JP2002121217A - N−ビニル化合物系重合体の製造方法 - Google Patents

N−ビニル化合物系重合体の製造方法

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JP2002121217A
JP2002121217A JP2001235831A JP2001235831A JP2002121217A JP 2002121217 A JP2002121217 A JP 2002121217A JP 2001235831 A JP2001235831 A JP 2001235831A JP 2001235831 A JP2001235831 A JP 2001235831A JP 2002121217 A JP2002121217 A JP 2002121217A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 N-ビニル化合物系重合体から残留単量体を除
去する際、灰分増加などの問題なく残留単量体を速やか
に低減させる、残留単量体低減化方法を提供する。また
経時的なN-ビニル化合物系重合体水溶液あるいは乾燥物
のpH低下がなく、pHが調整されたN-ビニル化合物系
重合体の溶液または粉体の製造方法を提供する。 【解決手段】 N-ビニル化合物系重合体水系溶液に常圧
における沸点が140℃以上である有機 酸を添加す
る。また、pH7.0未満であるN-ビニル化合物系重合
体水系溶液に有機塩基を加えて中和し、pHを調整す
る。更に、これらの操作を反応装置内の気相中の酸素濃
度を5vol%以下として行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はN−ビニル化合物系
重合体中の残留単量体低減化方法に関する。さらに本発
明の別の発明は、pHが調整されたN−ビニル化合物系
重合体の溶液または粉体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプ
ロラクタム、N−ビニルオキサゾリドン、N−ビニルア
セトアミド、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルイミ
ダゾールなどは、生体適合性、安全性、親水性等の長
所、利点があることから、様々な用途で利用されてお
り、特にN−ビニルピロリドンはフィッケンチャー法に
よるK値約10〜100の幅広い分子量の重合体が合成
され、医薬品、化粧品、粘接着剤、塗料、分散剤、イン
キ、電子部品等の種々の分野で広く用いられている。ま
た、ビニルピロリドン系重合体の架橋体は吸水、保水を
要する各種用途、例えば紙おむつ等の吸水性樹脂として
も有用なものである。ところで、これらN-ビニル化合物
系重合体製品にはしばしば未重合の単量体が残留する事
がある。残留する単量体の量は通常1%〜数100ppmのレ
ベルであるが、このような少量の残留単量体でも 特に
毒性の懸念および臭気の点で問題となり、近年、特に医
薬品、化粧品用途を中心に、残留単量体低減の要望が増
加しつつある。ビニルピロリドン重合体から残留単量体
を除去する方法として、特公平7−59606号にはビ
ニルピロリドン重合体水溶液を吸着剤で処理する方法が
提案されている。また、特表平7−503749号には
ビニルラクタム重合体水溶液に炭酸、ギ酸、酢酸、リン
酸、硫酸を添加して50〜150℃で加熱する方法が提
案されており、酸処理後の具体的な中和剤としては無機
水酸化物が記載されている。
【0003】特公平7−59606号に記載されている
方法については、この方法を用いるためには水溶液の粘
度を少なくとも200cps以下とする必要があり、粘
度の高い重合体に用いるのは不適当であった。さらに、
イオン交換樹脂等の吸着剤を用いるには、吸着剤の前洗
浄や再生処理等の煩雑な操作を行う必要があり、コスト
アップの要因となっていた。
【0004】また、特表平7−503749号の方法に
おいては、炭酸、ギ酸、酢酸の揮発性酸を用いた場合、
反応温度を80℃以上とすると、上記酸が揮発し、系外
に逃げるかもしくは気相部に移行してしまい、液中のpH
を希望の値に保つことができず、残留単量体を速やかに
低減させることが困難であった。一方、反応温度を80
℃以下とすると、酸の揮発は少なくなるが、残留単量体
を、速やかに低減させることが困難であった。また、重
合体溶液を乾燥させる際にこれらの酸が揮発し、所望の
pH値の乾燥物が得られない場合があった。さらに、りん
酸、硫酸等の無機酸を用いた場合、得られた水溶液中あ
るいは乾燥した後の固体中の灰分が増加するという問題
点があった。さらには、前記のような酸処理を行うこと
により、反応系内に酸素が混入した場合には、重合体の
分子量がていかするといった問題があることを見出し
た。
【0005】また、N−ビニル化合物系重合体に酸を添
加し、系のpHを7.0未満とすると、経時的に重合体
の劣化が進行し、分子量が低下し、水溶液の場合は系の
粘度が低下するという問題がある。さらに、pHが7.
0未満である重合体水系溶液を、100℃を超える高温
で乾燥処理すると、重合体の分子量が低下するという問
題があった。特表平7−503749には、酸処理した
重合体を無機水酸化物で中性化する方法が提案されてい
る。しかしながら、無機水酸化物を用いると、得られた
水溶液中あるいは乾燥後の固体中の灰分が増加するとい
う問題点がある。さらに、本発明者らは、無機水酸化物
は乾燥時あるいは経時的に重合体水溶液あるいは乾燥物
のpHを低下させ、さらには重合体を劣化させるという
問題があることを見出した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明の課
題は、残留単量体の量が100ppm未満、より好ましくは10
ppm未満まで速やかに低減する事ができ、しかも上記の
欠点を持たない、N−ビニル化合物系重合体中の残留単
量体低減化方法を得ることにある。また、本発明のもう
一つの課題は、上記の欠点を持たない、pHが調整され
たN−ビニル化合物系重合体の溶液または粉体の製造方
法を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討を行った結果、N−ビニル化合物
系重合体水系溶液に常圧における沸点が140℃以上で
ある有機酸を添加して残留単量体を低減する方法を見出
した。常圧における沸点が140℃以上の有機の一塩基
酸を用いると、高温でも酸が揮発すること無く、液中の
pHが一定となるため、残留単量体を速やかに低減させる
ことが可能であり、容易に所望のpHの重合液および乾燥
物を得ることができる。さらに、灰分を含まない水溶液
および乾燥した後の固体を得ることができる。
【0008】また、本発明者らは、N−ビニル化合物系
重合体の水系溶液に酸を添加し残留N−ビニル化合物単
量体を低減するにあたり、反応容器中の気相部の酸素濃
度を5.0体積%以下とする残留単量体の低減化方法を
見出した。本発明の反応容器中の気相部の酸素濃度を
5.0vol%以下とする方法を用いると、酸を添加
し、高温で処理しても、例えばビニルラクタム系重合体
のK値(前記フィッケンチャー法による)が低下するこ
と無く、再現性よく所望のK値のビニルラクタム系重合
体を得ることができる。
【0009】さらに、本発明者らは鋭意検討を行った結
果、酸を含有し、pH7.0未満であるN−ビニル化合
物系重合体水系溶液に有機塩基を加えて中和し、pHを
調整する、N−ビニル化合物系重合体水系溶液の製造に
関する方法を見出した。本発明の方法を用いると、有機
塩基を用いることにより、灰分を含まない水溶液および
乾燥した後の固体を得ることができる。さらに、調整後
の水溶液のpHを経時的に一定に保つことができ、乾燥
時および乾燥後の保存時にK値、pHの変化が無く、経
時安定性に優れるN−ビニル化合物系重合体を得ること
ができる。
【0010】即ち、本発明は、N−ビニル化合物系重合
体の水系溶液に、常圧における沸点が140℃以上であ
る有機酸を添加することを特徴とする残留単量体の低減
化方法に関するものである。
【0011】また、本発明は、N−ビニル化合物系重合
体水系溶液に酸を添加し残留単量体を低減するにあた
り、反応容器中の気相部の酸素濃度を5.0体積%(以
下、vol%と記載する。)以下とすることを特徴とす
る残留単量体の低減化方法に関するものである。
【0012】さらに、本発明は、pH7.0未満である
N−ビニル化合物系重合体水系溶液に有機塩基を加え、
pHを調整することを特徴とする、系重合体水系溶N−
ビニル化合物液の製造方法、及び、該重合体水系溶液を
さらに乾燥する、N−ビニル化合物系重合体の粉体の製
造方法に関するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の一形態に
ついて詳しく説明する。
【0014】本発明におけるN−ビニル化合物とは環式
または非環式の窒素化合物の窒素原始に不飽和エチレン
基が結合した構造のものであれば特に限定されない。N
−ビニル化合物系重合体の具体例としては、N−ビニル
−2−ピロリドン、N−ビニル−5−メチル−2−ピロ
リドン、N−ビニル−2−ピペリドン、N−ビニル−6
−メチル−2−ピペリドン、N−ビニル−ε−カプロラ
クタム、N−ビニル−7−メチル−ε−カプロラクタム
等のN−ビニルカプロラクタム類;N−ビニルアセトア
ミド、N−ビニルホルムアミド、 N−ビニル−N−メ
チルアセトアミド、N−ビニル−N−メチルホルムアミ
ドなどのN−ビニルアミド類;N−ビニルマレイミド、
N−ビニルフタルイミド等のN−ビニルイミド類; N
−ビニルオキサゾリドンなどのN−ビニル化合物のホモ
ポリマーまたはコポリマーである。
【0015】コポリマーとは、前記のN−ビニル化合物
と、これと共重合可能なコモノマーとを構成成分とする
共重合体である。共重合させるコモノマーは特に限定さ
れることはなく、具体的には、例えば、1)(メタ)ア
クリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)
アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル等の(メタ)
アクリル酸エステル類;2)(メタ)アクリルアミドお
よびN−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)ア
クリルアミド等の(メタ)アクリルアミド誘導体類;
3)ジメチルアミノエチル(メタ)アクリル酸エステ
ル、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ビ
ニルピリジン、2−ビニルイミダゾール等の塩基性不飽
和単量体およびその塩または第4級化物;5以下の番号
繰上 5)(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン
酸、フマル酸等のカルボキシル基含有不飽和単量体およ
びその塩;6)無水マレイン酸、無水イタコン酸等の不
飽和酸無水物類;7)酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル
等のビニルエステル類;8)ビニルエチレンカーボネー
トおよびその誘導体;9)スチレンおよびその誘導体;
10)(メタ)アクリル酸−2−スルホン酸エチルエス
テルおよびその誘導体;11)ビニルスルホン酸および
その誘導体;12)メチルビニルエーテル、エチルビニ
ルエーテル、ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル
類;13)エチレン、プロピレン、オクテン、ブタジエ
ン等のオレフィン類;等が挙げられる。これらのコモノ
マー群のうち、前記のN−ビニル化合物との共重合性等
の点からは、1)〜7)が特に好適である。以上のコモ
ノマーは、1種類のみを用いても良いし、2種類以上を
混合して共重合させても良い。
【0016】N-ビニル化合物系重合体における全単量体
成分中、ビニルピロリドンおよびビニルカプロラクタム
をはじめとする前述のN-ビニル化合物の割合は、特に限
定されないが、全単量体成分に対して1.0モル%以上
が好ましく、10.0モル%以上がさらに好ましく、2
0.0モル%以上が最も好ましい。共重合体中のN−ビ
ニル化合物化合物が0.1モル%未満であると、N−ビ
ニル化合物化合物に由来する種々の特性を発現し得ない
ので好ましくない。
【0017】本発明の方法はこれらN-ビニル化合物系重
合体の残存単量体低減法として有効であるが、医薬品や
化粧品への使用例が多く残存単量体を少なくする事に対
する要望が強いばかりでなく、電子材料等の分野におい
てはpH並びに分子量の制御や安定化に対する要望が強
いポリN-ビニルピロリドンなどのN-ビニルラクタム系重
合体に対して適用するのが好ましい。
【0018】N-ビニル化合物系重合体を得る重合反応
は、従来公知の重合方法、例えば、バルク重合、溶液重
合、乳化重合、懸濁重合、沈殿重合等によって行なうこ
とができる。重合反応における反応温度は、反応原料等
の条件に応じて適宜設定すればよいが、好ましくは0〜
250℃、さらに好ましくは20〜150℃、最も好ま
しくは40〜100℃である。
【0019】また、重合反応中の反応系内の圧力は、任
意の条件であって良いが、高温反応の場合は常圧または
加圧が、厳密な温度制御を必要とする場合には常圧が好
ましい。
【0020】N-ビニル化合物系重合体を得る重合反応
は、従来公知の重合開始剤、具体的には、例えば、2,
2‘−アゾビスイソブチロニトリルや2,2’−アゾビ
ス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩等のアゾ
化合物、ベンゾイルパーオキシドや過酸化水素等の過酸
化物等のラジカル重合系開始剤;三フッ化ホウ素または
その錯体、塩化鉄(II)、ジエチル塩化アルミニウム、
ジエチル亜鉛、ヘテロポリ酸、活性白土等のカチオン重
合系重合開始剤;過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩類;アスコルビン酸
と過酸化水素、スルホキシル酸ナトリウムとt−ブチル
ヒドロパーオキシド、過硫酸塩と金属塩等の、酸化剤と
還元剤とを組み合わせてラジカルを発生させる酸化還元
型開始剤;等を添加して行なうことができる。重合反応
における重合開始剤の濃度については、特に限定されな
いが、単量体成分に対して0.001〜10重量%(以
下、wt%と示す)が好ましく、0.005〜5wt%
がさらに好ましく、0.01〜3wt%が最も好まし
い。重合反応を行なう際には、重合開始剤の他に、適宜
必要に応じて任意の連鎖移動剤、pH調節剤、緩衝剤等
を用いることもできる。
【0021】N-ビニル化合物系重合体を得る重合反応に
用いる溶媒としては、特に制限されないが、例えば、
水;メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、ジエチレングリコール等のアルコール
類;プロピレングリコールモノメチルアセテート、ジエ
チレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のア
ルキレングリコールのエーテル(アセテート)類;ジメ
チルホルムアミド、N−メチルピロリドン等のアミド
類;酢酸エチル、酢酸ブチル、γ―ブチロラクトン等の
エステル類;ヘキサン、オクタン等の脂肪族炭化水素
類;シクロヘキサン等の脂環式飽和炭化水素類;シクロ
ヘキセン等の脂環式不飽和炭化水素類;ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素類;アセトン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類;ジクロロエタン、クロロ
ホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ジエチ
ルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエー
テル類;ジメチルスルホキシド等のスルホン酸エステル
類;ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート等の
炭酸エステル類;エチレンカーボネート、プロピレンカ
ーボネート等の脂環式炭酸エステル類;等が挙げられ
る。これらのなかで特にエーテル(アセテート)類およ
びアミド類が好ましく、水およびアルコール類がさらに
好ましい。これらの溶媒は、単独あるいは2種類以上を
混合して用いることができる。また、これらの溶媒は、
重合反応における原料混合物中の単量体成分濃度が、好
ましくは1〜99wt%、さらに好ましくは5〜70w
t%、最も好ましくは10〜60wt%となるように用
いることが好ましい。
【0022】本発明において、N-ビニル化合物系重合体
とは、さらに残留単量体を含むこともあるものである。
【0023】本発明においては、上で述べたビニルピロ
リドン系重合体をはじめとするN-ビニル化合物系重合体
の水系溶液に常圧における沸点が140℃以上である有
機酸を添加することで残留単量体の低減化を図ってい
る。
【0024】本発明に、水系以外の溶剤を用いて合成さ
れたN-ビニル化合物系重合体を用いる場合、水系以外の
溶剤を水または水系溶剤に置換して用いるものとする。
【0025】本発明で適用されるN-ビニル化合物系重合
体の水系溶液において、水系とは水または水と有機溶媒
との混合物を表す。水と混合する有機溶媒としては、水
と相溶する組成のものであれば特に制限はないが、メタ
ノール、エタノールを含む有機溶媒が好ましい。
【0026】本発明で用いられる有機酸としては、沸点
が140℃以下でないものであれば特に制限はなく、カ
ルボキシル基、スルフォン酸基、ホスホン酸基、硫酸
基、リン酸基等の酸基を有する有機化合物を用いる事が
出来る。具体的には、しゅう酸、コハク酸、アスパラギ
ン酸、クエン酸、グルタミン酸、フマル酸、リンゴ酸、
マレイン酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット
酸、プロピオン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、グリコー
ル酸、サリチル酸、乳酸、L−アスコルビン酸、安息香
酸、メタンスルフォン酸、ベンゼンスルフォン酸、ラウ
リルベンゼンスルフォン酸、p-トルエンスルフォン酸、
ベンゼンホスホン酸、ラウリル硫酸等をあげることがで
きる。これらの酸の中で安全性の点から、しゅう酸、コ
ハク酸、アスパラギン酸、クエン酸、グルタミン酸、フ
マル酸、リンゴ酸、プロピオン酸、ヘプタン酸、オクタ
ン酸、グリコール酸、サリチル酸、乳酸、L−アスコル
ビン酸、安息香酸、が好ましく、着色が少ない、pHコ
ントロールが容易等の点からしゅう酸、コハク酸が特に
好ましい。また、例えばしゅう酸とコハク酸、しゅう酸
とL−アスコルビン酸、コハク酸とL−アスコルビン
酸、コハク酸としゅう酸とL−アスコルビン酸、しゅう
酸とプロピオン酸、しゅう酸とヘプタン酸、コハク酸と
プロピオン酸等、2種類以上の酸を混合して用いてもも
ちろん構わない。
【0027】また 酸の添加量としては特に制限はない
が、N-ビニル化合物系重合体水系溶液に対して0.00
01wt%〜5wt%が好ましく、0.001wt%〜
0.5wt%がさらに好ましい。添加量が0.0001
wt%未満であれば残留単量体低減の効果が不十分であ
る場合があり、5wt%を超えると重合体の分子量を低
下させたり、着色を引き起こす場合がある。
【0028】本発明のN-ビニル化合物系重合体水系溶液
の粘度は特に制限はないが、室温において100000
cps以下であることが好ましい。室温での溶液の粘度
が100000cpsを超えると、通常の方法では攪拌
が困難となり、残留単量体低減の効果が不十分である場
合がある。
【0029】酸を添加した際のN-ビニル化合物系重合体
水系溶液のpH領域は特に制限はないが、pH1.5〜
pH6.0が好ましく、pH2.5〜pH5.0が特に
好ましい。pH1.5未満だとN-ビニル化合物系重合体
の分子量の低下が起こる場合があり、pH6.0を超え
ると残留単量体低減の効果が不十分である場合がある。
【0030】さらに 酸を添加し、N-ビニル化合物系重
合体水系溶液を処理する温度としては特に制限はない
が、25℃〜150℃が好ましく50℃〜100℃がさ
らに好ましい。温度が25℃以下であれば残留単量体低
減の効果が不十分である場合があり、150℃を超える
と重合体の分子量を低下させたり、着色を引き起こす場
合がある。
【0031】さらに、酸を添加し、上記温度に保持する
時間は、特に制限はないが5分〜24時間が好ましく、
10分〜6時間がさらに好ましい。5分未満だと、残留
単量体低減の効果が不十分である場合があり、24時間
を超えると、重合体の分子量の低下が起こったり、着色
が起こる場合がある。
【0032】本発明において、 酸を添加する方法は、
特に制限はなく、 酸単独で添加しても良いし、水また
は有機溶媒に溶解させて添加しても良い。
【0033】一方、 酸を添加した後、系を静置してお
いても構わないが、効果的に残留単量体を除去するため
には系を攪拌することが好ましく、特に重合体水系溶液
の粘度が100cps以上の場合には、住友重機械工業
(株)製マックスブレンド翼やスーパーブレンド翼等の
高粘度攪拌用の攪拌翼で攪拌することが好ましい。
【0034】本発明の、pH7.0未満である重合体水
系溶液に有機塩基を加え、pHを調整することを特徴と
する、N-ビニル化合物系重合体水系溶液の製造方法で用
いられる有機塩基としては特に制限はなく、モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、炭酸グアニジン、アジピン酸ジヒドラジド、アリル
アミン、ジアリルアミン、トリアリルアミン、イソプロ
ピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジアミノプロピル
アミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルア
ミン、2−エチルヘキシルアミン、3−(2−エチルヘ
キシルオキシ)プロピルアミン、3−エトキシプロピル
アミン、ジイソブチルアミン、3−(ジエチルアミノ)
プロピルアミン、ジ−2−エチルヘキシルアミン、3−
(ジブチルアミノ)プロピルアミン、テトラメチルエチ
レンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、トリ−n−オ
クチルアミン、t−ブチルアミン、sec−ブチルアミ
ン、プロピルアミン、3−(メチルアミノ)プロピルア
ミン、3−(ジメチルアミノ)プロピルアミン、N−メ
チル−3,3‘−イミノビス(プロピルアミン)、3−
メトキシプロピルアミン等が挙げられる。これらのう
ち、常圧での沸点が120℃以上のものが好ましく、な
かでも、トリエタノールアミン、炭酸グアニジン、アジ
ピン酸ジヒドラジドは着色が少ない、pH調節が容易、
沸点が高く乾燥時にpHの低下がない等の点から特に好
ましい。
【0035】本発明で用いられるpHとは、本発明で用
いられるN-ビニル化合物系重合体水系溶液を原液濃度の
まま、25℃で測定した際の値である。
【0036】有機塩基の添加量および添加後の重合体水
系溶液のpHとしては特に制限はないが、N-ビニル化合
物系重合体水系溶液のpHを6.0以上とするのが好ま
しく、7.0以上にするのがより好ましく、7.0〜
9.0とするのが最も好ましい。具体的な添加量として
は、用いる酸と有機塩基との種類を選択することによ
り、N-ビニル化合物系重合体水系溶液に対して0.00
01wt%〜5wt%とするのが好ましく、0.001
wt%〜0.5wt%とするのがさらに好ましい。pH
が6.0未満だと、経時的あるいは乾燥時に重合体の分
子量の低下を引き起こす場合がある。
【0037】さらに有機塩基を添加する際のN-ビニル化
合物系重合体水系溶液の温度としては特に制限はない
が、10℃〜150℃が好ましく20℃〜100℃がさ
らに好ましい。反応温度が10℃以下であれば中和反応
が不十分である場合があり、150℃を超えると重合体
の分子量を低下させたり、着色を引き起こす場合があ
る。
【0038】本発明において、N-ビニル化合物系重合体
水系溶液に有機塩基を添加する前に酸を添加する場合、
酸を添加してから有機塩基を添加するまでの時間は、特
に制限はないが5分〜24時間が好ましく、10分〜6
時間がさらに好ましい。5分未満だと、酸添加の目的が
残留単量体低減である場合、その効果が不十分である場
合があり、24時間を超えると、有機塩基を添加する前
に重合体の分子量の低下が起こったり、着色が起こる場
合がある。
【0039】本発明において、有機塩基を添加する方法
は、特に制限はなく、有機塩基単独で添加しても良い
し、水または有機溶媒に溶解させて添加しても良い。
【0040】一方、有機塩基を添加した後、系を静置し
ておいても構わないが、効果的に中和反応を行うために
は系を攪拌することが好ましく、特にN-ビニル化合物系
重合体水系溶液の粘度が100cps以上の場合には、
前述の高粘度攪拌用の攪拌翼で攪拌することが好まし
い。
【0041】残留 N-ビニル化合物単量体の低減化およ
び/またはN-ビニル化合物系重合体水系溶液のpH調整
の際、特にN-ビニル化合物系重合体水系溶液に 酸を添
加して残留単量体を低減させる際、反応装置内の気相中
の酸素濃度を、好ましくは5vol%以下、より好まし
くは1vol%以下、最も好ましくは0.1vol%以
下とすることが重合体の分子量の低下を防ぐためおよび
着色防止のためには効果的である。このような低酸素濃
度下で処理する場合も、添加する酸として常圧における
沸点が140℃以上である有機酸を用いると分子量低下
防止効果、着色防止効果を確実にできるので好ましい。
【0042】なお、該酸素濃度は、例えば、ガルバニ電
池拡散式やジルコニアセンサー式等の市販の酸素濃度計
で簡単に測定することができる。
【0043】本発明の方法によれば重合体中の残留単量
体量を100ppm未満〜10ppm未満に容易に低減することが
できるので不快な臭気や毒性の懸念が無く、しかもpH
は分子量変化の無い品質の優れた、安定性の良い製品を
得る事ができる本発明のN-ビニル化合物系重合体の経時
安定化のためにはさらに酸化防止剤等を配合することも
効果的である。
【0044】さらに本発明においては、N-ビニル化合物
系重合体に対し、必要に応じて、例えば、加工安定剤、
可塑剤、分散剤、充填剤、老化防止剤、顔料、硬化剤等
の各種添加剤を含ませておいても良い。
【0045】
【実施例】以下、本発明にかかる合成例および実施例に
ついて説明するが、本発明は該実施例により何ら制限さ
れるものではない。合成例および実施例のK値について
は、ビニルラクタム系重合体の1wt%水溶液を用いて
25℃で毛細管粘度計により相対粘度を測定する方法で
測定した粘度を、次のフィッケンチャーの式に当てはめ
て計算した。
【0046】(logηrel)/C=(75K )/
(1+1.5KC)+K K=1000K ここで、Cは、溶液100ml中のビニルラクタム系重
合体のg数を示し、ηre lは、溶媒に対する溶液の粘度
を示す。
【0047】合成例1 大型翼を備えた攪拌機、モノマー供給槽、温度計、冷却
管および窒素ガス導入管を備えた5Lのフラスコに、水
3200gを入れ、窒素ガスを導入し、攪拌しながら、
フラスコ内温が75℃になるように加熱した。このフラ
スコ内に、N−ビニルピロリドン800gおよび2,2
−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩を0.
24gを、30分間かけて系内に供給し、重合させた。
同温度で2時間加熱した後、内温を90℃まで昇温し、
さらに30分加熱して重合を完成させ、ポリビニルピロ
リドン水溶液を得た。得られたポリビニルピロリドン水
溶液に含まれる未反応のN−ビニルピロリドン残存量
は、供給した全N−ビニルピロリドン量に対して550
ppmであった。また、得られたポリビニルピロリドン
水溶液のK値は90であった。
【0048】合成例2 合成例1と同一のフラスコに、水2700gおよび10
ppm酢酸銅水溶液6gを入れ、窒素ガスを導入し、攪
拌しながら、フラスコ内温が100℃になるように加熱
した。このフラスコ内に、2%アンモニア水30g、N
−ビニルピロリドン210gおよび4%過酸化水素水1
0gを、それぞれ5分毎にに3回供給し、重合させた。
同温度で2時間攪拌して重合を完結させ、ポリビニルピ
ロリドン水溶液を得た。得られたポリビニルピロリドン
水溶液に含まれる未反応のN−ビニルピロリドン残存量
は480ppmであった。また、得られたポリビニルピ
ロリドン水溶液のK値は31であった。
【0049】<実施例1>合成例1で得られたポリビニ
ルピロリドン水溶液を、合成例1と同様の設備を備えた
500mlの反応装置に400g仕込み、窒素ガス導入
管より、反応容器中の気相部の酸素濃度が1vol%と
なるようにNガスをフローした後、75℃まで昇温し
た。加温完了後、しゅう酸0.096gを水9.5gに
溶解した水溶液を加え、60分間攪拌した。得られたポ
リビニルピロリドン水溶液のpHは3.2、含まれる未
反応のN-ビニルピロリドン残存量は2ppmであった。
また、得られたポリビニルピロリドン水溶液の反応直後
のK値は89であった。さらにこの水溶液を空気中、5
0℃で2週間保存すると、K値は85となった。
【0050】<実施例2>合成例1で得られたポリビニ
ルピロリドン水溶液を、実施例1で使用した反応装置に
400g仕込んだまま95℃に加温した。ただし、その
際、反応容器中の気相部の酸素濃度は0.1vol%と
した。加温完了後、コハク酸0.096gを水9.5g
に溶解した水溶液を加え、60分間攪拌した。得られた
ポリビニルピロリドン水溶液のpHは4.0、含まれる
未反応のN-ビニルピロリドン残存量は7ppmであっ
た。また、得られたポリビニルピロリドン水溶液の反応
直後のK値は90であった。さらにこの水溶液を空気
中、50℃で2週間保存すると、K値は86となった。
【0051】<比較例1>窒素ガスの導入を停止した以
外は実施例1と同様の操作を行なった。その際、反応容
器中の気相部の酸素濃度は10.0vol%であった。
得られたポリビニルピロリドン水溶液のpHは3.2、
含まれる未反応のN-ビニルピロリドン残存量は2ppm
であった。また、得られたポリビニルピロリドン水溶液
の反応直後のK値は86であった。さらにこの水溶液を
空気中、50℃で2週間保存すると、K値は78となっ
た。
【0052】<実施例3>合成例2で得られたポリビニ
ルピロリドン水溶液を、合成例2で使用した反応装置に
仕込んだまま75℃に保持し、しゅう酸0.096gを
水9.504gに溶解した水溶液を加え、60分間攪拌
した。その際、窒素ガス導入管より、反応容器中の気相
部の酸素濃度が1vol%となるようにNガスをフロ
ーした。得られたポリビニルピロリドン水溶液のpHは
3.1、含まれる未反応のN-ビニルピロリドン残存量は
0.7ppmであった。また、得られたポリビニルピロ
リドン水溶液の反応直後のK値は31であった。
【0053】<実施例4>合成例2で得られたポリビニ
ルピロリドン水溶液を、合成例2で使用した反応装置に
仕込んだまま95℃に加温した。加温完了後、コハク酸
0.096gを水9.504gに溶解した水溶液を加
え、60分間攪拌した。その際、窒素ガス導入管より、
反応容器中の気相部の酸素濃度が1vol%となるよう
にNガスをフローした。得られたポリビニルピロリド
ン水溶液のpHは4.0、含まれる未反応のN-ビニルピ
ロリドン残存量は2ppmであった。また、得られたポ
リビニルピロリドン水溶液の反応直後のK値は31であ
った。
【0054】<実施例5>実施例1で得られたポリビニ
ルピロリドン水溶液に、反応直後に、トリエタノールア
ミン0.35gを水17.15gに溶解した水溶液を加
え、30分間攪拌した。得られたポリビニルピロリドン
水溶液のpHは7.2、含まれる未反応のN-ビニルピロ
リドン残存量は2ppmであった。また、得られたポリ
ビニルピロリドン水溶液の反応直後のK値は89であっ
た。さらにこの水溶液を空気中、50℃で2週間保存す
ると、K値は89であった。
【0055】<実施例6>実施例2で得られたポリビニ
ルピロリドン水溶液に、反応直後に、炭酸グアニジン
0.36gを水17.64gに溶解した水溶液を加え、
30分間攪拌した。得られたポリビニルピロリドン水溶
液のpHは8.1、含まれる未反応のN-ビニルピロリド
ン残存量は7ppmであった。また、得られたポリビニ
ルピロリドン水溶液の反応直後のK値は90であった。
さらにこの水溶液を空気中、50℃で2週間保存する
と、K値は90であった。
【0056】<実施例7>実施例5で得られたポリビニ
ルピロリドン水溶液をテフロン(登録商標)シートにキャ
スト後、熱風乾燥機で105℃で2時間、さらに150
℃で10分乾燥し、さらに粉砕して、ポリビニルピロリ
ドン粉末を得た。得られたポリビニルピロリドンのK値
は90、含まれる未反応のN-ビニルピロリドン残存量は
2ppm、得られたポリビニルピロリドン粉末の10w
t%水溶液のpHは7.2であった。
【0057】<実施例8>実施例6で得られたポリビニ
ルピロリドン水溶液に実施例7と同様の操作を行い、ポ
リビニルピロリドン粉末を得た。得られたポリビニルピ
ロリドンのK値は90、含まれる未反応のN-ビニルピロ
リドン残存量は6ppm、得られたポリビニルピロリド
ン粉末の10wt%水溶液のpHは8.1であった。
【0058】<比較例2>実施例1で得られたポリビニ
ルピロリドン水溶液をテフロン(登録商標)シートにキャ
スト後、熱風乾燥機で105℃で2時間、さらに150
℃で10分乾燥し、さらに粉砕して、ポリビニルピロリ
ドン粉末を得た。得られたポリビニルピロリドンに含ま
れる未反応のN-ビニルピロリドン残存量は2ppm、得
られたポリビニルピロリドン粉末の10wt%水溶液の
pHは3.1であり、K値は82に低下していた。
【0059】<比較例3>実施例1で得られたポリビニ
ルピロリドン水溶液に、反応直後に、アンモニア1wt
%水溶液3.99gを加え、30分間攪拌した。得られ
たポリビニルピロリドン水溶液のpHは7.1、含まれ
る未反応のN-ビニルピロリドン残存量は2ppmであっ
た。また、得られたポリビニルピロリドン水溶液の反応
直後のK値は90であった。さらに得られたポリビニル
ピロリドン水溶液に実施例7と同様の操作を行い、ポリ
ビニルピロリドン粉末を得た。得られたポリビニルピロ
リドンに含まれる未反応のN−ビニルピロリドン残存量
は2ppm、得られたポリビニルピロリドン粉末の10
wt%水溶液のpHは3.3でありK値は86に低下し
ていた。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N−ビニル化合物系重合体の水系溶液に酸
    を添加して残留N−ビニル化合物単量体を低減するにあ
    たり、反応容器中の気相部の酸素濃度を5.0体積%以
    下とすることを特徴とする残留N−ビニル化合物単量体
    の低減化方法。
  2. 【請求項2】酸の沸点が140℃以上の有機酸である請
    求項1に記載の残留N−ビニル化合物単量体の低減化方
    法。
  3. 【請求項3】酸が、1分子内に2つ以上のカルボキシル
    基を持つ有機酸である請求項1〜2に記載のN−ビニル
    化合物単量体の低減化方法。
  4. 【請求項4】N−ビニル化合物系重合体に、有機塩基を
    含有させてpHを調整することを特徴とするN−ビニル
    化合物系重合体の製造方法。
  5. 【請求項5】pH7.0未満であるN−ビニル化合物系
    重合体水系溶液に有機塩基を加え、pHを調整すること
    を特徴とする、請求項4に記載のN−ビニル化合物系重
    合体水系溶液の製造方法。
  6. 【請求項6】pH7.0未満であるN−ビニル化合物系
    重合体水系溶液に有機塩基を加えてpHを調整し、得ら
    れた重合体水系溶液をさらに乾燥することを特徴とす
    る、請求項4に記載のN−ビニル化合物系重合体の製造
    方法。
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