解
質に電子線又は放射線処理を施した後、固体高分子電解
質の結晶融点又は軟化点±50℃の温度範囲で熱処理を
施した固体高分子電解質であっても同様な特性を有する
固体高分子電解質を得ることができる。
Description
に関し、更に詳しくは、燃料電池、水電解、食塩電解、
酸素濃縮器、湿度センサ、ガスセンサ等に用いられる固
体高分子電解質に関するものである。
高分子電解質が知られている。この固体高分子電解質
は、固体高分子材料の結合鎖中に電解質基を有してお
り、この電解質基が特定のイオンと強固に結合したり、
陽イオン又は陰イオンを選択的に透過する性質を有して
いることから、粒子、繊維、あるいは膜状に成形し、電
気透析、拡散透析、電池隔膜等、各種の用途に利用され
ているものである。
を膜状に成形した固体高分子電解質膜は、食塩電解や固
体高分子型燃料電池等に用いられる。中でも、固体高分
子型燃料電池は、エネルギー変換効率が高く、有害物質
をほとんど出さないことから、クリーンかつ高効率な動
力源として注目されており、近年盛んに研究が行われて
いるものである。
海水濃縮製塩などに用いられる一般の炭化水素系電解質
膜や、化学的安定性・耐久性を向上させた全フッ素系電
解質膜等があるが、炭化水素系電解質膜は耐熱性や耐酸
化性に劣ることから、過酷な条件下で使用される電解質
膜として全フッ素系電解質膜が賞用されている。
電解質基としてスルホン酸基やカルボン酸基等を持つタ
イプがあり、例えば、固体高分子型燃料電池に適用する
場合には、電解質基としてスルホン酸基を備えた全フッ
素系スルホン酸膜が一般に使用されている。このような
膜としては、ナフィオン(登録商標、デュポン社)膜、
フレミオン(登録商標、旭硝子社)膜、アシプレックス
(登録商標、旭化成社)膜等に代表される膜が広く使用
されている。
しては、パーフルオロアルキレン鎖の結晶性によりその
形状が保たれているが、非架橋構造であるため、側鎖部
にある電解質基は架橋された炭化水素系電解質膜と比較
して自由度が大きい。そのためイオン化した状態では疎
水性の強い主鎖部分と親水性の電解質基が共存し、電解
質基はフルオロカーボンマトリックス中で会合してイオ
ンクラスターを形成している。このイオンクラスターの
構造としては、数nm程度の球状クラスターが1nm程
度の間隔の狭いチャネルによってつながった構造を有し
ている。
た水の中をプロトンが移動していくことにより、プロト
ン伝導性を発現することが可能となる。つまり、膜中の
含水率が高くなる程、すなわち、膜中のクラスター径が
大きく、水を多く含めるようになる程、プロトン伝導性
が向上するようになる。
は、上述したように非架橋構造であるため、一般に10
0℃以上の高温下では、膜中の分子運動が容易になって
構造が変化し、膜強度が低下してしまうという性質を有
している。
公報には、膜強度を向上させるために、全フッ素系電解
質膜を180℃で加熱又はラジカル発生剤共存下にて加
熱することにより全フッ素系電解質膜を架橋し、この架
橋された膜を固体高分子型燃料電池に適用する技術が開
示されている。
は、高温での構造安定性に優れ、高いイオン伝導度を有
する固体高分子電解質を得るために、電子線照射等によ
る架橋構造を有するポリフッ化ビニリデン系樹脂成形体
に電解質や電解質及び可塑剤の混合物を含浸又は膨潤さ
せる技術が開示されている。
電解質を固体高分子型燃料電池に適用し、この固体高分
子型燃料電池を電気自動車の車載動力源として用いた場
合、冷却システムのコンパクト化や電極触媒の耐CO性
の向上、高効率化等を図るため、電池作動温度を100
℃以上とすることが望まれている。このような高温の場
合、水の蒸気圧が高くなるため、電池の内部圧力を現実
的なレベルとすると、雰囲気相対湿度が下がり、固体高
分子電解質膜は低湿環境下でも十分なプロトン伝導性を
有する必要がある。
体高分子電解質膜は、含水することによってプロトン伝
導性を持つようになるため、100℃以上の高温、低湿
条件下では膜中の含水が十分とならず、プロトン伝導性
が低下するといった問題が生じる。また、非架橋構造で
あるため、プロトン伝導性を向上させるために親水性の
スルホン酸基の導入量を増加させ過ぎると、膜の膨潤が
大きくなり過ぎたり、水に可溶化したりするため、実用
強度が低下するといった問題が生ずる。また更に、高温
下においては、膜がクリープして高い温度・長期にわた
る固体高分子電解質膜としての使用にも問題がある。
示されている固体高分子電解質膜は、加熱により架橋が
形成されているので、膜の強度は向上するが、伝導率の
向上については十分とは言えず、また、この固体高分子
電解質膜を固体高分子型燃料電池に適用しても、高温、
低湿条件下において十分な電池性能を得ることができな
いといった問題がある。
に開示されている固体高分子電解質は、架橋構造を有す
るポリフッ化ビニリデン系樹脂成形体に電解質又は電解
質及び可塑剤の混合物を含浸又は膨潤させたものである
ので、反応による生成水などの物質が電池内部で移動す
る固体高分子型燃料電池においては、電解質などが抜け
落ちてしまい、伝導率が低下して実用に供することはで
きないといった問題がある。
固体高分子型燃料電池に適用した場合に十分な電池性能
が得られないのは、高温、低湿条件下において固体高分
子電解質の伝導度が十分でないことに起因すると考えら
れる。
これら従来の固体高分子電解質に比べ、イオンクラスタ
ー径が大きく、伝導性に優れた固体高分子電解質を提供
することにあり、また、機械的強度に優れた固体高分子
電解質を提供することにある。
に本発明に係る固体高分子電解質は、固体高分子電解質
の結晶融点又は軟化点±50℃の温度範囲で電子線又は
放射線処理を施したことを要旨とするものである。
50℃の温度範囲において、固体高分子電解質に電子線
又は放射線処理を行うので、高分子鎖の切断と再結合が
同時に起こり、固体高分子電解質中のイオンクラスター
が再配列されて、最終的に高分子鎖に架橋が形成された
固体高分子電解質となる。そのためこの固体高分子電解
質は、クラスター径が大きくなり、イオン移動に有利な
パスが形成されて伝導性が向上する。また、架橋されて
いるので、機械的強度が向上する。
係る固体高分子電解質は、固体高分子電解質に電子線又
は放射線処理を施した後、前記固体高分子電解質の結晶
融点又は軟化点±50℃の温度範囲で熱処理を施しても
良い。
は放射線処理を施した後、固体高分子電解質の結晶融点
又は軟化点±50℃の温度範囲で熱処理を行うので、高
分子鎖の切断と再結合が同時に起こり、固体高分子電解
質中のイオンクラスターが再配列されて、最終的に高分
子鎖に架橋が形成された固体高分子電解質となる。その
ためこの固体高分子電解質は、クラスター径が大きくな
り、イオン移動に有利なパスが形成されて伝導性が向上
する。また、架橋されているので、機械的強度が向上す
る。
説明する。本発明に係る固体高分子電解質は、固体高分
子電解質の結晶融点又は軟化点±50℃の温度範囲で電
子線又は放射線処理を施してなり、また、固体高分子電
解質に電子線又は放射線処理を施した後、固体高分子電
解質の結晶融点又は軟化点±50℃の温度範囲で熱処理
を施してなる。
は、結晶性を有する固体高分子電解質中の三次元構造が
壊れ、流動性のある状態になる時の温度をいう。また、
固体高分子電解質の軟化点とは、結晶性を有しない固体
高分子電解質中の高分子鎖が十分に流動性のある状態に
なる時の温度をいう。
理を施してなる場合、電子線又は放射線処理を施す際の
固体高分子電解質の温度は、高分子鎖の運動性が大き
く、十分な流動性をもたせる観点から、固体高分子電解
質の結晶融点又は軟化点±50℃の温度範囲とすること
が好ましい。また、固体高分子電解質が、電子線又は放
射線処理を施した後に熱処理を施してなる場合、熱処理
の温度は、固体高分子電解質の結晶融点又は軟化点±5
0℃の温度範囲とすることが好ましい。尚、後に固体高
分子電解質の結晶融点又は軟化点±50℃の温度範囲で
熱処理を施す場合、電子線又は熱処理を施す際の固体高
分子電解質の温度範囲は、特に限定されるものではな
い。
50℃より低い温度とした場合には、固体高分子電解質
の伝導性を向上させることができず、また、架橋も不十
分となり好ましくない。結晶融点又は軟化点+50℃よ
り高い温度とした場合には、固体高分子電解質の構造が
壊れてしまい好ましくない。
ては、電子線又は放射線処理に用いる機器の出力により
異なるが、適宜最適な時間を調整すれば良く、特に限定
されるものではない。好ましくは1時間以下が好まし
い。
加速電子線又はα線、β線、γ線、X線等の放射線を固
体高分子電解質に照射することをいう。電子線又は放射
線処理のどちらの処理を施しても良く、特に限定される
ものではない。好ましくは処理時間が短いという観点か
ら、電子線処理が好ましい。この際、固体高分子電解質
に照射する電子線量としては、1〜2000kGyの範
囲で照射するのが好ましく、より好ましくは3〜100
0kGyの範囲で照射するのが好ましい。特には3〜5
00kGyの範囲で照射するのが最も好ましい。
は、高分子鎖の切断と再結合が生じずクラスター径が成
長しないので、伝導性を向上させることができず好まし
くない。また、固体高分子電解質中にラジカルが十分生
成しないので、ラジカル同士を反応させて固体高分子電
解質を十分に架橋することができず、固体高分子電解質
の機械的強度が向上しないので好ましくない。また、電
子線量が2000kGyより多い場合には、固体高分子
電解質中の電解質基が脱落して伝導性が低下したり、固
体高分子電解質の構造が破壊されて脆くなったりするの
で好ましくない。
子電解質は、固体高分子電解質に重合性モノマを含浸さ
せた後、電子線又は放射線処理を施した固体高分子電解
質であっても良い。
℃)付近の温度であっても重合可能であるので、電子線
又は放射線処理を施す温度範囲については、特に限定さ
れるものではなく、種々の温度範囲を選択することが可
能である。好ましくは、高分子鎖の切断と再結合が同時
に生じる観点から、固体高分子電解質の結晶融点又は軟
化点±50℃の温度範囲で電子線又は放射線処理を施す
と良い。
度範囲で電子線又は放射線処理を施した場合、その後に
結晶融点又は軟化点±50℃の範囲内で熱処理を施して
も良く、特に限定されるものではない。
固体高分子電解質の結晶融点又は軟化点±50℃の温度
範囲で電子線又は放射線処理を施した後、重合性モノマ
を含浸させることにより重合性モノマをグラフト重合さ
せた固体高分子電解質であっても良い。
電解質基若しくはその前駆体を有する高分子をいう。高
分子としては、具体的には、高分子骨格の全部がフッ素
化された全フッ素系高分子、高分子骨格の一部がフッ素
化(例えば、−CF2−、−CHF−、−CFCl−等
の結合を有する)されたフッ素・炭化水素系高分子、高
分子骨格にフッ素を含まない炭化水素系高分子等が挙げ
られる。
て、テトラフルオロエチレン重合体、テトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレ
ン共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロ
プロピレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重
合体、テトラフルオロエチレン−トリフルオロスチレン
共重合体、テトラフルオロエチレン−トリフルオロスチ
レン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、
ヘキサフルオロプロピレン−トリフルオロスチレン共重
合体、ヘキサフルオロプロピレン−トリフルオロスチレ
ン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体等が
挙げられる。
フッ化ビニリデン、ポリスチレン−グラフト−エチレン
テトラフルオロエチレン共重合体、ポリスチレン−グラ
フト−ポリテトラフルオロエチレン、ポリスチレン−グ
ラフト−ポリフッ化ビニリデン、ポリスチレン−グラフ
ト−ヘキサフルオロプロピレンテトラフルオロエチレン
共重合体、ポリスチレン−グラフト−エチレンヘキサフ
ルオロプロピレン共重合体等が挙げられる。
エーテルケトン、ポリエーテルケトン、ポリサルホン、
ポリエーテルサルホン、ポリイミド、ポリアミド、ポリ
アミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリフェニレン、
ポリフェニレンエーテル、ポリカーボネート、ポリエス
テル、ポリアセタール等が挙げられる。特に骨格に芳香
族を含むものが好ましく、更には、全芳香族系のものが
好ましい。ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、アクリル系樹脂等の汎用樹脂であっても良い。
は、プロトン伝導可能な官能基であれば良く、具体的に
はスルホン酸基、ホスホン酸基、カルボン酸基等が好ま
しい。そしてまた、電解質基の前駆体としては、化学反
応による誘導化(例えば、加水分解等)によりプロトン
伝導可能な官能基となれば良く、具体的にはスルホン酸
基の前駆体、ホスホン酸基の前駆体、カルボン酸基の前
駆体等が好ましい。特にフルオロ体、ナトリウム等の金
属イオン体が好ましい。尚、固体高分子電解質には、電
解質基若しくはその前駆体が1種類含まれていても良
く、あるいは、2種類以上含まれていても良い。
フッ素系高分子に電解質基若しくはその前駆体を備えた
全フッ素系電解質、フッ素・炭化水素系高分子に電解質
基若しくはその前駆体を備えたフッ素系電解質、炭化水
素系高分子に電解質基若しくはその前駆体を備えた炭化
水素系電解質が挙げられるが、好ましくはフッ素系電解
質、全フッ素系電解質が好ましい。特には化学的安定性
及び耐久性等に優れる観点から、全フッ素系電解質が好
ましい。
デュポン社)、フレミオン(登録商標、旭硝子社)、ア
シプレックス(登録商標、旭化成社)等が好適である。
特にこれらのスルホンフルオロ体、ナトリウム等のスル
ホン金属イオン体を用いることが好ましい。
が好ましいが、特に限定されるものではなく、用途に合
わせて種々の形状を選択することができる。
電解質基若しくはその前駆体を有する又は電解質基を後
から導入することができるラジカル重合可能なモノマを
いう。重合性モノマの電解質基としては、プロトン伝導
可能な官能基であれば良く、具体的にはスルホン酸基、
ホスホン酸基、カルボン酸基等が好ましい。
は、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、スチレンス
ルホン酸、ビニルホスホン酸、アリルホスホン酸、スチ
レンホスホン酸、ビニルベンジルホスホン酸、アクリル
酸、メタクリル酸等が挙げられる。また、これらのエス
テル体を用い、化学反応による誘導化(例えば、加水分
解等)により電解質基に変換しても良い。また、スチレ
ン等を用い、スルホン酸化、ホスホン酸化等により電解
質基を後から導入しても良い。
させる重合性モノマとしては、特に以下の化1及び化2
の一般式で表されるフッ素系重合性モノマを用いること
が好ましい。
について説明する。固体高分子電解質の結晶融点又は軟
化点±50℃の温度範囲で電子線又は放射線処理を施し
た場合、高分子鎖の運動性が十分高い状態下において高
分子鎖の切断と再結合が同時に起こり、固体高分子電解
質中のイオンクラスターが再配列されて最終的に架橋が
形成された固体高分子電解質となる。
ンクラスター径が大きくなり、イオンの移動に有利なパ
スが形成されて伝導性が向上する。また、高分子鎖が架
橋されているので、機械的強度が向上する。更には、架
橋構造を有するのでスルホン酸基などの電解質基の導入
量を増加させても固体高分子電解質が膨潤したり、水に
可溶化したりすることがなく、より伝導性を向上させる
ことも可能となる。
50℃より低い温度とした場合には、高分子鎖の運動性
が低く、十分な流動性を有しないので、高分子鎖の切断
と再結合が局所的にしか生じない。そのため、クラスタ
ー径が大きく成長しないので、固体高分子電解質の伝導
性を向上させることができず、また、架橋も不十分とな
り好ましくない。結晶融点又は軟化点+50℃より高い
温度とした場合には、高分子鎖の切断が優先して生じる
ので、固体高分子電解質の構造が壊れてしまい好ましく
ない。
線処理を施した後、固体高分子電解質の結晶融点又は軟
化点±50℃の温度範囲で熱処理を施した場合も同様
に、高分子鎖の運動性が十分高い状態下において高分子
鎖の切断と再結合が同時に起こり、固体高分子電解質中
のイオンクラスターが再配列されて最終的に架橋が形成
された固体高分子電解質となる。
に、イオンクラスター径が大きくなり、イオンの移動に
有利なパスが形成されて伝導性が向上する。また、高分
子鎖が架橋されているので、機械的強度が向上する。
含浸させた後、電子線又は放射線処理を施した場合、固
体高分子電解質が元々有するクラスター内に新たに電解
質基を有する重合性モノマが入った状態で重合されるの
で、クラスター径が大きく、伝導性に優れた固体高分子
電解質を得ることができる。
軟化点±50℃の温度範囲で電子線又は放射線処理を施
した場合には、重合性モノマの重合によるクラスター径
の成長に加え、更に高分子鎖の切断と再結合の効果も加
わり、一層クラスター径を大きくすることができ、ま
た、固体高分子電解質全体の当量重量も低下するため、
高い伝導性及び優れた機械的強度を有する固体高分子電
解質を得ることができる。
化点±50℃の温度範囲で電子線又は放射線処理を施し
た後、重合性モノマを含浸させることにより重合性モノ
マをグラフト重合させた固体高分子電解質についても、
同様にクラスター径が大きく、高い伝導性及び優れた機
械的強度を有する固体高分子電解質を得ることができ
る。
固体高分子型燃料電池の固体高分子電解質膜として使用
した場合、従来膜に比べ、高温低湿度環境下での伝導性
及び機械的強度に優れるため、高温、低湿条件での作動
が可能となり、電池性能が向上する。
て詳細に説明する。
試料を作製した。すなわち、固体高分子電解質として、
ナフィオン112(スルホン酸基を有する、以下省略す
る)膜を用いた。そして、窒素下、ヒーターを用いナフ
ィオン112膜を325℃に加熱した状態で30kGy
の電子線を照射した。この膜を実施例1とする。
Gy、100kGyとした以外は実施例1と同様の手順
に従い、それぞれ試料を作製した。これらの膜を実施例
2及び実施例3とする。
フィオン112F(スルホン酸基の前駆体であるフルオ
ロスルホネート基を有する、以下省略する)膜を用い
た。そして、窒素下、ヒーターを用いナフィオン112
F膜を325℃に加熱した状態で30kGyの電子線を
照射し、その後、10Nの水酸化ナトリウム水溶液中で
加水分解を行った。この膜を実施例4とする。
Gy、100kGyとした以外は実施例4と同様の手順
に従い、それぞれ試料を作製した。これらの膜を実施例
5及び実施例6とする。
に25℃で50kGyの電子線を照射した。その後、こ
の膜を325℃で10分間熱処理を行った。この膜を実
施例7とする。
膜に25℃で50kGyの電子線を照射した。次に、こ
の膜を325℃で10分間熱処理し、その後、10Nの
水酸化ナトリウム水溶液中で加水分解を行った。この膜
を実施例8とする。
(m=1、n=2)をフッ素系溶媒(旭硝子製旭クリン
AK225)に溶かした25℃の溶液にナフィオン11
2を12時間浸漬し、その後溶媒を真空乾燥にて除去し
た。尚、重合性モノマの含浸量は、6重量部であった。
次いで、この膜に、窒素下、25℃で50kGyの電子
線を照射した。この膜を実施例9とする。
媒に溶かした溶液の温度を45℃にし、重合モノマの含
浸量を13重量部とした以外は実施例9と同様の手順に
従い、試料を作製した。この膜を実施例10とする。
ン(三井化学製、以下PEEKと表す)10gを100
ml濃硫酸に溶かし、室温にて100時間反応させた。
その後、反応液を1リットルの水にあけ、スルホン化さ
れたPEEK(以下、s−PEEKと表す)を析出させ
た。次いで、この析出物をろ過し、水により洗浄を行っ
た。このようにして得られたs−PEEKのスルホン化
率は80%であった。その後、窒素下、ヒーターを用い
s−PEEKを340℃に加熱した状態で30kGyの
電子線を照射した。この膜を実施例11とする。
レーブにフッ素系溶媒AK225を153g(100m
l)、ナフィオンモノマ11.7g、開始剤(カヤカル
ボン)0.06gを仕込み、密封した。次いで、ドライ
アイス/メタノール浴に浸漬し、真空ポンプにより減圧
した後、窒素ガスにて常圧に戻した。これを4回繰り返
し、溶存酸素を完全に除去した。その後、フッ化ビニリ
デンをボンベ(内圧40kg/dm2)より圧入し、ボ
ンベ重量の減量を導入量とした。このオートクレーブを
54℃の水浴に浸し、撹拌しながら9時間反応させた。
そして反応液をエバポレーターにて濃縮し、得られた固
体を300mlのアセトンに溶解した後、クロロホルム
に投入し、再沈澱精製して、フッ化ビニリデン系電解質
膜を作製した。このようにして得られたフッ化ビニリデ
ン系電解質膜に、窒素下、25℃にて30kGyの電子
線を照射して試料を作製した。この膜を実施例12とす
る。
熱処理を施さないナフィオン112膜を用いた。この膜
を比較例1とする。
に25℃で50kGyの電子線を照射した。この膜を比
較例2とする。
膜に25℃で50kGyの電子線を照射した。その後、
10Nの水酸化ナトリウム水溶液中で加水分解を行っ
た。この膜を比較例3とする。
電子線の照射量を0.5kGy、2500kGyとした
以外は実施例1と同様の手順に従い、それぞれ試料を作
製した。これらの膜を比較例4及び比較例5とする。
られるs−PEEKを比較例6とする。
られるフッ化ビニリデン系電解質膜を比較例7とする。
件についての一覧表を表1に示す。
について、含水時の小角X線回折測定を行い、イオンク
ラスター径の大きさを測定した。また、90℃純粋中で
各電解質膜の膜抵抗を2端子交流(1kHz)により測
定し、次の数1の式により伝導率を求めた。
ち、各電解質膜を1cmx4.5cmの短冊形に切り出
し、試験片とした。そして160℃の恒温槽に各試験片
を固定し、重りを付けて0.8MPaの加重をかけ、時
間毎の伸びを測定した。そして5分後の伸びの値により
各試験片のクリープ特性を評価した。
各固体高分子電解質膜に白金カーボン電極を接合し、燃
料電池セルを作製した。この燃料電池セルを以下の表2
の条件で定常運転(電流密度0.5A/cm2)した時
の出力電圧を測定して評価した。
評価結果を示す。
ィオン112膜の結晶融点±50℃の温度範囲(325
℃)で電子線処理を施した実施例1〜3の電解質膜は、
ナフィオン112膜に何も処理を施さなかった比較例1
及び25℃で電子線処理を施した比較例2の電解質膜に
比較して、イオンクラスター径が大きくなり、伝導率が
向上した。また、膜のクリープ伸びも大幅に小さくな
り、耐クリープ特性が向上した。また、実施例1〜3の
電解質膜を用いた燃料電池は、比較例1及び2の電解質
膜を用いた燃料電池に比べ、高い出力電圧を示し、高
温、低湿条件下でも作動可能な燃料電池が得られた。
結合が同時に起こり、電解質膜中のイオンクラスターが
再配列されて、最終的に高分子鎖の架橋が形成された電
解質膜となったため、クラスター径が成長し、イオン移
動が容易になって伝導性が向上したためであり、また、
架橋により機械的強度が向上したためである。
ロスルホネート基を有するナフィオン112F膜を結晶
融点±50℃の温度範囲(325℃)で電子線処理を施
した後、加水分解を行った実施例4〜6の電解質膜も、
ナフィオン112F膜を25℃で電子線処理を施した比
較例3の電解質膜に比較して、イオンクラスター径が大
きくなり、伝導率、耐クリープ特性が向上し、高温、低
湿条件下でも高い出力電圧を示す燃料電池が得られた。
るように、電子線照射量が1kGyより少ない場合に
は、クラスター径が成長しないので伝導性が向上せず、
十分に架橋されないのでクリープ伸びが大きくなる傾向
があり、また、電子線量が2000kGyより多い場合
には、電解質膜中の電解質基が脱落して伝導性が低下
し、電解質膜の構造が破壊されて脆くなる傾向があるの
で好ましくないことが分かる。
112F膜に25℃で電子線処理を施した後、結晶融点
±50℃の温度範囲(325℃)で熱処理を行った実施
例7及び8の電解質膜は、ナフィオン112膜及びナフ
ィオン112F膜に25℃で電子線処理を施したのみで
ある比較例2及び3に比べ、イオンクラスター径が大き
くなり、伝導率、耐クリープ特性が向上した。また、電
池性能にも優れることが分かる。
を含浸させた後、25℃で電子線処理を施した実施例9
及び10の電解質膜は、クラスター径が7nm以上と大
きく、伝導率についても高い値を示した。
ー内に、電解質基を有する重合性モノマを新たに入れる
ことで、クラスター径が大きくなり、この状態で重合さ
れることによりクラスター径が大きくなったためであ
る。尚、この場合、重合性モノマは25℃であっても重
合されるので、電解質膜を結晶融点付近の温度まで上げ
る必要がないが、結晶融点付近で電子線を照射すれば、
分子鎖の切断再結合効果も加わるため、更にクラスター
径が大きく、伝導性に優れた電解質膜を得ることができ
るようになる。
のスルホン化ポリエーテルエーテルケトン膜や実施例1
2のフッ化ビニリデン系電解質膜を用いても、イオンク
ラスター径が大きく、伝導性に優れた電解質膜を得るこ
とができるが、固体高分子電解質膜として全フッ素系電
解質膜を用いた方が、イオンクラスター径の成長が大き
く、高い伝導性を有する電解質膜を得ることができるこ
とが分かる。
のではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改
変が可能であることは勿論である。例えば、上記実施例
では、固体高分子電解質としてナフィオン膜を用いた
が、それ以外にも他の固体高分子電解質を適宜選択でき
るものであり、特に限定されるものではない。また、固
体高分子電解質として膜形状の固体高分子電解質を用い
たが、種々の形状の固体高分子電解質を用いることがで
きる。
大きく、伝導性に優れるとともに機械的強度を兼ね備え
た固体高分子電解質を提供することができる。この固体
高分子電解質を例えば、固体高分子型燃料電池の固体高
分子電解質膜として使用した場合、高温、低湿条件で作
動可能な固体高分子型燃料電池とすることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 固体高分子電解質の結晶融点又は軟化点
±50℃の温度範囲で電子線又は放射線処理を施したこ
とを特徴とする固体高分子電解質。 - 【請求項2】 固体高分子電解質に電子線又は放射線処
理を施した後、前記固体高分子電解質の結晶融点又は軟
化点±50℃の温度範囲で熱処理を施したことを特徴と
する固体高分子電解質。
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