JP2002121963A - 両開きスイングドアの制御方法及びその装置 - Google Patents

両開きスイングドアの制御方法及びその装置

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JP2002121963A
JP2002121963A JP2000316361A JP2000316361A JP2002121963A JP 2002121963 A JP2002121963 A JP 2002121963A JP 2000316361 A JP2000316361 A JP 2000316361A JP 2000316361 A JP2000316361 A JP 2000316361A JP 2002121963 A JP2002121963 A JP 2002121963A
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door panel
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Hisayuki Kamiyoshi
久幸 神吉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 閉動作の見栄えがよく、且つ確実にドア開口
を密閉する。 【解決手段】 閉位置でドアパネル6aの戸先端に対して
ドアパネル6bの戸先端を重合させてドア開口を閉鎖する
両開きドアの制御方法である。ドアパネル6a、6bがド
ア開口4に向かってスイングしている閉行程において、
ドアパネル6bを閉位置手前の一時停止位置で一旦停止さ
せることによって、ドアパネル6aが閉位置にドアパネル
6bよりも先に到達するように、一時停止点からドアパネ
ル6a、6bを順序付けして閉動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両開きスイングド
アの制御方法及び制御装置に関し、特に、ドアパネルの
閉行程での制御に関する。
【0002】
【従来の技術】両開きスイングドアを、例えば鉄道車両
等のドアとして使用した場合や、病院のレントゲン室の
ドアとして使用した場合、閉位置においてドア開口を密
閉することが要求される。そのため、閉位置において互
いに重なる2枚のドアパネルが使用されている。このよ
うなドアパネルの開閉制御技術には、例えば特開平5−
171862号に開示されているようなものがある。こ
の技術では、2枚のドアパネルのうち後で閉じられるド
アパネルが、開き位置にあることを検知することによっ
て、ドアパネルの閉動作を開始させる。これによって、
先に閉じられるべきドアパネルが後に閉じられることを
防止することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この開閉制御
技術では、例えば先に閉じられるべきドアパネルが閉じ
位置にあり、且つ後で閉じられるべきドアパネルが開き
位置にある場合には、確実にドア開口を密閉することが
できるが、ドアパネルの動作の見栄えが悪いという問題
点がある。更に、両ドアパネルが開き位置にある場合、
両ドアパネルが閉じ位置に向けての閉動作を同時に開始
したとしても、両ドアパネルの摺動抵抗の違いや風圧等
によって、先に閉じられるべきドアパネルが先に閉じ位
置に到達することは保証されて無く、ドア開口を密閉で
きない可能性がある。
【0004】本発明は、ドアパネルの閉動作の見栄えが
よく、且つ確実にドア開口を密閉することができる両開
きスイングドアの制御方法及びその制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による両開きスイ
ングドアの制御方法は、閉位置で第1のドアパネルの戸
先端に対して第2のドアパネルの戸先端を重合させて、
ドア開口を閉鎖する両開きドアの制御方法である。第1
及び第2のドアパネルの重合には種々のものがあり、例
えば、第1及び第2のドアパネルの戸先を共に平坦と
し、第2のドアパネルの戸先に第1のドアパネルの戸先
側まで伸びる遮蔽体を設けるものや、或いは第1のドア
パネルの戸先に凹部を形成し、この凹部と相補な突部を
第2のドアパネルの戸先に形成することもできる。第1
及び第2のドアパネルが前記ドア開口に向かってスイン
グしている閉行程において、第2のドアパネルを閉位置
手前の一時停止位置で一旦停止させることによって、第
1のドアパネルが前記閉位置に第2のドアパネルよりも
先に到達するように、前記一時停止点から第1及び第2
のドアパネルを順序付けして閉動作が行われる。一時停
止点としては、例えばドアパネルの速度が零になる点が
ある。
【0006】この制御方法では、第1のドアパネルが閉
位置に第2のドアパネルよりも先に到達させるために、
第2のドアパネルを一時停止点で停止させている。従っ
て、第1及び第2のドアパネルは、両方とも開位置に存
在している状態から閉動作を行っても、ドア開口を閉じ
ることができるので、見栄えがよい。しかも、一時停止
点は、ドア開口の手前の位置にあるので、第2のドアパ
ネルが一時停止していることによる第1及び第2のドア
パネルの位置のずれがさして目立たず、この点からも見
栄えがよい。また、ドア開口は、第1のドアパネルに対
して第2のドアパネルが重合した状態で閉じられるの
で、確実にドア開口を密閉することができる。
【0007】順序付けた閉動作としては、種々のものが
ある。例えば、第2のドアパネルを前記閉位置手前の一
時停止点で一旦停止させ、第1のドアパネルが前記閉位
置に到達した後に第2のドアパネルを閉動作させること
もできる。
【0008】例えば、一時停止点に第2のドアパネルが
停止している状態で、一時停止点を第1のドアパネルが
通過したとき、第2のドアパネルの閉動作を開始させる
ことも考えられる。しかし、この場合、両者の位置の差
は余り大きくないので、例えば急激に風が吹くと、第1
のドアパネルが押し戻されて、第1のドアパネルが第2
のドアパネルよりもドア開口から離れる可能性があり、
第1及び第2のドアパネルを重合させることができず、
ドア開口を密閉することができない。しかし、本発明で
は、第2のドアパネルを一時停止点で停止させ、第1の
ドアパネルが閉位置に到達したことを確認後に、第2の
ドアパネルを閉動作させるので、第1のドアパネルに対
して確実に第2のドアパネルを重合させることができ
る。
【0009】また、順序付けた動作としては、第2のド
アパネルを前記閉位置手前の一時停止点で一旦停止さ
せ、第1のドアパネルが前記一時停止点を通過してから
所定時間の経過後に、第2のドアパネルを閉動作させる
ものもある。所定時間としては、種々の時間設定をする
ことができるが、例えば第1のドアパネルがドア開口に
到達するのに必要な時間よりも短い時間とすることがで
きる。
【0010】第1のドアパネルが閉位置に到達した後
に、第2のドアパネルの閉動作を行うと、第1及び第2
のドアパネルの位置がずれていることが目立つことがあ
る。これに対し、第1のドアパネルが一時停止点を通過
した後、所定時間後に第2のドアパネルの閉動作を開始
させると、第1及び第2のドアパネルの位置ずれが目立
ちにくく、第1及び第2のドアパネルの閉動作の見栄え
が良好になる。
【0011】本発明による両開きスイングドアの制御装
置は、閉位置で第1のドアパネルの戸先端に対して第2
のドアパネルの戸先端を重合させて、ドア開口を閉鎖す
る両開きドアに対する制御装置である。この制御装置
は、第1及び第2のドアパネルを駆動する一対のモータ
と、第1及び第2のドアパネルの位置、例えばスイング
位置を表す位置信号を出力する一対の位置検出部と、前
記一対の位置検出部の位置信号に基づいて前記各モータ
に制御信号を出力する制御部とが設けられている。この
制御部は、例えば1台で両モータを制御する。前記制御
部は、第2のドアパネルを前記閉位置手前の一時停止点
に一旦停止させる。さらに、制御部は、この一時停止点
から前記位置信号に基づいて第1のドアパネルが前記閉
位置に第2のドアパネルよりも先に到達するように第1
及び第2のドアパネルを順序付けて閉動作させる前記制
御信号を出力する。
【0012】前記制御部は、第2のドアパネルを前記一
時停止点で一旦停止させ、前記位置信号に基づいて第1
のドアパネルが前記閉位置に到達したことを確認できた
後に、第2のドアパネルを閉動作させる前記制御信号を
出力することもできる。
【0013】前記制御部は、第2のドアパネルを前記一
時停止点で一旦停止させ、第1のドアパネルが前記一時
停止点を通過してから所定時間経過後に第2のドアパネ
ルを閉動作させる前記制御信号を出力することもでき
る。この場合、制御部は、所定時間計時用の計時手段を
備えている。この所定時間も、第1のドアパネルがドア
開口に到達するのに必要な時間よりも短い時間とするこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の1実施形態の両開きスイ
ングドアの制御装置は、図1に示すような両開きスイン
グドアに実施されている。両開きスイングドアは、壁面
2に形成されたドア開口4を開閉する第1及び第2のド
アパネル6a、6bを有している。第1及び第2のドア
パネル6a、6bは、同一の大きさの板状体に形成され
ている。これら板状体それぞれの一方の長手縁が、ドア
開口4の両端に揺動自在に設けられている。図1(d)
に示すようにドアパネル6a、6bが一直線状に位置し
てドア開口4を完全に閉じた閉位置と、図1(a)に破
線で示すように閉位置から約90度回転して完全にドア
開口4を開いた開位置との間を、スイングする。
【0015】閉位置においてドア開口4を密閉するよう
に、ドアパネル6bの他方の長手縁、即ち戸先には、ド
アパネル6aの戸先側まで伸びる遮蔽体8が取り付けら
れている。従って、第1のパネル6aが閉位置に到達し
た後、第2のパネル6bが閉位置に到達しなければ、ド
ア開口4を第1及び第2のドアパネル6a、6bによっ
て密閉することはできない。
【0016】ドアパネル6aは、図2に示すモータ10
aによって、ドアパネル6bはモータ10bによって、
それぞれスイングさせられる。これらモータ10a、1
0bは、駆動手段、例えばモータドライブユニット12
a、12bによって駆動される。これらモータドライブ
12a、12bは、インターフェース回路14a、14
bを介して1台の制御部、例えばCPU16から供給さ
れる制御信号に基づいて、モータ10a、10bを制御
する。
【0017】モータ10aには、ドアパネル6aの位置
を検出するための例えばロータリエンコーダのような位
置検出器18aが取り付けられている。同様に、モータ
10bには、ドアパネル6bの位置を検出するための例
えばロータリエンコーダのような位置検出器18bが取
り付けられている。これら位置検出器18a、18bの
出力信号は、ドアパネル6a、6bが所定角度回転する
ごとに発生し、これらは、インターフェース回路20
a、20bを介してCPU16に供給される。CPU1
6内では、これら出力信号が処理されて、ドアパネル6
a、6bのスイング位置(開位置または閉位置からの回
転角度)を表す位置信号が、それぞれ生成される。
【0018】さらに、ドア開口4に近づく物体を検出す
るためのセンサ22が設けられている。このセンサ22
からの信号はインターフェース回路24を介してCPU
16に供給される。第1及び第2のドアパネルが図1
(d)に示すように閉位置にあるとき、センサ22が物
体、例えば人体を検出すると、CPU16は、ドアパネ
ル6a、6bを図1(a)に破線で示す開位置までスイ
ングさせる制御信号を、モータドライブユニット12
a、12bに供給する。開位置にドアパネル6a、6b
がスイングした後、センサが人体を検出しなくなると、
その時点から一定時間後に制御部16は、モータドライ
ブユニット12a、12bにドアパネル6a、6bを閉
位置までスイングさせる制御信号を供給する。この開位
置から閉位置までの閉行程における制御に本発明の特徴
があり、この点について後述する。
【0019】このような制御は、記憶手段、例えばメモ
リ26に記憶されているプログラムに従って行われる。
また、メモリ26は、上記の制御をCPU16が行う場
合のワークエリアとしても使用される。
【0020】閉行程では、ドアパネル6aは図3(a)
に、ドアパネル6bは同図(b)にそれぞれ示すよう
に、開位置からスイングを開始すると、まず速度を所定
速度まで徐々に増加させる加速制御が行われ、所定速度
に到達すると、その速度でドアパネル6a、6bをスイ
ングさせる高速制御が行われる。これに続いて、ドア開
口4の近傍に予め定めたクッション動作位置において速
度が零となるように、減速制御が行われる。このクッシ
ョン動作位置は、例えばドアパネル6a、6bがドア開
口4に対して約10度の角度をなす位置である。
【0021】このクッション動作位置において、図3
(b)に示すようにドアパネル6bは一時停止する。一
方、ドアパネル6aは、クッション動作を行い、閉位置
に到達する。即ち、クッション動作では、高速制御領域
における速度と比較して非常に低速な速度まで速度を上
げ、その速度で閉位置までスイングする。これによっ
て、ドアパネル6aはドア開口4の位置で停止すること
ができる。ドアパネル6bが一時停止し、ドアパネル6
aが閉位置に向かって移動している状態を図1(b)に
示す。また、ドアパネル6bが一時停止し、ドアパネル
6aが閉位置に到達した状態を図1(c)に示す。
【0022】ドアパネル6aが閉位置に到達すると、ド
アパネル6bがクッション動作を行い、ドア開口4に到
達する。ドア開口4をドアパネル6a、6bが密閉した
状態を図1(d)に示す。
【0023】このように、ドアパネル6aがドア開口4
に到達した後に、ドアパネル6bがドア開口4に到達す
るので、遮蔽体8によって確実にドア開口4を密閉する
ことができる。しかも、ドアパネル6bが一時停止する
一時停止点であるクッション動作位置は、ドア開口4手
前のドア開口4に非常に接近した位置、例えばドア開口
4の平面に対してドアパネル6a、6bが約10度の角
度をなす位置であるので、ドアパネル6aがドアパネル
6bに先行してドア開口4に到達しても、両者のずれは
余り大きくなく、ドアパネル6a、6bの動作の見栄え
が悪くなることはない。
【0024】図4及び図5に、上記のようにドアパネル
6a、6bを制御するためにCPU16が行う制御のフ
ローチャートを示す。この閉行程では、まず加速制御が
行われ(ステップS2)、次に高速制御が行われ(ステ
ップS4)、そして、減速制御が行われる(ステップS
6)。
【0025】これに続いて、位置検出器18a、18b
からの出力信号に基づいてCPU16が生成したドアパ
ネル6a、6bの位置を表す各位置信号が、ドアパネル
(DP)6bがC位置(クッション動作位置)にあり、
ドアパネル6aがC位置またはこれよりも後ろ(ドア開
口4より離れている)にあることを表しているか判断す
る(ステップS8)。この判断の結果がノーであると、
ドアパネル6aがC位置にあり、ドアパネル6bがC位
置よりも後ろであるか、各位置信号に基づいて判断する
(ステップS10)。この判断がノーであると、ステッ
プS8またはS10の判断がイエスになるまで、ステッ
プS8、S10を繰り返す。即ち、ドアパネル6a、6
bのうちいずれが先にクッション動作位置に到達したか
を検出している。
【0026】ステップS8の判断がイエスになると、即
ち、ドアパネル6bがクッション動作位置にあり、ドア
パネル6aがクッション動作位置またはこれよりも後ろ
にあると(ドアパネル6bがドアパネル6aよりも先に
クッション動作位置に到達すると)、ドアパネル6bが
一時停止される(ステップS12)。
【0027】次に、ドアパネル6aがクッション動作位
置に到達しているか、位置信号に基づいて判断される
(ステップS14)。この判断結果がイエスになるま
で、ステップS14が繰り返される。即ち、遅れている
ドアパネル6aがクッション動作位置に到達するのを待
つ。ステップS14の判断結果がイエスになると、即
ち、ドアパネル6aがクッション動作位置に到達する
と、ドアパネル6aがクッション動作を開始する。
【0028】次に、ドアパネル6aが閉位置にあるか位
置信号に基づいて判断される(ステップS18)。この
判断の結果がノーであると、この判断の結果がイエスに
なるまで、ステップS18を繰り返す。即ち、ドアパネ
ル6aが、停止位置に到達するのを待つ。この判断の結
果がイエスになると、ドアパネル6aが停止する(ステ
ップS20)。
【0029】これに続いて、図5に示すように、ドアパ
ネル6bがクッション動作を開始する(ステップS2
2)。即ち、ドアパネル6aが閉位置に到達した後に、
一時停止していたドアパネル6bがクッション動作を開
始する。次に、ドアパネル6bは閉位置にあるか位置信
号に基づいて判断する(ステップS24)。この判断の
結果がノーであると、イエスになるまで、このステップ
S24を繰り返す。即ち、ドアパネル6bが閉位置に到
達するのを待つ。このステップS24の判断の結果がイ
エスになると、ドアパネル6bを停止させ(ステップS
26)、この閉行程の処理を終了する。
【0030】図4に示すステップS10における判断結
果がイエスになると、即ちドアパネル6aがクッション
動作位置にあり、ドアパネル6bがクッション動作位置
よりも後ろにあると(ドアパネル6aがドアパネル6b
よりも先にクッション動作位置に到達すると)、図5に
示すように、ドアパネル6aのクッション動作が開始さ
れる(ステップS28)。次に、ドアパネル6bはクッ
ション動作位置にあるか判断される(ステップS3
0)。この判断結果がノーであると、ドアパネル6aが
閉位置にあるか判断される(ステップS32)。この判
断結果がノーであると、ステップS30またはS32の
判断結果がイエスになるまで、ステップS30、S32
が繰り返される。即ち、ドアパネル6bがクッション動
作位置に到達するのが速いか、ドアパネル6aが閉位置
に到達するのが速いか判断する。
【0031】ステップS30における判断結果がイエス
になると、即ちドアパネル6aが閉位置に到達する前に
ドアパネル6bがクッション動作位置に到達すると、ド
アパネル6bが停止する(ステップS34)。これに続
いて、ドアパネル6aが閉位置にあるか位置信号に基づ
いて判断され(ステップS36)、この判断結果がイエ
スになるまでステップS36が繰り返される。即ち、ド
アパネル6bはクッション動作位置に到達したが、まだ
ドアパネル6aは閉位置に到達していないので、ドアパ
ネル6aが閉位置に到達するのを待つ。この判断結果が
イエスになると、ドアパネル6aが停止される(ステッ
プS38)。以下、ステップS22、S24、S26が
実行されて、即ち、ドアパネル6aが閉位置に到達した
後に、ドアパネル6bがクッション動作して、閉位置に
到達し、この閉行程処理が終了する。
【0032】ステップS32での判断結果がイエスにな
ると、即ち、ドアパネル6bがクッション動作位置に到
達する前に、ドアパネル6aが閉位置に到達すると、ド
アパネル6aが停止され(ステップS40)、ドアパネ
ル6bがクッション動作位置にあるか位置信号に基づい
て判断する(ステップS42)。この判断結果がノーで
あると、判断結果がイエスになるまでステップS42を
繰り返す。即ち、ドアパネル6bがクッション動作位置
に到達するのを待つ。このステップS42の判断結果が
イエスになると、既にドアパネル6aは閉位置に到達し
ているので、クッション動作位置でドアパネル6bを一
時停止させる必要はない。従って、直ちにステップS2
2、S24、S26が実行され、ドアパネル6bがクッ
ション動作し、閉位置に到達し、この閉行程が終了す
る。
【0033】上記の実施の形態では、ドアパネル6aが
完全に閉位置に到達した後に、ドアパネル6bのクッシ
ョン動作を開始させている。しかし、この変形として、
例えば図6(a)に示すドアパネル6aの速度変化、同
図(b)に示すドアパネル6bの速度変化から明らかな
ように、ドアパネル6aがクッション動作位置に到達し
た後、所定時間Tだけ経過後に、ドアパネル6bのクッ
ション動作を開始することもできる。この所定時間T
は、例えばドアパネル6aがクッション動作するために
必要な時間よりも短く設定されている。
【0034】このようにすると、ドアパネル6bは、ド
アパネル6aが閉位置に到達するまで一時停止している
必要はなく、ドアパネル6bがクッション動作を開始し
たときのドアパネル6a、6bの位置のずれがさらに目
立たなくなる。無論、ドアパネル6aの方が先に閉位置
に到達するので、ドアパネル6a、6bによってドア開
口4を確実に密閉することができる。また、図3(b)
と図6(b)との比較からも明らかなように、ドアパネ
ル6bの閉行程の一サイクル時間を短くすることができ
る。
【0035】このようにドアパネル6a、6bの制御を
行う場合にCPU16が行う処理の主要部を図7及び図
8に示す。
【0036】図4におけるステップS2、S4、S6が
実行される。その結果、加速度制御、高速制御及び減速
制御が行われる。その後、図7に示すように、ステップ
S8が実行される。即ち、ドアパネル6bがクッション
動作位置にあり、ドアパネル6aがクッション動作位置
かこれよりも後ろにあるか判断される。この判断がノー
であると、ステップS10が実行される。即ち、ドアパ
ネル6bがクッション動作位置にあり、ドアパネル6a
がクッション動作位置よりも後ろであるか判断する。ス
テップS8、S10の判断の結果がイエスになるまで、
ステップS8、S10が繰り返される。
【0037】ステップS8の判断結果がイエスになる
と、即ち、ドアパネル6bがクッション動作位置に存在
し、ドアパネル6aが同じくクッション動作位置にある
か、或いはこれよりも後方にあると判断されると(ドア
パネル6bがドアパネル6aよりも先にクッション動作
位置に到達すると)、ステップS12、S14、S16
が実行される。即ち、ドアパネル6bが停止し、ドアパ
ネル6aがクッション動作位置に到達するのを待ち、ク
ッション動作位置に到達すると、ドアパネル6aがクッ
ション動作を開始する。
【0038】このクッション動作開始時から所定時間T
が経過したか判断し(ステップS44)、この判断結果
がイエスになるまで、このステップS44を繰り返す。
即ち、所定時間Tが経過するのを待つ。このステップS
44の判断結果がイエスになると、ドアパネル6bがク
ッション動作を開始する(ステップS46)。このよう
にドアパネル6aがクッション動作位置に到達してから
所定時間Tの経過後に、クッション動作位置に一時停止
しているドアパネル6bがクッション動作を開始する。
【0039】これに続いて、図8に示すように、ドアパ
ネル6aが閉位置にあるか判断する(ステップS4
8)。この判断結果がノーであると、このステップS4
8を繰り返す。ステップS48の判断結果がイエスにな
ると、ドアパネル6aが閉位置に到達しているので、ド
アパネル6aが停止し(ステップS52)、ドアパネル
6bが閉位置にあるか判断する(ステップS54)。こ
の判断の結果がイエスになるまで、このステップS54
を繰り返す。即ち、ドアパネル6bが閉位置に到達する
のを待つ。このステップS54の判断の結果がイエスに
なると、ドアパネル6bが停止し(ステップS56)、
この閉行程処理が終了する。
【0040】ステップS10の判断結果がイエスになる
と、即ちドアパネル6aがクッション動作位置に存在
し、ドアパネル6bがクッション動作位置よりも後方に
あると(ドアパネル6aがドアパネル6bよりも先にク
ッション動作位置に到達すると)、ドアパネル6aがク
ッション動作を開始する(ステップS64)。次に、ド
アパネル6bがクッション動作位置にあるか判断し(ス
テップS66)、この判断の結果がイエスになるまで、
このステップS66を繰り返す。即ち、ドアパネル6b
がクッション動作位置に到達するのを待つ。
【0041】この判断の結果がイエスになると、ドアパ
ネル6aがクッション動作を開始してから、所定時間T
が経過しているか判断する(ステップS68)。所定時
間Tが経過していないと、ドアパネル6bを停止させ
(ステップS70)、ステップS68を実行する。即
ち、ドアパネル6aがクッション動作を開始してから所
定時間Tが経過するまで、ドアパネル6bはクッション
動作位置に一時停止する。
【0042】そして、ステップS68の判断結果がイエ
スになったとき、即ち、所定時間Tが経過したとき、ス
テップS46が実行され、ドアパネル6bがクッション
動作を開始する。なお、ステップS66からステップS
68を実行したとき、既に所定時間Tが経過している
と、直ちにステップS46が実行される。即ち、ドアパ
ネル6bはクッション動作位置に到達すると、直ちにク
ッション動作を開始する。
【0043】以下、図8に示す処理が実行され、ドアパ
ネル6a、6bが閉位置で停止し、この閉行程の処理が
終了する。
【0044】上記の実施の形態では、ドアパネル6aに
対してドアパネル6bを重合させるために、ドアパネル
6bに遮蔽体8を設けたが、これに代えて、例えば図9
に示すように、ドアパネル6aの戸先縁の開方向側の面
に、その縁の長さ方向に沿ってドアパネル6aの開方向
側に向かって窪んだ凹部8aを形成し、ドアパネル6b
の戸先側の開方向側の面に、その長さ方向に沿って凹部
8a内に侵入する突部8bを形成して、ドアパネル6a
に対してドアパネル6bを重合させるように構成しても
よい。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、閉行程
において、第1のドアパネルが第2のドアパネルよりも
先に閉位置に到達するように、第2のドアパネルを一旦
停止させているので、第1及び第2のドアパネルを確実
に重合させることができる。また、第2のドアパネルを
一時停止させる位置は、閉位置の手前であるので、第1
及び第2のドアパネル間に大きなずれが生じず、見栄え
も良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態の両開きスイングドアの制
御方法を示す図である。
【図2】図1の両開きスイングドアの制御装置のブロッ
ク図である。
【図3】図2の制御装置の制御による両開きスイングド
アの速度変化を示す図である。
【図4】図2の制御装置のCPUが行う処理の一部を示
すフローチャートである。
【図5】図2の制御装置のCPUが行う処理の残りの部
分を示すフローチャートである。
【図6】図2の制御装置の他の制御による両開きスイン
グドアの速度変化を示す図である。
【図7】図6のように両開きスイングドアを制御するた
めに図2の制御装置のCPUが行う処理の一部を示すフ
ローチャートである。
【図8】図6のように両開きスイングドアを制御するた
めに図2の制御装置のCPUが行う処理の残りの部分を
示すフローチャートである。
【図9】図1に示すドアパネルの変形例を示す図であ
る。
【符号の説明】
4 ドア開口 6a (第1の)ドアパネル 6b (第2の)ドアパネル 10a 10b モータ 16 CPU(制御部) 18a 18b 位置検出器(位置検出部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉位置で第1のドアパネルの戸先端に対
    して第2のドアパネルの戸先端を重合させて、ドア開口
    を閉鎖する両開きドアの制御方法であって、 第1及び第2のドアパネルが前記ドア開口に向かってス
    イングしている閉行程において、第2のドアパネルを閉
    位置手前の一時停止位置で一旦停止させることによっ
    て、第1のドアパネルが前記閉位置に第2のドアパネル
    よりも先に到達するように、前記一時停止点から第1及
    び第2のドアパネルを順序付けして閉動作させる両開き
    スイングドアの制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の両開きスイングドアの制
    御方法において、 第2のドアパネルを前記閉位置手前の一時停止点で一旦
    停止させ、第1のドアパネルが前記閉位置に到達した後
    に第2のドアパネルを閉動作させることを特徴とする両
    開きスイングドアの制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の両開きスイングドアの制
    御方法において、第2のドアパネルを前記閉位置手前の
    一時停止点で一旦停止させ、第1のドアパネルが前記一
    時停止点を通過してから所定時間の経過後に、第2のド
    アパネルを閉動作させることを特徴とする両開きスイン
    グドアの制御方法。
  4. 【請求項4】 閉位置で第1のドアパネルの戸先端に対
    して第2のドアパネルの戸先端を重合させて、ドア開口
    を閉鎖する両開きドアの制御装置であって、 第1及び第2のドアパネルを駆動する一対のモータと、 第1及び第2のドアパネルの位置を表す位置信号を出力
    する一対の位置検出部と、 前記一対の位置検出部の位置信号に基づいて前記各モー
    タに制御信号を出力する制御部とを、備え、前記制御部
    は、 前記位置信号に基づいて第2のドアパネルを前記閉位置
    手前の一時停止点に一旦停止させ、第1のドアパネルが
    前記閉位置に第2のドアパネルよりも先に到達するよう
    に、この一時停止点から第1及び第2のドアパネルを順
    序付けて閉動作させる前記制御信号を出力する両開きス
    イングドアの制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の両開きスイングドアの制
    御装置において、 前記制御部は、第2のドアパネルを前記一時停止点で一
    旦停止させ、第1のドアパネルが前記閉位置に到達した
    後に、第2のドアパネルを閉動作させる前記制御信号を
    出力する両開きスイングドアの制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の両開きスイングドアの制
    御装置において、 前記制御部は、第2のドアパネルを前記一時停止点で一
    旦停止させ、第1のドアパネルが前記一時停止点を通過
    してから所定時間経過後に第2のドアパネルを閉動作さ
    せる前記制御信号を出力する両開きスイングドアの制御
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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