JP3232779U - 工作機械用稼働状況遠隔監視装置 - Google Patents

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健司 川角
健司 川角
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Abstract

【課題】 オペレーター等が、外出先や自宅等の遠隔地で、自社工場で稼働する機械の稼働状況を監視可能に構成し、作業能率のアップや加工コストの低廉化を図り、ひいてはビッグデータ化やIoT化の実現にも役立つようにする。【解決手段】 数値制御装置2付き工作機械1の稼働状況の表示部2aに表示されるデータをインターネット回線5を介して携帯端末3で受信可能に構成する。インターネット回線5を介してアプリケーションを配信するアプリストア4が、データの遠隔監視用アプリケーション4aを備える。遠隔監視用アプリケーション4aは、データに対応する監視項目4a1〜4a5を有する。アプリストア4から携帯端末3にダウンロードされて表示される監視項目4a1〜4a5をタップすると、その監視項目4a1〜4a5に対応する指令が回線5を介して数値制御装置2に送られ、数値制御装置2の表示部2aの表示内容と同じ内容が携帯端末3に表示される。【選択図】 図1

Description

本考案は、遠隔監視装置に関し、更に詳しくは例えばCNC工作機械の稼働状況を、工作機械から離れた場所でスマートフォンやタブレット端末を利用して監視できるよう構成した工作機械用稼働状況遠隔監視装置に関するものである。
従来、CNC(computerized numerical control)機能付き工作機械の稼働状況を確認する場合は、付設されている数値制御装置の表示部を、オペレーターが直接見て行うのが通例であった。
従って、従来、オペレーターは、稼働状況の確認、把握のため、常時、この種機械の傍に待機する必要があった。
そのため、従来は、オペレーターの行動範囲が制約され、デッドタイムが生じ易くなったから、作業能率が低下し易い、という問題点があった。
また従来は、このようなシステムのため、加工データを共有したり、連携させて付加価値を創出するのが難しかった。その結果、従来技術によると、ビッグデータ化やIoT(Internet of Things)化を実現しにくい、という問題点があった。
而して、従来、工作機械を制御する数値制御装置とパソコンをネットワークで接続したシステムも知られている(例えば特許文献1参照)。
この従来システムは、数値制御装置から工作機械の稼働状況のデータをパソコンに送信し、パソコンが工作機械の稼働状況のデータを、収集、記録するよう構成しているものである。
しかし、この従来技術の場合は、パソコンに専用ソフトを組み込む必要があり、またパソコンによるため、手軽さに欠け、使い勝手が悪い、という問題点があった。
特開2004−54701号公報
本考案は、このような従来技術の問題点に鑑み、提案されたものである。
従って本考案の解決しようとする技術的課題は、オペレーターや工場の責任者等が、外出先や自宅等の遠隔地で、自社工場で稼働する機械の稼働状況を監視可能に構成し、作業能率のアップや加工コストの低廉化を図り、ひいてはビッグデータ化、IoT化の実現にも役立つよう構成した工作機械用稼働状況遠隔監視装置を提供することにある。
本考案は、上記の課題を解決するため、次のような技術的手段を採る。
即ち本考案は、図1等に示されるように、数値制御装置2付き工作機械1の稼働状況の表示部2aに表示されるデータを、インターネット回線5を介して携帯端末3で受信可能に構成されている工作機械用稼働状況遠隔監視装置であって、インターネット回線5を介してアプリケーションを配信するアプリストア4が上記データの遠隔監視用アプリケーション4aを備え、遠隔監視用アプリケーション4aは上記のデータに対応する監視項目4a1〜4a5を有し、上記のアプリストア4から携帯端末3にダウンロードされて表示される監視項目4a1〜4a5をタップすると、その監視項目4a1〜4a5に対応する指令がインターネット回線5を介して上記の数値制御装置2に送られ、数値制御装置2の表示部2aの表示内容と同じ内容が携帯端末3に表示されることを特徴とする(請求項1)。
ここで、工作機械1としては、例えばマシニングセンター、切削加工機、射出成型機、放電加工機等がある。アプリストア4としては、例えばGooglePlay(登録商標)、AppleStore(登録商標)などがある。監視項目4a1〜4a5としては、例えば切削ドリルのオンオフ状態や各種センサの異常発生情報などがある。監視項目4a1〜4a5は、5項目に限定されるものではない。携帯端末3の表示画面3a(図2参照)をスクロールすることで、他の項目が表示されるよう構成されるので良い。なお、携帯端末3としては、スマートフォンやタブレット端末がある。
而して、本考案の装置は、図1に示されるように、遠隔監視用アプリケーション4aに工作機械1の遠隔操作項目4bが含まれ、アプリストア4から携帯端末3にダウンロードされて表示される遠隔操作項目4bをタップすると、その遠隔操作項目4bに対応する指令がインターネット回線5を介して数値制御装置2に送られ、数値制御装置2の演算制御部2cで、表示部2aに表示されるデータの変更指令に変換され、携帯端末3を介して工作機械1の表示部2aに表示されるデータを変更可能に構成されているのでも良い(請求項2)。
なぜならこれによれば、工作機械1を遠隔制御でき、データの変更のために工場に出向く必要がないから、加工効率、製造効率が良くなり、またコストの低減化を図ることができるからである。
本考案は、このように遠隔監視用アプリケーションを、インターネット回線を介してアプリストアから携帯端末にダウンロードし、携帯端末に表示される監視項目をタップすることで監視項目に対応する指令がインターネット回線を介して工作機械の数値制御装置に送られ、数値制御装置の表示部の表示内容と同じ内容が携帯端末に表示可能に構成されている。
従って、本考案を使用すれば、工場責任者等が、外出先や自宅等の遠隔地で、スマートフォン等の携帯端末で、インターネット回線を利用して稼働状況を容易に監視、確認できる。
また本考案は、携帯端末のアイコンのタップ操作で送受信が完了する。
従って、これによると、操作を簡単化、迅速化、明確化でき、使い勝手が良くなる、という利点がある。
また本考案によれば、ビッグデータ化やIoT化の実現にも寄与できるものである。
本考案の装置の好適な一実施形態を示すブロック図である。 同上装置の携帯端末の表示状態を示す説明図である。 同上装置のフローチャートである。
以下、本考案を実施するための好適な一実施形態を添付図面に従って説明する。
図1は、本考案装置の概要図である。1は工作機械であり、2はこの工作機械1に付設されている数値制御装置である。この実施形態の場合、工作機械1は、マシニングセンターである。
また本考案は、数値制御装置2と携帯端末3との通信に使用する遠隔監視用アプリケーション4aを備えている。この遠隔監視用アプリケーション4aは、アプリストア4に登録されている。アプリストア4は、各種のアプリケーションを、インターネット回線5を介して配信する機能を持つ。このアプリストア4としては、例えばGooglePlay(登録商標)や、AppleStore(登録商標)などがある。
上記の数値制御装置2は、データの入力情報や稼働状況を表示する表示部2aと共に、インターネット回線5を介してデータを送受信できる通信装置2bを備えて形成されている。数値制御装置2は、周辺装置6と接続されていると共に、Wi−Fiやルーター等の通信機器7を介して、例えば工場内のコンピュータ8と接続されている。なお、9はモデムである。
携帯端末3としては、例えばスマートフォンやタブレット端末がある。携帯端末3は、1台には限られず、複数で良い。
また上記の遠隔監視用アプリケーション4aは、数値制御装置2の表示部2aに表示されるデータに対応する監視項目4a1〜4a5を備えている。監視項目4a1〜4a5は、この実施形態では5項目に選定されている。
本考案の場合、オペレーターや工場責任者等の使用者は、先ず上記のアプリストア4に登録されている遠隔監視用アプリケーション4aを、携帯端末3にダウンロードする。次に使用者は、遠隔監視用アプリケーション4aを起動し、携帯端末3に表示される監視項目4a1〜4a5中の任意の項目をタップする。
すると、遠隔監視用アプリケーション4aが働き、監視項目4a1〜4a5に対応する指令がインターネット回線5を介して上記の数値制御装置2に送られる。数値制御装置2は、指令を受けると、表示部2aのデータを、インターネット回線5を介して携帯端末3に送信する。これにより、表示部2aの表示内容と同じ内容が携帯端末3に表示される。
図2は、本考案の一連の操作手順の説明図である。また図3は、操作のフローチャートである。
次に、本考案装置の具体的な使用例を説明する。
先ず、工場責任者等の使用者は、携帯端末3であるスマートフォンに、アプリケーションの配信サービスであるアプリストア4としての、例えばGooglePlay(登録商標)に登録されている遠隔監視用アプリケーション4aをダウンロードし、インストールする。購入代金の支払いは、例えばクレジットカード等で行う。
次に、使用者は、スマートフォンの表示画面3aのアイコン3bをタップする。これにより、遠隔監視用アプリケーション4aが起動し、各種の監視項目4a1〜4a5が表示される。
次に、使用者は、表示された監視項目4a1〜4a5中の任意の項目をタップする。そして、EDIT画面にて、IP ADDRESS、PORT NO、MONITORINGを入力する。
すると、本考案は、遠隔監視用アプリケーション4aの作用で、監視項目4a1〜4a5に対応する指令がインターネット回線5を介して上記の数値制御装置2に送られる。数値制御装置2は、上記の指令を受けると、表示部2aのデータを、インターネット回線5を介して携帯端末3に送信する。これにより、監視項目4a1〜4a5に対応する画面が、スマートフォンの表示画面3aに映し出される。この表示画面3aは、数値制御装置2の表示部2aの表示内容と同じ内容である。
なお、この実施形態の本考案は、使用者が、表示画面3aの所定の箇所をタップすると、表示画像を画像データとしてファイルに保存することができるよう構成されている。また使用者が、例えば上上下下左右左右BAと入力すると、タレット監視機能、稼働状況アラーム監視機能、クーラント監視機能が働き、この種の項目を監視できるよう構成されている。
以上の処において、本考案は、工作機械1の監視に止まらず、遠隔操作できるよう構成されているのでも良い。
即ち、この実施形態の場合は、遠隔監視用アプリケーション4aに、工作機械1の遠隔操作項目4b(図1参照)が含まれている。遠隔操作項目4bは、遠隔監視用アプリケーション4aがダウンロードされると、携帯端末3に表示されるものである。
そして使用者が、遠隔操作項目4bをタップすると、その遠隔操作項目4bに対応する遠隔操作指令が携帯端末3からインターネット回線5を介して数値制御装置2に送られる。数値制御装置2は、遠隔操作指令を受けると、演算制御部2cで表示部2aに表示されるデータの変更指令に変換され、これにより携帯端末3を介して表示部2aに表示されるデータが変更可能に構成されている。
本考案の装置は、遠隔監視用アプリケーション4aをダウンロードし、インストールする、という簡単な操作で、工作機械1の稼働状況のデータを、遠隔地からインターネット回線5を介して携帯端末3で簡単、迅速に得ることができる。
従って、本考案の場合は、例えば加工工程の各種のデータを交換したり、或いは連携させ易くなる。それ故、これによれば、付加価値を創出し易くなり、ひいては、いわゆるビッグデータ化やIoT化の実現に寄与できるものである。
1 工作機械
2 数値制御装置
2a 表示部
3 携帯端末
4 アプリストア
4a 遠隔監視用アプリケーション
4a1〜4a5 監視項目
4b 遠隔操作項目
5 インターネット回線

Claims (2)

  1. 数値制御装置付き工作機械の稼働状況の表示部に表示されるデータを、インターネット回線を介して携帯端末で受信可能に構成されている工作機械用稼働状況遠隔監視装置であって、インターネット回線を介してアプリケーションを配信するアプリストアが上記データの遠隔監視用アプリケーションを備え、遠隔監視用アプリケーションは上記のデータに対応する監視項目を有し、上記のアプリストアから携帯端末にダウンロードされて表示される監視項目をタップすると、その監視項目に対応する指令がインターネット回線を介して上記の数値制御装置に送られ、数値制御装置の表示部の表示内容と同じ内容が携帯端末に表示されることを特徴とする工作機械用稼働状況遠隔監視装置。
  2. 請求項1記載の工作機械用稼働状況遠隔監視装置であって、遠隔監視用アプリケーションに工作機械の遠隔操作項目が含まれ、アプリストアから携帯端末にダウンロードされて表示される遠隔操作項目をタップすると、その遠隔操作項目に対応する指令がインターネット回線を介して数値制御装置に送られ、数値制御装置の演算制御部で、表示部に表示されるデータの変更指令に変換され、携帯端末を介して工作機械の表示部に表示されるデータを変更可能に構成されていることを特徴とする工作機械用稼働状況遠隔監視装置。
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