JP2002123307A - 工作機械の監視システムおよび数値制御装置 - Google Patents

工作機械の監視システムおよび数値制御装置

Info

Publication number
JP2002123307A
JP2002123307A JP2000316603A JP2000316603A JP2002123307A JP 2002123307 A JP2002123307 A JP 2002123307A JP 2000316603 A JP2000316603 A JP 2000316603A JP 2000316603 A JP2000316603 A JP 2000316603A JP 2002123307 A JP2002123307 A JP 2002123307A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
machine tool
monitoring
display device
communication
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000316603A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunari Kato
康徳 加藤
Yutaka Kamata
豊 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP2000316603A priority Critical patent/JP2002123307A/ja
Publication of JP2002123307A publication Critical patent/JP2002123307A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】工作機械の稼働状態を適切に監視でき、オペレ
ータが不在であっても工作機械の異常への対応が迅速に
行え、工作機械のオペレータを遠隔から支援することが
でき、工作機械が設置された加工工場の省人化を可能と
する工作機械の監視システムを提供する。 【解決手段】通信手段を備えるCNC部4と、工作機械
2の稼働状態を撮像するカメラ11と、画像データが入
力される通信用端末12と、通信用端末12およびCN
C部4と通信可能に通信ネットワークに接続され、通信
用端末12から送信された画像データを表示する表示装
置51を備える監視用端末50とを有し、CNC部4
は、工作機械2に過去に発生した異常の履歴ファイルを
記憶保持しており、監視用端末50からの要求に応じて
異常履歴ファイルを監視用端末50に送信し、監視用端
末50は受信したその内容を表示装置51に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械の稼働状
態を遠隔地から監視する工作機械の監視システムおよび
このシステムに用いる工作機械の数値制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】各種の製品を加工する加工工場では、マ
シニングセンタや旋盤等のCNC工作機械を複数台設置
し、これら各種の工作機械により設計された製品を加工
する。通常、上記の加工工場内では、各工作機械毎に待
機したオペレータが工作機械を起動し、稼働状態を監視
しながら、工作機械に異常が発生した場合には、オペレ
ータが工作機械の動作を停止させることを行っている。
一方、製品の低コスト化等のために加工工場内の省人化
への要求は強く、各工作機械毎にオペレータを配置した
のでは省人化を図ることができないため、複数台の工作
機械を一人のオペレータによって管理する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
工作機械を管理するオペレータは、複数台の工作機械を
管理しながら、各工作機械の段取り作業を行う必要もあ
り、常に、各工作機械の状況を監視するのは困難であ
る。また、工作機械は、通常、安全性の観点や切削屑や
切削液の散乱を防止する観点等から機械カバーで囲まれ
ているため、オペレータはこの機械カバーに設けられた
窓から覗くことによって加工状況等を把握するしかな
く、加工中に切削液を使用している場合には、加工状況
を把握するのは困難である。このため、オペレータによ
る工作機械の異常への対応が迅速に行われない可能性が
あり、ワークや工作機械の損傷につながるおそれがあっ
た。さらに、ワークの加工を工作機械により適切に行う
ためには、オペレータは加工技術や工作機械について習
熟している必要があるが、全てのオペレータが工作機械
の操作方法、異常発生時の対処方法、加工状況の判断方
法等について熟知しているとは限らず、また、工作機械
に故障が発生した場合の診断等にも習熟しているとは限
らない。このため、工作機械の異常発生時には、オペレ
ータがこれに対処するための適切な情報を迅速に提供し
てオペレータを支援することが必要な場合も多い。しか
しながら、このような情報をオペレータに迅速に提供す
る提供者がオペレータの近くにいるとは限らない。ま
た、一定の情報提供者が常にオペレータに適切な情報を
提供できるとは限らない。
【0004】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであって、工作機械の稼働状態を適切に監視でき、
オペレータが不在であっても工作機械の異常への対応が
迅速に行え、工作機械のオペレータを遠隔から支援する
ことができ、工作機械が設置された加工工場の省人化を
可能とする工作機械の監視システムおよびこれに用いる
工作機械の数値制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の工作機械の監視
システムは、工作機械を制御する制御手段と、通信ネッ
トワークとの間でデータの送受信が可能な通信手段とを
備える数値制御装置と、前記工作機械の稼働状態を撮像
する撮像手段と、前記撮像手段から画像データが入力さ
れる通信用端末と、前記通信用端末および前記数値制御
装置の通信手段と通信可能に通信ネットワークに接続さ
れ、前記通信用端末から送信された画像データを表示す
る表示装置を備える監視用端末と、を有する工作機械の
監視システムであって、前記数値制御装置は、前記工作
機械に過去に発生した異常の履歴ファイルを記憶保持し
ており、前記監視用端末からの要求に応じて前記異常履
歴ファイルを通信ネットワークを介して当該監視用端末
に送信し、前記監視用端末は、受信した前記異常履歴フ
ァイルの内容を前記表示装置に表示可能となっている。
【0006】前記監視用端末は、前記工作機械に発生し
た異常に対する指示メッセージを通信ネットワークを介
して前記数値制御装置に送信する指示メッセージ入力手
段をさらに有し、前記数値制御装置は、受信した指示メ
ッセージを表示する表示装置を有する。
【0007】前記数値制御装置は、過去に受信した指示
メッセージの履歴ファイルを記憶保持しており、この指
示メッセージの履歴ファイルの内容を要求に応じて前記
表示装置に表示するメッセージ履歴表示手段をさらに有
する。
【0008】前記数値制御装置は、前記工作機械に発生
した異常の情報を前記監視用端末に送信し、前記監視用
端末は、受信した異常の情報を前記表示装置に表示す
る。
【0009】前記監視用端末は、前記工作機械の起動お
よび停止を行うための起動/停止情報を生成する起動/
停止手段を備え、前記通信端末は、前記監視用端末から
受信した前記起動/停止情報に応じた制御信号を前記数
値制御装置に出力する。
【0010】本発明の工作機械の監視システムは、前記
監視用端末側の状態を撮像し、撮像した画像データを前
記工作機械側に設置された通信端末に送信する監視側画
像送信手段をさらに有する。
【0011】本発明の工作機械の監視システムは、前記
工作機械側および前記監視用端末側との間で音声情報を
通信ネットワークを介して送受信する音声送受信手段を
さらに備える。
【0012】本発明の工作機械の数値制御装置は、工作
機械を制御する制御手段と、通信ネットワークとの間で
データの送受信が可能な通信手段とを備える工作機械の
数値制御装置であって、前記通信手段から受信した前記
工作機械に発生した異常に対する指示メッセージを表示
する表示装置を有する。
【0013】本発明の工作機械の数値制御装置は、受信
した指示メッセージを履歴ファイルに記憶保持するメッ
セージ記憶手段と、要求に応じて前記指示メッセージの
履歴ファイルの内容を前記表示装置に表示するメッセー
ジ履歴表示手段とをさらに有する。
【0014】本発明では、撮像手段によって撮像された
工作機械の稼働状態を監視用端末の表示装置に表示させ
ながら、工作機械を遠隔から監視する。工作機械に異常
が発生すると、監視用端末の表示装置の画像から異常の
状況を判断するとともに、数値制御装置から異常の情報
が通信ネットワークを介して監視用端末に送信され、こ
の情報が表示装置に表示される。監視用端末側のオペレ
ータは、これらの情報から判断して、工作機械に発生し
た異常に対する指示メッセージを工作機械側にに待機す
るオペレータに送信することも可能であるが、数値制御
装置に記憶された過去に発生した異常の履歴ファイルを
通信ネットワークを通じて入手することが可能である。
この履歴ファイルを参照することにより、工作機械に発
生した異常の状況をより的確に把握でき、適切な指示メ
ッセージを工作機械側にに待機するオペレータに送信す
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の工作機械
の監視システムの一実施形態を示す構成図である。図1
において、監視システム1は、工場に設けられた工作機
械2に隣接して設けられたカメラ11と、このカメラ1
1が接続された通信用コンピュータ12と、工作機械2
に対して遠隔地に設けられた表示装置51を備えた監視
用コンピュータ50とから構成されている。
【0016】工作機械2は、たとえば、NCプログラム
により規定された加工手順に従ってワークを加工する、
たとえば、マシニングセンタ等のNC工作機械である。
この工作機械2は、工作機械本体に加えて、たとえば、
クーラント供給装置、工具交換装置、工作機械2を覆う
機械カバーのドアの開閉装置等の各種の装置を備えてお
り、これら複数の装置を数値制御装置3によって制御す
る。
【0017】制御装置3は、工作機械本体の主軸や移動
軸等の制御を行うCNC(ComputerNumerical Controle
r)部4と、工作機械本体および周辺装置のシーケンス制
御を行うPLC(Programmable Logic Controler)部5を
備えている。このCNC部4はルータ101を介してイ
ンターネット100に接続されており、PLC部5は、
通信用コンピュータ12と接続されている。CNC部4
は、予め用意されたNCプログラムにしたがって、工作
機械2の備えたサーボ制御軸等の制御を行う。このCN
C部4は、プログラム等のデータを入力するキーボード
や、工作機械2の稼働状態等の各種情報を表示するため
の表示装置を備えている。PLC部5は、予め用意され
たシーケンスプログラムによって、工作機械本体および
周辺装置をシーケンス制御する。このPLC部5は、C
NC部4との間で、各種の外部入出力信号を送受し、C
NC部4に備わる表示装置には、これら外部入出力信号
の状態を確認可能に表示される。
【0018】カメラ11は、たとえば、ワークの加工状
態等、工作機械2の稼働状態を撮像可能に工作機械2に
設置されている。また、このCCDカメラ11の設置位
置は、工作機械2の稼働状況を撮像可能な位置であれば
特に限定されないが、工作機械2は、通常、安全性の観
点や切削屑や切削液の散乱を防止する観点等から機械カ
バーで囲まれているので、この機械カバー内に設置する
ことが好ましい。カメラ11には、たとえば、撮像素子
としてCCD(Charge Coupled Device)を用い、撮像し
た画像をディジタルデータとして通信用コンピュータ1
2に出力可能ないわゆるディジタルビデオカメラを用い
ることができる。また、カメラ11は一定の場所を撮像
する構成としてもよいが、カメラ11の視野の方向を変
更するための駆動装置を設け、工作機械2の様々な箇所
を撮像できる構成とすることも可能である。
【0019】通信用コンピュータ12は、カメラ11の
撮像した画像データが入力されるとともに、ルータ10
1に接続されており、このルータ101を介してインタ
ーネット100に接続されている。一方、監視用コンピ
ュータ50は、ルータ102に接続されており、このル
ータ101を介してインターネット100に接続されて
いる。通信用コンピュータ12側と監視用コンピュータ
50側とでそれぞれLAN(Local Area Network)が構築
されており、インターネット100はこれらLAN同士
を相互接続している。通信用コンピュータ12と監視用
コンピュータ50とを通信可能に接続するには、インタ
ーネット100の代わりに、イントラネット内で接続す
る構成としてもよいし、ISDN(Integrated Service
Digital Network)や、モバイル通信を用いてもよい。
【0020】図2は、通信用コンピュータ12の機能ブ
ロック図である。図2に示すように、通信用コンピュー
タ12は、カメラ制御部13と、通信制御部14と、外
部入出力制御部15とを有している。
【0021】カメラ制御部13は、カメラ11の撮像し
た画像データが入力されこれを通信制御部14に出力す
るとともに、カメラ11の動作を制御する。具体的に
は、カメラ制御部13は、カメラ11の撮像した画像デ
ータを、たとえば、JPEG(Joint Photographic Codi
ng Experts Group) 等の静止画像フォーマットにしたが
って圧縮し、通信制御部14に出力する。また、カメラ
制御部13は、カメラ11の起動停止や、カメラ11が
ズーム機能を備える場合にはズーム調整等を行う。ま
た、カメラ11の視野の方向を変更するための駆動装置
を備える構成とした場合には、当該駆動装置を制御して
カメラ11の方向を変更することも可能である。
【0022】通信制御部14は、カメラ制御部13から
送られた画像データを含む各種データを、たとえば、T
CP/IPプロトコルに準拠したフォーマットにしたが
って、自ら(送信元)のインターネット100上のユニ
ークなアドレス(IPアドレス)および宛先(監視用コ
ンピュータ50)のIPアドレスを付加してインターネ
ット100に送信する。また、通信制御部14は、イン
ターネット100を通じて送信されてくる、TCP/I
Pプロトコルに準拠したフォーマットであって自らのI
Pアドレスが付加されたデータを受信する。
【0023】外部入出力制御部15は、PLC部5と接
続されており、通信制御部14の受信したデータから抽
出された外部入出力信号を特定するデータをPLC部5
を送出する。外部入出力制御部15からPLC部5に出
力される外部入出力信号は、たとえば、工作機械2を起
動させる起動信号Sa,工作機械2に異常が発生した際
に工作機械2の動作を停止させる異常停止信号Sbおよ
び工作機械2の動作を強制的に停止させる非常停止信号
Scが含まれる。異常停止信号Sbは、たとえば、NC
プログラムにしたがってワークの加工を行っている工作
機械2の動作を中断させるための信号であり、この異常
停止信号Sbを出力して加工を中断させた後に、起動信
号SaをPLC部5を通じてCNC部4に入力すると、
加工を再開できる。すなわち、異常停止信号Sbによっ
て工作機械2が動作を停止したときには、工作機械2の
サーボ制御軸はサーボオン(サーボがかかっている)状
態にある。一方、非常停止信号Scは、たとえば、工作
機械2の損傷の恐れがある時等、NCプログラムにした
がってワークの加工を行っている工作機械2の動作を強
制的に停止させる必要がある場合に使用され、CNC部
4によるサーボ制御をサーボオフさせる。このため、工
作機械2の動作を再開するためには、CNC部4におい
て、非常停止を解除して再びサーボオンさせる必要があ
る。このため、異常停止信号Sbおよび非常停止信号S
cのいずれによっても、工作機械2の動作を停止させる
ことができるが、これらの信号は、工作機械2の動作状
態によって使い分けられる。
【0024】図3は、制御装置3の機能ブロック図であ
る。制御装置3は、上記したように、CNC部4と、P
LC部5とから構成されている。CNC部4は、マシン
制御部4aと、ヒューマン・ネットワークインターフェ
ース(HNI)部4bとからなり、HNI部4bには、
表示装置6およびキーボード7が接続されている。
【0025】マシン制御部4aは、主に、工作機械に設
けられた各種サーボモータ等をNCプログラムにしたが
って直接制御する。また、マシン制御部4aは、I/O
部4a1によって、PLC部5のI/O部5bと接続さ
れており、これらを介して各種の信号がCNC部4とP
LC部5との間で送受される。
【0026】HNI部4bは、マシン制御部4aとの間
で、インターフェース部4a2を介して各種データの送
受を行う。このHNI部4bは、入出力・表示制御部4
b1と、通信制御部4b2と、指示メッセージ履歴ファ
イル記憶部4b3と、アラーム履歴ファイル記憶部4b
4とを有する。
【0027】入出力・表示制御部4b1は、通信制御部
4b2、指示メッセージ履歴ファイル記憶部4b3、ア
ラーム履歴ファイル記憶部4b4、表示装置6およびキ
ーボード7に接続されており、これらから入力される、
あるいは、これらに出力するデータを予め用意されたソ
フトウエアにしたがって処理する。入出力・表示制御部
4b1の行う処理の具体例としては、工作機械2に異常
が発生してマシン制御部4aからアラームを受信したと
き、この内容を表示装置6に出力するとともに、通信制
御部4b2に出力することが挙げられる。また、入出力
・表示制御部4b1は、通信制御部4b2から指示メッ
セージを受信したとき、この内容を表示装置6に出力す
るとともに、指示メッセージ履歴ファイル記憶部4b3
に記憶する。入出力・表示制御部4b1は、キーボード
7から入力されるデータに応じて各種データ処理を行
い、たとえば、キーボード7からNCプログラムが入力
された場合には、このプログラムをマシン制御部4aに
送信する。
【0028】さらに、入出力・表示制御部4b1は、表
示装置6に、たとえば、図4に示す表示を行う。図4に
示すように、表示装置6の画面内に、後述する指示メッ
セージ履歴ファイル記憶部4b3に記憶された指示メッ
セージ履歴ファイルの内容を表示するための操作ボタン
6aおよびアラーム履歴ファイル記憶部4b4に記憶さ
れたアラーム履歴ファイルの内容を表示するための操作
ボタン6bを表示する。そして、これら操作ボタン6
a,6bのいずれかがキーボード7からの入力によって
選択されると、指示メッセージまたはアラームの履歴を
表示装置6の画面に表示させる。なお、図4に示す内容
は、指示メッセージであり、指示メッセージの番号、内
容、対応するアラーム番号、指示メッセージを作成した
時刻等が表示される。また、操作ボタン6a,6bの選
択は、表示装置6にタッチセンサを設けることによって
も可能である。
【0029】通信制御部4b2は、入出力・表示制御部
4b1から入力される各種データを、たとえば、TCP
/IPプロトコルに準拠したフォーマットにしたがっ
て、自ら(送信元)のインターネット100上のユニー
クなアドレス(IPアドレス)および宛先(監視用コン
ピュータ50)のIPアドレスを付加してインターネッ
ト100に送信する。また、通信制御部4b2は、イン
ターネット100を通じて送信されてくる、TCP/I
Pプロトコルに準拠したフォーマットであって自らのI
Pアドレスが付加されたデータを受信する。このデータ
には、後述する監視用コンピュータ50から送信された
工作機械2を起動/停止するための起動/停止情報や、
工作機械2のオペレータが工作機械2に発生した異常に
対処するための指示メッセージ等が含まれる。
【0030】指示メッセージ履歴ファイル記憶部4b3
は、監視用コンピュータ50から送信された工作機械2
のオペレータが工作機械2に発生した異常に対処するた
めの指示メッセージを時系列に記憶した指示メッセージ
履歴ファイルを記憶している。この指示メッセージ履歴
ファイル記憶部4b3に記憶された履歴ファイルは、監
視用コンピュータ50から指示メッセージが送信される
毎に内容が更新される。この更新作業は、入出力・表示
制御部4b1が行う。
【0031】アラーム履歴ファイル記憶部4b4は、工
作機械2に異常の発生によりマシン制御部4aからイン
ターフェース部4a2を通じて出力されたアラーム内容
を時系列に記憶したアラーム履歴ファイルを記憶してい
る。このアラーム履歴ファイルは、工作機械2に異常が
発生する毎に内容が更新される。この更新作業は、入出
力・表示制御部4b1が行う。また、アラーム履歴ファ
イルには、発生したアラームの番号、発生したアラーム
の内容を知らせるメッセージ、発生時刻等の情報が記録
される。
【0032】PLC部5は、CPU5aと、I/O部5
b,5eと、ROM5dと、RAM5cを有している。
CPU5aは、ROM5dに記憶されたシステムプログ
ラムや、RAM5cに記憶されたシーケンスプログラム
にしたがって、PLC部5を総合的に制御するととも
に、各種データ処理、データの入出力を行う。ROM5
dは、たとえば、PLC部5の動作を制御するためのシ
ステムプログラムを記憶している。RAM5cは、工作
機械2の本体および周辺装置の動作を規定した予め用意
されたシーケンプログラム等を記憶している。I/O部
5bは、CNC部4のマシン制御部4aとの間で各種信
号の入出力を行う。I/O部5eは、通信用コンピュー
タ12との間で各種信号の入出力を行う。この信号に、
上記した起動信号Sa、異常停止信号Sbおよび非常停
止信号Scが含まれる。
【0033】図5は、監視用コンピュータ50の機能ブ
ロック図である。監視用コンピュータ50は、表示装置
51と、通信制御部54と、入出力・表示制御部56
と、起動/停止情報生成部55と、画像データ処理部5
7と、アラーム履歴処理部58と、指示メッセージ処理
部59と、アラーム処理部60とを有する。なお、通信
制御部54、起動/停止情報生成部55、画像データ処
理部57、アラーム履歴処理部58、指示メッセージ処
理部59およびアラーム処理部60は、監視用コンピュ
ータ50を制御する汎用のOS上で実行されるユーティ
リティプログラムとして用意されている。
【0034】通信制御部54は、各種データを、たとえ
ば、TCP/IPプロトコルに準拠したフォーマットに
したがって、自ら(送信元)のインターネット100上
のユニークなアドレス(IPアドレス)および宛先(通
信用コンピュータ12およびCNC部4の通信制御部4
b2)のIPアドレスを付加してインターネット100
に送信する。また、通信制御部53は、インターネット
100を通じて送信されてくる、TCP/IPプロトコ
ルに準拠したフォーマットであって自らのIPアドレス
が付加されたデータを受信する。このデータには、通信
用コンピュータ12から送信された画像データやCNC
部4から送信されるアラーム情報が含まれる。
【0035】入出力・表示制御部56は、通信制御部5
4、指示メッセージ処理部59、アラーム履歴処理部5
8、表示装置51、マウス52、画像データ処理部57
およびキーボード53に接続されており、これらから入
力される、あるいは、これらに出力するデータを予め用
意されたソフトウエアにしたがって処理したり、表示装
置51のグラフィックス画面に各種データを表示する。
【0036】入出力・表示制御部56の行う処理の具体
例としては、CNC部4から送信され通信制御部54が
受信したアラーム情報あるいはアラーム履歴ファイルの
内容を表示装置51に出力したり、指示メッセージ処理
部59で作成された指示メッセージを通信制御部54に
出力したり、通信制御部54が受信した画像データを画
像データ処理部57に出力し、画像データ処理部57で
処理された画像データを表示装置51に出力したりする
ことが挙げられる。入出力・表示制御部56は、マウス
5からのデータが入力されることによって、表示装置5
1のグラフィックス画面上に、マウス52の動きにつれ
て動くポインタを表示させ、マウス52の操作ボタンの
操作により表示装置51のグラフィックス画面上に表示
されたメニュー選択をしたりする。
【0037】起動/停止情報生成部55は、たとえば、
図6に示すように、表示装置51のグラフィックス画面
上に工作機械2の起動/停止を操作するためのウィンド
ウWd2を生成するとともに、この画面上でマウス52
のポインタPtによる指示に応じて、工作機械2に対す
る起動、異常停止および非常停止のための情報を生成
し、入出力・表示制御部56を介して通信制御部53に
出力する。具体的には、起動/停止情報生成部55は、
図6に示すように、ウィンドウWd2内に、工作機械2
を起動させるためのボタン(アイコン)Bt2a、工作
機械2を異常停止させるためのボタン(アイコン)Bt
2bおよび工作機械2を非常停止させるためのボタン
(アイコン)Bt2cを表示し、これらのアイコンの画
面上での操作に応じて、工作機械2に対する起動、異常
停止および非常停止のための情報を生成する。
【0038】画像データ処理部57は、通信制御部54
の受信した工作機械2の画像データの大小、色調等の所
定の画像処理を行い、たとえば、図6に示すように、表
示装置51のグラフィックス画面上に工作機械2の画像
を表示するウィンドウWd1を生成し、このウィンドウ
Wd1に画像処理した工作機械2の画像を表示する。
【0039】また、画像データ処理部57は、表示装置
51のグラフィックス画面に生成したウィンドウWd1
内に各種の操作ボタンBt1を生成する。この操作ボタ
ンBt1は、たとえば、画像の大きさや、画像の向き等
を変更することができるものを用意することができる。
また、カメラ11に視野の方向を変更するための駆動装
置を設けた場合には、操作ボタンBt1にこの駆動装置
を制御するボタンを設けることも可能である。すなわ
ち、ウィンドウWd1内の操作ボタンBt1をマウス5
2によって操作することにより、監視用コンピュータ5
0とは遠隔に位置するカメラ11の動作を制御する構成
とすることも可能である。
【0040】アラーム処理部60は、通信制御部54の
受信したCNC部4からのアラーム情報を入出力・表示
制御部56を介して取得し、このアラーム情報を表示装
置51に表示させる。たとえば、図6に示すように、表
示装置51のグラフィックス画面上に生成されたウィン
ドウWd3内にアラーム表示部Dsaを表示し、このア
ラーム表示部Dsaに工作機械2に発生した異常の内容
を表示する。具体的には、予めアラームの内容に応じて
決められたアラーム番号や、アラームに関するメッセー
ジや、アラームの発生時刻等の情報を表示する。
【0041】アラーム履歴処理部58は、CNC部4に
アラーム履歴ファイルの送信を要求し、CNC部4から
受信したアラーム履歴ファイルの内容を表示装置51の
グラフィックス画面上に表示する。アラーム履歴処理部
58は、たとえば、図6に示すように、表示装置51の
グラフィックス画面上に生成されたウィンドウWd3内
に、アラーム履歴ファイルを要求するための操作ボタン
Bt2dを表示させ、この操作ボタンBt2dをマウス
52を用いてクリックすることによって、CNC部4に
アラーム履歴ファイルの送信を要求する信号を発生させ
る。さらに、CNC部4から受信したアラーム履歴ファ
イルの内容をカスタマイズして、表示装置51のグラフ
ィックス画面上に表示する。図7は、表示装置51のグ
ラフィックス画面上に表示されるアラーム履歴ファイル
の内容の一例である。図7に示すように、表示内容とし
ては、たとえば、アラーム番号や、アラームに関するメ
ッセージや、アラームの発生時刻等の情報が含まれる。
【0042】指示メッセージ処理部59は、工作機械2
に異常が発生した際に、この異常に対する指示メッセー
ジを生成し、CNC部4に送信する。指示メッセージ処
理部59は、たとえば、図6に示すように、表示装置5
1のグラフィックス画面上に生成されたウィンドウWd
3内に、指示メッセージを入力するための入力ボタンB
t2eを表示し、この操作ボタンBt2eをマウス52
を用いてクリックすることによって、指示メッセージを
入力する図示しない入力画面を表示装置51の画面内に
生成する。この入力画面に、オペレータがキーボードを
使用して指示メッセージを入力すると、この指示メッセ
ージが入出力・表示制御部56および通信制御部54に
よってCNC部4に送信される。
【0043】次に、上記構成の工作機械の監視システム
1による工作機械の監視の一例について説明する。ま
ず、カメラ11によって撮像された工作機械2の画像デ
ータは、通信用端末12からインターネット100を通
じて監視用コンピュータ50に送信され、画像データ処
理部57で所定の処理が施されて、表示装置51に表示
される。このとき、監視用コンピュータ50側のオペレ
ータは、画面の操作ボタンBt1をマウス52で操作し
て工作機械2の画像を最適化することができる。
【0044】工場内に設置された工作機械2にオペレー
タが待機していない場合等、工作機械2をオペレータが
直接起動しない場合には、監視用端末50からオペレー
タによる操作によって工作機械2を起動する。工作機械
2の起動は、マウス52を操作し、図6に示した、起動
ボタンBt2aをクリックすることにより行う。起動ボ
タンBt2aをクリックすると、監視用端末50の起動
/停止情報生成部55により工作機械2の起動情報が生
成され、この起動情報が通信制御部54から通信用端末
12に送信され、通信用端末12から起動情報に応じた
起動信号SaがPLC部5に出力される。PLC部5か
ら入力された起動信号Saは、CNC部4に入力され、
工作機械2が起動する。
【0045】監視用コンピュータ50のオペレータは、
たとえば、図4に示したウィンドウWd1に表示された
工作機械2の画像を監視しながら、ワークが適切に加工
されているかを監視し、また、工作機械2に異常が発生
しないかを監視する。
【0046】たとえば、制御装置3のCNC部4で実行
されるNCプログラムにしたがって、工作機械2がワー
クを加工中に、何らかの異常が工作機械2の本体あるい
は周辺装置に発生すると、この異常に応じたアラーム情
報がCNC部4の通信制御部4b2から監視用コンピュ
ータ50に送信される。監視用コンピュータ50では、
受信したアラーム情報の内容を表示装置51のアラーム
表示部Dsaに表示する。
【0047】監視用コンピュータ50側のオペレータ
は、表示装置51に表示されたアラーム情報および工作
機械2の画像から、この異常発生に対応を判断する。た
とえば、異常の内容が装置やワークの破損させるおそれ
がある等、深刻な内容の場合には、即座に非常停止ボタ
ンBt2cをクリックして工作機械2を非常停止させる
ことができる。工作機械2を非常停止した後には、監視
用コンピュータ50側のオペレータは、この異常に対応
するための指示メッセージを操作ボタンBt2eを操作
して入力し、工作機械2側のオペレータに指示する。ま
た、異常の内容によっては、工作機械2を一旦停止させ
ることが必要な場合もある。この場合には、監視用コン
ピュータ50側のオペレータは、異常停止ボタンBt2
bを操作して、工作機械2を異常停止させる。その後
に、この異常に対応するための指示メッセージを操作ボ
タンBt2eを操作して入力する。異常の内容が比較的
軽度の場合には、工作機械2を停止させずに、ワークの
加工を続行させてもよい場合もある。この場合には、た
とえば、異常を取り除くための指示メッセージを入力す
る。
【0048】監視用コンピュータ50のオペレータは、
上記の指示メッセージを入力する場合や、異常の軽重を
判断する場合等に、工作機械2において過去に発生した
異常の履歴を参照したい場合がある。この場合には、監
視用コンピュータ50側のオペレータは、CNC部4に
記憶されたアラーム履歴ファイルを要求するための操作
ボタンBt2dを操作して、たとえば、図7に示したよ
うに、アラーム履歴ファイルの内容を表示装置51に表
示させる。監視用コンピュータ50側のオペレータは、
このアラーム履歴ファイルを参照して、異常の内容を判
断したり、適切な指示メッセージを作成することができ
る。
【0049】一方、工作機械2側に待機するオペレータ
は、CNC部4の表示装置6に表示されるアラームの内
容や監視用コンピュータ50のオペレータから送信され
た指示メッセージから、発生した異常に対処する。CN
C部4の表示装置6に表示された指示メッセージにした
がって作業を行うことにより、発生した異常を容易にか
つ適切に除去し、短時間で工作機械2を再起動させるこ
とができる。
【0050】また、工作機械2側に待機するオペレータ
は、監視用コンピュータ50のオペレータから送信され
た指示メッセージ以外にも、図4に示した操作ボタン6
aを操作して、表示装置6に過去に受信した指示メッセ
ージの履歴を表示させて、これを参照することも可能で
ある。たとえば、同じ異常が発生した場合には、過去の
指示メッセージを参照することで、異常に対してより迅
速に対応することができ、監視用コンピュータ50のオ
ペレータは指示メッセージを送信する必要がなくなる。
【0051】以上のように、本実施形態によれば、工場
に設置された工作機械2の稼働状況を撮像した画像デー
タを遠隔地の監視用コンピュータ50の表示装置51に
表示することにより、遠隔地から工作機械2の稼働状況
を適切に監視することができる。また、監視用コンピュ
ータ50側から工作機械2の画像を監視しながら工作機
械2の起動および停止を行うことが可能としたことによ
り、工作機械2の近傍にオペレータが待機していなくて
も、工作機械2の起動および停止が可能となり、工作機
械2に発生した異常に迅速に対応することができる。さ
らに、本実施形態によれば、工作機械2に発生した異常
の履歴ファイルを監視用コンピュータ50側で参照可能
としたので、監視用コンピュータ50のオペレータはよ
り適切な指示メッセージを工作機械2側のオペレータに
送信することができる。
【0052】なお、上述した実施形態では、CNC部4
に記憶されたアラーム履歴ファイルを監視用コンピュー
タ50で参照、表示する構成としたが、CNC部4に記
憶された指示メッセージ履歴ファイルを監視用コンピュ
ータ50で参照、表示する構成とすることも可能であ
る。この場合には、工作機械2に同じ異常が発生する場
合に、新たに指示メッセージを作成する必要がなくな
る。
【0053】第2の実施形態 図8は、本発明の工作機械の監視システムの第2の実施
形態を示す構成図である。なお、図8において、上述し
た第1の実施形態に係る工作機械の監視システム1と同
一の構成部分については同一の符号を付している。図8
に示す工作機械の監視システム300は、通信用コンピ
ュータ12側には、ルータ101を介してインターネッ
ト100に接続された画像用コンピュータ23および音
声用コンピュータ20をさらに有し、監視用コンピュー
タ50側には、ルータ102を介してインターネット1
00に接続された音声用コンピュータ90および画像用
コンピュータ70と、この画像用コンピュータ70に接
続されたカメラ71とをさらに有する。
【0054】カメラ71は、監視用コンピュータ50の
設置された側の状況を撮像し、この画像データを画像用
コンピュータ70に出力する。画像用コンピュータ70
は、インターネット100を通じて画像用コンピュータ
23と通信可能に接続されており、カメラ71の撮像し
た画像データを画像用コンピュータ23に送信する。画
像用コンピュータ23は、この画像データを表示装置2
4のグラフィック画面に表示する。
【0055】音声用コンピュータ90は、インターネッ
ト100を通じて音声用コンピュータ20と通信可能に
接続されている。音声用コンピュータ90は、マイクロ
フォン91とスピーカ92とを備えており、音声用コン
ピュータ20はマイクロフォン21とスピーカ22とを
備えている。音声用コンピュータ90のマイクロフォン
91に入力された音声信号は、電気信号に変換されて音
声用コンピュータ90に取り込まれ、インターネット1
00を通じて音声用コンピュータ20に送信される。音
声用コンピュータ20に音声用コンピュータ90から送
信された音声信号は、音声用コンピュータ20のスピー
カ22に出力される。同様に、音声用コンピュータ20
のマイクロフォン21に入力された音声信号は、電気信
号に変換されて音声用コンピュータ20に取り込まれ、
インターネット100を通じて音声用コンピュータ90
に送信される。音声用コンピュータ90に音声用コンピ
ュータ20から送信された音声信号は、音声用コンピュ
ータ90のスピーカ92に出力される。
【0056】次に、上記構成の工作機械の監視システム
300による工作機械2の監視の一例について説明す
る。監視システム300では、上述した第1の実施形態
に係る監視システム1と同様に、工作機械2にオペレー
タが待機していなくても、監視用コンピュータ50の表
示装置51のウィンドウWd2に表示された起動ボタン
Bt2aを操作(クリック)することによって、工作機
械2を起動させることができる。また、工場内に設置さ
れた工作機械2が稼働中には、工作機械2の稼働状態は
カメラ11によって撮像され、通信用コンピュータ12
から監視用コンピュータ50に送信される。
【0057】たとえば、監視用コンピュータ50のオペ
レータは、表示装置51に表示された異常情報から、工
作機械2に異常が発生したことを検知したら、この異常
に対して所定の対応を採り、指示メッセージを送信する
だでなく、音声用コンピュータ90のマイクロフォン9
1を用いて、工作機械2側のオペレータに異常の発生を
音声で知らせることができる。さらに、監視用コンピュ
ータ50のオペレータは、工作機械2に発生した異常に
対する対応方法等の各種指示をマイクロフォン91を用
いて工作機械2側のオペレータに伝達することができ
る。また、監視用コンピュータ50のオペレータは、カ
メラ71から監視側の画像を工作機械2側の表示装置2
4に送ることができる。逆に、工作機械2側のオペレー
タは、マイクロフォン21を用いて監視用コンピュータ
50のオペレータとコミニケーションをとることがで
き、また、カメラ11によって工作機械2側のオペレー
タの画像を監視用コンピュータ50の表示装置51に送
信することができる。
【0058】以上のように、本実施形態によれば、上述
した第1の実施形態と同様の作用、効果に加えて、監視
用コンピュータ50のオペレータと工作機械2側のオペ
レータとの間で、音声および画像を用いることによっ
て、緊密なコミュニケーションをとることが可能とな
り、工作機械2側のオペレータを適切に支援でき、工作
機械2に発生した異常への対応を一層最適化および迅速
化できる。なお、本実施形態では、工作機械側と監視側
とで音声の送受信を行うために音声用コンピュータ9
0,20を設け、画像の送受信を行うために画像用コン
ピュータ70、23を設ける構成としたが、これらを用
いずに、監視用コンピュータ50および通信用コンピュ
ータ12で画像および音声の送受信を行う構成とするこ
とも可能である。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、遠隔地から工作機械の
稼働状態を適切に監視でき、工作機械の傍らにオペレー
タがいなくても、工作機械の異常への対応を迅速に行う
ことができ、工作機械が設置された加工工場の省人化が
可能となる。さらに、本発明によれば、工作機械のオペ
レータを遠隔から適切に支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工作機械の監視システムの一実施形態
を示す構成図である。
【図2】通信用コンピュータ12の機能ブロック図であ
る。
【図3】制御装置3の機能ブロック図である。
【図4】CNC部4の表示装置6の表示例を示す図であ
る。
【図5】監視用コンピュータ50の機能ブロック図であ
る。
【図6】監視用コンピュータ50の表示画面の一例を示
す図である。
【図7】アラーム履歴ファイルの内容の表示例である。
【図8】本発明の工作機械の監視システムの他の実施形
態を示す構成図である。
【符号の説明】
1,300…工作機械の監視システム 2…工作機械 3…制御装置 4…CNC部 4a…マシン制御部 4b…ヒューマン・ネットワークインターフェース 4b1…入出力・表示制御部 4b2…通信制御部 4b3…指示メッセージ履歴ファイル記憶部 4b4…アラーム履歴ファイル記憶部 5…PLC部 11…カメラ 12…通信用コンピュータ 13…カメラ制御部 14…通信制御部 15…外部入出力制御部 50…監視用コンピュータ 51…表示装置 54…通信制御部 55…起動/停止情報生成部 56…入出力・表示制御部 57…画像データ処理部 58…アラーム履歴処理部 59…指示メッセージ処理部 60…アラーム処理部 100…インターネット 101,102…ルータ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工作機械を制御する制御手段と、通信ネッ
    トワークとの間でデータの送受信が可能な通信手段とを
    備える数値制御装置と、 前記工作機械の稼働状態を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段から画像データが入力される通信用端末
    と、 前記通信用端末および前記数値制御装置の通信手段と通
    信可能に通信ネットワークに接続され、前記通信用端末
    から送信された画像データを表示する表示装置を備える
    監視用端末と、を有する工作機械の監視システムであっ
    て、 前記数値制御装置は、前記工作機械に過去に発生した異
    常の履歴ファイルを記憶保持しており、前記監視用端末
    からの要求に応じて前記異常履歴ファイルを通信ネット
    ワークを介して当該監視用端末に送信し、 前記監視用端末は、受信した前記異常履歴ファイルの内
    容を前記表示装置に表示可能となっている工作機械の監
    視システム。
  2. 【請求項2】前記監視用端末は、前記工作機械に発生し
    た異常に対する指示メッセージを通信ネットワークを介
    して前記数値制御装置に送信する指示メッセージ入力手
    段をさらに有し、 前記数値制御装置は、各種データを表示する表示装置を
    備えており、当該表示装置に受信した指示メッセージを
    出力するメッセージ表示手段をさらに有する請求項1に
    記載の工作機械の監視システム。
  3. 【請求項3】前記数値制御装置は、過去に受信した指示
    メッセージの履歴ファイルを記憶保持しており、この指
    示メッセージの履歴ファイルの内容を要求に応じて前記
    表示装置に表示するメッセージ履歴表示手段をさらに有
    する請求項2に記載の工作機械の監視システム。
  4. 【請求項4】前記数値制御装置は、前記工作機械に発生
    した異常の情報を前記監視用端末に送信し、 前記監視用端末は、受信した異常の情報を前記表示装置
    に表示する請求項1〜3のいずれかに記載の工作機械の
    監視システム。
  5. 【請求項5】前記監視用端末は、前記工作機械の起動お
    よび停止を行うための起動/停止情報を生成する起動/
    停止手段を備え、 前記通信端末は、前記監視用端末から受信した前記起動
    /停止情報に応じた制御信号を前記数値制御装置に出力
    する請求項1〜4のいずれかに記載の工作機械の監視シ
    ステム。
  6. 【請求項6】前記監視用端末側の状態を撮像し、撮像し
    た画像データを前記工作機械側に設置された通信端末に
    送信する監視側画像送信手段をさらに有する請求項1〜
    5のいずれかに記載の工作機械の監視システム。
  7. 【請求項7】前記工作機械側および前記監視用端末側と
    の間で音声情報を通信ネットワークを介して送受信する
    音声送受信手段をさらに備える請求項1〜6のいずれか
    に記載の工作機械の監視システム。
  8. 【請求項8】工作機械を制御する制御手段と、通信ネッ
    トワークとの間でデータの送受信が可能な通信手段と、
    各種データを表示する表示装置と備える工作機械の数値
    制御装置であって、 前記通信手段から受信した前記工作機械に発生した異常
    に対する指示メッセージを前記表示装置に出力するメッ
    セージ表示手段を有する工作機械の数値制御装置。
  9. 【請求項9】受信した指示メッセージを履歴ファイルに
    記憶保持するメッセージ記憶手段と、 要求に応じて前記指示メッセージの履歴ファイルの内容
    を前記表示装置に表示するメッセージ履歴表示手段とを
    さらに有する請求項8に記載の工作機械の数値制御装
    置。
JP2000316603A 2000-10-17 2000-10-17 工作機械の監視システムおよび数値制御装置 Pending JP2002123307A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000316603A JP2002123307A (ja) 2000-10-17 2000-10-17 工作機械の監視システムおよび数値制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000316603A JP2002123307A (ja) 2000-10-17 2000-10-17 工作機械の監視システムおよび数値制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002123307A true JP2002123307A (ja) 2002-04-26

Family

ID=18795527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000316603A Pending JP2002123307A (ja) 2000-10-17 2000-10-17 工作機械の監視システムおよび数値制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002123307A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2877183A1 (fr) * 2004-10-22 2006-04-28 Safmatic Sa Systeme de visualisation du champ de travail d'une machine a commande numerique
JP2006227683A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Hitachi Kokusai Electric Inc アラーム情報表示プログラム
KR20180041664A (ko) * 2015-08-14 2018-04-24 토모로직 에이비 산업용 기계를 제어하는 산업용 기계 시스템 및 방법
JP2018082255A (ja) * 2016-11-14 2018-05-24 ファナック株式会社 通信システムおよび携帯端末
JP6618656B1 (ja) * 2018-10-22 2019-12-11 三菱電機株式会社 保守支援システム、数値制御装置および保守支援システムの制御方法
JP2020135013A (ja) * 2019-02-13 2020-08-31 Dgshape株式会社 デンタル加工機のエラー履歴表示システム
CN115104289A (zh) * 2020-03-13 2022-09-23 欧姆龙株式会社 终端监视装置

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2877183A1 (fr) * 2004-10-22 2006-04-28 Safmatic Sa Systeme de visualisation du champ de travail d'une machine a commande numerique
JP2006227683A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Hitachi Kokusai Electric Inc アラーム情報表示プログラム
KR102418784B1 (ko) * 2015-08-14 2022-07-07 토모로직 에이비 산업용 기계를 제어하는 산업용 기계 시스템 및 방법
KR20180041664A (ko) * 2015-08-14 2018-04-24 토모로직 에이비 산업용 기계를 제어하는 산업용 기계 시스템 및 방법
JP2018523252A (ja) * 2015-08-14 2018-08-16 トモロジック アクティエボラーグ 産業機械システムおよび産業機械の制御方法
JP2018082255A (ja) * 2016-11-14 2018-05-24 ファナック株式会社 通信システムおよび携帯端末
US10209703B2 (en) 2016-11-14 2019-02-19 Fanuc Corporation Communication system and mobile terminal
JP6618656B1 (ja) * 2018-10-22 2019-12-11 三菱電機株式会社 保守支援システム、数値制御装置および保守支援システムの制御方法
CN112867975A (zh) * 2018-10-22 2021-05-28 三菱电机株式会社 维护辅助系统、数控装置及维护辅助系统的控制方法
US11327462B2 (en) 2018-10-22 2022-05-10 Mitsubishi Electric Corporation Maintenance support system, numerical controller, and control method of maintenance support system
WO2020084671A1 (ja) * 2018-10-22 2020-04-30 三菱電機株式会社 保守支援システム、数値制御装置および保守支援システムの制御方法
CN112867975B (zh) * 2018-10-22 2022-08-23 三菱电机株式会社 维护辅助系统、数控装置及维护辅助系统的控制方法
JP2020135013A (ja) * 2019-02-13 2020-08-31 Dgshape株式会社 デンタル加工機のエラー履歴表示システム
JP7233947B2 (ja) 2019-02-13 2023-03-07 Dgshape株式会社 デンタル加工機のエラー履歴表示システム
CN115104289A (zh) * 2020-03-13 2022-09-23 欧姆龙株式会社 终端监视装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002123306A (ja) 工作機械の監視システム
US6256556B1 (en) Remote operation system for a robot
EP1383019A1 (en) Method and system for teleoperating a robot
EP2310923B1 (en) Method and apparatus for monitoring or controlling a machine tool system
JP2001134309A (ja) ロボットの操作端末およびロボットの遠隔操作システム
JP5951200B2 (ja) 加工関連データ処理システム
JP2009282822A (ja) 工作機械システム
US9889560B2 (en) Robot system for operating robot from plurality of teaching devices
JP2010146537A (ja) 人工知能化した加工支援監視方法と人工知能化した加工支援監視システム
JP2002123307A (ja) 工作機械の監視システムおよび数値制御装置
JP2002312011A (ja) 工作機械のための情報通信システム
US10303160B2 (en) Numerical control system and numerical controller having display switching function
JP2018195153A (ja) 工作機械用稼働状況遠隔監視装置
JP4802771B2 (ja) 遠方監視制御システム及び遠方監視制御方法
JP2003015712A (ja) 工作機械のメール送信装置
TW202248774A (zh) 遠距支援系統
JP2002268716A (ja) Nc加工装置の遠隔モニタリング・制御装置とその方法及びこれに用いる手動パルスハンドル
JP3232779U (ja) 工作機械用稼働状況遠隔監視装置
JP4160768B2 (ja) Nc工作機械の管理方法
KR100596438B1 (ko) 반도체 생산 장비의 알람 모니터링 시스템 및 그 방법
JP2002312882A (ja) データ収集装置
KR100347714B1 (ko) 디브이알 시스템의 원격 통신 방법
JPH06242820A (ja) リモートによる在宅監視装置
KR20040083910A (ko) 공작기계 원격 감시시스템
JP2000132215A (ja) Nc工作機械の保守システムおよび方法