JP2002123603A - 患者案内システム - Google Patents
患者案内システムInfo
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- JP2002123603A JP2002123603A JP2000312536A JP2000312536A JP2002123603A JP 2002123603 A JP2002123603 A JP 2002123603A JP 2000312536 A JP2000312536 A JP 2000312536A JP 2000312536 A JP2000312536 A JP 2000312536A JP 2002123603 A JP2002123603 A JP 2002123603A
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Abstract
的に案内することのできる患者案内システムを提供す
る。 【解決手段】 診察券に貼り付けられた電子チップに記
憶されている患者番号、パスワード、インターネットア
ドレスの各データを読み出す電子チップ読み取り装置
(22)と、各部署毎に少なくとも受付開始時間、処理
済み患者数、および処理待ち順に登録された患者番号の
データを格納した患者案内データベース(31)と、電
子チップ読み取り装置により読み出した各データにより
患者を特定し、患者案内データベースの各データにより
患者番号の患者の待ち時間を算出して送信する患者案内
サーバ(11)と、前記電子チップ読み取り装置により
読み出した前記インターネットアドレスにより患者案内
サーバをアクセスし、患者案内サーバから送信されるデ
ータを受けて表示する表示手段(3,21)とを備え
る。
Description
ー等の大規模な医療機関において診察を受ける患者に対
して各種の案内情報を提供する患者案内システムに関
し、特に、診察順および診察待ち時間をインターネット
の仕組みを利用して携帯電話により知ることができる患
者案内システムに関する。
関である総合病院においては、内科、外科、小児科等の
各種の診療科、診療科の依頼により各種の検査を行う検
査室、処置のみを行う処置室などの部署、調剤を専門に
行う薬局、診察費用の会計を行う会計窓口などが、それ
ぞれ病院内に分散して配置されている。
されていることから、主に各種の診療科が検査または依
頼のための検査伝票または処置伝票を発行し、その検査
伝票または処置伝票を患者が持参して、検査室または処
置室において検査伝票または処置伝票に記載された事項
について検査または処置を行うようになっている。
は処置を行う部位や種別に応じて、それに対応できる設
備により検査または処置を行う必要があるため、病院内
には複数の検査室および処置室が分散して設置されてい
ることが多い。このため、患者は複数の検査室または処
置室に順次回送されて、検査または処置を受けることに
なる。
および処置室などの施設が、複数の建屋、複数階にまた
がって設けられている場合、始めて診察を受ける患者は
病院の施設の配置場所に不慣れで、その移動の道順を迷
うこともあり、複数の検査室および処置室への移動には
手間がかかる。また、検査室または処置室では、診療科
での受診待ちで、いつ自分の受診の番になるかわからな
いため、自分の順番が来るまで待合室に拘束されること
になる。
時間は、その場に行くまで混雑状況が分からないため、
時間に制約のある患者は、空いていそうな日時を経験的
に見計らって来院する他なく、結果的に長時間待たされ
ることにもなる。
からさまざまな技術が提案されている。例えば、特開平
8−180102号公報に記載されている「病院案内表
示システム」の提案は、病院の待合室等に表示装置を設
置して現在の診察番号および待ち時間等を表示し、急患
あるいは災害発生等の緊急情報を表示し、合間に各種の
案内あるいはTV映画等を表示するシステムの提案であ
る。特開平6−309571号公報に記載されている
「情報表示装置」の提案は、来院者から待ち時間の問い
合わせがあったとき、来院者の受付番号、メッセージを
入力装置に入力して院内での平均待ち時間を演算させ、
無線インターフェイスによって任意の場所に設置された
表示装置に予定待ち時間やメッセージを表示するように
した表示装置の提案である。
記載されている「ICカードによる医用検査システム」
の提案は、ICカードに医用検査を受ける患者の検査進
行情報、検査料金を含む検査付帯情報および検査内容情
報を記憶し、ICカードを患者の通過予定経路上に設置
されている表示装置に挿入することで検査進行情報だけ
を表示し、検査関連部所に設置されている書換表示装置
にICカードを挿入することで、検査付帯情報または検
査内容情報を表示するものである。ICカードに検査依
頼票に記憶すべき情報を記憶させることにより、患者等
のプライバシーを保護すると共にICカードに記憶され
た特定情報を表示させることにより、患者等を的確に誘
導できるようにしている。
載されている「施設道順指示用携帯ICカード及び携帯
ICカード保持者の誘導装置」の提案は、施設の道順を
ICカードによって誘導可能とするものであり、施設内
の通路の主要な箇所に位置発信器を設けておき、被誘導
者が携帯するICカードが近くの位置発信器の信号を受
けて現在位置を見つけだし、現在位置から目的位置まで
の道順を表示するものである。ICカードを携帯する被
誘導者は、ICカードに目的位置を入力するだけで、そ
の目的位置までの道順がICカード上の表示画面から分
かり、その画面を見ながら目的位置まで誘導される。
ているそれぞれの技術を、病院における患者にとって利
便性が良く総合的に案内できる患者案内システムに適用
しようとしても、更に解決されるべき多くの課題があ
る。例えば、病院の待合室に設置した表示装置により待
ち時間等を表示するシステムは一部で採用されていると
ころであるが、このシステムではそれぞれ診療科の待合
室に行くまで待ち時間を知ることができない。具体的に
は、例えば内科で受診を待っているときに皮膚科の待ち
時間を知り、先に順番が来た方から受診するといったこ
とができない。また、院内の任意の場所に表示装置を設
置するシステムでも、病院の外から診療科の待ち時間を
知りたいとする要求には対応することはできない。ま
た、目的の場所に到達するための道案内を行うようにも
できない。
して次に行くべき検査室を表示するシステムの場合、例
えば患者は「次に超音波検査室に行けば良い」というこ
とは分かるが、その所在地がどこなのかを知ることはで
きない。位置発信器からの信号を受信して現在位置を表
示するICカードを利用して道案内を行うシステムで
は、診療科の受診待ちの待ち時間をしることができず、
また、各患者に高機能なICカードを付与する必要があ
りコストパフォーマンス上の問題がある。
み合わせて、病院における患者にとって利便性が良く総
合的に案内できる患者案内システムに適用しようとして
も、病院の外から院内各部署の待ち時間を知ることはで
きないため、患者は病院に行く前に計画を立てることが
できず、また、受診の受付を済ませたあとで一時的に外
出し、受診の順番を見計らって再度来院するといったこ
ともできない。
めになされたものであり、本発明の目的は、病院におけ
る患者にとって利便性が良く総合的に案内することので
きる患者案内システムを提供することにある。
と道案内を同時に行えるようにして患者の利便性を向上
できる患者案内システムを提供することにある。更に、
本発明の別の目的は、待ち時間表示と道案内する患者案
内システムの仕組みを利用して病院での患者の取り違い
や間違った処置や薬品の誤使用などの医療事故を防止で
きる患者案内システムを提供することにある。
するため、本発明の患者案内システムにおいては、基本
概念として、患者番号、当日限りのパスワード、インタ
ーネットアドレスの各データを記憶した電子チップ(I
Cチップ)を添付した診察券を使用する。
各データを使用して、患者の院内各部署の待ち時間表示
できるように患者案内システムを構築し、また、院内各
部署への道案内を表示できる患者案内システムを構築す
る。更には、携帯電話やPHSの移動体通信機によるネ
ットワークとの接続により病院の外から院内各部署の待
ち時間を表示することのできる患者案内システムを構築
する。
処置・投薬等のオーダが発生する都度、患者番号および
オーダ情報を記憶させた電子チップを添付した指示書を
出力し、オーダ実施部署において診察券の各データと指
示書の電子チップのデータとを照合することにより患者
の取り違いの医療事故を防止できるようにした患者案内
システムを構築する。
は、患者の院内各部署の待ち時間を表示できるようにす
るため、第1の特徴として、診察券に貼り付けられた電
子チップに記憶されている患者番号、パスワード、イン
ターネットアドレスの各データを読み出す電子チップ読
み取り装置(22)と、各部署毎に少なくとも受付開始
時間、処理済み患者数、および処理待ち順に登録された
患者番号のデータを格納した患者案内データベース(3
1)と、各患者の処理の状況に応じて前記患者データベ
ースを更新する更新手段(23,25,26)と、前記
電子チップ読み取り装置により読み出した各データによ
り患者を特定し、前記患者案内データベースの各データ
により患者番号の患者の待ち時間を算出して送信する患
者案内サーバ(11)と、前記電子チップ読み取り装置
により読み出した前記インターネットアドレスにより患
者案内サーバをアクセスし、患者案内サーバから送信さ
れるデータを受けて表示する表示手段(3,21)と、
前記患者案内データベース、患者案内サーバ、表示手段
をインターネットプロトコルにより接続するネットワー
ク接続手段(2,10)とを備えることを特徴とする。
おいては、前記患者案内データベースには、更に、各部
署毎の道順表示情報を格納し、前記患者案内サーバが、
前記電子チップ読み取り書き込み装置により診察券の電
子チップから読み出した各データにより患者を特定し、
患者が受診する各部署への道順表示情報を送信する。
れた経路表示板であり、前記経路表示板の近傍に設けら
れた電子チップ読み取り装置により、読み出した前記イ
ンターネットアドレスにより患者案内サーバをアクセス
し、患者案内サーバから送信されるデータを経路表示板
に表示する。
コルにより通信経路を確立できる移動体通信機であり、
前記移動体通信機が、前記電子チップ読み取り装置によ
り読み出した前記インターネットアドレスにより患者案
内サーバをアクセスし、患者案内サーバから送信される
データを表示する。
おいて使用する待ち時間表示用データ入力アダプタが、
診察券に貼り付けられた電子チップに記憶されている患
者番号、パスワード、インターネットアドレスの各デー
タを読み出す電子チップ読み取り装置と、前記電子チッ
プ読み取り装置より読み出した各データを移動体通信機
に対応したデータ形式に変換して前記移動体通信機に入
力するデータ処理装置とを備える。この待ち時間表示用
データ入力アダプタにより、移動体通信機に必要なデー
タが入力され、前記電子チップ読み取り装置により読み
出した前記インターネットアドレスにより患者案内サー
バをアクセスでき、患者案内サーバから送信されるデー
タを表示することができる。
として、患者案内システムにおいて使用する診察券は、
患者番号、当日限り有効なパスワード、インターネット
アドレスの各データを記憶した電子チップを貼り付けた
ものである。
いては、更に、各診療科において患者に対する検査・処
置・投薬等のオーダの発生により、当該患者の患者番号
および前記オーダの情報を記憶させた電子チップを貼り
付けた指示書を出力する指示書印刷装置を備え、診察券
の電子チップに記憶された患者番号を読み出し、指示書
の電子チップに記憶された患者番号を読み出し、2つの
患者番号を照合する。これにより、指示書の患者番号と
診察券の患者番号とを照合することにより患者の取り違
えによる医療事故を防止できる。
形態について、図面を参照して具体的に説明する。図1
は、本発明の一実施例にかかる患者案内システムの全体
構成を説明するシステム構成図である。図1において、
1は病院、2はインターネットの仕組みを利用してデー
タ通信を行うネットワーク、3は携帯電話またはPHS
等の移動体通信機、10は病院内においてインターネッ
トの仕組みを利用してデータ通信を行う院内ネットワー
ク、11は各ネットワークに接続される患者案内サーバ
(WWWサーバ)、12は医療事務サーバ、13は病院
内通路、14は病院の総合受付、15は各診療科の受
付、16はそれぞれの診療科、17は検査室、処置室、
薬局等のオーダ実施部署、18は会計窓口である。ま
た、21は病院内通路の各所に設けられる経路表示板、
22は電子チップ読み取り書き込み装置(ICチップリ
ーダライタ)、23は受付端末、24は診察券発行装
置、25はオーダリング端末、26はオーダ実施結果入
力端末、27は会計受付端末、31は患者案内データベ
ース、32は患者情報データベース、33は診療情報デ
ータベースである。
成として、各種の患者案内情報を格納した患者案内デー
タベース31を備えた患者案内サーバ11が、病院内に
おいてインターネットの仕組みを利用してデータ通信を
行う院内ネットワーク10により、病院内の各部署にお
ける端末(受付端末23,オーダリング端末25,オー
ダ実施結果入力端末26,会計受付端末27)と接続さ
れて、ネットワークシステムを構成しており、更に、こ
の患者案内サーバ11が、インターネットの仕組みを利
用してデータ通信を行うネットワーク2により、携帯電
話またはPHS等の移動体通信機3と接続されたシステ
ム構成となっている。
務サーバ12は、患者情報データベース32および診療
情報データベース33を備えており、同じく院内ネット
ワーク10に接続された病院内各部署における端末(受
付端末23,オーダリング端末25,オーダ実施結果入
力端末26,会計受付端末27)から送信される各種の
データを格納して管理し、必要なデータを送信する。こ
の患者情報データベース32および診療情報データベー
ス33において管理されるデータに基づいて、医療事務
サーバ12は、患者の登録、受診受付、各診療科でのオ
ーダ処理、各部署でのオーダ実施処理、診療費の算定、
会計窓口処理などのデータ処理を行う。
ータ処理については、本発明にかかる患者案内システム
の内容とは直接的に関係しないので、詳細な説明は省略
するが、本発明による患者案内システムにおいては、患
者の正しい受診順番を把握するため、この医療情報サー
バ12で実行される各データ処理の背景処理の中で、シ
ステム運用がなされることを前提としている。しかし、
そのような医療事務サーバ12が設けられていないシス
テム構成となっている病院のシステムにおいても、本発
明による患者案内システムを単独で構築することは可能
であり、単独で構成した患者案内システムによって各診
療科での待ち人数を把握し、平均待ち時間を予測するよ
うに構成することもできる。
4における受付端末23や各診療科の受付15の受付端
末23、各診療科16のオーダリング端末25、会計窓
口18の会計受付端末27から、院内ネットワーク10
を経由して患者番号と診療科のデータを受け取り、患者
案内データベース31に部署別の患者情報として登録す
る。また、各診療科16のオーダリング端末25、検査
室・処置室・薬局のオーダ実施結果入力端末26や会計
受付端末27からは院内ネットワーク10を経由して、
それぞれの部署での診療等が終了した患者番号のデータ
を受け取り、患者案内データベース31の部署別の患者
情報から削除する。
察券に貼り付けられた電子チップの各データを利用し
て、それぞれの部署に設置されている電子チップ読み取
り書き込み装置(ICチップリーダライタ)22により
電子チップに書き込まれている各データを読み取り、イ
ンターネットの仕組みによりデータ通信を行うネットワ
ーク(2,10)を経由して、患者案内サーバ11にア
クセスする。つまり、病院内の通路等に設置された経路
表示板21や携帯電話・PHSの移動体通信機3から、
患者案内サーバ11にアクセスし、患者案内サーバ11
によって患者案内データベース31に格納された情報に
基づいた予測待ち時間や各部署への道案内情報を得て、
経路表示板21や携帯電話やPHSの移動体通信機3に
表示して見ることができる。
の処理を詳細に説明する。この患者案内システムにおい
ては、患者番号、当日限りのパスワード、インターネッ
トアドレスの各データを記憶した電子チップ(ICチッ
プ)を添付した診察券を使用し、診察券の電子チップに
記憶された各データを使用して、患者の院内各部署の待
ち時間を表示できるようにし、また、院内各部署への道
案内を表示できるようにする。更には、携帯電話やPH
Sの移動体通信機によるネットワーク接続により病院の
外から院内各部署の待ち時間を表示することができるよ
うにする。
子チップ42(図4)は、一般的には電子タグ,ICチ
ップ,データキャリアとも称されている電子部品であ
り、識別対象(移動体)に貼り付けられ、数10kバイ
トのデータを数年間は保持できるメモリである。そのメ
モリの違いに応じてデータを読み書きするための対応の
リーダ・ライタ(電子チップリーダライタ)との間(近
傍)で、非接触でデータの読み書きを行う。これまでに
製品化されているものは、非接触でデータ通信を行う伝
送方式(送信方式)として、電磁結合方式、静電結合方
式、電磁誘導方式、マイクロ波方式、光通信方式などが
あり、伝送方式の違いにより、通信距離としては数10
mm〜数mの範囲のものが利用可能となっている(例え
ば、エーアイエムジャパン編「これでわかったデータキ
ャリア」、株式会社オーム社、平成10年8月10日発
行を参照)。以降、本実施例の説明では、電子チップを
ICチップと称して説明する。
細に説明する。図2は、病院の総合受付における業務フ
ローを示すフローチャートであり、図3は、各診療科受
付における業務フローを示すフローチャートである。な
お、総合受付で全診療科の受付を行う病院(以下、「総
合受付方式」と略記する)と、各診療科で受付を行う病
院(以下、「各科受付方式」と略記する)の2通りの業
務フローが存在する。これらが併用されている場合もあ
る。
ず、病院に初めて来た患者であるか否かを判断して(ス
テップ201)、始めてきた患者である場合には、患者
の登録処理を行い、患者番号を付与する(ステップ20
2)。総合受付方式の場合では全科受付を行うか否かの
判定により(ステップ203)、全科受付を行う場合に
は、ICチップを添付した診察券を作成し(ステップ2
04)、診察券を患者に返却して(ステップ205)、
受付処理を終了する。また、全科受付でない場合には、
それぞれの診療科毎に受け付ける場合であるので、図3
のステップ301に進み、それぞれの診療科毎の受付を
行う。
(ステップ201)された場合には、総合受付方式の場
合で全科受付を行うか否かの判定により(ステップ20
6)、全科受付でない場合には、それぞれの診療科毎に
受け付ける場合であるので、図3のステップ301に進
み、それぞれの診療科毎の受付を行う。また、全科受付
を行う場合には、患者の診察券の所持を確認し(ステッ
プ207)、診察券を持参した患者については、その診
察券を使用して全診療科への受付処理を行い(ステップ
208)、診察券のICチップに診療受付済の情報を書
き込み(ステップ209)、診察券を患者に返却して
(ステップ205)、受付処理を終了する。また、例え
ば診察券を紛失した状態であり、患者の診察券の所持を
確認できない場合には(ステップ207)、再度、IC
チップを添付した診察券を作成し(ステップ204)、
診察券を患者に返却して(ステップ205)、受付処理
を終了する。
診療科受付の業務フローについて説明する。各診療科に
おいて、その診療科で初めて受診する患者の場合(ステ
ップ301)には、ICチップを添付した診察券を作成
し(ステップ302)、診察券を患者に返却する(ステ
ップ303)。また、過去、受診済みの患者であること
が判断(ステップ301)されているが、診察券を紛失
した場合(ステップ304)には、再度、ICチップを
添付した診察券を作成し(ステップ302)、診察券を
患者に返却して(ステップ303)、受付処理を終了す
る。診察券を持参した患者については、診察券を使用し
て診療科への受付処理を行い(ステップ305)、診察
券のICチップに情報を書き込み(ステップ306)、
診察券を患者に返却して(ステップ303)、受付処理
を終了する。
券を説明する図である。図4に示すように、診察券41
には、ICチップ42が貼り付けられている。ICチッ
プ42に対して、ICチップリーダライタ22によりデ
ータの読み出しまたは書き込みを行う。図5は、診察券
41のICチップ42に書き込むデータを説明する図で
ある。診察券41のICチップ42に書き込まれる患者
を特定するデータは、図5に示すように、患者番号,パ
スワード,インターネットアドレスのURLから構成さ
れている。患者番号は、基本的に変わることのない患者
識別情報であり、診察券を発行する時にICチップ42
に書き込まれる。パスワードは、受診当日のみ有効であ
り、当日の最初の受付時に生成してICチップ42に書
き込まれるデータである。また、インターネットアドレ
スのURLは、病院内においてインターネットの仕組み
を利用してデータ通信を行う院内ネットワーク10によ
り、患者が待ち時間や道案内情報を得るため、患者案内
サーバ11をアクセスするためのアドレス情報であり、
また、一般のネットワーク2により携帯電話やPHSの
インターネット機能(例えば、iモードサービス)を利
用して、患者の待ち時間情報に得るため患者案内サーバ
11をアクセスするためのアドレス情報でもある。受付
の毎に更新される。
診察券を発行する場合の診察券発行処理の処理フローを
示すフローチャートである。この処理は、前述したステ
ップ204またはステップ302の処理であり、受付処
理の一部として実行される。この処理では、処理に必要
な患者番号、診療科等の情報は受付処理で入力されたも
のを使用するものとしているが、受付処理と切り離し
て、患者番号、診療科等の情報を別に入力することも可
能である。
に、病院の側で予め定められた固定のURLと受付処理
で入力された患者番号を書き込む(ステップ601)。
次に、受診日当日限りのパスワードを自動生成し(ステ
ップ602)、患者番号、受診する診療科とともに患者
案内サーバに送信する(ステップ603)。この時、患
者案内サーバからエラーが返却されたか否かを判定し
(ステップ604)、エラーが発生してない場合には、
ICチップにパスワードを書き込み(ステップ60
5)、処理を終了する。これにより、診察券のICチッ
プ42に書き込んだパスワードと患者案内サーバ11に
登録されたパスワードとが一致する。また、患者案内サ
ーバからエラーが返却され、エラーが発生した場合に
は、一定回数リトライし(ステップ606)、それでも
うまく行かない場合には、受付端末にエラーを表示して
(ステップ607)、処理を終了する。この場合には、
パスワードによる一致が取れなくなり、後述するように
携帯電話やPHSの移動体通信機を使用して、受け付け
た診療科の受診順番等を表示することはできなくなる
が、その他の照会は問題なく実施できる。なお、診察券
にパスワードを格納する理由は、携帯電話やPHSから
の紹介はインターネットの仕組みを利用したデータ通信
を使用するため、URLが分かれば、パソコン等を使用
し適当な患者番号を入力して検索することができる。従
って、パスワードによるチェックを行わないと他人の受
診科を知ることが可能となり、プライバシー情報の保護
等ができなくなるためである。
診察券に受付済みデータを書き込む場合の処理フローを
示すフローチャートである。この処理は、前述したステ
ップ209またはステップ305の処理であり、受付処
理の一部として実行される。診察券には、患者番号は既
に書き込まれており、患者番号の書き込みがないほか
は、前述した図6で説明した処理フローと同様である。
受診日当日限りのパスワードを自動生成し(ステップ7
01)、患者番号、受診する診療科とともに患者案内サ
ーバに送信する(ステップ702)。この時、患者案内
サーバからエラーが返却されたか否かを判定し(ステッ
プ703)、エラーが発生してない場合には、ICチッ
プにパスワードを書き込み(ステップ704)、処理を
終了する。エラーが発生した場合には、一定回数リトラ
イし(ステップ705)、それでもうまく行かない場合
には、受付端末にエラーを表示して(ステップ70
6)、処理を終了する。
情報を説明する図である。図8に示すように、患者案内
データベース31に格納される情報は、少なくとも、部
署識別、部署名、受付開始時間、処理済患者数、処理待
ち患者数、および、受付順に登録された処理待ち患者番
号から構成される部署別患者情報と、受付患者数の情報
と、患者番号およびパスワードから構成される受付患者
情報と、各部署の方向案内の情報を含む道順表示情報が
格納されている。
置室・薬局・会計窓口等、患者の待ちが発生する病院内
の各部署別における各部署の受付開始時間、処理済患者
数、処理を待っている患者の数、受診待ち患者のキュー
情報などを管理するための情報である。この受診待ち患
者のキュー情報に登録した患者番号については、個々の
受付患者情報として、患者番号と付与した当日パスワー
ドの一覧を格納する。この他に、院内に設置したそれぞ
れの経路表示板に、各部署へ到達するための道案内情報
を表示するため、それぞれの設置位置の経路表示板に応
じての各部署への道案内情報を格納する。なお、この患
者案内データベースは、一日分の情報を保持するための
データベースであり、その道順表示情報以外の情報は、
日毎に初期設定されるものとする。
タベースの更新処理の処理フローを示すフローチャート
である。患者案内サーバ11は受付端末23から患者番
号、パスワード、診療科のデータを取得し(ステップ9
01)、その診療科で当日の最初の患者情報であるか否
かを判定して(ステップ902)、当日の最初の患者情
報については、まず、当該診療科の受付開始時間を設定
し(ステップ903)、次に当該診療科の処理済患者数
を0に設定し(ステップ904)、そして、当該診療科
の処理待ち患者数を1に設定する(ステップ905)。
また、当該診療科で当日の最初の患者でない場合には、
当該診療科の処理待ち患者数に1を加算する(ステップ
906)。そして、当該診療科の処理待ち患者番号の末
尾に取得した患者番号を設定する(ステップ907)。
このようにして、取得した診療科について患者番号等の
データを患者案内データベースに設定する。
療科の受付に係る全ての処理が終了すると(ステップ9
08)、次に取得した患者番号を受付患者情報に設定済
か否かを判定して(ステップ909)、取得した患者番
号が受付患者情報に設定済である場合には、受付患者情
報に取得したパスワードを設定する(ステップ91
0)。また、取得した患者番号が受付患者情報に設定済
みでない場合、つまり、当該患者が当日初めての来院の
場合には、受付患者数に1を加算して(ステップ91
1)、受付患者情報に取得した患者番号とパスワードを
設定する(ステップ912)。このような処理によっ
て、受付終了時に患者案内データベースに各診療科を受
診する患者番号が登録され、当日有効なパスワードを書
き込んだ診察券が患者に渡される。受付処理における患
者案内データベースの更新処理が終了する。
ローを示すフローチャートである。受付処理が終了する
と、次に診察が行われるが、その場合の患者案内データ
ベースの更新処理は、図10に示すように、各診療科で
検査、処置、投薬等の必要なオーダが実施され(ステッ
プ1001)、その内容に基づいて、患者案内データベ
ースの更新処理が行われる。その場合の患者案内データ
ベースの更新処理が、図11に示されている。
患者案内データベースの更新処理の処理フローを示すフ
ローチャートである。患者案内サーバ11はオーダリン
グ端末25から患者番号、パスワード、診療科、オーダ
先(検査室等)のデータを取得し(ステップ110
1)、そのオーダ先で当日の最初の患者情報であるか否
かを判定し(ステップ1102)、当日の最初の患者情
報については、まず、当該オーダ先の受付開始時間を設
定し(ステップ1103)、次に当該オーダ先の処理済
患者数を0に設定し(ステップ1104)、そして、当
該オーダ先の処理待ち患者数を1に設定する(ステップ
1105)。また、当該オーダ先で当日の最初の患者で
ない場合には、当該オーダ先の処理待ち患者数に1を加
算する(ステップ1106)。このようにして、取得し
たオーダ先について患者番号等のデータを患者案内デー
タベースに設定する。
ダ先の全ての処理が終了すると(ステップ1108)、
取得した診療科の処理済患者数に1を加算し(ステップ
1109)、当該診療科の処理待ち患者数から1を減算
し(ステップ1110)、当該診療科の処理待ち患者番
号情報から取得した患者番号を削除する(ステップ11
11)。このような処理によって、各診療科での診察終
了時における患者案内データベースの更新処理が行われ
る。
察を終え、必要に応じての検査・処置・投薬等のオーダ
が行われた結果の状態により、そのオーダでの患者番
号、検査室等のデータの指定情報に基づき、患者案内デ
ータベースの更新処理が行われる。
基本的には受付時の更新処理と同じであるが、異なる点
として、患者番号を検査・処置・投薬等のオーダを実施
する部署に登録するということと、患者番号とパスワー
ドは受付処理時に登録されているのでこの登録処理は行
われないこと、および、診療科での処理が終わったの
で、当該診療科の処理待ち患者番号情報から患者番号を
削除すること(ステップ1110、ステップ1111)
のみである。なお、オーダリングをコンピュータシステ
ム化しない病院の場合、患者案内データベースの更新処
理のみをコンピュータシステム化することも可能であ
る。
終了時の業務フローを示すフローチャートである。受付
が終了し、診察が終了し、その診察によりオーダされた
処置が患者に対して実施される。すなわち、図12に示
すように、検査室・処置室・薬局においては、患者に対
するオーダを受けて、そのオーダに対する処置の検査や
調剤のために、検査、処置、投薬等のオーダー実施処理
が行われる(ステップ1201)。オーダ実施処理で入
力した患者番号、検査室等のデータの指定情報に基づ
き、患者案内データベースの更新処理が行われる。その
場合の患者案内データベースの更新処理が、図13に示
されている。この更新処理では、処置が終了した患者の
患者番号を削除する処理を行う。すなわち、当該部署の
処理待ち患者番号情報から患者番号を削除する。
患者案内データベースの更新処理の処理フローを示すフ
ローチャートである。患者案内サーバ11はオーダ実施
結果入力端末26から患者番号、オーダ先(検査室等)
のデータを取得し(ステップ1301)、取得したオー
ダ先の処理済患者数に1を加算する(ステップ130
2)。次に当該オーダ先の処理待ち者数から1を減算し
(ステップ1303)、当該オーダ先の処理待ち患者番
号情報から取得した患者番号を削除する(ステップ13
04)。このようにして、患者案内データベースのデー
タを更新する。
窓口で料金の支払いを行うのが通例である。図14は、
会計窓口での待ち時間も把握したい場合の業務フローを
示すフローチャートであり、図15は、会計受付処理に
係る患者案内データベースの更新処理を示すフローチャ
ートである。これらの図を参照して説明する。
ータベースにおいて、処理待ちの患者の患者番号をキュ
ー情報として登録して、その待ち時間を得るための処理
を行う。この処理では、まず、患者から診察券を預かり
会計受付を行う(ステップ1401)と、図15に示す
フローチャートの処理フローに従って、会計窓口の待ち
患者情報に当該患者の患者番号が登録される。会計受付
の処理では、診察券のICチップの患者番号のデータを
読み取ることにより患者番号を取得し(ステップ150
1)、会計窓口で当日の最初の患者であるか否かを判定
して(ステップ1502)、当日の最初の患者番号につ
いては、まず、会計窓口の受付開始時間を設定し(ステ
ップ1503)、次に会計窓口の処理済患者数を0に設
定し(ステップ1504)、そして、会計窓口の処理待
ち患者数を1に設定する(ステップ1505)。そし
て、会計窓口の処理待ち患者番号の末尾に取得した患者
番号を設定する(ステップ1506)。また、会計窓口
で当日の最初の患者でない場合には、会計窓口の処理待
ち患者数に1を加算し(ステップ1507)、会計窓口
の処理待ち患者番号の末尾に取得した患者番号を設定す
る(ステップ1506)。このようにして、取得した会
計窓口における患者番号等のデータを患者案内データベ
ースに設定する。
理を行い、患者案内データベースに登録することによっ
て、会計処理についても待ち時間情報を得ることができ
る。会計窓口の業務フローでは、図14に示すように、
患者から診察券を預かり会計受付を行い(ステップ14
01)、会計窓口では、いったん患者に診察券を返却し
(ステップ1402)、診療料金の計算を行い(ステッ
プ1403)、料金の計算が終了した患者を窓口に呼び
出し(ステップ1404)、再度、診察券を預かって会
計完了処理を行う(ステップ1405)。
て、前述したオーダ実施処理と同様に、会計処理を終了
した患者の患者番号を削除する患者案内データベースの
更新処理が行われる。図16に示されるように、この場
合のデータベース更新処理では、会計処理が終了した患
者の患者番号を削除し、会計窓口の処理待ち患者数から
1を減算する処理を行う。
内データベースの更新処理の処理フローを示すフローチ
ャートである。患者案内サーバ11は会計受付端末27
から患者番号のデータを取得し(ステップ1601)、
会計窓口の処理済患者数に1を加算する(ステップ16
02)。次に会計窓口の処理待ち者数から1を減算し
(ステップ1603)、会計窓口の処理待ち患者番号情
報から取得した患者番号を削除する(ステップ160
4)。このようにして、患者案内データベースのデータ
を更新する。
入などによる待ち時間を短縮するようにすることも進ん
でおり、ここまでシステム化する必要性のない場合に
は、会計受付処理と会計完了処理は不要である。また、
ここでの会計受付処理と会計完了処理においては、診察
券を預かることなく患者番号を入力することで処理は可
能ではあるが、処理に要する時間短縮のため、診察券を
預かりICチップから患者番号を読み取るようにしてい
る。
り特定された患者の受付、各診療科においての患者の診
療、検査および処置のオーダの発行、オーダ実施のそれ
ぞれの処理が進むことにより、それぞれに更新され続け
ている患者案内データベースを使用して、それぞれの患
者の診察待ち時間の表示を行うなどの患者案内を行う。
患者案内システムにおいては、また、待ち時間を表示す
る場合に、患者が病院内での移動する際の道順表示情報
を表示するようにも構成されている。
の病院内通路における設置場所を説明する図であり、図
18は、経路表示板で表示される道順情報の表示例を説
明する図である。患者案内データベース31には、前述
したように、患者の待ち時間を表示するため主として登
録される部署別患者情報と共に、道順表示情報が格納さ
れており、この道順表示情報を病院内通路13に設けら
れた経路表示板21に表示することができる。
の主要な通路13には、患者が移動する場合の出発点と
なる診察室1701から、目的地の検査/処置室170
2に向かうための経路となる所定経路1703の要所
に、経路表示板21が設置されており、患者が検査/処
置室1702へ向かう場合の支援を行う。
板21の近傍の横または手前には、患者の診察券41に
貼り付けられたICチップ42を読み取るための電子チ
ップ読み取り装置(ICチップリーダライタ)22が設
けられている。検査/処置室に向かう道順に迷った患者
が、自己の所持する診察券を、経路表示板21の近傍の
電子チップ読み取り装置22に近づけて、そのデータを
読み込ませることにより、経路表示板21の内部に設け
られたデータ処理装置(図示せず)が、読み取った患者
番号を経路表示板21の自己アドレス(経路表示板の設
置位置)と共に、院内ネットワーク10を経由して患者
案内サーバ11に送信する。これにより、患者案内サー
バ11は、患者案内データベース31に格納されたデー
タから算出した待ち時間情報と共に患者の現在位置(経
路表示板の設置位置)から目的地の検査/処置室に至る
道案内情報を送信するので、経路表示板21において
は、その道案内情報を表示する。その際、それぞれの患
者の検査/処置室における予測待ち時間、受診順などが
表示されるので、患者は、どのように検査/処置室に行
けばよいのかが容易に判断できる。また、先に行くべき
検査室等も判別できる。図18に示す表示例では患者が
行くべきxxx検査室について「xxx検査室予想待ち
時間:30分 受診順番:3人目 ここを右に曲がる」
と表示されており、また、Xxx処置室については「X
xx処置室 予想待ち時間:45分受診順番:6人目
ここを左に曲がる」と表示されている。
よる待ち時間情報と共に道案内情報を表示する表示処理
の処理フローを示すフローチャートである。図19を参
照して、経路表示板の表示処理を説明する。診察券が経
路表示板21の近傍の電子チップ読み取り装置22に挿
入されることにより、処理が開始される。まず、ステッ
プ1901においてICチップの患者番号を取得し読み
取り、次に、ステップ1902において、患者案内デー
タベースの部署別患者情報を全部署分検索し、取得した
患者番号が設定されている部署の、受付開始時間、処理
済患者数、取得患者番号の設定エントリ番号を取得す
る。次に、ステップ1903において、現在の時刻と受
付開始時刻より、受付開始後の経過時間を計算する。次
のステップ1904において、処理済患者数が0である
か否かを判定し、処理済患者数が0である場合には、検
査、処置等の処理の開始前の状態なので、ステップ19
09に進み、予測待ち時間は不明とする。
患者数が0でないことが判定できた場合には、ステップ
1905において、受付開始後の経過時間を処理済患者
数で割って平均待ち時間とする。次に、ステップ190
6において、取得患者番号の設定エントリ番号と平均待
ち時間をかけて、予測待ち時間とする。そして、次のス
テップ1907において、患者案内データベースから各
部署への方向情報を取得し、次のステップ1908にお
いて、経路表示板に部署名、予測待ち時間、受診順番、
道案内情報を表示する。
ることで、患者は診察券の電子チップに記憶されている
各データから、患者案内サーバから当該部署の利用状況
が自動検索され、受診の待ち時間等のデータが表示され
る。患者は表示された内容を見て、適当な場所で自分の
診察,検査,処置等の順番待ちを行えばよい。
局、会計窓口が混雑している場合においては、患者は一
旦病院を出て待ち時間を過ごす場合があるが、そのよう
な場合に対応して、本実施例の患者案内システムにおい
ては、インターネットのデータ通信の仕組みを利用し
て、自己の所有する携帯電話またはPHS等の移動体通
信機において、自分の順番、待ち時間を確認することが
できる仕組みが提供されている。このため、次に説明す
る待ち時間表示用データ入力アダプタを用いて、自己の
所有する携帯電話またはPHS等の移動体通信機に、待
ち時間表示用データを入力する。
プタを説明する外観図であり、図21は、待ち時間表示
用データ入力アダプタの構成を説明するシステム構成図
であり、図22は、待ち時間表示用データ入力アダプタ
の動作の処理フローを示すフローチャートである。
20に示すように、待ち時間表示用データ入力アダプタ
本体部51と、接続ケーブル53,コネクタ54から構
成されている。待ち時間表示用データ入力アダプタ本体
部51の上部に、待ち時間情報取得ボタン52が設けら
れている。コネクタ54を例えば携帯電話のデータ通信
用コネクタに接続し、患者が診察券41を待ち時間表示
用データ入力アダプタ本体部51に差し込んで、本体上
部の待ち時間情報取得ボタン52を押すと、診察券41
に貼り付けられたICチップから患者番号、パスワード
の各データが読み取られて、患者案内サーバ11をアク
セスする。そして、患者案内サーバ11から患者の待ち
時間情報のデータが算出されて送信されてくるので、そ
のデータを携帯電話の液晶表示器に表示する。一度、診
察券41のICチップから読み取られた患者番号、パス
ワードの各データは携帯電話のメモリに記憶されるの
で、その後は、例えば、携帯電話の再送信ボタンを押す
だけで何度でも、患者案内サーバから受信待ちの待ち時
間が算出されて送信され、携帯電話の液晶表示器に表示
される。
タ入力アダプタは、そのシステム構成として、マイクロ
プロセッサ(CPU)およびメモリから構成されるデー
タ処理部55とICチップ読込み部56から構成されて
いる。ICチップ読込み部56が、診察券42に貼り付
けられたICチップ42から患者番号、パスワードの各
データを読み込むと、データ処理部55が、各データを
それぞれの移動体通信機に対応したデータ形式に変換し
て出力する。出力されたデータは、接続ケーブル53お
よびコネクタ54を経由して、コネクタ54の先に接続
された携帯電話から、患者案内サーバ11をアクセスす
るためのデータとして使用される。
入力アダプタの動作にかかるデータ処理部による処理を
説明する。この処理では、ステップ2201において、
待ち時間情報取得ボタン52が押下されたか否かを判定
し、次のステップ2202において、診察券がアダプタ
に装着済か否かを判定し、更に、次のステップ2203
において、携帯電話またはPHSがアダプタに接続済か
否かを判定し、これらの判定がいずれも“YES”の場
合にのみ、ステップ2204に進む。それ以外の判定の
場合にはステップ2201に戻り、ステップ2201か
らの処理を繰り返す。ステップ2201〜2203の判
定がいずれも“YES”の判定の場合において、ステッ
プ2204に進むと、診察券のICチップに格納された
患者番号、パスワードとURLを読み込み、次のステッ
プ2205において、アダプタに接続された携帯電話ま
たはPHS経由で、読み取ったURLに患者番号とパス
ワードを送信する。そして、ステップ2201に戻り、
この処理を繰り返す。
移動体通信機を経由して、診察券から読み取ったURL
に患者番号とパスワードを送信すると、これに対し患者
案内サーバにおいては、患者番号の患者の待ち時間を算
出して、要求元の携帯電話またはPHSの移動体通信機
に算出した待ち時間情報を送信するサービスを行う。
おいて待ち時間情報を送信する処理の処理フローを示す
フローチャートである。図23および図24を参照し
て、待ち時間情報の送信処理を説明する。患者案内サー
バにおいては、患者番号とパスワードを受け取り、処理
を開始すると、まず、ステップ2301において、患者
番号が受付患者情報に登録されているか否かを判定す
る。患者番号が受付患者情報に登録されている場合、次
のステップ2302において、パスワードが受付患者情
報に登録されているものと同一か否かを判定する。パス
ワードが同一の場合には、更に、次のステップ2303
に進み、患者番号が部署別患者情報の処理待ち患者番号
中に存在するか否かを判定する。ステップ2303の判
定において、患者番号が部署別患者情報の処理待ち患者
番号中に存在する場合には、正規に受付された患者の患
者番号であることが確認できるので、次のステップ23
04(図24)に進み、ステップ2304〜ステップ2
310による予測待ち時間を算出して携帯電話またはP
HSの移動体通信機に送信する処理を行う。
患者番号が受付患者情報に登録されていない場合には、
正規に受付された状態でなく、受付前の患者が各診療科
の診察の受診待ち時間を知りたい場合なので、ステップ
2311に進み、ステップ2311〜ステップ2317
の処理による病院全体の予測待ち時間を算出して携帯電
話またはPHS等の移動体通信機に送信する処理を行
う。また、ステップ2302において、パスワードが受
付患者情報に登録されているものと同一でない場合につ
いても、当日に正規に受付された状態でなく、受付前の
患者または過去に受診した患者が各診療科の診察の受診
待ち時間を知りたい場合なので、前述の場合と同様にス
テップ2311に進み、ステップ2311〜ステップ2
317の処理による病院全体の予測待ち時間を算出して
携帯電話またはPHS等の移動体通信機に送信する処理
を行う。
患者番号が部署別患者情報の処理待ち患者番号中に存在
しない場合についても同様に、当日に各診療科において
正規に受付された状態でなく、受付は行ったが各診療科
の受付前の状態なので、この場合についても、前述の場
合と同様にステップ2311に進み、ステップ2311
〜ステップ2317の処理による病院全体の予測待ち時
間を算出して携帯電話またはPHS等の移動体通信機に
送信する処理を行う。
ータベースの部署別患者情報を全診療科分検索し、受付
開始時間、処理済患者数、処理待ち患者数を取得する。
そして、次のステップ2312において、現在の時刻と
受付開始時刻によって受付開始後の経過時間を計算し、
次のステップ2313において処理済患者数が0である
か否かを判定し、処理済患者数が0である場合には、診
察の開始前の状態なので、予測待ち時間の算出が不可能
であり、ステップ2316に進み、予測待ち時間は不明
とする。そして、ステップ2317に進み、部署名、予
測待ち時間、受診順番等を携帯電話またはPHS表示用
に編集して送信して処理を終了する。この場合、予測時
間の表示欄には不明状態を示す“???”が表示され
る。
患者数が0でないことが判定できた場合には、ステップ
2314において、受付開始後の経過時間を処理済患者
数で割って平均待ち時間とする。次に、ステップ231
5において、処理待ち患者数と平均待ち時間をかけて、
予測待ち時間とする。そして、次のステップ2317に
おいて、部署名、予測待ち時間、受診順番等を携帯電話
またはPHS表示用に編集して送信して、処理を終了す
る。
に受付された患者の患者番号であることが確認できる
と、ステップ2304(図24)に進み、ステップ23
04〜ステップ2310により、各患者個別の予測待ち
時間を算出して携帯電話またはPHSの移動体通信機に
送信する処理を行う。
ての予測待ち時間を算出して、携帯電話またはPHSの
移動体通信機に送信する処理を説明すると、ステップ2
304において、患者案内データベースの部署別患者情
報を全部署分検索し、取得した患者番号が設定されてい
る部署の、受付開始時間、処理済患者数、取得患者番号
の設定エントリ番号を取得する。次に、ステップ230
5において、現在の時刻と受付開始時刻によって受付開
始後の経過時間を計算する。そして、次のステップ23
06において処理済患者数が0であるか否かを判定し、
処理済患者数が0である場合には、診察の開始前の状態
なので、予測待ち時間の算出が不可能であり、ステップ
2309に進み、予測待ち時間は不明とする。そして、
次のステップ2310に進み、部署名、予測待ち時間、
受診順番等を携帯電話またはPHS表示用に編集して送
信して処理を終了する。この場合、予測時間の表示欄に
は不明状態を示す“???”が表示される。
が0でないことが判定できた場合には、ステップ230
7において、受付開始後の経過時間を処理済患者数で割
って平均待ち時間とする。次に、ステップ2308にお
いて、取得患者番号の設定エントリ番号と平均待ち時間
をかけて、予測待ち時間とする。そして、次のステップ
2310において、部署名、予測待ち時間、受診順番等
を携帯電話またはPHS表示用に編集して送信して、処
理を終了する。
の移動体通信機のデータ通信機能を利用することによ
り、患者は診察券の電子チップに記憶されている各デー
タから、患者案内サーバにおいて当該部署の利用状況が
自動検索され、受診の待ち時間を等のデータが表示され
る。患者は表示された内容を見て、適当な場所で自分の
診察,検査,処置等の順番待ちを行えばよい。
機の液晶表示画面に表示された各個人の待ち時間情報の
表示例を示す図である。それぞれの病院の部署毎に患者
個人の受診待ちの待ち時間情報がそれぞれに表示されて
いる。なお、図25および図26において、3は携帯電
話機であり、61は表示操作ボタンである。患者は携帯
電話機3の画面操作ボタンを操作することで、それぞれ
の表示画面62,表示画面63を表示させることができ
る。表示画面62は受付済の場合の表示例であり、表示
画面63は受付前の場合の表示例である。このように、
患者は、携帯電話等のインターネットサービスと同様な
患者案内情報(待ち時間情報)を患者案内サーバから受
けることができ、自分の受診の順番等を知ることができ
る。
て診察の受付を行った患者に対して発行している診察券
に貼り付けたICチップに記憶された各データにより、
患者個人を識別して、あるいは特定して当該患者に対す
る各種の案内サービスを行うシステムである。ICチッ
プとして、その通信距離が数mの範囲のものを利用する
ことにより、ICチップを貼り付けた診察券を所持する
患者を、診察券の提示を求めることになく、数mの範囲
で特定して識別可能となるので、このICチップ付き診
察券を利用して、医療事故防止を図るようにすることも
できる。以下、これについて説明する。
した後、患者は、診察券を所持して、各診療科で診察を
受けることになる。その場合において、各診療科におい
ては、医師が診察した結果に基づいて、患者に施す必要
がある検査および処置等のオーダ内容を、オーダリング
端末25を用いて入力する。オーダリング端末25から
入力された検査および処置のオーダ内容は、院内ネット
ワーク10を介して、医療事務サーバ12に登録され、
更に、医療事務サーバ12から院内ネットワーク10を
介して、該当する検査または処置を実施する部署に対し
て、その検査処置依頼票の印刷データを送信し、該当部
署の検査処置依頼票出力装置において、ICチップ付き
検査処置依頼票を出力する。
を説明する図である。検査処置依頼票出力装置70は、
図27に示すように、通常の印字機構である印字部73
に加えて、ICチップリーダライタで構成されるICチ
ップ書込み部72を備えた構成となっており、ICチッ
プに患者番号を含む検査依頼データを書き込んだICチ
ップ付き検査処置依頼票75を、依頼票出力部74から
出力するものである。検査処置依頼票出力装置70の中
にはICチップ付き依頼票原紙71が装填されており、
ICチップ付き依頼票原紙71に、ICチップ書込み部
72において患者番号を含む検査依頼内容のデータが書
き込まれ、印字部73において検査依頼内容が印字され
る。
タを入力し終えると、依頼票出力装置70は、ICチッ
プ付き依頼票原紙71のシールに添付されたICチップ
に、患者番号を含む検査および処置内容のデータを書き
込み、患者や検査および処置内容のデータの基本情報
を、看護婦や検査技師など検査および処置の担当者が目
視できるように印字して、依頼票出力装置70からIC
チップ付き検査処置依頼票75が出力される。
75には、検査および処置内容の印字と共に、それに添
付されているICチップには患者番号を含むデータが記
録されているので、そのICチップを電子タグとして用
いて、検査および処置等で用いる医療装置や医用材に添
付しておき、ICチップリーダライタで読み取ることに
より、その医療装置や医用材を用いて検査を受けるべき
患者が特定できる。したがって、該当部署ではICチッ
プ添付シールをはがし、ICチップ付き検査処置依頼票
75に指示されている検査内容に従って、その検査およ
び処置等で用いる医療装置や医用材に、ICチップ添付
シールを添付し(貼り付け)ておく。
者の所持している診察券のICチップの患者番号のデー
タと、先に医療装置や医用材に添付しておいたICチッ
プに書き込まれている患者番号のデータとを、ICチッ
プリーダライタでそれぞれに両方のデータを照合するこ
とにより患者の取り違いを防止できる。
とにより、例えば、薬局にICチップ付きのシールを添
付した処方箋を出力し、シールを剥がして薬袋に添付し
患者の診察券と照合することにより薬の渡し間違いを防
止できる。
システムによれば、診療科の受付を行った時点および診
療科でオーダ処理を行った時点から、各部署での待ち時
間の把握が可能になるため、患者が能動的に空いている
部署から順に受診するといったことが可能になる。ま
た、院内の各所に設置されたICチップ(電子チップ)
読み取り装置を備えた経路表示板により、患者は道順に
迷うことなく診察室と検査室および処置室等の間を移動
できる。また、病院の外から携帯電話またはPHSなど
の移動体通信機により、患者案内サーバアクセスして、
来院前に病院の各診療科の混み具合を調べたり、受付後
に自分の検査および処置の順番を確認することができ
る。
でなく、院内での人の流れがスムーズになり、病院とし
ての業務効率も向上する。更に、検査または処置の直前
に、ICチップリーダライタを用いて、患者と医療材の
双方のICチップ(電子チップ)から検査および処置I
D(例えば患者番号)を読み込み機械的に比較すること
により、誤って検査および処置を実施してしまう可能性
を低くできる。これは、従来のように文字で記載された
検査および処置内容を目で確認する行為と比較して、容
易でかつ間違えの可能性が低いため、医療事故の防止に
効果が期待される。
全体構成を説明するシステム構成図、
ーチャート、
チャート、
図、
る図、
する場合の診察券発行処理の処理フローを示すフローチ
ャート、
済みデータを書き込む場合の処理フローを示すフローチ
ャート、
図、
新処理の処理フローを示すフローチャート、
ローチャート、
タベースの更新処理の処理フローを示すフローチャー
ト、
フローを示すフローチャート、
タベースの更新処理の処理フローを示すフローチャー
ト、
務フローを示すフローチャート、
更新処理を示すフローチャート、
スの更新処理の処理フローを示すフローチャート、
における設置場所を説明する図、
説明する図、
情報と共に道案内情報を表示する表示処理の処理フロー
を示すフローチャート、
る外観図、
説明するシステム構成図、
処理フローを示すフローチャート、
する処理の処理フローを示す第1のフローチャート、
する処理の処理フローを示す図23に続く第2のフロー
チャート、
人の待ち時間情報の第1の表示例を示す図
人の待ち時間情報の第2の表示例を示す図
である。
ーダライタ)、 23…受付端末、 24…診察券発行装置、 25…オーダリング端末、 26…オーダ実施結果入力端末、 27…会計受付端末、 31…患者案内データベース、 32…患者情報データベース、 33…診療情報データベース。 41…診察券、 42…電子チップ(ICチップ)、 51…待ち時間表示用データ入力アダプタ本体部、 52…待ち時間情報取得ボタン、 53…接続ケーブル、 54…コネクタ、 55…データ処理部、 56…ICチップ読込み部、
Claims (7)
- 【請求項1】診察券に貼り付けられた電子チップに記憶
されている患者番号、パスワード、インターネットアド
レスの各データを読み出す電子チップ読み取り装置と、 各部署毎に少なくとも受付開始時間、処理済み患者数、
および処理待ち順に登録された患者番号のデータを格納
した患者案内データベースと、 各患者の処理の状況に応じて前記患者データベースを更
新する更新手段と、 前記電子チップ読み取り装置により読み出した各データ
により患者を特定し、前記患者案内データベースの各デ
ータにより患者番号の患者の待ち時間を算出して送信す
る患者案内サーバと、 前記電子チップ読み取り装置により読み出した前記イン
ターネットアドレスにより患者案内サーバをアクセス
し、患者案内サーバから送信されるデータを受けて表示
する表示手段と、 前記患者案内データベース、患者案内サーバ、表示手段
をインターネットプロトコルにより接続するネットワー
ク接続手段とを備えることを特徴とする患者案内システ
ム。 - 【請求項2】請求項1に記載の患者案内システムにおい
て、 前記患者案内データベースには、更に、各部署毎の道順
表示情報を格納し、 前記患者案内サーバが、前記電子チップ読み取り書き込
み装置により診察券の電子チップから読み出した各デー
タにより患者を特定し、患者が受診する各部署への道順
表示情報を送信することを特徴とする患者案内システ
ム。 - 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の患者案内
システムにおいて、 前記表示手段は、病院内通路に設けられた経路表示板で
あり、 前記経路表示板の近傍に設けられた電子チップ読み取り
装置により、読み出した前記インターネットアドレスに
より患者案内サーバをアクセスし、患者案内サーバから
送信されるデータを経路表示板に表示することを特徴と
する患者案内システム。 - 【請求項4】請求項1または請求項2に記載の患者案内
システムにおいて、 前記表示手段は、インターネットプロトコルにより通信
経路を確立できる移動体通信機であり、 前記移動体通信機が、前記電子チップ読み取り装置によ
り読み出した前記インターネットアドレスにより患者案
内サーバをアクセスし、患者案内サーバから送信される
データを表示することを特徴とする患者案内システム。 - 【請求項5】請求項4に記載の患者案内システムにおい
て使用する待ち時間表示用データ入力アダプタであっ
て、 診察券に貼り付けられた電子チップに記憶されている患
者番号、パスワード、インターネットアドレスの各デー
タを読み出す電子チップ読み取り装置と、 前記電子チップ読み取り装置より読み出した各データを
移動体通信機に対応したデータ形式に変換して前記移動
体通信機に入力するデータ処理装置とを備えることを特
徴とする時間表示用データ入力アダプタ。 - 【請求項6】請求項1乃至請求項5に記載の患者案内シ
ステムにおいて使用する患者番号、当日限り有効なパス
ワード、インターネットアドレスの各データを記憶した
電子チップを貼り付けた診察券。 - 【請求項7】請求項1に記載の患者案内システムにおい
て、更に、 各診療科において患者に対する検査・処置・投薬等のオ
ーダの発生により、当該患者の患者番号および前記オー
ダの情報を記憶させた電子チップを貼り付けた指示書を
出力する指示書印刷装置を備え、 診察券の電子チップに記憶された患者番号を読み出し、
指示書の電子チップに記憶された患者番号を読み出し、
2つの患者番号を照合することを特徴とする患者案内シ
ステム
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