JP2002121217A - N−ビニル化合物系重合体の製造方法 - Google Patents

N−ビニル化合物系重合体の製造方法

Info

Publication number
JP2002121217A
JP2002121217A JP2001235831A JP2001235831A JP2002121217A JP 2002121217 A JP2002121217 A JP 2002121217A JP 2001235831 A JP2001235831 A JP 2001235831A JP 2001235831 A JP2001235831 A JP 2001235831A JP 2002121217 A JP2002121217 A JP 2002121217A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
vinyl compound
aqueous solution
polymer
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001235831A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3939113B2 (ja
Inventor
Toshiaki Kuriyama
敏明 栗山
Yasuko Inui
泰子 乾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP2001235831A priority Critical patent/JP3939113B2/ja
Publication of JP2002121217A publication Critical patent/JP2002121217A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3939113B2 publication Critical patent/JP3939113B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 N-ビニル化合物系重合体から残留単量体を除
去する際、灰分増加などの問題なく残留単量体を速やか
に低減させる、残留単量体低減化方法を提供する。また
経時的なN-ビニル化合物系重合体水溶液あるいは乾燥物
のpH低下がなく、pHが調整されたN-ビニル化合物系
重合体の溶液または粉体の製造方法を提供する。 【解決手段】 N-ビニル化合物系重合体水系溶液に常圧
における沸点が140℃以上である有機 酸を添加す
る。また、pH7.0未満であるN-ビニル化合物系重合
体水系溶液に有機塩基を加えて中和し、pHを調整す
る。更に、これらの操作を反応装置内の気相中の酸素濃
度を5vol%以下として行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はN−ビニル化合物系
重合体中の残留単量体低減化方法に関する。さらに本発
明の別の発明は、pHが調整されたN−ビニル化合物系
重合体の溶液または粉体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプ
ロラクタム、N−ビニルオキサゾリドン、N−ビニルア
セトアミド、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルイミ
ダゾールなどは、生体適合性、安全性、親水性等の長
所、利点があることから、様々な用途で利用されてお
り、特にN−ビニルピロリドンはフィッケンチャー法に
よるK値約10〜100の幅広い分子量の重合体が合成
され、医薬品、化粧品、粘接着剤、塗料、分散剤、イン
キ、電子部品等の種々の分野で広く用いられている。ま
た、ビニルピロリドン系重合体の架橋体は吸水、保水を
要する各種用途、例えば紙おむつ等の吸水性樹脂として
も有用なものである。ところで、これらN-ビニル化合物
系重合体製品にはしばしば未重合の単量体が残留する事
がある。残留する単量体の量は通常1%〜数100ppmのレ
ベルであるが、このような少量の残留単量体でも 特に
毒性の懸念および臭気の点で問題となり、近年、特に医
薬品、化粧品用途を中心に、残留単量体低減の要望が増
加しつつある。ビニルピロリドン重合体から残留単量体
を除去する方法として、特公平7−59606号にはビ
ニルピロリドン重合体水溶液を吸着剤で処理する方法が
提案されている。また、特表平7−503749号には
ビニルラクタム重合体水溶液に炭酸、ギ酸、酢酸、リン
酸、硫酸を添加して50〜150℃で加熱する方法が提
案されており、酸処理後の具体的な中和剤としては無機
水酸化物が記載されている。
【0003】特公平7−59606号に記載されている
方法については、この方法を用いるためには水溶液の粘
度を少なくとも200cps以下とする必要があり、粘
度の高い重合体に用いるのは不適当であった。さらに、
イオン交換樹脂等の吸着剤を用いるには、吸着剤の前洗
浄や再生処理等の煩雑な操作を行う必要があり、コスト
アップの要因となっていた。
【0004】また、特表平7−503749号の方法に
おいては、炭酸、ギ酸、酢酸の揮発性酸を用いた場合、
反応温度を80℃以上とすると、上記酸が揮発し、系外
に逃げるかもしくは気相部に移行してしまい、液中のpH
を希望の値に保つことができず、残留単量体を速やかに
低減させることが困難であった。一方、反応温度を80
℃以下とすると、酸の揮発は少なくなるが、残留単量体
を、速やかに低減させることが困難であった。また、重
合体溶液を乾燥させる際にこれらの酸が揮発し、所望の
pH値の乾燥物が得られない場合があった。さらに、りん
酸、硫酸等の無機酸を用いた場合、得られた水溶液中あ
るいは乾燥した後の固体中の灰分が増加するという問題
点があった。さらには、前記のような酸処理を行うこと
により、反応系内に酸素が混入した場合には、重合体の
分子量がていかするといった問題があることを見出し
た。
【0005】また、N−ビニル化合物系重合体に酸を添
加し、系のpHを7.0未満とすると、経時的に重合体
の劣化が進行し、分子量が低下し、水溶液の場合は系の
粘度が低下するという問題がある。さらに、pHが7.
0未満である重合体水系溶液を、100℃を超える高温
で乾燥処理すると、重合体の分子量が低下するという問
題があった。特表平7−503749には、酸処理した
重合体を無機水酸化物で中性化する方法が提案されてい
る。しかしながら、無機水酸化物を用いると、得られた
水溶液中あるいは乾燥後の固体中の灰分が増加するとい
う問題点がある。さらに、本発明者らは、無機水酸化物
は乾燥時あるいは経時的に重合体水溶液あるいは乾燥物
のpHを低下させ、さらには重合体を劣化させるという
問題があることを見出した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明の課
題は、残留単量体の量が100ppm未満、より好ましくは10
ppm未満まで速やかに低減する事ができ、しかも上記の
欠点を持たない、N−ビニル化合物系重合体中の残留単
量体低減化方法を得ることにある。また、本発明のもう
一つの課題は、上記の欠点を持たない、pHが調整され
たN−ビニル化合物系重合体の溶液または粉体の製造方
法を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討を行った結果、N−ビニル化合物
系重合体水系溶液に常圧における沸点が140℃以上で
ある有機酸を添加して残留単量体を低減する方法を見出
した。常圧における沸点が140℃以上の有機の一塩基
酸を用いると、高温でも酸が揮発すること無く、液中の
pHが一定となるため、残留単量体を速やかに低減させる
ことが可能であり、容易に所望のpHの重合液および乾燥
物を得ることができる。さらに、灰分を含まない水溶液
および乾燥した後の固体を得ることができる。
【0008】また、本発明者らは、N−ビニル化合物系
重合体の水系溶液に酸を添加し残留N−ビニル化合物単
量体を低減するにあたり、反応容器中の気相部の酸素濃
度を5.0体積%以下とする残留単量体の低減化方法を
見出した。本発明の反応容器中の気相部の酸素濃度を
5.0vol%以下とする方法を用いると、酸を添加
し、高温で処理しても、例えばビニルラクタム系重合体
のK値(前記フィッケンチャー法による)が低下するこ
と無く、再現性よく所望のK値のビニルラクタム系重合
体を得ることができる。
【0009】さらに、本発明者らは鋭意検討を行った結
果、酸を含有し、pH7.0未満であるN−ビニル化合
物系重合体水系溶液に有機塩基を加えて中和し、pHを
調整する、N−ビニル化合物系重合体水系溶液の製造に
関する方法を見出した。本発明の方法を用いると、有機
塩基を用いることにより、灰分を含まない水溶液および
乾燥した後の固体を得ることができる。さらに、調整後
の水溶液のpHを経時的に一定に保つことができ、乾燥
時および乾燥後の保存時にK値、pHの変化が無く、経
時安定性に優れるN−ビニル化合物系重合体を得ること
ができる。
【0010】即ち、本発明は、N−ビニル化合物系重合
体の水系溶液に、常圧における沸点が140℃以上であ
る有機酸を添加することを特徴とする残留単量体の低減
化方法に関するものである。
【0011】また、本発明は、N−ビニル化合物系重合
体水系溶液に酸を添加し残留単量体を低減するにあた
り、反応容器中の気相部の酸素濃度を5.0体積%(以
下、vol%と記載する。)以下とすることを特徴とす
る残留単量体の低減化方法に関するものである。
【0012】さらに、本発明は、pH7.0未満である
N−ビニル化合物系重合体水系溶液に有機塩基を加え、
pHを調整することを特徴とする、系重合体水系溶N−
ビニル化合物液の製造方法、及び、該重合体水系溶液を
さらに乾燥する、N−ビニル化合物系重合体の粉体の製
造方法に関するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の一形態に
ついて詳しく説明する。
【0014】本発明におけるN−ビニル化合物とは環式
または非環式の窒素化合物の窒素原始に不飽和エチレン
基が結合した構造のものであれば特に限定されない。N
−ビニル化合物系重合体の具体例としては、N−ビニル
−2−ピロリドン、N−ビニル−5−メチル−2−ピロ
リドン、N−ビニル−2−ピペリドン、N−ビニル−6
−メチル−2−ピペリドン、N−ビニル−ε−カプロラ
クタム、N−ビニル−7−メチル−ε−カプロラクタム
等のN−ビニルカプロラクタム類;N−ビニルアセトア
ミド、N−ビニルホルムアミド、 N−ビニル−N−メ
チルアセトアミド、N−ビニル−N−メチルホルムアミ
ドなどのN−ビニルアミド類;N−ビニルマレイミド、
N−ビニルフタルイミド等のN−ビニルイミド類; N
−ビニルオキサゾリドンなどのN−ビニル化合物のホモ
ポリマーまたはコポリマーである。
【0015】コポリマーとは、前記のN−ビニル化合物
と、これと共重合可能なコモノマーとを構成成分とする
共重合体である。共重合させるコモノマーは特に限定さ
れることはなく、具体的には、例えば、1)(メタ)ア
クリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)
アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル等の(メタ)
アクリル酸エステル類;2)(メタ)アクリルアミドお
よびN−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)ア
クリルアミド等の(メタ)アクリルアミド誘導体類;
3)ジメチルアミノエチル(メタ)アクリル酸エステ
ル、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ビ
ニルピリジン、2−ビニルイミダゾール等の塩基性不飽
和単量体およびその塩または第4級化物;5以下の番号
繰上 5)(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン
酸、フマル酸等のカルボキシル基含有不飽和単量体およ
びその塩;6)無水マレイン酸、無水イタコン酸等の不
飽和酸無水物類;7)酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル
等のビニルエステル類;8)ビニルエチレンカーボネー
トおよびその誘導体;9)スチレンおよびその誘導体;
10)(メタ)アクリル酸−2−スルホン酸エチルエス
テルおよびその誘導体;11)ビニルスルホン酸および
その誘導体;12)メチルビニルエーテル、エチルビニ
ルエーテル、ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル
類;13)エチレン、プロピレン、オクテン、ブタジエ
ン等のオレフィン類;等が挙げられる。これらのコモノ
マー群のうち、前記のN−ビニル化合物との共重合性等
の点からは、1)〜7)が特に好適である。以上のコモ
ノマーは、1種類のみを用いても良いし、2種類以上を
混合して共重合させても良い。
【0016】N-ビニル化合物系重合体における全単量体
成分中、ビニルピロリドンおよびビニルカプロラクタム
をはじめとする前述のN-ビニル化合物の割合は、特に限
定されないが、全単量体成分に対して1.0モル%以上
が好ましく、10.0モル%以上がさらに好ましく、2
0.0モル%以上が最も好ましい。共重合体中のN−ビ
ニル化合物化合物が0.1モル%未満であると、N−ビ
ニル化合物化合物に由来する種々の特性を発現し得ない
ので好ましくない。
【0017】本発明の方法はこれらN-ビニル化合物系重
合体の残存単量体低減法として有効であるが、医薬品や
化粧品への使用例が多く残存単量体を少なくする事に対
する要望が強いばかりでなく、電子材料等の分野におい
てはpH並びに分子量の制御や安定化に対する要望が強
いポリN-ビニルピロリドンなどのN-ビニルラクタム系重
合体に対して適用するのが好ましい。
【0018】N-ビニル化合物系重合体を得る重合反応
は、従来公知の重合方法、例えば、バルク重合、溶液重
合、乳化重合、懸濁重合、沈殿重合等によって行なうこ
とができる。重合反応における反応温度は、反応原料等
の条件に応じて適宜設定すればよいが、好ましくは0〜
250℃、さらに好ましくは20〜150℃、最も好ま
しくは40〜100℃である。
【0019】また、重合反応中の反応系内の圧力は、任
意の条件であって良いが、高温反応の場合は常圧または
加圧が、厳密な温度制御を必要とする場合には常圧が好
ましい。
【0020】N-ビニル化合物系重合体を得る重合反応
は、従来公知の重合開始剤、具体的には、例えば、2,
2‘−アゾビスイソブチロニトリルや2,2’−アゾビ
ス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩等のアゾ
化合物、ベンゾイルパーオキシドや過酸化水素等の過酸
化物等のラジカル重合系開始剤;三フッ化ホウ素または
その錯体、塩化鉄(II)、ジエチル塩化アルミニウム、
ジエチル亜鉛、ヘテロポリ酸、活性白土等のカチオン重
合系重合開始剤;過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩類;アスコルビン酸
と過酸化水素、スルホキシル酸ナトリウムとt−ブチル
ヒドロパーオキシド、過硫酸塩と金属塩等の、酸化剤と
還元剤とを組み合わせてラジカルを発生させる酸化還元
型開始剤;等を添加して行なうことができる。重合反応
における重合開始剤の濃度については、特に限定されな
いが、単量体成分に対して0.001〜10重量%(以
下、wt%と示す)が好ましく、0.005〜5wt%
がさらに好ましく、0.01〜3wt%が最も好まし
い。重合反応を行なう際には、重合開始剤の他に、適宜
必要に応じて任意の連鎖移動剤、pH調節剤、緩衝剤等
を用いることもできる。
【0021】N-ビニル化合物系重合体を得る重合反応に
用いる溶媒としては、特に制限されないが、例えば、
水;メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、ジエチレングリコール等のアルコール
類;プロピレングリコールモノメチルアセテート、ジエ
チレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のア
ルキレングリコールのエーテル(アセテート)類;ジメ
チルホルムアミド、N−メチルピロリドン等のアミド
類;酢酸エチル、酢酸ブチル、γ―ブチロラクトン等の
エステル類;ヘキサン、オクタン等の脂肪族炭化水素
類;シクロヘキサン等の脂環式飽和炭化水素類;シクロ
ヘキセン等の脂環式不飽和炭化水素類;ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素類;アセトン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類;ジクロロエタン、クロロ
ホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ジエチ
ルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエー
テル類;ジメチルスルホキシド等のスルホン酸エステル
類;ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート等の
炭酸エステル類;エチレンカーボネート、プロピレンカ
ーボネート等の脂環式炭酸エステル類;等が挙げられ
る。これらのなかで特にエーテル(アセテート)類およ
びアミド類が好ましく、水およびアルコール類がさらに
好ましい。これらの溶媒は、単独あるいは2種類以上を
混合して用いることができる。また、これらの溶媒は、
重合反応における原料混合物中の単量体成分濃度が、好
ましくは1〜99wt%、さらに好ましくは5〜70w
t%、最も好ましくは10〜60wt%となるように用
いることが好ましい。
【0022】本発明において、N-ビニル化合物系重合体
とは、さらに残留単量体を含むこともあるものである。
【0023】本発明においては、上で述べたビニルピロ
リドン系重合体をはじめとするN-ビニル化合物系重合体
の水系溶液に常圧における沸点が140℃以上である有
機酸を添加することで残留単量体の低減化を図ってい
る。
【0024】本発明に、水系以外の溶剤を用いて合成さ
れたN-ビニル化合物系重合体を用いる場合、水系以外の
溶剤を水または水系溶剤に置換して用いるものとする。
【0025】本発明で適用されるN-ビニル化合物系重合
体の水系溶液において、水系とは水または水と有機溶媒
との混合物を表す。水と混合する有機溶媒としては、水
と相溶する組成のものであれば特に制限はないが、メタ
ノール、エタノールを含む有機溶媒が好ましい。
【0026】本発明で用いられる有機酸としては、沸点
が140℃以下でないものであれば特に制限はなく、カ
ルボキシル基、スルフォン酸基、ホスホン酸基、硫酸
基、リン酸基等の酸基を有する有機化合物を用いる事が
出来る。具体的には、しゅう酸、コハク酸、アスパラギ
ン酸、クエン酸、グルタミン酸、フマル酸、リンゴ酸、
マレイン酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット
酸、プロピオン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、グリコー
ル酸、サリチル酸、乳酸、L−アスコルビン酸、安息香
酸、メタンスルフォン酸、ベンゼンスルフォン酸、ラウ
リルベンゼンスルフォン酸、p-トルエンスルフォン酸、
ベンゼンホスホン酸、ラウリル硫酸等をあげることがで
きる。これらの酸の中で安全性の点から、しゅう酸、コ
ハク酸、アスパラギン酸、クエン酸、グルタミン酸、フ
マル酸、リンゴ酸、プロピオン酸、ヘプタン酸、オクタ
ン酸、グリコール酸、サリチル酸、乳酸、L−アスコル
ビン酸、安息香酸、が好ましく、着色が少ない、pHコ
ントロールが容易等の点からしゅう酸、コハク酸が特に
好ましい。また、例えばしゅう酸とコハク酸、しゅう酸
とL−アスコルビン酸、コハク酸とL−アスコルビン
酸、コハク酸としゅう酸とL−アスコルビン酸、しゅう
酸とプロピオン酸、しゅう酸とヘプタン酸、コハク酸と
プロピオン酸等、2種類以上の酸を混合して用いてもも
ちろん構わない。
【0027】また 酸の添加量としては特に制限はない
が、N-ビニル化合物系重合体水系溶液に対して0.00
01wt%〜5wt%が好ましく、0.001wt%〜
0.5wt%がさらに好ましい。添加量が0.0001
wt%未満であれば残留単量体低減の効果が不十分であ
る場合があり、5wt%を超えると重合体の分子量を低
下させたり、着色を引き起こす場合がある。
【0028】本発明のN-ビニル化合物系重合体水系溶液
の粘度は特に制限はないが、室温において100000
cps以下であることが好ましい。室温での溶液の粘度
が100000cpsを超えると、通常の方法では攪拌
が困難となり、残留単量体低減の効果が不十分である場
合がある。
【0029】酸を添加した際のN-ビニル化合物系重合体
水系溶液のpH領域は特に制限はないが、pH1.5〜
pH6.0が好ましく、pH2.5〜pH5.0が特に
好ましい。pH1.5未満だとN-ビニル化合物系重合体
の分子量の低下が起こる場合があり、pH6.0を超え
ると残留単量体低減の効果が不十分である場合がある。
【0030】さらに 酸を添加し、N-ビニル化合物系重
合体水系溶液を処理する温度としては特に制限はない
が、25℃〜150℃が好ましく50℃〜100℃がさ
らに好ましい。温度が25℃以下であれば残留単量体低
減の効果が不十分である場合があり、150℃を超える
と重合体の分子量を低下させたり、着色を引き起こす場
合がある。
【0031】さらに、酸を添加し、上記温度に保持する
時間は、特に制限はないが5分〜24時間が好ましく、
10分〜6時間がさらに好ましい。5分未満だと、残留
単量体低減の効果が不十分である場合があり、24時間
を超えると、重合体の分子量の低下が起こったり、着色
が起こる場合がある。
【0032】本発明において、 酸を添加する方法は、
特に制限はなく、 酸単独で添加しても良いし、水また
は有機溶媒に溶解させて添加しても良い。
【0033】一方、 酸を添加した後、系を静置してお
いても構わないが、効果的に残留単量体を除去するため
には系を攪拌することが好ましく、特に重合体水系溶液
の粘度が100cps以上の場合には、住友重機械工業
(株)製マックスブレンド翼やスーパーブレンド翼等の
高粘度攪拌用の攪拌翼で攪拌することが好ましい。
【0034】本発明の、pH7.0未満である重合体水
系溶液に有機塩基を加え、pHを調整することを特徴と
する、N-ビニル化合物系重合体水系溶液の製造方法で用
いられる有機塩基としては特に制限はなく、モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、炭酸グアニジン、アジピン酸ジヒドラジド、アリル
アミン、ジアリルアミン、トリアリルアミン、イソプロ
ピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジアミノプロピル
アミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルア
ミン、2−エチルヘキシルアミン、3−(2−エチルヘ
キシルオキシ)プロピルアミン、3−エトキシプロピル
アミン、ジイソブチルアミン、3−(ジエチルアミノ)
プロピルアミン、ジ−2−エチルヘキシルアミン、3−
(ジブチルアミノ)プロピルアミン、テトラメチルエチ
レンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、トリ−n−オ
クチルアミン、t−ブチルアミン、sec−ブチルアミ
ン、プロピルアミン、3−(メチルアミノ)プロピルア
ミン、3−(ジメチルアミノ)プロピルアミン、N−メ
チル−3,3‘−イミノビス(プロピルアミン)、3−
メトキシプロピルアミン等が挙げられる。これらのう
ち、常圧での沸点が120℃以上のものが好ましく、な
かでも、トリエタノールアミン、炭酸グアニジン、アジ
ピン酸ジヒドラジドは着色が少ない、pH調節が容易、
沸点が高く乾燥時にpHの低下がない等の点から特に好
ましい。
【0035】本発明で用いられるpHとは、本発明で用
いられるN-ビニル化合物系重合体水系溶液を原液濃度の
まま、25℃で測定した際の値である。
【0036】有機塩基の添加量および添加後の重合体水
系溶液のpHとしては特に制限はないが、N-ビニル化合
物系重合体水系溶液のpHを6.0以上とするのが好ま
しく、7.0以上にするのがより好ましく、7.0〜
9.0とするのが最も好ましい。具体的な添加量として
は、用いる酸と有機塩基との種類を選択することによ
り、N-ビニル化合物系重合体水系溶液に対して0.00
01wt%〜5wt%とするのが好ましく、0.001
wt%〜0.5wt%とするのがさらに好ましい。pH
が6.0未満だと、経時的あるいは乾燥時に重合体の分
子量の低下を引き起こす場合がある。
【0037】さらに有機塩基を添加する際のN-ビニル化
合物系重合体水系溶液の温度としては特に制限はない
が、10℃〜150℃が好ましく20℃〜100℃がさ
らに好ましい。反応温度が10℃以下であれば中和反応
が不十分である場合があり、150℃を超えると重合体
の分子量を低下させたり、着色を引き起こす場合があ
る。
【0038】本発明において、N-ビニル化合物系重合体
水系溶液に有機塩基を添加する前に酸を添加する場合、
酸を添加してから有機塩基を添加するまでの時間は、特
に制限はないが5分〜24時間が好ましく、10分〜6
時間がさらに好ましい。5分未満だと、酸添加の目的が
残留単量体低減である場合、その効果が不十分である場
合があり、24時間を超えると、有機塩基を添加する前
に重合体の分子量の低下が起こったり、着色が起こる場
合がある。
【0039】本発明において、有機塩基を添加する方法
は、特に制限はなく、有機塩基単独で添加しても良い
し、水または有機溶媒に溶解させて添加しても良い。
【0040】一方、有機塩基を添加した後、系を静置し
ておいても構わないが、効果的に中和反応を行うために
は系を攪拌することが好ましく、特にN-ビニル化合物系
重合体水系溶液の粘度が100cps以上の場合には、
前述の高粘度攪拌用の攪拌翼で攪拌することが好まし
い。
【0041】残留 N-ビニル化合物単量体の低減化およ
び/またはN-ビニル化合物系重合体水系溶液のpH調整
の際、特にN-ビニル化合物系重合体水系溶液に 酸を添
加して残留単量体を低減させる際、反応装置内の気相中
の酸素濃度を、好ましくは5vol%以下、より好まし
くは1vol%以下、最も好ましくは0.1vol%以
下とすることが重合体の分子量の低下を防ぐためおよび
着色防止のためには効果的である。このような低酸素濃
度下で処理する場合も、添加する酸として常圧における
沸点が140℃以上である有機酸を用いると分子量低下
防止効果、着色防止効果を確実にできるので好ましい。
【0042】なお、該酸素濃度は、例えば、ガルバニ電
池拡散式やジルコニアセンサー式等の市販の酸素濃度計
で簡単に測定することができる。
【0043】本発明の方法によれば重合体中の残留単量
体量を100ppm未満〜10ppm未満に容易に低減することが
できるので不快な臭気や毒性の懸念が無く、しかもpH
は分子量変化の無い品質の優れた、安定性の良い製品を
得る事ができる本発明のN-ビニル化合物系重合体の経時
安定化のためにはさらに酸化防止剤等を配合することも
効果的である。
【0044】さらに本発明においては、N-ビニル化合物
系重合体に対し、必要に応じて、例えば、加工安定剤、
可塑剤、分散剤、充填剤、老化防止剤、顔料、硬化剤等
の各種添加剤を含ませておいても良い。
【0045】
【実施例】以下、本発明にかかる合成例および実施例に
ついて説明するが、本発明は該実施例により何ら制限さ
れるものではない。合成例および実施例のK値について
は、ビニルラクタム系重合体の1wt%水溶液を用いて
25℃で毛細管粘度計により相対粘度を測定する方法で
測定した粘度を、次のフィッケンチャーの式に当てはめ
て計算した。
【0046】(logηrel)/C=(75K )/
(1+1.5KC)+K K=1000K ここで、Cは、溶液100ml中のビニルラクタム系重
合体のg数を示し、ηre lは、溶媒に対する溶液の粘度
を示す。
【0047】合成例1 大型翼を備えた攪拌機、モノマー供給槽、温度計、冷却
管および窒素ガス導入管を備えた5Lのフラスコに、水
3200gを入れ、窒素ガスを導入し、攪拌しながら、
フラスコ内温が75℃になるように加熱した。このフラ
スコ内に、N−ビニルピロリドン800gおよび2,2
−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩を0.
24gを、30分間かけて系内に供給し、重合させた。
同温度で2時間加熱した後、内温を90℃まで昇温し、
さらに30分加熱して重合を完成させ、ポリビニルピロ
リドン水溶液を得た。得られたポリビニルピロリドン水
溶液に含まれる未反応のN−ビニルピロリドン残存量
は、供給した全N−ビニルピロリドン量に対して550
ppmであった。また、得られたポリビニルピロリドン
水溶液のK値は90であった。
【0048】合成例2 合成例1と同一のフラスコに、水2700gおよび10
ppm酢酸銅水溶液6gを入れ、窒素ガスを導入し、攪
拌しながら、フラスコ内温が100℃になるように加熱
した。このフラスコ内に、2%アンモニア水30g、N
−ビニルピロリドン210gおよび4%過酸化水素水1
0gを、それぞれ5分毎にに3回供給し、重合させた。
同温度で2時間攪拌して重合を完結させ、ポリビニルピ
ロリドン水溶液を得た。得られたポリビニルピロリドン
水溶液に含まれる未反応のN−ビニルピロリドン残存量
は480ppmであった。また、得られたポリビニルピ
ロリドン水溶液のK値は31であった。
【0049】<実施例1>合成例1で得られたポリビニ
ルピロリドン水溶液を、合成例1と同様の設備を備えた
500mlの反応装置に400g仕込み、窒素ガス導入
管より、反応容器中の気相部の酸素濃度が1vol%と
なるようにNガスをフローした後、75℃まで昇温し
た。加温完了後、しゅう酸0.096gを水9.5gに
溶解した水溶液を加え、60分間攪拌した。得られたポ
リビニルピロリドン水溶液のpHは3.2、含まれる未
反応のN-ビニルピロリドン残存量は2ppmであった。
また、得られたポリビニルピロリドン水溶液の反応直後
のK値は89であった。さらにこの水溶液を空気中、5
0℃で2週間保存すると、K値は85となった。
【0050】<実施例2>合成例1で得られたポリビニ
ルピロリドン水溶液を、実施例1で使用した反応装置に
400g仕込んだまま95℃に加温した。ただし、その
際、反応容器中の気相部の酸素濃度は0.1vol%と
した。加温完了後、コハク酸0.096gを水9.5g
に溶解した水溶液を加え、60分間攪拌した。得られた
ポリビニルピロリドン水溶液のpHは4.0、含まれる
未反応のN-ビニルピロリドン残存量は7ppmであっ
た。また、得られたポリビニルピロリドン水溶液の反応
直後のK値は90であった。さらにこの水溶液を空気
中、50℃で2週間保存すると、K値は86となった。
【0051】<比較例1>窒素ガスの導入を停止した以
外は実施例1と同様の操作を行なった。その際、反応容
器中の気相部の酸素濃度は10.0vol%であった。
得られたポリビニルピロリドン水溶液のpHは3.2、
含まれる未反応のN-ビニルピロリドン残存量は2ppm
であった。また、得られたポリビニルピロリドン水溶液
の反応直後のK値は86であった。さらにこの水溶液を
空気中、50℃で2週間保存すると、K値は78となっ
た。
【0052】<実施例3>合成例2で得られたポリビニ
ルピロリドン水溶液を、合成例2で使用した反応装置に
仕込んだまま75℃に保持し、しゅう酸0.096gを
水9.504gに溶解した水溶液を加え、60分間攪拌
した。その際、窒素ガス導入管より、反応容器中の気相
部の酸素濃度が1vol%となるようにNガスをフロ
ーした。得られたポリビニルピロリドン水溶液のpHは
3.1、含まれる未反応のN-ビニルピロリドン残存量は
0.7ppmであった。また、得られたポリビニルピロ
リドン水溶液の反応直後のK値は31であった。
【0053】<実施例4>合成例2で得られたポリビニ
ルピロリドン水溶液を、合成例2で使用した反応装置に
仕込んだまま95℃に加温した。加温完了後、コハク酸
0.096gを水9.504gに溶解した水溶液を加
え、60分間攪拌した。その際、窒素ガス導入管より、
反応容器中の気相部の酸素濃度が1vol%となるよう
にNガスをフローした。得られたポリビニルピロリド
ン水溶液のpHは4.0、含まれる未反応のN-ビニルピ
ロリドン残存量は2ppmであった。また、得られたポ
リビニルピロリドン水溶液の反応直後のK値は31であ
った。
【0054】<実施例5>実施例1で得られたポリビニ
ルピロリドン水溶液に、反応直後に、トリエタノールア
ミン0.35gを水17.15gに溶解した水溶液を加
え、30分間攪拌した。得られたポリビニルピロリドン
水溶液のpHは7.2、含まれる未反応のN-ビニルピロ
リドン残存量は2ppmであった。また、得られたポリ
ビニルピロリドン水溶液の反応直後のK値は89であっ
た。さらにこの水溶液を空気中、50℃で2週間保存す
ると、K値は89であった。
【0055】<実施例6>実施例2で得られたポリビニ
ルピロリドン水溶液に、反応直後に、炭酸グアニジン
0.36gを水17.64gに溶解した水溶液を加え、
30分間攪拌した。得られたポリビニルピロリドン水溶
液のpHは8.1、含まれる未反応のN-ビニルピロリド
ン残存量は7ppmであった。また、得られたポリビニ
ルピロリドン水溶液の反応直後のK値は90であった。
さらにこの水溶液を空気中、50℃で2週間保存する
と、K値は90であった。
【0056】<実施例7>実施例5で得られたポリビニ
ルピロリドン水溶液をテフロン(登録商標)シートにキャ
スト後、熱風乾燥機で105℃で2時間、さらに150
℃で10分乾燥し、さらに粉砕して、ポリビニルピロリ
ドン粉末を得た。得られたポリビニルピロリドンのK値
は90、含まれる未反応のN-ビニルピロリドン残存量は
2ppm、得られたポリビニルピロリドン粉末の10w
t%水溶液のpHは7.2であった。
【0057】<実施例8>実施例6で得られたポリビニ
ルピロリドン水溶液に実施例7と同様の操作を行い、ポ
リビニルピロリドン粉末を得た。得られたポリビニルピ
ロリドンのK値は90、含まれる未反応のN-ビニルピロ
リドン残存量は6ppm、得られたポリビニルピロリド
ン粉末の10wt%水溶液のpHは8.1であった。
【0058】<比較例2>実施例1で得られたポリビニ
ルピロリドン水溶液をテフロン(登録商標)シートにキャ
スト後、熱風乾燥機で105℃で2時間、さらに150
℃で10分乾燥し、さらに粉砕して、ポリビニルピロリ
ドン粉末を得た。得られたポリビニルピロリドンに含ま
れる未反応のN-ビニルピロリドン残存量は2ppm、得
られたポリビニルピロリドン粉末の10wt%水溶液の
pHは3.1であり、K値は82に低下していた。
【0059】<比較例3>実施例1で得られたポリビニ
ルピロリドン水溶液に、反応直後に、アンモニア1wt
%水溶液3.99gを加え、30分間攪拌した。得られ
たポリビニルピロリドン水溶液のpHは7.1、含まれ
る未反応のN-ビニルピロリドン残存量は2ppmであっ
た。また、得られたポリビニルピロリドン水溶液の反応
直後のK値は90であった。さらに得られたポリビニル
ピロリドン水溶液に実施例7と同様の操作を行い、ポリ
ビニルピロリドン粉末を得た。得られたポリビニルピロ
リドンに含まれる未反応のN−ビニルピロリドン残存量
は2ppm、得られたポリビニルピロリドン粉末の10
wt%水溶液のpHは3.3でありK値は86に低下し
ていた。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N−ビニル化合物系重合体の水系溶液に酸
    を添加して残留N−ビニル化合物単量体を低減するにあ
    たり、反応容器中の気相部の酸素濃度を5.0体積%以
    下とすることを特徴とする残留N−ビニル化合物単量体
    の低減化方法。
  2. 【請求項2】酸の沸点が140℃以上の有機酸である請
    求項1に記載の残留N−ビニル化合物単量体の低減化方
    法。
  3. 【請求項3】酸が、1分子内に2つ以上のカルボキシル
    基を持つ有機酸である請求項1〜2に記載のN−ビニル
    化合物単量体の低減化方法。
  4. 【請求項4】N−ビニル化合物系重合体に、有機塩基を
    含有させてpHを調整することを特徴とするN−ビニル
    化合物系重合体の製造方法。
  5. 【請求項5】pH7.0未満であるN−ビニル化合物系
    重合体水系溶液に有機塩基を加え、pHを調整すること
    を特徴とする、請求項4に記載のN−ビニル化合物系重
    合体水系溶液の製造方法。
  6. 【請求項6】pH7.0未満であるN−ビニル化合物系
    重合体水系溶液に有機塩基を加えてpHを調整し、得ら
    れた重合体水系溶液をさらに乾燥することを特徴とす
    る、請求項4に記載のN−ビニル化合物系重合体の製造
    方法。
JP2001235831A 2000-08-11 2001-08-03 N−ビニル化合物系重合体の製造方法 Expired - Lifetime JP3939113B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001235831A JP3939113B2 (ja) 2000-08-11 2001-08-03 N−ビニル化合物系重合体の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000243586 2000-08-11
JP2000-243586 2000-08-11
JP2001235831A JP3939113B2 (ja) 2000-08-11 2001-08-03 N−ビニル化合物系重合体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002121217A true JP2002121217A (ja) 2002-04-23
JP3939113B2 JP3939113B2 (ja) 2007-07-04

Family

ID=26597786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001235831A Expired - Lifetime JP3939113B2 (ja) 2000-08-11 2001-08-03 N−ビニル化合物系重合体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3939113B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003040928A (ja) * 2001-08-01 2003-02-13 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd ビニルラクタム系重合体の製造方法
JP2006273937A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Nippon Shokubai Co Ltd ポリビニルピロリドン組成物およびその製造方法
JP2007277412A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd ビニルピロリドン重合体の固形物製造方法
US7589139B2 (en) 2006-04-05 2009-09-15 Nippon Shokubai Co., Ltd. Polyvinylpyrrolidone powder composition and its production processes
JP2011195624A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Nippon Shokubai Co Ltd ビニルピロリドン系重合体、及びその製造方法
JP2013133351A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Nippon Shokubai Co Ltd N−ビニルラクタム系重合体組成物およびその製造方法
JP5268256B2 (ja) * 2004-11-05 2013-08-21 株式会社日本触媒 ビニルピロリドン系重合体溶液とその製造方法、及び、ビニルピロリドン系重合体の取り扱い方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003040928A (ja) * 2001-08-01 2003-02-13 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd ビニルラクタム系重合体の製造方法
JP5268256B2 (ja) * 2004-11-05 2013-08-21 株式会社日本触媒 ビニルピロリドン系重合体溶液とその製造方法、及び、ビニルピロリドン系重合体の取り扱い方法
JP2006273937A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Nippon Shokubai Co Ltd ポリビニルピロリドン組成物およびその製造方法
US7589139B2 (en) 2006-04-05 2009-09-15 Nippon Shokubai Co., Ltd. Polyvinylpyrrolidone powder composition and its production processes
JP2007277412A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd ビニルピロリドン重合体の固形物製造方法
JP2011195624A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Nippon Shokubai Co Ltd ビニルピロリドン系重合体、及びその製造方法
JP2013133351A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Nippon Shokubai Co Ltd N−ビニルラクタム系重合体組成物およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3939113B2 (ja) 2007-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090124775A1 (en) Vinylpyrrolidone polymer solution, process for producing the same, and method of handling vinylpyrrolidone polymer
JP3999022B2 (ja) ビニルピロリドン系重合体
TW201211070A (en) Method for producing a water-absorbent resin
JP2007308662A (ja) ビニルピロリドン重合体の製造方法
US6617420B2 (en) Process for reducing monomer content in N-vinyl compound polymers
US20080247981A1 (en) Vinylpyrrolidone/Vinyl Acetate Copolymer, Process for Producing the Same, and Use of the Same
JP3939113B2 (ja) N−ビニル化合物系重合体の製造方法
US6391994B2 (en) Production process for vinylpyrrolidone polymer
TWI374896B (ja)
JP7418907B2 (ja) N-ビニルラクタム系共重合体の製造方法
JPWO2008047783A1 (ja) ビニルピロリドン系共重合体およびその製造方法
JP3899278B2 (ja) ビニルラクタム系重合体の製造方法
JP4881518B2 (ja) ビニルラクタム系重合体の製造方法
JP2012072277A (ja) 環状n−ビニルラクタム系架橋体およびその製造方法
JP3338677B2 (ja) ビニルピロリドン系重合体の製造方法
JPH02209906A (ja) アクリル酸塩およびアクリル酸塩含有重合体の製造方法
JP7008790B2 (ja) ビニルピロリドン系重合体溶液の製造方法
JP4162482B2 (ja) 高分子量ビニルラクタム重合体及びその製造方法
JP4371875B2 (ja) N−ビニルアミド重合体及びその製造方法
JP7134797B2 (ja) ポリビニルピロリドン含有組成物
JP2001278922A (ja) N−ビニル環状ラクタム系グラフト重合体およびその製造方法
JP4458892B2 (ja) N−ビニルアミド重合体及びn−ビニルアミド重合体の製造方法
JP2908555B2 (ja) カチオン性ゲル基材
JP7133302B2 (ja) N-ビニルラクタム系重合体の製造方法
JP2002128839A (ja) ビニルラクタム系架橋体用組成物、およびその用途

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040428

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060418

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060609

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070313

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070327

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3939113

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140406

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250